JP2018080548A - カバー部材 - Google Patents
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Abstract
Description
また、既設枠の縦枠の見付け面が大きい場合等にはカバー部材の一方の端部を、建物の外壁に代えて既設枠の縦枠等にねじ固定することもあった。
本発明によれば、カバー本体で建具用の枠の屋外側を覆うと共に、その外側に位置する建具用の枠の部分と外壁との少なくとも一方を補助カバー部材で覆うことで、既設枠等の建具用の枠や外壁の形状や大きさ等が相違していても覆い隠すことができる。そのため、カバー部材のカバー本体を変更することなく、大きさや形状の異なる補助カバー部材を交換装着することでカバー本体の外側に位置する建具用の枠や外壁等を適切に覆い隠すことができる。
補助カバー部材は、建具用の枠だけでなく枠とカバー本体との接続部を封止するシール部材を覆い隠すことで、より一層、意匠上の美観を向上させることができる。
本発明による改装サッシによれば、カバー部材のカバー本体で既設枠の屋外側部分を覆うと共に、その外側に位置する既設枠の部分と外壁の少なくとも一方を固定具を覆う補助カバー部材によって覆うため、既設枠や外壁の形状や大きさ等が種々相違していても補助カバー部材で覆うことができる。そのため、カバー部材ではなく補助カバー部材を交換等することで、カバー本体からはみ出る既設枠の部分や外壁を適切に覆い隠すことができて意匠上の美観を向上できる。
図1に示す本実施形態による建物の改装サッシ1は屋内と屋外を仕切る外壁2の開口部3に設けられたサッシを改装する際に用いられている。改装サッシ1の改装は、既設サッシ5内に納めた既設の障子(不図示)が撤去され、既設サッシ5のサッシ枠6(以下、既設枠6とする)は撤去されずに残された状態で施工される。本実施形態では、既設枠6の屋内側に開口部3の縁部に沿って額縁27が設けられている。
既設枠6は、見付け方向(外壁2に沿った水平方向)に延在する既設上枠7及び既設下枠8と、縦方向に配設された左右の既設縦枠9,10と、からなる四角形枠状を有している。
本実施形態による改装サッシ1は、図2及び図3に示すように、既設枠6が外壁2と同等な屋外側位置に設置されていて半外付枠であるが、内付枠に構成してもよい。
図2及び図3に示すように、四角形枠状をなす金属製の既設枠6の屋内側には額縁27が四角形枠状に設置されている。新設枠12は金属製の新設上枠15の屋内側に樹脂製の上枠アングルカバー29、新設下枠16の屋内側に樹脂製の下枠アングルカバー30、左右の新設縦枠17,18の屋内側に樹脂製の縦枠アングルカバー31、32を樹脂枠としてそれぞれ設置している。
外障子25と内障子26はそれぞれアルミ合金等の金属框とその屋内側に設置された樹脂框とで形成された複層障子であり、改装サッシ1は複層サッシである。外障子25と内障子26は二層ガラス等の複層ガラスをそれぞれ収納している。既設枠6内に収納された従来の外障子と内障子が例えば単層ガラスであったため、改装サッシ1に改修することで断熱性を向上できる。
改装サッシ1の上枠において、既設上枠7は段付き形状で段付き部7aの屋内側に額縁27が設置されてねじ固定されており、屋外側端部は新設の外障子25側に向けて屈曲されて下方に延びる既設屋外側端部7bを形成している。既設上枠7の既設屋外側端部7bは最も屋外側に形成されており、この既設屋外側端部7bと段付き部7aとの間に取り外した既設障子用の既設外ガイドレール7c、既設内ガイドレール7dが所定間隔で下方に垂下している。
基部15aの見込み方向中間部分には上方に延びる連結ガイド15eが形成され、既設上枠7の下部に固定された下地材28に固定ねじn1によって連結されている。基部15aの基端部は固定ねじn2によって下地材28に連結されている。固定ねじn1はシール材でシールされている。
上枠アングルカバー29は、その屋内側端部が上方に延びて下地材28を覆って額縁27の下面に当接している。なお、上枠アングルカバー29の屋内側端部は、額縁27の下面に当接していなくてもよく、その際、上枠アングルカバー29の屋内側端部と額縁27との隙間を補助部材で屋内側から被覆していてもよい。
そして、既設上枠7の屋外側には、既設上枠7を覆うための断面略コの字状の上枠カバー部材20が設置されている。上枠カバー部材20は一方の長尺の側部20aが既設上枠7と新設上枠15との間で基部15a上に延びていて、基部15aとの間に例えばスポンジ等からなる止水材34が設置されている。上枠カバー部材20の一方の側部20aの先端側には所定間隔で切断可能な凹溝vが形成され、既設上枠7と新設上枠15の間への進入長さを調整可能とした。
ボックス部20cと下地ブロック35と外壁2との間をシール部材36で封止している。なお、上枠カバー部材20において、両側の側部20a、側部20bとその間に設けた頂部とでカバー本体20Aを形成する。カバー部材13の他の下枠カバー部材21、縦枠カバー部材22,23等でも同様な構成のカバー本体21A、22A、23Aを有している。
既設下枠8は額縁27にねじn5等で固定された既設屋内側端部8aから既設屋外側端部8bに向けて下方に降下する階段部と傾斜面8cを形成している。既設屋外側端部8bは略鉛直な端面を形成している。既設下枠8の傾斜面8cには見込み方向に所定間隔で屋外側から既設外レール8dと既設内レール8eとが順次上方に起立して形成されている。
基部16aの屋外側端部16bの近傍から上側に突出する新設網戸レール16dと、新設網戸レール16dの屋内側で上側に突出する新設外レール16eと、その屋内側で上側に突出する新設内レール16fとを備えている。
新設下枠16の屋内側端部には上側に突出するカバー係止部16hが設置されている。樹脂製の下枠アングル30aは新設下枠16のカバー係止部16hに嵌合している。しかも、下枠アングル30aの屋内側端部には額縁27との隙間を覆う下枠アングルカバー30が設置され、下枠アングル30aと下枠アングルカバー30とはねじで固定されている。
下枠アングルカバー30は、その屋内側端部が下方に延びて下地材37を覆っている。下枠アングルカバー30の屋内側端部は、額縁27の上面に当接していてもよい。また、下枠アングルカバー30の屋内側端部と額縁27との隙間を補助部材で屋内側から被覆していてもよい。
下枠カバー部材21の他方の短尺の側部21bはその端部に上部開口21eを有するボックス部21cが形成され、ボックス部21cの底部21dとその屋内側の下地ブロック43とがねじn7で連結されている。更に下地ブロック43は固定ねじn8によって外壁2に固定されている。なお、下地ブロック43はなくても良く、その場合にはボックス部20cの底部20dは外壁2に直接当接して固定される。
図2及び図5で示すように、既設下枠8の既設屋外側端部8bは、後述する既設縦枠9,10の屋外側端部より屋外側に突出した形状を有している。下枠カバー部材21では、この既設屋外側端部8bを受け入れる凹部21fが形成されている。
なお、図2及び図5において、上枠カバー部材20及び下枠カバー部材21よりも屋外側に突出して縦枠カバー部材22,23が上下方向に設置されている。この縦枠カバー部材22,23には既設下枠8の既設屋外側端部8bを逃げるための後述する切り欠け部48aが形成されている。
例えば右側に設置された既設縦枠9は、例えば板状の基部9aが額縁27にねじn9等で固定された既設屋内側端部9bから既設屋外側端部9cに向けて例えば階段状に拡幅する形状を有している。本実施形態では既設屋外側端部9cは既設縦枠9において最も屋外側に突出しており、既設下枠8の最も屋外側に突出する既設屋外側端部8bよりも若干屋内側に引っ込んだ位置に設置されている。既設屋外側端部9cの水平方向外側には屋外から引っ込んだ端面9dが形成され、端面9dはシール部材45による目地を介して外壁2に連結されている。
新設縦枠17の屋内側端部には、内側に突出するカバー係止部17dが設置されている。樹脂製の縦枠アングル31aは新設縦枠17のカバー係止部17dに嵌合している。縦枠アングル31aの屋内側端部には、額縁27との隙間を覆う縦枠アングルカバー31が設置され、縦枠アングル31aと縦枠アングルカバー31とは、ねじで固定されている。
縦枠アングルカバー31は、その屋内側端部が水平方向に延びて下地材44を覆っている。縦枠アングルカバー31の屋内側端部は、額縁27の側面に当接していてもよい。また、縦枠アングルカバー31の屋内側端部と額縁27との隙間を補助部材で屋内側から被覆していてもよい。
縦枠カバー部材22の他方の短尺の側部22bはその端部に上部開口22eを有するボックス部22cが形成されている。縦枠カバー部材22によって、既設縦枠9を屋外側から覆い隠すことができる。ボックス部22cの受け部をなす底部22dには既設縦枠9の既設屋外側端部9cに捩じ込まれる固定ねじn11が挿通して取り付けられている。底部22dにおいて、固定ねじn11の両側には例えば板状で樹脂からなる当接部材として当接リブ48、48が突出して取り付けられ、先端が既設屋外側端部9cに当接可能とされている。
ねじカバー49はボックス部22cの上部開口22eに嵌合する嵌合ヒレ部を有する蓋部49aを有し、蓋部49aは更にボックス部22cの外側に延びていて屈曲して端面9dに着座する当接片49bを有する断面略L字形状を形成している。これによって、ねじカバー49は既設縦枠9の既設屋外側端部9cと端面9dの一部とシール部材53を屋外側から被覆している。
そのため、カバー装着部52の当接リブ48を既設屋外側端部9cの面に当接させて固定ねじn11で固定する際、既設下枠8の既設屋外側端部8bと干渉するので、干渉する部分の当接リブ48を図6に示すカット線Kで切除して切り欠け部48aを形成するようにした。これによって、カバー装着部52の当接リブ48が既設屋外側端部8bと切り欠け部48aによって装着されて配設されるため、縦枠カバー部材22を既設屋外側端部8bと干渉することなく取り付けることができる。
なお、当接リブ48の切り欠け部48aと既設屋外側端部8bとの間は隙間なく嵌合してもよいし隙間が形成されていてもよい。隙間はシール部材等で封止できる。カバー装着部52の取り付け状態で、ボックス部22c及び当接リブ48の外側にシール部材53を設けてシールした。
改装サッシ1について、一方の既設縦枠9及び新設縦枠17に設けた縦枠カバー部材22の構造について説明したが、他方の既設縦枠10及び新設縦枠18に設けた縦枠カバー部材23においても同様な構造を有している。そのため、図3では新設縦枠18に設けた縦枠カバー部材23について同様な符号を付して説明を省略する。
まず、図2及び図3において、既設枠6から既設の外障子と内障子を取り外した状態で、既設上枠7の内側に新設上枠15を取り付ける。図4に示すように、この新設上枠15を固定ねじn1、n2等で下地材28に固定する。また、図5に示すように、既設下枠8の内側に新設下枠16を取り付け、新設下枠16を固定ねじn6等で下地材37に固定する。
図3、図6において、左右の既設縦枠9,10の内側にも同様に新設縦枠17,18を取り付けて基部17a,18aや固定片部17b、18bを固定ねじn10等で下地材44にそれぞれ固定する。
即ち、図4に示すように、上枠カバー部材20を、既設上枠7を覆うように屋外側から装着させ、長尺の一方の側部20aを既設上枠7と新設上枠15との間に挿入させる。短尺の他方の側部20bを既設上枠7の外側の外壁2に下地ブロック35を介してボックス部20cを着座させ、底部20dから固定ねじn3によって下地ブロック35に固定する。この状態で、一方の側部20aと新設上枠15の基部15aとの間に止水材34が設けられている。
他方の側部20bにおいて、ボックス部20c及び下地ブロック35の外側と外壁2との間をシール部材36で止水する。そして、ボックス部20cの上部開口20eにねじカバー49の蓋部49aの嵌合ヒレ部を嵌合させ、当接片49bを外壁2に着座させる。これにより、シール部材36とボックス部20c及び下地ブロック35と外壁2の一部をねじカバー49で被覆できるため、露出しない。
他方の側部21bにおいて、ボックス部21cの上部開口21eにねじカバー49の蓋部49aの嵌合ヒレ部を嵌合させ、当接片49bを外壁2に着座させる。これにより、ボックス部20c及び下地ブロック43と外壁2をねじカバー49で被覆できるため、露出しない。
しかし、縦枠カバー部材22の短尺の側部22bの下端部外側に設けたカバー装着部52の当接リブ48が既設屋外側端部8bと干渉するため、当接リブ48の干渉する部分を図6で示すカット線Kに沿って切除し、切り欠け部48aを形成する。
その後、ねじn11を既設屋外側端部9cに締め込み、他方の側部22bのカバー装着部52におけるボックス部22c及び当接リブ48の外側をシール部材53によって水密に封止する。
左側の縦枠カバー部材23についても同様にカバー装着部52を既設屋外側端部10cに装着し、固定ねじn11を締め込むことでボックス部23c及び当接リブ48の切り欠け部48aを既設屋外側端部10c及び既設屋外側端部8bに当接する。そして、側部23bのボックス部23c及び当接リブ48と既設縦枠10の既設屋外側端部10cの外側をシール部材53によって水密に封止する。
次に、上枠アングルカバー29、下枠アングルカバー30、縦枠アングルカバー31、32が四方組みされた状態で屋内側から差込み、ねじで固定する。
しかも、各カバー部材20、21、22,23は、カバー本体20A,21A,22A,23Aを大きくすることなくボックス部20c〜23cの上部開口20e〜23eにそれぞれ嵌合するねじカバー49の延長部分で既設枠6や外壁2を被覆することができる。しかも、各カバー部材20、21、22,23はシール部材36、53を覆うこともできるため意匠性が向上する。
図8に示す縦枠カバー部材60において、既設縦枠9の端面9dと外壁2とがシール部材45の目地を介して連結されている。本実施形態による縦枠カバー部材60は、基本構成を第一実施形態による縦枠カバー部材22と同じくしている。縦枠カバー部材60のボックス部22cの上部開口22eに嵌合ヒレ部を嵌合させたねじカバー61は蓋部61aが第一当接片61bの外側に延びており、既設縦枠9の端面9dとシール部材45との接続部近傍まで延びて端面9dに垂下する第二当接片61cが設置されている。
図9に示す縦枠カバー部材64は、ボックス部22cの上部開口22eに嵌合ヒレ部を嵌合させたねじカバー65を備えており、ねじカバー65は蓋部65aが第一当接片65bの外側に延びており、既設縦枠9の端面9d及びシール部材45を超えて外壁2まで延びて外壁2に垂下する第二当接片65cが設置されている。
上述した第二、第三実施形態による縦枠カバー部材60、64の構成は既設縦枠9を被覆する縦枠カバー部材だけでなく、既設縦枠10を被覆する縦枠カバー部材23、上枠カバー部材20、下枠カバー部材21にも適用されている。
また、既設縦枠9,10が既設上枠7や既設下枠8(既設横枠)より突出して不陸を形成する場合には、上記カバー装着部52の構造を縦枠カバー部材22、23に代えて上枠カバー部材20及び/または下枠カバー部材21の他方の側部20b、21bの端部に形成してもよい。
また、本発明によるカバー部材20〜23は、改装サッシ1における既設枠6の既設上枠7及び既設下枠8と既設縦枠9,10を屋外側から被覆する部材に限定されない。これらを含めて建物の開口部3に設けた建具用の枠の屋外側を覆う適宜のカバー部材に採用できる。
2 外壁
3 開口部
6 既設枠
7 既設上枠
8 既設下枠
9、10 既設縦枠
12 新設枠
13 カバー部材
15 新設上枠
16 新設下枠
17、18 新設縦枠
20 上枠カバー部材
20A、21A、22A、23A カバー本体
20a、20b、21a、21b、22a、22b、23a、23b 側部
21 下枠カバー部材
22,23、60、64 縦枠カバー部材
22c ボックス部
22d 底部(受け部)
49,61、65 ねじカバー(補助カバー部材)
Claims (2)
- 建物の開口部に設けた建具用の枠の屋外側を覆うカバー部材であって、
前記建具用の枠の屋外側部分を覆うカバー本体と、
前記カバー本体の側部に取り付けた補助カバー部材とを備え、
前記補助カバー部材は前記カバー本体の外側に位置する前記建具用の枠の部分と前記建具用の枠の部分に接続された外壁との少なくとも一方を覆うようにしたことを特徴とするカバー部材。 - 前記補助カバー部材は、前記建具用の枠と前記カバー本体との接続部を外側から覆っている請求項1に記載されたカバー部材。
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JP2016033282A (ja) * | 2014-07-30 | 2016-03-10 | 株式会社Lixil | 建具用額縁、改装建具及び建具用額縁の施工方法 |
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