JP6407050B2 - 断熱サッシ - Google Patents
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Description
しかし、樹脂枠を固定するための固定手段が室内側に露出していたりすると、金属枠側から固定手段を介して熱が室内側に伝達されるなど、断熱性が損なわれる可能性があった。
また、主樹脂枠が金属枠に対して内周側から連結手段により取付けられるので、金属枠と主樹脂枠とを一緒に建物開口部に固定して施工することができ、金属枠と主樹脂枠とを建物開口部に固定したあとに、副樹脂枠を主樹脂枠に係止して固定することができるので、組立て施工性及びメンテナンス性がよい。
本発明の実施形態の断熱サッシについて、図1、2に示す勝手口ドアを用いて説明する。
(全体の構成)
図1、2に示すように、本発明の実施形態の勝手口ドアは、建物開口部に設置される、上枠11、下枠12及び左、右縦枠13,14により構成される枠体1と、上框21、下框22、及び左、右縦框23,24を四周に組んでその内周にガラス等のパネル体25が嵌め込まれて構成されるドア本体2とからなる。
ドア本体2はヒンジ部71により枠体1に開閉自在に取り付けられており、枠体1の上枠11とドア本体2の上框21との間には、ドアクローザ72が配置されている。
枠体1を構成する上枠11、下枠12及び左、右縦枠13,14は、金属枠の室内側に合成樹脂により形成された樹脂枠を設けて形成されている。
上枠11は、断面中空の上枠本体部の室内側に室内側部分が延設されて構成され、その内周面には嵌合溝111aが形成される金属上枠111と、断面中空の樹脂枠本体部の室内側にアングル部115aが延設されて構成され、樹脂枠本体部の室外側に嵌合部115bが形成される樹脂上枠115とから構成されている。
樹脂枠本体部の内周側には上枠11を固定する連結手段bや固定手段nの頭部が収容できるように溝部115cが形成されており、溝部115cの開口部には、樹脂蓋116が嵌め込まれ、連結手段bや固定手段nの頭部が室内側に露出することを防止している。また、樹脂上枠115の樹脂枠本体部の室外側面には、気密材保持溝が形成され、ドア本体2の上框21の室内側面に当接して枠体1とドア本体2との間を気密する気密材sが保持されている。
金属下枠121は、建物躯体に配置されたアンカー部材73に固定されており、室内側上面には樹脂下枠125の係止部125bを係止するための被係止部121aが形成されている。樹脂下枠125の断面中空の樹脂枠本体部の下方に形成された係止部125bを金属下枠121の被係止部121aに係止され、樹脂下枠125のアングル部125aが建物躯体の開口部下面の木製等の額部に載置され、木ねじ等により固定される。
樹脂枠本体部の室外側面は、金属下枠121の被係止部121a上方で室外側に露出して気密材保持溝が形成され、ドア本体2の下框22の室内側面に当接して枠体1とドア本体2との間を気密する気密材sが保持されている。
左、右主樹脂縦枠132、142を、左、右金属縦枠131,141の樹脂枠取付部131d,141dに取付けたのち、左、右金属縦枠131,141の外周に設けられた取付片131f,141fを建物開口部にネジ等の固定手段により固定するとともに、建物開口部の内周側からネジ等の固定手段nにより固定することで、左、右縦枠13,14が建物開口部に固定される。
なお、金属縦枠に取付けられた主樹脂縦枠にネジ等の固定手段nが貫通する孔部を設けて、ネジ等の固定手段nによって金属縦枠のみを建物開口部に固定することが、施工後のメンテナンス性の点から好ましいが、金属縦枠と主樹脂縦枠とを一緒に建物開口部に固定するようにすることも可能である。
ドア本体2を構成する上框21、下框22及び左、右縦框23,24は、中空の矩形形状をなす金属框と、金属框の室内側面に配置される樹脂框とから構成され、樹脂枠はいずれも複数の中空部を備えている。
右縦框24の右金属縦框241の内部には、ハンドル74により操作されるラッチ機構75が配置されており、ハンドル74の操作によりドアの開閉を可能にしている。そして、右縦框24の右樹脂縦框242の室内側面が、右縦枠14の右主樹脂縦枠142の室外側面に設けられた気密材sに当接している。
本発明の実施形態に係る勝手口ドアにおいて、枠体1を構成する各枠のうち、特に縦枠については、樹脂枠を、金属枠に対して取付けられる主樹脂縦枠と、主樹脂縦枠の室内側に係止される副樹脂縦枠とから構成している。
以下、主樹脂縦枠と副樹脂縦枠の構成について、図3、4を示す左縦枠13を参照しながら、さらに詳細に説明する。
左縦枠13の左金属縦枠131は、中空の本体部131aと、本体部131aの外周壁が室内方向に延設されてなる外周壁部131bと、外周壁部131bの室内側端部を外周方向に屈曲してなる室内壁部131cとを備えており、外周壁部131bと本体部131aの室内側壁とにより樹脂枠取付部131dを構成している。
樹脂枠取付部131dを構成する本体部131aの室内側壁の室内側内周端には、左主樹脂縦枠132の室外側を係止するための被係止部131eがその先端が外周方向に向くようにL字状に形成されており、樹脂枠取付部131dの内周面は略平坦な面として形成されている
本体部132aの室内側面と室内壁部132dとにより、左副樹脂縦枠133の係止爪133bを係止するための係止溝132gが形成されている。
このとき、左副樹脂縦枠133の係止を、左主樹脂縦枠132の内周面の係止溝132gに対する係止のみではなく、左主樹脂縦枠132の内周に延びる室外壁部132eの先端における係止(被係止部132fに対する係止部133dによる係止)により行っているので、中空部による安定した複数層構造をつくることができる。
さらに、係止溝132gと本体部133aの外周面とにより形成される中空部h1内には左縦枠13を固定するためのネジ等の固定手段nの頭部を収容することができるので、固定手段nを伝達する熱が室内側に伝達されることを防止することができ、断熱性の向上が望めるとともに、意匠性を向上させることができる。
気密材sは、左主樹脂縦枠132の本体部132a等の樹脂に比較して柔らかい樹脂によって一体的に成形されており、気密材sを取り付けるための取付溝を省略することでき、図3に示す実施形態の左縦枠13において取付溝が設けられていた部位には、中空部が形成されている。
図4(b)は、図4(a)と同様に気密材sを左主樹脂縦枠132に一体的に設けるとともに、室外壁部132eを中空壁により形成している。
それにより、室外壁部132eの剛性及び断熱性をさらに向上させることができる。
また、主樹脂枠に対して副樹脂枠を係止することにより枠体を建物開口部に固定するための固定手段を収容する中空部を形成することができ、また、主樹脂枠に係止される副樹脂枠は、アングル部により建物開口部の木製等の額部に固定されるので、金属部材に接触することがなく、金属部材から固定手段等を介して熱等の伝達がされることなく、断熱サッシの断熱性を向上させることができる。
11 :上枠
111 :金属上枠
115 :樹脂上枠
12 :下枠
121 :金属下枠
125 :樹脂下枠
13 :左縦枠
131 :左金属縦枠
132 :左主樹脂縦枠
133 :左副樹脂縦枠
141 :右金属縦枠
142 :右主樹脂縦枠
143 :右副樹脂縦枠
2 :ドア本体
21 :上框
211 :金属上框
22 :下框
221 :金属下框
23 :左縦框
231 :左金属縦框
232 :左樹脂縦框
24 :右縦框
241 :右金属縦框
242 :右樹脂縦框
25 :パネル体
Claims (1)
- 金属枠の室内側に樹脂枠を設けてなる窓枠と、窓枠に開閉自在に設けられる障子とを備え、
樹脂枠は、金属枠に対して内周側から連結手段により取付けられる主樹脂枠と、主樹脂枠の室内側に係止される副樹脂枠とからなり、
副樹脂枠は、中空部を備えており、
金属枠に取付けられた主樹脂枠に対して副樹脂枠が係止されることにより、副樹脂枠の中空部の見付け方向外周側に主樹脂枠の金属枠に対する取付部位を収容する中空部が形成されるとともに、副樹脂枠の中空部の見込み方向室外側に主樹脂枠と副樹脂枠とによって中空部が形成されることを特徴とする断熱サッシ。
Priority Applications (1)
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JP2015018024A JP6407050B2 (ja) | 2015-01-31 | 2015-01-31 | 断熱サッシ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015018024A JP6407050B2 (ja) | 2015-01-31 | 2015-01-31 | 断熱サッシ |
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ID=56569980
Family Applications (1)
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- 2015-01-31 JP JP2015018024A patent/JP6407050B2/ja active Active
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