JP6512870B2 - ドア枠改装構造及び改装ドア - Google Patents

ドア枠改装構造及び改装ドア Download PDF

Info

Publication number
JP6512870B2
JP6512870B2 JP2015044153A JP2015044153A JP6512870B2 JP 6512870 B2 JP6512870 B2 JP 6512870B2 JP 2015044153 A JP2015044153 A JP 2015044153A JP 2015044153 A JP2015044153 A JP 2015044153A JP 6512870 B2 JP6512870 B2 JP 6512870B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
door
door frame
refurbished
fixing portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015044153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016164325A (ja
Inventor
川妻 洋介
洋介 川妻
心互 松村
心互 松村
荒川 哲也
哲也 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP2015044153A priority Critical patent/JP6512870B2/ja
Publication of JP2016164325A publication Critical patent/JP2016164325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6512870B2 publication Critical patent/JP6512870B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)

Description

本発明は、既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付けるドア枠改装構造及び該ドア枠改装構造を用いた改装ドアに関する。
従来、玄関ドアやその他室内外出入口のドアを低コストで改装するために、建物躯体に固定されている既設ドア枠を残存させた状態で既設ドアを撤去し、その内側に新設ドア枠及び新設ドアを取り付ける工法が行われている。
例えば特許文献1には、建物躯体の室外側に突出するように設けられた既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付けるに際し、新設ドア枠を建物躯体に重なるドア開口部の室内側まで延出させ、その延出部分を建物躯体に対して固定するドア枠改装構造が開示されている。
特許第4090425号公報
上記のように、特許文献1の構成では、建物躯体に固定するために新設ドア枠に室内側への延出部分を設けている。このため、ドア開口部の室内側をアルミニウム等の金属額縁や木製の木額縁等で覆って見栄えを向上させようとした場合、前記延出部分の内方に額縁が張り出すことになる。そうすると、ドア開口部の有効開口寸法を大きく確保することができなくなり、新設ドアの開口幅が制限される。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、ドア開口部の開口寸法を十分に確保した状態で既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付けることを可能とするドア枠改装構造及び該ドア枠改装構造を用いた改装ドアを提供することを目的とする。
本発明に係るドア枠改装構造は、既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付けるドア枠改装構造であって、前記新設ドア枠をその設置位置よりも室内側にある建物躯体に対して連結する連結金具を備え、前記連結金具は、前記建物躯体の開口部の見込み面に対してねじ止め固定される躯体固定部と、前記新設ドア枠に対して前記躯体固定部とは逆方向にねじ止め固定される枠固定部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る改装ドアは、上記構成のドア枠改装構造で取り付けた前記新設ドア枠で新設ドアを開閉可能に支持したことを特徴とする。
このような構成によれば、連結金具の枠固定部の新設ドア枠への締結方向が躯体固定部の建物躯体への締結方向と逆方向に構成しているため、新設ドア枠をその設置位置よりも室内側にある建物躯体に対して連結する場合であっても新設ドア枠がドア開口部に突出することを抑制し、ドア開口部の有効開口寸法を十分に確保した状態で既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付けることができる。なお、締結方向が逆方向であるとは、例えば躯体固定部の締結用の固定ねじと枠固定部の締結用の固定ねじの締結方向が180度反対方向を向いた状態以外にも、両固定ねじよる締結方向が180度反対方向から多少角度を持った状態を含んでもよい。
本発明に係るドア枠改装構造において、前記新設ドア枠の室内側に配置され、前記連結金具の躯体固定部を覆う額縁部材を設けた構成としてもよい。そうすると、連結金具の躯体固定部及びこれを躯体に固定する固定ねじを額縁部材で覆い隠すことができ、改装ドアのドア開口部の室内側の見栄えを高めることができる。
本発明に係るドア枠改装構造において、前記額縁部材の室内側見付け面に対してアングル金具を固定し、該アングル金具に対して化粧部材を固定することで、該化粧部材をドア開口部の室内側に設けた構成としてもよい。そうすると、例えば木製の額縁等の化粧部材をドア開口部の室内側に容易に配設することができる。また、アングル金具が額縁部材の室内側見付け面に固定されることで、アングル金具やこれに固定される化粧部材がドア開口部側に突出することを抑制し、ドア開口部の有効開口寸法を十分に確保することができる。
本発明に係るドア枠改装構造において、前記額縁部材の室内側端部に対して化粧部材を固定することで、該化粧部材をドア開口部の室内側に設けた構成としてもよい。この構成によっても、例えば木製の額縁等の化粧部材をドア開口部の室内側に容易に配設することができる。また、化粧部材が額縁部材の室内側端部に固定されることで、化粧部材がドア開口部側に突出することを抑制し、ドア開口部の有効開口寸法を十分に確保することができる。
本発明に係るドア枠改装構造において、前記連結金具は、前記躯体固定部が前記枠固定部よりもドア開口部の内方にオフセットして配置される断面クランク形状で構成されてもよい。そうすると、高い強度で新設ドア枠を躯体に連結することができ、また、枠固定部が躯体固定部よりもドア開口部の外方にオフセットして設けられることで、新設ドア枠を可能な限り外方に配置でき、ドア開口部の開口寸法を一層大きく確保することができる。
本発明に係るドア枠改装構造において、前記新設ドア枠は、室外側に配置される室外側部位と室内側に配置される室内側部位との間を樹脂材料で連結した連結構造であり、前記連結金具の枠固定部は、前記室外側部位及び前記室内側部位の両部位と固定される構成であってもよい。そうすると、断熱材等の樹脂材料を挟んだ連結構造の新設ドア枠を連結金具で確実に保持することができ、例えば新設ドアの荷重を受ける縦枠の室外側部位を強固に支持することができる。
本発明によれば、連結金具を用いることで新設ドア枠がドア開口部に突出することを抑制し、ドア開口部の有効開口寸法を十分に確保した状態で既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付けることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るドア枠改装構造を適用した改装ドアの姿図であり、図1(A)は、改装ドアを室外側から見た正面図であり、図1(B)は、改装ドアを室内側から見た背面図である。 図2は、図1に示す改装ドアの縦断面図である。 図3は、図1に示す改装ドアの横断面図である。 図4は、図3に示す改装ドアの一方の縦枠周辺を拡大した横断面図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係るドア枠改装構造を適用した改装ドアの上枠周辺を拡大した縦断面図である。 図6は、図5に示す改装ドアの一方の縦枠周辺を拡大した横断面図である。
以下、本発明に係るドア枠改装構造について、この構造を備えた改装ドアを例示して好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るドア枠改装構造10を適用した改装ドア12の姿図であり、図1(A)は、改装ドア12を室外側から見た正面図であり、図1(B)は、改装ドア12を室内側から見た背面図である。また、図2は、図1に示す改装ドア12の縦断面図であり、図3は、図1に示す改装ドア12の横断面図である。
図1〜図3に示すように、改装ドア12は、建物の躯体14の開口部14aに予め設置されていた既設ドアをドア枠(既設ドア枠16)を残して撤去し、残存させた既設ドア枠16の内側に新たなドア枠(新設ドア枠18)を取り付けて新設ドア20を開閉可能に支持した建具である。改装ドア12は、例えば住宅の玄関ドアの改装工事で設置されるものであり、本実施形態では片開きドアを例示しているが、両開きドア等であってもよい。
既設ドア枠16は、上枠16aと、下枠16bと、左右の縦枠16c,16dとを四周枠組みすることで矩形の開口部を形成したものである。上枠16a、下枠16b及び縦枠16c,16dは、例えばアルミニウム等の金属材料の押出形材である。これら上枠16a、下枠16b及び縦枠16c,16dは、新設ドア枠18の取付前から躯体14に固定されている。図1及び図2に示すように、下枠16bの一部は、土間22に埋設するように固定されている。
新設ドア枠18は、上枠18aと、下枠18bと、左右の縦枠18c,18dとを四周枠組みすることで矩形の開口部(ドア開口部19)を形成したものである。上枠18a、下枠18b及び縦枠18c,18dは、例えばアルミニウム等の金属材料の押出形材で構成されている。
図2に示すように、上枠18aは、室外側に配置される室外側部位24aと室内側に配置される室内側部位24bとを一対設けられた樹脂材料の断熱材26で連結し、断面略矩形状に形成した連結構造である。室内側部位24bには、その見込み面から下方に突出した戸当たり部28が設けられている。上枠18aは、室内側部位24bがクランク状の連結金具30を介して躯体14に連結固定される。
上枠18aの室外側部位24aの室外側見付け面には、既設ドア枠16の上枠16aを室外側から覆い隠す外額縁32が固定される。外額縁32は、アルミニウム等の金属材料の押出形材で形成された化粧部材であり、改装ドア12の室外側の見栄えを高めるためのものである。外額縁32の一端は躯体14側に固定されるが、折り取り溝32aを介して施工現場で長さ調整可能とされている。
下枠18bは、既設ドア枠16の下枠16bの上に重ねて配置され、取付ねじ34によって下枠16bと共に土間22に連結固定される。下枠18bは階段形状を有し、戸当たり部35と、室内側端部に設けられた巾木部36とを有する。巾木部36は、その下方に連結された巾木部材38と共に土間22の室内外段差の立上り面を覆うものである。
図3に示すように、一方の縦枠18cは、室外側に配置される室外側部位40aと室内側に配置される室内側部位40bとを一対設けられた樹脂材料の断熱材26で連結し、断面略矩形状に形成した連結構造である。室内側部位40bには、その見込み面から内方に突出した戸当たり部42が設けられている。縦枠18cは、室外側部位40a及び室内側部位40bの室外側見込み面40cがクランク状の連結金具44を介して躯体14に連結固定される。
縦枠18cの室外側部位40aの室外側見付け面には、既設ドア枠16の縦枠16cを室外側から覆い隠す外額縁46が固定される。外額縁46は、アルミニウム等の金属材料の押出形材で形成された化粧部材であり、改装ドア12の室外側の見栄えを高めるためのものである。外額縁46の一端は躯体14側に固定されるが、折り取り溝46aを介して施工現場で長さ調整可能とされている。
他方の縦枠18dは、上記一方の縦枠18cと略左右対称形状であって基本的な構造は同一である。すなわち、縦枠18dは、断熱材26で連結された室外側部位40a及び室内側部位40bを有し、室内側部位40bの見込み面には戸当たり部42が設けられている。また、縦枠18dについても、室外側部位40a及び室内側部位40bの室外側見込み面40cがクランク状の連結金具44を介して躯体14に連結固定される。さらに、縦枠18cの室外側部位40aの室外側見付け面には、既設ドア枠16の縦枠16dを室外側から覆い隠す外額縁46が固定される。
新設ドア20は、本実施形態の場合片開きであり、新設ドア枠18の縦枠18cの室外側部位40aに取り付けられたヒンジ48を介して新設ドア枠18の内側で開閉可能に支持される。新設ドア20は、新設ドア枠18の各枠18a〜18dに設けられた戸当たり部28、35、42の室外側で開閉するように設置される。
このような新設ドア20を支持する新設ドア枠18は、連結金具30,44を用いたドア枠改装構造10を介して躯体14に取り付けられる。
そこで、次に、本実施形態に係るドア枠改装構造10の具体的な構成を説明する。
図2及び図3に示すように、本実施形態に係る改装ドア12では、新設ドア枠18の上枠18a及び縦枠18c,18dの取り付けにドア枠改装構造10を用いているが、以下では図4に拡大図を示した縦枠18cでのドア枠改装構造10を代表的に説明し、上枠18a及び縦枠18dでのドア枠改装構造10については縦枠18cの場合と異なる構造についてのみ具体的に説明し、同様な構造についての詳細な説明は省略する。
図2及び図3に示すように、新設ドア枠18は、建物の躯体14の室外側に設置されていた既設ドア枠16の内側に設置されるため、その設置位置よりも室内側にある躯体14に対して上枠18a及び縦枠18c,18dが連結金具30,44を介して連結固定される。
図3及び図4に示すように、縦枠18cに用いる連結金具44は、既設ドア枠16の戸当たり部16eを避けるように屈曲した断面クランク形状に形成されている。連結金具44は、ステンレスやスチール等の金属板を屈曲形成したものであり、縦枠18cの長手方向寸法よりも短尺に形成され、例えば縦枠18cの長手方向で複数箇所に取り付けされる。
連結金具44は、クランク形状の一方の見込み方向部位であって新設ドア枠18に固定される枠固定部44aと、他方の見込み方向部位であって躯体14に固定される躯体固定部44bとを有する。
枠固定部44aは、新設ドア枠18の縦枠18cの室外側見込み面40c(既設ドア枠16側の見込み面)に対して既設ドア枠16の縦枠16c側から固定ねじ50を用いて固定される。具体的には、枠固定部44aは、縦枠18cの室内側部位40bの室外側見込み面40cから断熱材26を越えて室外側部位40aの室外側見込み面40cまで延出しており、両部位40a,40bの室外側見込み面40cがそれぞれ固定ねじ50によって固定される。これにより断熱材26を挟んだ連結構造の縦枠18cを連結金具44で確実に保持することができ、特にヒンジ48によって新設ドア20の荷重を受ける室外側部位40aを強固に支持することができる。この際、枠固定部44aと既設ドア枠16の縦枠16cとの間の隙間は、スペーサ51及びシール材52によって封止される。
躯体固定部44bは、新設ドア枠18の室外側外周部に設けられる枠固定部44aと異なり、新設ドア枠18の室内側において枠固定部44aよりもドア開口部19の内方にオフセットして配置される。躯体固定部44bは、躯体14の開口部14aの見込み面に対して枠固定部44aとは反対方向のドア開口部19側からスペーサ53を挟んで固定ねじ54を用いて固定される。つまり、躯体固定部44bの躯体14に対する締結方向と枠固定部44aの縦枠18cに対する締結方向とが互い違いとなる逆方向に設定されている。
このような連結金具44は、枠固定部44aと躯体固定部44bとの間の見付け方向部位が、既設ドア枠16の戸当たり部16eを避けるように縦枠18cの室内側部位40bの室内側見付け面に沿って配置される。この際、連結金具44は、上記したクランク形状によって十分な強度を有すると共に、枠固定部44a側が躯体固定部44bよりもドア開口部19の外方にオフセットして設けられているため、縦枠18cを可能な限り外方に配置でき、ドア開口部19の開口寸法を最大限に確保することができる。
さらに、ドア枠改装構造10では、新設ドア枠18の縦枠18cの室内側に、連結金具44の躯体固定部44bをドア開口部19側から覆う額縁部材56を設けている。
額縁部材56は、例えば断面略L字状に形成されたアルミニウム等の金属材料の押出形材であり、躯体14に対してスペーサ57を挟んで固定ねじ58を用いて固定される。額縁部材56は、連結金具44の躯体固定部44bと平行する面を持ち、この躯体固定部44b及び固定ねじ54を覆うことで、改装ドア12の室内側の見栄えを高めるためのものである。そこで、固定ねじ58についても外観上目立つことのないよう、額縁部材56の見込み面から一段ずらした取付部56aに対して設けられ、その開口がキャップ56bで蓋される。額縁部材56の各片には折り取り溝56cが設けられており、施工現場で長さ調整可能とされている。
額縁部材56の室内側見付け面56dには、アングル金具59が連結固定される。アングル金具59は、例えば断面略L字状に形成されたアルミニウム等の金属材料の押出形材である。このアングル金具59の裏面側(躯体14側)の見込み面には、木額縁(化粧部材)60が木ねじ62を用いて連結固定される。木額縁60は、木製の額縁部材であり、改装ドア12の室内側の見栄えを高めるためのものである。
図4に示すように、額縁部材56、アングル金具59及び木額縁60の見込み面は略面一に構成されており、ドア開口部19の見栄えが確保されると共に、開口寸法が最大限に確保される。また、図2〜図4に示すように、これら額縁部材56、アングル金具59及び木額縁60の見込み面の下部は巾木状のカバー部材64によって一体的に覆われている。
なお、ドア枠改装構造10は、他方の縦枠18dの場合にも上記した縦枠18cの場合と左右対称構造である以外は基本的に同一構造のため、同一又は同様の要素には同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
また、ドア枠改装構造10は、上枠18aの場合にも縦枠18cの場合と略同様な構成であるため、同一又は同様の要素には同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。但し、上枠18aは新設ドア20の荷重をほとんど受けないため、ドア枠改装構造10を構成する連結金具30は、その枠固定部44aが上枠18aの室内側部位24bの室外側見込み面40cに対してのみ固定ねじ50で固定されている。勿論、室外側部位24aに対しても連結金具30の枠固定部44aを延出させて固定してもよい。また、上枠18aに設けられる額縁部材56、アングル金具59及び木額縁60の見込み面にはカバー部材64を設けていない。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るドア枠改装構造10Aを適用した改装ドア12の上枠18a周辺を拡大した縦断面図であり、図6は、図5に示す改装ドア12の一方の縦枠18c周辺を拡大した横断面図である。本実施形態に係るドア枠改装構造10Aを適用した改装ドア12においても下枠18b及びその周辺部の構造は、図2に示した構造と同一であるため、図5では上枠18a及びその周辺部の構造のみを図示している。さらに、本実施形態の場合であっても一方の縦枠18c及びその周辺部の構造と、他方の縦枠18d及びその周辺部の構造とは左右対称構造である点やヒンジ48の有無以外の基本的な構造は同一であるため、図6では一方の縦枠18c及びその周辺部の構造のみを図示している。
なお、図5及び図6に示す本実施形態に係るドア枠改装構造10Aにおいて、図1〜図4に示す第1の実施形態に係るドア枠改装構造10と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5及び図6に示すように、本実施形態に係るドア枠改装構造10Aは、連結金具30,44による上枠18a及び縦枠18c,18dの躯体14への連結構造は、図1〜図4に示すドア枠改装構造10の連結構造と同様であるが、額縁部材56及びアングル金具59に代えて額縁部材70を備える点が相違している。
図5に示すように、ドア枠改装構造10Aは、上枠18aを躯体14に対して固定する連結金具30の躯体固定部44bをドア開口部19側から覆う額縁部材70を備え、この額縁部材70に木額縁60が連結固定される。
額縁部材70は、例えば断面略L字状に形成されたアルミニウム等の金属材料の押出形材であり、上枠18aの室内側部位24bの室内側見付け面に対して固定ねじ72を用いて固定される。額縁部材70は、連結金具30の躯体固定部44b及びその固定ねじ54を覆うことで、改装ドア12の室内側の見栄えを高めるためのものである。また、木額縁60は、額縁部材70の室内側端部の裏面側(躯体14側)の見込み面に木ねじ62を用いて連結固定される。
また、図6に示すように、ドア枠改装構造10Aは、縦枠18c(18d)を躯体14に対して固定する連結金具44の躯体固定部44bをドア開口部19側から覆う額縁部材70を備え、この額縁部材70に木額縁60が連結固定される。この場合にも、木額縁60は額縁部材70の室内側端部の裏面側(躯体14側)の見込み面に木ねじ62を用いて連結固定される。
このようなドア枠改装構造10Aでは、ドア枠改装構造10と比べてアングル金具59が不要であることから部品点数を削減でき、コストを抑えることができる。
以上のように、本実施形態に係るドア枠改装構造10,10Aは、既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠16の内側に新設ドア枠18を取り付ける構造であって、新設ドア枠18をその設置位置よりも室内側にある建物の躯体14に対して連結する連結金具30,44を備え、連結金具30,44は、躯体14の開口部14aの見込み面に対してねじ止め固定される躯体固定部44bと、新設ドア枠18に対して躯体固定部44bとは逆方向にねじ止め固定される枠固定部44aとを有する。より具体的には、躯体固定部44bが躯体14に対してドア開口部19側からねじ止め固定され、枠固定部44aが新設ドア枠18の室外側見込み面40cに対して躯体固定部44bとは逆方向の既設ドア枠16側からねじ止め固定される。
このように、当該ドア枠改装構造10,10Aでは、連結金具30,44の枠固定部44aの新設ドア枠18への締結方向を躯体固定部44bの躯体14への締結方向と逆方向に構成しているため、新設ドア枠18をその設置位置よりも室内側にある建物の躯体14に対して連結する場合であっても新設ドア枠18が改装ドア12のドア開口部19に突出することを抑制し、ドア開口部19の有効開口寸法を十分に確保した状態で既設ドア枠16の内側に新設ドア枠18を取り付けることができる。なお、締結方向が逆方向であるとは、躯体固定部44bの締結用の固定ねじ54と枠固定部44aの締結用の固定ねじ50の締結方向が180度反対方向を向いた状態以外にも、両固定ねじ50,54による締結方向が180度反対方向から多少角度を持った状態も含むものであり、要は両固定ねじ50,54による固定強度を十分に確保できるものであればよい。
この際、連結金具30,44は、躯体固定部44bが枠固定部44aよりもドア開口部19の内方にオフセットして配置される断面クランク形状とされている。すなわち、連結金具30,44の枠固定部44aがドア開口部19側から外方に後退した位置で新設ドア枠18を支持するため、新設ドア枠18がドア開口部19に突出することを一層抑制でき、ドア開口部19の有効開口寸法を一層大きく確保することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記実施形態では、ドア枠改装構造10,10Aを上枠18a及び縦枠18c,18dに用いた構成を例示したが、ドア枠改装構造10,10Aは下枠18bに用いてもよい。
10,10A ドア枠改装構造、12 改装ドア、14 躯体、14a 開口部、16 既設ドア枠、16a,18a 上枠、16b,18b 下枠、16c,16d,18c,18d 縦枠、18 新設ドア枠、19 ドア開口部、20 新設ドア、24a,40a 室外側部位、24b,40b 室内側部位、26 断熱材、30,44 連結金具、32,46 外額縁、38 巾木部材、40c 室外側見込み面、44a 枠固定部、44b 躯体固定部、50,54,58,72 固定ねじ、56,70 額縁部材、56d 室内側見付け面、59 アングル金具、60 木額縁

Claims (6)

  1. 既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付けるドア枠改装構造であって、
    前記新設ドア枠をその設置位置よりも室内側にある建物躯体に対して連結する連結金具を備え、
    前記連結金具は、前記建物躯体の開口部の見込み面に対してねじ止め固定される躯体固定部と、前記新設ドア枠に対してねじ止め固定される枠固定部とを有し、
    前記連結金具は、前記躯体固定部が前記枠固定部よりもドア開口部の内方にオフセットして配置される断面クランク形状であり、
    前記新設ドア枠は、室外側に配置される室外側部位と室内側に配置される室内側部位との間を樹脂材料で連結した連結構造であり、
    前記連結金具の枠固定部は、前記室外側部位及び前記室内側部位の両部位と固定されることを特徴とするドア枠改装構造。
  2. 既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付けるドア枠改装構造であって、
    前記新設ドア枠をその設置位置よりも室内側にある建物躯体に対して連結する連結金具を備え、
    前記連結金具は、前記建物躯体の開口部の見込み面に対してねじ止め固定される躯体固定部と、前記新設ドア枠に対してねじ止め固定される枠固定部とを有し、
    前記連結金具は、前記躯体固定部が前記枠固定部よりもドア開口部の内方にオフセットして配置される断面クランク形状であり、
    前記既設ドア枠は、該既設ドア枠の見込み面から内方に突出した戸当たり部を有し、
    前記新設ドア枠及び前記枠固定部は、前記既設ドア枠の前記戸当たり部よりも室外側となる位置に配置されていることを特徴とするドア枠改装構造。
  3. 請求項1又は2記載のドア枠改装構造において、
    前記新設ドア枠の室内側に配置され、前記連結金具の躯体固定部を覆う額縁部材を設けたことを特徴とするドア枠改装構造。
  4. 請求項記載のドア枠改装構造において、
    前記額縁部材の室内側見付け面に対してアングル金具を固定し、該アングル金具に対して化粧部材を固定することで、該化粧部材をドア開口部の室内側に設けたことを特徴とするドア枠改装構造。
  5. 請求項記載のドア枠改装構造において、
    前記額縁部材の室内側端部に対して化粧部材を固定することで、該化粧部材をドア開口部の室内側に設けたことを特徴とするドア枠改装構造。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のドア枠改装構造で取り付けた前記新設ドア枠で新設ドアを開閉可能に支持したことを特徴とする改装ドア。
JP2015044153A 2015-03-06 2015-03-06 ドア枠改装構造及び改装ドア Active JP6512870B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015044153A JP6512870B2 (ja) 2015-03-06 2015-03-06 ドア枠改装構造及び改装ドア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015044153A JP6512870B2 (ja) 2015-03-06 2015-03-06 ドア枠改装構造及び改装ドア

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018104319A Division JP6557758B2 (ja) 2018-05-31 2018-05-31 ドア枠改装構造及び改装ドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016164325A JP2016164325A (ja) 2016-09-08
JP6512870B2 true JP6512870B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=56876127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015044153A Active JP6512870B2 (ja) 2015-03-06 2015-03-06 ドア枠改装構造及び改装ドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6512870B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6716248B2 (ja) * 2015-12-25 2020-07-01 株式会社Lixil 改装用建具
JP7075277B2 (ja) * 2018-04-27 2022-05-25 Ykk Ap株式会社 改装ドア枠及び改装ドア
JP7201369B2 (ja) * 2018-09-06 2023-01-10 積水化学工業株式会社 窓交換方法及び窓取付構造

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61189975U (ja) * 1985-05-17 1986-11-26
JP2003082943A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Tostem Corp 改装サッシ
JP2004100170A (ja) * 2002-09-05 2004-04-02 Ykk Ap Inc 改装サッシ
JP4090425B2 (ja) * 2003-11-05 2008-05-28 新日軽株式会社 ドア枠の改装構造
JP5433544B2 (ja) * 2010-03-19 2014-03-05 Ykk Ap株式会社 改装サッシユニット及び改装サッシユニットの取付方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016164325A (ja) 2016-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6721464B2 (ja) ドア
JP6512870B2 (ja) ドア枠改装構造及び改装ドア
GB2492380A (en) Thermal shield for window
JP6289833B2 (ja) 改装用建具
KR101591862B1 (ko) 커튼월과 스윙도어의 연결구조
JP2021102918A (ja) ドア
JP2017115510A (ja) 改装用建具
JP6557758B2 (ja) ドア枠改装構造及び改装ドア
JP6937565B2 (ja) 改装サッシ及び改装サッシの施工方法
JP5903060B2 (ja) 内窓および内窓施工方法
KR102018426B1 (ko) 재단 및 조립이 용이한 입면 분할 창호
JP2019002170A (ja) 建具の取付構造
KR20150019076A (ko) 창호용 미들 프레임 및 이를 구비한 창호 프레임
KR102018425B1 (ko) 설치가 용이하고 위치 조절이 가능한 창호 프레임 입면 분할 바 세트 및 이로부터 제조된 분할 창호
JP6938148B2 (ja) 建具
JP5046677B2 (ja) 鋼製のドア枠
JP6847359B2 (ja) 建具
JP2015048645A (ja) 耐震補強枠の取付構造
JP2020176421A (ja) 防火建具
KR101583536B1 (ko) 커튼월과 미서기 문의 연결구조
JP6328994B2 (ja) 建具
JP7403692B2 (ja) 改装建具及び改装建具の施工方法
JP6025517B2 (ja) 建具
JP6996691B2 (ja) 建具枠と外壁材とのシール構造
JP6715733B2 (ja) 建具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6512870

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150