JP2018080466A - エレベータ式駐車装置とその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】常に、ケージの傾きを調整して水平を保持することができるエレベータ式駐車装置とその制御方法を提供する。【解決手段】ケージ20が、昇降フレーム22、Fフレーム24、リフト装置26、横行レール28、姿勢角センサ30、及び水平制御装置32を有する。昇降フレーム22は、吊ロープ12に四隅が吊下げられ昇降路3を昇降する。複数のリフト装置26は、昇降フレーム22に固定され支持点Sをそれぞれ上下動させる。Fフレーム24は、昇降フレーム22に対して水平方向位置が固定され、リフト装置26により複数の支持点Sで上下動可能に支持される。横行レール28は、Fフレーム24に固定されパレット2を横行可能に支持する。姿勢角センサ30は、Fフレーム24に固定されコリオリの力から傾きを検出する。水平制御装置32は、検出された傾きに基づきリフト装置26を制御して横行レール28(すなわちパレット2)を水平に保持する。【選択図】図5

Description

本発明は、ケージの傾きを調整して常に水平を保持するエレベータ式駐車装置とその制御方法に関する。
エレベータ式駐車装置は、昇降路に沿って多段に設けられた格納棚と、格納棚に沿って昇降路内を昇降するケージとを備え、ケージと格納棚との間で車両を載せたパレットを横行させて受け渡しを行うものである。
エレベータ式駐車装置のケージは、ケージの四隅に固定された4組(例えば4本又は8本)の吊ロープにより建屋の上部から吊下げられ、4組の吊ロープを同期して巻上げ、巻戻しすることにより昇降する。
上述したエレベータ式駐車装置は、4組の吊ロープによる吊り構造のため、各吊ロープの伸び量が異なるとケージの水平を保持できない。
例えば、パレット上に車両を停車した場合、車両の重心位置が車種により異なるため4箇所の吊ロープの張力が異なり、ケージが傾きやすい。
そこで、この問題を解決するために、特許文献1が提案されている。
特許文献1の「立体駐車装置」は、吊ロープの端部に設けられた伸縮手段(例えば、油圧シリンダ)と、昇降台の傾きを検出する傾斜検出手段と、傾斜検出手段の検出結果に基づいて昇降台を水平に保つように油圧シリンダを制御する制御手段と、を備える。
また、上述したエレベータ式駐車装置は、4組の吊ロープによる吊り構造のため、パレットの横行時や車両の入出庫時に、各吊ロープの伸び量が変化するので、ケージの高さと水平が確保できない。
そこで、この問題を解決するために、特許文献2が提案されている。
特許文献2の「エレベータ式駐車装置」では、ケージの4隅に出没可能な位置決めストッパを設け、棚に落下防止ストッパを設ける。落下防止ストッパは、パレットの落下を防止すると共に、位置決めストッパに固定されたストライカにより押し下げられて、パレット端部の係止を解除しパレットを棚から引き出し可能にするようになっている。
実開平5−77465号公報 特開平9−125730号公報
特許文献1の傾斜検出手段(例えばエンコーダ)は、昇降台の端部位置を検出し、その結果に基づき昇降台の傾きを判断するので、傾斜検出手段と連動する部材(例えばピニオンと噛み合うラック)を昇降路に設ける必要があった。しかし、昇降路の全長は長い(例えば10m〜50m)ため、例えばラックはその一部(例えば昇降台と駐車棚の間で車両を移載する停止高さの近傍)にしか設置できず、ケージ昇降中の大部分においてケージの水平を保持することができなかった。
特許文献2のエレベータ式駐車装置では、パレットの横行時や車両の入出庫時に、ケージを一旦固定位置に載せ替え、ケージの高さと水平を保持する。
以下、この載せ替え動作を、「ソフトランディング動作」と呼び、その機構を「ソフトランディング機構」と呼ぶ。
ソフトランディングの動作と機構により、停止階において、ケージ上の水平レールを格納棚の棚レールの高さに正確に合わせることができる。しかし、ソフトランディングの動作と機構には、以下の問題点があった。
(1)ケージを停止階に停止させる前に、「その停止高さよりも少し上の高さで停止」、「位置決めストッパの退避位置から支持位置への移動」、などの余分な動作を必要とする。また、逆に、停止階に停止した状態から、ケージを次の停止階に上昇又は下降させる前に、「停止高さから少し上の高さまでの上昇と停止」、「位置決めストッパの支持位置から退避位置へ移動」、などの余分な動作を必要とする。
そのため、ソフトランディング動作のために、車両の入出庫時間が長くなり、円滑性が低下する。
(2)また、ソフトランディングの動作と機構は、構造及び制御が複雑であった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の第1の目的は、ケージの昇降中において、常に、ケージの傾きを調整して水平を保持することができるエレベータ式駐車装置とその制御方法を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、ソフトランディングの動作と機構を省略でき、かつパレットの横行時や車両の入出庫時に、各吊ロープの伸び量が変化しても、ケージの高さと水平を高精度に保持できるエレベータ式駐車装置とその制御方法を提供することにある。
本発明によれば、同期して昇降する複数の吊ロープに四隅がそれぞれ吊下げられ昇降路を昇降する昇降フレームと、
前記昇降フレームに固定され、複数の支持点をそれぞれ上下動可能な複数のリフト装置と、
前記昇降フレームに対して水平方向位置が固定され、前記リフト装置により複数の前記支持点をそれぞれ上下動可能に支持されたフローティングフレームと、
前記フローティングフレームに固定され、車両を載せるパレットを横行可能に支持する横行レールと、
前記フローティングフレームに固定され、コリオリの力から水平に対する前記横行レールの傾きを検出する姿勢角センサと、
検出された前記傾きに基づき、前記リフト装置を制御して、前記横行レールを水平に保持する水平制御装置と、を有するケージを備える、エレベータ式駐車装置が提供される。
上記本発明によれば、ケージが、昇降フレーム、フローティングフレーム、及び複数のリフト装置を有する。
フローティングフレームは、昇降フレームに対して水平方向位置が固定され、リフト装置により複数の支持点をそれぞれ上下動可能に支持されている。
従って、複数の吊ロープに四隅が吊下げられた昇降フレームが、吊ロープの伸び量の相違により、水平から外れて傾いても、複数のリフト装置により複数の支持点を上下動させることで、横行レールを水平に保持ことができる。
また、フローティングフレームに固定された姿勢角センサが、コリオリの力から水平に対する横行レールの傾きを検出し、水平制御装置が、検出された傾きに基づき、リフト装置を制御して、横行レールを水平に保持する。従って、昇降路に姿勢角センサと連動する部材(例えばラック)は不要であり、ケージの昇降中において、常に、ケージ上の横行レール(すなわちパレット)の傾きを調整して水平を保持することができる。
本発明によるエレベータ式駐車装置の実施形態を示す正面図である。 図1の昇降機構を示す斜視図である。 図2の模式的側面図である。 図3のA−A矢視図である。 図3のケージ部拡大図である。 図4のB−B矢視図である。 本発明による制御方法の一例を示すフロー図である。 第1制御の作動説明図である。 第2制御の作動説明図である。 昇降フレームの別の実施形態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明によるエレベータ式駐車装置10の実施形態を示す正面図である。
この図において、1は車両(例えば乗用車)、2は車両1を載せるパレット、3は昇降路、4は格納棚、20は昇降路3を昇降するケージ、6は本体フレーム、7は本体フレーム6の上部に設置されたトラクション方式(摩擦駆動式)の巻上機である。
なお、エレベータ式駐車装置10は、トラクション方式に限定されず、ドラム式であってもよい。
図2は、図1の昇降機構を示す斜視図である。
図2において、本発明のエレベータ式駐車装置10は、複数(この例では4組)の吊ロープ12、カウンタウェイト14、及びケーブル16(エレベータケーブル)を備える。
複数の吊ロープ12は、車両1を載せるケージ20を吊下げて鉛直上方に延び、昇降路3の上部から互いに同期して昇降される。
この例で、4組の吊ロープ12は、一端12aが車両1を載せるケージ20の四隅(後述する昇降フレーム22)に固定され、ケージ20を吊下げて鉛直上方に延び、昇降路3の上部で上部シーブ8により反転して下方に延びる。吊ロープ12は、好ましくはワイヤロープである。
各組の吊ロープ12は、この図ではそれぞれ1本であるが、2本以上であるのがよい。2本以上で各組の吊ロープ12を構成することにより、上部シーブ8(滑車)の直径を小さくすることができる。
図2において、上部シーブ8は、昇降路3の上部に固定された定滑車であり、この例では4つの第1シーブ8a、2つの第2シーブ8b、1つの第3シーブ8c、及び1つの第4シーブ8dからなる。上部シーブ8は、順にケージ20からカウンタウェイト14まで吊ロープ12を案内する。
この例で、第2シーブ8bと第3シーブ8cの間に位置する吊ロープ12を摩擦駆動する駆動シーブ9が設置されている。巻上機7は、駆動シーブ9を回転駆動する。
図2において、カウンタウェイト14は、4組の吊ロープ12の他端12bに吊下げられ、上下に昇降する。カウンタウェイト14は、好ましくはケージ20の重量に車両1の有無時の重量配分(例えばパレット2の重量)を加味し、駆動負荷が小さくなる重量に設定する。
ケーブル16は、動力線及び信号線であり、一端16aがケージ20に固定され、他端16bが昇降路3の後側内壁3aに固定され、中間部が下方に弛ませて吊下げられている。
図3は、図2の模式的側面図であり、図4は、図3のA−A矢視図、図5は、図3のケージ部拡大図、図6は、図4のB−B矢視図である。
図3〜図6において、ケージ20は、昇降フレーム22、フローティングフレーム24、複数のリフト装置26、及び、横行レール28を備える。
図3に示すように、昇降フレーム22は、同期して昇降する複数の吊ロープ12に四隅がそれぞれ吊下げられ昇降路3を昇降する。
図4における符号aはケージ吊点、符号bは棚柱である。
図4において、昇降フレーム22は、4組の吊下部材22aと連結部材22b,22cを有する。
この例で、4組の吊下部材22aは、各吊ロープ12にそれぞれ吊下げられ、昇降路3の四隅(すなわち棚柱b)に沿ってガイドローラ23により昇降可能に構成されている。
連結部材22b,22cは、4組の吊下部材22aを幅方向及び長さ方向に連結する。すなわち、この例において、2本の第1連結部材22bが、幅方向に隣接する1対の吊下部材22aを互いに連結し、2本の第2連結部材22cが、長さ方向に隣接する1対の吊下部材22aを互いに連結している。
上述した構成により、4組の吊下部材22aと連結部材22b,22cを一体化することができ、巻上機7により複数の吊ロープ12を同期して昇降させることにより、単一の昇降フレーム22の四隅(ケージ吊点a)を同期して昇降することができる。
なお、この構成によっても、各吊ロープ12の伸び量が異なる場合に横行レール28の水平は保持できない。
図10は、昇降フレーム22の別の実施形態を示す図である。この図において、(A)は図4の昇降フレーム22の平面図、(B)はその第2実施形態図、(C)はその第3実施形態図である。
図4における連結部材22b,22cは、必須ではなく、その一方又は両方を省略してもよい。
例えば、4組の吊下部材22aが、それぞれリフト装置26を固定可能であり、かつ姿勢を保持して昇降可能である限り、図10(B)のように、第1連結部材22bを省略してもよい。なお、この場合に保持された「姿勢」には、吊ロープ12の伸び量の相違による吊下部材22aの若干の傾き状態を含むものとする。
また、同様に、図10(C)のように、連結部材22b,22cの両方を省略してもよい。
この省略により、昇降フレーム22を軽量化することができる。
図4と図5において、フローティングフレーム24は、昇降フレーム22に対して水平方向位置が固定され、四隅がそれぞれ上下動可能に構成されている。以下、フローティングフレーム24を「Fフレーム24」と呼ぶ。
この例において、Fフレーム24は、車両1の長手方向に延び幅方向に間隔を隔てた1対の縦フレーム24aと、1対の縦フレーム24aを車両1の幅方向に連結し長手方向に間隔を隔てた1対の横フレーム24bとを有する。
縦フレーム24aと横フレーム24bはそれぞれ曲げ剛性の高い型鋼又は溶接構造物からなり、溶接等で互いに一体に連結されている。
上述した構成により、一体化された単一のFフレーム24を支持点Sで支持し、例えば、リフト装置26の上端を支持点Sに固定することにより、Fフレーム24の水平方向位置を固定することができる。この場合、リフト装置26の上端又は下端は、ピン継手又は球面継手を有し、相対的に揺動可能であることが好ましい。
なお、水平方向位置の固定手段は、この例に限定されず、その他の手段、例えば、ガイド(ピン、軸、ローラ、等)を設けてもよい。
図5と図6において、複数のリフト装置26は、昇降フレーム22に固定され、Fフレーム24を支持する複数の支持点Sをそれぞれ上下動可能に構成されている。
リフト装置26は、例えば電動のスクリュージャッキ装置であるのがよい。なお、リフト装置26はこの例に限定されず、その他の装置、例えば直動駆動装置、液圧又は空圧のシリンダ、であってもよい。
また、リフト装置26による上下動のストロークは、車両1を載せたパレット2の横行時における吊ロープ12の伸び量の変化量以上であることが好ましく、特にその2倍以上であることが好ましい。
この例では4台のリフト装置26で4か所の支持点Sをそれぞれ支持している。なお、支持点Sは3か所以上であり、リフト装置26は3台以上であることが好ましい。それぞれ3か所以上、3台以上であることにより、一体化された単一のFフレーム24の姿勢を3次元的に調節することができる。
なお、それぞれ2か所以下、2台以下であってもよい。この場合、Fフレーム24の姿勢の調節を2次元的、又は1次元的に調節することができる。
図5と図6において、横行レール28は、Fフレーム24に固定され、車両1を載せるパレット2を横行可能に支持する。
横行レール28の支持面(この例で上面)は、正常状態において水平であり、その上を横行するパレット2を水平に支持するようになっている。従って、横行レール28が水平に保持される限り、パレット2も水平に保持される。
この例において、横行装置34がFフレーム24の横フレーム24bに固定されており、ケージ20と格納棚4との間でパレット2を水平に横行させる。「横行」とは、パレット2を幅方向に水平移動させることをいう。
横行装置34は、Fフレーム24の長手方向中央において、1対の横フレーム24bに固定されている。
図4〜図6において、横行装置34は、横行駆動装置34a、横行アーム34b、及び係合ドグ34cを有する。
なお、パレット2の車輪2aの少なくとも一部が鍔部を有し、横行レール28に沿ってパレット2を案内するようになっている。
上述した構成により、係合ドグ34cが係合溝2bと係合した状態で、横行アーム34bを水平に旋回駆動することにより、車輪2aを横行レール28と棚レール4aで案内しながら、昇降路3と格納棚4との間でパレット2を水平に横行させることができる。
図5において、ケージ20は、さらに、姿勢角センサ30と水平制御装置32を備える。
姿勢角センサ30は、好ましくはジャイロセンサであり、Fフレーム24に固定され、コリオリの力から水平に対する横行レール28の傾きを検出する。
水平制御装置32は、姿勢角センサ30で検出された傾きに基づき、リフト装置26を制御して、横行レール28を水平に保持する。
図4と図6において、エレベータ式駐車装置10は、さらに、位置決め部材36と位置検出装置38を備える。
位置決め部材36は、パレット2を横行させる横行高さ、又は車両1の入出庫高さに位置決めされている。この例では、4つの位置決め部材36が、棚レール4aの内側端部(4か所)にそれぞれ固定されている。
位置検出装置38は、Fフレーム24に固定され、位置決め部材36を検出する。この例では、4つの位置検出装置38が、横行レール28の両端部(計4か所)にそれぞれ固定されている。
上述した水平制御装置32は、パレット2の横行時、又は車両1の入出庫時に、位置検出装置38の検出信号に基づき、リフト装置26の一部を制御して、横行レール28の一部の高さを保持するようになっている。
位置検出装置38は、例えば上下方向に一定間隔Lを隔てた1対の検出センサを有する。検出センサは、好ましくは、透過式の光電センサであるが、反射式の光電センサでも、磁気センサ又は静電センサでもよい。
位置決め部材36は、ケージ20が停止高さに位置するときにのみ、1対の検出センサの両方で検出される高さの被検出部を有する。被検出部の全高は、位置検出装置38の1対の検出センサの間隔と同一又はそれより大きいことが好ましい。
上述した構成により、停止高さに向けてケージ20を昇降させ、「定位置」においてケージ20の昇降を停止することができる。また、停止位置が、「定位置」から上方にずれているときは、ケージ20を下降させ、下方にずれているときは、ケージ20を上昇させて、即座にレベル差を補正することができる。
図7は、本発明による制御方法の一例を示すフロー図である。この図において、この制御方法は、昇降フレーム22の昇降時の第1制御と、パレット2の横行時、又は車両1の入出庫時の第2制御とを有する。
図7(A)において、昇降フレーム22の昇降時の第1制御は、S1〜S3の各ステップ(工程)からなる。
第1制御は、昇降フレーム22の昇降時に、リフト装置26の1つをそのストロークの中間に保持し(S1)、かつ検出された傾きに基づき、リフト装置26の残りを制御して(S2)、横行レール28を水平に保持する(S3)。
ステップS1〜S3は、制御サイクルに応じて繰り返し実施するのがよい。
ステップS1において、ストロークの中間に保持するリフト装置26は、複数(2台以上)のリフト装置26のどれであってもよい。
図8は、第1制御の作動説明図である。この図において、(A)は昇降フレーム22が水平な正常状態、(B)は昇降フレーム22が傾斜した傾斜状態を示している。
上述した第1制御により、昇降フレーム22の昇降時に、図8(A)の正常状態から、図8(B)に示すように、吊ロープ12の伸び量の相違により、昇降フレーム22の図で左側が右側よりも下方に下がった場合を想定する。
この場合、図で右側のリフト装置26のストロークを中間に保持し、左側のリフト装置26の支持点Sを上方にシフトすることにより、横行レール28を水平に保持することができる。リフト装置26の1つのストロークを中間に保持するのは、第2制御において、そのリフト装置26の上下動を可能にするためである。
4台のリフト装置26で4か所の支持点Sをそれぞれ支持している場合も同様である。
図7(B)において、パレット2の横行時、又は車両1の入出庫時の第2制御は、T1〜T4の各ステップ(工程)からなる。
第2制御は、パレット2の横行時、又は車両1の入出庫時に、位置検出装置38の出力信号に基づき、リフト装置26の一部を制御して(T1)、横行レール28の一部の高さを保持する(T2)。また同時に、検出された傾きに基づき、リフト装置26の残りを制御して(T3)、横行レール28を水平に保持する(T4)。
なお第2制御の実施中は、巻上機7による昇降フレーム22の昇降は停止することが好ましいが、必要に応じて昇降フレーム22の昇降を併用してもよい。
ステップT1〜T4は、制御サイクルに応じて、繰り返し実施するのがよい。
ステップT1において、制御するリフト装置26の一部は、パレット2の横行時は、横行する棚レール4aに近接する1又は2のリフト装置26であるのよく、車両1の入出庫時は、車両1の入出庫口に近接する1又は2のリフト装置26であるのがよい。
図9は、第2制御の作動説明図である。この図において、(A)はパレット2の横行時に昇降フレーム22が水平な正常状態、(B)は昇降フレーム22が傾斜した傾斜状態を示している。
上述した第2制御により、パレット2の横行時に、図9(A)の正常状態から、図9(B)に示すように、パレット2の横行による吊ロープ12の伸び量の変化により、昇降フレーム22の図で右側が下方に下がり、左側が上方に上がる状況を想定する。
この場合、図で右側のリフト装置26を制御することにより、横行レール28の右端の高さを棚レール4aの高さに保持することができる。また、図で左側のリフト装置26を制御して、横行レール28を水平に保持することができる。リフト装置26の一部を制御して横行レール28の一部の高さを保持するのは、横行レール28の一端の高さを棚レール4aの高さに保持して段差の発生を回避するためである。
4台のリフト装置26で4か所の支持点Sをそれぞれ支持している場合も同様である。また車両1の入出庫時の場合も同様である。
上述した構成と方法により、ソフトランディングの動作と機構を省略することができ、かつパレット2の横行時や車両1の入出庫時に、各吊ロープ12の伸び量が変化しても、ケージ20の高さと水平を高精度に保持できる。
上述した本発明の実施形態によれば、ケージ20が、昇降フレーム22、Fフレーム24、及び複数のリフト装置26を有する。
Fフレーム24は、昇降フレーム22に対して水平方向位置が固定され、リフト装置26により複数の支持点Sをそれぞれ上下動可能に支持されている。
従って、吊ロープ12に四隅が吊下げられた昇降フレーム22が、吊ロープ12の伸び量の相違により、水平から傾いても、複数のリフト装置26により複数の支持点Sを上下動させることで、横行レール28(すなわちパレット2)を水平に保持ことができる。
また、Fフレーム24に固定された姿勢角センサ30が、コリオリの力から水平に対する横行レール28の傾きを検出し、水平制御装置32が、検出された傾きに基づき、リフト装置26を制御して、横行レール28を水平に保持する。従って、昇降路3に姿勢角センサ30と連動する部材(例えばラック)は不要であり、ケージ20の昇降中において、常に、ケージ上の横行レール28の傾きを調整して水平を保持することができる。
また、上述した本発明の実施形態によれば、ソフトランディングの動作と機構を省略することができ、かつパレット2の横行時や車両1の入出庫時に、各吊ロープ12の伸び量が変化しても、ケージ20の高さと水平を高精度に保持できる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
a ケージ吊点、b 棚柱、S 支持点、1 車両、2 パレット、2a 車輪、
2b 係合溝、3 昇降路、3a 後側内壁、4 格納棚、4a 棚レール、
6 本体フレーム、7 巻上機、8 上部シーブ、8a 第1シーブ、
8b 第2シーブ、8c 第3シーブ、8d 第4シーブ、9 駆動シーブ、
10 エレベータ式駐車装置、12 吊ロープ、12a 一端、12b 他端、
14 カウンタウェイト、16 エレベータケーブル(ケーブル)、16a 一端、
16b 他端、20 ケージ、22 昇降フレーム、22a 吊下部材、
22b,22c 連結部材、24 フローティングフレーム(Fフレーム)、
24a 縦フレーム、24b 横フレーム、
26 リフト装置(スクリュージャッキ装置)、28 横行レール、
30 姿勢角センサ(ジャイロセンサ)、32 水平制御装置、34 横行装置、
34a 横行駆動装置、34b 横行アーム、34c 係合ドグ、
36 位置決め部材、38 位置検出装置

Claims (6)

  1. 同期して昇降する複数の吊ロープに四隅がそれぞれ吊下げられ昇降路を昇降する昇降フレームと、
    前記昇降フレームに固定され、複数の支持点をそれぞれ上下動可能な複数のリフト装置と、
    前記昇降フレームに対して水平方向位置が固定され、前記リフト装置により複数の前記支持点をそれぞれ上下動可能に支持されたフローティングフレームと、
    前記フローティングフレームに固定され、車両を載せるパレットを横行可能に支持する横行レールと、
    前記フローティングフレームに固定され、コリオリの力から水平に対する前記横行レールの傾きを検出する姿勢角センサと、
    検出された前記傾きに基づき、前記リフト装置を制御して、前記横行レールを水平に保持する水平制御装置と、を有するケージを備える、エレベータ式駐車装置。
  2. 前記パレットを横行させる横行高さ、又は前記車両の入出庫高さに位置決めされた位置決め部材と、
    前記フローティングフレームに固定され、前記位置決め部材を検出する位置検出装置と、を備え、
    前記水平制御装置は、前記パレットの横行時、又は前記車両の入出庫時に、前記位置検出装置の検出信号に基づき、前記リフト装置の一部を制御して、前記横行レールの一部の高さを保持する、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  3. 前記昇降フレームは、各吊ロープにそれぞれ吊下げられ、前記昇降路の四隅に沿って姿勢を保持して昇降可能な4組の吊下部材を有する、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  4. 前記昇降フレームは、4組の前記吊下部材を幅方向又は長さ方向に連結する連結部材を有する、請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。
  5. 請求項1に記載のエレベータ式駐車装置の制御方法であって、
    前記水平制御装置により、前記傾きに基づき、前記リフト装置を制御して、前記横行レールを水平に保持する、エレベータ式駐車装置の制御方法。
  6. 請求項2に記載のエレベータ式駐車装置の制御方法であって、前記水平制御装置により、
    (A)前記昇降フレームの昇降時に、前記リフト装置の1つをそのストロークの中間に保持し、かつ前記傾きに基づき、前記リフト装置の残りを制御して、前記横行レールを水平に保持し、
    (B)前記パレットの横行時、又は前記車両の前記入出庫時に、前記位置検出装置の出力信号に基づき、前記リフト装置の一部を制御して、前記横行レールの一部の高さを保持し、かつ検出された前記傾きに基づき、前記リフト装置の残りを制御して、前記横行レールを水平に保持する、エレベータ式駐車装置の制御方法。
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