JP2018076344A - 夜間排尿数を低減するためのデスモプレシン - Google Patents

夜間排尿数を低減するためのデスモプレシン Download PDF

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Abstract

【課題】夜間排尿の低減、初期安眠睡眠期間の増加、および/または夜間尿量の低減に対するデスモプレシンの性別、年齢、および用量効果の提供。【解決手段】ある用量のデスモプレシンを最短治療期間にわたって投与することによって、夜間排尿数を投与前に比較して低減し、および最短治療期間にわたる夜間排尿数の低減を維持または向上させる。【選択図】なし

Description

本出願は、2008年5月21日に出願の米国特許仮出願第61/055,120号の特典を請求する2009年5月21日に出願の米国特許出願第12/469,801号の一部継続出願であり、それらの開示は、それら全体で参照により本明細書に組み込まれる。
夜間頻尿が、種々の下部尿路状態を含む多くの症状の1つではなく、それ自体が臨床的存在として認識されるようになったのはつい最近のことである。現在、夜間頻尿は、国際コンチネンス協会(ICS)によって、個体が、排尿のため夜間に1回以上起床しなければならないという病訴として定義されている。この定義は、人が排尿前に覚醒するという前提で、夜間の任意の時刻での任意の数の排尿に適用される(1)。一般に、用語「夜間頻尿」は、夜間の排尿、特に度を超えた場合を指す。それは「夜間多尿」とも呼ばれる。
夜間頻尿の原因である病態生理には大きくわけて3つの範疇:全体的多尿、膀胱蓄尿問題、および夜間多尿が存在する(2)。
全体的多尿は、24時間に40mL/kg体重を超える尿量として定義される。多尿の原因としては、糖尿病、尿崩症、および原発性口渇障害が挙げられる。
膀胱畜尿問題は、少ない尿量での頻繁な排尿を特徴とする。膀胱畜尿問題の原因としては、排尿筋過活動(神経因性および非神経因性)、膀胱過敏、膀胱下道閉塞、原発性膀胱病理(膀胱炎、結石および腫瘍など)、および泌尿生殖器老化が挙げられる。頻繁な覚醒および排尿のパターンは、また、夜間頻尿を有する患者の評価における鑑別診断の一部であるのが当然である原発性睡眠障害の特徴である。
夜間多尿は、睡眠中の異常に大量な尿産生として定義される。健康な21〜35歳の若年成人は、午後11時から午前7時の間に、彼らの全尿量のほぼ14±4%を排泄し、一方、高齢者は、平均で34±15%を排泄する(3〜4)。ICSは、現在、夜間多尿を、年齢に応じておよび多尿の不在下で、24時間の全尿量の20〜30%を超える夜間尿量と定義している(5)。
夜間多尿は、鬱血性心不全、末梢浮腫(静脈鬱血またはリンパ鬱滞による)、腎もしくは肝不全、生活様式(過剰な夜間飲水など)、および閉塞性睡眠時無呼吸などの全身状態に続発する可能性がある。いくつかの研究は、夜間頻尿を有する一部の個体が、アルギニンバソプレシン(AVP)分泌の正常な周日リズムを欠いている可能性があることを示唆している(6〜12)。AVPは、尿産生の調節に主として責任を負うホルモンである。健康な成人では、睡眠期間中にピーク血中濃度が生じる、AVPの周日性放出が存在する(13)。夜間頻尿を有する対象におけるAVP分泌の夜間期の鈍化は、夜間尿産生の増加に関する妥当と思われる1つの生理学的説明を提供する。しかし、夜間頻尿を有するすべての患者が、AVPの周日性変動を欠くわけではなく、AVPの周日性変動を欠くすべての患者が、夜間頻尿を有するわけではない(14)。水およびナトリウムの調節を支配する機構の多様な生理学的変化が存在し、その変化が、尿排泄の周日リズムを変えることができる。これらの変化には、腎臓の濃縮能力および血漿中レニン濃度の加齢性低下が含まれる(15)。
夜間頻尿の有病率の推定値は、使用する定義、採用する解析方法、および調査する集団および地域に応じて広範に変化する(16〜28)。これらの制約にもかかわらず、文献は、夜間頻尿が、男性および女性において、有病率および重症度の双方が年齢と共に増加する一般的かつ厄介な状態であることを強く指摘している。
5カ国(カナダ、ドイツ、イタリア、スウェーデンおよび英国)における18歳以上の19,000名を超える男性および女性を含み、ICSの夜間頻尿の定義(一夜に1回以上)を利用した最近の1つの大規模調査は、夜間頻尿が、男性の48.6%および女性の54.5%によって報告され、39歳未満の個体での34〜44%から60歳以上の個体での70%超まで増加する、最も広く認められる下部尿路症状であることを明らかにした。一夜に2回以上の排尿というより高い閾値でさえも、21〜24%である夜間頻尿の有病率は、任意のその他の下部尿路症状の有病率を上回っていた(29)。
高齢成人は、しばしば、最も厄介な下部尿路症状の1つとして夜間頻尿を挙げる。英国での地域社会をベースにした40歳以上の男性423名での調査において、58名(14%)は、一夜に少なくとも2回の夜間頻尿を報告した。そして、これらの67%が、それが「少なくともちょっとした問題」であり、昼間に少なくとも9回の頻度に次いで2番目に厄介な症状であり(92%)、夜間失禁に比べてさえより厄介(60)と報告した(30)。夜間頻尿を有する720名を含む米国で実施された地域社会をベースにした調査は、一夜に1回の排尿のような少ない排尿が厄介なだけではなく、健康に関連する生活および睡眠の質に否定的影響を及ぼすことを明らかにした。一夜に2回以上の頻尿を有する回答者の場合、健康に関連する生活の質に対する影響は、2型糖尿病のそれに類似し、高血圧のそれを超えていた(31)。
夜間頻尿の最も有害な効果は、過剰な排尿それ自体ではなく、睡眠品質、および睡眠障害の結果としてのそれに続く昼間の機能に対するその影響である。夜間頻尿と睡眠品質との間には十分に確立された関係が存在する。50歳以上の1485名についての地域社会をベースにしたオランダでの調査は、25.3%が睡眠持続障害を報告し、その障害に関して夜間頻尿が最も頻度の高い(67.5%)原因であった(32)。
AsplundおよびAbergは、睡眠と夜間頻尿との関係を3000名の女性標本で調査し、睡眠が、夜間排尿の増加と共に悪化することを見出した。一夜に3回以上排尿する女性は、睡眠不足であり、昼間の眠気を経験することを4倍より多くの頻度で報告した(33)。
睡眠不足および昼間疲労感は、鬱、気分変動および生活の質(QOL)の低下と関連していた(34〜36)。夜間頻尿を有する203名の労働者および80名の無作為に選択した対照に関するスウェーデンでの地域社会をベースにした調査は、夜間頻尿を有する群が、有意に低いレベルの活力および有用感ならびに睡眠剥奪の結果としての労働および活力のより大きな障害を有することを明らかにした(37)。
夜間頻尿は、夜間時の転倒発生率の増加とも関連している(38)転倒は、高齢者での重大な健康問題であり、この年齢群における負傷死の主要原因である(39)。夜間頻尿を有する65歳以上の外来患者の転倒リスクを評価する研究において転倒に関する見込み率は、一夜に1回の夜間頻尿事象を有する対象での1.46から3回を超える夜間頻尿事象を報告している対象での2.15に増加した(40)。
バソプレシンは、自由水排泄の主な生理学的決定要因である。それは、腎皮質および髄質集合管の管腔膜の透水性を増大させ、それによって自由水の再吸収を促進し、尿産生を低減する。夜間頻尿は膀胱容積に対して過剰な夜間尿産生の臨床的結末であるので、夜間尿量の低減は、論理的に、より少ない夜間排尿エピソードをもたらすはずである。
デスモプレシンは、天然に存在するホルモンである8−アルギニンバソプレシンの、1−システインの脱アミノ化および8位のL−アルギニンのD−アルギニンでの置換を含む修飾を伴う、合成類似体である。デスモプレシンは、米国特許第3,497,491号に開示のように高度で特異的な抗利尿効果を提示する。生じる分子は、バソプレシンよりも3000倍大きな抗利尿/昇圧比率、およびより長い作用持続時間を有する(41)。
夜間頻尿に付随する厄介な性質および多様な症状のため、デスモプレシンのさらなる研究が行われることは当然であった。それらの研究により、広範な集団におけるデスモプレシンの有効性および安全性が調べられた。結果は、デスモプレシンの驚くべき性別、年齢および用量効果であった。
本開示は、夜間排尿の低減、初期安眠睡眠期間の増加、および/または夜間尿量の低減に対するデスモプレシンの性別、年齢、および用量効果を対象とする。
例えば、本開示は、患者に就寝時刻の前に10μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする患者における初期安眠期間を増加させる方法を提供し、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の初期安眠期間を増加させる。
さらなる実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に10μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする患者における夜間尿量を低減するための方法を対象とし、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の夜間尿量を低減する。
よりさらなる実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に10μgまたは25μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする女性患者における夜間排尿数を低減するための方法を提供し、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の夜間排尿数を低減する。
他の実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に10μgまたは25μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする女性患者における初期安眠期間を増加させるための方法を対象とし、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の初期安眠期間を増加させる。
よりさらなる実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に10μgまたは25μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする女性患者における夜間尿量を低減するための方法を提供し、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の夜間尿量を低減する。
さらに例えば、本開示は、患者に就寝時刻の前に10μgまたは25μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする50歳を超える女性患者における夜間排尿数を低減するための方法を対象とし、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の夜間排尿数を低減する。
よりさらなる実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に10μgまたは25μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする50歳を超える女性患者における初期安眠期間を増加させるための方法を提供し、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の初期安眠期間を増加させる。
よりさらなる実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に10μgまたは25μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする50歳を超える女性患者における夜間尿量を低減するための方法を対象とし、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の夜間尿量を低減する。
他の有用な実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に25μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする65歳を超える女性患者における夜間排尿数を低減するための方法を提供し、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の夜間排尿数を低減する。
さらに有用な実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に25μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする65歳を超える女性患者における初期安眠期間を増加させるための方法を対象とし、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の初期安眠期間を増加させる。
特定の実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に25μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする65歳を超える女性患者における夜間尿量を低減するための方法を提供し、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、患者の夜間尿量を低減する。
一部の実施形態において、本開示は、患者の血清中ナトリウムレベルを測定すること;少なくとも130ミリモル/Lの血清中ナトリウムレベルを有する患者に就寝時刻の前に100μgのデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与すること(ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定される);投与後にある時間間隔で患者の血清中ナトリウムレベルを測定すること;少なくとも130ミリモル/Lの血清中ナトリウムレベルを有する患者への前記用量でのデスモプレシンの投与を継続することを含み、治療期間にわたって投与される前記用量は、患者の夜間尿量を低減する、必要とする男性患者における夜間尿量を低減するための方法を対象とする。
別の実施形態において、本開示は、必要とする対象に(遊離塩基として測定して)約10μg、25μg、50μgまたは100μgのデスモプレシンの1日用量を舌下で投与することによって夜間頻尿を治療する方法を提供する。治療される対象は、デスモプレシンでの28日間の治療の後に、平均で1夜に少なくとも0.5回より少ない夜間排尿数を有する。
さらなる実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に25μg〜100μgの範囲のデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする患者における夜間排尿数を低減するための方法を対象とし、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、前記用量の投与前の患者の夜間排尿数に比較して、患者の夜間排尿数を低減する。
よりさらなる実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に25μg〜100μgの範囲のデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする患者における夜間排尿数の低減を改善するための方法を提供し、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、治療期間にわたって服用される前記用量は、投与前に比較して患者の夜間排尿数を低減し、最小治療期間の継続期間にわたる夜間排尿数の低減を改善する。
さらなる実施形態において、本開示は、患者に就寝時刻の前に25μg〜100μgの範囲のデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含む、必要とする患者における夜間排尿数の低減を維持するための方法を提供し、ここで、前記用量は、デスモプレシンの遊離塩基として測定され、最短治療期間にわたって服用される前記用量は、前記用量の投与前の患者の夜間排尿数に比較して、患者の夜間排尿数を低減する。
平均夜間排尿回数のベースラインからの週単位の変化を対応するp値と共にグラフで例示した図である。 性別および用量による夜間排尿数の平均の観察および予測変化をブラフで例示した図である。 プラセボ、10μg、25μg、50μおよび100μg群についての全尿量および夜間尿量の減少をグラフで例示した図である。 性別および用量による夜間尿量の平均の観察および予測変化をグラフで例示した図である。
本開示の詳細な態様を以下でより詳細に説明する。本出願中で使用され、かつ本明細書中で明確にされるような用語および定義は、本開示内での意味を説明することを意図する。本明細書に引用され、かつ上記で参照される特許および科学文献は、参照により本明細書に組み込まれる。本明細書中に示す用語および定義が、参照により組み込まれる用語および/または定義と矛盾する場合には、前者が優先する。
用語および定義
単数形の表現「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを要求しない限り、複数形への言及を含む。
用語「ほぼ」および「約」は、基準とされる数または値とほとんど同一であることを意味する。本明細書中で使用する場合、用語「ほぼ」および「約」は、指定された量、頻度または値の±10%を包含すると一般的には理解されたい。具体的な値に関して、対象集団(例えば、記載の治験対象)に関する本明細書に記載の具体的値は、そうでないことを指摘しない限り、例えば平均値としての中央値を表すと理解されたい。したがって、本明細書中で、対象の個々の値を必要とする本開示の態様は、関連する値が対象集団の有意な範囲設定であると評価される集団データによって実質的に支持される。
本明細書中で使用する場合、用語「初期睡眠期間」は、就寝時刻から最初の排尿または朝の起床までに経過した時間を指す。
用語「低ナトリウム血症」は、本明細書中で使用する場合、正常な基準範囲の下限未満の血清中ナトリウム値、例えば、130ミリモル/L未満の血清中ナトリウムレベルを指す。
用語「夜尿症」は、本明細書中で使用する場合、覚醒時には膀胱制御力を有する者が、睡眠時に排尿する状態を指す。
本明細書中で使用する場合、用語「夜間多尿」は、増加した夜間尿量、例えば、24時間尿量に対する夜間尿量の比率が33%以上であることを指す。
本明細書中で使用する場合、用語「夜間尿」は、就寝時刻の5分後から朝の起床までの、起床から30分以内の初回排尿を含む全尿量を指す。
用語「夜間排尿」は、本明細書中で使用する場合、就寝時刻の5分後から起床する意図での朝の起床までに行われる排尿を指す。
用語「夜間頻尿」は、個体が、排尿のため夜に1回以上目覚めなければならないないという病訴を指す。
用語「過活動膀胱」は、本明細書中で使用する場合、切迫尿失禁を伴うまたは伴わない、通常的には頻尿および夜間頻尿を付随する尿意切迫を指す。
用語「多飲症」は、本明細書中で使用する場合、過剰な水分消費を指す。
用語「尿浸透圧濃度」は、本明細書中で使用する場合、尿中の電解質濃度を指す。
用語「尿流測定」は、本明細書中で使用する場合、膀胱を空にする際に膀胱から排出される尿の速度の測定を指す。流速は排尿量mL/秒として測定される。
用語「投与する」、「投与」または「投与すること」は、本明細書中で使用する場合、(1)医療従事者またはその代理者によって、あるいはその指示の下でデスモプレシンを提供、付与、投薬および/または処方すること、ならびに(2)患者または人自身によってデスモプレシンを摂取、服用または消費することを指す。
省略形のリスト
省略形 文献中の省略形の意味
AE 有害事象
ITT 治験意図
LOCF 時系列データの欠測を最直前のデータで補完する方法MED 最小有効用量
OC 観察症例
PP プロトコルごとに(per protocol)
SD 標準偏差
SAE 重篤有害事象
NQoL 夜間頻尿のQOL質問票
PSQI ピッツバーグ睡眠品質指標
SF 短文型
μg マイクログラム
WebEZ ウェブをベースにした集中患者無作為化システム
(溶融製剤)
デスモプレシン溶融錠剤は、魚ゼラチン、マンニトールおよびクエン酸と共に製剤化された凍結乾燥体中に酢酸デスモプレシンを含む。生じる経口凍結乾燥物は、水を必要としないで口内で即時に崩壊する。デスモプレシンの良好な生物学的利用能を有する口腔内分散性医薬剤形は、その内容が参照によりその全体で本明細書に組み込まれる米国特許出願第10/513,437号(米国特許出願公開第2005/0232997号)中に記載されている。溶融剤形は、好ましくはデスモプレシン酢酸塩として提供される。デスモプレシンの投与量は、たとえデスモプレシンが実際には酢酸塩として供給されても、遊離塩基として表現することができる。そうでないことを指摘している場合を除き、本方法中で利用される用量は、たとえ剤形が酢酸デスモプレシンであっても、デスモプレシンの遊離塩基に相当する。したがって、本明細書に記載の100μg用量のデスモプレシンは、100μgのデスモプレシン遊離塩基であり、それは、比例的により大きな質量値の酢酸デスモプレシン(89%w/wがデスモプレシン遊離塩基、および残りの11%w/wが酢酸イオン、水および不純物であるデスモプレシン溶融調合物の場合にはほぼ112.4μgの酢酸デスモプレシン)に相当する。同様に、50μg、25μgおよび10μgの投与量は、すべて、デスモプレシン遊離塩基の質量を表し、対応する酢酸デスモプレシンの質量は比例的により大きい。したがって、0.1mgの酢酸デスモプレシンは、約89μgのデスモプレシン遊離塩基に等価である。
錠剤と溶融製剤との間の相対的生物学的利用能を、28名の健常対象に240μgの溶融錠剤および0.4mgの錠剤(2×0.2mg錠として付与)を7日間隔てて投与する、オーブンラベルの無作為交差試験で調べた。AUC、Cmax、Tmaxおよびt1/2は同様であり、0.1mg錠剤は、60μgの溶融錠剤(67μgの酢酸デスモプレシンに相当)のそれと同様の暴露をもたらすことを示した。
臨床試験
目的
この試験のパートIの一次目的(28日間有効性)は、(1)夜間頻尿を有する成人患者の広範な集団における28日間の治療後の平均夜間排尿回数の低減に関して、1種または複数用量のデスモプレシン溶融製剤のプラセボに対する優越性を立証すること;(2)28日間の治療後の平均夜間排尿回数のベースラインから33%を超える低減を有する対象の比率に関して、1種または複数用量のデスモプレシン溶融製剤のプラセボに対する優越性を立証すること;および(3)治療の安全性;である。
この試験のパートIIの一次目的(延長試験)は、(1)1種または複数用量のデスモプレシン溶融製剤のパートIで達成された効果の永続性を立証すること;および(2)治療の安全性;である。
パートIおよびIIの双方の二次目的は、睡眠障害および生活の質に対する、いくつかの用量のデスモプレシン溶融製剤の効果をプラセボと比較することである。
全般的試験計画
この試験は、成人における夜間頻尿の治療のための、デスモプレシンの4種の用量の急速溶解性(「溶融」)製剤の有効性および安全性を調べるための、2つの部分(パートIおよびII)からなる無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行群、多施設試験である。すべての治療薬は、就寝時刻のほぼ1時間前に夜1回の経口で投与され、対象は、薬物の自己投与の前の水分摂取を制限するように指示された。パート1では、対象を、5つの治療群:プラセボ、あるいは10μg、25μg、50μg、または100μgのデスモプレシン溶融製剤中の1つに無作為に割り当てた。無作為化は、年齢(65歳未満、65歳以上)によって、および夜間尿量/24時間尿量の比率が33%以上として定義される夜間多尿の不在/存在によって、階層化することとした。各階層内での所望対象数を達成するために、特定階層(年齢および/または夜間多尿の存在/不在)における対象の登録を停止することもあった。停止が必要なら、対象集団でのスクリーニングを停止する少なくとも1週間前にすべての治験施設に文書で通知することとした。
治療群につきほぼ150名の対象を、全部で750名の対象を登録するように計画した。パートIの試験は、7回の来診で実施された。スクリーニング(来診1)は、投薬(1日目、来診2)の21日以内に行われ;対象は、4、8、15、22および28日目(パートIの末日)に追跡検査のため再来診した。パートIの治療継続期間は28日間であった。
パートIの試験を完了したら直ちに、積極的治療中のすべての対象は、ほぼ1〜6ヶ月間の同一治療を受けるパートIIを続行した。パートIでプラセボに割り当てられた対象は、パートIIでは4種の積極的治療の1つに無作為に割り当てられた。パートIおよびIIの双方の全範囲で、試験が完全に盲検のままであることを保証するために、プラセボに割り当てられた対象の4週間の治療後の再無作為化は、最初の無作為化の時点であらかじめ決定しておいた。
対象は、パートIの最終来診時(28日目)にパートIIを開始し、4、8、15、29日目、およびその後にデータベースがパートIに関して閉じられ、治療群が非盲検とされるまで4週間ごとに追跡検査のために再来診した。各対象についての全治療継続期間は、その対象がパートIで無作為化された時点で決まり、最小で4週間、最大で6ヶ月であると予測された。
パートIIの試験が完了したら、対象に、少なくとも12ヶ月間と予想される全治療継続期間でのオープンラベル試験(二重盲検の延長+オープンラベル試験)(すなわちパートIII)に参加する選択肢を付与した。パートIIIで、対象は、パートIIと同様の治療に、最初に盲検方式で割り当てられた。対象は非盲検化され、試験は、試験に残留しているパートIおよびパートIIのすべての対象がパートIIIに参加した場合にオープンラベルになった。パートIIIでは、10μgを、パートIの有効性データに基づいて治療量以下の用量と認定した。結果として、10μgの治療群の患者は、他の治療群(すなわち、25μg、50μgまたは100μg)の1つに再無作為化された(Q42008に始まる)。全治療継続期間は少なくとも12ヶ月であった。
全部で508名の患者が、オープンラベルでの延長(すなわち、パートIII)に参加した。全部で367名の患者が1年以上の治療を受けた。
試験における用量の選択
夜間頻尿のためのデスモプレシンの錠剤製剤の有効性および安全性を調べる先行臨床プログラムは、100μg、200μgおよび400μgの用量を利用した。3種の用量は、すべて、薬力学的および臨床的評価項目に関して明瞭な効果を立証した。用量設定スキームの使用は用量反応の解釈を制約するが、100μgを超える用量は、有効性の僅かな改善を提供するだけであった。
錠剤と溶融製剤との間の用量関係を、28名の健常対象に240μgの溶融錠剤および400μgの錠剤(2×200μg錠剤として付与)を7日間隔てて投与するオープンレベルの無作為化交差試験で調べた。AUC、Cmax、Tmaxおよびt1/2は、60μg溶融製剤のそれと同様であり、100μg錠剤は、60μg溶融製剤のそれと同等の暴露をもたらすことを示した。
本試験では、錠剤試験で使用されたレベルより実質的により低い用量レベルを調べた。錠剤では100μg/溶融製剤では60μgに満たない用量に関する用量選択を導くための標的集団における溶融製剤でのデータは存在しないが、薬物動態(PK)的および薬力学(PD)的試験を、水を負荷した健常対象および夜尿症を有する水を負荷した6〜12歳の子供で実施した。これらの2つの試験からのデータに基づいて、PKおよびPDを模擬したモデルを開発した。抗利尿活性を200mOsm/kgを超える尿浸透圧濃度の持続期間によって定義すると、前記モデルは、10μg用量の溶融製剤は、もしかすると治療量以下である可能性があり、25μg〜100μgの用量は、2.75〜8.5時間の抗利尿活性を提供するはずであることを示す。
試験集団の選択:組入れ基準
次の組入れ基準に合致した対象を試験に対して適格とした:対象は、試験関連活動の実行に先立って書面でのインフォームドコンセント(対象の通常的管理の間に実施されなかったであろう任意の手続きとして定義される)を示され、スクリーニング期間中の3日間の頻度−量チャートによって判定される一夜に平均で2回以上の夜間排尿数を有した18歳以上の男性または女性とした。
除外基準
次のいずれかの存在により、対象を試験登録から除外した:
尿生殖器の状態
(男性):
膀胱下道閉塞の臨床的疑いおよび/または5mL/秒未満の尿流量。病歴および/または身体検査が膀胱下道閉塞を示唆するなら、尿流量測定を実施して診断を確認することとした。
膀胱下道閉塞/良性前立腺肥大(BPH)のために過去6ヶ月以内に実施された経尿道的切除処置を含む外科処置。
(女性):
妊娠;生殖年齢の女性は、信頼できる避妊法を使用していることを文書に記録することとした。
骨盤脱用ペッサリーの使用。
原因不明の骨盤腔内腫瘤の存在。
(男性および女性)
尿貯留の臨床的疑いおよび/または150mLを超える排尿後残尿量;病歴および身体検査が尿貯留を示唆するなら膀胱の超音波またはカテーテル検査を実施して診断を確認することとした。
最近または過去の泌尿器悪性腫瘍(例えば、膀胱がん、前立腺がん)。
排尿を妨害する可能性のある最近の泌尿生殖器病理の臨床的証拠。
神経因性排尿筋活動(例えば、以前には排尿筋反射亢進として知られた)の病歴。
全身性の医学的状態
心不全の疑いまたは証拠
制御されていない高血圧
制御されていない糖尿病
腎不全;血清中クレアチニンは正常範囲内にあり、推定される腎糸球体濾過速度(eGFR)は60mL/分以上であることとした。
肝および/または胆疾患;アスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST)および/またはアラニントランスアミナーゼ(ALT)は正常上限(ULN)の2倍を超えず、総ビリルビンは1.5mg/dLを超えないこととした。
低ナトリウム血症;血清中ナトリウムレベルは、治験依頼者および中央研究所によって規定された通りの正常範囲内にあることとした。
尿崩症(24時間で40mL/kgを超える尿量)。
抗利尿ホルモン分泌異常症候群(SIADH)。
心因性または習慣性多飲。
治療を要する閉塞性睡眠時無呼吸。
その他
既知のアルコールまたは物質乱用。
規則的な夜間睡眠を潜在的に妨害する労働または生活様式(例えば、交代勤務労働者) 夜間頻尿のための以前のデスモプレシン治療
治験責任医師の判断で、対象を治験不適であるか、あるいは試験への参加に支障がある対象とする、その他の任意の医学的状態、臨床検査値異常、精神医学的状態、精神的無能、または言語障壁。
ループ利尿薬(フロセミド、トルセミド、エタクリン酸)の使用。その他の部類の利尿薬(チアジド、トリアムテシン、クロルサリドン、アミロリド、インダパミド)は、単剤療法または併用療法として許容された。利尿薬を使用する対象は、医学的に実行可能なら、それを朝に服用するよう奨励することとした。
スクリーニングの30日以内の任意のその他の治験薬物の使用。
中止基準
試験中の任意の時点で125ミリモル/L以下の血清中ナトリウム値を有する対象は、いずれも直ちに離脱させ、必要なら、さらに評価、治療することとした。
対象は、いつでも任意の理由で弁明なしに試験から離脱する権利を有した。しかし、治験責任医師は、離脱が安全な方式でなされることを保証するために適切な処置を講ずることとした。対象は、また、安全性の懸念のため、または試験結果に影響を及ぼす可能性がある程度まで試験手順を遵守しないと判断されたら、治験責任医師または治験依頼者の裁量で中止することもあり得た。治験責任医師および治験依頼者は、離脱に先立って、対象の中止に合意することとし、かつ対象の不必要な離脱を回避することとした。
試験を中止した対象は、対象が下した離脱決定の後にできるだけ速やかに試験終了時(EoS)評価を予定することとした。いずれの中止についても、治験責任医師は、すべての要求されるデータを取得し、電子的な症例報告書(eCRF)中に中途離脱の日付および主要理由を記録することとした。離脱理由が有害事象(AE)であるなら、具体的事象または臨床検査値異常をeCRF中に記録することとした。治験責任医師は、結果を記録するために徹底的に努力することとした。中止した対象を補充することはしなかった。
投与される治療薬
治験薬は、デスモプレシン(デスモプレシン溶融製剤)またはプラセボの経口崩壊性錠剤として投与した。
対象を、パートIの5種の固定用量治療群:プラセボ、または10μg、25μg、50μgもしくは100μgのデスモプレシン溶融製剤中の1つの群に無作為に割り当てた。すべての治療薬は、就寝時刻のほぼ1時間前に一夜に1回経口で投与した。対象を、錠剤を水なしで舌下に置くよう指導した。対象には、パートIの継続期間中、十分な治験薬を提供した。
(試験の評価項目)
有効性評価のため一次評価項目は、(1)平均夜間排尿回数のベースライン評価から最終来診(28日目)までの変化、および(2)平均夜間排尿回数のベースラインから最終来診(28日目)までの低減が33%を超えた対象の割合とした。第2の一次評価項目(すなわち、平均夜間排尿回数の低減が33%を超えた対象の部分)を対象としたさらなる説明および対応データは本明細書に示さない。
二次の有効性評価項目は、(1)パートIで達成された効果の永続性、(2)睡眠の意図での就床から最初の夜間排尿のための覚醒時刻までの経過時間(分)として定義される初期安眠期間の変化、および(3)全睡眠継続時間の変化とした。さらなる二次評価項目、例えば、国際失禁会議のモジュール式質問票−夜間頻尿および夜間頻尿のQOL(生活の質)質問票での評点によって評価されるような夜間頻尿に特異的なQOLの変化、ピッツバーグ睡眠品質指標の総評点によって評価されるような睡眠の質の変化、および短文型12v2によって評価されるような総合的QOLの変化を収集した。さらなる二次有効性評価項目およびそれらの付随データの説明は本明細書に示さない。
ベースラインから28日目の終了までの尿量の変化も評価し、本明細書に含めた。
フローチャート
各試験来診時に実施された試験評価および手順を示す試験フローチャートを、パートIについて表1に示す。
表1−パートIの試験フローチャート
Figure 2018076344

Figure 2018076344
対象の配置
パートIの試験のために全部で1412名の対象をスクリーニングした。613名の対象がスクリーニングに落選し、799名の対象を無作為に治療に割り付けた。記録されたスクリーニング落選の最も一般的な理由は、腎不全(15%)であり、3日間のスクリーニング期間にわたり2回以上の平均夜間排尿数(10%)に達しなかった。全部で710名(89%)の対象が、パートIの試験を完了し、89名(11%)の対象が、早期に試験を中止した。治療群のすべてにわたって、6%〜16%の対象が早期に試験を中止した。全体的に中止の最も一般的な理由は、合意の撤回(4%)、有害事象(2%)、および追跡検査への不対応(2%)であった。
解析されるデータセット
パートIの799名の無作為化された対象の中で、少なくとも1種の用量の治験薬が投与され、追跡検査データがある757名の対象を、治験意図に基づく(ITT)解析のデータセット中に含めた。全体で、ITT対象の10%は、重要なプロトコル違反を有し、プロトコルごとの(PP)解析のデータセットから除外された。682名のPP対象の中で、10%は、スクリーニングおよび夜間排尿回数に関する最終来診時データの双方を有さず、観察症例(OC)の解析データセットから除外された。799名の無作為化対象は、すべて、少なくとも1種の用量の治験薬(デスモプレシンまたはプラセボ)を受け入れ、かつ少なくとも1回の安全性評価を有し、したがって安全性解析のデータセットに含めた。
一次有効性評価項目
夜間排尿回数
平均夜間排尿回数は、ベースラインから28日目まですべての治療群で減少し、デスモプレシン用量の増加につれてより大きな減少が観察された。プラセボと比較した平均夜間排尿回数の低減は、100μg(p<0.0001)および50μg(p=0.0207)群に関して統計的に有意であった。
デスモプレシンの用量が増加するにつれて平均排尿回数がより大きく減少する傾向は、年齢(65歳未満、65歳以上)によって階層化された対象、および夜間多尿を有する対象において明らかであった。夜間多尿を有さない対象(治療群当たり13〜18名の対象)は、意味のある比較を行うには、あまりにも少なかった。プラセボと比較した平均夜間排尿回数の低下は、100μg群については4つの階層化因子のすべてで、50μg群については夜間多尿を有する対象で統計的に有意であった。
平均排尿回数のベースラインから最終来診までの変化の概要を、すべての群(ITT集団)について表2に示す。
表2-すべての群についての夜間排尿数のベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
夜間排尿回数の平均減少は、8日目まで、デスモプレシン用量の増加につれて大きく減少する傾向を伴って観察され;これらの発見は、15日目および22日目の時点で継続していた。特に、プラセボに比較して統計的に有意な差が、25μg、50μgおよび100μgの用量に関して治療の8日目および15日目に、2種のより高い用量に関しては、有意な差が22日目および28日目にも観察された。プラセボと比較した平均夜間排尿回数のベースラインからの毎週の変化を、デスモプレシン溶融製剤の各用量に関するp−値と一緒に図1に示す。
女性において、プラセボに比較した平均夜間排尿回数の低下は、100μg(p<0.0001)、50μg(p=0.0091)、および25μg(p=0.0200)群に関して統計的に有意であった。したがって、女性では、有効性が、夜間排尿数の一次評価項目に関して、最低用量のデスモプレシンを除くすべてで証明された。
夜間排尿回数のベースラインから最終来診までの変化の概要を、すべての女性、50歳を超える女性、および65歳を超える女性(ITT集団)について、表3、4および5に示す。
表3−すべての女性に関する夜間排尿数のベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
10μg群で統計的に有意ではなく、25μgで統計的に有意であったが、すべての女性に関して表3で確認される平均排尿回数中央値の減少が観察された。例えば、10μgおよび25μg群は、治療前のベースラインに比較してデスモプレシン治療で一夜につき少なくとも1.0回少ない夜間排尿数を示した。プラセボは、ベースラインに比較して一夜につき0.67回少ない夜間排尿数を示しただけであった。
表4−50歳を超える女性に関する夜間排尿数のベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
10μg群で統計的に有意ではなく、25μgで統計的に有意であったが、50歳を超える女性に関して表4で確認される夜間排尿回数中央値の減少が観察された。例えば、10μgおよび25μgの群は、治療前のベースラインに比較してデスモプレシン治療で一夜につき少なくとも1.0回少ない夜間排尿を提示した。プラセボは、ベースラインに比較して一夜につき0.67回だけ少ない夜間排尿回数を提示した。
表5−65歳を超える女性に関する夜間排尿数のベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
他の女性群と同様、65歳を超える女性に関して25μg群において表5中で確認される夜間排尿回数中央値の減少が観察された。例えば、25μg群は、治療前のベースラインに比較して、一夜につき少なくとも1.67回少ない夜間排尿数を示した。プラセボは、ベースラインに比較して一夜につき0.33回少ない夜間排尿回数を示しただけであった。
男性において、平均夜間排尿回数の低下に関して、プラセボからの統計的に有意な差が100μg群で観察された(p=0.0049)。
夜間排尿回数のベースラインから最終来診までの変化の概要を、すべての男性およびモニタリングを伴うすべての男性(ITT集団)について表6および7に示す。
表6−すべての男性に関する夜間排尿数のベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
表7−モニタリングを伴うすべての男性に関する夜間排尿数のベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
夜間排尿数の変化における男性と女性との間の差を図2に示す。図2において、性別および用量による排尿回数の平均での観察された(実線)および予測される(破線)変化は、女性の10μgおよび25μg群が、男性の10μgおよび25μg群に比較して夜間排尿数のより大きな減少を示すことを立証している。図2の対照比較は、統計的有意差を必要とせずに性別および用量の差を強調している。
これらの性別差をベースにすると、女性のための最小有効用量(MED)は25μgであり、男性のためのMEDは100μgである。
長期データ−夜間排尿数
1年の時点(パートIII)で、一夜当たりの夜間排尿数の平均減少は、すべての適格対象をベースにして1.4、1.77および2.11(それぞれ、25μg、50μgおよび100μgの場合に)であった。夜間排尿数の平均減少は、28日目(すなわちパートI)にそれぞれの濃度で観察された減少が、より長期の治療期間(例えば、52週間)にわたって維持され、一部の事例ではいっそう改善されることを立証している。ベースラインからの変化の概要を適格対象について示す。パートIIIに関するこの個々のデータに関して、「すべての適格対象」は、パートI、IIおよびIIIの試験を通して同一用量での試験を継続し(すなわち、再無作為化されたプラセボ対象を除外した)、かつ1年間の予定を完結した対象を意味する。
プラセボ群は、パートIIIで継続されなかったので、本発明者らは、夜間排尿数に関するパートIIIのデータについて統計的有意を立証できないことに留意する。しかし、下記のデータをベースにすると、排尿回数のさらなる減少を臨床的に有意と特徴付けることができる。本明細書中で使用する場合、「臨床的に有意」とは、最小有価値効果(minimum worthwhile effect)を意味する。
すべての適格群における夜間排尿回数のベースラインから28日目および52週目までの変化の概要を、25μg、50μgおよび100μg用量のデスモプレシンに関して表A、BおよびCに示す。
表A−すべての適格対象における0日目のベースラインおよび25μg用量でのベースラインからの夜間排尿数の変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
表B−すべての適格対象における0日目のベースラインおよび50μg用量でのベースラインからの変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
表C−すべての適格対象における0日目のベースラインおよび100μg用量でのベースラインからの変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
統計的に有意ではないが、ベースラインから52週目までの変化は、ベースラインから28日目までの変化との比較において、すべての適格対象において夜間排尿頻度の減少を、臨床的に有意な形でより長い治療期間にわたって維持および/または改善することができることを立証している。
女性では、平均排尿回数のベースラインから52週目までの低減が、とりわけ25μg用量において維持または改善された。すべての女性における夜間排尿回数のベースラインから52週目までの変化の概要を、25μg、50μgおよび100μg用量のデスモプレシンについて表D〜Fに示す。
表D−すべての適格女性対象における0日目のベースラインおよび25μg用量でのベースラインからの変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
表E−すべての適格女性対象における0日目のベースラインおよび50μg用量での夜間排尿数のベースラインからの変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
表F−すべての適格女性対象における0日目のベースラインおよび100μg用量での夜間排尿数のベースラインからの変化値
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
男性において、平均夜間排尿数のベースラインから52週目までの減少が観察された。
すべての適格男性対象におけるベースラインから52週目までの変化の概要を表G〜Iに示す。
表G−すべての適格男性対象における0日目のベースラインおよび25μg用量での夜間排尿数のベースラインからの変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
表H−すべての適格男性対象における0日目のベースラインおよび50μg用量での夜間排尿数のベースラインからの変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
表I−すべての適格男性対象における0日目のベースラインおよび100μg用量での夜間排尿数のベースラインからの変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
表J〜Lに、すべての対象についてのデータを52週目での評価を含めてまたは含めないで要約する。
表J−すべての対象における0日目のベースラインおよび25μg用量での夜間排尿数のベースラインからの変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
表K−すべての対象における0日目のベースラインおよび50μg用量での夜間排尿数のベースラインからの変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
表L−すべての対象における0日目のベースラインおよび100μg用量での夜間排尿数のベースラインからの変化
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;min-最小値;max-最大値
二次有効性評価項目
二次有効性変数は、ベースラインからの、初期安眠期間の持続時間、総睡眠時間の持続時間の変化、および夜間尿量の変化とした。言及したように、本明細書には、収集したさらなる二次有効性変数データ(すなわち、NQoL、PSQIおよびSF−12v2の総(全)評点およびICIQ−Nの評点)を示さない。
初期安眠期間の持続時間
夜間頻尿の最も有害な影響は、過剰な排尿自体ではなく、睡眠中断の結果としての睡眠品質およびその後の昼間機能に対するその影響である。初期安眠期間の持続時間は、すべての治療群においてベースラインから28日目まで増加し、デスモプレシンの用量が増加するにつれてより大きな増加が観察された。初期睡眠持続時間の平均増加時間は、25μg、50μおよび100μg群でそれぞれ83、85および107分であった。25μgおよび50μgのデスモプレシンで治療された対象は、初期睡眠期間中央値のほぼ1時間の増加を有し、一方、100μ用量で治療された対象は、初期睡眠持続期間中央値のほぼ1時間半の増加を有した。ベースラインからの変化に関するプラセボとの平均差に対する95%信頼区間は、25μg、50μgおよび100μg群でゼロを含まず、統計的に有意な治療群差を示した。
初期安眠期間の、ベースラインから最終来診までの変化の概要をすべての群(ITT集団)に関して表8に示す。
表8−すべての群における初期安眠期間の持続時間ベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
統計的に有意ではないが、すべての群に関して表8中で確認される中央値に基づいてプラセボと比較すると、10μg群での初期安眠期間の増加は明らかである。例えば、10μg群は、治療前のベースラインと比較して、51分の中央値増加を提示した。プラセボは、ベースラインに比較して42分の中央値増加を提示しただけであった。10μg群での中央値増加から5%の範囲を考慮すると、初期安眠期間の増加は、治療前のベースラインに比較して48分〜54分の範囲である。
初期安眠期間の、ベースラインから最終来診までの変化の概要を、すべての女性、50歳を超える女性、および65歳を超える女性(ITT集団)について表9、10および11に示す。
表9−すべての女性における初期安眠期間の持続時間のベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
統計的に有意ではないが、すべての女性患者に関して表9中で確認される中央値に基づいてプラセボと比較すると、10μgおよび25μg群での初期安眠期間の増加は明らかである。例えば、治療前のベースラインと比較して、10μg群は46分の中央値増加を示し、25μg群は95分の中央値増加を示した。プラセボは、ベースラインに比較して12分の中央値増加を示しただけであった。10μgおよび25μg群での中央値増加から20%の範囲を考慮すると、初期安眠期間の、ベースラインに比較した増加は、すべての女性において、10μg群では37分〜114分、例えば37分〜55分、25μg群では76分〜114分の範囲である。
表10−50歳を超える女性における初期安眠期間の持続時間のベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
統計的に有意ではないが、50歳を超える女性患者に関して表10中で確認される中央値に基づいてプラセボと比較すると、10μgおよび25μg群での初期安眠期間の増加は明らかである。例えば、治療前のベースラインと比較して、10μg群は27分の中央値増加を示し、25μg群は96分の中央値増加を示した。プラセボは、ベースラインと比較して11分の中央値増加を示しただけであった。10μgおよび25μg群での中央値増加から20%の範囲を考慮すると、初期安眠期間の、治療前のベースラインに比較した増加は、50歳を超える女性において、10μg群では22分〜115分、例えば22分〜32分、25μg群では77分〜115分の範囲である。
表11−65歳を超える女性における初期安眠期間の持続時間の、ベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
統計的に有意ではないが、65歳を超える女性患者に関して表11中で確認される中央値に基づいてプラセボと比較すると、25μg群での初期安眠期間の増加は明らかである。例えば、25μg群は、治療前のベースラインと比較して113分の中央値増加を示した。プラセボは、ベースラインと比較して52分の中央値増加を示しただけであった。25μg群での中央値増加から20%の範囲を考慮すると、初期安眠期間の、治療前のベースラインに比較した増加は、65歳を超える女性において、90分〜136分、例えば102分〜124分の範囲である。
すべての男性およびモニタリングを伴うすべての男性(ITT集団)における、初期安眠期間の、ベースラインから最終来診までの変化の概要を、表12および13に示す。
表12−すべての男性における初期安眠期間の持続時間の、ベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
表13−モニタリングを伴うすべての男性における初期安眠期間の持続時間の、ベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
総睡眠時間の持続時間
総睡眠時間は、パートIのすべての治療群で増加したが、デスモプレシンの用量によるパターンは観察されなかった。効果のF検定に基づくと、算出された全体的睡眠持続時間および報告された全体的睡眠持続時間は、総睡眠時間のベースラインから28日目までの変化の統計的に有意な予測因子であった(p<0.0001)。
総睡眠時間の、ベースラインから28日目までの変化の概要を、表14に治療群ごとに示す。
表14−総睡眠時間の、ベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートI)
Figure 2018076344
尿量の変化
薬力学的研究は、デスモプレシンが極めて明白な抗利尿効果を有することを指摘している。夜間尿量は、すべての治療群において減少し、デスモプレシンの用量が増加するにつれてより大きな減少が観察された。夜間尿量のベースラインから28日目までの変化は、効果のF検定に基づくと、治療(p<0.0001)、年齢(p=0.0067)およびベースライン夜間尿量(p<0.0001)は、ベースラインからの変化に関する統計的に有意な予測因子であった。ベースラインからの変化に関するプラセボとの平均差に対する95%信頼区間は、25μg、50μgおよび100μ群でゼロを含まず、統計的に有意な治療群の差を示した。
同様に、昼間および夜間排尿の双方を含む全尿量は、すべての治療群で減少し、デスモプレシンの用量が増加するにつれてより大きな減少が観察された。50μg群では、日中に、平均尿量の僅かな増加が起こり、結果として、夜間の平均尿量低下は、平均全尿量の低下を超えていた。
図3に示すように、全尿量の減少の大部分は、夜間量の減少であった。25μg、50μおよび100μg群での夜間尿量の減少は、統計的に有意であった。
すべての群(ITT集団)に関する夜間尿量のベースラインから最終来診(28日目)までの変化の概要を表15に示す。
表15−すべての群に関する夜間尿量のベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
統計的に有意ではないが、すべての群に関して表15中で確認される中央値の減少に基づいてプラセボと比較すると、10μg群での夜間尿量の減少は明らかである。例えば、10μg群は、治療前のベースラインと比較して150mLの中央値の減少を示した。プラセボは、ベースラインと比較して94mLの中央値減少を示しただけであった。10μg群での中央値減少から20%の範囲を考慮すると、夜間尿量の減少は、すべての群において、治療前のベースラインと比較して、少なくとも120mLを含み、例えば、120mL〜180mLの範囲である。
すべての女性、50歳を超える女性、および65歳を超える女性(ITT集団)に関する夜間尿量のベースラインから最終来診(28日目)までの変化の概要を、表16、17および18に示す。
表16−すべての女性に関する夜間尿量の、ベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
統計的に有意ではないが、すべての女性に関して表16中で確認される中央値の減少に基づいてプラセボと比較すると、10μgおよび25μg群での夜間尿量の減少は明らかである。例えば、治療前のベースラインと比較して、10μg群は179mLの中央値減少を示し、25μg群は298mLの中央値減少を示した。プラセボは、ベースラインと比較して56mLの中央値減少を示しただけであった。10μgおよび25μg群での中央値減少から20%の範囲を考慮すると、夜間尿量の減少は、すべての女性に関して治療前のベースラインと比較して、10μg群では少なくとも143mLを含み、例えば、143mL〜358mL、例えば143mL〜215mLの範囲であり、25μg群では238mL〜358mLの範囲である。
表17−50歳を超える女性に関する夜間尿量の、ベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
統計的に有意ではないが、50歳を超える女性に関して表17中で確認される中央値の減少に基づいてプラセボと比較すると、10μgおよび25μg群での夜間尿量の減少は明らかである。例えば、治療前のベースラインと比較して、10μg群は150mLの中央値減少を示し、25μg群は383mLの中央値減少を示した。プラセボは、ベースラインと比較して56mLの中央値減少を示した。10μgおよび25μg群での中央値減少から20%の範囲を考慮すると、夜間尿量の減少は、50歳を超える女性に関して治療前のベースラインと比較して、10μg群では少なくとも120mLを含み、例えば120mL〜460mL、例えば120mL〜180mLの範囲であり、25μg群では306mL〜460mLの範囲である。
表18−65歳を超える女性に関する夜間尿量の、ベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
統計的に有意ではないが、65歳を超える女性に関して表18中で確認される中央値の減少に基づいてプラセボと比較すると、25μg群での夜間尿量の減少は明らかである。例えば、治療前のベースラインと比較して、プラセボでは47mLの中央値減少であるが、25μg群は383mLの中央値減少を示した。25μg群での中央値減少から20%の範囲を考慮すると、夜間尿量の減少は、65歳を超える女性に関して治療前のベースラインと比較して、少なくとも211mLを含み、例えば238mL〜290mLの範囲である。
すべての男性およびモニタリングを伴うすべての男性(ITT集団)に関する夜間尿量のベースラインから最終来診までの変化の概要を、表19および20に示す。
表19−すべての男性に関する夜間尿量の、ベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
表20−モニタリングを伴うすべての男性に関する夜間尿量の、ベースラインから最終来診(28日目)までの変化(パートIのITT解析データセット)
Figure 2018076344
n-集団の大きさ;stddev-標準偏差;stderr-標準誤差;min-最小値;max-最大値
表20から、ベースラインからの中央値減少に基づいてプラセボと比較すると、100μg群での夜間尿量の減少は明らかである。例えば、100μg群は、治療前のベースラインと比較して264mLの中央値減少を示した。プラセボは、ベースラインと比較して111mLの中央値減少を示しただけであった。100μg群での中央値減少から20%の範囲を考慮すると、モニタリングを伴う男性での夜間尿量の減少は、治療前のベースラインと比較して、少なくとも211mLを含み、例えば211mL〜317mL、例えば238mL〜290mLの範囲である。
夜間尿量の変化における男性と女性との間の差を図4に示す。図4で、夜間尿量の平均での観察される(実線)および予想される(破線)変化は、低用量(すなわち、10μgおよび25μg用量群)に対する感受性が男性に比べて女性でより大きいことを立証している。図4の対照比較は、統計的有意を必要とせずに性別および用量の差を強調している。
統計/解析上の問題−脱落または欠測データの処理
パートIにおける8日目、15日目、22日目および28日目の夜間排尿回数に関する欠測値は、時系列データの欠測に最直前のデータを補完する方法(LOCF)を使用して補間(impute)した。睡眠障害および尿量(平均24時間尿量および平均夜間尿量)に関する欠測値は、補間しなかった。
薬物用量、薬物濃度および応答との関連
この試験では、4種の用量(10μg、25μg、50μgおよび100μg)のデスモプレシンを含めた。夜間排尿回数の一次評価項目の双方が、デスモプレシンの用量の増加につれて有効性が増大することを概括的に立証した。一次有効性評価項目のさらなる解析を、性別により実施し、応答における性差を立証した。女性において、有効性は、一次評価項目に関して、25μg、50μgおよび100μg用量のデスモプレシンで立証された。男性において、100μg用量のデスモプレシンは、一次評価項目に関してプラセボより優れていた。これらの性差に基づくと、女性のMEDは25μgであり、男性では100μgである。
有効性の判定
この試験では、4種の用量(10μg、25μg、50μgおよび100μg)のデスモプレシンを、パートIの一次評価項目:すなわち平均夜間排尿回数のベースラインから最終来診(28日目)までの変化に関してプラセボと比較した。
平均夜間排尿回数は、すべての治療群においてベースラインから28日目まで減少し、デスモプレシンの用量が増加するにつれてより大きな減少が観察された。プラセボと比較した平均夜間排尿回数の低減は、100μgおよび50μg群で統計的に有意であった。デスモプレシンの用量が増加するにつれて平均夜間排尿回数がより大きく減少する傾向は、年齢(65歳未満、65歳以上)によって階層化された対象、および夜間多尿を有する対象において明らかであった。意味のある比較を行うには、夜間多尿を有さない対象があまりにも少なかった。プラセボと比較した平均夜間排尿回数の低減は、100μg群ではすべての4種の階層化因子に関して、50μg群では夜間多尿を有する対象に関して統計的に有意であった。平均夜間排尿回数の減少を治療の週によって調べると、プラセボと比較して統計的に有意な差が、25μg、50μgおよび100μg用量では治療の8日目および15日目に、より高い2つの用量では有意な差が22日目および28日目にも観察された。
一次有効性評価項目のさらなる解析を、性別により実施し、応答における性差が観察された。女性において、平均夜間排尿回数の低減は、100μg、50μgおよび25μg群ではプラセボよりも統計的に有意に優れていた。男性において、プラセボとの統計的に有意な差が、100μg群での一次評価項目に関して観察された。これらの性差に基づくと、女性のMEDは25μgであり、男性のMEDは100μgである。
夜間尿量および全尿量は、すべての治療群で減少し、デスモプレシン用量が増加するにつれてより大きな減少が観察された。ゼロを含まない95%信頼区間に基づくと、25μg、50μgおよび100μg群での夜間尿量の減少は、統計的に有意であった。
初期安眠期間の持続時間の、ベースラインから最終来診(28日目)までの変化の二次有効性評価項目は、また、デスモプレシン用量の増加に伴うより大きな増加を立証した。25μgおよび50μgで治療された対象は、その初期睡眠期間の中央値がほぼ1時間増加したが、100μg用量で治療された対象は、初期睡眠持続時間の中央値がほぼ1時間半増加し、プラセボとの平均差に関する95%信頼区間は、25μg、50μgおよび100μg群で統計的に有意な差を示した。
要約すると、100μgデスモプレシンの有効性は、一次評価項目の全体、男性および女性における一次評価項目、平均夜間排尿回数の50%を超える低減を有する対象と75%を超える低減を有する対象の比率、初期安眠期間の持続期間のベースラインから最終来診(28日目)までの変化、および夜間尿量の低減に関して、プラセボより優れていることが示された。50μgデスモプレシンの有効性は、平均夜間排尿回数のベースラインから28日目までの変化、女性における一次評価項目;初期安眠期間の持続期間、および夜間尿量の低減に関してプラセボより優れていた。さらに、28日目の平均夜間排尿回数の33%を超える低減(53%対47%)、50%を超える低減(28%対20%)および75%を超える低減(10%対5%)を有する対象の比率に関して、プラセボと比較して50μgデスモプレシンで数的優越性が観察された。25μg用量は、女性における一次評価項目;平均夜間排尿回数の低減、初期安眠期間の持続時間のベースラインから28日目までの変化、および夜間尿量の低減に関して、プラセボと比較して優れていた。10μg用量は、一次または二次の有効性評価項目に関してプラセボに優る統計的優越性を立証しなかった。応答における性差が観察された。一次評価項目に関して、プラセボに対する優越性が、女性では25μg、50μgおよび100μgの用量で、男性では100μgの用量で立証された。
試験CS29の結果は、100μg用量が、明らかに有効であることを立証したが、一方、10μg用量は、試験集団全体に対する一次有効性パラメーターに関して治療量以下と考えることができる。観察された性差に基づくと、女性のMEDは25μgであり、男性のMEDは100μgである。
1年の時点で、夜間排尿の平均減少数は、すべての適格対象をベースにして1.4、1.77および2.11回(それぞれ25μg、50μgおよび100μgに関して)であった。
中止に至る有害事象:低ナトリウム血および血清中ナトリウムのモニタリング
130ミリモル/L未満の血清中ナトリウムと定義される低ナトリウム血の報告事象を、特に重要な有害事象とした。全部で34名(4%)の対象が、パートIの間に低ナトリウム血を発現した。プラセボと10μgおよび25μg群との間に低ナトリウム血の発生における差は本質的に存在しなかったが、130ミリモル/L未満の血清中ナトリウムの発生率は、25μg群での1.3%から、50μg群で7.0%に、100μg群で11.3%に上昇した。低ナトリウム血は、治療の早期に、通常的には最初の週の間に起こる傾向があり、65歳以上の対象においてよく起こった。
低ナトリウム血は、デスモプレシンの1日量に付随する潜在的に重篤な有害事象であるので、試験の間中、すべての対象の血清中ナトリウムをモニタリングした。試験CS29の結果に基づき、次のナトリウムモニタリング基準をCS29データに適用した。
50歳未満の対象では:ベースライン血清中ナトリウムレベル≧135ミリモル/L
50歳以上の対象では:ベースライン血清中ナトリウムレベル≧135ミリモル/L
4日目の血清中ナトリウムレベル≧135ミリモル/L
28日目の血清中ナトリウムレベル≧135ミリモル/L.
これらの基準に合致しなかった対象は除外した。モニタリングなしに、125ミリモル/L未満の血清中ナトリウムレベルが、4日目に50μgおよび100μgの群それぞれで3名の対象に、8日目にこれらの群のそれぞれで1名の対象に発生した。血清中ナトリウムのモニタリングは治験薬の夜間投与後の翌日に行われたことを記憶されたい。
これらの発見に基づき、100μgの65歳を超える男性では、4日目および28日目の血清中ナトリウムのモニタリングが推奨される。4日目および28日目の血清中ナトリウムレベルは、135ミリモル/L以上でなければならない。100μgで治療される65歳以下の男性では、さらなるモニタリングが正当化されるとは思われない。25μgで治療される女性対象では、さらなるモニタリングが正当化されるとは思われない。
投薬
試験CS29の結果は、集合全体を調べると、10μgの用量が一次有効性パラメーターに関して治療量以下の用量と考えられることを立証した。100μgの用量は、明らかに有効であるが、低ナトリウム血のリスクが、より低用量のデスモプレシンに比べてより大であった。100μの用量ほど有効ではないが、便益:リスク比は、25μgおよび50μg用量を支持した。25μg用量は、50μgおよび100μg用量に比べて、低ナトリウム血を引き起こす可能性が明らかに低く、かつ女性では一次有効性評価項目に関してプラセボよりも統計的に有意に優れていた。男性において、100μgのデスモプレシン用量は、一次評価項目に関して、プラセボよりも統計的に有意に優れていた。これらの性差に基づき、女性のMEDは25μgであり、男性のMEDは100μgである。
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当業者は、単なるルーチン実験を利用して、本明細書に記載の特定の実施形態に対する多くの等価形態を認識するか、あるいは確かめることができるであろう。このような等価形態は、次の特許請求の範囲に包含されると解釈される。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕患者に就寝時刻の前に25μg〜100μgの範囲のデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含み、前記用量がデスモプレシンの遊離塩基として測定され、かつ最短治療期間にわたって服用される前記用量が、前記用量を投与する前の患者の夜間排尿数と比較して、患者の夜間排尿数を低減させる、夜間排尿数の低減を必要とする患者における夜間排尿数の低減方法。
〔2〕前記用量が、患者の就寝時刻の0.8〜3時間前に服用される、前記〔1〕に記載の方法。
〔3〕前記用量が、1日に1回服用される、前記〔1〕に記載の方法。
〔4〕デスモプレシン遊離塩基の前記用量が、デスモプレシンの酢酸塩の形態で供給される、前記〔1〕に記載の方法。
〔5〕デスモプレシンの口腔内分散性用量が、酢酸デスモプレシン、ゼラチン、マンニトールおよびクエン酸を含む剤形である、前記〔1〕に記載の方法。
〔6〕必要とする患者が、夜間頻尿または夜間多尿を有する、前記〔1〕に記載の方法。
〔7〕前記用量を投与する前の患者の夜間排尿数と比較した夜間排尿数の低減が、約1回〜約2回の夜間排尿数である、前記〔1〕に記載の方法。
〔8〕最短治療期間が28日間を超える、前記〔1〕に記載の方法。
〔9〕最短治療期間が、少なくとも1年である、前記〔8〕に記載の方法。
〔10〕患者が男性である、前記〔1〕に記載の方法。
〔11〕前記用量を投与する前の患者の夜間排尿数と比較した夜間排尿数の低減が、少なくとも約1回の夜間排尿数である、前記〔10〕に記載の方法。
〔12〕患者が女性である、前記〔1〕に記載の方法。
〔13〕前記用量を投与する前の患者の夜間排尿数と比較した夜間排尿数の低減が、1回を超える夜間排尿数である、前記〔12〕に記載の方法。
〔14〕患者に就寝時刻の前に25μg〜100μgの範囲のデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含み、前記用量がデスモプレシンの遊離塩基として測定され、かつ最短治療期間にわたって服用される前記用量が、投与前に比較して、患者の夜間排尿数を低減し、かつ最短治療期間の継続期間にわたる夜間排尿数の低減を向上させる、夜間排尿数の低減の向上を必要とする患者において夜間排尿数の低減を向上させる方法。
〔15〕前記用量が、患者の就寝時刻の0.8〜3時間前に服用される、前記〔14〕に記載の方法。
〔16〕前記用量が、1日に1回服用される、前記〔14〕に記載の方法。
〔17〕デスモプレシン遊離塩基の前記用量が、デスモプレシンの酢酸塩の形態で供給される、前記〔14〕に記載の方法。
〔18〕デスモプレシンの口腔内分散性用量が、酢酸デスモプレシン、ゼラチン、マンニトールおよびクエン酸を含む剤形である、前記〔14〕に記載の方法。
〔19〕必要とする患者が、夜間頻尿または夜間多尿を有する、前記〔14〕に記載の方法。
〔20〕前記用量を投与する前の患者の夜間排尿数と比較した夜間排尿数の低減が、約1回〜約2回の夜間排尿数である、前記〔14〕に記載の方法。
〔21〕最短治療期間が28日間を超える、前記〔14〕に記載の方法。
〔22〕最短治療期間が、少なくとも1年である、前記〔21〕に記載の方法。
〔23〕患者が男性である、前記〔14〕に記載の方法。
〔24〕前記用量を投与する前の患者の夜間排尿数と比較した夜間排尿数の低減が、少なくとも約1回の夜間排尿数である、前記〔23〕に記載の方法。
〔25〕患者が女性である、前記〔14〕に記載の方法。
〔26〕前記用量を投与する前の患者の夜間排尿数と比較した夜間排尿数の低減が、1回を超える夜間排尿数である、前記〔25〕に記載の方法。
〔27〕患者に就寝時刻の前に25μg〜100μgの範囲のデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含み、前記用量がデスモプレシンの遊離塩基として測定され、かつ前記用量が、最短治療期間にわたって服用され、前記用量を投与する前の患者の夜間排尿数に比較して患者の夜間排尿数を低減する、夜間排尿数の低減の維持を必要とする患者において夜間排尿数の低減を維持するための方法。

Claims (1)

  1. 患者に就寝時刻の前に25μg〜100μgの範囲のデスモプレシンの口腔内分散性用量を投与することを含み、前記用量がデスモプレシンの遊離塩基として測定され、かつ最短治療期間にわたって服用される前記用量が、前記用量を投与する前の患者の夜間排尿数と比較して、患者の夜間排尿数を低減させる、夜間排尿数の低減を必要とする患者における夜間排尿数の低減方法。
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