JP2018071361A - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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正秀 荒川
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Abstract

【課題】廉価なマイクロコントローラを用いてインジェクタの抵抗値から内燃機関の温度を算出することができる内燃機関制御装置を提供する。【解決手段】内燃機関制御装置1は、インジェクタ7の駆動時にコイル7aに流れる電流に対応する電圧V2を、インジェクタ7の駆動が終了するタイミングでホールドするサンプルホールド回路113と、インジェクタ7の駆動時間の経過後の所定のタイミングにおいて、サンプルホールド回路113によりホールドした電圧V2とインジェクタ7に印加される電圧V1とに基づいてコイル7aのコイル抵抗値に相関するインジェクタ7の温度を求め、インジェクタ7の温度を内燃機関の温度と推定するCPU21と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、発電機等の汎用機や自動二輪車等の車両に適用される内燃機関制御装置に関する。
近年、発電機等の汎用機や小型自動二輪車等の車両においては、キャブレタシステムでは今後より厳しくなる排気ガス規制に対応することが困難になるため、排気ガスの低減を目的として燃料噴射システムの採用が推進されている。しかしながら、発電機等の汎用機や小型自動二輪車等の車両の販売価格は大型自動二輪車や四輪自動車等の車両の販売価格と比較して安価であるために、このような販売価格を考えた場合、キャブレタシステムと比較して高コストな燃料噴射システムをそのまま発電機等の汎用機や小型自動二輪車等の車両に採用することは困難である。このため、発電機等の汎用機や小型自動二輪車等の車両においては、燃料噴射システムに関する部品、特にセンサ類については、コストの低減が求められている。
ここで、例えば燃料噴射システムにおける温度センサは、内燃機関の暖機運転状態の演算に用いられることが一般的である。具体的には、燃料噴射システムは、温度センサの出力に基づいて内燃機関の温度を算出し、このように算出した内燃機関の温度に基づいて内燃機関の暖機運転状態を検出して、点火時期及び燃料噴射の制御を行っている。このため、燃料噴射システムを採用する場合には、内燃機関に温度センサを装着する必要がある。更に、内燃機関に温度センサを設置する際には、配線用のワイヤやカプラを設置する必要がある上に、温度センサを設置する内燃機関の部位を加工する必要がある。この結果、販売価格における燃料噴射システムのコストの割合はキャブレタシステムのものと比較して高くなる。このため、特に発電機等の汎用機や小型自動二輪車等の車両において燃料噴射システムを制御する内燃機関制御装置においては、コストダウンを目的として燃料噴射システムから温度センサを省略することが求められている。
かかる状況下で、特許文献1は、内燃機関の制御装置に関し、燃料噴射弁15のコイル(インジェクタコイル)の抵抗値を検出し、検出した抵抗値に基づいて、内燃機関の温度を算出する構成を開示する。
特開2016−98665号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成のようにインジェクタのコイルの抵抗値から内燃機関の温度を算出する場合に、インジェクタの噴射中に内燃機関の温度を算出すると、インジェクタの駆動時間を計測するタイマと、内燃機関の温度を算出する際にインジェクタに流れる電流を検出するタイミングを計測するタイマと、を別々に設ける必要があり、使用するタイマが多くなるため、使用可能なタイマが制限される廉価なマイクロコントローラではこれらの計測を同時に行なうことができない。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、廉価なマイクロコントローラを用いてインジェクタの抵抗値から内燃機関の温度を算出することができる内燃機関制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、内燃機関の温度を推定して前記内燃機関の運転状態を制御する内燃機関制御装置であって、インジェクタの駆動時間を算出する制御部と、前記インジェクタの駆動時に前記インジェクタのコイルに流れる電流に対応する第1電圧を、前記インジェクタの駆動が終了するタイミングでホールドする第1サンプルホールド回路と、を有し、前記制御部は、前記駆動時間の経過後の所定のタイミングにおいて、前記第1サンプルホールド回路によりホールドした前記第1電圧と前記インジェクタに印加される第2電圧とに基づいて前記コイルのコイル抵抗値に相関する前記インジェクタの温度を求め、前記インジェクタの温度を前記内燃機関の温度と推定する内燃機関制御装置である。
本発明は、第1の局面に加えて、前記第1サンプルホールド回路が前記第1電圧をホールドするタイミングで前記第2電圧をホールドする第2サンプルホールド回路を更に有することを第2の局面とする。
本発明は、第2の局面に加えて、前記第2サンプルホールド回路の入力側に設けられ、前記インジェクタの特性に対応する前記第2電圧を前記第2サンプルホールド回路でホールド可能にするフィルタ回路を更に有することを第3の局面とする。
本発明は、第1から第3の局面のいずれかに加えて、前記第1サンプルホールド回路により前記第1電圧をホールドする際に前記コイルからの電力を蓄積するコンデンサと、前記制御部により前記コイル抵抗値を算出した後に前記コンデンサを放電させる放電回路と、を更に有することを第4の局面とする。
本発明は、第1から第4の局面のいずれかに加えて、前記第1サンプルホールド回路の入力側に設けられて前記第1電圧を検出する差動増幅器と、前記コイルとアースとの間に挿入されたシャント抵抗と、前記シャント抵抗の一端と前記差動増幅器の非反転入力端子とを接続する接続線に一端が接続されると共に他端が接地された第1抵抗と、前記シャント抵抗の他端と前記差動増幅器の反転入力端子とを接続する接続線に一端が接続されると共に他端が接地された第2抵抗と、を更に有することを第5の局面とする。
本発明の第1の局面にかかる内燃機関制御装置においては、内燃機関の温度を推定して内燃機関の運転状態を制御する内燃機関制御装置であって、インジェクタの駆動時間を算出する制御部と、インジェクタの駆動時にインジェクタのコイルに流れる電流に対応する第1電圧を、インジェクタの駆動が終了するタイミングでホールドする第1サンプルホールド回路と、を有し、制御部は、駆動時間の経過後の所定のタイミングにおいて、第1サンプルホールド回路によりホールドした第1電圧とインジェクタに印加される第2電圧とに基づいてコイルのコイル抵抗値に相関するインジェクタの温度を求め、インジェクタの温度を内燃機関の温度と推定するものであるため、廉価なマイクロコントローラを用いてインジェクタの抵抗値から内燃機関の温度を算出することができる。
また、本発明の第2の局面にかかる内燃機関制御装置によれば、第1サンプルホールド回路が第1電圧をホールドするタイミングで第2電圧をホールドする第2サンプルホールド回路を更に有するものであるため、インジェクタのコイル抵抗値を精度よく求めることができ、ひいては内燃機関の温度を精度よく求めることができる。
また、本発明の第3の局面にかかる内燃機関制御装置によれば、第2サンプルホールド回路の入力側に設けられ、インジェクタの特性に対応する第2電圧を第2サンプルホールド回路でホールド可能にするフィルタ回路を更に有するものであるため、第2電圧を検出する際に高周波ノイズを除去することができる。
また、本発明の第4の局面にかかる内燃機関制御装置によれば、第1サンプルホールド回路により第1電圧をホールドする際にコイルからの電力を蓄積するコンデンサと、制御部によりコイル抵抗値を算出した後にコンデンサを放電させる放電回路と、を更に有するものであるため、内燃機関の温度を算出する際に、前回に内燃機関の温度を算出した際にコンデンサに蓄積させた電荷を放電させてリセットすることができる。
また、本発明の第5の局面にかかる内燃機関制御装置によれば、第1サンプルホールド回路の入力側に設けられて第1電圧を検出する差動増幅器と、コイルとアースとの間に挿入されたシャント抵抗と、シャント抵抗の一端と差動増幅器の非反転入力端子とを接続する接続線に一端が接続されると共に他端が接地された第1抵抗と、シャント抵抗の他端と差動増幅器の反転入力端子とを接続する接続線に一端が接続されると共に他端が接地された第2抵抗と、を更に有するものであるため、第1抵抗、第2抵抗及びシャント抵抗により第1サンプルホールド回路を保護することができる。
図1(a)は、本発明の実施形態における内燃機関制御装置の構成を示す模式図であり、図1(b)は、図1(a)中のインジェクタの構成を示す模式図である。 図2は、本発明の実施形態における電圧値検出回路の構成を示す図である。 図3は、本発明の実施形態におけるバッテリからインジェクタに供給される電圧及びインジェクタ電流に対応する電圧をホールドするタイミングを示すタイミングチャートである。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における内燃機関制御装置につき、詳細に説明する。
<内燃機関制御装置の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態における内燃機関制御装置の構成について説明する。本実施形態における内燃機関制御装置は、典型的には、発電機等の汎用機や自動二輪車等の車両といった内燃機関搭載体に好適に搭載されるものであるが、以下、説明の便宜上、かかる内燃機関制御装置は、自動二輪車等の車両に搭載されるものとして説明する。
図1(a)は、本実施形態における内燃機関制御装置の構成を示す模式図であり、図1(b)は、図1(a)中のインジェクタの構成を示す模式図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態における内燃機関制御装置1は、いずれも図示を省略する車両に搭載されたガソリンエンジン等の内燃機関であるエンジンの機能部品の温度に基づいてエンジンの運転状態を制御するものであり、電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)10を備えている。
ECU10は、車両に搭載されたバッテリBからの電力を利用して動作するものであり、波形整形回路11、サーミスタ素子12、A/D変換器13、点火回路14、駆動回路15、電圧値検出回路16、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)17、ROM(Read−Only Memory)18、RAM(Random Access Memory)19、タイマ20、及び中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)21を備えている。A/D変換器13、ROM18、RAM19、タイマ20及びCPU21は、一つのマイクロコントローラに組み込まれている。かかるECU10の各構成要素は、ECU10の筐体10a内に収容される。また、典型的には、ECU10及びエンジンは、それらの周囲が外気に触れており、かつ、ECU10は、エンジンの放射熱及びエンジンからの伝熱の影響を受けないようにそれから離間して配置されるものである。
波形整形回路11は、クランク角センサ2から出力されたエンジンのクランクシャフト3の回転角に対応するクランクパルス信号を整形してデジタルパルス信号を生成する。波形整形回路11は、このように生成したデジタルパルス信号をCPU21に出力する。
サーミスタ素子12は、ECU10の筐体10a内において、典型的には発熱素子である点火回路14から離間してECU10の雰囲気側の位置(例えば、筐体10aへの距離が数ミリメータ程度である筐体10aに近接した位置)に配置されたチップサーミスタであり、ECU10の筐体10a外の周囲の大気温度である雰囲気温度(外気温度)を検出する。ここで、サーミスタ素子12が検出する温度は、エンジンの周囲の大気温度である雰囲気温度(外気温度)に等しいものである。具体的には、サーミスタ素子12は、その雰囲気温度に対応した電気抵抗値を呈して、その電気抵抗値に応じた電圧を示す電気信号をA/D変換器13に出力する。サーミスタ素子12はECU10の他の構成要素と同様に図示しない回路基板に配置されるため、別途配線を設けて、これを介してサーミスタ素子12を電気的に接続する必要がない。なお、かかる電気信号を出力可能なものであれば、サーミスタ素子12を熱電対等の他の温度センサに代替してもよい。
A/D変換器13は、スロットル開度センサ4から出力されたエンジンのスロットルバルブの開度を示す電気信号、酸素センサ5から出力されたエンジンに吸気される大気中の酸素濃度を示す電気信号、及びサーミスタ素子12から出力された雰囲気温度を示す電気信号を、アナログ形態からデジタル形態に各々変換する。A/D変換器13は、このようにデジタル形態に変換したこれらの電気信号をCPU21に出力する。
点火回路14は、CPU21からの制御信号に従ってオン/オフ制御されるトランジスタ等のスイッチング素子を備え、このスイッチング素子がオン/オフ動作することによって、図示を省略する点火プラグを介してエンジン内の燃料及び空気の混合気に点火するための2次電圧を発生する点火コイル6の動作を制御する。また、点火回路14は、典型的には半導体素子であるドライバIC(Integrated Circuit)であり、筐体10a内で発熱量が最も大きい構成要素である。
駆動回路15は、CPU21からの制御信号に従ってオン/オフ制御されるトランジスタ等のスイッチング素子を備え、このスイッチング素子がオン/オフ動作することによって、エンジンに燃料を供給するインジェクタ7のコイル7aの通電/非通電状態を切り換える。ここで、インジェクタ7は、エンジンの図示を省略する吸気管やシリンダヘッドに装着され、エンジンから生じる熱が伝熱される。また、特に図1(b)に示すように、インジェクタ7のコイル7aの等価回路7bは、インダクタンス成分Lと電気抵抗成分Rとから成る直列回路で表される。かかるコイル7aは、インジェクタ7のソレノイド7cを電気的に駆動するための構成部品であり、インジェクタ7の駆動時間において通電状態となり、コイル7aの通電状態においてソレノイド7cが動作することにより、インジェクタ7から燃料が噴射されるものである。
電圧値検出回路16は、インジェクタ7の駆動時にコイル7aに流れる電流に対応する電圧及びバッテリBからインジェクタ7に印加される電圧を検出し、このように検出した電圧を示す電気信号をCPU21に出力する。なお、電圧値検出回路16の構成の詳細については後述する。
EEPROM17は、燃料噴射量学習値やスロットル基準位置学習値といった各種学習値に関するデータ等を記憶する。なお、このような各種学習値に関するデータ等を記憶可能なものであれば、EEPROM17をデータフラッシュ等の他の記憶媒体に代替してもよい。
ROM18は、不揮発性の記憶装置によって構成され、後述するエンジン温度算出処理用の制御プログラム、及びエンジン温度算出処理で用いられるインジェクタ温度テーブルに関するデータ等の各種制御データを格納している。
RAM19は、揮発性の記憶装置によって構成され、CPU21のワーキングエリアとして機能する。
タイマ20は、CPU21からの制御信号に従って計時処理を実行する。
制御部としてのCPU21は、ECU10全体の動作を制御する。CPU21は、波形整形回路11から入力するデジタルパルス信号、及びA/D変換器13から入力する電気信号に基づいて、インジェクタ7の駆動時間を算出する算出処理を実行する。
更に、本実施形態では、CPU21は、ROM18内に格納されているエンジン温度算出処理用の制御プログラムを実行することにより、インジェクタ7のコイル7aの抵抗値(インジェクタ7の抵抗値)に対応するインジェクタ温度を内燃機関の温度(エンジン温度)として算出し、このように算出したエンジン温度に基づいてエンジンの運転状態を制御する。
具体的には、CPU21は、タイマ20で計測するインジェクタ7の駆動時間においてインジェクタ噴射信号を電圧値検出回路16に出力し、インジェクタ7の駆動時間の経過時においてインジェクタ噴射信号の電圧値検出回路16に対する出力を停止する。CPU21は、インジェクタ7の駆動時間の経過後において、電圧値検出回路16から入力する電気信号の示す電圧に基づいてインジェクタ7のコイル7aの電気抵抗成分に依存して変動する物理量である電気抵抗値を算出する。CPU21は、ROM18内に格納されているインジェクタ温度テーブルを参照しながら、算出した抵抗値に対応するインジェクタ温度をエンジン温度として算出し、このように算出したエンジン温度に基づいて点火回路14及び駆動回路15を制御することによって、エンジンの運転状態を制御する。CPU21は、コイル7aの抵抗値を算出した後に、ホールド解除信号を電圧値検出回路16に出力して電圧値検出回路16をリセットする。
ここで、本発明者は、エンジンの機能部品であるインジェクタ7の温度(インジェクタ温度)の値とインジェクタ7が装着されたエンジンの温度(エンジン温度)の値との関係を規定する複数の相関特性曲線を計測してそれらの間の関係について検討したところ、以下の知見を得た。なお、かかる複数の相関特性曲線は、エンジンの作動開始時点の雰囲気温度が異なる環境にて、エンジンの同一の運転条件で計測されたものである。また、かかる複数の相関特性曲線は、エンジンの運転状態を異ならせても同様に得られるものであった。
つまり、本発明者の検討によれば、各々の相関特性曲線において、インジェクタ温度Tinjの初期値(エンジンの作動開始時点のインジェクタ温度Tinjの値)とエンジン温度Tengの初期値(エンジンの作動開始時点のエンジン温度Tengの値)とは等しく、これらはインジェクタ温度Tinjの値及びエンジン温度Tengの値が各々最も小さな値を示す初期座標点(エンジンの作動開始時点の座標点)を規定しており、かつ、エンジンが作動してその運転状態が継続することに伴って、各々の相関特性曲線は、それらの初期座標点からインジェクタ温度Tinjの値が増加していくことに伴いエンジン温度Tengの値が共に非線形に増加していくプロファイルが互いに同一である相関特性を呈することが判明した。なお、各々の相関特性曲線のプロファイルが互いに同一であるという意味は、エンジンが作動してその運転状態が継続する際に、これらが実用上同一(実質同一)なものとして取り扱えるという意味である。
各々の相関特性曲線の初期座標点で、インジェクタ温度Tinjの初期値とエンジン温度Tengの初期値とが等しくなる理由は、エンジンの作動開始時点においてはエンジンの燃焼が開始する時点であり、その発熱によるエンジン及びインジェクタの温度上昇が生じていないため、これらの初期値が共にエンジンの作動開始時点のその雰囲気温度に等しくなるためである。また、各々の相関特性曲線の初期座標点では、サーミスタ素子12が検出する検出温度(サーミスタ温度Tthr)が、インジェクタ温度Tinjの初期値及びエンジン温度Tengの初期値と等しくなり、これらはその際のエンジンの雰囲気温度に等しいものである。つまり、各々の相関特性曲線において、インジェクタ温度Tinjの初期値は、サーミスタ温度Tthrの初期値に等しい値であって、このようにサーミスタ温度Tthrの初期値に等しいインジェクタ温度Tinjの初期値とエンジン温度Tengの初期値とが、それらの初期座標点を成すことになる。
更に、エンジンの作動が開始されると、エンジンの発熱によりエンジン温度Tengが上昇すると共に、エンジンの発した熱がエンジンの金属製等の構成要素を介し伝熱してインジェクタ温度Tinjが上昇する。ここで、各々の相関特性曲線において、エンジンが作動してその運転状態が継続することに伴って、それらの初期座標点からインジェクタ温度Tinjの値及びエンジン温度Tengの値が共に増加していくプロファイルが、エンジンの運転条件によらず、互いに同一である相関特性を呈する理由は、エンジンの運転条件が互いに異なることに起因してエンジンの発熱状態が異なったとしても、エンジンの発熱によりエンジン温度Tengが上昇する経時変化の状態と、エンジンの発した熱が伝熱してインジェクタ温度Tinjが上昇する経時変化の状態と、の間の関係が、互いに等しくなるためである。
以上の本発明者による検討結果から、複数の相関特性曲線においては、各々の初期座標点が相違するのみで各々のプロファイルは実質同一なものであることが判明したので、エンジン温度算出処理においては、複数の相関特性曲線を取り扱うことなく、エンジンの作動開始時点のその雰囲気温度の相違を考慮しながら、所定の基準雰囲気温度を初期座標点とする代表的な相関特性曲線を単一の基準相関特性曲線として用いれば足りることが分かる。従って、上記の通り、インジェクタ温度をエンジン温度と推定することができる。
なお、エンジンの機能部品の温度としては、その測定の簡便性等の観点からインジェクタ温度が好適な例として挙げられるが、エンジンの機能部品としては、エンジン温度に対応した抵抗値が測定できるものであればその他の機能備品を用いることができ、その機能備品の温度を、エンジンの機能部品の温度として用いてもよい。また、インジェクタ温度が相関を有するエンジン温度を取得する際には、エンジンの点火プラグ座の温度が実際のエンジン内部の温度に近いことを考慮して、エンジンの点火プラグ座の温度を実測し、これをエンジン温度とし取得することが簡便である。
<電圧値検出回路の構成>
次に、図2を参照して、本実施形態における電圧値検出回路の構成について説明する。
図2は、本発明の実施形態における電圧値検出回路の構成を示す模式図である。
電圧値検出回路16は、車両に搭載されたバッテリBからの電力を利用して動作するものであり、抵抗100、抵抗101、コンデンサ102、シャント抵抗103、抵抗104、抵抗105、抵抗106、抵抗107、抵抗108、抵抗109、差動増幅器110、MOSトランジスタ111、サンプルホールド回路112、サンプルホールド回路113、コンデンサ114、放電回路115、コンデンサ116、及び放電回路117を備えている。
抵抗100は、高電位側の一方の端部がインジェクタ7及びバッテリBに接続され、低電位側の他方の端部がサンプルホールド回路112に接続されている。抵抗100の抵抗値R1は、既知である。なお、バッテリBは、インジェクタ7と抵抗100の一方の端部とを接続する接続線L1に接続されている。
抵抗101は、高電位側の一方の端部が抵抗100の他方の端部とサンプルホールド回路112とを接続する接続線L2に接続され、低電位側の他方の端部が接地されている。抵抗101の抵抗値R2は、既知である。
コンデンサ102は、所定の容量値を有する容量素子によって構成されている。コンデンサ102は、高電位側の一方の端部が接続線L2に接続され、低電位側の他方の端部が接地されている。コンデンサ102は、サンプルホールド回路112の入力側に設けられ、インジェクタ7の特性に対応する電圧をサンプルホールド回路112でホールド可能にするフィルタ回路を構成している。
シャント抵抗103は、高電位側の一方の端部がインジェクタ7に接続され、低電位側の他方の端部がMOSトランジスタ111のドレイン端子に接続されており、インジェクタ7のコイル7aと、MOSトランジスタ111を介してグランドと、の間に挿入されている。シャント抵抗103は、インジェクタ7のコイル7aに流れるインジェクタ電流を検出するための抵抗素子である。シャント抵抗103の抵抗値R4は、既知である。
抵抗104は、高電位側の一方の端部がインジェクタ7とシャント抵抗103とを接続する接続線L3に接続され、低電位側の他方の端部が差動増幅器110の非反転入力端子cに接続されている。
抵抗105は、高電位側の一方の端部が抵抗104の他方の端部と差動増幅器110の非反転入力端子cとを接続する接続線L5に接続され、低電位側の他方の端部が接地されている。
第1抵抗としての抵抗106は、高電位側の一方の端部が接続線L5に接続され、低電位側の他方の端部が接地されている。
抵抗107は、高電位側の一方の端部がシャント抵抗103の他方の端部とMOSトランジスタ111のドレイン端子とを接続する接続線L4に接続され、低電位側の他方の端部が差動増幅器110の反転入力端子dに接続されている。抵抗107の抵抗値R8は、既知である。
第2抵抗としての抵抗108は、高電位側の一方の端部が抵抗107の他方の端部と差動増幅器110の反転入力端子dとを接続する接続線L6に接続され、低電位側の他方の端部が接地されている。
抵抗109は、高電位側の一方の端部が接続線L6に接続され、低電位側の他方の端部が差動増幅器110とサンプルホールド回路113とを接続する接続線L7に接続されている。抵抗109の抵抗値R10は、既知である。
差動増幅器110は、非反転入力端子(+)cが抵抗104の他方の端部に接続され、反転入力端子(−)dが抵抗107の他方の端部に接続されている。差動増幅器110は、シャント抵抗103を流れるインジェクタ電流に対応する電圧を検出し、検出した電圧を示す電気信号をサンプルホールド回路113に出力する。
MOSトランジスタ111は、ドレイン端子がシャント抵抗103の他方の端部に接続され、ソース端子が接地されている。MOSトランジスタ111は、ゲート端子にインジェクタ噴射信号が入力した際にオン状態になる。MOSトランジスタ111のオン抵抗値Ronは、既知である。
第2サンプルホールド回路としてのサンプルホールド回路112は、インジェクタ7の駆動時間が経過した際の燃料噴射停止時に、CPU21からインジェクタ噴射信号の入力が停止することにより、バッテリBからインジェクタ7に印加される電圧V1(第2電圧)をホールドする。サンプルホールド回路112は、ホールドした電圧V1を示す電気信号をCPU21に出力する。
第1サンプルホールド回路としてのサンプルホールド回路113は、インジェクタ7の駆動時間が経過した際の燃料噴射停止時に、CPU21からインジェクタ噴射信号の入力が停止することにより、差動増幅器110から入力する電気信号の示す電圧V2(第1電圧)をホールドする。サンプルホールド回路112は、ホールドした電圧V2を示す電気信号をCPU21に出力する。
コンデンサ114は、所定の容量値を有する容量素子によって構成されている。コンデンサ114は、高電位側の一方の端部がサンプルホールド回路112とCPU21とを接続する接続線L8に接続し、低電位側の他方の端部が接地されている。
放電回路115は、CPU21からホールド解除信号が入力した際に、コンデンサ114に蓄積されている電荷を放電する。
コンデンサ116は、所定の容量値を有する容量素子によって構成されている。コンデンサ116は、高電位側の一方の端部がサンプルホールド回路113とCPU21とを接続する接続線L9に接続し、低電位側の他方の端部が接地されている。
放電回路117は、CPU21からホールド解除信号が入力した際に、コンデンサ116に蓄積されている電荷を放電する。
このような構成を有する内燃機関制御装置1は、以下に示すインジェクタ温度算出処理を実行することによって、インジェクタ7の温度を内燃機関の温度として算出する。以下、本実施形態におけるインジェクタ温度算出処理について、より具体的に説明する。
<インジェクタ温度算出処理>
図3を参照して、本実施形態におけるインジェクタ温度算出処理の具体的な流れについて詳しく説明する。
図3は、本発明の実施形態におけるバッテリBからインジェクタ7に供給される電圧及びインジェクタ電流に対応する電圧をホールドするタイミングを示すタイミングチャートである。図3において、図3(a)はバッテリBからインジェクタ7に印加される電圧(IGP電圧)の推移を示し、図3(b)はインジェクタ7のコイル7aに流れるインジェクタ電流の推移を示し、図3(c)はサンプルホールド回路113でホールドする電圧V2を示し、図3(d)はサンプルホールド回路112でホールドする電圧V1を示し、図3(e)はタイマ20の推移を示す。
インジェクタ温度算出処理は、車両のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられてCPU21が稼働したタイミングで開始となる。なお、CPU21は、インジェクタ7における燃料噴射開始前に、インジェクタ7の駆動時間(図3ではt1からt2まで)を算出する算出処理を実行する。
時刻t=t1においてMOSトランジスタ111のゲート端子にCPU21からインジェクタ噴射信号が入力することにより、MOSトランジスタ111がオン状態となり、バッテリBからインジェクタ7に電力が供給される。これにより、インジェクタ7は、燃料噴射を開始する。また、時刻t=t1において、タイマ20はインジェクタ7の駆動時間を計測する。
バッテリBからインジェクタ7に電力が供給されることでシャント抵抗103にインジェクタ電流Iが流れる。
タイマ20で計測するインジェクタ7の駆動時間の経過時である(インジェクタ7の駆動を停止する)時刻t=t2において、電圧値検出回路16のサンプルホールド回路113は、CPU21からのインジェクタ噴射信号の入力が停止することにより電圧V2をホールドし、ホールドした電圧V2を示す電気信号をCPU21に出力する。このホールドされる電圧V2は、インジェクタ7の駆動時にインジェクタ7のコイル7aに流れる電流に対応する電圧である。
また、電圧値検出回路16のサンプルホールド回路112は、サンプルホールド回路113におけるホールドのタイミングと同一の燃料噴射終了時の時刻t=t2において電圧V1をホールドし、ホールドした電圧V1をCPU21に出力する。このホールドされる電圧V1は、インジェクタ7に印加される電圧である。
電圧V1及び電圧V2を同一のタイミングでホールドすることにより、インジェクタ7の抵抗値INJRの算出精度を向上させることができる。
因みに、ピークホールド回路を用いて電圧1及び電圧V2を算出する場合には、電源電圧の変動時に異なるタイミングで電圧V1及び電圧V2を取得するため、電圧V1及び電圧V2の算出誤差が大きくなる。
CPU21は、インジェクタ7の駆動時間経過後(燃料噴射終了後)の所定のタイミングである時刻t=t3において、電圧値検出回路16から入力した電気信号の示す電圧V1及び電圧V2を読み込んでインジェクタ7の抵抗値INJRを求める。
CPU21は、電圧V1及び電圧V2を読み込んだ後の所定のタイミングである時刻t=t4においてホールド解除信号を電圧値検出回路16に出力する。これにより、電圧値検出回路16は、放電回路115においてコンデンサ114に蓄積されている電荷を放電すると共に放電回路117に蓄積されている電荷を放電してリセットする。また、電圧値検出回路16から出力される電圧1及び電圧V2は、図3に示すようにローレベルとなる。
CPU21は、インジェクタ7の抵抗値INJRとインジェクタ温度Tinjの値とを対応付けたROM18に格納されているインジェクタ温度テーブルにおいて、求めたインジェクタ7の抵抗値INJRに対応するインジェクタ温度Tinjの値を検索して求める。
ここで、インジェクタ7の駆動時間を計測するタイマ20で時刻t=t3経過時及び時刻t=t4経過時を計測してもよいし、ソフトタイマで時刻t=t3経過時及び時刻t=t4経過時を計測してもよい。時刻t=t3経過時及び時刻t=t4経過時をソフトタイマで計測する場合には、時刻t=t2以降においてタイマ20を他の用途に使用することができ、タイマのリソースを十分に確保することができる。
次に、電圧1及び電圧V2を用いてインジェクタ7の抵抗値INJRを求める方法について、更に詳細に説明する。
シャント抵抗103にインジェクタ電流Iが流れることにより、シャント抵抗103の両端の電圧V0は、シャント抵抗103の抵抗値をR4とした場合に、(1)式より求めることができる。
V0=I×R4 (1)
抵抗104の抵抗値R5、抵抗105の抵抗値R6、抵抗107の抵抗値R8及び抵抗108の抵抗値R9が全て等しく、抵抗106の抵抗値R7と抵抗109の抵抗値R10とが等しい場合に、サンプルホールド回路113でホールドする電圧V2は、(2)式より求めることができる。
V2=V0×(R10/R8) (2)
(1)式及び(2)式より、(3)式を導くことができる。
I=(V2/R4)×(R8/R10) (3)
バッテリBの電源電圧をIGPとした場合に、サンプルホールド回路112でホールドする電圧V1は、(4)式より求めることができる。
V1=IGP×(R2/(R1+R2)) (4)
(4)式を変形して(5)式を得ることができる。
IGP=V1×((R1+R2)/R2) (5)
また、インジェクタ7のコイル7aの抵抗をINJR及びMOSトランジスタ111のON抵抗をRonとした場合に、インジェクタ電流Iは(6)式より求めることができる。
I=IGP/(INJR+R4+Ron) (6)
(6)式を変形して(7)式を得ることができる。
INJR=(IGP/I)−R4−Ron (7)
(3)式及び(5)式を(7)式に代入して(8)式を得ることができる。
INJR=((V1×((R1+R2)/R2))/((V2/R4)×(R8/R10)))−R4−Ron (8)
(8)式において、抵抗値R1、R2、R4、R8、R10及びRonは既知であるため、CPU21は、電圧値検出回路16から入力した電圧V1及び電圧V2を用いて(8)式よりインジェクタ7の抵抗値INJRを求めることができる。
上記のインジェクタ温度算出処理において、電圧値検出回路16は、差動増幅器110の非反転入力端子cに印加される入力電圧を(R5×(R6+R7)/(R6×R7))倍に減衰する。また、電圧値検出回路16は、差動増幅器110の反転入力端子dに印加される入力電圧を(R8/(R8×R9))倍に減衰する。これにより、差動増幅器110を保護することができる。
このように、本実施形態では、インジェクタの駆動時間を計測するタイマ20を用いて、インジェクタ7の駆動が終了するタイミングで電圧V1及び電圧V2をホールドすることにより、インジェクタ7に流れる電流を検出するタイミングを計測するための専用のタイマを用意する必要がないため、廉化なマイクロコントローラを使用することができ、内燃機関制御装置を安価に提供することができる。
以上の本実施形態における内燃機関制御装置は、サンプルホールド回路113がインジェクタ7の駆動時にインジェクタ7のコイル7aに流れる電流に対応する電圧V2を、インジェクタ7の駆動が終了するタイミングでホールドし、CPU21がインジェクタ7の駆動時間の経過後の所定のタイミングにおいて、インジェクタ7の駆動時にサンプルホールド回路113によりホールドした電圧V2と、インジェクタ7に印加される電圧V1と、に基づいてコイル7aのコイル抵抗値に相関するインジェクタ7の温度を求め、インジェクタ7の温度を内燃機関の温度と推定するものであるため、廉価なマイクロコントローラを用いてインジェクタの抵抗値から内燃機関の温度を算出することができる。
また、本実施形態における内燃機関制御装置では、サンプルホールド回路113が電圧V2をホールドするタイミングで電圧V1をホールドするサンプルホールド回路112を更に有するものであるため、インジェクタのコイル抵抗値を精度よく求めることができ、ひいては内燃機関の温度を精度よく求めることができる。
また、本実施形態における内燃機関制御装置では、サンプルホールド回路112の入力側に設けられ、インジェクタ7の特性に対応する電圧V1をサンプルホールド回路112でホールド可能にするフィルタ回路を更に有するものであるため、電圧V1を測定する際に高周波ノイズを除去することができる。
また、本実施形態における内燃機関制御装置では、サンプルホールド回路113により電圧V2をホールドする際にコイル7aからの電力を蓄積するコンデンサ116と、CPU21によりコイル抵抗値を算出した後にコンデンサ116を放電させる放電回路117と、を更に有するものであるため、内燃機関の温度を再度算出する際に、前回に内燃機関の温度を算出した際にコンデンサに蓄積させた電荷を放電させてリセットすることができる。
また、本実施形態における内燃機関制御装置では、サンプルホールド回路113の入力側に設けられて電圧V2を検出する差動増幅器110と、コイル7aとアースとの間に挿入されたシャント抵抗103と、シャント抵抗103の一端と差動増幅器110の非反転入力端子とを接続する接続線に一端が接続されると共に他端が接地された抵抗106と、シャント抵抗103の他端と差動増幅器110の反転入力端子とを接続する接続線に一端が接続されると共に他端が接地された抵抗108と、を更に有するものであるため、抵抗106、抵抗108及びシャント抵抗103によりサンプルホールド回路113等の集積回路を保護することができる。
本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、上記実施形態において、単気筒エンジンのみならず多気筒エンジンに用いてもよい。その場合には、多気筒エンジンの各気筒のインジェクタのコイル抵抗値からその気筒の温度を推定し、各気筒の温度に合わせてその気筒の燃料噴射量等を制御することができる。
また、上記実施形態において、バッテリBからインジェクタ7に印加された電圧V1をサンプルホールド回路112でホールドしたが、バッテリBからインジェクタ7に印加された電圧V1をホールドしなくてもよい。これにより、バッテリBからインジェクタ7に印加された電圧V1をホールドするための回路構成を不要にできるので、小型化できると共に安価にすることができる。
以上のように、本発明においては、廉価なマイクロコントローラを用いてインジェクタの抵抗値から内燃機関の温度を算出することができる内燃機関制御装置を提供することができ、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の内燃機関制御装置に広範に適用され得るものと期待される。
1…内燃機関制御装置
2…クランク角センサ
3…クランクシャフト
4…スロットル開度センサ
5…酸素センサ
6…点火コイル
7…インジェクタ
7a…コイル
7b…コイルの等価回路
7c…ソレノイド
10…ECU
10a…筐体
11…波形整形回路
12…サーミスタ素子
13…A/D変換器
14…点火回路
15…駆動回路
16…電圧値検出回路
17…EEPROM
18…ROM
19…RAM
20…タイマ
21…CPU
100…抵抗
101…抵抗
102…コンデンサ
103…シャント抵抗
104…抵抗
105…抵抗
106…抵抗
107…抵抗
108…抵抗
109…抵抗
110…差動増幅器
111…MOSトランジスタ
112…サンプルホールド回路
113…サンプルホールド回路
114…コンデンサ
115…放電回路
116…コンデンサ
117…放電回路
B…バッテリ
L1…接続線
L2…接続線
L3…接続線
L4…接続線
L5…接続線
L6…接続線
L7…接続線
L8…接続線
L9…接続線

Claims (5)

  1. 内燃機関の温度を推定して前記内燃機関の運転状態を制御する内燃機関制御装置であって、
    インジェクタの駆動時間を算出する制御部と、
    前記インジェクタの駆動時に前記インジェクタのコイルに流れる電流に対応する第1電圧を、前記インジェクタの駆動が終了するタイミングでホールドする第1サンプルホールド回路と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記駆動時間の経過後の所定のタイミングにおいて、前記第1サンプルホールド回路によりホールドした前記第1電圧と前記インジェクタに印加される第2電圧とに基づいて前記コイルのコイル抵抗値に相関する前記インジェクタの温度を求め、前記インジェクタの温度を前記内燃機関の温度と推定する、
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 前記第1サンプルホールド回路が前記第1電圧をホールドするタイミングで前記第2電圧をホールドする第2サンプルホールド回路を更に有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記第2サンプルホールド回路の入力側に設けられ、前記インジェクタの特性に対応する前記第2電圧を前記第2サンプルホールド回路でホールド可能にするフィルタ回路を更に有する、
    ことを特徴とする請求項2記載の内燃機関制御装置。
  4. 前記第1サンプルホールド回路により前記第1電圧をホールドする際に前記コイルからの電力を蓄積するコンデンサと、
    前記制御部により前記コイル抵抗値を算出した後に前記コンデンサを放電させる放電回路と、
    を更に有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の内燃機関制御装置。
  5. 前記第1サンプルホールド回路の入力側に設けられて前記第1電圧を検出する差動増幅器と、
    前記コイルとグランドとの間に挿入されたシャント抵抗と、
    前記シャント抵抗の一端と前記差動増幅器の非反転入力端子とを接続する接続線に一端が接続されると共に他端が接地された第1抵抗と、
    前記シャント抵抗の他端と前記差動増幅器の反転入力端子とを接続する接続線に一端が接続されると共に他端が接地された第2抵抗と、
    を更に有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の内燃機関制御装置。
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