JP2006064596A - 電流検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 誤差が少ない且つ安価な電流検出回路を提供することにある。
【解決手段】 電流検出回路は、モータのバッテリ陽極の電位を基準とする第1の基準電圧源と、グランド電位を基準とする第2の基準電圧源と、上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子の接続点とモータの端子の間に設けられたシャント抵抗と、上記シャント抵抗の電位に基づいて上記第1及び第2の基準電圧源の一方からの電圧を出力する切り替え手段と、該切り替え手段の出力と上記シャント抵抗の両端の電圧の間の電位差をそれぞれ分圧して2つの電圧信号を生成する分圧手段と、該分圧手段によって生成された2つの電圧信号を入力し、上記シャント抵抗に流れる電流値と電流の方向に基づいて所定の増幅率で増加又は減少する電圧を出力する増幅手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車用モータの電流検出に使用して好適な電流検出装置に関し、特に、シャント抵抗を用いた電流検出装置に関する。
自動車の電動パワーステアリング装置は、人間によるハンドルの操作を検出して、ステアリングをアシストする高精度モータ制御技術である。電動パワーステアリング装置には、モータの電流を高精度にて検出するための電流検出装置が使用される。例えば、その検出誤差は、数百又は数十ミリA以下である。更に、自動車に使用される電流検出装置は、低価格且つ構造が簡単でなければならない。
自動車用の電流検出装置として、ホール素子を用いたものとシャント抵抗を用いたものがあるが、シャント抵抗を用いる方式のほうが広く使用されている。シャント抵抗を用いる方式は、高精度の測定が可能、幅広い温度範囲で使用できる、安価である等の利点がある。
従来から、電動パワーステアリングのモータ駆動回路として、Hブリッジを利用したものが知られている。
例えば、特許第3154665号公報には、ハイサイド方式モータ電流検出回路の電源変動の影響を低減する技術が開示されている。これは、ハイサイド側に設けられたシャント抵抗にモータ電流を流し、シャント抵抗の両端の電位差を差動増幅器により電圧増幅して取り出すものである。シャント抵抗における電圧損失を少なくするために、一般的に微弱な電圧信号を扱わざるを得ない。そのため増幅器は必須となる。本来、差動増幅器は、2つの差動入力端子に共通のノイズが重畳されても、ノイズが相殺されるため、ノイズに強い回路形式である。しかし急激な作動入力電圧変動や電源変動の場合にはその特性が損なわれる。この公報には、ノイズや電流、電源電圧の急変に伴う検出誤差を減少させる方法が開示されている。この公報に記載された回路技術では、電源電位を基準とする負電圧電源を設定し、この電源を用いる差動増幅器を設け、電源ラインを基準として差動増幅をする。更に差動増幅器から得られた電源電位基準の電圧信号をPNPトランジスタによって反転させ、本来のグランド電位を基準とする電圧信号に反転させて取り出すものである。
図12は特開2002−238290号公報に記載された電流検出回路を示す。モータ駆動回路は、バッテリである電源21、及び、モータ8を駆動するためのHブリッジを構成するスイッチング素子(電界効果トランジスタ)1、2、4、5を有する。電流検出回路は、モータ電流検出用シャント抵抗7、抵抗11、12、15〜17、19、容量18、オペアンプ10、及び、基準電源22を有する。本例では、電源側のトランジスタ1をオン状態にした場合、相対するグランド側のトランジスタ5をパルス幅変調することによって駆動力を制御する。一方、逆方向に回転する場合はグランド側のトランジスタ4をオン状態にし、相対する電源側のトランジスタ2をパルス幅変調する。トランジスタ1のソース、トランジスタ4のドレインつまりノード101の電位は、バッテリ電圧VBあるいはグランド電位となり、一定になる。それにより、単一のオペアンプによりモータ電流を検出することができる。ゲインに関係する抵抗のうち抵抗16、19の抵抗値は同じで抵抗15の抵抗値の2倍に設定される。
図13に、オペアンプ10の等価回路の例を示す。この等価回路は、ナショナルセミコンダクター社のLM358(2002年/3月)である。等価回路は、電源端子140、出力端子143、PNPトランジスタを用いた入力回路を有する。PNPトランジスタの代わりにNPNトランジスタを用いてもよい。入力端子142は正相入力、141は逆相入力である。差動入力端子141、142に印加される電位差信号は外部で設定された抵抗比に従って増幅される。本例では、バイポーラトランジスタではなく電界効果トランジスタ(FET)を用いて入力インピーダンスを大きくしたものもある。一般的には入力の差動増幅回路の正常な動作には定電流源145の所定の電流が必要であり、その確保のためには差動入力端子141、142の電位が一定の範囲に入っていなければならない。これを同相入力電圧範囲と称する。本例の場合、低電圧側はほぼ零ボルトだが、高電圧側では電源端子140の電圧より1〜1.5V程度低い値である。入力回路にNPNトランジスタを用いる場合にはグランド側に定電流源が必要であり、この場合にグランド側の同相入力電圧範囲(+又は入力電圧範囲)が狭められる。この解消のためにレール・ツー・レールのオペアンプが存在するが自動車で使用されるような電源電圧範囲が広い製品は極めて高価である。
特許第3154665号公報 特開2002−238290号公報
自動車に使用するモータ電流検出用の電流検出回路では、シャント抵抗の電位が電源電位からグランド電位まで変動する。したがって、オペアンプにも、電源電位からグランド電位までの電位が入力される。しかしながら、安価なオペアンプでは、同相入力電圧範囲(正常な動作を確保するために必要な差動入力電圧の範囲)が狭く、電源電位又はグランド電位に入力が達すると正常な動作が確保されない。例えば同相入力電圧範囲外の電位にて動作させようとすると、出力電圧が変化しない、又は異常な反転動作をするなどの不都合を生じる。
又、シャント抵抗は、一般に、電流容量が大きく、しかも、電圧損失を少なくするために、抵抗値が小さい。シャント抵抗の電位を単純な抵抗回路を介してオペアンプに入力すると、電源変動、抵抗値のばらつきが存在する装置では誤差が極めて大きくなる。
本発明の目的は、電源変動、シャント抵抗の電位に関わらず、誤差が少ない且つ安価な電流検出回路を提供することにある。
本発明によると、上アームスイッチング素子及び下アームスイッチング素子によって駆動されるモータの電流を検出するための電流検出回路において、
上記モータのバッテリ陽極の電位を基準とする第1の基準電圧源と、グランド電位を基準とする第2の基準電圧源と、上記上アームスイッチング素子と上記下アームスイッチング素子の接続点と上記モータの端子の間に設けられたシャント抵抗と、上記シャント抵抗の電位に基づいて上記第1及び第2の基準電圧源の一方からの電圧を出力する切り替え手段と、該切り替え手段の出力と上記シャント抵抗の両端の電圧の間の電位差をそれぞれ分圧して2つの電圧信号を生成する分圧手段と、該分圧手段によって生成された2つの電圧信号を入力し、上記シャント抵抗に流れる電流値と電流の方向に基づいて所定の増幅率で増加又は減少する電圧を出力する増幅手段と、を有する。
本発明によれば、モータの電圧は、電源電圧からグランド電圧まで変動する場合にも特性を損なうことなく正常な電流検出を行うことができる。
図1を参照して本発明による電流検出回路の例を説明する。図1は、本例の電流検出回路を含むモータの駆動回路を示す。モータの駆動回路は、電源21、3相DCモータ8のスイッチング素子1、2、3、4、5、6、を有する。スイッチング素子1〜6はFET(電界効果トランジスタ)であってよい。電流検出回路は、シャント抵抗7、オペアンプ10、NPNトランジスタ31、及び、PNPトランジスタ32を有する。電流検出回路には、電源22、及び、基準電圧源23、24が接続されている。
電源21は自動車のバッテリであり、バッテリ電圧(VB)を出力する。本例の電源21の電圧は12Vとする。尚、電源22は電源21と同一であってよいが、異なるものでもよい。基準電圧源23は、3ボルト(V)である。基準電圧源23を使用する代わりに、後述の例のようにツェナーダイオードにより一定化した電圧を用いても良い。基準電圧源24は、望ましくはオペアンプ10の後段で処理するマイクロプロセッサの電源(又はレギュレータ集積回路)と同一である。本例の基準電圧源24の電圧は2.5ボルト(V)である。
第1相の上アームスイッチング素子1と下アームスイッチング素子4の接続点を第1ノード101、第2相の上アームスイッチング素子2と下アームスイッチング素子5の接続点を第2ノード102、第3相の上アームスイッチング素子3と下アームスイッチング素子6の接続点を第3ノード103とする。
シャント抵抗7は、モータ8の界磁用巻線端子と第1ノード101の間に設けられている。シャント抵抗7とモータ8の界磁用巻線端子の接続点を第4ノード104とする。尚、電源21の陽極を第5ノード105とし、グランドへの接続点を第6ノード106とする。
シャント抵抗7の一端は、即ち、第1ノード101は、抵抗12を介してオペアンプ10の正の差動入力端子109に接続され、他端は、即ち、第4ノード104は、抵抗11を介してオペアンプ10の負の差動入力端子109に接続されている。
シャント抵抗7には大きなモータ電流が流れる。従って、シャント抵抗7は、大きな電流容量を有する必要がある。更に、シャント抵抗7は、発熱を抑えるために小さい抵抗値を有する。シャント抵抗7の両端の小さな電位差を後段の回路構成によって増幅するために、シャント抵抗7は、比較的抵抗誤差が少ない抵抗である。
モータ8に電圧を印加する場合には、第3相の上アームスイッチング素子3をオンにし、且つ、第1及び2相の下アームスイッチング素子4、5の少なくとも一方をオンにする。又は、第1相の上アームスイッチング素子1をオンにし、且つ、第2及び3相の下アームスイッチング素子5、6の少なくとも一方をオンにする。又は、第2相の上アームスイッチング素子2をオンにし、且つ、第3及び1相の下アームスイッチング素子6、4の少なくとも一方をオンにする。従って、6通りの通電パターンが存在する。
例えば、スイッチング素子1、6がオンであると仮定する。電源21からの電流は、スイッチング素子1及びシャント抵抗7を介してモータ8に流れる。モータ8からの電流は、第3ノード103及びスイッチング素子6を通ってグランドに流れる。電流は、シャント抵抗7を第1ノード101から第4ノード104の方向に流れる。これをシャント抵抗7を正の方向に電流が流れるという。
スイッチング素子3、4がオンであると仮定する。電源21からの電流は、スイッチング素子3及び第3ノード103を介してモータ8に流れる。モータ8からの電流は、シャント抵抗7及び第1ノード101を介してスイッチング素子4を通ってグランドに流れる。即ち、電流は、シャント抵抗7を逆方向に、第4ノード104から第1ノード101の方向に流れる。これをシャント抵抗7を負の方向に電流が流れるという。
電流量はスイッチング素子のオン時間によって制御できるので、一般にはパルス幅変調(PWM)制御が用いられる。スイッチング素子をパルス幅変調するために、近年はモータ制御に適した機能を搭載したマイクロプロセッサが市販されている。又、スイッチング素子の駆動能力を確保する為のプリドライバ(スイッチング素子ゲートの駆動用IC)も用意されている。これらの動作については本件の内容に重大な差異を生じない為、詳細には説明しない。本件での論点はシャント抵抗を用いた電流検出であり、スイッチング素子のドライブ方法は本件実施に際し自由に選択できる。
NPNトランジスタ31のベースは基準電圧源24に接続されている。PNPトランジスタ32のベースは基準電圧源23に接続されている。尚、抵抗33はPNPトランジスタ32に電流を流すために設け、抵抗34は保護用抵抗である。抵抗34は装着しなくても動作可能である。
PNPトランジスタ32のエミッタとNPNトランジスタ31のエミッタの接続点を第7ノード107とする。オペアンプ10の負の差動入力端子108と第7ノード107の間には、抵抗13が接続され、オペアンプ10の正の差動入力端子109と第7ノード107の間には、抵抗14が接続されている。オペアンプ10の正の差動入力端子109には、抵抗16を介して基準電圧源24が接続されている。
オペアンプ10の負の差動入力端子108と出力の間には帰還抵抗15が接続され、オペアンプ10の出力には出力抵抗17及びキャパシタンス18が接続されている。抵抗17とキャパシタンス18は低域通過型フィルタを構成しておりノイズ成分の除去を行う。オペアンプ10の出力が電流検出回路の出力である。
オペアンプ10のゲインの設定方法を述べる。オペアンプ10のゲインの設定は、オペアンプ10の周辺の抵抗の抵抗値を適当な値に設定することによりなされる。前述のようにシャント抵抗7の両端の電位差を測定することによってモータに流れる電流を検出することができる。一般にシャント抵抗における電圧ロスを小さくするためにシャント抵抗の抵抗値は低い値に設定される。従って、オペアンプ10のゲインは大きくなる。例えば、シャント抵抗による検出電流を0〜70アンペア程度、シャント抵抗の抵抗値を1ミリオームとすれば、シャント抵抗の両端の電位差は最大でも70ミリボルトにすぎない。オペアンプ10によって増幅された電圧を取り込むマイクロプロセッサ(図示せず)の入力電圧は数ボルトであり、そのレンジは5ボルトが一般的である。従って70ミリボルトを数ボルトレベルに増幅するために、数十倍のゲインを設定するのが効率的である。
本例では、このゲインを30倍(約30dB)に設定する。今、抵抗11、12、15、16の抵抗値をR11、R12、R14、R16とする。30倍のゲインを得るためには、R15/R11=R16/R12=30、つまりこれら2組の抵抗比が30となるように設定すればよい。
次に図3を参照して、シャント抵抗7に流れる電流の方向とマイクロプロセッサへの出力電圧、オペアンプ10の出力電圧の関係を説明する。図3の横軸は、シャント抵抗7に流れる電流、縦軸は、マイクロプロセッサへの出力電圧、即ち、オペアンプ10の出力電圧を示す。モータ端子にシャント抵抗7を接続しているのでシャント抵抗の両方向に流れる電流を検出できる。例えば、オペアンプ10の出力電圧のレンジを、マイクロプロセッサの入力電圧のレンジに一致させる。ここでは、マイクロプロセッサの入力電圧のレンジを0〜5ボルトとし、入力電圧のレンジの中心値を2.5ボルトであると仮定する。
シャント抵抗に電流が流れていない場合には、オペアンプ10の出力電圧は、基準電圧源24の供給電圧2.5Vに等しい。これを、オペアンプ10の出力電圧のレンジの中点401に設定する。それによって、検出範囲を最大に活用できる。電流が正の方向に流れるとき、特性402に従う。電流が負の方向に流れるとき、特性403に従う。この特性はシャント抵抗7の両端から抵抗11、12への接続を逆にすることによって変更することができる。この場合図3の右上がりの特性は右下がりの特性へと変化する。
例えば、スイッチング素子3がオンのとき、電源21からの電流は、スイッチング素子3、第1ノード101、シャント抵抗7、第4ノード104、モータ8、第3ノード103の順に流れる。このとき、第1ノード101の電位はほぼ電源21の電位に等しくなる。何故ならスイッチング素子がオンのときの抵抗は極めて小さくなるように設計されているからである。
シャント抵抗7を流れる電流を70アンペア、シャント抵抗7の抵抗値を1ミリオームとすれば、シャント抵抗7における電圧降下は70ミリボルトとなり、第4ノード104の電位は電源21の電圧から70ミリボルトを減じた値となる。
抵抗13、14の抵抗値R13、R14を等しい値に設定すると70ミリボルトの差動電圧は30倍されて2.1ボルトとなる。電流が正の方向に流れるとき、シャント抵抗7の高電位側の電圧、即ち、第1ノード101の電圧がオペアンプの正側入力端子109に入力される。オペアンプ10の出力電圧は、基準電圧源24の電圧2.5Vと、正側入力端子109に入力される2.1Vの和である。従って、オペアンプ10の出力電圧は、2.5ボルト+2.1ボルト=4.6ボルトとなる。
電流が負の方向に流れるとき、シャント抵抗7の高電位側の電圧、即ち、第4ノード104の電圧がオペアンプの負側入力端子108に入力される。オペアンプ10の出力電圧は、電圧源24の電圧2.5Vと、負側入力端子109に入力される2.1Vの差である。従って、オペアンプ10の出力電圧は、2.5ボルト−2.1ボルト=0.4ボルトとなる。従って、本例では、オペアンプ10の出力電圧のレンジは0.4〜4.6ボルトとなり、マイクロプロセッサの入力電圧レンジ0〜5ボルト内に収まる。
本例の電流検出回路の動作を以下に詳細に説明する。シャント抵抗7の両端の電位、特に第1ノード101の電位は電源21の電圧からグランド電圧までフルレンジで変化する。電源21は、上述のように、自動車のバッテリである。従って、第1ノード101の電位は、バッテリ電圧VBからゼロまで変化する。本例では、第1ノード101の電位は、オペアンプ10に、直接入力されるのではなく、抵抗11、12とそれに接続された本発明の回路構成を介して、入力される。従って、本例では、オペアンプ10の出力電圧は、以下に説明するように、常に、同相入力電圧範囲内にある。
ここで、NPNトランジスタ31及びPNPトランジスタ32の動作を説明する。シャント抵抗7の両端の電位、即ち、第1ノード101及び第4ノード104の電位が比較的高い場合、即ち、電源21の電圧に略等しいとき、第7ノード107の電圧は、高電位となる。第7ノード107の電位は、NPNトランジスタ31のエミッタ電位である。このとき、PNPトランジスタ32は自動的にオンとなり、NPNトランジスタ31が自動的にオフとなる。逆に、シャント抵抗7の両端の電位、即ち、第1ノード101及び第4ノード104の電位が比較的低い場合、即ち、グランド電圧に略等しいとき、第7ノード107の電圧は、低電位となる。このとき、PNPトランジスタ32は自動的にオフとなり、NPNトランジスタ31が自動的にオンとなる。
まずシャント抵抗7の電位が比較的高電位、即ち、電源21の電圧VB付近にある場合を考える。NPNトランジスタ31は遮断状態になり、PNPトランジスタ32は導通状態になる。基準電圧源23の電圧をVs23=3ボルト、電源21の電圧をVB、さらに簡単化の為にR13=R14=R11=R12とする。PNPトランジスタ32のベースエミッタ間電圧を0.7[V]とすると、PNPトランジスタ32のエミッタ電位(第7ノード107の電位)は次にようになる。
V32E=VB−3[V]+0.7[V]
オペアンプ10の正相入力電位はV+10は、抵抗12と抵抗14とで2分割されるため、次にようなる。
V+10=VB−(3[V]−0.7[V])/2
オペアンプ10の負相入力電位V−10は同様に次にようになる。
V−10-=VB−(3[V]−0.7[V])/2―70ミリボルト
(3V−0.7[V])/2>1ボルトである。従って、オペアンプ10の入力電位は、常に、電源21の電圧VBより少なくとも1ボルトは低い。即ち、オペアンプ10には、1ボルト程度の余裕を保持して入力信号が確保される。従って、オペアンプ10の正常な動作が確保される。しかも、電源21の電圧VBが変動してもこの関係が変わることはない。
本例では、シャント抵抗7が比較的高い電位になると、PNPトランジスタ32は自動的に導通状態になり、抵抗13、14との効果により、オペアンプの入力電圧が引き下げられる。入力電圧の降下は、抵抗群の比によって設定でき、次の式によって示される。
ΔV=(3[V]−0.7[V])*R11/R13=(3[V]−0.7[V])*R12/R13
例えば今R13=R14=R11=R12と設定すれば、電圧降下ΔVは1.15ボルトとなり、R13=R14、R11=R12、R13=0.5×R11とすれば、電圧降下ΔVは1.5ボルトとなる。このように抵抗値を設定することにより、同相入力電圧範囲内に動作電位を自由に選ぶことが可能となる。ここでは基準電圧源23の電圧をVs23=3ボルトとしたが、充分な同相入力電圧範囲が確保できれば、これも自由に設定可能である。但し、電圧が大きすぎると電源21の電圧VBが低い場合に動作しなくなるのでこの点だけ注意が必要である。
ここでR13=R14=R11=R12と設定された場合に、各抵抗の抵抗値のばらつきに対する検出誤差について述べる。基準電圧源23の電圧Vs23を3ボルトとし、抵抗値の相対誤差を0.1%とすると、抵抗値のばらつきに起因する電圧のばらつきは、3[V] ×0.1%=3[mV]となる。シャント抵抗の抵抗値を1[mΩ]とすれば、オフセット電流は3[A]程度である。従って、電流のレンジを70アンペアとすると、検出誤差は、5%以下である。更に後段のマイクロプロセッサで補正等すればオフセット電流を1アンペア以下に減少させ、より高い検出精度を確保することができる。
次にシャント抵抗7の電位が比較的低電位、即ち、グランド電位付近にある場合を考える。NPNトランジスタ31は導通状態になり、PNPトランジスタ32は遮断状態になる。通常マイクロプロセッサはアナログ/デジタル変換入力端子から電流検出信号を読み取るが、読み取り可能なダイナミックレンジは5ボルト程度である。この範囲をフルに使用する為、基準電圧源24の定電圧値は5ボルトの50%つまり2.5ボルト程度に設定する。この場合、入力電圧の上昇は、入力電圧の降下の場合と同様に次の式によって示される。
ΔV=(2.5V−0.7V)*R11/R13=(2.5V−0.7V)*R12/R13
例えばR13=R14、R11=R12、R13=0.5×R11とすれば電圧降下ΔVは1.2ボルトとなり、安価で一般的なオペアンプの仕様を容易にクリアすることができる。
さてゲインに関しては上述のように抵抗R15/R11=R16/R12の設定により自在であり、オペアンプ10の出力電圧を、例えば、0〜5ボルトに設定することができる。マイクロプロセッサに印加する電圧の範囲に関しても基準電圧源24の供給電位を中心に各抵抗設定により自由に設定することができる。
図2を参照して本発明による電流検出回路の第1の例の動作を説明する。図2Aは第1相の上アームスイッチング素子1のゲートの制御信号、図2Bは第3相の下アームスイッチング素子6のゲートの制御信号、図2Cは第1相の下アームスイッチング素子4のゲートの制御信号、図2Dは第3相の上アームスイッチング素子3のゲートの制御信号の波形を示す。図2Eは、シャント抵抗7の両端の電位を説明するための電圧曲線を示し、図2Fは、オペアンプ10の入力端子108、109の電位を説明するための電圧曲線を示す。
シャント抵抗7に電流が正の方向に流れる場合を説明する。時間帯120では、図2A、図2Bに示すように、制御信号V1C、V6Cは高電位であり、スイッチング素子1、6はオンである。図2C、図2Dに示すように、制御信号V4C、V3Cは低電位であり、スイッチング素子4、3はオフである。従って、電源21からの電流は、スイッチング素子1、シャント抵抗7、モータ8の巻線、スイッチング素子6の順に流れ、モータの回転力が生ずる。図2Aの制御信号V1Cは、最初、低い電位にあり、スイッチング素子1は遮断状態である。制御信号1Cの電位が増加すると、スイッチング素子1は徐々に活性するが、入力容量はオンするにつれ増加(ドレイン−ソース間容量も影響)するために、段差122を生ずる。これはスイッチング素子1がオフになる時にも観測される。
図2Eに示すように、スイッチング素子1のドレイン側に相当する第1ノード101の電位V101は、スイッチング素子1がオンになると、電源21の電圧V105にほぼ等しい値になる。これは、スイッチング素子1のオン抵抗は非常に小さいためである。シャント抵抗7の抵抗値も極めて小さいので第4ノード104の電位V104も電源21の電圧V105に近い値となる。例としてスイッチング素子1のオン抵抗を3ミリオーム、シャント抵抗を1ミリオーム、電流値が50アンペアとすると、電源21の電圧V105に対する第1ノード101の電位の電圧降下は150ミリボルト、第4ノード104の電位の電圧降下は200ミリボルトに過ぎない。
この第1ノード101又は第4ノード104の電圧をそのままオペアンプに入力すると所望の電圧変化を発生させることができないか、又は、出力が反転して異常な信号を出力することとなる。なぜなら、通常のオペアンプの同相入力電圧範囲は、電源電圧より1ボルト〜2ボルト低い値であり、第1ノード101又は第4ノード104の電圧はオペアンプの動作範囲外となるからである。
しかし、本例によれば、オペアンプの入力電圧を、抵抗13対抵抗11又は抵抗14対抵抗12の比に従って引き下げることができる。例えば、抵抗13=抵抗14=抵抗11=抵抗12とすると、第1ノード101の電圧V101と第7ノード107の電圧V107の差分(電圧131)が2分の1に分圧される。
シャント抵抗7の両端の電位が比較的高いとき、シャント抵抗7の一端、即ち、第1ノード101の電圧V101は、抵抗12、14の効果により引き下げられてから、オペアンプ10の正側入力端子109に供給される。第1ノード101の電圧V101と第7ノード107の電圧V107の差131と、オペアンプ10の正側入力端子109の電圧V109と第7ノード107の電圧V107の差133の比、即ち、電位差131/電位差133は1/2となる。同様に、シャント抵抗の他端、即ち、第4ノード104の電圧V104も、抵抗11、13の効果により引き下げられてから、オペアンプ10の負側入力端子108に供給される。第4ノード104の電圧V104と第7ノード107の電圧V107の差132と、オペアンプ10の負側入力端子108の電圧V108と第7ノード107の電圧V107の差134の比、即ち、電位差132/電位差134は1/2となる。
こうしてオペアンプの正負の入力電位は電源電圧に対して充分低いものとなり、所望の動作が実現される。
シャント抵抗7に電流が負の方向に流れる場合を説明する。時間帯121では、図2A、図2Bに示すように、制御信号V1C、V6Cは低電位であり、スイッチング素子1、6はオフである。図2C、図2Dに示すように、制御信号V4C、V3Cは高電位であり、スイッチング素子4、3はオンである。スイッチング素子4のオン抵抗は極めて小さいため、シャント抵抗7の両端の電圧、即ち、第1ノード101と第4ノード104の電位はグランド電位V106近くになる。従って第7ノード107の電位V107は低電位V107Lになる。
シャント抵抗7の両端の電位は略グランド電位に等しいため、そのままオペアンプ10の入力としては用いることができない。抵抗13対抵抗11及び抵抗14対抵抗12の効果により電位を引き上げられてから、オペアンプ10の入力端子に供給される。即ち、シャント抵抗7の両端の電位とNPNトランジスタ31のエミッタ電位(即ち電位V107L)との差電圧が抵抗13、11、14、12により分割される。
第1ノード101の電圧V101と第7ノード107の電圧V107の差131aと、オペアンプ10の正側入力端子109の電圧V109と第7ノード107の電圧V107の差133aの比、即ち、電位差131a/電位差133aは1/2となる。シャント抵抗の他端、即ち、第4ノード104の電圧V104も、同様に、抵抗11、13の効果により引き上げられてから、オペアンプ10の負側入力端子108に供給される。第4ノード104の電圧V104と第7ノード107の電圧V107の差132aと、オペアンプ10の負側入力端子108の電圧V108と第7ノード107の電圧V107の差134aの比、即ち、電位差132a/電位差134aは1/2である。
これら抵抗13対抵抗11及び抵抗14対抵抗12の比は自由に設定可能であるが、極端な比の値に設定すると、信号成分が極めて少なくなりノイズに対して弱くなる。上述の例である、1/2程度の値では、全く問題なく適用可能である。
本例によると、モータに流れる電流ばかりでなく、電流経路上の複数の個所で電流値をモニタできる。従って、これらの動作レンジを最適に設定できるので、信頼性を向上させることができる。
図4は、本発明による電流検出回路の第1の例の変形例を示す。本例の電流検出装置を図1の第1の例と比較すると、本例の電流検出装置では、基準電圧源24とは別に、更に基準電圧源25が設けられ、オペアンプ10の正側入力端子109に接続された抵抗16は、基準電圧源25に接続されている。本例の電流検出回路の動作は、図1の第1の例と同様であり、ここではその説明を省略する。
図5を参照して本発明の電流検出装置の第2の例を説明する。本例の電流検出装置を図1の第1の例と比較すると、本例の電流検出装置では、基準電圧源23の変わりにツェナーダイオード26が設けられ、基準電圧源24の代わりに、オペアンプ50、基準電圧源22に直列に接続された抵抗51、52が設けられている点が異なる。ここでは、異なる点について説明する。
ツェナーダイオード26の陰極は電源21の陽極の電位に接続され、陽極はPNPトランジスタ32のベースに接続されている。ツェナーダイオード26のアノードとカソード間の電圧はほぼ一定に保持される。従って、ツェナーダイオード26は、基準電圧源24と同様に、一定の電圧をPNPトランジスタ32のベースに供給するように機能する。
オペアンプ50の正側入力端子には、基準電圧源22に直列に接続された抵抗51、52の接続点の電圧が供給される。従って、オペアンプ50は基準電圧源22の電圧を2つの抵抗51、52によって分割した電位を出力する。オペアンプ50はボルテージホロア回路又はエミッタホロワ回路を構成し、負荷電流の変化に拘わらず、一定の電圧をNPNトランジスタ31のベースに出力する。従って、オペアンプ50は、基準電圧源24と同様な機能を有する。本例の電流検出装置は、図1の第1の例と同等の動作を行う。
図6を参照して本発明の電流検出装置の第3の例を説明する。本例の電流検出装置を図1の第1の例と比較すると、本例の電流検出装置では、抵抗11の代わりに、ダイオード71、72、73、74及び抵抗62が設けられ、抵抗12の代わりに、ダイオード75、76、77、78及び抵抗61が設けられている点が異なる。即ち、電圧降下の機能の一部をダイオードが担うように構成されている。
先ずスイッチング素子1、6がオンであり、スイッチング素子4、3がオフの場合を説明する。シャント抵抗7の両端の電位は電源21の電位V105に略等しい。従って、第7ノード107の電位V107は高電位V107Hとなる。NPNトランジスタ31はオフ、PNPトランジスタ32はオンとなる。ダイオード群に印加される電圧に起因して、ダイオード71、72、77、78は遮断状態になり、ダイオード73、74、75、76は導通状態になる。オペアンプ10の入力電圧は抵抗61、62、13、14及びダイオード73、74、75、76の順方向電圧により決定される。ここで、簡単化のためにシャント抵抗7の両端の電圧を電源21の電位V105に近似し、PNPトランジスタ32のエミッタ電位をVe32、ダイオードの順方向電圧をVfとするとオペアンプの負側入力端子108に供給される電位Vo−は、次の式によって表される。
Vo−=V105−(V105−Ve32−2Vf)×R62/(R62+R13)−2Vf
従って、オペアンプの負側入力端子108に供給される電位Vo−は、電源21の電圧V105より2Vf以上低い電位である。従って、オペアンプの入力電圧は、十分な余裕にて同相入力電圧範囲内に収めることが可能となる。同様にしてオペアンプの正側入力端子109に供給される電位Vo+は、次の式によって表される。
Vo+=V105−(V105−Ve32−2Vf)×R61/(R61+R14)−2Vf
オペアンプの正側入力端子109に供給される電位Vo+も、電源21の電圧V105より2Vf以上低い電位である。従って、オペアンプの入力電圧は、十分な余裕にて同相入力電圧範囲内に収めることが可能となる。
次にスイッチング素子1、6がオフ、且つ、スイッチング素子4、3がオンの場合を説明する。シャント抵抗7の電位はグランド電位、即ち、零ボルトに略等しい。従って、第7ノード107の電位V107は低電位V107Lとなる。PNPトランジスタ32はオフ、NPNトランジスタ31はオンとなる。ダイオード71、72、77、78は導通状態になり、ダイオード73、74、75、76は遮断状態になる。シャント抵抗の両端の電位を零ボルト、NPNトランジスタ31のエミッタ電位(第7ノード107の電位)をVe31とするとオペアンプの負側入力端子108に供給される電位Vo−と正側入力端子109に供給される電位Vo+は、次の式によって表される。
Vo−= (Ve31−2Vf)×R62/(R62+R13)+2Vf
Vo+= (Ve31−2Vf)×R61/(R61+R14)+2Vf
従って、オペアンプの入力電圧は、十分な余裕にて同相入力電圧範囲内に収めることが可能となる。
図6の例では、ダイオードを2段直列に配置したが、ダイオードの数は、1個でも又は3個以上でもよく、基準電圧源23、24の電圧設定によって自由に設計可能である。
次に図7を参照して本発明の電流検出装置の第4の例を説明する。本例の電流検出装置を図1の第1の例と比較すると、本例の電流検出装置では、PNPトランジスタ32、抵抗13、14、33、34、基準電圧源23及びNPNトランジスタ31の代わりに、定電流回路200、201を有するカレントミラー回路が設けられている点が異なる。
シャント抵抗7の両端の電位が電源21の電位V105に略等しいとき、ダイオード187、188は遮断状態であり、ダイオード195、196は導通状態である。定電流回路201の電流はそのままNPNトランジスタ192、抵抗189を介してグランドに流れる。NPNトランジスタ192はダイオード接続され、NPNトランジスタ193、194に抵抗189〜191の比に応じた電流を流す。抵抗189〜191の抵抗値が同一の場合、定電流回路201が流すのと同じ電流がNPNトランジスタ192〜194に流れる。
即ち、定電流回路201から流れる電流と同一の電流が、抵抗11、12を介してダイオード195、196に流れ、オペアンプの入力端子108、109に供給される電圧が降下する。オペアンプの入力端子108、109に供給される電圧の降下量は、定電流回路201からの電流量と抵抗11、12の抵抗値によって決まる。
一方シャント抵抗7がグランド電位に略等しいとき、ダイオード187、188は導通状態であり、ダイオード195、196は遮断状態である。抵抗180〜182の抵抗値が同一の場合、同様に、定電流回路200から流れる電流と同一の電流が、抵抗11、12を介してダイオード187、188に流れ、オペアンプの入力端子108、109に供給される電圧が上昇する。オペアンプの入力端子108、109に供給される電圧の上昇量は、定電流回路200からの電流量と抵抗11、12の抵抗値によって決まる。
従って、定電流回路200、201からの電流量と抵抗11、12の抵抗値を適当な値に設定することにより、オペアンプの入力端子108、109に供給される電圧の降下量を所望の値にすることができる。即ち、オペアンプの入力端子108、109に供給される電圧を、同相入力電圧範囲内に設定することができる。
本例によると、定電流回路200、201によって、抵抗11、12にバイアス電流を発生させる。このバイアス電流は、シャント抵抗7の電位に依存しないで、常に一定である。従って、オペアンプの入力電圧を同相入力電圧範囲内に確保することができる。
図8を参照して本発明の電流検出装置の第5の例を説明する。本例の電流検出装置を図1の第1の例と比較すると、本例の電流検出装置では、NPNトランジスタ31の代わりに、ダイオード82が設けられ、PNPトランジスタ32及び抵抗34の代わりに、ダイオード81が設けられている点が異なる。
シャント抵抗7の電位が電源21の電位V105に略等しい場合、ダイオード82は遮断状態、ダイオード81は導通状態となる。オペアンプの負側入力端子108の電位V108は、第4ノード104とダイオード81のアノードとの電位差を抵抗11、13で分割した値となる。オペアンプの正側入力端子109の電位V109は、第1ノード101とダイオード81のアノードとの電位差を抵抗12、14で分割した値となる。このため、図1に示した第1の例と同様の効果が得られる。即ち、オペアンプの入力端子108、109の電位は、抵抗11、13又は抵抗12、14の効果により、シャント抵抗7の電位から抵抗比分引き下げられ、同相入力電圧範囲内に収めることができる。
シャント抵抗7の電位がグランド電位に略等しい場合、ダイオード81は遮断状態、ダイオード82は導通状態になる。この場合、オペアンプの入力端子108、109の電位は、シャント抵抗7の電位から抵抗比分引き上げられ、同相入力電圧範囲内に収めることができる。本例では、基準電圧源23、24の出力インピーダンスが充分低いことが前提であり、そうでない場合は誤差が増加する。この点で、図1の実施例の方が設計自由度は大きい。
次に図9を参照して本発明による電流検出装置の第6の例を説明する。本例の電流検出装置を図1の第1の例と比較すると、本例の電流検出装置では、第2のシャント抵抗170及び第2の電流検出回路が付加的に設けられている点が異なる。ここでは、図9において、図1のシャント抵抗7を第1シャント抵抗、図1の電流検出回路の部分を第1電流検出回路と称する。
本例では、電流経路上に更にシャント抵抗170を付加し、その電流をモニタするため、系の信頼性が向上する。シャント抵抗が、何らかの原因で短絡した場合、シャント抵抗の両端に電位差が生じない。従って、シャント抵抗の電流が流れていない状態と区別ができない。しかしながら、本例では、2つのシャント抵抗が設けられているため、一方のシャント抵抗が短絡しても、他方のシャント抵抗では大きな電流値が観測される。従って、安全サイドでの制御が可能となる。
図示にように、第2電流検出回路の各要素は、第1電流検出回路の要素と同一である場合には、第1電流検出回路の要素の参照番号にサフィックスaが付加された参照符号が付されている。第2電流検出回路を第1電流検出回路と比較すると、第2電流検出回路には、基準電圧源23、PNPトランジスタ32、抵抗33、34が設けられていない点が異なる。
シャント抵抗170は、下アームスイッチング素子のソースとグランドの間に、即ち、第6ノード106とグランドの間に接続され、グランド側に流れる電流を検出する。シャント抵抗170の両端の電位差は、抵抗及びオペアンプ10aを含む回路により増幅される。シャント抵抗170の両端の電圧は、常に、略グランド電位、即ち、零電位に等しい。上述にように、多くのオペアンプの同相入力電圧範囲は、電源電位より1〜2[V]低く且つグランド電位より1〜2[V]高い範囲にある。従って、シャント抵抗170の両端の電圧を直接オペアンプの入力端子108a、109aに印加することはできない。
しかしながら、本例によると、以下に説明するように、シャント抵抗170の両端の電圧は、グランド電位から充分高い電位に引き上げられてから、オペアンプ10aの入力端子108a、109aに供給される。従って、オペアンプ10aの正常な増幅動作を実現できる。
シャント抵抗170の両端の電位はグランド電位に略等しいから、NPNトランジスタ31aはオンとなる。基準電圧源24の電圧を2.5V、NPNトランジスタ31aのベースエミッタ間電圧を0.7[V]とすると、NPNトランジスタ31aのエミッタ電位V31aEは次にようになる。
V31aE=2.5[V]−0.7[V]=1.8[V]
抵抗13a=抵抗14a、抵抗11a=抵抗12a、抵抗11a=2×抵抗13aとすればオペアンプの負側入力端子108aの電位は、1.8ボルト×2/3=1.2ボルト近傍となる。
オペアンプ10aの正側入力端子109aもほぼ同様の値となり一般的な同相入力電圧範囲の仕様を満足する。シャント抵抗170に流れる電流は、時間的に短期間のノイズ成分を除けばほぼ一方向に流れる。従って、オペアンプ10aの特性を、図3の特性と同一にすると、半分の動作領域が無駄になる。そこで、オペアンプ10aの特性を、以下のように、オペアンプ10の動作とは異なるように設定する。
図10は、本発明によるオペアンプ10aの特性を示す。図10の横軸は、シャント抵抗170に流れる電流、縦軸は、マイクロプロセッサへの出力電圧、即ち、オペアンプ10aの出力電圧を示す。グラフ上の点401aは、シャント抵抗170に流れる電流がゼロのとき、マイクロプロセッサへの出力電圧が2.5ボルトであることを示す。シャント抵抗170に流れる電流が増加すると、マイクロプロセッサへの出力電圧、即ち、オペアンプ10aの出力電圧も上昇する。
本発明の回路構成によればかなりの計測誤差は低減できるが抵抗値やオペアンプ入力オフセット電圧のばらつき等により電圧特性が上下に偏移する。偏移が下方に生じると電流増加時に出力が変化しない不感帯を生じるので全体を予め上方にシフトしておく。このシフト分に相当する電圧を供給するのが基準電圧源24aである。
本例では、オペアンプ10の特性を示す図3のグラフを利用して、シャント抵抗7を流れる電流を監視し、オペアンプ10aの特性を示す図10のグラフを利用して、シャント抵抗170を流れる電流を監視することにより、電流検出装置の信頼性を向上させることができる。
本例では、オペアンプの入力電圧を同相入力電圧範囲内に収めるように設けられたNPNトランジスタ31、31aは、基準電圧源24を共用する。従って、回路規模が大きくなることはない。
上述の電流検出装置の第1〜6の例では、シャント抵抗7は、第1ノード101とモータ8の端子の間に設けられている。しかしながら、モータ8は3相モータを想定しているので、シャント抵抗を、第1ノード101ばかりでなく、更に、第2ノード102、及び、第3ノード103に設けてもよい。この場合、シャント抵抗に対して、オペアンプ、抵抗等を同様の回路形式で追加すればよい。この場合、NPNトランジスタ31、PNPトランジスタ32に並列にトランジスタを追加することによって基準電圧源23、24の電圧を共用することができる。それにより、図9の第6の例と同様に、モータの電流と電源側の電流の双方をモニタして信頼性を向上させることも可能である。
図11を参照して本発明の電流検出装置の第7の例を説明する。本例の電流検出装置を図9の第6の例と比較すると、本例の電流検出装置では、第2のシャント抵抗171が、電源21と第5ノード105の間に設けられている点が異なる。図示にように、第2電流検出回路の各要素は、第1電流検出回路の要素と同一である場合には、第1電流検出回路の要素の参照番号にサフィックスbが付加された参照符号が付されている。
第2のシャント抵抗171は、電源21の陽極と上アームスイッチング素子のドレインの間に、即ち、電源21の陽極と第5ノード105の間に接続され、電源21からの電流を検出する。シャント抵抗171の両端の電位は、電源21の電圧近傍にあり、NPNトランジスタ32bはオンである。電源21からの供給電圧をV105、基準電圧源23の供給電圧を3ボルト、PNPトランジスタ32bのベースエミッタ間電圧を0.7[V]とすると、NPNトランジスタ32bのエミッタ電位V32aEは次にようになる。
V32aE=V105−3ボルト+0.7ボルト=V105−2.3ボルト
ここで、抵抗13b=抵抗14b、抵抗11b=抵抗12b、抵抗11b=2×抵抗13bとすればオペアンプ10bの負側入力端子108bの電位V108bは次のようになる。
V108b=V105−2.3ボルト×2/3=V105−1.7ボルト
オペアンプ10bの正側入力端子109bの電位V109bもほぼ同様の値となる。従って、オペアンプ10bの入力電圧として、電源21の電圧から1ボルト程度低い値が得られ、一般的なオペアンプの同相入力電圧範囲の仕様を満足する。基準電圧源23、24の電圧値は、オペアンプの同相入力入力電圧範囲の仕様に従って設定される。基準電圧源24、24a、24bの電圧値は、シャント抵抗を流れる電流がゼロの場合のマイクロプロセッサへの出力電圧に従って設定される。図11の基準電圧源24bの電圧を図9の基準電圧源24bの電圧と同一にすることにより、本例のオペアンプ10bの特性を、図10の特性と同様にすることができる。
本発明は、変動範囲の大きいバッテリ電圧を用いた自動車用モータ駆動装置の高精度な電流制御装置に適用可能である。特にモータによってハンドルの回転に忠実且快適にステアリングをアシストすることを目的とした、モータ電流高精度制御を応用した自動車の電動パワーステアリング装置に利用可能である。
以上、本発明の例を説明したが、本発明は上述の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは当業者に理解されよう。
本発明の電流検出装置の第1の例を示す図である。 本発明の電流検出装置の第1の例の主要部波形図である。 本発明の電流検出装置の第1の例の特性を説明する図である。 本発明の電流検出装置の第1の例の変形例を示す図である。 本発明の電流検出装置の第2の例を示す図である。 本発明の電流検出装置の第3の例を示す図である。 本発明の電流検出装置の第4の例を示す図である。 本発明の電流検出装置の第5の例を示す図である。 本発明の電流検出装置の第6の例を示す図である。 本発明の電流検出装置の第6の例の特性を説明する図 本発明の電流検出装置の第7の例を示す図である。 従来技術の電流検出装置を説明する図である。 従来技術のオペアンプの例を説明する図である。
符号の説明
1〜6…スイッチング素子、7…シャント抵抗、8…モータ、10…オペアンプ、11〜17…抵抗、18…キャパシタンス、19…抵抗、21、22…電源、23、24…基準電圧源、26…ツェナーダイオード、31…NPNトランジスタ、32…PNPトランジスタ、50…オペアンプ、51、52、61、62…抵抗、71〜78、81、82…ダイオード、101〜107…ノード、108、109…オペアンプの入力端子、170、171…シャント抵抗

Claims (11)

  1. 上アームスイッチング素子及び下アームスイッチング素子によって駆動されるモータの電流を検出するための電流検出回路において、
    上記モータのバッテリ陽極の電位を基準とする第1の基準電圧源と、グランド電位を基準とする第2の基準電圧源と、上記上アームスイッチング素子と上記下アームスイッチング素子の接続点と上記モータの端子の間に設けられたシャント抵抗と、上記シャント抵抗の電位に基づいて上記第1及び第2の基準電圧源の一方からの電圧を出力する切り替え手段と、該切り替え手段の出力と上記シャント抵抗の両端の電圧の間の電位差をそれぞれ分圧して2つの電圧信号を生成する分圧手段と、該分圧手段によって生成された2つの電圧信号を入力し、上記シャント抵抗に流れる電流値と電流の方向に基づいて所定の増幅率で増加又は減少する電圧を出力する増幅手段と、を有することを特徴とする電流検出装置。
  2. 請求項1記載の電流検出装置において、上記増幅手段は、上記第2の基準電圧源又は他の第3の基準電圧源の電圧を基準電圧とすることを特徴とする電流検出装置。
  3. 請求項1に記載の電流検出装置において、上記第1の基準電圧源はツェナーダイオードを有し、該ツェナーダイオードの陰極は上記バッテリ陽極の電位に接続され該ツェナーダイオードの陽極は上記切り替え手段に接続されており、
    上記第2の基準電圧源はボルテージホロア回路又はエミッタホロア回路の有することを特徴とする電流検出装置。
  4. 請求項1に記載の電流検出装置において、上記分圧手段は、上記シャント抵抗の両端と上記増幅手段の入力端子の間にそれぞれ設けられた抵抗と、上記切り替え手段の出力端と上記増幅手段の入力端子の間にそれぞれ設けられた抵抗と、を有することを特徴とする電流検出装置。
  5. 請求項1に記載の電流検出装置において、上記分圧手段は、上記シャント抵抗の両端と上記増幅手段の入力端子の間にそれぞれ設けられた抵抗と、上記切り替え手段の出力端と上記増幅手段の入力端子の間にそれぞれ設けられたダイオードを有し、該ダイオードは、アノードとカソードとが逆になるように並列に接続されていることを特徴とする電流検出装置。
  6. 請求項1に記載の電流検出装置において、上記切り替え手段は、上記シャント抵抗の電位が比較的高いときに上記第1の基準電圧源の電圧を出力するPNPトランジスタと、上記シャント抵抗の電位が比較的低いときに上記第2の基準電圧源の電圧を出力するNPNトランジスタと、を有することを特徴とする電流検出装置。
  7. 請求項1に記載の電流検出装置において、上記切り替え手段は、上記シャント抵抗の電位が比較的高いときに上記第1の基準電圧源の電圧を出力する第1のダイオードと、上記シャント抵抗の電位が比較的低いときに上記第2の基準電圧源の電圧を出力する第2のダイオードと、を有することを特徴とする電流検出装置。
  8. 請求項1に記載の電流検出装置において、上記増幅手段の出力電圧は、マイクロプロセッサの許容入力電圧の範囲内にあることを特徴とする電流検出回路。
  9. 上アームスイッチング素子及び下アームスイッチング素子によって駆動されるモータの電流を検出するための電流検出回路において、
    上記上アームスイッチング素子と上記下アームスイッチング素子の接続点と上記モータの端子の間に設けられたシャント抵抗と、
    上記シャント抵抗が比較的高い電位にある場合に一定の電流をグランド側に流出させる第1の定電流回路と、
    上記シャント抵抗が比較的低い電位にある場合に一定の電流を供給する第2の定電流回路と、
    第1、第2の定電流回路からの電流供給点又は流出点を一端とし、他端を上記シャント抵抗の端子とする2組の抵抗と、
    上記供給点を一対の入力として所定のゲインで増幅するオペアンプと、
    を有することを特徴とする電流検出装置。
  10. 上アームスイッチング素子及び下アームスイッチング素子によって駆動されるモータの電流を検出するための電流検出回路において、
    上記モータのバッテリ陽極の電位を基準とする第1の基準電圧源と、グランド電位を基準とする第2の基準電圧源と、
    上記上アームスイッチング素子と上記下アームスイッチング素子の接続点と上記モータの端子の間に設けられた第1のシャント抵抗と、上記第1のシャント抵抗の電位に基づいて上記第1及び第2の基準電圧源の一方からの電圧を出力する第1の切り替え手段と、該第1の切り替え手段の出力と上記第1のシャント抵抗の両端の電圧の間の電位差をそれぞれ分圧して2つの電圧信号を生成する第1の分圧手段と、該第1の分圧手段によって生成された2つの電圧信号を入力し、上記第2の基準電圧源又は第3の基準電圧源からの電圧を基準とし、上記第1のシャント抵抗に流れる電流値と電流の方向に基づいて所定の増幅率で増加又は減少する電圧を出力する第1の増幅手段と、
    上記下アームスイッチング素子とグランドの間に設置された第2のシャント抵抗と、該第2のシャント抵抗の電位に基づいて上記第1及び第2の基準電圧源の一方からの電圧を出力する第2の切り替え手段と、該第2の切り替え手段の出力と上記第2のシャント抵抗の両端の電圧の間の電位差をそれぞれ分圧して2つの電圧信号を生成する第2の分圧手段と、該第2の分圧手段によって生成された2つの電圧信号を入力し、上記第2の基準電圧源又は第3の基準電圧源からの電圧を基準とし、上記第2のシャント抵抗に流れる電流値と電流の方向に基づいて所定の増幅率で増加又は減少する電圧を出力する第2の増幅手段と、
    を有することを特徴とする電流検出装置。
  11. 上アームスイッチング素子及び下アームスイッチング素子によって駆動されるモータの電流を検出するための電流検出回路において、
    上記モータのバッテリ陽極の電位を基準とする第1の基準電圧源と、グランド電位を基準とする第2の基準電圧源と、
    上記上アームスイッチング素子と上記下アームスイッチング素子の接続点と上記モータの端子の間に設けられた第1のシャント抵抗と、上記第1のシャント抵抗の電位に基づいて上記第1及び第2の基準電圧源の一方からの電圧を出力する第1の切り替え手段と、該第1の切り替え手段の出力と上記第1のシャント抵抗の両端の電圧の間の電位差をそれぞれ分圧して2つの電圧信号を生成する第1の分圧手段と、該第1の分圧手段によって生成された2つの電圧信号を入力し、上記第2の基準電圧源又は第3の基準電圧源からの電圧を基準とし、上記第1のシャント抵抗に流れる電流値と電流の方向に基づいて所定の増幅率で増加又は減少する電圧を出力する第1の増幅手段と、
    上記上アームスイッチング素子と上記バッテリ陽極の間に設置された第2のシャント抵抗と、該第2のシャント抵抗の電位に基づいて上記第1及び第2の基準電圧源の一方からの電圧を出力する第2の切り替え手段と、該第2の切り替え手段の出力と上記第2のシャント抵抗の両端の電圧の間の電位差をそれぞれ分圧して2つの電圧信号を生成する第2の分圧手段と、該第2の分圧手段によって生成された2つの電圧信号を入力し、上記第2の基準電圧源又は第3の基準電圧源からの電圧を基準とし、上記第2のシャント抵抗に流れる電流値と電流の方向に基づいて所定の増幅率で増加又は減少する電圧を出力する第2の増幅手段と、
    を有することを特徴とする電流検出装置。
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