JP2006349466A - 温度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイオードの両端電圧に基づいて、温度検出対象の温度を検出する装置において、ダイオードのオープン故障を検出する。
【解決手段】ダイオードD1は、温度検出対象であるIGBT10の近傍に設けられる。IGBT10の温度が所定温度より高くなると、ダイオードD1の温度上昇に伴って、ダイオードD1の両端電圧が低下するので、コンパレータ2の出力信号は、HiレベルからLoレベルに変わる。ここで、ダイオードD1のオープン故障が発生すると、ダイオードD1と並列に接続されている抵抗回路30に流れる電流I3が増加するので、NチャネルMOSFET20がオンする。これにより、コンパレータ2から出力されてコントローラ40に入力される信号は、異常が発生したことを示すLoレベルになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、温度検出対象の近傍に設けたダイオードの両端電圧に基づいて、温度検出対象の温度を検出する装置に関する。
従来、ダイオードの温度に応じて、ダイオードの両端電圧が変化する特性を利用して、温度検出対象の近傍にダイオードを設けて、温度検出対象の温度異常を検出する装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2000−324893号公報
しかしながら、従来の装置では、ダイオードが断線などによってオープン故障した場合、ダイオードの両端電圧は高い値を保つことになり、温度検出対象の温度が異常温度まで上昇しても、温度異常を検出することができないという問題があった。
本発明による温度検出装置は、温度検出対象の近傍にダイオードを設けて電流を供給し、ダイオードの順方向電圧に基づいて、温度検出対象の温度を検出するものであって、ダイオードと並列に抵抗回路を接続し、抵抗回路に流れる電流に基づいて、ダイオードのオープン故障を検出することを特徴とする。
本発明による温度検出装置によれば、ダイオードと並列に抵抗回路を接続し、抵抗回路に流れる電流に基づいて、ダイオードのオープン故障を検出するので、温度検出対象の温度とともに、ダイオードのオープン故障を検出することができる。
−第1の実施の形態−
図1は、第1の実施の形態における温度検出装置の構成を示す図である。以下では、第1の実施の形態における温度検出装置によって、電力用スイッチング素子の1つであるIGBTの温度が所定温度(異常判定温度)より上昇する温度異常を検出する例について説明する。
ダイオードD1は、温度検出対象であるIGBT10の近傍に配置されており、制御基板側に設けられている温度検出回路100と配線またはコネクタを介して接続される。ダイオードD1は、温度が1度上昇すると、アノード端子およびカソード端子間の電圧が数mV低下する特性を有する。ダイオードD1のアノード端子は、電源Vccに基づいて定電流I1を生成する定電流源1に接続され、カソード端子は、IGBT10のエミッタ端子と同電位である基準電位Veeに接地されている。
ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vfは、コンパレータ2の非反転入力端子に入力される。コンパレータ2の反転入力端子には、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vfと比較するための基準電圧Vth1が入力される。基準電圧Vth1は、電源Vccと基準電位Vee間の電圧を抵抗R1およびR2によって分圧した電圧である。この基準電圧Vth1は、IGBT10の温度異常を検出するためのしきい値であり、温度異常と判定するための所定温度に対応する電圧になるように、予め設定しておく。
ダイオードD1のアノード−カソード端子間には、抵抗回路30が並列に接続されている。抵抗回路30は、直列に接続された抵抗R3および抵抗R4によって構成されている。抵抗R3およびR4の接続点は、NチャネルMOSFET20のゲート端子と接続されている。NチャネルMOSFET20のドレイン端子は、コンパレータ2の出力端子と接続されており、ソース端子は、基準電位Veeに接地されている。
コンパレータ2から出力される信号は、コントローラ40に入力される。コントローラ40は、コンパレータ2から入力される信号に基づいて、IGBT10の温度が所定温度より高くなる温度異常を検出するとともに、ダイオードD1のオープン故障およびショート故障を検出する。
〜故障が生じていない場合の動作〜
図2は、ダイオードD1に故障が発生していない場合において、IGBT10の温度が上昇した際の各部の電気特性を示す図であり、上から順に、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vf、ダイオードD1に流れる電流I2、抵抗回路101に流れる電流I3、NチャネルMOSFET20のゲート電圧、NチャネルMOSFET20の動作、および、コントローラ40の入力をそれぞれ示している。コントローラ40の入力は、電流が流れている状態をHiレベル、電流が流れていない状態をLoレベルとする。
IGBT10の温度が上昇すると、IGBT10の近傍に設けられているダイオードD1の温度も上昇するので、アノード−カソード端子間電圧Vfが低下する。任意の時刻t1において、アノード−カソード端子間電圧Vfが基準電圧Vth1より低下すると、コンパレータ2の出力は、HiレベルからLoレベルと変化する。
ここで、ダイオードD1に流れる電流I2は一定であるが、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vfが低下することにより、抵抗回路101に流れる電流I3(=Vf/(R3+R4))は低下する。従って、NチャネルMOSFET20のゲート電圧は、電流I3の低下に応じて低下し、NチャネルMOSFET20は、オフの状態を保つ。NチャネルMOSFET20がオフの状態を維持するため、コントローラ40には、コンパレータ2の出力信号がそのまま入力される。
すなわち、IGBT10の温度が所定温度より高くなると、コンパレータ2の出力信号はHiレベルからLoレベルに変わり、コントローラ40にもLoレベルの信号が入力される。コントローラ40は、コンパレータ2からLoレベルの信号が入力されることにより、IGBT10の温度異常を検出する。
〜ダイオードがオープン故障した場合の動作〜
図3は、ダイオードD1が断線等によってオープン故障した場合の各部の電気特性を示す図である。任意の時刻t2において、ダイオードD1のオープン故障が発生すると、ダイオードD1に流れる電流I2は0となり、定電流電源1の定電流I1は、全て抵抗回路30に流れる。従って、抵抗回路30の電圧はV1まで上昇するので、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧もVfからV1に上昇する。この時、コンパレータ2の非反転入力端子に入力される電圧V1は、反転入力端子に入力される基準電圧Vth1より高いため、コンパレータ2の出力信号はHiレベルのままである。
抵抗回路30に流れる電流I3が増大することにより、抵抗R3およびR4の接続点の電位、すなわち、NチャネルMOSFET20のゲート電圧は上昇して、オフ状態となっていたNチャネルMOSFET20はオンする。これにより、コンパレータ2の出力電流は、NチャネルMOSFET20の方向に流れるため、コントローラ40には、Loレベルの信号が入力される。すなわち、コンパレータ40は、Loレベルの信号が入力されることにより、異常が発生したことを検出することができる。
〜ダイオードが短絡故障した場合の動作〜
図4は、ダイオードD1が短絡等によってショート故障した場合の各部の電気特性を示す図である。ダイオードD1がショート故障すると、アノード−カソード端子間電圧Vfは0となる。これにより、コンパレータ2の出力信号は、HiレベルからLoレベルに変わる。この時、ダイオードD1に流れる電流I2は一定であるが、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧は0であるため、ダイオードD1と並列に接続されている抵抗回路30に流れる電流I3は0になる。従って、NチャネルMOSFET20のゲート電圧は0になり、NチャネルMOSFET20はオフ状態を保つ。これにより、コンパレータ40には、Loレベルの信号が入力されるので、コンパレータ40は、異常が発生していることを検出することができる。
第1の実施の形態における温度検出装置によれば、温度検出対象の近傍にダイオードD1を設けて電流を供給し、ダイオードD1の順方向電圧に基づいて、温度検出対象の温度を検出するシステムにおいて、ダイオードD1と並列に抵抗回路30を接続し、抵抗回路30に流れる電流に基づいて、ダイオードD1のオープン故障を検出することができる。特に、コンパレータ2に入力されるダイオードD1の順方向電圧が所定のしきい値電圧Vth1より低下すると、温度検出対象の温度が所定温度より高くなる温度異常を検出するシステムにおいて、ダイオードD1のオープン故障発生時に、NチャネルMOSFET20をオンすることによって、コンパレータ2から出力されてコントローラ40に入力される信号を正常信号から異常信号に切り替えるので、コントローラ40は異常が発生したことを認識することができる。また、ダイオードD1のショート故障発生時には、ダイオードD1の順方向電圧は0になるので、コンパレータ2からは異常を示すLoレベルの信号が出力される。すなわち、第1の実施の形態における温度検出装置によれば、温度検出対象の温度異常とともに、ダイオードD1のオープン故障およびショート故障を検出することができる。
−第2の実施の形態−
図5は、第2の実施の形態における温度検出装置の構成を示す図である。第1の実施の形態における温度検出装置と同様に、ダイオードD1は、温度検出対象であるIGBT10の近傍に設けられ、制御基板側に設けられている温度検出回路101と配線またはコネクタを介して接続される。ダイオードD1のアノード端子は、定電流源1に接続され、カソード端子は、基準電位Veeに接地されている。
ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧は、コンパレータ3の非反転入力端子に入力される。コンパレータ3の反転入力端子には、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vfと比較するための基準電圧が入力される。ダイオードD1に故障が生じていない場合には、後述するように、NチャネルMOSFET22がオンするので、基準電圧は、電源Vccと基準電位Vee間の電圧を、並列に接続された抵抗R6およびR7の合成抵抗と、抵抗R5とによって分圧した電圧Vth2となる。また、ダイオードD1がオープン故障した場合には、後述するように、NチャネルMOSFET22がオフするので、基準電圧は、電源Vccと基準電位Vee間の電圧を、抵抗R5およびR6によって分圧した電圧Vth3となる。電圧Vth2とVth3との間には、Vth2<Vth3の関係が成り立つ。
ダイオードD1のアノード−カソード端子間には、抵抗回路31が並列に接続されている。抵抗回路31は、直列に接続された抵抗R8および抵抗R9によって構成されている。抵抗R8およびR9の接続点は、NチャネルMOSFET21のゲート端子と接続されている。NチャネルMOSFET21のドレイン端子は、プルアップ抵抗R10を介して電源Vccと接続され、ソース端子は、基準電位Veeに接地されている。
NチャネルMOSFET21のドレイン端子と抵抗R10との接続点は、NチャネルMOSFET22のゲート端子と接続されている。NチャネルMOSFET22のドレイン端子は、抵抗R7の一端と接続され、ソース端子は、基準電位Veeに接地されている。
〜故障が生じていない場合の動作〜
図6は、ダイオードD1に故障が発生していない場合において、IGBT10の温度が上昇した際の各部の電気特性を示す図であり、上から順に、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vf、ダイオードD1に流れる電流I5、抵抗回路31に流れる電流I6、NチャネルMOSFET21のゲート電圧、NチャネルMOSFET21の動作、NチャネルMOSFET22の動作、および、コントローラ40の入力をそれぞれ示している。
IGBT10の温度が上昇すると、IGBT10の近傍に設けられているダイオードD1の温度も上昇するので、アノード−カソード端子間電圧Vfが低下する。この時、ダイオードD1に流れる電流I5は一定であるが、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vfが低下することにより、抵抗回路31に流れる電流I6(=Vf/(R8+R9))は低下する。従って、NチャネルMOSFET21のゲート電圧は、電流I6の低下に応じて低下し、NチャネルMOSFET21は、オフの状態を保つ。
NチャネルMOSFET21がオフ状態を保つことにより、NチャネルMOSFET22のゲート端子には、電源Vccの電圧が印加されるので、NチャネルMOSFET22はオンする。従って、コンパレータ3の非反転入力端子に入力される電圧は、並列に接続されている抵抗R6およびR7の合成抵抗と、抵抗R5との合成抵抗によって決まる電圧Vth2となる。
従って、温度検出対象であるIGBT10の温度上昇に伴い、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vfが基準電圧Vth2より低下すると、コンパレータ3の出力は、HiレベルからLoレベルと変化する。これにより、コントローラ40には、異常が発生したことを示す信号が入力される。
〜ダイオードがオープン故障した場合の動作〜
図7は、ダイオードD1が断線等によってオープン故障した場合の各部の電気特性を示す図である。任意の時刻t5において、ダイオードD1のオープン故障が発生すると、ダイオードD1に流れる電流I5は0となり、定電流源1から供給される定電流I1は全て、抵抗回路31に流れる。従って、抵抗回路31の電圧はV2まで上昇するので、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧もVfからV2に上昇する。
抵抗回路31に流れる電流I6が増大することにより、抵抗R8およびR9の接続点の電位、すなわち、NチャネルMOSFET21のゲート電圧は上昇するので、オフ状態となっていたNチャネルMOSFET21はオンする。これにより、NチャネルMOSFET22のゲート電圧が低下して、NチャネルMOSFET22はオフする。従って、コンパレータ3の非反転入力端子に入力される基準電圧は、抵抗R5およびR6によって決まる電圧Vth3となる。
ここで、基準電圧Vth3は、ダイオードD1のオープン故障時のアノード−カソード端子間電圧V2より高くなるように設定しておく。これにより、コンパレータ3の出力信号はHiレベルからLoレベルに変わるので、コントローラ40には、異常が発生していることを示す異常信号が入力される。
〜ダイオードが短絡故障した場合の動作〜
図8は、ダイオードD1が短絡等によってショート故障した場合の各部の電気特性を示す図である。ダイオードD1がショート故障すると、アノード−カソード端子間電圧Vfは0となる。この時、ダイオードD1に流れる電流I5は一定であるが、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧が0になるため、ダイオードD1と並列に接続されている抵抗回路103に流れる電流I6は0になる。従って、NチャネルMOSFET21のゲート電圧は0になり、NチャネルMOSFET21はオフ状態を保ち、NチャネルMOSFET22はオン状態を保つ。
NチャネルMOSFET22がオン状態を保つことにより、コンパレータ3の非反転入力端子に入力される電圧は、ダイオードD1に故障が発生していない時の基準電圧Vth2のまま変わらない。上述したように、アノード−カソード端子間電圧Vfは0になるので、コンパレータ3の出力信号は、HiレベルからLoレベルに変わる。これにより、コントローラ40には、異常が発生したことを示すLoレベルの信号が入力される。
第2の実施の形態における温度検出装置によれば、温度検出対象の近傍にダイオードD1を設けて電流を供給し、コンパレータ3によって、ダイオードD1の順方向電圧と所定のしきい値電圧とを比較して、順方向電圧がしきい値電圧Vth2より低下すると、温度検出対象の温度が所定温度より高くなったことを示す異常信号を出力するシステムにおいて、ダイオードD1のオープン故障発生時には、しきい値電圧Vth2を上昇させることによって、異常信号が出力されるようにする。これにより、温度検出対象の温度が所定温度より高くなる温度異常とともに、ダイオードD1のオープン故障も検出することができる。また、ダイオードD1のショート故障発生時には、ダイオードD1の順方向電圧が0になるので、コンパレータ3からは異常を示すLoレベルの信号が出力される。すなわち、第2の実施の形態における温度検出装置においても、温度検出対象の温度が所定温度より高くなる温度異常とともに、ダイオードD1のオープン故障およびショート故障を検出することができる。
−第3の実施の形態−
図9は、第3の実施の形態における温度検出装置の構成を示す図である。第1および第2の実施の形態における温度検出装置と同様に、ダイオードD1は、温度検出対象であるIGBT10の近傍に設けられ、制御基板側に設けられている温度検出回路102と配線またはコネクタを介して接続される。ダイオードD1のアノード端子は、定電流源1に接続され、カソード端子は、基準電位Veeに接地されている。
ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧は、利得調整用抵抗R17を介して、オペアンプ5の反転入力端子に入力される。オペアンプ5の非反転入力端子には、所定のオフセット電圧Voffsetが入力される。ダイオードD1に故障が生じていない場合には、後述するように、NチャネルMOSFET25がオンするので、オフセット電圧は、電源Vccと基準電位Vee間の電圧を、並列に接続される抵抗R15およびR16の合成抵抗と、抵抗R14とによって分圧された電圧Voffsetとなる。また、ダイオードD1がオープン故障した場合には、後述するように、NチャネルMOSFET25がオフするので、オフセット電圧は、抵抗R14およびR16によって分圧された電圧Voffset2となる。電圧VoffsetとVoffset2との間には、Voffset<Voffset2の関係が成り立つ。
オペアンプ5は、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vfを、オフセット電圧を基準として、抵抗R17およびR18で決まる利得で反転増幅して出力する。オペアンプ5の出力電圧をVoとすると、出力電圧Voは、次式(1)により表される。
Vo=−R18/R17×(Vf−Voffset)+Voffset (1)
オペアンプ5で反転増幅されたアノード−カソード端子間電圧は、信号処理部105を介して、コントローラ106に入力される。オペアンプ5から出力される信号は、IGBT10の温度に応じた信号であるため、以下では、オペアンプ5から出力される信号を温度モニタ信号と呼ぶ。信号処理部105は、アナログ信号である温度モニタ信号を絶縁処理して、アナログ電圧としてコントローラ106に出力する。なお、コントローラ106は、グランド電位を基準に生成された電源Vddに接続されている。
ダイオードD1のアノード−カソード端子間には、抵抗回路32が並列に接続されている。抵抗回路32は、直列に接続された抵抗R11および抵抗R12によって構成されている。抵抗R11およびR12の接続点は、NチャネルMOSFET24のゲート端子と接続されている。NチャネルMOSFET24のドレイン端子は、プルアップ抵抗R13を介して電源Vccと接続され、ソース端子は、基準電位Veeに接地されている。
NチャネルMOSFET24のドレイン端子と抵抗R13の接続点は、NチャネルMOSFET25のゲート端子と接続されている。NチャネルMOSFET25のドレイン端子は、抵抗R15の一端と接続され、ソース端子は、基準電位Veeに接地されている。
〜故障が生じていない場合の動作〜
図10は、ダイオードD1に故障が発生していない場合において、IGBT10の温度が上昇した際の各部の電気特性を示す図であり、上から順に、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧、ダイオードD1に流れる電流I8、抵抗回路32に流れる電流I9、NチャネルMOSFET24のゲート電圧、NチャネルMOSFET24の動作、NチャネルMOSFET25の動作、オペアンプ5のオフセット電圧、オペアンプ5の出力、および、信号処理部105を介して、コントローラ106に入力される温度モニタ信号をそれぞれ示している。
IGBT10の温度が上昇すると、IGBT10の近傍に設けられているダイオードD1の温度も上昇するので、アノード−カソード端子間電圧Vfが低下する。この時、ダイオードD1に流れる電流I8は一定であるが、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vfが低下するので、抵抗回路104に流れる電流I9(=Vf/(R11+R12))も低下する。従って、NチャネルMOSFET24のゲート電圧は、電流I9の低下に応じて低下し、NチャネルMOSFET24は、オフの状態を保つ。
NチャネルMOSFET24がオフ状態を保つことにより、NチャネルMOSFET25のゲート端子には、電源Vccの電圧が印加されるので、NチャネルMOSFET25はオンする。従って、オペアンプ5の非反転入力端子に入力されるオフセット電圧は、並列に接続されている抵抗R15およびR16の合成抵抗と、抵抗R14との合成抵抗によって決まる電圧Voffsetとなる。
上述したように、IGBT10の温度が上昇すると、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧Vfが低下するので、式(1)より、オペアンプ5の出力電圧Voは大きくなる。図10に示すように、コントローラ106に入力される温度モニタ信号(アナログ電圧)は、オペアンプ5の出力電圧、すなわち、IGBT10の温度が上昇すると、値が大きくなる。コントローラ106は、温度モニタ信号と、所定の異常温度判定しきい値Vth4とを比較し、温度モニタ信号(アナログ電圧)が所定の異常温度判定しきい値Vth4を上回ると、IGBT10の温度が異常温度になっていると判定する。
〜ダイオードがオープン故障した場合の動作〜
図11は、ダイオードD1が断線等によってオープン故障した場合の各部の電気特性を示す図である。任意の時刻t8において、ダイオードD1のオープン故障が発生すると、ダイオードD1に流れる電流I8は0となり、定電流電源1の定電流I1は、全て抵抗回路104に流れる。従って、抵抗回路104の電圧はV3まで上昇するので、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧もV3に上昇する。
抵抗回路103に流れる電流I9が増大することにより、抵抗R11およびR12の接続点の電位、すなわち、NチャネルMOSFET40のゲート電圧は上昇するので、オフ状態となっていたNチャネルMOSFET40はオンする。これにより、NチャネルMOSFET41のゲート電圧が低下して、NチャネルMOSFET41はオフする。これにより、オペアンプ5の非反転入力端子に入力される基準電圧は、抵抗R14およびR16によって決まる電圧Voffset2となる。
ここで、電圧Voffset2は、ダイオードD1のオープン故障時のアノード−カソード端子間電圧V3より高くなるように設定しておく。オフセット電圧をVoffsetからVoffset2に上昇させることにより、図11に示すように、オペアンプ5の出力電圧は上昇するので、コントローラ106に入力される温度モニタ信号も、所定の異常温度判定しきい値Vth4より高くなる。
〜ダイオードが短絡故障した場合の動作〜
ダイオードD1が短絡等によってショート故障すると、アノード−カソード端子間電圧Vfは0となる。この時、ダイオードD1に流れる電流I8は一定であるが、ダイオードD1のアノード−カソード端子間電圧は0になるため、ダイオードD1と並列に接続されている抵抗回路32に流れる電流I9は0になる。従って、NチャネルMOSFET24のゲート電圧は0になり、NチャネルMOSFET24はオフ状態を保ち、NチャネルMOSFET25はオン状態を保つ。すなわち、オペアンプ5の非反転入力端子に入力される電圧は、ダイオードD1に故障が発生していない時のオフセット電圧Voffsetのまま変わらない。
従って、ダイオードD1に故障が発生しておらず、ダイオードD1の温度が上昇して、アノード−カソード端子間電圧Vfが低下した場合と同様に、オペアンプ5の出力電圧は増大する。これにより、コントローラ106に入力される温度モニタ信号は、所定の異常温度判定しきい値Vth4より高くなる。
第3の実施の形態における温度検出装置によれば、温度検出対象であるIGBT10の温度に応じた電圧を出力するオペアンプ5を設け、ダイオードD1のオープン故障発生時に、オペアンプ5から出力される電圧が、IGBT10の温度が所定温度より高くなった時の出力電圧より高い電圧になるように、オペアンプ5に入力されるオフセット電圧を変更する。これにより、コントローラ106は、オペアンプ5から出力される電圧に基づいて、IGBT10の温度異常を検出するとともに、ダイオードD1のオープン故障を検出することができる。また、ダイオードD1のショート故障発生時には、オペアンプ5から、IGBT10の温度が所定温度より高くなった時の出力電圧より高い電圧が出力されるので、コントローラ106は、ダイオードD1のショート故障も検出することができる。すなわち、第3の実施の形態における温度検出装置においても、温度検出対象の温度が所定温度より高くなる温度異常とともに、ダイオードD1のオープン故障およびショート故障を検出することができる。
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、第1〜第3の実施の形態では、温度検出対象であるIGBT10の近傍に設けるダイオードD1に、定電流源1から定電流I1を供給するようにしたが、定電流源1の代わりに、抵抗R100を設けるようにしてもよい。図12は、第1の実施の形態における温度検出装置において、定電流源1の代わりに、抵抗R100を設けた場合の構成図である。この場合、定電流I1の代わりに、Vcc/R100の電流が供給されることになる。
上述した第1〜第3の実施の形態では、1本の線によって、温度検出対象であるIGBT10の温度異常、ダイオードD1のオープン故障およびショート故障を示す信号を出力するようにした。しかし、IGBT10の温度異常を検出するための信号線と、ダイオードD1のオープン故障およびショート故障を検出するための信号線とをそれぞれ別に設けても良い。図13は、第1の実施の形態における温度検出装置において、IGBT10の温度異常を検出するための信号線50とともに、ダイオードD1のオープン故障およびショート故障を検出するための信号線51を設けた場合の構成図である。
図13に示す回路において、ダイオードD1のオープン故障が発生すると、定電流I1は全て抵抗回路30に流れるので、抵抗回路30に流れる電流I3が増大する(図3参照)。コントローラ40は、抵抗回路30に流れる電流I3が増大したことを検知すると、ダイオードD1にオープン故障が発生したと判断することができる。また、ダイオードD1にショート故障が発生した場合には、上述したように、抵抗回路30に流れる電流I3が0になる。コントローラ40は、抵抗回路30に流れる電流I3が0になったことを検知すると、ダイオードD1にショート故障が発生したと判断する。このように、図13に示す構成によれば、ダイオードD1と並列に接続された抵抗回路30に流れる電流I3に基づいて、ダイオードD1のオープン故障およびショート故障を検出することができる。
なお、第2の実施の形態における温度検出装置、および、第3の実施の形態における温度検出装置においても、IGBT10の温度異常を検出するための信号線と、ダイオードD1のオープン故障およびショート故障を検出するための信号線とをそれぞれ別に設けることができる。
上述した第1〜第3の実施の形態では、温度検出対象の一例としてIGBT10を挙げたが、温度検出対象は、IGBTに限られない。
特許請求の範囲の構成要素と第1〜第3の実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、抵抗回路30〜32が抵抗回路を、コントローラ40が故障検出手段を、コンパレータ2,3が異常信号出力手段を、NチャネルMOSFET20が信号切換手段を、NチャネルMOSFET21,22および抵抗R7がしきい値電圧変更手段を、オペアンプ5が電圧出力手段を、NチャネルMOSFET24,25および抵抗R15が電圧変更手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
第1の実施の形態における温度検出装置の構成を示す図 ダイオードに故障が発生していない場合において、IGBTの温度が上昇した際の各部の電気特性を示す図 ダイオードが断線等によってオープン故障した場合の各部の電気特性を示す図 ダイオードが短絡等によってショート故障した場合の各部の電気特性を示す図 第2の実施の形態における温度検出装置の構成を示す図 第2の実施の形態における温度検出装置において、ダイオードに故障が発生していない場合において、IGBTの温度が上昇した際の各部の電気特性を示す図 第2の実施の形態における温度検出装置において、ダイオードが断線等によってオープン故障した場合の各部の電気特性を示す図 第2の実施の形態における温度検出装置において、ダイオードが短絡等によってショート故障した場合の各部の電気特性を示す図 第3の実施の形態における温度検出装置の構成を示す図 第3の実施の形態における温度検出装置において、ダイオードに故障が発生していない場合において、IGBTの温度が上昇した際の各部の電気特性を示す図 第3の実施の形態における温度検出装置において、ダイオードが断線等によってオープン故障した場合の各部の電気特性を示す図 定電流源の代わりに抵抗を設けた場合の回路構成を示す図 IGBTの温度異常を検出するための信号線と、ダイオードのオープン故障およびショート故障を検出するための信号線とをそれぞれ別に設けた場合の回路構成を示す図
符号の説明
1…定電流源、2,3…コンパレータ、5…オペアンプ、10…IGBT、20,21,22,24,25…NチャネルMOSFET、30,31,32…抵抗回路、40…コントローラ、D1…ダイオード、100,101,102…温度検出回路、105…信号処理部、106…コントローラ

Claims (6)

  1. 温度検出対象の近傍にダイオードを設けて電流を供給し、前記ダイオードの順方向電圧に基づいて、温度検出対象の温度を検出する温度検出装置において、
    前記ダイオードと並列に接続された抵抗回路と、
    前記抵抗回路に流れる電流に基づいて、前記ダイオードのオープン故障を検出する故障検出手段とを備えることを特徴とする温度検出装置。
  2. 請求項1に記載の温度検出装置において、
    前記ダイオードの順方向電圧と、所定のしきい値電圧とを比較し、前記ダイオードの順方向電圧が所定のしきい値電圧より低下すると、温度検出対象の温度が所定の温度より高くなったことを示す異常信号を出力する異常信号出力手段をさらに備えることを特徴とする温度検出装置。
  3. 請求項2に記載の温度検出装置において、
    前記ダイオードのオープン故障発生時に、前記異常信号出力手段から出力される正常信号を異常信号に切り替える信号切換手段をさらに備えることを特徴とする温度検出装置。
  4. 請求項2に記載の温度検出装置において、
    前記ダイオードのオープン故障が発生すると、前記異常信号出力手段が電圧の比較判定を行うしきい値電圧を上昇させるしきい値電圧変更手段をさらに備え、
    前記異常信号出力手段は、前記ダイオードのオープン故障発生時に、前記しきい値電圧変更手段によってしきい値電圧が上昇されることにより、異常信号を出力することを特徴とする温度検出装置。
  5. 請求項1に記載の温度検出装置において、
    温度検出対象の温度に応じた電圧を出力する電圧出力手段と、
    前記ダイオードのオープン故障発生時に前記電圧出力手段から出力される電圧が、温度検出対象の温度が所定の温度より高くなった時に出力する電圧より高くなるように、前記電圧出力手段から出力される電圧を変更する電圧変更手段とをさらに備えることを特徴とする温度検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の温度検出装置において、
    前記故障検出手段は、前記抵抗回路に流れる電流に基づいて、ダイオードのショート故障を検出することを特徴とする温度検出装置。
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