JP2017198537A - 過電流検出回路 - Google Patents

過電流検出回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2017198537A
JP2017198537A JP2016089320A JP2016089320A JP2017198537A JP 2017198537 A JP2017198537 A JP 2017198537A JP 2016089320 A JP2016089320 A JP 2016089320A JP 2016089320 A JP2016089320 A JP 2016089320A JP 2017198537 A JP2017198537 A JP 2017198537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
mosfet
detection circuit
overcurrent
current detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016089320A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6658269B2 (ja
Inventor
吉田 順一
Junichi Yoshida
順一 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016089320A priority Critical patent/JP6658269B2/ja
Publication of JP2017198537A publication Critical patent/JP2017198537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6658269B2 publication Critical patent/JP6658269B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】負荷駆動用MOSFETがハイサイド、ローサイドの何れに配置されても、過電流の検出を精度良く行うことができるようにした過電流検出回路を提供する。【解決手段】駆動用MOSFET1に並列に、検出用MOSFET2および抵抗3の直列回路が接続される。負荷に対する配置はハイサイド、ローサイド共に可である。電流検出回路6は、抵抗3の電圧をグランドを基準とした検出電圧Vsenに変換する。コンパレータ7は、検出電圧Vsenを閾値電圧Vrefと比較して過電流を検出する。抵抗素子8はMOSFET10と並列にして定電流が供給される。検出電圧Vsenは、等価的にMOSFET2のオン抵抗と抵抗素子3との並列回路に電流を流すものとみなせる。この結果、閾値電圧Vrefの設定と同条件となり、温度変動による過電流閾値の設定が変動するのを抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、過電流検出回路に関する。
駆動用MOSFETを介して流れる過電流を検出するものとして、例えば検出用のMOSFET及び抵抗素子の直列回路を駆動用MOSFETに並列に接続し、検出用抵抗素子の電位を閾値電圧と比較する構成の回路がある。しかし一般的に、閾値電圧を設定する部分の回路が温度特性を有しているので、閾値のばらつきが大きくなる傾向にある。そのためのマージンを考慮すると、駆動用MOSFETのサイズを大きくする必要があり、チップ面積が大きくなることが問題となる。
そこで、閾値電圧のばらつきを低減するための構成として次のものがある。例えば、閾値電圧を設定する部分に温度補正用MOSFETと閾値電圧設定用の抵抗素子との直列回路を設け、定電流を流すことで閾値電圧を設定する構成が考えられている。閾値電圧を設定する回路は、検出電圧を出力する回路と同様に直列回路により構成しているので、温度変動に対応して閾値電圧をシフトさせることができ、これによって、温度特性を改善できるようにしたものである。
特開2014−154669号公報
しかしながら、上記のものでは、温度特性に優れた構成とはいえ、使用環境の温度変動に起因して過電流検出の閾値電流値にずれが生じる点で、さらに温度特性の向上が望まれている。また、上記のものでは、駆動用MOSFETをハイサイドで使用するかローサイドで使用するかという使用形態に応じて閾値電圧を設定する回路構成を設ける部分が異なるため、使用形態に制限を受ける課題が残る。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、より簡単な構成で、駆動用MOSFETを介して流れる過電流の検出を精度良く行え、この構成を設ける場合でも駆動用MOSFETの使用形態に制約を与えない過電流検出回路を提供することにある。
請求項1に記載の過電流検出回路は、負荷への給電経路に設けられた負荷駆動用MOSFETの電流検出抵抗に流れる電流を検出して基準電位に対する電圧信号として出力する電流検出回路と、定電流を流すことで発生する端子電圧を閾値電圧として出力する閾値電圧設定用の抵抗素子と、前記電流検出回路に流れる電流により発生する検出電圧を前記閾値電圧と比較する比較器と、前記閾値電圧設定用の抵抗素子に並列に接続され前記MOSFETと同等の温度特性を有する温度特性補正用のMOSFETと、前記比較器の出力信号に基づいて過電流を判定する判定回路とを備えている。
上記構成を採用することにより、駆動用MOSFETを介して流れる過電流の検出を精度良く行うことができるようになる。この場合、電流検出抵抗に流れる電流で発生する検出電圧は、電流検出回路により基準電位に対する電圧信号として出力される。このため、駆動用MOSFETの使用形態すなわち負荷に対してハイサイドかローサイドかに依存することなく、検出電圧を基準電位に対して得ることができる。
そして、この検出電圧を抵抗と電流との積で表したときの形で、抵抗の成分として駆動用MOSFETもしくは検出用MOSFETなどのオン抵抗と電流検出抵抗の抵抗とが並列接続された等価回路の形が現れる。このため、閾値電圧設定においては、温度補正用のMOSFETと閾値電圧設定用の抵抗素子とを並列に接続した構成とすることで、検出電圧と同等の条件で温度変動に対して追随するように変化させることができ、検出精度の向上を図ることができる。
第1実施形態を示す電気的構成図 第2実施形態を示す電気的構成図 第3実施形態を示す電気的構成図 第4実施形態を示す電気的構成図 第5実施形態を示す電気的構成図 第6実施形態を示す電気的構成図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1を参照して説明する。
図1に示す回路は、出力端子VDおよびVSを備えていて、負荷に対して駆動用MOSFETをローサイドあるいはハイサイドのいずれにおいても使用可能に構成されている。すなわち、出力端子VDを正電源側に接続し、出力端子VSを、負荷を介してグランド側に接続するハイサイド型の使用形態と、出力端子VDを、負荷を介して正電源側に接続し、出力端子VSをグランド側に接続するローサイド型の使用形態とが可能である。
図1において、出力端子VDおよびVSの間には、駆動用のnチャンネル型MOSFET1のドレインおよびソースが夫々接続されている。また、出力端子VDおよびVSの間には、MOSFE1には電流検出用のnチャンネル型のMOSFET2および電流検出抵抗3の直列回路が接続されている。
駆動用のMOSFET1のゲートには抵抗4を介してゲート制御部5の出力端子からゲート信号が与えられる。同様に、検出用のMOSFET2のゲートにもゲート制御部5からゲート信号が与えられる。ゲート制御部5は、MOSFET1および2に対して、ハイサイド使用あるいはローサイド使用のいずれにおいても駆動可能なゲート電圧を与えるように構成されている。また、ゲート制御部5は、判定回路としても機能する。
なお、検出用MOSFET2のチップサイズは、駆動用MOSFET1のチップサイズよりも小さく、駆動用MOSFET1に流れる電流に比例した電流Idを流すように設定されている。また、検出用MOSFET2は、駆動用MOSFET1と温度特性がほぼ同じとなるものが採用されている。
電流検出回路6は、電流検出抵抗3の端子間電圧を、基準電圧であるグランドを基準とした検出電圧Vsenに変換して電流検出信号として出力するものである。電流検出回路6は、差動増幅器6aを主体として抵抗6b〜6eが接続されている。電流検出抵抗3の高電位側の端子は抵抗6bを介して差動増幅器6aの非反転入力端子に接続される。電流検出抵抗3の低電位側の端子は抵抗6dを介して差動増幅器6aの反転入力端子に接続される。差動増幅器6aは、非反転入力端子と出力端子との間に抵抗6cが接続され、反転入力端子は抵抗6eによりグランドに接続されている。
ここで、電流検出回路6の抵抗6b〜6dについて、抵抗6b、6dは同じ抵抗値R1に設定され、抵抗6c、6eは同じ抵抗値R2に設定されている。これにより、電流検出抵抗3の端子間電圧Vsenは、差動増幅器6aを介して出力端子にグランドを基準とした検出電圧Vsenとして出力される。なお、抵抗6b〜6eの抵抗値は、上記のような設定に限らず、任意の抵抗値に設定することもでき、その場合には、電流検出抵抗3の端子間電圧に対して検出電圧は抵抗値で関係付けられた値として得ることができる。
電流検出回路6の出力端子は、ヒステリシス付きのコンパレータ7の非反転入力端子に接続されている。コンパレータ7には検出用MOSFET2に流れた電流Isに相当する検出電圧Vsenが入力される。コンパレータ7の反転入力端子には、過電流を検出するための閾値電圧Vrefが入力される。閾値電圧設定用の抵抗素子8は電流源9を直列に接続した状態で電源端子Vccとグランドとの間に接続される。電流源9により流す電流Irefで抵抗素子8に発生する電圧を閾値電圧Vrefとしている。
また、抵抗素子8に並列に温度特性補正用のMOSFET10が接続されている。したがって、電流源9による電流Irefは、抵抗素子8およびMOSFET10の並列回路に流れ、そのとき発生する電圧が閾値電圧Vrefとしてコンパレータ7に入力される。MOSFET10は、ゲートが電源端子Vcc(例えば5V)に接続され、常時オン状態となるように設けられている。抵抗素子8とMOSFET10とにより閾値設定回路11を構成している。
なお、MOSFET10はnチャンネル型であり、検出用MOSFET2と同等の温度特性を有するものが採用されている。さらに、電流検出抵抗3と閾値電圧設定用の抵抗素子8とは同等の温度特性を有するものが採用されている。また、この実施形態で用いる駆動用MOSFET1、検出用MOSFET2および温度特性補正用のMOSFET10は、いずれもLDMOS(lateral double diffused MOS)型の構造を有したFETを用いている。
コンパレータ7は、電流検出回路6の出力電圧である検出電圧Vsenを、抵抗素子8の端子電圧である閾値電圧Vrefと比較し、検出電圧Vsenが大きいときにハイレベルの信号を出力する。このハイレベルの信号は過電流検出信号Sとしてゲート制御部5に入力される。ゲート制御部5は、過電流検出信号Sが入力されると、駆動用MOSFET1の駆動を停止させ、過電流による破壊が発生しないように動作する。以上において、駆動用MOSFET1及びゲート制御部5を除いたものが過電流検出回路12を構成している。
次に、上記構成の作用について説明する。まず、作用説明に用いる各部の電流および抵抗値などについて規定する。駆動用MOSFET1の電流をIm[A]、検出用MOSFET2の電流をIs[A]、電流源9の電流をIref[A]とする。また、駆動用MOSFET1のオン抵抗をRonm[Ω]、検出用MOSFET2のオン抵抗をRons[Ω]、電流検出抵抗3の抵抗値をRsen[Ω]、温度特性補正用のMOSFET10のオン抵抗をRonref[Ω]、閾値電圧設定用の抵抗素子8の抵抗値をRref[Ω]とする。
上記構成においては、ゲート制御部5により駆動用MOSFET1および検出用MOSFET2をオンさせると、出力端子VDもしくはVSに接続される負荷に電源から通電されるようになる。このとき、負荷を流れる電流ILは大部分が駆動用MOSFET1にメイン電流Imとして流れ、メイン電流Imに比例する一部の電流が検出電流Isとして検出用MOSFET2に流れる。
この検出電流Isにより発生する電流検出抵抗3の高圧側の電圧VRは、出力端子VSの値によって変動するので、負荷が出力端子VSに接続されているか出力端子VDに接続されているかによって異なる値となる。したがって、高圧側の電圧VRを電流検出の電圧として直接取り込むことができないが電流検出回路6にて検出電圧Vsenに変換される。ここで、検出電流Isに対応する検出電圧Vsenは、電流検出抵抗3の両端の電位差(VR−VS)である。
電流検出回路6は、これらの電圧VR、VSを差動増幅器6aの非反転入力端子および反転入力端子にそれぞれ入力することで、それらの差の電圧(VR−VS)を、グランドを基準とした出力電圧に変換して検出電圧Vsenを得ることができる。差動増幅器6aでは、次のようにして検出電圧Vsenを出力する。前述のように、抵抗6b、6dの抵抗値がR1、抵抗6c、6eの抵抗値がR2であるから、次式(1)のようにVsenを得ることができる。
Vsen=(R1/R2)・(VR−VS) …(1)
上記のようにして駆動用MOSFET1の使用形態にかかわらず、電流検出抵抗3の端子間電圧を、電流検出回路6を介すことでグランドを基準とした検出電圧Vsenとして得ることができる。これにより、以下のように、コンパレータ7により過電流検出動作を、グランドを基準とした回路により検出することができる。
すなわち、コンパレータ7においては、入力された検出電圧Vsenを過電流に対応する閾値電圧Vrefと比較して過電流を検出する。この結果、ゲート制御部5は、コンパレータ6から過電流検出信号を受信すると、駆動用MOSFET1および検出用MOSFET2に対してローレベルの信号をオフ信号として出力し、過電流が流れ続けるのを防止することができる。
次に、過電流検出の動作条件について、具体的に説明する。まず、駆動用MOSFET1および検出用MOSFET2のそれぞれに流れる電流ImおよびIsには次の関係がある。すなわち、駆動用MOSFET1の端子間電圧と検出用MOSFET2および電流検出抵抗3の直列回路の両端の電圧は等しいので、
Im×Ronm=Is×(Rons+Rsen) …(2)
である。これにより、電流比Im/Isの値は、次式のように表される。
Im/Is=(Rons+Rsen)/Ronm …(3)
ここで、LDMOSのサイズ比を示す値としてAを規定する。駆動用MOSFET1のゲート長をLm、ゲート幅をWmとし、検出用MOSFET2のゲート長をLs、ゲート幅をWsとして、抵抗値の比Aを次式(4)のように定めると、駆動用MOSFET1のオン抵抗Ronmは、式(5)に示すように検出用MOSFET2のオン抵抗Ronsで表すことができる。
A=(Wm/Lm)/(Ws/Ls) …(4)
Ronm=Rons/A …(5)
これにより、式(3)は、次式(6)のように表せ、この結果、Isの値は式(7)のようになる。
Im/Is=A×(Rons+Rsen)/Rons …(6)
Is=Rons/(Rons+Rsen)×(1/A)×Im …(7)
次に、コンパレータ6に入力する検出電圧Vsenは、式(7)で得られた電流Isと電流検出抵抗3の抵抗値Rsenとの積で得られるから、次式(8)のようになる。
Vsen=Is×Rsen
=(Rons×Rsen)/(Rons+Rsen)×(1/A)×Im
=1/((1/Rons)+(1/Rsen))×(1/A)×Im …(8)
式(8)の形を見ると、検出用MOSFET2のオン抵抗Ronsと電流検出抵抗3の抵抗値Rsenとの並列回路の合成抵抗に(1/A)×Imを掛け算したものとなっている。つまり、回路上では検出用MOSFET2と電流検出抵抗3は直列に接続されているが、Vsenを導出すると、検出用MOSFET2のオン抵抗Ronsと電流検出抵抗3の抵抗値Rsenが並列接続された等価回路に負荷側の電流Imに比例する電流(1/A)×Imが流れる構成が現れてくる。
この実施形態では、これに対応させるように、コンパレータ7に入力する閾値電圧Vrefの設定において、温度補正用のMOSFET10と閾値電圧設定用の抵抗素子8を並列接続した回路に電流源9から定電流Irefを流すようにしている。そして、検出用MOSFET2と温度補正用のMOSFET10とは同等の温度特性を有し、さらに、電流検出抵抗3と抵抗素子7についても同等の温度特性を有するものが選定されているから、検出環境の温度変動がある場合でも、検出電圧Vsenの変動に追随して閾値電圧Vrefも同等の変動が起こることで、両者の温度変動に対するずれをキャンセルすることができる。
上記の関係から、コンパレータ7に入力される閾値電圧Vrefは、次式(9)に示すように算出することができる。
Vref=1/((1/Ronref)+(1/Rref))×Iref
=(Ronref×Rref)/(Ronref+Rref)×Iref …(9)
次に、検出しようとする駆動用MOSFET1の過電流をIm_max[A]とすると、式(8)で示される検出電圧VsenのImがIm_maxとなったときに式(9)のVrefと等しくなることが過電流検出の条件である。したがって、過電流検出時の検出電圧Vsenを求めると、次式(10)のようになる。
Vsen
=Rsen×Rons/(Rons+Rsen)×(1/A)×Im_max
=Rref×Ronref/(Ronref+Rref)×Iref …(10)
したがって、上記の式(10)の関係を満たすように、回路を設計することで温度変動にも閾値電圧が過電流検出に対応するレベルからずれるのを防止することができるようになる。
上記した温度特性補正用のMOSFET10のオン抵抗値Ronrefと閾値電圧設定用の抵抗素子8の抵抗値Rrefとの比(Ronref/Rref)の値Rrrは、電流検出用のMOSFET2のオン抵抗値Ronsと電流検出抵抗3の抵抗値Rsenとの比(Rons/Rsen)の値Rssと同じ値となるように設定されている。これは温度が変動した場合でも、同じ傾向で抵抗値が変化することを示していて、これによって温度が変動した場合でも、過電流を検出する電流値が変動するのを抑制できている。
上記構成を採用することで、温度変動に対して抑制効果を高めることができる。また、測定環境の温度変化による検出過電流の値についても、測定環境の温度が低温(LT)時と高温(HT)時の2点で過電流の検出閾値に差がないことが確認できた。さらに、電流検出抵抗3およびMOSFET1(またはMOSFET2)のオン抵抗にばらつきがある場合についても、±20%程度の範囲内のばらつきでは、その影響を受けることがないことが確認された。
このような本実施形態によれば、MOSFET1の過電流検出動作において、MOSFET1をハイサイドあるいはローサイドのいずれで使用する場合でも、電流検出抵抗3に発生する電圧を電流検出回路6によりグランドレベルを基準とした検出電圧Vsenに変換するようにした。これにより、グランド基準で設けた閾値設定回路11で過電流を検出し、且つ温度変動にも対応できる。
この場合、閾値設定回路11では、閾値電圧設定用の抵抗素子8に並列に温度補正用のMOSFET10を設けたので、検出用のMOSFET2と電流検出抵抗3との接続関係から得られる実質的な検出電圧Vsenの等価回路で示される状態と同じ状態とすることができる。これにより、温度変動に対する過電流閾値Im_maxの値を広い範囲にわたって変動のない設定をすることができる。
また、同様に、MOSFET2や9のオン抵抗の温度依存性による変動に対しても温度特性を同等のものを採用することで、過電流閾値Im_maxの変動を抑制できる。さらに、抵抗値のばらつきや温度特性による変動に対しても過電流閾値Im_maxの変動を抑制できるという優れた効果を奏する。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態においては、過電流を検出する対象の負荷駆動用のMOSFET1に、電流検出用のMOSFET2が設けられない場合の構成を示している。
この構成では、出力端子VDおよびVSの間には、駆動用のnチャンネル型MOSFET1および電流検出抵抗3aの直列回路が接続されている。駆動用のMOSFET1のゲートにはゲート制御部5の出力端子からゲート信号が与えられる。電流検出回路6は、電流検出抵抗3aの端子間電圧を基準電圧であるグランドを基準とした検出電圧Vsenに変換して電流検出信号として出力するように設けられる。具体的な構成は第1実施形態と同様である。
上記のように構成しているので、MOSFET1に流れる電流を電流検出抵抗3aに流すことで、過電流検出回路12により直接検出して第1実施形態と同様に、過電流保護動作を行うことができる。なお、この構成では、負荷駆動用のMOSFET1の通電経路に電流検出抵抗3aを介在させるので、負荷電流が比較的小さいレベルの場合に、検出用MOSFETを設けない構成で適用することが有効である。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態を示すものである。以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、過電流検出回路13として、電流検出抵抗3を電流検出用MOFSET2と出力端子VDとの間に接続する構成としている。電流検出回路6は、この電流検出抵抗3の端子間電圧(VD−VRa)すなわち、出力端子VDの電圧VDおよび電流検出抵抗3の低圧側の電圧VRaを取り込んで、グランドを基準電位とした検出電圧Vsenを出力する構成である。
したがって、この構成によっても、第1実施形態と同様に、電流検出回路6により、グランド基準で設けた閾値設定回路11で過電流を検出することができ、且つ温度変動による過電流閾値Im_max変動も抑制できる。
(第4実施形態)
図4は、第4実施形態を示すものである。以下、第3実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第3実施形態の過電流検出回路13を第2実施形態と同様に、電流検出用のMOSFET2が設けられない負荷駆動用のMOSFET1に適用したものである。
この構成では、出力端子VDおよびVSの間には、電流検出抵抗3aおよび駆動用のnチャンネル型MOSFET1の直列回路が接続されている。駆動用のMOSFET1のゲートにはゲート制御部5の出力端子からゲート信号が与えられる。電流検出回路6は、電流検出抵抗3aの端子間電圧を、基準電圧であるグランドを基準とした検出電圧Vsenに変換して電流検出信号として出力するように設けられる。
上記のように構成しているので、MOSFET1に流れる電流を電流検出抵抗3aに流すことで、過電流検出回路13により直接検出して第3実施形態と同様に、過電流保護動作を行うことができる。
(第5実施形態)
図5は、第5実施記形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、過電流検出回路14として、電流検出回路15を設ける構成としている。電流検出抵抗3は電流検出回路15の出力段とグランドとの間に接続されている。
電流検出回路15は、4つのバイポーラトランジスタ15a〜15dからなる2対のカレントミラー回路を備えている。電流検出用MOSFET2のソースと出力端子VSとの間にnpn型トランジスタ15aが接続され、このトランジスタ15aに流れる電流Isと同じ電流Isを流すようにnpn型トランジスタ15bが設けられ、カレントミラー回路を構成している。トランジスタ15bのコレクタはpnp型トランジスタ15cを介して電源VBに接続され電流Isが流れる。トランジスタ15cに流れる電流Isと同じ電流を流すようにpnp型トランジスタ15dが設けられ、カレントミラー回路を構成している。
トランジスタ15dのコレクタは電流検出抵抗3を介してグランドに接続される。これによって、電流検出回路15は、電流検出用MOSFET2に流れる電流Isを、電流検出抵抗3に流す。電流検出抵抗3に電流Isが流れると、その端子電圧は検出電圧Vsenとして得ることができ、これがコンパレータ7に入力されるようになる。
このような構成の第5実施形態によっても、検出用MOSFET2に流れる電流Isを電流検出回路15によりグランドを基準とした検出電圧Vsenに変換することができるようになり、第1実施形態と同様の効果を得ることができるようになる。
(第6実施形態)
図6は、第6実施形態を示すもので、以下第5実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、過電流検出回路16として、第5実施形態で設けた電流検出回路15に代えて、電流検出回路17を設ける構成としている。
電流検出回路17は、電流検出回路15の4つのバイポーラトランジスタ15a〜15dを、4つのMOSFET17a〜17dに置き換えた構成である。すなわち、電流検出用MOSFET2のソースと出力端子VSとの間にnチャンネル型MOSFET17aが接続され、このMOSFET17aに流れる電流Isと同じ電流Isを流すようにnチャンネル型MOSFET17bが設けられ、カレントミラー回路を構成している。MOSFET17bのドレインはpチャンネル型MOSFET17cを介して電源VBに接続され電流Isが流れる。MOSFET17cに流れる電流Isと同じ電流を流すようにpチャンネル型MOSFET17dが設けられ、カレントミラー回路を構成している。
これによって、電流検出回路17は、電流検出用MOSFET2に流れる電流Isを、電流検出抵抗3に流す。電流検出抵抗3に電流Isが流れると、その端子電圧は検出電圧Vsenとして得ることができ、これがコンパレータ7に入力されるようになる。
このような構成の第6実施形態によっても、第5実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
閾値設定回路11の基準電位をグランド電位以外の電位に設定する構成とすることもできる。この場合には、電流検出回路6、15、17も基準電位を合わせる構成とすることで実施可能となる。
第5実施形態および第6実施形態の構成も、第2実施形態のように電流検出用MOSFET2を設けない構成において適用することができる。
駆動用MOSFET1、検出用MOSFET2、温度補正用MOSFET9は、LDMOS以外のMOSFETを用いることもできる。
閾値設定用抵抗素子7と検出用抵抗素子3との温度特性が異なる場合でも、従来相当の構成に用いる場合に比べて過電流閾値の値の変動は抑制することができる。
図面中、1は駆動用MOSFET、2は検出用MOSFET、3、3aは電流検出抵抗、5はゲート制御部(判定回路)、6、15、17は電流検出回路、6aは差動増幅器、7はコンパレータ、8は閾値電圧設定用の抵抗素子、9は電流源、10は温度補正用のMOSFET、11は閾値設定回路、12、13、14、16は過電流検出回路である。

Claims (9)

  1. 負荷への給電経路に設けられた負荷駆動用MOSFET(1)の電流検出抵抗(3、3a)に流れる電流を検出して基準電位に対する電圧信号として出力する電流検出回路(6、15、17)と、
    定電流を流すことで発生する端子電圧を閾値電圧として出力する閾値電圧設定用の抵抗素子(8)と、
    前記電流検出回路に流れる電流により発生する検出電圧を前記閾値電圧と比較する比較器(7)と、
    前記閾値電圧設定用の抵抗素子に並列に接続され前記MOSFETと同等の温度特性を有する温度特性補正用のMOSFET(10)と、
    前記比較器の出力信号に基づいて過電流を判定する判定回路(5)と
    を備えたことを特徴とする過電流検出回路。
  2. 請求項1に記載の過電流検出回路において、
    前記電流検出抵抗(3a)は、前記負荷駆動用MOSFET(1)に直列に接続されている過電流検出回路。
  3. 請求項1に記載の過電流検出回路において、
    前記負荷駆動用MOSFET(1)は、電流検出用MOSFET(2)を並列に備えており、
    前記電流検出抵抗(3)は、前記電流検出用MOSFET(2)に直列に接続されている過電流検出回路。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の過電流検出回路において、
    前記電流検出回路(6)は、一方の入力端子が抵抗を介して前記基準電位に接続され、前記電流検出抵抗(3、3a)の両端子が2つの入力端子に入力される差動増幅器(6a)を含んで構成される過電流検出回路。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の過電流検出回路において、
    前記電流検出抵抗(3)は、一端が前記基準電位に接続されるように設けられ、
    前記電流検出回路は、カレントミラー回路(15、17)から構成され、前記負荷駆動用MOSFET(1)の電流に対応する電流を前記電流検出抵抗(3)に流すように設けられている過電流検出回路。
  6. 請求項5に記載の過電流検出回路において、
    前記電流検出回路(15)は、バイポーラトランジスタ(15a〜15d)からなるカレントミラー回路で構成されている過電流検出回路。
  7. 請求項5に記載の過電流検出回路において、
    前記電流検出回路(17)は、MOSFET(17a〜17d)からなるカレントミラー回路で構成されている過電流検出回路。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の過電流検出回路において、
    前記MOSFET(10)のオン抵抗値Ronrefと前記閾値電圧設定用の抵抗素子(8)の抵抗値Rrefとの比(Ronref/Rref)の値Rrrは、前記負荷駆動用MOSFET(1)のオン抵抗値Ronsと前記電流検出抵抗(3)の抵抗値Rsenとの比(Rons/Rsen)の値Rssと同じ値となるように設定されている過電流検出回路。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の過電流検出回路において、
    前記閾値設定用の抵抗素子(8)は、前記電流検出抵抗(3、3a)と同等の温度特性を有するものを設けている過電流検出回路。
JP2016089320A 2016-04-27 2016-04-27 過電流検出回路 Active JP6658269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016089320A JP6658269B2 (ja) 2016-04-27 2016-04-27 過電流検出回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016089320A JP6658269B2 (ja) 2016-04-27 2016-04-27 過電流検出回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017198537A true JP2017198537A (ja) 2017-11-02
JP6658269B2 JP6658269B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=60237752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016089320A Active JP6658269B2 (ja) 2016-04-27 2016-04-27 過電流検出回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6658269B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109830946A (zh) * 2019-02-18 2019-05-31 漳州科华技术有限责任公司 双母线双功率管限流电路及芯片和电子设备
JP2020048035A (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社デンソー 回路異常検出装置
KR102664818B1 (ko) * 2021-11-05 2024-05-08 주식회사 현대케피코 프리휠링 다이오드 오픈 고장 진단 시스템 및 오픈 고장 진단 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06188641A (ja) * 1992-12-17 1994-07-08 Fuji Electric Co Ltd 電流検出装置および電流制限装置
JPH09257840A (ja) * 1996-03-22 1997-10-03 Nissan Motor Co Ltd 過電流検知回路
JP2014154669A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Denso Corp 過電流検出回路
JP2016123220A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 株式会社デンソー 過電流検出回路

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06188641A (ja) * 1992-12-17 1994-07-08 Fuji Electric Co Ltd 電流検出装置および電流制限装置
JPH09257840A (ja) * 1996-03-22 1997-10-03 Nissan Motor Co Ltd 過電流検知回路
JP2014154669A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Denso Corp 過電流検出回路
JP2016123220A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 株式会社デンソー 過電流検出回路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020048035A (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社デンソー 回路異常検出装置
CN109830946A (zh) * 2019-02-18 2019-05-31 漳州科华技术有限责任公司 双母线双功率管限流电路及芯片和电子设备
CN109830946B (zh) * 2019-02-18 2020-10-16 漳州科华技术有限责任公司 双母线双功率管限流电路及芯片和电子设备
KR102664818B1 (ko) * 2021-11-05 2024-05-08 주식회사 현대케피코 프리휠링 다이오드 오픈 고장 진단 시스템 및 오픈 고장 진단 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6658269B2 (ja) 2020-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6070841B2 (ja) 過電流検出回路
US20230324939A1 (en) Voltage regulator
JP6330655B2 (ja) 過電流検出回路
US11467611B2 (en) Current limiting electronic fuse circuit
TWI631807B (zh) 電壓調節器
JP5266084B2 (ja) 過電流保護回路
TW201035712A (en) Voltage regulator
CN106066419B (zh) 电流检测电路
US10050031B2 (en) Power conventer and semiconductor device
TW201244314A (en) Voltage regulator
JPH075225A (ja) 金属・酸化物・半導体電界効果トランジスタのドレイン電流を監視する回路構造体
US10135234B2 (en) Preventive apparatus
CN114705904A (zh) 一种高精度过电流检测电路
JP6785705B2 (ja) 過電流保護回路及びボルテージレギュレータ
JP2010193033A (ja) 過電流保護回路
JP6658269B2 (ja) 過電流検出回路
US7612550B2 (en) Dropper type regulator
JP5767855B2 (ja) レギュレータ回路
US11378598B2 (en) Semiconductor integrated circuit device and current detection circuit
JP5666694B2 (ja) 負荷電流検出回路
JP2007218664A (ja) 電流検出装置
JP2001267899A (ja) 負荷駆動回路
JP2007315836A (ja) 過熱検知装置
KR102658159B1 (ko) 과열 보호 회로 및 이것을 구비한 반도체 장치
JP3901449B2 (ja) 半導体集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6658269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250