JP2011027456A - 温度検出器、温度検出器用回路素子の調整装置および温度検出器用回路素子の調整方法 - Google Patents

温度検出器、温度検出器用回路素子の調整装置および温度検出器用回路素子の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を少なくし、かつコストを低く抑えられるようにする。
【解決手段】温度検出器は、感温ダイオードD(感温素子)で検出した温度に応じた電圧を出力する温度検出部50と、温度検出部50から出力された電圧に応じたPWM信号(パルス信号)に変換して出力する波形変換部40と、波形変換部40から出力されたPWM信号に基づいて温度を取得する温度取得部10と、PWM信号の伝達経路に備えられて回路異常を検出する異常検出部20と、PWM信号の信号状態と温度との関係に基づいて、PWM信号を変化させて温度検出誤差を調整する可変抵抗器R5,R6や可変コンデンサC2(回路素子)を有する。温度検出器の回路構成の一部に用いる抵抗器やコンデンサ等の回路素子を利用すればよく、新たな回路素子を追加する必要が無い。
【選択図】図1

Description

本発明は、温度検出部、波形変換部、温度取得部および異常検出部を有する温度検出器、その温度検出器に備える回路素子の調整装置および調整方法に関する。
従来では、感温ダイオードの順方向電圧のばらつきを低減させることを目的とした技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この技術では、温度検出素子に一端側が直列に接続される複数の抵抗器を備えておき、いずれか一の抵抗器の他端側を選択して接続することによって温度検出素子の両端に加わる電圧値(すなわち温度に応じた電圧)を調整している。
上述した調整を行えば、感温ダイオードの順方向電圧のばらつきはオフセット分について調整される。例えば、3つの感温ダイオードについて実線,一点鎖線および二点鎖線で各々示す特性線を図12(A)に示す。このようなばらつきがあった半導体装置相互間の温度特性は、図12(B)に示すようにオフセットされる。したがって、特定温度Tfにおける感温ダイオードの順方向電圧について素子間のばらつきを無くすことができる。
特開2006−344721号公報
しかし、感温ダイオードについて素子間のばらつきを無くして温度に応じた電圧を正確に出力できたとしても、当該電圧を伝達する伝達経路(回路を含む)をどのように構成するかによって電圧が変化する。言い換えれば、電圧にばらつきが生じる。よって最終的に伝達された電圧に基づいて変換する温度は、実際の温度と誤差が生じる場合がある。
実際の温度との誤差を補正するには、誤差補正用の回路を温度検出器に備える方法が考えられる。ところが、誤差補正用の回路を備えるにあたって回路を新たに設計したり、回路を構成する回路素子が別途に必要となるので、コストが嵩むという問題点がある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を少なくし、かつコストを低く抑えられる温度検出器、温度検出器用回路素子の調整装置および温度検出器用回路素子の調整方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、感温素子で検出した温度に応じた電圧を出力する温度検出部と、前記温度検出部から出力された電圧に応じたパルス信号に変換して出力する波形変換部と、前記波形変換部から出力されたパルス信号に応じた電圧に変換する温度取得部と、前記パルス信号の伝達経路に備えられて回路異常を検出する異常検出部と、を有する温度検出器において、前記パルス信号の信号状態と前記温度との関係に基づいて、前記パルス信号を変化させて温度検出誤差を調整する回路素子を有することを特徴とする。
この構成によれば、温度検出部から温度取得部までの伝達経路においてパルス信号にばらつきが生じても、回路素子によってパルス信号を変化させて温度検出誤差を調整する。この回路素子は温度検出器の回路構成の一部に用いる回路素子を利用すればよく、新たな回路素子を追加する必要が無い。したがって、伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を少なくし、かつコストを低く抑えることができる。
なお、「パルス信号を変化させ」る形態は、パルス幅、振幅、基準電位(立ち下がり時の電位)のうちで一以上を変化させる形態が該当する。「感温素子」は素子自体の温度が変化すると、素子の両端間に生じる(他に「加わる」とも表現できる。以下同様である。)電圧や素子を流れる電流が変化するものであれば任意の素子を用いてよい。素子の例としては、感温ダイオード(具体的にはガリウム・アルミニウム・砒素ダイオード(以下では「GaAlAsダイオード」と呼ぶ。)やシリコンダイオード等),ロジウム鉄抵抗器,ゲルマニウム抵抗器,白金抵抗器,酸化ルテニウム抵抗器等が該当する。「回路素子」はパルス信号を変化させることができれば任意の素子を用いてよく、例えば抵抗器やコンデンサ等が該当する。
請求項2に記載の発明は、前記回路素子は、前記異常検出部に一以上を備えることを特徴とする。この構成によれば、一の回路素子によって温度検出誤差を調整することができ、二以上の回路素子を備える場合にはある回路素子が調整不能になっても他の回路素子で調整することができる。
請求項3に記載の発明は、前記回路素子は、前記パルス信号のデューティを変化させて温度検出誤差を調整することを特徴とする。この構成によれば、回路素子によってパルス信号のデューティを変化させるだけでよいので、調整を簡単に行える。
請求項4に記載の発明は、前記回路素子は、前記パルス信号の振幅を変化させて温度検出誤差を調整することを特徴とする。この構成によれば、回路素子によってパルス信号の振幅を変化させるだけでよいので、調整を簡単に行える。
請求項5に記載の発明は、前記回路素子は、前記パルス信号の基準電位を変化させて温度検出誤差を調整することを特徴とする。この構成によれば、回路素子によってパルス信号の基準電位を変化させるだけでよいので、調整を簡単に行える。
請求項6に記載の発明は、前記回路素子には、可変抵抗器および可変コンデンサのうちで一方または双方を用いることを特徴とする。この構成によれば、可変抵抗器や可変コンデンサを変化させるだけでよいので、調整をいつでも簡単に行える。
請求項7に記載の発明は、前記可変抵抗器にはトリマ抵抗器またはレーザートリミング抵抗器を用い、前記可変コンデンサにはトリマコンデンサを用いることを特徴とする。この構成によれば、トリマ抵抗器やトリマコンデンサは、工具(例えばドライバー等)を用いて簡単に抵抗値や容量値を調整できる。また、レーザートリミング抵抗器は、レーザー加工により素子の一部を加工することで簡単に抵抗値を調整できる。
請求項8に記載の発明は、複数の温度を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された温度ごとに感温素子の温度を調整する温度調整部と、前記温度調整部によって前記感温素子を調整した温度となるように請求項7に記載の回路素子の一部を加工して調整する加工調整部と、を有することを特徴とする。この構成によれば、予め記憶部に記憶した温度で感温素子の温度を調整し、当該温度となるように加工調整部によって回路素子の一部を加工する。よって、伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を確実に少なくし、かつコストを確実に低く抑えることができる。
請求項9に記載の発明は、複数の温度を記憶する記憶工程と、前記記憶工程に記憶された温度ごとに感温素子の温度を調整する温度調整工程と、前記温度調整工程によって前記感温素子を調整した温度となるように請求項7に記載の回路素子の一工程を加工して調整する加工調整工程と、を有することを特徴とする。この構成によれば、予め記憶工程に記憶した温度で感温素子の温度を調整し、当該温度となるように加工調整工程によって回路素子の一工程を加工する。よって、伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を確実に少なくし、かつコストを確実に低く抑えることができる。
温度検出器の構成例を示す回路図である。 正常時の温度(電圧)とデューティとの関係例を示すグラフ図である。 誤差発生時の温度(電圧)とデューティとの関係例を示すグラフ図である。 可変コンデンサによる調整例を示すタイムチャートである。 誤差発生時の温度(電圧)とデューティとの関係例を示すグラフ図である。 誤差発生時の温度(電圧)とデューティとの関係例を示すグラフ図である。 一方の可変抵抗器による調整例を示すタイムチャートである。 双方の可変抵抗器による調整例を示すタイムチャートである。 調整装置の構成例を示す模式図である。 レーザートリミング抵抗器の構成例を示す縦断面図である。 レーザートリミング抵抗器の抵抗値を変更する例を示す平面図である。 従来技術における温度と電圧との関係を示すグラフ図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に記載する「接続」は、特に明示しない限り、電気的な接続を意味する。また、各実施の形態で用いる要素は、共通する要素について同一の符号を付す。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は、温度検出誤差を調整する回路素子として可変抵抗器および可変コンデンサの双方を備える例であって、図1から図8までを参照しながら説明する。ここで、図1には温度検出器の構成例を回路図で示す。図2には正常時の温度(電圧)とデューティとの関係例をグラフ図で示す。図3には誤差発生時の温度(電圧)とデューティとの関係例をグラフ図で示す。図4には可変コンデンサによる調整例をタイムチャートで示す。図5,図6には誤差発生時の温度(電圧)とデューティとの関係例をグラフ図で示す。図7には一方の可変抵抗器による調整例をタイムチャートで示す。図8には双方の可変抵抗器による調整例をタイムチャートで示す。
図1に示す温度検出器は、温度取得部10,異常検出部20,絶縁部30,波形変換部40,温度検出部50などを有する。図示する温度取得部10と異常検出部20は、定電流源Eiと接地を共有する。
温度検出部50は感温素子で検出した温度に応じた電圧(直流電圧)を端子X4から出力する機能を有し、感温ダイオードDや定電流源Eiなどを有する。感温ダイオードDは「感温素子」に相当し、素子自体の温度に応じて素子を流れる電流および素子の両端に生じる電圧が変化する。この感温ダイオードDには、例えばGaAlAsダイオードやシリコンダイオード等を用いる。定電流源Eiは感温ダイオードDに対して一定の電流を安定的に供給する。
波形変換部40は温度検出部50から出力された電圧に応じたパルス信号に変換して出力する機能を有する。パルス信号としてPWM(パルス幅変調)信号を用いるため、波形変換部40では温度検出部50から出力された電圧をプラス端子に入力し、三角波発生部60で発生させた三角波(基本波)信号をマイナス端子に入力する。なお、波形変換部40の具体的な構成や作用等については周知であるので図示および説明を省略する。
絶縁部30は、一次側と二次側とを分離し、一次側から二次側にPWM信号を伝達する機能を有する。一次側は波形変換部40や温度検出部50等が該当し、二次側は温度取得部10や異常検出部20等が該当する。本例の絶縁部30には、閾値以上の電流を入力すると発光する発光素子(例えば発光ダイオード)と、発光素子が発した光を受光して出力する受光素子(例えばフォトトランジスタ)とを有するフォトカプラを用いる。なお、フォトトランジスタのエミッタ端子を後述する端子X3に接続するため、発光ダイオードに入力されたPWM信号を反転して出力する。
異常検出部20は回路異常を検出する機能を有し、PWM信号の伝達経路(本例では波形変換部40と温度取得部10との間)に備えられる。本例の異常検出部20は、抵抗器(固定抵抗器)R3,R4,R7,R8、可変抵抗器R5,R6、可変コンデンサC2、オペアンプOP、電界効果トランジスタQなどを有する。なお、図1では可変抵抗器R5,R6および可変コンデンサC2は一つずつ備える構成を示すが、各回路素子のうち一以上の回路素子について複数を直列接続または並列接続する構成としてもよい。
まず、抵抗器R8,電界効果トランジスタQおよび可変コンデンサC2は、端子X3から入力するPWM信号の電圧値を決定する回路を構成する。具体的には、定電圧源Evと電界効果トランジスタQのゲート端子との間に抵抗器R8を接続し、接地(共有電位を含む。以下同じ。)と電界効果トランジスタQのゲート端子との間に可変コンデンサC2を接続する。電界効果トランジスタQは、ゲート端子を上述した回路素子のほかに端子X3に接続し、ソース端子を可変抵抗器R6の一端側に接続し、ドレイン端子を接地する。可変コンデンサC2はPWM信号のパルス幅を調整する役割を担い、例えばトリマコンデンサを用いる。
また、可変抵抗器R5,R6および抵抗器R7は、検出位置P3において異常電圧を検出する検出回路を構成する。定電圧源Evと接地との間には、可変抵抗器R5と抵抗器R7を直列接続する。可変抵抗器R5と抵抗器R7との接続点を検出位置P3とし、当該接続点には可変抵抗器R6の他端側を接続する。言い換えれば、可変抵抗器R6は検出位置P3と電界効果トランジスタQのソース端子との間に接続する。パルス信号の上限電圧と下限電圧を決定する。これにより、温度取得部で上限、下限を超える電圧を検出すると、異常を検出することができる。例えば、工具(例えばドライバー等)を用いて抵抗値を調整するトリマ抵抗器や、レーザー加工により素子の一部を加工して切れ目を入れることで抵抗値を調整するレーザートリミング抵抗器(「レーザートリマブル抵抗器」とも呼ぶ。)などを用いる。
さらに、オペアンプOPおよび抵抗器R3,R4はPWM信号を安定して端子X2から出力する安定化回路を構成する。オペアンプOPのプラス入力端子には抵抗器R4の一端側を接続し、当該抵抗器R4の他端側を検出位置P3に接続する。オペアンプOPのマイナス入力端子は、オペアンプOPの出力端子および端子X2に接続する。オペアンプOPの出力端子と接地との間には抵抗器R3を接続する。これらの接続によってボルテージフォロワを形成するので、インピーダンス変換が行える。
温度取得部10は、波形変換部40から出力されたPWM信号(すなわち端子X1に入力されたPWM信号)に基づいて温度を取得する機能を有する。本例の温度取得部10は、AD変換器11,DA変換器12,抵抗器R2などを有する。抵抗器R2は、端子X1と接地との間に接続する。DA変換器12は端子X1とAD変換器11との間に介在して接続され、本例ではCRフィルタ(抵抗器R1およびコンデンサC1)を用いる。AD変換器11は、DA変換器12から出力される電圧VAを温度データに変換する機能を有する。直流の電圧VAは、端子X1に入力されたPWM信号の平均電圧である。例えば電圧VAが2.5[V]のとき、温度が80[℃]を示すデジタルデータに変換する。なお、AD変換器11の具体的な構成や作用等については周知であるので図示および説明を省略する。
上述のように構成された温度検出器において、検出された温度に誤差が生じた場合、波形変換部40から出力されるPWM信号の調整例を説明する。なお温度検出器による温度を取得する前に予め実験や実地試験を行って、正常なPWM信号のときにおける当該PWM信号のデューティと温度(電圧VA)との関係を把握しておく必要がある。この関係を一例を図2に示す。
図2では、縦軸を温度[℃]とし、横軸をPWM信号のデューティ(以下では単に「デューティ」と呼ぶ。)[%]としたときの関係を特性線L1で示す。この特性線L1は、温度Ta(例えば10[℃])のときにデューティDa(例えば0[%])となり、温度Tb(例えば150[℃],Tb>Ta)のときにデューティDb(例えば100[%],Db>Da)となる関係である。この関係は一例に過ぎず、Tb<TaおよびDb<Daのうち一方または双方が成立する関係で設定してもよい。この関係では、中間の温度Tx(例えば80[℃])のときにデューティDx(例えば50[%])になる。なお、本例の特性線L1は直線で設定しているが、非直線(曲線や折れ線等)で設定してもよい。
PWM信号の調整は、可変コンデンサC2による調整と、可変抵抗器R5,R6による調整とがある。前者の可変コンデンサC2による調整は、PWM信号のパルス幅が正常時よりも広狭する場合に行う。後者の可変抵抗器R5,R6による調整は、PWM信号の振幅が正常時よりも増減する場合に行う。以下では、各調整について説明する。
(a)可変コンデンサC2による調整
例えば、誤差発生時に温度とデューティとの関係が図3に一点鎖線で示す特性線L2や、二点鎖線で示す特性線L3のように変化する場合を仮定する。特性線L2は、温度TbのときにデューティDc(Dc<Db)にしか達せず、正常時の特性線L1よりも傾きが急である。これは、パルス信号の振幅が大きく、検出電圧が大きくなっている状態であり、正常にするには、パルス信号のデューティを小さくすればよい。一方、特性線L3は、デューティDbのときに温度Tyにしか達せず、正常時の特性線L1よりも傾きが緩やかである。これは、パルス信号の振幅が小さく、検出電圧が小さくなっている状態であり、正常にするには、パルス信号のデューティを大きくすればよい。
そこで、誤差発生時のパルス幅が正常時よりも広狭するときは、可変コンデンサC2の容量を変化させる。可変コンデンサC2としてトリマコンデンサを用いる場合は、調整手段(例えばドライバ等)を使えば、簡単に容量値を調整できる。可変コンデンサC2の容量が大きくすれば、電界効果トランジスタQのゲート端子に入力される電圧が当該電界効果トランジスタQを駆動する閾値に達するまでの時間が長くなる。逆に可変コンデンサC2の容量が小さくすれば、電界効果トランジスタQを駆動する閾値に達するまでの時間が短くなる。可変コンデンサC2の容量を適切に調整することで、電界効果トランジスタQのソース端子から出力されるPWM信号(言い換えれば図1の検出位置P3で検出されるPWM信号)のパルス幅を変化させることができる。誤差発生時のパルス幅が正常時よりも広がった例を図4に示す。
図4には、PWM信号S1(上段)、PWM信号S2(中段)、PWM信号S3(下段)についてそれぞれ横軸を時間tとした経時的変化を示す。実線で図示するPWM信号S1は、波形変換部40の出力端子、すなわち図1の検出位置P5で誤差発生時に検出されるPWM信号の波形である。時刻t1,t5で電圧VHに立ち上がり、時刻t4,t8で電圧VL(VL<VH)に立ち下がっている。なお、二点鎖線で併せて図示する正常時のPWM信号は、時刻t1,t5よりも遅い時刻t2,t6で電圧VHに立ち上がり、時刻t4,t8で電圧VLに立ち下がる。このPWM信号S1の波形のまま温度取得部10に伝達すると電圧VAが正常時よりも大きくなるため、正常時よりも高い温度が取得される。
PWM信号S2は、電界効果トランジスタQのゲート端子、すなわち図1の検出位置P4で検出されるPWM信号の波形である。上述したように正常時よりも高い温度が取得される場合は、可変コンデンサC2の容量が大きくなるように調整する。この調整によって、時刻t1,t5から立ち上がり始め、時刻t2,t6に閾値VTh(VL<VTh<VH)に達し、時刻t4,t8で電圧VLに立ち下がる。また、図1の検出位置P1で検出されるPWM信号の波形はPWM信号S3のようになる。すなわち、PWM信号S3は、上段に二点鎖線で示す正常時のPWM信号と同一波形となる。当該PWM信号S3と併せて図示する一点鎖線は、DA変換器12から出力されて上記検出位置P1で検出される電圧VA(平均電圧)を示す。このことは、図3に示す誤差発生時の特性である特性線L2の傾きを矢印d1のように緩やかにして、正常時の特性である特性線L1に調整したことを意味する。
一方、誤差発生時のパルス幅が正常時よりも狭まった場合は、可変コンデンサC2の容量が小さくなるように調整すればよい。この調整によって、図3に示す誤差発生時の特性である特性線L3の傾きを矢印d2のように急にして、正常時の特性である特性線L1に調整できる。したがって、PWM信号のパルス幅が正常時よりも広狭しても、可変コンデンサC2による調整で正常時の温度を取得することができる。
(b)可変抵抗器R5,R6の一方による調整
例えば、誤差発生時に温度とデューティとの関係が図5に一点鎖線で示す特性線L4や、二点鎖線で示す特性線L5のように変化する場合を仮定する。特性線L4は温度TbのときにデューティDe(De<Db)にしか達せず、特性線L5は温度TaのときにデューティDd(Dd>Da)にしか達しない。ただし、特性線L4,L5はいずれも特性線L1と同じ傾きである。これらの状態では、PWM信号の振幅を調整する必要がある。
そこで、誤差発生時のPWM信号について振幅を調整するために、可変抵抗器R5,R6のうち一方を調整する。可変抵抗器R5,R6としてトリマ抵抗器(例えばレーザートリミング抵抗器)を用いる場合は、上記加工手段を用いて素子の一部を加工することで簡単に抵抗値を調整できる。例えば可変抵抗器R5について、抵抗値を大きくすると検出位置P3の電位は下がり、抵抗値を小さくすると検出位置P3の電位は上がる。また、可変抵抗器R6について、抵抗値を大きくすると検出位置P3の電位は上がり、抵抗値を小さくすると検出位置P3の電位は下がる。
図7には、PWM信号S4(上段)、PWM信号S5(中段)、PWM信号S6(下段)についてそれぞれ横軸を時刻tとした経時的変化を示す。実線で図示するPWM信号S4は、上述した図1の検出位置P5で誤差発生時に検出されるPWM信号の波形であるが、図4と比べてパルス幅が狭くなっている点が異なる。すなわち、二点鎖線で併せて図示する正常時のPWM信号が時刻t2,t6で電圧VHに立ち上がるのに対して、これよりも遅い時刻t3,t7に電圧VHに立ち上がる。電圧VLに立ち下がるタイミングは時刻t4,t8で同じである。このPWM信号S4の波形のまま温度取得部10に伝達すると電圧VAが正常時よりも小さくなるため、正常時よりも低い温度が取得される。
PWM信号S5は、オペアンプOPの入出力端子、すなわち図1の検出位置P2,P3で検出されるPWM信号の波形である。上述したように正常時よりも低い温度が取得される場合は、可変抵抗器R5の抵抗値を小さくする調整か、あるいは可変抵抗器R6の抵抗値を大きくする調整を行う。この調整によって、PWM信号S5の振幅をPWM信号S4の振幅(すなわち電圧VH)よりも大きな振幅(すなわち電圧VU)にする。また、図1の検出位置P1で検出されるPWM信号の波形はPWM信号S6のようになり、当該PWM信号S6と併せて一点鎖線で図示する電圧VA(平均電圧)になる。このことは、図5に示す誤差発生時の特性である特性線L5のレベルを矢印d4のように増加させて、正常時の特性である特性線L1に調整したことを意味する。
一方、誤差発生時のパルス幅が正常時よりも広がった場合は、可変抵抗器R5の抵抗値を大きくする調整か、あるいは可変抵抗器R6の抵抗値を小さくする調整を行えばよい。この調整によってPWM信号S5の振幅が小さくなり、図3に示す誤差発生時の特性である特性線L4のレベルを矢印d3のように減少させ、正常時の特性である特性線L1に調整できる。したがって、PWM信号のパルス幅が正常時よりも広狭しても、可変抵抗器R5,R6の一方による調整で正常時の温度を取得することができる。なお一般的には、製品出荷前の出荷検査時に、所定位置(例えば検出位置P3等)で検出されるPWM信号の波形の振幅(電圧値)が所望の振幅となるように可変抵抗器R5,R6を調整する。
(c)可変抵抗器R5,R6の双方による調整
誤差発生時に温度とデューティとの関係が図6に示す特性線L6,L7のように変化する場合は、可変抵抗器R5,R6の双方を調整する必要がある。可変抵抗器R5の抵抗値を調整すると、PWM信号の上限電圧を変化させることができる。さらに抵抗器R6の抵抗値を調整すると、PWM信号の立ち下がり時電位(以下では単に「基準電位」と呼ぶ。)を変化させることができる。
図8には、PWM信号S4(上段)、PWM信号S7(中段)、PWM信号S8(下段)についてそれぞれ横軸を時刻tとした経時的変化を示す。実線で図示するPWM信号S4と、PWM信号S4に併せて図示する二点鎖線のPWM信号とは、説明を簡単にするために図7と同じにする。そのため、PWM信号S4の波形のまま温度取得部10に伝達すると電圧VAが正常時よりも小さくなるため、正常時よりも低い温度が取得される。
PWM信号S7は、オペアンプOPの入出力端子、すなわち図1の検出位置P2,P3で検出されるPWM信号の波形である。可変抵抗器R5を調整すると、上述したようにPWM信号S7の振幅が変化する。図8の例では、PWM信号S7の振幅をPWM信号S4の振幅(すなわち電圧VH)よりも大きな振幅(すなわち電圧VU)にしている。さらに可変抵抗器R6を調整すると、基準電位が変化する。図8の例では、PWM信号S7の基準電位が電圧VLよりも高い電圧VMになっている。
この調整によって、PWM信号S7はPWM信号S4に比べて基準電位が上がり、図1の検出位置P1で検出されるPWM信号の波形はPWM信号S8のようになる。すなわちPWM信号S8の平均電圧を示す電圧VAは一点鎖線のようになり、図7と同じ電位になる。したがって、正常時の特性である特性線L1に調整することができる。
なお、上述した(a)可変コンデンサC2による調整、(b)可変抵抗器R5,R6の一方による調整、(c)可変抵抗器R5,R6の双方による調整は、いずれか一の調整のみを行ってもよく、二以上の調整を行ってもよい。例えば、(a)可変コンデンサC2による調整と、(b)可変抵抗器R5,R6の一方による調整とを組み合わせると、特性線の傾きと増減(レベルシフト)とを行うことができる。よって、特性線が図3,図5,図6に示すような直線であれば、任意の特性線を特性線L1に調整することができる。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。まず請求項1に対応し、PWM信号S1,S4の信号状態と温度との関係に基づいて、PWM信号S1,S4を変化させて温度検出誤差を調整する回路素子(すなわち可変コンデンサC2および可変抵抗器R5,R6)を備える構成とした(図1,図4,図7,図8を参照)。温度検出部50から温度取得部10までの伝達経路においてパルス信号にばらつきが生じても、可変コンデンサC2および可変抵抗器R5,R6のうちで一以上を調整することで、PWM信号S1,S4を変化させて温度検出誤差を無くす。可変コンデンサC2や可変抵抗器R5,R6は温度検出器の回路構成の一部に用いる回路素子を利用すればよく、新たな回路素子を追加する必要が無い。したがって、伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を少なくし、かつコストを低く抑えることができる。
請求項2に対応し、回路素子(すなわち可変コンデンサC2および可変抵抗器R5,R6)は、異常検出部20に一以上を備える構成とした(図1を参照)。この構成によれば、一の回路素子によって温度検出誤差を調整することができ、二以上の回路素子を備える場合にはある回路素子が調整不能になっても他の回路素子で調整することができる。例えば、可変抵抗器R5,R6にレーザートリミング抵抗器を用いる場合は、調整を行う際に素子の一部を加工するため、調整後は元の値に戻すことができない。よって、調整にかかわった回路素子以外の回路素子で調整を行うことで、正常時の温度に補正することができる。
請求項3に対応し、可変コンデンサC2は、PWM信号S1のデューティを変化させて温度検出誤差を調整する構成とした(図1,図4を参照)。この構成によれば、可変コンデンサC2の容量を変化させてPWM信号S1のデューティを変化させるだけでよいので、調整を簡単に行える。
請求項4に対応し、可変抵抗器R5,R6の一方は、PWM信号S4の振幅を変化させて温度検出誤差を調整する構成とした(図1,図7を参照)。この構成によれば、可変抵抗器R5または可変抵抗器R6のいずれか一方の抵抗値を変化させてPWM信号S4の振幅を変化させるだけでよいので、調整を簡単に行える。
請求項5に対応し、可変抵抗器R5,R6の双方は、PWM信号S4の基準電位を変化させて温度検出誤差を調整する構成とした(図1,図8を参照)。この構成によれば、可変抵抗器R5または可変抵抗器R6の双方にかかる抵抗値を変化させてPWM信号S4の基準電位を変化させるだけでよいので、調整を簡単に行える。
請求項6,7に対応し、可変抵抗器R5,R6および可変コンデンサC2の双方を用い、可変抵抗器R5,R6にはトリマ抵抗器またはレーザートリミング抵抗器を用い、可変コンデンサC2にはトリマコンデンサを用いる構成とした(図1を参照)。この構成によれば、工具やレーザー加工によって簡単に抵抗値や容量値を調整できる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は、調整装置によってレーザートリミング抵抗器の抵抗値を調整する例であって、図9から図12までを参照しながら説明する。図9には調整装置の構成例を模式図で示す。図10には、レーザートリミング抵抗器の構成例を縦断面図で示す。図11には、レーザートリミング抵抗器の抵抗値を変更する例を平面図で示す。図12には調整装置による抵抗値の調整例を示す。なお、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示す調整装置70は、可変抵抗器R5,R6の抵抗値を調整する装置であって、制御部71,レーザー加工部73,温度調整部74などを有する。なお図9には、図1に示す温度取得部10(一部)、異常検出部20(一部)、温度検出部50を示す。
制御部71は記憶部72を備え、制御対象(すなわちレーザー加工部73や温度調整部74等)の作動を制御する。当該制御部71は、本形態ではCPUを中心にプログラム実行で作動する構成とするが、ハードウェアロジックによって作動する構成としてもよい。記憶部72には、調整装置70の全体を司るプログラムや、上記制御対象に伝達する信号やデータ等のほか、実施の形態1の図2に示すような温度と電圧との関係を示すデータなどを記憶する。当該記憶部72は、これらの信号やデータ等を記録できる任意の記録媒体を適用でき、例えば半導体メモリ(ICカードやメモリカード等を含む),磁気記録媒体(テープ,ディスク,ドラム等),光磁気記録媒体(DVD,MD,MO等が該当し、ディスクやカード等の形態を問わない)等のうちで一以上が該当する。温度調整部74は、制御部71から指令される信号に従って感温ダイオードDの温度を調整する。
レーザー加工部73は「加工調整部」に相当し、可変抵抗器R5,R6の近傍に配置する。このレーザー加工部73は、制御部71から指令される信号に従って可変抵抗器R5,R6の所定部位にレーザービームを照射する。ここで、可変抵抗器R5,R6として用いるレーザートリミング抵抗器80の構造について図10を参照しながら説明する。
図10に示すレーザートリミング抵抗器80は、抵抗膜81,保護コート膜82,電極86,基体87などを有する。「抵抗体」に相当する抵抗膜81は、保護コート膜82と基体87との間に介在する。通常の抵抗器は樹脂膜でさらに表面を保護コーティングするが、レーザートリミング抵抗器80は抵抗膜81を露出させて、レーザービームを透過可能な保護コート膜82で覆う。電極86や基体87等は錫メッキ83,ニッケルメッキ84,銅メッキ85などで覆う。
レーザービームが保護コート膜82を透過して抵抗膜81に照射されると、照射された部位の抵抗膜81が酸化して不導体になると抵抗値が変わる。抵抗膜81にレーザービームを照射する態様は任意であるが、例えば図11に示すような直線状のスリット88が該当し、スリット88の形状、本数、長さでレーザートリミング抵抗器80(可変抵抗器R5,R6)の抵抗値を調整することができる。図11には、スリット88をプランジカットとし、両端から交互に行うサーペンタインカットの例を示す。サーペンタインカットは、レーザートリミング抵抗器80の抵抗値を大きくすることができる。
上述のように構成された調整装置70によって可変抵抗器R5,R6の抵抗値を調整する例について、図2を参照しながら説明する。記憶部72には、図2に示す特性線L1を特定するために必要な情報を記憶しておく。図2に示す特性線L1は直線であるので、二点以上(すなわち温度Ta,Tb)を記憶すれば足りる。
まず、温度調整部74によって感温ダイオードDを温度Taに調整し、温度Taのまま定電流源Eiから電流を供給する。電流Iが供給されると感温ダイオードDの両端間に電圧が生じ、当該電圧は端子X4から出力される。実施の形態1で説明したように、端子X4から出力された電圧に基づいて波形変換部40がPWM信号を発生させ、異常検出部20を経て温度取得部10に入力される。温度取得部10では伝達されたPWM信号を、最終的にAD変換器11で温度(デジタルデータ)を取得する。こうして取得した温度を制御部71に入力する。制御部71は、AD変換器11から入力した温度が温度Taとなるようにレーザー加工部73に対して信号を伝達し、可変抵抗器R5,R6の所定部位にレーザービームを照射する。
温度Taでの調整を終えると、温度調整部74によって感温ダイオードDを温度Tbに調整し、温度Tbのまま定電流源Eiから電流を供給する。制御部71には、再びAD変換器11から温度が入力される。制御部71は、AD変換器11から入力した温度が温度Tbとなるようにレーザー加工部73に対して信号を伝達し、可変抵抗器R5,R6の所定部位にレーザービームを照射する。こうして温度Taおよび温度Tbの調整を終えると、感温ダイオードDの温度特性を特性線L1のように設定することができる。
上述した実施の形態2によれば、以下に示す各効果を得ることができる。請求項8に対応し、複数の温度(本例では温度Ta,Tb)を記憶する記憶部72と、記憶部72に記憶された温度ごとに感温ダイオードDの温度を調整する温度調整部74と、温度調整部74によって感温ダイオードDを調整した温度となるように回路素子(すなわち可変抵抗器R5,R6)の一部を加工して調整するレーザー加工部73とを備えた(図9を参照)。この構成によれば、予め記憶部72に記憶した温度で感温ダイオードDの温度を調整し、当該温度となるようにレーザー加工部73によって回路素子の一部を加工すればよい。よって、伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を確実に少なくし、かつコストを確実に低く抑えることができる。
請求項9に対応し、複数の温度(本例では温度Ta,Tb)を記憶する記憶工程と、記憶工程に記憶された温度ごとに感温ダイオードDの温度を調整する温度調整工程と、温度調整工程によって感温ダイオードDを調整した温度となるように回路素子(すなわち可変抵抗器R5,R6や可変コンデンサC2)の一部を加工して調整する加工工程とを備えた(図9を参照)。この構成によれば、予め記憶工程に記憶した温度で感温ダイオードDの温度を調整し、当該温度となるように加工工程によって回路素子の一部を加工すればよい。よって、伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を確実に少なくし、かつコストを確実に低く抑えることができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1,2に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
実施の形態1,2では、感温素子として感温ダイオードD(具体的にはGaAlAsダイオードやシリコンダイオード等)を用いた。この形態に代えて、他の感温素子を用いてもよい。他の感温素子としては、例えばロジウム鉄抵抗器,ゲルマニウム抵抗器,白金抵抗器,酸化ルテニウム抵抗器等が該当する。これらの感温素子であっても、回路素子(すなわち可変抵抗器R5,R6や可変コンデンサC2)による調整を行うことにより、伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を確実に少なくし、かつコストを確実に低く抑えることができる。
実施の形態1,2では、波形変換部40でPWM信号を出力するにあたって、三角波発生部60で発生させた三角波(基本波)信号をマイナス端子に入力する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、他の基本波信号をマイナス端子に入力する構成としてもよい。他の基本波信号としては、鋸波発生部で発生させる鋸波などが該当する。他の基本波信号を入力する場合でも、的確なPWM信号を出力することができる。よって、実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
実施の形態1,2では、温度取得部10に温度情報を伝達する伝達信号として、波形変換部40で出力するPWM信号を用いた(図1を参照)。この形態に代えて、他の伝達信号を用いてもよい。他の伝達信号としては、パルス周波数変調(PFM)信号などが該当する。他の伝達信号を用いる場合でも、温度取得部10に的確に伝達することができる。よって、実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
実施の形態1では、可変抵抗器R5,R6として、トリマ抵抗器またはレーザートリミング抵抗器を用いる構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、目的の抵抗値に調整可能な他の抵抗器を用いる構成としてもよい。他の抵抗器としては、例えば集合抵抗(抵抗アレイ)などが該当する。他の抵抗器を用いた場合でも、PWM信号の振幅を調整できる。よって、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
実施の形態1では、温度検出誤差を調整するための回路素子として、可変抵抗器R5,R6および可変コンデンサC2を適用した(図1を参照)。この形態に代えて、他の素子を回路素子として適用してもよい。他の素子は、抵抗器R7や抵抗器R8等が該当し、可変抵抗器を用いる。他の素子を適用する場合でも、伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を確実に少なくし、かつコストを確実に低く抑えることができる。
実施の形態1では、絶縁部30として発光素子と受光素子とからなるフォトカプラを適用した(図1を参照)。この形態に代えて、他の絶縁部を適用してもよい。他の絶縁部は、トランスなどが該当する。他の絶縁部を適用する場合でも、PWM信号等を確実に伝達することができる。よって、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
実施の形態2では、回路素子の一部を加工する加工調整部としてレーザー加工部73を用いた(図9を参照)。この形態に代えて、加工調整部として他の道具を用いることも可能である。例えば、他の道具(例えばドライバーやカッター等)を用いて加工することで抵抗値を変えられるトリマ抵抗器を用いる場合が該当する。他の道具を用いた場合であっても、伝達経路の如何にかかわらず実際の温度との誤差を確実に少なくし、かつコストを確実に低く抑えることができる。
10 温度取得部
11 AD変換器
12 DA変換器
20 異常検出部
30 絶縁部
40 波形変換部
50 温度検出部
60 三角波発生部
70 調整装置
71 制御部
72 記憶部
73 レーザー加工部(加工調整部)
74 温度調整部
80 レーザートリミング抵抗器(回路素子)
C2 可変コンデンサ(回路素子)
D 感温ダイオード(感温素子)
R5,R6 可変抵抗器(回路素子)

Claims (9)

  1. 感温素子で検出した温度に応じた電圧を出力する温度検出部と、前記温度検出部から出力された電圧に応じたパルス信号に変換して出力する波形変換部と、前記波形変換部から出力されたパルス信号に基づいて温度を取得する温度取得部と、前記パルス信号の伝達経路に備えられて回路異常を検出する異常検出部と、を有する温度検出器において、
    前記パルス信号の信号状態と前記温度との関係に基づいて、前記パルス信号を変化させて温度検出誤差を調整する回路素子を有することを特徴とする温度検出器。
  2. 前記回路素子は、前記異常検出部に一以上を備えることを特徴とする請求項1に記載の温度検出器。
  3. 前記回路素子は、前記パルス信号のデューティを変化させて温度検出誤差を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の温度検出器。
  4. 前記回路素子は、前記パルス信号の振幅を変化させて温度検出誤差を調整することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の温度検出器。
  5. 前記回路素子は、前記パルス信号の基準電位を変化させて温度検出誤差を調整することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の温度検出器。
  6. 前記回路素子には、可変抵抗器および可変コンデンサのうちで一方または双方を用いることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の温度検出器。
  7. 前記可変抵抗器にはトリマ抵抗器またはレーザートリミング抵抗器を用い、前記可変コンデンサにはトリマコンデンサを用いることを特徴とする請求項6に記載の温度検出器。
  8. 複数の温度を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された温度ごとに感温素子の温度を調整する温度調整部と、
    前記温度調整部によって前記感温素子を調整した温度となるように請求項7に記載の回路素子の一部を加工して調整する加工調整部と、
    を有することを特徴とする温度検出器用回路素子の調整装置。
  9. 複数の温度を記憶する記憶工程と、
    前記記憶部に記憶された温度ごとに感温素子の温度を調整する温度調整工程と、
    前記温度調整部によって前記感温素子を調整した温度となるように請求項7に記載の回路素子の一部を加工して調整する加工調整工程と、
    を有することを特徴とする温度検出器用回路素子の調整方法。
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