JP2008271628A - 電流検出回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシレスモータの相電流を検出する場合において、ホール素子やアイソレーションアンプ等の高価な素子を使用せず、且つ、増幅回路の損傷を招くことなく、低コストで安定に高精度な電流検出が行える電流検出回路を提供すること。
【解決手段】U,V,W相のコイルを備え、各コイルに発生する電磁力を用いてロータが回転駆動されるようにしたブラシレスモータ2のU,V相に流れる相電流が通電されるように、微小な抵抗値を有するシャント抵抗Rsをモータ駆動回路に挿入し、このシャント抵抗Rsの両端の電位差Viを、オペアンプ13を用いて増幅し、このオペアンプ13の出力に基づいて相電流を検出するようにした電流検出回路である。オペアンプ13の+と−の入力端子とシャント抵抗Rsの両端とが、当該シャント抵抗Rsの両端の電位差を減衰させるべく、同一の抵抗値を有する一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2を介して接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流検出回路に関し、詳しくは、ブラシレスモータの相電流の検出に用いる電流検出回路に関する。
例えば、自動車のトランスミッション(変速機)において、アイドルストップ時に低下する油圧を補助するための電動オイルポンプ用モータとして、U,V,W3相のコイル(巻線)を備えて各コイルに発生する電磁力を用いてロータ(回転子)が回転駆動されるようにされ、高速回転が可能で高トルクが発生でき、しかも制御の容易なブラシレスモータが使用されている。
このようなブラシレスモータにおいては、その回転速度や発生トルクがU,V,W各相に当該ブラシレスモータを駆動する駆動電流として流れる相電流に比例して変動することから、制御を的確に行うためにはこの相電流の値を正確に検出する必要がある。
ここで、動作保証温度条件の厳しいホール素子を用いて電流を磁界の変化により間接的に検出する場合は、前記した自動車用途の場合、自動車のエンジンルーム等の高温環境において、温度による影響で電流の検出が不正確になる場合があった。また、ホール素子を使用する場合は、電流に比例した磁界をホール素子に印加するための磁性体を必要とし、この磁性体やホール素子自体が高価であるという問題がある。
そこで、U,V,W各相に流れる相電流をシャント抵抗をモータ駆動回路に挿入することにより検出する方法が提案され、現在では、このシャント抵抗の両端の電位差を電流値に変換することにより、相電流の値を検出することが一般的になっている。尚、シャント抵抗は負荷にならないように微小な抵抗値となっており、検出される電位差が極めて小さいため、さらにオペアンプ等の増幅回路により増幅して電圧値換算の電流値が検出される(特許文献1参照)。
図4に、U,V,W各相に流れる相電流をシャント抵抗を用いて検出する電流検出回路を有するブラシレスモータの制御回路(120°固定座標のまま、U,V軸を個別に制御する固定座標系による制御回路)の一例を示す。この制御回路では、ブラシレスモータ2に設けたレゾルバやエンコーダ等の回転角センサ2aからのロータ位置情報を基に速度・角度検出部3によりそれぞれ速度・角度情報に変換する。そして、この内の速度情報fを速度制御器4手前において、外部から与えられた速度指令f*と比較して偏差を速度制御器4に入力するとともに、この速度制御器4の出力と角度情報θとを指令値変換部5に入力する。さらに、この指令値変換部5にて前記偏差と角度情報θに基づいて目標値としての2つの電流情報が演算され、各電流情報が、U相及びV相の2つの相でシャント抵抗Rsにより各々検出されて、増幅回路としてのオペアンプ13,13及び電流検出部8を経た制御値としての各U,V相の相電流情報と比較される。そして、各偏差が電流制御器6a,6bとPWM変換部7とを通過して変換され、半導体スイッチング素子FET1〜FET6(同図ではMOSFET素子)を有するインバータ回路12(モータ駆動回路)にPWM(パルス幅変調:Pulse Width Modulation)信号として供給される。そして、このインバータ回路12により前記PWM信号に基づいて当該インバータ回路12の電源電圧がU,V相の相電流に変換され、ブラシレスモータ2が所定の回転速度に駆動制御されるようになっている。ここでは、インバータ回路12及びオペアンプ13,13によって電流検出回路11が構成されている。
図5に、上記電流検出回路11の詳細を示す。図5を参照しながらU相の相電流の検出について説明すると、インバータ回路12における一対の半導体スイッチング素子FET1,FET4とブラシレスモータのU相のコイルとの間に、当該U相に流れる相電流を検出するシャント抵抗Rsが挿入されている。
前記電流検出回路11は、インバータ回路12に接続された直流単電源Vdcで駆動される。また、この電流検出回路11では、前記シャント抵抗Rsの両端の電位差Vi[=(V−V)](シャント抵抗Rsに流れる電流をim[A]とすると、Vi[V]=im[A]×Rs[Ω]となる。)を、単一の基準直流電源Vrefが印加する電圧が入力抵抗R3とR4で分圧されたバイアス電圧により+の入力電圧がバイアスされたオペアンプ13によって反転増幅し、該オペアンプ13の出力電圧Voに基づき前記電流検出部8において相電流を検出するように構成している。
尚、図5に示す電流検出回路11では、前記シャント抵抗Rsの半導体スイッチング素子FET1,FET4側及びU相(V相)コイル側の両端に、それぞれオペアンプ13の−と+の入力端子がアイソレーションアンプ12a及び入力抵抗R1,R3を介して接続されている。この入力抵抗R3とオペアンプ13の+入力端子との間に、車載直流電源(図示省略)からの基準直流電源Vrefに一端が接続された入力抵抗R4の他端が接続されている。これにより、オペアンプ13の+入力端子に対して基準直流電源Vrefから入力抵抗R4を介して前記バイアス電圧が直接的に印加されている。また、このオペアンプ13の−入力端子と入力抵抗R1との間には当該オペアンプ13の出力側から負帰還された帰還抵抗R2が接続されている。そして、オペアンプ13の出力端子は、出力抵抗R5を介して外部負荷、即ち、図4の電流検出部8に接続され、該電流検出部8において、オペアンプ13からの出力電圧Voが電流値に変換されるようになっている。
一般に、前記シャント抵抗Rsの一端側における一対の半導体スイッチング素子FET1,FET4の間のa点において、通常、可聴周波数を超える周波数に設定されたPWM駆動によって高調波ノイズが発生し、これにより相電流の検出精度が低下する場合がある。そこで、図5に示す電流検出回路11では、この高調波ノイズの影響を排除するため、前記したアイソレーションアンプ12aが入力信号の接地と出力信号の接地を分離した前記オペアンプ13の前段の増幅に用いられており、このアイソレーションアンプ12aの出力側が、入力抵抗R1を介してオペアンプ13の−入力端子に接続されている。
特開2006−14392号公報
しかしながら、このようにアイソレーションアンプ12aを使用する場合は、PWM駆動による高調波ノイズの影響は効果的に排除できるものの、アイソレーションアンプ12aは高価であって、昨今、自動車用途で特に強く要求されている、ブラシレスモータ2の制御回路の低コスト化の妨げになることがある。
一方、こうしたアイソレーションアンプ12aを用いず、単にオペアンプ13のみで増幅回路を構成する場合では、前述の高調波ノイズの影響を排除するため、上記インバータ回路12におけるa点をフローティング電源によりフローティングする必要が生じることがある。そして、これにより電流検出回路11の回路構成が複雑化し、コスト上昇につながる問題がある。また、インバータ回路12の駆動電圧としての直流単電源Vdcの電圧が例えば60V程度と高い場合には、シャント抵抗Rsを介してオペアンプ13に過大な入力電圧が供給されることがあり、通常、耐電圧が高くないオペアンプ13の損傷を招く虞もある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ブラシレスモータの相電流を検出する場合において、ホール素子やアイソレーションアンプ等の高価な素子を使用せず、且つ、増幅回路の損傷を招くことなく、低コストで安定に高精度な電流検出が行える電流検出回路を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数相のコイルを備え、各コイルに発生する電磁力を用いてロータが回転駆動されるようにしたブラシレスモータの少なくとも一の相に流れる相電流が通電されるように、微小な抵抗値を有するシャント抵抗をモータ駆動回路に挿入し、このシャント抵抗の両端の電位差を、増幅回路を用いて増幅し、この増幅回路の出力に基づいて前記相電流を検出するようにした電流検出回路において、前記増幅回路の+と−の入力端子と前記シャント抵抗の両端とが、当該シャント抵抗の両端の電位差を減衰させるべく、同一の抵抗値を有する一対の抵抗型アッテネータを介して接続されていること、を要旨とする。
同構成によれば、同一の抵抗値を有する一対の抵抗型アッテネータによって、シャント抵抗の両端の電位差が均等に減衰され、当該シャント抵抗Rsの両端から増幅回路に過大な入力電圧が印加される場合でも、該入力電圧を相電流の検出を妨げることなく当該増幅回路の耐電圧範囲内に収めることができる。しかも、該一対の抵抗型アッテネータによって、PWM駆動による高調波ノイズの影響が低減され、相電流の検出が高精度で行えるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電流検出回路において、前記一対の抵抗型アッテネータの抵抗値が、前記増幅回路の−と+の入力端子と前記シャント抵抗の両端との間に接続された分圧回路の分圧比により調整されるように構成されていること、を要旨とする。
同構成によれば、一対の抵抗型アッテネータの抵抗値が、増幅回路の−と+の入力端子とシャント抵抗の両端との間に接続された分圧回路の分圧比により調整されるようにしたので、シャント抵抗の両端の電位差を均等に減衰させるための構成を簡単な回路構成で実現することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電流検出回路において、前記一対の抵抗型アッテネータにより前記シャント抵抗の両端の電位差が1/2以下に減衰されるように構成されていること、を要旨とする。
同構成によれば、前記一対の抵抗型アッテネータにより前記シャント抵抗の両端の電位差が1/2以下に減衰されるように構成されているので、シャント抵抗Rsの両端から増幅回路に過大な入力電圧が印加される場合でも、該入力電圧をより確実に当該増幅回路の耐電圧範囲内に収めることができるとともに、PWM駆動による高調波ノイズの影響が充分に低減され、相電流の検出が高精度で行えるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電流検出回路において、前記一対の抵抗型アッテネータと前記増幅回路の−と+の入力端子との間に、それぞれ一端が接地された同種且つ同容量の一対のノイズ除去用コンデンサの他端が接続されていること、を要旨とする。
同構成によれば、一対の抵抗型アッテネータと増幅回路の−と+の入力端子との間に、それぞれ一端が接地された同種且つ同容量の一対のノイズ除去用コンデンサが接続されているので、PWM駆動による高調波ノイズが一対のノイズ除去用コンデンサを介してグランドに逃がされ、これにより、当該高調波ノイズの影響がさらに効果的に低減される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電流検出回路において、前記一対のノイズ除去用コンデンサの他端同士の間には、両ノイズ除去用コンデンサと同種且つ同容量のコンデンサの両端が接続されていること、を要旨とする。
同構成によれば、一対のノイズ除去用コンデンサの他端同士の間には、該ノイズ除去用コンデンサと同種且つ同容量のコンデンサの両端が接続されているので、一対のノイズ除去用コンデンサの容量に多少のばらつきがあっても、当該コンデンサによって、当該ばらつきによるシャント抵抗の両端に印加される電圧の位相ずれが解消され、相電流の検出精度の低下を有効に抑止できるようになる。
本発明の電流検出回路によれば、ブラシレスモータの相電流を検出する場合において、ホール素子やアイソレーションアンプ等の高価な素子を使用せず、且つ、増幅回路の損傷を招くことなく、低コストで安定に高精度な電流検出が行えるようになる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
以下の各実施形態に係るブラシレスモータの制御回路は、図4に示す制御回路と同様な構成を具備しており、インバータ回路12における一対の半導体スイッチング素子FET1,FET4、FET2,FET5とブラシレスモータのU相及びV相のコイルとの間に、当該U相及びV相に流れる相電流が通電されるようにそれぞれシャント抵抗Rsが挿入されているものである。以下、特に説明する場合を除いて対応する箇所については同一の又は対応する符号を付してその説明を省略する。また、以下の各実施形態においては、電流検出回路について、ブラシレスモータのV相に設けられたものについては省略し、U相に設けられたものについてのみ説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、本実施形態の電流検出回路1は、電動オイルポンプ等の自動車用途のブラシレスモータ2に設けられるものであり、前記半導体スイッチング素子FET1〜FET6及びシャント抵抗Rsを有するインバータ回路12と、+の入力電圧が基準直流電源Vrefにて所定のバイアス電圧でバイアスされたオペアンプ13とを備えており、インバータ回路12に接続された直流単電源Vdcで駆動される。
本実施形態の電流検出回路1は、前記シャント抵抗Rsの両端の電位差Vi[=(V−V)]を、前記オペアンプ13により反転増幅し、このオペアンプ13の出力電圧Voに基づき前記電流検出部8において相電流を検出するように構成している。
詳しくは、図1に示すように、前記シャント抵抗Rsの半導体スイッチング素子FET1,FET4側及びU相コイル側の両端に、それぞれオペアンプ13の−と+の入力端子が一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2及び入力抵抗R1,R3を介して接続されている。この入力抵抗R3とオペアンプ13の+入力端子との間に、車載直流電源(図示省略)からの基準直流電源Vrefに一端が接続された入力抵抗R4の他端が接続されている。これにより、オペアンプ13の+入力端子に対して基準直流電源Vrefから入力抵抗R4を介して前記バイアス電圧が直接的に印加されている。また、このオペアンプ13の−入力端子と入力抵抗R1との間には当該オペアンプ13の出力側から負帰還された帰還抵抗R2が接続されている。そして、オペアンプ13の出力端子は、出力抵抗R5を介して外部負荷、即ち、図4の電流検出部8に接続され、該電流検出部8において、オペアンプ13からの出力電圧Voが電流値に変換されるようになっている。
また、図1において、一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2と入力抵抗R1,R3との間には、それぞれ一端が接地された一対のノイズ除去用コンデンサC,Cの他端が接続されている。ここで、両ノイズ除去用コンデンサC,Cは、例えば、容量1000pF(ピコファラッド)のフィルムコンデンサであって、同種且つ同容量とされている。
また、本実施形態の電流検出回路1においては、図3(a)に示すように、前記一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2は、それぞれ、前記増幅回路の−と+の入力端子と前記シャント抵抗Rsの両端との間に接続された抵抗R6,R7、抵抗R8,R9より成る分圧回路により構成されている。そして、前記一対のノイズ除去用コンデンサC,Cは、当該一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2に対して各々の外部で接続された状態となっている。
そして、各抵抗型アッテネータATT1、ATT2の抵抗値、即ち電圧の減衰率は、当該分圧回路の分圧比R6/(R6+R7)、R8/(R8+R9)により調整されるようになっている。即ち、シャント抵抗Rsの両端の電位をV、Vとすると、前記一対のノイズ除去用コンデンサC,Cの非接地側端部の電位V2a、V1aは、それぞれ、V2a=R6/(R6+R7)×V、V1a=R8/(R8+R9)×Vとなる。
ここで、前記一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2により前記シャント抵抗Rsの両端の電位差が1/2以下に減衰されるように構成されていることが好ましい。これにより、PWM駆動による高調波ノイズが充分に減衰され、相電流の検出が高精度で行えるようになる。尚、本実施形態では、R6=R7、R8=R9としているので、前述の分圧回路の分圧比R6/(R6+R7)、R8/(R8+R9)は、いずれも1/2となる。
以上、本実施形態の電流検出回路1によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)同一の抵抗値を有する一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2によって、シャント抵抗Rsの両端の電位差が均等に減衰され、当該シャント抵抗Rsの両端からオペアンプ13に過大な入力電圧が印加される場合でも、該入力電圧を相電流の検出を妨げることなく当該オペアンプ13の耐電圧範囲内に収めることができる。しかも、該一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2によって、PWM駆動による高調波ノイズの影響が低減され、相電流の検出が高精度で行えるようになる。
(2)一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2の抵抗値が、オペアンプ13の−と+の入力端子とシャント抵抗Rsの両端との間に接続された分圧回路の分圧比により調整されるようにしたので、シャント抵抗Rsの両端の電位差を均等に減衰させるための構成を簡単な回路構成で実現することができる。
(3)一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2によりシャント抵抗Rsの両端の電位差が1/2以下に減衰されるように構成されている。このため、シャント抵抗Rsの両端からオペアンプ13に過大な入力電圧が印加される場合でも、該入力電圧をより確実に当該オペアンプ13の耐電圧範囲内に収めることができるとともに、PWM駆動による高調波ノイズの影響が充分に低減され、相電流の検出が高精度で行えるようになる。
(4)一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2とオペアンプ13の−と+の入力端子との間に、それぞれ一端が接地された同種且つ同容量の一対のノイズ除去用コンデンサC,Cが接続されている。このため、PWM駆動による高調波ノイズが一対のノイズ除去用コンデンサC,Cを介してグランドに逃がされ、これにより、当該高調波ノイズの影響がさらに効果的に低減される。
尚、本第1実施形態は以下のように変形してもよい。
・上記第1実施形態では、電流検出回路1を電動オイルポンプ等の自動車用途のブラシレスモータに設けられるものとしたが、それ以外の自動車用途、例えば、電動パワーステアリング装置に設けられるものであってもよいし、さらにそれ以外の各種電気機器に設けられるものであってもよい。
・上記第1実施形態では、ブラシレスモータの制御回路をモータに設けたレゾルバやエンコーダ等の回転角センサ2aからのロータ位置情報を基に速度・角度検出部3によりそれぞれ速度・角度情報に変換する制御回路とした。しかし、これに限られず、本発明の技術的思想は、誘起電圧のゼロクロス点を検出し、これにより得られるロータ位置情報を基に速度・角度検出部によりそれぞれ速度・角度情報に変換する所謂センサレス駆動の制御回路にも適用できる。
<第2実施形態>
図2に示すように、本実施形態の電流検出回路1aは、特に説明する場合を除いて、第1実施形態の電流検出回路1と同様な構成であり、対応する箇所については同一の又は対応する符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の電流検出回路1aにおいては、図2に示すように、第1実施形態の電流検出回路1と同様に、半導体スイッチング素子(図示省略)及びU相コイルの間に挿入されたシャント抵抗Rsの両端に、それぞれオペアンプ13の−と+の入力端子が一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2及び入力抵抗R1,R3を介して接続されている。この入力抵抗R3とオペアンプ13の+入力端子との間に、基準直流電源Vrefに一端が接続された入力抵抗R4の他端が接続されている。これにより、オペアンプ13の+入力端子に対して基準直流電源Vrefから入力抵抗R4を介して前記バイアス電圧が直接的に印加されている。また、このオペアンプ13の−入力端子と入力抵抗R1との間には当該オペアンプ13の出力側から負帰還された帰還抵抗R2が接続されている。そして、オペアンプ13の出力端子は、出力抵抗R5を介して外部負荷、即ち、図4の電流検出部8に接続され、オペアンプ13からの出力電圧Voが電流値に変換されるようになっている。
また、図2において、一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2と入力抵抗R1,R3との間には、それぞれ一端が接地された一対のノイズ除去用コンデンサC,Cの他端が接続されている。ここで、両ノイズ除去用コンデンサC,Cは、例えば、容量1000pF(ピコファラッド)のフィルムコンデンサであって、同種且つ同容量とされている。
さらに、本実施形態では、一対のノイズ除去用コンデンサC,Cの非接地側端部同士の間には、両ノイズ除去用コンデンサC,Cと同種且つ同容量のコンデンサCの両端が接続されている。
このコンデンサCが接続されていない状態では、一対のノイズ除去用コンデンサC,C間に容量のばらつきがある場合において、抵抗型アッテネータATT1及びノイズ除去用コンデンサCと、抵抗型アッテネータATT2及びノイズ除去用コンデンサCとによってそれぞれ形成される2つのフィルタ回路(ローパス・フィルタ)において、各フィルタ回路の出力電圧Voutと入力電圧vinとに下式1に基づいて生じる位相ずれが互いに異なったものとなる。そしてこの結果、電流検出回路1による相電流の検出精度の低下を招く。
out/vin=1/(1+j・2πf・R・C)…(式1)
上式1において、C:C又はC[pF]、R:ATT1又はATT2の抵抗値[Ω]、f:電圧の周波数[Hz]、j:虚数単位である。
ところが、一対のノイズ除去用コンデンサC,Cの非接地側端部同士の間に前記コンデンサCが接続されている場合は、このコンデンサCによって、一対のノイズ除去用コンデンサC,C間の容量のばらつきが緩和される、即ち、各コンデンサC,Cの蓄積電荷量Q,Qの差分(Q−Q)が吸収されるようになる。そしてこれにより、各フィルタ回路の出力電圧Voutと入力電圧vinとの間に上式1に基づいて生じる位相ずれが均一となり、電流検出回路1による相電流の検出精度の低下が抑止される。
尚、本実施形態の電流検出回路1aにおいては、図3(b)に示すように、前記一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2は、それぞれ、オペアンプ13の−と+の入力端子と前記シャント抵抗Rsの両端との間に接続された抵抗R6,R7、抵抗R8,R9より成る分圧回路により構成されている。そして、前記一対のノイズ除去用コンデンサC,C及びコンデンサCは、一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2に対して各々の外部で接続された状態となっている。
以上、本実施形態の電流検出回路1aによれば、第1実施形態による作用・効果に加えて、さらに以下のような作用・効果を得ることができる。
・一対のノイズ除去用コンデンサC,Cの他端同士の間には、該ノイズ除去用コンデンサC,Cと同種且つ同容量のコンデンサCの両端が接続されている。このため、一対のノイズ除去用コンデンサC,Cの容量に多少のばらつきがあっても、当該コンデンサCによって、当該ばらつきによるシャント抵抗Rsの両端に印加される電圧の位相ずれが解消され、相電流の検出精度の低下を有効に抑止できるようになる。
尚、本第2実施形態は以下のように変形してもよい。
・上記第2実施形態では、一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2は、それぞれ、抵抗R6,R7、抵抗R8,R9より成る分圧回路により構成し、一対のノイズ除去用コンデンサC,Cは含まれない構成とした(図3(b)参照)。しかし、この一対の抵抗型アッテネータATT1、ATT2に代えて、図3(c)に示す電流検出回路1a´のように、一対のノイズ除去用コンデンサC,Cの各非接地側端部を、それぞれ、抵抗R6,R7、抵抗R8,R9の間に接続することで、該抵抗R6,R7、抵抗R8,R9に加えて、一対のノイズ除去用コンデンサC,Cが各々に含まれる一対の抵抗型アッテネータATT1a、ATT2aとしてもよい。この場合、図3(c)に示すように、コンデンサCは、一対の抵抗型アッテネータATT1a、ATT2aの間に跨るように接続することが好ましい。
さらに、前記した各実施形態および変形例より把握できる技術的思想について以下に記載する。
○請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電流検出回路において、当該電流検出回路が、自動車のトランスミッションにおいて、アイドルストップ時に低下する油圧を補助するための電動オイルポンプ用ブラシレスモータに設けられる電流検出回路。同構成によれば、ブラシレスモータの相電流を検出する場合において、ホール素子やアイソレーションアンプ等の高価な素子を使用せず、且つ、増幅回路の損傷を招くことなく、低コストで安定に高精度な電流検出が行えるようになり、自動車用途としての信頼性が高められるようになる。
本発明の第1実施形態に係る電流検出回路を示す回路図。 本発明の第2実施形態に係る電流検出回路の要部を示す回路図。 (a)は、第1実施形態に係る電流検出回路の要部を詳細に示す回路図、(b)は、第2実施形態に係る電流検出回路の要部を詳細に示す回路図、(c)は、第2実施形態の変形例に係る電流検出回路の要部を詳細に示す回路図。 従来例及び本発明の実施形態に係るブラシレスモータの制御回路の一例を示す回路ブロック図。 従来例に係る電流検出回路を示す回路図。
符号の説明
ATT1,ATT2…抵抗型アッテネータ、Rs…シャント抵抗、1…電流検出回路、12…インバータ回路、13…オペアンプ。

Claims (5)

  1. 複数相のコイルを備え、各コイルに発生する電磁力を用いてロータが回転駆動されるようにしたブラシレスモータの少なくとも一の相に流れる相電流が通電されるように、微小な抵抗値を有するシャント抵抗をモータ駆動回路に挿入し、このシャント抵抗の両端の電位差を、増幅回路を用いて増幅し、この増幅回路の出力に基づいて前記相電流を検出するようにした電流検出回路において、
    前記増幅回路の+と−の入力端子と前記シャント抵抗の両端とが、当該シャント抵抗の両端の電位差を減衰させるべく、同一の抵抗値を有する一対の抵抗型アッテネータを介して接続されている電流検出回路。
  2. 請求項1に記載の電流検出回路において、
    前記一対の抵抗型アッテネータの抵抗値が、前記増幅回路の−と+の入力端子と前記シャント抵抗の両端との間に接続された分圧回路の分圧比により調整されるように構成されている電流検出回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電流検出回路において、
    前記一対の抵抗型アッテネータにより前記シャント抵抗の両端の電位差が1/2以下に減衰されるように構成されている電流検出回路。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電流検出回路において、
    前記一対の抵抗型アッテネータと前記増幅回路の−と+の入力端子との間に、それぞれ一端が接地された同種且つ同容量の一対のノイズ除去用コンデンサの他端が接続されている電流検出回路。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電流検出回路において、
    前記一対のノイズ除去用コンデンサの他端同士の間には、両ノイズ除去用コンデンサと同種且つ同容量のコンデンサの両端が接続されている電流検出回路。
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