JP6234399B2 - モータ駆動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの相電流検出回路を用いたモータ駆動制御装置に関する。
モータに流れる電流を検出する方法としては、シャント抵抗で検出する方法が知られている。例えば、特許文献1の要約書の課題には、「モータ電流値変化をなまらせることなくモータの電流フィードバック制御精度を向上させ、クラッチ係合力を精密に制御できるようにして車両の安全性とフィーリングを確保する自動変速機の制御装置を得る。」と記載され、段落0038には、「また、バッテリ202とインバータ203を接続する母線206に、電流検出抵抗(以下、シャント抵抗という。)207が挿入されており、ブラシレスモータ204が回転して電流が流れると、シャント抵抗207の両端に電位差が発生する。この電位差をフィルタ回路208でフィルタリングして電流検出手段209へ電圧信号を伝える。そして、電流検出手段209では伝えられた電圧信号をホールセンサ信号のエッジごとにA/D変換したデータに基づき電流値を算出する。」と記載されている。
特開2009−281538号公報
シャント抵抗による検出方式は、設計仕様によっては、このシャント抵抗での電力の定常損失が非常に大きくなってしまい、現実的な設計とは成り難い場合がある。そのため、シャント抵抗での検出値を小さく抑えて損失を低減し、この検出信号をレベルシフトし、または増幅するという方法がとられている。
しかしながら、検出信号のレベルシフトまたは/および増幅する方法では、電流検出回路が全体としてやや複雑となるおそれがある。また、過負荷時を想定すると、余儀なく定格の大きいシャント抵抗を使用しなければならない。
そこで、本発明は、簡素な回路構成でありながら、電力損失が極めて少ない電流検出が可能なモータ駆動制御装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明のモータ駆動制御装置は、モータのコイルに流れる相電流の値の変化に対応する直流電圧信号を生成する相電流検出回路と、このモータの各相に電圧を印加して駆動するモータ駆動部と、直流電圧信号を入力し、このモータ駆動部を制御する制御部とを備える。相電流検出回路は、抵抗とコンデンサとが直列接続されて構成され、モータの相を構成する1または複数のコイルに並列接続されるRCネットワーク回路、および、このコンデンサの両端の電圧信号に基づく信号を平滑化するフィルタ回路を含んで構成される。
その他の手段については、発明を実施するための形態の中で説明する。
本発明によれば、簡素な回路構成でありながら、電力損失が極めて少ない電流検出が可能なモータ駆動制御装置を提供することが可能となる。
第1の実施形態におけるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。 コイルと相電流検出回路の等価回路図である。 無損失過電流検出回路の構成を示すブロック図である。 検出される電圧信号の波形の具体例を示す図である。 過電流保護機能の確認結果を示すグラフである。 電流と検出電圧との関係性を説明するグラフである。 第2の実施形態におけるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。
以降、本発明を実施するための形態を、各図と数式とを参照して詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態におけるモータ駆動制御装置1の構成を示すブロック図である。
このモータ駆動制御装置1は、インバータ回路2(モータ駆動部の一部)と、プリドライバ3(モータ駆動部の一例)と、制御部4と、相電流検出回路10と、抵抗R0とを備えている。モータ駆動制御装置1は、電源Vdに接続され、U相配線、V相配線、W相配線の3相によってモータ20に接続されている。モータ駆動制御装置1は、モータ20の回転を制御するものであり、モータ20に3相交流を出力する。
インバータ回路2は、例えば、スイッチング素子Q1〜Q6として6個のFET(Field Effect Transistor)を有している。インバータ回路2は、U相のスイッチングレッグと、V相のスイッチングレッグと、W相のスイッチングレッグとで構成されている。インバータ回路2は、電源Vdに接続され、更に抵抗R0に接続されている。
U相のスイッチングレッグは、上アーム側のスイッチング素子Q1と、下アーム側のスイッチング素子Q2とを備えている。スイッチング素子Q1のドレイン端子は、電源Vdに接続されている。スイッチング素子Q1のソース端子は、U相の交流信号が出力されると共に、スイッチング素子Q2のドレイン端子に接続されている。スイッチング素子Q2のソース端子は、抵抗R0を介して電源Vdに接続されている。スイッチング素子Q1のゲート端子、およびスイッチング素子Q2のゲート端子は、それぞれプリドライバ3に接続される。
V相のスイッチングレッグは、上アーム側のスイッチング素子Q3と、下アーム側のスイッチング素子Q4とを備えている。スイッチング素子Q3のドレイン端子は、電源Vdに接続されている。スイッチング素子Q3のソース端子は、V相の交流信号が出力されると共に、スイッチング素子Q4のドレイン端子に接続されている。スイッチング素子Q4のソース端子は、抵抗R0を介して電源Vdに接続されている。スイッチング素子Q3のゲート端子、およびスイッチング素子Q4のゲート端子は、それぞれプリドライバ3に接続される。
W相のスイッチングレッグは、上アーム側のスイッチング素子Q5と、下アーム側のスイッチング素子Q6とを備えている。スイッチング素子Q5のドレイン端子は、電源Vdに接続されている。スイッチング素子Q5のソース端子は、W相の交流信号が出力されると共に、スイッチング素子Q6のドレイン端子に接続されている。スイッチング素子Q6のソース端子は、抵抗R0を介して電源Vdに接続されている。スイッチング素子Q5のゲート端子、およびスイッチング素子Q6のゲート端子は、それぞれプリドライバ3に接続される。
すなわち、インバータ回路2は、モータ20の各電機子コイルLu,Lv,Lwの各相と電源Vdの一方の端子(正極端子)間に接続された上アーム側スイッチング素子Q1,Q3,Q5、および、各電機子コイルLu,Lv,Lwの各相と電源Vdの他方の端子(負極端子)間に抵抗R0を介して接続された下アーム側スイッチング素子Q2,Q4,Q6とを有している。
インバータ回路2は、電源Vdから電力の供給を受け、プリドライバ3から駆動信号が入力されると、3相交流をモータ20のU相配線、V相配線、W相配線に流す。
プリドライバ3は、例えば、6個のゲートドライブ回路を備えている。プリドライバ3は、制御信号Scが制御部4から入力されると、この制御信号Scに基づいて駆動信号を生成し、インバータ回路2に出力する。
インバータ回路2とプリドライバ3とは、本実施形態において、電源Vdから電力の供給を受け、駆動信号によってモータ20を駆動するモータ駆動部である。
抵抗R0は、インバータ回路2に流れる電流を検出するための抵抗素子である。抵抗R0の一端は、下アーム側スイッチング素子Q2,Q4,Q6のソース端子に接続され、抵抗R0の他端は、グランドに接続されている。抵抗R0の一端から他端に向けて、インバータ回路2に流れる電流が通過するので、抵抗R0の一端には、この電流に応じた電圧が生じる。
制御部4は、例えばマイクロコンピュータであり、後記する相電流検出回路10に接続されて直流電圧信号S3が入力され、制御信号Scをプリドライバ3に出力する。制御部4は、入力された直流電圧信号S3に基づいて過電流保護を行い、モータ駆動部であるプリドライバ3とインバータ回路2とを制御する。
モータ20は、ファンモータとして使用される3相ブラシレスモータであり、電機子コイルLu,Lv,Lwを備えている。この電機子コイルLu,Lv,Lwの一端は、Y型結線されている。電機子コイルLuの他端はU相に、電機子コイルLvの他端はV相に、電機子コイルLwの他端はW相に、それぞれ接続されている。モータ20は、インバータ回路2からU相、V相、W相に3相交流が入力されることにより、回転駆動する。
電源Vdは、電圧Vccを供給する定電圧源である。電源Vdは、例えば、不図示の直流電源から供給された直流電力を定電圧に安定化して、モータ駆動制御装置1に直流電力を供給するものである。電源Vdは、インバータ回路2に接続されていると共に、図示しない配線によって、モータ駆動制御装置1の各部に接続されている。
相電流検出回路10は、RC直列回路5(RCネットワーク回路の一例)と、アッテネータ6と、フィルタ回路7とを含んで構成される。この相電流検出回路10は、モータ20のV相のノードVvとW相のノードVwに接続されて、電機子コイルLv,Lwに流れる相電流を検出し、直流電圧信号S3を生成するものである。相電流検出回路10は、受動素子である抵抗R1〜R6とコンデンサC1,C2を含んで構成されているため廉価であり、かつ原理的には無損失で相電流を検出可能である。
RC直列回路5は、抵抗R1とコンデンサC1とが直列接続されて構成され、このコンデンサC1の両端から電機子コイルLv,Lwに流れる電流に略比例した電圧信号S1を出力する。つまり電圧信号S1は、電機子コイルLv,Lwに流れる電流の値の変化に対応する。コンデンサC1の一端は、ノードVvに接続され、その他端は抵抗R1の一端に接続される。抵抗R1の他端は、ノードVwに接続される。よってRC直列回路5は、モータ20の相を構成する電機子コイルLv,Lwに並列接続される。なお、RC直列回路5は、V相とW相との間の接続に限られず、モータ20の任意の2相関に並列接続されてもよい。
アッテネータ6は、抵抗R2〜R5が接続された抵抗網であり、電圧信号S1を減衰させた電圧信号S2をフィルタ回路7に出力する。抵抗R3は、RC直列回路5のコンデンサC1と並列に接続されている。抵抗R4は、コンデンサC1と抵抗R1の接続ノードとグランドとの間に接続される。抵抗R2と抵抗R5とは、ノードVvとグランドとの間に接続されている。この抵抗R2と抵抗R5の接続ノードはアッテネータ6の出力側であり、電圧信号S1を減衰させた電圧信号S2が出力される。なおアッテネータ6は、本発明の必須要素ではない。
フィルタ回路7は、例えば、抵抗R6とコンデンサC2とを含んで構成されたローパスフィルタである。抵抗R6の一端は、アッテネータ6の出力側に接続され、他端はコンデンサC2の一端と制御部4とに接続される。コンデンサC2の他端は、グランドに接続される。これにより、制御部4には電圧信号S2を平滑化した直流電圧信号S3が出力され、この直流電圧信号S3は、相電流と略比例するように、RC直列回路5の時定数が設定される。ここで、直流電圧信号S3が相電流と略比例する条件は、RC直列回路5の時定数がコイルLv,Lwのインダクタンス値を直流抵抗成分で除算した値と略等しい場合である。相電流に過電流が流れる場合、この直流電圧信号S3は、過電流の閾値に相当する電圧(例えば、後述する参照電圧である3.0[V])以上となり、制御部4が好適に検出可能である。制御部4は、直流電圧信号S3に基づき、相電流に過電流が流れているか否かを検知し、電流保護動作を行うことができる。
なお、RC直列回路5の時定数がコイルLv,Lwのインダクタンス値を直流抵抗成分で除算した値と一致しない場合であっても、この値と前記RCネットワーク回路の時定数とのずれ量を勘案して、直流電圧信号S3から実際の相電流の値を回帰分析により推定するとよい。これにより、コイルLv,Lwに流れる相電流Iの値の変化に対応する直流電圧信号S3を得ることができる。
図2は、電機子コイルLv,LwとRC直列回路5との等価回路図である。この図2を参照しつつ、相電流の検出原理を説明する。
この図2では、モータ20の電機子コイルLv,Lwの直列回路を、インダクタンスLと、直流抵抗成分DCRとで構成される等価回路で示している。
この電機子コイルLv,Lwの等価回路と並列に、RCを直列にしたネットワークであるRC直列回路5が接続される。このRC直列回路5は、直流抵抗成分RとキャパシタンスCとで構成される等価回路で示される。この直流抵抗成分Rは抵抗R1の抵抗値、キャパシタンスCはコンデンサC1の容量である。
電機子コイルLv,Lwには電流ILが流れ、その両端には電圧VLが印加される。このとき電流ILに対する電圧VLの関係は、以下の式(1)で示される。
Figure 0006234399

電圧VLに対する電流ILの関係は、式(1)を変形した以下の式(2)で示される。
Figure 0006234399

RC直列回路5には電流IRが流れる。この電流IRは、以下の式(3)で示される。
Figure 0006234399

以下の式(4)で示したように、キルヒホッフの第1法則により、電流ILと電流IRの和は相電流Iとなる。また、モータ20の電機子コイルLv,Lwに流れる電流ILに比べて、この電流IRは無視できる程小さいので、相電流Iは、電流ILで近似可能である。
Figure 0006234399

キャパシタンスCの両端には、電圧VSが印加される。電圧VSは、以下の式(5)の近似式で示される。
Figure 0006234399

ここで、式(5)の分母と分子とが等しくなるように、すなわち以下の式(6)の条件を満たすようにキャパシタンスCと直流抵抗成分Rとを調整する。
Figure 0006234399

この調整により式(5)の分母と分子とは打ち消され、電圧VSは、相電流Iと直流抵抗成分DCRの積と等しくなる。式(6)の条件とは、電機子コイルLv,Lwの直列回路の時定数と、RCを直列にしたネットワークの時定数とが等しくなる条件でもある。
このように調整することにより、相電流検出回路10は、電機子コイルLv,Lwに流れる相電流Iと電圧VSと同位相の信号となるので、電圧VSにより相電流Iに略比例した信号を検知することができる。
図3は、無損失過電流検出回路10aの構成例を示すブロック図である。この無損失過電流検出回路10aは、図1に示した相電流検出回路10の変形例である。
この無損失過電流検出回路10aは、図1に示した相電流検出回路10と同様な機能に加えて更に、プリドライバ3に過電流検出信号S5を出力する機能を有している。無損失過電流検出回路10aは、図1に示した相電流検出回路10と同様な構成に加えて更に、フィルタ回路7と同様に構成されたフィルタ回路7aを備える。ここでフィルタ回路7aは、RC積分回路である。なお図3では、フィルタ回路7,7aをLPF(Low Pass Filter)、RC直列回路5をRC、アッテネータ6を「抵抗網」と省略して表記している。
アッテネータ6は、例えば図1のような抵抗網で構成され、電圧信号S1をこの抵抗網で減衰させた電圧信号S2を、フィルタ回路7に出力する。フィルタ回路7は、電圧信号S2を平滑化して直流電圧信号S3を生成し、制御部4のComp端子(比較端子)に出力する。制御部4のVref端子(参照電圧端子)には、分圧抵抗R7,R8による参照電圧が印加されている。制御部4は、Comp端子の直流電圧信号S3とVref端子の参照電圧(例えは3.0[V])とを比較し、直流電圧信号S3が参照電圧を超えているならば過電流制御を行う。制御部4は、プリドライバ3のVSP端子(速度制御端子)に出力する制御信号Scを制御することにより、相電流が所定閾値を超えないように制御する。制御部4の過電流検出電圧は、プリドライバ3による過電流検出電圧よりも高いので、制御部4の検出ばらつきはプリドライバ3の検出ばらつきよりも小さい。
アッテネータ6は更に、不図示の抵抗網により電圧信号S1を更に減衰させた電圧信号S4を、フィルタ回路7aに出力する。この電圧信号S4は、電圧信号S2と比べて小さい。フィルタ回路7aは、電圧信号S4を平滑化して、直流電圧信号である過電流検出信号S5を生成し、プリドライバ3のRCL端子(過電流検出端子)に出力する。プリドライバ3は、過電流検出信号S5が所定電圧(例えは0.5[V])を超えているならば過電流制御を行う。このプリドライバ3は、集積回路(Integrated Circuit)として実現されているので、マイクロコンピュータとして実現されている制御部4よりも迅速に過電流制御を行うことができる。
図4は、検出される電圧信号の波形の具体例を示す図である。
この図4は、相電流Iと、コンデンサC1の両端の電圧VSのそれぞれについて、オシロスコープで測定した波形を示している。このように、電圧VSの波形は、相電流Iの波形と同様であり、電圧VSによって相電流Iを検出できていることがわかる。なお、電圧信号S1はグランド基準で取得しているため、相電圧のスイッチング波形が相電流波形に重畳したような形で検出されているが、後段のフィルタ回路7の平滑化により正しく過電流を検出することができる。
図5は、過電流保護機能の確認結果を示すグラフである。グラフの縦軸は相電流を示し、横軸はデューティを示している。また過電流保護機能を実装した本実施形態の相電流の値を太実線で示し、過電流保護を行わない比較例の相電流の値を太破線で示している。
図5の太破線で示したように、過電流保護を行わない比較例では、相電流はデューティに略比例する。しかし太実線で示したように、過電流保護機能を実装した本実施形態では、デューティが増加しても相電流は所定値I0を超えない。例えばデューティが80%時と100%時の相電流実効値は、ほぼ同等レベルである。これによっても、正しく相電流が検出できており、この相電流が制御できていることが確認できる。
図6は、電流と検出電圧との関係性を説明するグラフである。
RCネットワーク回路の定数設定に際し、電流と検出電圧との関係性にある程度、規則性を持った形であることが望ましい。そのため、各種定数の組み合わせを試みて、最終的に本図に示すような特性を得た。ここでは、DUTYを変化させたときの入力電圧と検出電圧とを測定してグラフにプロットし、更にこれを多項式で近似した線をグラフに描いている。
なお、エリア8は、過電流保護のターゲットエリアである。このエリア8に該当する電圧を検知したとき、制御部4は過電流保護を行う。
第1の実施形態の相電流検出回路10によれば、原理的に定常損失が発生しないので、このモータ駆動制御装置1を低消費電力化することができる。また、受動部品である抵抗およびコンデンサで構成されるので、シャント抵抗による方式と比べて部品点数を削減でき、小型化かつ低コスト化することができる。更にシャント抵抗とレベルシフト回路の組み合わせと比較して検出精度が向上し、よって過電流検出閾値のばらつきを低減することができる。
図7は、第2の実施形態におけるモータ駆動制御装置1aの構成を示すブロック図である。図1に示した第1の実施形態のモータ駆動制御装置1と同一の要素には同一の符号を付与している。
相電流検出回路10は、電機子コイルLu,Lv,Lwの中点と、モータ20のV相に接続されている。このように接続しても、第1の実施形態のモータ駆動制御装置1と同様に相電流を検知することができる。なお、相電流検出回路10は、電機子コイルLu,Lv,Lwの中点と、モータ20の任意の1相とに接続してもよい。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(g)のようなものがある。
(a) 相電流検出回路10を構成する各回路の構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、アッテネータ6は、抵抗網に限定されない。また、フィルタ回路7は、RCフィルタに限定されない。
(b) アッテネータ6は、本発明の必須の構成ではない。
(c) 相電流検出回路10を接続する相は上記実施形態に限定されない。例えばU相とW相、U相とV相に接続してもよい。
(d) 相電流検出回路10が検出する相電流は、モータ20の1相に限定されず、複数相であってもよい。
(e) 相電流検出回路10が生成した直流電圧信号のフィードバック先は、制御部4とプリドライバ3のいずれかであってもよく、また制御部4とプリドライバ3の両方であってもよい。
(f) 上記実施形態では、モータを3相ブラシレスモータとして説明したが、モータの種類および相数は特に限定されるものではない。
(g) 直流電圧信号は、相電流と比例関係にあるのが理想であるが、それには限定されず、相関性があればよい。ここで相関性とは、線形性に限定されず,非線形の相関カーブの関係を有していてもよい。
1,1a モータ駆動制御装置
2 インバータ回路 (モータ駆動部の一部)
3 プリドライバ (モータ駆動部の一部)
4 制御部
5 RC直列回路 (RCネットワーク回路の一例)
6 アッテネータ
7 フィルタ回路
10 相電流検出回路
10a 無損失過電流検出回路 (相電流検出回路の一例)
20 モータ
Q1〜Q6 スイッチング素子

Claims (7)

  1. 抵抗とコンデンサとが直列接続されて構成され、モータの相を構成する1または複数のコイルに並列接続されるRCネットワーク回路、および前記コンデンサの両端の電圧信号に基づく信号を平滑化するフィルタ回路を含み、前記コイルに流れる相電流の値の変化に対応する直流電圧信号を生成する相電流検出回路と、
    前記モータの各相に電圧を印加して駆動するモータ駆動部と、
    前記直流電圧信号を入力し、前記モータ駆動部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするモータ駆動制御装置。
  2. 前記相電流検出回路は、前記コンデンサの両端の電圧信号を減衰させた電圧信号を前記フィルタ回路に出力するアッテネータ
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記モータは、Y型結線された3相ブラシレスモータであり、
    前記RCネットワーク回路は、前記モータの任意の2相間に並列接続される、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記モータは、Y型結線された3相ブラシレスモータであり、
    前記RCネットワーク回路は、前記モータのY型結線の中点といずれか1相との間に並列接続される、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記直流電圧信号は、前記相電流の値の変化に対応するように、前記RCネットワーク回路の時定数を設定する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記RCネットワーク回路の時定数は、前記モータの相を構成する1または複数のコイルのインダクタンス値を直流抵抗成分で除算した値を基本に設定する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のモータ駆動制御装置。
  7. 前記制御部は、前記相電流検出回路が生成した前記直流電圧信号に基づき、電流保護動作を行う、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動制御装置。
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