JP2018070102A - 後席用エアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーフから車両室内に素早く膨張展開する後席用エアバッグを提供する。【解決手段】インフレータからのガスが第1〜第3チャンバ21〜23を順次に膨張させる。第1チャンバ21と第2チャンバ22とを区画する第1結合部11が後席用エアバッグ折り畳み体の横方向折り線の間に位置し、これらと重なっていないので、第1チャンバ21から第2チャンバ22へガスがスムーズに流入し、後席用エアバッグ1が素早く膨張展開する。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の後席乗員を拘束するための後席用エアバッグに関する。
後席乗員を拘束するための後席用エアバッグとして、WO2016/064936A1には、側面視形状がU字形又は逆U字形となるように膨張する後席用エアバッグが記載されている。
WO2014/016432A1には、側面視形状がく字形となるように膨張する後席用エアバッグが記載されている。
国際公開2016/064936号公報 国際公開2014/016432号公報
本発明は、ルーフから車両室内に素早く膨張展開する後席用エアバッグを提供することを目的とする。
本発明は、その一態様において、膨張した後席用エアバッグの後方への揺動が抑制される後席用エアバッグを提供することを目的とする。
本発明の後席用エアバッグは、折り畳まれており、インフレータからのガスによって後席乗員の前方に膨張する後席用エアバッグにおいて、該後席用エアバッグは、乗員側のバックパネルと、反乗員側のフロントパネルとを有しており、該フロントパネル及びバックパネルの周縁同士が結合されており、該フロントパネルとバックパネルとは、幅方向の途中部において、複数の結合部によって結合されており、該後席用エアバッグは、左右方向に延在する複数の横方向折り線に沿って折り畳まれており、少なくとも一部の前記結合部は、横方向折り線から離隔していることを特徴とする。
本発明の一態様では、前記後席用エアバッグは、インフレータからのガスによって車室天井部に沿って膨張する第1チャンバと、該第1チャンバの後部から下方かつ後方に向って膨張する第2チャンバと、該第2チャンバの下部に連なり、前方に向って膨張する第3チャンバと、を有しており、前記フロントパネルは、第1チャンバの下面側、第2チャンバの前面側及び第3チャンバの上面側を構成しており、前記バックパネルは、第1チャンバの上面側、第2チャンバの後面側及び第3チャンバの下面側を構成しており、該フロントパネルとバックパネルとは、第1チャンバと第2チャンバとの境界部において、複数の第1結合部によって結合されており、該第1結合部は、後席用エアバッグの左右方向に間隔をおいて配列されており、該第1結合部は、前記横方向折り線から離隔している。
本発明の一態様では、後席用エアバッグの第1チャンバを含む基端側は、前記横方向折り線に沿って蛇腹折りされている。
本発明の一態様では、後席用エアバッグの第3チャンバを含む先端側は、前記横方向折り線に沿って蛇腹折りされている。
本発明の一態様では、前記基端側及び先端側の蛇腹折りされた部分の間では、前記後席用エアバッグが横方向折り線に沿ってロール折りされている。
本発明の一態様では、後席用エアバッグの第3チャンバ側の先端部の左右のコーナー部は、それぞれ、後席用エアバッグの先端辺及び側辺に対し斜交する左側斜め折り線及び右側斜め折り線に沿って折り返されている。
本発明の一態様では、第1結合部は環状であり、該第1結合部の内側に第1テザーの一端が結合されている。
本発明の一態様では、後席用エアバッグは縦方向折り線に沿って折り返されており、前記第1結合部は、該縦方向折り線から離隔している。
本発明の一態様では、後席用エアバッグは、左側縦方向折り線及び右側縦方向折り線に沿って折り返されており、前記第1結合部は、左側縦方向折り線と右側縦方向折り線との間に位置している。
本発明の一態様では、前記フロントパネルとバックパネルとは、第2チャンバと第3チャンバとの境界部において、環状の第2結合部によって結合されており、該第2結合部は、後席用エアバッグの左右方向に間隔をおいて配列されており、該環状の第2結合部の内側に、第2テザーの一端が結合されている。
本発明の一態様では、後席用エアバッグの膨張方向の先端又は途中部分にベントホールが設けられている。
本発明の後席用エアバッグは、車室天井部に沿って膨張する第1チャンバと、第1チャンバの後部から下方かつ後方に向って膨張する第2チャンバと、該第2チャンバの下部から前方に向って膨張する第3チャンバを有している。車両衝突時には、第2チャンバが乗員の頭部付近を拘束し、第2及び第3チャンバが乗員の胸などの上半身を拘束する。
本発明の後席用エアバッグは、前部が前席に当ることにより、膨張した後席用エアバッグの前方移動が抑制される。
本発明の後席用エアバッグにあっては、第1チャンバと第2チャンバとの境界部において、フロントパネルとバックパネルとを結合する複数の第1結合部が左右方向に間隔をおいて設けられている。本発明の後席用エアバッグは、複数の横方向折り線に沿って折り畳まれている。
この横方向折り線は、上記の第1チャンバと第2チャンバとの境界部の第1結合部から離隔しており、第1結合部とは重なっていない。本発明の後席用エアバッグが膨張する場合、インフレータからのガスにより第1チャンバが膨張し、第1チャンバからのガスが第1結合部同士の間、及び第1結合部と後席用エアバッグの側辺との間を通って第2チャンバに流入して第2チャンバが膨張し、ひき続いて第3チャンバが膨張する。
上記の通り、第1結合部が横方向折り線と重なっていないため、インフレータからのガスが第1チャンバを膨張させ、さらに第1結合部付近に流れてきたときに、第1結合部同士の間、及び第1結合部と後席用エアバッグ側辺との間においてフロントパネルとバックパネルとが速やかに離間してガスが通過する。この結果、第1チャンバから第2チャンバへスムーズにガスが流れるようになり、第2チャンバが素早く膨張する。
本発明の一態様では、後席用エアバッグの基端側は横方向折り線によって蛇腹折りされている。インフレータからのガスによって該基端側が膨張した場合、第1及び第2チャンバの厚みが素早く増大し、車両天井部を押し開けて車両室内に後席用エアバッグが素早く展開する。
本発明の一態様では、後席用エアバッグの第3チャンバ側は横方向折り線に沿って蛇腹折りされている。このため、第3チャンバが第2チャンバの下部から前方に向って素早く膨張する。
本発明の一態様では、後席用エアバッグの第3チャンバ側の先端部の左右のコーナー部をそれぞれ斜め折り線に沿って折り返している。
このように先端側の左右のコーナー部が斜めに折り返された第3チャンバは、第2チャンバ下部から前方に向って膨張展開するときに、第2チャンバからのガスが第3チャンバ先端側の中央部を前席後面に突き当てるように膨張させ、その後、第3チャンバ先端側の左右コーナー部をそれぞれ膨張させる。このため、第3チャンバが左右にバランスよく膨張展開し、かつ早期にエアバッグが安定する。
本発明の一態様では、後席用エアバッグは横方向折り線に沿って折り畳まれた後、縦方向折り線に沿って折り返される。この縦方向折り線が第1結合部と重ならないようにすることにより、後席用エアバッグの膨張開始直後に第1チャンバから第2チャンバへガスがスムーズに流れ、第2チャンバが素早く膨張する。
実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の状態を示す車体右側から見た側面図である。 (A)図は後席用エアバッグを平たく広げた状態の平面図、(B)図は膨張した後席用エアバッグの(A)図B−B線に沿う拡大断面図である。 後席用エアバッグの折り畳み方法を示す平面図である。 (A)図は後席用エアバッグの折り畳み方法を示す平面図、(B)図は(A)図のB−B線断面図である。 (A)図は後席用エアバッグの折り畳み方法を示す平面図、(B)図は(A)図のB−B線断面図である。 (A)図は後席用エアバッグの折り畳み方法を示す平面図、(B)図は(A)図のB−B線断面図である。 (A)図は後席用エアバッグの折り畳み方法を示す平面図、(B)図は(A)図のB−B線断面図である。 (A)図は後席用エアバッグの折り畳み方法を示す平面図、(B)図は(A)図のB−B線断面図、(C)図は(A)図のC−C矢視図である。 (A)図は後席用エアバッグの折り畳み方法を示す平面図、(B)図は(A)図のB−B線に沿う切断部端面図、(C)図は(A)図のC−C矢視図である。 (A)図は別の実施の形態に係る後席用エアバッグの平面図、(B)図はその折り畳み体の中央部縦断面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時における前後方向縦断面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の状態を示す車体右側から見た側面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の状態を示す車体右側から見た側面図である。 後席用エアバッグの側面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、前後、及び上下は後席用エアバッグ装置を備えた自動車の前後及び上下に一致する。
[第1の実施形態]
図1〜9は本発明の第1の実施形態に係る後席用エアバッグ1を示す。図1の通り、この後席用エアバッグ1は、自動車の前席2と後席3との間の車両の天井部4から下方ないし下方かつ後方に膨張して後席3の乗員Mを拘束するためのものである。
この後席用エアバッグ1は、天井部4に沿って膨張する第1チャンバ21と、第1チャンバ21の後部から下方かつ後方に向って膨張する第2チャンバ22と、該第2チャンバ22の下部に連なり、前方に向って膨張する第3チャンバ23とを有する。
この後席用エアバッグ1は、図2(B)の通り、それぞれ略長方形のフロントパネル5とバックパネル6との周縁部を縫合糸7で縫合した略長方形状のバッグよりなる。
後席用エアバッグ1の上部に側方からシリンダ形インフレータ8の一端部が差し込まれている。インフレータ8からはスタッドボルト(図示略)が突設されている。このスタッドボルトがバックパネル6の小孔(図示略)を貫いて後席用エアバッグ装置のリテーナ又は車体メンバ(図示略)にナットで取り付けられる。
後席用エアバッグ1の基端F側から突片部9が突設されている。この突片部9に設けられた小孔9aにボルト(図示略)が挿通され、このボルトがリテーナ又は車体メンバにナットで留め付けられる。これらのスタッドボルト及びボルトによって後席用エアバッグ1がリテーナ又は車体メンバに取り付けられる。
後席用エアバッグ1は、図2(A)の上下方向に長い略長方形状であり、長手方向の途中に第1結合部11及び第2結合部12が設けられている。第1結合部11及び第2結合部12は、円環状に延在した縫合糸(縫目)よりなり、図2(B)の通り、フロントパネル5とバックパネル6とを縫着している。第1結合部11は後席用エアバッグ1の長手方向中間部よりも基端F側に位置している。第2結合部12は、後席用エアバッグ1の長手方向すなわち基端F側と先端E側とを結ぶ方向の略々中間付近に位置している。この実施の形態では、第1結合部11及び第2結合部12はそれぞれ3個ずつ設けられ、後席用エアバッグ1の左右幅方向に等間隔で配置されている。
後席用エアバッグ1の基端F側と第1結合部11との間が第1チャンバ21となっており、第1結合部11と第2結合部12との間が第2チャンバ22となっており、第2結合部12よりも先端E側が第3チャンバ23となっている。
第1チャンバ21と第2チャンバ22とは、第1結合部11同士の間の部分及び第1結合11と後席用エアバッグ1の左右の側辺との間の部分を介して連通している。第2チャンバ22と第3チャンバ23とは、第2結合部12同士の間の部分及び第2結合部12と後席用エアバッグ1の左右の側辺との間の部分を介して連通している。
この実施の形態では、図2の通り、第1結合部11から第2結合部12を経て先端E近傍にまで延在する3条の縦方向縫目16が設けられており、各縦方向縫目16同士の間、及び縦方向縫目16と後席用エアバッグ1の左右の側辺との間がそれぞれ縦長の小室となっている。なお、図3〜9では、この縦方向縫目16は図示が省略されている。
この実施の形態では、左側及び右側の第1結合部11に第1テザー31(図1)の一端が縫着されており、左側及び右側の第2結合部12に第2テザー32の一端が縫着されている。また、第2結合部12と先端E側との間の縫着部13に第3テザー33の一端が縫着され、それよりも先端E側の縫着部14に第4テザー34の一端が縫着されている。
図1の通り、第1、第2及び第4テザー31,32,34の他端は、第1チャンバ21よりも前方のリテーナ又は車体メンバに連結される。第3テザー33の他端は後席用エアバッグ1の基端F付近に縫着されている。
第3チャンバ23の膨張方向の先端部すなわち第3チャンバ23の前端部近傍の上面(矢印Sで示す付近)にベントホールが設けられている。ベントホールの数は1又は2以上である。
この後席用エアバッグ1の折り畳み方法について、図3〜9を参照して説明する。
この後席用エアバッグ1は、図3のように、平坦な作業台の上面に平たく広げた状態におかれる。この後席用エアバッグ1の先端E側の左右のコーナー部1c,1cを斜めの折り線L,Lに沿って後席用エアバッグ1の中央側かつフロントパネル5側へ折り返す。折り線L,Lは、後席用エアバッグ1の先端辺と側辺とに対しそれぞれ斜交している。
この実施の形態では、図3の通り、コーナー部1c,1cの角部を突き合わせるように折り返しているが、両者は離隔してもよい。
次に、図4の通り、後席用エアバッグ1の先端E側を左右方向の折り線(横方向折り線)Mに沿ってフロントパネル5側へ折り返す。次に、図5,図6のように後席用エアバッグ1を先端E側から順次に横方向折り線M,M,M,M,M,Mに沿って蛇腹折りし、1次折り畳体Jを形成する。
その後、図7の通り、1次折り畳み体Jを横方向折り線Mに沿ってバックパネル側へロール状に折り返して1次折り畳み体Jを包囲する。
その後、横方向折り線Mよりも基端F側を横方向折り線M,M10に沿って順次に蛇腹折りして図8に示す2次折り畳み体とする。図8(B)の通り、この2次折り畳み体にあっては、第1結合部11は横方向折り線M,M10の間に位置し、これらと重なっていない。
次いで、図9の通り、この2次折り畳み体を左側及び右側の縦方向折り線V,Vに沿って1次折り畳み体J側へ折り返す。これにより、後席用エアバッグ1が最終折り畳み形状となるので、保形バンド(図示略)を掛けて保形する。その後、後席用エアバッグ1内にインフレータ8を差し込む。
図7の通り、各第1結合部11は、この縦方向折り線V,V同士の間に位置し、縦方向折り線V,Vと重なっていない。
このように折り畳まれた後席用エアバッグ1を有する後席用エアバッグ装置は、天井部4内に配置され、第1、第2及び第4テザー31,32,34の他端が、第1チャンバ21よりも前方のリテーナ又は車体メンバに連結され、ルーフガーニッシュによって覆われる。
車両衝突時には、インフレータ8がガス噴出作動し、後席用エアバッグ1が膨張する。図1の通り、第1チャンバ21は天井部4に沿って膨張し、第2チャンバ22が第1チャンバ21の後端から下方かつ後方へ斜めに膨張する。第3チャンバ23は、第2チャンバ22の下端から前方に向って膨張する。第3チャンバ23の前端は、前席2の後面に当接する。後席用エアバッグ1は、第1結合部11及び第2結合部12部分において屈曲する。
第1テザー31及び第2テザー32により第1及び第2結合部11,12がそれぞれ引っ張られることにより、第2チャンバ22の下部は後席乗員Mの胸から頭部前面に沿う位置に膨張する。この際、第2チャンバ22は上方ほど前方となるように傾斜状態となり、第3チャンバ32はほぼ水平ないしは前方ほど下方となるように僅かに傾斜する。
後席乗員Mの胸部〜頭部はこのように膨張した後席用エアバッグ1によって拘束される。第2チャンバ22は頭部の前方に広く略平面状に展開するので、乗員Mの頭部を受け止める受承面積が大きい。
また、このように膨張した後席用エアバッグ1の第3チャンバ23の前端が前席2の後面に当接することにより、第2チャンバ22及び第3チャンバ23前方移動が抑制される。
この実施の形態では、第1結合部11が横方向折り線M,M10同士の間に位置し、これらと重ならないので、後席用エアバッグ1の膨張初期にインフレータ8からのガスが縦方向縫目16で仕切られた各小室に流入しやすく、第1チャンバ21から第2チャンバ22にガスがスムーズに流入し、第1チャンバ21にひき続いて第2チャンバ22の厚みが素早く増大する。そのため、後席用エアバッグ1は、ルーフガーニッシュのテアラインを素早く破って車両室内に展開する。
特に、この実施の形態では、縦方向折り線V,Vも第1結合部11に重なっておらず、加えて後席用エアバッグ1の基端F側が横方向折り線M〜M10によって蛇腹折りされているので、第1チャンバ21及び第2チャンバ22の上部が下方に向って膨張する。この結果、後席用エアバッグ1は、ルーフガーニッシュのテアラインを素早く破って車両室内に素早く展開する。
また、この実施の形態では、第3チャンバ23部分が蛇腹折りされているので、第3チャンバ23が第2チャンバ22の下部から素早く前席後面に向って膨張展開する。
また、この実施の形態では、第3チャンバ23の左右のコーナー部1c、1cが斜めに折り返されているので、第2チャンバ22から第3チャンバ23に流入してきたガスが、先端E側の左右方向中央付近に集中し、第3チャンバ23の先端E側の中央を早期に膨張完了させ、その後、左右のコーナー部1c、1cを展開させる。このため、第2チャンバ23が左右にバランスよく展開する。
[第2の実施形態]
上記第1の実施の形態では、シリンダ状インフレータ8の先端側を後席用エアバッグ1の側方から後席用エアバッグ1内に差し込むようにしているが、図10の後席用エアバッグ1’のように、インフレータ8の先端にL字形のガスパイプ40を設け、このガスパイプ40の先端を後席用エアバッグ1’内に差し込むようにしてもよい。後席用エアバッグ1’のその他の構成は後席用エアバッグ1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
図10(B)は、この後席用エアバッグ1’の折り畳み体の車両前後方向の断面を示している。
上記実施の形態では、後席用エアバッグ内が第1〜第3チャンバに区画されているが、チャンバの数は1,2又は4以上であってもよい。
本発明の後席用エアバッグは、前述の通り、膨張方向の先端又は途中部分にベントホールが設けられてもよい。
図11は、ベントホールを有する後席用エアバッグの一例を示す前後方向の縦断面図である。この後席用エアバッグ1Aは、第2チャンバ21A、第2チャンバ22A及びそれらの境界部に位置する結合部11Aを有している。第1チャンバ21Aは、車両天井部から下方かつ後方に向って延在するように膨張する。第2チャンバ22Aは第1チャンバ21Aの下端から前方に向って延在するように膨張する。
この後席用エアバッグ1A内の上端部にインフレータ8が設けられている。第2チャンバ22Aの先端近傍の上面に1個又は2個以上のベントホール41が設けられている。
この後席用エアバッグ1Aでは、フロントパネル5Aとバックパネル6Aとを連結するインナーテザーパネル42,44が設けられている。インナーテザーパネル42,44は、前述の縦方向縫目16の代りに設けられている。インナーテザーパネル42は第1チャンバ21A内を上端近傍から下端近傍まで延在している。インナーテザーパネル44は第2チャンバ22A内を後端近傍から前端近傍まで延在している。各インナーテザーパネル42,44には孔43,45が設けられている。
図12の後席用エアバッグ1Bは、第1チャンバ21B、第2チャンバ22B及び第3チャンバ23Bを有している。第1チャンバ21Bは、車両天井部に沿って膨張する。第1チャンバ21B内にインフレータ8が設置されている。第2チャンバ22Bの上端は第1チャンバ21Bの後端に第1結合部11Bを介して連なっている。第3チャンバ23Bの上端は第1チャンバ21Bの前端に第2結合部12Bを介して連なっている。第2チャンバ22B及び第3チャンバ23Bは、下方ほど後方となるように斜めに延在している。第3チャンバ23Bの膨張方向長さすなわち前部上端から後部下端までの長さは第2チャンバ22Bの膨張方向長さよりも大きい。第2チャンバ22Bの下端は、第3チャンバ23Bの膨張方向の途中部分の上面に縫合等によって結合されている。
第2チャンバ22Bの膨張方向途中部分の前面と、第3チャンバ23Bの膨張方向途中部分の下面とにそれぞれ1個又は2個以上のベントホール46,47が設けられている。
図13の後席用エアバッグ1Cは、第1チャンバ21C、第2チャンバ22C及び第3チャンバ23Cを有している。第1チャンバ21Cは、車両天井部に沿って膨張する。第1チャンバ21C内にインフレータ8が設置されている。第2チャンバ22Cの上端は第1チャンバ21Cの後端に第1結合部11Cを介して連なっている。第3チャンバ23Cの上端は第1チャンバ21Cの前端に第2結合部12Cを介して連なっている。第2チャンバ22C及び第3チャンバ23Cは、下方ほど後方となるように斜めに延在している。第3チャンバ23Cの後端は、第2チャンバ22Cの膨張方向の途中部分の前面に縫合等によって結合されている。
第3チャンバ23Cの後端近傍の下面に1個又は2個以上のベントホール48が設けられている。
図14の後席用エアバッグ1Dは、車両天井部から斜め後方に向って膨張するよう構成されている。後席用エアバッグ1Dの上面部に沿ってインフレータ8が設けられている。この後席用エアバッグ1Dの前面の途中箇所又は下端近傍に1個又は2個以上のベントホール(図示略)が設けられている。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記以外の形態とされてもよい。
1,1’,1A〜1D 後席用エアバッグ
2 前席
3 後席
4 天井部
5 フロントパネル
6 バックパネル
8 インフレータ
11,11A〜11C 第1結合部
12,12B,12C 第2結合部
21,21A〜21C 第1チャンバ
22,22A〜22C 第2チャンバ
23,23B,23C 第3チャンバ
31 第1テザー
32 第2テザー
33 第3テザー
41,46〜48 ベントホール

Claims (11)

  1. 折り畳まれており、インフレータからのガスによって後席乗員の前方に膨張する後席用エアバッグにおいて、
    該後席用エアバッグは、乗員側のバックパネルと、反乗員側のフロントパネルとを有しており、
    該フロントパネル及びバックパネルの周縁同士が結合されており、
    該フロントパネルとバックパネルとは、幅方向の途中部において、複数の結合部によって結合されており、
    該後席用エアバッグは、左右方向に延在する複数の横方向折り線に沿って折り畳まれており、
    少なくとも一部の前記結合部は、横方向折り線から離隔していることを特徴とする後席用エアバッグ。
  2. 請求項1において、前記後席用エアバッグは、
    インフレータからのガスによって車室天井部に沿って膨張する第1チャンバと、該第1チャンバの後部から下方かつ後方に向って膨張する第2チャンバと、
    該第2チャンバの下部に連なり、前方に向って膨張する第3チャンバと、
    を有しており、
    前記フロントパネルは、第1チャンバの下面側、第2チャンバの前面側及び第3チャンバの上面側を構成しており、
    前記バックパネルは、第1チャンバの上面側、第2チャンバの後面側及び第3チャンバの下面側を構成しており、
    該フロントパネルとバックパネルとは、第1チャンバと第2チャンバとの境界部において、複数の第1結合部によって結合されており、
    該第1結合部は、後席用エアバッグの左右方向に間隔をおいて配列されており、
    該第1結合部は、前記横方向折り線から離隔していることを特徴とする後席用エアバッグ。
  3. 請求項2において、前記後席用エアバッグの第1チャンバを含む基端側は、前記横方向折り線に沿って蛇腹折りされていることを特徴とする後席用エアバッグ。
  4. 請求項3において、前記後席用エアバッグの第3チャンバを含む先端側は、前記横方向折り線に沿って蛇腹折りされていることを特徴とする後席用エアバッグ。
  5. 請求項4において、前記基端側及び先端側の蛇腹折りされた部分の間では、前記後席用エアバッグが横方向折り線に沿ってロール折りされていることを特徴とする後席用エアバッグ。
  6. 請求項2から5までのいずれか1項において、前記後席用エアバッグの第3チャンバ側の先端部の左右のコーナー部は、それぞれ、後席用エアバッグの先端辺及び側辺に対し斜交する左側斜め折り線及び右側斜め折り線に沿って折り返されていることを特徴とする後席用エアバッグ。
  7. 請求項2から6までのいずれか1項において、前記第1結合部は環状であり、該環状の結合部の内側に第1テザーの一端が結合されていることを特徴とする後席用エアバッグ。
  8. 請求項2から6までのいずれか1項において、前記後席用エアバッグは縦方向折り線に沿って折り返されており、
    前記第1結合部は、該縦方向折り線から離隔していることを特徴とする後席用エアバッグ。
  9. 請求項8において、前記後席用エアバッグは、左側縦方向折り線及び右側縦方向折り線に沿って折り返されており、
    前記第1結合部は、左側縦方向折り線と右側縦方向折り線との間に位置していることを特徴とする後席用エアバッグ。
  10. 請求項2から9までのいずれか1項において、前記フロントパネルとバックパネルとは、第2チャンバと第3チャンバとの境界部において、環状の第2結合部によって結合されており、
    該第2結合部は、後席用エアバッグの左右方向に間隔をおいて配列されており、
    該環状の第2結合部の内側に、第2テザーの一端が結合されていることを特徴とする後席用エアバッグ。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項において、膨張方向の先端又は途中部分にベントホールが設けられていることを特徴とする後席用エアバッグ。
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