JP2018070028A - 車両用モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡便な手段により、電動モータあるいは減速機を個別に性能保証し得るインホイールモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】 車輪を駆動する電動モータ22と、その電動モータ22の回転を減速して出力する平行軸歯車減速機23と、その平行軸歯車減速機23の出力を車輪に伝達する車輪用軸受24と、平行軸歯車減速機23を収容するケーシング22とを備えたインホイールモータ駆動装置21であって、ケーシング22にモータ収容部53を設け、電動モータ22を簡易ハウジング54に格納したモータユニット55を、ケーシング22のモータ収容部53に配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、電動モータの回転駆動力を減速機に入力し回転数を減速して車輪用軸受に伝達する車両用モータ駆動装置に関する。
従来の車両用モータ駆動装置として、例えば、特許文献1に開示されたインホイールモータ駆動装置がある。
この特許文献1のインホイールモータ駆動装置は、車輪の駆動力を発生させる電動モータと、その電動モータの回転を減速して出力する歯車減速機とを内蔵し、電動モータの回転出力により車輪を回転駆動するように構成されている。
このインホイールモータ駆動装置は、電動モータおよび歯車減速機をケーシングに一体的に収容した構造を具備する。
電動モータは、ケーシングに固定されたステータと、そのステータの内側でケーシングに回転自在に支持されたロータと、そのロータの回転出力を歯車減速機を介して車輪に伝達する出力軸とで構成されている。
歯車減速機は、複数の歯車で構成されている。この歯車減速機の入力段歯車は、電動モータのロータに同心状に一体的に形成されている。歯車減速機の最終段歯車は、電動モータの出力軸に固定されて一体的に回転する。歯車減速機の入力段歯車は中間歯車と噛合し、その中間歯車は最終段歯車と噛合するように構成されている。
特開平7−81436号公報
ところで、特許文献1で開示されたインホイールモータ駆動装置は、電動モータおよび歯車減速機をケーシングに一体的に収容した構造を具備する。
そのため、電動モータと歯車減速機とを一体的に組み上げた状態で、電動モータおよび歯車減速機を総合的に性能保証しなければならない。従って、電動モータあるいは歯車減速機を個別に性能保証することができないというのが現状であった。
そこで、本発明は前述の課題に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、簡便な手段により、電動モータあるいは歯車減速機を個別に性能保証し得る車両用モータ駆動装置を提供することにある。
本発明に係る車両用モータ駆動装置は、車輪を駆動する電動モータと、その電動モータの回転を減速して出力する減速機と、その減速機の出力を車輪に伝達する車輪用軸受と、減速機を収容するケーシングとを備えた構造を具備する。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、ケーシングにモータ収容空間を設け、電動モータを簡易ハウジングに格納したモータユニットを、ケーシングのモータ収容空間に配置したことを特徴とする。
本発明では、車両用モータ駆動装置を構成する電動モータを簡易ハウジングに格納してユニット化したことにより、電動モータ単体での性能保証が可能となる。また、モータユニットを減速機のケーシングのモータ収容空間に配置したことにより、減速機のケーシングに対する電動モータの組み付けを簡易化することができる。
本発明において、モータユニットの簡易ハウジングとケーシングの簡易ハウジングとの対向部位との間に弾性部材を介在させた構造が望ましい。
このような構造を採用すれば、電動モータで発生する振動を弾性部材により吸収することができ、モータユニットの簡易ハウジングから減速機のケーシングに振動が伝わることを抑制できる。
本発明において、ケーシングの簡易ハウジングとの接触部位に、モータユニットを冷却する媒体の流路を形成した構造が望ましい。
このような構造を採用すれば、ケーシングの流路を流れる冷却媒体でモータユニットの簡易ハウジングを介して電動モータを効率よく冷却することができる。
本発明によれば、車両用モータ駆動装置を構成する電動モータを簡易ハウジングに格納してユニット化したことにより、電動モータ単体での性能保証が可能となる。また、モータユニットを減速機のケーシングのモータ収容空間に配置したことにより、減速機のケーシングに対する電動モータの組み付けを簡易化することができる。
このように、電動モータ単体あるいは減速機単体での性能保証を個別に行うことができる。このような電動モータのユニット化により、減速機に対する電動モータの組み付けにおける自由度が増し、電動モータおよび減速機について品質保証の責任分担を明確化することができる。
本発明の実施形態で、車両用モータ駆動装置を示す断面図である。 図1の平行軸歯車減速機をアウトボード側から見た概要図である。 図1のモータユニットを平行軸歯車減速機のケーシングに組み付ける前の状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態で、モータユニットの片側に皿ばねを配置した車両用モータ駆動装置を示す断面図である。 本発明の他の実施形態で、モータユニットの両側に皿ばねを配置した車両用モータ駆動装置を示す断面図である。 本発明の他の実施形態で、モータユニットの外周に冷却用流路を設けた車両用モータ駆動装置を示す断面図である。 車両用モータ駆動装置を搭載した電気自動車の概略構成を示す平面図である。 図7の電気自動車を示す後方断面図である。
本発明に係る車両用モータ駆動装置の実施形態としてインホイールモータ駆動装置を図面に基づいて詳述する。図7は、インホイールモータ駆動装置21を搭載した電気自動車11の概略平面図、図8は、電気自動車11を後方から見た概略断面図である。
電気自動車11は、図7に示すように、シャシー12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪としての後輪14と、後輪14に駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを装備する。後輪14は、図8に示すように、シャシー12のホイールハウジング15の内部に収容され、独立懸架式の懸架装置(サスペンション)16を介してシャシー12の下部に固定されている。
電気自動車11は、ホイールハウジング15の内部に、左右それぞれの後輪14を駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けることによって、シャシー12上にモータ、ドライブシャフトおよびデファレンシャルギヤ機構などを設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の後輪14の回転をそれぞれ制御することができるという利点を有する。
電気自動車11の走行安定性およびNVH特性を向上させるためにばね下重量を抑える必要があり、さらに、広い客室スペースを確保するためにインホイールモータ駆動装置21の小型化が求められている。
そこで、図1に示す実施形態のインホイールモータ駆動装置21は、以下の構造を具備する。これにより、コンパクトなインホイールモータ駆動装置21を実現し、ばね下重量を抑えることで、走行安定性およびNVH特性に優れた電気自動車11を得る。
この実施形態の特徴的な構成を説明する前に、インホイールモータ駆動装置21の全体構成を説明する。以下の説明では、インホイールモータ駆動装置21を車体に搭載した状態で、車体の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)と称し、中央寄りとなる側をインボード側(図面右側)と称する。
インホイールモータ駆動装置21は、図1に示すように、車輪を駆動する電動モータ22と、電動モータ22の回転を減速して出力する平行軸歯車減速機23と、平行軸歯車減速機23の出力を駆動輪である後輪14(図7および図8参照)に伝達する車輪用軸受24とを備えている。なお、この実施形態では、平行軸歯車減速機23を例示するが、例えば、遊星歯車減速機やサイクロイド減速機など他の減速機であってもよい。
平行軸歯車減速機23は、ケーシング25に収容されている。電動モータ22は、後述するようにユニット化されて平行軸歯車減速機23のケーシング25に収容されている。平行軸歯車減速機23および電動モータ22が収容されたケーシング25は、電気自動車11のホイールハウジング15(図8参照)内に取り付けられる。
平行軸歯車減速機23は、入力歯車である第1歯車26と、中間歯車である第2歯車27および第3歯車28と、出力歯車である第4歯車29とで構成されている。第2歯車27は、インボード側の大径歯部30とアウトボード側の小径歯部31とを同軸的に有する。また、第3歯車28は、インボード側の小径歯部32とアウトボード側の大径歯部33とを同軸的に有する。
平行軸歯車減速機23では、第1歯車26の歯部34と第2歯車27の大径歯部30とが噛合し、第2歯車27の小径歯部31と第3歯車28の大径歯部33とが噛合し、第3歯車28の小径歯部32と第4歯車29の歯部35とが噛合することにより、電動モータ22の回転を所定の減速比でもって減速する。
インホイールモータ駆動装置21は、ホイールハウジング15(図8参照)の内部に収められ、ばね下荷重となるため、小型軽量化が必須である。そのため、大きな減速比を持つ平行軸歯車減速機23を用いることにより、高速回転の電動モータ22と組み合わせることで電動モータ22の小型化が図れ、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置21を実現する。
第1歯車26〜第4歯車29は、転がり軸受36〜43によってケーシング22に回転自在に支持されている。第4歯車29は、車輪用軸受24のハブ輪45にスプライン嵌合により同軸的に取り付けられている。
第1歯車26〜第4歯車29は、図1に示すように、径方向に沿って一直線上に配置されている。また、第1歯車26〜第4歯車29の回転中心C1〜C4は、図2に示すような位置関係でもってオフセット配置されている。このように、第1歯車26〜第4歯車29を配置することにより、平行軸歯車減速機23の軸方向および径方向のコンパクト化を図っている。なお、図中の符号Mは、ホイール空間を示す。
ここで、第1歯車26〜第4歯車29には、はすば歯車を用いている。はすば歯車は、同時に噛合う歯数が増え、歯当たりが分散されるので音が静かで、トルク変動が少ない点で有効である。このように、平行軸歯車減速機23にはすば歯車を用いることで、製造が容易でコストの低減が図れ、性能面でも、静粛かつ効率のよいインホイールモータ駆動装置21を実現することができる。
車輪用軸受24は、図1に示すように、平行軸歯車減速機23のケーシング25に固定された外輪44と、外輪44の内側に配置されたハブ輪45およびハブ輪45に圧入された内輪46と、ハブ輪45および内輪46と外輪44との間に配置された複数の転動体47とを備えている。ハブ輪45のインボード側端部を加締めることにより、車輪用軸受24に予圧が付与されている。この予圧の付与により、車輪用軸受24を複列のアンギュラ玉軸受構造としている。
この車輪用軸受24のハブ輪45の軸孔48に、平行軸歯車減速機23の第4歯車29からアウトボード側に一体的に延びる軸部49がスプライン嵌合によりトルク伝達可能に結合されている。車輪用軸受24の軸方向両端部には、泥水などの侵入防止およびグリースの漏洩防止のためにシール部材50が設けられている。なお、ハブ輪45のアウトボード側にはフランジ51が一体的に形成され、このフランジ51にハブボルト52で後輪15(図7および図8参照)が連結される。
以上の構成からなるインホイールモータ駆動装置21では、電動モータ22の回転が平行軸歯車減速機23の第1歯車26〜第4歯車29によって減速され、車輪用軸受24に伝達される。
この時、電動モータ22の回転が平行軸歯車減速機23により減速されて車輪用軸受24に伝達されるので、低トルク、高速回転型の電動モータ22を採用した場合でも、後輪14(図7および図8参照)に必要なトルクを伝達することが可能となる。
この実施形態におけるインホイールモータ駆動装置21の全体構成は、前述のとおりであるが、その特徴的な構成を以下に詳述する。
この実施形態のインホイールモータ駆動装置21は、図1および図3に示すように、平行軸歯車減速機23のケーシング25のインボード側にモータ収容空間である収容部53を設け、電動モータ22を簡易ハウジング54に格納したモータユニット55をケーシング25の収容部53に配置した構造を具備する。なお、収容部53は、平行軸歯車減速機23が収容されたケーシング25のインボード側に突出するように一体的に設けられている。この収容部53は、インボード側に開口している。
電動モータ22は、ラジアルギャップ型と称するもので、簡易ハウジング54に固定されたステータ56と、そのステータ56の径方向内側に隙間をもって対向するように配置されたロータ57と、そのロータ57の径方向内側に配置されてロータ57と一体回転するモータ回転軸58とを備えている。
ステータ56は、磁性体コアの外周にコイルを巻回することによって構成されている。ロータ57は、永久磁石または磁性体が内部に配置されている。モータ回転軸58は、毎分一万数千回転程度で高速回転可能である。
モータ回転軸58は、径方向外側へ一体的に延びるホルダ部59によりロータ57を保持している。ホルダ部59は、ロータ57が嵌め込み固定された凹溝を環状に形成した構成としている。モータ回転軸58は、そのインボード側端部が転がり軸受60に、アウトボード側端部が転がり軸受61によって、簡易ハウジング54に対して回転自在に支持されている。
モータ回転軸58および簡易ハウジング54のインボード側端部には回転角センサ62が設けられている。モータ回転軸58のアウトボード側に延在する軸部63は、平行軸歯車減速機23の第1歯車26にスプライン嵌合により同軸的に連結されている。
簡易ハウジング54のアウトボード側端部に凸部64を設けると共に、その凸部64が嵌合する凹部65をケーシング25の対向部位に設けている。この凸部64および凹部65からなるインロー構造により、モータ回転軸58と第1歯車26とを軸芯合わせするようにしている。
このモータユニット55では、ロータ57およびモータ回転軸58を転がり軸受60,61で回転自在に支持する機能を有してさえいればよい。このことから、ステータ56、ロータ57、モータ回転軸58からなる電動モータ22および転がり軸受60,61を内包する簡易ハウジング54は、耐環境性や外部からの荷重に対して耐え得る強度を必要としない。そのため、簡易ハウジング54は、薄板金属部材などからなるシェル構造または籠構造の薄型軽量で安価に製造できるものであればよい。
この実施形態では、ラジアルギャップ型の電動モータ22を例示したが、任意の構成のモータを適用可能である。例えば、ケーシングに固定されたステータと、そのステータの軸方向内側に隙間をもって対向するように配置されたロータとを備えるアキシャルギャップ型の電動モータであってもよい。
この実施形態のインホイールモータ駆動装置では、図3に示すように、以上の構成からなるモータユニット55を平行軸歯車減速機23のケーシング25の収容部53に別体として組み付ける。
つまり、モータユニット55をケーシング25の収容部53に配置するに際して、モータ回転軸58を平行軸歯車減速機23の第1歯車26にスプライン嵌合により連結すると共に、簡易ハウジング54の凸部64をケーシング25の凹部65に嵌合させることにより、モータ回転軸58と第1歯車26との軸芯合わせを行う。
その後、ケーシング25の収容部53の開口端部に蓋体66をボルト67で固定する。これにより、ケーシング25の収容部53の開口端部を閉塞して内部空間を密封する。この蓋体66は、ケーシング25の一部を構成する。また、モータユニット55の簡易ハウジング54をボルト68により蓋体66に固定する。この時、モータユニット55の簡易ハウジング54は、蓋体66に設けられた段差部69により位置決め配置される。なお、この実施形態では、収容部53の開口端部を蓋体66で閉塞しているが、モータユニット55の簡易ハウジング54のインボード側部位でボルト止めにより収容部53の開口端部を閉塞するようにしてもよい。
以上のように、電動モータ22を簡易ハウジング54に格納してユニット化したことにより、電動モータ22単体での性能保証が可能となる。つまり、性能保証されたモータユニット55を平行軸歯車減速機23のケーシング25に組み付けることができる。
また、モータユニット55を平行軸歯車減速機23のケーシング25の収容部53に配置したことにより、平行軸歯車減速機23のケーシング25に対する電動モータ22の組み付けを簡易化することができる。
このように、電動モータ22単体あるいは平行軸減速機23単体での性能保証を個別に行うことができる。このような電動モータ22のユニット化により、平行軸歯車減速機23に対する電動モータ22の組み付けにおける自由度が増し、電動モータ22および平行軸歯車減速機23について品質保証の責任分担を明確化することができる。
図4および図5は、本発明の他の実施形態におけるインホイールモータ駆動装置21を例示する。なお、図1と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
図4に示す実施形態のインホイールモータ駆動装置21は、モータユニット55の簡易ハウジング54とケーシング25の簡易ハウジング54との対向部位との間に弾性部材である皿ばね70を介在させた構造を具備する。また、図5に示す実施形態のインホイールモータ駆動装置21は、モータユニット55の簡易ハウジング54とケーシング25および蓋体66の簡易ハウジング54との対向部位との間に皿ばね70を介在させた構造を具備する。
つまり、図4の実施形態では、モータユニット55の簡易ハウジング54の片側(アウトボード側)に皿ばね70が配置されている。また、図5の実施形態では、モータユニット55の簡易ハウジング54の両側(アウトボード側およびインボード側)に皿ばね70が配置されている。
図4の実施形態の場合、図1の実施形態と同様、ケーシング25の収容部53では、アウトボード側の凸部64および凹部65からなるインロー構造とインボード側の段差部69により、モータユニット55が位置決めされている。また、図5の実施形態の場合、アウトボード側の凸部64および凹部65からなるインロー構造とインボード側の回転角センサ62の取り付け部位により、モータユニット55が位置決めされている。
従って、簡易ハウジング54に皿ばね70の弾性力を付与することによりモータユニット55の固定が可能である。そのため、モータユニット55の簡易ハウジング54を蓋体66に固定するためのボルト68(図1参照)が不要となる。
図4および図5の実施形態のような構造を採用することにより、電動モータ22で発生する振動を皿ばね70により吸収することができ、モータユニット55の簡易ハウジング54から平行軸歯車減速機23のケーシング25に振動が伝わることを抑制できる。なお、この実施形態では、皿ばね70を例示したが、皿ばね以外の他の弾性部材であってもよい。
ところで、図1、図4および図5に示す実施形態のインホイールモータ駆動装置21では、電動モータ22を冷却するための潤滑油が簡易ハウジング54に封入され、平行軸歯車減速機23を冷却および潤滑するための潤滑油がケーシング25に封入されている。
インホイールモータ駆動装置21の駆動時、モータユニット55では、ロータ57の回転でもって電動モータ22を冷却する。一方、第1歯車26〜第4歯車29の回転による跳ね掛けでもって平行軸歯車減速機23を冷却すると共に潤滑する。
図6は、本発明の他の実施形態におけるインホイールモータ駆動装置21を例示する。なお、図1と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
図6に示す実施形態のインホイールモータ駆動装置21は、ケーシング25の簡易ハウジング54との接触部位に、モータユニット55を冷却する媒体である冷却水あるいは潤滑油の流路71を形成した構造を具備する。つまり、電動モータ22のステータ56を簡易ハウジング54を介して囲撓するように、ケーシング25の全内周に亘って流路71が形成されている。
なお、冷却水の場合は、車体から延びるノズルにより流路71に供給することが可能である。また、潤滑油の場合は、ケーシング25あるいは簡易ハウジング54に封入された潤滑油を流路71に供給することが可能である。
図6の実施形態のような構造を採用することにより、ケーシング25の流路71を流れる冷却水あるいは潤滑油でモータユニット55の簡易ハウジング54を介して熱源である電動モータ22のステータ56を効率よく冷却することができ、電動モータ22の冷却性能の向上が図れる。
以上の実施形態では、ホイールハウジング15(図8参照)の内部に、左右それぞれの後輪14を駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けた車両用モータ駆動装置について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、オンボードタイプと称する車両用モータ駆動装置にも適用できる。
このオンボードタイプの車両用モータ駆動装置は、車体の左右それぞれに、2組のモータユニット55および平行軸歯車減速機23を取り付け、平行軸歯車減速機23の出力を左右のドライブシャフトを介して後輪14に伝達する構造を具備する。
また、以上の実施形態では、図7および図8に示すように、後輪14を駆動輪とした電気自動車11を例示したが、前輪13を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等も含むものである。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
21 インホイールモータ駆動装置
22 電動モータ
23 減速機(平行軸歯車減速機)
24 車輪用軸受
25 ケーシング
53 モータ収容空間(収容部)
54 簡易ハウジング
55 モータユニット
70 弾性部材(皿ばね)
71 流路

Claims (4)

  1. 車輪を駆動する電動モータと、前記電動モータの回転を減速して出力する減速機と、前記減速機の出力を車輪に伝達する車輪用軸受と、前記減速機を収容するケーシングとを備えた車両用モータ駆動装置であって、
    前記ケーシングにモータ収容空間を設け、前記電動モータを簡易ハウジングに格納したモータユニットを、ケーシングの前記モータ収容空間に配置したことを特徴とする車両用モータ駆動装置。
  2. 前記モータユニットの簡易ハウジングと前記ケーシングの簡易ハウジングとの対向部位との間に弾性部材を介在させた請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。
  3. 前記ケーシングの簡易ハウジングとの接触部位に、前記モータユニットを冷却する媒体の流路を形成した請求項1又は2に記載の車両用モータ駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の簡易ハウジングに電動モータを格納し、前記ケーシングのモータ収容空間に配置されることを特徴とするモータユニット。
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