JP2018069346A - 切削装置 - Google Patents

切削装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018069346A
JP2018069346A JP2016207847A JP2016207847A JP2018069346A JP 2018069346 A JP2018069346 A JP 2018069346A JP 2016207847 A JP2016207847 A JP 2016207847A JP 2016207847 A JP2016207847 A JP 2016207847A JP 2018069346 A JP2018069346 A JP 2018069346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
cutting
idling operation
blade
idling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016207847A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6815824B2 (ja
Inventor
敏文 松山
Toshifumi Matsuyama
敏文 松山
諭 宮田
Satoshi Miyata
諭 宮田
剛史 笠井
Takeshi Kasai
剛史 笠井
高橋 聡
Satoshi Takahashi
聡 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2016207847A priority Critical patent/JP6815824B2/ja
Priority to TW106131127A priority patent/TWI738860B/zh
Priority to KR1020170135636A priority patent/KR102297839B1/ko
Priority to CN201710982753.0A priority patent/CN107972189B/zh
Publication of JP2018069346A publication Critical patent/JP2018069346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6815824B2 publication Critical patent/JP6815824B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/02Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor by rotary tools, e.g. drills
    • B28D5/022Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor by rotary tools, e.g. drills by cutting with discs or wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26DCUTTING; DETAILS COMMON TO MACHINES FOR PERFORATING, PUNCHING, CUTTING-OUT, STAMPING-OUT OR SEVERING
    • B26D5/00Arrangements for operating and controlling machines or devices for cutting, cutting-out, stamping-out, punching, perforating, or severing by means other than cutting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/0064Devices for the automatic drive or the program control of the machines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/0076Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material for removing dust, e.g. by spraying liquids; for lubricating, cooling or cleaning tool or work
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67092Apparatus for mechanical treatment
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67242Apparatus for monitoring, sorting or marking

Abstract

【課題】切削装置において、加工精度維持のために必要十分なアイドリング運転を実施する。【解決手段】切削装置の各構成要素を制御する制御ユニット100は、切削ユニット20及び移動機構30を駆動させるアイドリング運転の実施を指示するアイドリング指示部130と、回転する切削ブレードを刃先位置検出ユニット40のブレード侵入部に侵入させ、受光部の受光量が所定光量になった時の切削ユニット20の位置検出を、アイドリング運転の前後に実施させる検出指示部140と、アイドリング運転の前後で検出された刃先の位置の差を算出する算出部と、算出部で算出された差が予め設定された閾値以上の場合、さらなるアイドリング運転が実施され、差が閾値未満の場合、さらなるアイドリング運転は不要と判定する判定部150と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、切削装置に関する。
従来、各種半導体ウェーハやLED基板等の光デバイスウエーハ、パッケージ基板といった板状の被加工物を切削ブレードで切削する切削装置に関する技術が知られている。切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルの保持面を高さの基準として、切削ブレードの基準位置(原点位置)を設定する。切削ブレードは加工により消耗(摩耗)し、直径が減少する。そのため、切削ブレードの刃先(鉛直方向における下端)の位置を定期的に測定し、測定結果に基づいて切削ブレードの刃先基準位置(原点位置)を随時設定する。例えば、特許文献1には、切削ブレードが侵入するブレード侵入部と、ブレード侵入部に対峙して配設される発光部及び受光部とを備え、切削ブレードにより発光部から受光部に送られる光が遮られることで変化する光量に基づいて、切削ブレードの刃先の位置を検出する切削ブレード検出機構が開示されている。
特開2001−298001号公報
ところで、上記特許文献1に記載のような切削装置は、一定時間以上停止していると、切削室の温度の上昇又は低下などに起因して切削ユニットの各軸が僅かに変形し、切削ブレードの高さや割り出し送り方向における位置が変化することがある。そのため、切削装置による加工開始前に、スピンドルを回転させながら、切削液を供給しつつ各軸を動作させ、加工動作中に近似した環境を再現することで各軸を加工動作中の位置に近づけるアイドリング運転を行う。しかしながら、アイドリング運転は、例えば30分程度実施する等、おおよその時間を目安として実施しているものであり、アイドリング運転の実施条件の設定をオペレータのスキルや管理スキルに頼っていた。その結果、不要なアイドリング運転を実施してしまう等、切削装置において、加工精度維持のために必要十分なアイドリング運転を実施することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、切削装置において、加工精度維持のために必要十分なアイドリング運転を実施することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、被加工物を保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードが装着された切削ユニットと、該切削ユニットと該チャックテーブルを該保持面と直交する切り込み送り方向及び該保持面と平行な加工送り方向に相対移動させる移動機構と、該切削ブレードが侵入するブレード侵入部を挟んで対面する発光部と受光部とを有し該切り込み送り方向での該切削ブレードの刃先の位置を検出する刃先位置検出ユニットと、各構成要素を制御する制御ユニットと、を備える切削装置であって、該制御ユニットは、該切削ユニット及び該移動機構を駆動させるアイドリング運転の実施を指示するアイドリング指示部と、回転する該切削ブレードを該刃先位置検出ユニットの該ブレード侵入部に侵入させ、該受光部の受光量が所定光量になった時の該切削ユニットの位置検出を、該アイドリング運転の前後に実施させる検出指示部と、該アイドリング運転の該前後で検出された該刃先の位置の差を算出する算出部と、該算出部で算出された該差が予め設定された閾値以上の場合、さらなる該アイドリング運転が実施され、該差が閾値未満の場合、さらなる該アイドリング運転は不要と判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
また、該判定部の判定結果は、報知ユニットによってオペレータに報知されることが好ましい。
本発明にかかる切削装置は、刃先位置検出ユニットを用いて、アイドリング運転の実施前後における切削ブレードの刃先の位置を検出し、アイドリング運転の実施前後における切削ブレードの刃先の位置の差が閾値未満にならない場合、さらなるアイドリング運転が実施され、差が閾値以下になった場合、さらなるアイドリング運転を不要と判定する。これにより、オペレータのスキルや管理スキルに頼ることなく、アイドリング運転の実施条件の基準を設定することができる。その結果、不要なアイドリング運転を実施しないようにし、かつ、アイドリング運転によって切削装置の加工精度を良好に維持することが可能となる。従って、実施形態にかかる切削装置は、切削装置において、加工精度維持のために必要十分なアイドリング運転を実施することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる切削装置の要部を示す斜視図である。 図2は、切削ユニット及び刃先位置検出ユニットの検出部本体を示す斜視図である。 図3は、切削ユニット、Z軸移動手段及び刃先位置検出ユニットを模式的に示す説明図である。 図4は、基準電圧の説明図である。 図5は、制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図6は、切削装置においてアイドリング運転を実施する際の処理手順を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
図1は、実施形態にかかる切削装置の要部を示す斜視図である。切削装置1は、被加工物に対して切削加工を施す加工装置である。切削装置1により切削加工される被加工物は、本実施形態では、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする、円盤状の半導体ウェーハや光デバイスウエーハを想定しているが、これに限定されない。
切削装置1は、被加工物を保持面10aで保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に保持された被加工物を切削する切削ブレード21が装着された切削ユニット20と、切削ユニット20とチャックテーブル10とを加工送り方向(X軸方向)に相対移動させるX軸移動手段31、切削ユニット20とチャックテーブル10とを割り出し送り方向(Y軸方向)に相対移動させるY軸移動手段32、及び切削ユニット20とチャックテーブル10とを切り込み送り方向(Z軸方向)に相対移動させるZ軸移動手段33を含む移動機構30と、切削ブレード21が侵入するブレード侵入部42を挟んで対面する発光部43と受光部44とを有し(図2参照)、切り込み送り方向(Z軸方向)での切削ブレード21の刃先(Z軸方向における下端)21a(図3参照)の位置を検出する刃先位置検出ユニット40と、切削装置1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御する制御ユニット100(図5参照)と、報知ユニット50(図5参照)とを備える。
本実施形態において、加工送り方向は、切削ブレード21の回転軸線と直交し、チャックテーブル10の保持面10aと平行な方向(X軸方向)である。また、本実施形態において、割り出し送り方向は、切削ブレード21の回転軸線の方向であり、鉛直方向と直交する方向(Y軸方向)である。また、本実施形態において、切り込み送り方向は、チャックテーブル10の保持面10aと直交する鉛直方向(Z軸方向)である。以下、加工送り方向をX軸方向、割り出し方向をY軸方向、切り込み送り方向をZ軸方向という。
チャックテーブル10は、装置本体上に設置され、切削加工前の被加工物が保持面10a上に載置されて、被加工物を保持するものである。チャックテーブル10は、保持面10aを構成する部分がポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、真空吸引経路(図示せず)を介して真空吸引源(図示せず)と接続され、保持面10aに載置された被加工物を吸引することで保持する。チャックテーブル10は、X軸移動手段31によりX軸方向に移動自在に設けられた移動基台311上に設置された回転駆動源11により、中心軸線(Z軸と平行である)回りに回転自在に設けられている。また、チャックテーブル10の周囲には、エアーアクチュエータにより駆動して被加工物の周囲で被加工物が粘着テープで支持される環状フレームを挟持する4つのクランプ部12が複数設けられている。
切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物を切削する切削ブレード21を装着したスピンドル22(図2参照)を有するものである。切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物に対して、Y軸移動手段32によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動手段33によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
切削ユニット20は、Y軸移動手段32、Z軸移動手段33などを介して、装置本体から立設した柱部3に設けられている。切削ユニット20は、Y軸方向において、チャックテーブル10を挟んで二つ配設されている。切削ユニット20は、Y軸移動手段32及びZ軸移動手段33により、チャックテーブル10の表面の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。スピンドル22は、切削ブレード21を回転させることで被加工物を切削する。スピンドル22は、スピンドルハウジング23内に収容され、スピンドルハウジング23は、Z軸移動手段33に支持されている。切削ユニット20のスピンドル22及び切削ブレード21の回転軸心は、上述したように、Y軸方向と平行に設定されている。また、切削ユニット20は、被加工物に切削液を供給する切削液供給ノズル24を有する。
移動機構30のX軸移動手段31は、チャックテーブル10をX軸方向に移動させることで、被加工物に対する加工送りを実現するものである。X軸移動手段31は、図1に示すように、例えばパルスモータやボールねじ、ガイドレール等を含んで構成されており、移動基台311を装置本体に対して(柱部3に対して)X軸方向に相対移動させる。
移動機構30のY軸移動手段32は、切削ユニット20をY軸方向に移動させることで、被加工物に対する割り出し送りを実現するものである。Y軸移動手段32は、例えばパルスモータやボールねじ、ガイドレール等を含んで構成されており、移動基台321を装置本体に対して(柱部3に対して)Y軸方向に相対移動させる。Y軸移動手段32は、柱部3に支持されており、Z軸移動手段33を支持している。また、Y軸移動手段32は、切削ユニット20のY軸方向の位置を検出する図示しないY軸位置検出手段を備えている。Y軸位置検出手段は、例えばリニアスケールとセンサとを含むものである。
Z軸移動手段33は、切削ユニット20をZ軸方向に移動させることで、被加工物に対する切り込み深さの制御を実現するものである。Z軸移動手段33は、例えばサーボモータやボールねじ、ガイドレール等を含んで構成されており、移動基台331を装置本体に対して(柱部3に対して)Z軸方向に相対移動させる。Z軸移動手段33は、Y軸移動手段32に支持されており、切削ユニット20を支持している。また、Z軸移動手段33は、サーボモータの制御によって切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出するZ軸位置検出手段を備えている。
次に、刃先位置検出ユニット40について、図面を参照しながら説明する。図2は、切削ユニット及び刃先位置検出ユニットの検出部本体を示す斜視図であり、図3は、切削ユニット、Z軸移動手段及び刃先位置検出ユニットを模式的に示す構成図であり、図4は、基準電圧の説明図である。刃先位置検出ユニット40は、制御ユニット100により制御される。
刃先位置検出ユニット40は、図1に示すように、Y軸方向において、チャックテーブル10を挟んで二つ配設されている。刃先位置検出ユニット40は、図2及び図3に示すように、検出部本体41と、ブレード侵入部42と、発光部43と、受光部44と、光源45と、洗浄水供給部46と、エアー供給部47と、制御ユニット100に含まれる基準位置検出部120とを備える。
検出部本体41は、切削ブレード21の可動範囲に設置されている。検出部本体41は、ブレード侵入部42が形成されている。また、検出部本体41は、発光部43と、受光部44と、洗浄水供給部46と、エアー供給部47との各部が配置されている。また、検出部本体41には、発光部43及び受光部44を覆うカバー48が、ヒンジを介して開閉可能に設けられている。カバー48は、切削液や切削屑の付着を防止するためのものである。カバー48は、切削ブレード21の刃先21aの位置を検出する際には開かれ、被加工物に対して切削加工を施す際には閉じられる。
ブレード侵入部42は、切削ブレード21の外周部が侵入する部分である。ブレード侵入部42は、検出部本体41に形成された溝である。ブレード侵入部42は、溝の一方の面42aに発光部43の端面が設けられている。ブレード侵入部42は、溝の他方の面42bに受光部44の端面が設けられている。発光部43の端面及び受光部44の端面は、平坦なガラス等で形成されている。発光部43の端面と受光部44の端面とは、発光部43と受光部44との光軸を一致させて設けられている。
発光部43は、図3に示すように、光ファイバー49aを介して光源45に接続されており、光源45からの光を受光部44に向けて射出する。受光部44は、発光部43からの光を受光する。受光部44は、図3に示すように、後述する光電変換部121に光ファイバー49bを介して接続されており、発光部43から受光した光を基準位置検出部120の光電変換部121に送る。
洗浄水供給部46は、発光部43の端面及び受光部44の端面に対して洗浄水を供給し、発光部43の端面及び受光部44の端面を洗浄するものである。エアー供給部47は、発光部43の端面及び受光部44の端面に対してエアーを供給し、洗浄水を吹き飛ばして発光部43の端面及び受光部44の端面を乾燥させるものである。これにより、発光部43の端面及び受光部44の端面に切削屑が付着しても洗い流されるため、切削ブレード21の刃先21aを正確に検出することができる。
基準位置検出部120は、図3に示すように、光電変換部121と、基準電圧設定部122と、電圧比較部123と、端部位置検出部124と、算出部125と、位置補正部126とを有する。
光電変換部121は、受光部44から送られる光の光量に対応した電圧を電圧比較部123へ出力する。切削ブレード21がブレード侵入部42に侵入するに従って、切削ブレード21が発光部43と受光部44との間を遮る量が増加すると、光電変換部121からの出力が徐々に減少する。本実施形態において、光電変換部121は、図4に示すように、受光率が0%の時には5V(最大電圧)、受光率が100%の時には0V(最小電圧)の電圧を出力する。光電変換部121は、受光部44の受光量が所定光量となったとき、すなわち切削ブレード21が発光部43と受光部44との間の所定位置に達したときに、出力電圧が基準電圧(本実施形態では、3V)になるように設定されている。本実施形態において、所定位置は、切削ブレード21の刃先21aが保持面10aの上面に接触する位置として設定される。
基準電圧設定部122は、設定された基準電圧を電圧比較部123に出力する。本実施形態において基準電圧は、上述したように、3Vである。電圧比較部123は、光電変換部121からの出力と基準電圧設定部122によって設定された基準電圧とを比較し、光電変換部121からの出力が基準電圧に達したとき、その旨の信号を端部位置検出部124に出力する。端部位置検出部124は、電圧比較部123から上記信号が出力された時点で、Z軸移動手段33のZ軸位置検出手段から取得した切削ユニット20のZ軸方向における位置を切削ブレード21の刃先21aの基準位置(原点位置)として検出する。つまり、端部位置検出部124は、受光部44の受光量が所定光量になったとき、すなわち切削ブレード21が発光部43と受光部44との間の所定位置に達したときに、Z軸位置検出手段から取得した切削ユニット20のZ軸方向における位置を切削ブレード21の刃先21aの基準位置として検出する。端部位置検出部124は、検出した切削ブレード21の刃先21aの基準位置を算出部125に出力する。
算出部125は、端部位置検出部124によって検出された基準位置に基づいて、Z軸方向の切削ブレード21の位置の補正量を算出する。位置補正部126は、算出部125によって算出された補正量に基づいて、切削ブレード21のZ軸方向の位置を補正する。このため、被加工物を加工するときの切削ブレード21の位置が補正された位置に基づいて制御される。なお、本実施形態において、切削ブレード21のZ軸方向の位置を補正することは、切削ブレード21の刃先21aを基準位置(原点位置)に合わせることである。
制御ユニット100は、例えばCPU等で構成された演算処理装置やROM、RAM等を備える図示しないマイクロプロセッサを主体として構成されている。制御ユニット100は、報知ユニット50及び操作ユニット60に接続されている(図5参照)。報知ユニット50は、例えばディスプレイを含み、加工動作の状態や後述する切削装置1のアイドリング運転制御の実施要否といった切削装置1に関する種々の情報をオペレータに提示(報知)するものである。なお、切削装置1に加工動作の状態等を提示する提示部を別途設け、報知ユニット50をアイドリング運転制御の実施要否のみをオペレータに報知させる構成としてもよい。操作ユニット60は、オペレータが加工内容情報などを登録したり、後述する切削装置1のアイドリング運転制御の実施を要求したりする際に用いるインターフェースである。なお、報知ユニット50及び操作ユニット60は、例えばタッチパネル式のディスプレイ等を用いて一体に構成されてもよい。
制御ユニット100は、駆動制御部110(図5参照)により、切削ユニット20や移動機構30(X軸移動手段31、Y軸移動手段32及びZ軸移動手段33)といった切削装置1を構成する構成要素をそれぞれ制御して、被加工物に対する加工動作を切削装置1に行わせる。また、制御ユニット100は、例えば被加工物の加工動作が終了したときや、加工する被加工物の材質が変化したとき等に、駆動制御部110により切削ユニット20や移動機構30を制御すると共に刃先位置検出ユニット40を制御して、切削ブレード21のZ軸方向の位置を補正し、切削ブレード21の刃先21aを基準位置(原点位置)に合わせる。それにより、切削ブレード21が加工により消耗(摩耗)し、直径が減少することに対応させて、切削ブレード21の基準位置を随時設定することができる。
また、制御ユニット100は、切削装置1のアイドリング運転を実施する。アイドリング運転は、被加工物の切削加工動作に先立って、駆動制御部110により、切削液を供給しながらスピンドル22及び切削ブレード21を回転させると共に、移動機構30(X軸移動手段31、Y軸移動手段32、Z軸移動手段33)等の切削装置1の駆動機構を動作させる事前動作である。それにより、切削加工動作に寄与する各軸部又はスピンドル22等の温度変化に起因する寸法変化を抑えることができる。以下、切削装置1のアイドリング運転を実施するための制御ユニット100の構成及び制御について、図面を参照しながら説明する。
図5は、制御ユニットの構成を示すブロック図である。図示するように、制御ユニット100は、上記駆動制御部110と、上記基準位置検出部120と、アイドリング指示部130と、検出指示部140と、判定部150とを備える。
アイドリング指示部130は、切削ユニット20及び移動機構30を駆動させる上記アイドリング運転の実施を指示するものである。アイドリング指示部130は、アイドリング運転の実施要求がある場合に、アイドリング運転の実施を指示するアイドリング指示信号を駆動制御部110及び検出指示部140に出力する。ここで、アイドリング運転の実施要求がある場合とは、操作ユニット60を介してオペレータからアイドリング運転の実施が要求された場合である。なお、アイドリング指示部130は、例えば切削装置1を起動(電源をON)した直後である場合や、切削装置1による被加工物の加工動作が一定時間行われていなかった場合に、アイドリング運転の実施要求があると判断してもよい。この場合、アイドリング指示部130は、自動的にアイドリング指示信号を出力してもよいし、アイドリング運転の実施を推奨する旨の情報を報知ユニット50に表示させてオペレータに提示してもよい。
検出指示部140は、回転する切削ブレード21を刃先位置検出ユニット40のブレード侵入部42に侵入させ、受光部44の受光量が所定光量になった時、すなわち切削ブレード21の刃先21aが発光部43と受光部44との間の所定位置に達したときの切削ユニット20の位置検出(切削ブレード21の刃先21aの基準位置の検出)を、アイドリング運転の前後に実施させるものである。具体的には、検出指示部140は、アイドリング指示部130からアイドリング指示信号を受信すると、アイドリング運転が実施される前に、駆動制御部110及び刃先位置検出ユニット40に、切削ブレード21の刃先21aの基準位置を検出させる位置検出制御の実施を指示する検出指示信号を出力する。また、検出指示部140は、アイドリング運転が完了するごとに、駆動制御部110及び刃先位置検出ユニット40に位置検出制御の実施を指示する検出指示信号を出力する。
ここで、刃先位置検出ユニット40の基準位置検出部120は、検出指示部140から位置検出制御の実施が指示された場合、算出部125に、アイドリング運転の実施前において検出した切削ブレード21の刃先21aの基準位置と、アイドリング運転の実施後において検出した切削ブレード21の刃先21aの基準位置との差分を算出させる。算出部125は、算出した差分を判定部150へと出力する。
判定部150は、基準位置検出部120の算出部125で算出された差分が予め設定された閾値以上の場合、さらなるアイドリング運転を実施するべきと判定し、差分が閾値未満の場合、さらなるアイドリング運転は不要と判定するものである。予め設定された閾値は、位置検出制御による切削ブレード21の刃先21aの基準位置の検出に際して、刃先位置検出ユニット40で生じ得る誤差(例えば、1〜2μm程度)よりは大きな値(例えば、2〜5μm程度)として設定される。判定部150は、さらなるアイドリング運転の実施が必要であるか、不要であるかの判定結果を報知ユニット50へと出力する。
次に、アイドリング運転を実施する際の切削装置1の制御について説明する。図6は、切削装置においてアイドリング運転を実施する際の処理手順を示すフローチャートである。図6に示す処理手順は、アイドリング指示部130において、アイドリング運転の実施要求があると判定した場合、すなわち操作ユニット60を介してオペレータからアイドリング運転の実施が要求された場合、または切削装置1を起動(電源をON)した直後である場合や切削装置1による被加工物の加工動作が一定時間行われていなかった場合等に、制御ユニット100により実行される。
制御ユニット100は、ステップS11として、アイドリング指示部130からアイドリング指示信号を駆動制御部110及び検出指示部140へと出力し、ステップS12へと進む。制御ユニット100は、ステップS12として、検出指示部140から検出指示信号を駆動制御部110及び刃先位置検出ユニット40へと出力し、ステップS13に進む。
制御ユニット100は、ステップS13として、切削ブレード21の刃先21aの基準位置を検出する位置検出制御を実行する。具体的には、制御ユニット100は、刃先位置検出ユニット40の光源45から発光部43へと光を送っている状態で、駆動制御部110により切削ユニット20及び移動機構30を制御して、切削ブレード21を回転させながら刃先位置検出ユニット40のブレード侵入部42に侵入させていく。そして、制御ユニット100は、刃先位置検出ユニット40の受光部44の受光量が所定光量になったとき、すなわち切削ブレード21が発光部43と受光部44との間の所定位置に達したときに、基準位置検出部120の端部位置検出部124において、Z軸移動手段33のZ軸位置検出手段から取得した切削ユニット20のZ軸方向における位置を切削ブレード21の刃先21aの基準位置として検出する。制御ユニット100は、検出したアイドリング運転の実施前における切削ブレード21の刃先21aの基準位置を基準位置検出部120の算出部125に記憶しておく。その後、制御ユニット100は、ステップS14に進む。
制御ユニット100は、ステップS14として、駆動制御部110により切削装置1のアイドリング運転を実施させる。具体的には、制御ユニット100は、駆動制御部110により、切削液を供給しながら切削ユニット20のスピンドル22及び切削ブレード21を回転させると共に、移動機構30(X軸移動手段31、Y軸移動手段32、Z軸移動手段33)等の切削装置1の駆動機構を動作させるアイドリング運転制御を実施する。本実施形態において、ステップS14におけるアイドリング運転は、例えば5分〜10分程度の比較的短い所定時間に渡って実施する。ただし、所定時間は、任意に定めることができる。
制御ユニット100は、アイドリング運転制御を所定時間に渡って実施した後、ステップS15に進み、本ルーチンの実行開始時に初期値として値1が設定される変数nを値1増加させ、ステップS16に進む。
制御ユニット100は、ステップS16として、再び検出指示部140から検出指示信号を駆動制御部110及び刃先位置検出ユニット40へと出力し、ステップS17に進む。制御ユニット100は、ステップS17として、位置検出制御を再び実行し、アイドリング運転の実施後における切削ブレード21の刃先21aの基準位置を検出する。位置検出制御は、ステップS13の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。ステップS17において、制御ユニット100は、位置検出制御により検出したアイドリング運転の実施後における切削ブレード21の刃先21aの基準位置を基準位置検出部120の算出部125に記憶する。その後、制御ユニット100は、ステップS18に進む。
制御ユニット100は、ステップS18として、基準位置検出部120の算出部125により、ステップS13で記憶したアイドリング運転の実施前における切削ブレード21の刃先21aの基準位置と、ステップS17で記憶したアイドリング運転の実施後における切削ブレード21の刃先21aの基準位置との差分を算出する。制御ユニット100は、算出した差分の値を算出部125から判定部150へと出力し、ステップS19に進む。
制御ユニット100は、ステップS19として、算出部125で算出された差分に基づいて、さらなるアイドリング運転の実施が不要であるか否かを判定部150で判定する。判定部150は、算出部125で算出された差分が予め設定された閾値未満である場合、アイドリング運転の実施前後で切削ブレード21の刃先21aの基準位置の変化量が十分に小さくなっていることから、アイドリング運転によって各軸部又はスピンドル22等の温度変化に起因する寸法変化を抑えることができたと判断し、さらなるアイドリング運転の実施は不要であると判定する。一方、判定部150は、算出部125で算出された差分が予め設定された閾値以上である場合、アイドリング運転によって各軸部又はスピンドル22等の温度変化に起因する寸法変化を抑えることができていないと判断し、さらなるアイドリング運転の実施が必要と判定する。
制御ユニット100は、判定部150において、さらなるアイドリング運転の実施が不要であると判定した場合(ステップS19、Yes)、ステップS20として、その旨の判定結果を報知ユニット50へと出力し、本ルーチンを終了する。これにより、アイドリング運転によって各軸部又はスピンドル22等の温度変化に起因する寸法変化を抑えることができたことを、オペレータに認識させることができる。また、アイドリング運転によって各軸部又はスピンドル22等の温度変化に起因する寸法変化を十分に抑えた状態で、後の工程において、切削装置1による被加工物に対する加工動作を行うことが可能となる。この場合、制御ユニット100は、被加工物に対する加工動作を行う前に、ステップS17で検出した基準位置に基づいて、位置補正部126により切削ブレード21のZ軸方向の位置を補正する。すなわち、制御ユニット100は、切削ブレード21の刃先21aの位置を、直前にステップS17の処理を実施した際に検出したアイドリング運転の実施後における基準位置に合わせた上で、被加工物の加工動作を行う。なお、切削ブレ―ド21のZ軸方向の位置の補正は、本ルーチンにおいて位置検出制御を実施するごとに行ってもよい。
制御ユニット100は、判定部150において、さらなるアイドリング運転の実施が必要であると判定した場合(ステップS19、No)、ステップS21として、その旨の判定結果を報知ユニット50へと出力する。これにより、この時点では、アイドリング運転によって各軸部又はスピンドル22等の温度変化に起因する寸法変化を抑えることができなかったことを、オペレータに認識させることができる。その後、制御ユニット100は、ステップS22に進む。
制御ユニット100は、ステップS22として、変数nが所定値nrefに達しているか否かを判定する。変数nが所定値nrefに達している場合、本ルーチンを実行してからアイドリング運転を所定回数(nref回)実施したことを意味する。所定値nrefは、任意の値とすることができる。
制御ユニット100は、変数nが所定値nrefに達していないと判定した場合、すなわちアイドリング運転を所定回数(nref回)実施していないと判定した場合(ステップS22、No)、再びステップS14以降の処理を実行する。制御ユニット100は、ステップS14にてn+1回目のアイドリング運転を実施し、ステップS16、S17にて当該n+1回目のアイドリング運転の実施後の切削ブレード21の刃先21aの基準位置を検出し、検出した基準位置を算出部125に記憶する。制御ユニット100は、ステップS18にて、n回目のアイドリング運転の実施後にステップS17にて検出された切削ブレード21の刃先21aの基準位置と、n+1回目のアイドリング運転の実施後にステップS17にて検出された切削ブレード21の刃先21aの基準位置との差分を算出する。制御ユニット100は、ステップS19にて、当該差分に基づき、さらなるアイドリング運転の実施が不要であるか否かを判定する。
これにより、n+1回目のアイドリング運転の実施前後において、切削ブレード21の刃先21aの基準位置の差分が予め定められた閾値未満となった場合には、さらなるアイドリング運転の実施は不要と判定され(ステップS19、Yes)、その旨の判定結果が報知ユニット50へと出力されて(ステップS20)、本ルーチンが終了する。一方、n+1回目のアイドリング運転の実施前後において、切削ブレード21の刃先21aの基準位置の差分が予め定められた閾値未満となっていない場合には、さらなるアイドリング運転の実施が必要であると判定され(ステップS19、No)、その旨の判定結果が報知ユニット50へと出力され(ステップS21)、再びステップS22の処理が実行される。ステップS19にてさらなるアイドリング運転制御の実施が不要であると判定されるか、または、ステップS22にて本ルーチンを実行してからアイドリング運転を所定回数(nref回)に渡って実施したと判定されるまでは、この処理が繰り返し実行される。
制御ユニット100は、変数nが所定値nrefに達していると判定した場合、すなわちアイドリング運転を所定回数(nref回)実施したと判定した場合(ステップS22、Yes)、これ以上アイドリング運転を実施する必要がないと判定し、ステップS23として、判定結果を報知ユニット50に出力し、本ルーチンを終了する。アイドリング運転を十分な回数実施しても、切削ブレード21の刃先21aの基準位置の変化量が十分に小さくならない場合は、例えば切削液の温度が設定から外れていたり、刃先位置検出ユニット40に故障が生じていたり等、切削装置1に何らかの異常が生じているおそれがあるためである。ステップS23では、この旨の情報を含めて報知ユニット50に判定結果を出力し、オペレータに提示する。それにより、オペレータは、切削装置1に何らかの異常が生じている可能性を認識し、適切な対応を検討することが可能となる。
以上説明したように、実施形態にかかる切削装置1は、刃先位置検出ユニット40を用いて、アイドリング運転の実施前後における切削ブレード21の刃先21aの基準位置を検出し、当該アイドリング運転の実施前後における切削ブレード21の刃先21aの基準位置の差が閾値未満にならない場合、さらなるアイドリング運転が実施され、差が閾値以下になった場合、さらなるアイドリング運転を不要と判定する。これにより、オペレータのスキルや管理スキルに頼ることなく、アイドリング運転の実施条件の基準を設定することができる。その結果、不要なアイドリング運転を実施しないようにし、かつ、アイドリング運転によって切削装置1の加工精度を良好に維持することが可能となる。従って、実施形態にかかる切削装置1によれば、切削装置において、加工精度維持のために必要十分なアイドリング運転を実施することができる。
なお、図6のステップS13、S17で実施される位置検出制御において、「所定光量」は、任意の一定値であればよい。すなわち、図6のステップS13、S17で実施される位置検出制御は、本実施形態の「基準位置」に限らず、切削ブレード21が発光部43と受光部44との間の任意の一定位置に達した際における刃先21aの現在位置(Z軸位置検出手段から取得した切削ユニット20のZ軸方向における位置)を検出するものであってもよい。この場合、ステップS18では、アイドリング運転の実施前後における切削ブレード21の刃先21aの上記現在位置の差分を算出すればよい。
また、判定部150の判定結果は、報知ユニット50によってオペレータに報知される。これにより、オペレータは、アイドリング運転制御によって各軸部又はスピンドル22等の温度変化に起因する寸法変化を抑えることができたこと、またはアイドリング運転制御によっては、当該寸法変化を抑えることができなかったこと等を認識することができ、適切な対応を検討することが可能となる。
1 切削装置
3 柱部
10 チャックテーブル
10a 保持面
11 回転駆動源
12 クランプ部
20 切削ユニット
21 切削ブレード
21a 刃先
22 スピンドル
23 スピンドルハウジング
24 切削液供給ノズル
30 移動機構
31 X軸移動手段
311、321、331 移動基台
32 Y軸移動手段
33 Z軸移動手段
40 刃先位置検出ユニット
41 検出部本体
42 ブレード侵入部
42a、42b 面
43 発光部
44 受光部
45 光源
46 洗浄水供給部
47 エアー供給部
48 カバー
50 報知ユニット
60 操作ユニット
100 制御ユニット
110 駆動制御部
120 基準位置検出部
121 光電変換部
122 基準電圧設定部
123 電圧比較部
124 端部位置検出部
125 算出部
126 位置補正部
130 アイドリング指示部
140 検出指示部
150 判定部

Claims (2)

  1. 被加工物を保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードが装着された切削ユニットと、該切削ユニットと該チャックテーブルを該保持面と直交する切り込み送り方向及び該保持面と平行な加工送り方向に相対移動させる移動機構と、該切削ブレードが侵入するブレード侵入部を挟んで対面する発光部と受光部とを有し該切り込み送り方向での該切削ブレードの刃先の位置を検出する刃先位置検出ユニットと、各構成要素を制御する制御ユニットと、を備える切削装置であって、
    該制御ユニットは、
    該切削ユニット及び該移動機構を駆動させるアイドリング運転の実施を指示するアイドリング指示部と、
    回転する該切削ブレードを該刃先位置検出ユニットの該ブレード侵入部に侵入させ、該受光部の受光量が所定光量になった時の該切削ユニットの位置検出を、該アイドリング運転の前後に実施させる検出指示部と、
    該アイドリング運転の該前後で検出された該刃先の位置の差を算出する算出部と、
    該算出部で算出された該差が予め設定された閾値以上の場合、さらなる該アイドリング運転が実施され、該差が閾値未満の場合、さらなる該アイドリング運転は不要と判定する判定部と、を備えることを特徴とする切削装置。
  2. 該判定部の判定結果は、報知ユニットによってオペレータに報知される請求項1記載の切削装置。
JP2016207847A 2016-10-24 2016-10-24 切削装置 Active JP6815824B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016207847A JP6815824B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 切削装置
TW106131127A TWI738860B (zh) 2016-10-24 2017-09-12 切削裝置
KR1020170135636A KR102297839B1 (ko) 2016-10-24 2017-10-19 절삭 장치
CN201710982753.0A CN107972189B (zh) 2016-10-24 2017-10-20 切削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016207847A JP6815824B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 切削装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018069346A true JP2018069346A (ja) 2018-05-10
JP6815824B2 JP6815824B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=62012566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016207847A Active JP6815824B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 切削装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6815824B2 (ja)
KR (1) KR102297839B1 (ja)
CN (1) CN107972189B (ja)
TW (1) TWI738860B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020110855A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 株式会社ディスコ 被加工物の加工方法
JP2020203337A (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 株式会社ディスコ 加工装置
JP2021020268A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 株式会社ディスコ 切削ユニットの位置検出方法、及び切削装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7325203B2 (ja) * 2019-03-25 2023-08-14 株式会社ディスコ 加工装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4590058B2 (ja) 2000-04-12 2010-12-01 株式会社ディスコ 切削装置の切削ブレード検出機構
JP4245375B2 (ja) * 2003-03-03 2009-03-25 株式会社牧野フライス製作所 工作機械の制御方法及び工作機械
JP2010158760A (ja) * 2008-12-09 2010-07-22 Disco Abrasive Syst Ltd 加工装置のアイドリング方法
JP2010137309A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置の稼動開始時切削方法
JP5415219B2 (ja) * 2009-10-09 2014-02-12 株式会社ディスコ 切削装置
JP5804347B2 (ja) * 2011-02-16 2015-11-04 株式会社東京精密 ダイシング装置
JP5947026B2 (ja) * 2011-11-22 2016-07-06 株式会社ディスコ 切削装置
JP5936923B2 (ja) * 2012-06-01 2016-06-22 株式会社ディスコ 切削ブレードの刃先位置検出方法
JP6120710B2 (ja) * 2013-07-19 2017-04-26 株式会社ディスコ 切削装置
US9508570B2 (en) * 2013-10-21 2016-11-29 Asm Technology Singapore Pte Ltd Singulation apparatus and method

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020110855A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 株式会社ディスコ 被加工物の加工方法
JP2020203337A (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 株式会社ディスコ 加工装置
JP7323341B2 (ja) 2019-06-17 2023-08-08 株式会社ディスコ 加工装置
JP2021020268A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 株式会社ディスコ 切削ユニットの位置検出方法、及び切削装置
JP7325904B2 (ja) 2019-07-26 2023-08-15 株式会社ディスコ 切削ユニットの位置検出方法、及び切削装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20180044809A (ko) 2018-05-03
JP6815824B2 (ja) 2021-01-20
CN107972189B (zh) 2021-06-08
TWI738860B (zh) 2021-09-11
KR102297839B1 (ko) 2021-09-02
TW201816865A (zh) 2018-05-01
CN107972189A (zh) 2018-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018069346A (ja) 切削装置
US10816952B2 (en) Control method for processing apparatus
KR102232101B1 (ko) 절삭 장치의 셋업 방법
US20180304429A1 (en) Cutting apparatus
JP6125867B2 (ja) 切削方法
KR20200140725A (ko) 레이저 발진기 지지 테이블, 레이저 가공 장치 및 레이저 발진기 지지 테이블의 조정 방법
JP7114166B2 (ja) 切削ブレードの管理方法及び切削装置
JP2016159409A (ja) 切削装置
JP7222636B2 (ja) エッジトリミング装置
JP2019029560A (ja) レーザ加工装置
CN114147607A (zh) 加工装置
JP2017221994A (ja) マウントフランジの端面修正方法及び切削装置
KR20210012901A (ko) 절삭 유닛의 위치 검출 방법, 및 절삭 장치
CN111730475B (zh) 加工装置
JP2022120277A (ja) 切削装置
JP7237421B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP2019188485A (ja) 切削装置及び切削ブレード検出方法
JPH10223573A (ja) ダイシング方法および装置
US20220258369A1 (en) Method of processing workpiece
JP2022153745A (ja) スピンドル回転数計測方法及び切削装置
JP2013233611A (ja) 切削装置
JP2020064441A (ja) 加工装置
JP2022133682A (ja) 切削ブレードの管理方法
JP2016140957A (ja) 切削装置
JP2024022737A (ja) 可動機構及び可動機構の診断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190814

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6815824

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250