JP2013233611A - 切削装置 - Google Patents
切削装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013233611A JP2013233611A JP2012107047A JP2012107047A JP2013233611A JP 2013233611 A JP2013233611 A JP 2013233611A JP 2012107047 A JP2012107047 A JP 2012107047A JP 2012107047 A JP2012107047 A JP 2012107047A JP 2013233611 A JP2013233611 A JP 2013233611A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- heat distribution
- cutting blade
- blade
- workpiece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Dicing (AREA)
Abstract
【課題】温度変化を即座に検知し高精度な加工を可能とすることができる切削装置を提供すること。
【解決手段】切削装置1は被加工物を保持するチャックテーブル10とチャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す切削手段20と熱分布検出手段60と報知手段80とを少なくとも備えている。切削手段20はチャックテーブル10に保持された被加工物に切削加工を施す切削ブレード21を回転可能に支持するスピンドル22及び切削ブレード21に切削水を供給する切削水ノズル26b,26cを含む。熱分布検出手段60は切削ブレード21及び切削ブレード21の周囲の熱分布を検出する。報知手段80は熱分布検出手段60で検出した切削ブレード21及び切削ブレード21の周囲の熱分布が所定の熱分布TRと異なると報知する。
【選択図】図1
【解決手段】切削装置1は被加工物を保持するチャックテーブル10とチャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す切削手段20と熱分布検出手段60と報知手段80とを少なくとも備えている。切削手段20はチャックテーブル10に保持された被加工物に切削加工を施す切削ブレード21を回転可能に支持するスピンドル22及び切削ブレード21に切削水を供給する切削水ノズル26b,26cを含む。熱分布検出手段60は切削ブレード21及び切削ブレード21の周囲の熱分布を検出する。報知手段80は熱分布検出手段60で検出した切削ブレード21及び切削ブレード21の周囲の熱分布が所定の熱分布TRと異なると報知する。
【選択図】図1
Description
本発明は、切削ブレード及び切削水ノズルを有する切削装置に関するものである。
切削装置は、半導体ウエーハ等の被加工物を保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを回転可能に支持するとともに切削水を供給する切削手段とを少なくとも備えていて、幅数十μm程の極めて狭い分割予定ラインを高精度に切削することができる。切削時は、被加工物を冷却するために被加工物に対して切削水を供給し、また、切削により生じる切削屑がブレードや被加工物に付着するのを防止するためにブレードやブレードと被加工物との接触部等に洗浄水を供給している。
また、前述した切削装置は、スピンドルの回転によって発生する熱ひずみにより切削に誤差が生ずるのを防止するために、切削に先立って、例えば1時間程負荷をかけずにスピンドルを回転させるアイドリング運転が行われる(例えば、特許文献1参照)。
しかし、切削中に工場設備等の不具合により供給される切削水温が上昇したり、周囲の雰囲気が変化すると、切削手段を構成するスピンドル及びスピンドルを介して切削ブレードを回転させるモータ(切削ブレード駆動源)等の発熱により、スピンドルが割り出し方向に伸びるとともに、切削加工においては数μm程度の割り出し送り方向の誤差が生じるおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、温度変化を即座に検知し高精度な加工を可能とすることができる切削装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す切削ブレードを回転可能に支持するスピンドル及び該切削ブレードに切削水を供給する切削水ノズルを含む切削手段と、を少なくとも備える切削装置であって、該切削ブレード及び該切削ブレードの周囲の熱分布を検出する熱分布検出手段と、該熱分布検出手段で検出した該切削ブレード及び該切削ブレードの周囲の熱分布が、所定の熱分布と異なると報知する報知手段とを備えることを特徴とする。
本発明の切削装置は、切削ブレード及びその周囲の雰囲気の熱分布を熱分布検出手段で常時検出し、熱分布が所定範囲の熱分布と異なる場合に報知するので、切削水の水温上昇等により切削点周囲の温度の変化や、切削ブレードの切削不良による切削ブレード自体の温度変化をすぐに検知することが可能であり、温度変化による加工位置ズレや加工品質悪化等の不具合を防ぐことができる。したがって、温度変化を即座に検知し高精度な加工を可能とすることができる。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係る切削装置の構成例を示す図である。図2は、実施形態に係る切削装置の切削手段の構成例を示す正面図である。図3は、実施形態に係る切削装置の熱分布検出手段が検出した切削ブレードの周囲の所定の熱分布の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る切削装置の熱分布検出手段が検出した所定の熱分布と異なる切削ブレードの周囲の熱分布の一例を示す図である。切削装置1は、図示しない被加工物に切削加工を行うものであり、図1に示すように、チャックテーブル10と、少なくともスピンドル22、スピンドルハウジング23等を含む切削手段20と、X軸移動手段30と、Y軸移動手段40と、Z軸移動手段50と、熱分布検出手段60と、制御手段70と、報知手段80とを少なくとも備える。
図1は、実施形態に係る切削装置の構成例を示す図である。図2は、実施形態に係る切削装置の切削手段の構成例を示す正面図である。図3は、実施形態に係る切削装置の熱分布検出手段が検出した切削ブレードの周囲の所定の熱分布の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る切削装置の熱分布検出手段が検出した所定の熱分布と異なる切削ブレードの周囲の熱分布の一例を示す図である。切削装置1は、図示しない被加工物に切削加工を行うものであり、図1に示すように、チャックテーブル10と、少なくともスピンドル22、スピンドルハウジング23等を含む切削手段20と、X軸移動手段30と、Y軸移動手段40と、Z軸移動手段50と、熱分布検出手段60と、制御手段70と、報知手段80とを少なくとも備える。
ここで、被加工物は、切削装置1により切削加工が行われる加工対象であり、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする半導体ウエーハや、ガラス、樹脂等からなる板状部材である。被加工物は、本実施形態では、デバイスが複数形成されているデバイス側の表面と反対側の裏面がダイシングテープに貼着され、被加工物に貼着されたダイシングテープがフレームに貼着されることで、フレームに固定される。
チャックテーブル10は、被加工物を保持するものである。チャックテーブル10は、表面に載置された被加工物を吸引することで、被加工物の表面を露出させた状態で保持するものである。なお、チャックテーブル10は、切削装置1の装置本体に設けられたテーブル移動基台2(図1に示す)に着脱可能に固定されている。
切削手段20は、チャックテーブル10に保持された被加工物に対して切削加工を行うものである。切削手段20は、図2に示すように、切削ブレード21と、スピンドル22と、スピンドルハウジング23(図1に示す)と、ブレードカバー24と、切削水供給源25(図1に示す)から切削水が供給される複数の切削水ノズル26a,26b,26cと、ブレード破損検出器27と、を含んで構成されている。
切削ブレード21は、被加工物を切削加工する環状に形成されており、切削砥石であり、高速回転することでチャックテーブル10に保持された被加工物に切削加工を施すものである。切削ブレード21は、フランジ28などによりスピンドル22に対して着脱自在に固定される。つまり、切削ブレード21は、スピンドル22の先端に装着される。
スピンドル22は、切削ブレード21を回転可能に支持するものである。スピンドル22は、スピンドルハウジング23の内部空間に収容されており、先端側と反対側で図示しない回転駆動源に連結されて、回転駆動源の回転駆動力により軸芯回りに回転される。スピンドル22は、回転駆動源の回転駆動力により軸芯回りに回転されることにより、切削ブレード21を例えば図2中の矢印K回りに回転させる。
ブレードカバー24は、切削ブレード21に外周を覆うように配設され、スピンドルハウジング23の先端に固定される。このブレードカバー24は、切削ブレード21を保護するとともに、切削加工に伴う切削水や切削屑などが切削手段20の外部に飛散することを低減する。
複数の切削水ノズル26a,26b,26cは、切削ブレード21などに切削水を供給するものである。複数の切削水ノズル26a,26b,26cのうちの一つの切削水ノズル26aは、切削ブレード21の外周縁と相対した状態でブレードカバー24に配設されている。切削水ノズル26aは、切削水供給源25から供給された切削水を切削ブレード21の外周縁に供給する。複数の切削水ノズル26a,26b,26cのうちの他の二つの切削水ノズル26b,26cは、図1に示すように、切削ブレード21を両側から挟むようにして水平方向に配設されており、切削ブレード21に相対する面に切削水供給孔(図示せず)が所定間隔毎に水平方向に複数設けられている。切削水ノズル26b,26cは、切削水供給源25から供給された切削水を、複数の切削水供給孔から複数の切削ブレード21及び切削ブレード21が切削する被加工物の切削箇所S(図3及び図4に示す)に供給する。なお、切削水ノズル26a,26b,26cから切削ブレード21などに供給される切削水の温度は、切削水供給源25などにおいて、所定の温度に保たれている。
ブレード破損検出器27は、切削ブレード21の回転中に該切削ブレード21の破損又は磨耗を検出するものであり、ブレードカバー24に取り付けられている。ブレード破損検出器27は、検出結果を制御手段70に出力する。
X軸移動手段30は、切削ブレード21に対してチャックテーブル10に保持された被加工物を切削装置1におけるX軸方向(図2に示す)に相対移動させるものである。X軸移動手段30は、図示しないX軸パルスモータにより発生した回転力により、テーブル移動基台2を図示しないX軸ガイドレールによりガイドしつつX軸方向に移動させる。ここで、テーブル移動基台2は、図示しないチャックテーブル回転源に連結されており、チャックテーブル回転源が発生した回転力により、チャックテーブル10をZ軸(図1及び図2に示す)と平行な中心軸線回りに任意の角度、例えば90度回転や連続回転することができ、チャックテーブル10に保持された被加工物を切削ブレード21に対してチャックテーブル10の中心軸線を中心に任意の角度回転や連続回転などの回転駆動をさせることができる。
Y軸移動手段40は、チャックテーブル10に保持された被加工物に対して切削ブレード21を切削装置1におけるY軸方向(図1に示す)に相対移動させるものである。Y軸移動手段40は、図示しないY軸パルスモータにより発生した回転力により、切削手段20を図示しないY軸ガイドレールによりガイドしつつY軸方向に移動させる。
Z軸移動手段50は、チャックテーブル10に保持された被加工物に対して切削ブレード21を切削装置1におけるZ軸方向に相対移動させるものである。Z軸移動手段50は、図示しないZ軸パルスモータにより発生した回転力により、切削手段20を図示しないZ軸ガイドレールによりガイドしつつZ軸方向に移動させる。
熱分布検出手段60は、図1に示すように、切削手段20の切削ブレード21の表面と相対して配設され、切削ブレード21及び該切削ブレード21の周囲(特に切削水)の熱分布を常時検出するものである。熱分布検出手段60は、切削ブレード21及び該切削ブレード21の周囲の表面から放射されている赤外線の分布を検出するものであり、赤外線の分布を検出することで、切削ブレード21及び該切削ブレード21の周囲の表面の熱分布TT(温度分布ともいい、一例を図4に示す)を検出する。赤外線が絶対温度以上の全ての物質から放射され、絶対温度の4乗に比例して赤外線の放射量が増えるために、熱分布検出手段60は、赤外線の分布を検出することで、熱分布TTを検出することができる。熱分布検出手段60は、検出した熱分布TTを制御手段70に出力する。熱分布検出手段60が検出した熱分布TTは、例えば、図4に示すように、切削ブレード21及び該切削ブレード21の周囲の画像であって、各画素の信号強度が温度に応じた強度となるに二次元の画像である。また、熱分布TTでは、図4に示すように、切削ブレード21の切削箇所Sから回転方向Kの前方側の平行斜線で示す部分ABT,CT,DT,ETの温度が他の部分よりの温度よりも高くなっており、部分ABTから部分ETに向かうにしたがって徐々に温度が高くなっている。なお、切削ブレード21が被加工物を切削している加工点の温度は、600度から700度程度となっている。また、本実施形態では、熱分布検出手段60は、周知のサーモグラフィで構成され、Y軸移動手段40及びZ軸移動手段50によりY軸方向及びZ軸方向に、切削手段20と一体に移動される。
制御手段70は、切削装置1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御するものである。制御手段70は、回転駆動源を駆動制御することで発生した回転力により切削ブレード21を高速回転(数千〜数万rpm)させ、チャックテーブル10と切削ブレード21とをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向、中心軸線回りに相対移動させることで、被加工物を切削する加工を切削手段20に行わせるものである。
また、制御手段70は、熱分布検出手段60が検出した切削ブレード21及び切削ブレード21の周囲の熱分布と所定の熱分布TR(図3に示す)とが異なるか否かを、パターンマッチングなどにより判断するものでもある。制御手段70は、熱分布検出手段60が検出した切削ブレード21及び切削ブレード21の周囲の熱分布と所定の熱分布TRとが異なると判断すると、報知手段80に報知指令を出力するものでもある。本実施形態では、制御手段70は、熱分布検出手段60が検出した熱分布と所定の熱分布TRとに正規化相関を施し、正規化相関に得られる相関値に基いて、熱分布検出手段60が検出した熱分布と所定の熱分布TRとが異なるか否かを判断する。
なお、所定の熱分布TRは、切削ブレード21により良好に被加工物が切削され、被加工物の分割予定ライン(Y軸方向の正規の位置)に切削加工を行えるときに、熱分布検出手段60が検出した切削ブレード21及び該切削ブレード21の周囲の熱分布であり、予め、制御手段70に記憶されている。所定の熱分布TRでは、図3に示すように、切削ブレード21の切削箇所Sから回転方向Kの前方側の平行斜線で示す部分AR,BR,CR,DR,ERの温度が他の部分の温度よりも高くなっており、部分ARから部分ERに向かうにしたがって徐々に温度が高くなっている。なお、本明細書では、図中の平行斜線の間隔が密になるにしたがって、より高温となっていることを示し、平行斜線の間隔が温度を示している。即ち、本発明では、平行斜線の間隔が等しいと、温度が同等であることを示している。
さらに、制御手段70は、ブレード破損検出器27からの情報に基いて、切削ブレード21が破損又は磨耗していると判断すると、報知手段80に報知指令を出力する。なお、制御手段70は、例えばCPU等で構成された演算処理装置やROM、RAM等を備える図示しないマイクロプロセッサを主体として構成されており、切削装置1の加工動作の状態や熱分布検出手段60の検出結果を表示する表示手段90や、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない操作手段と接続されている。
報知手段80は、熱分布検出手段60で検出した切削ブレード21及び該切削ブレード21の周囲の熱分布が所定の熱分布TRと異なると制御手段70が判断した場合に、報知する。報知手段80は、報知することで、切削ブレード21及び該切削ブレード21の周囲の特に切削水の温度変化(上昇)に伴うスピンドル22のY軸方向の伸張などにより、切削ブレード21の切削箇所SがY軸方向にずれるなどの加工品質を悪化させる虞が存在することをオペレータに認識させるものである。
また、報知手段80は、ブレード破損検出器27の検出結果に基いて切削ブレード21が破損又は磨耗した場合に、報知する。報知手段80は、報知することで、切削ブレード21の破損又は磨耗をオペレータに認識させるものでもある。報知手段80は、制御手段70と電気的に接続されており、出力値が変化したと判断して制御手段70から出力された報知指令に基づいて報知する。報知の具体的方法は、音、光、振動など、人間が五感で感知することができればいずれの方法であってもよい。
次に、本実施形態に係る切削装置1の切削加工動作について説明する。オペレータが切削装置1に、加工内容情報を登録し、チャックテーブル10に被加工物を保持させ、切削加工動作の開始指示があった場合に、切削加工動作を開始する。切削加工動作において、制御手段70は、撮像手段が撮像した被加工物表面の画像に基づいてアライメントを行い、保持された被加工物の切削手段20に対する相対位置が調整される。次に、制御手段70は、撮像位置の被加工物を保持したチャックテーブル10を加工位置までX軸方向に移動し、加工内容情報に基づいて、被加工物の切削加工を開始する。
制御手段70は、回転駆動源を駆動制御して、切削ブレード21を高速回転させるとともに、切削ブレード21と被加工物とをX、Y、Z軸方向において相対移動させることで、被加工物をストレートラインに沿って分割する切削加工を行う。
切削加工中、熱分布検出手段60は、常時、切削ブレード21及び該切削ブレード21の周囲の熱分布を検出し、検出結果を制御手段70に出力する。そして、切削加工中、制御手段70は、常時、予め記憶した所定の熱分布TRと、熱分布検出手段60が検出した実際の切削ブレード21及び該切削ブレード21の周囲の熱分布とに正規化相関を施して、相関値を算出する。そして、制御手段70は、常時、相関値が予め定められた所定の値を超えているか否かを判断する。制御手段70は、相関値が予め定められた所定の値を超えていると、熱分布検出手段60の検出した熱分布と所定の熱分布TRとが一致すると判断する。また、制御手段70は、相関値が予め定められた所定の値以下であると、熱分布検出手段60の検出した熱分布と所定の熱分布TRとが異なると判断して、報知手段80に報知指令を出力し、報知手段80が報知する。
例えば、切削ブレード21が目詰まりを起こし自生発刃が円滑に行われなくなったり、何らかの周辺設備の不具合等で供給される切削水温が上昇すると、切削ブレード21の冷却効果が弱まり図4に示す熱分布TTに変化する。熱分布検出手段60が図4に示す熱分布TTを検出すると、この図4に示す熱分布TTと所定の熱分布TRの互いに対応する部分ABT,AR及びBR間の温度差により、相関値が所定の値以下となる。そして、制御手段70は、熱分布検出手段60の検出した熱分布TTが、所定の熱分布TRと異なると判断して、報知手段80に報知指令を出力し、報知手段80が報知する。なお、制御手段70が熱分布検出手段60の検出した熱分布と所定の熱分布TRとが一致するか否かを判断するために用いられる所定の値は、分割予定ラインに切削加工を施す際に、加工位置ズレや加工品質悪化が生じない値に適宜定められている。
以上のように、本実施形態に係る切削装置1は、切削ブレード21及びその周囲の熱分布を熱分布検出手段60で常時検出し、検出した熱分布が所定の熱分布TRと異なる場合に報知手段80が報知するので、切削ブレード21の切削不良要因による切削ブレード21自体の温度の上昇や、切削水や雰囲気などの水温上昇等により切削箇所Sの周囲の温度の変化をすぐに検知することが可能となる。このために、切削装置1は、加工品質悪化や温度変化による加工位置ズレ等の不具合を防ぐことができる。したがって、切削装置1は、温度変化を即座に検知し高精度な加工を可能とすることができる。特に、本発明は、切削水や雰囲気の温度変化を受けやすい所謂電鋳ブレードを切削ブレード21として用いた場合に有効である。また、切削装置1は、切削ブレード21及びその周囲の熱分布を常時検出する熱分布検出手段60を備え、検出した熱分布と所定の熱分布TRとが異なるか否かを常時判断しているので、切削ブレード21の全破損や部分破損に伴う急激な温度変化を即座に検出することができる。
なお、本実施形態では、制御手段70は、熱分布検出手段60の検出した熱分布と所定の熱分布TRとが異なるか否かを正規化相関即ちパターンマッチングにより判断している。しかしながら、本発明では、これに限定されない。
本発明では、例えば、制御手段70は、熱分布において図3中の部分ARなどの予め定められた位置の温度が、予め定められた所定の温度を超えているか否かを判断することにより、熱分布検出手段60の検出した熱分布と所定の熱分布TRとが異なるか否かを判断してもよい。この場合、制御手段70は、予め定められた位置の温度が予め定められた所定の温度を超えていると、熱分布検出手段60の検出した熱分布と所定の熱分布TRとが異なると判断し、予め定められた位置の温度が予め定められた所定の温度以下であると、熱分布検出手段60の検出した熱分布と所定の熱分布TRとが一致すると判断する。なお、図3中の部分ARなどの予め定められた位置は、加工品質を悪化させる虞が存在しない場合の温度と存在する場合の温度の差が、大きくなる位置であるのが望ましく、前記部分ARなどに限定されることなく、前述した温度の差が大きくなる位置であれば、如何なる位置であってもよい。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 切削装置
10 チャックテーブル
20 切削手段
21 切削ブレード
22 スピンドル
26a,26b,26c 切削水ノズル
60 熱分布検出手段
80 報知手段
TR 所定の熱分布
TT 熱分布の一例
10 チャックテーブル
20 切削手段
21 切削ブレード
22 スピンドル
26a,26b,26c 切削水ノズル
60 熱分布検出手段
80 報知手段
TR 所定の熱分布
TT 熱分布の一例
Claims (1)
- 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す切削ブレードを回転可能に支持するスピンドル及び該切削ブレードに切削水を供給する切削水ノズルを含む切削手段と、を少なくとも備える切削装置であって、
該切削ブレード及び該切削ブレードの周囲の熱分布を検出する熱分布検出手段と、
該熱分布検出手段で検出した該切削ブレード及び該切削ブレードの周囲の熱分布が、所定の熱分布と異なると報知する報知手段とを備える、切削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012107047A JP2013233611A (ja) | 2012-05-08 | 2012-05-08 | 切削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012107047A JP2013233611A (ja) | 2012-05-08 | 2012-05-08 | 切削装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013233611A true JP2013233611A (ja) | 2013-11-21 |
Family
ID=49760151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012107047A Pending JP2013233611A (ja) | 2012-05-08 | 2012-05-08 | 切削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013233611A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018075652A (ja) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | 株式会社ディスコ | 切削装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0461358A (ja) * | 1990-06-29 | 1992-02-27 | Mitsubishi Electric Corp | ダイシング装置 |
JPH0919854A (ja) * | 1995-07-06 | 1997-01-21 | Disco Abrasive Syst Ltd | ウェーハ研磨方法 |
JPH0994821A (ja) * | 1995-10-03 | 1997-04-08 | Toyo A Tec Kk | スライシング装置におけるワーク切断抵抗検出方法及び装置 |
JPH11114949A (ja) * | 1997-10-21 | 1999-04-27 | Disco Abrasive Syst Ltd | 精密切削装置のアイドリング方法 |
JP2005053203A (ja) * | 2003-08-06 | 2005-03-03 | Kazumasa Onishi | 切断装置 |
JP2007181910A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-07-19 | Ebara Corp | 研磨装置及び研磨方法 |
-
2012
- 2012-05-08 JP JP2012107047A patent/JP2013233611A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0461358A (ja) * | 1990-06-29 | 1992-02-27 | Mitsubishi Electric Corp | ダイシング装置 |
JPH0919854A (ja) * | 1995-07-06 | 1997-01-21 | Disco Abrasive Syst Ltd | ウェーハ研磨方法 |
JPH0994821A (ja) * | 1995-10-03 | 1997-04-08 | Toyo A Tec Kk | スライシング装置におけるワーク切断抵抗検出方法及び装置 |
JPH11114949A (ja) * | 1997-10-21 | 1999-04-27 | Disco Abrasive Syst Ltd | 精密切削装置のアイドリング方法 |
JP2005053203A (ja) * | 2003-08-06 | 2005-03-03 | Kazumasa Onishi | 切断装置 |
JP2007181910A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-07-19 | Ebara Corp | 研磨装置及び研磨方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018075652A (ja) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | 株式会社ディスコ | 切削装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11171056B2 (en) | Wafer processing method | |
US12051613B2 (en) | Method of using a processing apparatus | |
CN107972189B (zh) | 切削装置 | |
KR20120094845A (ko) | 반도체 디바이스의 제조 방법 및 레이저 가공 장치 | |
JP2013233611A (ja) | 切削装置 | |
JP6251573B2 (ja) | 切削装置 | |
JP5991890B2 (ja) | ウエーハの加工方法 | |
JP2012040651A (ja) | 切削ブレード検出機構 | |
JP2015138950A (ja) | 切削装置 | |
US11845154B2 (en) | Processing apparatus | |
JP6220165B2 (ja) | ウェーハの加工方法 | |
KR102151282B1 (ko) | 연삭 장치 | |
JP7325203B2 (ja) | 加工装置 | |
JP2012111003A (ja) | 切削ブレード検出機構 | |
JP5975767B2 (ja) | 加工装置 | |
JP2017196712A (ja) | 切削装置 | |
JP6808292B2 (ja) | 加工装置の診断方法 | |
JP6184214B2 (ja) | 切削装置及び切削方法 | |
JP6537423B2 (ja) | 切削ブレードの屈折検出方法 | |
JP5955069B2 (ja) | ウエーハの研削方法 | |
JP7465670B2 (ja) | 保持テーブル機構及び加工装置 | |
JP5766090B2 (ja) | ブレードカバー装置 | |
JP5865159B2 (ja) | スピンドルユニット及び切削装置 | |
JP6460763B2 (ja) | 切削装置 | |
JP2013255955A (ja) | 移動機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150408 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160119 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160607 |