JP2018068009A - 電動機動力システム及び電気車 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、主変換装置に分岐接続された接地線から発生する誘導障害を低減することに関する。
【解決手段】
本発明は、主変換装置のアース電位に接続され、主電動機の駆動対象である第1の車輪の接地ブラシに接続される第1の接地線と、第1の接地線から分岐された接地線であって、主電動機の駆動対象である第2の車輪の接地ブラシに接続される第2の接地線と、高調波電流が互いに逆方向に流れる向きに第1の接地線と第2の接地線が挿入された第1の環状コアと、を備えることに関する。
本発明によれば、主変換装置に分岐接続された複数の接地線に流れる高調波電流が相殺されるため、接地線から発生する誘導障害を低減することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、主電動機を駆動するための動力システムに関する。
蓄電池電車用動力システムとして、例えば、主変圧器の2次巻線に接続されて主電動機に駆動電力を供給する主変換回路と、主変圧器の3次巻線に接続されて補機に電力を供給する補機用変換回路を備えたものが提案されている(特許文献1参照)。また、主変圧器の3次巻線を廃止した蓄電池電車用動力システムとして、主変圧器の2次巻線に接続されて主電動機に駆動電力を供給する主変換回路であって、コンバータとインバータを含む主変換回路の直流ステージに、補機に電力を供給する静止型インバータを接続するとともに、双方向チョッパを介してバッテリを接続したものが提案されている(特許文献2参照)。
特開2014−64397号公報 特開2014−64398号公報
上記特許文献には、主電動機を駆動する際に、主変換回路と主電動機とを結ぶケーブル(接地線を含む)から発生するノイズを低減することは記載されていない。
そして本願発明者が、蓄電池電車用動力システムの実用化に向けて鋭意検討した結果、主変換回路に分岐接続された複数の接地線にノイズが発生した場合、複数の接地ブラシに均等に高調波電流が流れないため、レール間に流れる高調波電流が不均一となり電圧差が生じ、地上の装置などに影響を与える恐れがあるとの知見を得た。
本発明の目的は、主変換装置に分岐接続された接地線から発生する誘導障害を低減することに関する。
本発明は、主変換装置のアース電位に接続され、主電動機の駆動対象である第1の車輪の接地ブラシに接続される第1の接地線と、第1の接地線から分岐された接地線であって、主電動機の駆動対象である第2の車輪の接地ブラシに接続される第2の接地線と、高調波電流が互いに逆方向に流れる向きに第1の接地線と第2の接地線が挿入された第1の環状コアと、を備えることに関する。
本発明によれば、主変換装置に分岐接続された複数の接地線に流れる高調波電流が相殺されるため、接地線から発生する誘導障害を低減することができる。
蓄電池電車用動力システムの要部構成図である。 蓄電池電車用動力システムの全体構成図である。 比較例にかかる電動機動力システムの全体構成図である。 実施例にかかる電動機動力システムの全体構成図である。 実施例にかかるコアと接地線との関係を示す斜視図である。
実施例として、交流電力を直流電力に変換するコンバータ及び当該コンバータの出力による直流電力を三相交流電力に変換して複数の主電動機に出力するインバータを有する主変換装置と、主変換装置のアース電位に接続され、主電動機の駆動対象である第1の車輪の接地ブラシに接続される第1の接地線と、第1の接地線から分岐された接地線であって、主電動機の駆動対象である第2の車輪の接地ブラシに接続される第2の接地線と、高調波電流が互いに逆方向に流れる向きに第1の接地線と第2の接地線が挿入された第1の環状コアと、を備え、第1の車輪の接地ブラシが第1の台車に配置され、第2の車輪の接地ブラシが第2の台車に配置されている電動機動力システムを開示する。
また、実施例として、交流電力を直流電力に変換するコンバータ及び当該コンバータの出力による直流電力を三相交流電力に変換して複数の主電動機に出力するインバータを有する主変換装置と、主変換装置のアース電位に接続され、主電動機の駆動対象である第1の車輪の接地ブラシに接続される第1の接地線と、第1の接地線から分岐された接地線であって、主電動機の駆動対象である第2の車輪の接地ブラシに接続される第2の接地線と、高調波電流が互いに逆方向に流れる向きに第1の接地線と第2の接地線が挿入された第1の環状コアと、を備え、第1の車輪の接地ブラシ及び第2の車輪の接地ブラシが第1の台車に配置されている電動機動力システムを開示する。
また、実施例として、交流電力を直流電力に変換するコンバータ及び当該コンバータの出力による直流電力を三相交流電力に変換して複数の主電動機に出力するインバータを有する主変換装置と、主変換装置のアース電位に接続され、主電動機の駆動対象である第1の車輪の接地ブラシに接続される第1の接地線と、第1の接地線から分岐された接地線であって、主電動機の駆動対象である第2の車輪の接地ブラシに接続される第2の接地線と、第1の接地線から分岐された接地線であって、主電動機の駆動対象である第3の車輪の接地ブラシに接続される第3の接地線と、第3の接地線から分岐された接地線であって、主電動機の駆動対象である第4の車輪の接地ブラシに接続される第4の接地線と、高調波電流が互いに逆方向に流れる向きに第1の接地線と第2の接地線が挿入された第1の環状コアと、高調波電流が互いに逆方向に流れる向きに第1の接地線と第3の接地線が挿入された第2の環状コアと、高調波電流が互いに逆方向に流れる向きに第3の接地線と第4の接地線が挿入された第3の環状コアと、を備え、第1の車輪の接地ブラシ及び第2の車輪の接地ブラシが第1の台車に配置され、第3の車輪の接地ブラシ及び第4の車輪の接地ブラシが第2の台車に配置されている電動機動力システムを開示する。
また、実施例として、インバータからの交流電力を複数の主電動機に伝送する複数のケーブルが挿入された主変換装置用環状コア、を備える電動機動力システムを開示する。
また、実施例として、電動機動力システムが搭載された電気車を開示する。
以下、上記及びその他の本発明の新規な特徴と効果について図面を参酌して説明する。なお、図面は専ら発明の理解のために用いるものであり、権利範囲を限縮するものではない。
(基本構成)
図1は、蓄電池電車用動力システムの要部構成図である。図1において、蓄電池電車用動力システム10は、主変圧器12と、主変換装置14を備えている。主変圧器12は、1次巻線16と、複数の2次巻線18、20を有し、1次巻線16の一端は、真空遮断器(VCB)22と、パンタグラフ24を介して架線(AC20kV、60Hz)26に接続され、1次巻線16の他端は、車輪の接地ブラシ28を介して接地される。各2次巻線18、20は主変換装置14に接続される。
主変換装置14は、複数の接触子30、32、34、36と、抵抗38、40と、コンバータ42、44と、抵抗46、48、50、52と、コンデンサ54、56、58、60と、インバータ62、64を備えて構成される。この際、接触子30、32と抵抗38は、充電回路として構成され、接触子34、36と抵抗40は、充電回路として構成される。なお、接触子30、32、34、36は、コンバータ42、44、インバータ62、64を制御するためのコントローラ(図示せず)によって、その開閉が制御される。また、コントローラは、制御手段として、例えば、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェース等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置で構成される。
コンバータ42は、ダイオード66、68、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)70、72、74、76、ダイオード78、80、82、84、86、88、IGBT90、92、94、96、ダイオード98、100、102、104を備え、2次巻線18からの交流電力を直流電力に変換する電力変換器として構成される。インバータ62は、IGBT106、108、ダイオード110、112、IGBT114、116、ダイオード118、120、IGBT122、124、ダイオード126、128を備え、コンバータ42の出力による直流電力を三相交流電力に変換する電力変換器として構成される。なお、IGBTの代わりに、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いてもよい。
コンバータ44は、ダイオード132、134、IGBT136、138、140、142、ダイオード144、146、148、150、152、154、IGBT156、158、160、162、ダイオード164、166、168、170を備え、2次巻線20からの交流電力を直流電力に変換する電力変換器として構成される。インバータ64は、IGBT172、174、ダイオード176、178、IGBT180、182、ダイオード184、186、IGBT188、190、ダイオード192、194を備え、コンバータ44の出力による直流電力を三相交流電力に変換する電力変換器として構成される。なお、IGBTの代わりに、MOSFETを用いてもよい。
インバータ62の出力側(U相、V相、W相)には、車輪を回転するための複数の主電動機(三相誘導電動機)250、252が接続され、インバータ64の出力側(U相、V相、W相)には、車輪を回転するための複数の主電動機(三相誘導電動機)254、256が接続される。
図2は、蓄電池電車用動力システムの全体構成図である。本例は、主変換装置14の他に、断流器箱300と、断路器400と、主回路蓄電池500及び補助電源装置600を配置したものであり、主変換装置14と主変圧器12の構成は、図1に示すとおりである。なお、コンバータ42、44の出力側には、コンデンサ220、224が接続されている。
断流器箱300は、複数の抵抗302、304と、複数の接触子306、308、310、312、314を有し、入力側(各抵抗302、304の一端側)が、各コンバータ42、44と各インバータ62、64とを結ぶ直流回路(直流ステージ)に接続され、出力側(接触子314の一端側)が、断路器400を介して主回路蓄電池500に接続される。断路器400は、スイッチ402と、スイッチ404から構成され、スイッチ402の一端側が接触子314に接続され、他端側が主回路蓄電池500の高電位側に接続され、スイッチ404の一端側がコンバータ44の低電位側に接続され、他端側が主回路蓄電池500の低電位側に接続されている。
主回路蓄電池500は、複数の接触子502、504、506、508、510、512と、複数の蓄電池514、516、518から構成される。補助電源装置600は、補機(空調装置、照明装置)に電力を供給するための補助電源装置として構成され、例えば、入力された直流電圧を半導体素子でスイッチングし、スイッチングされた電圧をコンデンサ等で平滑化して交流電圧として出力する静止形インバータで構成される。
ここで、架線走行(力行)時には、インバータ消費電力と補機消費電力を架線26から主変圧器12を介して主変換装置14に取り込み、各インバータ62、64により各主電動機250、252、254、256を駆動し、各コンバータ42、44の出力電力を、補助電源装置600を介して補機に供給する。この際、コントローラにより、各インバータ62、64と各コンバータ42、44の電力変換動作が実行され、各コンバータ42、44の出力電力で主回路蓄電池500を充電することができる。
架線走行(回生)時には、各主電動機250、252、254、256からの回生電力(回生エネルギー)を、各インバータ62、64を介して主変換装置14に取り込み、取り込んだ回生電力で主回路蓄電池500を充電すると共に、取り込んだ回生電力を、補助電源装置600を介して補機に供給する。なお、充電完了後、回生電力は架線に回生される。
架線走行(惰行・停車)時には、補機消費電力と蓄電池充電電力を架線26から主変圧器12を介して主変換装置14に取り込み、各コンバータ42、44の出力電力で主回路蓄電池500を充電し、各コンバータ42、44の出力電力を、補助電源装置600を介して補機に供給する。充電完了後、各コンバータの運転は停止され、主回路蓄電池500から補助電源装置600を介して補機に給電される。
蓄電池走行(力行)時には、各コンバータ42、44の運転が停止され、主回路蓄電池500からの電力を主変換装置14に取り込み、各インバータ62、64により各主電動機250〜256を駆動し、主回路蓄電池500からの電力を、補助電源装置600を介して補機に供給する。この際、コントローラにより、各インバータ62、64の電力変換動作が実行され、各コンバータ42、44の電力変換動作が停止される。
蓄電池走行(回生)時には、各コンバータ42、44の運転が停止され、各主電動機250〜256からの回生電力(回生エネルギー)を、各インバータ62、64を介して主変換装置14に取り込み、取り込んだ回生電力で主回路蓄電池500を充電すると共に、取り込んだ回生電力を、補助電源装置600を介して補機に供給する。
蓄電池走行(惰行・停車)時には、各コンバータ42、44、各インバータ62、64の運転が停止され、主回路蓄電池500からの電力を、補助電源装置600を介して補機に供給する。
(比較例)
図3は、比較例にかかる電動機動力システムの全体構成図である。
図3において、蓄電池電車の車体710には、主変換装置14が搭載されており、主変換装置14には、架線26からの交流電力が、パンタグラフ24、主変圧器12(図1参照)を介して供給されている。車体710下方には、複数の絶縁端子台714、716、718、720、722と、複数の車輪724、726、728、730が配置され、各車輪724、726、728、730近傍には、それぞれ各車輪724、726、728、730を回転駆動するための主電動機(誘電電動機)250、252、254、256が配置されている。複数の車輪724、726および主電動機250、252は、第1の台車に配置され、複数の車輪728、730および主電動機254、256は、第2の台車に配置されている。
主変換装置14は、パワーユニット130、196を含むパワーユニット(PU)740と、グランドスイッチ(GS)742と、コア744から構成される。パワーユニット(PU)740は、コンバータ42、44、インバータ62、64(図1参照)などを備えて構成される。コンバータ42、44は、架線26に接続された主変圧器12(図1参照)の二次巻線から交流電力を取り込んで直流電力に変換し、変換された直流電力をインバータ62、64に出力し、インバータ62、64は、コンバータ42、44の出力による直流電力を三相交流電力に変換し、変換された三相交流電力で各主電動機250、252、254、256を駆動する。また、コンバータ42、44とインバータ62、64との間の直流回路(直流ステージ)には、直流電源として複数の蓄電池(図2参照)が接続され、各蓄電池をインバータ62、64の直流電源として用いることができる。この際、各蓄電池は、コンバータ42、44によって充電される。
この際、パワーユニット(PU)740のインバータ62、64の出力側に接続されたモータ三相線(インバータの出力信号を各主電動機250、252、254、256に伝送するためのモータ三相ケーブル)800は、環状のコア744内を通過した後、各主電動機250、252、254、256に接続される。パワーユニット(PU)740の接地線(アース用ケーブル)となる接地線802は、グランドスイッチ(GS)742を介して絶縁端子台718の絶縁端子718aに接続されると共に、絶縁端子台716の絶縁端子716a、絶縁端子台714の絶縁端子714a、絶縁端子台720の絶縁端子720a、絶縁端子台722の絶縁端子722aにそれぞれ接続される。さらに、接地線802は、各絶縁端子714a、716a、720a、722aから各車輪724、726、728、730の各接地ブラシ746、748、750、752に接続されると共に、主変圧器12の一次巻線16(図1参照)に接続される。グランドスイッチ(GS)742の出力側で接地線802から分岐した接地線(点線)802aは、各絶縁端子台714、716、720、722の各絶縁端子714a、716a、720a、722aに接続される。
接地ブラシ746は、均圧線804を介して主電動機250のフレームに接続され、接地ブラシ748は、均圧線806を介して主電動機252のフレームに接続され、接地ブラシ750は、均圧線808を介して主電動機254のフレームに接続され、接地ブラシ752は、均圧線810を介して主電動機256のフレームに接続される。また、主変換装置14のケース(アース電位)は、接地線812を介して車体710に接続され、車体710には、車輪726の接地ブラシ748と車体710とを結ぶ接地線814が接続されていると共に、車輪728の接地ブラシ750と車体710とを結ぶ接地線816が接続されている。
この比較例によれば、モータ三相線800が、環状のコア744内を通過した後、各主電動機250、252、254、256に接続されているので、モータ三相線800に流れる駆動電流にノイズが重畳しても、このノイズをコア744によって低減することができる。但し、この比較例では、接地線802から発生する誘導障害を低減することはできない。即ち、各接地ブラシ746、748、750、752に均等に高調波電流が流れないので、レールに流れる高調波電流が不均一となり、レール間に電圧差が発生し、地上の設備に影響を与える恐れがある。
(実施例)
図4は、本実施例にかかる電動機動力システムの全体構成図である。本実施例は、比較例を改良したものであって、接地線802、接地線802aの経路が比較例と異なると共に、コア744が4個で構成され、絶縁端子台714と絶縁端子台716との間にコア箱762が配置され、絶縁端子台716と絶縁端子台718との間にコア箱764が配置され、絶縁端子台720と絶縁端子台722との間にコア箱766が配置されており、他の構成は比較例と同様である。なお、均圧線804、806、808、810と接地線814、816は、取り除かれている。以下、比較例との相違点を中心に説明する。
図4において、各コア箱762、764、766内には、環状のコア768が収納されている。接地線802は、グランドスイッチ(GS)742を介して絶縁端子台718の絶縁端子718aに接続されると共に、車体710に接続され、車体710を接地点として一点接地される。また、絶縁端子718aに接続された接地線802は、コア箱764内のコア768内を通った後、絶縁端子台716の絶縁端子716aに接続され、さらに、コア箱762内のコア768内を通った後、絶縁端子台714の絶縁端子714aに接続され、その後、車輪724の接地ブラシ746に接続される。グランドスイッチ(GS)742の出力側で接地線802から分岐した接地線(点線)802aは、各主電動機250、252、254、256のフレームに接続される。
一方、絶縁端子台716の絶縁端子716aに接続されて、接地線802から分岐された接地線802bは、コア箱762内のコア768内を通った後、車輪726の接地ブラシ748に接続される。また、絶縁端子台718の絶縁端子718aに接続されて、接地線802から分岐された接地線802cは、コア箱764内のコア768内を通った後、絶縁端子台720の絶縁端子720aに接続されると共に、コア箱766内のコア768内を通った後、絶縁端子台722の絶縁端子722aに接続され、さらに車輪730の接地ブラシ752に接続される。絶縁端子台720の絶縁端子720aに接続されて、接地線802cから分岐された接地線802dは、コア箱766内のコア768内を通った後、車輪728の接地ブラシ750に接続される。
各コア768は、図5に示すように、環状体として構成され、コア768の空間部には、例えば、接地線802cと接地線802dが挿入されている。この際、コア箱766内のコア768における接地線802cと接地線802dは、接地線802cを流れる高調波電流(高調波ノイズ)と接地線802dを流れる高調波電流が互いに逆方向に流れ、接地ブラシ750・接地ブラシ752間で、高調波電流が相殺され、接地線802cと接地線802dから発生するノイズ(高調波ノイズ)が低減される向きに配線されている。同様に、コア箱762内のコア768における接地線802と接地線802bは、接地線802を流れる高調波電流と接地線802bを流れる高調波電流が互いに逆方向に流れ、接地ブラシ746・接地ブラシ748間で、高調波電流が相殺され、接地線802と接地線802bから発生するノイズが低減される向きに配線されている。また、コア箱764内のコア768における接地線802と接地線802cは、接地線802を流れる高調波電流と接地線802cを流れる高調波電流が互いに逆方向に流れ、接地ブラシ746及び接地ブラシ748を含む接地ブラシと、接地ブラシ750及び接地ブラシ752を含む接地ブラシとの間で、高調波電流が相殺され、接地線802と接地線802cから発生するノイズが低減される向きに配線されている。
本実施例によれば、モータ三相線800に流れる駆動電流にノイズが重畳しても、このノイズを複数のコア744によって、比較例よりも、より低減することができると共に、各コア768には、接地ブラシ間で高調波電流が相殺される向きに接地線が挿入されているので、各車輪の接地ブラシ746、748、750、752に接続される接地線から発生する誘導障害を低減することができ、結果として、地上装置等に誘導障害(ノイズ)を与えることを抑制することができる。即ち、架線26から供給される交流電力は、各接地ブラシ746、748、750、752からレールを通じて変電所に戻る。この際、本実施例では、コア箱762、764、766が追加され、各コア箱762、764、766の各コア768内に挿入される接地線802、802b、802c、802dが、互いに逆方向(高調波電流が逆方向)に配線されているので、各コア768において高調波成分が相殺され、各接地ブラシ746、748、750、752に均等に高調波電流が流れ、レールに流れる高調波電流が均一となり、レール間に電圧差が発生することはなく、地上の設備に影響を与えることはない。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、各コア箱762、764、766のコア768を2又は3個以上にしたり、コア箱を一つにし、このコア箱に9個のコア768を配置したりする構成を採用することもできる。上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。例えば、主回路蓄電池を備えず架線電力のみにより主電動機を駆動するシステムにも適用することができる。また、本発明は、主電動機で蓄電池車両を駆動する以外に、主電動機を駆動源とし、主電動機を主変換装置で駆動するシステムにも適用することができる。さらに、コンバータ42、44を架線以外の交流電源で駆動することができる。
14 主変換装置、250、252、254、256 主電動機、710 車体、714、716、718、720、722 絶縁端子台、724、726、728、730 車輪、740 パワーユニット、744 コア、746、748、750、752 接地ブラシ、762、764、766 コア箱、768 コア、800 モータ三相線、802、802a、802b、802c、802d 接地線

Claims (6)

  1. 交流電力を直流電力に変換するコンバータ及び当該コンバータの出力による直流電力を三相交流電力に変換して複数の主電動機に出力するインバータを有する主変換装置と、
    前記主変換装置のアース電位に接続され、前記主電動機の駆動対象である第1の車輪の接地ブラシに接続される第1の接地線と、
    前記第1の接地線から分岐された接地線であって、前記主電動機の駆動対象である第2の車輪の接地ブラシに接続される第2の接地線と、を備え、
    高調波電流が互いに逆方向に流れる向きに前記第1の接地線と前記第2の接地線が挿入された第1の環状コアと、を備えることを特徴とする電動機動力システム。
  2. 請求項1に記載の電動機動力システムにおいて、
    前記第1の車輪の接地ブラシが第1の台車に配置され、前記第2の車輪の接地ブラシが第2の台車に配置されていることを特徴とする電動機動力システム。
  3. 請求項1に記載の電動機動力システムにおいて、
    前記第1の車輪の接地ブラシ及び前記第2の車輪の接地ブラシが前記第1の台車に配置されていることを特徴とする電動機動力システム。
  4. 請求項3に記載の電動機動力システムにおいて、
    前記第1の接地線から分岐された接地線であって、前記主電動機の駆動対象である第3の車輪の接地ブラシに接続される第3の接地線と、
    前記第3の接地線から分岐された接地線であって、前記主電動機の駆動対象である第4の車輪の接地ブラシに接続される第4の接地線と、
    高調波電流が互いに逆方向に流れる向きに前記第1の接地線と前記第3の接地線が挿入された第2の環状コアと、
    高調波電流が互いに逆方向に流れる向きに前記第3の接地線と前記第4の接地線が挿入された第3の環状コアと、を備え、
    前記第3の車輪の接地ブラシ及び前記第4の車輪の接地ブラシが前記第2の台車に配置されていることを特徴とする電動機動力システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電動機動力システムにおいて、
    前記インバータからの交流電力を前記複数の主電動機に伝送する複数のケーブルが挿入された主変換装置用環状コア、を備えることを特徴とする電動機動力システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載された電動機動力システムが搭載された電気車。
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