JP2018067012A - 再帰性反射性テープ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材層上に再帰性反射性領域が部分的に設けられた再帰性反射性テープであって、前記再帰性反射性領域が、固着樹脂層と、前記固着樹脂層に埋設された透明性微小球と、前記透明性微小球と前記固着樹脂層の間に設けられた金属膜からなる反射層とを有する領域であり、前記透明性微小球の屈折率が1.6〜2.5であり、且つ前記透明性微小球が、露出率が53〜70%となる状態で前記固着樹脂層に埋設されている、再帰性反射性テープ。
【選択図】なし
Description
工程1:基材フィルムに熱可塑性フィルムを積層させた離型基材を、当該熱可塑性フィルムの軟化点以上の温度で加熱して当該熱可塑性フィルムを軟化させる工程、
工程2:前記工程1の前、同時又は後に、離型基材の熱可塑性フィルムに透明性微小球を散布し、透明性微小球を軟化した熱可塑性フィルムに透明性微小球を埋没させた時点で冷却して熱可塑性フィルムを硬化させ、透明性微小球を埋設した離型基材を得る工程、
工程3:必要に応じて、前記透明性微小球側に透明樹脂層を設ける工程、
工程4:透明性微小球を埋設した離型基材の透明性微小球側に、又は透明樹脂層上に、金属膜からなる反射層を積層させる工程、
工程5:反射層上に固着樹脂層を形成する樹脂を塗布し、固着樹脂層を積層させる工程、及び
工程6:離型基材を剥離した後に固着樹脂層と支持体を接着させる、又は固着樹脂層と支持体を接着させた後に離型基材を剥離する工程。
項1. 基材層上に再帰性反射性領域が部分的に設けられた再帰性反射性テープであって、
前記再帰性反射性領域が、
固着樹脂層と、
前記固着樹脂層に埋設された透明性微小球と、
前記透明性微小球と前記固着樹脂層の間に設けられた金属膜からなる反射層と、を有する領域であり、
前記透明性微小球の屈折率が1.6〜2.5であり、且つ
前記透明性微小球が、露出率が53〜70%となる状態で前記固着樹脂層に埋設されている、再帰性反射性テープ。
項2. 前記基材層が、
固着樹脂層の透明性微小球が埋設されていない面側に設けられた支持基材、又は
透明性微小球の光が入射する側に設けられた、剥離可能な離型基材、
である、項1に記載の再帰性反射性テープ。
項3. 前記再帰性反射性領域が設けられていない非再帰性反射性領域が、前記再帰性反射性テープの長手方向及び/又は幅方向において連通しており、
前記再帰性反射性領域が、前記非再帰性反射性領域によって複数の領域に区画されて図柄模様が形成されている、項1又は2に記載の再帰性反射性テープ。
項4. 前記再帰性反射性領域が設けられていない非再帰性反射性領域が、再帰性反射性テープの幅方向と平行に延びる直線領域を形成していない、項1〜3のいずれかに記載の再帰性反射性テープ。
項5. 前記再帰性反射性領域が設けられていない非再帰性反射性領域が、2つ以上の異なる方向に延びる複数の線状領域を形成している、項1〜4のいずれかに記載の再帰性反射性テープ。
項6. 前記2つ以上の異なる方向に延びる複数の線状領域が交わって交点部を形成している、項5に記載の再帰性反射性テープ。
項7. 衣料に貼り付けられる用途に使用される、項1〜6のいずれか1項に記載の再帰性反射テープ。
本発明の再帰性反射性テープでは、基材層1上に、再帰性反射性領域2と非再帰性反射性領域3を有する。
本発明の再帰性反射性テープにおいて、基材層は、再帰性反射性領域を支持し、テープのベース素材としての役割を果たす。基材層は、固着樹脂層の非入射光側に設けられる支持基材であってもよく、また透明性微小球の入射光側に設けられる離型基材であってもよい。前記支持基材は、固着樹脂層に接着され、使用時にも剥離されず固着樹脂層を保持する役割を果たす。一方、前記離型基材は、透明性微小球の入射光側に設けられて、再帰性反射性領域を保持し、使用時に剥離される基材である。本発明の再帰性反射性テープでは、基材層として、支持基材又は離型基材のいずれか一方が設けられていればよいが、これらの双方が設けられていてもよい。
本発明において、再帰性反射性領域は、固着樹脂層と、固着樹脂層に埋設された透明性微小球と、透明性微小球と前記固着樹脂層の間に設けられた金属膜からなる反射層とによって形成される。
固着樹脂層は、透明性微小球を埋設して保持する機能を果たす。
反射層は、透明性微小球と固着樹脂層の間に設けられ、透明性微小球から入射する光を回帰反射させる機能を果たす。
透明樹脂層は、再帰性反射領域において、透明性微小球と反射層の間に、必要に応じて設けられる層である。即ち、本発明の再帰性反射材において、透明樹脂層は設けてなくても、また設けていてもよい。透明性樹脂層を設けることによって、反射輝度を調整したり、出射される光の色調を変化させたりすることが可能になる。また、透明樹脂層を設けることにより、反射層がより腐食し難くすることもできる。
透明性微小球は、反射層を介して固着樹脂層に埋設され、入射光と、前記反射層で回帰反射された出射光を透過させる機能を果たす。透明性樹脂層を設けない場合は、透明性微小球は、反射層に接面した状態で埋設して存在する(図1(a)参照)。また、透明性樹脂層を設ける場合は、透明性微小球は、透明性樹脂層に接面した状態で埋設して存在する(図1(c)参照)。
透明性微小球の露出率(%)=(X/R)×100
R:透明性微小球の直径
X:反射層の表面の最上部又は透明樹脂層が設けられている場合は透明樹脂層の反射層の表面の最上部から、空気中に露出している透明性微小球表面の最上部までの高さ
、更に好ましくは150〜180個が挙げられる。特に、露出率が53〜70%となる状態で露出する透明微小球の数が、上記範囲を満たすことによって、柔軟性、再帰性反射性能、及び再帰性反射領域と非再帰性反射領域との境界の明瞭な形成を一層効果的に実現できる。
本発明の再帰性反射性テープにおいて、非再帰性反射性領域は、前記再帰性反射性領域が設けられておらず、再帰性反射性能を有していない領域である。
本発明の再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の配置については、特に制限されないが、再帰性反射性テープの長手方向及び/又は幅方向において再帰性反射性領域が連通しており、再帰性反射性領域が、非再帰性反射性領域によって複数の領域に区画されていることが望ましい。このように、非再帰性反射性領域を長手方向及び/又は幅方向に連通させることにより、非再帰性反射性領域の形成に当たって固着樹脂層、透明性微小球、及び反射層を部分的に剥離させる際に、再帰性反射性領域として残すべき領域が剥離されるのを抑制し、再帰性反射性テープにおいて再帰性反射性領域をより一層安定に形成することが可能になる。更に、再帰性反射性領域が複数の領域に区画されることにより、図柄模様を形成でき、優れた再帰性反射性能を備えつつ、再帰性反射性テープの意匠性をより高めることもできる。なお、長手方向及び/又は幅方向に連通させる非再帰性反射性領域は、必ずしも直線状である必要は無く、折れ線形状であってもよく、曲線を有するものであってもよい。
また、本発明の再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)については、特に制限されないが、70/30〜95/5が挙げられる。柔軟性と再帰性反射性能とをより一層効果的に両立させるという観点から、再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)として、好ましくは80/20〜90/10が挙げられる。
接着剤層は、本発明の再帰性反射性テープには、被着体に対する接着性を備えさせるために、必要に応じて、光が入射する側とは反対面に接着層が設けられていてもよい。本発明の再帰性反射性テープにおいて、支持基材を設けない場合には、反射層と面していない側の固着樹脂層の面に接着剤層を設ければよく、また、支持基材を設ける場合には、固着樹脂層と面していない側の支持基材の面に接着剤層を設ければよい。
本発明の再帰性反射性テープは、優れた再帰性反射性能を備えている。本発明の再帰性反射性テープが備える再帰性反射性能としては、具体的には、光源からの光の入射角が5°、観測角が0.2°の場合の再帰反射性能が100cd/lx/m2以上、好ましくは
150cd/lx/m2以上、更に好ましくは180〜500cd/lx/m2、特に好ましくは330〜500cd/lx/m2が挙げられる。本明細書において、光源からの光
の入射角が5°、観測角が0.2°の場合の再帰性反射性能(cd/lx/m2)とは、
JISZ9117(2010)に記載の方法に準じ、入射角が5°、観測角0.2°の条件で測定される値である。本発明の再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性能をより一層向上させるには、透明性微小球の露出率を53〜70%にすることに加えて、例えば、透明性微小球の屈折率、素材、平均粒径、単位面積当たりに埋設されている透明性微小球の数、反射層の厚みや素材、再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比、及び再帰性反射性領域及び非再帰性反射性領域のパターンを適宜調整すればよい。
本発明の再帰性反射性テープを製造する方法は、前述する構成を備える再帰性反射性テープを製造できることを限度として、特に制限されないが、一例として、下記工程1〜9を含む方法が挙げられる。
工程1:基材フィルム上に熱可塑性フィルムを積層させた離型基材を、当該熱可塑性フィルムの軟化点以上の温度で加熱して当該熱可塑性フィルムを軟化させる工程、
工程2:前記工程1の前、同時又は後に、離型基材の熱可塑性フィルムに透明性微小球を散布し、透明性微小球を軟化した熱可塑性フィルムに直径の53〜70%を埋没させた時点で冷却して前記熱可塑性フィルムを硬化させ、透明性微小球を埋設した離型基材を得る工程、
工程3:透明性微小球を埋設した離型基材の透明性微小球側に、必要に応じて、透明樹脂層を形成する樹脂を塗布し、透明樹脂層を形成する工程、
工程4:透明性微小球を埋設した離型基材の透明性微小球側に、又は透明樹脂層上に、金属膜からなる反射層を積層させる工程、
工程5:反射層上に、固着樹脂層を形成する樹脂を塗布し、固着樹脂層を積層させる工程、
工程6:必要に応じて固着樹脂層と支持基材を接着させる工程、
工程7:非再帰性反射性領域を形成させる領域に沿って、固着樹脂層側から前記熱可塑性フィルムの透明性微小球が埋没している面側の界面までカットして剥離させ、当該領域において、熱可塑性フィルムを露出させる工程、
工程8:必要に応じて離型基材を剥離する工程、
工程9:必要に応じて得られた再帰性反射性テープを巻き取る工程。
1.再帰性反射性テープの製造
実施例1
離型基材として、厚さ75μmのポリエステルフィルムに、厚さ40μmのポリエチレンフィルムをラミネートした積層体(幅50mm、長さ50m)を使用し、これを加熱条件が200℃で2分間となるように加熱して、ポリエチレンフィルムを溶融させた。この状態で、透明微小球として、平均粒径79μm、屈折率1.93の透明ガラス球を150〜180個/mm2となるように略一面に散布し、放冷してポリエチレンフィルムを硬化
させた。次いで、離型基材上の透明ガラス球側に蒸着法によってアルミニウムを蒸着させて、厚さ700Åの反射層を形成した。更に、反射層上に、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略することがある。)を塗布し、固着樹脂層を形成した。その後、固着樹脂層上に、支持基材として使用するホットメルト接着剤(ポリエステルウレタン樹脂)を塗布、乾燥、硬化させ、再帰性反射性領域のみが存在する中間体テープを製造した。
ポリエチレンフィルムの加熱条件を190℃で3分間に代えたこと以外は、実施例1と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、56%であった。
ポリエチレンフィルムの加熱条件を200℃で3分間に代えたこと以外は、実施例1と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
ポリエチレンフィルムの加熱条件を210℃で3分間に代えたこと以外は、実施例1と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、64%であった。
ポリエチレンフィルムの加熱条件を220℃で3分間に代えたこと以外は、実施例1と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、66%であった。
ポリエチレンフィルムの加熱条件を160℃で3分間に代えたこと以外は、実施例1と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、31%であった。
ポリエチレンフィルムの加熱条件を180℃で3分間に代えたこと以外は、実施例1と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、45%であった。
ポリエチレンフィルムの加熱条件を220℃で6分間に代えたこと以外は、実施例1と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、80%であった。
離型基材として、厚さ75μmのポリエステルフィルムにラミネートされた厚さ40μmのポリエチレンフィルムを使用し、これを200℃で2分間加熱して、ポリエチレンフィルムを溶融させた。この状態で、透明微小球として、平均粒径79μm、屈折率1.93の透明ガラス球を150〜180個/mm2となるように略一面に散布し、放冷してポ
リエチレンフィルムを硬化させた。次いで、離型基材上の透明ガラス球側に蒸着法によってアルミニウムを蒸着させて、厚さ700Åの反射層を形成した。更に、反射層上に、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略することがある。)を塗布し、固着樹脂層を形成した。その後、固着樹脂層上に、支持体として使用するホットメルト接着剤(ポリエステルウレタン樹脂)を塗布、乾燥、硬化させ、再帰性反射性領域のみが存在する中間体シートを製造した。
(1)洗濯前の再帰性反射性能(cd/lx/m2)
JISZ9117(2010)に記載の方法に準じ、入射角が5°、観測角0.2°の条件で測定した。
得られた再帰性反射性テープを同一の薄地の衣服の肩部分に同様の手順により貼り付け、該衣服を5人のパネラーに着用させ、肩関節を動かすときの着用快適性について官能評価をおこなった。再帰性反射性テープを貼り付けしない衣服をブランクとし、当該ブランクを基準とした着用快適性について、下記基準により評価した。3点以上を合格とした。5点:肩をどの方向にまわしても、柔軟性を感じ、着用快適性に特に優れたものであった。
4点:肩を多方向にまわしたときに、ややひっかかる方向があったものの、柔軟であり、着用快適性に優れたものであった。
3点:肩を多方向にまわしたときに、ひっかかる方向があったものの、概ね柔軟であり、着用快適性に問題ないものであった。
2点:肩を多方向にまわしたときに、ひっかかる方向が多く、着用快適性にやや問題あるレベルであった。
1点:肩をどの方向に回しても、ひっかかりを感じ、着用快適性に問題あるレベルであった。
得られたテープの再帰性反射領域と非再帰性反射領域の境界について、5人のパネラーが目視により以下の基準で評価した。3点以上を合格とした。
5点:再帰反射領域と非再帰性反射領域を分ける境界の直線において、本来維持されなければならない再帰性反射性領域の一部の剥離が全く見られず、上記直線は欠けがなく特に明瞭であった。
4点:再帰反射領域と非再帰性反射領域を分ける境界の直線において、本来維持されなければならない再帰性反射性領域の一部の剥離がわずかに見られたものの、上記直線は欠けがほとんど無く明瞭であった。
3点:再帰反射領域と非再帰性反射領域を分ける境界の直線において、本来維持されなければならない再帰性反射性領域の一部の剥離がやや見られたものの、外観上問題ないレベルであった。
2点:再帰反射領域と非再帰性反射領域を分ける境界の直線において、本来維持されなければならない再帰性反射性領域の一部の剥離が多く見られ、上記直線は欠けが多く外観上やや問題あるレベルであった。
1点:再帰反射領域と非再帰性反射領域を分ける境界の直線において、本来維持されなければならない再帰性反射性領域の一部の剥離がかなり多く見られ、上記直線は欠けがかなり多く外観上問題あるレベルであった。
得られたテープをISO 6330 2A法で50回繰り返し洗濯した後に、上記(1)に記載した方法にて再帰性反射性能(cd/lx/m2)を測定し、洗濯前の再帰性反
射性能に対する洗濯後の再帰性反射性能の比率を洗濯耐久率(%)として算出した。25%以上を合格とした。
1.再帰性反射性テープの製造
実施例6
平均粒径65μm、屈折率1.93の透明ガラス球を使用し、ポリエチレンフィルムの加熱条件を180℃で3分間に代えたこと以外は、実施例1と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、59%であった。
ポリエチレンフィルムの加熱条件を190℃で3分間に代えたこと以外は、実施例6と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、66%であった。
ポリエチレンフィルムの加熱条件を210℃で3分間に代えたこと以外は、実施例6と同条件で再帰性反射性材料を製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、69%であった。
ポリエチレンフィルムの加熱条件を220℃で6分間に代えたこと以外は、実施例6と同条件で再帰性反射性材料を製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、75%であった。
各再帰性反射性材料について、前記試験例1と同様の方法で性能の評価を行った。
1.再帰性反射性テープの製造
実施例9
図2のNo.1(a)に示す配置(線状部の幅1mm)となるように再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)の設計値を80/20として、プロッターカッターにより支持体側からポリエチレンフィルムの透明ガラス球が埋没している面側の界面までカットした以外は、実施例3と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
図2のNo.2(a)に示す配置(線状部の幅1mm)となるように再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)の設計値を80/20として、プロッターカッターにより支持体側からポリエチレンフィルムの透明ガラス球が埋没している面側の界面までカットした以外は、実施例3と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
図2のNo.3(a)に示す配置(線状部の幅1mm)となるように再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)の設計値を80/20として、プロッターカッターにより支持体側からポリエチレンフィルムの透明ガラス球が埋没している面側の界面までカットした以外は、実施例3と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
図2のNo.4(a)に示す配置(線状部の幅1mm)となるように再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)の設計値を80/20として、プロッターカッターにより支持体側からポリエチレンフィルムの透明ガラス球が埋没している面側の界面までカットした以外は、実施例3と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
図2のNo.5(a)に示す配置(線状部の幅1mm)となるように再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)の設計値を80/20として、プロッターカッターにより支持体側からポリエチレンフィルムの透明ガラス球が埋没している面側の界面までカットした以外は、実施例3と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
図3のNo.1(b)に示す配置(線状部の幅1mm)となるように再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)の設計値を80/20として、プロッターカッターにより支持体側からポリエチレンフィルムの透明ガラス球が埋没している面側の界面までカットした以外は、実施例3と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
図3のNo.2(b)に示す配置(線状部の幅1mm)となるように再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)の設計値を80/20として、プロッターカッターにより支持体側からポリエチレンフィルムの透明ガラス球が埋没している面側の界面までカットした以外は、実施例3と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
図3のNo.3(b)に示す配置(線状部の幅1mm)となるように再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)の設計値を80/20として、プロッターカッターにより支持体側からポリエチレンフィルムの透明ガラス球が埋没している面側の界面までカットした以外は、実施例3と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
図3のNo.4(b)に示す配置(線状部の幅1mm)となるように再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)の設計値を80/20として、プロッターカッターにより支持体側からポリエチレンフィルムの透明ガラス球が埋没している面側の界面までカットした以外は、実施例3と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
図3のNo.5(b)に示す配置(線状部の幅1mm)となるように再帰性反射性領域と非再帰性反射性領域の面積比(再帰性反射性領域の面積/非再帰性反射性領域の面積)の設計値を80/20として、プロッターカッターにより支持体側からポリエチレンフィルムの透明ガラス球が埋没している面側の界面までカットした以外は、実施例3と同条件で再帰性反射性テープを製造した。得られた再帰性反射性テープにおいて、再帰性反射性領域における透明ガラス球の露出率を測定したところ、57%であった。
各再帰性反射性材料について、前記試験例1と同様の方法で性能の評価を行った。
11 支持基材
12 離型基材
2 再帰性反射性領域
21 固着樹脂層
22 反射層
23 透明性微小球
24 透明樹脂層
3 非再帰性反射性領域
4 接着層
Claims (7)
- 基材層上に再帰性反射性領域が部分的に設けられた再帰性反射性テープであって、
前記再帰性反射性領域が、
固着樹脂層と、
前記固着樹脂層に埋設された透明性微小球と、
前記透明性微小球と前記固着樹脂層の間に設けられた金属膜からなる反射層と、を有する領域であり、
前記透明性微小球の屈折率が1.6〜2.5であり、且つ
前記透明性微小球が、露出率が53〜70%となる状態で前記固着樹脂層に埋設されている、再帰性反射性テープ。 - 前記基材層が、
固着樹脂層の透明性微小球が埋設されていない面側に設けられた支持基材、又は
透明性微小球の光が入射する側に設けられた、剥離可能な離型基材、
である、請求項1に記載の再帰性反射性テープ。 - 前記再帰性反射性領域が設けられていない非再帰性反射性領域が、前記再帰性反射性テープの長手方向及び/又は幅方向において連通しており、
前記再帰性反射性領域が、前記非再帰性反射性領域によって複数の領域に区画されて図柄模様が形成されている、請求項1又は2に記載の再帰性反射性テープ。 - 前記再帰性反射性領域が設けられていない非再帰性反射性領域が、再帰性反射性テープの幅方向と平行に延びる直線領域を形成していない、請求項1〜3のいずれかに記載の再帰性反射性テープ。
- 前記再帰性反射性領域が設けられていない非再帰性反射性領域が、2つ以上の異なる方向に延びる複数の線状領域を形成している、請求項1〜4のいずれかに記載の再帰性反射性テープ。
- 前記2つ以上の異なる方向に延びる複数の線状領域が交わって交点部を形成している、請求項5に記載の再帰性反射性テープ。
- 衣料に貼り付けられる用途に使用される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の再帰性反射テープ。
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