JP2019086720A - 再帰性反射性材料 - Google Patents
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Abstract
Description
項1. 固着樹脂層と、
前記固着樹脂層に埋設された透明性微小球と、
前記透明性微小球と前記固着樹脂層の間に設けられた反射層と、を備え、
前記透明性微小球の屈折率が1.6〜2.5であり、且つ
前記透明性微小球の前記固着樹脂層への埋没率が30〜80%であり、
前記透明性微小球の反射層とは反対側に位置する面が空隙性を有する布帛で被覆されていることを特徴とする再帰性反射性材料。
項2.前記空隙性を有する布帛の組織が、メッシュ組織である、項1に記載の再帰性反射性材料。
項3.前記布帛の空隙率が45%〜90%である、項1又は2に記載の再帰性反射性材料。
項4.ISO20471に記載の方法に準じ、観測角12´の条件で測定される、入射角が5°の入射光に対する再帰反射性能が100cd/lx/m2以上である
、項1〜3のいずれかに記載の再帰性反射性材料。
項5.ISO 6330 6N法で50回繰り返し洗濯した後の再帰性反射性能(cd/lx/m2)が、200cd/lx/m2以上である、項1〜4のいずれかに記載の再帰性反射性材料。
項6.洗濯耐久率が50%以上である、項1〜5のいずれかに記載の再帰性反射性材料。項7.更に支持体を含み、前記固着樹脂層が支持体に保持されている、項1〜6のいずれかに記載の再帰性反射性材料。
項8.前記再帰性反射性材料がテープ状である、項1〜7のいずれかに記載の再帰性反射性材料。
項9.項1〜8いずれかに記載の再帰性反射性材料を備えた衣料又は保安用品。
以下、本発明の再帰性反射性材料について詳述する。
固着樹脂層は、前記支持体上に保持され、透明性微小球を埋設して保持する機能を果たす。
反射層は、透明性微小球と前記固着樹脂層の間に設けられ、透明性微小球から入射する光を回帰反射させる機能を果たす。
透明樹脂層は、透明性微小球と前記反射層の間に、必要に応じて設けられる層である。即ち、本発明の再帰性反射性材料において、透明樹脂層は設けてなくても、また設けていてもよい。本発明の再帰性反射性材料の断面構造の例として、透明樹脂層が設けられていない場合を図1に、透明樹脂層が設けられている場合を図2に示す。透明性樹脂層を設けることによって、反射輝度を調整したり、出射される光の色調を変化させたりすることが可能になる。また、反射層が金属膜の場合には、透明樹脂層によって該反射層がより腐食しにくくなる。
透明性微小球は、前記反射層を介して前記固着樹脂層に埋設され、入射光と、前記反射層で回帰反射された出射光を透過させる機能を果たす。前記透明性樹脂層を設けない場合は、透明性微小球は、前記反射層に接面した状態で埋設して存在する(図1参照)。また、前記透明性樹脂層を設ける場合は、透明性微小球は、前記透明性樹脂層に接面した状態で埋設して存在する(図2参照)。
透明性微小球の埋没率(%)=(X/R)×100
R:透明性微小球の直径
X:反射層の表面の最上部又は透明樹脂層が設けられている場合は透明樹脂層の反射層の表面の最上部から、固着樹脂層中に埋没している透明性微小球表面の最下部までの高さ
250個、更に好ましくは150〜180個が挙げられる。特に、埋没率が30〜80%となる状態で固着樹脂層に埋設される透明微小球の数が、上記範囲を満たすことによって、洗濯耐久性に優れた再帰反射性能を備えることが可能になる。
空隙性を有する布帛は、布帛表面上で繊維の占めない領域を有する布帛をいう。具体的には、キーエンス製「マイクロスコープVHX−2000」を用いて布帛表面を表示し、布帛表面において繊維の占めない領域(例えば、0.05mm2以上の空隙のもの)があるものをいう。
支持体は、固着樹脂層を保持する基材としての機能を果たす。本発明の再帰性反射性材料において、支持体は、必要に応じて設けられる部材であり、例えば流通段階では設けられていなくてもよい。支持体は、前記固着樹脂層と直接積層されていてもよいが、接着剤で形成される接着層を介して固着樹脂層と積層されていてもよい。
本発明の再帰性反射性材料が備える再帰性反射性能としては、具体的には、光源からの光の入射角が5°、観測角が12´の場合の再帰反射性能が100cd/lx/m2以上が好ましく、150cd/lx/m2以上がより好ましく、180〜500cd/lx/m2がよりいっそう好ましく、200〜500cd/lx/m2がさらにいっそう好ましく、250〜500cd/lx/m2が特に好ましい。本明細書において、光源からの光の入射角が5°、観測角が12´の場合の再帰性反射性能(cd/lx/m2)とは、ISO20471に記載の方法に準じ、入射角が5°、観測角12´の条件で測定される値である。
本発明の再帰性反射性材料を製造する方法は、前述する構成を備える再帰性反射性材料を製造できることを限度として、特に制限されないが、一例として、下記工程1〜7を含む方法が挙げられる。
工程1:基材フィルム上に熱可塑性フィルムを積層させた離型用支持体を、当該熱可塑性フィルムの軟化点以上の温度で加熱して当該熱可塑性フィルムを軟化させる工程、
工程2:前記工程1の前、同時又は後に、離型用支持体の熱可塑性フィルムに透明性微小球を散布し、透明性微小球を軟化した熱可塑性フィルムに直径の20〜70%を埋没させた時点で冷却して前記熱可塑性フィルムを硬化させ、透明性微小球を埋設した離型用支持体を得る工程、
工程3:透明性微小球を埋設した離型用支持体の透明性微小球側に、必要に応じて、透明樹脂層を形成する樹脂を塗布し、透明樹脂層を形成する工程、
工程4:透明性微小球を埋設した離型用支持体の透明性微小球側に、又は透明樹脂層上に、反射層を積層させる工程、
工程5:反射層上、固着樹脂層を形成する樹脂を塗布し、固着樹脂層を積層させる工程、及び
工程6:離型用支持体を剥離した後に固着樹脂層と支持体を接着させる、又は固着樹脂層と支持体を接着させた後に離型用支持体を剥離する工程。
工程7:透明性微小球の反射層とは反対側に位置する面を、空隙性を有する布帛で被覆する工程。
試験例1
1.再帰性反射性材料の製造
実施例1
固着樹脂層がポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略することがある。)、固着樹脂層に透明性微小球(平均粒径79μm、屈折率1.93のガラス球)が180個/mm2が略一面に散布されたものであり、固着樹脂層と透明性微小球の間にアルミニウムが厚さ700Å蒸着された反射層を有し、支持体としてポリエステル−綿タフタ織物が固着樹脂層に接着した、ユニチカスパークライト社製の再帰性反射性材料(商品名:MR831S))から、離型用支持体を剥離した。
メッシュ組織の布帛で覆わなかった以外は、実施例1と同条件で再帰性反射性材料を製造した。
各再帰性反射性材料について、入射角5°、観測角12´の条件で、再帰性反射性能を評価した。再帰性反射性能の評価は、ISO20471に記載の方法に準じて実施した。
(1)洗濯前の再帰性反射性能(cd/lx/m2)
ISO20471に記載の方法に準じ、入射角が5°、観測角が12´の条件で測定した。
(2)洗濯耐久性
得られた再帰性反射性材料をISO 6330 6N法で50回繰り返し洗濯した後に、上記(1)に記載した方法にて再帰性反射性能(cd/lx/m2)を測定し、洗濯前の再帰性反射性能に対する洗濯後の再帰性反射性能の比率を洗濯耐久率(%)として算出した。50%以上を合格とした。
(3)布帛表面の空隙率:
布帛表面の空隙率は、キーエンス製「マイクロスコープVHX−2000」を用い、サイズ4cm×4cmの範囲における空隙部分の占める面積割合を計測した。空隙の測定は、マイクロスコープの下から透過の光を当てて行い、組織の孔を抽出する光量に適宜調整し、輝度の差から0.05mm2以上面積を空隙部分抽出できるよう測定して空隙率を算出した。
2 固着樹脂層
3 反射層
4 透明性微小球
5 透明性樹脂層
Claims (9)
- 固着樹脂層と、
前記固着樹脂層に埋設された透明性微小球と、
前記透明性微小球と前記固着樹脂層の間に設けられた反射層と、を備え、
前記透明性微小球の屈折率が1.6〜2.5であり、且つ
前記透明性微小球の前記固着樹脂層への埋没率が30〜80%であり、
前記透明性微小球の反射層とは反対側に位置する面が空隙性を有する布帛で被覆されていることを特徴とする再帰性反射性材料。 - 前記空隙性を有する布帛の組織が、メッシュ組織である、請求項1に記載の再帰性反射性材料。
- 前記布帛の空隙率が45%〜90%である、請求項1又は2に記載の再帰性反射性材料。
- ISO20471に記載の方法に準じ、観測角12´の条件で測定される、入射角が5°の入射光に対する再帰反射性能が100cd/lx/m2以上である
、請求項1〜3のいずれか1項に記載の再帰性反射性材料。 - ISO 6330 6N法で50回繰り返し洗濯した後の再帰性反射性能(cd/lx/m2)が、200cd/lx/m2以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の再帰性反射性材料。
- 洗濯耐久率が50%以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の再帰性反射性材料。
- 更に支持体を含み、前記固着樹脂層が支持体に保持されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の再帰性反射性材料。
- 前記再帰性反射性材料がテープ状である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の再帰性反射性材料。
- 請求項1〜8いずれか1項に記載の再帰性反射性材料を備えた衣料又は保安用品。
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2017
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