JP2018066620A - レーダ装置およびレーダ装置の制御方法 - Google Patents

レーダ装置およびレーダ装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成により、検知領域を変更することを可能とすること。【解決手段】車両に搭載するレーダ装置において、車両の車速を検出する車速検出部(検出部14c)と、電磁波を照射してその反射波に基づいて車両の前方に位置する物標を検知する物標検知部(処理部14b)と、物標検知部によって照射される電磁波の照射範囲内において、物標検知部によって物標を検知する検知領域を設定する検知領域設定部(処理部14b)と、走行状態検出部によって検出された車速に応じて検知領域を変更する検知領域変更部(処理部14b)と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、レーダ装置およびレーダ装置の制御方法に関するものである。
特許文献1に開示された技術では、車両の周囲状況と車両の運動量とをセンサによって検出し、これらのセンサの出力信号から優先交通違反度と衝突危険度を導出する。優先交通違反度と衝突危険度の組合せから危険段階を検出する。それぞれ検出した危険段階に依存して最終的に衝突危険性を低減するためのステップを開始する。このような技術により、交差点における衝突を回避することができる。
また、特許文献2に開示された技術では、アレイアンテナ部で送受する送信、受信信号をRF回路部で処理し、遅延時間差に基づいて信号処理部の距離計測部が距離を算出する。電磁波放射部は所定の固定経路差でそれぞれ送信信号給電線に結合された複数のアンテナ素子からなり、スイッチ回路が励振すべきアンテナ素子数を切り替える。送信周波数制御部により送信周波数を変化させると検知方位が変化し、アレイ数制御部によりスイッチ回路を制御してアンテナ素子数を変化させると検知幅が変化して指向性が変化する。検知エリア設定部が走行環境等に基づいて必要な検知エリアを設定して送信周波数制御部とアレイ数制御部に指示することにより、自動的に電磁波放射部の指向性が変化される。すなわち、特許文献2の技術では、アンテナパターンを変化させることによって、検知範囲を変化させることができる。
特表2006−500664号公報 特開2007−017294号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、交差点における検知範囲のままで走行を続けると、非常に多くの物標が検知されてしまうことから、信号処理が高負荷となってしまうという問題点がある。
また、特許文献2に開示された技術では、自動車専用道路を走行する場合と、市街地を走行する場合とで、異なるアンテナパターンを使用する。しかしながら、送信周波数を複数準備するために複数の素子が必要となり、また、アンテナ素子をスイッチで断続することでビーム幅を変更することから素子が増えて装置が大型化するという問題点がある。また、法規制に対応する必要があるために、送信周波数を変更することは実際には困難である場合が多い。さらに、スイッチ等を制御するための制御も複雑となるという問題点がある。
本発明は、簡単な構成により、検知領域を変更することを可能とするレーダ装置およびレーダ装置の制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両に搭載するレーダ装置において、前記車両の車速を検出する車速検出部と、電磁波を照射してその反射波に基づいて前記車両の前方に位置する物標を検知する物標検知部と、前記物標検知部によって照射される電磁波の照射範囲内において、前記物標検知部によって前記物標を検知する検知領域を設定する検知領域設定部と、前記走行状態検出部によって検出された車速に応じて前記検知領域を変更する検知領域変更部と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成により、検知領域を変更することが可能となる。
また、本発明は、前記検知領域変更部は、車速が第1閾値未満である場合には第1検知領域を設定し、車速が前記第1閾値以上である場合には前記第1検知領域よりも前記車両の進行方向に直交する方向の幅が狭い第2検知領域を設定することを特徴とする。
このような構成によれば、2つの検知領域を設定することで走行速度に応じた適切な領域を選択することができる。
また、本発明は、前記検知領域変更部は、車速が第1閾値未満である場合には第1検知領域を設定し、車速が前記第1閾値以上かつ第2閾値(第2閾値>第1閾値)未満である場合には前記第1検知領域よりも前記車両の進行方向に直交する方向の幅が狭い第2検知領域を設定し、車速が前記第2閾値以上である場合には前記第2検知領域よりも前記車両の進行方向に直交する方向の幅が狭い第3検知領域を設定することを特徴とする。
このような構成によれば、3つの検知領域を設定することで走行速度に応じた適切な領域を選択することができる。
また、本発明は、前記物標検知部は、前記車両の前方に向けて扇形状を有する領域に前記電磁波を照射し、前記検知領域変更部は、前記扇形状の領域内に、前記車両の進行方向に直交する方向の幅が車速に応じて狭くなる検知領域を設定することを特徴とする。
このような構成によれば、車速に応じた最適な面積の検知領域を設定することができる。
また、本発明は、前記検知領域変更部は、前記扇形状の領域内に、前記車両の進行方向の長さが車速に応じて長くなる検知領域を設定することを特徴とする。
このような構成によれば、扇形を用いることで、適切な形状の検知領域を設定することができる。
また、本発明は、車両に搭載するレーダ装置の制御方法において、前記車両の車速を検出する車速検出ステップと、電磁波を照射してその反射波に基づいて前記車両の前方に位置する物標を検知する物標検知ステップと、前記物標検知ステップにおいて照射される電磁波の照射範囲内において、前記物標検知ステップにおいて前記物標を検知する検知領域を設定する検知領域設定ステップと、前記走行状態検出ステップにおいて検出された車速に応じて前記検知領域を変更する検知領域変更ステップと、を有することを特徴とする。
このような方法によれば、簡単な構成により、検知領域を変更することが可能となる。
本発明によれば、簡単な構成により、検知領域を変更することができるレーダ装置およびレーダ装置の制御方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るレーダ装置の実装例を示す図である。 本発明の実施形態に係るレーダ装置の構成例を示す図である。 図2に示す制御・処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。 本発明において設定される検知領域の一例を示す図である。 本発明において低速走行時に設定される検知領域の一例を示す図である。 低速走行の一例を示す図である。 低速走行の他の一例を示す図である。 本発明において中速走行時に設定される検知領域の一例を示す図である。 中速走行の一例を示す図である。 本発明において高速走行時に設定される検知領域の一例を示す図である。 高速走行の一例を示す図である。 本発明の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 変形実施形態を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係るレーダ装置の実装例を示す図である。この図に示すように、本発明の実施形態に係るレーダ装置1は、車両Cの前部の左右にそれぞれ配置されている。これらのレーダ装置1は、車両Cの前方に向けて電磁波を照射し、検知対象としての物標(例えば、他の車両、自転車、人等)によって反射された電磁波を検出する。より詳細には、レーダ装置1は、図1に示すような車両Cを中心とし、ベースラインBLL,BLRおよび円弧ALによって構成される扇形状を有する扇形領域SAに対して電磁波を照射し、扇形領域SA内に存在する物標からの反射波を検出する。
図2は、図1に示すレーダ装置1の構成例を示す図である。図2に示すように、レーダ装置1は、局部発振部10、送信部11、制御・処理部14、受信部15、および、A/D(Analog to Digital)変換部20を主要な構成要素としている。
ここで、局部発振部10は、所定の周波数のCW(Continuous Wave)信号を生成して、送信部11と受信部15に供給する。
送信部11は、変調部12および送信アンテナ13を有し、局部発振部10から供給されるCW信号を、変調部12によってパルス変調し、送信アンテナ13を介して物標に対して送信する。
送信部11の変調部12は、制御・処理部14によって制御され、局部発振部10から供給されるCW信号をパルス変調して出力する。送信アンテナ13は、変調部12から供給されるパルス信号を、物標に向けて送信する。
制御・処理部14は、変調部12、利得可変増幅部18、および、アンテナ切換部17を制御するとともに、A/D変換部20から供給される受信データに対して演算処理を実行することで、物標を検知する。
図3は、図2に示す制御・処理部14の詳細な構成例を示すブロック図である。図3に示すように、制御・処理部14は、制御部14a、処理部14b、検出部14c、および、警報部14dを有している。ここで、制御部14aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、ROMおよびRAMに記憶されているデータに基づいて装置の各部を制御する。処理部14bは、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等によって構成され、A/D変換部20から供給されるデジタル信号に対する処理を実行し、物標を検知する。検出部14cは、車両Cの走行状態を検出する。警報部14dは、物標を検知した場合には、警報を発して運転者に注意を促す。
受信部15は、受信アンテナ16、アンテナ切換部17、利得可変増幅部18、および、復調部19を有し、送信アンテナ13から送信され、物標によって反射された信号を受信して復調処理を施した後、A/D変換部20に出力する。
受信部15の受信アンテナ16は、複数のアンテナによって構成され、送信アンテナ13から送信され、物標によって反射された信号を受信し、アンテナ切換部17に供給する。アンテナ切換部17は、制御・処理部14の制御部14aによって制御され、受信アンテナ16のいずれか1つを選択して、受信信号を利得可変増幅部18に供給する。利得可変増幅部18は、制御・処理部14の制御部14aによって利得が制御され、アンテナ切換部17から供給される受信信号を所定の利得で増幅して復調部19に出力する。復調部19は、利得可変増幅部18から供給される受信信号を、局部発振部10から供給されるCW信号を用いて復調して出力する。
A/D変換部20は、復調部19から供給される受信信号を所定の周期でサンプリングし、デジタル信号に変換して制御・処理部14に供給する。
(B)実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施形態の動作を説明する。本発明の実施形態では、レーダ装置1は、車両Cの車速に応じて、検知領域の面積を変更する。ここで、検知領域とは、図1に示す電磁波を照射する扇形領域SA内において、物標を検知する処理対象となる領域をいう。物標を検知するためには、取得した情報に対してクラスタリング処理およびトラッキング処理等を行う。クラスタリング処理は、ある観測周期において検出された信号をグループ分けし、各グループ(クラスタ)をそれぞれひとつの物標で反射された信号の集合として定義する処理である。検出信号のグループ分けでは、例えば、所定の形状の領域を設定し、その領域内にある信号の集合を一つのクラスタとする処理を行う。また、トラッキング処理では、クラスタリング処理で得られたクラスタ群を、それまでに得られている物標の位置と比較していずれの物標のものかを判定し、これをもとに各物標の位置を平滑化(平均化)するとともに、つぎの時刻における位置を予測する処理を行う。トラッキング処理における位置の平滑化や予測には、一般にα−βフィルタリング法やカルマンフィルタ法が用いられる。本実施形態では、このようなクラスタリング処理やトラッキング処理によって物標を検知する処理対象となる検知領域を車速に応じて変化させる。なお、この検知領域を狭く設定することで、処理対象となるデータ量を削減し、処理の負荷を低減することができる。
図4は車速に応じて変化する検知領域の一例を示している。車両Cの車速が低速である場合には、ベースラインBLL,BLRおよび円弧ALによって囲まれた検知領域DA1を用いて物標を検知する。また、車両Cの車速が高速である場合には、ベースラインBLL,BLRの一部、直線IL2,IR2、および、円弧ALの一部によって囲まれた検知領域DA3を用いて物標を検知する。さらに、車両Cの車速が中速である場合には、ベースラインBLL,BLRの一部、直線IL1,IR1、および、円弧ALの一部によって囲まれた検知領域DA3を用いて物標を検知する。
図5は、車速が低速(例えば、15km/h未満)である場合における検知領域の一例を示す図である。この図5の例では、ベースラインBLL,BLRおよび円弧ALによって囲まれた領域が検知領域DA1として設定されている。なお、ベースラインBLL,BLRの長さは、例えば、50m〜100程度に設定される。もちろん、この数値は一例であって、これ以外の数値でもよい。
具体例として、例えば、図6に一例を示すように、ハッチングを施した自車両Cが信号機の無いT字路にさしかかり、減速した後にT字路に進入して左折または右折する場合には、図5に示すような検知領域DA1を設定し、この検知領域DA1内に存在する物標を検知する処理(前述したクラスタリング処理およびトラッキング処理)を実行する。その結果、物標が存在すると判定した場合には、処理部14bは、警報部14dに対して警報を発するように指示をする。警報部14dは、例えば、警告音を発するので運転者は、物標が存在することを知ることができることから、例えば、アクセルを緩めたり、ブレーキを操作したりすることができる。また、面積が広い検知領域DA1を用いることにより、例えば、高速走行する車両C2,C3が遠方から接近している場合でも、これらの車両を確実に検知して、警告を発出することができる。
このような場合のレーダ装置1の動作について詳細に説明する。制御部14aは、変調部12を制御し、局部発振部10から供給されるCW信号をパルス変調して出力する。送信アンテナ13は、変調部12から供給されるパルス信号を、物標に向けて送信する。この結果、送信アンテナ13からは、図1に示す扇形領域SA内に向けて電磁波が照射される。
送信アンテナ13から送信され、扇形領域SA内に存在する物標によって反射された信号は受信アンテナ16を構成する複数のアンテナによって受信される。アンテナ切換部17は、制御・処理部14の制御部14aによって制御され、受信アンテナ16を構成する複数のアンテナのいずれか1つを選択して、受信信号を利得可変増幅部18に供給する。利得可変増幅部18は、制御・処理部14の制御部14aによって利得が制御され、アンテナ切換部17から供給される受信信号を所定の利得で増幅して復調部19に出力する。復調部19は、利得可変増幅部18から供給される受信信号を、局部発振部10から供給されるCW信号を用いて復調して出力する。A/D変換部20は、復調部19から供給される受信信号を所定の周期でサンプリングし、デジタル信号に変換して制御・処理部14に供給する。
制御・処理部14の処理部14bは、A/D変換部20から供給されるデジタル信号に対して、A/D変換部20から供給されるデータを所定数加算するプリサム処理、FFT(Fast Fourier Transform)処理、物標を検出する処理、対象物の方位を検出する処理、対象物の位置を補正する処理、クラスタリング処理、および、トラッキング処理を実行する。また、処理部14bは、検出部14cによって検出された車速に応じて、物標を検知する検知領域を変更する。いまの例では、低速走行時であることから、図5に示す検知領域DA1に対応する検知領域内に存在する物標を検知する処理(クラスタリング処理およびトラッキング処理)を実行する。その結果、物標が存在すると判定した場合には、警報部14dを制御して警報を発出させる。
図7は、低速走行の他の一例を示している。図7の例では、駐車場に駐車している自車両Cのエンジンを始動した後に、発車する場合、車速は低速であるので、図5に示す検知領域DA1が設定される。この結果、左遠方から高速で接近する他の車両C2が存在する場合であっても、面積の広い検知領域DA1によって検知し、警告を発することができるので、追突を回避することができる。
つぎに、図8は、車速が中速(例えば、15km/h以上45km/h未満)である場合における検知領域の一例を示す図である。この図8の例では、ベースラインBLL,BLRの一部、直線IL1,IR1、および、円弧ALの一部によって囲まれた領域が検知領域DA2として設定されている。なお、直線IL1,IR1の間の距離は、例えば、10m〜50程度に設定される。もちろん、この数値は一例であって、これ以外の数値でもよい。
このように、車速が中速である場合に、中程度の面積の検知領域DA2を用いることで、例えば、図9に示すように、交差点に進入する際に、交差する道路に、例えば、信号待ち等で停車している車両C2,C3を検知して、警告が発出されることを防止できる。また、低速時に比較して、検知領域を狭く設定することで、処理部14bにかかる負担を軽減することができる。
つぎに、図10は、車速が高速(例えば、45km/h以上)である場合における検知領域の一例を示す図である。この図10の例では、ベースラインBLL,BLRの一部、直線IL2,LR2、および、円弧ALの一部によって囲まれた領域が検知領域DA3として設定されている。なお、直線IL2,IR2の間の距離は、例えば、5〜10m程度に設定される。もちろん、この数値は一例であって、これ以外の数値でもよい。
このように、車速が高速である場合に、面積の狭い検知領域DA3を用いることで、例えば、図11に示すように、街路樹が路肩に植えられた道路を走行する場合に、これらの街路樹を検知して、警告が発出されることを防止できる。また、高速走行時には、検知領域を狭く設定することで、処理部14bが処理対象となる物標を減らすことで、処理負荷を軽減するとともに、処理速度を向上させることができる。
以上に説明したように、本発明の実施形態では、車速に応じて、検知領域を切り換えるようにしたので、高速走行時には検知領域を狭くすることで、クラスタリング処理およびトラッキング処理の対象となる物標を減らし、処理の負荷を軽減することができる。また、低速走行時には、検知領域の面積を広くして車両から離れた場所も検知対象とすることで、高速走行する他の車両を確実に検知し、運転者に警告を発することで、事故の発生を回避できる。さらに、中速走行時には、低速走行時および高速走行時の中間の面積の検知領域を設定することで、不必要な警報の発出を防止しつつ、また、負荷が過大とならないようにしつつ、物標を確実に検知して警報を発出することが可能になる。
つぎに、図12を参照して、本実施形態において実行される処理の一例について説明する。図12に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、検出部14cは、車両Cの車速Vを検出する。この結果、例えば、車速として20km/hが取得される。
ステップS11では、制御部14aは、ステップS10で検出した車速Vが閾値Th1(例えば、15km/h)未満であるか否かを判定し、V<Th1である場合(ステップS11:Y)にはステップS12に進み、それ以外の場合(ステップS11:N)にはステップS13に進む。いまの例では、20km/hであるのでNと判定してステップS13に進む。
ステップS12では、処理部14bは、図5に示すような、低速走行に対応した、検知領域DA1を設定する。
ステップS13では、制御部14aは、ステップS10で検出した車速Vが閾値Th2(例えば、45km/h)未満であるか否かを判定し、V<Th2である場合(ステップS13:Y)にはステップS14に進み、それ以外の場合(ステップS13:N)にはステップS15に進む。いまの例では、20km/hであるのでYと判定してステップS14に進む。
ステップS14では、処理部14bは、図8に示すような、中速走行に対応した、検知領域DA2を設定する。
ステップS15では、制御部14aは、ステップS10で検出した車速Vが閾値Th2(例えば、45km/h)以上であるか否かを判定し、V≧Th2である場合(ステップS15:Y)にはステップS16に進み、それ以外の場合(ステップS15:N)にはステップS17に進む。
ステップS16では、処理部14bは、図10に示すような、高速走行に対応した、検知領域DA3を設定する。
ステップS17では、処理部14bは、ステップS11〜ステップS16の処理で設定した検知領域内で物標を検知したか否かを判定し、物標を検知した場合(ステップS17:Y)にはステップS18に進み、それ以外の場合(ステップS17:N)にはステップS19に進む。例えば、車両が20km/hで走行中に、検知領域DA2内に他の車両を検知した場合にはYと判定してステップS18に進む。
ステップS18では、処理部14bは、警報部14dを制御して警報を発出させる。この結果、運転者は、車両の前側方に物標が存在することを知ることができる。
ステップS19では、制御部14aは、処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合(ステップS19:N)にはステップS10に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS19:Y)には処理を終了する。
以上の処理によれば、前述した実施形態の動作を実現することができる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、車速に応じて車両Cの進行方向に直交する方向の幅が狭くなるようにしたが、例えば、図13に示すように、進行方向に直交する方向の幅だけでなく、車両の進行方向の長さも変化させるようにしてもよい。例えば、低速走行時には、図5に示す検知領域DA1の先端部分が交差線CL1によってクリップされた形状の検知領域とし、中速走行時には、図8に示す検知領域DA2の先端部分が交差線CL2によってクリップされた形状の検知領域とし、高速走行時には、図10に示す検知領域DA3と同様の検知領域としてもよい。
また、以上の実施形態では、車速に応じて、3段階に検知領域を変化させるようにしたが、2段階や4段階以上に変化させるようにしてもよい。2段階を例に挙げると、所定の閾値未満の場合には第1検知領域を設定し、所定の閾値以上の場合には第1検知領域よりも幅が狭い第2検知領域を設定するようにすればよい。また、段階的に変化させるのではなく、連続的に変化させるようにしてもよい。連続的に変化させる場合、速度に比例するように変化させる方法や、速度Vに応じた所定の関数f(V)に応じて、面積が変化するようにしてもよい。もちろん、車両の用途や走行環境に応じて、最適な関数f(V)は変化することが想定されるので、例えば、学習処理によって最適な関数f(V)を求めるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、レーダ装置1は、車両Cの前側方を検知領域とする場合を例に挙げて説明したが、これ以外にも、例えば、車両Cの前方を検知領域とするようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、検知領域を扇形としたが、これ以外の形状としてもよい。
また、本実施形態では、図2に示すように、アンテナ切換部17によって複数の受信アンテナ16を切り換える構成としたが、単一の受信アンテナを用いるとともに、アンテナ切換部17を有しない構成としてもよい。
また、以上の実施形態では、車両として自動四輪車を例に挙げて説明したが、これ以外にも自動二輪車や自転車等を検出するようにしてもよい。すなわち、本明細書中において、車両とは自動四輪車には限定されない。
また、図12に示すフローチャートの処理は一例であって、本発明がこれらフローチャートの処理に限定されるものではないことはいうまでもない。
1 レーダ装置
10 局部発振部
11 送信部
12 変調部
13 送信アンテナ
14 制御・処理部
14a 制御部
14b 処理部(物標検知部、検知領域設定部、検知領域変更部)
14c 検出部(車速検出部)
14d 警報部
15 受信部
16 受信アンテナ
17 アンテナ切換部
18 利得可変増幅部
19 復調部
20 A/D変換部

Claims (6)

  1. 車両に搭載するレーダ装置において、
    前記車両の車速を検出する車速検出部と、
    電磁波を照射してその反射波に基づいて前記車両の前方に位置する物標を検知する物標検知部と、
    前記物標検知部によって照射される電磁波の照射範囲内において、前記物標検知部によって前記物標を検知する検知領域を設定する検知領域設定部と、
    前記走行状態検出部によって検出された車速に応じて前記検知領域を変更する検知領域変更部と、
    を有することを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記検知領域変更部は、車速が第1閾値未満である場合には第1検知領域を設定し、車速が前記第1閾値以上である場合には前記第1検知領域よりも前記車両の進行方向に直交する方向の幅が狭い第2検知領域を設定することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記検知領域変更部は、車速が第1閾値未満である場合には第1検知領域を設定し、車速が前記第1閾値以上かつ第2閾値(第2閾値>第1閾値)未満である場合には前記第1検知領域よりも前記車両の進行方向に直交する方向の幅が狭い第2検知領域を設定し、車速が前記第2閾値以上である場合には前記第2検知領域よりも前記車両の進行方向に直交する方向の幅が狭い第3検知領域を設定することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  4. 前記物標検知部は、前記車両の前方に向けて扇形状を有する領域に前記電磁波を照射し、
    前記検知領域変更部は、前記扇形状の領域内に、前記車両の進行方向に直交する方向の幅が車速に応じて狭くなる検知領域を設定することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  5. 前記検知領域変更部は、前記扇形状の領域内に、前記車両の進行方向の長さが車速に応じて長くなる検知領域を設定することを特徴とする請求項4に記載のレーダ装置。
  6. 車両に搭載するレーダ装置の制御方法において、
    前記車両の車速を検出する車速検出ステップと、
    電磁波を照射してその反射波に基づいて前記車両の前方に位置する物標を検知する物標検知ステップと、
    前記物標検知ステップにおいて照射される電磁波の照射範囲内において、前記物標検知ステップにおいて前記物標を検知する検知領域を設定する検知領域設定ステップと、
    前記走行状態検出ステップにおいて検出された車速に応じて前記検知領域を変更する検知領域変更ステップと、
    を有することを特徴とするレーダ装置の制御方法。
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