JP2018066417A - クラッチ操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチバイワイヤシステムの実用性を高めることができるクラッチ操作装置を提供する。【解決手段】クラッチアクチュエータ8によって油圧を調整してクラッチ装置2を操作する第1操作機構310と、運転者によるクラッチペダル91の操作力によって得られる油圧によってクラッチ装置2を操作する第2操作機構320と、第1操作機構310によってクラッチ装置2を操作する状態と、第2操作機構320によってクラッチ装置2を操作する状態との間で作動油の流通経路を切り替え可能な切替機構331とを備える。クラッチアクチュエータ8作動に異常が発生した場合、第2操作機構320によってクラッチ装置2を操作する状態となるように切替機構331の複数のバルブを切り替え、クラッチペダル91の操作量に応じたクラッチ装置2の動作を可能にする。【選択図】図2

Description

本発明は、車両においてエンジンと変速装置との間の動力伝達経路に配設されたクラッチ装置を操作するクラッチ操作装置に係る。
従来、特許文献1に開示されているように、エンジン(内燃機関)と変速装置との間の動力伝達経路に配設されたクラッチ装置に供給する作動油の油圧によりクラッチ装置を操作するクラッチ操作装置が知られている。
このクラッチ操作装置は、油圧シリンダを有するクラッチアクチュエータを備えている。そして、運転者によるクラッチペダルの操作量(踏み込み操作量)をクラッチペダルストロークセンサによって検出し、そのセンサからの出力信号に従ってクラッチアクチュエータを制御する。このクラッチアクチュエータの制御により、前記油圧シリンダからクラッチ装置に供給される油圧を調整して、前記クラッチペダルの操作量に応じたクラッチ装置の係合状態が得られるようにしている。このようなクラッチ操作装置を備えたクラッチシステムは、一般にクラッチバイワイヤシステムと呼ばれている。
特開2012−112499号公報
しかしながら、従来のクラッチバイワイヤシステムにあっては、クラッチアクチュエータやクラッチペダルストロークセンサ等が故障し、クラッチアクチュエータの作動に異常が生じた場合、クラッチペダルの操作量に応じたクラッチ装置の動作が行えなくなってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クラッチアクチュエータの作動に異常が生じた場合であっても、クラッチペダルの操作量に応じたクラッチ装置の動作が行えるクラッチ操作装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、エンジンと変速装置との間の動力伝達経路に配設されたクラッチ装置の液圧室内の液圧を調整することにより前記クラッチ装置を係合状態と解放状態との間で操作するクラッチ操作装置を前提とする。このクラッチ操作装置は、クラッチアクチュエータと、運転者により操作されるクラッチペダルと、前記クラッチアクチュエータの作動によって前記液圧室との間で作動流体を流通させ、前記液圧を調整する第1流通経路と、前記クラッチペダルの操作力によって前記液圧室との間で作動流体を流通させ、前記液圧を調整する第2流通経路と、前記液圧室に連通させる作動流体の流通経路を前記第1流通経路と前記第2流通経路との間で切り替える切替機構と、前記切替機構を制御する制御装置とを備えている。そして、前記制御装置は、前記クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときには、前記液圧室に連通させる作動流体の流通経路を前記第1流通経路から前記第2流通経路に切り替えるよう前記切替機構を制御する。
この特定事項によれば、クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときには、液圧室に連通させる作動流体の流通経路を第1流通経路から第2流通経路に切り替えるよう切替機構が制御される。これにより、運転者によるクラッチペダルの操作力によって得られる液圧をクラッチ装置の液圧室に供給できる状態となり、クラッチ装置の操作が可能になる。つまり、クラッチアクチュエータの作動に異常が生じている場合であっても、クラッチペダルの操作量に応じたクラッチ装置の動作が可能になる。
また、前記クラッチペダルの操作力に対する反力を作動流体の流通によって発生させる反力発生機構と、前記クラッチペダルの操作力によって前記反力発生機構との間で作動流体を流通させる第3流通経路とを備え、前記切替機構は、前記第3流通経路を連通状態と遮断状態との間で切り替え可能であり、前記制御装置は、前記クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときには、前記第3流通経路を連通状態から遮断状態に切り替えるように前記切替機構を制御する構成とされていることが好ましい。
これによれば、クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていないと判定されている場合には、切替機構によって、第3流通経路が連通状態とされる。これにより、第1流通経路によってクラッチ装置を操作しながらも、運転者によってクラッチペダルが操作された場合には、その操作力に対する反力を反力発生機構によって発生させることができる。このため、運転者は、反力発生機構からの反力を受けながらクラッチペダルの操作を行うことになり、違和感を持つことなくクラッチペダルの操作を行うことになる。一方、クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定された場合には、切替機構によって、第3流通経路が遮断状態とされる。つまり、第2流通経路によってクラッチ装置を操作する状態とした上で、クラッチペダルと反力発生機構との間の作動流体の流通経路が遮断される。これにより、クラッチペダルには反力発生機構からの反力は作用しないため、運転者によるクラッチペダルの操作力としては、クラッチ装置を操作するための必要最小限のものとすることができ、クラッチペダルの操作性の悪化が抑制される。
また、前記切替機構は、第1〜第4の4つのポートを備えており、第1ポートが前記クラッチアクチュエータに、第2ポートが前記クラッチペダルに、第3ポートが前記反力発生機構に、第4ポートが前記クラッチ装置の液圧室にそれぞれ作動流体の流通経路を介して接続されており、前記制御装置は、前記クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていないと判定したときには、前記第4ポートを前記各ポートのうち前記第1ポートのみに連通させると共に、前記第2ポートを前記各ポートのうち前記第3ポートのみに連通させる状態にする一方、前記クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときには、前記第4ポートを前記各ポートのうち前記第2ポートのみに連通させると共に、前記第1ポートおよび前記第3ポートを前記各ポートの何れからも遮断する状態にする構成とされていることが好ましい。
これによれば、クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていないと判定したときには、切替機構の第4ポートと第1ポートとが連通することで、クラッチ装置の液圧室とクラッチアクチュエータとが作動流体の流通経路を介して連通される。また、第2ポートと第3ポートとが連通することで、クラッチペダルと反力発生機構とが作動流体の流通経路を介して連通される。これにより、前述した如く、クラッチアクチュエータの作動によってクラッチ装置を操作する(第1流通経路を利用してクラッチ装置を操作する)ことができ、また、運転者によるクラッチペダルの操作力に対する反力を反力発生機構によって得ることができる。一方、クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときには、切替機構の第4ポートと第2ポートとが連通することで、クラッチ装置の液圧室とクラッチペダルとが作動流体の流通経路を介して連通される。これにより、運転者によるクラッチペダルの操作力によって得られる液圧をクラッチ装置の液圧室に供給することで、クラッチ装置の操作(第2流通経路を利用したクラッチ装置の操作)が可能になる。また、第1ポートおよび第3ポートが各ポートから遮断されていることで、クラッチアクチュエータおよび反力発生機構に繋がる流通経路それぞれが遮断されるため、クラッチアクチュエータの誤作動による悪影響を防止でき、また、運転者によるクラッチペダルの必要操作力が過大となってしまうことを抑制できる。
また、前記第1流通経路を前記液圧室に連通させて前記クラッチ装置を操作している状態で、当該クラッチ装置が係合状態となっている車両走行中に所定の惰性走行開始条件が成立した場合に、前記クラッチアクチュエータを作動させて前記クラッチ装置を解放させる惰性走行制御部と、前記惰性走行制御部によって惰性走行が開始された後、この惰性走行が所定時間継続された場合に、前記第1流通経路を遮断するように前記切替機構を切り替える惰性走行切替部とを備えていることが好ましい。
これによれば、惰性走行開始条件が成立した場合には、惰性走行制御部は、クラッチアクチュエータを作動させてクラッチ装置を解放させ、これにより惰性走行を開始させる。その後、この惰性走行が所定時間継続された場合には、惰性走行切替部は、第1流通経路を遮断する。これにより、切替機構とクラッチ装置の液圧室との間の流通経路に作動流体が封入され、この流通経路における液圧が維持された状態となる。このため、クラッチアクチュエータの作動(クラッチ装置の液圧室に供給する液圧を維持するためのクラッチアクチュエータの作動)を継続することなくクラッチ装置の解放状態が維持されて惰性走行を継続させることができる。その結果、クラッチアクチュエータの作動に要するエネルギ消費量を大幅に削減することが可能になる。
本発明では、クラッチアクチュエータの作動によってクラッチ装置の液圧室との間で作動流体を流通させて液圧を調整する第1流通経路と、クラッチペダルの操作力によってクラッチ装置の液圧室との間で作動流体を流通させて液圧を調整する第2流通経路とを備え、クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときには、前記液圧室に連通させる作動流体の流通経路を第1流通経路から第2流通経路に切り替えるようにしている。このため、前記異常の発生時であっても、クラッチペダルの操作量に応じたクラッチ装置の動作が可能になる。
実施形態における車両のパワートレインおよび制御系の概略構成を示す図である。 実施形態におけるクラッチシステム全体の概略構成を示す図である。 実施形態におけるエンジンECUおよびクラッチECUに関連する制御系の構成を示すブロック図である。 実施形態における切替機構の切り替え動作の手順を示すフローチャート図である。 変形例におけるクラッチシステム全体の概略構成を示す図である。 変形例におけるエンジンECUおよびクラッチECUに関連する制御系の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式の車両に本発明を適用した場合について説明する。
(パワートレインの構成)
図1は、本実施形態における車両のパワートレインおよび制御系の概略構成を示す図である。この図1に示すように、エンジン1の出力軸であるクランクシャフト11と変速装置(手動変速装置)3との間の動力伝達経路にはクラッチ装置2が配設されている。また、変速装置3の出力側は、デファレンシャルギヤ41およびドライブシャフト42,42を介して駆動輪43,43に連結されている。
前記エンジン1は、例えばガソリンエンジン等の内燃機関である。エンジン1は、エンジンECU100によって制御される。
前記クラッチ装置2は、図2(クラッチシステム全体の概略構成を示す図)に示すように、クラッチ機構21およびコンセントリックスレーブシリンダ(以下、CSCという)22を備えている。CSC22は、後述するクラッチ油圧回路330から供給される油圧(本発明でいう作動流体の液圧)に応じて作動し、クラッチ機構21を操作するものである。
具体的に、クラッチ機構21は、クラッチディスク23、プレッシャープレート24、ダイアフラムスプリング25を備えている。また、CSC22はレリーズベアリング26を備えている。
クラッチディスク23は、変速装置3の入力軸31の先端部にスプライン嵌合されている。また、このクラッチディスク23は、クランクシャフト11の後端部に固定されたフライホイール14に対向して配置されている。プレッシャープレート24は、ダイアフラムスプリング25の外周部とクラッチディスク23との間に配置されている。ダイアフラムスプリング25は、自然状態(外力を受けていない状態)においてプレッシャープレート24をクラッチディスク23に向けて押圧し、これにより、クラッチディスク23をフライホイール14に圧接している。ダイアフラムスプリング25の内周部分には前記CSC22のレリーズベアリング26が対向配置されている。
前記CSC22には前記クラッチ油圧回路330が接続されている。CSC22は、クラッチ機構21のプレッシャープレート24を軸方向に変位させることによってクラッチ機構21の係合、解放、あるいは滑り係合を行わせるように作動するものである。具体的には、クラッチECU200からのクラッチ制御信号に従って、後述するクラッチアクチュエータ8が作動することによりクラッチ油圧回路330からCSC22の油圧室(液圧室;図示省略)に供給される油圧が制御される(クラッチアクチュエータ8等(後述する第1操作機構310)に故障が発生していない場合の動作)。
クラッチ油圧回路330からCSC22に油圧が供給されておらずレリーズベアリング26が後退位置にある状態では、ダイアフラムスプリング25からの押圧力によってクラッチディスク23がフライホイール14に圧接している(クラッチ機構21の係合状態;図2に示す状態)。クラッチアクチュエータ8等に故障が発生していない(正常に作動している)状況において、前記クラッチECU200からクラッチ制御信号としてクラッチ解放指令信号が出力されると、クラッチアクチュエータ8の作動に伴うクラッチ油圧回路330からの油圧の供給により、前記CSC22が作動してレリーズベアリング26がダイアフラムスプリング25の内周部分を押圧する。これにより、ダイアフラムスプリング25が反転され、クラッチディスク23に対するプレッシャープレート24の押圧力が解除される。その結果、クラッチディスク23がフライホイール14から引き離され、クラッチ機構21が解放される(以下、クラッチ装置2の解放という場合もある)。
一方、前記クラッチECU200からクラッチ制御信号としてクラッチ係合指令信号が出力されると、クラッチアクチュエータ8の作動に伴うクラッチ油圧回路330からの油圧の供給が解除され、前記CSC22が作動してレリーズベアリング26がダイアフラムスプリング25から後退する。これにより、ダイアフラムスプリング25が前記自然状態に戻り、クラッチディスク23に対してプレッシャープレート24の押圧力が作用する。その結果、クラッチディスク23がフライホイール14に圧接され、クラッチ機構21が係合される(以下、クラッチ装置2の係合という場合もある)。
このように、クラッチシステムは、クラッチECU200からのクラッチ制御信号に従ってクラッチアクチュエータ8が作動し、それに伴ってクラッチ装置2が係合状態と解放状態との間で動作を行う所謂クラッチバイワイヤシステムとして構成されている。このクラッチバイワイヤシステムでは、クラッチ装置2の解放動作および係合動作を、運転者によるクラッチペダル91の操作に関わりなく適切に行うことができる。例えば、運転者によるクラッチペダル91の踏み込み解除操作の操作速度が高くても、ショックを招くことなくクラッチ装置2の係合動作を行うことが可能である。また、運転者によるクラッチペダル91の踏み込み操作が行われていなくても、クラッチ装置2を解放させることができるため、後述するフリーラン(エンジン1と変速装置3との間の動力伝達を遮断した状態で車両を走行させる惰性走行)を行わせることもできる。
また、クラッチECU200からのクラッチ制御信号の出力形態としては、運転者によるクラッチペダル91の操作に従って出力される場合と、運転者によるクラッチペダル91の操作無しに出力される場合とがある。つまり、運転者によるクラッチペダル91の操作量(クラッチペダル91を操作していない状態(操作量「0」)からの踏み込み量)を後述するクラッチペダルストロークセンサ201によって検出し、このクラッチペダルストロークセンサ201からの出力信号に従って、クラッチECU200からクラッチ制御信号が出力される場合と、前記フリーランのように、運転者によるクラッチペダル91の操作が行われなくても、クラッチECU200からクラッチ制御信号が出力される場合とがある。以上の動作は、前述したようにクラッチアクチュエータ8等に故障が発生していない場合である。クラッチアクチュエータ8等に故障が発生した場合に対応するための構成および故障発生時の作動については後述する。
前記変速装置3は、公知のマニュアルトランスミッションで構成されており、シンクロメッシュ機構付きの常時噛み合い式の平行歯車機構であって、例えば前進6速段、後進段の成立が可能となっている。この変速装置3は、シフトレバー6(図1を参照)を運転者が操作することによって、その操作力がセレクトケーブル61およびシフトケーブル62を経て所定のシンクロメッシュ機構(図示省略)を作動させ、これにより、所望の変速段(前進6速段および後進段のうちの一つの変速段)が成立するものとなっている。
なお、変速装置3としては、シフトレバー6の操作力がフォークシャフトおよびシフトフォークを介してシンクロメッシュ機構に伝達されるものであってもよい。また、この変速装置3としては、所謂オートメイティッド・マニュアル・トランスミッション(AMT)と呼ばれるものであってもよい。この場合、制御系にはECT−ECUが備えられ、運転者によるシフトレバーの操作に伴ってECT−ECUから出力される変速制御信号に従って所望の変速段が成立するようにアクチュエータ(セレクトアクチュエータおよびシフトアクチュエータ)が作動することになる。
この変速装置3の変速動作により、クラッチ装置2を介して変速装置3に入力されたエンジン1の回転は、変速装置3において所定の変速比で変速された後に、デファレンシャルギヤ41およびドライブシャフト42,42を介して左右の駆動輪43,43に伝達されて車両が走行する。
(クラッチシステムの構成)
本実施形態に係るクラッチシステムは、図2に示すように、前記クラッチ装置2、クラッチアクチュエータ8、クラッチペダルユニット9、反力発生機構93が、前記クラッチ油圧回路330を介して接続された構成となっている。
本実施形態の特徴の一つとして、クラッチ油圧回路330には切替機構331が備えられている。前記クラッチ装置2のCSC22における油圧室は、CSC側油圧経路332によって切替機構331に接続されている。また、クラッチアクチュエータ8(より具体的には、後述するクラッチアクチュエータ8のクラッチマスタシリンダ84)は、アクチュエータ側油圧経路333によって切替機構331に接続されている。また、クラッチペダルユニット9(より具体的には、後述するクラッチペダルユニット9のクラッチマスタシリンダ92)は、ペダル側油圧経路334によって切替機構331に接続されている。更に、反力発生機構93は、反力発生側油圧経路335によって切替機構331に接続されている。
切替機構331は、ケーシング331Aの内部に油路が形成された構成となっている。この油路として具体的には、前記CSC側油圧経路332とアクチュエータ側油圧経路333とを接続する第1油路331a、ペダル側油圧経路334と反力発生側油圧経路335とを接続する第2油路331b、これら第1油路331aと第2油路331bとを接続する第3油路331cを備えている。
より具体的に、切替機構331のケーシング331Aには、第1〜第4の4つのポートP1,P2,P3,P4が設けられている。第1ポートP1および第4ポートP4は前記第1油路331aに繋がるポートである。第2ポートP2および第3ポートP3は前記第2油路331bに繋がるポートである。第1ポートP1がアクチュエータ側油圧経路333を介してクラッチアクチュエータ8のクラッチマスタシリンダ84に、第2ポートP2がペダル側油圧経路334を介してクラッチペダルユニット9のクラッチマスタシリンダ92に、第3ポートP3が反力発生側油圧経路335を介して反力発生機構93に、第4ポートP4がCSC側油圧経路332を介してCSC22の油圧室にそれぞれ連通されている。
また、第1油路331aにおける第3油路331cの接続位置よりもアクチュエータ側油圧経路333側(第1ポートP1側)には開閉自在な第1バルブ331dが設けられている。第2油路331bにおける第3油路331cの接続位置よりも反力発生側油圧経路335側(第3ポートP3側)には開閉自在な第2バルブ331eが設けられている。第3油路331cには開閉自在な第3バルブ331fが設けられている。これらバルブ331d,331e,331fは、それぞれ前記クラッチECU200からのバルブ開閉指令信号に応じて開閉動作を行う電磁弁により構成されている。また、これらバルブ331d,331e,331fの開閉状態として、クラッチアクチュエータ8等(後述する第1操作機構310)に故障が発生していない(正常に作動している)場合には、第1バルブ331dおよび第2バルブ331eがそれぞれ開放され、第3バルブ331fが閉鎖されている。つまり、第1油路331aによってCSC側油圧経路332とアクチュエータ側油圧経路333とが連通され、第2油路331bによってペダル側油圧経路334と反力発生側油圧経路335とが連通され、第1油路331aと第2油路331bとが遮断された状態にある。
クラッチ装置2の構成については前述したため、以下では、クラッチアクチュエータ8およびクラッチペダルユニット9それぞれの構成について説明する。
クラッチアクチュエータ8は、電動モータ81、ウォームギヤ82、ウォームホイール83、クラッチマスタシリンダ84を備えている。
電動モータ81は、クラッチECU200からのクラッチ制御信号に応じて作動する。この電動モータ81の出力軸に、前記ウォームギヤ82が形成されている。また、このウォームギヤ82には、略扇形の前記ウォームホイール83が噛み合っている。このため、電動モータ81の作動に伴うウォームギヤ82の回転(正方向の回転および負方向の回転)に伴って、ウォームホイール83が所定角度範囲内で回動するようになっている。
前記クラッチマスタシリンダ84は、シリンダボディ84aの内部にピストン84bが組み込まれた構成となっている。そして、ピストン84bには、ロッド84cの一端部(図2の右端部)が連結されており、このロッド84cの他端部(図2の左端部)がウォームホイール83に連結されている。このロッド84cのウォームホイール83に対する連結位置は、このウォームホイール83の回動中心位置に対して僅かにずれた位置に設定されている。このため、ウォームホイール83の回動に伴ってロッド84cが進退移動する構成となっている。
クラッチマスタシリンダ84は、前記電動モータ81の作動に伴うウォームホイール83の回動による回動力をロッド84cを介して受けることで、シリンダボディ84a内でピストン84bが移動し、これにより油圧を発生するようになっている。クラッチマスタシリンダ84で発生する油圧は、シリンダボディ84a内のピストン84bのストローク位置に応じて変更される。具体的に、前記クラッチECU200からクラッチ解放指令信号が出力されると、ウォームホイール83が図中の時計回り方向に回動するように電動モータ81が作動する。これにより、クラッチマスタシリンダ84では、シリンダボディ84a内でピストン84bが前進移動(図中の右側に移動)して油圧が発生し、この油圧がアクチュエータ側油圧経路333、切替機構331(切替機構331の第1油路331a)およびCSC側油圧経路332を経て、CSC22の油圧室に供給される。その結果、クラッチ機構21が解放されることになる。一方、前記クラッチECU200からクラッチ係合指令信号が出力されると、ウォームホイール83が図中の反時計回り方向に回動するように電動モータ81が作動する。これにより、クラッチマスタシリンダ84では、シリンダボディ84a内でピストン84bが後退移動(図中の左側に移動)して、CSC22の油圧室に供給されていた油圧が解除される。その結果、クラッチ機構21が係合されることになる。
クラッチペダルユニット9は、クラッチペダル91およびクラッチマスタシリンダ92を備えている。
クラッチペダル91は、その上端近傍位置が図示しないクラッチペダルブラケットによって回動自在に支持されている。また、このクラッチペダル91は、図示しないペダルリターンスプリングによって運転者側に向かう回動方向への付勢力が付与されている。このペダルリターンスプリングの付勢力に抗して運転者によるクラッチペダル91の踏み込み操作が可能となっている。
クラッチマスタシリンダ92は、シリンダボディ92aの内部にピストン92bが組み込まれた構成となっている。そして、ピストン92bには、ロッド92cの一端部(図2の左端部)が連結されており、このロッド92cの他端部(図2の右端部)がクラッチペダル91の中間部に連結されている。
クラッチマスタシリンダ92は、運転者によるクラッチペダル91の踏み込み操作による操作力を受けることで、シリンダボディ92a内でピストン92bが移動することにより油圧を発生するようになっている。クラッチマスタシリンダ92で発生する油圧は、ペダル側油圧経路334、切替機構331(切替機構331の第2油路331b)および反力発生側油圧経路335を経て反力発生機構93に供給される。
反力発生機構93は、反力発生側油圧経路335を経て供給される油圧に対する反力を発生するものであって、例えば内部に受圧ピストン93aおよびコイルスプリング93b等が収容されており、このコイルスプリング93bの弾性復元力によって前記油圧に対する反力が発生するよう構成されている。これにより、運転者によるクラッチペダル91の踏み込み操作力に対する反力が発生し、運転者は、通常のクラッチ装置(クラッチバイワイヤシステムではないクラッチ装置)におけるクラッチペダルの踏み込み操作と同様の踏み込み感覚、または、通常のクラッチ装置よりも低い操作力で、クラッチペダル91の踏み込み操作を行うことができる。つまり、運転者は、反力発生機構93からの反力を受けながらクラッチペダル91の踏み込み操作を行うことになり、違和感を持つことなくクラッチペダル91の操作を行うことになる。
(制御系の構成)
次に、図3を用いて、エンジンECU100およびクラッチECU200に関連する制御系の構成について説明する。
エンジンECU100およびクラッチECU200は、それぞれCPU、ROM、RAM、ならびにバックアップRAM等からなるマイクロコンピュータと、入出力インターフェースとを備えている。
エンジンECU100の入力インターフェースには、アクセルペダル51(図1を参照)の操作量に応じた信号を出力するアクセルペダルストロークセンサ101、クランクシャフト11の回転角度位置に応じた信号を出力するクランクポジションセンサ102、エンジン1の吸気系に備えられたスロットルバルブ12の開度に応じた信号を出力するスロットル開度センサ103、エンジン1の冷却水温度に応じた信号を出力する水温センサ104などが接続されている。
エンジンECU100の出力インターフェースには、スロットルモータ13、インジェクタ15、および、点火プラグのイグナイタ16などが接続されている。
このエンジンECU100は、各センサから入力される各種情報に基づきエンジン1の運転状態を検出し、スロットルモータ13の制御(吸気量制御)、インジェクタ15の制御(燃料噴射制御)、イグナイタ16の制御(点火時期制御)等を行うことにより、エンジン1の運転を統括的に制御する。
クラッチECU200の入力インターフェースには、クラッチペダル91の操作量に応じた信号を出力するクラッチペダルストロークセンサ201、ブレーキペダル53の操作量に応じた信号を出力するブレーキペダルストロークセンサ202、変速装置3の入力軸回転速度に応じた信号を出力する入力軸回転速度センサ203、変速装置3の出力軸回転速度に応じた信号を出力する出力軸回転速度センサ204、シフトレバー6の操作位置がニュートラル位置にあることを検出するニュートラルスイッチ205、クラッチ装置2におけるクラッチストロークを検出する(例えばCSC22のレリーズベアリング26のスライド移動位置を検出する)クラッチストロークセンサ206、クラッチアクチュエータ8のクラッチストロークを検出する(例えばロッド84cのスライド移動位置を検出する)アクチュエータストロークセンサ207などが接続されている。
クラッチECU200の出力インターフェースには、前記クラッチアクチュエータ8、前記各バルブ331d,331e,331fなどが接続されている。
前記エンジンECU100とクラッチECU200とは、互いに必要な情報を双方向で送受信する通信を行うように双方向バスで接続されている。
(フリーラン)
本実施形態に係る車両はフリーランが可能となっている。このフリーランとは、車両の走行中にクラッチ装置2を解放することによる惰性走行を行う状態をいう。このフリーランでは、エンジン1の引きずりによる制動力(所謂エンジンブレーキ)が生じないため、惰性走行距離を長くすることができ、エンジン1の燃料消費率の改善を図ることができる。また、このフリーランでの走行状態としては、エンジン1を駆動(アイドリング回転速度程度で駆動)する場合(アイドル惰性走行と呼ばれる場合もある)と、エンジン1を停止する(インジェクタ15からの燃料噴射を停止し、点火プラグの点火動作を停止することによりエンジン1の回転速度を「0」にする)場合とがある。
フリーランの開始条件は、車両の走行中に、アクセルペダル51、ブレーキペダル53およびクラッチペダル91が何れも踏み込み操作されていない状態(操作量が「0」または略「0」の状態)が所定時間(例えば3sec程度)継続し、且つ車速が所定値以上である場合に成立する。また、これら条件に加えてステアリングの操舵角が所定角度未満であることをフリーランの開始条件に含めるようにしてもよい。また、フリーランの終了条件は、フリーラン中に、アクセルペダル51、ブレーキペダル53およびクラッチペダル91のうち少なくとも一つの踏み込み操作が行われた場合や、車速が所定値未満まで低下した場合に成立する。また、ステアリングの操舵角が所定角度以上になったことをフリーランの終了条件としてもよい。
このフリーランの開始および終了の制御(フリーラン制御)は前記エンジンECU100および前記クラッチECU200によって実行される。このため、これらECU100,200において、前記フリーラン制御を実行する機能部分が本発明でいう惰性走行制御部(クラッチ装置が係合状態となっている車両走行中に所定の惰性走行開始条件が成立した場合に、クラッチアクチュエータを作動させてクラッチ装置を解放させる惰性走行制御部)として構成されている。
(クラッチ制御)
ところで、前記特許文献1のような従来のクラッチバイワイヤシステムにあっては、クラッチアクチュエータやクラッチペダルストロークセンサ等が故障した場合(クラッチアクチュエータの作動に異常が生じている場合)、クラッチペダルの操作量に応じたクラッチ装置の動作が行えなくなる。例えば、クラッチ装置に油圧が供給されていない状態(クラッチ装置の係合状態)で故障が発生した場合には、運転者がクラッチペダルの踏み込み操作を行ってもクラッチ装置の解放動作が行えなくなる。また、クラッチ装置に油圧が供給されている状態(クラッチ装置の解放状態)で故障が発生した場合には、運転者がクラッチペダルの踏み込み操作を解除してもクラッチ装置の係合動作が行えなくなる。
また、クラッチ装置の解放動作が行えない状況が発生した場合における運転者の意図しない車両の挙動を抑制するために、クラッチアクチュエータにおいてウォームギヤとウォームホイールとで構成される減速機構の効率を低下させておくことが従来から行われている。しかしながら、このような効率を低くする機構(一般にセルフロック機構と呼ばれる)を備えさせた場合には、クラッチアクチュエータの推力が低くなってしまう傾向となるため、この推力を高くするべく電動モータ81を大型化せねばならなくなる。また、減速機構の減速比を大きくする必要があることから、この減速機構の大型化にも繋がってしまう。
本実施形態は、この点に鑑み、前記クラッチアクチュエータ8の作動に異常が生じた場合であっても、クラッチペダル91の操作量に応じたクラッチ装置2の動作が行えるようにするものである。また、クラッチアクチュエータ8にセルフロック機構を備えさせる必要を無くすことでクラッチアクチュエータ8の小型化が図れるようにするものである。
具体的には、クラッチアクチュエータ8やクラッチペダルストロークセンサ201等に故障が発生していない(クラッチアクチュエータ8の作動に異常が生じていない)場合には、前述したように、切替機構331の第1バルブ331dおよび第2バルブ331eを共に開放し、第3バルブ331fを閉鎖する。つまり、第4ポートP4を各ポートのうち第1ポートP1のみに連通させると共に、第2ポートP2を各ポートのうち第3ポートP3のみに連通させる状態にする。これにより、第1油路331aによってCSC側油圧経路332とアクチュエータ側油圧経路333とが連通し、第2油路331bによってペダル側油圧経路334と反力発生側油圧経路335とが連通した状態にする。この場合、前述した如く、クラッチアクチュエータ8の作動によってクラッチマスタシリンダ84で発生する油圧をCSC22の油圧室に供給してクラッチ装置2を操作することが可能になる。
一方、クラッチアクチュエータ8やクラッチペダルストロークセンサ201等に故障が発生している(クラッチアクチュエータ8の作動に異常が生じている)場合には、第1バルブ331dおよび第2バルブ331eを共に閉鎖し、第3バルブ331fを開放する。つまり、第4ポートP4を各ポートのうち第2ポートP2のみに連通させると共に、第1ポートP1および第3ポートP3を各ポートの何れからも遮断する状態にする。これにより、第3油路331cを介してCSC側油圧経路332とペダル側油圧経路334とが連通し、アクチュエータ側油圧経路333および反力発生側油圧経路335それぞれが他の油圧経路から遮断した状態にする。この場合、運転者によるクラッチペダル91の操作力に応じてクラッチマスタシリンダ92で発生する油圧をCSC22の油圧室に供給してクラッチ装置2を操作することが可能になる。
このような構成とされているため、クラッチアクチュエータ8およびクラッチ油圧回路330(アクチュエータ側油圧経路333およびCSC側油圧経路332)によって第1操作機構310が構成されている。つまり、クラッチアクチュエータ8やクラッチペダルストロークセンサ201等に故障が発生していない場合には、この第1操作機構310によってCSC22の油圧室に供給する油圧を調整してクラッチ装置2を操作する。このように、第1操作機構310は、クラッチアクチュエータ8の作動によって油圧(液圧)を調整してクラッチ装置2を操作するものとなっている。このため、前記アクチュエータ側油圧経路333およびCSC側油圧経路332によって本発明でいう第1流通経路330A(クラッチアクチュエータの作動によって液圧室との間で作動流体を流通させ、液圧を調整する第1流通経路)が構成されている。
一方、クラッチペダルユニット9およびクラッチ油圧回路330(ペダル側油圧経路334およびCSC側油圧経路332)によって第2操作機構320が構成されている。つまり、クラッチアクチュエータ8やクラッチペダルストロークセンサ201等に故障が発生している場合には、この第2操作機構320によってCSC22の油圧室に供給する油圧を調整してクラッチ装置2を操作する。このように、第2操作機構320は、運転者によるクラッチペダル91の操作力によって得られる油圧(液圧)をクラッチ装置2に供給して当該クラッチ装置2を操作するものとなっている。このため、前記ペダル側油圧経路334およびCSC側油圧経路332によって本発明でいう第2流通経路330B(クラッチペダルの操作力によって液圧室との間で作動流体を流通させ、液圧を調整する第2流通経路)が構成されている。
このように、前述した各バルブ331d,331e,331fの開閉動作により、切替機構331は、前記第1操作機構310によってクラッチ装置2を操作する状態と、第2操作機構320によってクラッチ装置2を操作する状態との間でクラッチ油圧回路330における各油圧経路(作動流体の流通経路)を変更するように切り替えられるものとなっている。言い替えると、切替機構331は、前記CSC22の油圧室(液圧室)に連通させる作動流体の流通経路を前記第1流通経路330Aと前記第2流通経路330Bとの間で切り替えられるものとなっている。
前記切替機構331の切り替え動作は前記クラッチECU200によって実行される。このため、クラッチECU200において、前記切替機構331の切替制御を実行する機能部分が本発明でいう制御装置(クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときに、液圧室に連通させる作動流体の流通経路を第1流通経路から第2流通経路に切り替えるよう切替機構を制御する制御装置)として構成されている。
このようにして、クラッチアクチュエータ8、クラッチペダル91、各流通経路330A,330B、反力発生機構93、切替機構331、および、この切替機構331を切り替えるための制御装置(クラッチECU200)等によって本発明でいうクラッチ操作装置(クラッチ装置2を係合状態と解放状態との間で操作するクラッチ操作装置)300が構成されている。
また、本発明でいう「第3流通経路(クラッチペダルの操作力によって反力発生機構との間で作動流体を流通させる第3流通経路)」は、前記ペダル側油圧経路334および前記反力発生側油圧経路335に相当する。
また、本実施形態では、前記フリーランが開始された後、このフリーランが所定時間継続された場合には、第1バルブ331dおよび第3バルブ331fを共に閉鎖し、第2バルブ331eを開放することにより、CSC側油圧経路332に作動油を封入し、これによってクラッチアクチュエータ8の作動(クラッチ装置2に供給する油圧を維持するためのクラッチアクチュエータ8の作動)を継続することなくクラッチ装置2の解放状態を維持させてフリーランを継続させるようにしている。
このフリーランが所定時間継続された場合の制御は前記クラッチECU200によって実行される。このため、クラッチECU200において、この制御を実行する機能部分が本発明でいう惰性走行切替部(惰性走行が開始された後、この惰性走行が所定時間継続された場合に、第1流通経路を遮断するように切替機構を切り替える惰性走行切替部)として構成されている。
次に、前述した切替機構331の切り替え動作の手順について図4のフローチャートに沿って説明する。このフローチャートは、所定時間毎に繰り返して実行される。なお、車両の走行開始前(例えばエンジン1の始動時)には、後述する各フラグは「0」にリセットされている。
先ず、ステップST1において、前記クラッチECU200に予め記憶されている第1操作機構故障フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。この第1操作機構故障フラグは、前記第1操作機構310に故障が発生したと判定された場合に「1」にセットされるものである。
車両の走行開始前には、第1操作機構故障フラグは「0」にリセットされているので、ステップST1ではNO判定されて、ステップST2に移る。ステップST2では、前述した各センサからの各種情報(出力信号)を読み込む。例えば、アクセルペダルストロークセンサ101からのアクセルペダル51の操作量の情報、クラッチペダルストロークセンサ201からのクラッチペダル91の操作量の情報、ブレーキペダルストロークセンサ202からのブレーキペダル53の操作量の情報、クラッチストロークセンサ206からのクラッチ装置2のクラッチストロークの情報、アクチュエータストロークセンサ207からのクラッチアクチュエータ8のクラッチストロークの情報等が読み込まれる。
その後、ステップST3に移り、前記第1操作機構310に故障が発生しているか否かを判定する。この判定の一例としては、フリーラン中ではない場合に、前記クラッチペダルストロークセンサ201からの出力信号によって得られたクラッチペダル91の操作量と、クラッチストロークセンサ206からの出力信号によって得られたクラッチ装置2におけるクラッチストロークとを比較する。そして、これら操作量とクラッチストロークとの間に許容範囲を超える乖離が生じた場合には、クラッチアクチュエータ8の故障やクラッチペダルストロークセンサ201の故障が発生している可能性があるため、第1操作機構310に故障が発生していると判定されてステップST3ではYES判定されることになる。なお、前記操作量とクラッチストロークとの間の乖離の許容範囲は予め実験やシミュレーションによって設定されている。また、フリーラン中ではない場合に、前記クラッチペダルストロークセンサ201からの出力信号によって得られたクラッチペダル91の操作量と、アクチュエータストロークセンサ207からの出力信号によって得られたクラッチアクチュエータ8のクラッチストロークとを比較し、これら操作量とクラッチストロークとの間に許容範囲を超える乖離が生じた場合に、故障が発生していると判定されてステップST3でYES判定されるようにしてもよい。
この判定動作は、クラッチペダル91の操作量が僅かに変化した状況で行うことが可能となっている。例えば、運転者がクラッチペダル91の踏み込み操作を開始した場合に、その踏み込み量が、クラッチペダル91の総踏み込み量(踏み込み率100%)に対して20%程度に達した時点で、前記各センサからの出力信号に基づく故障発生の有無の判定が行われるようになっている。つまり、クラッチペダル91の踏み込み代を残した状態で故障発生の有無の判定が行われる。これは、後述するように、前記第1操作機構310によってクラッチ装置2が操作される状態から、前記第2操作機構320によってクラッチ装置2が操作される状態に移行した場合に、クラッチペダル91の踏み込み操作(踏み増し操作)による油圧(クラッチ装置2の解放動作を行うための油圧;クラッチマスタシリンダ92による油圧)の発生を可能にするためである。
また、クラッチアクチュエータ8に出力されるクラッチ制御信号と、クラッチストロークセンサ206からの出力信号によって得られたクラッチ装置2におけるクラッチストロークまたはアクチュエータストロークセンサ207からの出力信号によって得られたクラッチアクチュエータ8のクラッチストロークとを比較することによって、第1操作機構310に故障が発生しているか否かを判定するようにしてもよい。この判定動作では、フリーランの実施の有無に関わらず、第1操作機構310に故障が発生しているか否かを判定することができる。
第1操作機構310に故障が発生しておらず、ステップST3でNO判定された場合には、ステップST4に移り、前記クラッチECU200に予め記憶されているフリーラン実行フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。このフリーラン実行フラグは、前記フリーランが開始された時点で「1」にセットされ、フリーランが終了した(解除された)時点で「0」にリセットされるものである。
車両の走行開始時には、フリーラン実行フラグは「0」にリセットされているので、ステップST4ではNO判定されて、ステップST5に移る。ステップST5では、フリーラン開始条件が成立したか否かを判定する。フリーラン開始条件は、前述したように、車両の走行中に、アクセルペダル51、ブレーキペダル53およびクラッチペダル91が何れも踏み込み操作されていない状態(操作量が「0」または略「0」の状態)が所定時間(例えば3sec程度)継続し、且つ車速が所定値以上である場合に成立する。アクセルペダル51の操作量は、前記アクセルペダルストロークセンサ101からの出力信号に基づいて求められる。ブレーキペダル53の操作量は、前記ブレーキペダルストロークセンサ202からの出力信号に基づいて求められる。クラッチペダル91の操作量は、前記クラッチペダルストロークセンサ201からの出力信号に基づいて求められる。また、車速は、前記出力軸回転速度センサ204からの出力信号に基づいて算出される。
車両の走行開始時には、一般的には車両を加速させることを目的としたアクセルペダル51の操作や変速装置3の変速を行うためのクラッチペダル91の操作が行われるのでフリーラン開始条件が成立しておらず、ステップST5ではNO判定されてステップST6に移る。このステップST6では、第1バルブ331dおよび第2バルブ331eが共に開放され、第3バルブ331fが閉鎖されて、リターンされる。つまり、前述したように、第1油路331aによってCSC側油圧経路332とアクチュエータ側油圧経路333とが連通され、第2油路331bによってペダル側油圧経路334と反力発生側油圧経路335とが連通され、第1油路331aと第2油路331bとが遮断された状態となる。つまり、第1操作機構310によってクラッチ装置2を操作する状態となる。このため、第1操作機構310に故障が発生していない状況(ステップST3でNO判定)では、フリーラン開始条件が成立するまで(ステップST5でYES判定されるまで)、ステップST1〜ステップST6の動作が繰り返され、第1操作機構310によってクラッチ装置2が操作される状態が継続される。
前記フリーラン開始条件が成立し、ステップST5でYES判定された場合には、ステップST7に移り、フリーランを開始する。つまり、クラッチECU200からクラッチ解放指令信号が出力されることでクラッチ装置2が解放される(本発明でいう惰性走行制御部による動作であって、第1流通経路を液圧室に連通させてクラッチ装置を操作している状態で、当該クラッチ装置が係合状態となっている車両走行中に所定の惰性走行開始条件が成立した場合に、クラッチアクチュエータを作動させてクラッチ装置を解放させる動作に相当)。また、エンジン1の目標回転速度がアイドル回転速度程度に設定され、または、エンジン1が停止される。その後、ステップST8に移り、前記フリーラン実行フラグを「1」にセットする。
このようにしてフリーランを開始した後、ステップST9に移り、前記クラッチECU200に予め記憶されているフリーラン継続カウンタのカウントが開始される。このフリーラン継続カウンタが終了(タイムアップ)する時間としては、予め実験やシミュレーションに基づいて設定されている。例えば5sec程度に設定されている。
このようにしてフリーラン継続カウンタのカウントが開始された後、ステップST10に移り、フリーラン継続カウンタがタイムアップしたか否かを判定する。フリーラン継続カウンタのカウントが開始された時点では、フリーラン継続カウンタは未だタイムアップしていないので、このステップST10ではNO判定され、そのままリターンされることになる。
次回のルーチンにおいて、第1操作機構故障フラグが「0」であり(ステップST1でNO判定)、第1操作機構310に故障が発生していない場合(ステップST3でNO判定)には、前回ルーチンでフリーラン実行フラグが「1」にセットされていることから、ステップST4ではYES判定されて、ステップST11に移り、フリーラン終了条件が成立したか否かを判定する。前述したように、アクセルペダル51、ブレーキペダル53またはクラッチペダル91の踏み込み操作が行われた場合や、車速が所定値未満まで低下した場合には、フリーラン終了条件が成立したとして、ステップST11ではYES判定されることになる。
フリーラン終了条件が未だ成立しておらず、ステップST11でNO判定された場合には、ステップST12に移り、前記クラッチECU200に予め記憶されているフリーランロックフラグが「1」にセットされているか否かを判定する。このフリーランロックフラグは、前記フリーラン中に第1バルブ331dおよび第3バルブ331fが共に閉鎖され、CSC側油圧経路332に作動油が封入される状態に切り替えられた時点(以下、この状態をフリーランロック状態と呼ぶ)で「1」にセットされ、フリーランロックが解除された時点で「0」にリセットされるものである。
車両の走行開始時には、フリーランロックフラグは「0」にリセットされているので、ステップST12ではNO判定されて、ステップST10に移る。ステップST10では、前述したようにフリーラン継続カウンタがタイムアップしたか否かを判定する。第1操作機構310に故障が発生しておらず(ステップST3でNO判定)、且つフリーラン終了条件が成立していない状況において(ステップST11でNO判定)、フリーラン継続カウンタがタイムアップするまでは(ステップST10でYES判定されるまでは)、ステップST1〜ST4、ST11、ST12、ST10の動作が繰り返される。
フリーラン継続カウンタがタイムアップし、ステップST10でYES判定された場合には、ステップST13に移り、第1バルブ331dが閉鎖され、第2バルブ331eが開放され、第3バルブ331fが閉鎖される。つまり、前述したように、フリーランロック状態にされる(本発明でいう惰性走行切替部による動作であって、惰性走行が開始された後、この惰性走行が所定時間継続された場合に、第1流通経路を遮断するように切替機構を切り替える動作に相当)。このフリーランロック状態では、CSC側油圧経路332内の油圧が保持される状態となるため、クラッチアクチュエータ8の作動(CSC側油圧経路332内の油圧を保持するための電動モータ81の作動)を継続することなくクラッチ装置2の解放状態が維持されてフリーランを継続させることができる。つまり、クラッチアクチュエータ8の電動モータ81の駆動力による油圧保持状態を解除できるため、この電動モータ81での消費電力を大幅に削減することができる。
前記ステップST13でフリーランロック状態とした後、ステップST14に移り、前記フリーランロックフラグを「1」にセットする。
このようにしてフリーランロック状態とした後、次回のルーチンでは、第1操作機構310に故障が発生しておらず、且つフリーラン終了条件が成立していない場合に、ステップST12でYES判定されることになる。つまり、フリーランロック状態が維持され、ステップST1〜ST4、ST11、ST12の動作が繰り返される。
また、フリーラン終了条件が成立した場合には、ステップST11でYES判定されてステップST15に移り、フリーランを終了する。つまり、クラッチECU200からクラッチ係合指令信号が出力されることでクラッチ装置2が係合される。また、エンジン1の回転速度としては、アクセルペダルストロークセンサ101からの出力信号に基づいて求められたアクセルペダル51の操作量に応じたものに制御される。その後、ステップST16に移り、フリーラン実行フラグおよびフリーランロックフラグを共に「0」にリセットしてステップST6に移る。ステップST6では前述したように、第1バルブ331dおよび第2バルブ331eが共に開放され、第3バルブ331fが閉鎖されて、リターンされる。つまり、前述したように、第1油路331aによってCSC側油圧経路332とアクチュエータ側油圧経路333とが連通され、第2油路331bによってペダル側油圧経路334と反力発生側油圧経路335とが連通され、第1油路331aと第2油路331bとが遮断された状態となる。つまり、第1操作機構310によってクラッチ装置2を操作する状態となる。
一方、第1操作機構310に故障が発生している場合には、ステップST3でYES判定されてステップST17に移る。このステップST17では、第1バルブ331dおよび第2バルブ331eが共に閉鎖され、第3バルブ331fが開放される。つまり、第3油路331cによって第1油路331a(第1油路331aのうち第1バルブ331dよりも第4ポートP4側の油路)と第2油路331b(第2油路331bのうち第2バルブ331eよりも第2ポートP2側の油路)とが連通された状態となる。即ち、CSC側油圧経路332とペダル側油圧経路334とが連通された状態となる。また、CSC側油圧経路332とアクチュエータ側油圧経路333とが遮断され、ペダル側油圧経路334と反力発生側油圧経路335とが遮断された状態となる。
この場合に、各バルブ331d,331e,331fの切り替えタイミングとしては、それぞれを同時に切り替える。また、第2バルブ331eおよび第3バルブ331fよりも先に第1バルブ331dを切り替える(第1バルブ331dを先に閉鎖する)ようにしてもよい。この場合、CSC側油圧経路332とアクチュエータ側油圧経路333との遮断が先に行われることで、CSC側油圧経路332の油圧を一旦保持した状態で他のバルブ331e,331fの切り替えが行われることになり、油圧の変動を抑制することができて、クラッチ装置2のトルク容量の安定化を図ることができる。
このようにして各バルブ331d,331e,331fが切り替えられた状態では、第2操作機構320によってクラッチ装置2を操作する状態となる。つまり、運転者によるクラッチペダル91の操作力によって得られる油圧をクラッチ装置2に供給することで、クラッチ装置2の操作が可能になる。このように、前記故障発生時(第1操作機構310の故障発生時)であっても、クラッチペダル91の操作量に応じたクラッチ装置2の動作が可能になる。
その後、ステップST18に移り、フリーラン実行フラグおよびフリーランロックフラグを「0」にリセットしてステップST19に移る。ステップST19では、前記第1操作機構故障フラグを「1」にセットする。また、車室内のメータパネル上のMIL(警告灯)を点灯させて運転者に警告(第1操作機構310に故障が発生している旨の警告)を促すと共に、クラッチECU200に備えられたダイアグノーシスに故障情報を書き込み、リターンされる。
次回のルーチンでは、前回ルーチンで第1操作機構故障フラグが「1」にセットされていることから、ステップST1ではYES判定されて、そのままリターンされる。つまり、第1バルブ331dおよび第2バルブ331eが共に閉鎖され、第3バルブ331fが開放された状態が維持されると共に、メータパネル上のMILが点灯された状態が維持される。
以上の動作が、所定時間毎に繰り返される。
なお、前述の如く第1操作機構故障フラグが「1」にセットされてMILが点灯された場合、カーディーラや修理工場等に車両が持ち込まれて第1操作機構310のメンテナンスが行われる。この際、メンテナンスの終了時に、作業者によるクラッチECU200のデータ書き替え操作により、前記第1操作機構故障フラグが「0」にリセットされることになる。
以上の動作が行われるため、前記ステップST17の動作(各バルブ331d,331e,331fの切り替え動作)が、本発明でいう制御装置の動作であって「クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときには、液圧室に連通させる作動流体の流通経路を第1流通経路から第2流通経路に切り替えるよう切替機構を制御する動作」に相当する。
以上説明したように、本実施形態では、クラッチアクチュエータ8の作動に異常が生じていると判定したときには、CSC22の油圧室(液圧室)に連通させる作動流体の流通経路を第1流通経路330Aから第2流通経路330Bに切り替えるよう切替機構331が制御され、第1操作機構310によってクラッチ装置2を操作する状態から、第2操作機構320によってクラッチ装置2を操作する状態に、作動油の流通経路が変更される。これにより、運転者によるクラッチペダル91の操作力によって得られる油圧(液圧)をクラッチ装置2に供給できる状態となり、クラッチ装置2の操作が可能になる。つまり、クラッチアクチュエータ8の作動に異常が生じている場合であっても、クラッチペダル91の操作量に応じたクラッチ装置2の動作が可能になる。
例えば、車両発進時にクラッチアクチュエータ8の作動に異常が生じている場合には、車両の発進が不能になったり、運転者が意図していない車両の挙動を招いたりすることがなくなる。また、車両の走行中にクラッチアクチュエータ8の作動に異常が生じた場合には、車両の加速が不能になったり、変速装置3の変速が不能になったり(変速段位置からニュートラル位置へのシフトレバー6の操作が不能になったり)、変速操作時にギヤ鳴りが発生したりする(シフトレバー6をニュートラル位置へ操作できたとしても、このニュートラル位置から変速段位置に操作する際にギヤ鳴りが発生したりする)ことがなくなる。
また、上述した如く、フリーラン中には、切替機構331の切り替え動作によって、前記フリーランロック状態にすることで電動モータ81での消費電力を削減することができる。このため、クラッチアクチュエータ8を備えたクラッチシステム(クラッチバイワイヤシステム)の実用性を高めることが可能なクラッチ操作装置300を提供することができる。
また、前述した如く、クラッチアクチュエータ8の作動に異常が生じた場合には、切替機構331の切り替え動作によって、第2操作機構320によるクラッチ装置2の操作が可能であるので、クラッチアクチュエータ8に前記セルフロック機構を備えさせる必要がない。つまり、クラッチアクチュエータ8においてウォームギヤ82とウォームホイール83とで構成される減速機構の効率を低下させておく必要がない。このため、クラッチアクチュエータ8の推力が高くなり、クラッチ装置2の応答性(係合状態と解放状態との間での作動の応答性)が高くなり、また、クラッチアクチュエータ8の小型化を図ることもできる。
また、クラッチアクチュエータ8の作動に異常が生じていないと判定されている場合には、切替機構331は、クラッチペダル91と反力発生機構93との間の油圧供給経路(ペダル側油圧経路334および反力発生側油圧経路335;第3流通経路)を連通させている。これにより、前述した如く、運転者によるクラッチペダル91の操作力に対する反力を反力発生機構93によって発生させることができるため、運転者は、この反力を受けながらクラッチペダル91の踏み込み操作を行うことになり、違和感を持つことなくクラッチペダル91の操作を行うことができる。一方、クラッチアクチュエータ8の作動に異常が生じていると判定された場合には、切替機構331は、クラッチペダル91と反力発生機構93との間の油圧供給経路(第3流通経路)を遮断している。これにより、クラッチペダル91には反力発生機構93からの反力は作用しないため、運転者によるクラッチペダル91の操作力としては、クラッチ装置2を操作するための必要最小限のものとすることができ、操作性の悪化を抑制することができる。
−変形例−
次に、変形例について説明する。本変形例は、切替機構の構成が前記実施形態のものと異なっている。その他の構成および動作は前記実施形態のものと同様であるので、ここでは、切替機構の構成および動作についてのみ説明する。
図5は、本変形例におけるクラッチシステム全体の概略構成を示す図である。この図5に示すようにクラッチシステムは、切替機構が4ポート2位置方向制御弁で成る切替バルブ331Bによって構成されている。この切替バルブ331Bには、前記実施形態における切替機構331と同様に、第1〜第4の4つのポートP1,P2,P3,P4が設けられている。
また、前記実施形態のものと同様に、第1ポートP1はアクチュエータ側油圧経路333を介してクラッチアクチュエータ8のクラッチマスタシリンダ84に、第2ポートP2はペダル側油圧経路334を介してクラッチペダルユニット9のクラッチマスタシリンダ92に、第3ポートP3は反力発生側油圧経路335を介して反力発生機構93に、第4ポートP4はCSC側油圧経路332を介してCSC22の油圧室にそれぞれ連通している。
そして、スプール弁子の弁位置が、ソレノイドによって電気的に第1の切替位置と第2の切替位置との間で切り替えられる。第1の切替位置(図5に示すようにスプール弁子が下側に移動した位置)では、第1ポートP1と第4ポートP4とが連通され、第2ポートP2と第3ポートP3とが連通される。これにより、CSC側油圧経路332とアクチュエータ側油圧経路333とが連通され、ペダル側油圧経路334と反力発生側油圧経路335とが連通される状態となる。一方、第2の切替位置(図5においてスプール弁子が上側に移動した位置)では、第2ポートP2と第4ポートP4とが連通され、第1ポートP1および第3ポートP3は何れのポートからも遮断される。これにより、CSC側油圧経路332とペダル側油圧経路334とが連通される状態となる。
図6は、本変形例におけるエンジンECU100およびクラッチECU200に関連する制御系の構成を示している。本変形例では、前記実施形態の構成に加えて、クラッチECU200の入力インターフェースに、クラッチマスタシリンダ92のストローク(例えばピストン92bの位置)に応じた信号を出力するマスタシリンダストロークセンサ208、反力発生機構93の受圧ピストン93aの位置に応じた信号を出力する反力発生ストロークセンサ209が接続されている。
そして、本変形例において、第1操作機構310に故障が発生しているか否かの判定は、前記クラッチペダルストロークセンサ201からの出力信号によって得られたクラッチペダル91の操作量、クラッチストロークセンサ206からの出力信号によって得られたクラッチ装置2におけるクラッチストローク、アクチュエータストロークセンサ207からの出力信号によって得られたクラッチアクチュエータ8のクラッチストローク、マスタシリンダストロークセンサ208からの出力信号によって得られたクラッチマスタシリンダ92のストローク、反力発生ストロークセンサ209からの出力信号によって得られた受圧ピストン93aの位置に基づいて行われる。つまり、第1操作機構310に故障が発生していない場合、これらセンサからの出力信号によって得られた情報同士は互いに相関があるため、これら情報同士の間には所定の許容範囲を超える乖離は生じない。このため、これら情報同士の間に所定の許容範囲を超える乖離が生じた場合には、第1操作機構310に故障が発生していると判断される。なお、前記各情報同士の間の乖離の許容範囲は予め実験やシミュレーションによって設定されている。
そして、第1操作機構310に故障が発生していない場合には、切替バルブ331Bが前記第1の切替位置となり、第1操作機構310によってクラッチ装置2が操作される状態となる。つまり、CSC22の油圧室(液圧室)に連通させる作動流体の流通経路を第1流通経路330Aにする。一方、第1操作機構310に故障が発生した場合には、切替バルブ331Bが前記第2の切替位置となり、第2操作機構320によってクラッチ装置2が操作される状態となる。つまり、CSC22の油圧室(液圧室)に連通させる作動流体の流通経路を第2流通経路330Bにする。その他の構成および操作は前記実施形態のものと同様である。
本変形例においても、前述した実施形態の場合と同様の効果を奏することができる。
−他の実施形態−
なお、本発明は、前記実施形態および前記変形例のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲および当該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態および前記変形例では、FF方式の車両に本発明を適用した場合について説明したが、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)方式の車両や、ミッドシップ方式の車両に対しても本発明は適用可能である。また、変速装置3を前進6速段とする例を挙げているが、本発明はこれに限定されることなく、変速段の数は任意に設定可能である。
また、前記実施形態および前記変形例では、内燃機関をガソリンエンジンとした場合について説明した。本発明はこれに限らず、ディーゼルエンジン等のその他の内燃機関であってもよい。
また、前記実施形態および前記変形例では、クラッチアクチュエータ8の減速機構としてウォームギヤ82およびウォームホイール83を備えさせていた。本発明はこれに限らず、その他の減速機構を備えた構成を採用することも可能である。
また、前記実施形態および前記変形例では、CSC22により作動するクラッチ装置2について説明した。本発明はこれに限らず、レリーズフォークによってレリーズベアリングを移動させる公知のレリーズフォーク式のクラッチ装置に対しても適用が可能である。
本発明は、クラッチ装置を解放することによるフリーランが可能な車両の制御に適用可能である。
1 エンジン
2 クラッチ装置
3 変速装置
8 クラッチアクチュエータ
91 クラッチペダル
93 反力発生機構
100 エンジンECU
200 クラッチECU
300 クラッチ操作装置
310 第1操作機構
320 第2操作機構
330A 第1流通経路
330B 第2流通経路
331 切替機構
332 CSC側油圧経路
333 アクチュエータ側油圧経路
334 ペダル側油圧経路
335 反力発生側油圧経路
P1〜P4 第1〜第4ポート

Claims (4)

  1. エンジンと変速装置との間の動力伝達経路に配設されたクラッチ装置の液圧室内の液圧を調整することにより前記クラッチ装置を係合状態と解放状態との間で操作するクラッチ操作装置であって、
    クラッチアクチュエータと、
    運転者により操作されるクラッチペダルと、
    前記クラッチアクチュエータの作動によって前記液圧室との間で作動流体を流通させ、前記液圧を調整する第1流通経路と、
    前記クラッチペダルの操作力によって前記液圧室との間で作動流体を流通させ、前記液圧を調整する第2流通経路と、
    前記液圧室に連通させる作動流体の流通経路を前記第1流通経路と前記第2流通経路との間で切り替える切替機構と、
    前記切替機構を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときには、前記液圧室に連通させる作動流体の流通経路を前記第1流通経路から前記第2流通経路に切り替えるよう前記切替機構を制御することを特徴とするクラッチ操作装置。
  2. 請求項1記載のクラッチ操作装置において、
    前記クラッチペダルの操作力に対する反力を作動流体の流通によって発生させる反力発生機構と、
    前記クラッチペダルの操作力によって前記反力発生機構との間で作動流体を流通させる第3流通経路と、を備え、
    前記切替機構は、
    前記第3流通経路を連通状態と遮断状態との間で切り替え可能であり、
    前記制御装置は、
    前記クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときには、前記第3流通経路を連通状態から遮断状態に切り替えるように前記切替機構を制御することを特徴とするクラッチ操作装置。
  3. 請求項2記載のクラッチ操作装置において、
    前記切替機構は、第1〜第4の4つのポートを備えており、第1ポートが前記クラッチアクチュエータに、第2ポートが前記クラッチペダルに、第3ポートが前記反力発生機構に、第4ポートが前記クラッチ装置の液圧室にそれぞれ作動流体の流通経路を介して接続されており、
    前記制御装置は、
    前記クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていない判定したときには、前記第4ポートを前記各ポートのうち前記第1ポートのみに連通させると共に、前記第2ポートを前記各ポートのうち前記第3ポートのみに連通させる状態にする一方、
    前記クラッチアクチュエータの作動に異常が生じていると判定したときには、前記第4ポートを前記各ポートのうち前記第2ポートのみに連通させると共に、前記第1ポートおよび前記第3ポートを前記各ポートの何れからも遮断する状態にする構成とされていることを特徴とするクラッチ操作装置。
  4. 請求項1、2または3記載のクラッチ操作装置において、
    前記第1流通経路を前記液圧室に連通させて前記クラッチ装置を操作している状態で、当該クラッチ装置が係合状態となっている車両走行中に所定の惰性走行開始条件が成立した場合に、前記クラッチアクチュエータを作動させて前記クラッチ装置を解放させる惰性走行制御部と、
    前記惰性走行制御部によって惰性走行が開始された後、この惰性走行が所定時間継続された場合に、前記第1流通経路を遮断するように前記切替機構を切り替える惰性走行切替部とを備えていることを特徴とするクラッチ操作装置。
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