JP2018065779A - 抗ウイルス剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】式(1)で表されるビス四級アンモニウム化合物を含む、抗ウイルス剤。
(R1及びR2は炭化水素基;R3及びR4は炭化水素基、置換/非置換のアルコキシ基、OH、アミノ基又はH;R5は炭化水素基又は単結合;Y1は−CONRn−、−NRnCO−、−NRnCS−、−CRnO−、−COO−、−COS−、−O−、−S−又は単結合;Y2は−NRnCO−、−CONRn−、−CSNRn−、−OCRn−、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−又は単結合;Zはアニオン;aは1又は2;Rnは炭化水素基又はH;前記炭化水素基は置換/非置換)
【選択図】なし
Description
項1. 一般式(1):
で示されるビス四級アンモニウム化合物を含有する、抗ウイルス剤。
で示されるビス四級アンモニウム化合物の使用。
−CSNRn−、−OCRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zは、アニオンを、aは、1または2の整数を示す。)
で示されるビス四級アンモニウム化合物。
で示されるビス四級アンモニウム化合物を、物品に配合すること、又は物品表面にコーティングすることを含む、物品を抗ウイルス加工する方法。
O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−NRnCO−、−CONRn−、−CSNRn−、−OCRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zは、アニオンを、aは、1または2の整数を示す。)
で示されるビス四級アンモニウム化合物を、物品に配合すること、又は物品表面にコーティングすることを含む、抗ウイルス加工された物品を製造する方法。
本発明は、その一態様として、一般式(1):
、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−CONRn−、−NRnCO−、−NRnCS−、−CRnO−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−NRnCO−、−CONRn−、−CSNRn−、−OCRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zは、アニオンを、aは、1または2の整数を示す。)
で示されるビス四級アンモニウム化合物(本明細書において、「本発明の化合物」と示すこともある。)を含有する、抗ウイルス剤(本明細書において、「本発明の抗ウイルス剤」と示すこともある)に関する。以下、これについて説明する。
ェニル)エチル、1−(2−イソプロピル−4−メチルフェニル)エチル、1−(4−イソプロピル−2−メチルフェニル)エチル、1−(2,4−ジメチルフェニル)エチル、1−(2,5−ジメチルフェニル)エチル、1−(3,5−ジメチルフェニル)エチル、1−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)エチルなどの炭素数7〜16のアラルキル基が挙げられる。
シカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、イソペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニルなどの炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基などが挙げられる。
O4 2-)、硝酸イオン(NO3-)、リン酸イオン(PO4 3-)、亜硫酸イオン(SO
3 2-)、亜硝酸イオン(NO2-)などが挙げられる。
ン(CH3COO-)、プロピオン酸イオン(C2H5COO-)、酪酸イオン(C3H7COO-)、イソ酪酸イオン((CH3)2CHCOO-)、吉草酸イオン(CH3(CH2)3COO-)、イソ吉草酸イオン((CH3)2CHCH2COO-)、ピバル酸イオン((CH3)3CCOO-)、オクタン酸イオン(CH3(CH2)6COO-)、デカン酸イオン(CH3(CH2)8COO-)、ラウリン酸イオン(CH3(CH2)10
COO-)、ミリスチン酸イオン(CH3(CH2)12COO-)、パルミチン酸イオン(CH3(CH2)14COO-)、ステアリン酸イオン(CH3(CH2)16COO-)などの炭素数1〜18の1価の飽和カルボン酸イオンなどが挙げられる。
マロン酸イオン(CH2(COO-)2)、コハク酸イオン((-OOC)(CH2)2(COO-))、グルタル酸イオン((-OOC)(CH2)3(COO-))、アジピン酸
イオン((-OOC)(CH2)4(COO-))、ピメリン酸イオン((-OOC)(C
H2)5(COO-))、スベリン酸イオン((-OOC)(CH2)6(COO-))、
アゼライン酸イオン((-OOC)(CH2)7(COO-))、セバシン酸イオン((-
OOC)(CH2)8(COO-))などの炭素数2〜10の2価の飽和カルボン酸イオ
ンなどが挙げられる。
OO-)、メタクリル酸イオン(CH2=C(CH3)COO-)、クロトン酸イオン(C
H3CH=CHCOO-)、cis−クロトン酸イオン(CH3CH=CHCOO-)、ソルビン酸イオン(CH3CH=CHCH=CHCOO-)、オレイン酸イオン(CH3(CH
2)7CH=CH(CH2)7COO-)、trans-9-オクタデセン酸イオン(CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COO-)、フランカルボン酸イオン(C4H3OCOO-)などの炭素数3〜18の1価の不飽和カルボン酸イオンなどが挙げられる。
)=CHCOO-)、シトラコン酸イオン((CH3)C(COO-)=CHCOO-)、メ
サコン酸イオン((COO-)C(CH3)=CHCOO-)などの炭素数4〜5の2価の
不飽和カルボン酸イオンなどが挙げられる。
CH2(COO-)C(OH)(COO-)CH2COO-)、グリコン酸イオン(CH2
(OH)CH(OH)CH(OH)CH(OH)CH(OH)COO-)などの炭素数3
〜6のヒドロキシカルボン酸イオンなどが挙げられる。
、アセト酢酸イオン(CH3COCH2COO-)などの炭素数3〜4のオキソカルボン
酸イオンなどが挙げられる。
タル酸イオン(C6H4(COO-)2)、ナフタレンカルボン酸イオン(C10H7C
OO-)、ピリジンカルボン酸イオン(C5H5NCOO-)などの炭素数5〜11の芳香族カルボン酸イオンなどが挙げられる。
れ、特に好ましくは酢酸イオンが挙げられる。
−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(4−カルバモイル−1−ドデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(4−カルバモイル−1−テトラデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(4−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム塩)などのN,N’−アルキレン−ビス(4−カルバモイル−1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−オクチルピリジニウム塩、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−デシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−ドデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−テトラデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−オクタデシルピリジニウム塩)などのN,N’−アルキレン−ビス(3−カルバモイル−1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウム塩)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−テトラデシルピリジニウム塩)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−ヘキサデシルピリジニウム塩)などの4,4’−(アルキレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(ヘキサメチレンジチオ)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)などの4,4’−(アルキレンジチオ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−ブチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−ヘキシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−デシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−テトラデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−オクタデシルピリジニウム塩)などの4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス((1−アルキル)ピリジニウム塩)、例えば、3,3’−(m−キシリルジチオ)ビス(1−テトラデシルピリジニウム塩)などの3,3’−(m−キシリルジチオ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−ヘキシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−オクチルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−ドデシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−テトラデシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−オクタデシルピリジニウム塩)などのN,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、N,N’−(m−フェニレン)ビス(3−カルバモイル−1−ドデシルピリジニウム塩)などのN,N’−(m−フェニレン)ビス(3−カルバモイル−1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ブチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ペンチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ヘキシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ヘプチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−デシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−テトラデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−オクタデシルピリジニウム塩)などの4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−
アルキルピリジニウム塩)、例えば、3,3’−(m−フタルアミド)ビス(1−オクタデシルピリジニウム塩)などの3,3’−(m−フタルアミド)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、1,4−テトラメチレンビス(4−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、1,6−ヘキサメチレンビス(3−カルバモイル−1−ドデシルピリジニウム塩)、1,6−オクタメチレンビス(3−カルバモイル−1−テトラデシルピリジニウム塩)、3,3’−(1,3−トリメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)などの(アルキレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(1,8−オクタメチレンジオキシ)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)、3,3’−(1,6−ヘキサメチレンジオキシ)ビス(1−ヘキサドデシルピリジニウム塩)などの(アルキレンジオキシ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(1,6−ヘキサメチレンジオキシジカルボニル)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)、3,3’−(1,6−テトラメチレンジオキシジカルボニル)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)などの(アルキレンジオキシジカルボニル)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(1,4−テトラメチレンジカルボニルジオキシ)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)などの(アルキレンジカルボニルジオキシ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(1,8−オクタメチレンジカルボニルジチオキシ)ビス(1−オクタデシルピリジニウム塩)などの(アルキレンジカルボニルジチオキシ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、3,3’−(p−フタロイルジオキシ)ビス(1−デシルピリジニウム塩)、3,3’−(m−フタロイルジチオキシ)ビス(1−デシルピリジニウム塩)などの(フタロイルジチオキシ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、1−オクチル−1’−(3−ヒドロキシトリメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−オクチル−1’−(6−ヒドロキシヘキサメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−オクチル−1’−(8−ヒドロキシオクタメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−オクチル−1’−(10−ヒドロキシデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−オクチル−1’−(12−ヒドロキシドデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(3−ヒドロキシトリメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(6−ヒドロキシヘキサメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(8−ヒドロキシオクタメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(10−ヒドロキシデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(12−ヒドロキシドデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(3−ヒドロキシトリメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(6−ヒドロキシヘキサメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(8−ヒドロキシオクタメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(10−ヒドロキシデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(12−ヒドロキシドデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩 などの
1−アルキル−1’−(12−ヒドロキシアルキレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、例えば1,1’−ジデシル−3,3’−[ブタン−1,4−ジイルビス(オキシメチレン)]ジピリジニウム塩などの1,1’−ジアルキル−3,3’−[アルキル−1,4−ジ
イルビス(オキシメチレン)]ジピリジニウム塩などが挙げられる。
リジニウムブロマイド)(ダイマー136、イヌイ社製)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)(ダイマー136A、イヌイ社製)が挙げられる。さらに好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)(ダイマー38、イヌイ社製)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)(ダイマー38A、イヌイ社製)が挙げられる。これらビス四級アンモニウム塩化合物は、単独または2種以上併用してもよい。
前記銀イオンを前記無機化合物に担持させる方法、結合剤により前記銀イオンを前記無機化合物に担持させる方法、銀化合物を前記無機化合物に打ち込むことにより担持させる方法、蒸着、溶解析出反応、スパッタ等の薄膜形成法により前記無機化合物の表面に前記銀化合物の薄層を形成させることにより担持させる方法等が挙げられる。
溶媒として滅菌済み蒸留水を用いて、N,N’-ヘキサメチレンビス(4-カルバモイル-1-
デシルピリジニウムブロマイド)(商品名:ダイマー38、イヌイ社製、純度99.9重量%)を0.1 w/v%の濃度で含有する液を調製し、これを試験サンプル液とした。
濃度を0.05 w/v%とする以外は、実施例1と同様にして試験サンプル液を調製した。
濃度を0.01 w/v%とする以外は、実施例1と同様にして試験サンプル液を調製した。
溶媒として滅菌済み蒸留水を用いて、N,N’-ヘキサメチレンビス(4-カルバモイル-1-
デシルピリジニウムアセテート)(商品名:ダイマー38A、イヌイ社製)を0.05 v/v%の濃度で含有する液を調製し、これを試験サンプル液とした。
担持体として結晶性アルミノケイ酸塩(xR2O ・Al2O3 ・ySiO2)を用い、それを0.05 N硝酸銀水溶液に入れ、40℃で15時間攪拌混合することにより、銀イオン担持殺菌剤(銀ゼオライト)を得た。
デシルピリジニウムブロマイド)(商品名:ダイマー38、イヌイ社製、純度99.9重量%)を0.025 w/v%の濃度で含有し、且つ銀ゼオライトを0.025 w/v%の濃度で含有する液を調製し、これを試験サンプル液とした。
リン酸緩衝生理食塩水(PBS:Phosphate buffered saline)を調製し、これを試験サンプル液とした。
溶媒として滅菌済み蒸留水を用いて塩化ベンザルコニウム溶液を希釈し、塩化ベンザルコニウムを0.05 v/v%の濃度で含有する液を調製し、これを試験サンプル液とした。なお
、塩化ベンザルコニウム溶液としては和光純薬工業社製の「10%塩化ベンザルコニウム溶
液」(商品名)を用いた。
溶媒として滅菌済み蒸留水を用いてポリヘキサメチレンビグアナイド(PHMB)溶液を希釈し、PHMBを0.05 v/v%の濃度で含有する液を調製し、これを試験サンプル液とした。な
お、PHMB溶液としてはロンザジャパン社製の「Proxel IB」(商品名)を用いた。
溶媒として滅菌済み蒸留水を用いて、実施例5で作製した銀ゼオライトを、0.05 w/v%の濃度で含有する液を調製し、これを試験サンプル液とした。
ウイルスとしてインフルエンザウイルス(H3N2)又はネコカリシウイルス(F-9)を用
いて、試験ウイルス懸濁液(4〜6×104 PFU/mL)を調製した。この試験ウイルス懸濁液1 mLを試験サンプル液9 mLと混合し、得られた混合液を25℃で1時間放置した。放置後の混
合液0.5 mLを薬剤不活化剤(SCDLP液体培地)に加え混合した。不活化後の混合液0.1 mL
をEMEM 0.9 mLと混合して試験液を調製し、該試験液を用いて、プラーク測定法によって
ウイルス感染価を測定した。一方で、コントロールとして、試験サンプル液との混合前の試験ウイルス懸濁液を用いて、同様にウイルス感染価を測定した。ウイルス感染価に基づいて、以下の式により、抗ウイルス活性値(Mv)を算出した。
、本願一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物であるダイマー38及びダイマー38Aは、既存の抗ウイルス剤である塩化ベンザルコニウム及びPHMBよりも、より高い
抗ウイルス活性(特に、非エンベロープウイルスであるネコカリシウイルスに対してより高い抗ウイルス活性)を示した。
り、抗ウイルス活性が相乗的に高まることが示された。
溶媒として滅菌済み蒸留水を用いて、N,N’-ヘキサメチレンビス(4-カルバモイル-1-
デシルピリジニウムアセテート)(商品名:ダイマー38A、イヌイ社製)、又はジデシル
ジメチルアンモニウムアジペート(ジデシル-N,N−ジメチルアンモニウムのアジピン酸
塩)(DDAA:CAS No. 210420-85-2)を5 %の濃度で含有する液を調製し、これを試験液とした。試験液又は水50 mlを、100 mlのガラス瓶(高さ8.5cm)に入れた(液面高さ3.5cm
)。この溶液を激しく10秒間振とうして、浸透直後、並びに浸透から2分後、3分後、10分後、20分後、及び30分後の泡の高さを測定した。結果を表4に示す。
Claims (13)
- 一般式(1):
で示されるビス四級アンモニウム化合物を含有する、抗ウイルス剤。 - 一般式(1)中、R1およびR2が炭素数1〜18のアルキル基または炭素数1〜18のヒドロキシアルキル基であり、R3およびR4が水素原子であり、且つR5が炭素数2〜18のアルキレン基、フェニレン基、キシリレン基または炭素−炭素間単結合である、請求項1に記載の抗ウイルス剤。
- R1およびR2が炭素数8〜12のアルキル基であり、R3およびR4が水素原子であり、且つR5が炭素数5〜7のアルキレン基であり、Y1が−CONH−、または−NHCO−であり、Y2が−NHCO−、または−CONH−である、請求項1又は2に記載の抗ウイルス剤。
- 一般式(1)中、Zが無機アニオン又は有機アニオンである、請求項1〜3のいずれかに記載の抗ウイルス剤。
- 一般式(1)中、Zがハロゲンイオン又は遊離の有機カルボン酸である、請求項1〜4のいずれかに記載の抗ウイルス剤。
- 前記ビス四級アンモニウム化合物が、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、および4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)からなる群より選択される少なくとも1種以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の抗ウイルス剤。
- 前記ビス四級アンモニウム化合物の水への溶解度が0.2%以下である、請求項1〜6のいずれかに記載の抗ウイルス剤。
- さらに銀系抗菌剤を含有する、請求項1〜7のいずれかに記載の抗ウイルス剤。
- 対象ウイルスが非エンベロープウイルスである、請求項1〜8のいずれかに記載の抗ウイルス剤。
- 抗ウイルス剤の製造のための、一般式(1):
で示されるビス四級アンモニウム化合物の使用。 - 抗ウイルス剤としての使用のための、一般式(1):
で示されるビス四級アンモニウム化合物。 - 一般式(1):
で示されるビス四級アンモニウム化合物を、物品に配合すること、又は物品表面にコーティングすることを含む、物品を抗ウイルス加工する方法。 - 一般式(1):
で示されるビス四級アンモニウム化合物を、物品に配合すること、又は物品表面にコーティングすることを含む、抗ウイルス加工された物品を製造する方法。
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