JP2018060989A - 枠体部材、発光装置、およびこれらの製造方法 - Google Patents

枠体部材、発光装置、およびこれらの製造方法 Download PDF

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平野 聡
Satoshi Hirano
聡 平野
宗之 岩田
Muneyuki Iwata
宗之 岩田
卓 宮本
Taku Miyamoto
卓 宮本
哲弥 堀江
Tetsuya Horie
哲弥 堀江
奈緒子 森
Naoko Mori
奈緒子 森
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Abstract

【課題】発光素子を透光性を有する蓋板で封止した発光装置を、複数のトレイ内ごとに個別に収容し且つ該トレイを積み重ねても、上記蓋板の傷付きを防止できる発光装置などを提供する。【解決手段】絶縁材(セラミック)からなり、平面視が矩形状の表面42の中央部に発光素子48を搭載した底部板41aと、表・裏面13,14を有する絶縁材からなり、底部板41aの表面42の周辺上に沿って接合され、且つ単一の貫通孔16aを内設する第1枠11aと、上・下面18,19を有し、第1枠11aの表面13に下面19が接合され、且つ該第1枠11aの表面13に開口する貫通孔16aの開口部を閉塞する平面視が矩形状を呈し、且つ透光性を有する蓋板17と、表・裏面22,23を有する絶縁材からなり、透光性を有する蓋板17の上面18において、平面視で第1枠11aと重複する位置に接合され、且つ蓋板17の上面18を露出させる貫通孔24aを内設する第2枠20aと、を備えてなる、発光装置1a。【選択図】 図2

Description

本発明は、枠体部材、発光装置、およびこれらの製造方法に関する。
例えば、上面の中央部に発光素子を搭載した金属からなる基体と、かかる基体の側面に前記発光素子を取り囲むように接着された箱形状で且つ金属からなる枠体と、かかる枠体の上面に開口するキャビティの開口部の周囲に接着され、且つ上記発光素子を外部から密封するガラスからなる透光性部材と、を備えてなる発光装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、複数のリード付き配線基板を、それらごとのリード端子が擦れにより傷付きにくく収容して搬送するため、上記配線基板ごとにおける複数のリード端子が浮いた状態で、複数の上記リード付き配線基板を収容する凹部を縦横に併設し、且つ互いに積み重ねを可能としたリード付き配線基板要トレイも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、前記ガラスからなる透光性部材を最上部に備えた複数の発光装置を、個別にトレイ内ごとに収容し、これらのトレイを積み重ねて搬送した場合、下側トレイに収容された発光装置のガラスからなる透光性部材の上面に、上側のトレイの底面が接触したり、擦れることに起因して、上記透光性部材の上面が曇ったり、傷付く場合があった。その結果、上記発光装置の透光性部材が所要の透光性を喪失することによって、予め内部に搭載した発光素子が放射する光量が所定のレベルよりも低下するおそれがあった。
特開2004−235203号公報(第1〜7頁、図1,2) 特開2006−89086号公報(第1〜7頁、図1〜3)
本発明は、背景技術で説明した問題点を解決し、発光素子や電子部品をガラスなどの透光性を有する蓋板で封止した発光装置や電子装置を、複数のトレイ内ごとに個別に収容し且つこれらのトレイを積み重ねた場合でも、上記透光性を有する蓋板となる平板の傷付きを防げる枠体部材、該枠体部材を用いた発光装置、およびこれらの製造方法を提供する、ことを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、前記課題を解決するため、対向する上面および下面を備えた透光性を有する平板の前記下面に、複数の貫通孔を内設し且つ絶縁材からなる第1枠体を接合すると共に、上記透光性を有する平板の上面にも、絶縁材からなる第2枠体を接合した枠体部材を活用する、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明による第1の枠体部材(請求項1)は、上面および該上面に対向する下面を備えた透光性を有する平板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における下面に接合され、上記表面と上記裏面との間を貫通し、且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における上面において、平面視で上記第1枠体と重複する位置に接合されていると共に、上記表面と上記裏面との間を貫通し且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第2枠体と、を備えてなる、ことを特徴とする。
前記第1の枠体部材によれば、以下の効果(1),(2)が得られる。
(1)前記透光性を有する平板における上面に、前記第2枠体が接合されているので、複数の前記枠体部材を複数のトレイ内ごとに個別に収容し且つこれらのトレイを積み重ねたり、かかる状態で搬送しても、上記平板の上面が傷付く事態を確実に防止できる。
(2)前記第1の枠体部材を発光装置や電子装置の上部構造に用いることにより得られ、且つガラスなどの透光性を有する蓋板(平板)で封止した発光装置や電子装置を、複数のトレイ内ごとに個別に収容し且つこれらのトレイを積み重ねたり、かかる状態で搬送しても、上記蓋板の上面に傷が付かないので、所要の透光性を容易に保証することが可能となる。
尚、前記絶縁材は、例えば、アルミナや窒化アルミニウムなどのセラミック、あるいは、例えば、エポキシ系などの合成樹脂である。
また、前記貫通孔は、例えば、断面が矩形状(4つの内隅部に曲面を有する正方形あるいは長方形の形態を含む)、円形、楕円形、長円形などを呈する。かかる貫通孔の内壁面は、後述する底部板の上面と共に、搭載すべき発光素子や電子部品を収容するためのキャビティを形成する。
更に、前記透光性を有するとは、照射された光の全部あるいは一部を透過させることを意味し、例えば、紫外領域〜可視領域において、光透過率が70%以上の特性を有することである。
また、前記透光性を有する平板は、ガラス板(例えば、ホウ珪酸ガラス、サファイヤ)、透光性セラミック(例えば、YAG(YA112 イットリウムアルミニウムガーネット)およびY(酸化イットリウム))、透光性樹脂、あるいは波長変換材料(例えば、蛍光体)の何れかからなる。
更に、前記第1枠体や第2枠体は、後述する複数の第1枠や複数の第2枠を併有している格子枠状の集合体である。
また、前記第2枠体の厚み(高さ)は、少なくとも100μm以上である。
更に、前記接合は、例えば、低融点金属(Au−Sn系など)によるロウ付けによるものである。
加えて、前記重複するとは、平面視で前記第1枠体と第2枠体とが全体に一致している形態の他、平面視で第2枠体の全部が第1枠体の一部に重なっている形態も含まれる。
また、本発明には、前記第1枠体と第2枠体とは、平面視におけるそれぞれの前記貫通孔の形状または該貫通孔の径方向の大きさが同じであるか、相違している、第1の枠体部材(請求項2)も含まれる。
これによれば、第1枠体の各貫通孔と第2枠体の各貫通孔とが、両者の内壁面を連続させた形態、あるいは、前記透光性を有する平板を挟んで、両者の内壁面間に段部を設けて連通状とした形態を含む第1の枠体部材を得ることができる。
尚、前記貫通孔の径方向とは、該貫通孔が平面視で矩形状の場合、長辺、短辺、あるいは対角線に沿った方向であり、上記貫通孔が長円形状または楕円形状の場合、これらの長軸または短軸に沿った方向である。
更に、本発明による第2の枠体部材(請求項3)は、上面および該上面に対向する下面を備えた透光性を有する平板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における下面に接合され、上記表面と上記裏面との間を貫通し、且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における上面において、平面視で上記第1枠体と重複する位置に接合されている第3部材と、を含み、前記第3部材は、前記透光性を有する平板の上面において対向する一対の辺に沿った複数の帯状部材であるか、あるいは、上記平板の上面の周辺において互いに対称に配置された複数の小片である、ことを特徴とする。
これによれば、前記透光性を有する平板における上面に、前記第3枠体が接合されているので、前記効果(1)、(2)と同じ効果が得られる。
尚、前記第3部材には、前記透光性を有する平板の上面において互いに平行に配置される帯状部材からなる形態、あるいは、前記上面の製品領域ごとの周辺に沿って対称に配置される複数(3個以上)の小片からなる形態が含まれる。
また、前記対称とは、少なくとも線対称あるいは点対称の何れか一方である。
加えて、本発明による第1の発光装置(請求項4)は、表面および裏面を有する絶縁材からなり、平面視が矩形状の前記表面の中央部に発光素子を搭載した底部板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記底部板の表面における周辺上に沿って接合され、且つ単一の貫通孔を内設する第1枠と、対応する上面および下面を有し、上記第1枠の表面に前記下面が接合され、且つ該第1枠の表面に開口する上記貫通孔の開口部を閉塞する平面視が矩形状を呈し、且つ透光性を有する蓋板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する蓋板の上面において、平面視で上記第1枠と重複する位置に接合され、且つ上記透光性を有する蓋板の上面を露出させる単一の貫通孔を内設する第2枠体と、を備えてなる、ことを特徴とする。
また、本発明による第2の発光装置(請求項5)は、表面および裏面を有する絶縁材からなり、平面視が矩形状の前記表面の中央部に発光素子を搭載した底部板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記底部板の表面における周辺上に沿って接合され、且つ単一の貫通孔を内設する第1枠と、対向する上面および下面を有し、上記第1枠の表面に前記下面が接合され、且つ該第1枠の表面に開口する上記貫通孔の開口部を閉塞する平面視が矩形状を呈し、且つ透光性を有する蓋板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、前記透光性を有する蓋板の上面において、平面視で上記第1枠と重複する位置に接合され、互いに平行または対称に配置された一対の帯状部片または複数の小片からなる第3部片と、を備えてなる、ことを特徴とする。
前記第1および第2の発光装置によれば、以下の効果(3)が得られる。
(3)前記第1の枠体部材あるいは第2の枠体部材を発光装置の上部構造に用いているので、ガラスなどの透光性を有する蓋板(平板)で発光素子を封止した発光装置を、複数のトレイ内ごとに個別に収容し且つこれらのトレイを積み重ねたり、かかる状態により搬送しても、上記蓋板の上面に傷が付かず、所要の透光性を保証することができる。
尚、前記発光素子は、例えば、発光ダイオード(以下、LED素子と称する)や、レーザーダイオード(以下、LD素子と称する)などである。かかる発光素子は、前記底部板の表面上に複数(2個以上)が搭載されていても良い。
一方、本発明による第1の枠体部材の製造方法(請求項6)は、上面および該上面に対向する下面を備えた透光性を有する平板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における下面に接合され、上記表面と上記裏面との間を貫通し、且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における上面で且つ平面視で上記第1枠体と重複する位置に接合されていると共に、上記表面と上記裏面との間を貫通し且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第2枠体と、を備えてなる枠体部材の製造方法であって、上記透光性を有する平板の下面および上面における平面視で重複する位置に対し、表面および裏面を有する絶縁材からなり、平面視が格子枠形状を呈するように上記表面と上記裏面との間を貫通し且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体および第2枠体を個別に接合する工程を、含む、ことを特徴とする。
また、本発明には、前記透光性を有する平板の下面および上面における平面視で重複する位置に対し、前記第1枠体および第2枠体を個別に接合する工程の後に、前記第2枠体の表面側から第1枠体および第2枠体における枠片ごとの幅方向の中間線に沿っており、且つ最深部が第1枠体の内部に達する分割溝を形成する工程を有している、第1の枠体部材の製造方法(請求項7)も含まれる。
これによれば、後述する第1の発光装置の製造方法において、発光装置ユニットを複数の発光装置に分割するための切断面の一部を、予め前記分割溝の内壁面によって形成してあるので、上記分割工程を容易に行うことができる。
尚、前記分割溝は、断面がほぼV字形状を呈し、例えば、前記第1枠体の表面側から前記中間線に沿ってレーザーを照射するか、あるいは、刃物を挿入することによって形成される。
更に、本発明による第2の枠体部材の製造方法(請求項8)は、上面および該上面に対向する下面を備えた透光性を有する平板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における下面に接合され、上記表面と上記裏面との間を貫通し、且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における上面において、平面視で上記第1枠体と重複する位置に接合されている第3部材と、を備えてなる枠体部材の製造方法であって、上記透光性を有する平板の下面および上面における平面視で重複する位置に対し、上記第1枠体および互いに平行な複数の帯状部材または互いに対称に配置される複数の小片からなる第3部材を個別に接合する工程を、含む、ことを特徴とする。
前記第1および第2の枠体部材の製造方法によれば、前記のような効果(1),(2)を奏する枠体部材を確実に製造することができる(効果(4))。
尚、前記接合は、例えば、低融点金属(Au−Sn系など)によるロウ付け、あるいは、有機系接着材(エポキシ系接着材、ポリウレタン系接着材、ホットメルト接着材など)、低融点ガラス(ガラスフリットなど)を用いる接着により行われる。
また、前記第3部材のうち、互いに平行に配置される複数の帯状部材は、前記透光性を有する平板の上面における製品領域ごとの対向する一対の辺ごとに沿って配置される一対の前記帯状部材である。
更に、前記第3部材のうち、互いに対称(線対称または点対称)に配置される複数の小片とは、前記透光性を有する平板の上面における製品領域ごとの周辺に、互いに対称に配設される複数(少なくとも3個以上)の前記小片である。
更に、本発明による第1の発光装置の製造方法(請求項9)は、上面および下面を有する絶縁材からなり、平面視が矩形状の上面の中央部に発光素子を搭載した底部板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、前記底部板の上面における周辺上に沿って接合され、且つ単一の貫通孔を内設する第1枠と、対応する上面および下面を有し、上記第1枠の表面に前記下面が接合され、且つ該第1枠の表面に開口する上記貫通孔の開口部を閉塞する平面視が矩形状を呈し、且つ透光性を有する蓋板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する蓋板の上面において、平面視で上記第1枠と重複する位置に接合され、且つ上記透光性を有する蓋板の上面を露出させる単一の貫通孔を有する第2枠と、を備えた発光装置の製造方法であって、
表面および裏面を有する絶縁材からなる平板に打ち抜き加工を施して、上記表面と裏面との間を貫通し且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体および第2枠体を形成する工程と、透光性を有する平板における下面と上面とにおける平面視で重複する位置に上記第1枠体および第2枠体を個別に接合して枠体部材を形成する工程と、表面および裏面を有する絶縁材からなるベース板において、平面視が矩形状である複数の製品領域ごとの底部板における上面の中央部に発光素子を搭載して、素子搭載済みベース板を形成する工程と、該素子搭載済みベース板の上面における上記製品領域の底部板同士間の境界線と、上記枠体部材の第1枠体および第2枠体における枠片ごとの幅方向の中間線とが平面視で一致するように、上記素子搭載済みベース板の上面に上記枠体部材を接合して、上記各発光素子が上記第1枠体の枠片と上記透光性を有する平板とにより閉塞され、且つ該透光性を有する平板の上面に上記第2枠体が接合された複数の発光装置を格子状に併有する発光装置ユニットを形成する工程と、該発光装置ユニットにおいて、上記第1枠体および第2枠体の上記枠片ごとの厚み方向における中間線に沿って、上記素子搭載済みベース板の裏面に達する切断面を平面視で格子枠形状に形成することにより、表面の中央部に発光素子が搭載された底部板、単一の上記貫通孔を内設する第1枠、上記透光性を有する蓋板、および第2枠からなる複数の発光装置に分割する工程と、を含む、ことを特徴とする。
加えて、本発明による第2の発光装置の製造方法(請求項10)は、上面および下面を有する絶縁材からなり、平面視が矩形状の上面の中央部に発光素子を搭載した底部板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、前記底部板の上面における周辺上に沿って接合され、且つ単一の貫通孔を内設する第1枠と、対応する上面および下面を有し、上記第1枠の表面に前記下面が接合され、且つ該第1枠の表面に開口する上記貫通孔の開口部を閉塞する平面視が矩形状を呈し、且つ透光性を有する蓋板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する蓋板の上面において、平面視で上記第1枠と重複する位置に接合され、互いに平行な一対の帯状部材または対称に配置された複数の小片からなる第3部材と、を備えた発光装置の製造方法であって、
表面および裏面を有する絶縁材からなる平板に打ち抜き加工を施して、上記表面と裏面との間を貫通し且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体を形成する工程と、表面および裏面を有する絶縁材からなる平板に打ち抜き加工または型抜き加工を施して、一対の帯状部材または複数の小片からなる第3部材を形成する工程と、透光性を有する平板における下面と上面とにおける平面視で重複する位置に上記第1枠体および第3部材を個別に接合して枠体部材を形成する工程と、表面および裏面を有する絶縁材からなるベース板において、平面視が矩形状である複数の製品領域ごとの底部板における上面の中央部に発光素子を搭載して、素子搭載済みベース板を形成する工程と、前記素子搭載済みベース板の上面における上記製品領域の底部板同士間の境界線と、上記枠体部材の第1枠体および第3部材における枠片ごとの幅方向の中間線とが平面視で一致するように、上記素子搭載済みベース板の上面に上記枠体部材を接合して、上記各発光素子が上記第1枠体の枠片と上記透光性を有する平板とにより閉塞され、且つ該透光性を有する平板の上面において、対向する一対の辺に沿った一対の帯状部材または互いに対称に配置される複数の小片からなる上記第3部材が接合された複数の発光装置を格子状に併有する発光装置ユニットを形成する工程と、前記発光装置ユニットにおいて、上記第1枠体および第3部材の上記枠片ごとの厚み方向における中間線に沿って、上記素子搭載済みベース板の裏面に達する切断面を平面視で格子枠形状に形成することにより、表面の中央部に発光素子が搭載された底部板、単一の上記貫通孔を内設する第1枠、上記透光性を有する蓋板、および第3部片からなる複数の発光装置に分割する工程と、を含む、ことを特徴とする。
前記第1および第2の発光装置の製造方法によれば、前記のような効果(3)を奏すると共に、前記分割する工程において、透光性を有する個々の蓋板となる前記平板が、その周囲を前記第1枠体および第2枠体、あるいは第1枠体および第3部材に接合されているため、カッターなどによる切断に伴う傷付きが抑制されるので、所要の透光性を維持した蓋板を備えた発光装置を確実に製造することができる(効果(5))。
尚、前記幅方向とは、前記平面視と直交する方向である。
また、前記境界線や中間線は、仮想の線(面)である。
更に、前記打ち抜き加工は、パンチピンと該パンチピンの先端部を受け入れる透孔を有するダイとを併用して行われる。尚、互いに平行または対称(線対称または点対称)に配置された複数の小片からなる前記第3部材は、打ち抜き加工の他、型抜き加工(内側に所望の中空部を有する中空型を平板に押し込む加工)により形成することができる。
また、前記発光装置ユニットに切断面を形成して、複数の前記複数の発光装置に分割する工程は、高速回転する丸形刃物を用いるダイシング加工により行われる。但し、前記第1の発光装置の製造方法において、上記切断面の一部は、前記第1の枠体部材の製造方法において、前記第1枠体の表面側から形成する分割溝の内壁面が含まれていても良い。
更に、前記第3部材の帯状部材や小片は、前記分割工程で複数に分割されることによって、平面視で第3部材の半分あるいは4分の1の第3部片となる。
加えて、複数の発光装置を格子状に併有する前記発光装置ユニットは、そのままディスプレイ装置やその一部として用いることも可能である。
本発明による第1の発光装置を示す斜視図。 上記発光装置の垂直断面図。 複数の上記発光装置を併有する発光装置ユニットを示す斜視図。 本発明による第1の枠体部材を示す分解斜視図 上記第1の枠体部材を示す斜視図。 上記第1の枠体部材および第1の発光装置の製造工程を示す概略図。 (A),(B)は第1の発光装置の製造工程における応用形態を示す概略図、(C),(D)は該応用形態により得られた枠体部材を用いた第1の発光装置の製造工程を示す概略図。 (A)は異なる形態の第1の発光装置ユニットを示す部分平面図、(B)はその部分垂直断面図。 (A)は更に異なる形態の第1の発光装置ユニットを示す部分平面図、(B)はその部分垂直断面図。 (A)は別形態の発光装置ユニットを示す部分平面図、(B)はこれにより得られる第2の発光装置を示す斜視図。 (A)は別異な形態の発光装置ユニットを示す部分平面図、(B)はこれにより得られる第2の発光装置を示す斜視図。 (A)は更に別形態の発光装置ユニットを示す部分平面図、(B)はこれにより得られる第2の発光装置を示す斜視図。 (A)は更に別異な形態の発光装置ユニットを示す部分平面図、(B)はこれにより得られる第2の発光装置を示す斜視図。
以下において、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による第1の発光装置1aを示す斜視図、図2は、その垂直断面図である。
第1の発光装置1aは、図1,図2に示すように、全体が直方体形状を呈すると共に、内部にLED素子(発光素子)48を搭載した本体2aを備えている。該本体2aは、上部側の枠体(単位枠体)10aと、下部側のLED素子48を搭載した底部板41aとからなり、平面視が矩形(長方形または正方形)状の表面3および裏面4と、これらの周囲に位置する四辺の側面(切断面)5とを有している。上記本体2aは、上記表面3に開口し、且つ平面視が矩形状の底面7と、その周辺から立設した四辺の側面8とからなるキャビティ6を内設しており、該キャビティ6の底面7における中央部に上記LED素子48を搭載している。
尚、上記本体2aのサイズは、平面視で約5mm×約5mmの正方形状、あるいは約4.5mm×約3.2mmの長方形状で、且つ厚み(高さ)が約1mmである。また、上記側面5の一部には、後述する分割溝gr,gr1の内壁面が含まれる場合もある。
前記枠体10aは、対向する上面18および下面19を備えた透光性を有する蓋板17と、該蓋板17の下面19に接合され、且つ対応する表面(13)と裏面(14)との間を貫通する平面視が矩形状の単一の貫通孔16aを内設する絶縁材からなる第1枠11aと、上記蓋板17の上面18に接合され、且つ対応する表面22と裏面(23)との間を貫通する平面視が矩形状の単一の貫通孔24aを内設する絶縁材からなる第2枠20aと、を備えている。該第2枠20aと上記第1枠11aとは、平面視で互いに重複している。
尚、上記透光性を有する蓋板17は、例えば、ホウ珪酸ガラス(例えば、商品名:パイレックス(コーニング社、登録商標)、商品名:テンパックス(ショット社、登録商標))からなり、厚みが約300μmの平板である。
また、上記第1枠11aおよび第2枠20aを構成する絶縁材は、例えば、アルミナのような高温焼成セラミック(絶縁材)からなり、第2枠20aの表面22は、前記本体2aの表面3と共通である。
更に、上記蓋板17と第1枠11aとの接合や、蓋板17と第2枠20aとの接合は、例えば、比較的低融点のAu−Sn系合金からなるロウ材を用いたロウ付けにより行われる。
加えて、上記第2枠20aの厚みは、約100μm以上に設定されている。
前記底部板41aも、図2に示すように、前記と同じセラミックからなり、互いに対向する表面42および裏面43を有する板状体であり、該表面42の中央部には、複数(一対)の素子搭載端子45が形成され、且つ上記裏面43の周辺側には、複数の外部接続端子46が形成されている。該外部接続端子46と上記素子搭載端子45との間は、上記表面42と裏面43との間を貫通する複数のビア導体47を介して個別に導通可能とされている。上記素子搭載端子45、外部接続端子46、およびビア導体47は、WあるいはMoの何れか一方または双方を含む合金からなる。
尚、上記複数の素子搭載端子45の上方には、前記ロウ材を介して、前記LED素子48が搭載されている。
また、底部板41aの表面42と、前記第1枠11aの裏面13との間は、例えば、アルミナまたはガラスからなる接着材を用いた接着により、接合されている。かかる接合は、前記ロウ付けによる接合よりも低い温度で行われる。
更に、上記底部板41aの表面42は、前記キャビティ6の底面7と共通し、上記底部板41aの裏面43は、前記本体2aの裏面4と共通である。
以上のような発光装置1aによれば、前記効果(3)を奏することができる。
図3は、複数の前記第1の発光装置1aを平面視で縦横に隣接させ、且つ格子状の併有している多数個取り形態の発光装置ユニット50aを示す斜視図である。
上記発光装置ユニット50aは、複数の前記枠体10aを縦横に併有する上側の第1の枠体部材10Aと、複数の前記底部板41aを縦横に併有する下側の素子搭載済みベース板40と、を前記接合により一体に積層したものである。
第1の枠体部材10Aは、複数の前記蓋板17を平面(X−Y)方向に沿って拡大した透光性を有する平板17と、その上面18に接合され且つ複数の前記第2枠20aを併有する第2枠体20Aと、上記平板17の下面19に接合され且つ複数の前記第1枠11aを併有する第1枠体11Aとからなる。
尚、前記第1枠体11A、第2枠体20A、および素子搭載済みベース板40には、前記発光装置1a同士の間を区分する仮想の中間線(面)15,25、あるいは、境界線(面)44が設定されている。
また、上記中間線(面)15,25、および境界線(面)44に沿って、上記発光装置ユニット50aを後述するカッターなどにより分割することによって、複数の前記第1の発光装置1aを得ことができる。
更に、上記枠体部材10Aおよび素子搭載済みベース板40の周囲には、図3中の符号21mで例示する平面視が矩形枠状の耳部を付設していても良い。
加えて、上記のような発光装置ユニット50aは、複数の前記発光装置1aを製造する過程において得られるが、そのままでもディスプレイ装置やその一部として用いることが可能である。
図4は、本発明による前記第1の枠体部材10Aを構成する第1枠体11A、透光性を有する(ガラス板)平板17、および第2枠体20Aを示す分解斜視図である。
図4に示すように、第1枠体11Aは、前記と同じセラミックからなり、対向する表面13および裏面14を有する比較的厚い平板12と、該平板12の表面13と裏面14との間を平面視で格子状に貫通し、且つ平面視が矩形状を呈する複数の貫通孔16aとを備えている。隣接する貫通孔16a同士に挟まれた枠片ごとにおける幅方向の中間には、仮想の前記中間線(面)15が設定されている。
また、上記第2枠体20Aも、前記と同じセラミックからなり、対向する表面22および裏面23を有する比較的薄い平板21と、該平板21の表面22と裏面23との間を平面視で格子状に貫通し、且つ平面視が矩形状を呈する複数の貫通孔24aとを備えている。隣接する貫通孔24a同士に挟まれた枠片ごとにおける幅方向の中間には、仮想の前記中間線(面)25が設定されている。
尚、上記貫通孔16aと貫通孔24aとは、平面視が同じ矩形(長方形)状で且つ同じサイズである。
予め、前記第1枠体11Aの表面13と、前記第2枠体20Aの裏面23とのほぼ全面に前記ロウ材を塗布した状態で、図4中の白抜きの矢印で示すように、透光性を有する前記平板17の下面19に上記第1枠体11Aを接合し、更に、前記平板17の上面18に上記第2枠体20Aを接合する。かかる接合は、前記中間線15,25が平面視で互いに一致するようにして行われる。
その結果、図5に示すように、上記平板17の下面19および上面18に、上記第1枠体11Aおよびを第2枠体20Aを個別に接合した第1の枠体部材10Aが得られる。尚、該枠体部材10Aは、その周囲に矩形枠状の耳部(図示せず)を併設している形態でも良い。
尚、上記枠体部材10Aの下側に前記素子搭載済みベース板40を接合することによって、前記発光装置ユニット50aが得られる。
以上のような第1の枠体部材10Aによれば、前記効果(1),(2)が得られる。
以下において、前記第1の枠体部材10Aおよび第1の発光装置1aの製造方法について説明する。
予め、アルミナなどのセラミック粉末、バインダ樹脂、溶剤、および可塑剤などを適量ずつ配合してセラミックスラリーを作製し、該セラミックスラリーをドクターブレード法により、シート状に成形することで、図6(A)に示すように、対向する表面13および裏面14を有するセラミックグリーンシート(絶縁性の平板、以下、単にグリーンシートと称する)12gと、対向する表面22および裏面23を有するグリーンシート21gと、を得た。
上記グリーンシート12g,21gは、前記発光装置1aごとの領域の境界である仮想の中間線(面)15,25により、縦横に複数の製品領域(pa)に区分されていると共に、各辺の外周側に沿って耳部12m,21mを有している。
先ず、上記グリーンシート12g,21gに対して、図示しないパンチピンと該パンチピンの先端部を受け入れる透孔を有するダイとを併用する打ち抜き加工を施した。
その結果、図6(B)に示すように、前記グリーンシート12gには、前記表面13と裏面14との間を平面視で矩形状に貫通し、且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔16aが形成された。また、前記グリーンシート21gには、前記表面22と裏面23との間を平面視で矩形状に貫通し、且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔24aが形成された。上記貫通孔16aと貫通孔24aとは、平面視において同じ形状および寸法であり、且つ互いに重複していた。
尚、上記貫通孔16a,24a同士ごとの間、および貫通孔16a,24aと耳部12m,21mの外側面とに挟まれた図示で幅方向の中間位置には、前記中間線15,25が位置していた。
複数の貫通孔16a,24aが形成された前記グリーンシート12g,21gを焼成した結果、図6(C)に示すような第1枠体11Aおよび第2枠体20Aが得られた。尚、第1枠体11Aの厚みは、約500μmであり、第2枠体20Aの厚みは、約200μmであった。
次に、図6(C)に示すように、前記第1枠体11Aの表面13の全面と、第2枠体20Aの裏面23の全面に、前記ロウ材を塗布した状態で、これらをホウ珪酸ガラスからなり且つ透光性を有する平板17の下面19と上面18とに対して、個別にロウ付けして接合した。
その結果、図示のように、上記平板17の下面19および上面18に、上記第1枠体11Aおよび第2枠体20Aを、これらの複数の貫通孔16a,24aを平面視で互いに重複させ、個別に接合した第1の枠体部材10Aが得られた。
一方、前述と同じ方法によって、図6(D)に示すように、グリーンシート41gを得た。該グリーンシート41gには、図示のように、前記底部板41aに対応する複数の製品領域pa同士の間と、外周側の製品領域paと耳部41mとの間をそれぞれ区分し、且つ平面視が格子枠形状を呈する仮想の境界線44が予め設定されている。
上記グリーンシート41gにおける所定の位置ごとに対し、小径のパンチピンと小径の透孔を有するダイとを用いる打ち抜き加工を施して、複数のビアホール(図示せず)を形成した後、各ビアホール内に、WあるいはMo粉末を含む導電性ペーストを充填して、未焼成である複数のビア導体47を形成した。
次に、前記グリーンシート41gの表面42および裏面43における所定の位置ごとに対し、前記同様の導電性ペーストをスクリーン印刷して、未焼成である複数の素子搭載端子45、および複数の外部接続端子46を個別に形成した。
次いで、上記グリーンシート41gを、素子搭載端子45、外部接続端子46、およびビア導体47と共に同時に焼成した。引き続き、外部に露出する上記素子搭載端子45の表面と、外部接続端子46の表面とに対して、所要の金属メッキを施して、例えば、NiおよびAuのメッキ膜を順次被覆した。
更に、前記製品領域paごとにおける複数の素子搭載端子45同士に上方に跨って、LED素子48を前記同様のロウ付けにより個別に搭載した。
その結果、図6(E)に示すように、対向する表面42および裏面43を有し、且つセラミックからなるベース板41と、該ベース板41の追って前記発光装置1aとなる製品領域paごとに、複数の素子搭載端子45、複数の外部接続端子46、および複数のビア導体47を備えた素子搭載済みベース板40が得られた。尚、上記ベース板41の厚みは、約500μmであった。
次いで、前記素子搭載済みベース板40におけるベース板41の表面42に対し、前記第1枠体11Aの裏面14の全面に前記と同じ接着剤を塗布した前記枠体部材10Aを、平面視で該第1枠体11Aの中間線15,25と、上記ベース板41の境界線44とが一致するように積層して、接着することにより、上記素子搭載済みベース板40の上側に前記第1の枠体部材10Aを接合した。
その結果、図6(F)に示すように、上側の枠体部材10Aと、下側の素子搭載済みベース板40とが一体に接合され、平面視で複数の前記発光装置1aを縦横に併有すると共に、これらの周囲に耳部12m,21m,41mを付設している前記同様の発光装置ユニット50aが得られた。
そして、上記発光装置ユニット50aに対し、前記中間線15,25および境界線44ごとに沿って、図示しない高速回転する丸形カッターを厚み方向および平面方向に沿うと共に、前記第2枠体20Aの表面22から前記ベース板41の裏面43に達するように、直線状で且つ全体が平面視で格子形状になるように挿入するダイシング加工を行った。この際、上記カッターの使用に伴う振動や衝撃は、前記透光性を有する平板17の上面18および下面19に第1枠体11Aおよび第2枠体20Aが個別に接合されていたので、前記貫通孔16a,24aの内側ごとに位置する上記平板17の部分に対しては、著しく抑制されていた。
その結果、図6(G)に示すように、前記カッターによる切断面5ごとが前記本体2aの側面5になる複数の発光装置1aを製造することができた。尚、切断して切除された前記耳部1m(12m,21m,41m)は、廃棄される。
図7(A)は、前記第1の枠体部材10Aにおける第2枠体20Aの表面22側から、該第1枠体11Aと第2枠体20Aとの枠片ごとの中間線の線15,25に沿って、レーザーLを照射して分割溝grを形成する工程を示す。
その結果、図7(B)に示すように、上記第2枠体20Aの表面22側から中間線の線15,25に沿っており、且つ最深部が第1枠体11A内に達する断面がV字形状の分割溝grが、平面視で格子枠形状にして形成された枠体部材10Aが得られた。
尚、上記分割溝grは、平板17の上面18と下面19とを、第1枠体11Aと第2枠体20Aとに挟まれているので、丸刃のカッター(図示せず)を用いて形成しても、上記平板17に割れや欠けを生じることなく、容易に形成することが可能である。
図7(C)は、上記分割溝grが形成された枠体部材10Aと、前記素子搭載済みベース板40とを接合した発光装置ユニット50aを示す。
尚、上記分割溝grは、予め製作した発光装置ユニット50aに対し、第2枠体20Aの表面22側から中間線の線15,25に沿って、レーザーLを照射するか、あるいはカッターを挿入することによって形成しても良い。
また、図7(D)に示すように、前記レーザーLの照射あるいはカッターの挿入によって、枠体部材10Aに前記と同じ分割溝gr1を形成し、更に、素子搭載済みベース板40の裏面43側に開口する分割溝gr2を形成した発光装置ユニット50aとしても良い。
上記分割溝gr,gr1,gr2を含む形態の発光装置ユニット50aにした場合には、前記複数の発光装置1aに分割する工程を、比較的少ない剪断力の曲げ加工によって行うことが可能となる。
以上のような第1の発光装置1aの製造方法によれば、前記効果(4)を奏することができる。
また、前記のような第1の枠体部材10Aの製造方法によれば、前記効果(5)を奏することが可能となる。
更に、前記分割溝gr,gr1,gr2を含む形態の発光装置ユニット50aを形成した場合、前記分割工程を一層容易に行うことができる。
図8(A)は、前記とは異なる形態の発光装置ユニット50bを示す部分平面図、図8(B)は、その垂直断面図である。
かかる発光装置ユニット50bは、図8(A),(B)に示すように、LED素子48で例示される前記素子搭載済みベース板40の表面42上に、第1の枠体部材10Bを接合したものである。かかる第1の枠体部材10Bは、平面視が長方形状で且つ四隅の内隅部にアールを付けた形状である複数の貫通孔16bを格子状に形成した第1枠体11Bと、前記と同じ透光性を有する平板17と、平面視が長方形状である大きな複数の貫通孔24bを格子状に形成した第2枠体20Bと、を積層して接合したものである。
以上のように、第2枠体20Bの貫通孔24bにおける長辺(径)方向および短辺(径)方向の寸法を、第1枠体11Bの貫通孔16bよりも相対的に大きくすることで、追って得られる発光装置1bには、前記効果(3)に加え、搭載したLED素子48から光の放射を広角度で行える。
図9(A)は、前記とは更に異なる形態の発光装置ユニット50cを示す部分平面図、図9(B)は、その部分垂直断面図である。
かかる発光装置ユニット50cは、図9(A),(B)に示すように、LED素子48で例示される前記素子搭載済みベース板40の表面42の上方に、第1の枠体部材10Cを接合したものである。かかる第1の枠体部材10Cは、平面視が比較的小さな楕円形状である複数の貫通孔16cを格子状に形成した第1枠体11Cと、前記と同じ透光性を有する平板17と、平面視が前記同様の矩形状であり且つ比較的大きな複数の貫通孔24bを格子状に形成した第2枠体20Bと、を前記同様に積層して接合したものである。
以上のように、第2枠体20Bの貫通孔24bにおける長軸(径)方向の寸法が、第1枠体11Cの貫通孔16cよりも大きいので、追って得られる第1の発光装置1cでも、前記効果(3)に加え、搭載したLED素子48から光の放射を広角度で行うことができる。
尚、前記第1の枠体部材10B,10Cや、これらを用いて製造される第1の発光装置1b,1cも、前述した方法によって製造することができる。
図10(A)は、前記とは別形態の発光装置ユニット50dを示す部分平面図である。
上記発光装置ユニット50dは、図10(A)に示すように、LED素子48で例示される前記素子搭載済みベース板40の表面42の上方に、第2の枠体部材10Dを接合したものである。該第2の枠体部材10Dは、複数の貫通孔16bを併有する前記同様の第1枠体11Bと、前記と同じ透光性を有する平板17と、該平板17の上面18上に前記第1枠体11Bの前記製品領域paごとの短辺に沿った中間線15に沿っており、且つ前記と同じセラミックからなる互いに平行な複数の帯状部材(第3部材の枠片)26と、を積層して接合したものである。
上記帯状部材26は、対向する表面および裏面を有し、該帯状部材26の中間線25は、平面視において上記第1枠体11Bの中間線15と平面視で一致するように、上記接合が成されている。
前記複数の帯状部材26は、前記グリーンシート21gを打ち抜き加工し、互いに平行な複数の細長い貫通孔の両端部を前記耳部21mで接続したものを焼成して形成しても良い。あるいは、予め、所定の帯形状に成形した複数の帯状部材26を焼成した後、これらを個別に前記平板17の上面18に接合しても良い。
尚、前記第2の枠体部材10Dは、上述の各工程を含め、前述した製造方法に準じて製造することができる。
図10(B)は、前記発光装置ユニット50dを前記分割工程により、分割して得られる第2の発光装置1dを示す斜視図である。
第2の発光装置1dは、前記と同じLED素子48を搭載した底部板41aと、その上面42に接合された枠体10dと、を備えている。該枠体10dは、透光性を有する蓋板17の下面19に接合した第1枠11bと、前記蓋板17の上面19において対向する一対の短辺に沿って接合B1した左右一対で且つ互いに平行な帯状部片27と、を備えている。かかる帯状部片27は、前記帯状部材26を前述した製造方法の前記分割工程で長手方向に沿って2分割したものである。
尚、前記帯状部材26は、前記製品領域paごとの対向する一対の長辺に沿った中間線15に沿っている形態としても良く、この場合、前記帯状部片27も、前記発光装置1dにおいて対向する一対の長辺に沿った形態となる。
また、上記第1枠11bは、前記第1枠体11Bを分割したものである。
更に、前記第2の発光装置1dも、上述の工程を含め、前述した製造方法に準じて製造することができる。
図11(A)は、前記とは別異な形態の発光装置ユニット50eを示す部分平面図である。
上記発光装置ユニット50eは、図11(A)に示すように、LED素子48で例示される前記素子搭載済みベース板40の表面42の上方に、第2の枠体部材10Eを接合したものである。かかる第2の枠体部材10Eは、平面視が正方形状である複数の前記製品領域paごとに平面視が円形である複数の貫通孔16eを形成した第1枠体11Eと、前記と同じ透光性を有する平板17と、当該平板17の上面18において、上記第1枠体11Bの前記製品領域paごとを区分する縦横の中間線15の交点付近ごとの上方に接合した平面視が正方形を呈する複数の小片(第3部材の枠片)28と、を備えている。各小片28も、前記と同じセラミックからなり、それぞれの中間線(対角線)25が、平面視で前記縦横の中間線15に個別に一致すると共に、互いに対称に配置されている。
尚、上記小片28は、前記グリーンシート21gを打ち抜き加工または型抜き加工したものを、前記平板17の上面18における所定に位置ごとに、例えば、図示ない吸着手段によって配置され、その中間線(対角線)25と、前記第1枠体11eの中間線15とを、平面視で一致するように接合したものである。
尚、前記第2の枠体部材10Eも、上述の工程を含め、前述した製造方法に準じて製造することができる。
図11(B)は、前記発光装置ユニット50eを前記分割工程により、分割して得られる第2の発光装置1eを示す斜視図である。
上記第2の発光装置1eは、前記LED素子48を搭載した底部板41aと、その上面42に接合B2された枠体10eと、を備えている。該枠体10eは、透光性を有する蓋板17の下面19に接合した第1枠11eと、前記蓋板17の上面19における四隅ごとに接合された平面視が直角三角形を呈する複数の小片(第3部片)29、を備えている。
上記小片29は、前記分割工程において、前記小片28を平面視で均等に4分割したものであると共に、互いに対称に配置されている。尚、上記第1枠11eは、前記第1枠体11Eを分割したものである。
尚、上記第2の発光装置1eも、上述の工程を含め、前述した製造方法に準じて製造することができる。
図12(A)は、更に別形態の発光装置ユニット50fを示す部分平面図である。
上記発光装置ユニット50fは、図12(A)に示すように、LED素子48で例示する前記素子搭載済みベース板40の表面42の上方に、第2の枠体部材10Fを接合したものである。かかる第2の枠体部材10Fは、平面視が正方形状である複数の前記製品領域paごとに平面視が正方形状で四隅にアールを付けた複数の貫通孔16fを形成した第1枠体11Fと、前記透光性を有する平板17と、該平板17の上面18において、上記第1枠体11Bの前記製品領域paごとを区分する縦横の中間線15の交点付近ごとの上方に接合した平面視が比較的小さな円形を呈する複数の小片(第3部材の枠片)30と、を備えている。
上記小片30も、前記小片28と同様に製作され、且つ前記平板17に接合されたものであると共に、互いに対称に配置されている。
尚、前記第2の枠体部材10Fも、上述の工程を含め、前述した製造方法に準じて製造することができる。
図12(B)は、前記発光装置ユニット50fを前記分割工程により、分割して得られた第2の発光装置1fを示す斜視図である。
上記第2の発光装置1fは、前記LED素子48を搭載した底部板41aと、その上面42に接合された枠体10fと、を備えている。該枠体10fは、透光性を有する蓋板17の下面19に接合した第1枠11fと、前記蓋板17の上面19における四隅に接合された平面視が4分の1の円形(扇形状)を呈する複数の小片(第3部片)32、を備えている。かかる小片32は、前記分割工程において、前記小片30を平面視で均等に4分割したものであると共に、互いに対称に配置されている。
尚、上記第1枠11fは、前記第1枠体11Fを分割したものである。
また、上記第2の発光装置1fも、上述の工程を含め、前述した製造方法に準じて製造することができる。
図13(A)は、更に別異な形態の発光装置ユニット50gを示す部分平面図である。
上記発光装置ユニット50gは、図13(A)に示すように、LED素子48で例示する前記素子搭載済みベース板40の表面42の上方に、第2の枠体部材10Gを接合したものである。かかる第2の枠体部材10Gは、複数の前記貫通孔16fを形成した前記と同じ第1枠体11Fと、前記透光性を有する平板17と、該平板17の上面18において、上記第1枠体11Fの前記製品領域paごとを区分する縦横の中間線15のごとの中間部分に沿って接合され、且つ平面視が細長い長方形を呈する複数の小片(第3部材の枠片)34と、を備えている。
上記小片34は、その幅方向の中間線25が、平面視で前記第1枠体11Eの中間線15と一致するように、前記接合が成されていると共に、互いに対称に配置されている。
尚、前記第2の枠体部材10Gも、上述の工程を含め、前述した製造方法に準じて製造することができる。
図13(B)は、前記発光装置ユニット50gを前記分割工程により、分割して得られた第2の発光装置1gを示す斜視図である。
第2の発光装置1gは、前記LED素子48を搭載した底部板41aと、その上面42に接合された枠体10gと、を備えている。該枠体10gは、透光性を有する蓋板17の下面19に接合した前記第1枠11fと、前記蓋板17の上面19における四片の中間部分ごとに接合された平面視が細長い複数の小片(第3部片)36、を備えている。
上記小片36は、前記分割工程において、前記小片34を平面視で長手方向に沿って2分割したものであると共に、互いに対称に配置されている。
尚、上記第2の発光装置1gも、上述の工程を含め、前述した製造方法に準じて製造することができる。
以上において説明した前記発光装置ユニット50b〜50gに用いた第2の枠体部材10B〜10Gによっても、前記効果(1),(2)を得ることができる。
また、前記のような第2の発光装置1b〜1gによっても、前記効果(3)を得ることが可能である。
更に、前記発光装置ユニット50b〜50gおよび第2の発光装置1b〜1gも、前述した製造方法に準じて製造することができる。
また、前記第1枠体11B,11Cの上方に、前記平板17を挟んで、複数の前記小片(第3部材)26,28,30,34を前記に準じて接合した第2の枠体部材(10X)を形成しても良い。
更に、前記第2の枠体部材10D〜10Gにおいて、前記形態とは異なる形態である複数の小片(第3部材)26,28,30,34を接合しても良い。
本発明は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。
例えば、前記第1および第2の枠体部材における第1枠体、第2枠体、第3部材、および素子搭載済みベース板の前記ベース板は、例えば、ガラス−セラミックなどの低温焼成セラミック、あるいは、エポキシ系などの合成樹脂の積層体(互いに重ね塗りした形態や、コア基板の重ね塗りした形態)からなるものとしても良い。これらの場合、前記素子搭載端子、外部接続端子、およびビア導体の導体には、AgまたはCuの一方または双方を含む合金を用いる。
また、前記第1および第2の枠体部材の第1枠体、および第1および第2の発光装置の第1枠に形成する貫通孔は、平面視が長円形状を呈する形態、あるいは、全体が円錐形状、長円錐形状、あるいは楕円錐形状を呈する形態としても良い。
更に、前記透光性を有する平板17および蓋板17は、透光性セラミック、透光性樹脂、あるいは波長変換材料からなるものとしても良い。
また、第1および第2の発光装置は、前記底部板41aの表面43の周辺に沿って側壁を立設させ、該側壁の上面に前記第1枠体の裏面を接合した形態としても良い。
更に、第2の枠体部材10D〜10Gにも、前記分割溝gr,gr1を前記と同様に形成しても良い。
加えて、第1および第2の枠体部材は、前記底部板41aの表面42側の中央部に、任意数の水晶振動子、LD素子、ICチップ、半導体素子、CMOS素子などの電子部品を搭載した電子装置、およびその製造方法に対して、適用することも可能である。
本発明によれば、発光素子や電子部品をガラスなどの透光性を有する蓋板で封止した発光装置や電子装置を、複数のトレイ内ごとに個別に収容し且つこれらのトレイを積み重ねた場合でも、上記透光性を有する蓋板となる平板を傷付きを防げる枠体部材、該部材を用いた発光装置、およびこれらの製造方法を確実に提供することが可能となる。
1a〜1g…………発光装置
5……………………側面/切断面
10A〜10G……枠体部材
11A〜11F……第1枠体
11a〜11g……第1枠
13,22,42…表面
14,23,43…裏面
15,25…………中間線(面)
16a〜16f……貫通孔
17…………………透光性を有する平板/蓋板
18…………………上記平板/蓋板の上面
19…………………上記平板/蓋板の下面
20A,20B……第2枠体
24a,24b……貫通孔
26…………………帯状部材(第3部材)
27…………………帯状部片
28,30,34…小片(第3部材)
29,32,36…小片(第3部片)
40…………………素子搭載済みペース板
41a………………底部板
44…………………境界線(面)
48…………………LED素子(発光素子)
50a〜50g……発光装置ユニット
pa…………………製品領域
gr,gr1………分割溝

Claims (10)

  1. 上面および該上面に対向する下面を備えた透光性を有する平板と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における下面に接合され、上記表面と上記裏面との間を貫通し、且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における上面において、平面視で上記第1枠体と重複する位置に接合されていると共に、上記表面と上記裏面との間を貫通し且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第2枠体と、を備えてなる、
    ことを特徴とする枠体部材。
  2. 前記第1枠体と第2枠体とは、平面視におけるそれぞれの前記貫通孔の形状または該貫通孔の径方向の大きさが同じであるか、相違している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の枠体部材。
  3. 上面および該上面に対向する下面を備えた透光性を有する平板と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における下面に接合され、上記表面と上記裏面との間を貫通し、且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における上面において、平面視で上記第1枠体と重複する位置に接合されている第3部材と、を含み、
    上記第3部材は、前記透光性を有する平板の上面において対向する一対の辺に沿った複数の帯状部材であるか、あるいは、上記平板の上面の周辺において互いに対称に配置された複数の小片である、
    ことを特徴とする枠体部材。
  4. 表面および裏面を有する絶縁材からなり、平面視が矩形状の前記表面の中央部に発光素子を搭載した底部板と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記底部板の表面における周辺上に沿って接合され、且つ単一の貫通孔を内設する第1枠と、
    対応する上面および下面を有し、上記第1枠の表面に前記下面が接合され、且つ該第1枠の表面に開口する上記貫通孔の開口部を閉塞する平面視が矩形状を呈し、且つ透光性を有する蓋板と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する蓋板の上面において、平面視で上記第1枠と重複する位置に接合され、且つ上記透光性を有する蓋板の上面を露出させる単一の貫通孔を内設する第2枠体と、を備えてなる、
    ことを特徴とする発光装置。
  5. 表面および裏面を有する絶縁材からなり、平面視が矩形状の前記表面の中央部に発光素子を搭載した底部板と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記底部板の表面における周辺上に沿って接合され、且つ単一の貫通孔を内設する第1枠と、
    対向する上面および下面を有し、上記第1枠の表面に前記下面が接合され、且つ該第1枠の表面に開口する上記貫通孔の開口部を閉塞する平面視が矩形状を呈し、且つ透光性を有する蓋板と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する蓋板の上面において、平面視で上記第1枠と重複する位置に接合され、互いに平行または対称に配置された一対の帯状部片または複数の小片からなる第3部片と、を備えてなる、
    ことを特徴とする発光装置。
  6. 上面および該上面に対向する下面を備えた透光性を有する平板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における下面に接合され、上記表面と上記裏面との間を貫通し、且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における上面で且つ平面視で上記第1枠体と重複する位置に接合されていると共に、上記表面と上記裏面との間を貫通し且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第2枠体と、を備えてなる枠体部材の製造方法であって、
    上記透光性を有する平板の下面および上面における平面視で重複する位置に対し、表面および裏面を有する絶縁材からなり、平面視が格子枠形状を呈するように上記表面と上記裏面との間を貫通し且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体および第2枠体を個別に接合する工程を、含む、
    ことを特徴とする枠体部材の製造方法。
  7. 前記透光性を有する平板の下面および上面における平面視で重複する位置に対し、前記第1枠体および第2枠体を個別に接合する工程の後に、前記第2枠体の表面側から第1枠体および第2枠体における枠片ごとの幅方向の中間線に沿っており、且つ最深部が第1枠体の内部に達する分割溝を形成する工程を有している、
    ことを特徴とする請求項6に記載の枠体部材の製造方法。
  8. 上面および該上面に対向する下面を備えた透光性を有する平板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における下面に接合され、上記表面と上記裏面との間を貫通し、且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する平板における上面において、平面視で上記第1枠体と重複する位置に接合されている第3部材と、を備えてなる枠体部材の製造方法であって、
    上記透光性を有する平板の下面および上面における平面視で重複する位置に対し、上記第1枠体および互いに平行な複数の帯状部材または互いに対称に配置される複数の小片からなる第3部材を個別に接合する工程を、含む、
    ことを特徴とする枠体部材の製造方法。
  9. 上面および下面を有する絶縁材からなり、平面視が矩形状の上面の中央部に発光素子を搭載した底部板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、前記底部板の上面における周辺上に沿って接合され、且つ単一の貫通孔を内設する第1枠と、対応する上面および下面を有し、上記第1枠の表面に前記下面が接合され、且つ該第1枠の表面に開口する上記貫通孔の開口部を閉塞する平面視が矩形状を呈し、且つ透光性を有する蓋板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する蓋板の上面において、平面視で上記第1枠と重複する位置に接合され、且つ上記透光性を有する蓋板の上面を露出させる単一の貫通孔を有する第2枠と、を備えた発光装置の製造方法であって、
    表面および裏面を有する絶縁材からなる平板に打ち抜き加工を施して、上記表面と裏面との間を貫通し且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体および第2枠体を形成する工程と、
    透光性を有する平板における下面と上面とにおける平面視で重複する位置に上記第1枠体および第2枠体を個別に接合して枠体部材を形成する工程と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなるベース板において、平面視が矩形状である複数の製品領域ごとの底部板における上面の中央部に発光素子を搭載して、素子搭載済みベース板を形成する工程と、
    上記素子搭載済みベース板の上面における上記製品領域の底部板同士間の境界線と、上記枠体部材の第1枠体および第2枠体における枠片ごとの幅方向の中間線とが平面視で一致するように、上記素子搭載済みベース板の上面に上記枠体部材を接合して、上記各発光素子が上記第1枠体の枠片と上記透光性を有する平板とにより閉塞され、且つ該透光性を有する平板の上面に上記第2枠体が接合された複数の発光装置を格子状に併有する発光装置ユニットを形成する工程と、
    上記発光装置ユニットにおいて、上記第1枠体および第2枠体の上記枠片ごとの厚み方向における中間線に沿って、上記素子搭載済みベース板の裏面に達する切断面を平面視で格子枠形状に形成することにより、表面の中央部に発光素子が搭載された底部板、単一の上記貫通孔を内設する第1枠、上記透光性を有する蓋板、および第2枠からなる複数の発光装置に分割する工程と、を含む、
    ことを特徴とする発光装置の製造方法。
  10. 上面および下面を有する絶縁材からなり、平面視が矩形状の上面の中央部に発光素子を搭載した底部板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、前記底部板の上面における周辺上に沿って接合され、且つ単一の貫通孔を内設する第1枠と、対応する上面および下面を有し、上記第1枠の表面に前記下面が接合され、且つ該第1枠の表面に開口する上記貫通孔の開口部を閉塞する平面視が矩形状を呈し、且つ透光性を有する蓋板と、表面および裏面を有する絶縁材からなり、上記透光性を有する蓋板の上面において、平面視で上記第1枠と重複する位置に接合され、互いに平行な一対の帯状部材または対称に配置された複数の小片からなる第3部材と、を備えた発光装置の製造方法であって、
    表面および裏面を有する絶縁材からなる平板に打ち抜き加工を施して、上記表面と裏面との間を貫通し且つ平面視で格子状に配置された複数の貫通孔を有する第1枠体を形成する工程と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなる平板に打ち抜き加工または型抜き加工を施して、一対の帯状部材または複数の小片からなる第3部材を形成する工程と、
    透光性を有する平板における下面と上面とにおける平面視で重複する位置に上記第1枠体および第3部材を個別に接合して枠体部材を形成する工程と、
    表面および裏面を有する絶縁材からなるベース板において、平面視が矩形状である複数の製品領域ごとの底部板における上面の中央部に発光素子を搭載して、素子搭載済みベース板を形成する工程と、
    上記素子搭載済みベース板の上面における上記製品領域の底部板同士間の境界線と、上記枠体部材の第1枠体および第3部材における枠片ごとの幅方向の中間線とが平面視で一致するように、上記素子搭載済みベース板の上面に上記枠体部材を接合して、上記各発光素子が上記第1枠体の枠片と上記透光性を有する平板とにより閉塞され、且つ該透光性を有する平板の上面において、対向する一対の辺に沿った一対の帯状部材または互いに対称に配置される複数の小片からなる上記第3部材が接合された複数の発光装置を格子状に併有する発光装置ユニットを形成する工程と、
    上記発光装置ユニットにおいて、上記第1枠体および第3部材の上記枠片ごとの厚み方向における中間線に沿って、上記素子搭載済みベース板の裏面に達する切断面を平面視で格子枠形状に形成することにより、表面の中央部に発光素子が搭載された底部板、単一の上記貫通孔を内設する第1枠、上記透光性を有する蓋板、および第3部片からなる複数の発光装置に分割する工程と、を含む、
    ことを特徴とする発光装置の製造方法。
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