JP2007042768A - 配線基板集合体 - Google Patents

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誠 永井
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久 若子
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雅仁 森田
Atsushi Uchida
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Abstract

【課題】平面視が長方形を呈する配線基板やパッケージを多数個取りするために用いられ、個々の配線基板に切断・分離する際におけるダメージを確実に低減でき且つ平面視が長方形の配線基板集合体を提供する。
【解決手段】平面視が一対の長辺4と一対の短辺5とからなる長方形を呈する集合体本体2と、かかる集合体本体2の平面方向で且つその縦・横方向に沿って併設され、平面視が一対の長辺12と一対の短辺13とからなる長方形を呈する複数の配線基板10と、を含み、かかる複数の配線基板10の各短辺13は、上記集合体本体2の長辺4と平行とされている、配線基板集合体1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、平面視が長方形の配線基板やパッケージを多数個取りするために用いられ且つ平面視で長方形を呈する配線基板集合体に関する。
セラミックや低温焼成のガラス−セラミックからなる配線基板は、縦・横の平面方向に沿って多数個を併設した大版タイプである多数個取り用の配線基板集合体において、個々の基板本体、内部配線、パッドなどの表面導体などをそれぞれの工程で形成した後、切断溝に沿って切断・分離することで製造されている。
ところで、個々の配線基板やパッケージが平面視で長方形を呈する場合、これらを多数個取りするための配線基板集合体は、その長方形における一対の長辺と多数の配線基板やパッケージごとの各長辺とが平行になるように配置している。
例えば、長方形のパッケージを縦・横方向に沿って併設する際、これらパッケージの各長辺が、これらを有し且つ平面視が長方形を呈する配線基板集合体の一対の長辺と平行になるように、周辺の耳部を含めて、当該配線基板(パッケージ)集合体に併設される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−281994号公報(第1〜12頁、図4(c))
前記配線基板集合体では、個々の配線基板同士の間および配線基板と耳部との間に沿って、片面側または両面側から断面ほぼV字形の分割溝が格子模様にして形成され、各配線基板を製作した後で、かかる分割溝に沿って剪断力を与えることにより、上記配線基板集合体を分離して、個々の配線基板を得ている。
しかしながら、前記特許文献1の配線基板集合体のように、平面視が長方形の配線基板(パッケージ)の各長辺を、平面視が長方形を呈する配線基板集合体の一対の長辺と平行になるように配設すると、複数の配線基板ごとの長辺に沿った切断溝に沿って、上記集合体を切断・分離する際に、大きな剪断力を必要とする。
かかる大きな剪断力は、個々の配線基板の各長辺に沿って作用するため、切断後の破断面における微細な凹凸によるダメージが配線基板ごとの長辺付近に著しく影響し易くなる。例えば、平面視が長方形の配線基板で且つかかる長方形と長軸が平行な長円形のキャビティが形成されている場合、当該キャビティにおける一対の長辺に沿って、切断時の微細な凹凸によるダメージが及ぶため、キャビティの一部が欠けやすくなり、歩留まりも低下し易くなる、という問題があった。
本発明は、前記背景技術において説明した問題点を解決し、平面視が長方形を呈する配線基板やパッケージを多数個取りするために用いられ、個々の配線基板に切断・分離する際におけるダメージを確実に低減でき且つ平面視が長方形の配線基板集合体を提供する、ことを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、前記課題を解決するため、平面視が長方形の配線基板集合体における一対の長辺に対し、平面視が長方形を呈する多数の配線基板ごとの各短辺を、平行となるように配置して、切断・分離時ごとに要する剪断力を抑制する、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明の配線基板集合体(請求項1)は、平面視が一対の長辺と一対の短辺とからなる長方形を呈する集合体本体と、かかる集合体本体の平面方向で且つその縦・横方向に沿って併設され、平面視が一対の長辺と一対の短辺とからなる長方形を呈する複数の配線基板と、を含み、かかる複数の配線基板の各短辺は、上記集合体本体の長辺と平行とされている、ことを特徴とする。
これによれば、長手(長辺)方向に沿って隣接する複数の配線基板の各長辺に沿って、前記集合体本体を切断・分離しようとすると、複数の配線基板ごとのかかる長辺は、当該集合体本体の短辺と平行となり、且つ集合体本体の長辺よりも短くなる。このため、複数の配線基板の各長辺に沿って、集合体本体を切断・分離する際に要する剪断力を比較的小さくできると共に、分離された個々の配線基板の長辺に生じる破断面の微細な凹凸によるダメージを抑制し易くなる。一方、複数の配線基板の各短辺に沿って、前記集合体本体を切断・分離する際には、比較的大きな剪断力を要するが、個々の配線基板では距離の短い短辺であるため、分離された各配線基板の短辺に生じる破断面の微細な凹凸によるダメージを小さくすることできる。従って、多数個取りによて、品質が安定した配線基板を歩留まり良く得ることができる。
尚、複数の配線基板を含む前記配線基板集合体は、縦・横方向に併設された複数の配線基板の周辺に沿って、耳部を有すると共に、セラミックまたは低温焼成の一種であるガラス−セラミックなどからなる。上記セラミックは、アルミナ、窒化アルミニウム、ムライト、窒化珪素などであり、上記ガラス−セラミックは、ガラス−アルミナ、ガラス−窒化アルミニウム、ガラス−ムライトなどである。
また、配線基板集合体の上記耳部には、位置決め用の貫通孔や識別用標識、あるいは、メッキ電源との接続用の凹部導体などが適所に形成されている。
更に、前記配線基板には、次述する電子部品を実装するためのキャビティを有する形態や、かかるキャビティに電子部品を密封するためのパッケージ、あるいは、平坦な表面を含むほぼ直方体を呈する形態も含まれる。
また、前記配線基板集合体において、周辺の耳部とこれに隣接する配線基板、および互いに隣接する配線基板同士の間には、これらを区画する切断予定線の他、後述する切断溝が平面視で格子模様を呈するようにして形成されている。
更に、前記「長方形」とは、配線基板集合体では、短辺の長さが1に対し、長辺の長さが1.1以上のものを指し、個々の配線基板やパッケージでは、短辺の長さが1に対し、長辺の長さが1.2以上のものを指す。
また、本発明には、前記複数の配線基板は、ほぼ直方体を呈する基板本体と、かかる基板本体の表面に開口し且つ平面視がほぼ長方形、長円形、ほぼ長円錐形、楕円形、またはほぼ楕錐円形を呈するキャビティとを備え、上記長方形の長辺、あるいは、上記長円形、ほぼ長円錐形、楕円形、またはほぼ楕円錐形の長軸は、前記集合体本体の短辺と平行である、配線基板集合体(請求項2)も含まれる。
これによれば、隣接する複数の配線基板の各長辺に沿って、前記集合体本体を切断・分離しようとすると、複数の配線基板ごとのキャビティの長軸と平行な長辺は、当該集合体本体の短辺と平行であり、且つ集合体本体の長辺よりも短くなる。このため、複数の配線基板の各長辺に沿って、集合体本体を切断・分離する際に要する剪断力を比較的小さくできると共に、分離される個々の配線基板の短辺付近に位置するキャビティの両端部に及ぶ切断時の微細な凹凸によるダメージを抑制し易くなる。従って、多数個取りにより表面に前記何れかの形態のキャビティが開口する配線基板を、安定した品質で歩留まり良く得ることができる。
尚、前記配線基板は、その基板本体の表面、キャビティの底面、および基板本体の裏面にパッドや接続端子などの表面導体を有し、基板本体の内部には、表面導体と導通する内部配線やビア導体が形成されている。
また、前記キャビティは、底面とその周辺から垂直または斜め上方に立設する側面とからなり、上記底面に実装する電子部品には、ICチップなどの他、水晶振動子、SAWフィルタ、センサ素子、あるいは、発光ダイオードや半導体レーザなどの発光素子も含まれる。かかる発光素子を実装する場合には、キャビティの側面には、光反射用の金属メッキ膜が被覆される。
付言すれば、本発明には、前記配線基板同士の間に形成され且つ一対の長辺と一対の短辺とからなる平面視が長方形の切断溝により定まる個別の配線基板の切断寸法は、当該配線基板の外形寸法よりも小さく設定されている、配線基板集合体も含まれ得る。これによる場合、切断溝に沿って配線基板集合体を切断した際に、長辺や短辺の切断面に生じる微少な凹凸を、配線基板の外形寸法(製品寸法)の公差の範囲内に容易に納めることが可能となる。尚、配線基板の切断寸法と外形寸法との差は、例えば、数μm〜数10μmの範囲で適宜選定される。
更に、本発明には、前記切断溝は、前記集合体本体の表面および裏面の少なくとも一方から格子模様にして形成されている、配線基板集合体も含まれ得る。
これによる場合、前述したダメージを受けにくい配線基板を安定した品質と高い歩留まりとをもって多数個取りすることが可能となる。
以下において、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の一形態である配線基板集合体1を示す平面図、図2は、図1中のX−X線の矢視に沿った断面図、図3は、図1中のY−Y線の矢視に沿った断面図である。尚、図3は、作図の便宜上から上記集合体1を途中で分割している。
配線基板集合体1は、図1〜図3に示すように、平面視が長方形の集合体本体2と、かかる集合体本体2の周辺に沿って位置する四角枠形の耳部3と、かかる耳部3に囲まれ且つ集合体本体2の平面方向で且つ当該平面方向における縦・横方向に沿って併設された複数の配線基板10と、を備えている。
上記集合体本体2は、例えば、アルミナ(セラミック)からなり、一対の長辺4,4と一対の短辺5,5ととからなる長方形の表面6および裏面7を有し、約1mmの厚みを有する。また、上記耳部3には、配線基板集合体1を位置決めするための貫通孔や各種の識別用標識、あるいは、メッキ電源との接続用の凹部導体(何れも図示せず)などが適所に形成されている。
更に、図1〜図3に示すように、配線基板集合体1には、耳部3に囲まれて縦8個×横3個の合計24個の配線基板10が集合体本体2の平面方向で且つ縦・横方向に沿って併設されている。個々の配線基板10は、一対の長辺12,12と一対の短辺13,13とに囲まれた平面視が長方形を呈する表面14および裏面15を有する。
複数の配線基板10は、それらの短辺13が集合体本体2の長辺4と平行となるように、かかる集合体本体2に配設されると共に、複数の配線基板10の長辺12が集合体本体2の短辺5と平行となるように、かかる集合体本体2に配設されている。即ち、個々の配線基板10の長手方向と、集合体本体2の長手方向とは、互いに直交するように配設されている。
図1〜図3に示すように、耳部3とこれに隣接する配線基板10との間、および配線基板10,10の間には、これらの長辺12となる断面ほぼV字形の切断溝8,8aと、短辺13となる断面ほぼV字形の切断溝9,9aと、が集合体本体2の表面6および裏面7に、平面視で格子模様となるように形成されている。尚、対向し合う上記切断溝8,8a,9,9aに囲まれた個々の配線基板10の切断寸法は、長辺12が約3mm、短辺13が約2mm、厚みが約1mmである。
各配線基板10は、図1〜図3に示すように、長方形の表面14および裏面15を有するほぼ直方体である基板本体11と、かかる基板本体11の表面14に開口するキャビティ16とを備えている。かかるキャビティ16は、平面視が長円形の底面17と、その周辺から基板本体11の表面14に向かって斜め上方に広がるほぼ長円錐形の側面18とからなり、かかる側面18の全面には、図示しないWまたはMoなどからなる金属層と、その上に電解メッキされたNiメッキ膜およびAuメッキ膜とからなる光反射層19とが形成されている。
各配線基板10のキャビティ16の底面17には、図示しない発光ダイオード(LED:発光素子)がハンダまたはエポキシ系樹脂を介して実装され、かかる発光ダイオードから発光された光は、前記光反射層19に反射して、外部に放射される。尚、キャビティ16の底面17には、上記発光ダイオードとワイヤーボンディングされるWやMoなどからなるパッド(図示せず)が形成され、基板本体11内には、かかるパッドと導通するWなどからなるビア導体や内部配線(何れも図示せず)が形成されている。また、基板本体11の裏面15には、上記内部配線と導通するWなどからなる接続端子(図示せず)が形成されている。
以上のような配線基板集合体1は、次のようにして製造される。
例えば、アルミナなどのセラミック粒子に樹脂バインダおよび溶剤などを添加したセラミックスラリを、ドクターブレード法によって、厚みが数100μmで平面視が長方形のグリーンシートを複数枚用意する。かかるグリーンシートごとの表面に、WまたはMoなどの金属粉末を含む導電性ペーストを所定パターンで印刷して内部配線を形成すると共に、各グリーンシートを貫通するビアホールに上記同様の導電性ペーストを充填してビア導体を形成する。また、前記配線基板集合体1の最上層側となるグリーンシートには、各配線基板10ごととなる位置に、所定のクリアランスを介したポンチとダイとによる打ち抜き加工で、全体がほぼ長円錐形の貫通孔を形成する。
次いで、前記複数枚のグリーンシートを積層・圧着してグリーンシート積層体を形成した後、その最上層側と最下層側とに位置するグリーンシートに対し、カッタ(ブレーク刃)などの切り欠き治具により、個々の配線基板10の基板本体11に区画し且つこれらと耳部3とを区画する断面V字形の切断溝8,8a,9,9aを、平面視て格子模様となるようにして形成する。
更に、上記グリーンシート積層体を所定の温度および時間で加熱して焼成する。その結果、前記図1〜図3に示した配線基板集合体1を得ることができる。
尚、グリーンシート積層体の最上層側にのみ切断溝8,9を形成した後、上記焼成工程を行うことにより、図4に示すように、集合体本体2の表面6側にのみ切断溝8,9が格子模様にして形成され、裏面7が平坦な配線基板集合体1aを製造することも可能である。
図5は、前記配線基板集合体1における一つの配線基板1およびその付近を拡大した集合体本体2の部分平面図である。
図5に示すように、配線基板10の基板本体11の長辺12および短辺13の長さ(切断寸法)a,bは、こられを形成しつつ包囲する切断溝8,8間、および切断溝9,9間(8a,8a間、9a,9a間)の距離によって定められる。かかる長辺12および短辺13の長さ(切断寸法)a,bは、配線基板集合体1を切断・分割して得られる個々の配線基板1の次述する外形寸法(製品寸法)A,Bよりも、予め数μm〜数10μm小さく設定される場合もある。但し、上記長さa,bおよび外形寸法A,Bは、前述した焼成工程での焼成収縮を考慮してある。
次いで、軸方向の寸法がほぼ長さaである3本の平ロールを、側面視でそれぞれの軸心を三角形の各頂点になるように配設すると共に、各ロールの周面同士が互いに重複する図示しない剪断装置を用意し、各ロールの周面同士の間に配線基板集合体1を、その長辺4,4に沿って通過させる。
その結果、配線基板集合体1は、その長辺4,4と平行な切断溝9,9aに沿って剪断力を受けて切断され、図6に示すような部分集合体2aとなる。この際、前記集合体本体2は、その長辺4に沿った切断溝9,9aに沿って切断されるため、比較的大きな剪断力を要するが、個々の配線基板10では一対の短辺13,13で切断されるため、各短辺13とキャビティ16との間における切断に伴うダメージを短い距離内で且つ小さなものに抑制することが可能となる。
更に、軸方向の寸法がほぼ長さbである3本の平ロールを、側面視でそれぞれの軸心を三角形の各頂点になるように配設すると共に、各ロールの周面同士が互いに重複する図示しない別の剪断装置を用意し、各ロールの周面同士の間に、前記部分集合体2aを、その切断溝8,8aごとに沿って複数回通過させる。この結果、部分集合体2aは、切断溝8,8aに沿った剪断力を受けて、個々の配線基板10に切断・分離される。
あるいは、軸方向の寸法がほぼ長さbである3本の平ロールを有する前記剪断装置における各ロールの周面同士の間に、配線基板集合体1を、その短辺5,5に沿って通過させても良い。
その結果、配線基板集合体1は、その短辺5,5と平行な切断溝8,8aに沿って剪断力を受けて切断され、図7に示すような部分集合体2bとなる。この際、前記集合体本体2は、その短辺5に沿った切断溝8,8aに沿って切断されるため、比較的小さな剪断力で切断されると共に、個々の配線基板10は、一対の長辺12,12に沿って切断される。このため、各長辺12とキャビティ16との間における切断に伴うダメージを比較的小さく抑制することが可能となる。
更に、軸方向の寸法がほぼ長さaである3本の平ロールを有する前記剪断装置における各ロールの周面同士の間に、部分集合体2bを、その切断溝9,9aごとに沿って複数回通過させる。このため、部分集合体2bは、切断溝9,9aに沿った剪断力を受けて、個々の配線基板10に切断・分離される。
その結果、図8の平面図で示すように、一対の長辺12と一対の短辺13とに囲まれた表面14および図示しない裏面15とを有するほぼ直方体を呈する基板本体11と、その表面14を開口し且つ底面17および側面18からなる全体がほぼ長円錐形のキャビティ16と、その側面18の全面に形成された光反射層19とを備えた配線基板1が、同時に複数個得られる。
図9は、図8中のV−V線の矢視に沿った断面図、図10は、図8中のU−U線の矢視に沿った断面図である。
図9,図10に示すように、配線基板10の長辺12および短辺13それぞれの中間には、前記切断溝8,8a間、および切断溝9,9a間を切断・分離した際に、前記集合体本体2が剪断されたことにより、微細な凹凸を有する破断面hが形成される。かかる破断面hを含む長辺12および短辺13において、外側に出る凸部同士の位置を含む外形寸法(製品寸法)AおよびBは、切断溝9,9a間の前記切断寸法aおよび切断溝8,8a間の前記切断寸法bよりも、数μm〜数10μm大きくなる。この結果、一対ずつの長辺12および短辺13に含まれる破断面hの微細な凹凸を、配線基板10の外形寸法(製品寸法)の公差の範囲内に容易に納めることが可能となる。
尚、破断面hの微細な凹み部分は、配線基板10にとってダメージとなるが、前述したように、前記集合体本体2を、その短辺5に沿った切断溝8,8aに沿って切断した場合、比較的小さな剪断力により切断できるため、上記凹み部分の深さを比較的浅くできる。一方、前記集合体本体2を、その長辺4に沿った切断溝9,9aに沿って切断した場合、比較的大きな剪断力を要するが、個々の配線基板10では一対の短辺13で切断されるため、各短辺13とキャビティ16との間における切断に伴う凹み部分を短い距離内で小さなものに抑制し易くなる。
以上のような本発明の配線基板集合体1(1a)によれば、複数の配線基板10の各長辺12に沿って、前記集合体本体2を切断・分離する際に要する剪断力を比較的小さくできると共に、分離された各配線基板10の長辺12に生じる破断面hの微細な凹凸によるダメージを抑制し易くなる。また、複数の配線基板10の各短辺13に沿って、前記集合体本体2を切断・分離する際には、比較的大きな剪断力を要するが、距離が短い短辺13に沿っているため、分離された各配線基板10の短辺13に生じる破断面hの微細な凹凸によるダメージを小さくすることできる。特に、キャビティ16の側面18と長辺12および短辺13との間における基板本体11の欠損を防ぐことが比較的容易となる。従って、多数個取りにより品質が安定した配線基板10を歩留まり良く得ることができる。
尚、前記配線基板10のキャビティ16の側面は、平面視が長円形の底面17の周辺から基板本体11の表面14に向かって垂直に立設する長円筒形の形態とし、かかる側面に前記光反射層19を形成するようにしても良い。
図11は、本発明における異なる形態のパッケージ(配線基板)集合体20を示す平面図、図12は、図11中のZ−Z線の矢視に沿った断面図である。
パッケージ集合体20は、図11,12に示すように、平面視が長方形の集合体本体22と、かかる集合体本体22の周辺に沿って位置する四角枠形の耳部23と、かかる耳部23に囲まれ且つ集合体本体22の平面方向で且つ当該平面方向における縦・横方向に沿って併設された複数のパッケージ(配線基板)30と、を備えている。集合体本体22は、例えば、アルミナからなり、一対の長辺24と一対の短辺25とからなる長方形の表面26および裏面27を有し、約1mmの厚みを有する。また、上記耳部23には、パッケージ集合体20を位置決めするための貫通孔や識別用標識、あるいは、メッキ電源との接続用の凹部導体(何れも図示せず)などが適所に形成されている。
更に、図11,12に示すように、パッケージ集合体20には、耳部23に囲まれて、縦7個×横3個の合計21個のパッケージ30が集合体本体22の平面方向で且つ縦・横方向に沿って併設されている。個々のパッケージ30は、一対の長辺32と一対の短辺33とに囲まれた平面視が長方形を呈する表面34および裏面35を有する。
複数のパッケージ30は、それらの短辺33が集合体本体22の長辺24と平行となるように、かかる集合体本体22に配設され、且つ複数のパッケージ30の長辺32が集合体本体22の短辺25と平行となるように、かかる集合体本体22に配設されている。即ち、個々のパッケージ30の長手方向と、集合体本体22の長手方向とは、互いに直交するように配設されている。
図11,12に示すように、耳部23とこれに隣接するパッケージ30との間、およびパッケージ30,30の間には、これらの長辺32となる断面ほぼV字形の切断溝28,28aと、短辺33となる断面ほぼV字形の切断溝29,29aと、が集合体本体22の表面26および裏面27に、平面視で格子模様となるように形成されている。尚、互いに対向する上記切断溝28,28aと切断溝29,29aとに囲まれた個々のパッケージ30の切断寸法は、長辺32が約3mm、短辺13が約2mm、厚みが約1mmである。
各パッケージ30は、図11,12に示すように、長方形の表面34および裏面35を有するほぼ直方体であるパッケージ本体(基板本体)31と、かかるパッケージ本体31の表面34に開口するキャビティ36とを備えている。かかるキャビティ36は、平面視がほぼ長方形で四隅にアールが付された底面37と、かかる底面37からパッケージ本体31の表面34に向かって垂直に立設するほぼ四角筒形の側面38とからなる。上記キャビティ36の底面37には、例えば、細長い水晶片を主体とする圧電振動子などの電子部品がハンダなど(何れも図示せず)を介して搭載される。
以上のようなパッケージ集合体20は、次のようにして製造される。
例えば、アルミナなどのセラミック粒子に樹脂バインダおよび溶剤などを添加したセラミックスラリを、ドクターブレード法によって、厚みが数100μmで平面視が長方形のグリーンシートを複数枚用意する。かかるグリーンシートのうち、最下層となるグリーンシートを貫通するビアホールにWまたはMoなどの金属粉末を含む導電性ペーストを充填してビア導体を形成する。また、前記パッケージ集合体20の中層および最上層側となるグリーンシートには、各パッケージ30ごとの中程となる位置に、最小限のクリアランスを介したポンチとダイとによる打ち抜き加工で、四隅にアールを有し平面視がほぼ長方形の貫通孔を形成する。
次いで、前記複数枚のグリーンシートを積層してグリーンシート積層体を形成した後、その最上層側と最下層側とに位置するグリーンシートに対し、カッタなどの切り欠き治具により、個々のパッケージ30のパッケージ本体31に区画し且つこれらと耳部23とを区画する断面V字形の切断溝28,28a,29,29aを、平面視で格子模様となるように形成する。尚、上記切断溝28,28a,29,29aに挟まれた切断寸法は、前記と同様に、パッケージ30の外形寸法(製品寸法)よりも、数μm〜数10μmずつ小さく設定される場合もある。
更に、上記グリーンシート積層体を所定の温度および時間で加熱して焼成する。その結果、前記図11,12に示したパッケージ集合体20を得ることができる。
尚、グリーンシート積層体の最上層側にのみ切断溝28,29を形成した後、上記焼成工程を行うことにより、図13に示すように、集合体本体22の表面26側にのみ切断溝28,29が格子模様にして形成され、裏面27が平坦なパッケージ集合体21を製造することも可能である。
パッケージ集合体20(21)も、その長辺24に沿った各パッケージ30の短辺33と平行な切断溝29,29aに沿って、前記剪断装置を用いて、切断・分離して部分集合体とした後、かかる部分集合体の切断溝28,28aごとに沿って、更に切断・分離することで、複数のパッケージ30を得ることができる。
あるいは、パッケージ集合体20(21)を、その短辺25に沿った各パッケージ30の長辺32と平行な切断溝28,28aに沿って、前記剪断装置を用いて、切断・分離して部分集合体とした後、かかる部分集合体の切断溝29,29aごとに沿って、更に切断・分離することで、複数のパッケージ30を得ることもできる。各パッケージ30の長辺32と短辺33それぞれの中程には、微細な凹凸を有する破断面が形成されるが、前記配線基板集合体1(1a)と同様に、各パッケージ本体31へのダメージを抑制することができる。
尚、各パッケージ30は、そのキャビティ36の底面37に圧電振動子を搭載し且つ不活性ガスを充填した後、図示しないセラミック製または金属製の蓋板でキャビティ36の開口部を密閉される。
以上のようなパッケージ集合体20(21)によれば、複数のパッケージ30の各長辺32に沿って、前記集合体本体32を切断・分離する際に要する剪断力を比較的小さくできると共に、分離された各パッケージ30の長辺32に生じる破断面の微細な凹凸によるダメージを抑制し易くなる。また、複数のパッケージ30の各短辺33に沿って、前記集合体本体22を切断・分離する際には、比較的大きな剪断力を要するが、距離が短い短辺33に沿っているため、分離された各パッケージ30の短辺33に生じる破断面の微細な凹凸によるダメージを小さくすることできる。特に、キャビティ36の側面38と長辺32および短辺33との間におけるパッケージ本体31の欠損を防ぐことが容易となる。従って、多数個取りによって、品質が安定したパッケージ30を歩留まり良く製造することができる。
本発明は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。
例えば、前記集合体本体2,22は、窒化アルミニウム、ムライト、窒化珪素などからなるものとしたり、あるいは、ガラス−アルミナ、ガラス−窒化アルミニウム、ガラス−ムライトなどからなるものとしても良い。
また、各配線基板10や各パッケージ30のキャビティは、平面視が楕円形、ほぼ楕錐円形を呈するものとし、上記楕円形、または、ほぼ楕円錐形の長軸が、前記集合体本体2,22の短辺5,25と平行になるように配設しても良い。
更に、前記キャビティの何れも備えず、基板本体の表面が平坦な配線基板を平面方向に沿って、複数個併設した配線基板集合体としても良い。
また、配線基板集合体やパッケージ集合体における前記切断溝に替えて、各配線基板や各パッケージを区画する切断予定線を、それぞれの集合体本体に設定した上で、前記切断・分離工程を行ったり、あるいは、レーザ加工などによる切断・分離工程を行うようにしても良い。
本発明の一形態である配線基板集合体を示す平面図。 図1中のX−X線の矢視に沿った断面図。 図1中のY−Y線の矢視に沿った断面図。 上記配線基板集合体の変形形態を示す図2と同様な断面図。 図1の配線基板集合体の部分平面図。 上記配線基板集合体を切断・分離した部分集合体を示す平面図。 上記配線基板集合体を切断・分離した異なる部分集合体を示す平面図。 切断・分離された一つの配線基板を示す平面図。 図8中のV−V線の矢視に沿った断面図。 図8中のU−U線の矢視に沿った断面図。 異なる形態の配線基板集合体を示す平面図。 図11中のZ−Z線の矢視に沿った断面図。 上記配線基板集合体の変形形態を示す図12と同様な断面図。
符号の説明
1,1a……配線基板集合体
2,22……集合体本体
4,24……集合体本体の長辺
5,25……集合体本体の短辺
10…………配線基板
12…………配線基板の長辺
13…………配線基板の短辺
16,36…キャビティ
20,21…パッケージ集合体(配線基板集合体)
30…………パッケージ(配線基板)
32…………パッケージの長辺
33…………パッケージの短辺

Claims (2)

  1. 平面視が一対の長辺と一対の短辺とからなる長方形を呈する集合体本体と、
    上記集合体本体の平面方向で且つその縦・横方向に沿って併設され、平面視が一対の長辺と一対の短辺とからなる長方形を呈する複数の配線基板と、を含み、
    上記複数の配線基板の各短辺は、上記集合体本体の長辺と平行とされている、
    ことを特徴とする配線基板集合体。
  2. 前記複数の配線基板は、ほぼ直方体を呈する基板本体と、かかる基板本体の表面に開口し且つ平面視がほぼ長方形、長円形、ほぼ長円錐形、楕円形、またはほぼ楕錐円形を呈するキャビティとを備え、上記長方形の長辺、あるいは、上記長円形、ほぼ長円錐形、楕円形、またはほぼ楕円錐形の長軸は、前記集合体本体の短辺と平行である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板集合体。
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JP2013120840A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Shin Etsu Chem Co Ltd 積層基板

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