JP2018058747A - 調光機能付き板状構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】調光板を内蔵した板状構造体の側面に外付け部材を設けずに、調光板の電極の保護ができる調光機能付き板状構造体を提供すること。【解決手段】調光領域の端、第1接続部、および第2接続部は、一対の透明板の端よりも内側に位置し、第1電気ケーブルの一部は第1接続部の外側で一対の透明板の外周部の間に収容され、第2電気ケーブルの一部は第2接続部の外側で一対の透明板の外周部の間に収容されている。【選択図】図1

Description

本発明は、調光機能付き板状構造体に関する。
液晶フィルムを使った調光板を内蔵することにより、電源のオンオフでガラス板を瞬時に透明と不透明に切り替える技術が提案されている。調光板は、透明電極が蒸着又はスパッタリングされたフィルムで液晶層を挟んだ構造を有する。
そのような調光板の側面には、製造工程上、透明電極が露出する。そのため、例えば特許文献1では、調光板をガラス板で挟んだ後、その板状構造体の外周部(側面)にプロテクターを装着している。
特許第2622009号公報
本発明は、調光板を内蔵した板状構造体の側面に外付け部材を設けずに、調光板の電極の保護ができる調光機能付き板状構造体を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、一対の透明板と、前記一対の透明板の間に設けられ、前記透明板の端に沿って延びる接着部材と、前記一対の透明板の間における前記接着部材の内側の領域に設けられた調光板と、を備えた調光機能付き板状構造体であって、前記調光板は、一対の透明フィルムと、前記一対の透明フィルムの間に設けられた一対の透明電極と、前記一対の透明電極の間に設けられた液晶層とを有する積層シートと、前記積層シートの側面に設けられ、前記透明フィルムの端、前記透明電極の端、および前記液晶層の端を覆う絶縁性の保護膜と、前記一対の透明電極のうちの一方の透明電極と接続された第1電気ケーブルと、前記一対の透明電極のうちの他方の透明電極と接続された第2電気ケーブルと、を有し、前記積層シートは、前記一対の透明フィルム、前記一対の透明電極、および前記液晶層が重ねられた調光領域と、前記一方の透明電極における前記液晶層で覆われていない部分に設けられ、前記第1電気ケーブルが接続された第1接続部と、前記他方の透明電極における前記液晶層で覆われていない部分に設けられ、前記第2電気ケーブルが接続された第2接続部と、を有し、前記調光領域の端、前記第1接続部、および前記第2接続部は、前記一対の透明板の端よりも内側に位置し、前記第1電気ケーブルの一部は、前記第1接続部の外側で前記一対の透明板の外周部の間に収容され、前記第2電気ケーブルの一部は、前記第2接続部の外側で前記一対の透明板の前記外周部の間に収容されている調光機能付き板状構造体が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、封止樹脂が、前記第1接続部、前記第2接続部、前記第1電気ケーブルの前記一部、および前記第2電気ケーブルの前記一部を気密封止している。これにより、耐水、耐湿性等に優れた耐環境性を有する調光機能付き板状構造体を提供することができる。
本発明の調光機能付き板状構造体によれば、水まわりや高湿環境での使用に、高い信頼性を与えることができる。また、電気ケーブル以外は突起が無く、既存の合わせガラス同等に施工および設置が可能である。
実施形態の調光機能付き板状構造体の平面図。 (a)は図1におけるA−A’断面図であり、(b)は図1におけるB−B’断面図。 実施形態の調光板の模式断面図。 実施形態の調光板における電気ケーブルを除いた積層シートの平面図。 (a)は図4におけるC−C’断面図であり、(b)は図4におけるD−D’断面図。 実施形態の調光板の平面図。 実施形態の調光機能付き板状構造体の製造方法のフローチャート。 実施形態における電気ケーブルと透明電極との電気的接続方法を示す模式平面図。
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。なお、各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
本明細書において、「透明」とは、少なくとも可視光に対して透過性をもつことを意味する。また、「不透明」とは、「透明」に対して相対的に光透過率が低いことを表す。例えば、「透明」の場合、波長が650nmの平行光線に対する透過率は70%以上であり、「不透明」の場合、波長が650nmの平行光線に対する透過率は1%以下である。
図1は、実施形態の調光機能付き板状構造体10の平面図である。
図2(a)は図1におけるA−A’断面図であり、図2(b)は図1におけるB−B’断面図である。
実施形態の板状構造体10は、一対の透明板としてのガラス板11、12と、これらガラス板11、12の間に設けられた調光板20とを有する。図1は、一方のガラス板11側の平面図である。なお、透明板はプラスチック板でもよい。
図2(a)に示すように、ガラス板11、12の間には、接着部材として、両面に接着面をもつ両面テープ61が設けられている。一方のガラス板11の裏面に貼られた両面テープ61と、他方のガラス板12の裏面に貼られた両面テープ61とが、調光板20の端の外側の領域で互いに接着している。この両面テープ61によって、一対のガラス板11、12が貼り合わされている。
図1に示すように、ガラス板11は4つの端(へり、エッジ、または辺)11a、11b、11c、11dをもつ四角形の板である。他方のガラス板12も同様に、4つの端(へり、エッジ、または辺)12a、12b、12c、12dをもつ四角形の板である。そのガラス板11(12)の端のすぐ内側の領域で、ガラス板11(12)の3つの端(3辺)11a〜11c(12a〜12c)に沿って、両面テープ61が延在している。
調光板20は、両面テープ61の内側の領域に設けられている。調光板20の端側の一部は、図2(a)に示すように両面テープ61の間に挟まっていてもよい。または、調光板20は両面テープ61に重なっていなくてもよい。いずれにしても、調光板20の端は、ガラス板11(12)の端11a〜11d(12a〜12d)よりも内側に位置し、両面テープ61によって外部環境から遮られている。
図1に示すように、ガラス板11(12)の1つの端(1辺)11d(12d)側には、後述する電気ケーブル81、82の収容部が設けられている。電気ケーブル81、82の収容部は、図2(b)に示すスペーサ62によって確保されたガラス板11、12間のギャップに設けられている。
スペーサ62は、例えば、上記両面テープ61と同じ厚さの両面テープであり、図1に示すように、ガラス板11(12)の端11d(12d)に沿って延びている。
次に、調光板20について説明する。
図3(a)は、調光板20の模式断面図である。
調光板20は、一対の透明フィルム22、23と、一対の透明電極24、25と、液晶層26とが積層された積層シート21を有する。一対の透明フィルム22、23の間に一対の透明電極24、25が設けられ、一対の透明電極24、25の間に液晶層26が設けられている。
透明フィルム22、23は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂フィルムである。この透明フィルム22、23に、透明電極24、25として例えばITO(Indium Tin Oxide)が蒸着またはスパッタリングで形成されている。
液晶層26はPDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)構造を有する。ネマティック液晶のドロップレット27が透明なポリマーマトリックス28中に分散している。電気的光学特性をもつ棒状の液晶分子がドロップレット27の中の界面に沿って配向されている。
一対の透明電極24、25は、後述する電気ケーブルを通じて、交流電源30に接続されている。液晶層26に電界が印加されない状態では、図3(a)に示すように、入射光は、ポリマーと液晶との屈折率差や、液晶の複屈折によって、ドロップレット27の表面や内部で屈折し、散乱する。これにより、液晶層26は、乳白色、ライトグレイ、またはダークグレイなどの不透明になる。
透明電極24、25を通じて液晶層26に電界が印加されると、図3(b)に示すように、液晶は長軸方向を電界と平行にして並ぶため、液晶とポリマーとの屈折率差はなくなり、入射光は直進し液晶層26が透明になる。
積層シート21の側面に、絶縁性の保護膜29が形成されている。保護膜29は、透明フィルム22、23の端、透明電極24、25の端、および液晶層26の端を覆っている。保護膜29は、例えばフッ素またはフッ素化合物を含み、耐湿性に優れた材料からなる。
図4は、調光板20において、電気ケーブル81、82を除いた積層シート21の平面図である。
図5(a)は図4におけるC−C’断面図であり、図5(b)は図4におけるD−D’断面図である。
図6は、図4に示す積層シート21に電気ケーブル81、82が接続された状態の調光板20の平面図である。
積層シート21は、前述した、一対の透明フィルム22、23、一対の透明電極24、25、および液晶層26が重ねられた調光領域40を有する。積層シート21は、さらに、第1接続部51と第2接続部52を有する。
第1接続部51は、図5(a)に示すように、一方の透明電極25における液晶層26で覆われていない部分に設けられている。第2接続部52は、図5(b)に示すように、他方の透明電極24における液晶層26で覆われていない部分に設けられている。
図4に示すように、第1接続部51および第2接続部52は、4つの端(へり、エッジ、または辺)をもつ四角い積層シート21における1つの端(1辺)側に設けられている。積層シート21のその1つの端側において、図5(a)および(b)に示すように、液晶層26は設けられていない。
第1接続部51は、図5(a)に示すように、一方の透明フィルム23およびその透明フィルム23に形成された透明電極25の上に設けられている。この第1接続部51の上には、液晶層26、他方の透明フィルム22、および他方の透明電極24は設けられていない。
第2接続部52は、図5(b)に示すように、他方の透明フィルム22およびその透明フィルム22に形成された透明電極24の上に設けられている。この第2接続部52の上(図5(b)では下)には、液晶層26、一方の透明フィルム23、および一方の透明電極25は設けられていない。
第1接続部51および第2接続部52には、金属膜(例えば銅膜)53が形成されている。透明電極24、25の表面に金属箔(例えば銅箔)を貼り付けて、金属膜53が形成される。または、蒸着法、スパッタリング法、めっき法などで透明電極24、25の表面に金属膜53を形成してもよい。
図4に示すように、金属膜53には、金属メッシュ(例えば銅メッシュ)54が接続されている。図6に示すように、電気ケーブル81、82の電線83を金属メッシュ54に例えばはんだ付けした上で、金属メッシュ54を内側に折り返し、または金属メッシュ54で電線83を包む。これにより、電気ケーブル81、82の電線83が、金属メッシュ54および金属膜53を介して、透明電極24、25に対して電気的に接続される。
電気ケーブル81、82は、図1に示すように、ガラス板11(12)の1つの端11d(12d)の中央付近から外部に引き出されている。その電気ケーブル81、82は、図3に示す交流電源30に接続される。なお、電気ケーブル81、82は、用途に応じて、ガラス板11、12の長辺側から外部に引き出してもよい。
一方の透明電極25は、金属膜53、金属メッシュ54、および電気ケーブル81を通じて交流電源30と接続される。他方の透明電極24は、金属膜53、金属メッシュ54、および電気ケーブル82を通じて交流電源30と接続される。
液晶層26を含む調光領域40は、図4に示すように、積層シート21において、第1接続部51および第2接続部52以外の大部分の領域を占めている。その調光領域40の端、第1接続部51、および第2接続部52は、図1および図2に示す一対のガラス板11、12の端よりも内側に位置している。
電気ケーブル81の一部は、第1接続部51の外側で、図2(b)に示すスペーサ62によって確保されたガラス板11、12の外周部の間のギャップに収容されている。他方の電気ケーブル82の一部も、同様に、第2接続部52の外側で、スペーサ62によって確保された、ガラス板11、12の外周部の間のギャップに収容されている。
図2(a)に示すように、一対のガラス板11、12と調光板20との間には透明樹脂71が充填されている。透明樹脂71は、図1において破線で示す接着部材(両面テープ)61と、スペーサ(両面テープ)62とで囲まれた領域に充填されている。または、ガラス板11、12と調光板20との間に空間が形成されていてもよい。
図2(b)に示すように、スペーサ62よりも外側のガラス板11、12の外周部の間に封止樹脂72が充填されている。封止樹脂72は、例えば紫外線硬化樹脂や透明なアクリル樹脂である。封止樹脂72は、図5(a)に示す透明電極25および金属膜53が露出した第1接続部51、図5(b)に示す透明電極24および金属膜53が露出した第2接続部52、ガラス板11、12の外周部の間に収容された電気ケーブル81の一部および電気ケーブル82の一部を覆っている。また、封止樹脂72は、電気ケーブル81、82の引き出し口を塞いでいる。この封止樹脂72により、透明電極24、25、およびその透明電極24、25に接続された電気ケーブル81、82の接続部の全体を気密封止できることから、耐水、耐湿等に優れた耐環境性を有する調光機能付き板状構造体10を提供することができる。
スペーサ62は、積層シート21端迄の幅であっても良い。
以上説明した実施形態の調光機能付き板状構造体10は、建物の窓や壁に用いることができる。さらに、調光機能付き板状構造体10は、室内空間や屋外空間の仕切り(パーティション)に用いることができる。
ここで、比較例として、ガラス板と調光板とを同じサイズに切断し、それらを組み合わせて得られる板状構造体の外周部に、透明電極を保護するプロテクターを外付け部材として装着する構造が考えられる。そのプロテクターには、板状構造体の外寸や重量を考慮した設計および強度が求められる。特にガラスサイズが大きくなると、プロテクターの外寸および重量も増し、板状構造体全体の取り扱いや設置作業性の低下をまねき得る。
これに対して、実施形態によれば、ガラス板11、12の外寸よりも調光板20の外寸を小さくしている。そして、調光板20の端がガラス板11、12の端よりも内側に位置するように、調光板20をガラス板11、12の間に設け、調光板20の端の外側の領域で両面テープ61によってガラス板11、12を貼り合わせている。そのため、調光板20の側面が外部に露出していない。
このとき、両面テープ61の外周部を樹脂で補強、または、ガラス板11、12の端から調光板20の間を少し空け(例えば数mm)、ガラス板11、12間に樹脂を充填補強する構造でも良い。
また、調光板20の側面(透明電極24、25の端)は、絶縁および耐湿性に優れた保護膜29で覆われており、なおかつ、両面テープ61によって外部から遮られている。更に、金属膜53、第1接続部51、第2接続部52を同様に保護膜で覆う構造でも良い。このような構造は、調光板20の耐湿性を高め、一対の透明電極24、25間の短絡を防ぐ。このため、実施形態の板状構造体10を、浴室、キッチン、プールサイドなどの水まわりや高湿環境で、高い信頼性をもって使用することが可能になる。
実施形態の調光機能付き板状構造体10によれば、ガラス板11、12の外周部にプロテクターなどの外付け部材を装着しなくても、調光板20に高い耐湿性を与えることができる。さらに、スペーサ62によって、ガラス板11、12の1辺側における端11d、12dよりも内側に、電気ケーブル81、82の接続部および収容部が確保され、それら接続部および収容部がガラス板11、12のサイズ内に収まっている。
このように実施形態の板状構造体10は、ガラス板11、12の外周部にガラス板11、12自体の外寸を越える突出部(突起)がないガラスサイズの板状構造体であり、ガラス板11、12本来の耐荷重および外寸を考慮した施工が可能となる。これは、搬送および施工の作業性を高める。さらに、保管スペースも省スペース化できる。
また、ガラス板11、12と調光板20との間に充填された透明樹脂71の材料を適切に選択することで、板状構造体10に、叩いても割れにくい防犯性、割れても飛散しにくい防災性、および防音性を与えることができる。さらに、透明樹脂71に紫外線や赤外線のカット成分を含ませることで、室内の家具等の耐食、劣化を軽減したり、冷暖房効率を高め省エネルギー化も図ることが可能となる。
例えば、ガラス板11、12において、太陽光等の入射側ガラス板の内面と透明樹脂71との間に赤外線防止コーティングを施すことで、板状構造体10の表面温度上昇を防ぎ、省エネルギー効果を得ることができる。
次に、図7のフローチャートを参照して、実施形態の板状構造体10の製造方法について説明する。
まず、図3(a)に示す一対の透明フィルム22、23、一対の透明電極24、25、および液晶層26を積層し、調光板20の積層シート21を製造する。
その積層シート21の側面に、保護膜29が形成される。例えば、液状の保護膜材料(フッ素またはフッ素化合物を含む樹脂)を、フェルト、スポンジ、筆に含ませ、積層シート21の側面に押しつけて塗布する。または、保護膜材料をローラ状のもので積層シート21の側面に塗布してもよい。または、保護膜材料を積層シート21の側面にスプレーして塗布してもよい。
積層シート21の側面に保護膜材料を塗布する際、積層シート21における側面以外の2つの表面に貼られた保護シートをマスキングシートとして使うことで、新たにマスキングシートを貼らなくても、積層シート21の上記表面に保護膜材料が付着することを防止できる。
また、複数枚の積層シート21をスペーサを介在させて重ね、例えば速乾性の保護膜材料を塗布量を適切に制御して複数枚の積層シート21の側面に塗布することで、複数枚の積層シート21の側面に容易に保護膜29を形成できる。複数枚の積層シート21に対して、同じ作業台でまとめて保護膜29の塗布作業ができるので、効率が良い。
保護膜29を形成した後、積層シート21に電気ケーブル81、82を接続する。または、電気ケーブル81、82を接続した後に、積層シート21の側面に保護膜29を形成してもよい。
図8(a)〜(c)は、一方の電気ケーブル81の一方の透明電極25に対する接続方法を示す模式平面図である。他方の電気ケーブル82についても、電気ケーブル81と同様に、他方の透明電極24に対して接続される。
図8(a)に示すように、電気ケーブル81の一端部における被覆84が剥がされて露出した電線83を、金属メッシュ(銅メッシュ)54に例えばはんだ付けする。
そして、電線83を包むように金属メッシュ54を巻いて、または折り返して、図8(b)に示すように、電気ケーブル81を透明電極25の端に配置する。
そして、図8(c)に示すように、例えばU字状に折り曲げたテープ91で、電気ケーブル81および金属メッシュ54を包むようにして透明電極25に対して接着固定する。この際、電線83をはんだ等を用い透明電極24、25に電気接続した後、第1接続部51、第2接続部52、およびその周辺の電極が露出している金属膜53等に保護膜材料を塗布しても良い。
1つのテープ91で電線83および被覆84を一体に透明電極25に固定することに限らず、電線83と被覆84をそれぞれ別のテープを使って透明電極25に固定すると、作業上の強度が確保される。
このようにして得られた調光板20を、一対のガラス板11、12の間に入れて、ガラス板11、12を両面テープ61、62で貼り合わせる。このとき、調光板20とガラス板11との間、および調光板20とガラス板12との間に、透明樹脂71が充填される。
また、ガラス板11、12を貼り合わせる接着部材としては、両面テープに限らず、流動性をもつ接着材を塗布法や印刷法で形成してもよい。
そして、電気ケーブル81、82が接続および収容された、ガラス板11、12の1端(1辺)11d、12c側のガラス板11、12の外周部の間には封止樹脂72が充填される。例えば、1端(1辺)11d、12c側のガラス板11、12の外周部の間の開口を樹脂供給口を除いてテープで塞いだ後、その樹脂供給口から液状の樹脂を供給し、その後樹脂を光硬化させる。樹脂の硬化後、上記テープを剥がす。このようにして、ガラス板11、12の1辺11d、12c側の外周部の間のケーブル(接続)収容部が気密封止される。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
接着部材61やスペーサ62として、色が付いた両面テープを用いることで、デザイン性を向上できる。
10…板状構造体、11,12…ガラス板、20…調光板、21…積層シート、22,23…透明フィルム、24,25…透明電極、26…液晶層、29…保護膜、40…調光領域、51…第1接続部、52…第2接続部、61…接着部材(両面テープ)、62…スペーサ(両面テープ)

Claims (9)

  1. 一対の透明板と、
    前記一対の透明板の間に設けられ、前記透明板の端に沿って延びる接着部材と、
    前記一対の透明板の間における前記接着部材の内側の領域に設けられた調光板と、
    を備え、
    前記調光板は、
    一対の透明フィルムと、前記一対の透明フィルムの間に設けられた一対の透明電極と、前記一対の透明電極の間に設けられた液晶層とを有する積層シートと、
    前記積層シートの側面に設けられ、前記透明フィルムの端、前記透明電極の端、および前記液晶層の端を覆う絶縁性の保護膜と、
    前記一対の透明電極のうちの一方の透明電極と接続された第1電気ケーブルと、
    前記一対の透明電極のうちの他方の透明電極と接続された第2電気ケーブルと、
    を有し、
    前記積層シートは、
    前記一対の透明フィルム、前記一対の透明電極、および前記液晶層が重ねられた調光領域と、
    前記一方の透明電極における前記液晶層で覆われていない部分に設けられ、前記第1電気ケーブルが接続された第1接続部と、
    前記他方の透明電極における前記液晶層で覆われていない部分に設けられ、前記第2電気ケーブルが接続された第2接続部と、
    を有し、
    前記調光領域の端、前記第1接続部、および前記第2接続部は、前記一対の透明板の端よりも内側に位置し、
    前記第1電気ケーブルの一部は、前記第1接続部の外側で前記一対の透明板の外周部の間に収容され、
    前記第2電気ケーブルの一部は、前記第2接続部の外側で前記一対の透明板の前記外周部の間に収容されている調光機能付き板状構造体。
  2. 前記一対の透明板と前記調光板との間に設けられた透明樹脂をさらに備えた請求項1記載の調光機能付き板状構造体。
  3. 前記第1接続部の外側および前記第2接続部の外側で前記一対の透明板の前記外周部の間に設けられ、前記第1電気ケーブルの前記一部および前記第2電気ケーブルの前記一部を覆う封止樹脂をさらに備えた請求項1または2に記載の調光機能付き板状構造体。
  4. 前記封止樹脂は、前記第1接続部、前記第2接続部、前記第1電気ケーブルの前記一部、および前記第2電気ケーブルの前記一部を気密封止している請求項3記載の調光機能付き板状構造体。
  5. 前記接着部材は、両面テープである請求項1〜4のいずれか1つに記載の調光機能付き板状構造体。
  6. 前記透明板は、ガラス板である請求項1〜5のいずれか1つに記載の調光機能付き板状構造体。
  7. 前記保護膜は、フッ素またはフッ素化合物を含む請求項1〜6のいずれか1つに記載の調光機能付き板状構造体。
  8. 前記第1接続部の近傍で前記一方の透明板と前記調光板との間に設けられた第1スペーサと、
    前記第2接続部の近傍で前記他方の透明板と前記調光板との間に設けられた第2スペーサと、
    をさらに備えた請求項1〜7のいずれか1つに記載の調光機能付き板状構造体。
  9. 前記第1スペーサおよび前記第2スペーサは、両面テープである請求項8記載の調光機能付き板状構造体。
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