JP2015164096A - 照明パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】電気配線及び接着部材によるデザインの幅の制限を低減することが可能な照明パネルを提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る照明パネル1は、光透過性を示す第1及び第2の基板10,12と、第1及び第2の基板の間に設けられる有機EL素子20と、第1及び第2の基板の間において有機EL素子の周囲領域Aを囲んで設けられ、第1及び第2の基板を接着する接着部材30と、有機EL素子に接続される第1及び第2の配線40,42とを備え、有機EL素子20は、第1の基板上に、光透過性を示す第1の電極層21、発光材料を含む有機EL層22、及び光反射性を示す第2の電極層23がこの順に積層されてなり、第1の配線40は、第1の電極層から接着部材に囲まれる領域の外に延在し、第2の配線42は、第2の電極層から接着部材に囲まれる領域の外に延在し、第1及び第2の配線40,42のうちの周囲領域Aに対応する部分、及び接着部材30が光透過性を示す。【選択図】図4

Description

本発明は、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いた照明パネルに関するものである。
面光源である有機EL素子を利用した照明パネルが種々開発されている。有機EL素子を利用した照明パネルは、面光源を利用しているため、一般照明以外にも、間接照明、展示品をより良く見せるためのディスプレイ照明、及び夜間の屋内外の景観を演出する景観照明への用途が期待されている。特許文献1には、この種の照明パネルが開示されている。
特許文献1に記載の照明パネル10は、有機EL素子部12と、有機EL素子部12を挟む透明基板11と封止板13と、有機EL素子部12を封止するために、有機EL素子部12の周囲領域において透明基板11と封止板13を接着する接着部材13cと、有機EL素子部12と外部電源とを接続する取り出し電極15と、有機EL素子部12及び透明基板11と封止板13の周囲領域に設けられた透明アクリル板2,3とを備えている。この照明パネル10によれば、有機EL素子部12及び透明基板11と封止基板13の周囲領域に設けられた透明アクリル板2,3が透明であり、デザイン性に優れた照明パネルを提供することができる。
また、特許文献1に記載の照明パネル10では、積層方向から見たときに取り出し電極15及び接着部材13cが隠れるように、透明アクリル板2,3に目隠し用テープ2e、3eが貼り付けられている。この照明パネル10によれば、照明パネルの取り出し電極15や接着部材13c等のデザイン性を損ねる領域(有機EL素子部12の周囲領域)を目隠しテープ2e、3eによって隠すことができ、デザイン性に優れた照明パネルを提供することができる。また、目隠しテープ2e、3eとして金属色の光沢テープを用いることにより、更にデザイン性を向上することができる。
特開2013−219184号公報
しかしながら、特許文献1に記載の照明パネルでは、照明パネルの取り出し電極15や接着部材13c等の有機EL素子部12の周囲領域を隠す目隠しテープ2e、3eを、デザインの一部として考慮する必要があり、照明パネルのデザインの幅を狭めていた。
そこで、本発明は、電気配線及び接着部材によるデザインの幅の制限を低減することが可能な照明パネルを提供することを目的とする。
本発明の照明パネルは、光透過性を示す第1の基板と、第1の基板に対向して設けられる光透過性を示す第2の基板と、第1及び第2の基板の間に設けられる有機EL素子と、第1及び第2の基板の間において、有機EL素子の周囲領域を囲んで設けられ、第1及び第2の基板を接着する接着部材と、有機EL素子に接続される第1及び第2の配線とを備え、有機EL素子は、第1の基板上に、光透過性を示す第1の電極層、発光材料を含む有機EL層、及び光反射性を示す第2の電極層がこの順に積層されてなり、第1の配線は、第1の電極層から接着部材に囲まれる領域の外に延在し、第2の配線は、第2の電極層から接着部材に囲まれる領域の外に延在し、第1及び第2の配線のうちの周囲領域に対応する部分、及び、接着部材が、光透過性を示す。
この照明パネルによれば、第1及び第2の配線のうちの有機EL素子の周囲領域に対応する部分、及び、接着部材が光透過性を示すので、有機EL素子の周囲領域を全て透明にすることができる。したがって、電気配線及び接着部材を目隠しするための部材を設ける必要がなく、電気配線及び接着部材による照明パネルのデザインの幅の制限を低減することができる。
この照明パネルによれば、有機EL素子部から出射される光は有機EL素子の第1の電極層、第1の基板を通って外界に出射するため、以下では当該照明パネルにおいて、第1の基板側を発光面側、第2の基板側を裏面側ということがある。
ここで、有機EL素子の発光面側の電極には光透過性を示す電極が用いられるが、有機EL素子に電流を供給するための配線としては電気抵抗が小さい配線が用いられることが一般的である。このような電気抵抗の小さい配線は通常は不透明であるが、本願発明者らは、有機EL素子に電流を供給するための配線として、あえて電気抵抗が比較的に大きい光透過性を示す配線を用いることに着目している。
また、この照明パネルによれば、有機EL素子の第2の電極層には光反射性を示す電極層が用いられるので、発光時には照明パネルの裏面側が鏡面となり、発光面側は発光状態となる。他方、消光時には照明パネルの発光面側からも第2の電極層が鏡面として視認されるため、両面が鏡面となり、デザイン性に優れた照明パネルを提供することができる。
上記した照明ELパネルは、第1の基板上において、接着部材の外周領域に設けられ、接着部材の外延に沿って延在し、第1及び第2の配線にそれぞれ接続され、第1及び第2の配線よりも低抵抗な材料を含む第1及び第2の補助電極を更に備える形態であってもよい。
第1及び第2の配線のうちの光透過性を示す部分は、比較的に大きい電気抵抗を有するので、電圧降下が大きくなる。この電圧降下によって、電力が供給される位置から離間するほど電圧が低下するため、それにともなって輝度が低下し、その結果、輝度むらが生じやすくなる。とくに有機EL素子の発光面積が大きくなるほど電圧降下の影響は大きくなる。
しかしながら、この構成によれば、接着部材の外周領域に設けられ、第1及び第2の配線にそれぞれ接続された第1及び第2の補助電極が、接着部材の外延に沿って延在し、第1及び第2の配線よりも低抵抗な材料を含むので、周囲領域の外延を略等電圧にし、周囲領域の外延から等方的に電力を供給することができ、その結果、輝度むらを低減することができる。
また、上記した照明ELパネルは、第1及び第2の補助電極を覆う不透明なフレームを更に備える形態であってもよい。
第1及び第2の補助電極は、第1及び第2の配線よりも低抵抗なため、一般に第1及び第2の配線よりも光透過率が低く、そのため、この補助電極は照明パネルのデザイン性を損ねてしまう。
この構成によれば、第1及び第2の補助電極を不透明なフレームによって隠すことができ、デザイン性に優れた照明パネルを提供することができる。
また、上記した照明パネルは、第1及び第2の補助電極にそれぞれ接続された第1及び第2の外部引き出し配線を更に備え、第1及び第2の外部引き出し配線は、フレーム内に配置され、フレームの1つの角部から外部へ取り出されている形態であってもよい。
この構成によれば、デザイン性を損ねる第1及び第2の外部引き出し配線をフレームによって隠すことができ、デザイン性に優れた照明パネルを提供することができる。
更に、この構成によれば、第1及び第2の外部引き出し配線が、フレームの任意の箇所から自由に取り出すことができ、デザイン性に優れた照明パネルを提供することができる。
また、上記した照明パネルは、第2の基板上に設けられた光反射層を更に備える形態であってもよい。
この構成によれば、有機EL素子の第2の電極層の鏡面に加えて、光反射層の鏡面をも利用することにより、たとえば照明パネルの鏡面の対称性を容易に高めることができる。また、第1の基板、第2の基板および接着部材によって封止される空間内に、乾燥剤等を配置する場合、光反射層によって、乾燥剤を隠すことができる。また、接着部材をたとえばUV硬化型の接着剤を用いて形成する場合、製造工程における接着部材の硬化のためのUV照射による有機EL素子部(特に発光部)及び、乾燥剤の劣化を防止することができる。
本発明によれば、電気配線及び接着部材によるデザインの幅の制限を低減することができる。
本発明の実施形態に係る照明パネルを発光面側から示す図である。 本発明の実施形態に係る照明パネルを裏面側から示す図である。 図1に示す照明パネルにおいてフレームを省略して電気配線を詳細に示す図である。 図1に示す照明パネルのIV−IV線に沿った断面構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る照明パネルを発光面側から示す図であり、図2は、本発明の実施形態に係る照明パネルを裏面側から示す図である。また、図3は、図1に示す照明パネルにおいてフレームを省略して電気配線を詳細に示す図である。また、図4は、図1に示す照明パネルのIV−IV線に沿った断面構成を示す図である。
図1〜図4に示すように、照明パネル1は、第1及び第2の基板10,12と、光反射層14と、有機EL素子20と、接着部材30と、乾燥剤32と、陽極用配線(第1の配線)40と、陰極用配線(第2の配線)42と、陽極用補助電極(第1の補助電極)50と、陰極用補助電極(第2の補助電極)52と、陽極用配線基板60と、陰極用配線基板62と、陽極用外部引き出し配線(第1の外部引き出し配線)70と、陰極用外部引き出し配線(第2の外部引き出し配線)72と、フレーム80とを備えている。
第1の基板10は、照明パネル1の発光面側に配置されており、第2の基板12は、照明パネル1の裏面側に配置されている。第1及び第2の基板10,12は、光透過性を示す基板からなる。第1及び第2の基板10,12には、可撓性を示す基板またはリジットな基板が用いられ、たとえばガラス基板、樹脂基板などが用いられる。本実施形態では、第1及び第2の基板10,12は、ガラス基板からなり、例えば正方形状の平板をなしている。第1の基板10と第2の基板12との間には、有機EL素子20が配置されている。
なお本明細書において、「光透過性を示す」所定の部材は、当該所定の部材の全光線透過率が30%以上の部材を意味する。また「光反射性を示す」所定の部材は、当該所定の部材の全光線反射率が70%以上の部材を意味する。
有機EL素子20は、陽極層(第1の電極層)21と、有機EL層22と、陰極層(第2の電極層)23とを有しており、これらの陽極層21、有機EL層22及び陰極層23は、第1の基板10上に順に積層されている。第1の電極層(本実施形態では陽極層21)は、光透過性を示す電極であればとくに限定されず、ITO(Tin-doped Indium Oxide)、IZO(indium zinc oxide)等の比較的透明な材料からなる導電性金属酸化物薄膜、または、Au,Agなどの金属を、光透過性を示す程度に薄膜化した導電性薄膜が用いられる。また、薄膜上に、薄膜よりも低抵抗になるように膜厚を調整した材料を補助メッシュ電極として格子状に配置してもよい。また、格子状の補助メッシュ電極上に絶縁膜を形成してもよい。絶縁膜はポリイミドなどの有機物、或いは金属酸化物、シリコン酸化物、窒化物などでもよい。有機EL層22は、低分子型、高分子型など、種々の公知の発光材料を含む。第2の電極層(本実施形態では陰極層23)は、光反射性を示す電極であればとくに限定されず、たとえば金属材料などの導電性材料からなり、例えば薄膜形成技術により形成された鏡面を有する電極が用いられる。この有機EL素子20の発光面側又は裏面側からみた周囲領域Aの周縁に、接着部材30が設けられている。
なお、他の実施形態として、第1の電極層が陰極層、第2の電極層が陽極層として機能する有機EL素子を設けてもよい。
接着部材30は、有機EL素子20の周囲領域Aを囲んで設けられる。すなわち接着部材30は、有機EL素子20の周囲を周回して配置され、第1の基板10と第2の基板12とを接着する。これにより、有機EL素子20は封止され、大気中の酸素や水分から保護される。接着部材30は、例えばエポキシ樹脂或いはその他の樹脂からなるUV硬化樹脂、熱硬化樹脂、UV遅延硬化樹脂、2液混合硬化樹脂等の透明材料からなる。なお、本実施形態では、接着部材30の外延が、前記周囲領域Aの外延に概略一致する。なお、第1の基板10と第2の基板12との間の空間は、接着部材とは異なる光透過性を示す部材または接着部材と同じ部材によって充填されていてもよい。
有機EL素子20と第2の基板12との間には空間が設けられており、この空間には、乾燥剤32が設けられていてもよい。これにより、有機EL素子20を乾燥状態に保つことができる。
また、第2の基板12の有機EL素子20側には、光反射性を示す光反射層14が設けられている。本実施形態では、第2の基板12に垂直な方向から見て(以下、平面視という)、光反射層14は、有機EL素子20を覆う位置に設けられ、その外延は、有機EL素子20と接着部材30との間に設定される。すなわち光反射層14は、平面視で、有機EL素子20に重なり、かつ、接着部材30には重ならない位置に配置される。また、前述の乾燥剤32は、平面視で、光反射板14に重なる位置に配置される。これにより、乾燥剤32を裏面側から見えなくすることができる。さらに、UV硬化型樹脂を接着剤として使用する場合に、裏面側からUV光を照射すると、光反射層14よってUV光が遮蔽されるので、製造工程における乾燥剤32の劣化を防止することができる。光反射層14は、たとえば金属材料からなり、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、めっき法などの薄膜形成技術により鏡面を有する。なお有機EL素子20を覆う光反射層14を設けた場合、照明パネル1の裏面側からは、第2の電極層ではなく、光反射層14が鏡面として視認され、また有機EL素子20の周囲領域Aのうちで光反射層14に重なる領域は、平面視で鏡面として視認される。
なお、他の実施形態として、光反射層14は、第2の基板12の有機EL素子20側とは反対側に設けられていてもよい。
また、第1の基板10上には、有機EL素子に接続される第1及び第2の配線が形成されている。第1の配線は、第1の電極層から接着部材に囲まれる領域の外に延在し、第2の配線は、第2の電極層から接着部材に囲まれる領域の外に延在する。本実施形態では、第1配線を陽極用配線40といい、第2配線を陰極用配線42という。陽極用配線40及び陰極用配線42は、光透過性を示す導電性薄膜であればとくに限定されないが、本実施形態では、有機EL素子20の陽極層21と同一の材料、すなわちITO等の電気伝導性及び透明性を有する材料からなる。陽極用配線40及び陰極用配線42は、例えば薄膜形成技術により陽極層21と一体的に形成され、例えばエッチング技術により、陽極層21及び陽極用配線40と陰極用配線42とが分離される。これにより、陽極用配線40と陽極層21とが接続され、陰極層23を形成する際に、陰極用配線42と陰極層23とが接続される。また、有機EL層22を形成する際に、陽極層21と陰極用配線42との間に有機EL層22が介在してもよい。これによって陽極層21と陰極用配線42との電気的絶縁を確保することができる。
陽極用配線40は、有機EL素子20のうちの3辺から、有機EL素子20の周囲領域A、及び、接着部材の外周領域Bまで延在している。同様に、陰極用配線42は、有機EL素子20のうちの残りの1辺から、有機EL素子20の周囲領域A、及び、接着部材の外周領域Bまで延在している。
接着部材の外周領域Bにおいて、陽極用配線40上には第1の補助電極に相当する陽極用補助電極50が設けられており、陽極用補助電極50上には陽極用配線基板60が設けられている。また、接着部材の外周領域Bにおいて、陰極用配線42上には第2の補助電極に相当する陰極用補助電極52が設けられており、陰極用補助電極52上には陰極用配線基板62が設けられている。
陽極用補助電極50、陰極用補助電極52は、それぞれ接着部材の外延に沿って延在している。本実施形態では、陽極用補助電極50は、陽極用配線40に対応して有機EL素子20の3辺にそれぞれ沿う方向に延在している。また、陰極用補助電極52は、陰極用配線42に対応して有機EL素子20の残りの1辺に沿う方向に延在している。陽極用補助電極50及び陰極用補助電極52は、第1及び第2の配線よりも低抵抗な材料、例えば金属材料を含む。このように本実施形態では、接着部材の外延(すなわち周囲領域Aの外延)が電気抵抗の低い陽極用補助電極50、陰極用補助電極52によって囲まれる。一方、陽極用配線基板60及び陰極用配線基板62は、例えば、ACF(Anisotropic Conductive Film)付フレキシブル基板(Flexible Printed Circuits:FPC)である。ACFは陽極用補助電極50及び陰極用補助電極52と陽極用配線基板60及び陰極用配線基板62との間に配置され、圧力と温度を加えることにより、陽極用補助電極50及び陰極用補助電極52と陽極用配線基板60及び陰極用配線基板62をそれぞれ接着すると同時に電気的な接続を行っている。
陽極用配線基板60には、例えば半田等からなる接続部剤65を用いて、陽極用外部引き出し配線70が接続されている。一方、陰極用配線基板62には、例えば半田等からなる接続部剤65を用いて、陰極用外部引き出し配線72が接続されている。
また、接着部材の外周領域Bには、フレーム80が設けられている。フレーム80は、不透明な樹脂材料からなり、陽極用補助電極50、陽極用配線基板60、陽極用外部引き出し配線70、陰極用補助電極52、陰極用配線基板62、及び、陰極用外部引き出し配線72を覆っている。フレーム80の1つの角部から、陽極用外部引き出し配線70及び陰極用外部引き出し配線72が外部へ引き出されている。
本実施形態の照明パネル1によれば、陽極用配線(第1の配線)40、陰極用配線(第2の配線)42、及び、接着部材30が光透過性を示すので、有機EL素子20の周囲領域Aを全て透明にすることができる。したがって、特許文献1に記載の照明パネルのように、電気配線及び接着部材を目隠しするための部材を設ける必要がなく、電気配線及び接着部材による照明パネルのデザインの幅の制限を低減することができる。また、特許文献1に記載の照明パネルのように、有機EL素子の周囲領域に透明部分を得るために、透明アクリル板を取り付ける必要がない。
なお、有機EL素子20の周囲領域Aの透明化により、例えば照明パネルを空間に単独で吊り下げて設置する場合、有機EL素子20の周囲領域Aを通して別の照明パネル及び背景が見え、照明パネルが空間に浮き上がって設置されているようにみえるという効果も得られる。
ここで、有機EL素子の発光面側の電極には光透過性を示す電極が用いられるが、有機EL素子に電流を供給するための配線としては電気抵抗が小さい配線が用いられることが一般的である。このような電気抵抗の小さい配線は通常は不透明であるが、本願発明者らは、有機EL素子に電流を供給するための配線として、あえて電気抵抗が比較的に大きい光透過性を示す配線を用いることに着目している。
また、本実施形態の照明パネル1によれば、有機EL素子20の陰極層(第2の電極層)23には光反射性を示す電極層が用いられるので、陰極層23の両面を鏡面とすることができる。したがって、発光時には照明パネル1の裏面側が鏡面となり、発光面側は発光状態となる。他方、消光時には照明パネル1の発光面側からも陰極層23が鏡面として視認されるため、両面(発光面及び裏面)が鏡面となり、デザイン性に優れた照明パネルを提供することができる。
また、陰極層23の形状は、有機EL素子の形状や配線の形状などに依存するため、有機EL素子等の設計と無関係に設定することは難しいが、光反射層14の鏡面をも利用することにより、照明パネルの鏡面のたとえば対称性を容易に高めることができる。
なお、この照明パネル1の両面鏡面構成により、照明パネルを複数配置する際、照明パネルが実際の数よりも多数にみえるという効果も得られる。
ところで、光透過性を示す陽極用配線(第1の配線)40及び陰極用配線(第2の配線)42は、比較的に大きい電気抵抗を有するので、電圧降下が大きくなる。この電圧降下によって、電力が供給される位置から離間するほど電圧が低下するため、それにともなって輝度が低下し、その結果、輝度むらが生じやすくなる。とくに有機EL素子の発光面積が大きくなるほど電圧降下の影響は大きくなる。
この点に関し、本実施形態の照明パネル1によれば、接着部材30の外周領域Bに設けられ、陽極用配線40及び陰極用配線42にそれぞれ接続された陽極用補助電極(第1の補助電極)50及び陰極用補助電極(第2の補助電極)52が、接着部材30の外延に沿って延在し、陽極用配線40及び陰極用配線42よりも低抵抗な材料を含むので、周囲領域の外延を略等電圧にし、周囲領域の外延から等方的に電力を供給することができ、輝度むらを低減することができる。
また、本実施形態の照明パネル1によれば、陽極用外部引き出し配線(第1の外部引き出し配線)70及び陰極用外部引き出し配線(第2の外部引き出し配線)72と、陽極用補助電極(第1の補助電極)50及び陰極用補助電極(第2の補助電極)52との間にそれぞれ陽極用配線基板60及び陰極用配線基板62を介在することによって、陽極用外部引き出し配線を接続するための半田の接着性を高めることができる。
また、本実施形態の照明パネル1によれば、デザイン性を損ねる陽極用補助電極(第1の補助電極)50、陽極用配線基板60、陽極用外部引き出し配線(第1の外部引き出し配線)70、陰極用補助電極(第2の補助電極)52、陰極用配線基板62、及び、陰極用外部引き出し配線(第2の外部引き出し配線)72を覆う不透明なフレーム80によってこれらを隠すことができ、デザイン性に優れた照明パネルを提供することができる。
また、本実施形態の照明パネル1によれば、陽極用外部引き出し配線(第1の外部引き出し配線)70及び陰極用外部引き出し配線(第2の外部引き出し配線)72が、フレーム80の1つの角部から外部へ取り出されているので、デザイン性に優れた照明パネルを提供することができる。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、陽極用配線(第1の配線)40全体、及び、陰極用配線(第2の配線)42全体を、光透過性を示す部材によって構成したが、陽極用配線40のうちの少なくとも周囲領域Aに対応する部分、及び、陰極用配線42のうちの少なくとも周囲領域Aに対応する部分が光透過性を示す部材によって構成されていればよい。
また、本実施形態では、有機EL素子20の陽極層(第1の電極層)21、陽極用配線40、及び、陰極用配線(第2の配線)42をITOから形成したが、陽極層21、陽極用配線40、及び、陰極用配線42としては、光透過性を阻害しない程度に、メッシュ状の金属細線をITO薄膜等の光透過性を示す導電性薄膜上に形成してもよい。
また、本実施形態において、乾燥剤32、光反射層14は必ずしも備えられなくてもよい。この場合、有機EL素子20の陰極層(第2の電極層)23によって、照明パネルの両面鏡面構成を実現可能である。
また、本実施形態では、正方形状の照明パネルを例示したが、本発明の特徴は、矩形などの他の四角形状、多角形状、円形状などの種々の形態の照明パネルに適用可能である。
また、本実施形態では、有機EL素子として発光層と一対の電極とを有する形態を例示したが、有機EL素子としては、電子輸送層、正孔輸送層、電子注入層、正孔注入層等の種々の公知の機能層をも有する形態であってもよい。
1…照明パネル、10…第1の基板、12…第2の基板、14…光反射板、20…有機EL素子、21…陽極層(第1の電極層)、22…有機EL層、23…陰極層(第2の電極層)、30…接着部材、32…乾燥剤、40…陽極用配線(第1の配線)、42…陰極用配線(第2の配線)、50…陽極用補助電極(第1の補助電極)、52…陰極用補助電極(第2の補助電極)、60…陽極用配線基板、62…陰極用配線基板、65…接続部剤、70…陽極用外部引き出し配線(第1の外部引き出し配線)、72…陰極用外部引き出し配線(第2の外部引き出し配線)、80…フレーム、A…有機EL素子の周囲領域、B…接着部材の外周領域。

Claims (5)

  1. 光透過性を示す第1の基板と、
    前記第1の基板に対向して設けられる光透過性を示す第2の基板と、
    前記第1及び第2の基板の間に設けられる有機EL素子と、
    前記第1及び第2の基板の間において、前記有機EL素子の周囲領域を囲んで設けられ、前記第1及び第2の基板を接着する接着部材と、
    前記有機EL素子に接続される第1及び第2の配線と
    を備え、
    前記有機EL素子は、前記第1の基板上に、光透過性を示す第1の電極層、発光材料を含む有機EL層、及び光反射性を示す第2の電極層がこの順に積層されてなり、
    前記第1の配線は、前記第1の電極層から前記接着部材に囲まれる領域の外に延在し、
    前記第2の配線は、前記第2の電極層から前記接着部材に囲まれる領域の外に延在し、
    前記第1及び第2の配線のうちの前記周囲領域に対応する部分、及び、前記接着部材が、光透過性を示す、
    照明パネル。
  2. 前記第1の基板上において、前記接着部材の外周領域に設けられ、前記接着部材の外延に沿って延在し、前記第1及び第2の配線にそれぞれ接続され、前記第1及び第2の配線よりも低抵抗な材料を含む第1及び第2の補助電極を更に備える、請求項1に記載の照明パネル。
  3. 前記第1及び第2の補助電極を覆う不透明なフレームを更に備える、請求項2に記載の照明パネル。
  4. 前記第1及び第2の補助電極にそれぞれ接続された第1及び第2の外部引き出し配線を更に備え、
    前記第1及び第2の外部引き出し配線は、前記フレーム内に配置され、前記フレームの1つの角部から外部へ取り出されている、
    請求項3に記載の照明パネル。
  5. 前記第2の基板上に設けられた光反射層を更に備える、請求項1〜4の何れか1項に記載の照明パネル。
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