JP2018052876A - ダイズ黒根腐病防除剤、ダイズ黒根腐病を抑制する微生物資材、及びダイズ黒根腐病防除方法 - Google Patents

ダイズ黒根腐病防除剤、ダイズ黒根腐病を抑制する微生物資材、及びダイズ黒根腐病防除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】防除効果の優れたダイズ黒根腐病防除剤の提供。【解決手段】バチルス属細菌(抑制菌)に由来する有効成分を含有するダイズ黒根腐病防除剤。また、バチルス属細菌は、ポテトデキストロース寒天培地上で、pH4〜pH9まで増殖可能であり、アルカリ性物質を産生し、培地をアルカリ化するダイズ根腐病防除剤。バチルス属細菌が、選択された乾燥鶏糞より単離されたAPU−W01株(NITE AP−02337)、APU−O02株(NITE AP−02338)、APU−T03株(NITE AP−02354)、及びその変異株のいずれかであるダイズ根腐病防除剤。【選択図】図2

Description

本発明は、特にダイズ黒根腐病防除剤、ダイズ黒根腐病を抑制する微生物資材、及びダイズ黒根腐病防除方法に関する。
近年、稲作から畑作への転作が盛んであり、その中でも大豆(ダイズ)は転作作物として最も多く栽培されている。
しかし、ダイズは、同一の圃場で同じ作物を継続して栽培すると連作障害が発生することがある。連作障害は、(1)土壌の病原菌密度が高まることで病気が発生しやすくなる、(2)土壌養分の偏りや地力低下から発育不良等が生じる、(3)雑草、害虫が多くなる等の圃場の障害である。連作障害が起こると、収量減少、品質低下といった悪影響が生じ、ダイズの生産性が著しく低下するため、大きな問題となっている。
このような連作障害として、特に深刻な被害をもたらす病害に、ダイズ黒根腐病が存在する。ダイズ黒根腐病は、子のう菌亜門ボタンタケ目ネクトリア科に属する糸状菌であるカロネクトリア・イリシコーラ(Calonectria ilicicola、以下「ダイズ黒根腐病菌」という。)の感染により引き起こされる土壌伝染性の病害である。ダイズ黒根腐病では、ダイズの生育の後半から根が腐りはじめ、着莢数の減少、子実の不熟などが生じ、植物体が枯死する場合もある。
このダイズ黒根腐病は、我が国の全般、特に東北地方、北陸地方で蔓延しているものの、従来、防除方法は確立されていなかった。
ここで、従来のダイズ黒根腐病に対する防除技術として、特許文献1を参照すると、植物における黒根腐病を防除する能力を有するトリコデルマ属に属する微生物を有効成分として含有する、植物における黒根腐病の防除用組成物が開示されている。
特開2006−151898号公報
上述のように、従来の市販されている、ダイズ黒根腐病菌に有効とされる農薬(殺菌剤)は、十分な効果がなかった。
特許文献1の微生物についても、圃場条件等によっては機能せず、効果が十分でなかった。
このため、より効果的なダイズ黒根腐病の防除技術が求められていた。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の問題を解消することを目的とする。
本発明のダイズ黒根腐病防除剤は、バチルス属(Bacillus)細菌に由来する有効成分を含有し、前記バチルス属細菌は、アルカリ性物質を産生し、培地をアルカリ化する能力を有することを特徴とする。
本発明のダイズ黒根腐病防除剤は、前記バチルス属細菌は、選択された乾燥鶏糞より単離されることを特徴とする。
本発明のダイズ黒根腐病防除剤は、前記バチルス属細菌は、APU−W01株(NITE AP−02337)、APU−O02株(NITE AP−02338)、APU−T03株(NITE AP−02354)、及びその変異株のいずれかを含む任意の組み合わせであることを特徴とする。
本発明のダイズ黒根腐病を抑制する微生物資材は、アルカリ性物質を産生し、培地をアルカリ化する能力を有するバチルス属(Bacillus)細菌を含有することを特徴とする。
本発明のダイズ黒根腐病防除方法は、アルカリ性物質を産生し、培地をアルカリ化する能力を有するバチルス属(Bacillus)細菌を培養し、培養液単体で、若しくは、多孔質資材及び/又は有機質資材と混合して、土壌に施用することを特徴とする。
本発明によれば、アルカリ性物質を産生し、培地をアルカリ化する能力を有するバチルス属細菌に由来する有効成分を含有することで、ダイズ黒根腐病を効果的に防除することが可能なダイズ黒根腐病防除剤を提供することができる。
本発明の実施例に係る試料の抑制効果試験の例を示す写真である。 本発明の実施例に係る単離された微生物を示す写真である。 本発明の実施例に係る単離された微生物(3株)の光学顕微鏡写真である。 本発明の実施例に係る単離された微生物(3株)の系統樹である。 本発明の実施例に係る小規模栽培試験の結果を示す写真である。 本発明の実施例に係る圃場栽培試験の結果(地上部)を示す写真である。 本発明の実施例に係る圃場栽培試験の結果(根)を示す写真である。
<実施の形態>
上述の背景技術に記載したように、我が国では、ダイズ黒根腐病が東北地方、北陸地方で蔓延して大きな問題となっているものの、これまでは十分に有効な対策がなかった。
ここで、ダイズ黒根腐病はダイズを連作すると、発病が多くなる。これに対して、本発明者らは、ダイズを25年以上栽培していても病害が少ない圃場を探しだし、この圃場では特殊な鶏糞資材を施用していることを見いだした。そして、本発明者らは、鋭意検討と実験を繰り返し、当該鶏糞資材から、黒根腐病菌の増殖を顕著に抑制するバチルス属(Bacillus)細菌を単離し、本発明を完成するに至った。
本発明の実施の形態に係る防除の対象となるダイズ黒根腐病は、ダイズ黒根腐病菌の感染により引き起こされる土壌伝染性の病害である。
このダイズ黒根腐病は、ダイズの連作により発生したものであっても、それ以外の状態で発生したものであってもよい。
なお、本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤の防除の対象は、ダイズ黒根腐病菌と類似した病原菌の感染により引き起こされた疾病であってもよい。また、ダイズ以外の植物の同様の疾病であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係るダイズ黒根腐病防除剤は、バチルス属(Bacillus)細菌に由来する有効成分を含有することを特徴とする。
また、本実施形態のバチルス属細菌は、フィルミクテス門(Firmicutes)バチルス綱(Bacilli)バチルス目(Bacillales)バチルス科(Bacillaceae)に分類されるグラム陽性の真正細菌で、桿菌である。また、本実施形態のバチルス属細菌は、特に種や系統等について限定されないものの、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloiquefaciens)の近縁の菌であることで、高度なダイズ黒根腐病の防除効果が期待できる。
また、本発明の実施の形態に係るバチルス属細菌は、アルカリ性物質を産生し、培地をアルカリ化することを特徴とする。
本実施形態のバチルス属細菌は、pH指示薬であるブロモチモールブルー(bromothymol blue、BTB)溶液等を加えて培養すると、培地をアルカリ性に変化させる。すなわち、本実施形態のバチルス属細菌は、アルカリ性物質を産生し、培地をアルカリ化する。このアルカリ性物質は、寒天培地の場合、コロニーの周辺部には透明な薄い膜のように蓄積され、ダイズ黒根腐病菌の菌糸を萎縮させる効果を有することで、優れた防除効果を発揮する。
ここで、ダイズ黒根腐病菌は酸性物質を産生し、周辺環境を酸性にしながら菌糸を伸ばして成長する。国内のダイズは、ほとんどが酸性土壌で栽培されているため、ダイズ黒根腐病菌が成長しやすい環境であり、ダイズ黒根腐病菌の当該酸性物質は、ダイズがもつ菌への防御能力を低下させる可能性もある。これに対して、本実施形態のバチルス属細菌のアルカリ性物質は、この酸性物質を中和するため、ダイズ黒根腐病菌の成長を抑制するとともに、ダイズ自体のダイズ黒根腐病菌に対する防御能力を高める効果も期待できる。
なお、通常の枯草菌の一種である納豆菌等は、このようなアルカリ性物質を産生せず、培地をアルカリ性に変化させることもない。このため、本実施形態のバチルス属細菌のように、アルカリ性物質を産生する性質は、ダイズ黒根腐病を防除するバチルス属細菌を当業者間で区別する指標となる。
また、本発明の実施の形態に係るバチルス属細菌は、選択された乾燥鶏糞より単離されたバチルス属(Bacillus)細菌であることを特徴とする。
本実施形態のバチルス属細菌は、上述のように連作障害がなかったダイズ畑で使用されていた特殊な乾燥鶏糞が選択されたものであり、この選択された乾燥鶏糞からから単離されたものである。具体的には、本実施形態のバチルス属細菌は、後述する実施例で示すように、pH6.5で調整したダイズ黒根腐病病班部分から採取したダイズ黒根腐病菌と滅菌又は無処理の試料を並べて培養し(対峙培養、35℃、5日間培養)、ダイズ黒根腐病菌への抑制効果が見られた試料の培地に発生した微生物を単離したものである。この微生物のダイズ黒根腐病菌に対する抑制効果は、単離時と同様に、対峙培養して調べた(25℃、5日間)。すなわち、本発明の実施の形態に係るバチルス属細菌は、特殊な乾燥鶏糞からダイズ黒根腐病菌への抑制効果があるものを選択したものであることを特徴とする。
このように、鶏糞から優れた菌を単離することで、本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤、微生物資材、ダイズ黒根腐病防除として利用しやすくなり、安定した効果が期待できる。
なお、当業者が使用する、通常の一般的な乾燥鶏糞や発酵鶏糞は、ダイズ黒根腐病の発症を抑制する効果はない。
また、本発明の実施の形態に係るバチルス属細菌は、一般的な培地で、pH4〜pH9まで増殖可能であることを特徴とする。
本実施形態のバチルス属細菌は、当業者に一般的な、例えば、ポテトデキストロース寒天(potato dextrose agar)培地(以下「PDA培地」という。)のプレート上で、中程度の酸性〜弱アルカリ性であるpH4〜pH9まで培養し、増殖させることが可能である。このPDA培地は、例えば、培地1L中、ポテトエキス4g、ブドウ糖15〜30g、寒天15〜20gを含んで構成される。
なお、本実施形態のバチルス属細菌は、当業者に一般的な、ポテトショ糖寒天培地(PSA培地)、LB培地、YM寒天培地等の一般的な培地であっても、同様のpH条件下で培養してもよい。
また、後述するように、寒天の含まれていない液体培地であっても、培養可能である。
また、本実施形態のバチルス属細菌は、各種有機物等の固体培地に接種して、適当な条件で培養することも可能である。この各種有機物としては、大豆、おから、コーンミール、藁、フスマ、ヌカ、オートミール、食品残渣等の当業者に一般的な捲種用の有機物であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係るバチルス属細菌は、APU−W01株(NITE AP−02337)、APU−O02株(NITE AP−02338)、APU−T03株(NITE AP−02354)、及びその変異株のいずれかを含む任意の組み合わせであることを特徴とする。
本発明者らが詳しく調べたところ、本実施形態のバチルス属細菌は、枯草菌(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloiquefaciens)近縁の菌であり、アルカリ性物質を産生するという特徴があった。
このようにして得られたAPU−W01株及びAPU−O02株は平成28年 8月25日に、APU−T03株は平成28年 9月21に、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センターに寄託されており、それぞれ、受託番号はNITE AP−02337、NITE AP−02338、及びNITE AP−02354である。
本実施形態のバチルス属細菌は、ダイズ黒根腐病防除剤、微生物資材、及びダイズ黒根腐病防除方法として使用する際に、これらAPU−W01株、APU−O02株、及びAPU−T03株の細菌のいずれか又はその変異株のいずれかを含む任意の組み合わせで用いることが可能である。すなわち、APU−W01株、APU−O02株、及びAPU−T03株、及びその変異株のうち一つ、任意の組み合わせ、又は全てが混合された状態で用いられてもよい。
また、本発明の実施の形態に係るバチルス属細菌としては、APU−W01株、APU−O02株、APU−T03株の変異誘発処理された変異株を用いることもできる。この変異株を作成する際の変異誘発処理は、適宜、当業者に一般的な変異原を用いて行なうことが可能である。ここで、「変異原」は、例えば、DNA等に損傷を与えたり、DNA複製や修復を阻害したりする等の各種変異効果を有する薬剤、UV照射、各種放射線照射等による処理をも含む。この薬剤としては、例えば、エチルメタンスルホネート、UV照射、N−メチル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン、ブロモウラシル等の当業者に一般的な化学物質を用いることが可能である。
また、本発明の実施の形態に係るダイズ黒根腐病防除剤は、本実施形態のバチルス属細菌に由来する有効成分を含有することを特徴とする。
本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤は、有効成分として、上述の本実施形態のバチルス属細菌を液体培養した液体培養物をそのまま使用することも可能である。すなわち、本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤は、本実施形態のバチルス属細菌を含有する微生物資材であってもよい。この場合、本実施形態のバチルス属細菌は、上述の培養物をそのまま使用しても、バチルス属細菌を分離して濃縮した濃縮物を使用しても、又はこの濃縮物を乾燥した乾燥物を使用してもよい。この際、濃縮物の製造方法としては、ろ過や遠心分離等の一般的な手法を用いることが可能である。また、本実施形態のバチルス属細菌の液体培養物の乾燥方法は、一般的なバチルス属細菌を生かした状態で保存可能にする、自然乾燥、低温乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥等、当業者の任意の乾燥方法を用いることが可能である。この場合、本実施形態のバチルス属細菌を芽胞化したものをスプレー乾燥したり、担体に吸着させたものを使用することもできる。乾燥物を乾燥後さらにミル等で粉砕してもよい。
また、本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤として、本実施形態のバチルス属細菌を液体培養した液体培養物、又はこれを濃縮したものを、有機物や無機物の固体担体や補助剤を組み合わせ、適宜加工して用いることも可能である。この場合、有機物の固体担体として、例えば、セルロース類、オカラ、キチン、コメヌカ、食品残渣等を用いてもよい。また、無機物の担体としては、例えば、活性炭粉末、パーライト、バーミキュライト、ベントナイト、珪藻土、タルク類等を用いてもよい。また、補助剤としては、例えば、ゼラチン、アラビアガム、糖類、ジェランガム等の固着剤や増粘剤を付加してもよい。その他の有機物や無機物を適宜配合してもよい。
また、本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤として、本実施形態のバチルス属細菌の培養物等を、他の成分と組み合わせて、粉剤、水和剤、乳剤、液剤、塗布剤等の形態で、微生物資材に加工して提供することも可能である。
また、本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤の加工として、各種土壌、木材片、麦粒、サトウキビ絞り粕、醸造廃棄物、おから、コメヌカ、魚粉、各種堆肥、食品残渣等の有機物と組み合わせた堆肥状資材の形態で使用することも可能である。
また、本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤として、本実施形態のバチルス属細菌を固体培地に接種して培養した固体培養物を用いることも可能である。この場合も、有機物や無機物の固体担体や補助剤を組み合わせたり、適宜加工したりして用いることが可能である。
また、本発明の実施の形態に係るダイズ黒根腐病防除剤は、有効成分として、上述の本実施形態のバチルス属細菌が産生したアルカリ性物質を用いることも可能である。この場合、本実施形態のバチルス属細菌をバイオリアクター等で大量培養し、このアルカリ性物質を抽出してもよい。このアルカリ性物質についても、有機物や無機物の固体担体や補助剤を組み合わせたり、適宜加工したりして用いることも可能である。また、本発明の実施の形態に係るダイズ黒根腐病防除剤は、このアルカリ性物質を含む微生物資材や堆肥状資材の形態で提供されてもよい。なお、このアルカリ性物質の組成を一般的な質量分析やクロマトグラフィー分析等で解析して、化学合成してもよい。また、このアルカリ性物質を産生する遺伝子を含むベクター等で形質転換した別の菌により合成し、これを有効成分とした本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤として提供することも可能である。
また、これらのバチルス属細菌の培養物、液体培養物、固体培養物、及びアルカリ性物質は、単独で、又は組み合わせて本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤の有効成分として用いることが可能である。
また、本発明の実施の形態に係るダイズ黒根腐病防除方法は、バチルス属(Bacillus)細菌を培養し、培養液単体で、若しくは、多孔質資材及び/又は有機質資材と混合して、土壌に施用することを特徴とする。すなわち、本実施形態のダイズ黒根腐病防除方法では、上述のダイズ黒根腐病防除剤を、土壌に施用する。
本実施形態のダイズ黒根腐病防除方法は、具体的には、例えば、本実施形態のバチルス属細菌を大量に液体培養し、この培養液単体をダイズ黒根腐病防除剤として、ダイズ栽培前の土壌に噴霧して耕起する。また、例えば、本実施形態のバチルス属細菌の液体培養液を多孔質資材、及び/又は有機質資材と混合し、この混合物をダイズ黒根腐病防除剤として、ダイズ栽培前の土壌に施用して耕起する。
この際、本発明の実施の形態に係るのダイズ黒根腐病防除方法において、本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤の植物への施用量は、ダイズ黒根腐病の状態、ダイズ黒根腐病防除剤の剤形等の諸条件に応じて適宜選択可能である。
このように、本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤を土壌に接種してダイズを栽培することで、ダイズ黒根腐病菌の増殖が抑制されて病徴が発現しないか、病害発生を遅らせることができる。すなわち、連作障害等が起こり得る、ダイズ黒根腐病菌が生存している土壌においても、ダイズを正常に生育させることが可能となる。
なお、本実施形態のダイズ黒根腐病防除方法における施用の方式は、土壌混和施用の他にも、ダイズ黒根腐病の状態、ダイズ黒根腐病防除剤の剤形等の諸条件に応じて適宜選択可能である。たとえば、ダイズ植物の茎葉等の地上部への直接散布、土壌灌注施用、種子粉衣処理、種子塗布処理、植物の付傷部に接触させる等の処理により施用してもよい。これらの処理は、一つ又は複数の処理が組み合わされて行われてもよい。また施用の時期は、栽培前、播種時、及び生育時等、いずれの時期であってもよい。また、施用前後に、他の薬剤等を散布して土壌殺菌等を行ったり、施肥等を行ったりしてもよい。
また、上述のバチルス属細菌のダイズへの施用に際しては、必要に応じて通常使用される他の有効成分、例えば、除草剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、抗真菌剤、殺細菌剤、抗ウイルス剤、肥料、土壌改良剤等を、同時又は適切な間隔で、適宜施用することも可能である。
また、本実施形態のダイズ黒根腐病防除方法において、苗移植栽培を行うダイズやエダマメでは、育苗培土に本実施形態のダイズ黒根腐病防除剤を混和するか、バチルス属細菌を繁殖させた育苗土資材を用いて育苗を行うことが可能である。これにより、ダイズ種子及び幼苗について、ダイズ黒根腐病菌への感染を抑えることができ、生育を健全化することが可能となる。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
近年、秋田県では稲作からの転作が盛んであり、その中でもダイズは転作作物として最も多く栽培されている。しかし、同一の圃場で同じ作物を継続して栽培すると連作障害が発生することがあった。特に、ダイズ黒根腐病は、生育中後期から根が腐りはじめ、最終的にダイズが枯れてしまう病害であるものの、この病気に対する防除方法は確立されていなかった。
また、ダイズ黒根腐病菌は、土壌中で5年以上生存することができ、水田においても生存可能であるため、田畑輪換体系においても当病害の発生が大きな問題となっている。
これに対して、本発明の実施の形態に係るバチルス属(Bacillus)細菌に由来する有効成分を含有したダイズ黒根腐病防除剤を土壌に接種してダイズを栽培すると、ダイズ黒根腐病菌の増殖が抑制され、病徴が発現しない又は病害発生を遅らせることが期待できる。このため、ダイズ黒根腐病菌生存土壌においてもダイズが正常に生育可能となる。
すなわち、従来は、ダイズ黒根腐病が発病する土壌においては病害を防ぐことは不可能であったが、本実施形態の抑制菌を土壌に接種することにより、この病害を抑制でき、ダイズの連作が可能となる。
また、本発明の実施の形態に係るバチルス属(Bacillus)細菌は、環境負荷を与えることのない微生物であるため、ダイズ黒根腐病に対する低環境負荷型の防除技術として、微生物の有する拮抗作用を利用した生物的防除技術を提供することができる。
なお、本発明の実施の形態のダイズ黒根腐病防除剤、微生物資材、ダイズ黒根腐病防除方法は、ダイズ以外の植物の黒根腐病の防除についても用いることが可能である。
次に図面に基づき本発明を実施例によりさらに説明するが、以下の具体例は本発明を限定するものではない。
〔試験方法〕
(原材料)
秋田県大館市において、25年間、ダイズを連作しても240kg/10a(秋田県平均124kg/10a)の高収量を維持し、連作障害が発生していない畑で使用されていた乾燥鶏糞(鎌田鶏糞株式会社製)を取得した。この乾燥鶏糞は、鶏糞を乾燥させたもので土壌改良材として使われる。この乾燥鶏糞の成分(現物あたり)は、pH(H2O)6.0、T−N:4.0質量%、C/N比9.1、P25:3.0質量%、K2O:1.7質量%、CaO:4.8質量%であった。
この乾燥鶏糞を、微生物抽出のための試料として使用した。
(PDA培地での試料の抑制効果試験)
ダイズ黒根腐病病班部分から採取したダイズ黒根腐病菌(青森県つがる市で採取)をPDA培地(日水製薬株式会社性、pH6.5に調整)に、上述の鶏糞試料を並べて培養した(35℃、5日間培養)。試料は、小さじ1杯分の量をPDA培地に乗せ、ダイズ黒根腐病菌への抑制効果が見られるか否かを目視にて調べた。
(ダイズ黒根腐病菌を抑制する微生物の単離)
ダイズ黒根腐病の増殖に抑制効果がみられた培地に発生した微生物のコロニーを単離し、各微生物のダイズ黒根腐病菌に対する抑制効果を、上述のPDA培地での試料の抑制効果試験と同様に、PDA培地で25℃、5日間対峙培養して、目視にて調べた。
そして、抑制効果の高かった微生物を3株、単離した(APU−W01株(NITE AP−02337)、APU−O02株(NITE AP−02338)、APU−T03株(NITE AP−02354))。以下、これらの微生物を「抑制菌」と称する。
(ダイズ黒根腐病菌及び微生物のpH反応特性検証実験)
単離されたダイズ黒根腐病菌の抑制効果を持つ微生物の性質を調べるため、BTB溶液を添加したPDA培地を作製し、培養過程におけるpH変化を目視にて調べた。また、ダイズ黒根腐病菌の培地pH反応特性を調べるため、BTB溶液を添加し、アルカリ性(pH9)、中性(pH7)を示す2種類のPDA培地でダイズ黒根腐病菌を培養した(25℃、5日間)。
(微生物の同定)
単離された微生物から、特に抑制効果が高かった3株(APU−W01株(NITE AP−02337)、APU−O02株(NITE AP−02338)、APU−T03株(NITE AP−02354))の真正細菌を、16S−rRNA遺伝子により同定した。
各株の細菌をLB培地(Difco Laboratories社製)で液体培養し、全ゲノムDNA精製用の拡散精製用キット(株式会社キアゲン性)を用いてDNAを抽出した。16S−rRNA遺伝子解析用のプライマーセット、27F(5’−AGAGTTTGATCCTGGCTCAG)及び1492R(5’−GGCTACCTTGTTACGACTT)を使用して、PCR法によってDNA増幅し、塩基配列を解読して、単離された細菌を同定した。
また、16S−rRNA遺伝子の塩基配列を基に、近隣接続法(NJ法)を用いて系統樹を作成した。
(小規模栽培試験)
単離された微生物について、小規模栽培試験(300mL容ポット試験)を行った。具体的には、特に抑制効果が高かった3株の細菌を、それぞれLB培地(Difco Laboratories社製)で1000mLにて30℃で一晩間、振とう培養し、OD(Optical Density、光学濃度)620nm=1.4となった状態で、3株の培養液を同容量混合して微生物資材とした。
この栽培試験において、栽培土は下記で示す圃場栽培試験を行った圃場の土壌を用いた。この培養土に、LB培地で液体培養したダイズ黒根腐病菌を接種した。
処理区として、コントロールのダイズ黒根腐病菌のみ接種したダイズ黒根腐病菌接種区と、本実施例の微生物資材をポットあたり5mL接種したダイズ黒根腐病菌接種+抑制菌接種区を設定した。
栽培は統計処理のため、4反復で行った。ダイズ(品種:リュホウ)は、種子殺菌した後、1ポットあたり1粒ずつ播種した。栽培条件として昼28℃、夜18℃とした。
栽培条件は、明期は照度25000 lx(ルクス)で16時間、暗期は照度0 lxで8時間とした。
ダイズは、栽培期間中は、適宜、培養液(ハイポネックス(1000倍希釈)、(株)ハイポネックスジャパン)を規定量与えた。
(圃場栽培試験)
実際の土壌で効果があるかどうかを確かめるため、圃場での接種効果試験を行った。
試験は、青森県つがる市の農家圃場で行った。この圃場は、前年にもダイズを栽培し、ダイズ黒根腐病による連作障害が発生していた。この圃場の土性は砂質壌土であった。
上述の小規模栽培で使用した微生物資材(3株の培養液を混合したもの)を滅菌した乾燥鶏糞に重量比で菌液:鶏糞=4:6の割合で混合し、乾燥させたものを微生物接種資材とした。ダイズ播種の一ヶ月前に微生物接種資材を200kg/10a施用し、ロータリーを用いて深さ約15cmで土壌に混和させた。
圃場設計は、処理区として、コントロールである無接種の慣行区と、本実施例の微生物資材を混和させた微生物資材区を設けた。
播種は、2016年6月9日に、約4kg/10aで行った。
〔結果〕
(PDA培地での試料の抑制効果試験結果)
図1に、このPDA培地での試料の抑制効果試験の結果の例を示す。
図1(a)は、鶏糞を試料として、ダイズ黒根腐病菌が6時間培養後の菌糸を延ばした状態で、無処理の試料を並べて培養したプレートの例を示す。
また、図1(b)は、試料と糸状菌の抑制効果実験の結果、抑制効果が見られたPDA培地のプレートを示す。滅菌処理を行わなかった場合、乾燥鶏糞において、抑制効果が見られた。
(ダイズ黒根腐病菌を抑制する微生物の単離と抑制効果)
図2に、抑制効果が高かった乾燥鶏糞から、3株の微生物(抑制菌)を単離した。これらの細菌は、下記で示すように、バチルス属の細菌であった。図2は、この3株のうち、特に抑制効果が高かったAPU−O02株での結果を示しているものの、他の株でも同様の結果を生じた。
図2(a)によると、抑制菌とダイズ黒根腐病菌とを対峙培養したところ、ダイズ黒根腐病菌の増殖を強く抑制した。
図2(b)によると、抑制菌は、黒根腐病菌菌糸を取り囲むように増殖し、菌糸は変色して萎縮していた。
図3(a)〜(c)は、抑制菌のAPU−W01株、APU−O02株、APU−T03株をそれぞれ光学顕微鏡で拡大した写真である。
APU−W01株とAPU−O02株とは、形状が似ていた。また、APU−W01株とAPU−O02株とは、写真の黒い部分に示されるように、菌体の先端に芽胞が形成されていた。これに対して、APU−T03株は連鎖状になり、内部に芽胞を形成するのが特徴であった。
(ダイズ黒根腐病菌及び微生物のpH反応特性検証実験)
ダイズ黒根腐病菌をpH9のアルカリ性培地とpH7の中性培地で培養したところ、黒根腐病菌はそれぞれの培地を酸性化し、菌糸を伸長させた。
抑制菌コロニーの周辺部には透明な薄い膜を観察することができた。酸性の培地で抑制菌の培養を行ったところ、培地がアルカリ性に変化した。
(微生物の同定)
単離した3株の抑制菌のDNAを抽出し、16S−rRNA遺伝子のDNAシークエンスによって種類の同定を行った結果、「Bacillus subtilis」、「Bacillus amyloiquefaciens」と類似しており、バチルス属の細菌の一種であることが分かった。このうち、APU−W01株のDNA配列を配列表に示す。
図4の系統樹による分類によると、APU−W01株(APU−w)、APU−O02株(APU−o)、APU−T03(APU−t)である抑制菌の3株は、いずれも遺伝的に近縁であるものの、枯草菌の一種である納豆菌(Bacillus subtillis var.natto)とは、かなり遠縁であった。
(小規模栽培試験)
図5は、栽培後2週間後のダイズ苗の様子を示す。
本実施例の微生物資材を接種したダイズ黒根腐病菌接種+抑制菌接種区では、コントロールのダイズ黒根腐病菌接種区と比較すると、ダイズ苗が病徴を示さず、正常に育っていた。
(圃場栽培試験)
図6に、圃場栽培試験にて、青森県つがる市で植え付け後、1ヶ月の7月時点での圃場の様子を示す。コントロールの慣行区と、本実施形態の微生物資材を接種した微生物資材区とでは、地上部の生育は、それほど差がなかった。
図7は、この圃場のダイズの根の様子を示す。このように、根を見てみると、慣行区では、既に黒根腐病に侵されてしまっていた。これに対して、微生物資材区では、根張りがよく、病徴もほとんどみられなかった。
〔まとめ〕
(ダイズ黒根腐病菌の抑制)
ダイズ黒根腐病菌は一般的に、アルカリ性条件下に比べ酸性条件下での生育がよいとされている。アルカリ性条件下でダイズ黒根腐病菌を培養したところ、アルカリ性培地を酸性に変化させることで増殖速度が速くなった。よって、ダイズ黒根腐病菌は、アルカリ性の培地では周囲のpHに干渉し、培地を酸性に傾けることで、周囲の環境を菌自身の増殖に適したものに変えると考えられる。
これに対して、本実施例の3株の抑制菌は、酸性培地をアルカリ性へと変化させることが分かった。このことから、抑制菌はアルカリ性の物質を生産し、ダイズ黒根腐病菌の酸性化作用と拮抗することで、ダイズ黒根腐病菌がpHを繁殖に適した環境に変化させるのを防ぐことが可能となる。また、pH変動による抑制効果に加え、抑制菌はダイズ黒根腐病菌の菌糸を取り囲むように増殖したことから、菌糸を死滅させる効果があった。
加えて、酸性土壌は、ダイズの生育に好ましくないため、抑制菌により土壌をアルカリ性にすることで、ダイズの生育を補助する効果が期待される。
また、抑制菌を利用することにより、土壌伝染性のダイズ病害を軽減できた。
土壌に接種してダイズを栽培すると、ダイズ黒根腐病菌の増殖が抑制され病徴が発現せず、ダイズ黒根腐病菌生存土壌においてもダイズが正常に生育可能となった。
この際、小規模栽培試験に加え、圃場条件でも効果が見られたため、ダイズ黒根腐病防除剤として有用であった。
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
本発明のダイズ黒根腐病防除剤、微生物資材、ダイズ黒根腐病防除方法は、ダイズ黒根腐病を予防する防除剤や微生物資材を提供し、これにより当業者が業としてダイズ黒根腐病防除を実行可能となるため、産業上に利用することができる。

Claims (5)

  1. バチルス属(Bacillus)細菌に由来する有効成分を含有し、
    前記バチルス属細菌は、
    アルカリ性物質を産生し、培地をアルカリ化する能力を有する
    ことを特徴とするダイズ黒根腐病防除剤。
  2. 前記バチルス属細菌は、
    選択された乾燥鶏糞より単離される
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイズ黒根腐病防除剤。
  3. 前記バチルス属細菌は、
    APU−W01株(NITE AP−02337)、APU−O02株(NITE AP−02338)、APU−T03株(NITE AP−02354)、及びその変異株のいずれかを含む任意の組み合わせである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のダイズ黒根腐病防除剤。
  4. アルカリ性物質を産生し、培地をアルカリ化する能力を有するバチルス属(Bacillus)細菌を含有する
    ことを特徴とするダイズ黒根腐病を抑制する微生物資材。
  5. アルカリ性物質を産生し、培地をアルカリ化する能力を有するバチルス属(Bacillus)細菌を培養し、培養液単体で、若しくは、多孔質資材及び/又は有機質資材と混合して、土壌に施用する
    ことを特徴とするダイズ黒根腐病防除方法。
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