JP2018052795A - 高周波出力の操作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転引き上げ法により酸化物単結晶を育成する際、坩堝底温度を目標温度に安定化させる高周波出力の操作方法を提供する。【解決手段】高周波出力の操作量をX、坩堝底の目標温度をY1、操作時の坩堝底温度をY2、1分間当たりの坩堝底温度の上昇あるいは下降量をZとしたとき、数式(1)[X=a(Y1−Y2)+bZ]より高周波出力の操作量Xを算出して高周波出力を操作する第一工程と、数式(1)において(Y1−Y2)=0およびZ=0となる条件が満たされるまで任意の制御周期Tで第一工程を繰り返す第二工程を具備し、数式(1)における係数aと係数bが、数式(2)[係数a=0.00137×(高周波出力)]、および、数式(3)[係数b=−0.00375×(高周波出力)2]より算出されることを特徴とする高周波出力の操作方法。【選択図】図1

Description

本発明は、表面弾性波素子等に用いられるタンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の酸化物単結晶基板に係り、特に、チョクラルスキー法等の回転引き上げ法により酸化物単結晶を育成する際、結晶育成に適した目標温度に坩堝底温度を安定化させる高周波出力の操作方法に関するものである。
タンタル酸リチウム(LiTaO3:以後、LTと略称する)、および、ニオブ酸リチウム(LiNbO3;以後、LNと略称する)単結晶は人工の強誘電体結晶であり、これ等の単結晶から加工される酸化物単結晶基板は、主に移動体通信機器において電気信号ノイズを除去する表面弾性波素子(SAWフィルター)の材料として用いられている。
上記SAWフィルターは、LT、LN単結晶をはじめとする圧電材料で構成された基板上にAlCu合金等の金属薄膜から成る櫛形電極を形成した構造となっている。そして、上記櫛形電極のピッチと圧電材料の音速がデバイスにおける周波数を決定する重要な役割を担っている。また、櫛形電極は、圧電材料で構成された基板上に金属薄膜をスパッタリング法等により成膜した後、フォトリソグラフ技術を用いて上記金属薄膜の不要な部分をエッチングにより除去して櫛形パターンが形成されている。
また、SAWフィルターの材料となるLT、LN等の酸化物単結晶は、産業的には主にチョクラルスキー法(以後、Cz法と略称する)等の回転引き上げ法(特許文献1〜3参照)により育成されており、この種の回転引き上げ法は、例えば、図1に示すような育成装置を用いて行われている。
すなわち、この育成装置aは、外側が保温材bにより覆われ内部に単結晶用原料cが投入される坩堝dと、上記保温材bの外側に配置され坩堝d内の単結晶用原料cを加熱する高周波加熱コイルeと、上記坩堝dの上方側に昇降可能に設けられその先端に種結晶fが保持されると共に矢印方向へ回転する引き上げ軸gとでその主要部が構成されており、これ等構成部材は図示外の密封された圧力容器(育成炉)内に組込まれている。
尚、坩堝dの材質は、育成結晶の融点、圧力容器(育成炉)内の雰囲気に応じて選定され、酸化物単結晶の育成においては、炉内は酸化雰囲気であるために酸化され難い材料で構成する必要があり、例えば、LT単結晶の場合はイリジウム、LN単結晶の場合は白金が用いられている。
そして、この育成装置aを用いてタンタル酸リチウム(LT)等の単結晶を育成するには、まず、坩堝d内に単結晶用原料cを投入して充填した後、高周波加熱コイルeに通電して上記坩堝dを高周波誘導加熱法により発熱させ、坩堝d内の単結晶用原料cをその融点以上の温度に加熱して融解させる。
次に、引き上げ軸gを降下させて融解した原料融液の中心部に種結晶fとなるLT等の単結晶片を接触させる。そして、坩堝dに投入する高周波電力を調節して種結晶fを中心に原料融液を徐々に固化させると同時に、上記種結晶fを回転させながら上昇させるという操作を連続的に行うことにより略円筒形状の大型単結晶hが製造される。
ところで、Cz法等回転引き上げ法による酸化物単結晶の育成においては、種結晶を原料融液に接触させる際の融液温度の最適化が、育成される結晶の品質を決める重要な要素となる。尚、原料融液に種結晶を接触させる操作を「シーディング操作」と称する。また、融液の温度を測定する場合、融液表面の温度を直接測定するのが好ましいが、熱電対の劣化や熱電対の取り回し等の問題があるため、坩堝の底に設置した熱電対の温度(以下、坩堝底温度)を代替値として用いている。
そして、上記シーディング操作により種結晶先端部に育成される結晶のメニスカス状態は、坩堝底温度が適正温度よりも低い場合、種結晶を原料融液に接触させた直後に結晶が急速に成長し始めてしまうため、図2(A)に示すように結晶のメニスカス径が拡大して結晶品質の低下、更には多結晶化を引き起こしてしまう。反対に、坩堝底温度が適正温度よりも高い場合、原料融液に接触する前に種結晶が融解してしまうため、図2(C)に示すように結晶のメニスカス径が縮小、消滅することで結晶の育成を開始できないという事態となる。一方、坩堝底温度が適正温度でシーディング操作がなされた場合には、図2(B)に示すように結晶のメニスカス径が安定するため、高品質の単結晶を育成することが可能となる。
従って、シーディング操作においては、種結晶を融液に接触させてから引き上げを開始するまでの間、坩堝底温度の上昇あるいは下降を抑えることが重要である。例えば、種結晶を融液に接触させた瞬間は適正な温度であったとしても、引き上げを開始するまでの間に坩堝底温度が上昇してしまうと、引き上げと同時にネックが切れてしまう。逆に、引き上げを開始するまでの間に坩堝底温度が下降してしまうと、引き上げを開始する前に結晶の急成長が始まってしまう。
ところが、坩堝底温度は高周波出力の操作に対してすぐに応答することは無く、数分〜数時間遅れて温度変化が表れるため、適正な温度に融液温度を安定させるには作業者の経験と勘が必要である。このため、作業者間で融液温度の安定性にバラつきが生じる問題が存在した。
また、坩堝底温度の安定化にはPID制御等を用いて自動制御する方法も存在するが、各設定値が適正でないと坩堝底温度がハンチング(乱調)するため、熟練した作業者が操作する場合に比べて、坩堝底温度が安定化するまでに長大な時間を要した。各設定値の適正化には数回のシーディング操作を試行錯誤する必要があり、数十台の育成炉を生産管理するには不十分であった。
特開平10−338596号公報 特開2009−007203号公報 特開2008−260641号公報
本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、その課題とするところは、坩堝底温度を目標温度に安定化させる際、熟練作業者の経験と勘を必要とせず、しかもPID制御のように設定値の適正化にあたっての試行錯誤を必要としない高周波出力の操作方法を提供することにある。
すなわち、本発明に係る第一の発明は、
炉体内の坩堝を高周波誘導加熱により発熱させて坩堝内の単結晶用原料を加熱溶融し、該原料融液に種結晶を接触させる回転引き上げ法により酸化物単結晶を育成する方法であって、坩堝底温度を目標温度に安定化させる高周波出力の操作方法において、
高周波出力の操作量をX、坩堝底の目標温度をY、操作時の坩堝底温度をY、1分間当たりの坩堝底温度の上昇あるいは下降量をZとしたとき、下記数式(1)より高周波出力の操作量Xを算出して高周波出力を操作する第一工程と、
X=a(Y−Y)+bZ (1)
上記数式(1)において(Y−Y)=0、および、Z=0となる条件が満たされるまで任意の制御周期Tで上記第一工程を繰り返す第二工程を具備し、かつ、
上記数式(1)の係数aおよび係数bが、下記数式(2)および数式(3)より算出されると共に、 係数a=k1×(高周波出力) (2)
係数b=k2×(高周波出力)2 (3)
k1=0.00137、k2=−0.00375としたとき、
k1およびk2の変化量(%)がそれぞれ+10%〜−10%の範囲で、かつ、
k1およびk2の変化する方向の符号が逆の場合、k1およびk2の変化量(%)における絶対値の和が10%以内であることを特徴とし、
また、第二の発明は、
第一の発明に記載の高周波出力の操作方法において、
上記酸化物単結晶が、タンタル酸リチウム単結晶およびニオブ酸リチウム単結晶のいずれかであることを特徴とするものである。
本発明に係る高周波出力の操作方法は、
高周波出力の操作量をX、坩堝底の目標温度をY、操作時の坩堝底温度をY、1分間当たりの坩堝底温度の上昇あるいは下降量をZとしたとき、下記数式(1)より高周波出力の操作量Xを算出して高周波出力を操作する第一工程と、
X=a(Y−Y)+bZ (1)
上記数式(1)において(Y−Y)=0、および、Z=0となる条件が満たされるまで任意の制御周期Tで上記第一工程を繰り返す第二工程を具備し、かつ、
上記数式(1)の係数aおよび係数bが、下記数式(2)および数式(3)より算出されると共に、 係数a=k1×(高周波出力) (2)
係数b=k2×(高周波出力)2 (3)
k1=0.00137、k2=−0.00375としたとき、
k1およびk2の変化量(%)がそれぞれ+10%〜−10%の範囲で、かつ、
k1およびk2の変化する方向の符号が逆の場合、k1およびk2の変化量(%)における絶対値の和が10%以内であることを特徴とし、
熟練作業を必要とせず、PID制御のような設定値の適正化にあたっての試行錯誤も必要としないことから坩堝底温度の制御を簡便に行うことが可能となる。
単結晶の回転引き上げ法に適用される育成装置の概略構成を示す説明図。 シーディング操作により種結晶先端に育成される結晶のメニスカス状態を示す説明図であり、図2(A)は坩堝底温度が適正温度よりも低い場合の上記メニスカス状態を示し、図2(B)は適正温度でシーディング操作がなされた場合の上記メニスカス状態を示し、図2(C)は坩堝底温度が適正温度よりも高い場合の上記メニスカス状態を示す。 育成炉Aにおける「坩堝底温度傾きZ(℃/min)」と「高周波出力操作量X(mV)」の関係を示しかつ「係数b」が算出される直線(y=−0.3474x)を示すグラフ図。 育成炉Bにおける「坩堝底温度傾きZ(℃/min)」と「高周波出力操作量X(mV)」の関係を示しかつ「係数b」が算出される直線(y=−0.2019x)を示すグラフ図。 育成炉Aおよび育成炉Bにおける「目標温度調整時における高周波出力の二乗」と育成炉Aおよび育成炉Bにおける「係数b」の関係を示すグラフ図。 育成炉Aにおける「坩堝底温度差分(Y−Y)℃」と「高周波出力残り操作量(X−bZ)mV」の関係を示しかつ「係数a」が算出される直線(y=0.0133x)を示すグラフ図。 育成炉Bにおける「坩堝底温度差分(Y−Y)℃」と「高周波出力残り操作量(X−bZ)mV」の関係を示しかつ「係数a」が算出される直線(y=0.010x)を示すグラフ図。 育成炉Aおよび育成炉Bにおける「目標温度調整時における高周波出力」と育成炉Aおよび育成炉Bにおける「係数a」の関係を示すグラフ図。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(I)酸化物単結晶育成における融液温度の測定方法
酸化物単結晶育成における融液および坩堝は、これ等周囲に設けられた保温材を形成する耐火物および育成炉に囲われているため、融液表面の温度を測定しようとしても熱電対の配線を取り回すのが困難である。また、原料粉の状態から融液になるまでに坩堝内の液面高さが上下する他、育成を繰り返す間に坩堝の形状が変化し、液面の高さが徐々に下降するため、融液表面の位置に熱電対を設置するのは困難である。
これ等の問題があるため、酸化物単結晶の育成においては、一般的に、坩堝の底に設置した熱電対から温度(坩堝底温度)を測定し、融液温度の代替として用いられる。
(II)坩堝底温度で代替した場合の弊害
高周波出力を増減させる操作により融液表面の温度が変化したとき、周囲よりも高温(あるいは低温)になった融液が自然対流により坩堝底まで流れ、坩堝底温度が変化し、初めて作業者は融液温度の変化を検知することが可能となる。
従って、融液温度を坩堝底温度で代替している場合、高周波出力操作を行ってから温度変化を検知するまで数分〜数時間のタイムラグが存在する。
作業者は、このタイムラグを加味して高周波出力操作を行う必要がある。熟練の作業者では経験と勘によってこれを補完できるため最短時間で坩堝底温度を目標温度に安定化させることができるが、未熟な作業者では坩堝底温度がハンチングし、安定化に時間がかかってしまう。また、安定化が不十分であると、種結晶を融液に接触させてから引き上げを開始するまでの間に坩堝底温度が変化し、ネック切れや急成長等の不具合を発生させる。
坩堝底温度の安定化にはPID制御等を用いて自動制御する方法も存在するが、各設定値が適正でないと坩堝底温度がハンチングするため、熟練した作業者が操作する場合に比べて、坩堝底温度が安定化するまでに長大な時間を要した。各設定値の適正化には数回のシーディング操作を試行錯誤する必要があり、また、炉毎の耐火物構成の違いや、育成毎の部材劣化により設定値は徐々に変動していくため、数十台の育成炉を生産管理するには不十分であった。
(III)本発明者による発見
熟練の作業者により行われるシーディング操作を解析したところ、高周波出力の操作量Xは、坩堝底の目標温度をY、操作時の坩堝底温度をY、1分間当たりの坩堝底温度の上昇あるいは下降量をZとしたとき、下記数式(1)で表せることが分かった。
X=a(Y−Y)+bZ (1)
また、異なる育成炉では、上記数式(1)における係数a、係数bは異なる数値となるが、熟練作業者が手動操作にて坩堝底温度を目標温度に調整したときの高周波出力値から、下記(IV)欄において説明するように、比例計算で係数a、係数bは算出されることが分かった。すなわち、数式(1)における係数aおよび係数bは、以下の数式(2)および数式(3)より算出することができる。
係数a=k1×(高周波出力) (2)
係数b=k2×(高周波出力)2 (3)
但し、k1=0.00137、k2=−0.00375としたとき、
k1およびk2の変化量(%)がそれぞれ+10%〜−10%の範囲で、かつ、
k1およびk2の変化する方向の符号が逆の場合、k1およびk2の変化量(%)における絶対値の和が10%以内である。
これ等数式を用いて高周波出力の操作量を決定すれば、熟練の作業者の経験と勘に頼ることなく、坩堝底温度を目標温度に安定化させることが可能となり、更に、係数a、係数bも上記数式(2)および数式(3)より算出できることから、設定値の適正化にあたり試行錯誤する必要は無く、数十台の育成炉を生産管理するのが容易となる。
すなわち、本発明者によって発見された方法は、
炉体内の坩堝を高周波誘導加熱により発熱させて坩堝内の単結晶用原料を加熱溶融し、該原料融液に種結晶を接触させる回転引き上げ法により酸化物単結晶を育成する方法であって、坩堝底温度を目標温度に安定化させる高周波出力の操作方法において、
高周波出力の操作量をX、坩堝底の目標温度をY、操作時の坩堝底温度をY、1分間当たりの坩堝底温度の上昇あるいは下降量をZとしたとき、下記数式(1)より高周波出力の操作量Xを算出して高周波出力を操作する第一工程と、
X=a(Y−Y)+bZ (1)
上記数式(1)において(Y−Y)=0、および、Z=0となる条件が満たされるまで任意の制御周期Tで上記第一工程を繰り返す第二工程を具備し、かつ、
上記数式(1)の係数aおよび係数bが、下記数式(2)および数式(3)より算出されると共に、 係数a=k1×(高周波出力) (2)
係数b=k2×(高周波出力)2 (3)
k1=0.00137、k2=−0.00375としたとき、
k1およびk2の変化量(%)がそれぞれ+10%〜−10%の範囲で、かつ、
k1およびk2の変化する方向の符号が逆の場合、k1およびk2の変化量(%)における絶対値の和が10%以内であることを特徴とする。
(IV)数式(2)および数式(3)について
上記数式(2)および数式(3)は、2台の育成炉A、育成炉Bを用いた熟練作業者によるLT単結晶の下記育成実験から求められている。
(IV−1)育成実験
コングルエント組成の原料を用い、高周波誘導加熱炉によってチョクラルスキー法により直径6インチのLT単結晶の育成を行った。育成雰囲気は、酸素濃度約2%の窒素‐酸素混合ガスである。
まず初めに、LT原料20kgをイリジウム製坩堝に仕込み、かつ、坩堝底近傍にType B熱電対を組み込んだ。また、育成時の温度環境を整えるため、坩堝周囲と坩堝上部にアルミナ製およびジルコニア製の耐火物を組み立てた後、昇温してLT原料の融解を行った。
そして、熟練作業者によるシーディング操作、および、結晶育成を複数回行い、シーディング操作における「高周波出力の操作量」と「坩堝底温度」の関係について解析を行って上記係数a、係数bを算出した。
更に、2台の育成炉A、育成炉Bについて同様の解析を行い、「高周波出力」と「係数a、係数b」の関係を解析した。
尚、坩堝底温度を目標温度に調整したときの高周波出力の平均は、育成炉Aにおいては「9.6mV」、育成炉Bにおいては「7.4mV」であった。
(IV−2)係数bの算出
「出力操作を行った時の坩堝底温度Y」と「目標温度Y」が一致しており、かつ、坩堝底温度が上昇あるいは下降(すなわち、Z≠0)している状態で、高周波出力を操作し、その後、坩堝底温度が安定(すなわち、Z=0)したときのデータを抽出し、「坩堝底温度の温度傾き」と「高周波出力の操作量」の相関を解析し、係数bを算出した。
すなわち、数式(1)[X=a(Y−Y)+bZ]において、Y=Yであることから[X=bZ]となり、「高周波出力の操作量X」と「坩堝底温度の温度傾きZ」の比例式から上記係数bが算出可能となる。
以下、育成炉Aにおける係数bの算出方法について説明する。
まず、表1に示すように「出力操作を行った時の坩堝底温度Y」と「目標温度Y」が一致しており、かつ、坩堝底温度が上昇あるいは下降(すなわち、Z≠0)している状態で高周波出力を操作し、その後、坩堝底温度が安定(すなわち、Z=0)したときの5つのデータ(「坩堝底温度の温度傾きZ」と「高周波出力の操作量X」)を抽出した。
具体的には、データNo.1(Z=-0.06、X=0.02)、データNo.2(Z=0.12、X=-0.04)、データNo.3(Z=0.08、X=-0.02)、データNo.4(Z=0.04、X=-0.01)、および、データNo.5(Z=-0.12、X=0.05)を抽出した。
そして、「坩堝底温度の温度傾きZ」をx軸、「高周波出力の操作量X」をy軸に設定した「x−y座標面上」に上記5つのデータを表示して図3のグラフ図を得ると共に、該グラフ図に示された「y=−0.3474x」の直線から「係数b=−0.347」を算出した。
Figure 2018052795
育成炉Bにおける係数bについても同様の方法にて求めた。
まず、表2に示すように「出力操作を行った時の坩堝底温度Y」と「目標温度Y」が一致しており、かつ、坩堝底温度が上昇あるいは下降(すなわち、Z≠0)している状態で高周波出力を操作し、その後、坩堝底温度が安定(すなわち、Z=0)したときの5つのデータ(「坩堝底温度の温度傾きZ」と「高周波出力の操作量X」)を抽出した。
具体的には、データNo.1(Z=0.08、X=-0.02)、データNo.2(Z=-0.06、X=0.01)、データNo.3(Z=-0.04、X=0.01)、データNo.4(Z=-0.04、X=0.01)、および、データNo.5(Z=0.04、X=-0.01)を抽出した。
そして、「坩堝底温度の温度傾きZ」をx軸、「高周波出力の操作量X」をy軸に設定した「x-y座標面上」に上記5つのデータ(No3とNo4のデータが同一のため4点)を表示して図4のグラフ図を得ると共に、該グラフ図に示された「y=−0.2019x」の直線から「係数b=−0.202」を算出した。
Figure 2018052795
次に、育成炉Aにおける「係数b=−0.347」と「目標温度調整時における高周波出力=9.6mV」、および、育成炉Bにおける「係数b=−0.202」と「目標温度調整時における高周波出力=7.4mV」の関係(下記表3参照)を解析したところ、図5に示すように係数bは高周波出力の二乗に比例(比例係数=−0.00375)することが分かった。すなわち、育成炉Aにおける「係数b=−0.347」は「目標温度調整時における高周波出力」の二乗に「比例係数=−0.00375」を乗じて求められ、育成炉Bにおける「係数b=−0.202」も「目標温度調整時における高周波出力」の二乗に「比例係数=−0.00375」を乗じて求められる。
Figure 2018052795
これ等解析から、係数bの算出式、すなわち下記数式(3)を定めた。
係数b=−0.00375×(高周波出力)2 (3)
(IV−3)係数aの算出
「出力操作を行った時の坩堝底温度Y」と「目標温度Y」が一致しておらず(すなわち、Y≠Y)、かつ、坩堝底温度が上昇あるいは下降(すなわち、Z≠0)している状態で、高周波出力を操作し、その後、坩堝底温度が目標温度に到達(すなわち、Y=Y)し、安定化(すなわち、Z=0)したときのデータを抽出し、「坩堝底温度の差分」と「高周波出力の操作量」の相関を解析し、係数aを算出した。
すなわち、数式(1)[X=a(Y−Y)+bZ]において、係数bは表1あるいは表2で求めた数値(「−0.347」あるいは「−0.202」)を用いることにより「bZ」は算出可能な値となることから、数式(1)は[X−bZ=a(Y−Y)]となり、「高周波出力の操作量X−bZ」と「坩堝底温度の差分(Y−Y)」の比例式から上記係数aは算出可能となる。
以下、育成炉Aにおける係数aの算出方法について説明する。
まず、表4に示すように「出力操作を行った時の坩堝底温度Y」と「目標温度Y」が一致しておらず(すなわち、Y≠Y)、かつ、坩堝底温度が上昇あるいは下降(すなわち、Z≠0)している状態で、高周波出力を操作し、その後、坩堝底温度が目標温度に到達(すなわち、Y=Y)し、安定化(すなわち、Z=0)したときの5つのデータ「坩堝底温度差分(Y−Y)」と「高周波出力残り操作量(X−bZ)」を抽出した。尚、表4の「係数b調整分」は算出値(bZ)を意味し、「残り操作量」は算出値(X−bZ)を意味する。
「坩堝底温度差分(Y−Y)」と「高周波出力残り操作量(X−bZ)」順に従い具体的に示すと、データNo.1(-0.5、-0.005)、データNo.2(-0.5、-0.005)、データNo.3(1.6、0.023)、データNo.4(-0.7、-0.011)、および、データNo.5(-1.5、-0.019)を抽出した。
そして、上記「坩堝底温度差分(Y−Y)」をx軸、上記「高周波出力残り操作量(X−bZ)」をy軸に設定した「x-y座標面上」に上記5つのデータ(No1とNo2のデータが同一のため4点)を表示して図6のグラフ図を得ると共に、該グラフ図に示された「y=0.0133x」の直線から「係数a=0.013」を算出した。
Figure 2018052795
育成炉Bにおける係数aについても同様の方法にて求めた。
まず、表5に示すように「出力操作を行った時の坩堝底温度Y」と「目標温度Y」が一致しておらず(すなわち、Y≠Y)、かつ、坩堝底温度が上昇あるいは下降(すなわち、Z≠0)している状態で、高周波出力を操作し、その後、坩堝底温度が目標温度に到達(すなわち、Y=Y)し、安定化(すなわち、Z=0)したときの5つのデータ「坩堝底温度差分(Y−Y)」と「高周波出力残り操作量(X−bZ)」を抽出した。尚、表5の「係数b調整分」も算出値(bZ)を意味し、「残り操作量」も算出値(X−bZ)を意味する。
「坩堝底温度差分(Y−Y)」と「高周波出力残り操作量(X−bZ)」順に従い具体的に示すと、データNo.1(-0.6、-0.006)、データNo.2(1.0、0.010)、データNo.3(0.5、0.002)、データNo.4(0.5、0.006)、および、データNo.5(2.2、0.022)を抽出した。
そして、上記「坩堝底温度差分(Y−Y)」をx軸、上記「高周波出力残り操作量(X−bZ)」をy軸に設定した「x-y座標面上」に上記5つのデータを表示して図7のグラフ図を得ると共に、該グラフ図に示された「y=0.010x」の直線から「係数a=0.010」を算出した。
Figure 2018052795
次に、育成炉Aにおける「係数a=0.013」と「目標温度調整時における高周波出力=9.6mV」、および、育成炉Bにおける「係数a=0.010」と「目標温度調整時における高周波出力=7.4mV」の関係(下記表6参照)を解析したところ、図8に示すように係数aは高周波出力に比例(比例係数=0.00137)することが分かった。すなわち、育成炉Aにおける「係数a=0.013」は「目標温度調整時における高周波出力」に「比例係数=0.00137」を乗じて求められ、育成炉Bにおける「係数a=0.010」も「目標温度調整時における高周波出力」に「比例係数=0.00137」を乗じて求められる。
Figure 2018052795
これ等解析から、係数aの算出式、すなわち下記数式(2)を定めた。
係数a=0.00137×(高周波出力) (2)
(IV−4)係数aおよび係数bの許容範囲
数式(2)と数式(3)を上述したように、
係数a=k1×(高周波出力) (2)
係数b=k2×(高周波出力)2 (3)
k1=0.00137、k2=−0.00375で表した場合、
係数aおよび係数bの許容範囲は、
k1およびk2の変化量(%)がそれぞれ+10%〜−10%の範囲で、かつ、
k1およびk2の変化する方向の符号が逆の場合、k1およびk2の変化量(%)における絶対値の和が10%以内である。
k1およびk2の変化量(%)が上記条件を満たした場合、数式(1)により算出される高周波出力操作量Xの変化量が±35%以内に収まるからである。
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明に係る技術的範囲が下記実施例の内容に限定されるものではない。
[実施例1]
コングルエント組成の原料を用い、高周波誘導加熱炉によってチョクラルスキー法により直径6インチのLT単結晶の育成を行った。育成雰囲気は、酸素濃度約2%の窒素−酸素混合ガスである。
まず初めに、LT原料20kgをイリジウム製坩堝に仕込み、かつ、坩堝底近傍にType B熱電対を組み込んだ。また、育成時の温度環境を整えるため、坩堝周囲と坩堝上部にアルミナ製およびジルコニア製の耐火物を組み立てた後、昇温してLT原料の融解を行った。
原料の融解が完了したとき、坩堝底の目標温度(結晶育成に適した最適温度)が1497.5℃であるのに対し、坩堝底温度は1498.7℃であり、高周波出力は7.405mV、坩堝底温度傾きZは−0.08℃/min.であった。
このとき、係数aは、a=0.00137×7.405=0.010、係数bは、b=−0.00375×(7.405)2=−0.21となる。
すなわち、「係数a=0.010」「係数b=−0.21」「Y=1497.5℃」「Y=1498.7℃」「Z=−0.08」を数式(1)に代入して高周波出力の操作量Xを求めると、
高周波出力操作量X=0.010×(1497.5−1498.7)
−0.21×(−0.08)=「+0.005」
が求められ、2回目の高周波出力は(7.405+0.005=7.410mV)となる。
尚、制御周期は10分とした。高周波出力の履歴、および、坩堝底温度、坩堝底温度傾きを表7に示す。
そして、表7に示すように、坩堝底温度が目標温度(1497.5℃)よりやや高く、徐々に坩堝底温度が下がっている状態から、3回目の出力操作(X=+0.007mV)により、目標温度(結晶育成に適した最適温度)付近(Y−Y=0)で坩堝底温度を安定化(Z=±0.00℃/min.)させることに成功した。坩堝底温度を30分で目標温度に安定化させることができた。
Figure 2018052795
尚、この実施例(実施例2、3も同様)では、予め結晶育成に適した最適温度が分かっている状態から、シーディング操作を開始している。
しかし、実際のシーディング操作においては、最適温度が分からない状態から開始するため、通常、以下の手順でシーディング操作を行う。
(1)前回のシーディング操作履歴から、おおよその最適温度を目標温度として定める。
(2)そして、坩堝底温度を上記目標温度(おおよその最適温度)に安定化させる。
(3)次いで、シーディング操作を行い、上述したメニスカスの状態を確認する。
(4)メニスカスの状態から目標温度を結晶育成に適した最適温度に補正する。
(5)目標温度(結晶育成に適した最適温度)が定まった状態から、以下、上記実施例の高周波出力操作を繰り返して坩堝底温度を目標温度(結晶育成に適した最適温度)に安定化させる。
また、この実施例においては、数式(1)の係数aおよび係数bが
数式(2)[係数a=k1×(高周波出力)]、および、
数式(3)[係数b=k2×(高周波出力)2]で表記したとき、
k1=0.00137、k2=−0.00375の数値に基づいて算出しているが、
k1およびk2の変化量(%)がそれぞれ+10%〜−10%の範囲で、かつ、
k1およびk2の変化する方向の符号が逆の場合、k1およびk2の変化量(%)における絶対値の和が10%以内の条件を満たす場合においても略同様の効果が得られている。
具体的には、k1=0.001507(+10%)
k2=−0.00423(+10%)
および、k1=0.00144(+5%)
k2=−0.00356(−5%)
としても同様の効果が得られている。
[実施例2]
コングルエント組成の原料を用い、高周波誘導加熱炉によってチョクラルスキー法により直径6インチのLT単結晶の育成を行った。育成雰囲気は、酸素濃度約2%の窒素−酸素混合ガスである。
まず初めに、LT原料30kgをイリジウム製坩堝に仕込み、かつ、坩堝底近傍にType B熱電対を組み込んだ。また、育成時の温度環境を整えるため、坩堝周囲と坩堝上部にアルミナ製およびジルコニア製の耐火物を組み立てた後、昇温してLT原料の融解を行った。
原料の融解が完了したとき、坩堝底の目標温度(結晶育成に適した最適温度)が1476.5℃であるのに対し、坩堝底温度は1475.1℃であり、高周波出力は8.660mV、坩堝底温度傾きZは+0.04℃/min.であった。
このとき、係数aは、a=0.00137×8.660=0.012、係数bは、b=−0.00375×(8.660)2=−0.28となる。
すなわち、「係数a=0.012」「係数b=−0.28」「Y=1476.5℃」「Y=1475.1℃」「Z=+0.04」を数式(1)に代入して高周波出力の操作量Xを求めると、
高周波出力操作量X=0.012×(1476.5−1475.1)
−0.28×(+0.04)=「+0.006」
が求められ、2回目の高周波出力は(8.660+0.006=8.666mV)となる。
尚、制御周期は10分とした。高周波出力の履歴、および、坩堝底温度、坩堝底温度傾きを表8に示す。
そして、表8に示すように、坩堝底温度が目標温度(1476.5℃)よりやや低く、徐々に坩堝底温度が上がっている状態から、3回目の出力操作(X=−0.006mV)により、目標温度(結晶育成に適した最適温度)付近(Y−Y=0)で坩堝底温度を安定化(Z=±0.00℃/min.)させることに成功した。
また、実施例1と比較して、原料重量が20kgから30kgに増加しても、坩堝底温度を30分で目標温度に安定化できることが確認できた。
Figure 2018052795
[実施例3]
コングルエント組成の原料を用い、高周波誘導加熱炉によってチョクラルスキー法により直径6インチのLT単結晶の育成を行った。育成雰囲気は、酸素濃度約2%の窒素−酸素混合ガスである。
まず初めに、LT原料90kgをイリジウム製坩堝に仕込み、かつ、坩堝底近傍にType B熱電対を組み込んだ。また、育成時の温度環境を整えるため、坩堝周囲と坩堝上部にアルミナ製およびジルコニア製の耐火物を組み立てた後、昇温してLT原料の融解を行った。
原料の融解が完了したとき、坩堝底の目標温度(結晶育成に適した最適温度)が1404.9℃であるのに対し、坩堝底温度は1408.2℃であり、高周波出力は12.950mV、坩堝底温度傾きZは−0.15℃/min.であった。
このとき、係数aは、a=0.00137×12.950=0.018、係数bは、b=−0.00375×(12.950)2=−0.63となる。
すなわち、「係数a=0.018」「係数b=−0.63」「Y=1404.9℃」「Y=1408.2℃」「Z=−0.15」を数式(1)に代入して高周波出力の操作量Xを求めると、
高周波出力操作量X=0.018×(1404.9−1408.2)
−0.63×(−0.15)=「+0.035」
が求められ、2回目の高周波出力は(12.950+0.035=12.985mV)となる。
尚、制御周期は10分とした。高周波出力の履歴、および、坩堝底温度、坩堝底温度傾きを表9に示す。
そして、表9に示すように、坩堝底温度が目標温度(1404.9℃)よりかなり高く、急速に坩堝底温度が下がっている状態から、6回目の出力操作(X=+0.006mV)により、目標温度(結晶育成に適した最適温度)付近(Y−Y=0)で坩堝底温度を安定化(Z=±0.00℃/min.)させることに成功した。
また、実施例1、2と比べて原料の重量が3〜4倍と大きく異なるが、坩堝底温度を60分で目標温度に安定化できることが確認できた。
Figure 2018052795
本発明に係る高周波出力の操作方法によれば、熟練作業を必要とせず、PID制御のような設定値の適正化にあたっての試行錯誤も必要としないことから坩堝底温度の制御を簡便に行うことができるため、Cz法によるタンタル酸リチウム単結晶およびニオブ酸リチウム単結晶の育成方法に利用される産業上の利用可能性を有する。
a 育成装置
b 保温材(耐火物)
c 単結晶用原料
d 坩堝
e 高周波加熱コイル
f 種結晶
g 引き上げ軸
h 単結晶

Claims (2)

  1. 炉体内の坩堝を高周波誘導加熱により発熱させて坩堝内の単結晶用原料を加熱溶融し、該原料融液に種結晶を接触させる回転引き上げ法により酸化物単結晶を育成する方法であって、坩堝底温度を目標温度に安定化させる高周波出力の操作方法において、
    高周波出力の操作量をX、坩堝底の目標温度をY、操作時の坩堝底温度をY、1分間当たりの坩堝底温度の上昇あるいは下降量をZとしたとき、下記数式(1)より高周波出力の操作量Xを算出して高周波出力を操作する第一工程と、
    X=a(Y−Y)+bZ (1)
    上記数式(1)において(Y−Y)=0、および、Z=0となる条件が満たされるまで任意の制御周期Tで上記第一工程を繰り返す第二工程を具備し、かつ、
    上記数式(1)の係数aおよび係数bが、下記数式(2)および数式(3)より算出されると共に、 係数a=k1×(高周波出力) (2)
    係数b=k2×(高周波出力)2 (3)
    k1=0.00137、k2=−0.00375としたとき、
    k1およびk2の変化量(%)がそれぞれ+10%〜−10%の範囲で、かつ、
    k1およびk2の変化する方向の符号が逆の場合、k1およびk2の変化量(%)における絶対値の和が10%以内であることを特徴とする高周波出力の操作方法。
  2. 上記酸化物単結晶が、タンタル酸リチウム単結晶およびニオブ酸リチウム単結晶のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の高周波出力の操作方法。
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