JP2018050580A - 作物収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】収穫した作物をコンテナに回収するように構成された作物収穫機において、機体の全長を抑えることができるように構成する。【解決手段】平面視で、機体の前部の収穫部3と運転部2との間に、走行用の変速装置を内装したミッションケース32を備える。収穫部3の後部から出てきた作物Aを機体の左右方向に搬送しながらコンテナ18に投入する搬送装置14を、機体の左右方向に沿って機体の後部に備える。作業者用の椅子16及び作業者デッキ17を、搬送装置14の後側に備える。【選択図】図3

Description

本発明は、圃場の人参や大根、玉葱等の作物を収穫し、収穫した作物を運搬用のコンテナに投入して回収する作物収穫機に関する。
作物収穫機の一例である人参収穫機が、特許文献1に開示されている。
特許文献1の人参収穫機では、機体の前部の左部に収穫部(特許文献1の図2の10)が備えられ、機体の前部の右部に運転部(特許文献1の図2の2)が備えられて、収穫部の後部から出てきた作物を右側に搬送しながらコンテナ(特許文献1の図2のC)に投入する搬送装置(特許文献1の図2の48)が、機体の左右方向に沿って機体の後部に備えられている。
これにより、収穫部により収穫された人参が後側に搬送され、収穫部の後部から出てきた人参が、搬送装置により右側に搬送されるのであり、搬送装置の終端部に載置されたコンテナに人参が投入されて回収される。
特許文献1の人参収穫機では、運転部の右の外側に機体の前後方向に沿って、コンテナ収容部(特許文献1の図2の6)が備えられており、搬送装置の後側に、作業者用の椅子(特許文献1の図2の9)が備えられている。
これにより、収穫部の後部から出てきた作物が、搬送装置により搬送されて、搬送装置の終端部からコンテナに投入される場合、作業者は搬送装置により搬送される人参を目視しており、傷がある等の不良の人参が発見されると、作業者は搬送装置から不良の人参を取り出す。
搬送装置の終端部のコンテナが人参で満杯になると、作業者はコンテナを搬送装置の終端部からコンテナ収容部に移動させて、これと同時に空のコンテナを搬送装置の終端部に載置するのであり、作業者はこのような作業を繰り返す。コンテナ収容部では、人参が投入されたコンテナが機体の前後方向に沿って並べて載置される。
特開2008−54623号公報
人参収穫機等の作物収穫機では、収穫部の後部から出てきた作物を機体の左右方向に搬送しながらコンテナに投入する搬送装置が、機体の後部に左右方向に沿って備えられているので、機体の全長が長くなる傾向にあり、改善の余地がある。
このように機体の全長が長くなる傾向にある作物収穫機において、前述のように搬送装置の後側に作業者用の椅子を備えると、さらに機体の全長が長くなるので、作業者用の椅子を搬送装置に接近した前側に備えなくてはならず、作業者にとって窮屈なものとなる。
本発明は、収穫した作物をコンテナに回収するように構成された作物収穫機において、機体の全長を抑えることができるように構成することを目的としている。
(構成)
本発明の特徴は、作物収穫機において次のように構成することにある。
機体の前部の右部及び左部の一方に収穫部が備えられ、機体の前部の右部及び左部の他方に運転部が備えられて、
平面視で、機体の前部の前記収穫部と前記運転部との間に、走行用の変速装置を内装したミッションケースが備えられ、
前記収穫部の後部から出てきた作物を機体の左右方向に搬送しながらコンテナに投入する搬送装置が、機体の左右方向に沿って機体の後部に備えられて、
作業者用の椅子及び作業者デッキが、前記搬送装置の後側に位置するように機体に備えられている。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、平面視で、機体の前部の収穫部と運転部との間に、走行用の変速装置を内装したミッションケースが備えられている。ミッションケースは比較的大きく背の高いものであるが、機体の前部の収穫部と運転部との間は比較的余裕のある空間なので、ミッションケースを機体の前部の収穫部と運転部との間に無理なく配置することができる。
前述のようにミッションケースが機体の前部に備えられると、機体の後部においてミッションケースが搬送装置の配置に影響を与えなくなるので、機体の後部に搬送装置を備える場合、ミッションケースが機体の前部に備えられた分だけ、搬送装置の位置を機体の前側に移動させることができる。
このように、機体の後部に備えられる搬送装置の位置を機体の前側に移動させることができることによって、機体の全長を抑えることができる。
前述のように、搬送装置の位置を機体の前側に移動させることができることによって、本発明によると、搬送装置の後側に備えられる作業者用の椅子の位置も前側に移動させることができるのであり、作業者用の椅子も含めた機体の全長を抑えることができる。
以上のように、本発明によると、機体の全長(作業者用の椅子も含めた機体の全長)を抑えることができて、作物収穫機の走行性能の向上を図ることができる。
前述のように、搬送装置の位置を機体の前側に移動させることができることによって、作業者用の椅子を搬送装置に必要以上に接近させる必要はなく、搬送装置と作業者用の椅子との間に比較的余裕のある空間を得ることができるので、本発明によると、前述の空間に作業者デッキを無理なく備えることができる。
本発明によると、搬送装置と作業者用の椅子との間に比較的余裕のある空間を得ることができる点、及び、前述の空間に作業者デッキを無理なく備えることができる点により、作業者は、窮屈さを感じることなく作業を行うことができるのであり、作業者デッキで立った作業も行うことができるようになって、作業性の向上を図ることができる。
(構成)
本発明において、以下のように構成すると好適である。
前記搬送装置から作物が投入されたコンテナを載置する為のコンテナ収容部が、前記運転部の外側に機体の前後方向に沿って備えられており、
前記コンテナ収容部は、平面視で、コンテナの長辺部が機体の左右方向に向き、コンテナの短辺部が機体の前後方向に向いた横向き姿勢で、コンテナが機体の前後方向に並べて載置される。
(作用及び発明の効果)
作物が投入されたコンテナを機体の前後方向に並べて載置するコンテナ収容部が、運転部の外側に機体の前後方向に沿って備えられており、コンテナ収容部の全長も長いものになっているので、前述のように、機体の全長を抑えることができた場合、機体と同様にコンテナ収容部の全長も抑える必要がある。
作物収穫機で使用されるコンテナは、一般に箱状に構成されて、平面視で長方形状に構成されている。
このようなコンテナを使用する作物収穫機において、本発明によると、コンンテナ収容部において、平面視で、コンテナの長辺部が機体の左右方向に向き、コンテナの短辺部が機体の前後方向に向いた横向き姿勢で、コンテナが機体の前後方向に並べて載置されるように構成している。
本発明によると、前述のような横向き姿勢で、コンテナがコンテナ収容部に機体の前後方向に並べて配置されるように構成することによって、多数のコンテナを機体の前後方向に並べてコンテナ収容部に載置しても、コンテナ収容部の全長を抑えることができる(コンテナ収容部の全長を抑えても、多数のコンテナを機体の前後方向に並べてコンテナ収容部に載置することができる)。
(構成)
本発明において、以下のように構成すると好適である。
前記搬送装置から作物が投入されるコンテナが前記横向き姿勢で載置されるコンテナ載置部が、前記搬送装置の終端部に備えられ、
前記横向き姿勢のコンテナが前記コンテナ載置部から前記コンテナ収容部の後側の所定位置に移動すると、コンテナを前記横向き姿勢で前記所定位置から前記コンテナ収容部に移動させるコンテナ移動装置が備えられている。
(作用及び発明の効果)
搬送装置の終端部に載置されたコンテナに作物を投入し、作物が投入されたコンテナをコンテナ収容部に移動させる場合、本発明によると、搬送装置の終端部に、コンテナが横向き姿勢でコンテナ載置部に載置されており、搬送装置の終端部から横向き姿勢のコンテナに作物が投入される。次に、椅子の作業者が横向き姿勢のコンテナをコンテナ載置部から所定位置に移動させると、コンテナ移動装置がコンテナを横向き姿勢で所定位置からコンテナ収容部に移動させる。
本発明によると、コンテナがコンテナ収容部に横向き姿勢で載置される状態と同様に、搬送装置の終端部のコンテナ載置部、及び、コンテナ収容部の後側の所定位置において、コンテナが横向き姿勢で載置され移動するように構成することにより、コンテナへの作物の投入、及び、コンテナのコンテナ収容部への移動が、コンテナの横向き姿勢を変更することなく円滑に行われるようになって、作物の収穫性能の向上を図ることができる。
人参収穫機の左側面図である。 人参収穫機の右側面図である。 人参収穫機の平面図である。 人参収穫機の背面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部及び所定位置(コンテナ移動装置)の付近の背面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部及び所定位置(コンテナ移動装置)の付近の背面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部及び所定位置(コンテナ移動装置)の付近の背面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部及び所定位置(コンテナ移動装置)の付近の背面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部、所定位置(コンテナ移動装置)及びコンテナ収容部の付近の平面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部、所定位置(コンテナ移動装置)及びコンテナ収容部の付近の平面図である。 制御装置と各部の連係状態を示す図である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作物収穫機の一例である人参収穫機(機体21)の収穫作業時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
[1]
人参収穫機の全体について説明する。
図1,2,3,4に、作物収穫機の一例である人参収穫機が示されている。
図1,2,3,4に示すように、機体21が、機体21の前後方向及び左右方向に配置されたフレームにより、平面視で長方形状の枠状に構成されており、機体21が右及び左のクローラ走行装置1に支持されている。
図1,2,3,4に示すように、機体21の前部の右部に運転部2が備えられ、機体21の前部の左部に収穫部3が備えられている。収穫部3の後部から出て来た人参A(作物に相当)を右側に搬送しながらコンテナ18に投入する搬送装置14が、機体21の左右方向に沿って機体21の後部に備えられており、搬送装置14の前側に、空のコンテナ18の載置部35が備えられている。
搬送装置14から人参Aが投入されたコンテナ18を載置する為のコンテナデッキ15(コンテナ収容部45)が、運転部2の右の外側に機体21の前後方向に沿って備えられている。
図1,2,3,4に示すように、機体21の前部の右部において、運転部2の運転座席37の下側にエンジン31が備えられており、平面視で機体21の前部の右部の運転部2(エンジン31)と、機体21の前部の左部の収穫部3との間に、ミッションケース32が備えられている。機体21の後部の左部に、燃料タンク34が備えられている。
図1,2,3,4に示すように、エンジン31の動力が、ミッションケース32に伝達されており、ミッションケース32の内部の走行用の変速装置(図示せず)により変速されて、右及び左のクローラ走行装置1に伝達される。ミッションケース32に伝達されたエンジン31の動力が、ミッションケース32の内部の伝動機構(図示せず)を介して、収穫部3及び搬送装置14等に伝達される。
[2]
収穫部3について説明する。
図1,2,3,4に示すように、収穫部3は、引き起こし装置4、土ほぐし刃5、引き抜きベルト6及び根切り装置7等を備えて構成されている。
図1,2,3,4に示すように、機体21の進行に伴って、引き起こし装置4により圃場の人参Aの葉部A1が上方に引き起こされながら、土中に入り込んだ土ほぐし刃5が振動して人参Aの横側の土が崩される。引き抜きベルト6により人参Aの葉部A1が挟持されて人参Aが引き抜かれ、人参Aの先端部のひげ根が根切り装置7により切断されて、人参Aが引き抜きベルト6により後方上方に搬送される。
図1,2,3,4に示すように、機体21の左部において、引き抜きベルト6の上部の後側に葉部搬送ベルト8及び回転刃9が備えられ、葉部搬送ベルト8及び回転刃9の下側に搬送ベルト10が備えられている。葉部搬送ベルト8の後部に、斜め後方下方に傾斜する案内板11が備えられ、機体21の後部の左部に、斜め右方下方に傾斜する案内板12が備えられている。
図1,2,3,4に示すように、引き抜きベルト6により後方上方に搬送された人参Aの葉部A1が、葉部搬送ベルト8に受け渡されて挟持されて、葉部搬送ベルト8により人参Aが後方に搬送されながら、回転刃9により人参Aと葉部A1との間が切断されて、人参Aが搬送ベルト10に落下する。葉部A1は、葉部搬送ベルト8により後方に搬送されて、案内板11に放出され、案内板11から案内板12に落下して、圃場に放出される。
[3]
搬送装置14について説明する。
図2,3,4に示すように、機体21の後部において、搬送ベルト10の後部の右部から機体21の左右方向に沿って、搬送装置14が備えられており、搬送ベルト10の搬送方向と斜めに交差する案内部材13が、搬送ベルト10の上側に備えられている。
これにより、葉部搬送ベルト8から落下した人参Aが、搬送ベルト10により後方に搬送されるのであり、人参Aが案内部材13に達すると案内部材13により搬送ベルト10から搬送装置14に案内されて、搬送装置14により人参Aが右側に搬送される。
図2,3,4に示すように、機体21の左右方向に沿った平板状の前の支持フレーム19、及び後の支持フレーム20が、機体21の後部に連結されて、前及び後の支持フレーム19,20に搬送装置14が支持されている。
図2及び図3に示すように、平面視及び側面視で、前の支持フレーム19がクローラ走行装置1の後端部1aよりも機体21の前側に位置しており、後の支持フレーム20がクローラ走行装置1の後端部1aよりも機体21の後側に位置している。
これにより、平面視及び側面視で、搬送装置14の機体21の前後方向での範囲内に、クローラ走行装置1の後端部1aが位置する状態となり、クローラ走行装置1の後端部1aの上側に搬送装置14が配置された状態となっている。
図2,3,4に示すように、前及び後の支持フレーム19,20の左部に駆動軸(図示せず)が機体21の前後方向に支持され、前及び後の支持フレーム19,20の右部に従動軸(図示せず)が機体21の前後方向に支持されて、駆動軸及び従動軸に亘って、前及び後の搬送チェーン22が取り付けられている。
図2,3,4に示すように、前及び後の搬送チェーン22に亘って、多数の丸棒状(丸パイプ状)の搬送体24が自由に回転自在に支持されている。搬送体24は、機体21の左右方向(搬送方向)に沿って所定間隔を置いて搬送チェーン22に支持されて、隣接する搬送体24と搬送体24との間に空隙が備えられた状態となっており、複数の搬送体24が、機体21の左右方向(搬送方向)と交差(直交)する軸芯周りに自由に回転する状態となっている。
図2,3,4に示すように、搬送体24が、搬送チェーン22と一緒に搬送方向に沿って回転駆動される状態となっており、搬送方向に沿って緩やかに上っていくように(図4参照)、搬送チェーン22及び搬送体24が回転駆動される状態となっている。
図2,3,4に示すように、後の支持フレーム20の上部に、手摺り部26が機体21の左右方向に沿って固定されている。後の支持フレーム20の上部に、搬送装置14の作動スイッチ25及び停止スイッチ27が備えられており、搬送装置14の上面を照らすライト23が備えられている。
[4]
搬送装置14の終端部の下側に配置されたコンテナ載置部29について説明する。
図2,3,4に示すように、平板状のコンテナ載置部29が備えられて、コンテナ載置部29の端部に支持フレーム30が連結されており、前及び後の支持フレーム19,20の右部の機体21の前後方向の横軸芯P1周りに、支持フレーム30の上部が上下に揺動自在(昇降自在)に支持されている。コンテナ載置部29は第2位置H及び第1位置L(図5及び図6参照)の範囲で揺動自在であり、コンテナ載置部29を上昇側に付勢するガスダンパー33が備えられている。
図3に示すように、コンテナ載置部29の開口部に、ローラー40が機体21の前後方向の横軸芯周りに自由に回転自在に支持されている。
平板状の操作部38がコンテナ載置部29の開口部に配置されて、機体21の前後方向の横軸芯周りに上下に揺動自在に支持されており、操作部38を上昇側に付勢するバネ(図示せず)が備えられている。
図5に示すように、操作部38にフック状の係合部38aが備えられており、機体21においてコンテナ載置部29の下側の部分に、ピン状の係止部36が固定されている。これにより図7に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに位置した状態において、操作部38の係合部38aを係止部36に係合させることにより、コンテナ載置部29を第1位置Lに保持することができる。
図5に示すように、コンテナ載置部29の裏面に、ポテンショメータ型式の第3センサー53が連結されており、操作部38の昇降を第3センサー53により検出することができる。
図7に示すように、コンテナ載置部29にコンテナ18を載置していない状態においてバネにより操作部38がコンテナ載置部29の開口部から上昇する。これにより、第3センサー53がコンテナ18の存在を検出しない状態となるのであり、操作部38の係合部38aが係止部36に係合する状態となる(保持状態)。
図5及び図6に示すように、コンテナ載置部29にコンテナ18を載置した状態において、コンテナ18の底部が接触して操作部38が下降する。これにより、第3センサー53がコンテナ18の存在を検出する状態となるのであり、操作部38の係合部38aが係止部36から外れる状態となる(保持解除状態)。
[5]
作業者用の椅子16及び作業者デッキ17について説明する。
図1,2,3,4に示すように、機体21の後部に連結された支持フレーム39が、機体21の後側及び上側に延出されて、支持フレーム39に作業者用の椅子16が備えられている。作業者用の椅子16の下側において、機体21の後部に作業者デッキ17が連結されて、作業者デッキ17が機体21の後側に延出されている。
図1,2,3,4に示すように、作業者用の椅子16は、平面視で、搬送装置14の終端部及びコンテナ載置部29の後側に位置しており、作業者用の椅子16の座面は、搬送装置14の上面と略同じ高さに配置されている。
図1,2,3,4に示すように、作業者デッキ17は、作業者用の椅子16の下側と、搬送装置14の終端部及びコンテナ載置部29の後側と、後述するコンテナデッキ15(支持台41)の横側とに亘る範囲で備えられている。
以上のようにして、作業者用の椅子16及び作業者デッキ17が、搬送装置14の後側に位置するように機体21に備えられている。
[6]
コンテナデッキ15について説明する。
図2,3,4に示すように、機体21の右部(運転部2の右の外側)において、機体21の前後方向に沿って、コンテナデッキ15が備えられている。搬送装置14の終端部の下側のコンテナ載置部29に、人参Aの回収用の箱状のコンテナ18が載置されるのであり(図5参照)、搬送装置14の終端部から出てきた人参Aがコンテナ18に投入されて回収される(図6参照)。
コンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者は、コンテナ18をコンテナデッキ15に移動させるのであり(図7及び図8参照)、空のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置する(図5参照)。
図3に示すように、機体21の前後方向に配置された縦フレーム42,43、縦フレーム42,43に亘って連結された横フレーム44等により、平面視で機体21の前後方向に長い長方形状に、コンテナデッキ15の全体が構成されている。
図2,3,4に示すように、コンテナデッキ15において、コンテナ載置部29の右側部に、コンテナ移動装置28が備えられており、コンテナ移動装置28からコンテナデッキ15の前部に亘って、コンテナ収容部45が備えられている。
図3及び図4に示すように、コンテナデッキ15(縦フレーム43)が、機体21の右部の前後方向の横軸芯P2周りに、図4に示す作業位置及び起立した格納位置に姿勢変更可能に支持されている。
[7]
コンテナ移動装置28について説明する。
図2及び図3に示すように、コンテナ移動装置28の位置に、横フレーム46が縦フレーム42,43に亘って連結されており、ローラー47が機体21の前後方向の軸芯周りに回転自在に横フレーム46に支持されている。横フレーム46の前側に駆動軸48が回転自在に支持され、横フレーム46の後側に従動軸49が回転自在に支持されている。
図2及び図3に示すように、駆動軸48と従動軸49とに亘って、搬送チェーン50が取り付けられており、搬送チェーン50に、2組の丸パイプ状の押し部50a,50bが180度の位相差を持って取り付けられている。
搬送チェーン50の押し部50a,50bが接触することにより、搬送チェーン50の押し部50a,50bの存否を検出する位置センサー62(図11参照)が、コンテナ移動装置28の前部に備えられている。
図3及び図4に示すように、コンテナ移動装置28の上面(コンテナ18の底部がローラー47に支持された位置)に、所定位置E1が設定されている。所定位置E1は、平面視で、横向き姿勢(平面視で、コンテナ18の長辺部が機体21の左右方向に向き、コンテナ18の短辺部が機体21の前後方向に向く姿勢)のコンテナ18の外周部と略同じ形状(四角形状)となっている。
図3及び図5に示すように、所定位置E1(コンテナ移動装置28)の右部(縦フレーム42の部分)に、接触部55が機体21の前後方向の横軸芯周りに上下揺動自在に支持されており、バネ(図示せず)により接触部55が上側に付勢されている。リミットスイッチ型式の第1センサー51が、接触部55の下側に備えられている。
図8に示すように、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置している状態(コンテナ18の底部がローラー47に支持された状態)において、コンテナ18が接触部55に接触して、接触部55が押し下げられて第1センサー51に接触する。コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していないと、接触部55が第1センサー51から上側に離れる。
これにより、コンテナ18が接触部55に接触するか否かによって、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に存在するか否かが、第1センサー51により検出される。
図2,3,4に示すように、平面視で四角形状の支持台41が、所定位置E1(コンテナ移動装置28)の後側でローラー47よりも少し高い位置において、コンテナデッキ15に連結されており、支持台41にコンテナ18を載置することができる。
図3に示すように、支持台41の前辺部が、所定位置E1(コンテナ移動装置28)の後辺部に沿った状態となっており、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置した状態で、コンテナ18の後面部が支持台41の前辺部に接する状態となっている。これにより、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)から後側に移動しようとしても、支持台41によってコンテナ18が止められる。
[8]
コンテナ収容部45について説明する。
図3に示すように、コンテナ移動装置28からコンテナデッキ15の前部に亘って、右及び左の案内レール56が備えられて、右及び左の案内レール56の間に案内板57が備えられている。コンテナデッキ15の前部にストッパー58が備えられており、ストッパー58は起立した作用姿勢及び倒伏した非作用姿勢に姿勢変更自在に構成されている。
図3に示すように、コンテナ18の横向き姿勢(平面視で、コンテナ18の長辺部が機体21の左右方向に向き、コンテナ18の短辺部が機体21の前後方向に向く姿勢)において、3個のコンテナ18がコンテナ収容部45に機体21の前後方向に並んで載置できるように、コンテナ収容部45の機体21の前後方向の長さが設定されている。
図3に示すように、コンテナデッキ15の機体21の前後方向に沿って、3個のコンテナセンサー54が備えられており、コンテナ18の底部がコンテナセンサー54に接触することにより、コンテナ18が存在するか否かが、コンテナセンサー54の各々の位置で検出される。
[9]
コンテナ載置部29と所定位置E1(コンテナ移動装置28)との間の構造について説明する。
後述する[13]に記載のように、コンテナ載置部29に載置されたコンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者は、図6,7,8に示すように、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させる。
図3に示すように、コンテナ載置部29と所定位置E1(コンテナ移動装置28)との間に、ローラー59が機体21の前後方向の横軸芯周りに回転自在に支持されており、ローラー59の上面と、ローラー47の上面とが、略同じ高さに設定されている。
図3及び図5に示すように、コンテナ載置部29と所定位置E1(コンテナ移動装置28)との間に、平面視で台形状の接触部60が、機体21の前後方向の横軸芯P3周りに上下に揺動自在に支持されており、バネ(図示せず)により接触部60が上昇側に付勢されている。接触部60のコンテナ載置部29側の部分に、ローラー60aが、機体21の前後方向の横軸芯周りに回転自在に支持されている。
図5に示すように、ポテンショメータ型式の第2センサー52が、接触部60の下側に備えられており、接触部60の昇降を第2センサー52により検出することができる。
コンテナ18が接触部60に載っていない状態において、バネにより接触部60が上昇しており、固定のロッド61に接当することによって、接触部60が上限位置に位置しており、第2センサー52がコンテナ18の存在を検出しない状態となる。
図7に示すように、コンテナ18が接触部60に載った状態において、コンテナ18の底部が接触部60に接触して、接触部60が下降するのであり、第2センサー52がコンテナ18の存在を検出する状態となる。接触部60が下降した際に、接触部60の端部が縦フレーム43に接当することによって、接触部60の下限位置が決められる。
[10]
図11に示すように、制御装置63が備えられており、第1,2,3センサー51,52,53の検出信号、位置センサー62の検出信号、3個のコンテナセンサー54の検出信号が、制御装置63に入力されている。搬送装置14の作動スイッチ25及び停止スイッチ27の操作信号が、制御装置63に入力されている。
図11に示すように、コンテナ移動装置28を後述する[15]に記載の自動状態及び手動状態に設定する設定スイッチ64、及び、コンテナ移動装置28を手動状態に設定した状態での作動スイッチ65が、後の支持フレーム20の上部に備えられており(図4参照)、設定スイッチ64及び作動スイッチ65の操作信号が制御装置63に入力されている。
図11に示すように、制御装置63に、牽制部66がソフトウェアとして備えられている。牽制部66は、第2センサー52及び第3センサー53のうちの少なくとも一方がコンテナ18の存在を検出する状態であると、コンテナ移動装置28の作動を阻止する。
牽制部66は、第2センサー52がコンテナ18の存在を検出しない状態、且つ、第3センサー53がコンテナ18の存在を検出しない状態であると、コンテナ移動装置28の作動を許容する。
この人参収穫機では、搬送装置14の終端部から出てきた人参Aをコンテナ18に回収し、コンテナ18が人参Aで満杯になると、人参Aで満杯のコンテナ18をコンテナデッキ15に移動させ、空のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置するという作業を繰り返す。
前述のように、人参Aをコンテナ18に回収する作業において、後述する[11]〜[16]に記載のように、制御装置63により搬送装置14及びコンテナ移動装置28が操作される。
図8に示す状態はコンテナ18がコンテナ載置部29に載置されておらず、コンテナ載置部29が第1位置Lに保持された状態(バネにより操作部38が上昇側に操作されて、操作部38の係合部38aが係止部36に係合した状態(保持状態))である。
図8に示す状態において、空のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置すると、図5に示すように、コンテナ18の底部が接触して操作部38が下降し、操作部38の係合部38aが係止部36から外れる状態(保持解除状態)となるので、ガスダンパー33によりコンテナ載置部29(コンテナ18)が第2位置Hに上昇する。
[11]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その1)。
図5に示す状態は、前項[10]に記載のように、第1位置Lに保持されたコンテナ載置部29に、空のコンテナ18を載置して、ガスダンパー33によりコンテナ載置部29が第2位置Hに上昇した状態であり、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していない状態である。
この場合、図5に示すように、横向き姿勢(平面視で、コンテナ18の長辺部が機体21の左右方向に向き、コンテナ18の短辺部が機体21の前後方向に向く姿勢)で、コンテナ18がコンテナ載置部29に載置されている。
図5に示す状態において、コンテナ18の底部が操作部38に接触して、操作部38が下降側に操作されており(操作部38の係合部38aの保持解除状態)、第3センサー53がコンテナ18の存在を検出する状態となっている。
コンテナ18が接触部60に載っていないことにより、接触部60が上限位置に位置しており、第2センサー52がコンテナ18を検出しない状態となっている。
コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していないことにより、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出しない状態となっており、コンテナ移動装置28は停止している。
図5及び図6に示すように、人参Aが搬送装置14によりコンテナ18に向って搬送されてくる。図1,2,3,4に示すように、作業者用の椅子16(作業者デッキ17)に作業者が着座しており、作業者は搬送装置14により搬送される人参Aを目視して、傷がある等の不良の人参Aが発見されると、作業者は搬送装置14から不良の人参Aを取り出す。
この場合、図2,3,4に示すように、搬送装置14において、人参Aが載置される搬送体24が搬送チェーン22に自由に回転自在に支持されており、搬送体24が搬送されながら、自転可能な状態となっている。
これにより、図2,3,4に示すように、人参Aが搬送体24に載置された状態で搬送体24が移動すると、人参Aは搬送体24により搬送されながら自転可能な状態となる(人参Aの搬送中での振動や人参Aどうしの接触、作業者が人参Aに手を当てて人参Aを自転させようとする動作等により、搬送体24と同様に人参Aも搬送されながら、自転する状態となる)。
前述のように搬送装置14において、人参Aが搬送されながら自転可能な状態となることにより、人参Aの自転により人参Aが反転して、作業者が人参Aの表面及び裏面を目視できるようになるのであり、不良の人参Aが発見され易くなる。
図3,4,11に示すように、停止スイッチ27を操作することにより、搬送装置14を停止させることができるのであり、作動スイッチ25を操作することにより、搬送装置14を作動させることができる。このように搬送装置14を停止させることによって、搬送装置14から不良の人参Aを容易に取り出すことができる。
[12]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その2)。
前項[11]に記載のように、人参Aが搬送装置14により搬送されてきて、搬送装置14の終端部に達すると、人参Aが搬送装置14の終端部から、コンテナ載置部29のコンテナ18に投入されて回収される。
この場合、図5に示すように、コンテナ載置部29(コンテナ18)が第2位置Hに位置しており、コンテナ載置部29(コンテナ18)が上昇して搬送装置14の終端部に接近した状態(コンテナ載置部29(コンテナ18)と搬送装置14の終端部との間隔が狭い状態)となっている。
これにより、図5に示すように、搬送装置14の終端部とコンテナ載置部29(コンテナ18)との高さの差が小さなものとなっており、搬送装置14の終端部から投入された人参Aがコンテナ18の底部に衝突する際の衝撃が小さくなって、人参Aの損傷が抑えられる。
図5から図6に示すように、搬送装置14からコンテナ18に人参Aが投入されるのに伴って、人参Aの重量によりガスダンパー33が収縮作動して、コンテナ載置部29が下降していくのであり、コンテナ18が人参Aで満杯になると、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止する。
図6に示すように、接触部60が上限位置に位置した状態で、接触部60のローラー60aは、ローラー59(図3参照)よりも上側に位置している。
これにより、接触部60が上限位置に位置した状態で、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止すると、コンテナ18の右面部が接触部60のローラー60aに接する状態となるのであり、振動等によるコンテナ18の所定位置E1(コンテナ移動装置28)への移動が、接触部60のローラー60aによって止められる。
図6に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに位置した状態で、コンテナ18がコンテナ載置部29に載置された状態であると、操作部38が下降側に操作されており(操作部38の係合部38aの保持解除状態)、第3センサー53がコンテナ18の存在を検出する状態となっている。
[13]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その3)。
図6に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止すると、作業者は、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1に向けて手で押し出す。
これにより、図6及び図7に示すように、コンテナ18が接触部60のローラー60aの上側に載る状態となって、接触部60が下限位置に達するまで下降側に操作される。コンテナ18により接触部60が下降側に操作されると、第2センサー52がコンテナ18を検出する状態となる。
図7に示すように、作業者がコンテナ18をコンテナ載置部29から右側に手で押し出すことにより、コンテナ18が操作部38から右側に離れると、バネにより操作部38が上昇側に操作される。これにより、第3センサー53がコンテナ18の存在を検出しない状態となるのであり、操作部38の係合部38aが係止部36に自動的に係合する状態となって(保持状態)、コンテナ載置部29が第1位置Lに保持される。
図7に示すように、接触部60が下限位置に位置する状態(接触部60の端部が縦フレーム43に接当した状態)において、接触部60(ローラー60a)の上面が、ローラー59(図3参照)の上面、及びローラー47の上面(所定位置E1(コンテナ移動装置28)の高さ)と略同じ高さに位置している。
これにより、図7及び図8に示すように、コンテナ18の底部が接触部60(ローラー60a)、ローラー59(図3参照)、ローラー47に安定して支持されながら、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させることができる。
[14]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その4)。
図8に示すように、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させると、コンテナ18がローラー47により支持された状態となるのであり、コンテナ18が接触部55に接触し、接触部55が下降して、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出する状態となる。
この場合、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出する状態となることにより、コンテナ移動装置28が作動する状態となる。
しかしながら、コンテナ18の全ての部分が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置せずに、コンテナ18の一部(底部)が接触部60に載っていると、コンテナ18により接触部60が下降側に操作された状態が維持されて、第2センサー52がコンテナ18を検出する状態が維持される。
前述のように、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出する状態となっても、第2センサー52がコンテナ18を検出する状態であれば、コンテナ移動装置28は停止している(牽制部66によりコンテナ移動装置28の作動が阻止される)。
コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させて、コンテナ18の全ての部分が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置する状態とすると、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出する状態となり、コンテナ18が接触部60から外れて、接触部60が上限位置に上昇し、第2センサー52がコンテナ18を検出しない状態となる。
[15]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その5)。
前項[14]に記載のように、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出する状態となり、第2センサー52及び第3センサー53がコンテナ18を検出しない状態となると、コンテナ移動装置28が作動可能な状態となる。
図11に示すように、設定スイッチ64によりコンテナ移動装置28を自動状態に設定していれば、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出する状態となり、第2センサー52及び第3センサー53がコンテナ18を検出しない状態となると、コンテナ移動装置28が遅れることなく作動して、コンテナ18を所定位置E1(コンテナ移動装置28)からコンテナ収容部45に移動させる。
図11に示すように、設定スイッチ64により、コンテナ移動装置28を手動状態に設定していれば、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出する状態となり、第2センサー52及び第3センサー53がコンテナ18を検出しない状態となっても、コンテナ移動装置28は作動しないのであり、この状態で作業者が作動スイッチ65を操作すると、コンテナ移動装置28が作動する。
これによって、設定スイッチ64によりコンテナ移動装置28を手動状態に設定した状態で、作業者が作動スイッチ65を操作することにより、以下のような作業を行うことができる。
コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置する状態(第1センサー51がコンテナ18の存在を検出する状態で、第2センサー52及び第3センサー53がコンテナ18を検出しない状態)において、空の次のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置して、次のコンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者が次のコンテナ18をコンテナ載置部29から手で持ち上げて、所定位置E1(コンテナ移動装置28)のコンテナ18の上に積み重ねる。
前述の状態で、作業者が作動スイッチ65を操作してコンテナ移動装置28を作動させることにより、2段に積み重ねられたコンテナ18を所定位置E1(コンテナ移動装置28)からコンテナ収容部45に移動させることができる。
前述のように、コンテナ移動装置28がコンテナ18を所定位置E1(コンテナ移動装置28)からコンテナ収容部45に移動させて停止した後において、第1位置Lに保持されたコンテナ載置部29に空のコンテナ18を載置すると、コンテナ18の底部が接触して操作部38が下降し、操作部38の係合部38aが係止部36から外れる状態(保持解除状態)となり、ガスダンパー33によりコンテナ載置部29(コンテナ18)が第2位置Hに上昇するのであり、図5及び前項[11]に記載の状態に戻る。
[16]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その6)。
図9に示すように、コンテナ移動装置28は、搬送チェーン50の押し部50aが位置センサー62に接触した位置で停止しており、搬送チェーン50の押し部50bが支持台41の前辺部の後側の下側に位置している。
図3に示すように、支持台41の前辺部が所定位置E1の後辺部に沿った状態となっており、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)から後側に移動しようとしても、支持台41によってコンテナ18が止められている(前項[7]参照)。
これにより、平面視で、所定位置E1(コンテナ移動装置28)のコンテナ18の後面部が、搬送チェーン50の押し部50b(押し部50a)を越えて後側に位置することはない。
前述の状態においてコンテナ移動装置28が作動すると、図9に示すように、搬送チェーン50が回転駆動されて、搬送チェーン50の押し部50bがコンテナ18の後面部に当たってコンテナ18を前側に押すのであり、コンテナ18が横向き姿勢のままでローラー47に支持されながら前側に移動して案内レール56に載る。
搬送チェーン50の押し部50bが位置センサー62に接触すると、コンテナ移動装置28(搬送チェーン50)が停止するのであり、横向き姿勢のコンテナ18がコンテナ収容部45において図9に示す位置に移動して停止する。
図9に示す状態において、3個のコンテナセンサー54のうち、1個目のコンテナセンサー54にコンテナ18が載って、1個目のコンテナセンサー54がコンテナ18を検出する状態となるのであり、搬送チェーン50の押し部50aが支持台41の前辺部の後側の下側に位置する状態となる。
前述の状態において、次のコンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させた後に、コンテナ移動装置28が作動すると、図10に示すように、搬送チェーン50の押し部50aがコンテナ18を前側に押すのであり、コンテナ18が横向き姿勢のままでローラー47に支持されながら前側に移動し、案内レール56に載っている横向き姿勢のコンテナ18を前側に押しながら案内レール56に載る。
搬送チェーン50の押し部50aが位置センサー62に接触すると、コンテナ移動装置28(搬送チェーン50)が停止するのであり、横向き姿勢のコンテナ18がコンテナ収容部45において図10に示す位置に移動して停止する。
図10に示す状態において、3個のコンテナセンサー54のうち、1個目及び2個目のコンテナセンサー54にコンテナ18が載って、1個目及び2個目のコンテナセンサー54がコンテナ18を検出する状態となるのであり、搬送チェーン50の押し部50bが支持台41の前辺部の後側の下側に位置する状態となる。
以上の作業を繰り返すことにより、3個の横向き姿勢のコンテナ18(コンテナ18を2段に積み重ねた場合には、6個の横向き姿勢のコンテナ18)を、コンテナ収容部45に機体21の前後方向に並べて収容することができる。
3個の横向き姿勢のコンテナ18(コンテナ18を2段に積み重ねた場合には、6個の横向き姿勢のコンテナ18)を、コンテナ収容部45に収容すると、全てのコンテナセンサー54がコンテナ18を検出する状態となる。これにより、警報ブザー(図示せず)が作動して、コンテナ収容部45が満杯であることが報知されるのであり、コンテナ移動装置28の停止状態が維持される(コンテナ移動装置28の作動が阻止される)。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、機体21の前部の左部に運転部2を備えて、運転部2の左の外側にコンテナ収容部45を備え、機体21の前部の右部に収穫部3を備えて、機体21の後部において搬送装置14が、人参Aを収穫部3の後部から機体21の左側に搬送するように構成してもよい。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]において、平面視及び側面視で、前及び後の支持フレーム19,20の両方がクローラ走行装置1の後端部1aよりも機体21の前側に位置するように、搬送装置14を配置してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、4個や5個の横向き姿勢のコンテナ18(コンテナ18を2段に積み重ねた場合には、8個や10個の横向き姿勢のコンテナ18)を、コンテナ収容部45に機体21の前後方向に並べて収容することができるように構成してもよい。
本発明は、人参収穫機ばかりではなく、大根収穫機や玉葱収穫機等の作物収穫機にも適用できる。
2 運転部
3 収穫部
14 搬送装置
16 椅子
17 作業者デッキ
18 コンテナ
21 機体
28 コンテナ移動装置
29 コンテナ載置部
32 ミッションケース
45 コンテナ収容部
A 作物
E1 所定位置

Claims (3)

  1. 機体の前部の右部及び左部の一方に収穫部が備えられ、機体の前部の右部及び左部の他方に運転部が備えられて、
    平面視で、機体の前部の前記収穫部と前記運転部との間に、走行用の変速装置を内装したミッションケースが備えられ、
    前記収穫部の後部から出てきた作物を機体の左右方向に搬送しながらコンテナに投入する搬送装置が、機体の左右方向に沿って機体の後部に備えられて、
    作業者用の椅子及び作業者デッキが、前記搬送装置の後側に位置するように機体に備えられている作物収穫機。
  2. 前記搬送装置から作物が投入されたコンテナを載置する為のコンテナ収容部が、前記運転部の外側に機体の前後方向に沿って備えられており、
    前記コンテナ収容部は、平面視で、コンテナの長辺部が機体の左右方向に向き、コンテナの短辺部が機体の前後方向に向いた横向き姿勢で、コンテナが機体の前後方向に並べて載置される請求項1に記載の作物収穫機。
  3. 前記搬送装置から作物が投入されるコンテナが前記横向き姿勢で載置されるコンテナ載置部が、前記搬送装置の終端部に備えられ、
    前記横向き姿勢のコンテナが前記コンテナ載置部から前記コンテナ収容部の後側の所定位置に移動すると、コンテナを前記横向き姿勢で前記所定位置から前記コンテナ収容部に移動させるコンテナ移動装置が備えられている請求項2に記載の作物収穫機。
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