JP2018050580A - 作物収穫機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1の人参収穫機では、機体の前部の左部に収穫部(特許文献1の図2の10)が備えられ、機体の前部の右部に運転部(特許文献1の図2の2)が備えられて、収穫部の後部から出てきた作物を右側に搬送しながらコンテナ(特許文献1の図2のC)に投入する搬送装置(特許文献1の図2の48)が、機体の左右方向に沿って機体の後部に備えられている。
搬送装置の終端部のコンテナが人参で満杯になると、作業者はコンテナを搬送装置の終端部からコンテナ収容部に移動させて、これと同時に空のコンテナを搬送装置の終端部に載置するのであり、作業者はこのような作業を繰り返す。コンテナ収容部では、人参が投入されたコンテナが機体の前後方向に沿って並べて載置される。
本発明は、収穫した作物をコンテナに回収するように構成された作物収穫機において、機体の全長を抑えることができるように構成することを目的としている。
本発明の特徴は、作物収穫機において次のように構成することにある。
機体の前部の右部及び左部の一方に収穫部が備えられ、機体の前部の右部及び左部の他方に運転部が備えられて、
平面視で、機体の前部の前記収穫部と前記運転部との間に、走行用の変速装置を内装したミッションケースが備えられ、
前記収穫部の後部から出てきた作物を機体の左右方向に搬送しながらコンテナに投入する搬送装置が、機体の左右方向に沿って機体の後部に備えられて、
作業者用の椅子及び作業者デッキが、前記搬送装置の後側に位置するように機体に備えられている。
本発明によると、平面視で、機体の前部の収穫部と運転部との間に、走行用の変速装置を内装したミッションケースが備えられている。ミッションケースは比較的大きく背の高いものであるが、機体の前部の収穫部と運転部との間は比較的余裕のある空間なので、ミッションケースを機体の前部の収穫部と運転部との間に無理なく配置することができる。
このように、機体の後部に備えられる搬送装置の位置を機体の前側に移動させることができることによって、機体の全長を抑えることができる。
以上のように、本発明によると、機体の全長(作業者用の椅子も含めた機体の全長)を抑えることができて、作物収穫機の走行性能の向上を図ることができる。
本発明において、以下のように構成すると好適である。
前記搬送装置から作物が投入されたコンテナを載置する為のコンテナ収容部が、前記運転部の外側に機体の前後方向に沿って備えられており、
前記コンテナ収容部は、平面視で、コンテナの長辺部が機体の左右方向に向き、コンテナの短辺部が機体の前後方向に向いた横向き姿勢で、コンテナが機体の前後方向に並べて載置される。
作物が投入されたコンテナを機体の前後方向に並べて載置するコンテナ収容部が、運転部の外側に機体の前後方向に沿って備えられており、コンテナ収容部の全長も長いものになっているので、前述のように、機体の全長を抑えることができた場合、機体と同様にコンテナ収容部の全長も抑える必要がある。
このようなコンテナを使用する作物収穫機において、本発明によると、コンンテナ収容部において、平面視で、コンテナの長辺部が機体の左右方向に向き、コンテナの短辺部が機体の前後方向に向いた横向き姿勢で、コンテナが機体の前後方向に並べて載置されるように構成している。
本発明において、以下のように構成すると好適である。
前記搬送装置から作物が投入されるコンテナが前記横向き姿勢で載置されるコンテナ載置部が、前記搬送装置の終端部に備えられ、
前記横向き姿勢のコンテナが前記コンテナ載置部から前記コンテナ収容部の後側の所定位置に移動すると、コンテナを前記横向き姿勢で前記所定位置から前記コンテナ収容部に移動させるコンテナ移動装置が備えられている。
搬送装置の終端部に載置されたコンテナに作物を投入し、作物が投入されたコンテナをコンテナ収容部に移動させる場合、本発明によると、搬送装置の終端部に、コンテナが横向き姿勢でコンテナ載置部に載置されており、搬送装置の終端部から横向き姿勢のコンテナに作物が投入される。次に、椅子の作業者が横向き姿勢のコンテナをコンテナ載置部から所定位置に移動させると、コンテナ移動装置がコンテナを横向き姿勢で所定位置からコンテナ収容部に移動させる。
人参収穫機の全体について説明する。
図1,2,3,4に、作物収穫機の一例である人参収穫機が示されている。
図1,2,3,4に示すように、機体21が、機体21の前後方向及び左右方向に配置されたフレームにより、平面視で長方形状の枠状に構成されており、機体21が右及び左のクローラ走行装置1に支持されている。
搬送装置14から人参Aが投入されたコンテナ18を載置する為のコンテナデッキ15(コンテナ収容部45)が、運転部2の右の外側に機体21の前後方向に沿って備えられている。
収穫部3について説明する。
図1,2,3,4に示すように、収穫部3は、引き起こし装置4、土ほぐし刃5、引き抜きベルト6及び根切り装置7等を備えて構成されている。
搬送装置14について説明する。
図2,3,4に示すように、機体21の後部において、搬送ベルト10の後部の右部から機体21の左右方向に沿って、搬送装置14が備えられており、搬送ベルト10の搬送方向と斜めに交差する案内部材13が、搬送ベルト10の上側に備えられている。
これにより、葉部搬送ベルト8から落下した人参Aが、搬送ベルト10により後方に搬送されるのであり、人参Aが案内部材13に達すると案内部材13により搬送ベルト10から搬送装置14に案内されて、搬送装置14により人参Aが右側に搬送される。
これにより、平面視及び側面視で、搬送装置14の機体21の前後方向での範囲内に、クローラ走行装置1の後端部1aが位置する状態となり、クローラ走行装置1の後端部1aの上側に搬送装置14が配置された状態となっている。
搬送装置14の終端部の下側に配置されたコンテナ載置部29について説明する。
図2,3,4に示すように、平板状のコンテナ載置部29が備えられて、コンテナ載置部29の端部に支持フレーム30が連結されており、前及び後の支持フレーム19,20の右部の機体21の前後方向の横軸芯P1周りに、支持フレーム30の上部が上下に揺動自在(昇降自在)に支持されている。コンテナ載置部29は第2位置H及び第1位置L(図5及び図6参照)の範囲で揺動自在であり、コンテナ載置部29を上昇側に付勢するガスダンパー33が備えられている。
平板状の操作部38がコンテナ載置部29の開口部に配置されて、機体21の前後方向の横軸芯周りに上下に揺動自在に支持されており、操作部38を上昇側に付勢するバネ(図示せず)が備えられている。
作業者用の椅子16及び作業者デッキ17について説明する。
図1,2,3,4に示すように、機体21の後部に連結された支持フレーム39が、機体21の後側及び上側に延出されて、支持フレーム39に作業者用の椅子16が備えられている。作業者用の椅子16の下側において、機体21の後部に作業者デッキ17が連結されて、作業者デッキ17が機体21の後側に延出されている。
以上のようにして、作業者用の椅子16及び作業者デッキ17が、搬送装置14の後側に位置するように機体21に備えられている。
コンテナデッキ15について説明する。
図2,3,4に示すように、機体21の右部(運転部2の右の外側)において、機体21の前後方向に沿って、コンテナデッキ15が備えられている。搬送装置14の終端部の下側のコンテナ載置部29に、人参Aの回収用の箱状のコンテナ18が載置されるのであり(図5参照)、搬送装置14の終端部から出てきた人参Aがコンテナ18に投入されて回収される(図6参照)。
コンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者は、コンテナ18をコンテナデッキ15に移動させるのであり(図7及び図8参照)、空のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置する(図5参照)。
コンテナ移動装置28について説明する。
図2及び図3に示すように、コンテナ移動装置28の位置に、横フレーム46が縦フレーム42,43に亘って連結されており、ローラー47が機体21の前後方向の軸芯周りに回転自在に横フレーム46に支持されている。横フレーム46の前側に駆動軸48が回転自在に支持され、横フレーム46の後側に従動軸49が回転自在に支持されている。
搬送チェーン50の押し部50a,50bが接触することにより、搬送チェーン50の押し部50a,50bの存否を検出する位置センサー62(図11参照)が、コンテナ移動装置28の前部に備えられている。
これにより、コンテナ18が接触部55に接触するか否かによって、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に存在するか否かが、第1センサー51により検出される。
コンテナ収容部45について説明する。
図3に示すように、コンテナ移動装置28からコンテナデッキ15の前部に亘って、右及び左の案内レール56が備えられて、右及び左の案内レール56の間に案内板57が備えられている。コンテナデッキ15の前部にストッパー58が備えられており、ストッパー58は起立した作用姿勢及び倒伏した非作用姿勢に姿勢変更自在に構成されている。
コンテナ載置部29と所定位置E1(コンテナ移動装置28)との間の構造について説明する。
後述する[13]に記載のように、コンテナ載置部29に載置されたコンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者は、図6,7,8に示すように、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させる。
コンテナ18が接触部60に載っていない状態において、バネにより接触部60が上昇しており、固定のロッド61に接当することによって、接触部60が上限位置に位置しており、第2センサー52がコンテナ18の存在を検出しない状態となる。
図11に示すように、制御装置63が備えられており、第1,2,3センサー51,52,53の検出信号、位置センサー62の検出信号、3個のコンテナセンサー54の検出信号が、制御装置63に入力されている。搬送装置14の作動スイッチ25及び停止スイッチ27の操作信号が、制御装置63に入力されている。
牽制部66は、第2センサー52がコンテナ18の存在を検出しない状態、且つ、第3センサー53がコンテナ18の存在を検出しない状態であると、コンテナ移動装置28の作動を許容する。
前述のように、人参Aをコンテナ18に回収する作業において、後述する[11]〜[16]に記載のように、制御装置63により搬送装置14及びコンテナ移動装置28が操作される。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その1)。
図5に示す状態は、前項[10]に記載のように、第1位置Lに保持されたコンテナ載置部29に、空のコンテナ18を載置して、ガスダンパー33によりコンテナ載置部29が第2位置Hに上昇した状態であり、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していない状態である。
コンテナ18が接触部60に載っていないことにより、接触部60が上限位置に位置しており、第2センサー52がコンテナ18を検出しない状態となっている。
コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していないことにより、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出しない状態となっており、コンテナ移動装置28は停止している。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その2)。
前項[11]に記載のように、人参Aが搬送装置14により搬送されてきて、搬送装置14の終端部に達すると、人参Aが搬送装置14の終端部から、コンテナ載置部29のコンテナ18に投入されて回収される。
これにより、接触部60が上限位置に位置した状態で、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止すると、コンテナ18の右面部が接触部60のローラー60aに接する状態となるのであり、振動等によるコンテナ18の所定位置E1(コンテナ移動装置28)への移動が、接触部60のローラー60aによって止められる。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その3)。
図6に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止すると、作業者は、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1に向けて手で押し出す。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その4)。
図8に示すように、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させると、コンテナ18がローラー47により支持された状態となるのであり、コンテナ18が接触部55に接触し、接触部55が下降して、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出する状態となる。
しかしながら、コンテナ18の全ての部分が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置せずに、コンテナ18の一部(底部)が接触部60に載っていると、コンテナ18により接触部60が下降側に操作された状態が維持されて、第2センサー52がコンテナ18を検出する状態が維持される。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その5)。
前項[14]に記載のように、第1センサー51がコンテナ18の存在を検出する状態となり、第2センサー52及び第3センサー53がコンテナ18を検出しない状態となると、コンテナ移動装置28が作動可能な状態となる。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その6)。
図9に示すように、コンテナ移動装置28は、搬送チェーン50の押し部50aが位置センサー62に接触した位置で停止しており、搬送チェーン50の押し部50bが支持台41の前辺部の後側の下側に位置している。
これにより、平面視で、所定位置E1(コンテナ移動装置28)のコンテナ18の後面部が、搬送チェーン50の押し部50b(押し部50a)を越えて後側に位置することはない。
前述の[発明を実施するための形態]において、機体21の前部の左部に運転部2を備えて、運転部2の左の外側にコンテナ収容部45を備え、機体21の前部の右部に収穫部3を備えて、機体21の後部において搬送装置14が、人参Aを収穫部3の後部から機体21の左側に搬送するように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]において、平面視及び側面視で、前及び後の支持フレーム19,20の両方がクローラ走行装置1の後端部1aよりも機体21の前側に位置するように、搬送装置14を配置してもよい。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、4個や5個の横向き姿勢のコンテナ18(コンテナ18を2段に積み重ねた場合には、8個や10個の横向き姿勢のコンテナ18)を、コンテナ収容部45に機体21の前後方向に並べて収容することができるように構成してもよい。
3 収穫部
14 搬送装置
16 椅子
17 作業者デッキ
18 コンテナ
21 機体
28 コンテナ移動装置
29 コンテナ載置部
32 ミッションケース
45 コンテナ収容部
A 作物
E1 所定位置
Claims (3)
- 機体の前部の右部及び左部の一方に収穫部が備えられ、機体の前部の右部及び左部の他方に運転部が備えられて、
平面視で、機体の前部の前記収穫部と前記運転部との間に、走行用の変速装置を内装したミッションケースが備えられ、
前記収穫部の後部から出てきた作物を機体の左右方向に搬送しながらコンテナに投入する搬送装置が、機体の左右方向に沿って機体の後部に備えられて、
作業者用の椅子及び作業者デッキが、前記搬送装置の後側に位置するように機体に備えられている作物収穫機。 - 前記搬送装置から作物が投入されたコンテナを載置する為のコンテナ収容部が、前記運転部の外側に機体の前後方向に沿って備えられており、
前記コンテナ収容部は、平面視で、コンテナの長辺部が機体の左右方向に向き、コンテナの短辺部が機体の前後方向に向いた横向き姿勢で、コンテナが機体の前後方向に並べて載置される請求項1に記載の作物収穫機。 - 前記搬送装置から作物が投入されるコンテナが前記横向き姿勢で載置されるコンテナ載置部が、前記搬送装置の終端部に備えられ、
前記横向き姿勢のコンテナが前記コンテナ載置部から前記コンテナ収容部の後側の所定位置に移動すると、コンテナを前記横向き姿勢で前記所定位置から前記コンテナ収容部に移動させるコンテナ移動装置が備えられている請求項2に記載の作物収穫機。
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