JP2018046788A - Dha及び/又はepa高含有グミ状組成物 - Google Patents

Dha及び/又はepa高含有グミ状組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】DHA及び/又はEPAを安定に高含有し、かつDHA及び/又はEPAの原料が製造時の加熱等により劣化することで生じる魚臭が抑えられ、さらに長期保存した場合であっても魚臭の発生が抑えられたグミ状組成物を提供すること。【解決手段】DHA及び/又はEPA7〜20重量%を油中に含有した水中油型乳化グミ状組成物であって、糖質及び/又は水溶性食物繊維、豚由来ゼラチン、ペクチン及び乳化剤を含有し50℃の耐熱保形性を有する水中油型乳化グミ状組成物。前記水中油型乳化グミキャンディは、水溶性酸化防止剤を含有してもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、DHA及び/又はEPAを高含有する水中油型に乳化したグミ状組成物に関する。
DHA(ドコサヘキサエン酸)及びEPA(エイコサペンタエン酸)は、魚の油などに多く含まれる成分であり、世界中で医薬品やサプリメントなどに広く利用されている機能性物質である。
一般的に、DHA・EPAなどの油溶性機能性物質は、体内への吸収性が低いと言われており、乳化によって体内への吸収性を高めたサプリメントが注目されている。
前記の乳化物としては、水中油型(O/W型)、油中水型(W/O型)などが知られている。しかし、水中油型乳化組成物は消化吸収性の利点が高いが、乳化状態の不安定性、成分劣化、カプセルに内包できない、などの課題がある。また、水中油型乳化組成物中にDHAやEPAを高含有させると、DHAやEPAの劣化による魚臭の発生は深刻な問題である。
一方、アメリカを中心に、DHAを子どもに手軽に摂取させることを目的としたグミ状サプリメントが多く販売されている。世界で100種類以上販売されているDHAグミだが、これらはいずれも1粒に50mg以下の配合量で、多くても100mg程度と、サプリメントとしては成分量が少なく、魚臭に対しても課題が残るものとなっている。日本の厚生労働省によると、DHAとEPAは合わせて1g/日以上の摂取が望まれるとされ、現存するグミ状サプリメントによってその目標値を満たすのは非常に困難である。
そんな中、DHA及び/又はEPAを含む油と乳化剤からなる、乳化組成物が既にいくつか知られている(特許文献1、2)。しかし、これらを高い嗜好性が要求されるグミ状サプリメントに適用しても、風味の点で課題の残るものであった。さらに、グミ状サプリメントは製造工程中にかかる熱により、成分劣化で魚臭が生じる問題があり、その点も大きな課題であった。
以上のことから、DHAやEPAは子どもにとって重要な成分であり、摂取しやすいグミという形状において、DHAやEPAを安定に嗜好性高く高含有させることは社会的意義が大きいものの、グミにDHAまたはEPAを高含有させると、DHAまたはEPAの原料が製造時の加熱等により劣化することで生じる魚臭が、製造直後だけでなく、流通させた場合の保存中にさらに顕著になるため、これらの魚臭を抑える技術についてはいまだ十分とはいえない状況であった。
特開平7−227227号公報 国際公開第2006/019140号
本発明の目的は、DHA及び/又はEPAを安定に高含有し、かつDHA及び/又はEPAの原料が製造時の加熱等により劣化することで生じる魚臭が抑えられ、さらに長期保存した場合であっても魚臭の発生が抑えられたグミ状組成物を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、豚由来ゼラチン及びペクチン及び糖質及び/又は水溶性食物繊維からなり、50℃という高い耐熱保形性を有するゲルマトリックス中にDHA及び/又はEPAを水中油型乳化させることにより、DHA及び/又はEPAを高含有しても、DHA及び/又はEPAの原料が製造時の加熱等により劣化することで生じる魚臭が抑えられ、さらに長期保存した場合であっても魚臭の発生が抑えられた嗜好性の高いグミ状組成物を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記[1]〜[4]に関する。
[1]DHA及び/又はEPAを7〜20重量%油中に含有した水中油型乳化グミ状組成物であって、糖質及び/又は水溶性食物繊維、豚由来ゼラチン、ペクチン及び乳化剤を含有し50℃の耐熱保形性を有する水中油型乳化グミ状組成物。
[2]水溶性酸化防止剤を含有する前記[1]に記載の水中油型乳化グミ状組成物。
[3]前記豚由来ゼラチンの含有量が5〜12重量%、ペクチンの含有量が0.5〜2重量%、乳化剤の含有量が0.1〜2重量%、水の含有量が10〜15重量%である前記[1]又は[2]に記載の水中油型乳化グミ状組成物。
[4]糖質及び/又は水溶性食物繊維、豚由来ゼラチン及びペクチンを水に加熱溶解し、
次いで、DHA及び/又はEPAを含有する油及び乳化剤を添加混合して得られる水中油型乳化液を乾燥及び固化させて、グミ状組成物を得る工程を有する、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の水中油型乳化グミ状組成物の製造方法。
本発明の水中油型乳化グミ状組成物(以下、本発明のグミ状組成物ともいう)は、DHA及び/又はEPAを高含有しながら、DHA及び/又はEPAの原料が製造時の加熱等により劣化することで生じる魚臭が抑えられているため嗜好性が高いものであり、しかも、長期保存による風味や成分の劣化も受けにくい。また、本発明のグミ状組成物は、水中油型乳化物であるため、摂取した場合に体内への高い吸収性が期待でき、サプリメントとして有用である。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明のグミ状組成物は、DHA及び/又はEPA7〜20重量%を油中に含有した水中油型乳化グミ状組成物であって、糖質及び/又は水溶性食物繊維、豚由来ゼラチン、ペクチン及び乳化剤を含有し50℃の耐熱保形性を有することを特徴とする。
本発明において、グミ状組成物とは、糖質及び/又は水溶性食物繊維、豚由来ゼラチン、ペクチン及び乳化剤を含有したゲルマトリックスで構成されたゲル状物をいう。また、本発明の乳化グミ状組成物では、前記ゲルマトリックス中に、DHA及び/又はEPAを含有する油が乳化剤及びゼラチンによって乳化された水中油型乳化物である。水中油型乳化物とは、水系マトリックスに油滴が分散した乳化物であり、ゼラチンゲルのマトリックス中に油を含有した本発明のグミ状組成物は、水中油型であることがわかる。また、例えば、グミ状組成物を常温〜50℃までの水に溶解させた場合に、白濁した均一な懸濁液になることを目視できた場合、グミ状組成物が水中油型乳化物であると確認することができる。
本発明に用いられるDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)は、それぞれ、油溶性の常温で液状物質となっている機能性成分である。これらの原料としては、魚由来のものや藻由来のものなどがあり、DHA及び/又はEPAを含有する抽出油または精製油などが挙げられるが、本発明においては特に限定はないが、嗜好性の点で精製度が高く魚臭の少ないものが好ましい。
本発明のグミ状組成物中のDHA及び/又はEPAの含有量は、7〜20重量%である。前記含有量が7重量%未満であると、サプリメントとして含有量が不十分であり、また、20重量%を超えると、グミ状組成物の物性を保持するのが困難である。前記含有量は、7〜15重量%が好ましい。
本発明のグミ状組成物において、糖質及び/又は水溶性食物繊維はゲルマトリックスの主要な構成成分となる。
本発明に用いられる糖質としては、例えば、砂糖、水飴、ブドウ糖、果糖ブドウ糖液糖、還元麦芽糖、還元水飴、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、トレハロース、パラチノース、還元パラチノース等が挙げられる。本発明に用いられる水溶性食物繊維は、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、多糖類等が挙げられる。これらの糖質及び水溶性食物繊維としては、特に限定はなく、また、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いてもよい。
本発明のグミ状組成物中の糖質及び水溶性食物繊維の含有量は、これらの総量として50〜70重量%が好ましい。
ゼラチンとは、動物の骨や皮に多く含まれるタンパク質であるコラーゲンを加熱・変性させて得られるものであり、由来生物は、豚、牛、魚などが知られているが、本発明のグミ状組成物では、50℃の耐熱保形性を備え、魚臭を抑える観点から、豚由来のゼラチンを使用する。なお、牛または魚由来のゼラチンでは、グミ状組成物を作製した場合に50℃の温度条件下での保形性が悪く、理由は不明であるが、DHA又はEPAの原料が製造時の加熱等により劣化することで生じる魚臭を抑えることが難しい。
本発明のグミ状組成物中の豚由来ゼラチンの含有量は、グミ状組成物が50℃の耐熱保形性を有すればよく、特に限定されないが、例えば、5〜10重量%が好ましい。
本発明に用いられるペクチンとは、柑橘類又はリンゴ果肉の希酸抽出液から得られる多糖類であり、カルボキシル基の一部がメチルエステル化されたガラクツロン酸の直鎖状重合体を主体とするものである。本発明においては、メチルエステル化度が50%以上の高メトキシルペクチン(HMペクチン)を使用することが好ましい。
本発明のグミ状組成物中のペクチンの含有量は、グミ状組成物が50℃の耐熱保形性を有すればよく、特に限定されないが、例えば、0.5〜2重量%が好ましい。
本発明に用いられる乳化剤には、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン等が挙げられる。本発明のグミ状組成物中の乳化剤の含有量は、グミ状組成物が50℃の耐熱保形性を有すればよく、特に限定されないが、例えば、0.1〜2重量%が好ましい。
本発明のグミ状組成物において、DHA及び/又はEPAの臭いの劣化を抑えるために酸化防止剤を含有することが好ましい。酸化防止剤としては、ビタミンC、ビタミンE、チャ抽出物、ヤマモモ抽出物等が挙げられる。本発明においては、水溶性酸化防止剤として、ビタミンC、チャ抽出物、ヤマモモ抽出物等を使用することが好ましく、ビタミンCがさらに好ましい。
本発明のグミ状組成物には、前記酸化防止剤以外にも、所望により、有機酸、香料、着色料、油脂、甘味料、多糖類等の安定剤、グリセリン、果汁、乳製品、コーヒー、紅茶、植物エキス類、機能性成分などの任意成分を含有してもよい。これらの任意成分を適宜選択して物性や風味を調整することで、グミ状組成物に幅広い嗜好性を付与することができる。中でも、有機酸、香料を含有させることが、嗜好性の面で好ましい。尚、前記任意成分は、嗜好性や物理化学的安定性に悪影響を与えない範囲で使用すればよい。
また、本発明のグミ状組成物中の水の含有量は、50℃の耐熱保形性を奏する観点から、10〜15重量%が好ましい。
本発明のグミ状組成物は、前記糖質及び水溶性食物繊維、豚由来ゼラチン、ペクチン並びに水の含有量をそれぞれ前記の範囲内に調整しておくことで、50℃の耐熱保形性を発現することが可能になる。
耐熱保形性の測定法としては、例えば、50℃の恒温槽に4時間放置し、変形の有無を調べることで測定できる。
なお、耐熱保形性の温度が50℃未満のグミ状組成物では、製造直後に魚臭が発生し、しかも長期保存すると魚臭の発生がより顕著となってしまう。
〔製造方法〕
前記のような構成を有する本発明のグミ状組成物の製造方法は、糖質及び水溶性食物繊維、豚由来ゼラチン及びペクチンを水に加熱溶解し、
次いで、DHA及び/又はEPAを含有する油及び乳化剤を添加混合して得られる水中油型乳化液を乾燥及び固化させて、グミ状組成物を得る工程を有する。
具体的には、例えば、糖質及び/又は水溶性食物繊維とペクチンを水に添加して加熱し、そこに豚由来ゼラチンを溶解させて調製したゼラチン水溶液を添加混合し、その後にDHA及び/又はEPAを含有する油、乳化剤、その他任意成分を添加し、混合して水中油型乳化液を作製する。
前記各成分を混合する際の温度条件としては、80℃程度であればよい。
次いで、得られた水中油型乳化液を鋳型(スターチモールドやシリコンモールド等)に流し込み、所望の水分値まで乾燥させることで所望の形状のグミ状組成物を得ることができる。
得られた各種の形状のグミ状組成物は、鋳型から取り出し、所望によりその表面を光沢剤や各種の糖によってコーティングしてもよい。
前記光沢剤としては、例えば、カルナバワックス等の植物性ワックス、蜜蝋、シェラック、パラフィンワックスなどが挙げられる。植物油脂を用いてもよい。また、前記コーティングの糖としては、砂糖、ブドウ糖、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、トレハロース、還元パラチノース、粉末オブラート、スターチ等が挙げられる。
また、上記鋳型としては、乾燥効率の高いスターチモールドが好ましい。スターチモールドとは、コーンスターチの粉を浅い平らな容器に敷き詰め、型抜きして凹みを付けたものをいう。
以上のようにして本発明のグミ状組成物を得ることができる。本発明のグミ状組成物は、水なしでも摂取が容易であり、誰でもどこでも手軽に摂取できるサプリメントとして好適である。さらに、DHA及び/又はEPAがゲルマトリックス中に水中油型で乳化されていることで、水への分散性が高く、体内での高い吸収性が期待される。
消費者が市販されているサプリメントの摂取を毎日続けられない大きな要因として、めんどうであることや食べ忘れることが挙げられるが、本発明のグミ状組成物のように、おいしく栄養成分を摂取できることは、毎日楽しく継続させる上で非常に大きな利点である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら制限されるものではない。
(実施例1)
砂糖、水飴(日本コーンスターチ株式会社製、「コーソシラップR75」(固形分75重量%)、以下同じ)、ペクチン(CPケルコ社製、GENU pectin AS Confectionery−J、以下同じ)、水を混合して100℃に加熱し、そこに豚由来ゼラチン(新田ゼラチン株式会社製、「APH−250」)を50℃の水(ゼラチンに対して1.4倍量)に溶解させて調製したゼラチン水溶液を添加し、次いで、DHA及び/又はEPAを含有する精製魚油(マルハニチロ株式会社製、DHA−55、DHA含有量44重量%以上(測定値48重量%)、EPA4重量%以上(測定値6重量%)、以下同じ)、乳化剤(理研ビタミン株式会社製、ポエムJ−0381V、以下同じ)、ビタミンC、ビタミンE、クエン酸、レモン香料を加え、攪拌混合した。得られた溶液を80℃に保温し、直径20mmの半球状に型抜きしたスターチモールドに充填し、水分値が13重量%になるまで40℃で乾燥させた。その後、スターチを除き、表面に光沢剤(カルナバワックス)を薄く塗布して、1粒2.5gの半球状のグミ状組成物を得た。なお、グミ状組成物に配合した各成分の割合を表1に示した(以降の実施例2〜7、比較例1〜5も同じ)。
得られたグミ状組成物は、水中油型乳化グミ状組成物であり、2粒でDHA及びEPAを合計400mg摂取できるだけでなく、水なしで手軽に食べられ、DHA及びEPAをおいしく摂取できるグミ状サプリメントであった。
(比較例1、2)
ゼラチンの種類を変えた以外は、実施例1と同様にして水中油型乳化グミ状組成物を作製した。
(比較例3)
ペクチンを抜いた以外は、実施例1と同様にして水中油型乳化グミ状組成物を作製した。
(実施例2、比較例4)
水飴と水の含有量を変えた以外は、実施例1と同様にして水中油型乳化グミ状組成物を作製した。
(比較例5)
水、ゼラチン及びペクチンの含有量を変えた以外は、実施例2と同様にして水中油型乳化グミ状組成物を作製した。
<試験1>[耐熱試験]
実施例1及び2、比較例1〜5で得られた各水中油型乳化グミ状組成物を、直径50mm、高さ50mmの円柱容器に敷き詰め、50℃に設定した恒温槽で4時間静置した。その後、変形や付着のないものを耐熱保形性「○」とし、変形や付着の生じたものを耐熱保形性「×」とした。
<試験2>[官能評価試験]
実施例1及び2、比較例1〜5で得られた各水中油型乳化グミ状組成物について、製造直後及びアルミ袋に詰めて密封して37℃の恒温槽で3ヶ月保存した試料に関してそれぞれ官能評価を行なった。具体的には、5名のパネラーが、下記に示す内容に従って魚臭の強度を3段階評価し、その平均値を四捨五入して整数で表したものを評点とした。
強度:内容
1:魚臭を感じない。
2:魚臭を少し感じる。
3:魚臭を非常に感じる。
Figure 2018046788
表1に示す結果より、実施例1及び2で得られた水中油型乳化グミ状組成物は、製造直後及び37℃3ヶ月後ともに、魚臭が少なく、嗜好性の高いグミ状組成物であった。一方、比較例1〜5で得られた水中油型乳化グミ状組成物は、37℃3ヶ月後には魚臭を感じ、嗜好性に乏しいものとなった。
<試験3>[長期保存試験]
実施例1で得られた水中油型乳化グミ状組成物をアルミ袋に詰め、密封した後、25℃付近の室温にて12か月間保管した。その後、官能試験を行なったが、評価結果は「1」であり、魚臭は発生しなかった。また、DHA及びEPAの含有量を測定したが、95%以上の残存率であった。
したがって、実施例1で得られたグミ状組成物は、長期保存しても成分も安定で、魚臭の発生も顕著に抑えられた、嗜好性に優れたものであることがわかる。
<試験4>[水分散性試験]
実施例1で得られたグミ状組成物を1粒100mLビーカーに入れ、45℃の水を50mL注ぎ、マグネティックスターラーにて45℃に保温したまま15分間攪拌した。その後、攪拌を止め、室温まで放冷した。すると、白濁した均一な懸濁液が得られた。したがって、グミ状組成物が水中油型乳化物であることが確認することができた。以上のことから、実施例1で得られたグミ状組成物中のDHA及び/又はEPAは水への分散性が高いことがわかり、高い経口吸収性が得られることが示唆される。

Claims (4)

  1. DHA及び/又はEPAを7〜20重量%油中に含有した水中油型乳化グミ状組成物であって、糖質及び/又は水溶性食物繊維、豚由来ゼラチン、ペクチン及び乳化剤を含有し50℃の耐熱保形性を有する水中油型乳化グミ状組成物。
  2. 水溶性酸化防止剤を含有する請求項1に記載の水中油型乳化グミ状組成物。
  3. 前記豚由来ゼラチンの含有量が5〜12重量%、ペクチンの含有量が0.5〜2重量%、乳化剤の含有量が0.1〜2重量%、水の含有量が10〜15重量%である請求項1又は2に記載の水中油型乳化グミ状組成物。
  4. 糖質及び/又は水溶性食物繊維、豚由来ゼラチン及びペクチンを水に加熱溶解し、
    次いで、DHA及び/又はEPAを含有する油及び乳化剤を添加混合して得られる水中油型乳化液を乾燥及び固化させて、グミ状組成物を得る工程を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の水中油型乳化グミ状組成物の製造方法。
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