JP2018045169A - 中間転写ベルトの製造装置および製造方法 - Google Patents

中間転写ベルトの製造装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】中間転写ベルトの表面層の材料塗料の塗膜を均一に乾燥させる。【解決手段】無端状の基材層のベルトの上に表面層の材料塗料を塗布して当該材料塗料の塗膜を形成し、これを加熱により乾燥した後に当該塗膜中のラジカル重合性モノマーの光ラジカル重合によって硬化させて表面層を作製する中間転写ベルトの製造において、上記基材層のベルトを張設する二以上のローラのうちの少なくとも一つの内部に、当該ローラを内側から加熱する加熱装置を配置し、当該加熱装置によるローラの加熱によって上記塗膜を乾燥させる。【選択図】図1

Description

本発明は、中間転写ベルトの製造装置および製造方法に関する。
フルカラー画像用の画像形成装置では、通常、感光体で形成されたトナー画像は、中間転写体に一次転写され、次いで普通紙などの記録媒体に二次転写される。中間転写体には、無端状のベルト(中間転写ベルト)が知られており、当該中間転写ベルトは、例えば、樹脂製の基材層と、当該基材層上に配置されている光硬化性樹脂製の表面層とを有する。このような中間転写ベルトは、無端形状の基材層のベルトの表面に、光硬化性樹脂のモノマーを含有する表面層の材料塗料を塗布し、形成された塗膜を加熱乾燥し、そして当該塗膜に活性光線を照射して光重合させることによって製造される。
上記塗膜の乾燥に、熱風加熱や電熱ヒータによる加熱などの公知の加熱乾燥方法を採用した場合では、加熱効率が低く、上記塗膜に熱が伝わりにくい。このため、上記塗膜における加熱されている部分内で温度差が生じ、塗膜中に残留する溶剤の除去が不均一になることがある。このような塗膜中の残留溶剤は、その後のモノマーの光重合反応を阻害する作用を呈する。このため、表面層の表面硬度の面方向におけるばらつきを生じ、そのような中間転写ベルトを画像形成装置に適用すると、耐久使用に伴う偏摩耗が生じることがあり、その結果、画像不良が発生することがある。
公知の加熱乾燥方法の中でも、誘導コイルにおける誘導加熱方法は、高い加熱効率での加熱が可能である。そして、このような誘導加熱方法を利用する中間転写ベルトの製造技術には、磁性体を含有するローラを含む複数のローラで張設されて回転駆動する無端状の型ベルト上に塗布された樹脂材料の塗膜を、上記磁性体を含有するローラの近傍に配置された誘導加熱装置によって当該ローラを加熱し、このローラを介して上記塗膜を加熱、固化する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−116015号公報
上記のような誘導加熱によって加熱されるローラを介する塗膜の加熱は、誘導加熱装置によるローラの加熱効率が高く、また、塗膜は、ローラにおける基材層ベルトが当接する部分の全体から加熱されるため、熱風加熱や電熱ヒータによる加熱に比べると、上記塗膜を均一に加熱、乾燥させることが可能である。しかしながら、上記ローラを外側から誘導加熱装置によって加熱する場合では、上記塗膜が当接する上記ローラにおける熱の伝わり方が均一にはならないため、上記ローラにおける上記塗膜が当接する部分内での温度のばらつきがわずかながら生じることがある。
このように、従来からの技術には、中間転写ベルトの表面層の材料塗料の塗膜を均一に乾燥させる観点から、検討の余地が残されている。
本発明は、中間転写ベルトの表面層の材料塗料の塗膜を均一に乾燥させることが可能な技術を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための一手段として、本発明は、基材層とその上に配置される表面層とを有する無端状の中間転写ベルトを製造するための装置であり、回転駆動可能な一以上のローラを含む、無端状の基材層のベルトを張設するための二以上のローラと、上記二以上のローラの一つを加熱するための加熱装置とを有し、上記加熱装置は、加熱すべき上記ローラの内側に配置されている中間転写ベルトの製造装置、を提供する。
また、上記の課題を解決するための他の手段として、本発明は、基材層とその上に配置される表面層とを有する無端状の中間転写ベルトを製造する方法であって、表面には表面層の材料塗料の塗膜を有し、回転駆動可能な一以上のローラを含む二以上のローラで張設されかつ無端軌道上を移動する無端状の基材層のベルトの上記塗膜を、上記ローラの一つの内側に配置されている加熱装置によって上記ローラを加熱することで加熱、乾燥する中間転写ベルトの製造方法、を提供する。
本発明によれば、無端状の基材層のベルトを張設するローラのうちの一つのローラが均一に加熱されるので、中間転写ベルトの表面層の材料塗料の塗膜を均一に乾燥させることができる。
本発明の一実施の形態における中間転写ベルトの製造装置の構成を概略的に示す図である。 上記製造装置における、誘導加熱装置を内蔵するローラの構成を概略的に示す図である。 本発明で得られる中間転写ベルトを有する画像形成装置の一例の構成を概略的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る中間転写ベルトの製造装置は、基材層とその上に配置される表面層とを有する無端状の中間転写ベルトを製造するための装置であり、より詳しくは、基材層上に配置された表面層の材料塗料の塗膜を乾燥させるための装置である。上記製造装置は、二以上のローラと加熱装置とを有する。
上記二以上のローラは、無端状の基材層のベルトを張設するためのローラである。当該二以上のローラは、無端状の基材層のベルトを張設することが可能であれば、すなわち、当該ベルトが張られた状態で当該ベルトの無端形状の内側の二箇所以上で当該ベルトを支持することが可能であればよい。上記ベルトを張設するローラの数は、通常は二本であるが、上記ベルトにおけるローラに当接する部分の面積が、上記塗膜の乾燥にとって十分に大きい範囲において、三本以上であってもよい。
また上記二以上のローラは、その全てが回転駆動可能なローラであってもよいし、少なくとも一本が回転駆動可能であり、その他が従動して回転するローラであってもよい。回転駆動可能なローラとは、例えば、駆動装置に対してどの動力がローラの回転運動として伝達されるように接続されているローラである。また、上記ローラの回転は、当該ローラの回転軸(中心軸)を中心として、上記ローラそのものが回転してもよいし、上記ローラの外周面を構成する円筒状のスリーブがローラ本体に対して回転してもよい。
上記ローラの材質は、高効率の加熱を実現する観点から熱損失が小さい材質であることが好ましい。また、後述の誘導加熱装置を用いる場合には、電磁誘導により磁束が発生する材質(例えば磁性体)であることが好ましい。
また、上記二以上のローラの大きさは、中間転写ベルトの所期の物性が得られる範囲において、適宜に決めることが可能である。たとえば、上記ローラの径は、ローラに当接した上記ベルトに対して十分な加熱面積を確保する観点、加熱されたローラの熱を基材層に均一に伝達させる観点、および、上記ローラに張設される上記ベルトにおける上記ローラの周方向への過度の変形またはそれによる変性(例えば、加熱による基材層の屈曲性の低下に起因するクリープの発生)を防止する観点から、60mm以上であることが好ましく、80mm以上であることがより好ましい。上記ローラの径は、無端状の上記ベルトを張設可能な範囲において適宜に決めることが可能である。
また、上記二以上のローラは、上記ベルトを張設するのに好適な構成をさらに有していてもよい。たとえば、上記二以上のローラは、当該ローラにおける上記ベルトが当接する外周面部に当該ベルトに対する滑り止めが施されていてもよい。より具体的には、上記二以上のローラは、その外周面に樹脂層をさらに有していてもよい。当該樹脂層は、上記ベルトを張設するローラのうちの一部のローラに配置されていてもよいし、全てのローラに配置されていてもよい。
上記樹脂層の樹脂の例には、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびシリコーンゴムが含まれる。上記樹脂は、当該樹脂層に対する所期の目的から適宜に決めることができる。たとえは、耐久性の観点ではプラスチックが好ましく、滑り止め効果の観点ではシリコーンゴムが好ましい。
上記樹脂層は、上記樹脂のライニングによって構成することが可能である。上記樹脂層の厚さは、滑り止め効果による上記ベルトの蛇行を防止する観点から、50μm以上であることが好ましく、100μm以上であることがより好ましい。また、上記樹脂層の厚さは、伝熱性の観点から200μm以下であることが好ましい。
上記加熱装置は、上記二以上のローラの一つの加熱するための装置である。当該加熱装置は、加熱すべきローラの内部に配置されている。上記加熱装置は、ローラの内部からそのローラを加熱するのに適した装置であることが好ましく、例えば加熱効率の高い加熱装置であることが好ましく、その例には、ハロゲンヒータおよび誘導加熱装置が含まれる。中でも、加熱効率の高さの観点、およびローラの外周面における局所的な温度のばらつきを抑制する観点から、誘導加熱装置であることが好ましい。
なお、加熱装置が内部に配置されるローラは、構成の簡素さの観点から、従動ローラであることが好ましい。
上記誘導加熱装置を内装し、上記樹脂層を外表面に有するローラの例には、トクデン株式会社製の誘導発熱ジャケットロールが含まれる。
上記製造装置は、上記塗膜の乾燥が可能な範囲において、前述のローラおよび加熱装置以外の他の構成をさらに有していてもよい。このような他の構成の例には、上記ローラの温度を検出する装置、当該検出された温度に基づいて上記加熱装置の出力を調整する装置、上記材料塗料を上記基材層のベルトの外周面に塗布するための装置、乾燥後の上記塗膜に活性光線を照射するための装置、および、活性光線の照射によって形成された表面層の温度を調整するための装置、が含まれる。
これらの他の構成は、これらの機能を呈することが知られている装置をその用途の範囲で適用することによって実現可能である。たとえば、材料塗料の塗布装置には、スプレー塗布装置などの、塗布方法に応じた公知の装置を用いることができる。
また、例えば活性光線の照射装置には、活性光線の光源を有する公知の装置を用いることができる。活性光線は、上記塗膜中のラジカル重合性モノマーをラジカル重合させる電磁波であり、例えば、紫外線、電子線またはγ線である。当該活性光線は、紫外線または電子線であることが好ましく、取り扱いが簡便で高エネルギーが容易に得られるという観点から紫外線であることがより好ましい。
上記活性光線の光源の種類の例には、低圧水銀灯、中圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、フラッシュ(パルス)キセノン、UV−LEDが含まれる。基材層へ供給される熱を抑制して、中間転写ベルトにおける屈曲性の低下およびクリープの発生を抑制する観点からは、上記照射装置は、光源としてUV−LEDを含むUV−LED照射装置であることが好ましい。
本実施の形態に係る中間転写ベルトの製造方法は、前述した製造装置を用いて実施することが可能である。
上記製造方法は、基材層とその上に配置される表面層とを有する無端状の中間転写ベルトを製造する方法であり、より詳しくは、基材層上に配置された表面層の材料塗料の塗膜を乾燥させる工程を含む。すなわち、上記製造方法は、上記二以上のローラで張設されかつ無端軌道上を移動する上記無端状の基材層のベルトの上記塗膜を、上記ローラの一つの内側に配置されている上記加熱装置によって上記ローラを加熱することで加熱、乾燥する工程を含む。上記二以上のローラおよび上記加熱装置は、上記製造装置で前述したローラおよび装置と同じである。
上記基材層は、中間転写ベルトの基材層となり得る樹脂材料で構成されていればよい。当該樹脂材料には、樹脂以外の添加剤を適宜に含有していてもよい。上記樹脂材料の樹脂の例には、熱可塑性樹脂が含まれ、より具体的には、ポリイミド、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリフェニレンサルファイドが含まれる。中でも、ポリフェニレンサルファイドが好ましい。
また、上記基材層は、結晶性樹脂で構成されていてもよい。ここで、結晶性樹脂とは、分子鎖が規則正しく配列した「結晶」が存在し、ガラス転移温度と融点を有する樹脂である。上記結晶性樹脂は、例えば示差走査熱量計(DSC)およびX線回折装置によって基材層中において確認することが可能である。上記結晶性樹脂の例には、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリフェニレンサルファイドが含まれる。
上記ポリフェニレンサルファイドにおけるフェニレンは、p−フェニレンを含むことが好ましく、無置換のp−フェニレンであることがより好ましい。また、上記ポリフェニレンサルファイドにおける置換または無置換のp−フェニレンの含有量は、上記フェニレン全体の50%以上であることが好ましい。
上記基材層の厚さは、中間転写ベルトとしての機能の発現に十分な厚さであればよく、例えば50〜200μmである。
上記材料塗料は、表面層の材料となる成分で構成されており、例えばラジカル重合性モノマーを含有する塗料である。当該ラジカル重合性モノマーは、一種でもそれ以上でもよい。
上記ラジカル重合性モノマーの例には、スチレン系モノマー、アクリル系モノマー、メタクリル系モノマー、ビニルトルエン系モノマー、酢酸ビニル系モノマー、およびN−ビニルピロリドン系モノマーが含まれる。
上記ラジカル重合性モノマーは、活性光線の照射エネルギーの省力化、または製造作業時間の短縮の観点から、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物であることが好ましい。また、上記ラジカル重合性モノマーは、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する多官能(メタ)アクリル系モノマーであることが、十分な硬度を有する表面層を作製する観点から好ましい。ラジカル重合性モノマー中の(メタ)アクリロイルオキシ基の数は、上記表面層に要する可撓性を実現する観点から、12個以下であることが好ましい。なお、「(メタ)アクリロイルオキシ基」とは、アクリロイルオキシ基およびメタクリロイルオキシ基の総称であり、これらの一方または両方を意味する。
上記ラジカル重合性モノマーの例には、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)、エチレンオキシド変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPEA)プロピレンオキシド変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPPA)、および、カプトラクトン変性ペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPCA)が含まれる。
上記材料塗料は、上記ラジカル重合性モノマー以外の他の成分をさらに含有していてもよい。このような他の成分の例には、金属酸化物粒子、溶剤、滑性助剤、光重合開始剤および安定化剤が含まれる。
上記金属酸化物粒子は、表面層の耐久性を高める観点から好ましい。当該金属酸化物粒子は、一種でもそれ以上でもよい。上記金属酸化物粒子における金属酸化物の例には、シリカ、酸化チタン、酸化錫、アルミナおよび酸化亜鉛が含まれる。中でも酸化チタン、アルミナ、酸化錫などが好ましく、特にアルミナ、酸化錫が好ましい。
上記表面層における上記金属酸化物粒子の含有量は、金属酸化物粒子による効果が得られる範囲において適宜に決めることができ、例えば、上記ラジカル重合性モノマー100質量部に対して40〜300質量部である。また、上記金属酸化物粒子の大きさは、表面層の耐久性の向上効果が得られる範囲において適宜に決めることが可能であるが、例えば体積平均粒径で20〜200nmである。
上記金属酸化物粒子は、表面処理されていることが好ましい。当該表面処理は、樹脂などの被覆成分を金属酸化物粒子の表面に物理的に担持する処理であってもよいし、反応性の化合物を金属酸化物粒子の表面と化学的に結合させる処理であってもよく、例えば、シランカップリング剤によるカップリング処理である。当該シランカップリング剤は、前述した(メタ)アクリロイルオキシ基などのラジカル重合性官能基を有することが、表面層における金属酸化物粒子の分散性と表面層の機械的強度とを向上させる観点から好ましい。上記シランカップリング剤の例には、以下の化合物S−1〜S−31が含まれる。
S−1:CH=CHSi(CH)(OCH
S−2:CH=CHSi(OCH
S−3:CH=CHSiCl
S−4:CH=CHCOO(CHSi(CH)(OCH
S−5:CH=CHCOO(CHSi(OCH
S−6:CH=CHCOO(CHSi(OC)(OCH
S−7:CH=CHCOO(CHSi(OCH
S−8:CH=CHCOO(CHSi(CH)Cl
S−9:CH=CHCOO(CHSiCl
S−10:CH=CHCOO(CHSi(CH)Cl
S−11:CH=CHCOO(CHSiCl
S−12:CH=C(CH)COO(CHSi(CH)(OCH
S−13:CH=C(CH)COO(CHSi(OCH
S−14:CH=C(CH)COO(CHSi(CH)(OCH
S−15:CH=C(CH)COO(CHSi(OCH
S−16:CH=C(CH)COO(CHSi(CH)Cl
S−17:CH=C(CH)COO(CHSiCl
S−18:CH=C(CH)COO(CHSi(CH)Cl
S−19:CH=C(CH)COO(CHSiCl
S−20:CH=CHSi(C)(OCH
S−21:CH=C(CH)Si(OCH
S−22:CH=C(CH)Si(OC
S−23:CH=CHSi(OCH
S−24:CH=C(CH)Si(CH)(OCH
S−25:CH=CHSi(CH)Cl
S−26:CH=CHCOOSi(OCH
S−27:CH=CHCOOSi(OC
S−28:CH=C(CH)COOSi(OCH
S−29:CH=C(CH)COOSi(OC
S−30:CH=C(CH)COO(CHSi(OC
S−31:CH=CHCOO(CHSi(CH(OCH
上記溶剤は、上記ラジカル重合性モノマーを含む上記材料塗料に含まれる材料に対する相溶性を有する化合物から適宜に選ぶことができる。上記溶剤は、一種でもそれ以上でもよい。当該溶剤の例には、プロプレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PMA)、n−ブチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチルアルコール、メチルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン、酢酸エチルおよび酢酸ブチルが含まれる。上記材料塗料における上記溶剤の含有量は、例えば当該材料塗料の塗布性に基づいて決めることが可能であり、例えば上記材料塗料中の固形分の濃度が3〜30質量%となる量である。
上記滑性助剤は、フルオロ基を含む、表面層の表面に位置するときに当該表面の表面エネルギーを下げる方向に寄与する成分であり、表面層への付着部の付着を防止する観点、または表面層の表面における滑り性を高める観点から好ましい。滑性助剤は、表面層中での分散性を高める観点から、ラジカル重合性官能基を有することが好ましい。このような滑性助剤の例には、メガファックRS−55、RS−56、RS−72−K、RS−75、RS−76−E、RS−76−NS、RS−78およびRS−90(「メガファック」はDIC株式会社の登録商標)が含まれる。
上記表面層における上記滑性助剤の含有量は、当該滑性助剤による効果が得られる範囲において適宜に決めることができ、例えば、上記ラジカル重合性モノマー100質量部に対して1〜20質量部である。
上記光重合開始剤は、一種でもそれ以上でもよい。当該光重合開始剤の例には、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、チオキサントン、ベンゾブチルエーテル、アシロキシムエステル、ジベンゾスロベンおよびビスアシルフォスフィンオキサイドが含まれる。上記材料塗料における上記光重合開始剤の含有量は、例えば上記ラジカル重合性モノマー100質量部に対して0.1〜30質量部であることが好ましく、0.5〜10質量部であることがより好ましい。
上記安定化剤は、例えば表面層の安定化(変性防止)に寄与する成分であり、一種でもそれ以上でもよい。上記安定化剤の例には、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、ハイドロキノン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤およびリン酸系防止剤が含まれる。上記材料塗料中における上記安定化剤の含有量は、例えば、ラジカル重合性モノマー100質量部に対して2〜10質量部であることが好ましく、2〜5質量部であることがさらに好ましい。
上記塗膜は、上記基材層のベルトの表面に、スプレー塗布などの公知の塗布方法によって、上記材料塗料を塗布することによって作製される。上記塗膜の厚さは、表面層の所期の厚さに応じて決めることが可能である。表面層の厚さは、高い耐久性の観点から2.0μm以上であることが好ましく、屈曲による割れの防止および上記塗膜からの上記溶剤の抜けやすさの観点から5.0μm以下であることが好ましい。上記塗膜の厚さは、乾燥、硬化後に上記の表面層の所期の厚さとなる厚さであることが好ましく、通常、上記塗膜の乾燥膜厚は、表面層の厚さと実質的に同じである。
上記塗膜を加熱、乾燥する条件は、上記塗膜を乾燥可能な範囲から決めることができ、さらに基材層の変性を抑制する観点を加味して決めることが可能である。たとえば、上記塗膜の加熱温度は、基材層が結晶性樹脂で構成されている場合には、当該結晶性樹脂のガラス転移温度(Tg)以下の温度であることが、基材層の加熱による上記のクリープの発生を防止する観点から好ましい。上記加熱温度は、例えば、上記ローラの外周面における基材層のベルトが当接している部分の温度である。
また、上記塗膜の加熱時間は、上記溶剤を十分に留去可能な時間であればよく、上記の加熱温度に応じて適宜に決めることが可能である。さらに、上記塗膜の加熱時における基材層のベルトの回転移動速度は、例えば塗膜のレベリング性の観点から適宜に決めることが可能であり、例えば20〜500mm/秒である。
上記製造方法は、本実施の形態の効果を奏する範囲において、他の工程をさらに含んでいてもよい。当該他の工程の例には、上記材料塗料を上記無端状の基材層のベルトの表面に塗布する工程、乾燥後の上記塗膜に活性光線を照射する工程、および、生成した表面層の温度を調整する工程、が含まれる。
上記製造方法によれば、加熱時の上記ローラにおける基材層のベルトが当接する部分の温度を±1℃の精度で制御することが可能である。よって、乾燥後の上記塗膜を光重合反応で硬化してなる表面層の表面硬度のばらつきが実質的に生じず、この中間転写ベルトを用いる画像形成プロセスにおいて、表面層の偏摩耗が十分に抑制され、それによる画像欠陥が十分に抑制される。
以下、本発明の実施の形態を、図に基づいてより具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る中間転写ベルトの製造装置の構成を概略的に示す図である。中間転写ベルトの製造装置は、図1に示されるように、駆動ローラ11、従動ローラ12、誘導加熱装置13、スプレー塗布装置14およびUV−LED15を有する。
駆動ローラ11は、中心軸で軸支された回転駆動自在なローラである。駆動ローラ11は、例えばモータ16に、その回転運動が伝達されるように接続されている。また、駆動ローラ11は、その外周面に、従動ローラ12で後述する樹脂層と同じの不図示の樹脂層を有している。
従動ローラ12は、図2に示されるように、ローラ本体121と、ローラ本体121の外周側に回転自在に支持されているスリーブ122と、スリーブ122の外周面上に配置されている樹脂層123とを有する。ローラ本体121およびスリーブ122は、例えば鉄、鋼材、ステンレス、銅、真鍮(黄銅)、アルミ、チタンなどの磁性体で構成されている。樹脂層123は、例えばシリコーンゴムで構成されており、例えばゴムライニングによって作製されている。
誘導加熱装置13は、ローラ本体121の内部の円柱状の空間に配置されているコイル131で構成されている。
さらに、従動ローラ12は、例えばローラ本体121の外周面とスリーブ122との間に、スリーブ122の温度を検出するための不図示の温度計を有している。
スプレー塗布装置14は、表面層の材料塗料をスプレー塗布するための装置であり、駆動ローラ11および従動ローラ12に支持された無端状の基材層ベルトが描く無端軌道の外側から当該無端軌道にノズルを向けて配置されている。
UV−LED15は、上記材料塗料の乾燥後の塗膜に紫外線(UV)を照射するための装置であり、上記無端軌道に向けて配置されている。
中間転写ベルトの製造では、まず、駆動ローラ11および従動ローラ12によって無端状の基材層ベルト20が張設される。基材層ベルト20は、例えば前述した結晶性樹脂で構成されている。基材層ベルト20は、その無端形状の内側から、駆動ローラ11と従動ローラ12の外周面とによって適度な張力を有する状態で支持される。基材層ベルト20の内周面は、両ローラの外周面と密着し、基材層ベルト20によって、両ローラを含む無端軌道が形成される。
次に、駆動ローラ11を所期の速度で回転駆動させる。それにより、基材層ベルト20が上記無端軌道を所期の速度で移動する。
移動している基材層ベルト20の外周面に、スプレー塗布装置14から材料塗料を、所望の乾燥膜厚となるようにスプレー塗布する。材料塗料は、例えば前述したような、多官能ラジカル重合性モノマー、溶剤および表面処理金属酸化物粒子などを含有する液である。上記のスプレー塗布により、基材層ベルト20の外周面上に材料塗料の塗膜が形成される。
次いで、誘導加熱装置13によって、スリーブ122を、上記結晶性樹脂のガラス転移温度以下の所定の温度に加熱する。それにより、スリーブ122は、その軸方向および周方向の全面において迅速かつ均一に上記所定の温度に加熱され、基材層ベルト20上の上記塗膜は、当該所期の温度で、上記無端軌道上の移動に伴い複数回加熱される。それにより、上記塗膜は、均一に乾燥する。
次いで、乾燥した上記塗膜にUV−LED15から紫外線を照射する。それにより、上記塗膜中のラジカル重合性官能基同士がラジカル付加反応によって結合し、上記多官能ラジカル重合性モノマーのラジカル重合体で主に構成される一体的な重合物が生成する。このようにして上記塗膜が硬化し、表面層となる。
上記の中間転写ベルトの製造では、基材層ベルト20を張設するローラの内部での発熱により基材層ベルト20上の上記塗膜を乾燥させる。よって、当該ローラの全体に均一に熱を伝えることができ、上記ローラに密着している基材層ベルト20のいずれの箇所(例えば、基材層ベルト20の移動方向における、基材層ベルト20が従動ローラ12に密着する部分の上流端P1、下流端P3、それらの中間部P2)においても温度差を生じることなく、上記塗膜を乾燥させることができる。したがって、その後のUV照射によるラジカル付加反応が塗膜全体で均一に進行する。よって、ラジカル重合反応により発現する硬さが面方向において均一な表面層が作製される。
また、上記の製造では、ローラの表面にゴムライニングが施されている。このため、ローラに張設されている基材層ベルト20の、ローラの軸方向への揺れ(蛇行)の発生が防止される。
上記のように製造された中間転写ベルトは、電子写真方式の画像形成装置における中間転写ベルトとして使用される。上記中間転写ベルトは、前述したように、その表面層が面方向において均一な硬さを有することから、当該中間転写ベルト用の弾性部材によるクリーニング装置を有する画像形成装置に適用した場合でも、表面層の面方向における部分的な摩耗(偏摩耗)の発生を抑制することができ、当該偏摩耗による画像不良の発生を抑制することが可能である。
図3は、上記画像形成装置の構成の一例を模式的に示す図である。図3に示す画像形成装置100は、画像読取部110、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50および定着装置60を有する。
画像形成部40は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナーによる画像を形成する画像形成ユニット41Y、41M、41Cおよび41Kを有する。これらは、収容されるトナー以外はいずれも同じ構成を有するので、以後、色を表す記号を省略することがある。画像形成部40は、さらに、中間転写ユニット42および二次転写ユニット43を有する。これらは、転写装置に相当する。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、前述の像担持体413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415を有する。帯電装置414は、例えばコロナ帯電器である。帯電装置414は、帯電ローラや帯電ブラシ、帯電ブレードなどの接触帯電部材を像担持体413に接触させて帯電させる接触帯電装置であってもよい。露光装置411は、例えば、光源としての半導体レーザーと、形成すべき画像に応じたレーザー光を像担持体413に向けて照射する光偏向装置(ポリゴンモータ)とを含む。 現像装置412は、二成分現像方式の現像装置であり、二成分現像剤を収容している。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、中間転写ベルト421を像担持体413に圧接させる一次転写ローラ422、バックアップローラ423Aを含む複数の支持ローラ423、およびベルトクリーニング装置426を有する。
中間転写ベルト421は、前述の基材層および表面層によって構成されている。ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421に当接する、弾性を有するクリーニングブレード426aを有する。中間転写ベルト421は、複数の支持ローラ423にループ状に張架される。複数の支持ローラ423のうちの少なくとも一つの駆動ローラが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
二次転写ユニット43は、無端状の二次転写ベルト432、および二次転写ローラ431Aを含む複数の支持ローラ431を有する。二次転写ベルト432は、二次転写ローラ431Aおよび支持ローラ431によってループ状に張架される。
定着装置60は、例えば、定着ローラ62と、定着ローラ62の外周面を覆い、用紙S上のトナー画像を構成するトナーを加熱、融解するための無端状の発熱ベルト10と、用紙Sを定着ローラ62および発熱ベルト10に向けて押圧する加圧ローラ63と、を有する。用紙Sは、記録媒体に相当する。
画像読取部110は、給紙装置111およびスキャナー112を有する。用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、および搬送経路部53を有する。給紙部51を構成する三つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズなどに基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラ対53aなどの複数の搬送ローラ対を有する。
画像形成装置100による画像の形成を説明する。
スキャナー112は、コンタクトガラス上の原稿Dを光学的に走査して読み取る。原稿Dからの反射光がCCDセンサ112aにより読み取られ、入力画像データとなる。入力画像データは、画像処理部30において所定の画像処理が施され、露光装置411に送られる。
像担持体413は一定の周速度で回転する。帯電装置414は、像担持体413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411では、ポリゴンモータのポリゴンミラーが高速で回転し、各色成分の入力画像データに対応するレーザー光が、像担持体413の軸方向に沿って展開し、当該軸方向に沿って像担持体413の外周面に照射される。こうして像担持体413の表面には、静電潜像が形成される。
現像装置412では、上記現像容器内の二成分現像剤の撹拌、搬送によってトナー粒子が帯電し、二成分現像剤は現像ローラに搬送され、当該現像ローラの表面で磁性ブラシを形成する。帯電したトナー粒子は、上記磁性ブラシから像担持体413における静電潜像の部分に静電的に付着する。こうして、像担持体413の表面の静電潜像が可視化され、像担持体413の表面に、静電潜像に応じたトナー画像が形成される。なお、「トナー画像」とは、トナーが画像状に集合した状態を言う。
像担持体413の表面のトナー画像は、中間転写ユニット42によって中間転写ベルト421に転写される。転写後に像担持体413の表面に残存する転写残トナーは、像担持体413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレードを有するドラムクリーニング装置415によって除去される。
一次転写ローラ422によって中間転写ベルト421が像担持体413に圧接することにより、像担持体413と中間転写ベルト421とによって、一次転写ニップが像担持体ごとに形成される。当該一次転写ニップにおいて、各色のトナー画像が中間転写ベルト421に順次重なって転写される。
一方、二次転写ローラ431Aは、中間転写ベルト421および二次転写ベルト432を介して、バックアップローラ423Aに圧接される。それにより、中間転写ベルト421と二次転写ベルト432とによって、二次転写ニップが形成される。当該二次転写ニップを用紙Sが通過する。用紙Sは、用紙搬送部50によって二次転写ニップへ搬送される。用紙Sの傾きの補正および搬送のタイミングの調整は、レジストローラ対53aが配設されたレジストローラ部により行われる。
上記二次転写ニップに用紙Sが搬送されると、二次転写ローラ431Aへ転写バイアスが印加される。この転写バイアスの印加によって、中間転写ベルト421に担持されているトナー画像が用紙Sに転写される。トナー画像が転写された用紙Sは、二次転写ベルト432によって、定着装置60に向けて搬送される。
定着装置60は、発熱ベルト10と加圧ローラ63とによって、定着ニップを形成し、搬送されてきた用紙Sを当該定着ニップ部で加熱、加圧する。こうしてトナー画像が用紙Sに定着する。トナー像が定着された用紙Sは、排紙ローラ52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
なお、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残存する転写残トナーは、クリーニングブレード426aによって除去される。中間転写ベルト426の表面層は、クリーニングブレード426aとの摩擦によって摩耗する。しかしながら、前述したように、中間転写ベルト426は、その面方向において均一に硬化してなる表面層を有することから、クリーニングブレード426aとの摩擦によって均一に摩耗し、偏摩耗が防止される。よって、中間転写ベルト426による所期の転写性能が長期に亘って発現され、偏摩耗による転写不良およびそれに伴う画像不良の発生が長期にわたって抑制される。
以上の説明から明らかなように、上記製造装置は、基材層とその上に配置される表面層とを有する無端状の中間転写ベルトを製造するための装置であり、回転駆動可能な一以上のローラを含む、無端状の基材層のベルトを張設するための二以上のローラと、上記二以上のローラの一つを加熱するための加熱装置とを有し、上記加熱装置は、加熱すべき上記ローラの内側に配置されている。
また、上記製造方法では、上記中間転写ベルトを製造する方法であって、表面には表面層の材料塗料の塗膜を有し、回転駆動可能な一以上のローラを含む二以上のローラで張設されかつ無端軌道上を移動する無端状の基材層のベルトの上記塗膜を、上記ローラの一つの内側に配置されている加熱装置によって上記ローラを加熱することで加熱、乾燥する。よって、上記の製造装置および製造方法によれば、中間転写ベルトの表面層の材料塗料の塗膜を均一に乾燥させることできる。
また、ローラ内側からの上記塗膜の加熱に誘導加熱を用いることは、作製される表面層の実使用による偏摩耗を抑制する観点からより一層効果的である。
また、上記ローラの外周面に樹脂層を有することは、ローラに張設されて無端軌道を移動する基材層ベルトの蛇行を抑制する観点からより一層効果的である。
また、60mm以上のローラ径の上記ローラを用いることは、基材層でのクリープの発生を防止する観点からより一層効果的である。
また、本発明は、精密な温度制御と上記材料塗料の塗膜の均一な乾燥とが可能であることから、基材層の熱的変性を防止可能な温度での上記塗膜の乾燥が可能である。たとえば、上記基材層が結晶性樹脂で構成されていても、上記塗膜の乾燥に伴う基材層の熱的変性を防止することができる。
また、上記材料塗料には、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するラジカル重合性モノマー(多官能(メタ)アクリル系モノマー)で構成されている塗料を用いることが、十分な硬度を有する表面層の作製における省力化の観点からより一層効果的である。
また、上記塗膜の厚さが硬化後の厚さで2.0〜5.0μmとなる厚さであることが、表面層の耐久性と可撓性および製造の容易さの観点から、より一層効果的である。
本発明を、以下の実施例および比較例を用いてさらに具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されない。
[実施例1]
(1)基材層の作製
下記の成分を下記の量で溶融混練し、基材層材料のペレットを作製した。
ポリフェニレンサルファイド(PPS) 100質量部
フェノール系酸化防止剤 5質量部
アセチレンブラック 16質量部
モンタン酸カルシウム 0.2質量部
PPSは、東レ株式会社製の「E2180」であり、結晶性樹脂に該当し、その融点は280℃であり、そのガラス転移温度Tgは90℃である。上記PPSは、130℃で8時間乾燥し、60℃程度まで冷ました後に使用した。フェノール系酸化防止剤は、株式会社ADEKA製の「アデカスタブAO−50」(「アデカスタブ」は同社の登録商標)であり、安定化剤である。アセチレンブラックは、デンカ株式会社製の「デンカブラックHS−100」(「デンカブラック」は同社の登録商標)であり、導電性フィラーである。モンタン酸カルシウムは、クラリアントジャパン株式会社製の「セリダスト5551」(「セリダスト」はクラリアント社の登録商標)であり、滑剤である。溶融混練には、IKC株式会社製の二軸混練押出機「PMT32」を用いた。
上記ペレットを130℃で8時間乾燥し、直径150mm、リップ幅1mmの6条スパイラル型環状ダイ付き40mm径の押出機により溶融し、当該ペレットの溶融物を、上記環状ダイと同一軸線上に支持棒を介して配置されている外径140mmの冷却マンドレルの外表面に接触させて冷却固化させて筒状の成形体を作製した。この成形体の筒の内側に配置されている中子と、当該筒の外側に配置されているロールとによって上記成形体を円筒形に保持した状態で引っ張りつつ、290mmの長さで切断し、無端状の成形体を得た。こうして、無端状の基材層ベルト1を作製した。
(2)表面層の作製
下記に示す成分を下記の量で混合、分散させて表面層の材料塗料1を調製した。材料塗料1における固形分濃度は10質量%である。固形分とは溶剤以外の成分を意味する。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA) 85質量部
重合性高分子化合物 10質量部
表面処理酸化スズ 5質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PMA) 残り
DPHAは、日本化薬株式会社の製品であり、ラジカル重合性モノマーのうちの多官能(メタ)アクリレートに該当する。重合性高分子化合物は、DIC株式会社製の「メガファック RS−55」(「メガファック」は同社の登録商標)であり、滑性助剤に該当する。
表面処理酸化スズの酸化スズは、CIKナノテック株式会社の製品であり、金属酸化物粒子である。表面処理酸化スズは、上記酸化スズ100質量部に対して5質量部の前述のシランカップリング剤S−5によって上記酸化スズをカップリング処理したものである。PMAは、溶剤である。
図1に示されるような製造装置の二本のローラで基材層ベルト1を適切に張った状態で支持し、ローラを回転させて、基材層ベルト1を移動させながら基材層ベルト1の外周面に、スプレー塗布装置によって乾燥膜厚が2μmとなる厚さに材料塗料1を塗布した。こうして、基材層ベルト1の外周面上に材料塗料1の塗膜を作製した。材料塗料1の塗布条件を以下に示す。
<スプレー塗布条件>
ノズルスキャン速度:1〜10mm/秒
ノズル距離:100〜150mm
ノズル数:1
塗布液供給量:1〜10mL/分
流量:2〜6L/分
次いで、ローラ中の誘電発熱装置によって、ローラの外周面における基材層ベルト1が密着している部分の温度が60℃となるようにローラを加熱し、上記塗膜を乾燥させた。
次いで、乾燥した塗膜にUV−LEDランプからから紫外線を照射し、当該塗膜中のラジカル重合性官能基をラジカル重合反応させ、上記塗膜が硬化してなる表面層1を作製した。こうして、中間転写ベルト1を製造した。なお、紫外線は、活性光線に該当する。紫外線の照射条件を以下に示す。
<紫外線の照射条件>
光源の種類:UV−LEDランプ「UV−SPVシリーズ」(レボックス株式会社製)
光源の波長:365nm
照射口から塗膜の表面までの距離:40mm
照射光量:100mw/cm
照射時間(UV照射時に基材層ベルトを回転させている時間):150秒
[実施例2、3]
製造装置のローラに、ローラ径が80mmであるローラを用い、乾燥膜厚が4μmとなる厚さに材料塗料1を塗布した以外は実施例1と同様にして、中間転写ベルト2を製造した。また、製造装置のローラに、ローラ径が80mmであるローラを用い、乾燥膜厚が8μmとなる厚さに材料塗料1を塗布した以外は実施例1と同様にして、中間転写ベルト3を製造した。
[実施例4、5]
乾燥膜厚が6μmとなる厚さに材料塗料1を塗布した以外は実施例1と同様にして、中間転写ベルト4を製造した。また、乾燥膜厚が5μmとなる厚さに材料塗料1を塗布した以外は実施例1と同様にして、中間転写ベルト5を製造した。
[実施例6]
基材層ベルト1に代えて基材層ベルト2を用いる以外は実施例2と同様にして、中間転写ベルト6を製造した。基材層ベルト2は、PPSに代えてポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を用いた以外は基材層ベルト1と同様に作製した。PEEKは、ビクトレックス社製の「VICTREX 450G」(「VICTREX」は同社の登録商標)であり、その融点は343℃であり、Tgは145℃であり、結晶性樹脂に該当する。
[比較例1]
上記塗膜の乾燥にローラ内の誘導加熱装置を用いず、上記製造装置において基材層ベルト1が形成する無端軌道の外側(塗膜側)に、塗膜へ熱風を供給する熱風加熱装置を用いて塗膜を乾燥させた以外は、実施例2と同様にして、中間転写ベルトC1を製造した。熱風加熱装置における風量は0.18〜0.28m/秒であった。
[比較例2]
上記塗膜の乾燥にローラ内の誘導加熱装置を用いず、上記製造装置において基材層ベルト1が形成する無端軌道の内側(基材層ベルト1側)に、ローラの外周面における基材層ベルト1が密着していない部分を加熱するように配置された別の誘導加熱装置を用い、上記ローラを加熱して塗膜を乾燥させた以外は、実施例2と同様にして、中間転写ベルトC2を製造した。
[評価]
(1)膜硬度
中間転写ベルト1〜6、C1、C2のそれぞれの表面層のマルテンス硬度HM(MPa)を、株式会社フィッシャー・インストルメンツ社製の超微小硬さ試験システム「HM−2000S」を用い、中間転写ベルトの周方向に60mmピッチで6箇所、それに直交する軸方向に10mmピッチで33箇所、計198箇所で測定した。測定値のうちの最大値から最小値を引いて硬度のばらつきΔMH(MPa)を求めた。
(2)耐久試験における偏摩耗
コニカミノルタ株式会社製の画像形成装置「bizhub PRESS C6000」(「bizhub」は同社の登録商標)の中間転写ベルトに中間転写ベルト1〜6、C1、C2のそれぞれを用い、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の印字率が2.5%である画像をA4サイズの中性紙に100万枚印刷した。その後、中間転写ベルトの表面層の厚さを、日本分光株式会社製のポータブル分光光度計「MV−3250」を用い、中間転写ベルトの周方向に10mmピッチで35箇所、軸方向に10mmピッチで33箇所、計1155箇所で測定した。測定値のうちの最大値から最小値を引いて、上記耐久試験後の表面層の膜厚のばらつきΔTh(μm)を求めた。
(3)乾燥温度のばらつき
中間転写ベルト1〜6、C1、C2の製造における材料塗料の塗膜の乾燥時に、誘導加熱装置を内蔵する上記ローラの外周面における基材層ベルトと密着する部分のうち、基材層ベルトの回転方向における上流端(図1中のP1)、下流端(図1中のP3)、およびその中間部(図1中のP2)のそれぞれにおいて、上記ローラの外周面の温度を、上記無端軌道の外側に配置したキーエンス株式会社製のデジタル放射温度センサを用い、軸方向に30mmピッチに10箇所、計30箇所で測定した。測定値のうちの最大値から最小値を引いて、上記塗膜の乾燥温度のばらつきΔTD(℃)を求めた。
評価結果を表1に示す。表1中、「IH」は誘導加熱を表し、「AH」は熱風加熱を表す。また、「乾燥位置」は、加熱装置の位置を意味し、「内側」は、加熱装置の位置がローラの内側であることを意味し、「外側」は、加熱装置の位置がローラの外側であることを意味する。
Figure 2018045169
表1から明らかなように、実施例1〜6では、いずれも、表面層の厚さに対して硬さおよび偏摩耗量のばらつきが十分に小さい表面層を有する中間転写ベルトが得られた。これは、以下のように考えられる。すなわち、製造時における複数のローラの少なくとも1つが基材層に密着し、ローラ内部からの発熱によってローラ全体に均一に熱が伝わり、上記ローラにおける基材層と密着している部分における如何なる箇所(例えば上流端、中間点、下流端など)間での温度差が生じない。よって、上記塗膜の乾燥において、塗膜中の残留溶剤の抜け方を均一にすることができ、当該塗膜のUV硬化時における溶剤によるラジカル付加反応の阻害による表面硬度のバラツキが抑制され、耐久試験での偏摩耗量を小さくすることが可能となり、その結果、転写不良による画像不良の発生が防止された、と考えられる。
また、例えば実施例2および実施例6から、ローラ内部からの均一な加熱による塗膜の乾燥の効果は、基材層の材質に関わらないことがわかる。
また、例えば実施例1〜3から、表面層の厚さが薄くなるほど、またはローラ径が大きくなるほど、表面層の硬さや摩耗のばらつきが抑制される傾向にあることがわかる。
一方で、比較例1では、表面層の厚さが同じである実施例に比べて、表面層の硬さのばらつき、偏摩耗量、および乾燥時におけるローラ表面の温度のばらつき、がいずれも明らかに大きい。これは、熱風加熱装置による外部からの加熱は、実施例における加熱に比べて熱が伝わりにくく、上記塗膜の面方向における部分的な温度差が生じ、塗膜からの溶剤の留去が不均一となるため、と考えられる。
また、比較例2でも、表面層の厚さが同じである実施例に比べて、表面層の硬さのばらつき、偏摩耗量、および乾燥時におけるローラ表面の温度のばらつき加熱、がいずれも大きい。これは、誘導加熱装置による外部からの加熱では、ローラ中での伝熱を介してローラの表面全体が加熱されるため、この伝熱の過程でローラの表面温度の部分的な温度差が生じ、それにより塗膜からの溶剤の留去が不均一になるため、と考えられる。
本発明によれば、電子写真方式の画像形成装置に用いられる中間転写ベルトの所期の転写特性のさらなる長期安定化が可能である。よって、中間転写ベルトおよび画像形成装置のさらなる高性能化とより一層の普及とが期待される。
10 発熱ベルト
11 駆動ローラ
12 従動ローラ
13 誘導加熱装置
14 スプレー塗布装置
15 UV−LED
16 モータ
20 基材層ベルト
30 画像処理部
40 画像形成部
41Y、41M、41C、41K 画像形成ユニット
42 中間転写ユニット
43 二次転写ユニット
50 用紙搬送部
51 給紙部
51a、51b、51c 給紙トレイユニット
52 排紙部
52a 排紙ローラ
53 搬送経路部
53a レジストローラ対
60 定着装置
62 定着ローラ
63 加圧ローラ
100 画像形成装置
110 画像読取部
111 給紙装置
112 スキャナー
112a CCDセンサ
121 ローラ本体
122 スリーブ
123 樹脂層
131 コイル
411 露光装置
412 現像装置
413 像担持体
414 帯電装置
415 ドラムクリーニング装置
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラ
423、431 支持ローラ
423A バックアップローラ
426 ベルトクリーニング装置
426a クリーニングブレード
431A 二次転写ローラ
432 二次転写ベルト
D 原稿
S 用紙

Claims (11)

  1. 基材層とその上に配置される表面層とを有する無端状の中間転写ベルトを製造するための装置であり、
    回転駆動可能な一以上のローラを含む、無端状の基材層のベルトを張設するための二以上のローラと、
    前記二以上のローラの一つを加熱するための加熱装置と、を有し、
    前記加熱装置は、加熱すべき前記ローラの内側に配置されている、中間転写ベルトの製造装置。
  2. 前記加熱装置は、誘導加熱によって前記ローラを加熱するための誘導加熱装置である、請求項1に記載の中間転写ベルトの製造装置。
  3. 前記二以上のローラは、その外周面に樹脂層を有する、請求項1または2に記載の中間転写ベルトの製造装置。
  4. 前記二以上のローラの径は、60mm以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の中間転写ベルトの製造装置。
  5. 基材層とその上に配置される表面層とを有する無端状の中間転写ベルトを製造する方法であって、
    表面には表面層の材料塗料の塗膜を有し、回転駆動可能な一以上のローラを含む二以上のローラで張設されかつ無端軌道上を移動する無端状の基材層のベルトの前記塗膜を、前記ローラの一つの内側に配置されている加熱装置によって前記ローラを加熱することで加熱、乾燥する、中間転写ベルトの製造方法。
  6. 誘導加熱によって前記ローラを加熱する、請求項5に記載の中間転写ベルトの製造方法。
  7. 前記基材層に、結晶性樹脂で構成されている基材層を用いる、請求項5または6に記載の中間転写ベルトの製造方法。
  8. 前記材料塗料には、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するラジカル重合性モノマーで構成されている塗料を用いる、請求項5〜7のいずれか一項に記載の中間転写ベルトの製造方法。
  9. 前記塗膜の厚さが、硬化後の厚さで2.0〜5.0μmとなる厚さである、請求項5〜8のいずれか一項に記載の中間転写ベルトの製造方法。
  10. 前記二以上のローラには、その外周面に樹脂層を有するローラを用いる、請求項5〜9のいずれか一項に記載の中間転写ベルトの製造方法。
  11. 前記二以上のローラには、その径が60mm以上のローラを用いる、請求項5〜10のいずれか一項に記載の中間転写ベルトの製造方法。
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