JP2024031151A - 電子写真ベルトおよび電子写真画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングブレードからの異音が発生しにくく、長期に亘って良好な電子写真画像を形成し得る電子写真ベルト。【解決手段】 基層と表面層とを有し、該表面層は、分子内にかご型シルセスキオキサン構造を有するアクリル系樹脂を含み、該表面層の表面のX線回折測定において、該かご型シルセスキオキサン構造に起因する結晶化ピークが観察されない、電子写真ベルト。【選択図】なし

Description

本開示は、複写機やプリンタ等の電子写真画像形成装置において、例えば、中間転写ベルトとして用い得る電子写真ベルト、及び電子写真画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、中間転写ベルト上にYMCKの各色のトナー像を重ね合わせた後に、紙上に一括転写することで、フルカラー画像を得るタンデム方式が広く採用されている。ここで用いられる中間転写ベルトとしては半導電性のベルトが一般的で、代表的なものとしてはポリイミド及びポリエーテルエーテルケトンの如き樹脂に、カーボンブラックを分散させて形成したベルトが知られている。そうした中で、高速及び高耐久性が求められる電子写真装置においては、中間転写ベルトの更なる転写特性の向上が求められている。その一つとして、外周側すなわち表面層の表面自由エネルギーを小さくする取り組みが行われている。特許文献1は、多面型シルセスキオキサンが結合したポリイミドを含む表面層を備えた中間転写部材を開示している。また、特許文献2は、弾性層の表面に、真球状の母体粒子の表面に一様に複数の突起物を有し、該母体粒子及び該突起がポリメチルシルセスキオキサンであるシリコーン微粒子によって表面に凹凸が形成された弾性層を有する中間転写体を開示している。
特開2011-034083号公報 特開2014-215470号公報
しかしながら本発明者の検討によれば、特許文献1に係る電子写真ベルトは長期に亘る使用の結果、クリーニングブレードからの異音が発生することがあった。また、特許文献2に係る中間転写体は、表面の硬さが不十分であり、耐久性において未だ十分ではなかった。
本開示の一態様は、クリーニングブレードからの異音が発生しにくく、長期に亘る高品位な電子写真画像の安定的な形成に資する電子写真ベルトの提供に向けたものである。
また、本開示の他の態様は、高品位な電子写真画像を安定して形成し得る電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
本開示の一態様によれば、基層と表面層とを有する電子写真ベルトであって、
該表面層は、アクリル系樹脂と、かご型シルセスキオキサン構造を含む化合物とを含み、
該表面層の表面のX線回折測定において、該かご型シルセスキオキサン構造に起因する結晶化ピークが観察されない、ことを特徴とする電子写真ベルトが提供される。
本開示の一態様によれば、クリーニングブレードからの異音が発生しにくく、長期に亘って良好な電子写真画像を形成し得る電子写真ベルトを得ることができる。
本開示に係る画像形成装置の概略断面図である。 本開示に係る中間転写ベルトの概略断面図である。 Si12のかご型シルセスキオキサン構造の立体図である。 Si1015のかご型シルセスキオキサン構造の立体図である。 実施例及び比較例で用いた、原料としてのかご型シルセスキオキサン構造を有する化合物の構造式である。 実施例1に係る表面層のXRDスペクトルである。
以下、図面を参照して、本開示の好適な実施の形態を詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置等は、本開示が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本開示の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。本明細書中、数値範囲を表す「XX以上YY以下」及び「XX~YY」との記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味している。また、数値範囲が段階的に記載されている場合においては、各数値範囲の上限及び下限の任意に組み合わせを開示しているものである。
本発明者は、特許文献1に係る中間転写部材が、クリーニングブレードによる表面のクリーニングの際に異音を発生させる理由を以下のように推定している。すなわち、特許文献1に係るポリイミドにおいては、かご型シルセスキオキサン構造が、分子鎖の末端や側鎖部分に結合している。そのため、かご型シルセスキオキサン構造が比較的動きやすい状態となっていると考えられる。ここで、かご型シルセスキオキサンは高い立体規則性を有することから、かご型シルセスキオキサン同士が凝集して結晶状態を作りやすい。従って、特許文献1に係る中間転写部材においては、ポリイミドに結合しているかご型シルセスキオキサン同士が凝集して結晶化して、ポリイミドの主鎖部分と、かご型シルセスキオキサン構造と、が相分離している。すなわち、中間転写部材の表面には、表面エネルギーの低減に資するかご型シルセスキオキサン構造の存在状態が粗な部分と密な部分とが生じ、摩擦係数が局所的に変化していると考えられる。その結果、中間転写部材の表面をクリーニングブレードでクリーニングする際に、スティックアンドスリップ現象が発生し、異音を生じさせていると考えられる。
そこで、本発明者は、かご型シルセスキオキサン構造の導入による表面自由エネルギーの低減を図りつつ、クリーニングの際の異音発生を防止するためには、かご型シルセスキオキサン構造同士の凝集による結晶状態の発生を防止することが有効であるものと考察した。このような考察に基づき更なる検討を行った結果、高い硬度を有し、かつ、クリーニングブレードによるクリーニングによっても異音が生じにくい、本開示に係る電子写真ベルトを得るに至ったものである。
[画像形成装置]
図1に示す電子写真画像形成装置100は本実施の一態様に係る電子写真ベルトを具備する電子写真画像形成装置の概略断面図である。
この電子写真画像形成装置には、中間転写体である中間転写ベルト7の平坦部分に沿って、その移動方向に順にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニットPy、Pm、Pc、Pkが配設されている。ここで、1Y、1M、1C、1Kはそれぞれ電子写真感光体(感光ドラム)を示し、2Y、2M、2C、2Kはそれぞれ帯電ローラを示す。また、3Y、3M、3C、3Kはそれぞれレーザー露光装置を示し、4Y、4M、4C、4Kはそれぞれ現像器を示し、5Y、5M、5C、5Kはそれぞれ1次転写ローラを示す。各画像形成ユニットの基本的な構成は同一であるので、画像形成ユニットの詳細については、イエロー画像形成ユニットPyについてのみ説明する。
イエロー画像形成ユニットPyは、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」又は「第1の画像担持体」とも称する)1Yを有する。感光ドラム1Yは、アルミニウム製のシリンダを基体として、その上に電荷発生層、電荷輸送層及び表面保護層を順に積層して形成したものである。
また、イエロー画像形成ユニットPyは、帯電手段としての帯電ローラ2Yを備えている。帯電ローラ2Yに帯電バイアスを印加することで、感光ドラム1Yの表面は一様に帯電される。
感光ドラム1Yの上方には、画像露光手段としてのレーザー露光装置3Yが配設されている。レーザー露光装置3Yは、一様に帯電された感光ドラム1Yの表面を画像情報に応じて走査露光して、イエロー色成分の静電潜像をその感光ドラム1Yの表面に形成する。
感光ドラム1Yに形成された静電潜像は、現像手段としての現像器4Yによって現像剤であるトナーによって現像される。現像器4Yは、現像剤担持体である現像ローラ4Ya、現像剤量規制部材である規制ブレード4Ybを備えており、また現像剤であるイエロートナーを収容している。イエロートナーが供給された現像ローラ4Yaは、現像部において感光ドラム1Yと軽圧接されており、感光ドラム1Yと順方向に速度差を持って回転される。現像ローラ4Yaによって現像部に搬送されたイエロートナーは、現像ローラ4Yaに現像バイアスを印加することで、感光ドラム1Yに形成された静電潜像に付着する。
これにより、感光ドラム1Yに可視像(イエロートナー画像)が形成される。
中間転写ベルト7は、駆動ローラ71、テンションローラ72、従動ローラ73に張架されており、感光ドラム1Yと接触して図中矢印の方向に移動(回転駆動)される。
1次転写部Tyに到達した感光ドラム上(第1の画像担持体上)に形成されたイエロートナー画像は、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1Yに対向して配置されている1次転写体(1次転写ローラ5Y)によって中間転写ベルト7上に1次転写される。
同様に、以上の作像動作を、中間転写ベルト7の移動に伴ってマゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各ユニットPm、Pc、Pkにおいて行い、中間転写ベルト7上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー画像を積層する。4色のトナー層は中間転写ベルト7の移動に従って搬送され、2次転写部T’において、2次転写手段としての2次転写ローラ8により、所定のタイミングで搬送されてくる転写材S(以下、「第2の画像担持体」とも称する)上に一括転写される。このような2次転写においては通常十分な転写率を確保するために数kVの転写電圧を印加する。
転写材Sは、転写材Sが収納されているカセット12から、ピックアップローラ13によって搬送路に供給される。搬送路に供給された転写材Sは、搬送ローラ対14及びレジストローラ対15によって中間転写ベルト7に転写された4色のトナー画像と同期をとられて2次転写部T’まで搬送される。
転写材Sに転写されたトナー画像は、定着器9によって定着されて、例えばフルカラーの画像となる。定着器9は、加熱手段を備えた定着ローラ91と加圧ローラ92とを有し、転写材S上の未定着トナー画像を加熱、加圧することで定着する。その後、転写材Sは搬送ローラ対16、排出ローラ対17などによって機外に排出される。
中間転写ベルト7のクリーニングユニット11が、中間転写ベルト7の駆動方向の2次転写部T’の下流に配設されている。そして、クリーニングユニット11中のクリーニングブレードが、2次転写部T’において転写材Sに転写されずに中間転写ベルト7の表面に残った転写残トナーを除去する。
以上説明したように感光体から中間転写ベルト、中間転写ベルトから転写材へトナー画像の電気的転写プロセスが繰り返し行われる。また、多数の転写材へ記録を繰り返すことで電気的転写プロセスが更に繰り返し行われることになる。
[電子写真ベルト]
図2に例示されているように、本実施形態の電子写真ベルトは、少なくとも基層21及び最外層22の2層から構成される積層体である。しかしながらこれらの2層に限定するものではなく、各層の間に密着性向上のためのプライマー層や、表面層22の割れを抑制するための応力緩和層やブリード物を抑制するための中間層を追加してもよい。該電子写真ベルトは、例えば、中間転写ベルトとして使用し得る。
(基層)
基層21の形状はロール状あるいはベルト状のエンドレス形状の円筒型である。
基層21に適する材料としては、例えば、以下のものが挙げられる。ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン等。
なお、基層21用の樹脂には金属粉末、導電性酸化物粉末、導電性カーボン、リチウム塩、イオン液体等の導電性化合物を添加して導電性を付与しておいても良い。下記の実施例においては、優れた導電性と環境安定性を得ることができるという観点からカーボンブラックを添加したポリイミドを使用したが、例示した他の樹脂と他の導電性化合物との組み合わせを使用しても良い。
基層21の膜厚は、10μm以上500μm以下が好ましい。10μm以上であることで、電子写真ベルトとしての強度を確保し得る。また、500μm以下とすることで、基層が剛直となりすぎず、電子写真ベルトをより容易にエンドレス形状とすることが可能となる。
(表面層)
表面層22の基層と対向する側とは反対側の表面22-1は、電子写真ベルトの一方の最表面を構成する。電子写真ベルトを中間転写ベルトとして用いる場合、表面22-1が、トナー担持面となり、また、クリーニングブレードの如きクリーニング部材によってクリーニングされる被清掃面となる。表面層22の厚みは、1μm以上20μm以下であることが望ましい。表面層22の厚みを1μm以上とすることでトナー低付着性の維持と剥がれの抑制を両立して耐久性を担保できる。表面層22の厚みを20μm以下とすることで電子写真ベルトをエンドレス形状とすることをより容易にすることができる。
そして本開示に係る表面層はアクリル系樹脂を含む。また、表面層22は、少なくともかご型シルセスキオキサン構造を有する。
<アクリル系樹脂>
アクリル系樹脂としては、アクリル樹脂、メタクリル樹脂並びにそれらの混合樹脂を用いることができる。
アクリル系樹脂は基層21との密着性を確保したり、機械的強度を確保したりするために用いられる。
アクリル系樹脂を形成するための重合性モノマーとしては、例えば、下記(i)又は(ii)が挙げられる。重合性モノマーとしては、塗料として上市されているものを用いることも可能である。
(i)ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、アルキルアクリレート、ベンジルアクリレート、フェニルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、及びビスフェノールAジアクリレートからなる群より選択される少なくとも1種のアクリレート。
(ii)ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、アルキルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、フェニルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート及びビスフェノールAジメタクリレートからなる群より選択される少なくとも1種のメタクリレート。
これらの中でも、感光体やクリーニングブレード等の他部材と摺擦することを考慮すると、高硬度であることが好ましい。このため、アクリル系樹脂についても2官能以上の重合性モノマーを用いることが好ましい。2官能以上の重合性モノマーの例としては、例えば、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート及びトリメチロールプロパントリメタクリレートからなる群から選択される少なくとも一つの重合性モノマーを用いることが好ましい。なお、上記4つの重合性モノマーから選択される2つ以上の重合性モノマーを任意の組合せで併用することも好ましい態様に含まれる。
また、このような重合性モノマーからアクリル系樹脂を形成するには、光重合開始剤を添加し、電子線又は、紫外線によって重合させるといった方法がある。
光重合開始剤としては、以下のものが挙げられる。ベンゾフェノン、チオキサントン系、ベンジルジメチルケタール、α-ヒドロキシケトン、α-ヒドロキシアルキルフェノン、α-アミノケトン、α-アミノアルキルフェノン、モノアシルフォスフィンオキサイド、ビスアシルフォスフィンオキサイド、ヒドロキシベンゾフェノン、アミノベンゾフェノン、チタノセン系、オキシムエステル、オキシフェニル酢酸エステル等のラジカル発生型の光重合開始剤。
表面層中におけるアクリル系樹脂の含有量は、表面層に優れた強度を持たせるため、および、表面層の外表面に優れたトナー離型性を担持させるために、表面層22の全固形分の質量に対して、20質量%以上90質量%以下とすることが好ましい。
(かご型シルセスキオキサン構造)
かご型シルセスキオキサン構造とはSi原子とO原子が規則的に配置された多面体(polyhedral)な構造を有する。かご型シルセスキオキサン構造は、例えば、8個のSi原子と12個の酸素原子を有する、(RSiO1.5(かご型オクタシルセスキオキサン以降、「T8」ともいう)、10個のSi原子と15個の酸素原子とを有する、(RSiO1.510(かご型デカシルセスキオキサン、以降、「T10」ともいう)、及び、12個のSi原子と18個の酸素原子とを有する、(RSiO1.512(かご型ドデカシルセスキオキサン、以降、「T12」ともいう)からなる群から選択される少なくとも1つのかご型シルセスキオキサンに由来するものである。図3及び図4に、かご型シルセスキオキサン構造の非限定的な例を示す。図3は、T8の、Si12が形成しているかご型シルセスキオキサン構造の立体図(大きな球がSi原子、小さな球がO原子、棒状のものは結合を表している)を示す。また、図4は、T10の、Si1015が形成しているかご型シルセスキオキサン構造の立体図(大きな球がSi原子、小さな球がO原子、棒状のものは結合を表している)を示す。
かご型シルセスキオキサンは高い立体規則性を有することから、かご型シルセスキオキサン同士が凝集して結晶状態を作りやすい。そのため、単に表面層中にかご型シルセスキオキサンをアクリル系樹脂のバインダー中に含有させようとしても、かご型シルセスキオキサン同士が凝集して結晶を作り、表面層中で相分離し易い。かご型シルセスキオキサンの結晶に由来の相分離構造を有する表面層は、先に述べた通り、クリーニングブレードとの接触によって異音を生じやすい。そこで、本開示に係る表面層は、少なくともかご型シルセスキオキサン構造を有するものの、その表面のX線回折測定において、かご型シルセスキオキサン構造に由来する結晶化ピークが観察されないものである。
表面層中で、かご型シルセスキオキサン構造が凝集して結晶状態とならないようにするための方法としては、かご型シルセスキオキサン構造の対称性を下げ不完全なかご型構造にして結晶化を起こりにくくする方法が考えられる。しかしながら、かご型シルセスキオキサン構造の対称性を下げ不完全なものとした場合、かご型シルセスキオキサン構造の導入による表面層の硬度向上といった効果が損なわれることがある。
そこで、本開示においては、表面層の形成用の材料(原料)として、例えば、前記した重合性モノマーと、該アクリル系樹脂の原料と反応し得る官能基(以降、単に「官能基」という)を分子内に少なくとも2つ、好ましくは3つ以上有し、かつ、かご型シルセスキオキサン構造を有する化合物とを含む原料組成物を用いる。官能基としては、例えば、アクリロイル基及びメタクリロイル基が挙げられる。そして、この原料組成物を反応させることによって、分子鎖中にかご型シルセスキオキサン構造が3次元的に組み込まれたアクリル系樹脂を反応物として得ることができる。このようなアクリル系樹脂の分子鎖に組み込まれたかご型シルセスキオキサン構造は、表面層中において動き難くなり、かご型シルセスキオキサン構造同士の凝集による結晶化が生じ難い。その結果、かご型シルセスキオキサン構造を有し、かつ、表面の反射X線回折測定において、かご型シルセスキオキサン構造に由来する結晶化ピークを有さない表面層を得ることができる。
官能基を有するかご型シルセスキオキサン構造を有する化合物としては、当該官能基を3つ以上有するものを用いることが好ましい。アクリル系樹脂の分子鎖中に、かご型シルセスキオキサン構造をより強固に組み込むことができ、かご型シルセスキオキサン構造に由来する結晶化をより確実に抑制し得る。
なお、かご型シルセスキオキサン構造に由来する結晶化ピークは、X線源:Cu-Kα線、管電圧/電流;30kv/20mA、走査範囲:5°~15°、スキャン速度:2.0°/分、サンプリング角度:0.01°の条件にて、θ固定2θ走査法により測定した場合、2θ=7.0°以上9.0°以下の範囲に観測され得る。なお、かご型シルセスキオキサン構造に由来する結晶化ピークの有無の基準は、後述の実施例にて述べる。
アクリル系樹脂の原料と反応し得る官能基を分子内に少なくとも2個有するかご型シルセスキオキサンとしては、特に限定されるものではないが、例えば、以下のものが挙げられる。Si原子1個に対して1個のアクリル基がついている(C)n(SiO1.5)n、Si原子1個に対して1個のメタクリル基がついている(C11)n(SiO1.5)n、Si原子1個に対して1個のビニル基がついている(CHCH)n(SiO1.5)n、Si原子1個に対して1個のエポキシ基がついている(C11)n(SiO1.5)n。nは8、10または12を示す。
このような化合物としては、例えば「POSS」(商品名;Hybrid plastics社)として市販されているものを用い得る。より具体的には、例えば、図5(a)に示す構造を有する「METHACRYL POSS Cage Mixture MA0735」、及び図5(b)に示す構造を有する「ACRYLO POSS Cage Mixture MA0736」(いずれもHybrid Plastics Inc.製)等が挙げられる。
表面層22は、上記のアクリル系樹脂に加えて、光重合開始剤、導電性物質等を含有することができる。
<表面層形成用の塗料A~Eの調製>
(塗料A)
下記の材料をホモジナイザーで混ぜて、塗料Aを得た
・ペンタエリスリトールトリアクリレート 70質量部
・メチルエチルケトン(MEK) 100質量部
・1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 10質量部
・かご型シルセスキオキサン構造含有多官能メタクリレート(MA0735、Hybrid plastics製) 20質量部
(塗料B)
塗料Aのかご型シルセスキオキサン構造含有多官能メタクリレートを、かご型シルセスキオキサン構造含有多官能アクリレート(MA0736、Hybrid plastics製)に変更した以外は塗料Aと同様に作製し塗料Bを得た。
(塗料C)
塗料Bのペンタエリスリトールトリアクリレートを、トリメチロールプロパントリメタクリレートに変更した以外は塗料Bと同様に作製し塗料Cを得た。
(塗料D)
下記の材料をホモジナイザーで混ぜて、塗料Dを得た。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート 45質量部
・メチルエチルケトン(MEK) 100質量部
・1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 10質量部
・かご型シルセスキオキサン構造含有多官能メタクリレート(MA0735、Hybrid plastics製) 45質量部
(塗料E)
下記の材料をホモジナイザーで混ぜて、塗料Eを得た。
・マクロモノマー(AA-6、東亜合成製) 70質量部
・メチルエチルケトン(MEK) 100質量部
・1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 10質量部
・かご型シルセスキオキサン構造含有単官能メタクリレート(PSS-(1-プロピルメタクリラート)-ヘプタイソブチル置換体、シグマアルドリッチ製) 20質量部
(塗料F)
下記の材料をN-メチルピロリドン溶媒中でまぜ常温にて重合してかご型シルセスキオキサン構造含有ポリアミック酸を得た。
3,3′,4,4′-ビフェルテトラカルボン酸二無水物 30質量部
P-フェニレンジアミン 15質量部
ダブルデッカーかご型シルセスキオキサンモノマー 55質量部
得られたかご型シルセスキオキサン構造含有ポリアミック酸をN,N-ジメチルアセトアミドで50Pa・S以下の粘度になるよう希釈し塗料Fを得た。
(実施例1)
フルカラー電子写真画像形成装置(商品名:imageRUNNER ADVANCE C5051;キヤノン(株)製)に備え付けられている、ポリイミド中にカーボンブラックが分散されてなるエンドレス形状を有する中間転写ベルトを基層として、本実施例に係る電子写真ベルトを作製した。具他的には、当該中間転写ベルトの外周面にコロナ処理を行った。その後、コロナ処理を施した外表面に塗料Aを塗布し、温度70℃で3分間乾燥させて乾燥させて、膜厚5μmの塗膜を形成した。次いで、高圧水銀ランプを用いて365nmにおけるピーク照度200mW/cm、積算光量2J/cmの条件で紫外線を該塗膜に照射して表面層を形成して、本実施例に係る電子写真ベルト1を得た。
(実施例2~4)
表1に示すように、塗料Aを、塗料B~Dに変更した以外は実施例1と同様にして表面層を有する電子写真ベルト2~4を得た。
(比較例1)
表1に示すように、塗料Aを、塗料Eに変更した以外は実施例1と同様にして電子写真ベルト5を作製した。
(比較例2)
imageRUNNER ADVANCE C5051に備え付けられているカーボンブラックが分散したポリイミドシームレスベルトの外周面にコロナ処理を行った。その後、外周面にかご型シルセスキオキサン構造含有ポリアミック酸溶液を乾燥膜厚5μmになるような条件で塗布し、120℃で30分間乾燥を行った。その後、280℃で2時間加熱することでポリアミック酸の閉環反応を進めイミド化し、かご型シルセスキオキサン構造を含有するポリイミド表面層を有する電子写真ベルト6を得た。
なお、表2には実施例中で使用した材料についてCAS番号の一覧を示した。
Figure 2024031151000001
Figure 2024031151000002

表2中、DDSQモノマー(シルセスキオキサン脂環式酸二無水物)の構造を図5(c)に示す。
<評価>
・X線回折測定
電子写真ベルト1~6の表面層のX線回折をX線回折装置(例えば、商品名:Ultimaシリーズ、株式会社リガク製)を用いてθ固定2θ走査法により測定した。具体的には、X線源:Cu-Kα線、管電圧/電流;30kv/20mA、走査範囲:5°~15°、スキャン速度:2.0°/分、サンプリング角度:0.01°、積算回数:3回に設定して測定した。この条件ではかご型シルセスキオキサン構造の結晶化によるピークが2θ=7.0°以上9.0°以下の範囲に観測されうる。このかご型シルセスキオキサン構造に起因する結晶化によるピーク(以下、結晶化ピークともいう。)の有無を表3に示した。なお、結晶化ピークの有無の判定は、得られたX線パターンに対し、解析ソフト(商品名:PDXL2、株式会社リガク製)を用いて、多項式適合平滑化処理によるスムージング及びバックグラウンド除去を行って得られたスペクトルに基づき行った。そして、当該スペクトルにおいて、2θ=7.0°~9.0°にピークトップを有するピークが観察されなかった場合には、シルセスキオキサン構造を由来する結晶化ピークは「なし」と判定した。また、2θ=7.0°~9.0°にピークトップを有するピークが観察された場合、当該ピークのピークトップにおける強度が、2θ=5.0°以上7.0°未満の範囲における観測強度の最大値と最小値との差の2倍未満である場合も、シルセスキオキサン構造に由来するピークは「なし」と判定した。なお、ここでいうピークトップとは回折強度曲線の微分曲線においてプラスとマイナスが反転する位置のことである。さらに、2θ=5.0°以上7.0°未満の範囲に現れるピークトップを有するピークは、測定ノイズに起因するものである。図6に実施例1に係る表面層のXRDスペクトルを示す。
・硬度測定
実施例1~4及び比較例1~2で得られた中間転写ベルトの硬さをナノインデンテーション法により測定した。具体的にはフィッシャー・インストルメンツ社のPICODENTOR HM500でビッカース圧子を使用し、押し込み深さ100~200nmになる条件でナノインデンテーション試験を行い、インデンテーション硬さ(MPa)を求めた。
・クリーニングブレードによるクリーニング時の異音発生の有無の評価
実施例1~4及び比較例1~2で得られた中間転写ベルトについてそれぞれ電子写真特性の評価を行った。
具体的には得られた中間転写ベルトを電子写真画像形成装置(商品名:imageRUNNER ADVANCE C5760F;キヤノン社製)に装着し、下記の条件で連続して3万枚の電子写真画像を形成した。
・温度:25℃、相対湿度:55%
・使用した紙:GF-C081 A3サイズ(坪量81.4g/m、厚さ 97μm、白色度 約100%、キヤノン(株)製)
・印刷画像:中間転写ベルト上へのCMYKトナーの載り量がそれぞれ0.4mg/cm、画像比率100%を97枚印刷後、中間転写ベルト上へのCMYKトナーの載り量がそれぞれ0mg/cm、画像比率100%を3枚印刷した。この100枚のサイクルを3万枚分(300サイクル)繰り返し印刷した。
3万枚分印刷中に中間転写ベルトに接しているクリーニングブレードによる異音が発生しないかを確認し、発生しなかった場合を「発生無し」、発生した場合を「異音発生」とした。
評価結果を表3に示す。また、実施例及び比較例において、原料に用いたかご型シルセスキオキサン構造を含む化合物の官能基の種類及び官能基の数を表3に併せて示す。
Figure 2024031151000003
表3に示すように、実施例1~4の表面層のナノインデンテーション法によるインデンテーション硬さは450MPa以上であった。また、
比較例1では、表面層の形成に用いた、原料としてのかご型シルセスキオキサン構造を有する化合物の官能基の数が1個であったため、かご型シルセスキオキサン構造をアクリル系樹脂の分子鎖中に組み込まれず、アクリル系樹脂の分子鎖の側鎖として存在していたものと考えられる。そのため、かご型シルセスキオキサン構造が比較的自由に運動し得る状態であり、かご型シルセスキオキサン構造に由来する結晶構造の形成を阻止できなかったものと考えられる。その結果。表面層中において、かご型シルセスキオキサン構造の結晶化により相分離が起き、かご型シルセスキオキサン構造が凝集している部分と疎な部分とが形成され、電子写真ベルトの表面の摩擦係数が局所的に変化することで、クリーニングブレードによる異音が発生したものと推定される。
また、比較例2においては、かご型シルセスキオキサン構造がポリイミドの直鎖ポリマー中に組み込まれていると考えられる。直鎖ポリマーは、分子鎖が比較的自由に運動しうる状態にあるため、かご型シルセスキオキサン構造に由来する結晶構造の形成を阻止できなかったものと考えられる。その結果、比較例1と同様にかご型シルセスキオキサン構造の結晶化により表面層中において相分離が生じたと推定される。
本開示は以下の構成を含むものである。
[構成1]
基層と、アクリル系樹脂を含む表面層とを有する電子写真ベルトであって、
該表面層は、少なくともかご型シルセスキオキサン構造を有し、
該表面層の表面の反射X線回折測定において、該かご型シルセスキオキサン構造に由来する結晶化ピークが観察されない、電子写真ベルト。
[構成2]
前記アクリル系樹脂の分子鎖中に前記かご型シルセスキオキサン構造が組み込まれている構成1に記載の電子写真ベルト。
[構成3]
前記表面層のナノインデンテーション法によるインデンテーション硬さが450MPa以上である構成1または2に記載の電子写真ベルト。
[構成4]
前記アクリル系樹脂が、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート及びトリメチロールプロパントリメタクリレートからなる群から選択される少なくとも1つの重合性モノマーと、
該かご型シルセスキオキサン構造を分子内に有し、かつ、少なくとも2つの官能基を有する化合物との反応物を含む構成1~3のいずれかに記載の電子写真ベルト。
[構成5]
前記官能基が、アクリロイル基及びメタアクリロイル基からなる群から選択される少なくとも一方である構成4に記載の電子写真ベルト。
[構成6]
トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体から1次転写されたトナー像を転写材に2次転写するために担持して搬送する中間転写ベルトと、を具備し、該中間転写ベルトが、構成1~5のいずれかに記載の電子写真ベルトである、ことを特徴とする電子写真画像形成装置。
Py:イエロー画像形成部
Pm:マゼンタ画像形成部
Pc:シアン画像形成部
Pk:ブラック画像形成部
1Y:イエロー感光ドラム
1M:マゼンタ感光ドラム
1C:シアン感光ドラム
1K:ブラック感光ドラム
4Y:イエロー現像器
4M:マゼンタ現像器
4C:シアン現像器
4K:ブラック現像器
5Y、5M、5C,5K:1次転写ローラ
Ty、Tm、Tc、Tk:1次転写部
71:駆動ローラ
72:テンションローラ
73:従動ローラ
100:画像形成装置
2Y、2M、2C、2K:帯電ローラ
3Y、3M、3C、3K:レーザー露光装置
11:転写ベルトクリーニングユニット
12:給紙カセット
15:レジストローラ対
7:中間転写ベルト
8:2次転写外ローラ
9:定着器
91:定着フィルム
92:加圧ローラ
S:転写材
21:中間転写ベルトの基層
22:中間転写ベルトの表面層

Claims (6)

  1. 基層と、アクリル系樹脂を含む表面層とを有する電子写真ベルトであって、
    該表面層は、少なくともかご型シルセスキオキサン構造を有し、
    該表面層の表面の反射X線回折測定において、該かご型シルセスキオキサン構造に由来する結晶化ピークが観察されない、ことを特徴とする電子写真ベルト。
  2. 前記アクリル系樹脂の分子鎖中に前記かご型シルセスキオキサン構造が組み込まれている請求項1に記載の電子写真ベルト。
  3. 前記表面層のナノインデンテーション法によるインデンテーション硬さが450MPa以上である請求項1に記載の電子写真ベルト。
  4. 前記アクリル系樹脂が、
    ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート及びトリメチロールプロパントリメタクリレートからなる群から選択される少なくとも1つの重合性モノマーと、
    該かご型シルセスキオキサン構造を分子内に有し、かつ、少なくとも2つの官能基を有する化合物との反応物を含む請求項1に記載の電子写真ベルト。
  5. 前記官能基が、アクリロイル基及びメタアクリロイル基からなる群から選択される少なくとも一方である請求項4に記載の電子写真ベルト。
  6. トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体から1次転写されたトナー像を転写材に2次転写するために担持して搬送する中間転写ベルトと、を具備し、該中間転写ベルトが、請求項1~5のいずれか一項に記載の電子写真ベルトである、ことを特徴とする電子写真画像形成装置。

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