JP2012116015A - シームレスベルト成形方法およびシームレスベルト成形装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のローラに架設した型ベルト1にテンションを加え、上記型ベルト1を回転駆動させながらシームレスベルトの樹脂材料を塗布して皮膜10を形成する。次に、上記型ベルト1を回転駆動させながら型ベルト1を加熱して、上記型ベルト1上の皮膜10を加熱固化する。次に、テンションを除去して、固化した皮膜を型ベルト1から剥離することで、シームレスベルトを成形する。
【選択図】図1
Description
また、請求項2の発明は、請求項1のシームレスベルト製造方法において、上記型ベルトまたは型ベルトを張架する複数のローラのうち一つは磁性体であって、上記型ベルトまたは複数のローラのうち少なくとも一つを、誘導加熱で加熱したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2のシームレスベルト製造方法において、上記型ベルトの蛇行を調整しながら上記型ベルトを回転駆動することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかのシームレスベルト製造方法において、上記皮膜を加熱固化した後、上記皮膜を冷却する工程を有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかのシームレスベルト製造方法において、上記型ベルトの皮膜塗布面に離型処理が施されていることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5のシームレスベルト製造方法において、離型処理の幅方向長さを、上記型ベルト上の皮膜の幅方向長さよりも短くしたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかのシームレスベルト成形方法において、上記型ベルトとして、金属ベルトを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかのシームレスベルト成形方法において、上記シームレスベルトが、感光体ベルト、中間転写ベルトまたは定着ベルトであることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、複数のローラに架設した型ベルトと、上記型ベルトにテンションを加えたり除去したりするテンション付加手段と、上記型ベルトを回転駆動させる回転駆動手段と、上記型ベルトにシームレスベルトの樹脂材料を塗布して皮膜を形成する材料塗布手段と、上記皮膜を加熱する加熱手段とを備えたシームレスベルト成形装置において、上記加熱手段は、上記型ベルトを加熱して、上記型ベルトを介して型ベルトに形成した皮膜を加熱することを特徴とするものである。
図1は、本実施形態に係るシームレスベルト成形装置100の概略構成図である。
図に示すように、シームレスベルト成形装置100は、駆動手段としての駆動モータ4によって回転駆動する駆動ローラ2と従動ローラ3とに張架された可撓性を有する金属薄板からなるシームレスベルト状の型ベルト1を有している。また、金属薄板の両端を溶接処理してベルト状としたものでもよい。型ベルト1の材質としては、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、ニッケルなどを用いることができる。本実施形態においては、繰り返し成形を行った際の寸法変化がすくなく、表面の傷など型として耐久性をあげる事ができるものとして、ステンレス製の型ベルト1を用いた。型ベルト1は、駆動ローラ2が駆動モータ4によって回転駆動されることによって、図中矢印A方向に駆動される。従動ローラ3の位置は、成形するシームレスベルトの周長によって、適宜替えられるようになっている。また、ベルトの周長が長い場合は、複数の張架ローラを配置して、ベルトを形成することも可能となっている。
図4は、シームレスベルト成形の工程の説明図である。
まず、図4(a)に示すように、図1に示すベルト成形装置において、成形するベルトの周長に応じた位置に、従動ローラ3を配置する。次に、駆動ローラ2と従動ローラ3との間に成形するベルトに対応する型ベルト1を架設し、テンション付加機構5により従動ローラ3を駆動ローラ2から離間する方向へ押圧し、型ベルト1にテンションを加える。次に、駆動モータ4を駆動して、型ベルト1を図中矢印A方向に回転させる。この状態で塗布装置8により樹脂材料を型ベルト1上に塗布して、型ベルト1上に樹脂皮膜を形成する。塗布は所定の厚みを一度に塗布して樹脂皮膜10を形成しても、また、薄い皮膜を複数回重ねて所定の厚みの皮膜を形成するようにしてもよい。後者の方が乾燥時間を低減することができる。
周長3300mm、幅500mm、離型処理部の幅400mmの型ベルト1を用いて、幅400mm、周長3300mm、厚み0.05mmのポリイミド樹脂のシームレスベルトを上記工程で成形した。このシームレスベルト表面を目視で確認したが、表面に気泡や傷などは、確認されず、平滑なシームレスベルトを得ることができた。また、導電性を確認したところ、良好な導電性を得ることができた。
周長1200mm、幅400mm、離型処理部の幅300mmの型ベルト1を用いて、幅300mm、周長1200mm、厚み0.05mmのポリイミド樹脂のシームレスベルトを上記工程で成形した。この実施例2のシームレスベルトも、表面に気泡や傷などは、確認されず、平滑なシームレスベルトを得ることができた。また、導電性を確認したところ、良好な導電性を得ることができた。
2:駆動ローラ
3:従動ローラ
4:駆動モータ
5:テンション付加機構
5a:ピストン
6:変位検知手段
7:溶解樹脂槽
8:塗布装置
9:加熱装置
10:樹脂皮膜
11:冷却装置
12:制御部
13:シームレスベルト
100:シームレスベルト成形装置
Claims (9)
- 複数のローラに架設した型ベルトにテンションを加える工程と、
上記型ベルトを回転駆動させながらシームレスベルトの樹脂材料を塗布して皮膜を形成する工程と、
上記型ベルトを回転駆動させながら上記皮膜を加熱して固化する工程と、
上記皮膜が固化した後に上記テンションを除去する工程と、
上記固化した皮膜を型ベルトから剥離する剥離工程とを有するシームレスベルト成形方法において、
上記型ベルトを回転駆動させながら上記皮膜を加熱して固化する工程では、上記型ベルトを加熱して上記型ベルト上の皮膜を加熱することを特徴とするシームレスベルト成形方法。 - 請求項1のシームレスベルト製造方法において、
上記型ベルトまたは型ベルトを張架する複数のローラのうち一つは磁性体であって、上記型ベルトまたは複数のローラのうち少なくとも一つを、誘導加熱で加熱したことを特徴とするシームレスベルト成形方法。 - 請求項1または2のシームレスベルト製造方法において、
上記型ベルトの蛇行を調整しながら上記型ベルトを回転駆動することを特徴とするシームレスベルト成形方法。 - 請求項1乃至3いずれかのシームレスベルト製造方法において、
上記皮膜を加熱固化した後、上記皮膜を冷却する工程を有することを特徴とするシームレスベルト成形方法。 - 請求項1乃至4いずれかのシームレスベルト製造方法において、
上記型ベルトの皮膜塗布面に離型処理が施されていることを特徴とするシームレスベルト成形方法。 - 請求項5のシームレスベルト製造方法において、
離型処理の幅方向長さを、上記型ベルト上の皮膜の幅方向長さよりも短くしたことを特徴とするシームレスベルト成形方法。 - 請求項1乃至6いずれかのシームレスベルト成形方法において、
上記型ベルトとして、金属ベルトを用いたことを特徴とするシームレスベルト成形方法。 - 請求項1乃至7いずれかのシームレスベルト成形方法において、
上記シームレスベルトが、感光体ベルト、中間転写ベルトまたは定着ベルトであることを特徴とするシームレスベルト成形方法。 - 複数のローラに架設した型ベルトと、
上記型ベルトにテンションを加えたり除去したりするテンション付加手段と、
上記型ベルトを回転駆動させる回転駆動手段と、
上記型ベルトにシームレスベルトの樹脂材料を塗布して皮膜を形成する材料塗布手段と、
上記皮膜を加熱する加熱手段とを備えたシームレスベルト成形装置において、
上記加熱手段は、上記型ベルトを加熱して、上記型ベルトを介して型ベルトに形成した皮膜を加熱することを特徴とするシームレスベルト成形装置。
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