JP2018042339A - 電力変換制御装置 - Google Patents

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【課題】電動機の動作条件に応じて発生するノイズの影響を抑制できる電力変換制御装置を提供すること。【解決手段】電力変換制御装置7は、カウント機能73と、演算機能72と、を備える。カウント機能73は、任意のカウント周期CTで動作する。演算機能72は、カウント機能73をゼロにリセットするカウント上限値CVにより、電動機3を制御するキャリア信号CSのキャリア周波数FCSの演算を行う。電力変換手段2の変調波の1周期分の出力中には、カウント周期CTとカウント上限値CVの少なくとも一方が2種類以上混在する。カウント周期CTとカウント上限値CVの少なくとも一方は、電動機3の動作条件に応じて、2種類以上のいずれかに切り替わる。キャリア周波数FCSは、2種類以上のいずれかに切り替わったとしても、ノイズ発生帯域を外した周波数帯域に設定される。【選択図】図2

Description

本開示は、入力された電力をスイッチング手段により変換して出力する電力変換手段を介して電動機を制御する電力変換制御装置に関する。
従来、モータ制御装置は、モータの回転数、トルク及びキャリア周波数の関係を定めたマップを備えている。モータ制御装置は、回転数センサから読み込まれたモータ回転数と、車両制御装置から入力したトルク指令値とを用いて、キャリア周波数を演算する。回転数が低くてトルクが高い場合、モータ制御装置は、パワートランジスタ及びモータの発熱を抑制するために、キャリア周波数を低くする。このときは、キャリア周波数が低くても制御が安定する。一方、回転数が高い場合、モータ制御装置は、制御を安定させるためにキャリア周波数を高くする。回転数が低くない場合でもトルクが高いときは、パワートランジスタの発熱が大きくなるおそれがあるため、モータ制御装置は、キャリア周波数を低くする(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−10668号公報
ところで、従来のモータ制御装置は、モータ制御の過程でキャリア周波数が変化する。従って、キャリア周波数が、ノイズの発生源となる特定の周波数帯域と重なってしまう。このため、電動機の動作条件に応じて発生するノイズの影響を抑制できない、という課題がある。
本開示の目的は、上記問題に着目してなされたもので、電動機の動作条件に応じて発生するノイズの影響を抑制できる電力変換制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示は、電力変換制御装置であって、入力された電力をスイッチング手段により変換して出力する電力変換手段を介して電動機を制御する。電力変換制御装置は、カウント機能と、演算機能と、を備える。カウント機能は、任意のカウント周期で動作する。演算機能は、カウント機能をゼロにリセットするカウント上限値により、電動機を制御するキャリア信号のキャリア周波数の演算を行う。電力変換手段の変調波の1周期分の出力中には、カウント周期とカウント上限値の少なくとも一方が2種類以上混在する。カウント周期とカウント上限値の少なくとも一方は、電動機の動作条件に応じて、2種類以上のいずれかに切り替わる。キャリア周波数は、2種類以上のいずれかに切り替わったとしても、ノイズ発生帯域を外した周波数帯域に設定される。
この結果、電動機の動作条件に応じて発生するノイズの影響を抑制できる電力変換制御装置を提供することができうる。
実施例1における電力変換制御装置を含むモータ駆動ユニットの概要図である。 実施例1における電力変換制御装置の回路構成を示す回路図である。 実施例1における電力変換制御装置にて実行されるPMW信号生成処理構成を示す図であって、変調波信号、キャリア信号及びPWM信号の各波形を示す図である。 実施例1における電力変換制御装置にて実行されるキャリア信号の生成処理構成を示すタイムチャートである。 実施例1における電力変換制御装置にて実行されるキャリア信号の生成処理構成を示すタイムチャートである。 実施例1における電力変換制御装置にて生成されるキャリア周波数の設定処理構成を示す図であって、ノイズの周波数スペクトルを示す図である。 実施例1における電力変換制御装置にて実行される割合変更構成を示す図であって、変調波信号及びキャリア信号の各波形の一例を示す図である。 実施例1における電力変換制御装置にて実行される割合変更構成を示す図であって、電流ピーク値と周波数との関係を示す図である。 実施例1における電力変換制御装置にて実行される割合変更構成を示す図であって、変調波信号及びキャリア信号の各波形の一例を示す図である。 実施例2における電力変換制御装置にて実行されるキャリア信号の生成処理構成を示すタイムチャートである。 実施例2における電力変換制御装置にて実行される割合変更構成を示す図であって、変調波信号及びキャリア信号の各波形の一例を示す図である。 実施例2における電力変換制御装置にて実行される割合変更構成を示す図であって、変調波信号及びキャリア信号の各波形の一例を示す図である。 実施例3における電力変換制御装置にて実行されるキャリア信号の生成処理構成を示すタイムチャートである。 実施例3における電力変換制御装置にて実行される割合変更構成を示す図であって、変調波信号及びキャリア信号の各波形の一例を示す図である。
以下、本開示の電力変換制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1における電力変換制御装置は、走行用駆動源等として車両に搭載されるモータジェネレータのインバータに用いられる電力変換制御装置に適用したものである。以下、実施例1における電力変換制御装置の構成を、「モータ駆動ユニットの全体構成」と、「PMW信号の生成処理構成」と、「キャリア信号の生成処理構成」と、「キャリア周波数の設定処理構成」と、「カウント周期が短周期であるときの合計期間の割合変更構成」に分けて説明する。
[モータ駆動ユニットの全体構成]
図1は実施例1における電力変換制御装置を含むモータ駆動ユニットの全体構成を示す。図2は実施例1における電力変換制御装置の回路構成を示す。以下、図1及び図2に基づいて、モータ駆動ユニットの全体構成を説明する。
モータ駆動ユニット1は、図1に示すように、PWM(Pulse Width Modulation)インバータ2(電力変換手段)と、三相ブラシレスモータ直流モータ3(電動機)と、電流検出部4と、回転数センサ5と、車両制御装置6と、電力変換制御装置7と、電池Bと、を備える。
PWMインバータ2は、図1に示すように、直流電源の出力をPWM制御することにより得られる交流電力を三相ブラシレスモータ直流モータ3(以下、モータ3とする。)に供給する。PWMインバータ2は、図1に示すように、平滑コンデンサ2Cと、6個のスイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−と、温度センサ2Tと、を備える。平滑コンデンサ2Cは、図1に示すように、電池Bの電圧変動を平滑にする。平滑コンデンサ2Cは、図1に示すように、電池Bの電圧が高いときに蓄電し、電池Bの電圧が低いときに放電して電圧の変動を抑える。6個のスイッチング手段(例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor))は、図1及び図2に示すように、第1比較器73A、第2比較器73B及び第3比較器73Cの制御に従って、電池B及び平滑コンデンサ2Cからなる直流電源の正極又は負極を選択する。6個のスイッチング手段は、図1及び図2に示すように、選択した電極をモータ3のU相、V相及びW相の各電極に接続する。温度センサ2T(例えば、サーミスタ等)は、図1に示すように、6個のスイッチング手段(特定部位)の温度を検出する。温度センサ2Tは、図2に示すように、その検出した温度をキャリア信号生成部72に出力する。
電流検出部4は、図1に示すように、第1電流センサ4Aと、第2電流センサ4Bと、第3電流センサ4Cと、を備える。第1電流センサ4Aは、図1に示すように、PWMインバータ2からモータ3に供給されるU相の電流値を変調波信号MS(変調波)として検出する。第2電流センサ4Bは、図1に示すように、PWMインバータ2からモータ3に供給されるV相の電流値を変調波信号MS(変調波)として検出する。第3電流センサ4Cは、図1に示すように、PWMインバータ2からモータ3に供給されるW相の電流値を変調波信号MS(変調波)として検出する。変調波信号MSの1周期分の出力中には、カウント周期(後述)とカウント上限値(後述)の少なくとも一方が2種類混在する。
回転数センサ5(例えば、レゾルバ等)は、モータ3の回転角を検出する。回転数センサ5は、図2に示すように、その検出した回転角をモータ3の回転数として、キャリア信号生成部72に出力する。
車両制御装置6は、図1及び図2に示すように、トルク指令値(モータ3のトルク値)を演算し、キャリア信号生成部72に出力する。トルク指令値は、運転者によるアクセルペダルの踏込量を示すアクセル信号、運転者によるブレーキペダルの踏込量を示すブレーキ信号、運転者が投入したシフト位置を示すシフトポジション信号等に基づいて演算される。
電力変換制御装置7は、図1に示すように、入力された電力をスイッチング手段により変換して出力するPWMインバータ2を介してモータ3を制御する。電力変換制御装置7は、図2に示すように、電流指令生成部70と、PID(Proportional Integral Differential Controller)制御部71A,71B,71Cと、キャリア信号生成部72(演算機能)と、キャリア周波数変化部73(カウント機能)と、比較器74A,74B,74Cと、を備える。
電流指令生成部70は、図2に示すように、電流指令値を生成する。電流指令生成部70は、図2に示すように、第1電流センサ4A、第2電流センサ4B及び第3電流センサ4Cの電流検出値が交流電流に変換されるように電流指令値を生成する。第1PID制御部71Aは、図2に示すように、電流指令生成部70により生成された電流指令値に従って、第1電流センサ4Aの電流検出値をPID制御する。また、第1PID制御部71Aは、図2に示すように、第1電流センサ4Aの電流検出値を第1比較器74Aに出力する。その第2PID制御部71Bは、図2に示すように、電流指令生成部70により生成された電流指令値に従って、第2電流センサ4Bの電流検出値をPID制御する。また、第2PID制御部71Bは、図2に示すように、第2電流センサ4Bの電流検出値を第2比較器74Bに出力する。その第3PID制御部71Bは、図2に示すように、電流指令生成部70により生成された電流指令値に従って、第3電流センサ4Cの電流検出値をPID制御する。また、第3PID制御部71Cは、図2に示すように、第3電流センサ4Cの電流検出値を第3比較器74Cに出力する。
キャリア信号生成部72は、図2に示すように、カウント値CVに基づいて、モータ3を制御するキャリア信号CSの周波数(以下、キャリア周波数FCSとする。)の演算を行う。キャリア信号生成部72は、図2に示すように、キャリア信号CSを生成する。キャリア信号生成部72は、図2に示すように、第1比較器74A、第2比較器74B及び第3比較器74Cに出力する。キャリア信号生成部72には、図2に示すように、キャリア周波数変化部73からカウント値CVが入力される。キャリア信号生成部72は、図2に示すように、カウント値CVがカウント上限値又は0に達したことを検出したとき、キャリア周波数変化部73に対してリセット信号RSTを出力する。
ここで、「カウント上限値」とは、キャリア周波数変化部73(図2参照)によりカウントアップされるカウント値CVの上限値のことをいう。
キャリア周波数変化部73は、図2に示すように、任意のカウント周期CT(例えば、マイコンの演算時間等)で動作する。即ち、キャリア周波数変化部73は、図2に示すように、キャリア信号生成部72で生成されたキャリア周波数FCSを、指定のカウント周期CTに応じて変化させる。その際、キャリア周波数変化部73は、図2に示すように、キャリア信号CSの周期(以下、キャリア周期TCSとする。)を複数設定する。キャリア周波数変化部73は、図2に示すように、カウント周期CTでカウント値CVをカウントし、キャリア信号生成部72に出力する。キャリア周波数変化部73は、図2に示すように、キャリア信号生成部72から受け取るリセット信号RSTに応じて、指定のカウント周期CTでカウント値CVのカウントアップ又はカウントダウンを実行する。
第1比較器74A〜第3比較器74Cは、図2に示すように、変調波信号MSとキャリア信号CSとの大小関係を比較する。変調波信号MS及びキャリア信号CSは、離散化(量子化)して取り扱われる。即ち、変調波信号MS及びキャリア信号CSは、階段状に近似される。第1比較器74A〜第3比較器74Cは、図2に示すように、変調波信号MS及びキャリア信号CSの大小関係を、指定のカウント周期ごとに判定する。その判定結果により、第1比較器74A〜第3比較器74Cは、図2に示すように、スイッチング手段のオン/オフを制御するPWM信号を生成する。第1比較器74A〜第3比較器74Cは、図2に示すように、生成したPWM信号をスイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−に出力する。第1比較器74Aは、図2に示すように、変調波信号MSとキャリア信号CSの大小関係に応じて、スイッチング手段2Tu+、2Tu−のオン/オフを制御するPWM信号を出力する。第2比較器74Bは、図2に示すように、変調波信号MSとキャリア信号CSの大小関係に応じて、スイッチング手段2Tv+、2Tv−のオン/オフを制御するPWM信号を出力する。第3比較器74Cは、図2に示すように、変調波信号MSとキャリア信号CSとの大小関係に応じて、スイッチング手段2Tw+、2Tw−のオン/オフを制御するPWM信号を出力する。
[PMW信号の生成処理構成]
図3は、実施例1における電力変換制御装置にて実行されるPMW信号生成処理構成を示す。以下、図3に基づいて、PMW信号生成処理構成を説明する。ここでは、PMW制御処理の一例として、三角波−正弦波方式を用いた場合を示す。この方式では、山型波形のキャリア信号CSと、正弦波形の変調波信号MSとの大小関係により、PWM信号が生成される。変調波信号MSは、以下の式(1)で表される。
変調波信号MSは、式(1)に示すように、角周波数がωで振幅がEsの正弦波信号である。一方、キャリア信号CSは、変調波信号MSの周波数FMS(=1/周期TMS)よりも高いキャリア周波数FCS(=1/キャリア周期TCS)を有する。PWM信号は、変調波信号MSとキャリア信号CSの交点θ,θ,θでオン/オフすることにより合成される。PWM信号は、MS>CSのとき、E/2となり、MS<CSのとき、−E/2となる。
[キャリア信号の生成処理構成]
図4及び図5は、実施例1における電力変換制御装置にて実行されるキャリア信号の生成処理構成を示す。なお、図4及び図5の縦軸はカウント値CVを示し、横軸は時間を示す。以下、図4及び図5に基づいて、キャリア信号CSの生成処理構成を説明する。カウント値CVは、キャリア周波数変化部73(図2参照)によりカウントアップ又はカウントダウンが実行される値のことをいう。カウント値CVの複数の値(例えば1〜5の5個の値)は、図4及び図5に示すように、離散的な値となる。カウント値CVは、図4及び図5に示すように、0からスタートし、指定のカウント周期CTで1からカウント上限値CVMAXに向かってカウントアップされる。カウント値CVは、図4及び図5に示すように、カウント上限値CVMAXに達すると、リセットされて0となる。時間は、図4及び図5に示すように、キャリア周期TCSの四半周期分(=TCS/4)である。カウント周期CTは、図4及び図5に示すように、二種類設定される。カウント周期CTの一つは、図4に示すように、0〜t1を短周期(最短周期)に設定する場合である。カウント周期CTのもう一つは、図5に示すように、0〜t2を長周期に設定する場合である。カウント周期CT(例えばマイコンの演算時間)は、マイコン(不図示)の設定に応じて、図4及び図5に示すように、短周期及び長周期のいずれかに任意に切り替わる。
[キャリア周波数の設定処理構成]
図6は、実施例1における電力変換制御装置にて実行されるキャリア周波数の設定処理構成を示す。以下、図6に基づいて、キャリア周波数FCSの設定処理構成を説明する。図6の縦軸はノイズレベル(dB)を示し、横軸はキャリア周波数(Hz)を示す。短周期(図4参照)への切り替わりにより、キャリア周波数FCSは、ノイズ発生帯域NBを外した周波数帯域FBh(>NB)に設定される。長周期(図5参照)への切り替わりにより、キャリア周波数FCSは、ノイズ発生帯域NBを外した周波数帯域FBl(<NB)に設定される。
ここで、「ノイズ」とは、例えば、モータの回転数及びトルク等の動作条件により発生する振動ノイズや電磁ノイズ等のことをいう。
[カウント周期が短周期であるときの合計期間の割合変更構成]
図7及び図9は、変調波信号MS及びキャリア信号CSの各波形の一例を示す。図8は、モータ3(図1参照)に供給される電流ピーク値と、変調波信号MSの周波数FMSと、B期間の割合との関係を示す。B期間は、1周期TMS分の出力中において、カウント周期が短周期であるときの合計期間のことをいう。このB期間は、図7及び図9中の期間B,B',B''の合計期間である。また、期間B,B',B''は、図7及び図9に示すように、変調波信号MSの1周期TMS分の出力中において、カウント周期CTが短周期(図4参照)であるときの期間を示す。C期間は、1周期TMS分の出力中において、カウント周期が長周期であるときの合計期間のことをいう。このC期間は、図7及び図9中の期間C,C'の合計期間である。また、期間C,C'は、図7及び図9に示すように、変調波信号MSの1周期TMS分の出力中において、カウント周期CTが長周期(図5参照)であるときの期間を示す。変調波信号MSは、図7及び図9に示すように、期間B,B',B''において、ゼロクロスZC(出力ゼロ条件)を通過する。1周期TMS分において、B期間とC期間との割合は、図7及び図9に示すように、モータ3(図1参照)の動作条件に応じて変化する。この「モータ3の動作条件」とは、スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−(図1参照)の温度や、変調波信号MSの周波数FMSや、モータ3の出力等の条件である。この「モータ3の出力」とは、モータ3に供給される電流ピーク値や、モータ3のトルクや、モータ3の回転数や、モータ3の動作周期等である。以下、図7、図8及び図9に基づいて、B期間とC期間の割合変更構成を説明する。
まず、図7及び図8に基づいて、B期間の割合をC期間の割合よりも高くした状態を、変調波信号MSの周波数FMSと電流ピーク値で説明する。B期間とC期間との割合は、図7に示すように、1周期TMS分の出力中において、例えば変調波信号MSの周波数FMS(出力)が高周波に変化すると、B期間の割合がC期間の割合よりも高くなる(B>C)。また、例えば、B期間とC期間との割合は、図7に示すように、1周期TMS分の出力中において、例えば、モータ3(図1参照)に供給される電流ピーク値が高く変化すると、B期間の割合がC期間の割合よりも高くなる(B>C)。さらに、B期間とC期間との割合は、図8に示すように、1周期TMS分の出力中において、例えば周波数FMS及び電流ピーク値の両方が高く変化すると、B期間の割合がC期間の割合よりも高くなる(B>C)。
次に、図9に基づいて、B期間の割合をC期間の割合よりも低くした状態を、スイッチング手段における温度で説明する。一方、B期間とC期間との割合は、図9に示すように、1周期TMS分の出力中において、6個のスイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−(図1参照)における温度が高く変化すると、B期間の割合がC期間の割合よりも低くなる(B<C)。
次に、作用を説明する。
従来、直流電源で交流モータを駆動する場合には、電力変換装置が必要である。例えば、電気自動車用のモータでは、インバータ等の電力変換装置において、高周波でのスイッチングにより大電力を対象とする電力変換が行なわれる。電気自動車用モータの制御を行なうに際しては、パワートランジスタの過熱を抑制する対策が必要である。
この対策として、モータの回転数及びトルクの広い範囲において、制御の安定性を確保しつつパワートランジスタ等の発熱による損失や破壊を抑制可能なモータ制御装置が知られている。モータ制御装置は、モータの回転数、トルク及びキャリア周波数の関係を定めたマップを備えている。モータ制御装置は、回転数センサから読み込まれたモータ回転数と、車両制御装置から入力したトルク指令値とを用いて、キャリア周波数を演算する。回転数が低くてトルクが高い場合、モータ制御装置は、パワートランジスタ及びモータの発熱を抑制するために、キャリア周波数を低くする。このときは、キャリア周波数が低くても制御が安定する。一方、回転数が高い場合、モータ制御装置は、制御を安定させるためにキャリア周波数を高くする。回転数が低くない場合でもトルクが高いときは、パワートランジスタの発熱が大きくなるおそれがあるため、モータ制御装置は、キャリア周波数を低くする。
ところで、従来のモータ制御装置は、モータ制御の過程でキャリア周波数が変化する。従って、キャリア周波数が、ノイズの発生源となる特定の周波数帯域と重なってしまう。このため、モータの回転数およびトルク等の動作条件により発生する、電力変換制御装置からの振動ノイズや電磁ノイズを、特定の周波数において低減できない、という課題がある。
これに対し、実施例1では、カウント周期CTは、モータ3の動作条件に応じて、短周期と長周期のいずれかに切り替わり、キャリア周波数FCSは、ノイズ発生帯域NBを外した周波数帯域FBh,FBlに設定される。
即ち、キャリア周波数FCSは、ノイズの発生源となるノイズ発生帯域NBと重ならない。このため、ノイズの影響をキャリア周波数FCSが受け難くできる。また、カウント周期CTを利用する場合、カウント周期CTを高速化することにより、キャリア信号CSの波形を鋭角し高周波化することが可能である。
その結果、モータ3の動作条件に応じて発生するノイズの影響を抑制できる。
加えて、モータ3のPWM制御に使用するキャリア周波数FCSの制御法について、制御のカウント機能により、振動ノイズや電磁ノイズを削減したい特定のノイズ発生帯域NBを挟んだ2種類のキャリア周波数FCSが生成される。このため、それぞれのキャリア周波数FCSは、利用期間の割合が変化する。これにより、変調波信号MSの1周期TMS中の平均キャリア周波数を、特定の周波数への影響を低減し任意に変更可能である。つまり、ノイズの発生が問題となる特定の周波数より下と上の関係にある複数のキャリア周波数を使用できる。また、複数のキャリア周波数は、振動ノイズや電磁ノイズ等に悪影響のある特定の周波数は除くことが望ましい。従って、種々なノイズの影響を抑えた、モータ3の回転数およびトルクに応じたキャリア周波数FCSの制御が可能となる。
実施例1では、変調波信号MSの1周期TMS分の出力中において、カウント周期CTが短周期であるときの合計期間(B期間)と、カウント周期CTが長周期であるときの合計期間(C期間)との割合は、モータ3の動作条件に応じて変化する。
即ち、変調波信号MSの1周期TMSの間で、高周波のキャリア周波数FCSはB期間において使用され、低周波のキャリア周波数FCSはC期間において使用される。
従って、1周期TMS分に対するB期間とC期間の割合は、スイッチング手段の温度や、変調波信号MSの周波数FMSや、モータ3の出力等により任意に変更することが可能となる。
実施例1では、1周期TMS分において、B期間とC期間との割合は、変調波信号MSの周波数FMSが高周波に変化すると、B期間の割合が高くなる。
即ち、B期間の割合は、変調波信号MSの周波数FMSが高くなるに従って増加する。このため、1周期TMS分において、カウント周期CTが短周期となる期間の割合を増やすことができる。これにより、高周波でモータ3を制御できる。つまり、モータ3の制御回数を増やすことができる。
従って、モータ3の細やかな制御を実現できる。
実施例1では、1周期TMS分において、B期間とC期間との割合は、モータ3の出力が高く変化すると、B期間の割合が高くなる。
即ち、B期間の割合は、モータ3に供給される電流ピーク値の増加に伴って高くなる。このため、1周期TMS分において、カウント周期CTが短周期となる期間の割合を増やすことができる。これにより、モータ3に供給される電流値が高いところほど、キャリア周波数FCSを高くできる。つまり、PWMインバータ2に搭載された平滑コンデンサ2Cの容量を小さくできる。
従って、PWMインバータ2を小型化できる。
実施例1では、1周期TMS分において、B期間とC期間との割合は、6個のスイッチング手段における温度が高く変化すると、B期間の割合が低くなる。
即ち、B期間の割合低下に伴い、C期間の割合が高くなる。C期間は、B期間と比べて、変調波信号MSとキャリア信号CSとが交わるクロスポイントの数が少ない。つまり、C期間は、B期間と比べて、スイッチング損失が発生しやすいクロスポイントの数が少ない。このため、変調波信号MSの1周期TMS分において、クロスポイントの数を減らすことができる。
従って、スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−に発生するスイッチング損失を低減できる。
実施例1では、変調波信号MSは、期間期間B,B',B''において、ゼロクロスZCを通過する。
即ち、変調波信号MSは、カウント周期CTが短周期となるとき、リップル(Ripple)が発生しやすいゼロクロスZCを通過する。このため、リップルを抑制する効果のある高周波側のキャリア周波数FCSを、変調波信号MSのゼロクロスZC時を中心に使用できる。これにより、高電流が流れる変調波ピーク電流でスイッチング回数を低減できる。
従って、スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−に発生するスイッチング損失を低減できる。
次に、効果を説明する。
実施例1における電力変換制御装置7にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 入力された電力をスイッチング手段(スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−)により変換して出力する電力変換手段(PWMインバータ2)を介して電動機(モータ3)を制御する電力変換制御装置(電力変換制御装置7)であって、
任意のカウント周期(カウント周期CT)で動作するカウント機能(キャリア周波数変化部73)と、
カウント機能(キャリア周波数変化部73)をゼロにリセットするカウント上限値(カウント上限値CVMAX)により、電動機(モータ3)を制御するキャリア信号(キャリア信号CS)のキャリア周波数(キャリア周波数FCS)の演算を行う演算機能(キャリア信号生成部72)と、を備え、
電力変換手段(PWMインバータ2)の変調波(変調波信号MS)の1周期(1周期TMS)分の出力中には、カウント周期(カウント周期CT)とカウント上限値(カウント上限値CVMAX)の少なくとも一方が2種類以上混在し、
カウント周期(カウント周期CT)とカウント上限値(カウント上限値CVMAX)の少なくとも一方は、電動機(モータ3)の動作条件に応じて、2種類以上のいずれかに切り替わり、
キャリア周波数(キャリア周波数FCS)は、2種類以上のいずれかに切り替わったとしても、ノイズ発生帯域(ノイズ発生領域NB)を外した周波数帯域(周波数帯域FBh及び周波数帯域FBl)に設定される(図1〜図9)。
このため、電動機(モータ3)の動作条件に応じて発生するノイズの影響を抑制できる電力変換制御装置(電力変換制御装置7)を提供することができる。
(2) 変調波(変調波信号MS)の1周期(1周期TMS)分の出力中には、カウント周期(カウント周期CT)が2種類混在し、
2種類のうち、カウント周期(カウント周期CT)が長い方を長周期といい、カウント周期が短い方を短周期というとき、
長周期及び短周期は、任意に切り替わるものであって、
1周期(1周期TMS)分において、カウント周期(カウント周期CT)が短周期であるときの合計期間(B期間)と、カウント周期(カウント周期CT)が長周期であるときの合計期間(C期間)との割合は、電動機(モータ3)の動作条件に応じて変化する(図7〜図9)。
このため、(1)の効果に加え、短周期であるときの合計期間(B期間)と、長周期であるときの合計期間(C期間)との割合は、スイッチング手段(スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−)の温度や、変調波(変調波信号MS)の出力(周波数FMS)や、電動機(モータ3)の出力等により任意に変更することが可能となる。
(3) 1周期(1周期TMS)分において、カウント周期(カウント周期CT)が短周期であるときの合計期間(B期間)と、カウント周期(カウント周期CT)が長周期であるときの合計期間(C期間)との割合は、変調波(変調波信号MS)の出力が高周波に変化すると、短周期であるときの合計期間(B期間)の割合が高くなる(図7)。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、電動機(モータ3)の細やかな制御を実現できる。
(4) 1周期(1周期TMS)分において、カウント周期(カウント周期CT)が短周期であるときの合計期間(B期間)と、カウント周期(カウント周期CT)が長周期であるときの合計期間(C期間)との割合は、電動機(モータ3)の出力が高く変化すると、短周期であるときの合計期間(B期間)の割合が高くなる(図7及び図8)。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、電力変換手段(PWMインバータ2)を小型化できる。
(5) 1周期(1周期TMS)分において、カウント周期(カウント周期CT)が短周期であるときの合計期間(B期間)と、カウント周期(カウント周期CT)が長周期であるときの合計期間(C期間)との割合は、特定部位(スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−)における温度が高く変化すると、短周期であるときの合計期間(B期間)の割合が低くなる(図9)。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、スイッチング手段(スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−)に発生するスイッチング損失を低減できる。
(6) 電力変換手段(PWMインバータ2)の変調波(変調波信号MS)の1周期(1周期TMS)分の出力中には、カウント周期(カウント周期CT)とカウント上限値(カウント上限値CVMAX)の少なくとも一方が2種類以上混在し、
2種類以上のうち、最も短いカウント周期(カウント周期CT)を最短周期といい、最も低いカウント上限値を最低上限値というとき、
変調波(変調波信号MS)の出力は、カウント周期(カウント周期CT)が最短周期となるとき、又は、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が最低上限値となるときに、出力ゼロ条件(ゼロクロスZC)を通過する(図7及び図9)。
このため、(1)〜(5)の効果に加え、スイッチング手段(スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−)に発生するスイッチング損失を低減できる。
実施例2は、二種類のカウント上限値を設定する例である。
まず、構成を説明する。
実施例2における電力変換制御装置は、走行用駆動源等として車両に搭載されるモータジェネレータのインバータに用いられる電力変換制御装置に適用したものである。以下、実施例2における電力変換制御装置の構成を、「キャリア信号の生成処理構成」と、「カウント上限値が低上限値であるときの合計期間の割合変更構成」に分けて説明する。なお、実施例2における「モータ駆動ユニットの全体構成」と、「PMW信号の生成処理構成」と、「キャリア周波数の設定処理構成」については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
[キャリア信号の生成処理構成]
図5及び図10は、実施例2における電力変換制御装置にて実行されるキャリア信号の生成処理構成を示す。なお、図5及び図10の縦軸はカウント値CVを示し、横軸は時間を示す。以下、図5及び図10に基づいて、キャリア信号CSの生成処理構成を説明する。カウント値CVは、キャリア周波数変化部73(図2参照)によりカウントアップ又はカウントダウンが実行される値のことをいう。カウント値CVの複数の値(例えば1〜5の5個の値)は、図5及び図10に示すように、離散的な値となる。カウント値CVは、図5及び図10に示すように、0からスタートし、指定のカウント周期CTで1からカウント上限値CVMAXに向かってカウントアップされる。カウント値CVは、図5及び図10に示すように、カウント上限値CVMAXに達すると、リセットされて0となる。時間は、図5及び図10に示すように、キャリア周期TCSの四半周期分(=TCS/4)である。カウント上限値CVMAXは、図5及び図10に示すように、二種類設定される。カウント上限値CVMAXの一つは、図10に示すように、3を低上限値(最低上限値)に設定する場合である。カウント上限値CVMAXのもう一つは、図5に示すように、5を高上限値に設定する場合である。カウント上限値CVMAXは、マイコン(不図示)の設定に応じて、図5及び図10に示すように、低上限値及び高上限値のいずれかに任意に切り替わる。
[カウント上限値が低上限値であるときの合計期間の割合変更構成]
図11及び図12は、変調波信号MS及びキャリア信号CSの各波形の一例を示す。図8は、モータ3(図1参照)に供給される電流ピーク値と、変調波信号MS(変調波)の周波数FMSと、B期間の割合との関係を示す。B期間は、1周期TMS分において、カウント上限値が低上限値であるときの合計期間のことをいう。このB期間は、図11及び図12中の期間B,B'の合計期間である。また、期間B,B'は、図11及び図12に示すように、変調波信号MSの1周期TMS分の出力中において、カウント上限値CVMAXが低上限値(図10参照)であるときの期間を示す。C期間は、1周期TMS分において、カウント上限値が高上限値であるときの合計期間のことをいう。このC期間は、図11及び図12中の期間C,C',C''の合計期間である。また、期間C,C',C''は、図11及び図12に示すように、変調波信号MSの1周期TMS分の出力中において、カウント上限値CVMAXが高上限値(図5参照)であるときの期間を示す。変調波信号MSは、図11及び図12に示すように、期間C,C',C''において、ゼロクロスZC(出力ゼロ条件)を通過する。1周期TMS分において、B期間とC期間との割合は、図11及び図12に示すように、モータ3(図1参照)の動作条件に応じて変化する。このモータ3の動作条件は、実施例1と同様のものである。以下、図8、図11及び図12に基づいて、B期間とC期間の割合変更構成を説明する。
まず、図8及び図11に基づいて、B期間の割合をC期間の割合よりも高くした状態を、変調波信号MSの周波数FMSと電流ピーク値で説明する。B期間とC期間との割合は、図11に示すように、1周期TMS分の出力中において、例えば変調波信号MSの周波数FMS(出力)が高周波に変化すると、B期間の割合がC期間の割合よりも高くなる(B>C)。また、例えば、B期間とC期間との割合は、図11に示すように、1周期TMS分の出力中において、例えばモータ3(図1参照)に供給される電流ピーク値が高く変化すると、B期間の割合がC期間の割合よりも高くなる(B>C)。さらに、B期間とC期間との割合は、図8に示すように、1周期TMS分の出力中において、例えば周波数FMS及び電流ピーク値の両方が高く変化すると、B期間の割合がC期間の割合よりも高くなる(B>C)。
次に、図12に基づいて、B期間の割合をC期間の割合よりも低くした状態を、スイッチング手段における温度で説明する。一方、B期間とC期間との割合は、図12に示すように、1周期TMS分の出力中において、6個のスイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−(図1参照)における温度が高く変化すると、B期間の割合がC期間の割合よりも低くなる(B<C)。
次に、作用を説明する。
実施例2では、変調波信号MSの1周期TMS分の出力中において、カウント上限値CVMAXが低上限値であるときの合計期間(B期間)と、カウント上限値CVMAXが高上限値であるときの合計期間(C期間)との割合は、モータ3の動作条件に応じて変化する。
即ち、変調波信号MSの1周期TMSの間で、高周波のキャリア周波数FCSはB期間において使用され、低周波のキャリア周波数FCSはC期間において使用される。
従って、B期間とC期間との割合は、スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−(図1参照)の温度や、変調波信号MSの周波数FMSや、モータ3の出力等により任意に変更することが可能となる。
実施例2では、1周期TMS分において、B期間とC期間との割合は、変調波信号MSの周波数FMSが高周波に変化すると、B期間の割合が高くなる。
即ち、B期間の割合は、変調波信号MSの周波数FMSが高くなるに従って増加する。このため、1周期TMS分において、カウント上限値CVMAXが低上限値となる期間の割合を増やすことができる。これにより、高周波でモータ3を制御できる。つまり、モータ3の制御回数を増やすことができる。
従って、モータ3の細やかな制御を実現できる。
実施例2では、1周期TMS分において、B期間とC期間との割合は、モータ3の出力が高く変化すると、B期間の割合が高くなる。
即ち、B期間の割合は、モータ3に供給される電流ピーク値の増加に伴って高くなる。このため、1周期TMS分において、カウント上限値CVMAXが低上限値となる期間の割合を増やすことができる。これにより、モータ3に供給される電流値が高いところほど、キャリア周波数FCSを高くできる。つまり、PWMインバータ2に搭載された平滑コンデンサ2Cの容量を小さくできる。
従って、PWMインバータ2を小型化できる。
実施例2では、1周期TMS分において、B期間とC期間との割合は、6個のスイッチング手段における温度が高く変化すると、B期間の割合が低くなる。
即ち、B期間の割合低下に伴い、C期間の割合が高くなる。C期間は、B期間と比べて、変調波信号MSとキャリア信号CSとが交わるクロスポイントの数が少ない。つまり、C期間は、B期間と比べて、スイッチング損失が発生しやすいクロスポイントの数が少ない。このため、変調波信号MSの1周期TMS分において、クロスポイントの数を減らすことができる。
従って、スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−に発生するスイッチング損失を低減できる。
実施例2では、変調波信号MSは、期間C,C',C''において、ゼロクロスZCを通過する。
即ち、変調波信号MSの1周期TMS分の間のB期間とC期間の動作時期は、変調波信号MSのゼロクロスZC時を中心にC期間が使用される。このため、相電流が多く流れるB期間において細やかな電流制御が可能となる。これにより、相電流が多く流れる変調波信号MSのピークP時において細やかな電流制御が可能となる。
従って、モータ3の損失を低減できる。
加えて、相電流が多く流れるB期間に細やかな電流制御が行われるので、高周波でモータ3を制御できる。このため、モータ3の制御回数を増やすことができる。これにより、トルク変動を抑制できる。従って、車両の乗り心地を良くすることができる。
なお、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2における電力変換制御装置にあっては、下記の効果が得られる。
(7) 変調波(変調波信号MS)の1周期(1周期TMS)分の出力中には、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が2種類混在し、
2種類のうち、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が高い方を高上限値といい、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が低い方を低上限値というとき、
高上限値及び低上限値は、任意に切り替わるものであって、
1周期(1周期TMS)分において、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が低上限値であるときの合計期間(B期間)と、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が高上限値であるときの合計期間(C期間)との割合は、電動機(モータ3)の動作条件に応じて変化する(図8、図11及び図12)。
このため、上記(1)の効果に加え、低上限値であるときの合計期間(B期間)と、高上限値であるときの合計期間(C期間)との割合は、スイッチング手段(スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−)の温度や、変調波(変調波信号MS)の出力(周波数FMS)や、電動機(モータ3)の出力等により任意に変更することが可能となる。
(8) 1周期(1周期TMS)分において、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が低上限値であるときの合計期間(B期間)と、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が高上限値であるときの合計期間(C期間)との割合は、変調波(変調波信号MS)の出力が高周波に変化すると、低上限値であるときの合計期間(B期間)の割合が高くなる(図11)。
このため、上記(1)又は(7)の効果に加え、電動機(モータ3)の細やかな制御を実現できる。
(9) 1周期(1周期TMS)分において、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が低上限値であるときの合計期間(B期間)と、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が高上限値であるときの合計期間(C期間)との割合は、電動機(モータ3)の出力が高く変化すると、低上限値であるときの合計期間(B期間)の割合が高くなる(図8及び図11)。
このため、上記(1),(7)及び(8)の効果に加え、電力変換手段(PWMインバータ2)を小型化できる。
(10) 1周期(1周期TMS)分において、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が高上限値であるときの合計期間(C期間)と、カウント上限値(カウント上限値CVMAX)が低上限値であるときの合計期間(B期間)との割合は、特定部位(スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−)の温度が高く変化すると、低上限値であるときの合計期間(B期間)の割合が低くなる(図12)。
このため、上記(1)又は(7)の効果に加え、スイッチング手段(スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−)に発生するスイッチング損失を低減できる。
実施例3は、変調波信号MSの1周期TMS分の出力中に含まれる合計期間の種類を、実施例1の二種類から三種類に増やした例である。
まず、構成を説明する。
実施例3における電力変換制御装置は、走行用駆動源等として車両に搭載されるモータジェネレータのインバータに用いられる電力変換制御装置に適用したものである。以下、実施例3における電力変換制御装置の構成を、「キャリア信号の生成処理構成」と、「カウント周期が短周期であるときの合計期間の割合変更構成」に分けて説明する。なお、実施例3における「モータ駆動ユニットの全体構成」と、「PMW信号の生成処理構成」と、「キャリア周波数の設定処理構成」については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
[キャリア信号の生成処理構成]
図4、図5及び図13は、実施例3における電力変換制御装置にて実行されるキャリア信号の生成処理構成を示す。なお、図4、図5及び図13の縦軸はカウント値CVを示し、横軸は時間を示す。以下、図4、図5及び図13に基づいて、キャリア信号CSの生成処理構成を説明する。カウント値CVは、キャリア周波数変化部73(図2参照)によりカウントアップ又はカウントダウンが実行される値のことをいう。カウント値CVの複数の値(例えば1〜5の5個の値)は、図4、図5及び図13に示すように、離散的な値となる。カウント値CVは、図4、図5及び図13に示すように、0からスタートし、指定のカウント周期CTで1からカウント上限値CVMAXに向かってカウントアップされる。カウント値CVは、図4、図5及び図13に示すように、カウント上限値CVMAXに達すると、リセットされて0となる。時間は、図4、図5及び図13に示すように、キャリア周期TCSの四半周期分(=TCS/4)である。カウント周期CTは、図4、図5及び図13に示すように、三種類設定される。カウント周期CTの一つは、図4に示すように、0〜t1を短周期(最短周期)に設定する場合である。カウント周期CTのもう一つは、図5に示すように、0〜t2を長周期に設定する場合である。カウント周期CTのさらにもう一つは、図13に示すように、0〜t3を長周期に設定する場合である。カウント周期CT(例えばマイコンの演算時間)は、マイコン(不図示)の設定に応じて、図4、図5及び図13に示すように、短周期及び長周期のいずれかに任意に切り替わる。
[カウント周期が短周期であるときの合計期間の割合変更構成]
図14は、変調波信号MS及びキャリア信号CSの各波形の一例を示す。図8は、モータ3(図1参照)に供給される電流ピーク値と、変調波信号MS(変調波)の周波数FMSと、B期間の割合との関係を示す。B期間は、1周期TMS分の出力中において、カウント周期が短周期であるときの合計期間のことをいう。このB期間は、図14中の期間B,B',B''の合計期間である。また、期間B,B',B''は、図7及び図9に示すように、変調波信号MSの1周期TMS分の出力中において、カウント周期CTが短周期(図4参照)であるときの期間を示す。C期間は、1周期TMS分の出力中において、カウント周期が長周期であるときの合計期間のことをいう。このC期間は、図14中の期間C,C',C'',C'''の合計期間である。また、期間C,C',C'',C'''は、図14に示すように、変調波信号MSの1周期TMS分の出力中において、カウント周期CTが長周期(図5参照)であるときの期間を示す。D期間は、1周期TMS分の出力中において、カウント周期が長周期であるときの合計期間のことをいう。このD期間は、図14中の期間D,D'の合計期間である。また、期間D,D'は、図14に示すように、変調波信号MSの1周期TMS分の出力中において、カウント周期CTが長周期(図13参照)であるときの期間を示す。変調波信号MSは、図14に示すように、期間B,B',B''において、ゼロクロスZC(出力ゼロ条件)を通過する。1周期TMS分において、B期間とC期間との割合は、図7及び図9に示すように、モータ3(図1参照)の動作条件に応じて変化する。このモータ3の動作条件は、実施例1と同様のものである。以下、図8及び図14に基づいて、B期間とC期間とD期間の割合変更構成を説明する。
まず、図8に基づいて、B期間の割合をC期間の割合よりも高くした状態を、変調波信号MSの周波数FMSと電流ピーク値で説明する。B期間とC期間とD期間の割合は、図8に示すように、1周期TMS分の出力中において、例えば周波数FMS及び電流ピーク値の両方が高く変化すると、B期間の割合がC期間及びD期間の割合よりも高くなる(B>C+D)。
次に、図14に基づいて、B期間の割合をC期間の割合よりも低くした状態を、スイッチング手段における温度で説明する。一方、B期間とC期間とD期間の割合は、図14に示すように、1周期TMS分の出力中において、6個のスイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−(図1参照)における温度が高く変化すると、B期間の割合がC期間及びD期間の割合よりも低くなる(B<C+D)。
次に、作用を説明する。
実施例3では、B期間、C期間及びD期間の割合は、6個のスイッチング手段における温度が高く変化すると、B期間の割合が低くなる。
即ち、B期間の割合低下に伴い、C期間及びD期間の割合が高くなる。C期間及びD期間は、B期間と比べて、変調波信号MSとキャリア信号CSとが交わるクロスポイントの数が少ない。つまり、C期間及びD期間は、B期間と比べて、スイッチング損失が発生しやすいクロスポイントの数が少ない。このため、変調波信号MSの1周期TMS分において、クロスポイントの数を減らすことができる。
従って、スイッチング手段2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw−に発生するスイッチング損失を低減できる。
実施例3では、変調波信号MSの1周期TMS分の間に、B期間、C期間及びD期間の三種類の動作時期があり、変調波信号MSは、期間B,B',B''において、ゼロクロスZCを通過する。
即ち、変調波信号MSのゼロクロス時を中心に、B期間が使用される。このため、振動ノイズや電磁ノイズ等に悪影響のあるノイズ発生帯域を使用することなく、モータ3の制御を実現できる。これにより、モータ3の制御をさらに細やかに実現できる。
従って、微小なトルク変動等によるモータ3の損失を低減できる。
なお、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3における電力変換制御装置にあっては、上記(1),(2),(5)及び(6)と同様の効果を得ることができる。
以上、本開示の電力変換制御装置を実施例1〜実施例3に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜実施例3では、特定部位を6個のスイッチング手段とする例を示した。しかし、これに限られない。例えば、特定部位が、電池Bやモータ3であっても良い。要するに、特定部位は、B期間の割合変更に使用可能な温度を検知できる部位であれば良い。
実施例1〜実施例3では、スイッチング素子をIGBTとする例を示した。しかし、これに限られない。例えば、スイッチング素子が、BJT(Bipolar Junction Transistor)や、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等から構成されても良い。要するに、スイッチング素子は、スイッチング機能を果たせば良い。
実施例1〜実施例3では、キャリア信号を、時間の経過とともに増加減少を繰り返す山型波形とする例を示した。しかし、これに限られない。例えば、キャリア信号は、増加減少のどちらか一方のみが傾きを有する、のこぎり型波形であっても良い。要するに、キャリア信号は、変調波信号との大小関係を指定のカウント周期ごとに判定できれば良い。
実施例1では、二種類のカウント周期CTを設定する例を示した。実施例3では、三種類のカウント周期CTを設定する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、四種類以上のカウント周期CTを設定しても良い。要するに、カウント周期CTは、ノイズ発生領域NBを外した周波数帯域に設定可能な二種類以上の周期に設定できれば良い。
実施例2では、二種類のカウント上限値CVMAXを設定する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、三種類以上のカウント上限値CVMAXを設定しても良い。要するに、カウント上限値CVMAXは、ノイズ発生領域NBを外した周波数帯域に設定可能な二種類以上の値に設定できれば良い。
実施例1〜実施例3では、変調波信号MSの周波数FMSや電流ピーク値を用いて、B期間の割合をC期間の割合よりも高くする例を示した。しかし、これに限られない。例えば、変調波信号MSの周波数FMSや電流ピーク値の他に、モータ3のトルクや、モータ3の回転数や、モータ3の動作周期等を用いて、B期間の割合をC期間の割合よりも高くしても良い。また、実施例1〜実施例3では、変調波信号MSの周波数FMSと電流ピーク値の両方を用いて、B期間の割合をC期間の割合よりも高くする例を示した。しかし、これに限られない。例えば、変調波信号MSの周波数FMSとモータ3の出力を用いても良い。具体的には、周波数FMSとモータ3のトルクを用いても良く、周波数FMSとモータ3の回転数を用いても良く、周波数FMSとモータ3の動作周期を用いても良い。また、モータ3のトルクと回転数を用いても良く、モータ3のトルクと動作周期を用いても良く、モータ3の回転数と動作周期を用いても良い。
実施例1〜実施例3では、本開示の電力変換制御装置を、PWMインバータに適用する例を示した。しかし、本開示の電力変換制御装置は、PWMインバータ等のインバータ回路以外に、無停電電源装置及び充電器等の様々な電力変換手段に対しても適用することができる。
実施例1〜実施例3では、本開示の電力変換制御装置を、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両を駆動する電力変換手段に適用する例を示した。しかし、本開示の電力変換制御装置は、車両を駆動する電力変換手段に限らず、車両以外の工業用の用途(例えば、船舶等)に使用される電力変換手段に対しても適用することができる。
2 PWMインバータ(電力変換手段)
2Tu+,2Tu−,2Tv+,2Tv−,2Tw+,2Tw− スイッチング手段(特定部位)
3 三相ブラシレスモータ直流モータ(電動機)
7 電力変換制御装置
72 キャリア信号生成部(演算機能)
73 キャリア周波数変化部(カウント機能)
B,C,D 合計期間
CS キャリア信号
CT カウント周期
CV カウント値
CVMAX カウント上限値
FCS キャリア周波数
FBh,FBl 周波数帯域
MS 変調波信号(変調波)
NB ノイズ発生帯域
TCS キャリア周期
TMS 一周期
ZC ゼロクロス(出力ゼロ条件)

Claims (10)

  1. 入力された電力をスイッチング手段により変換して出力する電力変換手段を介して電動機を制御する電力変換制御装置であって、
    任意のカウント周期で動作するカウント機能と、
    前記カウント機能をゼロにリセットするカウント上限値により、前記電動機を制御するキャリア信号のキャリア周波数の演算を行う演算機能と、を備え、
    前記電力変換手段の変調波の1周期分の出力中には、前記カウント周期と前記カウント上限値の少なくとも一方が2種類以上混在し、
    前記カウント周期と前記カウント上限値の少なくとも一方は、前記電動機の動作条件に応じて、前記2種類以上のいずれかに切り替わり、
    前記キャリア周波数は、前記2種類以上のいずれかに切り替わったとしても、ノイズ発生帯域を外した周波数帯域に設定される
    ことを特徴とする電力変換制御装置。
  2. 請求項1に記載された電力変換制御装置において、
    前記変調波の1周期分の出力中には、前記カウント周期が2種類混在し、
    前記2種類のうち、前記カウント周期が長い方を長周期といい、前記カウント周期が短い方を短周期というとき、
    前記長周期及び前記短周期は、任意に切り替わるものであって、
    前記1周期分において、前記カウント周期が前記短周期であるときの合計期間と、前記カウント周期が前記長周期であるときの合計期間との割合は、前記電動機の動作条件に応じて変化する
    ことを特徴とする電力変換制御装置。
  3. 請求項2に記載された電力変換制御装置において、
    前記1周期分において、前記カウント周期が前記短周期であるときの合計期間と、前記カウント周期が前記長周期であるときの合計期間との割合は、前記変調波の出力が高周波に変化すると、前記短周期であるときの合計期間の割合が高くなる
    ことを特徴とする電力変換制御装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載された電力変換制御装置において、
    前記1周期分において、前記カウント周期が前記短周期であるときの合計期間と、前記カウント周期が前記長周期であるときの合計期間との割合は、前記電動機の出力が高く変化すると、前記短周期であるときの合計期間の割合が高くなる
    ことを特徴とする電力変換制御装置。
  5. 請求項2に記載された電力変換制御装置において、
    前記1周期分において、前記カウント周期が前記短周期であるときの合計期間と、前記カウント周期が前記長周期であるときの合計期間との割合は、特定部位における温度が高く変化すると、前記短周期であるときの合計期間の割合が低くなる
    ことを特徴とする電力変換制御装置。
  6. 請求項1に記載された電力変換制御装置において、
    前記変調波の1周期分の出力中には、前記カウント上限値が2種類混在し、
    前記2種類のうち、前記カウント上限値が高い方を高上限値といい、前記カウント上限値が低い方を低上限値というとき、
    前記高上限値及び前記低上限値は、任意に切り替わるものであって、
    前記1周期分において、前記カウント上限値が前記低上限値であるときの合計期間と、前記カウント上限値が前記高上限値であるときの合計期間との割合は、前記電動機の動作条件に応じて変化する
    ことを特徴とする電力変換制御装置。
  7. 請求項6に記載された電力変換制御装置において、
    前記1周期分において、前記カウント上限値が前記低上限値であるときの合計期間と、前記カウント上限値が前記高上限値であるときの合計期間との割合は、前記変調波の出力が高周波に変化すると、前記低上限値であるときの合計期間の割合が高くなる
    ことを特徴とする電力変換制御装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載された電力変換制御装置において、
    前記1周期分において、前記カウント上限値が前記低上限値であるときの合計期間と、前記カウント上限値が前記高上限値であるときの合計期間との割合は、前記電動機の出力が高く変化すると、前記低上限値であるときの合計期間の割合が高くなる
    ことを特徴とする電力変換制御装置。
  9. 請求項6に記載された電力変換制御装置において、
    前記1周期分において、前記カウント上限値が前記低上限値であるときの合計期間と、前記カウント上限値が前記高上限値であるときの合計期間との割合は、特定部位の温度が高く変化すると、前記低上限値であるときの合計期間の割合が低くなる
    ことを特徴とする電力変換制御装置。
  10. 請求項1から請求項9までの何れか一項に記載された電力変換制御装置において、
    前記電力変換手段の変調波の1周期分の出力中には、前記カウント周期と前記カウント上限値の少なくとも一方が2種類以上混在し、
    前記2種類以上のうち、最も短い前記カウント周期を最短周期といい、最も低い前記カウント上限値を最低上限値というとき、
    前記変調波の出力は、前記カウント周期が前記最短周期となるとき、又は、前記カウント上限値が前記最低上限値となるときに、出力ゼロ条件を通過する
    ことを特徴とする電力変換制御装置。
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