JP2018041928A - 処理液供給装置及び処理液供給装置の運用方法並びに記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁性の流路部材により形成された処理液供給路を介して処理液を基板に供給するにあたり、流路部材の絶縁性能の劣化を予測すること。【解決手段】ノズル11、12からウエハWに対して処理液を供給する処理液供給装置において、処理液供給路2の処理液に接触するように電極をなす電極棒61を設けると共に、この電極棒61の表面電位を測定するための表面電位測定部7と、この表面電位測定部7により測定された測定電位を微分する微分回路部83と、を設ける。電極棒61の測定電位の微分値は電界の強さに対応することから、処理液供給路2内における部分放電の強度を検出することができる。従って、流路部材の内表面の劣化の程度を予測することができ、例えば流路部材からの液漏れなどの現象に至る前に対処できる。【選択図】 図2

Description

本発明は、ノズルから基板に対して処理液を供給する処理液供給装置及び処理液供給装置の運用方法並びに記憶媒体に関する。
半導体製造工程に用いられる枚葉式の液処理装置は、例えばスピンチャックに保持されている基板の表面にノズルから処理液を吐出するように構成されている。液処理としては、レジストパターンを形成するためにレジスト液を基板に塗布する処理、露光後の基板に現像液を供給する処理、あるいはリンス液を基板に供給して洗浄する処理などが挙げられる。このような処理液は、途中にバルブ、フィルタ、ポンプなどの機器を設けた配管を介してノズルに供給される。
配管や機器を含む流路は、清浄度や耐薬品性の観点からフッ素樹脂などの絶縁性材料により構成されており、流路に処理液を通流させると、流路と処理液との摩擦により静電気が発生することが知られている。処理液の種類やプロセス条件によっては帯電量が増加するおそれがあり、長期的な使用により、流路から処理液がリーク(液漏れ)する現象が稀に発生することがある。この原因は、流路内において部分的に電荷が著しく発生して微弱な放電(部分放電)が起こり、これにより流路を形成する部材の内表面が劣化し、この劣化した部位に電界が集中して、更に劣化が進むためと推察される。
従来では、装置に処理液の液漏れを検出するリークセンサや処理液の揮発成分を検出するガスセンサを設置し、処理液のリークを初期段階で検出することが行われている。しかしながら、これらは処理液のリークを検出するものであるため、処理液のリークが発生する前に、部分放電を検出して流路部材の絶縁性能の劣化を把握する手法が求められている。
特許文献1及び特許文献2には、超音波を利用して固体絶縁体中の部分放電を検出する手法が記載され、特許文献3には、 電磁波を利用して固体絶縁体中の部分放電を検出する手法が記載されている。しかしながら、これらの装置は大型であり、高価であるため、サイズやコストの観点から簡単に装置に組み込めず、また、装置内の複数の流路部品で起こる部分放電を切り分けて判別することが困難であって、本発明の課題を解決することはできない。
特開2004−61358号公報 特開2010−190626号公報 特開2012−151288号公報
本発明は、このような事情においてなされたものであり、その目的は、絶縁性の流路部材により形成された処理液供給路を介して処理液を基板に供給するにあたり、流路部材の絶縁性能の劣化を予測できる技術を提供することにある。
このため本発明の処理液供給装置は、
ノズルから基板に対して処理液を供給する処理液供給装置において、
前記ノズルに処理液を供給するための処理液供給路を形成する絶縁性の流路部材と、
前記処理液供給路の処理液に接触した電極と、
前記電極の表面電位を測定するための表面電位測定部と、
前記表面電位測定部により測定された測定電位を微分する微分回路部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の処理液供給装置の運用方法は、
絶縁性の流路部材により形成される処理液供給路からノズルを介して基板に対して処理液を供給する処理液供給装置の運用方法において、
前記処理液供給路の処理液に接触した電極の表面電位を測定する工程と、
前記工程にて測定された測定電位を微分する工程と、
前記測定電位の微分値が異常であるか否かを判定する工程と、を含むことを特徴とする。
さらに、本発明の記憶媒体は、
ノズルから基板に対して処理液を供給する処理液供給装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、前記処理液供給装置の運用方法を実行するためのステップ群を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、絶縁性の流路部材により形成された処理液供給路を介して処理液を基板に供給するにあたり、処理液に接触する電極の表面電位を測定し、この測定電位の微分値を取得している。測定電位の微分値は電界の強さに対応することから、処理液供給路内における放電(部分放電)の強度を検出することができる。従って、流路部材の内表面の劣化の程度を予測することができ、例えば流路部材からの液漏れなどの現象に至る前に対処できるなどの効果がある。
本発明の実施形態に係る処理液供給装置の構成図である。 処理液供給装置に設けられる測定部の一例を示す縦断面図である。 処理液供給装置に設けられる測定部の一例を示す外観斜視図である。 処理液供給装置の制御系の一例を示す構成図である。 処理液供給装置の作用を示すフローチャートである。 評価試験のテスト流路を示す構成図である。 測定電位と時間との関係を示す特性図である。 測定電位と時間との関係を示す特性図である。 測定電位の微分値と時間との関係を示す特性図である。
図1は、本発明の実施形態に係る処理液供給装置を示したものである。処理液供給装置は、ノズル11、12から基板例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)Wに対して処理液例えば現像液を供給するものであり、ノズル11、12に処理液を供給するための処理液供給路2を備えている。処理液供給路2は絶縁性の流路部材により形成され、その上流端には図示しない処理液供給源が接続される。流路部材は、例えばPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂製の配管により構成される。図1は処理液供給路2における処理液供給源の下流側を示しており、バルブやポンプなどの供給機器と、処理液供給路2内の放電を検出する機器とを備えている。
先ず、バルブやポンプなどの供給機器について説明すると、処理液供給路2には、上流側から順に、第1のバルブV1と、レギュレータ31と、圧力検出部30と、が設けられている。第1のバルブV1は、処理液供給源側から処理液供給装置に処理液を供給するためのバルブであり、第1のバルブV1の上流側にはベント用のバルブV2を備えた分岐路10が接続されている。レギュレータ31は、その上流側の処理液供給路2を通流する処理液の圧力を減圧調整する機器であり、例えばダイヤフラムと、ダイヤフラムと連動するバルブと、を備え、バルブの開度により圧力損失を調整するように構成されている。
レギュレータ31の下流側において、処理液供給路2は例えば2本の供給路201、202に分岐しており、一方の供給路201には第1のポンプユニット32、他方の供給路202には第2のポンプユニット33が夫々設けられている。第1のポンプユニット32は、例えばダイヤフラムポンプからなるポンプ320と、処理液をポンプ320に供給するための供給用バルブV31と、ポンプ320から供給路201を介して下流側に処理液を排出するための排出用バルブV41と、を備えている。第2のポンプユニット33は第1のポンプユニット32と同様に構成され、ポンプ330と、供給路202に夫々設けられた供給用バルブV32及び排出用バルブV42と、を備え、供給路201、202は排出用バルブV41、V42の下流側にて合流している。また、ポンプ320、330には、夫々ドレイン用のバルブV51、V52を備えると共に、互いに合流するドレイン路321、331が接続されている。
この例における処理液供給路2は、排出用バルブV42の下流側にて分岐部20を介して例えば2本に分岐しており、分岐された各処理液供給路を第1の流路21、第2の流路22とする。第1の流路21、第2の流路22の下流端には、夫々ノズル11、12が設けられている。これらノズル11、12は液処理モジュール100に搬送されたウエハに例えば同じ種類の処理液を供給するものである。液処理モジュール100は、例えばウエハWを鉛直軸まわりに回転自在に保持するための基板保持部110を備えている。
第1の流路21、第2の流路22には、夫々上流側から順にフィルタ34、流量検出部35、ディスペンスバルブ(液吐出用バルブ)V6が設けられている。ディスペンスバルブV6は、予め設定された液量の処理液を吐出する機能を備えた機器である。フィルタ34は、処理液中に含まれるパーティクルを除去するためのものであり、ベント用のバルブV7を備えたベント路341が接続されている。なお、第1の流路21、第2の流路22には、供給機器が同様に設けられているので、符号を共通化している。
また、処理液供給路2には、第1の流路21及び第2の流路22におけるフィルタ34の下流側の処理液を、夫々第1のポンプユニット32の上流側に戻すための第1の循環路51及び第2の循環路52が設けられている。この例では、第1の循環路51及び第2の循環路52の一端側は、夫々第1のポンプユニット32の下流側、例えば圧力検出部30と第1のポンプユニット32との間に接続される。また、第1の循環路51及び第2の循環路52の他端側は、夫々第1の流路21及び第2の流路22におけるフィルタ34の下流側、例えば流量検出部35とディスペンスバルブV6との間に接続される。これら第1の循環路51及び第2の循環路52には、第1及び第2の循環バルブV81、V82が夫々設けられており、この例において各バルブV1〜V82は、例えばエアオペレートバルブより構成される。
続いて、処理液供給路2内の放電を検出する機器について説明する。先ず、第1のバルブV1の上流側には第1の測定部41が設けられ、第1の流路21及び第2の流路22におけるフィルタ34の下流側、例えば第1の循環路51及び第2の循環路52には、夫々第2の測定部42及び第3の測定部43が設けられている。さらに、例えばディスペンスバルブV6とノズル11、12との間には、夫々第4の測定部44及び第5の測定部45が設けられている。
第1〜第5の測定部41〜45は同様に構成されており、その一例について、第2の測定部42を例にして図2及び図3に示す。図2中6は電極ユニットであり、この電極ユニット6は、電極をなす電極棒61及び接液領域形成部材62を備えている。電極棒61は例えば断面形状が円形の棒状体であり、その上端は例えば円形の平面状に形成されている。
電極棒61の接液部分は、例えばステンレスなどの金属の表面に、メタルコンタミネーションの発生を抑えるために導電性材料をコーティングすることにより構成され、導電性材料は、処理液が金属領域に浸透しないように厚膜例えば300μmの厚さで形成されている。導電性材料としては、ECシリーズ(日本フッソ工業社製)などの導電性または静電気拡散性(≦10Ω)のフッ素樹脂、AC140S(日清紡ケミカル社製)、AC140(日清紡ケミカル社製)などのガラス状カーボン、炭化ケイ素(SiC)などを用いることができる。また電極棒61の接液部分は、例えばステンレスなどの金属の表面を電解研磨処理したものであってもよい。
接液領域形成部材62は流路部材の途中部分をなすものであって、例えば処理液供給路2に着脱自在に設けられ、例えば処理液供給路2を形成する流路部材と同じ絶縁性の材料により構成される。接液領域形成部材62は、電極棒61を保持すると共に、電極棒61と処理液との接液領域を形成するものであり、電極棒61は、その一端側が接液領域形成部材62を貫通して当該接液領域形成部材62の流路内に位置し、その他端側が接液領域形成部材62の外に位置するように構成される。
例えば接液領域形成部材62は、処理液供給路2に沿って形成され、処理液が通流する通流部621と、通流部621と例えば一体に構成され、電極棒61を保持する保持部622と、を備えている。保持部622は通流部621の長さ方向の略中央部から通流部621に対して略鉛直に設けられ、上端は電極棒61の挿入口623として形成されている。保持部622は例えばその内面が電極棒61の外面と互いに接触し、電極棒61が保持部622に挿入されたときに、例えば電極棒61の先端部が通流部621を通流する処理液と接触するように構成される。
電極棒61は、例えばネジ式の継ぎ手部611により保持部622に接続され、こうして電極棒61は、この例では処理液供給路2の処理液及び流路部材に接触するように設けられる。このような接液領域形成部材62は、例えばネジ式の継ぎ手部631、632により処理液供給路2に接続され、流路部材の一部として機能する。継手部611、631、632は、例えば処理液供給路2と同じ材質の絶縁性のフッ素樹脂により構成される。
電極棒61の上面には例えば円板状の導電板64が設けられている。導電板64は電極棒61の一部を成すものであって、例えばその中心部が電極棒61の横断面の中心部と揃うように構成され、その上面には例えば円筒形状の支持体65を介して遮蔽用導電体66が設けられている。支持体65は例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などの絶縁部材よりなり、導電板64及び遮蔽用導電体66は例えばSUS316Lなどのステンレス鋼材により構成される。なお遮蔽用導電体66は外部の電場を遮蔽するために接地されている。
遮蔽用導電体66は、電極棒61の側方の周囲を空間を介して覆うように例えば円筒体形状に構成され、その上端は内側に屈曲し、上方から見たときに、その中央部が例えば円形に開口するリング形状の上面部661として形成されている。上面部661の裏面側は支持体65の上端に接続されており、上面部661の中央の開口部662は例えば導電板64と同心円状に形成されている。
後述のように、処理液供給路2に処理液を通流させると、処理液はプラス、流路部材はマイナスに帯電し、これらに接触する電極棒61を介して、これらの電荷による電気力線が電極棒61、導電板64及び遮蔽用導電体66により囲まれた領域内にて収束する。
図2中7は表面電位測定部7であり、測定対象の被測定物との間の静電容量に対応した電圧を誘起し、測定電極を周期的に振動させることで交流変調した信号を取り出し、この信号から表面電位を把握するように構成されている。この例における表面電位測定部7は、例えば導電板64と対向する測定電極である測定端71を備え、例えば測定端71が遮蔽用導電体66の上面部661の直近上方において開口部662に向けて水平に伸びるように構成されている。表面電位測定部7としては、例えばオムロン社のZJ−SDなどの表面電位計を用いることができる。
この表面電位測定部7及び開口部662は例えば導電体よりなるカバー体72により囲まれている。カバー体72及び遮蔽用導電体66は、電極棒61と測定端71の周囲を囲むシールド部材を構成するものである。この例のカバー体72にはガス供給孔73が形成され、パージガス供給部74から不活性ガス例えば窒素(N)ガスが供給されて、シールド部材により囲まれている空間がNガスによりパージされるように構成されている。パージガス供給部74は例えば不活性ガスの供給源及び供給路を備えている。
カバー体72内にNガスを供給すると、シールド部材を構成する構造体の隙間からカバー体72内の空気が外部へ押し出されて、その内部雰囲気がNガスにより置換される。これにより測定端71の周囲では酸素(O)濃度が低下するので、着火が抑制され、安全性が確保できる。75は後述する第1のコントローラ81に対して検出信号を送信するための伝送ケーブルである。
こうして表面電位測定部7を設けることにより、処理液及び流路部材の帯電量に対応する電位が、電極棒61の表面電位として測定される。このときの表面電位は処理液の帯電状態と流路部材の帯電状態とを合成した帯電状態に対応するものであり、その測定値は伝送ケーブル75を介して後述する第1のコントローラ81に送信される。帯電量の把握については、処理液の帯電量に対応する電位を検出すれば足りるが、この例では電極棒61が流路部材と密着した構成を採用していることから、処理液及び流路部材の各帯電量の和に対応する電位が電極棒61の表面電位として測定されることになる。
第1の測定部41は、処理液供給源側から処理液供給装置に供給される処理液の帯電状態を把握するために第1のバルブV1の上流側に設けられている。また、第2の測定部42及び第3の測定部43は、夫々第1の流路21及び第2の流路22におけるフィルタ34を通過した後の処理液の帯電状態を把握するために、フィルタ34の下流側における第1の循環路51及び第2の循環路52に夫々設けられている。さらに、第4の測定部44及び第5の測定部45は、ノズル11、12に供給される処理液の帯電状態を把握するために、ノズル11、12の上流側直近に設けられている。
この例においては、図1において一点鎖線にて囲まれた、ディスペンスバルブV6を含み、当該ディスペンスバルブV6の下流側が、液処理モジュール100を備えた処理ブロックB1を成し、ディスペンスバルブV6よりも上流側が、処理液の供給機器を備えた機器ブロックB2を成している。図1及び図4に示すように、機器ブロックB2に設けられた第1〜第3の測定部41〜43の伝送ケーブル75は、例えば共通の第1のコントローラ81に接続され、処理ブロックB1に設けられた第4及び第5の測定部44、45の伝送ケーブル75は、例えば共通の第2のコントローラ82に接続されている。以下では、第1〜第5の測定部41〜45を測定部41〜45、第1及び第2のコントローラ81、82をコントローラ81、82と記載する場合がある。
図4を参照して、第1〜第5の測定部41〜45の制御系について説明する。第1のコントローラ81及び第2のコントローラ82は、対応する測定部41〜45の伝送ケーブル75により夫々接続された微分回路部83と、各微分回路部83の後段に夫々設けられたアナログ/ディジタル変換部(A/D変換部)84と、通信部85と、を備えている。
微分回路部83は、表面電位測定部7により得られた測定電位の微分(時間微分)を行うものである。電位の時間に対する変化量の大きさが電界の強さに対応することから、測定電位を微分することにより、電界の強さが把握できる。測定部41〜45の測定電位(アナログ値)は、コントローラ81、82の微分回路部83において微分され、A/D変換部84においてディジタル値に変換される。こうして得られた微分データは通信部85を介して、制御部9の通信部91に対して送信されるように構成されている。なお、微分回路部83は、測定電位のディジタル値から演算により微分値を求めるものを含む。
制御部9はコンピュータからなり、通信部91と、CPU92と、プログラム格納部93と、メモリ94と、警報出力部をなすアラーム出力部95と、表示部96と、を備えている。プログラム格納部93には、命令が組まれた、例えばソフトウェアからなる各種のプログラムが格納され、例えば後述する判定部をなすプログラム、及び液処理モジュール100における液処理用のプログラムも含まれる。
これらプログラムが制御部9に読み出されることで、制御部9は処理液供給装置及び液処理モジュールの各部に制御信号を出力する。それによって、バルブV1〜V82の開閉や第1及び第2のポンプユニット32、33の駆動、測定電位の微分値の取得、異常判定、ノズル11、12の移動、基板保持部110の駆動などの各動作が制御され、後述する処理が行われるようになっている。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスクまたはメモリーカードなどの記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部に格納される。
判定部は、微分回路部83により得られた微分値が異常であるか否かを判定するものである。この例の判定部は、通信部91を介して取得された、例えば第1〜第5の測定部41〜45にて検出された測定電位の微分値が閾値以内であるかを判定すると共に、閾値を越えた回数をカウントし、この回数が設定回数に達したときに異常であると判定するように構成されている。表示部96は、例えば第1〜第5の測定部41〜45にて検出された測定電位の微分値を表示するものである。また、アラーム出力部95は、判定部により異常であると判定されたときに警報を出力するものであり、例えば、表示部96への表示、アラーム音の発生やアラームランプの点灯などが行われる。測定電位の微分値の閾値及び設定回数については後述する。
続いて、本実施形態の作用について説明する。処理液供給路2には、第1のバルブV1を開くことにより、処理液供給源側から処理液が予め設定された圧力で供給される。先ず、ノズル11、12に処理液を供給する前の処理液の流れについて説明する。ディスペンスバルブV6を閉じた状態で、第1のバルブV1、第1のポンプユニット32の供給用バルブV31を開き、処理液を貯留するように第1のポンプユニット32を作動させて、処理液供給路2及び供給路201を介してポンプ320内に一定量の処理液を貯める。
次いで、例えば第1の循環路51を介して処理液を循環させる。即ち、排出用バルブV41、第1の循環バルブV81、供給用バルブV32を開き、供給用バルブV31を閉じて、処理液を排出するように第1のポンプユニット32を作動させると共に、処理液を貯留するように第2のポンプユニット33を作動させる。これにより、第1のポンプユニット32から分岐部20を介して第1の流路21に供給された処理液は、フィルタ34を介して第1の循環路51を通流していき、供給路202を介して第2のポンプユニット33に貯留される。
続いて、例えば第2の循環路51を介して処理液を通流させる。即ち、排出用バルブV42、第2の循環バルブV82、供給用バルブV31を開き、供給用バルブV32を閉じて、処理液を排出するように第2のポンプユニット33を作動させると共に、処理液を貯留するように第1のポンプユニット32を作動させるこれにより、第2のポンプユニット33から分岐部20を介して第2の流路22に供給された処理液は、フィルタ34を介して第2の循環路52を通流していき、第1のポンプユニット32内に貯留される。こうして、第1及び第2の流路21、22に処理液を供給し、夫々のフィルタ34を介して、第1及び第2の循環路51、52を通流させることにより、処理液内のパーティクルを除去する。
一方、ノズル11、12から処理液を吐出するときには、例えば第1及び第2のポンプユニット32、33の一方に処理液を貯留しておき、当該処理液が貯留されているポンプユニット32、33を処理液を排出するように作動させる。そして、分岐部20により、第1の流路21、第2の流路22の少なくとも一方に処理液を供給し、対応するディスペンスバルブV6を所定時間開く。これにより液処理モジュール100では、ノズル11、12の少なくとも一方からウエハWに対して所定時間処理液の吐出が行われ、液処理が実行される。ノズル11、12から処理液の吐出を停止するときには、ディスペンスバルブV6を閉じる。
続いて、第1〜第5の測定部41〜45の作用について説明するが、先ず、処理液供給路2における処理液のリークの発生原因について記す。処理液供給路2を形成する絶縁性の流路部材はマイナスへ帯電しやすく、例えば酢酸ブチルなどの体積抵抗率が高く、絶縁性が大きい処理液はプラスに帯電しやすい。このため処理液供給路2内に処理液を通流させると、流路部材と処理液との摩擦により静電気が発生し、処理液供給路2において、レギュレータ31やフィルタ34等の高圧損部では電荷が著しく発生する。
そして、多量の電荷を含む処理液が下流側に移動していくと、処理液の流れの滞留部において電界が集中し、プロセス条件によっては微弱な放電(部分放電)が起こる。これにより流路の内表面が劣化すると、この劣化箇所において部分放電が繰り返し発生し、結果的に流路を構成する部材が絶縁破壊してピンホールが形成されるものと推察される。実際にリークが発生した部品を分解観察した結果、処理液の流れの滞留部とピンホールの形成部とは対応しており、流れの滞留部において部分放電が繰り返し発生することが裏付けられる。
本発明者は、処理液供給路2の処理液に電極棒61を接触させ、その表面電位を表面電位測定部7により測定することにより、後述の評価試験からも明らかなように、処理液供給路2を通流する処理液の帯電状態を高い精度で把握できることを確認している。なお、既述のように本実施形態では、電極棒61は、その装着構造により処理液及び流路部材に接触している。
さらに表面電位測定部7による測定電位の微分値が放電信号と対応することを把握している。流路部材のある個所で放電が起こるということは、当該個所で電界が集中しているということであり、当該個所から離れた部位においても前記放電により電位が急激に変化する。このため、測定電位の微分により電界の強さが把握でき、放電(部分放電)を検出できる。
即ち、例えば予め放電が発生するときの測定電位の微分値の大きさを閾値として取得しておくことにより、測定電位の微分値が閾値を越えるときに部分放電が発生すると捉えることができる。なお、後述の評価試験から明らかなように、測定電位はプラスとマイナスの間で振動しているため、閾値としてはプラス側の閾値とマイナス側の閾値を設けておく。そして、測定電位の微分値がプラス側の閾値を越えて大きくなる(プラス側に大きくなる)ときに閾値を越えるとし、測定電位の微分値がマイナス側の閾値を越えて小さくなる(マイナス側に大きくなる)ときに閾値を越えるとする。
この例では、微分回路部83により得られた微分値が異常であるか否かを判定する判定部を設け、この判定部により、電極棒61の測定電位の微分値が閾値を越えた回数をカウントし、設定回数に達したときに異常であると判定している。この設定回数は、例えば流路部材の内表面の劣化の程度を予測し、絶縁破壊の発生を抑制するために設定されるものである。例えば部分放電が発生する可能性があるプロセス条件において、予め流路部材を構成する部品毎に耐久試験を行い、部分放電の回数と絶縁破壊が起こるまでの寿命との相関関係を把握することにより設定される。このように測定電位の微分値の閾値や、閾値を越える設定回数は、予め試験によりプロセス毎に取得されるものであり、例えば第1〜第3の測定部41〜45には共通の閾値及び設定回数が用いられる。
具体的には、第1〜第5の測定部41〜45では、処理液が通流しているときには、常時、第1及び第2のコントローラ81、82において処理液の測定電位の微分値を取得し、所定時間毎にそのデータを制御部9に通信する。測定電位のサンプリング周期は例えば20msである。そして、制御部9の判定部では、図5のフローチャートに示すように、例えばステップS1においてカウント数nを0として測定電位の微分値を読み込み(ステップS2)、この微分値が閾値を越えているか判定する(ステップS3)。
閾値を越えていなければステップS2に進み、再び測定電位の微分値の読み込みを行う。一方、閾値を越えていればステップS4において、カウント数nに1を足し(n=n+1)、ステップS5において、nが設定回数に達したか否かを判定する。そして、設定回数に達していなければステップS2に進み、再び測定電位の微分値の読み込みを行う。一方、設定回数に達していればステップS6においてアラーム出力を行い、作業者に異常を報知する。また、アラームランプやアラーム音等のアラーム出力に換えて、表示部96に、異常が発生していることの表示、例えば測定電位の微分値が閾値を越えた回数が設定回数に達しているというコメントなどを表示するようにしてもよい。
例えば第1の測定部41では、処理液供給源(工場)側から、電荷が多く含まれた処理液が供給され、測定電位の変動が大きい場合にアラームを出力する。この場合には、例えば処理液供給源側で処理液の電荷を適正範囲に抑えるための対策などが採られる。処理液の体積抵抗率は製造時期などによりばらつきがあり、電荷が多く含まれる処理液が供給されると、図1に記載した処理液供給路2を構成する流路部材や、ポンプユニット、フィルタ、バルブ等の部品が全て劣化するおそれがあることから、第1の測定部41において、処理液の帯電状態の監視を行っている。
また、処理液供給源から供給される処理液の帯電量が正常であっても、フィルタ34を介して処理液を循環させることにより処理液の電荷が多くなり、レギュレータ31や第1及び第2のポンプユニット32、33の通過によっても、処理液の電荷が多くなる。こうして、第2の測定部42及び第3の測定部43では、フィルタ34通過後の処理液の帯電状態の監視を行い、測定電位の変動が大きい場合に、アラームを出力する。さらに、第4の測定部44及び第5の測定部45は、ノズル11、12の近傍に設けられているので、ウエハWに供給する処理液の電荷が多く、測定電位の変動が大きい場合にアラームを出力する。
第2〜第5の測定部42〜45においてアラームが出力されたときには、図1における圧力検出部30の下流側の処理液供給路(流路部材)2に設けられた部品、例えば第1及び第2のポンプユニット32、33、バルブV31、V32、V41、V42、ディスペンスバルブV6等の各種バルブ、フィルタ34や配管などの内表面が劣化するおそれがある。このため、例えば処理液の流量や第1及び第2のポンプユニット32、33による送液時の圧力などを調整したり、処理液流路2に設けられた部品等の点検作業や、新たなアース箇所の形成などの、処理液供給路2の絶縁破壊を未然に防止する対策を講じる。
上述の実施形態によれば、絶縁性の流路部材により形成された処理液供給路2を介して処理液をウエハWに供給するにあたり、処理液に接触する電極棒61の表面電位を測定し、この測定電位の微分値を取得している。測定電位の微分値は電界の強さに対応することから、処理液供給路2内における放電(部分放電)の強度を検出することができる。従って、流路部材の内表面の劣化の程度を予測することができ、例えば流路部材からの液漏れなどの現象に至る前に対処できる。
例えば予め放電が発生するときの測定電位の微分値の大きさを把握することにより、処理液供給路2内において、部分放電が発生するか否かの予測や、部分放電の発生の検出などを行うことができる。また、予め処理液供給路2に設けられる部品の耐久試験を行い、絶縁破壊を起こすまでの放電の大きさや放電回数を把握して測定電位の微分値のデータに反映させることにより、部品の内表面の劣化の程度の把握や、部品の寿命の予測を行うことができる。
また、判定部を設け、測定電位の微分値が異常であるか否かを判定し、異常であると判定されたときに警報を出力することにより、処理液供給路2の帯電状態の異常を早期に検知することができる。このため、処理液供給路2の内表面の劣化が進行する前に作業者が適切な対応をとれるため、処理液供給装置において、処理液の供給を滞りなく行うことができる。
また、第1〜第5の測定部41〜45は電極棒61を含む電極ユニット6と、表面電位測定部7と、微分回路部83と、を設けるという簡易な構成であるので、処理液供給路2のどの部位にも設置しやすく、処理液供給装置に容易に組み込むことができる。本発明者は、プロセス条件が同じ場合であっても、処理液自体の帯電性のばらつきや、処理液の供給サイクルなどの装置の稼働状態が異なると、部分放電の発生の有無や、部分放電を発生する場合の頻度が異なることを知得している。このため、処理液供給装置毎に処理液の帯電状態を把握する要請があり、本発明の測定部のように簡単に組み込むことができる構成は有効である。
さらにまた、測定部41〜45は処理液供給路2に着脱自在に設けられているので、処理液供給路2のどの部位に対しても簡単に装着でき、当該部位における帯電状態を高い精度で把握できる。このように、処理液供給路2の複数個所で帯電状態を把握できるので、放電が発生しやすい部位の特定なども容易に行うことができる。また、シールド部材により、電極棒61及び表面電位測定部7の測定端71の周囲を囲んでいるので、外部の電界の影響を遮蔽でき、処理液の帯電状態を精度よく検出できる。また、シールド部材の内部に窒素ガスを導入してパージすることができるので、既述のように安全性を確保することができる。
一般的な放電の検出方法としては、超音波や電磁波を観測する手法が知られているが、検出装置が大掛かりとなり、処理液供給装置に簡易に組み込むことができない。また、例えば処理液供給路2の外側に導線よりなるアンテナを設け、このアンテナにより放電時に発生する電磁波を検出する手法も考えられる。この手法では、例えば放電がないときの信号レベルを把握し、この信号レベルよりも設定されたレベル以上大きい信号を放電信号と認識するものである。しかしながら、電磁波の検出では、アンテナが他の部位の放電を拾うおそれがあり、測定部位の放電のみを切り分けて精度よく検出することは難しい。
以上においては、電極の構成は上述の実施形態に限らず、処理液と接触する構成であればよく、表面電位測定部は、電極よりなる導電体の表面電位を測定するものであれば、上述の構成には限らない。また、判定部は、測定電位の微分値が閾値を越えたときに、異常であると判定するように構成してもよい。さらにまた、上述の処理液供給路2は、少なくとも電極の表面電位(測定電位)の測定を行う表面電位測定部と、測定電位の微分を行う微分回路部を備える構成であればよく、測定電位の微分値が異常であるか否かは、作業者が表示部に表示されたデータを目視して判定してもよい。さらにまた、表面電位の測定を行う測定部の設置個所及び個数は上述の例には限らない。本発明は、上述に説明した現像液を供給する処理液供給装置に限定されず、例えばレジストや反射防止膜用の薬液を供給する装置、洗浄液を供給する装置や、絶縁膜の前駆物質を含む薬液を供給する装置にも適用できる。
(評価試験)
図6に示すテスト流路を用いて評価試験を行った。このテスト流路は、第1のポンプP1と第2のポンプP2を備えると共に、これら第1及び第2のポンプP1、P2の下流側に、流量検出部Mと、フィルタFと、バルブVと、測定部4と、を備えたものである。測定部4は上述の第1〜第5の測定部41〜45と同様に構成されている。そして、処理液を、第1のポンプユニットP1→フィルタF→測定部4→第2のポンプユニットP2→フィルタF→測定部4→第1のポンプユニットP1のルートで循環させて、電極棒61の表面電位を測定し、この測定電位の微分値(時間微分)を取得した。処理液としては酢酸ブチル(体積抵抗率:3.4×1011Ω・cm)を用い、処理液の流速はmax2000ml/min、ポンプサイクルは15秒×40回、サンプリング周期は20msとした。
また、静電気放電(ESD:Electro-Static Discharge)を検出する検出装置300を設け、放電信号を検出した。この検出装置300は、例えば同軸ケーブルの先端部のシールドを剥がし、当該先端部を巻回してなるアンテナと、検出部と、を備え、アンテナは、バルブVの外側に貼付した。検出部としてはキーエンス社製のNR600を用い、サンプリング周期は20μsとして、放電による電磁波を検出した。さらに、測定部4の近傍において、テスト流路を構成する配管の外側に表面電位測定部7のみを配置して、配管の表面電位を測定した。
この結果を図7に夫々示す。図中横軸は時間、左縦軸は表面電位測定部7にて測定される表面電位(Surface potential)、右縦軸は検出装置300にて得られる放電信号(ESD Signal:ESD信号)である。図7においては、縦軸中央にて電極棒61の表面電位(測定電位)、縦軸上側にて配管の表面電位、縦軸下側にて検出装置300のESD信号を夫々示している。検出装置300では、例えば放電がないときは、波高値±0.1V未満程度の交流信号であり、放電があるときは、±0.2V以上のスパイク性の信号が重なって観測される。このスパイク性の信号はサンプリング周期の速いオシロスコープを用いると、ピーク幅がnsオーダーの減衰振動波として観測されるもので、サンプリング周期20μsでは、確率的に捕らえたものであると考えられる。ここでは、例えば放電がないときの信号レベルを0として、これよりも設定されたレベル以上大きい信号と、小さい(マイナス側に大きい)信号を放電信号と認識としており、マイナスのESD信号のみを示している。図8は、図7の180秒〜300秒までの2分間における電極棒61の測定電位とESD信号を夫々示す拡大図である。
図9は、図8に示す電極棒61の測定電位と、測定電位の微分値を夫々示すものである。図9中横軸は時間、左縦軸は電極棒61の表面電位の指標である電荷量(electrical charge)、右縦軸は測定電位の微分値(Differential calculus level)である。図9においては、縦軸上側にて電極棒61の測定電位、縦軸下側にて測定電位の微分値を夫々示している。
この結果、図7から、電極棒61の測定電位データから、処理液供給路2内の測定部位において、処理液はプラス側とマイナス側への帯電を繰り返しており、その振幅(変動)が大きいことが認められた。また、配管の表面電位データに比べて細かい波形が得られたことから、感度よく処理液の帯電を測定できることが理解される。
さらに、図9から、測定電位の変曲点において微分値が大きくなり、測定電位の微分値は電界の強さに対応することが認められた。これにより、測定電位からは放電が検出できないが、測定電位の微分値に基づいて放電が検出できること、また、電界の強さは放電の強さに対応することから、放電の強度が検出できることが理解される。また、サンプリング周期は電磁波の検出装置300よりも長いためデータ量が少ないが、放電イベントの回数を同等程度に検出できることが認められた。
W 半導体ウエハ
100 液処理モジュール
11、12 ノズル
2 処理液供給路
61 電極棒
7 表面電位測定部
71 測定端
81 第1のコントローラ
82 第2のコントローラ
9 制御部

Claims (9)

  1. ノズルから基板に対して処理液を供給する処理液供給装置において、
    前記ノズルに処理液を供給するための処理液供給路を形成する絶縁性の流路部材と、
    前記処理液供給路の処理液に接触した電極と、
    前記電極の表面電位を測定するための表面電位測定部と、
    前記表面電位測定部により測定された測定電位を微分する微分回路部と、を備えたことを特徴とする処理液供給装置。
  2. 前記微分回路部により得られた測定電位の微分値が異常であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により異常であると判定されたときに警報を出力する警報出力部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の処理液供給装置。
  3. 前記判定部は、前記微分値が閾値を越えた回数が設定回数に達した時に異常であると判定するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の処理液供給装置。
  4. 前記流路部材の途中部分が当該流路部材における途中部分以外の部位に対して着脱自在に設けられ、
    前記電極は、一端側が前記途中部分を貫通して当該途中部分の流路内に位置し、他端側が当該途中部分の外に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
  5. 前記電極及び前記表面電位測定部の測定端の周囲は、シールド部材により囲まれていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
  6. 前記シールド部材により囲まれている空間を不活性ガスによりパージするためのパージガス供給部が設けられていることを特徴とする請求項5記載の処理液供給装置
  7. 絶縁性の流路部材により形成される処理液供給路からノズルを介して基板に対して処理液を供給する処理液供給装置の運用方法において、
    前記処理液供給路の処理液に接触した電極の表面電位を測定する工程と、
    前記工程にて測定された測定電位を微分する工程と、
    前記測定電位の微分値が異常であるか否かを判定する工程と、を含むことを特徴とする処理液供給装置の運用方法。
  8. 前記判定する工程により異常であると判定されたときに警報を出力することを特徴とする請求項7記載の処理液供給装置の運用方法。
  9. ノズルから基板に対して処理液を供給する処理液供給装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項7または8に記載の処理液供給装置の運用方法を実行するためのステップ群を備えていることを特徴とする記憶媒体。
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