JP2018036567A - ウエーハ加工用フォトマスクの製造方法 - Google Patents

ウエーハ加工用フォトマスクの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フォトマスクを安価で容易に製造できるウエーハ加工用フォトマスクの製造方法を提供すること。【解決手段】ウエーハ加工用フォトマスクの製造方法は、加工すべきウエーハ以上の大きさを有し光を透過する透光板と、加工すべきウエーハと同等以上の大きさを有し光を遮断する遮光板と、を準備する準備工程ST1と、遮光板に対して吸収性を有する波長のレーザー光を照射して、光を透過すべき領域の遮光板の表面側から裏面には至らない深さの凹部を形成する凹部形成工程ST2と、凹部が形成された遮光板の表面に光を透過する接着剤を介在させて透光板を貼り付けて一体化する一体化工程ST3と、一体化工程ST3を実施した後、透光板側を保持し、遮光板の裏面を研削して、凹部を裏面側に露出させる研削工程ST4とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ウエーハをプラズマエッチングによりデバイスに分割する際に用いられるウエーハ加工用フォトマスクの製造方法に関する。
IC(Integrated Circuit)、LSI(Large-Scale Integration)等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画されて表面に形成された半導体ウエーハは、裏面が研削されて所定の厚みに加工された後、ダイシング装置、レーザー加工装置によって個々のデバイスに分割され、分割されたデバイスは携帯電話、パソコン等の各種電子機器に広く利用されている。
しかし、ダイシング装置によるダイシング時には、高速回転する切削ブレードがウエーハの分割予定ラインに切り込むため、切削ブレードの破砕力に起因してデバイスに欠けが生じ、デバイスの抗折強度を低下させるという問題がある。
また、切削ブレードによるダイシングは、切削ブレードを各分割予定ラインに精密に位置を合わせた上で、各分割予定ラインを一本一本切削していく必要があり、非効率的である。特に、デバイスのサイズが小さく切削する分割予定ラインの数が多い場合は、全ての分割予定ラインを切削するのに相当の時間を有し、生産性が低下するという問題がある。
そこで、デバイスの抗折強度を向上させるため、或いは生産性を向上させるために、ウエーハの分割予定ラインをプラズマエッチングして個々のデバイスに分割する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、プラズマエッチングの際に用いられるマスクの製造方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−114825号公報 特開昭62−229151号公報
しかし、特許文献1に開示されているように、分割予定ラインをプラズマエッチングしてウエーハを個々のデバイスに分割するには、フォトマスクが必要であり、従来のフォトマスクは高額でコスト高になるという問題がある。
従来のフォトマスクの製造方法は、特許文献2に開示されているように、ガラス板の表面にクロム等の遮光膜を被覆する工程、遮光膜の上面にフォトレジスト膜を被覆する工程、フォトレジスト膜に対して遮光したい領域と透光したい領域に選択的に光又は電子ビームを照射してパターンを描画する工程、フォトレジスト膜を現像してフォトレジスト膜を部分的に除去する工程、エッチングによって遮光膜を部分的に除去する工程を含んでおり、製造工程が複雑でフォトマスクが高額になるという問題がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フォトマスクを安価で容易に製造できるウエーハ加工用フォトマスクの製造方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハ加工用フォトマスクの製造方法は、ウエーハ加工用フォトマスクの製造方法であって、加工すべきウエーハ以上の大きさを有し光を透過する透光板と、加工すべきウエーハと同等以上の大きさを有し光を遮断する遮光板と、を準備する準備工程と、遮光板に対して吸収性を有する波長のレーザー光を照射して、光を透過すべき領域の該遮光板の表面側から裏面には至らない深さの凹部を形成する凹部形成工程と、該凹部が形成された該遮光板の表面に光を透過する接着剤を介在させて該透光板を貼り付けて一体化する一体化工程と、該一体化工程を実施した後、該透光板側を保持し、該遮光板の裏面を研削して、該凹部を裏面側に露出させる研削工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のウエーハ加工用フォトマスクの製造方法は、加工するウエーハ以上の大きさを有し光を透過する板状体の表面に光を遮断する遮光膜を被覆した遮光板を準備する準備工程と、該遮光膜に対して吸収性を有する波長のレーザー光を照射して、光を透過すべき領域の該遮光板の表面に、該遮光膜が除去され且つ該板状体の裏面には至らない深さの凹部を形成する凹部形成工程と、透明な樹脂を該遮光板の該表面に供給し、該表面を平坦に被覆するとともに該凹部に該樹脂を埋設する樹脂埋設工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のウエーハ加工用フォトマスクの製造方法は、光を透過する透光板を準備する準備工程と、加工するウエーハ以上の大きさを有し光を遮断すべき領域の透光板の表面に、該透光板に対して吸収性を有する波長のレーザー光を照射して凹部を形成する凹部形成工程と、該凹部に遮光性を有する遮光材を埋設する遮光材埋設工程と、を備えることを特徴とする。
該遮光材埋設工程では、該凹部が形成された該透光板の表面全体に該遮光材を被覆して該凹部に該遮光材を埋設した後、該凹部以外の表面を被覆した該遮光材を除去してもよい。
本発明によれば、レーザー光を照射して凹部を形成するので、レジスト膜の被覆、レジスト膜のパターン描画、遮光膜のエッチングといった工程を経る必要がなく簡単な工程で、フォトマスクを製造することができ、フォトマスクを安価で容易に製造できる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの加工対象のウエーハを示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクを示す斜視図である。 図3は、図2中のIII−III線に沿う断面図である。 図4は、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の流れを示すフローチャートである。 図5は、図4に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の準備工程を示す断面図である。 図6は、図4に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の凹部形成工程を示す断面図である。 図7は、図4に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の凹部形成工程の遮光板の平面図である。 図8は、図4に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の一体化工程を示す断面図である。 図9は、図4に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の研削工程の断面図である。 図10は、図3に示されたウエーハ加工用フォトマスクを用いたウエーハの保護膜の形成方法のレジスト塗布工程を示す断面図である。 図11は、図3に示されたウエーハ加工用フォトマスクを用いたウエーハの保護膜の形成方法の露光工程を示す断面図である。 図12は、図3に示されたウエーハ加工用フォトマスクを用いて保護膜が形成されたウエーハの断面図である。 図13は、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの加工対象の他の例のウエーハの一部の平面図である。 図14は、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの加工対象の更に他の例のウエーハの一部の平面図である。 図15は、実施形態2に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の流れを示すフローチャートである。 図16は、図15に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の準備工程を示す断面図である。 図17は、図15に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の凹部形成工程を示す断面図である。 図18は、図15に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の凹部形成工程後の遮光板を示す断面図である。 図19は、図15に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の樹脂埋設工程後のフォトマスクを示す断面図である。 図20は、実施形態3に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の流れを示すフローチャートである。 図21は、図20に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の準備工程を示す断面図である。 図22は、図20に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の凹部形成工程を示す断面図である。 図23は、図20に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の遮光材埋設工程を示す断面図である。 図24は、図20に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の遮光材埋設工程後のフォトマスクを示す断面図である。 図25は、図24に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の遮光材埋設工程の変形例を示す断面図である。 図26は、実施形態1の変形例に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法により製造されたウエーハ加工用フォトマスクの断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法を図面を参照して説明する。図1は、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの加工対象のウエーハを示す斜視図である。図2は、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクを示す斜視図である。図3は、図2中のIII−III線に沿う断面図である。
実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法は、図1に示すウエーハWを加工する際に用いられる図2及び図3にウエーハ加工用フォトマスク1を製造する方法である。図1に示すウエーハWは、実施形態1ではシリコン、サファイア、ガリウムヒ素などを基板Sとする円板状の半導体ウエーハや光ウエーハである。ウエーハWは、図1に示すように、表面WSの交差(実施形態1では、直交)する複数の分割予定ラインLによって区画された基板S上の各領域にそれぞれデバイスDが形成されている。実施形態1に係るウエーハWは、分割予定ラインLの幅が数十μm程度以下で、かつその表面WSに一辺0.1mm以上かつ20mm以下の大きさの矩形状デバイスDを含み、プラズマエッチングによりデバイスDに分割されるのが好適なものである。また、実施形態1に係るウエーハWの厚さは、30μm以上で且つ300μm以下である。また、実施形態1において、ウエーハWのデバイスDは、平面形状が四角形に形成され、大きさが互いに等しいが、本発明はこれに限らず、ウエーハWの表面WSに種々の大きさのデバイスDが形成されても良く、平面形状が四角形以外の異形状のデバイスDでも良い。
ウエーハ加工用フォトマスク1は、ウエーハWにプラズマエッチングを施して、プラズマエッチングによりウエーハWを個々のデバイスDに分割する加工に用いられる保護膜P(図12に示す)をウエーハW上に形成するものである。保護膜Pは、レジストR(図10及び図11に示す)により構成される。
ウエーハ加工用フォトマスク1は、図2及び図3に示すように、透光板2と、透光板2に重ねられて固定された遮光板3とを備える。透光板2は、レジストRを露光する際にレジストRに照射される光を透過するものである。透光板2は、加工すべきウエーハW以上の大きさを有している。実施形態1において、透光板2は、ウエーハWと同じ大きさの円盤状に形成されている。また、実施形態1において、透光板2は、石英ガラスにより構成されている。
遮光板3は、保護膜Pを構成するレジストRを露光する際にレジストRに照射される光を遮断するものである。遮光板3は、加工すべきウエーハWと同等以上の大きさを有している。実施形態1において、遮光板3は、ウエーハWと同じ大きさの円盤状に形成されている。また、実施形態1において、遮光板3は、円板状のシリコンである。
また、遮光板3は、ウエーハWの表面WSに塗布されたレジストRを露光する際にレジストRに照射される光を透過する光透過部3aを設けている。実施形態1において、光透過部3aは、レジストRが塗布されたウエーハWにウエーハ加工用フォトマスク1が重ねられた際に、デバイスDと重なる位置に設けられている。実施形態1において、光透過部3aは、デバイスDと同じ平面形状でかつ同じ大きさに形成されている。
光透過部3aは、遮光板3を貫通した貫通孔3bと、貫通孔3b内に埋設された光学接着剤3cにより構成されている。光学接着剤3cは、レジストRを露光する際にレジストRに照射される光を透過する接着剤であり、透光板2と屈折率が略等しいものである。なお、屈折率が略等しいとは、デバイスD上の所望の位置に保護膜Pを形成することができる程度に屈折率が異なることを含んでいる。光学接着剤3cは、紫外線を照射することにより硬化するものを使用するとよい。
次に、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法を図面を参照して説明する。図4は、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の流れを示すフローチャートである。図5は、図4に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の準備工程を示す断面図である。図6は、図4に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の凹部形成工程を示す断面図である。図7は、図4に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の凹部形成工程の遮光板の平面図である。図8は、図4に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の一体化工程を示す断面図である。図9は、図4に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の研削工程の断面図である。
実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法(以下、単に製造方法と記す)は、図2に示すウエーハ加工用フォトマスク1(以下、単にフォトマスクと記す)を製造する方法である。
製造方法は、図4に示すように、準備工程ST1と、凹部形成工程ST2と、一体化工程ST3と、研削工程ST4とを備える。
準備工程ST1は、図5に示すように、透光板2と、光透過部3aが形成されていない遮光板3とを準備する工程である。遮光板3の厚さは、700μmである。
凹部形成工程ST2は、遮光板3に対して吸収性を有する波長のレーザー光LRを照射して、光を透過すべき領域の遮光板3の表面3e側から表面3eの裏側の裏面3fに至らない深さの凹部3dを形成する工程である。凹部形成工程ST2は、遮光板3の裏面3fをレーザ加工機100のチャックテーブル101に吸引保持し、フォトマスク1がウエーハWに重ねられる際に、遮光板3の光を透過すべき領域であるデバイスDに重なる図7に示す領域RDにレーザ照射ユニット102からレーザー光LRを照射して、遮光板3にアブレーション加工を施す。実施形態1において、凹部形成工程ST2は、レーザ加工機100のチャックテーブル101とレーザ照射ユニット102とを加工送り方向Xと割り出し送り方向Yとに沿って相対的に移動させて、各デバイスDに重なる領域RDに、図7に示すように、レーザー光LRを照射する。実施形態1において、凹部形成工程ST2は、遮光板3に波長が355nmのレーザー光LRを照射して、アブレーション加工を施し、デバイスDに重なる領域RDに凹部3dを形成する。
一体化工程ST3は、凹部3dが形成された遮光板3の表面3eにレジストRを露光する際にレジストRに照射される光を透過する接着剤である光学接着剤3cを介在させて透光板2を貼り付けて一体化する工程である。実施形態1において、一体化工程ST3は、例えば、特開2010−155298号公報に記載された樹脂被覆装置を用いて、透光板2を遮光板3に貼り合わせて、透光板2と遮光板3とを一体化する。一体化工程ST3は、光学接着剤3cを凹部3dが形成された遮光板3の表面3eの中央部に供給し、前記樹脂被覆装置を用いて、透光板2を光学接着剤3cを介して遮光板3の上に位置決めして配置し、透光板2を遮光板3に向けて押圧して光学接着剤3cを押し広げることにより、光学接着剤3cを凹部3dに充填して、遮光板3と透光板2とを一体化する。一体化工程ST3は、光学接着剤3cを硬化させる。
研削工程ST4は、一体化工程ST3を実施した後、透光板2側を保持し、遮光板3の裏面3fを研削して、凹部3dを裏面3f側に露出させる工程である。研削工程ST4は、透光板2側を研削装置200のチャックテーブル201に吸引保持し、遮光板3の裏面3fに研削砥石202を押し当てて、チャックテーブル201と研削砥石202とを軸心回りに回転して、凹部3dが裏面3fに露出するまで、研削砥石202で遮光板3の裏面3fを研削する。凹部3dが裏面3fに露出すると、凹部3dが遮光板3を貫通する貫通孔3bとなって、フォトマスク1の遮光板3に光透過部3aが形成される。研削工程ST4は、研削砥石202による研削後、算術表面粗さRaが10nmになるまで、裏面3fに研磨又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)を施す。こうして、フォトマスク1が得られる。
次に、実施形態1に係る製造方法により製造されたフォトマスク1を用いたウエーハWの保護膜Pの形成方法を図面を参照して説明する。図10は、図3に示されたウエーハ加工用フォトマスクを用いたウエーハの保護膜の形成方法のレジスト塗布工程を示す断面図である。図11は、図3に示されたウエーハ加工用フォトマスクを用いたウエーハの保護膜の形成方法の露光工程を示す断面図である。図12は、図3に示されたウエーハ加工用フォトマスクを用いて保護膜が形成されたウエーハの断面図である。
実施形態1に係る製造方法により製造されたフォトマスク1を用いたウエーハWの保護膜Pの形成方法は、図10に示すレジスト塗布工程と、図11に示す露光工程とを備える。レジスト塗布工程は、ウエーハWの表面WSの裏側の裏面WRをスピンナ301に保持し、スピンナ301によりウエーハWを軸心回りに回転させながらウエーハWの表面WSにレジストRを供給して、図10に示すように、ウエーハWの表面WSにレジストRを薄膜状に塗布する。実施形態1のレジストRは、露光された部分がウエーハWの表面WSに残る所謂ネガ型のレジストである。
露光工程は、ウエーハWの表面WSに遮光板3が対向し、かつデバイスDに光透過部3aが対向した状態で、ウエーハWとフォトマスク1とを位置決めする。露光工程は、フォトマスク1越しにウエーハWに塗布されたレジストRに光を照射し、露光する。すると、光透過部3aがデバイスDと対向しているので、光がレジストRのデバイスDに重なる部分のみに照射される。レジストRが現像されると、図12に示すように、デバイスD上のみにレジストRにより構成された保護膜Pが残ることとなる。図12に示すように、デバイスDが保護膜Pにより被覆されたウエーハWは、プラズマエッチングにより分割予定ラインLの基板Sが切断されて、個々のデバイスDに分割される。
実施形態1に係る製造方法は、レーザー光LRを遮光板3に照射して光透過部3aを構成する凹部3dを形成するので、レジスト膜の被覆、レジスト膜のパターン描画、遮光膜のエッチングといった工程を経る必要がなく簡単な工程でフォトマスク1を製造することができ、フォトマスク1を安価で容易に製造できる。また、実施形態1に係る製造方法は、レーザー光LRを遮光板3に照射して光透過部3aを構成する凹部3dを形成するので、種々の大きさのデバイスDが形成されたウエーハWの加工にも用いることができるフォトマスク1を容易に製造することができる。
また、実施形態1に係る製造方法は、レーザー光LRを遮光板3に照射して光透過部3aを構成する凹部3dを形成するので、一端から他端まで連続した一直線とならないストリートである分割予定ラインLが設定された被加工物である図13及び図14に例示するウエーハW´,W´´の分割に用いることができるフォトマスク1を容易に製造することができる。要するに、実施形態1に係る製造方法は、レーザー光LRを遮光板3に照射して光透過部3aを構成する凹部3dを形成するので、一直線状の凹部(一直線状の溝)とは異なる平面形状に凹部3dを形成することができる。
なお、一端から他端まで連続した一直線とならないストリートである分割予定ラインLが設定された被加工物であるウエーハW´には、図13に例示するように、平面形状が四角形でかつ大きさが異なるデバイスD´が形成されたものが含まれる。図13に示されたウエーハW´は、例えば、研究用又は試作時に用いられる。また、一端から他端まで連続した一直線とならないストリートである分割予定ラインLが設定された被加工物であるウエーハW´は、分割予定ラインLが一直線とならないように、大きさが等しいデバイスDが配置されたものも含まれる。
なお、一端から他端まで連続した一直線とならないストリートである分割予定ラインLが設定された被加工物であるウエーハW´´は、図14に例示するように、平面形状が四角形以外の異形状であるデバイスD´´が形成されたものが含まれる。図14に示されたウエーハW´´は、例えば、デバイスD´´の平面形状がハニカム形状(六角形)に形成されている。また、異形状のデバイスD´´の平面形状は、ハニカム形状に限らず、例えば、円形等の種々の形状でも良い。なお、図13は、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの加工対象の他の例のウエーハの一部の平面図である。図14は、実施形態1に係るウエーハ加工用フォトマスクの加工対象の更に他の例のウエーハの一部の平面図である。
また、実施形態1に係る製造方法により製造されたフォトマスク1は、光透過部3aを構成する凹部3dが遮光板3にレーザー光LRが照射されて構成されているので、凹部3dがウエーハWのデバイスDに対応した形状、即ちデバイスDと同等の形状に形成することができる。このために、フォトマスク1は、ウエーハWにレジストRを形成する際に、露光された部分がウエーハWの表面WSから除去されるポジ型のレジストよりも安価なネガ型のレジストRを用いて、デバイスD上に保護膜Pを形成することができるので、ウエーハWの加工及びデバイスDの製造に係るコストを低減することができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法を図面を参照して説明する。図15は、実施形態2に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の流れを示すフローチャートである。図16は、図15に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の準備工程を示す断面図である。図17は、図15に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の凹部形成工程を示す断面図である。図18は、図15に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の凹部形成工程後の遮光板を示す断面図である。図19は、図15に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の樹脂埋設工程後のフォトマスクを示す断面図である。なお、実施形態2において、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
実施形態2に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法(以下、単に製造方法と記す)は、図19に示すウエーハ加工用フォトマスク1−2(以下、単にフォトマスクと記す)を製造する方法である。製造方法は、図15に示すように、準備工程ST11と、凹部形成工程ST12と、樹脂埋設工程ST13とを備える。
準備工程ST11は、図16に示すように、加工するウエーハW以上の大きさを有し、保護膜Pを構成するレジストRを露光する際にレジストRに照射される光を透過する板状体21の表面21aに光を遮断する遮光膜22を被覆した遮光板20を準備する工程である。実施形態1において、遮光板20は、ウエーハWと同じ大きさの円盤状に形成されている。遮光板20は、石英ガラスにより構成された板状体21の表面21aに膜厚が30nm程度の遮光膜22がスパッタリングにより成膜される。遮光膜22は、CrO(酸化クロム)、Cr(クロム)又はCrO多層膜により構成される。
凹部形成工程ST12は、遮光膜22に対して吸収性を有する波長のレーザー光LRを照射して、光を透過すべき領域の遮光板20の表面に、遮光膜22が除去され且つ板状体21の表面21aの裏側の裏面21bに至らない深さの凹部21cを形成する工程である。凹部形成工程ST12は、図17に示すように、遮光板20の板状体21の裏面21bをレーザ加工機100のチャックテーブル101に吸引保持し、フォトマスク1−2がウエーハWに重ねられる際に、遮光板20の光を透過すべき領域であるデバイスDに重なる領域RDにレーザ照射ユニット102からレーザー光LRを照射して、遮光板20にアブレーション加工を施す。実施形態2において、凹部形成工程ST12は、レーザ加工機100のチャックテーブル101とレーザ照射ユニット102とを加工送り方向Xと割り出し送り方向Yとに沿って相対的に移動させて、各デバイスDに重なる領域RDに、図17に示すように、レーザー光LRを照射する。実施形態1において、凹部形成工程ST12は、遮光板20に波長が10μmのレーザー光LRを照射して、アブレーション加工を施し、図18に示すように、デバイスDに重なる領域RDに凹部21cを形成する。実施形態1は、レーザー光LRとして、例えば、CO(二酸化炭素)レーザーを用いることができる。なお、凹部21cの底面には、細かな凹凸が形成されている。
樹脂埋設工程ST13は、透明な樹脂である光学接着剤23cを遮光板20の表面に供給し、表面を平坦に被覆するとともに凹部21cに光学接着剤23cを埋設する工程である。光学接着剤23cは、レジストRを露光する光を透光し、かつ屈折率が板状体21と略等しいものである。このために、光学接着剤23cは、凹部21c内に埋設されると、凹部21cの底面での光の散乱を抑制する。樹脂埋設工程ST13は、遮光板20の板状体21の裏面21bを保持した状態で、光学接着剤23cを遮光板20の表面に供給して、遮光板20の表面を光学接着剤23cで被覆し、凹部21cに光学接着剤23cを埋設する。樹脂埋設工程ST13は、光学接着剤23cを硬化させた後、算術表面粗さRaが10nmになるまで、光学接着剤23cの表面に研削、研磨、CMP研磨を施して、図19に示すフォトマスク1−2を得る。実施形態2に係る製造方法により製造されたフォトマスク1−2は、実施形態1と同様に、デバイスDに対応する、即ちレジストRを露光する際にデバイスDに対向する光透過部23が設けられる。光透過部23は、板状体21と、凹部21c内に埋設された光学接着剤23cにより構成される。フォトマスク1−2は、光透過部23のみが光を通す。
実施形態2に係る製造方法により製造されたフォトマスク1−2は、保護膜Pを形成する際に、ネガ型のレジストRが塗布されたウエーハWの表面WSに光学接着剤23cの表面が対向し、実施形態1と同様に、デバイスDに光透過部23が対向して位置決めされる。フォトマスク1−2は、デバイスD上のレジストRに光を照射させて、デバイスD上に保護膜Pを形成する。
実施形態2に係る製造方法は、レーザー光LRを遮光板20に照射して光透過部23を構成する凹部21cを形成するので、レジスト膜の被覆、レジスト膜のパターン描画、遮光膜のエッチングといった工程を経る必要がなく、フォトマスク1−2を安価で容易に製造でき、種々の大きさのデバイスDが形成されたウエーハWの加工にも用いるフォトマスク1−2を容易に製造することができる。また、実施形態2に係る製造方法は、レーザー光LRを遮光板20に照射して光透過部23を構成する凹部21cを形成するので、実施形態1と同様に、一端から他端まで連続した一直線とならない分割予定ラインLが設定されたウエーハW´,W´´の分割に用いることができるフォトマスク1−2を容易に製造することができる。また、実施形態2に係る製造方法により製造されたフォトマスク1−2は、光透過部23を構成する凹部21cが遮光板20にレーザー光LRが照射されて構成されているので、凹部21cがウエーハWのデバイスDに対応した形状、即ちデバイスDと同等の形状に形成できる。フォトマスク1−2は、ポジ型のレジストよりも安価なネガ型のレジストを用いて、デバイスD上に保護膜Pを形成することができるので、ウエーハWの加工及びデバイスDの製造に係るコストを低減することができる。
〔実施形態3〕
実施形態3に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法を図面を参照して説明する。図20は、実施形態3に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の流れを示すフローチャートである。図21は、図20に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の準備工程を示す断面図である。図22は、図20に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の凹部形成工程を示す断面図である。図23は、図20に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の遮光材埋設工程を示す断面図である。図24は、図20に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の遮光材埋設工程後のフォトマスクを示す断面図である。図25は、図24に示されたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法の遮光材埋設工程の変形例を示す断面図である。なお、実施形態3において、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
実施形態3に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法(以下、単に製造方法と記す)は、図24に示すウエーハ加工用フォトマスク1−3(以下、単にフォトマスクと記す)を製造する方法である。製造方法は、図20に示すように、準備工程ST21と、凹部形成工程ST22と、遮光材埋設工程ST23とを備える。
準備工程ST21は、図21に示すように、加工するウエーハW以上の大きさを有し、レジストRを露光する光を透過する透光板30を準備する工程である。実施形態3において、透光板30は、ウエーハWと同じ大きさの円盤状に形成され、石英ガラスにより構成されている。
凹部形成工程ST22は、レジストRを露光する光を遮断すべき領域の透光板30の表面30aに、透光板30に対して吸収性を有する波長のレーザー光LRを照射して、透光板30の表面30aの裏側の裏面30bに至らない深さの凹部31を形成する工程である。凹部形成工程ST22は、図22に示すように、透光板30の裏面30bをレーザ加工機100のチャックテーブル101に吸引保持し、フォトマスク1−3がウエーハWに重ねられる際に、透光板30の光を遮断すべき領域である分割予定ラインL等に重なる領域RLにレーザ照射ユニット102からレーザー光LRを照射して、透光板30にアブレーション加工を施す。分割予定ラインL等に重なる領域RLは、レジストRを露光する際に分割予定ラインLに重なる領域と、最外周のデバイスDよりも外周側に重なる領域とを含んでいる。即ち、凹部形成工程ST22は、最外周のデバイスDよりも外側の領域に重なる透光板30の領域にもレーザー光LRを照射してアブレーション加工を施す。実施形態3において、凹部形成工程ST22は、レーザ加工機100のチャックテーブル101とレーザ照射ユニット102とを加工送り方向Xと割り出し送り方向Yとに沿って相対的に移動させて、各分割予定ラインL等に重なる領域RLに、図22に示すように、レーザー光LRを照射する。実施形態3において、凹部形成工程ST22は、透光板30に波長が10μmのレーザー光LRを照射して、アブレーション加工を施し、分割予定ラインL等に重なる領域RLに凹部31を形成する。
遮光材埋設工程ST23は、凹部31に遮光性を有する遮光材32を埋設する工程である。遮光材32は、レジストRを露光する光を遮断するものである。遮光材埋設工程ST23は、透光板30の裏面30bを保持した状態で、遮光性を有する遮光材32としてレジストRを露光する光を遮光するナノインクをインクジェットノズル400から各凹部31内に供給して、遮光材32の表面が透光板30の表面30aと面一の状態で、遮光材32を硬化させて、図24に示すフォトマスク1−3を得る。ナノインクは、数〜数十nmのAg(銀)等の金属ナノ粒子が液中分散したものである。
また、実施形態3に係る製造方法は、遮光材埋設工程ST23では、凹部31が形成された透光板30の表面30a全体を遮光材32で被覆して凹部31に遮光材32が埋設して、遮光材32を硬化させた後、図25に示すように、凹部31以外の表面30aを被覆した遮光材32を除去しても良い。遮光材32を除去する際には、図25に示すように、透光板30の裏面30bを研削装置200のチャックテーブル201に吸引保持し、遮光材32に研削砥石202を押し当てて遮光材32を研削する。その後、算術表面粗さRaが10nmになるまで、遮光材32及び透光板30の表面30aに研磨又はCMP研磨を施す。実施形態3に係る製造方法により製造されたフォトマスク1−3は、実施形態1と同様に、デバイスDに対応する、即ちレジストRを露光する際にデバイスDに対向する光透過部33が設けられる。光透過部33は、透光板30の遮光材32から露出した表面30aにより構成される。フォトマスク1−3は、光透過部33のみが光を通す。
実施形態3に係る製造方法により製造されたフォトマスク1−3は、保護膜Pを形成する際に、ネガ型のレジストRが塗布されたウエーハWの表面WSに遮光材32が対向し、実施形態1と同様に、デバイスDに光透過部33が対向して位置決めされる。フォトマスク1−3は、デバイスD上のレジストRに光を照射させて、デバイスD上に保護膜Pを形成する。
実施形態3に係る製造方法は、レーザー光LRを透光板30に照射して光透過部33を構成する凹部31を形成するので、レジスト膜の被覆、レジスト膜のパターン描画、遮光膜のエッチングといった工程を経る必要がなく、フォトマスク1−3を安価で容易に製造でき、種々の大きさのデバイスDが形成されたウエーハWの加工にも用いるフォトマスク1−3を容易に製造することができる。また、実施形態3に係る製造方法は、レーザー光LRを透光板30に照射して光透過部33を構成する凹部31を形成するので、実施形態1と同様に、一端から他端まで連続した一直線とならない分割予定ラインLが設定されたウエーハW´,W´´の分割に用いることができるフォトマスク1−3を容易に製造することができる。また、実施形態3に係る製造方法により製造されたフォトマスク1−3は、光透過部33を構成する凹部31が透光板30にレーザー光LRが照射されて構成されているので、凹部31がウエーハWの分割予定ラインLに対応した形状に形成でき、光透過部33をデバイスDと同等の形状に形成できる。フォトマスク1−3は、ポジ型のレジストよりも安価なネガ型のレジストを用いて、デバイスD上に保護膜Pを形成することができるので、ウエーハWの加工及びデバイスDの製造に係るコストを低減することができる。
〔変形例〕
実施形態1の変形例に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法を図面を参照して説明する。図26は、実施形態1の変形例に係るウエーハ加工用フォトマスクの製造方法により製造されたウエーハ加工用フォトマスクの断面図である。なお、図26は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
図26に示すウエーハ加工用フォトマスク1(以下、単にフォトマスクと記す)は、実施形態1に係る製造方法により、光透過部3aが分割予定ラインL及び最外周のデバイスDよりも外周側に対応する領域、即ち、光透過部3aがレジストRの露光時に分割予定ラインL及び最外周のデバイスDよりも外周側と対向する位置に形成されている。図26に示すフォトマスク1は、レジストRの露光時に分割予定ラインL及び最外周のデバイスDよりも外周側のレジストRを露光して、デバイスD上に保護膜Pを形成するためのものである。即ち、図26に示すフォトマスク1は、露光された部分が除去されるポジ型のレジストRを用いてデバイスD上に保護膜Pを形成するためのものである。図26は、実施形態1に係る製造方法によりフォトマスク1を製造する例を示しているが、本発明は、実施形態2及び実施形態3に係る製造方法により、ポジ型のレジストRを用いてデバイスD上に保護膜Pを形成するためのフォトマスク1−2,1−3を製造しても良い。
要するに、本発明は、実施形態1、2及び3の製造方法により、ネガ型のレジストRとポジ型のレジストRとの双方に対応したフォトマスク1,1−2,1−3を製造することができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1,1−2,1−3 ウエーハ加工用フォトマスク
2 透光板
3 遮光板
3c 光学接着剤(接着剤)
3d 凹部
3e 表面
3f 裏面
20 遮光板
21 板状体
21a 表面
21b 裏面
21c 凹部
22 遮光膜
23c 光学接着剤(透明な樹脂)
30 透光板
30a 表面
31 凹部
32 遮光材
W,W´,W´´ ウエーハ
LR レーザー光
RD デバイスに重なる領域(光を透過すべき領域)
RL 分割予定ライン等に重なる領域(光を遮断すべき領域)
ST1,ST11,ST21 準備工程
ST2,ST12,ST22 凹部形成工程
ST3 一体化工程
ST4 研削工程
ST13 樹脂埋設工程
ST23 遮光材埋設工程

Claims (4)

  1. ウエーハ加工用フォトマスクの製造方法であって、
    加工すべきウエーハ以上の大きさを有し光を透過する透光板と、加工すべきウエーハと同等以上の大きさを有し光を遮断する遮光板と、を準備する準備工程と、
    遮光板に対して吸収性を有する波長のレーザー光を照射して、光を透過すべき領域の該遮光板の表面側から裏面には至らない深さの凹部を形成する凹部形成工程と、
    該凹部が形成された該遮光板の表面に光を透過する接着剤を介在させて該透光板を貼り付けて一体化する一体化工程と、
    該一体化工程を実施した後、該透光板側を保持し、該遮光板の裏面を研削して、該凹部を裏面側に露出させる研削工程と、
    を備えたウエーハ加工用フォトマスクの製造方法。
  2. ウエーハ加工用フォトマスクの製造方法であって、
    加工するウエーハ以上の大きさを有し光を透過する板状体の表面に光を遮断する遮光膜を被覆した遮光板を準備する準備工程と、
    該遮光膜に対して吸収性を有する波長のレーザー光を照射して、光を透過すべき領域の該遮光板の表面に、該遮光膜が除去され且つ該板状体の裏面には至らない深さの凹部を形成する凹部形成工程と、
    透明な樹脂を該遮光板の該表面に供給し、該表面を平坦に被覆するとともに該凹部に該樹脂を埋設する樹脂埋設工程と、を備えるウエーハ加工用フォトマスクの製造方法。
  3. ウエーハ加工用フォトマスクの製造方法であって、
    光を透過する透光板を準備する準備工程と、
    加工するウエーハ以上の大きさを有し光を遮断すべき領域の透光板の表面に、該透光板に対して吸収性を有する波長のレーザー光を照射して凹部を形成する凹部形成工程と、
    該凹部に遮光性を有する遮光材を埋設する遮光材埋設工程と、
    を備えるウエーハ加工用フォトマスクの製造方法。
  4. 該遮光材埋設工程では、該凹部が形成された該透光板の表面全体に該遮光材を被覆して該凹部に該遮光材を埋設した後、該凹部以外の表面を被覆した該遮光材を除去する、請求項3に記載のウエーハ加工用フォトマスクの製造方法。
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