JP2018035690A - 内燃機関のシリンダブロックおよびその製造方法 - Google Patents

内燃機関のシリンダブロックおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、内燃機関のシリンダブロックおよびその製造方法に関し、シリンダ軸方向においてシリンダヘッドに近い側から遠い側へのシリンダボア壁部内の熱伝導を抑制できるようにした内燃機関のシリンダブロックを提供することを目的とする。
【解決手段】内燃機関のシリンダブロックは、ピストンを往復移動可能に保持するシリンダボア壁部を備える。シリンダ軸方向におけるシリンダボア壁部の少なくとも一部では、シリンダ軸方向においてシリンダヘッドに近い層の密度よりもシリンダヘッドから遠い層の密度が低い。
【選択図】図3

Description

この発明は、内燃機関のシリンダブロックおよびその製造方法に関する。
例えば、特許文献1には、燃焼室の熱をシリンダブロック下方に逃がさないための遮熱構造を備える内燃機関が開示されている。具体的には、この内燃機関では、シリンダヘッド側のヘッドライナとシリンダブロック側のシリンダライナとの間に、低熱伝導材が配置されている。
実開平6−22547号公報 特開2007−16734号公報 特開2007−16735号公報 特開2007−16736号公報 特開2007−297923号公報
特許文献1に記載の構成では、シリンダブロックのシリンダボア壁部に関しては、シリンダ軸方向においてシリンダヘッドに近い側から遠い側への熱伝導を抑制することができない。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、シリンダ軸方向においてシリンダヘッドに近い側から遠い側へのシリンダボア壁部内の熱伝導を抑制できるようにした内燃機関のシリンダブロックを提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関のシリンダブロックは、ピストンを往復移動可能に保持するシリンダボア壁部を備えている。シリンダ軸方向における前記シリンダボア壁部の少なくとも一部では、前記シリンダ軸方向においてシリンダヘッドに近い層の密度よりも前記シリンダヘッドから遠い層の密度が低い。
前記シリンダボア壁部は、シリンダライナを含んでいてもよい。そして、前記シリンダボア壁部の前記少なくとも一部は、前記シリンダ軸方向における前記シリンダライナの少なくとも一部であってもよい。
前記シリンダブロックは、エンジン冷却水を流通させるウォータジャケットを備えていてもよい。前記シリンダボア壁部は、シリンダライナと、前記シリンダライナの外周側であって前記ウォータジャケットよりもシリンダ径方向内側に位置する主壁部と、を含んでいてもよい。そして、前記シリンダボア壁部の前記少なくとも一部は、前記シリンダ軸方向における前記主壁部の少なくとも一部であってもよい。
前記シリンダ軸方向における前記シリンダボア壁部の前記少なくとも一部では、前記シリンダヘッドから遠くなるにつれ密度が段階的に低くなっていてもよい。
前記シリンダボア壁部は、前記シリンダ軸方向の一部において、前記シリンダヘッドに近い層の密度よりも前記シリンダヘッドから遠い層の密度が低くなるように構成されたものであってもよい。前記シリンダボア壁部は、前記シリンダ軸方向の前記一部よりも前記シリンダヘッドに近い側に、前記一部内で前記シリンダヘッドに最も近い最高密度層の密度よりも低い低密度層を含んでいてもよい。そして、前記低密度層は、前記最高密度層と同じ材質で設けられていてもよい。
また、本発明に係る内燃機関のシリンダブロックの製造方法は、ピストンを往復移動可能に保持するシリンダボア壁部を備えるシリンダブロックに関するものである。前記シリンダボア壁部は、シリンダ軸方向における少なくとも一部において、前記シリンダ軸方向においてシリンダヘッドに近い層の密度よりも前記シリンダヘッドから遠い層の密度が低くなるように構成されている。そのうえで、前記製造方法は、造形ヘッドを有する3次元造形機を用いて前記シリンダボア壁部をX、YおよびZ軸により定義される3次元空間上で造形する造形工程を備える。前記Z軸の方向は、前記シリンダ軸方向と平行である。前記造形工程は、前記造形ヘッドを前記Y軸の方向に移動させながら前記X軸の方向に往復移動させる動作を繰り返すことによって前記シリンダボア壁部の一層を形成する一層形成工程と、前記一層形成工程を実行することによって形成される前記シリンダボア壁部の各層が、当該各層の密度変化対象部位において前記シリンダヘッドに近い層の密度よりも前記シリンダヘッドから遠い層の密度が低くなる態様で前記Z軸の方向に積層されるようにしつつ、前記一層形成工程を繰り返し実行させる積層工程と、を含む。
前記製造方法に係る前記シリンダブロックは、エンジン冷却水を流通させるウォータジャケットを備えていてもよい。また、前記製造方法に係る前記シリンダボア壁部は、シリンダライナを含んでいてもよい。前記造形工程が実行される対象となる前記シリンダボア壁部は、前記シリンダライナであってもよい。そして、前記製造方法は、前記シリンダライナを前記シリンダ軸方向から見たときにシリンダボア中心を通りかつ前記X軸と平行な直線と前記シリンダライナの外周とが交わる2点の位置において前記シリンダライナが前記ウォータジャケットに面するように、前記シリンダライナを前記シリンダボア壁部に組み込むライナ組込工程をさらに備えていてもよい。
前記製造方法に係るシリンダブロックは、エンジン冷却水を流通させるウォータジャケットを備えていてもよい。また、前記製造方法に係る前記シリンダボア壁部は、シリンダライナと、前記シリンダライナの外周側であって前記ウォータジャケットよりもシリンダ径方向内側に位置する主壁部と、を含んでいてもよい。前記造形工程が実行される対象となる前記シリンダボア壁部は、前記主壁部であってもよい。そして、前記X軸の方向は、前記主壁部を前記シリンダ軸方向から見たときにシリンダボア中心を通りかつ前記X軸と平行な直線と前記主壁部の外周とが交わる2点の位置において前記主壁部が前記ウォータジャケットに面するように設定されていてもよい。
シリンダボア壁部の密度が低いと、シリンダボア壁部の熱伝導率が低くなる。本発明では、シリンダ軸方向におけるシリンダボア壁部の少なくとも一部は、シリンダ軸方向においてシリンダヘッドに近い層の密度よりもシリンダヘッドから遠い層の密度が低くなるように構成されている。このように、本発明によれば、シリンダボア壁部に対してシリンダ軸方向に密度変化を与えることにより、シリンダ軸方向においてシリンダヘッドに近い側から遠い側へのシリンダボア壁部内の熱伝導を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る内燃機関のシリンダブロックをシリンダ軸方向においてシリンダヘッド側から見下ろした図である。 図1中に示すA−A線で切断されたシリンダブロックの断面形状を概略的に表した図である。 図2に示すシリンダライナを表した斜視図である。 シリンダライナの造形工程の流れを説明するための図である。 図2中に示すB−B線で切断されたシリンダブロックの断面形状を表した図である。 本発明の実施の形態1に係るシリンダブロックの効果を説明するための図である。 内燃機関の間欠運転制御を伴って走行可能なハイブリッド車両において冷間状態から内燃機関の各温度が上昇していく動作の一例を表したタイムチャートである。 本発明の実施の形態2に係るシリンダブロックが備えるシリンダライナを表した斜視図である。 本発明の実施の形態2の変形例に係るシリンダライナを表した斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る内燃機関のシリンダブロックの断面形状を表した図である。 シリンダブロックをシリンダ軸方向においてシリンダヘッド側から見下ろした図である。 図11中の矢印C方向からシリンダブロックを見た図である。 本発明の実施の形態4に係るシリンダブロックが備えるシリンダライナを表した斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本発明は、以下に示す実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、各実施の形態に記載の例および他の各変形例は、明示した組み合わせ以外にも可能な範囲内で適宜組み合わせてもよい。なお、各図面において、同一または類似の構成要素には同一の符号を付している。
実施の形態1.
[実施の形態1のシリンダブロックの構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る内燃機関のシリンダブロック10をシリンダ軸方向においてシリンダヘッド18(図2参照)側から見下ろした図である。図1に示すシリンダブロック10は、一例として、直列4気筒用であり、一列に並んだ4つのシリンダボア12を備えている。
シリンダブロック10は、シリンダボア12を構成する部位であるシリンダボア壁部14を備えている。シリンダボア壁部14は、シリンダボア12内に挿入されたピストン(図示省略)を往復移動可能に保持する。また、シリンダブロック10は、シリンダボア壁部14を囲むように形成され、エンジン冷却水を循環させるウォータジャケット16を備えている。本実施形態では、シリンダ軸方向からシリンダブロック10を見たときにウォータジャケット16よりもシリンダ径方向の内側に位置する部位を、シリンダボア壁部14と称している。
より具体的には、図1に示す一例では、シリンダボア壁部14は、4つのシリンダボア12のそれぞれを構成する壁部が一体的に連結した構造(いわゆる、サイアミーズ構造)を有している。そして、ウォータジャケット16は、シリンダ軸方向からシリンダブロック10を見たときに、このように一体的に連結されたシリンダボア壁部14の全周をシリンダボア壁部14の形状に沿って取り囲むように形成されている。したがって、図1に示す一例では、ウォータジャケット16は、個々のシリンダボア壁部14の全周ではなくシリンダ周方向の一部を囲むように形成されている。
図2は、図1中に示すA−A線で切断されたシリンダブロック10の断面形状を概略的に表した図である。なお、A−A線は、シリンダ軸方向から見てシリンダボア12の中心を通っている。
図2に示すように、本実施形態のシリンダボア壁部14は、シリンダボア12を構成するために円筒状のシリンダライナ20を備えている。したがって、シリンダライナ20の内周面がシリンダボア12の周面として機能する。シリンダライナ20は、シリンダ軸方向においては、ピストンの摺動範囲と対応しており、シリンダボア12のほぼ全体に及ぶように形成されている。なお、図2に示す一例では、ウォータジャケット16は、シリンダ軸方向におけるシリンダボア壁部14の一部(より具体的には、シリンダヘッド18に近い側の部位)を囲むように形成されている。
図3は、図2に示すシリンダライナ20を表した斜視図である。図3に示すように、シリンダライナ20は、密度の高い高密度層20aと、高密度層20aよりも密度の低い(換言すると、高密度層20aよりも空隙率の高い)低密度層20bとによる2層構造を有している。高密度層20aは、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18に近い側に設けられており、低密度層20bは、高密度層20aよりもシリンダヘッド18から遠い側に設けられている。このような構造により、シリンダライナ20では、シリンダ軸方向の全体において、シリンダヘッド18に近い層(すなわち、高密度層20a)の密度よりもシリンダヘッド18から遠い層(すなわち、低密度層20b)の密度が低くなっている。また、高密度層20aと低密度層20bとは一体的に形成されている。
さらに付け加えると、シリンダボア壁部14におけるシリンダライナ20以外の部位を含むシリンダブロック10は、金属材料(一例として、アルミニウム合金)により構成されている。同様に、シリンダライナ20も、金属材料(一例として、アルミニウム合金)により構成されている。そして、高密度層20aと低密度層20bとは、同じ材質であってシリンダ軸方向において密度の異なる2層として構成されている。また、高密度層20aの密度は、一例として、シリンダライナ20の外周側に位置するシリンダボア壁部14の密度と同等である。
図3に示す一例では、高密度層20aと低密度層20bとは同じ厚さ(シリンダ軸方向の厚さ)で設けられている。しかしながら、高密度層20aと低密度層20bとの厚さの比は1:1に限られず、高密度層20aが、必要に応じて低密度層20bよりも厚く形成されてもよい。また、逆に、高密度層20aが低密度層20bよりも薄く形成されてもよい。
また、図3に示す一例では、高密度層20aのシリンダ径方向の厚さは、低密度層20bのそれと同じである。この点に関し、密度を下げたことによる高密度層20aに対する低密度層20bの強度低下を補うために、低密度層20bのシリンダ径方向の厚さを高密度層20aのそれよりも大きくしてもよい。より具体的には、例えば、密度差が大きいほど、低密度層20bのシリンダ径方向の厚さをより大きくしてもよい。なお、シリンダライナ20の内周面には、耐摩耗性を向上させるために硬質処理を施してもよい。
[実施の形態1のシリンダブロックの製造方法]
本実施形態のシリンダブロック10の製造方法は、シリンダ軸方向に密度変化を有するシリンダライナ20を製造するために3次元造形機を利用する。3次元造形機は、一般的に、3次元の造形対象物(本実施形態では、シリンダライナ20)の3次元データを所定方向(本実施形態では、後述のZ軸の方向)で複数の層に分割し、各層の形状データに基づいて造形材(本実施形態では、アルミニウム合金)を最下層から順に積層していくことで、その3次元データに合わせた造形対象物を形成するものである。一方、シリンダブロック10におけるシリンダライナ20以外の部位は、鋳造を用いて製造される。すなわち、本実施形態では、シリンダライナ20以外のシリンダボア壁部14の部位については、シリンダ軸方向において密度が異なるようには製造されていない。
本実施形態の製造方法は、3次元造形機を用いてシリンダライナ20を造形する造形工程と、シリンダライナ20をシリンダボア壁部14に組み込むライナ組込工程を備えている。以下、各工程について詳述する。
(シリンダライナの造形工程)
図4は、シリンダライナ20の造形工程の流れを説明するための図である。図4(A)はシリンダライナ20が造形されていく過程を表した斜視図であり、図4(B)は図4(A)中の各過程でのシリンダライナ20をY軸方向から見た図である。造形工程は、シリンダライナ20を図4中に示すX、YおよびZ軸により定義される3次元空間上で造形する工程である。Z軸方向は、シリンダ軸方向と平行である。
造形工程は、一層形成工程と積層工程とを含んでいる。まず、一層形成工程について説明する。造形工程に利用する3次元造形機の方式は特に限定されないが、本実施形態では一例として、次のような方式が用いられる。すなわち、シリンダライナ20の材料である金属粉末を噴射するノズルと、噴射された金属粉末を焼き固めるためのレーザ光を照射するレーザ光源とを有する造形ヘッド22(図4(A)参照)を備える3次元造形機が用いられる。
一層形成工程では、造形ヘッド22は、シリンダライナ20を包含する所定範囲内でXY平面上を、図4(A)に「移動方向」として示すようにY軸方向に移動しながらX軸方向に往復移動する動作を繰り返すように構成されている。そして、造形ヘッド22は、この動作の実行中にシリンダライナ20の造形に必要な位置にあるときに、ノズルによる金属粉末の噴射と、噴射された金属粉末へのレーザ光の照射とを実行するように構成されている。シリンダライナ20の造形に必要な位置情報は、3次元データに基づいて取得される。以上のような一層形成工程によれば、シリンダライナ20の一層を形成することができる。なお、上述の方式以外にも、例えば、層毎に一層分の金属粉末を敷き詰める装置と、レーザ光源のみを有する造形ヘッドとを備え、シリンダライナ20の造形に必要な位置にのみレーザ光の照射を行う方式の3次元造形機を用いてもよい。
次に、積層工程は、次のような態様で一層形成工程を繰り返し実行する工程である。すなわち、積層工程は、一層の形成が終わる毎に、造形ヘッド22をZ軸方向に所定の送りピッチだけ移動させたうえで、次の層の形成のために一層形成工程を実行させる。送りピッチは、一層の厚さに相当する。図4に示す一例では、積層は、Z軸方向(シリンダ軸方向)においてシリンダヘッド18から遠い側からそれに近い側に向けて進行していく。ここで、積層工程による積層は、一層形成工程を実行することによって形成されるシリンダライナ20の各層が、シリンダヘッド18に近い層(すなわち、高密度層20a)の密度よりもシリンダヘッド18から遠い層(すなわち、低密度層20b)の密度が低くなる態様でZ軸方向に積層されるようにしながら実行される。したがって、積層工程によれば、図4に示すように、低密度層20bが先に形成され、次いで、高密度層20aが形成される。なお、本実施形態のシリンダライナ20では、一層形成工程を実行することによって形成されるシリンダライナ20の各層の全体が、本発明における「密度変化対象部位」に相当している。
Z軸方向における各層の密度の変化は、造形ヘッド22が有するノズルへの金属粉末の充填率を変更することで行うことができる。より具体的には、例えば、ノズルの充填率が低くなると、レーザ光の照射により金属粉末を焼き固めることで得られる層の中で占める空隙の割合(空隙率)が高くなる、すなわち、層の密度が低くなる。したがって、積層が進んで造形対象が低密度層20bから高密度層20aに切り替わるときにノズルの充填率を高くすることで、密度の異なる2層を形成することができる。
(ライナ組込工程)
ライナ組込工程は、上述の造形工程により製造されたシリンダライナ20をシリンダボア壁部14に組み込む工程である。本実施形態では、シリンダライナ20は、一例として、シリンダライナ20以外のシリンダブロック10の部位を鋳造により製造する際に、シリンダブロック10の鋳型内に鋳込まれることによってシリンダボア壁部14に組み込まれる。ただし、シリンダライナをシリンダボア壁部に組み込む手法は、上述のものに限られず、例えば、シリンダライナは、圧入によってシリンダボア壁部に組み込まれてもよい。
図5は、図2中に示すB−B線で切断されたシリンダブロック10の断面形状を表した図である。本実施形態のライナ組込工程は、次のような態様で実行される。すなわち、ライナ組込工程によれば、図5に示すようにシリンダライナ20をシリンダ軸方向から見たときにシリンダボア中心P0を通りかつX軸と平行な直線(仮想線)L1とシリンダライナ20の外周とが交わる2点P1、P2の位置においてシリンダライナ20がウォータジャケット16に面するという態様で、シリンダライナ20がシリンダボア壁部14に組み込まれる。
さらに付け加えると、図5に示す例は、上記態様でシリンダライナ20をシリンダボア壁部14に組み込む場合の一例である。そして、この例では、内燃機関の吸気側と排気側とを結ぶ方向(シリンダ軸方向から見てシリンダボア12の列方向と直交する方向)とシリンダライナ20の造形時のX軸方向とが平行となるように、シリンダライナ20がシリンダボア壁部14に組み込まれている。
[実施の形態1の効果]
図6は、本発明の実施の形態1に係るシリンダブロック10の効果を説明するための図であり、図2と同じ断面を表している。本実施形態のシリンダライナ20は、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18に近い側に設けられた高密度層20aと、シリンダヘッド18から遠い側に設けられた低密度層20bとによる2層構造を有している。シリンダライナ20の密度が低い(すなわち、空隙率が高い)と、シリンダライナ20の熱伝導率が低くなる。燃焼ガスからの熱は、主にシリンダヘッド18に近い側においてシリンダボア壁部14に伝えられる。上述の2層構造を有するシリンダライナ20を含むシリンダボア壁部14によれば、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18に近い側から遠い側への熱伝導(図6中の矢印参照)を抑制することができる。
また、本実施形態のシリンダブロック10によれば、シリンダ軸方向における上述の熱伝導を抑制できることに伴い、内燃機関の暖機時にシリンダヘッド18に近い側の端部でのシリンダボア壁温度Tk1を早期に上昇し易くできるようになる。これにより、シリンダボア12の周面(シリンダライナ20の内周面)とピストンとの間の油膜温度が上昇するので、両者の間でのフリクションを低減できる。さらに、シリンダ軸方向における上述の熱伝導の抑制は、シリンダヘッド18に近い側の部位において、シリンダ径方向外側への熱伝達(すなわち、シリンダボア壁部14からウォータジャケット16への熱伝達)の促進にも寄与する。以上のように、本実施形態の構成によれば、より少ない熱エネルギで内燃機関の早期暖機性を高められるシリンダブロック構造が得られる。
また、シリンダボア壁部14からウォータジャケット16(すなわち、エンジン冷却水)への熱伝達の向上効果は、内燃機関の暖機後においても以下の点で好ましい。すなわち、冷却水への熱伝達の向上により、内燃機関の高負荷運転時において上記シリンダボア壁温度Tk1を下げ易くなるので、耐ノック性を向上させられる。このように、本実施形態のシリンダブロック構造によれば、早期暖機性の向上と、暖機後の冷却性能とを好適に両立させられるようになる。
次に、図7を参照して、本実施形態のシリンダブロック構造の効果が得られる状況の一例を説明する。図7は、内燃機関の間欠運転制御を伴って走行可能なハイブリッド車両(内燃機関と電動モータとを動力源とする車両)において冷間状態から内燃機関の各温度が上昇していく動作の一例を表したタイムチャートである。Tk2は、図6に示すように、シリンダヘッド18から遠い側の端部でのシリンダボア壁温度であり、Twはウォータジャケット16内の冷却水の温度である。図7中の実線は、本シリンダブロック構造が採用された車両に対応し、同図中の破線は、本シリンダブロック構造が採用されていない車両に対応する。
間欠運転制御によれば、内燃機関の運転は、図7に示すように、車両の加速期間においては実行され、車両の減速期間においては停止される。また、車速がゼロとなる車両停止期間中にも、内燃機関の運転は停止される(アイドリングストップ)。本実施形態のシリンダブロック構造の採用に伴うシリンダ軸方向での熱伝導の抑制効果により、図7に示すタイムチャートから次のことが分かる。すなわち、図7中のシリンダボア壁温度Tk1の実線の波形によれば、破線の波形と比べて、エンジン運転中に温度Tk1が上昇し易いことと、エンジン停止中に温度Tk1が低下しにくいことが分かる。これらのことは、シリンダヘッド18から遠い側の温度Tk2の実線と破線の波形の比較からも分かる。すなわち、温度Tk2の実線の波形によれば、破線の波形と比べて、エンジン運転中およびエンジン停止中に温度Tk2の上昇が抑制されている。また、冷却水温度Twの実線の波形によれば、破線の波形と比べて、温度Tk1と同様にエンジン運転中に温度Tk1が上昇し易いことが分かる。また、この冷却水温度Twの早期上昇効果に付随して、内燃機関が備える暖機必要部品(例えば、EGRクーラ)の昇温を促進させたり、車両室内の暖房性能を向上させたりすることができる。さらに、本実施形態のシリンダブロック構造によれば、図7に示す例とは異なり、発熱量の少ないアイドリング運転がなされる場合にも、温度Tk1の低下を抑制させられる。また、エンジン暖機中にシリンダブロックへの通水を停止する制御があるが、本シリンダブロック構造は、このような通水停止制御との相性も良い。すなわち、通水停止により、エンジン暖機中に温度Tk1の早期上昇効果を助長させられる。
また、本実施形態では、上述のように、シリンダ軸方向において密度の異なる2層構造を有するシリンダライナ20は、3次元造形機を利用した造形工程により造形される。上記構造のシリンダライナ20は、3次元造形機以外にも、例えば、焼結により製造することもできる。具体的には、焼結により金属粉末を焼き固めるときの金属粉末の充填の度合いを変更することで、シリンダライナに対してシリンダ軸方向に密度変化を与えることも可能である。しかしながら、3次元造形機の利用により、焼結と比べて容易にシリンダライナを製造できるようになる。
また、上述の造形工程によれば、シリンダライナ20の各層では、造形ヘッド22がX軸方向に往復移動される。このような造形ヘッド22の動作に起因して、シリンダ軸方向の断面でシリンダライナ20を見た場合には、図5中に概念的に表したように、X軸に平行な直線からなる縞状で各層が形成されるようになる。このような断面を有するシリンダライナ20では、内周側から外周側への熱伝導は、X軸に平行な方向の方が、X軸に直交する方向(すなわち、上記の縞状の各直線を跨ぐように熱が伝えられる態様)よりも良くなる。この点に関し、本実施形態のライナ組込工程によれば、図5に示すようにシリンダボア中心P0を通りかつX軸と平行な直線L1とシリンダライナ20の外周とが交わる2点P1、P2の位置においてシリンダライナ30がウォータジャケット16に面するという態様で、シリンダライナ20がシリンダボア壁部14に組み込まれる。これにより、シリンダ径方向外側への伝熱を促進させたい部位(すなわち、シリンダライナ20ではシリンダヘッド18に近い側に設けられた高密度層20a)において当該伝熱を効果的に促進させることができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、積層工程における積層の順番は、低密度層20b、次いで高密度層20aの順である。しかしながら、積層の順番は、Z軸方向をこの例と逆方向に設定することで、高密度層20a、次いで低密度層20bの順であってもよい。また、シリンダライナ20の各層の密度は、ノズルの充填率以外に、例えば、上述の送りピッチを変更することによっても変化させることができる。すなわち、例えば、一方の層の送りピッチを他方の層のそれよりも短くすることで、一方の層の密度を他方の密度よりも高くすることができる。したがって、密度変化を与えるために、ノズルの充填率の調整とともに、あるいはそれに代え、送りピッチの調整を行ってもよい。
また、上述した実施の形態1においては、シリンダライナ20の高密度層20aと低密度層20bとが3次元造形機により一体的に形成された例を挙げた。しかしながら、例えば高密度層20aおよび低密度層20bのように、本発明のシリンダボア壁部において密度の異なる複数の層は、一層もしくは任意の複数層毎にシリンダ軸方向に分割して形成されてもよい。そして、これらの複数の層は、最終的にシリンダブロックに組み込まれる際に組み合わされるようになっていればよい。
実施の形態2.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。図8は、本発明の実施の形態2に係るシリンダブロックが備えるシリンダライナ30を表した斜視図である。本実施形態のシリンダブロックは、シリンダライナ20がシリンダライナ30に置き換えられている点を除き、上述した実施の形態1のシリンダブロック10と同様に構成されている。
図8に示すように、シリンダライナ30は、シリンダ軸方向において密度の異なる3層構造を有している。シリンダライナ30は、この点において、2層構造のシリンダライナ20と相違している。具体的には、シリンダライナ30は、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18に近い側から順に、高密度層30a、中密度層30bおよび低密度層30cを有している。高密度層30aは、最も密度が高く、中密度層30bは、2番目に密度が高く、低密度層30cは、最も密度が低い。このような構造により、本実施形態のシリンダライナ30においても、シリンダ軸方向の全体において、シリンダヘッド18に近い層の密度よりもシリンダヘッド18から遠い層の密度が低くなっている。より詳細には、シリンダライナ30では、シリンダヘッド18から遠くなるにつれ密度が段階的に(一例として、3段階で)低くなっている。
さらに付け加えると、高密度層30aと中密度層30bと低密度層30cとは、同じ材質で構成されている。また、高密度層30aの密度は、一例として、シリンダライナ30の外周側に位置するシリンダボア壁部の密度と同等である。また、図8に示す一例では、各層の厚さに関しては、高密度層30aが最も厚く、中密度層30bが2番目に厚く、低密度層30cが最も薄く形成されている。しかしながら、これらの3層の厚さの比は、上記の例に限られず、適用される内燃機関の仕様(例えば、筒内温度分布)の違いに応じて任意に設定してもよい。また、上述した3層構造を有するシリンダライナ30についても、実施の形態1のシリンダライナ20と同様の手法で製造することができる。すなわち、実施の形態1の積層工程に対し、シリンダ軸方向において密度が2回変化するように積層工程を変更すればよい。
以上説明した本実施形態のシリンダライナ30によれば、2層構造のシリンダライナ20と比べて、密度の異なる層が多段化されている。これにより、シリンダボア壁部におけるシリンダ軸方向の各部位において、シリンダボア12側からシリンダボア壁部への熱の伝わり方をより細かく(より高い自由度で)制御できるようになる。また、同じ材質であっても、密度が異なると熱膨張に差が生じる。この点に関し、シリンダ軸方向におけるシリンダライナの両端に位置する層の密度の設定が同じである前提の下では、密度の異なる層の多段化により、隣接する層間の密度差を小さくできるようになる。これにより、隣接する層の境界での熱膨張差を抑制できるようになる。
ところで、上述した実施の形態2においては、シリンダ軸方向において密度の異なる3層構造のシリンダライナ30を例に挙げた。しかしながら、密度の異なる層の多段化に関し、本発明に係るシリンダライナの層の数は、シリンダヘッドから遠くなるにつれ密度が段階的に低くなっていれば、3つに限られず、4つ以上であってもよい。そして、多段化されたシリンダライナは、例えば、以下の図9に示すような構成であってもよい。
図9は、本発明の実施の形態2の変形例に係るシリンダライナ40を表した斜視図である。図9に示すシリンダライナ40は、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18に近い側から順に、高密度層40a、中密度層40bおよび低密度層40cを有している。そのうえで、シリンダライナ40は、中密度層40bの構成が中密度層30bの構成と異なるという点において、実施の形態2の中密度層30bと相違している。すなわち、中密度層40bは、中密度層30bのように密度が一定の層ではなく、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18から遠くなるにつれて密度が徐々に小さくなる層である。実施の形態1において説明した3次元造形機を利用する造形工程によれば、一層を最小単位として、各層の密度を変化させることもできるので、シリンダライナに対してシリンダ軸方向において実質的に連続的な密度変化を与えることもできる。したがって、中密度層40bは、例えば、上記造形工程を利用して製造することができる。なお、シリンダライナは、中密度層だけでなく、シリンダライナの全体において実質的に連続的な密度変化を伴うように構成されていてもよい。
実施の形態3.
次に、図10〜図12を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
[実施の形態3のシリンダブロックの構成]
図10は、本発明の実施の形態3に係る内燃機関のシリンダブロック50の断面形状(図2と同等の位置での断面形状)を表した図である。本実施形態のシリンダブロック50は、シリンダボア壁部52の構成において、実施の形態1のシリンダブロック10と相違している。
本実施形態のシリンダボア壁部52は、シリンダライナ54と、シリンダライナ54の外周側であってウォータジャケット16よりもシリンダ径方向内側に位置する主壁部56と、を含んでいる。そのうえで、本実施形態では、シリンダライナ54は一例として密度の異なる複数の層で形成されておらず、その代わりに、主壁部56が、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18に近い層の密度よりもシリンダヘッド18から遠い層の密度が低くなるように構成されている。
より具体的には、主壁部56は、一例として、図9に示すシリンダライナ40と同様の態様での密度の設定を伴いつつ、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18に近い側から順に、高密度層56a、中密度層56bおよび低密度層56cを有している。
[実施の形態3のシリンダブロックの製造方法]
図11は、シリンダブロック50をシリンダ軸方向においてシリンダヘッド18側から見下ろした図であり、図12は、図11中の矢印C方向(すなわち、シリンダボア12の列方向の一方)からシリンダブロック50を見た図である。本実施形態においても、Z軸方向は、シリンダ軸方向と平行であって、かつ、一例としてシリンダヘッド18から遠い側からシリンダヘッド18に近い側に向かう方向である。
本実施形態のシリンダブロック50では、主壁部56を含み、かつ、シリンダライナ54を除く部位が3次元造形機を利用して製造される。シリンダライナ54を除くシリンダブロック50の部位の製造は、基本的には、造形対象をシリンダライナから当該部位に置き換えつつ、実施の形態1において上述した造形工程と同様の造形工程を実行することで行うことができる。ただし、本実施形態では、図12中に範囲Dとして示すように、シリンダブロック50においてシリンダ軸方向に密度変化を与えたい「密度変化対象部位」は、シリンダライナ54を除くシリンダブロック50の全体ではなく、主壁部56である。また、造形ヘッド22を備える3次元造形機によれば、造形対象物の一層を形成する過程においても、ノズルへの金属粉末の充填率を変更することで、一層中の部位毎に密度を変化させることも可能である。そこで、本実施形態では、一層中の主壁部56に該当する部位と、主壁部56の外周に該当する部位とが存在する層については、主壁部56に該当する部位のみを密度変化の対象としつつ造形工程が実行される。なお、本実施形態においては密度変化対象部位ではないシリンダライナ54は、公知の任意の製造方法で製造すればよい。そして、シリンダライナ54は、3次元造形機を用いて製造された主壁部56に対して、例えば圧入によって挿入すればよい。
また、本実施形態の造形工程で用いられるX軸方向は、図11に示すように主壁部56をシリンダ軸方向から見たときにシリンダボア中心P0を通りかつX軸と平行な直線L2と主壁部56の外周とが交わる2点P3、P4の位置において主壁部56がウォータジャケット16に面するように設定されている。また、図11に示す例では、実施の形態1と同様に、X軸方向は、内燃機関の吸気側と排気側とを結ぶ方向(シリンダ軸方向から見てシリンダボア12の列方向と直交する方向)と平行になっている。
[実施の形態3の効果]
本実施形態のシリンダブロック50のように、シリンダボア壁部52の主壁部56に対して上述の密度変化が与えられている構成によっても、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18に近い側から遠い側への熱伝導を抑制することができる。
また、上述のように、本実施形態の造形工程で用いられるX軸方向は、図11に示すようにシリンダボア中心P0を通りかつX軸と平行な直線L2と主壁部56の外周とが交わる2点P3、P4の位置において主壁部56がウォータジャケット16に面するように設定されている。このようなX軸方向の設定によれば、実施の形態1のライナ組込工程の効果として既に説明したのと同様に、シリンダ径方向外側への伝熱を促進させたい部位(すなわち、主壁部56では主に高密度層56a)において当該伝熱を効果的に促進させることができる。
ところで、上述した実施の形態3においては、シリンダボア壁部52の主壁部56に対して上述の密度変化が与えられた例を挙げた。しかしながら、このような例に代え、シリンダライナと主壁部の双方に対して上述の密度変化が与えられていてもよい。
また、主壁部に対して密度変化を与える場合には、主壁部56の例以外にも、例えば、実施の形態1および2のシリンダライナ20または30と同様に、シリンダ軸方向において密度の異なる2層または3層を有するように主壁部を構成してもよい。
また、上述した実施の形態3においては、シリンダライナ54を除くシリンダブロック50の部位全体を3次元造形機によって製造することとしている。しかしながら、このような例に代え、シリンダライナを除くシリンダブロックの部位のうち、主壁部のみを例えば3次元造形機を用いて製造し、製造された主壁部を鋳造により製造されたシリンダブロックの本体に組み付ける製造方法を採用してもよい。
また、本発明の対象となるシリンダブロックは、シリンダライナを有しないシリンダボア壁部を有するものであって、当該シリンダボア壁部の主壁部に上述の密度変化を与えるように構成されていてもよい。
実施の形態4.
次に、図13を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。図13は、本発明の実施の形態4に係るシリンダブロックが備えるシリンダライナ60を表した斜視図である。本実施形態のシリンダブロックは、シリンダライナ20がシリンダライナ60に置き換えられている点を除き、実施の形態1のシリンダブロック10と同様に構成されている。
図13に示すように、シリンダライナ60は、シリンダ軸方向において密度の異なる3層構造を有している。シリンダライナ60は、この点において、2層構造のシリンダライナ20と相違している。具体的には、シリンダライナ60は、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18に近い層の密度よりもシリンダヘッド18から遠い層の密度が低くなるように構成される複数の層としては、シリンダヘッド18に近い側から順に、高密度層60aおよび低密度層60bの2層を有している。高密度層60aは、この2層のうちで最も密度が高い最高密度層であり、低密度層60bは、高密度層60aよりも密度の低い層である。
さらに、シリンダライナ60は、シリンダ軸方向において高密度層60aよりもシリンダヘッド18に近い側で高密度層60aに隣接する層として、高密度層60aの密度よりも低い低密度層60cを備えている。このように、本実施形態のシリンダライナ60では、シリンダ軸方向における全体ではなく一部(すなわち、高密度層60aおよび低密度層60b)において、シリンダヘッド18に近い層の密度よりもシリンダヘッド18から遠い層の密度が低くなるように構成されている。また、低密度層60cは、高密度層60aおよび低密度層60bと同じ材質で設けられている。
以上説明した本実施形態のシリンダライナ60によれば、高密度層60aおよび低密度層60bに関しては、実施の形態1と同様に、シリンダ軸方向においてシリンダヘッド18に近い側から遠い側への熱伝導を抑制することができる。そのうえで、シリンダライナ60によれば、シリンダ軸方向において高密度層60aよりもシリンダヘッド18に近い側に低密度層60cを備えている。このような構成によれば、上述の熱伝導を抑制させる要求に加えてシリンダヘッド18側からシリンダブロック側への伝熱を抑制する要求のある内燃機関において、これらの2つの要求をともに満たせるようになる。
ところで、上述した実施の形態4においては、シリンダ軸方向におけるシリンダライナ60の一部(すなわち、高密度層60aおよび低密度層60b)のみが、シリンダヘッド18に近い層の密度よりもシリンダヘッド18から遠い層の密度が低くなるように構成された例を挙げた。しかしながら、このような例に代え、シリンダライナの外周側であってウォータジャケットよりもシリンダ径方向内側に位置する主壁部(例えば、主壁部56)のシリンダ軸方向の一部のみが、シリンダヘッドに近い層の密度よりもシリンダヘッドから遠い層の密度が低くなるように構成されていてもよい。そして、当該主壁部は、シリンダ軸方向における上記一部よりもシリンダヘッドに近い側に、上記一部内でシリンダヘッドに最も近い最高密度層の密度よりも低い低密度層を含んでいてもよい。そして、この低密度層は、最高密度層と同じ材質で設けられていてもよい。
10、50 シリンダブロック
12 シリンダボア
14、52 シリンダボア壁部
16 ウォータジャケット
18 シリンダヘッド
20、30、40、54、60 シリンダライナ
20a、30a、40a、60a シリンダライナの高密度層
20b、30c、40c、60b、60c シリンダライナの低密度層
22 3次元造形機の造形ヘッド
30b、40b シリンダライナの中密度層
56 シリンダボア壁部の主壁部
56a 主壁部の高密度層
56b 主壁部の中密度層
56c 主壁部の低密度層

Claims (8)

  1. 内燃機関のシリンダブロックであって、
    ピストンを往復移動可能に保持するシリンダボア壁部を備え、
    シリンダ軸方向における前記シリンダボア壁部の少なくとも一部では、前記シリンダ軸方向においてシリンダヘッドに近い層の密度よりも前記シリンダヘッドから遠い層の密度が低いことを特徴とする内燃機関のシリンダブロック。
  2. 前記シリンダボア壁部は、シリンダライナを含み、
    前記シリンダボア壁部の前記少なくとも一部は、前記シリンダ軸方向における前記シリンダライナの少なくとも一部であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダブロック。
  3. 前記シリンダブロックは、エンジン冷却水を流通させるウォータジャケットを備え、
    前記シリンダボア壁部は、シリンダライナと、前記シリンダライナの外周側であって前記ウォータジャケットよりもシリンダ径方向内側に位置する主壁部と、を含み、
    前記シリンダボア壁部の前記少なくとも一部は、前記シリンダ軸方向における前記主壁部の少なくとも一部であることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関のシリンダブロック。
  4. 前記シリンダ軸方向における前記シリンダボア壁部の前記少なくとも一部では、前記シリンダヘッドから遠くなるにつれ密度が段階的に低くなっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の内燃機関のシリンダブロック。
  5. 前記シリンダボア壁部は、前記シリンダ軸方向の一部において、前記シリンダヘッドに近い層の密度よりも前記シリンダヘッドから遠い層の密度が低くなるように構成されたものであって、
    前記シリンダボア壁部は、前記シリンダ軸方向の前記一部よりも前記シリンダヘッドに近い側に、前記一部内で前記シリンダヘッドに最も近い最高密度層の密度よりも低い低密度層を含み、
    前記低密度層は、前記最高密度層と同じ材質で設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の内燃機関のシリンダブロック。
  6. 請求項1に記載の内燃機関のシリンダブロックの製造方法であって、
    造形ヘッドを有する3次元造形機を用いて前記シリンダボア壁部をX、YおよびZ軸により定義される3次元空間上で造形する造形工程を備え、
    前記Z軸の方向は、前記シリンダ軸方向と平行であって、
    前記造形工程は、
    前記造形ヘッドを前記Y軸の方向に移動させながら前記X軸の方向に往復移動させる動作を繰り返すことによって前記シリンダボア壁部の一層を形成する一層形成工程と、
    前記一層形成工程を実行することによって形成される前記シリンダボア壁部の各層が、当該各層の密度変化対象部位において前記シリンダヘッドに近い層の密度よりも前記シリンダヘッドから遠い層の密度が低くなる態様で前記Z軸の方向に積層されるようにしつつ、前記一層形成工程を繰り返し実行させる積層工程と、
    を含むことを特徴とする内燃機関のシリンダブロックの製造方法。
  7. 前記シリンダブロックは、エンジン冷却水を流通させるウォータジャケットを備え、
    前記シリンダボア壁部は、シリンダライナを含み、
    前記造形工程が実行される対象となる前記シリンダボア壁部は、前記シリンダライナであって、
    前記製造方法は、前記シリンダライナを前記シリンダ軸方向から見たときにシリンダボア中心を通りかつ前記X軸と平行な直線と前記シリンダライナの外周とが交わる2点の位置において前記シリンダライナが前記ウォータジャケットに面するように、前記シリンダライナを前記シリンダボア壁部に組み込むライナ組込工程をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関のシリンダブロックの製造方法。
  8. 前記シリンダブロックは、エンジン冷却水を流通させるウォータジャケットを備え、
    前記シリンダボア壁部は、シリンダライナと、前記シリンダライナの外周側であって前記ウォータジャケットよりもシリンダ径方向内側に位置する主壁部と、を含み、
    前記造形工程が実行される対象となる前記シリンダボア壁部は、前記主壁部であって、
    前記X軸の方向は、前記主壁部を前記シリンダ軸方向から見たときにシリンダボア中心を通りかつ前記X軸と平行な直線と前記主壁部の外周とが交わる2点の位置において前記主壁部が前記ウォータジャケットに面するように設定されていることを特徴とする請求項6または7に記載の内燃機関のシリンダブロックの製造方法。
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