JP2018034896A - 包装用容器の蓋とこれを用いた包装方法 - Google Patents

包装用容器の蓋とこれを用いた包装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容器内の空気の視認性を低減することができる包装用容器の蓋を提供する。
【解決手段】水平方向に広がっており容器本体10に取り付けた状態で容器本体10の開口より底側へ入った位置に設けられる侵入部210と、この侵入部210のまわりに設けられており容器本体10に合わさるフランジ部230と、を備えた透明の蓋20であって、侵入部210は、平らに形成された平坦部211と、この平坦部211の縁より上方へ位置をずらして外側へ延びており更に凹凸状に形成された凹凸部212と、を備えており、凹凸部212は上方へ突き出た凸部を複数備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、包装用容器の構造に関する。
うす塩の液や調味料を含む液といった液体に漬かった大根や胡瓜などの漬物が包装されてスーパーマーケットの棚等に並べられている。容器型の包装であれば、食料品を入れる容器本体と、それを覆う蓋とを備えており、それらの多くは、中の食材が顧客から見易いように透明に構成されている。
このような包装用容器を用いた包装作業では、漬物などの食料品を液体と共に適量容器本体に入れ、蓋をする。さらに熱で包装用容器のシールを行うことで、包装が完了する。
漬物などの包装では、食料品と液体とが容器本体の底部から蓋までを満たすように入れられるが、空気が作業の過程で容器内に残り得る。このような空気が、包装用容器をカウンターや棚等に置いた状態で、蓋の広い面に現われて目立ってしまうと、顧客の商品に対する印象が悪くなる恐れがあり、残った空気を顧客から見えなくすることが望まれる。
このように容器内に残る空気に対して、残留する空気を減らすよう作業を行うと、効率が悪くなってしまう。そこで、煩雑な作業を避けて、見栄えの良い包装を行うことが課題である。
また、このような問題は、漬物に限らず、水などの液体を利用する豆腐などの他の食料品を包装する場合も、同様である。さらに食料品から発生するエチレンガスなども同様に見えづらくすることが望まれる。
そこで、本発明は、容器内の空気,エチレンガスなどの気泡の視認性を低減することができる包装用容器の蓋と、この蓋を利用した包装方法と、を提供することを目的とする。
本発明の包装用容器の蓋は、水平方向に広がっており容器本体に取り付けた状態で上記容器本体の開口より底側へ入った位置に設けられる侵入部と、この侵入部のまわりに設けられており上記容器本体に合わさるフランジ部と、を備えて透明である。上記侵入部は、平らに形成された平坦部と、上記平坦部の縁より上方へ位置をずらし更に横にずれて設けられていて上記容器本体内の気泡の視認性を低減する視認性低減部と、を備えたことを特徴とする。
上記視認性低減部は、好ましくは、上記平坦部の縁より上方へ位置をずらして外側へ延びており更に凹凸状に形成された凹凸部である。さらに、本発明の包装用容器の蓋は、好ましくは、上記凹凸部は上方へ突き出た凸部を複数備えている。さらに、上記凹凸部が上記平坦部のまわりに設けられていて、上記平坦部は、その一部を凹ませ或いは突き出させて形成した文字・記号・印などの情報を表す表示部を備えていてもよい。上記凸部は上記平坦部のまわりで連なっていてもよい。本発明の包装用容器の蓋は、上記平坦部の面積を上記凹凸部の面積より大きくすることが望ましい。
本発明の包装方法は、液体及び食料品を容器本体に入れる収容工程と、上記蓋で上記容器本体を閉じる閉蓋工程と、上記蓋のフランジ部と上記容器本体のフランジ部とを熱で接合する接合工程と、を備えている。上記閉蓋工程で、上記侵入部を上記液体に当てた状態で上記蓋のフランジ部を上記容器本体のフランジ部に合わせることを特徴とする。
本発明によれば、蓋の凹凸部に内部の空気,エチレンガスなどの気体を集めることで、外からの空気等の視認性を低減することができる。これにより、食料品を見栄え良く包装することができる。また、包装作業を効率良く行える。
(a)は本発明の実施形態の包装用容器を示す正面図であり、(b)は(a)の包装用容器を示す平面図である。 (a)は本発明の実施形態の容器本体を示す正面図であり、(b)は(a)の容器本体を示す平面図である。 (a)は図2(a)のA−A線に沿った容器本体の断面図であり、(b)は図2(b)のB−B線に沿った容器本体の断面図であり、(c)は(a)の一点鎖線で囲った部分の拡大図である。 (a)は本発明の実施形態の蓋を示す正面図であり、(b)は(a)の蓋を示す平面図である。 (a)は本発明の実施形態の蓋を示す左側面図であり、(b)は(a)の蓋を示す右側面図であり、(c)は(a)の蓋を示す背面図であり、(d)は(a)の蓋を示す底面図である。 (a)は図4(a)のC−C線に沿った蓋の断面図であり、(b)は図4(b)のD−D線に沿った蓋の断面図であり、(c)は(a)の一点鎖線で囲った部分の拡大図である。 (a)から(c)は本発明の実施形態の包装用容器の使用方法を説明するための図である。 (a)は本発明の他の実施形態の包装用容器を示す正面図であり、(b)は(a)の包装用容器の蓋を示す平面図である。 (a)は図8(b)のE−E線に沿った蓋の断面図であり、(b)は(a)の一点鎖線の円で囲った部分の拡大図であり、(c)と(d)とは蓋の他の構成例を示す断面図である。 (a)と(b)とは本発明の実施形態の蓋の他の構成例を示す平面図であり、(c)は本発明の実施形態の容器本体の他の構成例を示す断面図である。
図1は本発明の実施形態の包装用容器1を示す図である。包装用容器1は容器本体10と、容器本体10の口を塞ぐ蓋20と、を備えている。
図2は容器本体10を示す図で、(a)が正面図、(b)が平面図である。図3で、(a)は図2(a)のA−A線に沿った容器本体10の断面図であり、(b)は図2(b)のB−B線に沿った容器本体10の断面図である。
容器本体10は、底部110と、この底部110の周縁から立ち上がって底部110の上方に開いた口(以下、開口120Aと呼ぶ。)を形成する側面部120と、側面部120の上端から外側へ延びたフランジ部(以下、本体フランジ部130と呼ぶ。)と、を備えている。容器本体10は、底部110側を絞って、開口120Aが底部110より大きく形成されている。
底部110は、図2(b)に示すように平面視で輪郭が八角形であり、縦と横に延びた縁とこれらより短く斜めに延びた縁とを備えている。また、底部110の中央側は、図3に示すように周縁側より高い位置に設けられて、縦横に平坦に広がった領域として構成されている。
側面部120は、上端部121を除いて、底部110のそれぞれの縁(縦、横、斜め)から立ち上がって、断面を八角形型に形成されている(以下、断面八角形部122と呼ぶ。)。さらに、この断面八角形部122は、図3(a)に示すように上下方向の中間部を境に開口120A側が底部110側と比べて外側へ大きく曲がっており、内側へ膨らんだ曲面部125を形成している。断面八角形部122は、このように高くなるにつれて対向する部分との間隔が広がっている。
側面部120の上端部121は、容器本体10の開口120Aを構成し、この開口120Aはこれより低い曲面部125と異なり断面を矩形型に形成されている。上端部121は、縦に延びた縦部分121Aと、横に延びた横部分121Bと、これらをつなぐ四つの短くて湾曲したカーブ部分121Cと、で構成されている。
上端部121の内、図3(a)に示すように横部分121Bは曲面部125から上方へ延びている。図示することを省略するが、縦部分121Aも、曲面部125の上端から延びて形成されている。底部110の斜めの縁から延びた曲面部125では図3(b)に示すように曲面部125の上端から外側へ延びた水平延長部126を備えていて、カーブ部分121Cは水平延長部126につながっている。
また、図3(c)は図3(a)の一点鎖線で囲った部分の拡大図であり、上端部121の内、高い側が低い側より外側へ張り出すように形成されている。それらの境界が、容器内側へ出っ張る角を構成していて、上端部121の全体に亘って筋状に延びている。
本体フランジ部130は、図3の(a)から(c)に示すように、上端部121の端から外側へ延びて蓋20と合わさる接合部(以下、本体側接合部131と呼ぶ。)と、この本体側接合部131から下方へ延びた外郭部(以下、本体側外郭部132と呼ぶ。)と、この本体側外郭部132の一部から外側へ延びた摘み部(以下、本体側摘み部133と呼ぶ。)と、を備えている。
本体側接合部131と本体側外郭部132とは、開口120Aまわりに設けられており、何れも全体に亘って同じ幅に形成されている。本体側摘み部133は、側面部120の上端部121の内、カーブ部分121Cに対応して設けられて、外側に突出している。また、本体側摘み部133は、滑り止め用凸部133Aを複数備えて粗面に形成されている。なお、容器本体10は、容器本体10を複数積み重ねた際に互いに密着するブロッキングを防止するために、図1(a)と図2(a)に示すように、側面部120で本体フランジ部130寄りの一部を外側へ突出させたブロッキング防止部140を備えている。図示例では、ブロッキング防止部140は、側面部120の上端部121の下に設けられている。
図4は蓋20を示す図で、(a)が正面図、(b)が平面図である。また、図5の(a)から(d)は、蓋20の左側面図、右側面図、背面図と底面図である。図6の(a)は図4(a)のC−C線に沿った蓋20の断面図であり、(b)は図4(b)のD−D線に沿った蓋20の断面図である。
蓋20は、水平方向に広がっていて容器本体10の開口120Aより底部110側へ入る侵入部210と、侵入部210の横に設けられた開蓋部220と、侵入部210と開蓋部220のまわりに設けられていて容器本体10の上端部121に対向する対向部230と、侵入部210と開蓋部220とのまわりに設けられていて本体フランジ部130に重なるフランジ部(以下、蓋フランジ部240と呼ぶ。)と、を備えている。
侵入部210は、平坦部211と、この平坦部211の隣に設けられた凹凸部212とを備えている。平坦部211は、平らな領域として形成されており、平面視で輪郭が、図4(b)に示すように、縦と横に延びた長い直線の縁(以下、縦縁211Aと横縁211Bと呼ぶ。)と、それらの間をつなぐ短い縁(以下、コーナー縁と呼ぶ。)と、で矩形型に形成されている。四つのコーナー縁の内、一つ(図中の符号211D)が平面視で斜めに真っ直ぐ延びており、その他(図中の符号211C)は弧状に曲がっている。
蓋20は、平坦部211の輪郭の内、直線の斜めのコーナー縁211Dを除いて、図6(a)に示すように、平坦部211の周りに段差形成部213を備えており、更にこの段差形成部213を介して平坦部211の横に凹凸部212を備えている。
凹凸部212は、平坦部211の縁より上方へ位置をずらして設けられている。凹凸部212は、図4(b)に示すように、直線のコーナー縁211Dを除いて、各縦縁211A、横縁211Bと弧状のコーナー縁211Dより、外側へ延びて形成されている。本実施形態ではこれらの凹凸部212が、平坦部211から上方へのずらした距離を同じに設定されたオフセット面214に形成されて、平坦部211まわりで連なっている。
具体的には、凹凸部212は、図6(c)に示すように上方へ突き出た凸部212Aが複数並んで構成されていて、複数の凸部212Aが、縦縁211A、横縁211B、弧状のコーナー縁211Cのそれぞれに沿って並んでいると共に、これらの縦縁211A、横縁211B、弧状のコーナー縁211Cより外側へ離れる方向にも並んでいる。なお、本実施形態では、それぞれの凸部212Aが隣接或いは近接しているが、各凸部212Aの間隔は図示例に限るものではない。
凸部212Aは、四角錐型に形成されているが、この形状に限るものではない。寸法は、図6(c)に示す図示例で凸部212Aの高さhが平坦部211とオフセット面214との上下方向でのオフセット量、つまり段差形成部213の高さ方向の寸法ΔHより小さく設定されているが、これとは逆に段差形成部213の高さΔHより寸法を大きくすることもできる。ΔHは、特に限定されるものではないが、0.5mm〜10.0mmであり、好ましくは1.0mm〜5.0mmである。
蓋20は、開口120Aの一部を開けるための開蓋部220を侵入部210に隣接して設けている。本実施形態では、図4(b)と図6(b)とに示すように、開蓋部220を、平坦部211の直線のコーナー縁211Dより外側に設けている。
開蓋部220は、平坦部211の直線のコーナー縁211Dにつながった突出部221と、突出部221より外側に延びた水平延長部222と、を備えている。
突出部221は、平坦部211側を向いた内面221Aと、反対の外側を向いた外面221Bと、これらの内面221Aと外面221Bの上端をつなぐ頂部221Cとから、断面が上方へ突き出す山型に形成されており、凹凸部212より上方の高い位置まで突出している。
突出部221は、図4(b)に示すように、オフセット面214の離れた二つの端をつなぐように設けられている。突出部221は、長手方向の端部がオフセット面214の各端に隣接し、中間部が平坦部211に隣接している。なお、図6(b)に実線で示す中間部の幅w1は、破線で示す両側の端部の幅w2より広く形成されている。水平延長部222は、突出部221の外面221Bから延びて、外側の縁が平面視で弧状に形成されている。
対向部230が、侵入部210と開蓋部220とを囲うよう、オフセット面214の縁と水平延長部222の縁とから上方へ延びて形成されている。また、この対向部230は、突出部221の両端部につながっている。
対向部230は、蓋をした状態で、容器本体10の内面の内、上端部121に当たるように構成されている。具体的には、図6(c)に示すように対向部230の内、高い側が低い側より外側へ張り出すように形成されていて、それらの境界が、平坦部211側へ出っ張る角を構成している。
また、本実施形態では、オフセット面214は、平坦部211側が段差形成部213とつながって中央側へ張り出す出隅を形成し、また反対側が対向部230とつながって外側へ引っ込んだ入隅を形成している。これらの角や隅に近接した箇所は平たく形成され、さらに凹凸部212より狭い領域に設定されている。角や隅の曲り具合を変えて斜面等に形成したり、オフセット面の端から端へ亘って凸部212Aを設けてもよい。
さらに、蓋20は、平坦部211の面積が凹凸部212の面積より大きく形成されていて、さらにこの平坦部211の一部を凹ませて或いは突き出させて形成した表示部215を備えていてもよい。図4(b)では詳細を省略して二点鎖線の矩形を表しているが、表示部215は、蓋20の材料・サイズ等を表した文字、リサイクルなどの取り扱いを表した記号、また製造元のロゴなどを表した印、その他、開蓋の操作の案内などを表した情報である。
蓋フランジ部240が、侵入部210と、開蓋部220とのまわりに設けられている。蓋フランジ部240は、図6(a)から(c)に示すように、対向部230の上端から外側へ延びて本体側接合部131と合わさる接合部(以下、蓋側接合部241と呼ぶ。)と、この蓋側接合部241から下方へ延びた外郭部(以下、蓋側外郭部242と呼ぶ。)と、この蓋側外郭部242の一部から外側へ延びて形成された摘み部(以下、蓋側摘み部243と呼ぶ。)と、を備えている。
蓋側接合部241と蓋側外郭部242とは、侵入部210と開蓋部220とのまわりに設けられており、何れも全体に亘って同じ幅に形成されている。蓋側摘み部243は、平坦部211のコーナー縁211C,211Dより距離を置いた外側で突出している。各蓋側摘み部243は、本体側摘み部133と同様に、複数の滑り止め用凸部243Aを備えて凹凸状に形成されている。
このように構成された蓋20は、蓋フランジ部240を本体フランジ部130に被せると、図6(c)に示すように対向部230と蓋側接合部241と蓋側外郭部242で囲われる内側に二点鎖線で示す本体フランジ部130が入り、容器本体10に取り付けることができる。蓋側接合部241が本体側接合部131に合わさり、蓋20の対向部230が容器本体10の上端部121に嵌る。包装用容器1は、このような内嵌合構造を備えることで、蓋20を外したり、取り付けたり、蓋20の開閉を繰り返して行える。
蓋20を容器本体10に取り付けた状態では、蓋20の侵入部210が容器本体10の開口120Aより底部110側へ入った位置に設けられて、開口120Aが塞がれる。また、蓋をした状態では、平坦部211が、底部110とこれに隣接する側面部120の下部の上方で広がっている。凹凸部212は、蓋をした状態で、図6(c)に示すように、側面部120の内、高い側の曲面部125や水平延長部126と対向するように設けられて、凹凸部212から曲面部125や水平延長部126までの空間は、平坦部211から底部110や側面部120の低い側までの空間と比べて、狭く構成される。
包装用容器1の材料は限定されものではないが、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂を利用することができる。本実施形態の包装用容器1は、PET,PP等の樹脂製のシート材を成型で熱変形させて製造され、さらに全体を透明に構成されている。成型後の包装用容器1の各部の厚みは、特に限定されるものではないが0.05mm〜1.0mmであり、好ましくは0.2mm〜0.7mmであり、さらに望ましくは0.3mm〜0.5mmである。なお、容器本体10は、透明に限らず、透光性を有したり、不透明に構成してもよい。
図7を用いて包装用容器1の使用方法を説明する。包装用容器1は、漬物容器として、大根,胡瓜などの野菜をカットして、うす塩の液や調味料を含む液といった液体に漬けて製造される漬物2を、液体3と併せて包装する際に利用することができる。なお、図7では、包装用容器1を断面で表し、容器本体10に入れた漬物2や液体3にハッチングを付して表している。また、図中の符号5は空気であり、丸印で表している。
収容工程では、図7(a)に示すように漬物2を、調理に利用した液体3と併せて、容器本体10に入れる。
蓋20で容器本体10の開口120Aを閉じる閉蓋工程では、図7(b)に示すように侵入部210を容器本体10の開口120Aより底部側へ入った位置まで入れて、平坦部211を液体3に当てた状態で蓋フランジ部240を本体フランジ部130に重ねる。
漬物2と液体3とを入れた状態で包装用容器1をシールする接合工程では、蓋側接合部241と本体側接合部131とを熱で接合させる。これらの工程を経て食料品の包装が完了する。なお、これらの工程は、機械によって自動で行ったり、手作業で行ったり、またそれらを組み合わせて行ってもよい。
開蓋する際には、先ず開蓋部220を開ける。開蓋部220の突出部221を起点に、外側へ延びた水平延長部222を持ち上げるよう、蓋側接合部241を本体側接合部131から剥がして、容器本体10の開口120Aの一部を開ける。その後、残りの接合部分を剥がすと、蓋20を容器本体10から外すことができる。また、取り外した蓋20は、対向部230を容器本体10の上端部121に嵌めることで、再度、容器本体10の開口120Aを閉じるように取り付けることができる。
包装用容器1によれば、シールした状態(蓋20を一度も外していない状態)で容器本体10の内側に残っている空気5を、図7(c)に示すように平坦部211の周りの凹凸部212に寄せて集めることができる。また、複数の凸部212Aが並んで凹凸状の面を形成するので、包装用容器1の外から空気5を判別しづらく、包装することができる。これにより、広い平坦部211を通して容器本体10内の漬物2などの食料品を見栄え良く顧客にアピールすることができる。
漬物2などの食料品の包装作業では、作業者が、食料品及び液体を容器本体10に入れた後、平坦部211を容器本体10の開口120Aより底側へ侵入させて、蓋20の平坦部211が液体3に当たった状態で蓋フランジ部240を本体フランジ部130に合わせて蓋をする。この閉蓋工程の後、機械や手作業で接合工程を行って包装用容器1をシールした状態では、図7(b)に示すような残留した空気5が、平坦部211より高い凹凸部212に徐々に集まる。空気5の視認性を凹凸部212によって低減することができるので、包装用容器1の内部の空気の量を減らすような時間が掛かる作業を避けることができる。包装用容器1を用いることで包装作業の効率化を図れる。
(他の実施形態)
図8(a)は本発明の他の実施形態の包装用容器1Aを示す正面図であり、この包装用容器1Aは容器本体10と蓋20Aとを備えている。以下、包装用容器1Aと同じ構成或いは同様の構成には同じ符号を付して、それらの説明は省略する。
図8(b)は蓋20Aを示す平面図であり、蓋20Aは、上記実施形態の蓋20と異なり、凹凸部212に代えて印刷平坦部217を備えている。この印刷平坦部217は、液体と共に食料品を包装した状態で容器本体10内の気泡の視認性を低減する視認性低減部として機能する。
図8(b)では斜線を付した領域が印刷平坦部217を表している。図9(a)は図8(b)のE−E線に沿った蓋20Aの断面図である。蓋20Aは、侵入部210として、平坦部211と、印刷平坦部217とを備えている。印刷平坦部217は、オフセット面214として構成されており、段差形成部213を介して平坦部211の縁より上方へ位置をずらして設けられている。さらに、印刷平坦部217は、平坦部211から横にずれた位置で外側へ延びており、平滑な面に形成され、また文字・模様などの図柄を表す。
図9(b)は図9(a)の一点鎖線の円で囲った部分の拡大図であり、本実施形態の蓋20Aは、積層数やその順序は図示例に限定されるものではないが、透明な基材層21aと図柄の印刷処理を施した印刷層21bとを備えた積層材を成型して構成されており、印刷層21bは、侵入部210の内、気泡が集まる領域、つまり平坦部211より高い位置に保持されて下に気泡を溜めることができるオフセット面214に模様などの図柄を配置するよう構成されている。図柄は、限定されるものではないが、オフセット面214の領域を着色して不透過にしたり、透明なフィルムに細かな三角や星などの図形の複数が近接するように配置してそれらの狭い間を通して蓋20Aの内側を見えづらくする。
印刷平坦部217と平坦部211とのギャップΔhが上記実施形態の蓋20と比べて大きく設定されていて、蓋をした状態で平坦部211は上記実施形態の蓋20の平坦部211より深い位置に設けられる。
本実施形態の蓋20Aを備えた包装用容器1Aによれば、上記実施形態の包装用容器1と同様に、食料品を容器本体10に入れ、蓋20Aで開口120Aを閉じて包装すると、平坦部211より一段高い位置に設けられた印刷平坦部217側に内部の空気を寄せて集めることができる。包装後に、食料品から発生するガスも同様に集めることができる。包装用容器1Aでは、印刷平坦部217によって容器本体10内の気泡の視認性を低減することができる。
さらに、印刷平坦部217と平坦部211とのギャップΔhが大きいことで、印刷平坦部217側に集った空気等が再び平坦部211側へ移ることを防止することができる。
このギャップΔhを構成する段差形成部213が、図9(a)では、容器本体10のブロッキング防止部140より高い位置に設けられているが、平坦部211がより一層深い位置に設けられるよう、段差形成部213を高く構成してもよい。なお、図中の実線の水平線L1はブロッキング防止部140の上端の位置を表し、実線の水平線L2はブロッキング防止部140の下端の位置を表し、また二点鎖線は容器本体10の曲面部125、ブロッキング防止部140などを表している。
図9(c)では、平坦部211が水平線L1から水平線L2までの間でブロッキング防止部140の横に並ぶようにギャップΔhが大きく設定されており、さらに図9(d)では、平坦部211が水平線L2より深い位置に配置されるようにギャップΔhがさらに大きく設定されている。
このようにギャップΔhを大きくすることで、例えば蓋をした状態で包装用容器1Aを傾けた場合も、空気などが印刷平坦部217から平坦部211へ移動することを効果的に抑えることができる。また、平坦部211が容器内側に深く入るように構成した場合に限らず、視認性低減部をオフセット面214から段差形成部213まで広がるように設けたり、オフセット面214の視認性低減部と距離を置いて段差形成部213に視認性低減部を設けてもよい。
なお、視認性低減部は、蓋と別に製造されて、成型した蓋に後で設けられるものを用いてもよい。例えば、ステッカーとして、表側に図柄などが現れる印刷層と裏側に貼り付け用の接着層とを備えたものを用いることができる。ステッカーは、蓋の平滑に形成されたオフセット面214を覆うように構成される。このようなステッカーは、視認性低減部として働き、容器本体10内の気泡の直視を遮ることができる。
本発明の蓋や容器本体は、上記の構成に限定されるものではない。例えば、蓋の輪郭を図10(a)に示すように円形にしたり図10(b)に示すように横長の矩形にしたり、容器本体の側面を図10(c)に示すように曲面部125を省いて底部110の周縁から真っ直ぐに立ち上がらせたり、さらに図示を省略するが容器本体の断面の形を上記の八角形型に代えて円形や四角などに形成したり、縦や横方向で寸法の比率を変えて、本発明は利用することができる。
また、蓋に設ける凹凸部212は、図10(a)に示すように平坦部211の周り全体に設ける他、例えば、図10(b)に示すように平坦部211の周りで左側と右側とに離れて複数設けてもよい。また、図10(b)に示すように、平坦部211の右側の縁から延びた一つのオフセット面214の中で、凹凸の領域が平坦な領域より広くなるように、複数の凹凸部212が距離を置いて配置されてもよい。
蓋と容器本体との接合は、図1に示す包装用容器1では好ましくは蓋フランジ部240にホットメルトなどの接着剤を塗布して行うと、食料品が広く現れる平坦部211の領域の透明性を確保して、容器本体10への接着強度を高めることができる。なお、透明度が下がるが、図8に示す包装用容器1Aのように、ドライラミネーションなどによって基材層21aと印刷層21bなどのフィルムとを重ね合わせた積層材を用いて構成することができ、このような積層材を用いる場合には、平坦部211も図柄を表す領域として活用することができる。基材層21aが平坦部211に図柄を加えるように構成されて、例えば図8(b)に二点鎖線で示すように帯状の図形218Aを表したり、ラベル状の図形218Bを表したりすることもできる。
上記の説明で挙げた漬物に限らず、本発明は、豆腐、ウズラの卵、貝、その他の食料品を包装する場合にも利用することができる。また、上記の説明で挙げた液体は、うす塩の液や調味料を含む液に限らず、調理に利用した液体であってもよいし、ただの水であってもよい。
1,1A 包装用容器
10 容器本体
110 底部
120 側面部
120A 開口
121 上端部
121A 縦部分
121B 横部分
121C カーブ部分
122 断面八角形部
125 曲面部
126 水平延長部
130 本体フランジ部
131 本体側接合部
132 本体側外郭部
133 本体側摘み部
133A 滑り止め用凸部
20,20A 蓋
210 侵入部
211 平坦部
211A 縦縁
211B 横縁
211C,211D コーナー縁
212 凹凸部
212A 凸部
213 段差形成部
214 オフセット面
215 表示部
217 印刷平坦部
218A,218B 図形
220 開蓋部
221 突出部
221A 内面
221B 外面
221C 頂部
222 水平延長部
230 対向部
240 蓋フランジ部
241 蓋側接合部
242 蓋側外郭部
243 蓋側摘み部

Claims (7)

  1. 水平方向に広がっており容器本体に取り付けた状態で上記容器本体の開口より底側へ入った位置に設けられる侵入部と、この侵入部のまわりに設けられており上記容器本体に合わさるフランジ部と、を備えた透明の蓋であって、
    上記侵入部は、平らに形成された平坦部と、上記平坦部の縁より上方へ位置をずらし更に横にずれて設けられていて上記容器本体内の気泡の視認性を低減する視認性低減部と、を備えたことを特徴とする、包装用容器の蓋。
  2. 上記視認性低減部は、上記平坦部の縁より上方へ位置をずらして外側へ延びており更に凹凸状に形成された凹凸部であることを特徴とする、請求項1に記載の包装用容器の蓋。
  3. 上記凹凸部は上方へ突き出た凸部を複数備えていることを特徴とする、請求項2に記載の包装用容器の蓋。
  4. 上記凹凸部が上記平坦部のまわりに設けられており、
    さらに、上記平坦部は、その一部を凹ませ或いは突き出させて形成した文字・記号・印などの情報を表す表示部を備えていることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の包装用容器の蓋。
  5. 上記凸部が上記平坦部のまわりで連なっていることを特徴とする、請求項4に記載の包装用容器の蓋。
  6. 上記平坦部の面積が上記凹凸部の面積より大きいことを特徴とする、請求項2から請求項5の何れかに記載の包装用容器の蓋。
  7. 液体及び食料品を容器本体に入れる収容工程と、
    請求項1から請求項6の何れかに記載の蓋で上記容器本体を閉じる閉蓋工程と、
    上記蓋のフランジ部と上記容器本体のフランジ部とを熱で接合する接合工程と、を備えた包装方法において、
    上記閉蓋工程で、上記侵入部を上記液体に当てた状態で上記蓋のフランジ部を上記容器本体のフランジ部に合わせることを特徴とする、食料品の包装方法。

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