JP2019048654A - 包装用容器 - Google Patents

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豊 小島
修也 川島
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Abstract

【課題】通気性に優れた包装用容器を提供する。【解決手段】鍔状の本体フランジ部を設けた容器本体10と、鍔状の蓋フランジ部を設けていて蓋フランジ部が本体フランジ部に重なるよう容器本体10に被さる蓋体20と、を備えた包装用容器1であって、蓋体20が容器本体10に被さった状態で、蓋フランジ部の相対する位置に設けられていて容器内側から容器外側へ通じる通気部40と、さらに通気部を除いて蓋フランジ部に沿って設けられていて蓋体20を容器本体10に着脱自在に固定する固定部と、を備えている。【選択図】図11

Description

本発明はプラスチック製の包装用容器の構造に関する。
青果物の包装として包装用容器を用いた際、空気が内側に留まると、状況に応じて水滴が底に溜まったり、内面が曇ったりすることがある。従来の包装用容器では、青果物などを入れる容器本体と、その上に被せる蓋体とを備えたものでは、内側から外側へ通じる通気部を備えたものが知られている。
特許文献1に開示のグレープフルーツ用容器は、四つの収容部を備え、各収容部が一つのグレープフルーツを入れることができるように形成されている。また、このグレープフルーツ用容器は、容器本体と、この容器本体にヒンジ部を介してつながっていて容器本体に被さる蓋部とを備えており、蓋をした状態で各収容部と通気部とが構成される。グレープフルーツを収容部に入れた状態で、空気等が通気部を介して収容部の内外を流通する。
登録実用新案第3023503号公報
特許文献1では、グレープフルーツを一つ入れる収容部に通気部を一つ設けると共に、底部やその上の天面部に穴を設けている。青果物などの食料品の包装用容器として、食料品を置く底部やその上の天面部に穴を設けずに、効果的に通気を行うことが望ましい。
そこで、本発明は、通気性に優れた包装用容器を提供することを目的とする。
本発明は、鍔状の本体フランジ部を設けた容器本体と、鍔状の蓋フランジ部を設けていて上記蓋フランジ部が上記本体フランジ部に重なるよう上記容器本体に被さる蓋体と、を備えた包装用容器である。上記包装用容器は、上記蓋体が上記容器本体に被さった状態で、上記蓋フランジ部の相対する位置に設けられていて容器内側から容器外側へ通じる通気部と、さらに上記通気部を除いて上記蓋フランジ部に沿って設けられていて上記蓋体を上記容器本体に着脱自在に固定する固定部と、を備えている。
さらに本発明の包装用容器では、上記蓋体が深絞りに形成されたり、上記蓋体がヒンジ部を介して上記容器本体につながって構成されてもよい。
本発明によれば、蓋をした状態で蓋フランジ部の相対する位置にそれぞれ通気部を備えていることで、効果的に通気を行うことができる。これにより、例えば水滴が蓋体の内面に付着することを抑えて、ぶどうに対する視認性を良好に保つことができ、また透明に構成されたものであれば曇りを防止して、顧客に容器内側へ入れたぶどうなどの食料品を見映え良く見せることができる。
(a)は本発明の実施形態の包装用容器を示す正面図であり、(b)は本発明の実施形態の包装用容器を示す背面図である。 (a)は本発明の実施形態の包装用容器を示す左面図であり、(b)は本発明の実施形態の包装用容器を示す右面図である。 (a)は本発明の実施形態の包装用容器を示す平面図であり、(b)は本発明の実施形態の包装用容器を示す底面図である。 (a)は図1の包装用容器の開蓋状態を示す正面図であり、(b)は(a)の包装用容器を示す平面図である。 (a)は図1(a)のA−A線に沿った包装用容器の断面図であり、(b)は図2(a)のB1−B1線に沿った包装用容器の断面図である。 図4(b)のC−C線に沿った包装用容器の断面図である。 (a)と(b)とは図1(a)の包装用容器の凹凸面を説明するための図である。 (a)は図7(b)のD1−D1線とD2−D2線とに沿った包装用容器の一部の断面図であり、(b)は図7(b)のD3−D3線に沿った包装用容器の断面図である。 (a)は図5(a)に示す包装用容器の断面の一部を拡大して表す図であり、(b)は図2(a)のB2−B2線に沿った包装用容器の断面図であり、(c)は図2(a)のB3−B3線に沿った包装用容器の断面図である。 (a)〜(d)は本発明の包装用容器の蓋を閉じる手順を説明するための図である。 本発明の包装用容器の使用状態を示す参考図である。
図1の(a)と(b)は本発明の包装用容器1の正面図と背面図であり、図2の(a)と(b)は包装用容器1の左側面図と右側面図であり、図3の(a)と(b)は包装用容器1の平面図と底面図である。図4は開蓋状態の包装用容器1を示し、(a)が正面図であり(b)が平面図である。図5の(a)は図1(a)のA−A線に沿った包装用容器1の断面図であり、(b)は図2(a)のB1−B1線に沿った包装用容器1の断面図である。包装用容器1は、底が浅い皿型の容器本体10と、この容器本体10と比べて深絞りによって高く形成されていて容器本体10に被さる蓋体20と、を備えている。
容器本体10は、底部110と、底部110の周縁から立ち上った側面部(以下、本体側面部120と呼ぶ。)と、底部110の上で開いた口まわりで外側へ鍔状に延びたフランジ部(以下、本体フランジ部130と呼ぶ。)と、を備えている。
底部110は、平面視で縦長の矩形型に形成されており、輪郭が、横に延びた前縁と、前縁から後方へ距離を置いて横に延びた後縁と、前縁と後縁の左端をつなぐように縦に延びた左縁と、前縁と後縁の右端をつなぐように縦に延びた右縁と、が連なって構成されている。また、底部110では、周縁側がカウンターなどに当たる周縁領域部111を構成し、周縁領域部111より内側の領域が上方へずれた位置に保持され縦横に広がる平らな中央領域部112を構成する。
本体側面部120は、その高さの寸法が底部110の縦や横と比べて小さく設定されている。本体側面部120は、その上端で底部110の上に開けた口を構成し、口は平面視で底部110の輪郭同様の縦長の矩形型を成す。
本体側面部120は、所定の高さで底部110側に戻る折り返し部125を備えている。折り返し部125は、容器内側を臨む内壁形成部121から外側へ延びて最も高い部分を構成する頂部125Aと、この頂部125Aから下方へ延びて容器外側を臨む外壁形成部125Bと、を備えている。折り返し部125は、後述するように、一部を除いて高さを揃えて形成され、口に沿って平面視で縦長の枠状に配置されている。
本体フランジ部130は、外壁形成部125Bの下端から外側へ突き出て縁を形成する。縁は、平面視で底部110の輪郭同様の縦長の矩形型を成す。折り返し部125が、本体フランジ部130より上に突き出る部分として構成されている。
蓋体20は、天面部210と、天面部210の周縁から下に延びた側面部(以下、蓋側面部220と呼ぶ。)と、天面部210の下方で開いた口まわりで外側へ鍔状に延びたフランジ部(以下、蓋フランジ部230と呼ぶ。)と、を備えている。
天面部210は、全体が平坦に形成されている。天面部210の輪郭は、横に延びた前縁と、前縁から後方へ距離を置いて横に延びた後縁と、前縁と後縁の左端をつなぐように縦に延びた左縁と、前縁と後縁の右端をつなぐように縦に延びた右縁と、が枠型に連なって構成されて、平面視で縦長の矩形型に形成されている。
蓋側面部220は、上端側と下端側とにそれぞれ設けた段差形成部221,222と、これらの段差形成部221,222の間に設けられていて段差形成部221,222と比べて外側へ臨む広い面を形成する外側対向部223と、を備えている。
上の段差形成部211が天面部210の周縁から下方へ延びて形成されている。段差形成部221は、二つの段差を構成し、下の段差が上の段差より大きく設定されている。
外側対向部223は、段差形成部221から下方へ延びており、下端を揃えている。外側対向部223は、天面部210の前縁に沿った前壁部220Fと、天面部210の後縁に沿った後壁部220Bと、天面部210の左縁に沿った左壁部220Lと、天面部210の右縁に沿った右壁部220Rと、を備え、これらの隣り合うものがつながって外側へ張り出す角部220Cを構成している。
下の段差形成部222は外側対向部223の下端から外側へ延びさらに下方へ延びている。段差形成部222は、図6に示すように、外側対向部223から外側へ延びた水平延長部222Aと、この水平延長部222Aから下方へ延びた下方延長部222Bと、を備えて、外側対向部223の下端から外側へ張り出す角を構成する。段差形成部222は、上の段差形成部221と同様に、平面視で縦長の矩形の枠状に配置されていて、天面部210の下で開いた蓋体20の口を構成する。この口は天面部210より大きく形成されている。なお、段差形成部222は、一部を除いて口まわりで角の断面形状が同じに設定されている。
蓋フランジ部230は、蓋側面部220の端から外側へ突き出て縁を形成する。縁は、平面視で天面部210の輪郭同様の縦長の矩形型を成す。
このように蓋体20は、広い側面を備えて下方に天面部210より大きな口を開けた形態を成す。なお、図4は開蓋状態を表していて、蓋体20は表裏を反転した姿勢で設けられている。さらに本実施形態の包装用容器1では、蓋側面部220で広い面を成す外側対向部223が凹凸状に形成されている。以下、凹凸形状について、前壁部220Fを例に挙げて説明する。
(蓋側面部220の外側対向部223の凹凸形状)
前壁部220Fでは、上端から下端までに亘って前方を臨む領域が、複数の非凹凸部202によって形成されている。非凹凸部202は、平滑な面を成し外形を三角型に形成されている。複数の非凹凸部202が前壁部220Fで高さ方向と横方向とに複数つながっている。
図7(a)は、蓋体20の前壁部220Fを示す正面図であり、斜線を一つの非凹凸部202に付して表している。隣り合う非凹凸部202は、三角をかたどる縁の内、直線を成す辺でつながる。この辺が蓋側面部220に筋状に現れる。以下、蓋側面部220を構成する辺を筋部202Aと呼ぶ。筋部202Aの両端の頂点202Bも隣接する非凹凸部202で位置を合わせている。なお、隣接する非凹凸部202では、非凹凸部202が成す面はそれぞれ異なる方向を向いている。
頂点202Bでつながる複数の筋部202Aは、他の筋部202Aを延長させた位置から外れて設けられ、さらに容器外側へ張り出す山部或いは容器内側へ窪む谷部として互いにつながって、複数の非凹凸部202が立体構成部として立体面を構成する。例えば、図示の斜線を付した四つの非凹凸部202はそれらの中央の頂点を張り出させた四角錐状の立体面を構成している。また、符号v1〜v5を付す筋部202Aで囲われる領域も外側へ張り出す四角錐状の立体面を構成している。蓋体20は例えばダイヤモンドのように、立体構成部が外側対向部223の周方向に複数並んでいる。このような立体構成部が外側対向部223の周方向に規則的に配置されるよう、山部と谷部、また非凹凸部202が設けられている。
後壁部220Bと左壁部220Lと右壁部220Rは、前壁部220Fと同様に、上端から下端までに亘って外側を臨む領域が、複数の非凹凸部202によって凹凸状に形成されている。なお、左壁部220Lと右壁部220Rでは、非凹凸部202が高さ方向と縦方向とに複数つながって形成されている。
蓋側面部220の内、外側へ張り出す四つの角部220Cも、横或いは縦へさらに高さ方向に複数の非凹凸部202がつながって凹凸状に形成されており、蓋側面部220では、図8(b)に示すように周方向全体に亘って非凹凸部202がつながって凹凸面として構成されている。なお、複数の非凹凸部202の内、一部が半円や矩形など非三角型で平滑な領域として形成されてもよい。
(ヒンジ構造)
包装用容器1では、蓋体20がヒンジ部30を介して容器本体10と分離可能につながっており、ヒンジ部30は、蓋体20の縁の一方の長辺側と容器本体10の縁の一方の長辺側との間に設けられている。ヒンジ部30は、図4(b)に示すように本体フランジ部130と蓋フランジ部230とを分ける切れ込みで成る切断部31と本体フランジ部130から蓋フランジ部230まで延びて容器本体10と蓋体20とをつなぐ接続部32とが破線状に交互に並んで構成されており、本体フランジ部130の長辺に沿って真っ直ぐ縦に延びている。縦方向に沿った寸法では、切断部31が接続部32より長く設けられている。
(固定部)
蓋体20は、蓋フランジ部230が容器本体10の本体フランジ部130に重なるよう容器本体10に被せて、包装用容器1を蓋することができる。このように蓋をした状態を維持するために、包装用容器1は蓋体20を容器本体10の口に取り付ける固定部を備えている。固定部は、外嵌合式に構成されていて、容器本体10の口まわりに設けた嵌合部15と、蓋体20の口まわりに設けた嵌合部25と、を備えている。
容器本体10側では、容器本体10の高い部分として、折り返し部125が嵌合部15を構成する。蓋体20側では、蓋体20の低い部分として、段差形成部222の水平延長部222Aと下方延長部222Bとが嵌合部25を構成し、容器本体10側の折り返し部125に被着する。蓋体20を容器本体10に被せる際、容器本体10側で上方に突き出る折り返し部125が蓋体20の口に入り、その外壁部121Cが蓋体20の内面を成す下方延長部222Bに密着して、蓋体20を容器本体10に固定する。
(通気部)
包装用容器の蓋をした状態で容器本体10と蓋体20とが食料品を入れる空間、つまり容器内側を構成する。包装用容器1は、蓋をした状態で、容器本体10の本体フランジ部130と蓋体20の蓋フランジ部230で、相対する位置に空気などを流通させるための通気部40を備えている。図3(a)では、通気部40は、縦長の矩形型の蓋フランジ部230の内、横に延びる前と後の短辺側にそれぞれ設けられている。
通気部40は、図5(a)に示すように、容器内側から容器外側へ向けて水平に延びた流路として構成されている。本実施形態では、通気部40は、容器本体10に設けられた流路下側形成部410と、蓋体20に設けられた流路上側形成部420と、から構成されている。
図9(a)は図5(a)で左側の通気部40周辺の拡大図であり、容器本体10の流路下側形成部410は、容器内側に寄せて設けられるU字断面部411と、このU字断面部411を延長させた外側位置に設けられる水平断面部412とから構成されている。図9(b)は図2(a)のB2−B2線に沿った通気部40周辺の断面図であり、U字断面部411は、流路底411Aと流路底411Aの両端から上に延びた流路横壁411B,411Cとで上方を開けて、全長に亘って断面をU字型に構成されている。図9(c)は図2(a)のB3−B3線に沿った通気部40周辺の断面図であり、水平断面部412は、U字断面部411と異なり全体が横に延びた形状である。なお、図9(a)に示す構成例では、水平断面部412がU字断面部411より低い位置に設けられているが、高さをそろえてもよい。
流路下側形成部410は、容器本体10の高い部分を構成する箇所に設けられており、本体側面部120の上端側から本体フランジ部130の縁へ亘って形成されている。具体的には、U字断面部411は、図4(a)に示すように、容器本体10で上に突き出る折り返し部125の一部を低くして形成されていて、水平断面部412は、低い折り返し部125から外側で延びた本体フランジ部130で構成されている。なお、図9(a)に示す構成例では、本体フランジ部130がU字断面部411の端から下方にずれて外側へ延びているが、本体フランジ部130は流路底411Aを延長させた位置に設けられてもよい。
蓋体20の流路上側形成部420は、図9(a)に示すように、容器内側に寄せて設けられる水平断面部421と、この水平断面部421を延長させた外側位置に設けられるU字断面部422とから構成されている。水平断面部421は、図9(b)に示すように全体が横に延びた形状であり、流路底411の上で広がる流路の天井(以下、流路天井と呼ぶ。)を構成する。U字断面部422は、図9(c)に示すように、流路天井422Aと流路天井422Aの両端から延びた流路横壁422B,422Cとで、全長に亘って断面をU字型に構成されている。なお、U字断面部422は、容器本体10側のU字断面部411と異なり、蓋をした状態において断面形状で口の向きが容器本体10側のU字断面部411と逆になるように配置されており、図9(c)では断面が逆U字型に表れている。
流路上側形成部420は、蓋体20の低い部分を構成する箇所に設けられており、蓋側面部220から蓋フランジ部230の縁へ亘って形成されている。具体的には、水平断面部421は、図4(a)に示すように、段差形成部222の一部を低くして形成されており、U字断面部422は、低い段差形成部222から外側へ延びた蓋フランジ部230で構成されている。なお、図9(a)に示す構成例では、U字断面部422が水平断面部421の端より下方にずれて外側へ延びているが、流路天井422Aは水平断面部421を延長させて形成されてもよい。
蓋をした状態で、流路上側形成部420と流路下側形成部410とが近接して配置される。図9(b)に示すように、蓋体20側の水平断面部421が容器本体10側のU字断面部411の上に配置されて、これらが上下と左右とを囲う壁面を成して図9(a)に示すように容器内側寄りの流路(以下、第1部分と呼ぶ。)を構成する。また、この第1部分より外側では、図9(c)に示すように、蓋体20側のU字断面部422が容器本体10側の平らな水平断面部412の上に配置されて、これらが上下と左右とを囲う壁面を成して流路(以下、第2部分と呼ぶ。)を構成する。第1部分と第2部分とが横に連なって、全体で容器内側から容器外側へ向けて空気を直線状に流す通気部40が構成される。なお、包装用容器1は、流路を構成した状態でその出入口周辺で空気などの流れを遮らないよう、その出入口周辺には他の構成部材が配置されないよう、構成されている。
容器本体10と蓋体20とが嵌合の際に密着する領域は、通気部40から外れた箇所に設けられている。蓋をした状態で、固定部は、通気部40が配置された箇所を除いて、蓋フランジ部230に沿って口まわり全体に設けられている。なお、蓋体20が容器本体10から外れることを防止するよう、ロック部を備えてもよい。例えば、突き出た爪部を互いに合わさる面にそれぞれ設けて、これらが掛かるように設ける。
包装用容器1の材料は限定されものではないが、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂を利用することができる。本実施形態の包装用容器1は、PET,PP等の樹脂製のシート材を成型で熱変形させて製造され、さらに全体を透明に構成されている。ヒンジ部は、例えばシート材を容器型に賦形する際に、シート材に切れ目を入れて形成する。なお、包装用容器1は、透明に限らず、透光性を有したり、不透明に構成してもよい。
以下、食料品としてぶどうを挙げて、包装用容器1の使用方法を説明する。
ぶどうを包装する際、包装用容器1を作業台の上で容器本体10と蓋体20とがそれぞれ口を上にして横に並ぶように広げ、ぶどうを蓋体20に入れる。容器本体10を蓋体20の横から蓋体20の上に移動させ、容器本体10の折り返し部125を蓋体20の口に入れる。これにより、容器本体10と蓋体20とが嵌合して、食料品の包装作業が完了する。
なお、包装の際、以下の手順で包装用容器1に蓋をすることができる。まず図10(a)に示すようにぶどうを蓋体20に入れ、図10(b)に示すように蓋体20の上に移動させて容器本体10に右手を当てる。右手を、底部110の手前側の左右の隅周辺に当てた状態で、容器本体10を蓋体20側へ押す。これにより、容器本体10で手前側の左右の隅周辺が蓋体20に入る。次に、図10(c)に示すように右手を底部110に当てたまま、左手で底部110の左奥の隅周辺を蓋体20と共に押さえて、左奥隅周辺の容器本体10を蓋体20に押し込む。これに続けて、図10(d)に示すように、右手で、底部110の右奥の隅周辺を蓋体20と共に押さえて、右奥隅周辺の容器本体10を蓋体20に押し込む。このように容器本体10の四隅周辺を順番に蓋体20側へ押して折り返し部125全体を蓋体20に入れる。これにより蓋体20が容器本体10に被さるように取り付けられる。
ぶどうを入れた包装用容器1は、容器本体10の底部110を商品カウンターなどに着地させて、蓋体20を上にした状態で陳列することができる。また、ぶどうを入れた複数の包装用容器1は積み重ねることができ、上の包装用容器1の底部110の中央領域部112を下の包装用容器1の天面部210に載せることができる。
商品カウンターなどに置いた状態で凹凸面がキラキラ輝いて売り場で商品を目立たせ、顧客へのアイキャッチ性を高めることができる。また、蓋側面部220は、広い凹凸面があることでぶどうの房の動きを抑えて、容器内側でぶどうを固定でき、見栄えの良い姿勢を維持する。
このようにぶどうを包装した状態で、空気などが通気部40を通して、容器内側から容器外側へ或いはその逆に流れる。なお、食料品を入れた状態で、図11に示すように、一方の通気部40を他方の通気部40より高い位置に保持するよう、包装用容器1を傾けた姿勢で商品カウンター90などに置くと、新鮮な空気が下の通気部40から容器内側へ取り込まれ、食料品から発生するガスなどが上の通気部40から排気される。なお、図中の91は商品カウンター90に置いた台であり、図11は包装用容器1が台91の斜面に載って傾いている状態を表している。
顧客が、家庭でぶどうを包装用容器1から取り出す際には、上記の蓋を閉じる手順のときと同様に、天面部210を下にして台所カウンターなどに蓋体20を載せる。このように上下を反転させた姿勢で容器本体10を蓋体20から外し、図10(a)に示すように包装用容器1を横に広げて、ぶどうを取り出すことができる。なお、包装用容器1では、ヒンジ部30の接続部32を切断して容器本体10と蓋体20とを分離すると、蓋体20は、ぶどうを洗う際のボールとして利用することができる。また、水を切った後、蓋体20を食事の際のぶどうの器として用いて、テーブルに並べることもできる。
本発明の実施形態の包装用容器1によれば、蓋をした状態で蓋フランジ部230の相対する位置にそれぞれ通気部40を備えていることで、水滴が蓋体内面に付着することや蓋体側面部220等が曇ることを抑えて、容器内部の視認性を良好に保つことができ、顧客にぶどうを見映え良く見せることができる。
特許文献1の包装用容器では各部が厚く構成されており、容器本体10と蓋体20とが一部で嵌合して蓋をした状態を維持する構成であるが、材料費が嵩む恐れがある。そのため従来の包装用容器をその形態のまま厚みを薄くするようシート材で構成すると、適当な量目のぶどうなどの包装状態では蓋体と容器本体とが嵌合する部分やその周辺が変形したりして適切に包装する形態を維持することができないことが想定される。このような従来技術と比べて、本実施形態の包装用容器1は、蓋をした状態で、通気部40が設けられる箇所を除いて、蓋フランジ部230に沿って、ほぼ口まわりの全体に固定部が設けられるので、容器本体10と蓋体20とが合わさった形態を一層維持することができる。
また、本実施形態の包装用容器1では、蓋側面部220が広い外周面を構成する全域に亘って非凹凸部202が縦或いは横更に上下へと複数連なって凹凸面を成し、この凹凸面が蓋体20を補強し、剛性を高めている。従来の包装用容器では、蓋体を深絞りに構成するに伴い、蓋体の補強用に側面部の上端から下端までに亘って筋状に延びるリブを複数備えたものが知られている。これらのリブはその長手方向の全体に亘って、狭い幅で丸く曲がった断面を構成し、複数のリブが近接して並んでいると容器内側が見えづらくなる恐れがあった。本実施形態の包装用容器1の蓋側面部220では、隣接する複数の非凹凸部202がつながる部分、つまり筋部202Aが線状を成し、筋部202Aはリブの丸い断面と比べて極めて幅狭であるため、容器内側のぶどうの視認性を良好に保つことができる。
また、特許文献1に示す従来の包装用容器では各部の構成が厚く、また従来の包装用容器の樹脂材がOPSで構成されたものでは、本実施形態のように破線状のヒンジ部30を設けると蓋体20などを移動させる際にヒンジ部が壊れる恐れがある。本実施形態の包装用容器1は、蓋体20と容器本体10とが分離可能にヒンジ部30の切断部31を介して部分的につながるようPETなどの樹脂材で構成されているので、図10(a)に示すように包装用容器1を横に広げたり、図10(b)に示す容器本体10を蓋体20に重ねたり、移動することができる。
また、蓋をする際に丸く変形する従来のヒンジ部を備えた包装用容器では、自然と容器本体と蓋体とが横に広がる展開状態へ力が働くため、このような従来の包装用容器を用いてぶどうを包装するときには蓋が閉じるよう手で抑えることが必要であるが、本実施形態の包装用容器1では破線状のヒンジ部30を備えていることで、蓋を開けた状態、或いは蓋を閉じた状態をそれぞれ手で抑えることなく、維持することができる。これにより、上記の閉蓋の手順と併せて、包装の作業効率を高めることができる。
上記のように振出用の包装用容器1は、房状のぶどうに用途が限られるものではなく、ばらばらのさくらんぼなどを蓋体に所望の量目で入れて粒や細かなものをまとめて包装してもよいし、また粒状以外の食料品の包装に利用することもできる。
本発明の包装用容器は、上記の説明で挙げた構成に限定されるものではない。本発明の包装用容器は、凹凸状の側面部を容器本体に設けて構成されてもよい。また、蓋体を予め容器本体と分離した状態、つまりヒンジ部を設けずに、容器本体と蓋体とが別々に製造されたものでもよいし、蓋体を全く利用しない例えばラップで包装するタイプなどして構成されてもよい。
凹凸面を構成する非凹凸部は、図示例に限らず他の形状のものでもよい。例えば非凹凸部は曲面に構成されてもよい。
包装用容器は通気部を相対する位置に一つずつ配置する構成に限られるものではなく、一方の数と他方の数を異ならせて通気部を配置してもよい。
容器本体と蓋体との嵌合は、蓋体を容器本体の口の内側に密着させる内嵌合式の構造を利用することもできる。この場合、例えば通気部を、図9(a)〜図9(c)に示す配置が上下を反転させて構成することができる。
1 包装用容器,10 容器本体,110 底部,111 周縁領域部,112 中央領域部, 120 本体側壁部,121 折り返し部,121A 内壁形成部,125 折り返し部,125A 頂部,125B 外壁形成部,130 本体フランジ部,15 嵌合部(固定部),20 蓋体,210 天面部,220 蓋側面部,220F 前壁部,220B 後壁部,220L 左壁部,220R 右壁部,220C 角部,221・222 段差形成部,222A 水平延長部,222B 下方延長部,223 外側対向部,223 外側対向部,230 蓋フランジ部,25 嵌合部(固定部),30 ヒンジ部,31 切断部,32 接続部,40 通気部,410 流路下側形成部,411・422 U字断面部,412・421 水平断面部,420 流路上側形成部

Claims (8)

  1. 鍔状の本体フランジ部を設けた容器本体と、鍔状の蓋フランジ部を設けていて上記蓋フランジ部が上記本体フランジ部に重なるよう上記容器本体に被さる蓋体と、を備えた包装用容器であって、
    上記蓋体が上記容器本体に被さった状態で、上記蓋フランジ部の相対する位置に設けられていて容器内側から容器外側へ通じる通気部と、さらに上記通気部を除いて上記蓋フランジ部に沿って設けられていて上記蓋体を上記容器本体に着脱自在に固定する固定部と、を備えたことを特徴とする、包装用容器。
  2. 上記蓋体が深絞りに形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の包装用容器。
  3. 上記蓋体がヒンジ部を介して上記容器本体につながっていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の包装用容器。
  4. 鍔状の本体フランジ部を設けた容器本体と、鍔状の蓋フランジ部を設けていて上記蓋フランジ部が上記本体フランジ部に重なるよう上記容器本体に被さる蓋体と、上記容器本体と上記蓋体とをつなぐヒンジ部とを備えた包装用容器であって、
    上記ヒンジ部は、上記本体フランジ部と上記蓋フランジ部とを分ける切断部と上記本体フランジ部から上記蓋フランジ部まで延びて上記容器本体と上記蓋体とをつなぐ接続部とが破線状に交互に並んで構成されていることを特徴とする、包装用容器。
  5. 立ち上がり更に横に延びていて前後に並んだ一対の側面部と、立ち上がり更に縦に延びていて左右に並んだ他の一対の側面部とを備えた包装用容器であって、
    上記一対の側面部は、異なる方向を向いた非凹凸部が横へ更に上下へと複数つながって、凹凸状に形成され、
    さらに、上記他の一対の側面部は、異なる方向を向いた非凹凸部が縦へ更に上下へと複数つながって、凹凸状に形成されていることを特徴とする、包装用容器。
  6. 上記非凹凸部が三角形状の平滑な面に形成されていて、
    上記側面部では、隣接する上記非凹凸部の間で線状に延びた筋部が、上記筋部につながる他の筋部を延長させた位置から外れて設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の包装用容器。
  7. 上記一対の側面部と上記他の一対の側面部とがつながる角部は、異なる方向を向いた非凹凸部が横へ或いは縦へ更に上下へと複数つながって形成されていることを特徴とする、請求項5又は請求項6に記載の包装用容器。
  8. 上記容器本体と、上記容器本体に被さる上記蓋体と、を備え、
    上記側面部が上記蓋体に設けられていることを特徴とする、請求項5から請求項7の何れかに記載の包装用容器。

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