JP3212410U - ブリスター包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 商品を効果的に展示するブリスター包装体を提供する。【解決手段】 商品を収納して展示するブリスター包装体であって、表側に配置されるブリスター部と、裏側に配置される板部と、前記ブリスター部と前記板部との間に配置される表示部とを含み、前記表示部には、商品提供会社のイメージ又は商品提供会社の商品或いは商品群のイメージを表すキャラクター表示が表示されるブリスター包装体。【選択図】 図1
Description
本考案は、ブリスター包装体に関する。
商品の包装及び陳列にブリスター包装体ないしブリスターパッケージが用いられることがある。ブリスター包装体には、台紙と、台紙に被せて商品を保持するブリスターとを含むものがある(例えば、特許文献1を参照)。
このようなブリスター包装体は、店頭において商品を包装(収納)した状態で包装体ごと陳列されるため、商品に関する情報を消費者に提示する媒体としても用いられている。
上記ブリスター包装体は、ブリスターの一部に台紙の一部を露出せしめるカット部を設けて値札シール等の粘着シールを台紙に貼り付けることで、値札シール等の貼付けに対応している。しかし、値段以外の商品に関する情報を提示したいという要望には十分に応えられていない。
また、ブリスター包装体は、フック等に吊り下げられた吊下状態で陳列されることが多いため、ブリスターと台紙との間で商品を保持する必要がある。そのため、ブリスターに設けられる商品収納部は、商品の外形に沿って表側に突出した形状に設けられることが多い。
しかし、このような商品の外形に沿った収納部を有するブリスター包装体は、吊下状態における商品保持機能としては優れているものの、棚に積み重ねて重ね置きして陳列する場合や積み重ねて運搬する場合などでは、平置状態に置かれるため、荷崩れしやすいという問題がある。
本考案は、上記課題の少なくとも一つを解決するためのものであり、商品を効果的に展示するブリスター包装体を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本考案に係るブリスター包装体は、商品を収納して展示するブリスター包装体であって、表側に配置されるブリスター部と、裏側に配置される板部と、前記ブリスター部と前記板部との間に配置される表示部とを含み、前記表示部には、商品提供会社のイメージ又は商品提供会社の商品或いは商品群のイメージを表すキャラクター表示が表示される。
また、前記キャラクター表示には、商品提供会社のロゴの色彩が付されていてもよい。
また、前記表示部には、商品の使用状態を示す商品使用状態表示が表示され、前記商品の使用状態表示は、商品部と、使用対象物部と、成果物部とを含んで構成されていてもよい。
また、前記表示部には、訴求文字表示が表示され、前記訴求文字表示は、文字に図案が重ねられて構成されていてもよい。
また、前記ブリスター部は、ベース部と、前記ベース部から突出するように形成される収納部と、前記ベース部から突出するように形成され、前記収納部の周囲に配置される高位部と、を含み、前記高位部の前記ベース部からの突出の度合いが、前記収納部の前記ベース部からの突出の度合いよりも大きくてもよい。
また、前記高位部の表面によって、前記ブリスター包装体の表側の重ね置き用の当接面が構成されてもよい。
また、前記高位部は、その一部に傾斜面を含んでもよい。
また、前記表示部は、表示面の一部が表側に突出して形成される表示凸部を含んでもよい。
また、前記表示凸部は、商品の一部を覆っていてもよい。
また、前記ブリスター包装体の裏側には、商品の機能性の高い部分を視認するためのブリスター部である裏窓部が配置されていてもよい。
また、前記裏窓部の周辺には、視認対象の説明図又は解説が配置されていてもよい。
本考案によれば、商品を効果的に展示するブリスター包装体を提供することができる。
以下、図面を参照して本願に係るブリスター包装体の実施形態の例を説明する。以下の説明では、吊下状態を基準にして、消費者(使用者)に面する側を表側(正面側、前方)、その反対側を裏側(背面側、後方)と記載する。また、特に説明を伴う場合を除き、ブリスター包装体の吊下状態を基準に、上側、下側、左側、右側等を記載する。
<実施形態1>
図1〜図3は実施形態1に係るブリスター包装体1を説明するための図である。
図1〜図3は実施形態1に係るブリスター包装体1を説明するための図である。
商品Pは、図1に示すようなブリスター包装体1に包装された状態で店頭に展示(陳列)される。詳細は後述するが、ブリスター包装体1は、商品が視認可能な領域と、黄色と黄緑色からなる「ののじカラー」の衣装を着た人物キャラクターを含むキャラクター表示とを含む。
ブリスター包装体1は、例えば、キャラクター表示321、商品使用状態表示322、訴求文字表示323を含む。好ましくは、商品使用状態表示322が比較的大きな領域を占めるように配置され、これと一部重なるようにキャラクター表示321が左下に配置され、訴求文字表示323が右側に縦に配置される。
キャラクター表示321は、商品提供会社のイメージや商品提供会社の商品群のイメージを表すもので、商品提供会社のロゴ(ロゴタイプ)の色彩が付される。例えば、商品提供会社の登録商標が装飾化された文字「ののじ」によるもので黄緑色と黄色の色彩を含むものである場合、キャラクター表示321には黄緑色と黄色の色彩が付される(「ののじカラー」ともいう。)。
商品使用状態表示322は商品が使用されている状態を表すもので、使用された結果得られる成果物が目立つように表れる。例えば、成果物部分が商品Pの頂点を超えて左上に延びて角部まで切り込んでいる。訴求文字表示323は、商品や成果物の特徴を図案化された文字で消費者に訴えかけるものである。
ブリスター包装体1は、このような表示を含むことで、特定の商品提供会社の商品群であることを表すことができる。また、キャラクター表示321、商品使用状態表示322、訴求文字表示323を組み合わせることで、商品提供会社、商品の特徴、得られる成果物をイメージと文字の両方でまとまりよく表示して、商品を効果的に展示することができる。
以下では、本考案に係るブリスター包装体1の構成の一例を詳述する。なお、上記キャラクター表示321、商品使用状態表示322、訴求文字表示323は、商品を包装し展示する包装体に使用されればよく、ブリスター部を用いる包装体に限定するものではない。
図3に示すように、ブリスター包装体1は、表側を構成する透明なブリスター部2と、裏側を構成する板部4と、ブリスター部2と板部4との間に配置され、商品Pに関する情報を表示する表示部3とを含む。一例として、ブリスター包装体1は、図示のように、ブリスター部2を裏返しし、商品Pを載置してから、表示部3を配置し、板部4で裏側を封じることで、商品Pを包装し、保持する。なお、図示しないが、商品Pを表示部3の適切な位置に配置してから、商品Pと表示部3を裏返しされたブリスター部2に載置し、板部4で裏側を封ずるようにしてもよい。
図2に示すように、ブリスター包装体1は、さらに、ブリスター部2の表側に貼り付けるシール5を含んでもよい。シール5には、商品Pに関する情報が表示され、例えば商品Pが調理器具である場合には、商品Pを使用して調理された献立や料理の画像などが表示される。
図4及び図5は、ブリスター部2の一例を示す図である。ここでは、ブリスター部2が、ベース部21と、収納部22と、高位部23、24、25とを含む例を説明する。ブリスター部2は、合成樹脂(例えば透明なPET、PVC、PS樹脂)など従来技術における素材を用いて形成される(ブリスタ・パックとも称される)。
ベース部21は、ブリスター部2の枠組みないし土台の部分であり、上部の略中央に貫通穴である吊下穴211が設けられる。吊下穴211によって、ブリスター包装体1が店頭においてフック等に挿通され、吊下げられる。ここでは、ベース部21が略矩形の例を図示しているが、ベース部21は円形や楕円形など商品の形状や商品の販売戦略に応じて適切な形状に形成できる。
図3に示すように、ベース部21の縁部には表側から裏側に折り返すように形成された挿入部212、213、214が設けられる。挿入部212、213、214によって形成されたベース部21との間隙に、板部4の縁部が挿通される。なお、挿入部の数や位置は、これに限定されず、適宜設定できるものとする。
収納部22は、商品Pが収納(載置)される部分で、ベース部21から表側に突出するように形成される。収納部22は、商品Pの外形に応じた大きさ、高さ(突出の度合い)、形状に形成される。
例えば、商品Pがピーラーである場合、収納部22は、一例として、ブリスター部2の略中央に設けられ、上下方向の幅をピーラーの長手方向の長さよりやや大きく形成される。
収納部22は、左右上下の少なくとも一方側の少なくとも一部を、商品の輪郭に沿う形状に形成して、輪郭部221とする。輪郭部221を設けることで、商品を載置する際(包装時)に位置決めしやすくなり、また、陳列(吊下げ)の際にも商品が位置ずれしにくくなる。
また、収納部22は、商品の表面形状に凹凸がある場合、その表面を商品の凹凸に合わせた凹凸面とすることができる。さらに、商品の外形にある凹部や穴などと対応する凹下部を、収納部22に設けて位置決め部とすることもできる。例えば、図示のように、商品Pの二つの貫通穴に対応した位置決め部222、223を設けることができる。位置決め部222及び位置決め部223は、表側に突出している収納部22の表面の一部が裏側(ベース部側)に凹んで形成される。図3に示すように、ブリスター部2を裏返しした場合、位置決め部222、223は、収納部22から突出した突出体となる。
収納部22に位置決め部を設けることで、商品を包装する際に位置決めしやすくなり、また、陳列(吊下げ)の際にも商品が位置ずれしにくくなる。また、例えば複数の商品を重ねて箱詰めする際に位置決めしやすくなる。
高位部23、24、25は、ベース部21から表側に突出するように形成され、収納部22よりも突出の度合い(高さ)が大きく形成される。高位部は収納部22の周囲に位置し、高位部23が収納部22の右側、高位部24が収納部22の左側、高位部25が収納部22の上側に位置する。以下では、右側高位部23、左側高位部24、上側高位部25と記載する。
右側高位部23、左側高位部24、上側高位部25は、図示のように、収納部22と突出元(突出基)部分が共通空間を有するように形成されてもよいし、図示しないが、それぞれ独自の空間を有するように独立して形成されてもよい。
右側高位部23は、図示のように、収納部22に近い内側の突出の度合いが、収納部22から遠くなる外側の突出の度合いより大きく形成されて、内側に傾斜した傾斜面を有するように形成されてもよい。また、図示のように、右側高位部23は、上下方向の幅(長さ)が収納部22よりも大きく形成されることが望ましい。
左側高位部24は、右側高位部23と略同じ高さとなるように突出して形成される。右側高位部23が傾斜面を有する場合は、その最も高い部分と略同じ高さとなるように形成される。図示のように、左側高位部24は、上下方向の幅(長さ)が収納部22よりも大きく形成されることが望ましい。
上側高位部25は、右側高位部23と左側高位部24との間に位置し、これらと略同じ高さに形成される。
収納部22は、右側高位部23、左側高位部24、上側高位部25によって囲われる。ブリスター包装体1同士を重ねて重ね置きする場合やブリスター包装体1を裏返しした場合、高位部の表面が当接面となるため、収納部22の表面による当接が回避される。これによって、収納部22ないし商品Pが保護されるとともに、略平面となる当接面が形成されるため、荷崩れしにくくなる。
また、一般的に、ブリスターケースに収納され、棚に吊り下げられるタイプの商品は、包装紙で包装しにくい為、ギフト用に不向きである。そのため、ギフト向けの新たな包装方法が要求されるが、本願のブリスター包装体1は、周囲に設けられた高位部23、24により、例えば包装紙で包んだときに、略箱状に包装することができ、ギフトなどに採用しやすくなる。
なお、高位部は、上記に限定されるものではなく、収納部よりも表側に略平面の当接面を構成するものであればよい。例えば、収納部の左右又は上下の対向位置に二つ設けてもよいし、四つ設けてもよい。例えば、略矩形のブリスター部の場合、四つの角部のそれぞれに設けて、収納部の周囲に四つの高位部が形成されてもよい。また、高位部の上下方向、左右方向の幅も安定した当接面を構成するものであれば、適宜設定することができる。さらに、収納部の周囲に途切れのない高位部が形成され、収納部のみが凹んでいるような箱型であってもよい。
図6及び図7は、表示部3を説明するための図である。表示部3は、表示面31と、表示面31に表示される表示32とを含む。表示部3は、表示面31の一部が表側に突出して形成される表示凸部を含む。図6は表示面31の一例を示す図、図7は表示面31に表示される表示32の例を示す図である。表示部3は、紙材や合成樹脂など従来技術における素材を用いて形成される。
表示面31は、ブリスター部2の吊下穴211と対応した位置に、貫通穴である吊下穴311が設けられる。表示面31は、一例として、商品領域312と、右側領域313と、左側領域314と、ベース領域315とを含む。
商品領域312は、商品の背面と当接する部分で、ブリスター部2の収納部22と対応する領域である。
右側領域313は、ブリスター部2の右側高位部23と対応する領域である。右側領域313と商品領域312との間及び右側領域313とベース領域315との間には、山折線及び谷折線からなる折線群が設けられる。この折線群を山折り及び谷折りすることで、右側領域313が商品領域313及びベース領域315よりも表側に突出するようになる。すなわち、ここでは、右側領域313が表示凸部を構成している。この表示凸部は、右側高位部23の裏側に沿って配置される。これにより、使用状態時の迫力感や、折り線による立体感がでるので顧客の目にとまり易くなり、立体感からソリッド感も醸し出される。
また、右側領域313と商品領域312との間に切込線を設けてもよい。一例として、図示のように、右側領域313と商品領域312との間に二つの切込線3131が設けられる。好ましくは、少なくとも一つの切込線3131が商品領域312に食み出すように設けられる。これによって舌片状の部分が形成され、図1に示すように、商品Pが商品領域312とこの舌片状の部分との間に挟まれ、固定される。言い換えれば、商品Pの一部が右側領域312によって覆われる。
また、一例として、右側領域313と商品領域312と間に二つの商品側折線群3132が設けられ、これらは、二つの切込線3131の間、及び下側の切込線3131の下方にそれぞれ設けられる。右側領域313とベース領域315との間にはベース側折線群3133が設けられる。好ましくは、図示ように、商品側折線群3132の山折線と谷折線との間の間隔が、ベース側折線群3133の山折線と谷折線との間の間隔より小さく形成される。これによって、右側領域313はベース領域側から商品領域側に傾斜する傾斜面を形成する。
また、右側領域313と商品領域312との間には、図示のように切欠きが設けられ、図1に示すように、商品Pの一部がこの切欠きによって、右側領域313に覆われるようになっていてもよい。
左側領域314は、ブリスター部2の左側高位部24と対応する領域である。ここでは、左側領域314が商品領域312と同じ平面を構成するように形成されているが、右側領域のように表側に突出するように形成されてもよい。
ベース領域315は、ベース部21の背面と当接する領域である。ベース領域315の対応部分もブリスター部2の左側挿入部212、右側挿入部213、下側挿入部214に挿通される。なお、図示しないが、表示部3は、ベース領域315を有しないように形成されてもよい。
図7に示すように、前述したキャラクター表示321と、商品使用状態表示322と、訴求文字表示323は、表示面31に表示される。
一例として、キャラクター表示321は、キャラクター部3211と、キャラクター3211が着用している被服部3212と、会社のロゴ(ロゴタイプ)部3213とが重ねて構成される。なお、キャラクター表示は、例えば、漫画、劇画、イラスト画、線画、二次元画像とも呼ばれるものなどであってもよい。
キャラクター部3211は、例えば漫画風に加工した人物を表すもので、その指先は上方を指している。上方を指す意味は、一番や上位を連想させたり、上の商品使用状態表示322を指すことを連想させたりするものである。
被服部3212には、会社のロゴの色彩が付される。例えば、図示のように、洋服に会社のロゴの主たる色彩(黄緑色)が付され、エプロンに従たる色彩(黄色)が付される。ロゴ部3213は、被服部3212のエプロンに重ねられる。
キャラクター表示321を表示面31に表示することで、消費者に同一会社の商品や商品群であることが一目で分かるようにすることができる。また、会社のロゴの色彩を付することで、色彩から商品の提供者を認識させることができる。
一例として、商品使用状態表示322は、商品使用状態表示322は、商品部3221と、使用対象物部3222と、使用対象物に商品が使用された結果得られた成果物の表示である成果物部3223とを含んで構成される。
商品使用状態表示322を表示面31表示することで、消費者が商品の機能や用途、使用シーンを一目で分かるようにすることができる。また、成果物のイメージを視覚的に表示することで商品の購買意欲を高めることができる。
一例として、訴求文字表示323は、文字部3231と、図案3232とが重ねられて構成される。文字部3231は、例えば成果物の特徴を文字で表すものであり、図案3232は、例えば成果物の特徴を模様等で表すものである。ここでは、商品使用状態表示322における成果物が網目に似ているため、文字部3231は「あみ目」という文字で構成される。また、成果物がワッフルを連想させる外形であるため、図案3232は、ワッフルの表面模様で構成される。訴求文字表示323は縦に配置されている。
訴求文字表示323を表示面31に表示することで、視覚的なイメージをさらに文字で定義したり、模様で連想させたりして、商品ないし成果物の特徴を消費者に訴えかけることができる。
消費者は、ブリスター部2を透過して表示部3に表示される商品使用状態表示322を視認できる。右側高位部23が表側に突出するように形成され、表示部3の右側領域312も表側に突出するように形成されているため、右側領域312に表示される成果物部の注目度が高くなる。また、右側領域313と商品領域312との間に切欠きを設けて、この切欠きよって商品の一部が成果物部に隠されるように配置すれば、さらに注目度を高めることができる。さらに、成果物部が左上に延びて角部に切り込んでいるように表示し、ブリスター部2の右高位部23もこれに対応した舌片状にすれば、成果物部の注目度がさらに高まる。また、舌片状部分が高位部よりも縦方向に突出させることで効果を一層高めることができる。
キャラクター表示321は、右側領域313の下方に配置され、商品使用状態表示322よりも前方に配置される。これによって、キャラクター表示321の注目度が高くなる。また、キャラクター表示の指先が商品Pを指すようになり、商品を案内するような印象を与えることもできる。さらに、右側高位部23及び右側領域313が商品側に傾斜するように形成されているため、キャラクター表示321が商品Pを案内する印象をさらに強められる。
訴求文字表示323は、左側領域314に配置され、商品使用状態表示322と一部が重なるようにその前方に配置される。これによって、訴求文字表示323が消費者にとっては右側配置となり、文字を右から読むという自然な流れに沿うものとなる。また、キャラクター表示の指先方向とも一致し、消費者にキャラクター表示321が訴えかけている印象を与えることができる。
板部4は、図3に示すように、略矩形の板状の部分である。板部4は、ブリスター部2の吊下穴211と対応した位置に、貫通穴である吊下穴41が設けられる。板部4は、紙材や合成樹脂など従来技術における素材を用いて形成される。
<実施形態1の変形例1>
図8及び図9は、実施形態1の変形例1に係るブリスター包装体1aを説明するための図である。ブリスター包装体1aは、さらに、部分ブリスター部6(「裏窓部」とも記載する。)を含む。以下では、実施形態1のブリスター包装体1と共通する構成には、同様な符号を付してその説明を省略する。また、実施形態1におけるブリスター部2と共通する構成は、以下では「本体ブリスター部2」と記載する。
図8及び図9は、実施形態1の変形例1に係るブリスター包装体1aを説明するための図である。ブリスター包装体1aは、さらに、部分ブリスター部6(「裏窓部」とも記載する。)を含む。以下では、実施形態1のブリスター包装体1と共通する構成には、同様な符号を付してその説明を省略する。また、実施形態1におけるブリスター部2と共通する構成は、以下では「本体ブリスター部2」と記載する。
図8に示すように、部分ブリスター部6は、ベース部61と、カバー部62とを含む。部分ブリスター部6は、合成樹脂など従来技術における素材を用いて形成される。
カバー部62は、商品Pの機能的な構成部分P1を覆う部分である。カバー部62は、図示のように、ベース部61から裏側に突出するように形成されることが望ましい。
表示部3及び板部4には、カバー部62の位置及び大きさに応じた窓部316及び窓部42がそれぞれ設けられる。窓部316及び窓部42は、表示部3又は板部4を貫通する貫通穴又は切欠きである。カバー部62が突出形状である場合、カバー部62は窓部42から裏側に突出するようになるが、重ね置きした場合でも、この部分はブリスター部2の高位部よりも低い収納部22に当たるため、荷崩れしにくい。
図9に示すように、ブリスター包装体1aは、さらに、部分ブリスター部6を設けることで、本体ブリスター部2からは見えない機能的構成部分を裏側から視認できるようになり、消費者に商品を効果的に展示することができる。言い換えれば、ブリスター包装体の裏側には、商品の機能性の高い部分を視認するためのブリスター部である裏窓部が配置されている。
例えば、商品Pがピーラーである場合、機能的構成部分であり、様々な態様に構成し得る刃の形状を、商品毎に明確に示すことができる。さらにその周辺に刃の説明、解説を入れる事でより一層のユーザーへの訴求を行う事が出来る。すなわち、裏窓部の周辺には、視認対象の説明図又は解説が配置されていてもよい。
なお、表示部3と板部4とは、図10に示すように、一体的に形成され、両者の境目に設けられた折り線43で折って使用するようにしてもよい。ここでは、縦折りしているものを図示しているが、横折りでもよい。さらに折り面に解説を表示したり、取り扱い説明書や保証書を印字してもよい。また、印字した用紙を封入する事も可能である。
以上、本考案に係るブリスター包装体の実施形態について説明したが、これらは本考案の実施形態の一例に過ぎず、本考案はこれらに限定されるものではない。本考案には、以上の各実施形態を組み合わせた形態や、様々な変形例が含まれる。
1、1a ブリスター包装体
2 ブリスター部(全体ブリスター部)
21 ベース部
211 貫通穴
22 収納部
23 右側高位部
24 左側高位部
25 上側高位部
3 表示部
31 表示面
311 貫通穴
312 商品領域
313 右側領域
314 左側領域
315 ベース領域
316 窓部
32 表示
321 キャラクター表示
322 商品使用状態表示
323 訴求文字表示
4 板部
41 貫通穴
42 窓部
43 折り線
5 シール
6 部分ブリスター部(裏窓部)
61 ベース部
62 カバー部
2 ブリスター部(全体ブリスター部)
21 ベース部
211 貫通穴
22 収納部
23 右側高位部
24 左側高位部
25 上側高位部
3 表示部
31 表示面
311 貫通穴
312 商品領域
313 右側領域
314 左側領域
315 ベース領域
316 窓部
32 表示
321 キャラクター表示
322 商品使用状態表示
323 訴求文字表示
4 板部
41 貫通穴
42 窓部
43 折り線
5 シール
6 部分ブリスター部(裏窓部)
61 ベース部
62 カバー部
Claims (11)
- 商品を収納して展示するブリスター包装体であって、
表側に配置されるブリスター部と、
裏側に配置される板部と、
前記ブリスター部と前記板部との間に配置される表示部とを含み、
前記表示部には、商品提供会社のイメージ又は商品提供会社の商品或いは商品群のイメージを表すキャラクター表示が表示される
ことを特徴とするブリスター包装体。 - 請求項1に記載のブリスター包装体であって、
前記キャラクター表示には、商品提供会社のロゴの色彩が付されている
ことを特徴とするブリスター包装体。 - 請求項1又は2に記載のブリスター包装体であって、
前記表示部には、商品の使用状態を示す商品使用状態表示が表示され、
前記商品の使用状態表示は、商品部と、使用対象物部と、成果物部とを含んで構成されている
ことを特徴とするブリスター包装体。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のブリスター包装体であって、
前記表示部には、訴求文字表示が表示され、
前記訴求文字表示は、文字に図案が重ねられて構成されている
ことを特徴とするブリスター包装体。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のブリスター包装体であって、
前記ブリスター部は、
ベース部と、
前記ベース部から突出するように形成される収納部と、
前記ベース部から突出するように形成され、前記収納部の周囲に配置される高位部と、を含み、
前記高位部の前記ベース部からの突出の度合いが、前記収納部の前記ベース部からの突出の度合いよりも大きい
ことを特徴とするブリスター包装体。 - 請求項5に記載のブリスター包装体であって、
前記高位部の表面によって、前記ブリスター包装体の表側の重ね置き用の当接面が構成される
ことを特徴とするブリスター包装体。 - 請求項5又は6に記載のブリスター包装体であって、
前記高位部は、その一部に傾斜面を含む
ことを特徴とするブリスター包装体。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載のブリスター包装体であって、
前記表示部は、表示面の一部が表側に突出して形成される表示凸部を含む
ことを特徴とするブリスター包装体。 - 請求項8に記載のブリスター包装体であって、
前記表示凸部は、商品の一部を覆っている
ことを特徴とするブリスター包装体。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載のブリスター包装体であって、
前記ブリスター包装体の裏側には、商品の機能性の高い部分を視認するためのブリスター部である裏窓部が配置されている
ことを特徴とするブリスター包装体。 - 請求項10に記載のブリスター包装体であって、
前記裏窓部の周辺には、視認対象の説明図又は解説が配置されている
ことを特徴とするブリスター包装体。
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