JP2018034412A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に吐出されたインクの乾燥を促進することができるとともに、プラテンに載置された記録媒体がプラテン上で浮き上がり難くすることができる。
【解決手段】印刷装置100は、記録媒体5が載置される第1プラテン41と、第1プラテン41が載置される載置部46、および、表面に複数の吸引孔53が形成された吸引部47を有する第2プラテン42と、第1プラテン41と載置部46との間に配置されたヒータ55と、複数の吸引孔53と連通した吸引装置60と、第1プラテン41に載置された記録媒体5に向かってインクを吐出するインクヘッド30とを備えている。第1プラテン41は、第1の部材によって形成されている。第2プラテン42は、第1の部材よりも熱伝導率が低い第2の部材によって形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来から、記録紙などの記録媒体が載置されるプラテンと、プラテンに載置された記録媒体に向かってインクを吐出するノズルを有するインクヘッドとを備えた印刷装置が知られている。
この種の印刷装置の一例として、特許文献1には、吸引部と、乾燥部とを備えた画像形成装置が開示されている。吸引部は、プラテンの下方に設けられ、プラテンに載置された記録媒体がプラテン上で浮き上がることを防止するものである。吸引部によって、記録媒体がプラテンに対して吸着した状態で搬送されるため、記録媒体にしわや折れが発生することを抑制することができる。
特許文献1に開示された乾燥部は、記録媒体に吐出されたインクを乾燥させるものであり、例えば、ヒータを有している。ヒータから発せられた熱によって、記録媒体に吐出されたインクの乾燥が促進される。よって、記録媒体に吐出されたインクが、記録媒体の他の部位などに付着することを抑制することができる。
特開2005−246908号公報
ところで、特許文献1に開示された画像形成装置のように、吸引部と乾燥部とを備える装置では、吸引部によって外部の空気が取り込まれる。吸引部によって取り込まれた空気は、ヒータから発せられる熱が含まれる空気に比べて、温度が低い。そのため、吸引部によって取り込まれた空気が、ヒータから発せられる熱が含まれる空気と混ざることで、ヒータから発せられる熱が含まれる空気の温度が下がる。その結果、記録媒体に吐出されたインクの乾燥を促進させ難いことがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録媒体に吐出されたインクの乾燥を促進することができるとともに、プラテンに載置された記録媒体がプラテン上で浮き上がり難くすることが可能な印刷装置を提供することである。
本発明に係る印刷装置は、プラテンと、ヒータと、吸引装置と、インクヘッドと、第1移動機構と、第2移動機構と、を備えている。前記プラテンは、第1プラテンと、第2プラテンとを備えている。前記第1プラテンには、記録媒体が載置される。前記第2プラテンは、前記第1プラテンが載置される載置部、および、表面に複数の吸引孔が形成された吸引部を有する。前記ヒータは、前記第1プラテンと前記載置部との間に配置されている。前記吸引装置は、前記複数の吸引孔と連通している。前記インクヘッドは、前記第1プラテンに載置された前記記録媒体に向かってインクを吐出する。前記第1移動機構は、前記インクヘッドを前記プラテンに対して相対的に第1方向に移動させる。前記第2移動機構は、前記第1プラテンに載置された前記記録媒体を前記インクヘッドに対して相対的に第2方向へ移動させる。前記第1プラテンは、第1の材料によって形成されている。前記第2プラテンは、前記第1の材料よりも熱伝導率が低い第2の材料によって形成されている。
前記印刷装置によれば、インクヘッドから記録媒体に吐出されたインクは、第1プラテン上において乾燥が促進される。第1プラテンは、第2プラテンを形成する第2の材料よりも熱伝導率が高い第1の材料によって形成されている。そのため、ヒータから発せられた熱を、第1プラテンに載置された記録媒体に伝え易いため、記録媒体に吐出されたインクを乾燥させ易い。また、前記印刷装置では、第1プラテンが載置される載置部は、第1プラテンを形成する第1の材料よりも熱伝導率が低い第2の材料によって形成されている。そのため、吸引部に形成された複数の吸引孔から吸引装置によって吸引された外部の空気によって、載置部を介して、ヒータから発せられた熱が冷やされることを抑制することができる。よって、ヒータから発せられた熱によって、記録媒体に吐出されたインクを乾燥させ易い。したがって、記録媒体に吐出されたインクの乾燥を促進することができるとともに、第2プラテンに載置された記録媒体が、吸引装置によって吸引されることで、第2プラテン上で浮き上がり難くすることができる。
本発明によれば、記録媒体に吐出されたインクの乾燥を促進することができるとともに、プラテンに載置された記録媒体が、プラテン上で浮き上がり難くすることができる。
第1実施形態に係る印刷装置を示す斜視図である。 インクヘッドの底面図である。 プラテンの平面図である。 図3のIV−IV断面におけるプラテンの断面図である。 図3のV−V断面におけるプラテンの断面図である。 印刷装置のブロック図である。 第1プラテンの平面図である。 第2プラテンの平面図である。 第2実施形態に係るプラテンの平面図である。 他の実施形態に係るプラテンにおいて、右方から見たときのプラテンの断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る印刷装置について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る印刷装置100を示す斜視図である。以下の説明では、印刷装置100を正面から見たときに、印刷装置100から遠ざかる方を前方、印刷装置100に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、印刷装置100を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、印刷装置100の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。また、図面中の符号Xは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Xは左右方向である。符号Yは副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Yは前後方向である。主走査方向Xと副走査方向Yとは平面視において直交している。符号Zは高さ方向を示している。高さ方向Zは上下方向である。ただし、主走査方向X、副走査方向Yおよび高さ方向Zは、特に限定されず、印刷装置100の態様に応じて適宜に設定可能である。なお、本実施形態では、主走査方向Xは、本発明の「第1方向」に対応している。また、副走査方向Yは、本発明の「第2方向」に対応している。
本実施形態では、印刷装置100は、インクジェット方式のプリンタである。本実施形態において、「インクジェット方式」とは、例えば、二値偏向方式または連続偏向方式などの各種の連続方式、および、サーマル方式または圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む手法によるインクジェット方式のことをいう。しかしながら、印刷装置100は、インクジェット方式のプリンタに限定されない。例えば、印刷装置100は、熱転写方式のプリンタ、ドットインパクト方式のプリンタなどであってもよい。
印刷装置100は、記録媒体5に対して印刷を行うものである。本実施形態では、記録媒体5はロール状の記録紙であり、いわゆる、ロール紙である。しかしながら、記録媒体5は、ロール状の記録紙に限定されない。例えば、記録媒体5は、樹脂製のシートであってもよい。また、記録媒体5は、可撓性を有するシートに限らず、ガラスの基板などの材質が硬い媒体であってもよい。本実施形態では、記録媒体5を形成する材料は特に限定されない。
図2は、インクヘッド30の底面図である。図3は、プラテン40の平面図である。図4は、図3のIV−IV断面におけるプラテン40の断面図である。図4は、右方から見たときにおけるプラテン40の側面断面図であり、プラテン40とインクヘッド30との位置関係を示している。図5は、図3のV−V断面におけるプラテン40の断面図である。図6は、印刷装置100のブロック図である。本実施形態では、図1に示すように、印刷装置100は、ベース部11と、ガイドレール20と、キャリッジ25と、複数のインクヘッド30(図2参照)と、プラテン40と、ヒータ55(図4参照)と、センサ56(図5参照)と、吸引装置60(図4参照)と、第1移動機構71(図6参照)と、第2移動機構72(図6参照)と、制御装置80(図6参照)とを備えている。
図1に示すように、ベース部11は、印刷装置100の土台となる部材である。ベース部11は、板状の部材である。ベース部11の形状は特に限定されない。ここでは、ベース部11の形状は、例えば、矩形状である。
ガイドレール20は、インクヘッド30(図2参照)における主走査方向Xへの移動をガイドするものである。ガイドレール20は、主走査方向Xに延びた部材である。本実施形態では、ベース部11の後部には、ベース部11から上方に向かって立ち上がった縦壁12が設けられている。縦壁12は、主走査方向Xに延びている。ここでは、ガイドレール20は、他の部材などを介して縦壁12の前面に配設されている。
キャリッジ25は、ガイドレール20にスライド自在に設けられている。言い換えると、キャリッジ25は、ガイドレール20に係合している。キャリッジ25は、ガイドレール20に沿って主走査方向Xへの移動が可能である。
複数のインクヘッド30(図2参照)は、プラテン40の後述する第1プラテン41に載置された記録媒体5に向かってインクを吐出するものである。複数のインクヘッド30は、下方に向かってインクを吐出する。本実施形態では、インクヘッド30が吐出するインクは、溶剤インクである。ここで、「溶剤インク」とは、例えば、インク成分を有機溶剤で分散させたインクのことをいい、溶剤インクの一例として、油性の顔料インクが挙げられる。しかしながら、インクヘッド30が吐出するインクの種類は特に限定されない。例えば、インクヘッド30が吐出するインクは、水性の顔料インクであってもよいし、水性の染料インクであってもよい。また、インクヘッド30が吐出するインクは、紫外線硬化型のインクであってもよい。
図2に示すように、本実施形態では、複数のインクヘッド30は、キャリッジ25に搭載されている。複数のインクヘッド30は、キャリッジ25を介してガイドレール20(図1参照)にスライド自在に係合している。複数のインクヘッド30は、キャリッジ25の主走査方向Xへの移動に伴い、主走査方方向Xに移動する。図4に示すように、複数のインクヘッド30は、プラテン40よりも上方に配置されている。詳しくは、複数のインクヘッド30は、側面視において、プラテン40の第1プラテン41の上方に配置されている。インクヘッド30の数は、特に限定されない。本実施形態では、図2に示すように、インクヘッド30の数は、4つである。複数のインクヘッド30は、主走査方向Xに並んで配置されている。各インクヘッド30の底面には、それぞれ複数のノズル31が形成されている。複数のノズル31からインクが吐出される。1つのインクヘッド30において、複数のノズル31は、副走査方向Yに並んで配置されている。
複数のインクヘッド30には、それぞれインクカートリッジ35(図1参照)が接続されている。1つのインクヘッド30に、1つのインクカートリッジ35が接続されている。例えば、インクヘッド30と、インクカートリッジ35とは、インクチューブ(図示せず)によって接続されている。図1に示すように、インクカートリッジ35は、複数設けられており、それぞれ色が異なるインク(詳しくは、溶剤インク)が収容されている。例えば、各インクカートリッジ35には、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、および、ブラックインクのうちの何れかの色のインクが収容されている。複数のインクヘッド30からそれぞれ異なる色のインクが吐出される。本実施形態では、ベース部11の右後部には、内部に空間を有するインクカートリッジ収容部13が設けられている。ただし、インクカートリッジ収容部13が設けられる位置は特に限定されない。インクカートリッジ35は、インクカートリッジ収容部13に収容されている。
本実施形態では、ベース部11、縦壁12、および、インクカートリッジ収容部13を総称して、装置本体10という。装置本体10は、ベース部11と、縦壁12と、インクカートリッジ収容部13を有している。なお、装置本体10は、他の部材および部位をさらに有していてもよい。本実施形態では、装置本体10は、樹脂(例えば、ポリプロピレン(PP))によって形成されている。すなわち、ベース部11、縦壁12、および、インクカートリッジ収容部13は、樹脂によって形成されている。しかしながら、装置本体10を構成する部位の一部は、樹脂以外の材質、例えば、金属によって形成されていてもよい。
次に、プラテン40について説明する。プラテン40は、記録媒体5に対して印刷を行う際、記録媒体5を支持するものである。プラテン40には、記録媒体5が載置される。本実施形態では、図4に示すように、プラテン40は、第1プラテン41と、第2プラテン42とを有している。
図1に示すように、第1プラテン41には、記録媒体5が載置される。本実施形態では、第1プラテン41上において、記録媒体5に向かってインクヘッド30からインクが吐出される。図7は、第1プラテン41の平面図である。図7に示すように、第1プラテン41は、主走査方向Xに延びた部材である。言い換えると、第1プラテン41における主走査方向Xの長さL11は、第1プラテン41における副走査方向Yの長さL12よりも長い。
第1プラテン41の形状は特に限定されない。本実施形態では、図4に示すように、第1プラテン41は、媒体載置板41aと、縦板41bと、取付板41cとを有している。媒体載置板41a、縦板41bおよび取付板41cは、主走査方向Xに延びた板状の部位である。媒体載置板41aには、記録媒体5が載置され、媒体載置板41a上において、記録媒体5に対する印刷が行われる。図7に示すように、媒体載置板41aは、矩形状である。しかしながら、媒体載置板41aの形状は特に限定されない。
図4に示すように、縦板41bは2つあり、媒体載置板41aの前端、および、後端にそれぞれ設けられている。一方(ここでは、前側)の縦板41bは、媒体載置板41aの前端から下方に向かって延びている。前側の縦板41bの上端は、媒体載置板41aの前端と連続している。他方(ここでは、後側)の縦板41bは、媒体載置板41aの後端から下方に向かって延びている。後側の縦板41bの上端は、媒体載置板41aの後端と連続している。
取付板41cは、第2プラテン42の後述する載置部46に第1プラテン41を取り付けるためのものである。本実施形態では、2つの取付板41cによって、第1プラテン41は載置部46に取り付けられるが、取付板41cの数は特に限定されない。2つの取付板41cは、媒体載置板41aの短手方向側に設けられており、ここでは、媒体載置板41aの前後に設けられている。詳しくは、一方(ここでは、前側)の取付板41cは、前側の縦板41bの下端から前方に向かって延びている。前側の取付板41cの後端は、前側の縦板41bの下端と連続している。他方(ここでは、後側)の取付板41cは、後側の縦板41bの下端から後方に向かって延びている。後側の取付板41cの前端は、後側の縦板41bの下端と連続している。本実施形態では。2つの取付板41cは、それぞれ媒体載置板41aよりも下方に位置している。
本実施形態では、図7に示すように、各取付板41cには、第1固定孔44が形成されている。第1固定孔44は、第1プラテン41を第2プラテン42の載置部46に取り付ける際に使用される孔である。ここでは、1つの取付板41cに対して、1つの第1固定孔44が形成されている。しかしながら、1つの取付板41cに形成される第1固定孔44の数は、2つ以上であってもよい。ここでは、1つの取付板41cに対して、第1固定孔44は、取付板41cの主走査方向Xの中央部分に形成されているが、第1固定孔44が形成される位置は、取付板41cの左部または右部であってもよい。
次に、第2プラテン42について説明する。図4に示すように、第2プラテン42の表面には、記録媒体5が載置されるが、第2プラテン42に載置された記録媒体5の部位に向かって、インクヘッド30からインクが吐出される動作は行われない。すなわち、第2プラテン42上では、印刷は行われない。図8は、第2プラテン42の平面図である。図8は、第2プラテン42から第1プラテン41が取り外された状態を示している。本実施形態では、図8に示すように、第2プラテン42は、載置部46と、吸引部47を有している。
図4に示すように、載置部46には、第1プラテン41が載置される。図8に示すように、載置部46は、平面視において、第2プラテン42の中央部分に設けられている。載置部46は、第1プラテン41が収容される形状をしており、第1プラテン41に対応した形状をしている。本実施形態では、載置部46に第1プラテン41が載置された状態において、第1プラテン41に形成された第1固定孔44(図7参照)に対応する第2プラテン42の位置には、第2固定孔48が形成されている。ここでは、第1固定孔44は、2つの取付板41cのそれぞれに1つずつ形成されているため、第2固定孔48は、第2プラテン42の載置部46に2つ形成されている。なお、第1固定孔44の内周面、および、第2固定孔48の内周面には、雌ネジが形成されている。
本実施形態では、平面視において、第1固定孔44と第2固定孔48とが重なるようにして、載置部46に第1プラテン41を載置する。そして、平面視において重なった第1固定孔44と第2固定孔48にネジ49(図5参照)を挿入する。このことによって、載置部46に第1プラテン41を固定することができる。本実施形態では、第1プラテン41は、2点で、載置部46に固定されている。なお、本実施形態では、第1固定孔44(図7参照)、第2固定孔48(図8参照)、および、ネジ49(図5参照)は、本発明の「固定部」に対応している。ただし、本発明の固定部は、本実施形態の第1固定孔44、第2固定孔48、および、ネジ49に限定されず、従来の構成であってもよい。
本実施形態では、図4に示すように、第1プラテン41は、ばね50によって、載置部46に力が付勢されていてもよい。ばね50の種類は特に限定されない。例えば、ばね50は、板ばねである。ここでは、図3に示すように、第1プラテン41の前側の取付板41cには、4つのばね50が設けられ、第1プラテン41の後側の取付板41cには、4つのばね50が設けられている。なお、ばね50の数、および、ばね50の配置位置は特に限定されない。ここでは、複数のばね50によって、第1プラテン41は、第2プラテン42の載置部46に向かって力が付与されているため、第1プラテン41が第2プラテン42の載置部46に対して上方に浮き上がり難くすることができる。
本実施形態では、載置部46に第1プラテン41を載置した状態において、第1プラテン41と載置部46の間には、所定の大きさの空間51が設けられている。詳しくは、載置部46に第1プラテン41を載置した状態において、空間51は、第1プラテン41の媒体載置板41aの左端部と載置部46との間、および、第1プラテン41の媒体載置板41aの右端部と載置部46との間にそれぞれ設けられている。言い換えると、載置部46に第1プラテン41を載置した状態において、空間51は、第1プラテン41の長手方向(本実施形態では、主走査方向X)の両端部と、載置部46との間に、それぞれ設けられている。本実施形態では、空間51の数は、2つである。この空間51の所定の大きさは、第1プラテン41(特に、媒体載置板41a)が熱膨張によって大きくなる程度の大きさであることが好ましい。例えば、空間51における第1プラテン41の長手方向(本実施形態では、主走査方向X)の長さは、0.2mm〜1mm、例えば、0.5mm程度である。
吸引部47は、プラテン40に載置された記録媒体5がプラテン40から浮き上がることを抑制するためのものである。吸引部47は、記録媒体5をプラテン40に吸着させる。吸引部47は、載置部46と副走査方向Yに並ぶように配置されている。本実施形態では、吸引部47は2つ設けられており、一方の吸引部47は、載置部46よりも前方に設けられている。他方の吸引部47は、載置部46よりも後方に設けられている。ただし、吸引部47の数は、1つであってもよい。この場合、載置部46よりも後方に設けられた吸引部47が省略されるとよい。ただし、載置部46よりも前方に設けられた吸引部47が省略されてもよい。
本実施形態では、前側の吸引部47の表面、および、後側の吸引部47の表面には、それぞれ複数の吸引孔53が形成されている。吸引孔53は、プラテン40に載置された記録媒体5の周辺の空気を吸引するための孔である。吸引孔53の数は特に限定されない。また、吸引孔53の位置は特に限定されないが、記録媒体5が搬送される際に、記録媒体5が通過する吸引部47の部位であるとよい。なお、図1では、吸引孔53は省略されている。
本実施形態では、図4に示すように、第2プラテン42には、吸引通路54が設けられている。吸引通路54は、吸引部47の吸引孔53から吸引された空気が通るものである。ここでは、吸引通路54は、複数の吸引孔53と吸引装置60を連通させるものである。吸引通路54は、複数の吸引孔53と吸引装置60を繋ぐものである。吸引通路54の位置は、特に限定されない。例えば、吸引通路54の少なくとも一部は、第2プラテン42の内部であって、載置部46よりも下方、および、第1プラテン41よりも下方に配置されている。
次に、プラテン40を形成する材料について説明する。本実施形態では、第1プラテン41を形成する材料と、第2プラテン42を形成する材料とは異なる。ここでは、第1プラテン41は、第1の材料によって形成されている。第1の材料は、例えば、金属である。言い換えると、媒体載置板41a、縦板41bおよび取付板41cは、それぞれ金属によって形成されている。なお、第1プラテン41を形成する金属の種類は特に限定されない。本実施形態では、第1プラテン41は、アルミニウムによって形成されている。ただし、第1プラテン41は、ステンレスなどによって形成されていてもよい。
第2プラテン42は、第2の材料によって形成されている。第2の材料は、第1の材料よりも熱伝導率が低い材料である。言い換えると、第2プラテン42は、第1プラテン41よりも熱伝導率が低い。第2の材料は、例えば、第1の材料である金属よりも熱伝導率が低い樹脂である。例えば、第2プラテン42は、ポリプロピレン(PP)によって形成されている。載置部46および吸引部47は、樹脂(例えば、ポリプロピレン)によって形成されている。しかしながら、第2プラテン42を形成する樹脂の種類は特に限定されない。本実施形態では、吸引通路54は、樹脂によって囲まれている。また、第1プラテン41が載置部46に載置されている状態において、吸引通路54と第1プラテン41との間には、樹脂によって形成された載置部46が配置されている。
ヒータ55は、第1プラテン41に載置された記録媒体5に吐出されたインクの乾燥を促進させるためのものである。第1プラテン41は、ヒータ55によって熱される。そして、熱された第1プラテン41に載置されている記録媒体5において、記録媒体5に吐出されたインクの乾燥が促進される。図4に示すように、ヒータ55は、第1プラテン41と載置部46との間に設けられている。本実施形態では、ヒータ55は、第1プラテン41の裏面に設けられている。詳しくは、ヒータ55は、媒体載置板41aの裏面に設けられている。しかしながら、ヒータ55の配置位置は特に限定されない。例えば、ヒータ55は、第1プラテン41の裏面に設けられておらず、第1プラテン41よりも下方であって、載置部46上に設けられていてもよい。図7に示すように、ヒータ55の主走査方向の長さは、第1プラテン41の主走査方向X、すなわち、第1プラテン41の長手方向よりも若干短いヒータである。本実施形態では、ヒータ55は、ラバーヒータである。しかしながら、ヒータ55の種類は、特に限定されない。例えば、ヒータ55は、コードヒータであってもよい。
センサ56は、第1プラテン41の温度を測定するものである。センサ56の種類は特に限定されないが、例えば、サーモセンサである。ここでは、図5に示すように、センサ56は、第1プラテン41の媒体載置板41aの裏面において、ヒータ55を除いた部位に取り付けられている。また、図7に示すように、センサ56は、媒体載置板41aの主走査方向Xの中央部分に設けられている。しかし、センサ56の取り付け位置は特に限定されない。
図4に示すように、吸引装置60は、プラテン40に載置された記録媒体5の周辺の空気を、第2プラテン42の吸引部47の複数の吸引孔53を通じて吸引する装置である。吸引装置60は、複数の吸引孔53と連通している。本実施形態では、吸引通路54を介して、複数の吸引孔53と連通している。吸引装置60の構成は特に限定されないが、例えば、吸引装置60は、ファン(図示せず)を備えている。上記ファンが回転することによって、プラテン40に載置された記録媒体5の周辺の空気は、複数の吸引孔53および吸引通路54を通って、吸引装置60に吸引される。なお、吸引装置60の配置位置は特に限定されない。本実施形態では、吸引装置60は、第2プラテン42の後部に配置されている。
第1移動機構71(図6参照)は、図1に示すように、プラテン40、および、プラテン40(詳しくは、第1プラテン41)に載置された記録媒体5に対して、インクヘッド30(図2参照)を相対的に主走査方向Xに移動させる機構である。第1移動機構71の構成は特に限定されない。本実施形態では、第1移動機構71は、ガイドレール20の右端部に設けられたプーリ21(図6参照)と、ガイドレール20の左端部に設けられた他のプーリ(図示せず)と、プーリ21と上記他のプーリとに巻き掛けられたベルト(図示せず)と、モータ24(図6参照)を有している。上記ベルトには、キャリッジ25に取り付けられている。モータ24は、プーリ21に接続されている。モータ24の駆動に伴いプーリ21が駆動することで、プーリ21と上記他のプーリとの間において上記ベルトが走行する。このことによって、上記ベルトに取り付けられたキャリッジ25、および、キャリッジ25に搭載されたインクヘッド30(図2参照)は、ガイドレール20に沿って主走査方向Xに移動する。
図4に示すように、第2移動機構72は、プラテン40(詳しくは、第1プラテン41)に載置された記録媒体5を、インクヘッド30に対して副走査方向Yに相対的に移動させる機構である。第2移動機構72の構成は特に限定されない。例えば、第2移動機構72は、グリッドローラ26と、グリッドローラ26の上方に配置されたピンチローラ27と、モータ28(図6参照)とを有している。グリッドローラ26は、第1プラテン41の媒体載置板41aに埋設されており、グリッドローラ26の上部が媒体載置板41aから上方に露出している。詳しくは、図3に示すように、媒体載置板41aには、配置孔29が形成されており、配置孔29からグリッドローラ26の上部が上方に露出している。本実施形態では、2つのグリッドローラ26が設けられているが、グリッドローラ26の数は特に限定されない。複数のグリッドローラ26は、主走査方向Xに並んで配置されている。図4に示すように、ピンチローラ27は、グリッドローラ26とともに記録媒体5を挟み込むためのものである。ここでは、ピンチローラ27は、高さ方向Zに移動可能に構成されている。ピンチローラ27の数は、グリッドローラ26の数と同じである。ここでは、図6に示すように、グリッドローラ26にモータ28が接続されている。モータ28が駆動することで、グリッドローラ26は回転する。そして、グリッドローラ26とピンチローラ27とによって挟み込まれた記録媒体5は、グリッドローラ26の回転に伴い、副走査方向Yに搬送される。なお、図1において、グリッドローラ26およびピンチローラ27は、それぞれ省略されている。
図6に示すように、制御装置80は、印刷に関する制御をする装置である。本実施形態では、制御装置80は、装置本体10の内部に設けられている。制御装置80の構成は特に限定されない。例えば、制御装置80は、マイクロコンピュータによって実現されている。例えば、制御装置80は、中央処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えている。ここでは、マイクロコンピュータ内に保存されたプログラムを使用して、印刷に関する制御を行う。
本実施形態では、制御装置80は、複数のインクヘッド30と、ヒータ55と、センサ56と、吸引装置60と、第1移動機構71のモータ24と、第2移動機構72のモータ28と電気的に接続しており、複数のインクヘッド30、ヒータ55、センサ56、吸引装置60、第1移動機構71のモータ24、および、第2移動機構72のモータ28をそれぞれ制御する。
本実施形態では、制御装置80は、複数のインクヘッド30がインクを吐出するタイミングなどを制御する。制御装置80は、ヒータ55を制御することで、ヒータ55から発せられる熱を調節する。制御装置80は、センサ56から送信された第1プラテン41の温度に関する信号を受信する。そして、制御装置80は、受信した信号に基づいて、第1プラテン41の温度が所定の温度の範囲(例えば、45℃〜50℃)となるように、ヒータ55を制御する。制御装置80は、吸引装置60の駆動を制御することで、記録媒体5をプラテン40に吸着させるタイミングなどを制御する。制御装置80は、第1移動機構71のモータ24の駆動を制御することで、プーリ21の回転、および、プーリ21に巻き掛けられた上記ベルトの走行を制御する。このことで、制御装置80は、複数のインクヘッド30における主走査方向Xへの移動を制御する。また、制御装置80は、第2移動機構72のモータ28の駆動を制御して、グリッドローラ26の回転を制御する。このことで、制御装置80は、第1プラテン41に載置された記録媒体5における副走査方向Yへの移動を制御する。
以上、本実施形態に係る印刷装置100の構成について説明した。次に、印刷装置100が記録媒体5に印刷を行う手順について、簡単に説明する。まず、印刷に先立って、図1に示すように、プラテン40に記録媒体5を載置する。このとき、第1プラテン41には、記録媒体5が載置されているが、第2プラテン42における第1プラテン41よりも前方の部位には、記録媒体5が載置されていてもよいし、載置されていなくてもよい。記録媒体5は、グリッドローラ26(図4参照)とピンチローラ27(図4参照)によって挟まれている状態である。
印刷が開始されると、ヒータ55および吸引装置60が制御装置80によって駆動される。そして、制御装置80は、インクヘッド30が主走査方向Xに移動するように、第1移動機構71を制御する。インクヘッド30が第1プラテン41に載置された記録媒体5の上を通過する際、制御装置80は、インクヘッド30のノズル31(図2参照)から記録媒体5に向かってインクを吐出させる。このことで、1スキャン分の印刷が行われることになる。このとき、第1プラテン41は、ヒータ55によって所定の温度の範囲内(例えば、45℃〜50℃)に温められている。そのため、記録媒体5に吐出されたインクの乾燥が促進される。
1スキャン分の印刷が終了した後、プラテン40に載置された記録媒体5を副走査方向Y(ここでは、後方から前方へ向かう方向)へ移動させるように、制御装置80は、第2移動機構72を制御する。このとき、吸引装置60が駆動しているため、プラテン40に載置された記録媒体5の周辺の空気が吸引孔53から吸引されることで、記録媒体5は、プラテン40に吸着した状態である。そのため、記録媒体5は、プラテン40から浮き上がらずに、プラテン40に吸着した状態で、副走査方向Yに搬送される。
その後、制御装置80によって、インクヘッド30を主走査方向Xへ移動させながら、インクヘッド30から記録媒体5に向かってインクを吐出させることで、次のスキャンによる印刷が行われる。このように、インクヘッド30の主走査方向Xへの移動、および、プラテン40に載置された記録媒体5の副走査方向Yへの移動を交互に行うことによって、記録媒体5への印刷が行われる。
以上、本実施形態では、図4に示すように、インクヘッド30から記録媒体5に吐出されたインクは、第1プラテン41上において、ヒータ55によって乾燥が促進される。第1プラテン41は、金属(本実施形態では、アルミニウム)によって形成されているため、熱伝導率が高い。そのため、ヒータ55から発せられた熱を、第1プラテン41に載置された記録媒体5に伝え易いため、記録媒体5に吐出されたインクを乾燥させ易い。
また、本実施形態では、第1プラテン41が載置される載置部46は、樹脂によって形成されている。また、吸引通路54は、樹脂によって囲まれている。樹脂は、断熱性が高い。そのため、吸引部47に形成された複数の吸引孔53から吸引装置60によって吸引された外部の空気(詳しくは、記録媒体5の周辺の空気)であって、吸引通路54内を通過する空気によって、載置部46を介して、ヒータ55から発せられた熱が冷やされることを抑制することができる。よって、ヒータ55から発せられた熱によって、記録媒体5に吐出されたインクの乾燥を促進させ易い。したがって、インクヘッド30から記録媒体5に吐出されたインクの乾燥を促進することができるとともに、プラテン40に載置された記録媒体5が、吸引装置60によって吸引されることで、プラテン40上で浮き上がり難くすることができる。
本実施形態では、図3に示すように、平面視において、第1プラテン41と第2プラテン42との間、すなわち、第1プラテン41と載置部46との間には、所定の大きさの空間51が設けられている。ここでは、第1プラテン41(特に、媒体載置板41a)は、金属によって形成されている。そのため、第1プラテン41がヒータ55によって熱された場合、第1プラテン41が熱膨張することがある。仮に、本実施形態のような空間51が設けられていない場合、熱膨張した第1プラテン41は、上方に反るおそれがある。上方に反った状態の第1プラテン41上で記録媒体5への印刷が行われると、印刷のズレが生じるおそれがある。しかしながら、本実施形態では、第1プラテン41が熱膨張した場合、膨張した第1プラテン41は、空間51に延びる。そのため、熱膨張した第1プラテン41が反ることを抑制することができる。
本実施形態では、空間51は、第1プラテン41の主走査方向Xにおける両端と、第2プラテン42との間にそれぞれ設けられている。本実施形態では、図7に示すように、第1プラテン41は、主走査方向Xに延びており、第1プラテン41の主走査方向Xの長さL11は、第1プラテン41の副走査方向Yの長さL12よりも長い。そのため、第1プラテン41の副走査方向Yよりも、第1プラテン41の主走査方向Xの方が熱膨張の影響を受け易い。よって、本実施形態では、空間51は、第1プラテン41の主走査方向Xにおける両端と、第2プラテン42との間にそれぞれ設けられているため、第1プラテン41が主走査方向Xに熱膨張した場合、熱膨張した第1プラテン41は、空間51に延び易い。したがって、第1プラテン41が熱膨張によって反ることをより抑制することができる。
本実施形態では、第1プラテン41には、第1プラテン41を載置部46に固定する第1固定孔44が形成されている。このことによって、第1プラテン41が載置部46に固定されるため、印刷中、第1プラテン41が載置部46に対して位置がズレることを抑制することができる。
本実施形態では、第1固定孔44は、第1プラテン41の取付板41cの中央部分、すなわち、第1プラテン41の主走査方向Xの中央部分に設けられている。詳しくは、第1固定孔44は、2つの取付板41c、すなわち、第1プラテン41の副走査方向Yの両端部にそれぞれ設けられている。このことによって、第1プラテン41の短手方向において、第1プラテン41は載置部46に固定される。よって、第1プラテン41が熱膨張した際、図3に示すように、第1プラテン41は、第1プラテン41の主走査方向Xの両端部よりも外側に設けられた空間51に延び易い。したがって、第1プラテン41が熱膨張によって反ることをより抑制することができる。
本実施形態では、バネ50は、第1プラテン41の取付板41c、すなわち、第1プラテン41の副走査方向Yの端部に設けられている。バネ50によって、第1プラテン41から載置部46に向かう方向に弾性力が付与されている。このことによって、第1プラテン41が載置部46から浮き上がることを抑制することができる。また、バネ50の弾性力を受けている第1プラテン41の部位では、載置部46に固定されていないため、第1プラテン41が熱膨張した際、第1プラテン41が反ることを抑制することができる。
本実施形態では、第1プラテン41は、アルミニウムによって形成されている。アルミニウムは、熱伝導性が高い。したがって、第1プラテン41をヒータ55によって熱し易くすることができるため、記録媒体5に吐出されたインクの乾燥を促進させ易い。
本実施形態では、第2プラテン42の全体は、樹脂によって形成されている。そのため、第2プラテン42の一部が金属によって形成されている場合に比べて、コストを低減することができる。
本実施形態では、インクヘッド30は、溶剤インクを吐出する。溶剤インクは、他の種類のインクと比べて、ヒータ55によって乾燥を促進させることが好ましい。そのため、溶剤インクによる印刷を行う印刷装置100では、ヒータ55から発せられた熱が含まれる空気が、吸引装置60によって吸引された空気によって冷やされるということが起こり易い。したがって、溶剤インクによる印刷を行う印刷装置100において、本実施形態の印刷装置100のような構成は特に有用である。
本実施形態では、吸引部47は、平面視において、第1プラテン41よりも副走査方向Y側に配置されている。このことによって、インクが吐出された後の記録媒体5の部位をプラテン40に吸着させることができる。よって、インクが吐出された後の記録媒体5の部位がプラテン40から浮き上がって、記録媒体5に吐出されたインクが他の部材と接触して、記録媒体5に傷が付くことを抑制することができる。
本実施形態では、図4に示すように、ヒータ55は、第1プラテン41の裏面に設けられている。このことによって、第1プラテン41をヒータ55によって直接熱することができるため、第1プラテン41を温め易い。また、本実施形態では、ヒータ55は、ラバーヒータおよびコードヒータのうちの何れかヒータである。このことによって、簡単な構成で、第1プラテン41を温め易い。
以上、第1実施形態に係る印刷装置100について説明した。本発明に係る印刷装置は、第1実施形態に係る印刷装置100に限定されず、他の種々の形態で実施することができる。次に、他の実施形態について簡単に説明する。なお、以下の説明では、既に説明した構成と同様の構成には同じ符号を使用し、その説明は適宜省略する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る印刷装置200について説明する。第1実施形態では、図3に示すように、第2プラテン42の載置部46に第1プラテン41を載置した状態において、第1プラテン41の左端部と第2プラテン42との間、および、第1プラテン41の右端部と第2プラテン42との間には、それぞれ空間51が設けられていた。第1実施形態では、空間51は、平面視において、第1プラテン41と、第2プラテン42との間に2つ設けられていた。しかしながら、空間51の数は2つに限定されない。
図9は、第2実施形態に係るプラテン40の平面図である。図9に示すように、第1プラテン41は、載置部46に対して、第1実施形態に係る第1プラテン41よりも右方に配置されている。例えば、第1プラテン41の右端の少なくとも一部が第2プラテン42と接触するように、第1プラテン41は、載置部46に載置されている。そのため、本実施形態では、第1プラテン41の左端と第2プラテン42との間には、空間51が設けられているが、第1プラテン41の右端と第2プラテン42との間には、空間51が設けられていない。ここでは、平面視において、第1プラテン41と第2プラテン42との間には、空間51が1つ設けられている。本実施形態では、第1プラテン41の左端は、本発明の「第1プラテンの第1方向における一端」に対応している。また、第1プラテン41の右端は、本発明の「第1プラテンの第1方向における他端」に対応している。
本実施形態では、記録媒体5の主走査方向Xの中心C12が第1プラテン41の主走査方向Xの中心C11よりも右方側に位置するように、第1プラテン41に記録媒体5が載置されている。すなわち、記録媒体5は、第1プラテン41の主走査方向Xの中心C11よりも右寄りの部分に載置されている。本実施形態では、右方側は、本発明の「一方側」に対応する。ここでは、空間51は、第1プラテン41の主走査方向Xにおいて、記録媒体5が載置されている側とは反対側の端(左端)と、第2プラテン42との間に設けられている。
また、本実施形態では、記録媒体5に印刷を行っていないとき、および、主走査方向Xにインクヘッド30が移動していないときには、ガイドレール20(図1参照)の右端側のホームポジション(図示せず)にインクヘッド30が待機する。ここでは、記録媒体5は、第1プラテン41の上記ホームポジション側の部位に載置されている。空間51は、第1プラテン41の主走査方向Xにおいて、上記ホームポジション側とは反対側の端(左端)と、第2プラテン42との間に設けられている。
以上、本実施形態のように、平面視において、第1プラテン41と第2プラテン42との間に空間51が1つ設けられている場合であっても、上記実施形態と同様に、第1プラテン41が主走査方向Xに熱膨張した場合、熱膨張した第1プラテン41は、空間51に延び易い。したがって、第1プラテン41が熱膨張によって反ることをより抑制することができる。
なお、空間51が設けられている位置は、第1プラテン41の左端と第2プラテン42との間に限定されない。例えば、空間51は、第1プラテン41の右端と第2プラテン42との間に設けられ、第1プラテン41の左端と第2プラテン42との間には設けられていなくてもよい。空間51は、第1プラテン41の主走査方向Xにおいて、記録媒体5が載置されている側の端(右端)と、第2プラテン42との間に設けられていてもよい。また、空間51は、第1プラテン41の主走査方向Xにおいて、インクヘッド30が待機する位置である上記ホームポジション側の端(右端)と、第2プラテン42との間に設けられていてもよい。
<他の実施形態>
図10は、他の実施形態に係るプラテン40において、右方から見たときのプラテン40の断面図である。図10に示すように、載置部46において、第1プラテン41が載置される部位(ここでは、第1プラテン41が接触し得る部位)には、接触部58が設けられている。接触部58は、第1プラテン41(ここでは、取付板41c)が接触するものである。接触部58の摩擦抵抗は、第2プラテン42の表面(例えば、第2プラテン42の吸引部47の表面)の摩擦抵抗よりも小さい。例えば、接触部58は、金属によって形成された板状の部材である。この場合、接触部58は、載置部46と別体であり、載置部46の水平面に取り付けられている。ただし、接触部58は、載置部46の一部であってもよい。接触部58は、載置部46と一体成形されていてもよい。この場合、接触部58は、樹脂によって形成されている。そして、接触部58の摩擦抵抗が第2プラテン42の載置部46以外の部位の表面の摩擦抵抗よりも小さくなるように、接触部58の表面に処理が施されているとよい。以上のように、接触部58が載置部46に設けられていることで、載置部46に対して第1プラテン41が円滑に摺動し易い。
上記各施形態では、第1プラテン41の全体は、金属(詳しくは、アルミニウム)によって形成されていた。しかしながら、第1プラテン41の全体が金属によって形成されていなくてもよい。例えば、第1プラテン41の媒体載置板41aが金属によって形成され、第1プラテン41の縦板41bおよび取付板41cは、金属以外の材質、例えば、樹脂によって形成されていてもよい。また、第1プラテン41の一部に樹脂によって形成された他の部材が設けられていてもよい。
上記各実施形態のように、第2プラテン42の全体は、樹脂によって形成されていることが好ましい。しかしながら、第2プラテン42の全体が樹脂によって形成されていなくてもよい。第2プラテン42の一部が樹脂以外の材質、例えば、金属などで形成されていてもよい。例えば、第2プラテン42のうち、載置部46が樹脂によって形成され、載置部46以外の第2プラテン42の部位は、樹脂以外の材質、例えば、金属によって形成されていてもよい。この場合であっても、第1プラテン41と吸引部47との間の部位である載置部46は、樹脂によって形成されているため、上記実施形態と同様の効果が得られる。
上記各実施形態では、第1プラテン41を形成する第1の部材が金属であり、第2プラテン42を形成する第2の部材は、第1の部材よりも熱伝導率が低い樹脂であった。しかしながら、第2の部材が第1の部材よりも熱伝導率が低いものであれば、第1の部材は金属に限定されないし、第2の部材は樹脂に限定されない。
上記各実施形態では、第1プラテン41は、媒体載置板41aと、媒体載置板41aの前端および後端から下方に延びた縦板41bと、縦板41bの下端から外側に延びた取付板41cとを有しており、3つの部材によって構成されていた。しかしながら、第1プラテン41は、単に板状の部材1つによって構成されていてもよい。この場合、例えば、板状の第1プラテン41の副走査方向Yの両端部に、それぞれ固定孔44が形成されているとよい。
5 記録媒体
30 インクヘッド
40 プラテン
41 第1プラテン
42 第2プラテン
46 載置部
47 吸引部
53 吸引孔
55 ヒータ
60 吸引装置
71 第1移動機構
72 第2移動機構
100 印刷装置

Claims (17)

  1. 記録媒体が載置される第1プラテンと、前記第1プラテンが載置される載置部、および、表面に複数の吸引孔が形成された吸引部を有する第2プラテンと、を備えたプラテンと、
    前記第1プラテンと前記載置部との間に配置されたヒータと、
    前記複数の吸引孔と連通した吸引装置と、
    前記第1プラテンに載置された前記記録媒体に向かってインクを吐出するインクヘッドと、
    前記インクヘッドを前記プラテンに対して相対的に第1方向に移動させる第1移動機構と、
    前記第1プラテンに載置された前記記録媒体を前記インクヘッドに対して相対的に第2方向へ移動させる第2移動機構と、
    を備え、
    前記第1プラテンは、第1の材料によって形成され、
    前記第2プラテンは、前記第1の材料よりも熱伝導率が低い第2の材料によって形成されている、印刷装置。
  2. 前記第1の材料は金属である、請求項1に記載された印刷装置。
  3. 前記第2の材料は樹脂である、請求項1または2に記載された印刷装置。
  4. 平面視において、前記第1プラテンと前記第2プラテンとの間には、所定の大きさの空間が設けられている、請求項1から3までの何れか一つに記載された印刷装置。
  5. 前記第1プラテンは、前記第1方向に延びており、
    前記空間は、前記第1プラテンの前記第1方向における両端と、前記第2プラテンとの間にそれぞれ設けられている、請求項4に記載された印刷装置。
  6. 前記第1プラテンは、前記第1方向に延びており、
    前記空間は、前記第1プラテンの前記第1方向における一端と、前記第2プラテンとの間に設けられ、前記第1プラテンの前記第1方向における他端と、前記第2プラテンとの間には設けられていない、請求項4に記載された印刷装置。
  7. 前記記録媒体の前記第1方向の中心が前記第1プラテンの前記第1方向の中心よりも、前記第1方向の一方側に位置するように、前記第1プラテンに前記記録媒体が載置され、
    前記空間は、前記第1プラテンの前記第1方向における前記一方側とは反対の他方側の端と、前記第2プラテンとの間に設けられている、請求項6に記載された印刷装置。
  8. 前記ヒータは、前記第1プラテンの裏面に設けられている、請求項1から7までの何れか一つに記載された印刷装置。
  9. 前記第1プラテンを前記載置部に固定する固定部を備えた、請求項1から8までの何れか一つに記載された印刷装置。
  10. 前記第1プラテンは、前記第1方向に延びており、
    前記固定部は、前記第1プラテンの前記第1方向の中央部分に設けられている、請求項9に記載された印刷装置。
  11. 前記固定部は、前記第1プラテンの前記第2方向の両端部に設けられている、請求項9または10に記載された印刷装置。
  12. 前記インクヘッドは、溶剤インクを吐出する、請求項1から11までの何れか一つに記載された印刷装置。
  13. 前記載置部において、前記第1プラテンが載置される部位には、前記第2プラテンの表面よりも摩擦抵抗が小さい接触部が設けられている、請求項1から12までの何れか一つに記載された印刷装置。
  14. 前記第1プラテンの端部に設けられ、前記第1プラテンから前記載置部に向かう方向に弾性力を付与するバネを備えた、請求項1から13までの何れか一つに記載された印刷装置。
  15. 前記吸引部は、平面視において、前記第1プラテンよりも前記第2方向側に配置されている、請求項1から14までの何れか一つに記載された印刷装置。
  16. 前記第1プラテンは、アルミニウムによって形成されている、請求項1から15までの何れか一つに記載された印刷装置。
  17. 前記ヒータは、ラバーヒータおよびコードヒータのうちの少なくとも何れかのヒータである、請求項1から16までの何れか一つに記載された印刷装置。

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