JP2018032841A - 積層電子部品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性粉末として金属フレーク(flake)を適用し、透磁率を著しく改善させた積層電子部品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】積層電子部品は、磁性粉末として形状磁気異方性を有する金属フレーク(flake)を含有する複数のシート1a、1bとコイルを有する本体を含む。磁性粉末は形状磁気異方性を有し、磁性粉末の長軸は上記コイルの磁場が形成される方向と平行な方向に整列される。
【選択図】図7

Description

本発明は、積層電子部品及びその製造方法に関するもので、特に、長軸と短軸の長さが互いに異なるため、形状磁気異方性を有する磁性粉末を含有する積層電子部品及びその製造方法に関するものである。
従来のインダクタに用いられる磁性材料は、フェライト(ferrite)または金属粉末が球形に近い形状を有するため、磁場が加わると、特定の方向ではなく、全方向に対して同一に磁場が分布するようになる。しかし、例えば、NFC(Near Field Communication)またはMST(Magnetic Secure Transmission)のように、電磁場の認識可能距離をより長くする必要がある部品では、特定の方向への磁場の集中が必要となる。この場合、長軸と短軸の長さが互いに異なる板状のフレーク(flake)磁性粉末を用いると、短軸が長軸に比べて距離が近いため、短軸方向よりは長軸方向に沿ってより強く磁化しやすくなる。このような形状磁気異方性を有する板状のフレーク粉末を含有する磁性シートを用いると、高い透磁率を有するインダクタを製作することができるようになる。
一般に、形状磁気異方性を有さない磁気等方性の磁性粉末を含有する磁性シートを用いる場合、インダクタ内の磁性シートの方向性は重要ではない。
しかし、形状磁気異方性を有するフレーク粉末を含有する磁性シートを用いると、磁路(magnetic path)に沿ってフレーク(flake)の長軸が配列されなければ、形状磁気異方性による透磁率の向上を期待することができないため、相対的にインダクタ内の磁性シートの方向性が重要となる。
図1に示されたように、チップ部品内に配置されるコイルの中心部とコイルの外側部を含む磁性本体の領域全体にわたって、フレークの長軸を、磁場が形成される方向(磁束方向)と同じ方向に配置することが好ましい。
一方、従来のインダクタは、図2に示されたように、フレークの磁性粉末を含有する複数の磁性シートを厚さ方向に沿って順に積層するため、垂直に配置される磁性本体の領域中において、磁性シート内に含まれるフレークの長軸がコイルの磁束方向とは極性が逆になってしまう一部領域(例えば、コイルの中心部領域)が生じる。その結果、従来のインダクタは、形状磁気異方性による高透磁率の特性を実現できず、却ってインダクタンスの特性を低下させるという問題を発生させる。
下記特許文献1には、複数の導体パターンが印刷された複数の磁性体層が積層されて成る本体を含む積層インダクタが開示されているが、磁性体層内の磁性材料の磁場方向を整列し、整列された磁場方向に応じて導体パターンの方向を調節するという問題認識は開示されていない実情である。
韓国公開特許第2009−0019251号公報
本発明の目的は、大電流用高透磁率を有する積層電子部品及びその製造方法に関するもので、特に磁性粉末として形状磁気異方性を有するフレーク(flake)磁性粉末を適用したインダクタ(inductor)及びその製造方法を提供することにある。
本発明の一実施形態による積層電子部品は、磁性粉末を含有する複数のシートとコイルを含む本体を含み、上記磁性粉末は形状磁気異方性を有する。また、上記磁性粉末の長軸は、上記本体内においてコイルの磁場が形成される方向と平行な方向に整列させられる。上記本体は、その中に内蔵されるコイルを中心としたとき、コイルの上面に配置される上部本体と、コイルの下面に配置される下部本体と、上部本体と下部本体の間にコイルが内蔵される中央本体と、を含む。ここで、中央本体は、コイルの内側に形成されるコイルの中心部、及びコイルの外側に形成されるコイルの外側部に区分することができる。上記磁性粉末の長軸は、上部本体、下部本体、及び中央本体の全領域で、その中に形成されるコイルの磁場方向と平行な方向に配列される。
本発明の他の一実施形態による積層電子部品の製造方法は、形状磁気異方性を有する磁性粉末を含有し、上記磁性粉末の長軸が一方向に整列させられた状態の複数のシートを設ける段階と、上記複数のシート上に内部電極パターンを印刷する段階と、上記内部電極パターンが印刷された複数のシートを積層し圧着して本体を形成する段階と、上記本体の外部面上に第1外部電極及び第2外部電極を配置する段階と、を含む。特に、上記本体を形成する段階は、上記内部電極パターンが印刷された複数のシートが本体の幅方向に積層されるようにした後、上記本体の幅方向の両側面から本体の中央部に向かって圧着することを含む。
本発明によると、磁性粉末として形状磁気異方性を有する金属フレーク(flake)を適用し、特にコイルの中心部とコイルの外側部においてコイルの磁場方向と上記金属フレークの長軸とが平行となるように、上記金属フレークの粒子配向を整列することにより、透磁率を著しく改善させた積層電子部品及びその製造方法を提供することができる。
磁性粉末としてフレークを用いる場合、コイルの中心部とコイルの外側部におけるフレークの配列方向の好ましい一例を示す概略断面図である。 従来のインダクタであり、コイルの中心部と外側部におけるフレークの配列方向の一例を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態による積層電子部品を示す概略斜視図である。 形状異方性を有するフレークの一例による長軸を示す図面である。 形状異方性を有するフレークの一例による長軸を示す図面である。 形状異方性を有するフレークの他の一例による長軸を示す図面である。 形状異方性を有するフレークの他の一例による長軸を示す図面である。 図3に示されたI−I'線に沿って切断して示す断面図である。 図3に示された複数のシートを分解して示す概略分解斜視図である。
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(または強調表示や簡略化表示)がされることがある。
なお、本発明を明確に説明すべく、図面において説明と関係ない部分は省略し、様々な層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示し、同一思想の範囲内において機能が同一である構成要素に対しては同一の参照符号を用いて説明する。
さらに、明細書全体において、ある構成要素を「含む」というのは、特に反対である記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
以下、本発明の一例による積層電子部品及びその製造方法について説明するが、必ずしもこれに限定されるものではない。
積層電子部品
図3は本発明の一実施形態による積層電子部品を示す概略斜視図である。
図3を参照すると、本発明の一実施形態による積層電子部品100は、内部にコイルが内蔵される本体1と、上記本体の外側面上に配置される第1外部電極及び第2外部電極21、22と、を含む。
上記本体1は、厚さ方向Tにおいて互いに向き合う上面及び下面、長さ方向Lにおいて互いに向き合う第1端面及び第2端面、及び幅方向Wにおいて互いに向き合う第1側面及び第2側面を含み、実質的に六面体形状を有することができるが、これに限定されるものではない。
また、図3の下端に拡大して示した本体1を参照すると、上記本体1は、本体の厚さ方向Tを基準とするとき、コイルの上面から本体の上面まで配置される上部本体11、コイルの下面から本体の下面まで配置される下部本体12、及び上部本体と下部本体の間に配置され、コイルが内蔵される中央本体13からなる。上記中央本体13は、コイルの内側に対応するコイル中心部、及びコイルの外側に対応するコイルの外側部に区分することができる。
上記本体1は、磁性粉末を含有する複数のシートを含み、上記複数のシートは本体の幅方向Wに沿って積層される。
一方、上記複数のシート内には形状磁気異方性を有する磁性粉末が含有される。このように、磁性粉末が形状磁気異方性を有するようになると、磁場の磁束を一方向に集中させることができ、特に磁性粉末の長軸が配列される方向に磁束を集中させることができる。
図4A〜図5Bから形状異方性を有するフレークの長軸方向を把握することができる。以下、図4A〜図5Bを参照して、シート内に含有される磁性粉末の長軸に関する概念を説明する。
図4A〜図5Bを参照すると、形状磁気異方性を有する磁性粉末は、板状のフレーク(flake)形状を有することができるが、これに限定されるものではなく、長軸と短軸が区別可能な磁性粉末であれば十分である。
まず、図4A及び図4Bを参照すると、板状のフレークの断面は、円形(round)であることができる。フレークの断面が円形である場合、3次元の中心軸であるT軸、L軸、及びW軸の交差点にフレークの中心(O)を対応させるとき、フレークがW軸に延在する最大の長さLが最も短く、フレークがL軸に延在する最大の長さL及びT軸に延在する最大の長さLは互いに同一であり、L及びLのそれぞれはフレークがW軸に延在する最大の長さより長い。
したがって、図4A及び図4Bに示された板状のフレークの長軸は、複数個であり、T軸及びL軸のそれぞれに平行となるように形成されることが分かる。
図5A及び図5Bを参照すると、板状のフレークの断面は楕円形(oval)であることができる。フレークの断面が楕円形である場合、3次元の中心軸であるT軸、L軸、及びW軸の交差点にフレークの中心(O)を対応させるとき、フレークがW軸に延在する最大の長さLが最も短く、フレークがL軸に延在する最大の長さL及びT軸に延在する最大の長さLより短いが、W軸に延在する最大の長さLよりは長い。一方、フレークがT軸に延在する最大の長さLが最も長い。
したがって、図5A及び図5Bに示された板状のフレークの長軸は、一つであり、T軸と平行となるように形成されることが分かる。
このように、フレークの断面がいかなる形状を有しても、本発明のシート内に含有される磁性粉末は、W軸に延在する最大の長さLが、残りのL軸及びT軸に延在する最大の長さより常に短く形成されることが好ましい。その結果、フレークの長軸がW軸と平行とならず、T軸及び/またはL軸と平行となるように配置されることができるため、T軸またはL軸に磁束を集中させることができる。
図4A〜図5Bから把握したフレークの長軸方向が、本体内においてコイルの磁束方向と平行な方向となるようにフレークの粒子配向が整列される。以下、図6及び図7を参照して、その具体的な例を説明する。
図6及び図7は、シート内に含有される磁性粉末が、円形の断面形状を有するフレーク粉末の一例に関わる。
図6は図3に示されたI−I'線に沿って切断して示す断面図であり、図7は図3に示された複数のシートを分解して示す概略分解斜視図である。
図6を参照すると、フレーク粉末の長軸は、複数個であり、そのうち一部はT軸と平行であり、L軸と平行である。
中央本体13の領域に含有される磁性粉末の長軸のT軸と平行に形成される長軸はコイルの中心軸方向と平行となるように配置される。その結果、中央本体13の領域において磁性粉末の長軸が配列される方向とコイルの磁束方向が互いに一致するようになって、透磁率が増加し、インダクタンス(inductance)特性が著しく改善することができる。
このように、磁性粉末の断面形状が円形である場合、磁性粉末の長軸は、複数であるが、上記複数の長軸のうち少なくとも一つが中央本体内のコイルの磁束方向と平行な方向に整列されると、中央本体内の透磁率が低下するおそれは完全になくなる。
同様に、上部本体及び下部本体11、12の領域に含有される磁性粉末の長軸は、上部本体及び下部本体の領域におけるコイルの磁束方向と平行な方向に整列される。具体的には、上部本体及び下部本体11、12の領域に含有される磁性粉末の長軸の一部は、L軸と平行となるように形成され、上部本体及び下部本体の領域におけるコイルの磁束方向もL軸と平行となるように形成されるため、コイルの磁束を集中させることができる。この場合、T軸とL軸が互いに垂直であり、T軸がコイルの中心軸方向と平行であるため、L軸はコイルの中心軸方向と垂直な方向となる。つまり、上部本体及び下部本体の領域に含有される磁性粉末の少なくとも一つの長軸は、コイルの中心軸方向と垂直な方向に配列されると言える。
次に、形状磁気異方性を有する磁性粉末を含有する複数のシート上に配置される内部電極パターンについて説明する。特に、上記内部電極パターンは、複数のシートを分解して示す図7を参照して説明することが有用である。
図7を参照すると、本体内に配置されるコイル2は、複数のシート上に配置される複数の内部電極パターンがビア(via、図示せず)を介して互いに接続される構造を有する。
複数のシートのうち、各々がストリップ状の導体片に形成され、本体の厚さ方向において互いに離間するように配置される構造を有する複数の内部電極パターンを含むシートは、第1外部電極と電気的に接続される第1引出部2aを含む第1シート1aと、第2外部電極と電気的に接続される第2引出部2bを含む第2シート1bと、を含む。上記第1シート及び第2シートは、本体の幅方向Wに所定の間隔を隔てて離間するように配置される。第1シート及び第2シートは、内部電極パターンを含む複数のシートのうち最も遠く離れて配置される。
上記第1シート及び第2シート上の複数のストリップ状導体片の個数に応じてコイル2の巻線数が決定され、ストリップ状導体片の個数が多ければ多いほどコイルの巻線数を多くしてもよい。ストリップ状導体片の個数は材料設計及び要求される電子部品の特性を考えて適切に設定すればよい。
上記第1引出部2aは、第1シート上の複数のストリップ状導体片を有する内部電極パターンのうち本体の厚さ方向において最も上部に配置される内部電極パターンである。上記第1引出部2aは、ストリップ状導体片の一端から第1シートの端部まで延在するように形成される。
上記第2引出部2bは、第2シート上の複数のストリップ状導体片を有する内部電極パターンのうち本体の厚さ方向において最も下部に配置される内部電極パターンである。上記第2引出部2bは、ストリップ状導体片の一端から第2シートの端部まで延在するように形成される。
第1外部電極21及び第2外部電極22は、本体の長さ方向Lにおいて互いに離間するように配置されるため、第1引出部1a及び第2引出部1bも本体の長さ方向Lにおいて互いに反対の方向に引出される。
上記第1外部電極及び第2外部電極21、22は、電気導電性に優れた導電性金属材料からなり、例えば、銀(Ag)及び銅(Cu)のうち少なくとも一つを含む材料、またはこれらの合金からなることができるが、これらに限定されるものではない。
上述の構造を有する積層電子部品は、磁性粉末として形状磁気異方性を有する金属フレーク(flake)を適用し、上記金属フレークの長軸を、コイルの中心部と外側部において磁場が形成される方向と平行となるように配置することで、透磁率を著しく向上させるようにする。
積層電子部品の製造方法
以下、本発明の他の一実施形態である積層電子部品の製造方法について説明する。
まず、形状磁気異方性を有する磁性粉末を含有し、上記磁性粉末の長軸をコイルの磁場方向に沿って整列させた複数のシートを設ける。
上記複数のシートが積層される全体の数に制限はなく、電子部品の使用目的に応じて全体の積層数を適切に決定することができる。
次に、上記複数のシート上に内部電極パターンを印刷する。
上記内部電極パターンは、電気導電性に優れた材料を使用して形成することができ、例えば、銀(Ag)または銅(Cu)などの導電性材料、またはこれらの合金を含んで形成することができるが、これらに制限されるものではない。
このような内部電極パターンのうち少なくとも二つは、本体の長さ方向Lにおいて互いに向き合う第1端面及び第2端面にそれぞれ引出される第1引出部及び第2引出部となるように構成されることができる。上記第1引出部及び第2引出部のそれぞれは、本体を形成した後、本体の第1側面及び第2側面上に配置される第1外部電極及び第2外部電極とそれぞれ接続されるように構成される。
上記第1引出部及び第2引出部が配置されるシートをそれぞれ第1シート及び第2シートとすると、上記第1シート及び第2シートは本体の幅方向において互いに一定の間隔離れるように配置され、第1シートと第2シートの間には複数の中央シートが配置される。第1シート及び第2シートは、内部電極パターンが印刷された複数のシートのうち本体の幅方向に沿って最も遠く離れるように配置される。
上記第1シート上には本体の厚さ方向において互いに離間して配置され、各々がストリップ状の導体片として形成された複数の第1最外側内部電極パターンが印刷され、上記第2シート上には本体の厚さ方向において互いに離間して配置され、各々がストリップ状の導体片として形成された複数の第2最外側内部電極パターンが印刷される。この場合、上記第1引出部は、上記第1シート上の第1最外側内部電極パターンのうち本体の厚さ方向において最も上部に配置される内部電極パターンである。上記第1引出部はストリップ状導体片の一端から本体の第1端面まで延在し、上記第2引出部は上記第2シート上の第2最外側内部電極パターンのうち本体の厚さ方向において最も下部に配置される内部電極パターンである。上記第2引出部はストリップ状導体片の一端から本体の第2端面まで延在する。
また、第1シートと第2シートの間に配置される複数の中央シート上には、第1シート及び第2シート上の第1最外側内部電極パターン及び第2最外側内部電極パターンのうちストリップ状導体片の両端部を含む領域だけを選択的に印刷することができる。
なお、ビア(via)電極は、ビア電極が形成されるシートに配置されるビアホールに導電性に優れた導電性ペーストを充填することで形成することができる。上記導電性ペーストは、例えば、銀(Ag)、銀−パラジウム(Ag−Pd)、ニッケル(Ni)、及び銅(Cu)のうち少なくとも一つ、またはこれらの合金からなることができるが、これらに限定されるものではない。
一方、上記ビア電極について説明すると、第1シート、中央シート、及び第2シート上に配置される内部電極パターンが、後続する本体を形成する過程で、上記ビア電極を介して接続され、その結果、全体的にワイヤー(wire)状を有するコイルとなるように構成することができる。
続いて、上記内部電極パターンが印刷された複数のシートを積層し圧着して本体を形成する。
上記複数のシートを積層する方向は本体の幅方向Wとする。
この場合、上記シート内に含有される磁性粉末の長軸は、本体の厚さ方向T及び/または長さ方向Lと平行に配列されるように構成する。
また、上記複数のシートを積層してから圧着する方向は、本体の幅方向の両側面から本体の中央部に向かうものと平行な方向である。その結果、複数のシート内に配置される磁性粉末の長軸が配置される方向(本体の厚さ方向と本体の長さ方向)が変更されず、積層されたシートが剥離することにより複数のシートの間に発生し得るデラミネーション(delamination)を防止することができる。
その後、本体の外部面のうち本体の長さ方向Lにおいて互いに向き合う第1端面及び第2端面上に第1外部電極及び第2外部電極をそれぞれ配置する。上記第1外部電極は第1引出部と接続され、上記第2外部電極は第2引出部と接続されて、一つの閉磁路(closed magnetic path)を形成する。
上記説明を除き、上述の本発明の一実施形態による積層電子部品の特徴と重複する説明は省略する。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。
また、本発明で用いられた「一例」という表現は、互いに同一の実施例を意味せず、それぞれ互いに異なる固有の特徴を強調して説明するために提供されるものである。しかし、上記提示された一例は、他の一例の特徴と結合して実現されることを排除しない。例えば、特定の一例で説明された事項が他の一例で説明されていなくても、他の一例でその事項と反対であるか矛盾する説明がない限り、他の一例に関連する説明であると理解されることができる。
なお、本発明で用いられた用語は、一例を説明するために説明されたものであるだけで、本発明を限定しようとする意図ではない。このとき、単数の表現は文脈上明確に異なる意味でない限り、複数を含む。
100 積層電子部品
1 本体
11 上部本体
12 下部本体
13 中央本体
1a 第1シート
1b 第2シート
2 コイル
2a 第1引出部
2b 第2引出部

Claims (16)

  1. 磁性粉末を含有する複数のシートとコイルを含む本体を含み、
    前記本体は、コイルの上面に配置される上部本体と、コイルの下面に配置される下部本体と、前記コイルが内蔵され、上部本体と下部本体の間に配置される中央本体と、を含み、
    前記磁性粉末は形状磁気異方性を有し、
    前記磁性粉末の長軸は、前記コイルの磁場が形成される方向と平行となるように整列される、積層電子部品。
  2. 前記中央本体内に含まれるシート内の磁性粉末の少なくとも一つの長軸は、コイルの中心部のコイル中心軸と平行に配置される、請求項1に記載の積層電子部品。
  3. 前記上部本体及び前記下部本体内に含まれるシート内の磁性粉末の少なくとも一つの長軸は、前記コイルの中心部のコイル中心軸と垂直に配置される、請求項1または請求項2に記載の積層電子部品。
  4. 前記本体内に含まれる複数のシートの積層方向は、前記コイルの中心部のコイル中心軸方向と垂直な方向である、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の積層電子部品。
  5. 前記磁性粉末は、板状のフレーク(flake)形状を有する、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の積層電子部品。
  6. 前記本体の外部面上に配置される第1外部電極及び第2外部電極をさらに含み、
    前記磁性粉末を含有する複数のシートの積層方向は本体の幅方向であり、
    前記第1外部電極及び前記第2外部電極は、本体の長さ方向において互いに向かい合うように配置される、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の積層電子部品。
  7. 前記コイルは、前記複数のシート上に配置される複数の内部電極パターンがビア(via)を介して互いに接続されて閉磁路を形成する構造を有する、請求項1から請求項6の何れか一項に記載の積層電子部品。
  8. 前記本体の外部面上に配置される第1外部電極及び第2外部電極をさらに含み、
    前記コイルは、第1外部電極と接続される第1引出部と、第2外部電極と接続される第2引出部と、を含み、前記第1引出部及び第2引出部は、内部電極パターンが配置される複数のシートのうち本体の幅方向に最も遠く離れるように位置する第1シート及び第2シート上に形成される、請求項7に記載の積層電子部品。
  9. 前記第1引出部は、各々がストリップ状の導体片として形成され、第1シート上に配置された複数の第1最外側内部電極パターンのうち本体の厚さ方向において最も上部に配置される内部電極パターンで、前記ストリップ状の導体片の一端から本体の一端面まで延在するように形成され、
    前記第2引出部は、各々が前記ストリップ状の導体片として形成され、第2シート上に配置された複数の第2最外側内部電極パターンのうち本体の厚さ方向において最も下部に配置される内部電極パターンで、前記ストリップ状の導体片の一端から本体の他端面まで延在するように形成される、請求項8に記載の積層電子部品。
  10. 形状磁気異方性を有する磁性粉末を含有し、前記磁性粉末の長軸が磁束を形成すべき一方向に整列される複数のシートを設ける段階と、
    前記複数のシート上に内部電極パターンを印刷する段階と、
    前記内部電極パターンが印刷された複数のシートを積層し圧着して本体を形成する段階と、を含み、
    前記本体を形成する段階は、前記内部電極パターンが印刷された複数のシートを本体の幅方向に積層されるようにした後、前記本体の幅方向の両端から本体の中央部に向かって圧着することを含む、積層電子部品の製造方法。
  11. 前記複数のシートを設ける段階は、前記複数のシートの各々における磁性粉末の長軸が本体の厚さ方向と本体の長さ方向と平行となるように整列することを含む、請求項10に記載の積層電子部品の製造方法。
  12. 前記複数のシート上に内部電極パターンを印刷する段階は、
    各々がストリップ状の導体片として形成され、第1シート上に本体の厚さ方向において互いに離間して配置される複数の第1最外側内部電極パターンを印刷することと、
    各々が前記ストリップ状の導体片として形成され、第2シート上に本体の厚さ方向において互いに離間して配置される複数の第2最外側内部電極パターンを印刷することと、をさらに含む、請求項10または請求項11に記載の積層電子部品の製造方法。
  13. 前記複数のシート上に内部電極パターンを印刷する段階は、
    前記第1シートと第2シートの間に配置される複数の中央シート上に、第1シート及び第2シート上の第1最外側内部電極パターン及び第2最外側内部電極パターンのうち前記ストリップ状の導体片の両端部を含む一部の領域だけが選択的に印刷されるようにすることを含む、請求項12に記載の積層電子部品の製造方法。
  14. 前記複数のシート上に内部電極パターンを印刷する段階は、
    第1引出部および第2引出部を前記内部電極パターンの一部として印刷することを含み、
    前記第1引出部は、各々が前記ストリップ状の導体片として形成され、前記第1シート上の複数の第1最外側内部電極パターンのうち本体の厚さ方向において最も上部に配置され、前記ストリップ状の導体片の一端から本体の一端面まで延在するように構成され、
    前記第2引出部は、各々が前記ストリップ状の導体片として形成され、前記第2シート上の複数の第2最外側内部電極パターンのうち本体の厚さ方向において最も下部に配置され、前記ストリップ状の導体片の一端から本体の他端面まで延在するように構成される、請求項12に記載の積層電子部品の製造方法。
  15. 前記本体の外部面上に第1外部電極及び第2外部電極を配置する段階をさらに含み、
    前記第1引出部は第1外部電極と接続され、前記第2引出部は第2外部電極と接続されるようにすることをさらに含む、請求項14に記載の積層電子部品の製造方法。
  16. 前記本体を形成する段階の前に、前記内部電極パターンが印刷される複数のシート上にビア電極が形成されるようにすることをさらに含む、請求項10から請求項15の何れか一項に記載の積層電子部品の製造方法。
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