JP2018030671A - シート積載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積載トレイの基部の強度を変更することなく、積載トレイの下降停止時の破損を防止して、積載トレイに記録シートを確実に積載できるシート積載装置を提供する。
【解決手段】本発明のシート積載装置は、排出口240から排出された記録シート300が積載される積載トレイ231と、積載トレイ231の基部231aを支持して積載トレイ231を昇降させる昇降駆動部232と、昇降駆動部232を制御して、積載トレイ231を下降させる制御部210と、を有し、制御部210は、記録シート300が積載された状態の積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントを算出し、算出したモーメントが大きいほど、積載トレイ231の下降停止時の減速値を小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート積載装置に関する。
電子写真式プリンター等の画像形成装置には、画像形成装置から外部に排出された用紙が積載される積載トレイが設けられている。積載トレイは、片持ち梁状に支持されており、積載トレイの基部(根元部分)が昇降されることにより、上下方向に移動する。
積載トレイに大量の用紙が積載された場合、積載トレイは下降して、画像形成装置から新たに排出される用紙が積載トレイ上の用紙に衝突することを回避する。画像形成装置から排出されて積載トレイ上に落下する用紙の整合性を向上させる見地から、積載トレイに積載される用紙の最上面は、画像形成装置の排紙口近傍に略一定の高さに維持される(たとえば、特許文献1)。そして、積載トレイは、1枚の用紙が積載される度に、用紙1枚分の厚さだけ下降することが望ましい。
一方、プロダクション印刷等の分野では、高い生産性を実現するために用紙の搬送速度が速くなる傾向にある。用紙の搬送速度が速くなれば、用紙の排紙間隔も短くなるため、積載トレイの下降速度も速くする必要が生じる。
しかしながら、積載トレイの下降速度が速くなれば、積載トレイの停止時の慣性により積載トレイが振動して積載トレイの基部に大きな応力が発生する。とりわけ、積載トレイが略水平に画像形成装置に取り付けられていたり、積載トレイに積載される用紙が長尺の用紙であったりする場合、下降停止時の慣性により積載トレイの基部に大きな応力が発生すれば、積載トレイの基部が破損する可能性がある。
なお、積載トレイの基部の強度を向上させることにより、積載トレイの基部の破損を防止することも考えられる。しかしながら、積載トレイの基部の強度を向上させることは、コストの上昇につながり、好ましくない。
特開2010−195502号公報
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、積載トレイの基部の強度を変更することなく、積載トレイの下降停止時の破損を防止して、積載トレイに記録シートを確実に積載できるシート積載装置を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)排出口から排出された記録シートが積載される積載トレイと、前記積載トレイの基部を支持して前記積載トレイを昇降させる昇降駆動部と、前記昇降駆動部を制御して、前記積載トレイを下降させる制御部と、を有し、前記制御部は、記録シートが積載された状態の前記積載トレイの前記基部に作用しているモーメントを算出し、算出したモーメントが大きいほど、前記積載トレイの下降停止時の減速値を小さくする、シート積載装置。
(2)前記制御部は、前記積載トレイの重量および重心位置と、前記積載トレイ上の記録シートの積載重量および重心位置とに基づいて、前記モーメントを算出する、上記(1)に記載のシート積載装置。
(3)前記制御部は、前記積載トレイの重量および重心位置と、前記積載トレイ上の記録シートの積載重量および重心位置とに基づいて、記録シートが積載された状態の前記積載トレイの重心位置を算出し、算出した重心位置に前記積載トレイの重量と前記記録シートの積載重量との和を乗算して、前記モーメントを算出する、上記(1)または(2)に記載のシート積載装置。
(4)前記積載トレイには、複数種類の記録シートが積載されており、前記制御部は、前記積載トレイの重量および重心位置と、前記複数種類の各記録シートの重心位置および重量と、前記積載トレイに積載されている各記録シートの枚数とに基づいて、前記モーメントを算出する、上記(1)または(2)に記載のシート積載装置。
(5)前記制御部は、前記モーメントが所定の許容値以上の場合、前記減速値を小さくする、上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のシート積載装置。
(6)前記制御部は、前記排出口から新たに排出される記録シートが前記積載トレイ上の記録シートに衝突しないように、前記積載トレイの下降動作における加速値、下降速度、および減速値を算出する、上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のシート積載装置。
本発明によれば、積載トレイの基部に作用しているモーメントが大きいほど、積載トレイがゆっくりと停止する。このため、積載トレイの下降停止時の慣性により積載トレイの基部に発生する応力が小さくなり、積載トレイの基部の破損が防止される。したがって、積載トレイの基部の強度を変更することなく、積載トレイの基部の破損を防止して、積載トレイに記録シートを確実に積載できる。
シート積載装置が適用された画像形成システムの概略構成を示す図である。 トレイ下降制御処理の手順を示すフローチャートである。 モーメント算出処理の手順を示すフローチャートである。 積載トレイの下降動作を示すタイミングチャートである。 積載トレイの下降動作を示すタイミングチャートである。 積載トレイの傾きの影響を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシート積載装置が適用された画像形成システム10の概略構成を示す図である。
図1に示すとおり、画像形成システム10は、用紙上に画像を形成する画像形成装置100と、画像形成装置100により画像が形成された用紙に後処理を施す後処理装置200とを備える。以下、画像形成装置100および後処理装置200の順番で説明する。
<画像形成装置>
画像形成装置100は、制御部110、操作パネル部120、画像読取部130、画像形成部140、定着部150、給紙部160、および用紙搬送部170を備える。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)や各種メモリを備えており、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。
操作パネル部120は、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、およびストップボタン等を備えており、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。画像読取部130は、原稿の画像を読み取り、画像データを生成する。
画像形成部140は、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、各種データに基づく画像を用紙300上に形成する。画像形成部140は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の各色のトナーに対応した現像ユニット141Y〜141Kを備えている。各現像ユニット141Y〜141Kにより帯電、露光、および現像のプロセスを経て形成されたトナー画像は、中間転写ベルト142上に順次重ねられて、2次転写ローラー143により用紙300上に転写される。
定着部150は、用紙300上に転写されたトナー画像を定着ローラーにより加熱および加圧して、トナー画像を用紙300に定着させる。定着部150によりトナー画像が定着された用紙300は、後処理装置200に供給される。
給紙部160は、印刷に使用される記録シートとしての用紙300を収容する。給紙部160には、2段構成の給紙カセット161,162が着脱可能に配置されている。
用紙搬送部170は、用紙300を搬送するための複数の搬送ローラーを備えており、画像形成部140、定着部150、および給紙部160間で用紙300を搬送する。
<後処理装置>
後処理装置200は、制御部210、後処理部220、および排紙部230を備える。
制御部210は、CPUや各種メモリを備えており、画像形成装置100の制御部110と通信して、後処理部220および排紙部230の動作を制御する。
後処理部220は、パンチ処理部221およびステープル処理部222等を備え、画像形成装置100から搬送される用紙300に対してパンチ処理およびステープル処理等の後処理を施す。
排紙部230は、後処理装置200から外部に排出される用紙300が積載される積載トレイ231と、積載トレイ231を昇降する昇降駆動部232とを備える。昇降駆動部232は、積載トレイ231の基部231aを支持して回動する搬送ベルトおよび搬送ベルトを駆動するモーター等を備え、片持ち梁状の積載トレイ231を上下方向に移動する。積載トレイ231は、後処理装置200の本体に対して着脱可能に構成されており、印刷に使用される用紙300の長さに応じて交換される。
また、後処理装置200から用紙300が排出される排出口240の近傍には透過センサー233が設けられている。透過センサー233は、積載トレイ231に積載される複数枚の用紙300の高さが所定高さに達した場合、用紙300の上面を検知する。透過センサー233により用紙300の上面が検知された場合、制御部210は、昇降駆動部232を制御して、透過センサー233により用紙300の上面が検知されなくなるまで積載トレイ231を下降する。積載トレイ231、昇降駆動部232、および制御部210は、シート積載装置として機能する。
なお、画像形成装置100および後処理装置200は、上述した構成要素以外の構成要素をそれぞれ含んでいてもよく、あるいは、上述した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
以上のとおり構成される画像形成システム10では、画像形成装置100により画像が形成された用紙300が後処理装置200に搬送され、後処理装置200により後処理が施される。このとき、後処理装置200の積載トレイ231に積載される用紙300の高さが所定高さに達すれば、新たに排出される用紙300が積載トレイ231上の用紙300と衝突することを回避するために、積載トレイ231が下降される。以下、図2〜図6を参照して、積載トレイ231の下降動作について詳細に説明する。
図2は、後処理装置200により実行されるトレイ下降制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、図2のフローチャートに示されるアルゴリズムは、制御部210のメモリにプログラムとして記憶されており、CPUによって実行される。
まず、後処理装置200は、透過センサー233の制御を開始する(ステップS101)。より具体的には、後処理装置200の制御部210が、後処置装置200の排出口240近傍の透過センサー233を駆動して、積載トレイ231に積載された用紙300の高さが所定高さに達したことを検知できるようにする。
次に、後処理装置200は、用紙300の上面を検知したか否かを判断する(ステップS102)。より具体的には、制御部210が、透過センサー233により用紙300の上面が検知されたか否かを判断して、積載トレイ231に積載された用紙300が所定高さに達したか否かを判断する。
用紙300の上面を検知していないと判断する場合(ステップS102:NO)、後処理装置200は、用紙300の上面が検知されるまで待機する。
一方、用紙300の上面を検知したと判断する場合(ステップS102:YES)、後処理装置200は、用紙300の排紙間隔を認識する(ステップS103)。より具体的には、制御部210が、実行中のジョブを解析して、用紙サイズや片面/両面印刷等の印刷条件から、排出口240から排出される用紙300の排紙間隔(時間)を認識する。
次に、後処理装置200は、積載トレイ231の下降動作における加速値、下降速度、および減速値を算出する(ステップS104)。より具体的には、制御部210が、排出口240から新たに排出される用紙300が、積載トレイ231上の用紙300に衝突しないことを前提条件として、ステップS103に示す処理で認識した排紙間隔に基づいて、積載トレイ231の加速値、下降速度、および減速値を算出する。なお、排出口240から排出される用紙300の落下距離を最小化して用紙300の整合性を向上させる見地から、減速値には大きな値が適用される。
次に、後処理装置200は、用紙300が積載された状態の積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMを算出する(ステップS105)。より具体的には、制御部210が、積載トレイ231の重量および重心位置と、積載トレイ231上の用紙300の積載重量および重心位置とに基づいて、積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMを算出する。
図3は、モーメント算出処理の手順を示すフローチャートである。
まず、制御部210は、積載トレイ231の重量および重心位置を認識する(ステップS201)。より具体的には、制御部210は、積載トレイ231の重量Wと、用紙300の搬送方向における積載トレイ231の重心位置(積載トレイ231の基部231aからの距離)Lとを認識する。
次に、制御部210は、用紙300の重量および長さを算出する(ステップS202)。より具体的には、制御部210は、用紙300の重量(坪量)と、用紙300の搬送方向における長さとを認識する。用紙300の長さから、積載トレイ231上の用紙300の重心位置(積載トレイ231の基部231aからの距離)Lが認識される。
次に、制御部210は、積載トレイ231上の用紙300の積載重量Wを算出する(ステップS203)。より具体的には、制御部210は、まず、積載トレイ231に積載されている用紙300の枚数を認識する。そして、制御部210は、ステップS202に示す処理で認識した用紙300の重量に用紙300の枚数を乗算して、積載トレイ231上の用紙300の積載重量Wを算出する。
次に、制御部210は、用紙300が積載された状態の積載トレイ231の重心位置Gを算出する(ステップS204)。より具体的には、制御部210は、積載トレイ231の重量Wおよび重心位置Lと、用紙300の積載重量Wおよび重心位置Lとに基づいて、用紙300が積載された状態の積載トレイ231の重心位置Gを算出する。重心位置Gは、用紙300の積載重量Wが大きいほど用紙300の重心位置Lに近付くように、たとえば、下記式(1)のように算出される。
G = (L・W+L・W)/(W+W) …(1)
次に、制御部210は、用紙300が積載された状態の積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMを算出する(ステップS205)。より具体的には、制御部210は、用紙300が積載された状態の積載トレイ231の重心位置Gに、下記式(2)のように、積載トレイ231の重量Wと用紙300の積載重量Wとの和を乗算して、積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMを算出する。
M = G×(W+W) …(2)
以上のとおり、図3に示すフローチャートの処理によれば、用紙300が積載された状態の積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMが算出される。なお、本実施形態では、後処理装置200の本体に対して積載トレイ231が略水平に取り付けられているとして、モーメントMを算出している。しかしながら、後処理装置200の本体に対して積載トレイ231が傾斜して取り付けられている場合には、積載トレイ231の傾きを考慮してモーメントMを算出し得る。
ステップS105に示す処理でモーメントMが算出されれば、後処理装置200は、モーメントMが所定の許容値未満であるか否かを判断する(ステップS106)。ここで、所定の許容値は、ステップS104に示す処理で算出した減速値で積載トレイ231を減速停止しても、積載トレイ231の基部231aが破損することのない値であり、実験等により予め求められる。
モーメントMが所定の許容値未満であると判断する場合(ステップS106:YES)、後処理装置200は、所定の減速値を選択する(ステップS107)。より具体的には、制御部210が、積載トレイ231の減速値として、ステップS104に示す処理で算出した減速値を選択する。
一方、モーメントMが所定の許容値以上であると判断する場合(ステップS106:NO)、後処理装置200は、モーメントMの大きさに応じた減速値を決定する(ステップS108)。より具体的には、制御部210が、モーメントMが大きいほど減速値が小さくなるように、ステップS105に示す処理で算出したモーメントMに基づいて、積載トレイ231の減速値を決定する。本実施形態では、制御部210は、予め求められたモーメントと減速値との関係式に、ステップS105に示す処理で算出したモーメントMを適用して減速値を決定する。モーメントと減速値との関係式は、たとえば、CAE(Computer Aided Engineering)を用いて予め求められる。
次に、後処理装置200は、積載トレイ231の下降を開始する(ステップS109)。より具体的には、制御部210が、昇降駆動部232を制御して、ステップS104に示す処理で算出した加速値および下降速度で積載トレイ231を下降させる。
次に、後処理装置200は、用紙300の上面を検知しなくなったか否かを判断する(ステップS110)。より具体的には、制御部210が、透過センサー233により用紙300の上面が検知されなくなったか否かを判断する。
用紙300の上面が検知されていると判断する場合(ステップS110:NO)、後処理装置200は、用紙300の上面が検知されなくなるまで待機する。
一方、用紙300の上面が検知されなくなったと判断する場合(ステップS110:YES)、後処理装置200は、積載トレイ231の下降を停止する(ステップS111)。より具体的には、制御部210が、昇降駆動部232を制御して、ステップS107に示す処理で選択した所定の減速値、または、ステップS108に示す処理でモーメントMに応じて決定した減速値で積載トレイ231を減速して停止させる。
次に、後処理装置200は、ジョブが終了したか否かを判断する(ステップS112)。ジョブが終了していないと判断する場合(ステップS112:NO)、後処理装置200は、ステップS101の処理に戻る。一方、ジョブが終了したと判断する場合(ステップS112:YES)、後処理装置200は、処理を終了する。
以上のとおり、図2に示すフローチャートの処理によれば、積載トレイ231の下降開始時、用紙300が積載された状態の積載トレイ230の基部231aに作用しているモーメントMが算出される。そして、モーメントMが所定の許容値以上の場合、モーメントMが大きいほど小さな減速値で積載トレイ231が減速停止される。
このような構成によれば、積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMが大きいほど、積載トレイ231がゆっくりと停止する。したがって、積載トレイ231の下降停止時の慣性により積載トレイ231の基部231aに発生する応力が小さくなり、積載トレイ231の基部231aの破損が防止される。
次に、図4および図5を参照して、積載トレイ231の下降動作についてより詳細に説明する。
図4は、積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントが許容値未満の場合の積載トレイ231の下降動作を示すタイミングチャートであり、図5は、モーメントが許容値以上の場合の積載トレイ231の下降動作を示すタイミングチャートである。図4および図5の横軸は時間であり、縦軸は積載トレイ231の下降速度である。
たとえば、第1時点tにおいて、透過センサー233により用紙300の上面が検知された場合、図4に示すとおり、積載トレイ231は、所定の加速値で加速を開始し、第2時点tにおいて所定の下降速度Vに到達する。その後、第3時点tにおいて、透過センサー233により用紙300の上面が検知されなくなれば、積載トレイ231は所定の減速値で減速を開始し、第4時点tにおいて停止する。
このような構成によれば、積載トレイ231上の用紙300の高さが所定高さに達する度に、用紙1〜2枚分の厚さだけ積載トレイ231が下降する。したがって、排出口240から排出される用紙300の落下距離を最小限に維持して、積載トレイ231に積載される用紙300の整合性を向上できる。
しかしながら、積載トレイ231に長尺の用紙300が積載されたり、積載トレイ231に大量の用紙300が積載されたりすると、積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMが大きくなる。そして、積載トレイ231の基部231aに大きなモーメントMが作用している状態で、積載トレイ231が所定の減速値で減速停止すれば、停止時の慣性により積載トレイ231の基部231aに大きな応力が発生し、積載トレイ231の基部231aが破損する可能性がある。
これに対し、本実施形態のトレイ下降制御処理によれば、図5に示すとおり、積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMが大きいほど、積載トレイ231の減速値を小さくする。言い換えれば、積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMが大きいほど、積載トレイ231がゆっくりと停止する。したがって、積載トレイ231が停止するまでの時間が長くなり、用紙300の落下距離が増加して用紙300の整合性が悪化するものの、積載トレイ231の下降停止時の慣性により積載トレイ231の基部231aに発生する応力が小さくなる。その結果、積層トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMが大きければ、基部231aに発生する応力が小さくなることで、積載トレイ231の基部231aにかかる力が相殺され、積載トレイ231の基部231aの破損が防止される。
加えて、本実施形態のトレイ下降制御処理によれば、用紙300が長尺の用紙であれば、用紙300の排出に要する時間も長くなり、減速値を小さくしても、用紙が1枚排出される間に下降動作を完了できるので有利である。
次に、図6を参照して、後処理装置200の本体に対する積載トレイ231の傾きについて説明する。
図6(a)は、後処理装置200に対して傾斜して取り付けられている積載トレイ231を示す図であり、図6(b)は、後処理装置200に対して略水平に取り付けられている排紙トレイ231を示す図である。
図6(a)に示すとおり、後処理装置200の本体に対して積載トレイ231が傾いていれば、用紙300が傾いた状態で積載トレイ231に積載されるため、とりわけ大量排紙の場合に用紙300の整合性が悪くなる。一方、図6(b)に示すとおり、積載トレイ231が略水平であれば、積載トレイ231に積載される用紙300の整合性がよく、利用者は、積載トレイ231から用紙300を取り出し易くなる。
しかしながら、積載トレイ231が水平であるほど、積載トレイ231の重心位置Lが積載トレイ231の基部231aから遠くなる。加えて、積載トレイ231が水平であるほど、後処理装置200の本体側の排紙面で支える分の用紙重量の割合が少なくなり、積載トレイ231で支える分の用紙重量が大きくなる。このため、積載トレイ231が略水平であれば、積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMが大きくなり、積載トレイ231の下降停止時の慣性により積載トレイ231の基部231aが破損する可能性が高くなる。
本実施形態のトレイ下降制御処理では、積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントMが大きいほど、積載トレイ231の下降停止時の減速値を小さくする。したがって、積載トレイ231の停止時の慣性により積載トレイ231の基部231aに発生する応力が小さくなり、積載トレイ231が略水平であっても、積載トレイ231の基部231aが破損することが防止される。
なお、非減衰自由振動の運動方程式である下記式(3)により、減速停止時の慣性による積載トレイ231の振動がモデル化される。
m・a+k・x = 0 …(3)
ここで、m=質量、k=剛性、x=振動振幅、およびa=減速値である。そして、mおよびkは固定値であるため、上記式(3)より、積載トレイ231の減速値aにより積載トレイ231の振動振幅xが支配されることが分かる。つまり、積載トレイ231の減速値aが大きければ、積載トレイ231の振動振幅xも大きくなり、積載トレイ231の基部231aに発生する応力が大きくなることが分かる。なお、実際には、積載トレイ231の振動は減衰するが、初期振動の振幅値が、積載トレイ231の基部231aに発生する応力に関する重要因子であるため、減衰はモデルに考慮しない。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、透過センサー233により用紙300の上面が検知された場合、透過センサー233により用紙300の上面が検知されなくなるまで積載トレイ231が下降された。しかしながら、用紙300の上面が検知された場合、所定枚数分の厚さに相当する所定の下降量だけ積載トレイ231が下降されてもよい。
また、上述した実施形態では、透過センサー233により用紙300の上面が検知されたことを契機として、積載トレイ231が下降された。しかしながら、積載トレイ231の下降の契機は、用紙上面の検知に限定されるものではなく、後処理装置200から所定枚数の用紙が排出される度に、積載トレイ231が下降されてもよい。
また、上述した実施形態では、積載トレイの基部に作用しているモーメントが許容値以上の場合、積載トレイの減速値が変更された。しかしながら、許容値とは無関係に、モーメントの大きさに応じて減速値が変更されてもよい。
また、上述した実施形態では、積載トレイ231上に1種類の用紙が積載される場合を例に挙げて説明した。しかしながら、積載トレイ231には複数種類の用紙が積載されてもよい。この場合、たとえば、積載トレイ231に積載されている各種用紙の枚数、各種用紙の重量、および各種用紙の長さ(重心位置)を勘案して、複数種類の用紙が積載された状態の積載トレイ231の重心位置が算出される。そして、算出された重心位置に積載トレイ231の重量と複数種類の用紙の積載重量との和が乗算され、積載トレイ231の基部231aに作用しているモーメントが算出される。
また、上述した実施形態では、本発明のシート積載装置が、後処理装置200に搭載される場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明のシート積載装置は、画像形成装置100に搭載されてもよい。
上述した実施形態に係るシート積載装置における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、シート積載装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
100 画像形成装置、
110 制御部、
120 操作パネル部、
130 画像読取部、
140 画像形成部、
150 定着部、
160 給紙部、
170 用紙搬送部、
200 後処理装置、
210 制御部、
220 後処理部、
230 排紙部、
231 積載トレイ、
232 昇降駆動部、
233 透過センサー、
240 排出口、
300 用紙。

Claims (6)

  1. 排出口から排出された記録シートが積載される積載トレイと、
    前記積載トレイの基部を支持して前記積載トレイを昇降させる昇降駆動部と、
    前記昇降駆動部を制御して、前記積載トレイを下降させる制御部と、を有し、
    前記制御部は、記録シートが積載された状態の前記積載トレイの前記基部に作用しているモーメントを算出し、算出したモーメントが大きいほど、前記積載トレイの下降停止時の減速値を小さくする、シート積載装置。
  2. 前記制御部は、前記積載トレイの重量および重心位置と、前記積載トレイ上の記録シートの積載重量および重心位置とに基づいて、前記モーメントを算出する、請求項1に記載のシート積載装置。
  3. 前記制御部は、前記積載トレイの重量および重心位置と、前記積載トレイ上の記録シートの積載重量および重心位置とに基づいて、記録シートが積載された状態の前記積載トレイの重心位置を算出し、算出した重心位置に前記積載トレイの重量と前記記録シートの積載重量との和を乗算して、前記モーメントを算出する、請求項1または2に記載のシート積載装置。
  4. 前記積載トレイには、複数種類の記録シートが積載されており、
    前記制御部は、前記積載トレイの重量および重心位置と、前記複数種類の各記録シートの重心位置および重量と、前記積載トレイに積載されている各記録シートの枚数とに基づいて、前記モーメントを算出する、請求項1または2に記載のシート積載装置。
  5. 前記制御部は、前記モーメントが所定の許容値以上の場合、前記減速値を小さくする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート積載装置。
  6. 前記制御部は、前記排出口から新たに排出される記録シートが前記積載トレイ上の記録シートに衝突しないように、前記積載トレイの下降動作における加速値、下降速度、および減速値を算出する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート積載装置。
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