JP2018027255A - 入浴介護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入浴介護において、構造が簡易で操作が簡単なフットサポートを備えている入浴介護装置を提供する。【解決手段】 本発明は、利用者の浴槽への入浴を補助するための入浴介護装置であって、前記浴槽に取付可能な装置本体と、前記装置本体を移動可能に支持する支持台と、前記装置本体に対して上下動可能に取り付けられるとともに、背凭れ部、及び当該背凭れ部の下端部に連結された座部を有する、椅子と、前記椅子に連結され、前記利用者の足を支持するフットサポートと、を備え、前記フットサポートは、両足を載せる足載置部と、前記足載置部を、前記座部に対して上下方向に近接離間させるとともに、前記座部に対して前後方向に進退させる移動機構と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、歩行困難な老人や身体障害者を椅子に着座させた状態で入浴させることができる入浴介護装置に関する。
従来より、被介護者の入浴を補助するための種々の入浴介護装置が提案されている。例えば、特許文献1に開示された入浴介護装置は次のように構成されている。すなわち、この入浴介護装置は、被介護者を着座させる椅子を有するとともに、この椅子を昇降させる装置本体と、この装置本体を移動可能に支持する車輪付きの支持台と、を備えている。また、浴槽には固定レールが取り付けられており、装置本体は、椅子とともに支持台から固定レールに移動できるようになっている。
この入浴介護装置は次のように利用される。まず、浴槽外の洗場において、装置本体を駆動し、椅子を下降させる。そして、被介護者を椅子に着座させた後、椅子の下面が浴槽の上枠を超える位置まで上昇させる。続いて、装置本体及び椅子を支持台から固定レールへ移動させる。すなわち、装置本体及び椅子を洗場から浴槽へスライドさせる。そして、椅子が浴槽の上方に位置すると、椅子を下降させ、被介護者を椅子に着座させたまま入浴させる。
特開2015−58054号公報
ところで、上記入浴介護装置では、装置本体及び椅子が支持台に支持されているときに、被介護者の足を支持するフットサポートが支持台に設けられている。さらに、椅子にもフットサポートが設けられており、こちらは、浴槽の上枠を超えるために椅子が上昇したとき、及び装置本体及び椅子が支持台から離れて浴槽に移動するときに、被介護者の足を載置するために用いられる。
しかしながら、このように2つのフットサポートが設けられていると、構造が複雑になるとともに、操作が煩雑になり、介護者の負担が大きいという問題がある。本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、入浴介護において、構造が簡易で操作が簡単なフットサポートを備えている入浴介護装置を提供することを目的とする。
本発明は、利用者の浴槽への入浴を補助するための入浴介護装置であって、前記浴槽に取付可能な装置本体と、前記装置本体を移動可能に支持する支持台と、前記装置本体に対して上下動可能に取り付けられるとともに、背凭れ部、及び当該背凭れ部の下端部に連結された座部を有する、椅子と、前記椅子に連結され、前記利用者の足を支持するフットサポートと、を備え、前記フットサポートは、両足を載せる足載置部と、前記足載置部を、前記座部に対して上下方向に近接離間させるとともに、前記座部に対して前後方向に進退させる移動機構と、を備えている。
この構成によれば、フットサポートが椅子に取り付けられており、フットサポートの足載置部が、移動機構により、座部に対して上下方向に近接離間するとともに、前後方向にも進退できるように構成されている。そのため、1つのフットサポートにより、椅子が支持台上にある態様と、椅子が支持台から離れている態様とのいずれにおいても、足載置部を移動機構により移動させ、被介護者の足を足載置部に載せることができる。したがって、入浴介護装置がいずれの態様にあったとしても、介護者は、被介護者の足を載せ替えることなく、1つのフットサポートを操作すればよいため、構造が簡易であり、また操作を簡単にすることができる。
移動機構は、種々の構成にすることができるが、例えば、前記移動機構は、一端部が背もたれ部の下部または座部の下面に揺動自在に連結されるとともに、他端部が前記足載置部に連結された連結具を備え、前記連結具は伸縮可能に構成することができる。
上記入浴介護装置において、前記フットサポートは、前記連結具の他端部側を前記座部の下方に固定する第1の固定位置と、前記第1の固定位置から前記連結具を上方に揺動し、前記連結具の他端部側を前記座部の下面側に固定する第2の固定位置と、を取り得るように構成することができる。
上記入浴介護装置において、前記支持台は、車輪が設けられた基台部と、前記基台部から上方に延び、前記装置本体を支持する支持部と、を備えることができ、前記第1の固定位置では、前記連結具の他端部側または足載置部を前記基台部上に固定するように構成することができる。
この構成によれば、第1の固定位置において、前記連結具の他端部側または足載置部を前記基台部上に固定することができるため、椅子が上下動したとしても、足載置部の位置を固定することができる。このとき、椅子の上下動に伴って連結具は揺動又は伸縮するため、足載置部の位置が、連結具によって移動することはない。
上記各入浴介護装置において、前記支持台は、車輪が設けられた基台部と、前記基台部から上方に延び、前記装置本体を支持する支持部と、を備えている。
上記各入浴介護装置において、前記支持部は、前記装置本体を水平方向に移動可能なレール部を備えることができる。
上記各入浴介護装置において、前記足載置部は、右足用載置部及び左足用載置部を備えることができ、当該右足用載置部及び左足用載置部を、それぞれ、前記移動機構により移動可能に構成することができる。
本発明に係る入浴介護装置によれば、椅子を高く上昇させることなく、洗場と浴槽との間を移動させることができる。
本発明の一実施形態に係る入浴介護装置の側面図である。 図1の正面図である。 フットサポートを第1の固定位置に配置した、図1の入浴介護装置の側面図である。 フットサポートを第2の固定位置に配置した、図1の入浴介護装置の側面図である。 フットサポートを第2の固定位置に配置した、図1の入浴介護装置の側面図である。 図4の正面図である。 浴室の平面図である。 図1の入浴介護装置の動作を示す側面図である。 図1の入浴介護装置の動作を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る入浴介護装置について、図面を参照しつつ説明する。図1は第1実施形態に係る入浴介護装置の側面図、図2は図1の正面図である。以下では、図1のほか、各図に示す方向を基準に説明を行うこととする。但し、この向きによって、本発明が限定されるものではない。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る入浴介護装置は、被介護者などの利用者を着座させる椅子1と、この椅子1を上下動可能に支持する装置本体2と、この装置本体2を移動可能に支持する支持台3と、を備えている。さらに、この入浴介護装置は、被介護者の足を支持するフットサポート4を備えている。以下、各部材について詳細に説明する。
(1)椅子
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る椅子1は、板状に形成され、上下方向に延びる移動部材11を備えており、この移動部材11が上述した装置本体2に対して上下動可能に取り付けられている。より詳細には、移動部材11の背面には、上下方向に延びるラック(図示省略)が固定されており、このラックに、装置本体2の前面から露出するピニオン(図示省略)が噛み合っている。このピニオンは、装置本体2に内蔵されたモータ(図示省略)により正逆方向に回転駆動するようになっている。そして、この移動部材11に、被介護者の頭部を支持するヘッドレスト12、被介護者の背中を支持する背凭れ部13、被介護者の臀部を支持する座部14、及び被介護者の腕を支持する一対のアームレスト15が取り付けられている。
まず、背凭れ部13から説明する。図1及び図2に示すように、背凭れ部13は、上下方向に延びる正面視矩形状に形成されており、移動部材11の前面に固定されている。また、背凭れ部13の両側は、前方に向かってやや湾曲しており、これによって被介護者の背中の上部を包み込むように支持する。なお、背凭れ部13は、上部から下部に向かうにつれて、後ろから前にかけて傾斜していてもよい。
ヘッドレスト12は、正面視矩形状に形成され、移動部材11の最上部付近にブラケット16を介して取り付けられている。ブラケット16は移動部材11からやや前方に向かって延びており、これによって、ヘッドレスト12は背凭れ部13よりもやや前方に配置されている。また、ブラケット16は移動部材11に対して上下動可能に構成されるとともに、移動部材11に対して揺動可能となっている。そのため、ヘッドレスト12も移動部材11に対して上下動可能であり、また揺動可能であるため、被介護者の頭の位置に合わせてヘッドレスト12の上下の位置及び角度を調整可能である。また、ヘッドレスト12の両側は前方に向かってやや湾曲しており、これによって被介護者の頭部を後ろ側から包み込むように支持する。
座部14は平面視矩形状に形成されており、移動部材11の下端部に固定されている。そして、移動部材11の下端部から概ね水平方向に前方に向かって突出するように支持されている。また、座部14の先端の下面には、後述するように、フットサポート4を支持するフック19が設けられている。
アームレスト15は、複数箇所で屈曲する棒状に形成されており、その一端部は、軸部材17を介して移動部材11の両側に揺動可能に固定されている。そして、各アームレスト15は、軸部材17から背凭れ部13の両側を越えて前方に延びている。この構成により、アームレスト15は、軸部材17から概ね水平方向に延びる位置において、被介護者の両腕を載置可能であるとともに、この位置から上方に揺動可能となっている。そして、アームレスト15が上下方向に延びる位置まで揺動したときには、被介護者は椅子1の両側から座部14に着座することができる。
(2)装置本体
次に、装置本体2について説明する。装置本体2は、直方体状のケーシング21と、このケーシング21に内蔵されているモータ(図示省略)と、を備えている。モータは、上述したようにピニオンを回転させるためのものである。ケーシング21の前面は、下方にいくにしたがって、前方に向かうように傾斜している。また、ケーシング21の前面にはガイドローラ(図示省略)が配置されており、このガイドローラが移動部材11の背面に形成され、上下方向に延びるガイド溝(図示省略)に嵌め込まれている。これにより、移動部材11は、ケーシング21に対して上下動可能となっている。また、ケーシング21の前面が上記のように傾斜しているため、移動部材11もこの傾斜に沿って上下動するように構成されている。例えば、移動部材11がケーシング21に対して下方に移動すると、やや前方に向かうように移動する。
(3)支持台
次に、支持台3について説明する。支持台3は、複数の車輪35が設けられた基台部31と、装置本体2を支持するレール部材32と、基台部31から上方に延び、レール部材32を支持する支持部33と、を備えている。
基台部31は、前後方向に延びる一対の棒状の支持部材311を備えており、各支持部材311の前後の端部の下側に、それぞれ車輪35が取り付けられている。両支持部材311は、左右方向に所定間隔をあけて平行に配置されており、前端部側が板状の第1連結部材312により連結されている。一方、両支持部材311の後端部側は板状の第2連結部材313によって連結されている。そして、第2連結部材313から上述した支持部33が上方に延びており、レール部材32を下側から支持している。また、第1連結部材312の左右方向の中心付近には、後述するように、フットサポート4と係合する固定具34が取り付けられている。
レール部材32は、左右方向に延びるレール321を有しており、このレール321にケーシング21の下端面が移動可能に嵌め込まれている。これにより、ケーシング21は、レール部材32に沿って左右方向に移動可能となっている。また、ケーシング21は、レール部材32上にあるとき、その位置をロックできるようになっている。さらに、レール部材32は、後述するように浴槽9の上枠91に設けられた固定レール6とほぼ同じ高さに設置されている。
(4)フットサポート
続いて、フットサポート4について説明する。フットサポート4は、被介護者の両足をそれぞれ載置する一対の平板状の足載置部41を備えている。また、両足載置部41からは後方に向かって円筒状の延伸部材42がそれぞれ延びており、これら延伸部材42は、左右方向に平行に延びる複数の係合部材43によって連結されている。また、各延伸部材42には、棒状の揺動部材44がそれぞれ挿入されている。これにより、各延伸部材42は、揺動部材44に対して前後方向に進退可能となっている。また、各揺動部材44の後端部は、座部14の下面の後端部において、上下方向に揺動可能に連結されている。以上の構成により、足載置部41は、座部14から前後方向に移動可能であるとともに、上下方向に揺動可能となっている。なお、本実施形態の延伸部材42及び揺動部材44が、本発明の連結具を構成する。また、足載置部41は、延伸部材42に対して角度を変えるように構成することもできる。
この構成により、本実施形態に係るフットサポート4は、2つの態様を採りうる。この点について、図4〜図6も参照しつつ説明する。図4及び図5は入浴介護装置の側面図、図6は図4の正面図である。
まず、図1に示すように、揺動部材44を下方に揺動し、延伸部材42を揺動部材44に対して所定の位置に進退させ、いずれかの係合部材43を支持台3の固定具34に係合させる。すなわち、いずれかの係合部材43を固定具34により下側から支持する。この位置を第1の固定位置と称することとする。第1の固定位置は、椅子1に着座した被介護者が座部14の先端付近で膝を曲げ、下方に下ろした足を載置するためのフットサポート4の固定位置である。また、この固定位置において、足載置部41は、延伸部材42を介して、支持台4の固定具34に固定されているため、椅子1を装置本体2に対して上下動した場合には、椅子1の上下の位置に応じて、揺動部材44が延伸部材42から進退するとともに、座部14に対して揺動する。したがって、例えば、図3に示すように、椅子1を下降させたとしても、椅子1の上下の位置に関わらず、図1の状態からと比べ、足載置部41の位置は変わらず、支持台4の下端部に固定される。そのため、被介護者の身長に合わせて座部14と足載置部41との位置関係を調整することができる。
もう一つの態様は、次の通りである。すなわち、図4に示すように、揺動部材44を座部14の下面付近まで揺動しつつ、延伸部材42を揺動部材44に対して所定の位置に進退させる。そして、いずれかの係合部材43を座部14の下面に設けられたフック19に引っ掛ける。この位置を第2の固定位置と称することとする。第2の固定位置は、椅子1に着座した被介護者が前方に延ばした足を足載置部41に載置するためのフットサポート4の固定位置であり、延伸部材42は座部14から延長されるように、概ね水平方向に延びた状態となる。この第2の固定位置は、後述するように、椅子1を洗場Wから浴槽9へと移動させるとき、及び浴槽9内に椅子1を配置するときの固定位置である。この固定位置では、図5に示すように、延伸部材42を、揺動部材44に対して進退させることができる。このとき、延伸部材42の位置に応じてフック19に引っ掛ける係合部材43を変更する必要がある。これにより、被介護者の身長に合わせて座部14と足載置部41との位置関係を調整することができる。
(5)浴槽の固定レール
次に、上記のように構成された入浴介護装置の椅子1を浴槽に移動させるための固定レール6について、図7も参照しつつ説明する。
図7に示すように、固定レール6は、レール本体61と、このレール本体61の両端部にそれぞれ連結された一対のレール支持アーム62と、を備えている。レール本体61は、左右方向に延び、浴槽9の後側の上枠91上に位置するように、浴室の壁面に取り付けられている。また、レール本体61の上面には、入浴介護装置の装置本体2をスライド可能に受け入れるレール溝611が形成されている。上述したように、レール本体61と入浴介護装置のレール部材32とはほぼ同じ高さに位置するように設定されており、入浴介護装置を移動して、レール部材32の端部を、レール本体61の左端部に当接し、ロック部材(図示省略)により、レール部材32をレール本体61に対して固定できるようになっている。この状態で、レール部材32上にある装置本体2を、スライドさせ、レール部材32からレール本体61へと移動させることができる。そして、装置本体2のケーシング21は、レール部材32上にあるときに、その位置をロックできるようになっている。
(6)入浴介護装置の使用方法
次に、上記入浴介護装置の使用方法について、図8及び図9も参照しつつ説明する。本実施形態に係る入浴介護装置は、被介護者にシャワーを浴びさせるシャワーキャリー態様と、入浴させるための入浴態様とで使用される。以下、これらについて説明する。
(6−1)シャワーキャリー態様
まず、図1に示すように、フットサポート4を第1の固定位置に配置する。そして、被介護者の身長に合わせて、移動部材11を装置本体2に対して上下動させ、椅子の高さを調節する。例えば、図1と図3では、椅子の高さを変えているが、このようにしても足載置部41の位置は変わらないため、被介護者の身長に合わせることができる。続いて、介護者は、例えば、車椅子に乗せた被介護者を椅子1に横付けし、被介護者を車椅子から椅子1に移動させる。このとき、一方のアームレスト15を上方に揺動した上で、被介護者を側方又は前方から椅子1に着座させ、足を足載置部41上に配置する。
続いて、支持台3を洗場Wで移動させ、入浴介護装置をシャワーの直下に配置する。この状態で被介護者を着座させたまま、シャワーヘッドから湯を流し、身体を洗う。
(6−2)入浴態様
次に、入浴態様について説明する。まず、フットサポート4を第2の固定位置に配置する。すなわち、介護者は、第1の固定位置にあるフットサポートにおいて、係合部材43を固定具34から外し、足載置部41を上方に引き上げる。これにより、足載置部41、延伸部材42、及び揺動部材44が上方に揺動する。そして、図4に示すように、延伸部材42が座部14の下面付近に位置するまで揺動させた後、延伸部材42の前後の位置を調整し、係合部材43をフック19に引っ掛ける。この過程で、被介護者は足載置部41に足を載せたまま、介護者がフットサポート4の位置を調整する。こうして、被介護者は、座部14に着座した状態で、膝を抱えるような体勢となる。このとき、座部14及び足載置部41は概ね同じ高さになるため、被介護者の身体全体が座部14よりも上に配置される。
続いて、入浴介護装置を移動させ、レール部材32を浴槽のレール本体61に連結し、ロックする。これに続いて、図8に示すように、モータを駆動して、椅子1が、浴槽9の上枠91よりも少し高い位置となるまで、椅子1を上昇させる。そして、椅子1が、浴槽9の上枠91を超えると、装置本体2をレール部材32からレール本体61へ向けてスライドさせる。椅子1が浴槽9の上方に位置すると、装置本体2がスライドしないように、その位置にロックする。
続いて、モータを駆動し、図9に示すように、椅子1を浴槽9内へと降下させる。こうして、被介護者は椅子1に着座したままで、浴槽9内に入り、湯につかることができる。入浴が終了後には、これとは逆に椅子1を上昇させ、椅子1が浴槽9の上枠91を超える位置まで上昇すると、装置本体2のスライドのロックを解除し、装置本体2を洗場W側へスライドさせる。そして、装置本体2がレール部材32上に移動すると、ロックをする。その後、椅子1を下降後、介護者が車椅子を椅子1に横付けし、被介護者を車椅子に移動する。こうして、入浴介護が完了する。
(7)特徴
上記入浴介護装置によれば、フットサポート4が上下方向に揺動するとともに、前後方向に進退できるように構成されている。そのため、フットサポート4の足載置部41を下方に配置する第1の固定位置と、足載置部41を座部と概ね同じ位置に配置する第2の固定位置とを、選択的に採りうることができる。そのため、フットサポート4が第1の固定位置にあるときは、着座したままシャワーを浴びたり、身体を洗ったりする際に足を載置することができる。一方、フットサポート4が第2の固定位置にあるときは、足を座部14と概ね同じ高さまで上げた状態に保持できるため、被介護者は椅子1に着座したままで、浴槽9の上枠91を超えたり、浴槽9に浸かることができる。このように、本実施形態によれば、被介護者の足を載せ替えることなく、1つのフットサポート4で、複数の態様を採ることができるため、構造が簡単になり、または操作も容易になる。
また、フットサポート4の揺動部材44と延伸部材42とは、前後方向に進退可能に構成されているため、被介護者の身長に合わせて足載置部41の位置を調整することができる。
(8)変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例は、いずれか1つを採用したり、あるいは複数の態様を問題なく組み合わせることができる。
(8−1)
上記実施形態では、椅子1の一部である移動部材11が装置本体2に対して上下動するように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、移動部材11を設けず、背凭れ部13に座部14、ヘッドレスト12、アームレスト15を取り付け、これらが装置本体2に対して上下動するように構成してもよい。また、ヘッドレスト12及びアームレスト15は必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて適宜設ければよい。また、椅子1を上下動するために、モータ、ラック、ピニオンを使用しているが、他の駆動機構により、上下動させることもできる。
(8−2)
支持台3は、車輪35により移動可能となっているが、移動可能であれば、特には限定されず、例えば、車輪を設けず、洗場Wを滑らせるように移動してもよい。また、少なくとも装置本体2を支持できればよいため、基台部31、支持部33などの構成についても、適宜変更することができる。
(8−3)
上記実施形態では、延伸部材42、揺動部材44、係合部材43により、フットサポート4の移動機構を構成しているが、これに限定されず、少なくとも、足載置部41が、上下方向、及び前後方向に移動可能な機構であればよい。また、足載置部41の位置決めを行うため、フック19と、固定具34とを用いているが、位置決めができる機構であれば特には限定されない。
(8−4)
上記実施形態では、一対の足載置部41が一体的に動作するように固定されているが、これらを分離して右足用載置部及び左足用載置部とし、各載置部を個々に移動可能とすることもできる。この場合、例えば、延伸部材42、揺動部材44も分離し、各足載置部41が独立して移動するようにすることができる。
1 :椅子
13 :背凭れ部
14 :座部
2 :装置本体
3 :支持台
4 :フットサポート
41 :足載置部
42 :延伸部材(連結具)
44 :揺動部材(連結具)

Claims (7)

  1. 利用者の浴槽での入浴を補助するための入浴介護装置であって、
    前記浴槽に取付可能な装置本体と、
    前記装置本体を移動可能に支持する支持台と、
    前記装置本体に対して上下動可能に取り付けられるとともに、背凭れ部、及び当該背凭れ部の下端部に連結された座部を有する、椅子と、
    前記椅子に連結され、前記利用者の足を支持するフットサポートと、
    を備え、
    前記フットサポートは、
    両足を載せる足載置部と、
    前記足載置部を、前記座部に対して上下方向に近接離間させるとともに、前記座部に対して前後方向に進退させる移動機構と、
    を備えている、入浴介護装置。
  2. 前記移動機構は、
    一端部が背もたれ部の下部または座部の下面に揺動自在に連結されるとともに、他端部が前記足載置部に連結された連結具を備え、
    前記連結具は伸縮可能に構成されている、請求項1に記載の入浴介護装置。
  3. 前記フットサポートは、
    前記連結具の他端部側を前記座部の下方に固定する第1の固定位置と、
    前記第1の固定位置から前記連結具を上方に揺動し、前記連結具の他端部側を前記座部の下面側に固定する第2の固定位置と、
    を取り得るように構成されている、請求項2に記載の入浴介護装置。
  4. 前記支持台は、
    車輪が設けられた基台部と、
    前記基台部から上方に延び、前記装置本体を支持する支持部と、
    を備え、
    前記第1の固定位置では、前記連結具の他端部側または足載置部を前記基台部上に固定するように構成されている、請求項3に記載の入浴介護装置。
  5. 前記支持台は、
    車輪が設けられた基台部と、
    前記基台部から上方に延び、前記装置本体を支持する支持部と、
    を備えている、請求項1から3のいずれかに記載の入浴介護装置。
  6. 前記支持部は、前記装置本体を水平方向に移動可能なレール部を備えている、請求項5に記載の入浴介護装置。
  7. 前記足載置部は、右足用載置部及び左足用載置部を備え、当該右足用載置部及び左足用載置部が、それぞれ、前記移動機構により移動可能に構成されている、請求項1から6のいずれかに記載の入浴介護装置。
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