以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施の一形態であるモノクロレーザプリンタの外観斜視図であり、図2は、当該プリンタの概略構成図である。
まず、図1及び図2を参照して、画像形成装置の全体構成について説明する。なお、本発明は、モノクロレーザプリンタに限らず、カラーレーザプリンタ等の他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、又はこれらの少なくとも2つ以上を組み合わせて成る複合機にも適用可能である。
図2に示すように、画像形成装置の装置本体(画像形成装置本体)100には、作像ユニットとしてのプロセスユニット1が装着されている。プロセスユニット1は、表面に画像を担持する像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2上の潜像を可視画像化する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード5と、画像形成に用いられる粉体としてのトナーを収容する粉体収容部7とを備える。
図1において、装置本体100の前方Aを臨む面を前側面100a、後方Bを臨む面を後側面100b、左側方Cを臨む面を左側面100c、右側方Dを臨む面を右側面100dとすると、装置本体100の前側面100aには開閉カバー101が設けられている。この開閉カバー101を開放することで、プロセスユニット1を装置本体100に対して前側面100a側から着脱できるように構成されている。
現像装置4は、表面にトナーを担持する現像剤担持体としての現像ローラ24と、現像ローラ24にトナーを供給する現像剤供給部材としての供給ローラ25と、現像ローラ24上に担持されたトナー量を規制する規制部材としての現像ブレード26等で構成されている。
粉体収容部7は、画像形成部を構成する感光体2へ供給するトナー(供給粉体)を収容するトナー収容部(供給粉体収容部)8を少なくとも有する。本実施形態の粉体収容部7は、トナー収容部8に加え、感光体2から回収されたトナー(回収粉体)を収容する回収トナー収容部(回収粉体収容部)9を有する。なお、トナー収容部8と回収トナー収容部9は、一体で構成されている場合に限らず、別体で構成されていてもよい。また、本実施形態では、画像形成に用いられる粉体として、キャリアを含まないトナーのみから成る一成分現像剤を用いているが、キャリアを含む二成分現像剤を用いる画像形成装置においても本発明を適用可能である。
また、画像形成装置は、感光体2の表面を露光する露光手段としてのレーザ発光ユニット6と、記録媒体に画像を転写する転写装置10と、記録媒体を供給する記録媒体供給装置11と、記録媒体に転写された画像を定着させる定着装置12と、記録媒体を装置外へ排出する記録媒体排出装置13等を備える。
転写装置10は、転写手段としての転写ローラ14を備える。転写ローラ14は、プロセスユニット1を装置本体100に装着した状態で感光体2と接触するように配置されている。また、転写ローラ14は、電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加されるようになっている。
記録媒体供給装置11は、装置本体100の下部に配置され、記録媒体としての用紙Pを収容する給紙カセット(記録媒体収容部)15と、給紙カセット15に収容されている用紙を給送する給紙ローラ(給送手段)16と、給紙ローラ16の給紙方向下流側に配置された搬送ローラ23及びタイミングローラ17を備える。なお、用紙には、普通紙のほか、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。また、用紙以外に、OHPシートやOHPフィルム等を記録媒体として用いることも可能である。
定着装置12は、ヒータ等の加熱源によって加熱される定着部材としての定着ローラ18と、定着ローラ18に対して所定の加圧力で接触し定着ニップを形成する加圧部材としての加圧ローラ19とを備える。
記録媒体排出装置13は、装置本体100の上部に配置され、用紙を装置外に排出する排紙ローラ20と、排紙ローラ20によって排出された用紙を載置する排出記録媒体載置部としての排紙トレイ21とを備える。
続けて、図2を参照しつつ、本実施形態に係る画像形成装置の作像動作について説明する。
作像動作が開始されると、感光体2が回転駆動し、感光体2の表面が帯電ローラ3によって所定の極性に一様に帯電される。そして、レーザ発光ユニット6が読取装置又はコンピュータ等からの画像情報に基づき感光体2の帯電面を露光する。これにより、感光体2の表面に静電潜像が形成される。この感光体2上の静電潜像に現像装置4によってトナーが供給され、静電潜像がトナー画像として現像(可視像化)される。詳しくは、現像装置4内の現像ローラ24と供給ローラ25とが回転すると、供給ローラ25によって現像ローラ24上にトナーが供給される。次いで、現像ローラ24上のトナーが現像ブレード26によって一定の量(厚さ)に規制される。その後、現像ローラ24上のトナーは、感光体2と対向する位置に搬送され、現像ローラ24から感光体2上へ転移して、トナー画像が形成される。
また、作像動作が開始されると、給紙ローラ16が回転駆動を開始し、給紙カセット15から用紙Pが送り出される。送り出された用紙Pは、搬送ローラ23によって搬送され、タイミングローラ17によって搬送が一旦停止される。その後、所定のタイミングでタイミングローラ17の回転駆動が開始され、感光体2上のトナー画像が転写ローラ14との接触位置(転写ニップ)に達するタイミングに合わせて、用紙Pが転写ニップへ給送される。
転写ニップでは、転写ローラ14に所定の電圧が印加されることにより、転写電界が形成される。そして、用紙Pが転写ニップに給送されると、前記転写電界によって感光体2上のトナー画像が用紙Pに転写される。また、このとき用紙Pに転写されなかった感光体2上のトナーは、クリーニングブレード5によって除去され、回収トナー収容部9へ搬送される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置12へと搬送され、定着ローラ18と加圧ローラ19とによって加熱及び加圧されて、用紙P上のトナー画像が定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ20によって装置外に排出され、排紙トレイ21上に載置される。
次に、図3に基づき、トナー収容部8と回収トナー収容部9の構成について詳しく説明する。
図3において、(a)はプロセスユニット1の概略構成を示す側面図、(b)はプロセスユニット1の概略構成を示す平面図である。
トナー収容部8は、トナーを収容する複数の収容領域8a,8b,8cを有する。複数の収容領域8c,8b,8aは、画像形成部(感光体2や現像装置4)から装置本体100の前方(図の右側)へ離れる方向に順に並んで配置されている。また、各収容領域8a,8b,8cには、それぞれに収容されているトナーを撹拌及び搬送して画像形成部へ供給するトナー供給手段(粉体供給手段)としての撹拌搬送パドル28a,28b,28cが設けられている。各撹拌搬送パドル28a,28b,28cは、図3(a)に示す矢印方向に回転することで、各収容領域8a,8b,8c内に収容されているトナーを撹拌しつつ、下流側に隣り合う収容領域にトナーを搬送し、収容領域8cから現像装置4側へトナーを搬送する。
本実施形態では、各収容領域8a,8b,8cの内部底面80a,80b,80cは、撹拌搬送パドル28a,28b,28cの羽根部280a,280b,280cの先端の回転軌跡に倣って円弧状に形成されている。また、同様に、現像装置4の内部底面40も円弧状に形成されている。ここで、各収容領域8a,8b,8c及び現像装置4の円弧状に形成されている内部底面80a,80b,80c,40の最下部の高さHa,Hb,Hc,H4を比較すると、内部底面の高さは画像形成部に対して近づくにしたがって低くなるように設定されている(H4<Hc<Hb<Ha)。また、これに伴い、各撹拌搬送パドル28a,28b,28cの回転軸281a,281b,281cの高さHd,He,Hfも画像形成部に近づくにしたがって低い位置に配置されている(Hf<He<Hd)。
上記のように、内部底面80a,80b,80c,40の高さを画像形成部に対して近づくにしたがって低くなるように設定することで、トナーが重力に従って画像形成部へ移動しやすくなる。特に、本実施形態のように、複数の収容領域8c,8b,8aが画像形成部から離れる方向に順に並んで配置された構成では、画像形成部に対して遠い位置からトナーを搬送しなければならないため、トナーが良好に供給されない可能性がある。そこで、上記のように、内部底面の高さを画像形成部に対して近づくにしたがって低くなるように設定することで、トナーが画像形成部へ供給されやすくなり、トナーが供給されない事態を回避することができる。
回収トナー収容部9は、図の左側に配置された第1の回収トナー収容部(第1の回収粉体収容部)9aと、図の右側に配置された第2の回収トナー収容部(第2の回収粉体収容部)9bとを有する。第1の回収トナー収容部9aは、感光体2に対して図の右側で対向するように配置され、クリーニングブレード5によって画像形成部(感光体2)から回収されたトナーを収容する。一方、第2の回収トナー収容部9bは、感光体2に対して第1の回収トナー収容部9aとは反対側(図の右側)に配置され、感光体2との間にトナー収容部8及び現像装置4を介在させている。
第1の回収トナー収容部9aと第2の回収トナー収容部9bは、トナー搬送路(粉体搬送路)30を介して互いに連結されている。また、トナー搬送路30内には、回収されたトナーを搬送するためのトナー搬送手段(粉体搬送手段)としての搬送スクリュー31が設けられている。この搬送スクリュー31が回転駆動すると、第1の回収トナー収容部9aから第2の回収トナー収容部9bへ回収されたトナーが搬送される。
このように、本実施形態では、画像形成部から回収されたトナーは、第1の回収トナー収容部9aに一旦収容され、その後、搬送スクリュー31によって第2の回収トナー収容部9bへと搬送される。なお、画像形成部の周辺にスペースを確保しにくい場合は、第1の回収トナー収容部9aを省略してもよい。その場合、クリーニングブレード5によって回収されたトナーは、一時的に収容されることなく、そのままトナー搬送路30を介して第2の回収トナー収容部9bへ搬送されて収容される。
また、第2の回収トナー収容部9b内には、回収されたトナーを回収するトナー回収手段(粉体回収手段)としての2本の回収スクリュー32a,32bが設けられている。これらの回収スクリュー32a,32bは、第2の回収トナー収容部9bに搬入されたトナー(回収されたトナー)を第2の回収トナー収容部9b内に収容するように搬送する。各回収スクリュー32a,32bの搬送方向は、同じ方向(第2の回収トナー収容部9bのトナー搬入位置から奥側)でもよいし、互いに反対方向であってもよい。また、本実施形態では、各回収スクリュー32a,32bの回転軸を同じ高さに配置しているが、異なる高さに配置してもよい。
ところで、トナー収容部8内のトナーが消費されてなくなると、トナー収容部8に新しいトナーを補給したり、トナー収容部8又はこれと一体に構成されたユニット(プロセスユニット等)を交換したりする必要がある。また、回収トナー収容部9が回収されたトナーで満杯となった場合も、新しい回収トナー収容部9に交換する必要がある。このような補給作業又は交換作業の頻度を少なくするには、収容されるトナー量を増大させるためにトナー収容部8や回収トナー収容部9を大きくすることが効果的である。しかしながら、トナー収容部8や回収トナー収容部9のサイズや形状をこれまでの画像形成装置本体の形状に合わせて設計すると、増加させることができるトナー量に限界がある。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置では、装置本体100の前側面100aの一部を前方Aに突出させている。具体的には、図4に示すように、装置本体100の前側面100aの高さ方向中間部及び上部を下部(図の点線Eで示す位置)よりも前方Aに突出させて突出部分Kを形成し、この突出部分K内にトナー収容部8の一部及び第2の回収トナー収容部9b(全体)を収容している。言い換えれば、本実施形態では、トナー収容部8の一部及び第2の回収トナー収容部9bを、装置本体100の前側面100aの下部(図の点線Eで示す位置)から突出させた突出部分Jとし、この突出部分Jを装置本100の突出部分Kで覆うように構成している。これにより、装置本体100の形状の制約を受けずに、供給トナー及び回収されたトナーを収容できる空間を大きく確保することができ、供給トナー及び回収されたトナーの収容量を多くすることができる。なお、本実施形態は、装置本体100の突出部分Kにトナー収容部8の一部と回収トナー収容部9の一部が収容された構成であるが、突出部分Kにトナー収容部8の一部のみが収容される構成でも、回収トナー収容部9の一部のみが収容される構成でもよい。また、他の実施形態においても同様である。
さらに、トナー収容部8の一部及び第2の回収トナー収容部9bが突出する方向を、特開2008−20788号公報に記載の画像形成装置のような上方とはせず、側方のみとすることで、装置本体100の高さが高くなってプロセスユニット1の着脱操作性が低下したり、排出された用紙の載置面が確保し難くなったりするのを防止することができる。
特に、本実施形態では、装置本体100の前側面100aを突出させることで、装置本体100の右側方や左側方へのサイズアップが生じないため、装置本体100の右側方又は左側方に別の装置や物を置きやすい。ただし、本発明は、前側面100aを突出させる場合に限らない。装置本体100の左側面100c、右側面100d、又は後側面100bを同様に突出させることでも、供給トナー又は回収されたトナーの収容空間を増大させることが可能である。
一般的に画像形成部周辺には露光手段や転写手段等を配置する必要があるため、トナー収容部8を大きくする場合、レイアウトの制約を受けやすい傾向にあり、本実施形態においても同様である。従って、トナー収容部8を大きくする場合は、このような画像形成部周辺のレイアウトの制約を回避するため、画像形成部(感光体2)に対して遠い部分ほど大きくするのがよい。具体的に、本実施形態では、図4に示すように、各収容領域8a,8b,8cの前後寸法La,Lb,Lcを、感光体2から遠い収容領域ほど長くすることにより(Lc<Lb<La)、画像形成部周辺のレイアウトの制約を回避してトナー収容量を多く確保できるようにしている。
また、回収されたトナーの収容量を多くする方法としては、本実施形態のような第2の回収トナー収容部9bを設ける以外に、第1の回収トナー収容部9aを大きくする方法も考えられる。しかしながら、本実施形態のように、第1の回収トナー収容部9aが感光体2と定着装置12との間に配置されている場合、第1の回収トナー収容部9aはレイアウトの制約を受けて大きくし難いといった問題がある。
そこで、本実施形態では、第1の回収トナー収容部9aとは別に第2の回収トナー収容部9bを設け、第1の回収トナー収容部9aを大きくすることなく回収されたトナーの収容量を多く確保できるようにしている。また、第2の回収トナー収容部9bに加えて、さらに第3の回収トナー収容部を設ける等、3つ以上の回収トナー収容部を設けてもよい。
また、第1の回収トナー収容部9aを大きくし難い理由として、定着装置12の熱によるトナーの固着の問題がある。すなわち、仮に第1の回収トナー収容部9aを大きくできたとしても、その結果、定着装置12との距離が近くなると、回収されたトナーが定着装置12の熱によって固着することにより回収機能が低下する虞があるため、大きくするのは好ましくない。
そこで、本実施形態では、第1の回収トナー収容部9aよりも定着装置12から遠い位置に第2の回収トナー収容部9bを配置し、そこに回収されたトナーを最後に収容するようにしている。これにより、回収されたトナーが定着装置12の熱の影響を受けにくくなるので、トナーの固着を防止することができる。なお、第1の回収トナー収容部9aにおいては、回収されたトナーが一時的に収容されるだけであるので、回収されたトナーが定着装置12の熱の影響を受けて固着する前に当該トナーを第2の回収トナー収容部9bへ搬送することができる。
また、第2の回収トナー収容部9bには、回収されたトナーの大半が収容されることになるので、第2の回収トナー収容部9bは第1の回収トナー収容部9aよりも大きく形成され、収容可能なトナー量を多く確保できるようにしている。本実施形態では、図4に示すように、第2の回収トナー収容部9bの前後寸法Mbと高さNbを、第1の回収トナー収容部9aの前後寸法長さMaと高さNaよりも大きくしている。また、トナー収容量の多い第2の回収トナー収容部9bにおいては、大量のトナーを円滑に収容できるようにするため、上述のように、2本の回収スクリュー32a,32bが設けられている。
また、本実施形態においては、感光体2から回収されたトナーは、固着が生じるほどではなくても定着装置12の熱の影響を受けることになる。さらに、回収されたトナーは、画像形成時に生じる摩擦によって熱を帯びることがある。この回収されたトナーに生じる熱がトナー収容部8に収容されている供給トナーに伝わって、万が一、供給トナーが溶融すると画像不良や装置の故障の原因となるため、回収されたトナーの熱は供給トナーへ伝わりにくくすることが望ましい。
そのため、本実施形態では、第2の回収トナー収容部9bを、トナー収容部8よりも外側(前側)に配置している。これにより、第2の回収トナー収容部9bがトナー収容部8よりも装置本体100の外壁に近い位置に配置されるため、第2の回収トナー収容部9b内に収容されているトナーが冷却されやすくなる。特に、本実施形態では、第2の回収トナー収容部9bの全体が装置本体100から突出するように配置されているため、トナーの冷却がより効果的に行える。これにより、供給トナーが回収されたトナーから受ける熱の影響を低減することができる。また、第2の回収トナー収容部9bは、トナー収容部8内でのトナーの供給方向(現像ローラ24側)とは反対側に配置されているので、回収されたトナーの熱が供給トナーに伝わりにくい。すなわち、トナー収容部8内のトナーは撹拌搬送パドル28a,28b,28cによって第2の回収トナー収容部9bから遠ざかる方向に搬送されるので、回収されたトナーの熱の影響を受けにくくなる。
図1に示す実施形態のように、給紙カセット15の引出方向とプロセスユニット1の取り外し方向が同じ方向(この場合は前方A)である場合、作業者は同じ方向からアクセスできるため、作業性が向上するというメリットがある。しかしながら、一方で、給紙カセット15の引出方向が装置本体100の突出する方向と同じ方向となると、装置本体100の突出する部分によって給紙カセット15が上方から見えにくくなるデメリットが生じる。
そこで、本実施形態では、装置本体100の突出する部分の下面(下方を臨む面)100a1(図4参照)を突出方向である前方Aに向かって上方へ傾斜させることで、給紙カセット15の視認性と引出操作性を向上させている。さらに、給紙カセット15への用紙のセット作業性や、給紙カセット15の奥側のジャム処理作業性も向上する。また、このように下面100a1を傾斜させていることで、突出する部分の下面100a1に手を添えて装置本体100を持つことはし難くなる。従って、突出する部分が保持され得るほどの強度を十分に有していない場合は、下面100a1を傾斜させることで、突出する部分が保持されることによる破損を未然に防ぐことができる。
また、本実施形態では、プロセスユニット1を装置本体100の前側面100a側から着脱する際、プロセスユニット1と装置本体100や周辺部材との干渉を回避するため、トナー収容部8の突出部分(収容領域8a)と第2の回収トナー収容部9bとの上面を平坦面にしている。さらに、本実施形態では、これらの上面を同じ高さの面(同一面)とすることで、凹凸がなく、装置本体100等に引っ掛かりにくい構成にしている。
以下、本発明の他の実施形態の構成について説明する。なお、以下に説明する実施形態の構成のうち、上記実施形態と同様の機能を有する箇所については同一の符号を付して重複説明を省略する。
図5に示す実施形態では、トナー収容部8の一部と第2の回収トナー収容部9bとが、装置本体100の前側面100aから前方Aへ突出し外部に露出した状態で配置されている。このように、トナー収容部8の一部と第2の回収トナー収容部9bとを外部に露出するように突出させてもよい。この場合も、供給トナー及び回収されたトナーの収容量を多く確保することが可能である。
本実施形態では、トナー収容部8の3つの収容領域8a,8b,8cのうち、図の右端の収容領域8a全体が突出している。言い換えれば、図の右端の収容領域8aと中間の収容領域8bとの境界が装置本体100の突出していない前側面100aに対応する位置に配置されている。
また、装置本体100から突出するトナー収容部8の一部及び第2の回収トナー収容部9b(図5の点線Eで示す位置から突出する突出部分J)を装置本体100の外壁で覆うようにしてもよい。その場合、上記実施形態のように、装置本体100の上面を突出部分Kも含めて同じ高さの面で構成した場合は(図4参照)、突出部分Kの上面を用紙を載置するための載置部として利用できるため、長尺の用紙等を用いる場合に便利である。一方、図5の二点鎖線で示すように、装置本体100の突出部分Kの上面を一段下げて構成してもよい。これによれば、長尺の用紙等が排出された場合でも、プロセスユニットを取り外すときの開閉カバー101の開放動作で、上記実施形態に比べて載置された用紙が邪魔にならないという効果がある。
また、本実施形態では、上記実施形態とは異なり、トナー収容部8の各収容領域8a,8b,8cの内部底面80a,80b,80cの高さを全て同じ高さHgにしている。その代りに、画像形成部から遠い収容領域8a,8bでは、これらよりも近い収容領域8cに比べて撹拌搬送パドル28a,28bによるトナー撹拌搬送力を上げている。具体的には、画像形成部から遠い撹拌搬送パドル28a,28bの回転軸281a,281bの高さHd,Heを、画像形成部に近い撹拌搬送パドル28cの回転軸281cの高さHfよりも高くして(Hf<He=Hd)内部底面80a,80bから遠ざけ、羽根部280a,280bを径方向に長く形成している。これにより、遠い収容領域8a,8bから画像形成部へトナーを供給しやすくなり、トナーが供給されない事態を回避することができる。
また、本実施形態では、画像形成部から遠い収容領域8a,8bを、これらよりも近い収容領域8cよりも大きくし、画像形成部の周辺部材との干渉を回避しつつ、トナー収容量を多く確保できるようにしている。図5に示す例では、画像形成部から遠い収容領域8a,8bの前後方向の長さLa,Lbを、画像形成部に近い収容領域8cよりも長くしている(Lc<Lb=La)。また、このように、画像形成部から遠い収容領域8a,8bにおいてトナーの収容量を多くなるように構成した場合でも、上述のように、撹拌搬送パドル28a,28bによるトナー撹拌搬送力を上げることで、トナーを十分に撹拌して搬送することができる。
図6は、別の実施形態に係る画像形成装置の平面図である。
図6に示す実施形態のように、第2の回収トナー収容部9bを、トナー収容部8の右側方Dに配置してもよい。本実施形態では、第2の回収トナー収容部9bを、トナー収容部8の図の右端の収容領域8aと中間の収容領域8bとの右側方Dに隣接して配置している。また、これとは反対に、トナー収容部8の左側方Cに、第2の回収トナー収容部9bを配置してもよい。
このように、第2の回収トナー収容部9bを、トナー収容部8の突出している部分の左側方C又は右側方Dに配置すると、上記実施形態のように第2の回収トナー収容部9bをトナー収容部8の前方Aに配置する構成(図4参照)に比べて、前方Aへの突出量を抑えることができる。また、このような配置を採用することで、レイアウトの自由度も広がる。また、図6に示すように、プロセスユニット1の前側面、左側面、右側面及びこれらに隣り合う上下面が装置本体100の前側面100aから突出している。このような第2の回収トナー収容部9bとトナー収容部8の配置は図6に限られず、他の図に示す実施形態にも適用できる。このような配置を採用することで、プロセスユニット1を取り外すときの作業性が向上する。
図7は、さらに別の実施形態に係るプロセスユニットの概略構成図である。
図7に示す実施形態では、トナー収容部8の下方に第2の回収トナー収容部9bを配置している。上述のように、トナー収容部8の各収容領域8a,8b,8cの底部高さを異ならせた場合、トナー収容部8の下方にスペースが生じる場合があるので、そのスペースに第2の回収トナー収容部9bを配置することで、スペースを有効活用することができ、装置の小型化を図れる。この場合、トナー収容部8の少なくとも一部と第2の回収トナー収容部9bの少なくとも一部が、装置本体100の前方Aへ突出する。
さらに、図8及び図9に示す実施形態では、装置本体100の前方Aへ突出している突出部分の外壁に通気口33を設けている。この例では、通気口33を、突出部分の上面及び下面に複数設けている。この通気口33を介して外気を装置内に流入させると共に、装置内の熱気を外部に排出することで、トナー収容部8内のトナー及び第2の回収トナー収容部9b内のトナーが冷却され、トナーの溶融や固着を効果的に防止できる。また、このような装置本体100から突出するトナー収容部8の一部及び第2の回収トナー収容部9bを冷却する冷却手段として、通気口33に加えて、外気を装置内に積極的に取り込むファン等の気流発生装置を設けてもよい。
また、図10に示す別の実施形態では、第1の回収トナー収容部9aと第2の回収トナー収容部9bとを繋ぐトナー搬送路30を、第1の回収トナー収容部9aから第2の回収トナー収容部9bへ向かって高さF分だけ下方へ傾斜するように配置している。このように、トナー搬送路30を配置することで、トナーが重力に従って第2の回収トナー収容部9b側へ移動しやすくなる。これにより、トナーがトナー搬送路30内で凝集して固着するのを抑制することができる。
上述の実施形態では、トナー収容部8及び第2の回収トナー収容部9bを、感光体2等を備えるプロセスユニット1に対して一体的に構成しているが、図11に示す例のように、トナー収容部8及び第2の回収トナー収容部9bを、プロセスユニット1に対して着脱可能に構成してもよい。このように構成することで、トナー収容部8又は第2の回収トナー収容部9bのみを交換することができるので、交換の必要のない部分は継続して使用でき経済的である。
また、上述の本実施形態では、プロセスユニット1を装置本体100に対して前方Aに取り外し可能に構成しているが、図12に示す例のように、プロセスユニット1を右側方Dに取り外す構成としてもよい。また、プロセスユニット1の取り外し方向は、左側方Cあるいは後方Bであってもよい。すなわち、装置本体100の突出する方向を、給紙カセット15の引出方向とは異なる方向とすることで、装置本体100の突出する部分による給紙カセット15の視認性や操作性の低下を回避することができる。なお、給紙カセット15の引出方向は、前方Aに限られず、左側方C、右側方Dあるいは後方Bであってもよい。
図13、図14は、上述したプリンタに画像読取部を備えた画像形成装置を示す概略構成図である。
本実施形態では、画像形成装置本体100の上部に原稿の画像を読み取る画像読取部90が設けられている。支持部材91は排紙トレイ21と画像読取部90の下面との間に用紙を取り出す排紙空間を形成するように、画像読取部90を支持する。作業者は前方Aから原稿を画像読取部90にセットする。この場合、原稿セット方向と給紙カセット15の引出方向とプロセスユニット1の取り外し方向が全て同じ方向であるので、作業者は同じ方向からアクセスできるため、作業性が向上するというメリットがある。また、プロセスユニット1は、画像読取部90の前方A側の側面よりも前方A側に突出しており、プロセスユニット1の突出部分の上方に画像読取部90が配置されていない。このため、プロセスユニット1の突出部分を上方に大きくしても、排紙トレイ21と画像読取部90との間の排紙空間が狭くなることがない。従って、排出された用紙の取り出し作業性を低下させることなく、さらにプロセスユニット1を大きくしてトナー収容量を増大させることができ、設計の自由度が増す。
なお、図13、図14は、図1、図2に示す画像形成装置に画像読取部90を設けたもので説明したが、図12に示す画像形成装置に画像読取部90を設けてもよい。その場合、後方B側と左側方C側に支持部材91を設け、前方A側から排紙トレイ21上の用紙を取り出すようにすることが好ましい。この場合、画像読取部90の右側面からD方向にプロセスユニット1の突出部分が突出するように配置される。
図15〜図18に、さらに別の実施形態を示す。
なお、図15〜図18において図1又は図2中の符号と同一の符号が付された構成要素については、同一の機能を有するものであるので詳しい説明は省略する。また、各図中、矢印Aで示す方向を画像形成装置の装置本体100の前方、矢印Bで示す方向を装置本体100の後方、矢印Cで示す方向を装置本体100の左側方、矢印Dで示す方向を装置本体100の右側方として説明する。
図16に示すように、画像形成装置の装置本体100には、作像ユニットとしてのプロセスユニット1が装着されている。プロセスユニット1は、表面に画像を担持する像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2上の潜像を可視画像化する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード5とを備える。
また、画像形成装置は、感光体2の表面を露光する露光手段としてのレーザ発光ユニット6と、画像形成に用いられる粉体としてのトナーを収容する粉体収容部7と、記録媒体に画像を転写する転写装置10と、記録媒体を供給する記録媒体供給装置11と、記録媒体に転写された画像を定着させる定着装置12と、記録媒体を装置外へ排出する記録媒体排出装置13等を備える。
粉体収容部7は、画像形成部を構成する感光体2へ供給するトナー(供給粉体)を収容するトナー収容部(供給粉体収容部)8と、感光体2から回収されたトナー(回収粉体)を収容する回収トナー収容部(回収粉体収容部)9とを有する。
記録媒体供給装置11は、記録媒体としての用紙Pを収容する給紙カセット(記録媒体収容部)15と、給紙カセット15に収容されている用紙を給送する給紙ローラ(給送手段)16と、用紙を載置する手差しトレイ(供給記録媒体載置部)35と、手差しトレイ35上の用紙を給送する手差し給紙ローラ(給送手段)36と、給紙ローラ16又は手差し給紙ローラ36によって給送された用紙を所定のタイミングで搬送するタイミングローラ17とを備える。
給紙カセット15は、装置本体100の下部に配置され、装置本体100に対して前方Aに引出可能に構成されている。図15、図16に示す状態では、給紙カセット15は装置本体100に収容された状態となっている。この状態では、給紙カセット15の前端面15aは、装置本体100の前側面100aと同じ位置に配置されるが、給紙カセット15の後端面15bは、装置本体100の後側面100bよりも後方Bへ突出した状態で配置される。また、給紙カセット15の前端面15aには把持部41が設けられている。作業者は、この把持部41を把持して、給紙カセット15を装置本体100に対して引き出すことができる。
手差しトレイ35は、装置本体100の前側面100a側に配置され、装置本体100に対して回動可能に取り付けられている。手差しトレイ35は、回動することで、装置本体100の前側面100aに沿って配置される収納状態(図15、図16に示す状態)と、前側面100aから前方Aへ突出するように配置される使用状態(図17に示す状態)とに切り換えられる。また、手差しトレイ35を使用状態にすると、手差しトレイ35から給紙するために装置本体100の前側面100aに設けられた給紙口(開口部)45が開放される。
また、装置本体100内には、用紙を、給紙カセット15から感光体2と転写ローラ14との接触位置(転写ニップ)へ送り、定着装置12を通って装置外に排出するための搬送路43が形成されている。本実施形態では、搬送路43が、給紙カセット15からの給紙を開始する方向(図16において左方向)と、装置本体100から排紙する方向(図16において右方向)とが、互いに反対方向となる、略C字状の搬送路となっている。一方、図17に示すように、手差しトレイ35から給紙する場合の手差し搬送路44は、給紙を開始する方向(図17において右方向)と、装置本体100から排紙する方向(図17において右方向)とが、同じ方向となる、略S字状の搬送路となっている。
また、装置本体100の後側面100b側には、開閉カバー101が設けられている。開閉カバー101は、装置本体100の後側面100bの一部を構成する垂直部分と、装置本体100の上面100eの一部を構成する水平部分とから成るL字状に形成されている。図18に示すように、開閉カバー101を後方Bへ回動させて開けることで、装置本体100の後側面100bの一部と上面100eの一部が開放される。作業者は、この開放された部分からトナー収容部8及びプロセスユニット1を着脱することができる。
また、装置本体100の前側面100aの上部には、作業者が印刷指示等を行うための操作パネル42が設けられている。
図16に示すように、本実施形態に係る画像形成装置では、装置本体100の後側面100bの一部を後方Bに突出させて突出部分Kを形成し、この突出部分K内にトナー収容部8の一部を収容している。すなわち、トナー収容部8の一部を、装置本体100の後側面100b(図16の点線Eで示す位置)から突出させた突出部分Jとすることで、上述の実施形態と同様に、装置本体100の形状の制約を受けずに、トナーを収容できる空間を大きく確保することができ、トナーの収容量を多くすることができる。
さらに、トナー収容部8を突出させる方向を、装置本体100の上方ではなく側方とすることで、トナー収容部8が収容される部分の上面が突出するのを回避することができる。これにより、装置本体100の高さが高くなってトナー収容部8の着脱操作性が低下したり、排出された用紙の載置面が確保し難くなったりするのを防止できる。
ところで、例えば図19に示す例のように、トナー収容部8を前方Aに突出させるレイアウトでも、装置本体100を高くすることなくトナー収容量の増大を図ることが可能である。しかしながら、図19に示す例のように構成すると、装置本体100の前側面100aの突出部分が手差しトレイ35及び給紙口45の上方に配置されるため、手差しトレイ35に用紙をセットする際の視認性や作業性が低下するといった問題が生じる。さらに、図19に示す例では、給紙カセット15の引出方向が、装置本体100の前側面100aの突出方向と同じであるため、給紙カセット15に用紙をセットする際の視認性や作業性も低下する。
そこで、斯かる問題を解消するため、図15〜図18に示す本実施形態では、図16に示すように、手差しトレイ35や給紙口45が設けられたり、給紙カセット15が引き出されたりする側面と、トナー収容部8が突出する側面とが、互いに反対側の側面となるようにしている。これにより、上記図19に示す例のように、トナー収容部8及び装置本体100の側面の突出部分が、手差しトレイ35や給紙口45の上方に配置されたり、給紙カセット15の引出方向と同じ方向に突出したりすることがないので、手差しトレイ35又は給紙カセット15に用紙をセットする際の視認性や作業性の低下を防止できる。
また、本実施形態のように、給紙カセット15から用紙を搬送する搬送路43として、略C字状の搬送路を採用することで、上記のようなトナー収容部8等が突出する側面と手差しトレイ35等が設けられる側面とが互いに反対側の側面となるようなレイアウトを実現しやすくなる。
図15〜図18に示す実施形態では、トナー収容部8が突出する側面(以下、「突出側の面」という。)と、手差しトレイ35や給紙口45が設けられたり、給紙カセット15が引き出されたりする側面(以下、「用紙セット側の面」という。)とが、互いに反対側の側面となるようにしているが、用紙セット時の視認性や作業性の低下を防止するには、これらの面が互いに反対側の面となるようにする場合に限らない。すなわち、突出側の面と用紙セット側の面は、互いに異なる面であればよい。
従って、図20に示す実施形態のように、突出側の面と用紙セット側の面とが互いに直交する方向の側面となるようにしてもよい。具体的に、図20に示す実施形態では、用紙セット側の面を前側面100aにし、これに対し、突出側の面を右側面100dにしている。
この場合も、上述の実施形態と同様に、手差しトレイ35又は給紙カセット15に用紙をセットする際の視認性や作業性の低下を防止できる。また、トナー収容部8を右側面100dから突出する構成とすることで、左右方向の設置スペースの幅は大きくなるが、前後方向の設置スペースの幅は小さくすることができる。従って、突出側の面と用紙セット側の面とを、互いに反対側の側面にするか、あるいは互いに直交する側面にするかは、設置場所のレイアウトに応じて適宜選択すればよい。
図21は、図20に示す画像形成装置を同図中の平面Rで切断した断面図である。
図21に示すように、本実施形態では、トナー収容部8が装置本体100の右側面100dから外部に露出した状態で配置されている。このように、トナー収容部8の突出する部分を装置本体100の外壁で覆わず、外部に露出した状態としてもよい。また、本実施形態では、トナー収容部8と現像装置4とが、トナー搬送路(粉体搬送路)46を介して接続されている。また、トナー収容部8からトナー搬送路46及び現像装置4に渡って、搬送スクリュー(粉体搬送手段)47が収容されている。この搬送スクリュー47が回転することにより、トナー収容部8内のトナーがトナー搬送路46を介して現像装置4へ搬送される。
図22は、図20に示す画像形成装置を右側方から見た側面図である。
図22に示すように、本実施形態では、トナー収容部8を、これを除いた画像形成装置全体の前後方向の幅Xの範囲内に収まるように配置している。さらに、トナー収容部8の上端部の高さT2を、これを除いた画像形成装置全体の高さT1よりも低くしている。このように、トナー収容部8の高さ及び前後方向の配置を設定することで、トナー収容部8を突出させても前後方向及び高さ方向に設置スペースが拡大することがない。
また、図23に示すように、装置本体100の側面(図23では、右側面100d)に、排気用又は吸気用のファンあるいは通気口等から成る通気部48が設けられている場合、トナー収容部8を通気部48が設けられている側面から通気部48よりも突出させることで、トナー収容部8の突出部分をスペーサとして利用することができる。すなわち、図24の平面図に示すように、通気部48が設けられた側面を壁面200に対向するように配置する際、トナー収容部8の突出部分を壁面200に接触させたとしても、通気部48と壁面200との間に間隔Uをあけることができる。これにより、通気部48が壁面200よって塞がれることがないので、通気部48による装置内外の通気を良好に行うことができる。
図25〜図29にさらに別の実施形態の構成を示す。
図25〜図29に示す実施形態は、図15〜図18に示す実施形態とは以下の点で異なる。まず、本実施形態は、トナー収容部8が装置本体100の後側面100bから後方Bへ露出した状態で突出している点で異なる。さらに、そのトナー収容部8の突出する部分には、装置本体100に対してトナー収容部8を着脱する際に把持する把持部49が設けられている。具体的に、本実施形態では、図25、図26に示すように、トナー収容部8の後方上部(角部)の幅方向中間部において凹部52を形成し、その凹部52内に棒状の把持部49を水平方向に設けている。作業者はこの把持部49を把持することで、トナー収容部8の着脱が行いやすくなる。また、本実施形態では、トナー収容部8が上記のような開閉カバー101で覆われていないため、開閉カバー101の操作をすることなく、トナー収容部8の着脱を行うことができる。
なお、把持部49は、図30及び図31に示す例のように、トナー収容部8の後方上部(角部)から突出するように凸状に設けられていてもよい。
次に、本実施形態は、給紙カセット15が用紙の長さ方向(給送方向)に伸縮可能に構成されている点でも異なる(図27、図28参照)。詳しくは、給紙カセット15は、前端面15aに把持部41が設けられた本体部50と、本体部50に対して前後方向に移動可能に設けられた延長部51とで構成されている。
これにより、用紙の長さに応じて、給紙カセット15を伸縮させることができる。すなわち、図27に示すように、延長部51を後方へ引き出すことで、長い用紙を収容することができるようになる。また、短い用紙を収容する場合は、図28に示すように、反対に延長部51を前方へ移動させることで、延長部51の後端面15bが装置本体100内に収容され、コンパクトに使用することができる。また、輸送時などにおいては、図29に示すように、さらにトナー収容部8を取り外すことで、画像形成装置を前後方向によりコンパクトにすることができ、輸送コストを抑えることができる。
また、図26に示すように、トナー収容部8の突出部分Jを、当該突出部分Jを除いた画像形成装置全体の左右方向の幅Vの範囲内に収まるように配置している。また、図27に示すように、給紙カセット15の延長部51を引き出した状態で、トナー収容部8の突出部分Jを、前記突出部分Jを除いた画像形成装置全体の前後方向の幅Xの範囲内に収まるように配置している。さらに、図27に示すように、トナー収容部8の突出部分Jの上端部の高さT2は、当該突出部分Jを除いた画像形成装置全体の高さT1よりも低くしている。このように、トナー収容部8の突出部分Jのサイズ及び配置を設定することで、トナー収容部8を突出させたことによる設置スペースの増大を抑制することができる。
さらに図32に示す別の実施形態では、トナー収容部8の装置本体100の側面から突出する部分の上面を、排紙トレイ21の上面の延長線上に配置している。このように構成することで、トナー収容部8の上面を、排出された用紙を載置する記録媒体載置部として利用することができる。また、この場合、長尺の用紙を載置するための排紙トレイ21の延長部材などが不要となる。
また、本実施形態では、トナー収容部8の上面に設けられた凸状の把持部49が、トナー収容部8上に排出された用紙Pの前端部位置を規制して載置面からの用紙Pの飛び出しや落下を防止する規制部53として機能する。このように、把持部49が、用紙Pの端部位置を規制する規制部53としての機能も兼ねることで、部品点数を削減することができる。
図33に、図15〜図32に示す実施形態におけるトナー収容部8を装置本体100に固定するためのロック部材54の構成を示す。
図33に示すように、ロック部材54は、トナー収容部8に設けられた被ロック部55と係合可能な凹状の係合部56を有する。また、ロック部材54は、装置本体100に設けられた支軸57を中心に回動可能に構成されている。ロック部材54の支軸57側とは反対側の端部は、作業者がロック部材54を回動操作する際に指などをかける操作部61となっている。また、装置本体100には、被ロック部55をロック部材54の係合部56と係合可能なロック位置へ案内するためのガイド部58と、被ロック部55を前記ロック位置で位置決めするための位置決め部59とが設けられている。
トナー収容部8を装置本体100に固定するには、まず、図33(a)に示すように、被ロック部55がガイド部58に沿うようにして、トナー収容部8を図の左側へ移動させる。その後、被ロック部55が位置決め部59に突き当たることで、ロック位置に位置決めされる。この状態で、図33(b)に示すように、ロック部材54を下方へ回動させ、ロック部材54の係合部56が被ロック部55と係合し、ロックされる。詳しくは、被ロック部55が凹状の係合部56内に嵌まり込むことで、係合部56によってトナー収容部8の着脱方向(図の左右方向)の移動が規制される。また、被ロック部55がロック部材54(係合部56)とガイド部58とによって挟まれることで、トナー収容部8の上下方向の移動も規制される。これにより、トナー収容部8は装置本体100に対して固定された状態となる。また、トナー収容部8を取り外す際は、ロック部材54を上方へ回動させることで、被ロック部55が係合部56から離脱し、ロック状態を解除することができる。
さらに図34及び図35に示す別の実施形態では、図の左側に配置された第1の回収トナー収容部(第1の回収粉体収容部)9aのほか、図の右側に配置された第2の回収トナー収容部(第2の回収粉体収容部)9bが設けられている。第1の回収トナー収容部9aは、感光体2に対して図の右側で対向するように配置され、クリーニングブレード5によって画像形成部(感光体2)から回収されたトナーを収容する。一方、第2の回収トナー収容部9bは、感光体2に対して第1の回収トナー収容部9aとは反対側(図の右側)に配置され、感光体2との間にトナー収容部8及び現像装置4を介在させている。
平面図である図35に示すように、第1の回収トナー収容部9aと第2の回収トナー収容部9bは、トナー搬送路(粉体搬送路)30を介して互いに連結されている。また、トナー搬送路30内には、トナーを搬送するためのトナー搬送手段(粉体搬送手段)としての搬送スクリュー31が設けられている。この搬送スクリュー31が回転駆動すると、第1の回収トナー収容部9aから第2の回収トナー収容部9bへトナーが搬送される。
図34に示すように、本実施形態では、装置本体100の後側面100bの一部を後方Bへ突出させて突出部分Kを形成し、この突出部分K内にトナー収容部8の一部及び第2の回収トナー収容部9b(図の点線Eで示す位置から後方Bへ突出させた突出部分J)を収容している。このように構成することで、画像形成部へ供給するトナー及び画像形成部から回収されたトナーの収容空間を大きく確保し、斯かるトナーの収容量を増大させている。
また、回収されたトナーの収容量を多くする方法としては、本実施形態のような第2の回収トナー収容部9bを設ける以外に、第1の回収トナー収容部9aを大きくする方法も考えられる。しかしながら、本実施形態のように、第1の回収トナー収容部9aが感光体2と定着装置12との間に配置されている場合、第1の回収トナー収容部9aはレイアウトの制約を受けて大きくし難いといった問題がある。
そこで、本実施形態では、第1の回収トナー収容部9aとは別に第2の回収トナー収容部9bを設け、第1の回収トナー収容部9aを大きくすることなく回収トナーの収容量を多く確保できるようにしている。また、第2の回収トナー収容部9bに加えて、さらに第3の回収トナー収容部を設ける等、3つ以上の回収トナー収容部を設けてもよい。
また、第1の回収トナー収容部9aを大きくし難い理由として、定着装置12の熱によるトナーの固着の問題がある。すなわち、仮に第1の回収トナー収容部9aを大きくできたとしても、その結果、定着装置12との距離が近くなると、回収トナーが定着装置12の熱によって固着することにより回収機能が低下する虞があるため、大きくするのは好ましくない。
そこで、本実施形態では、第1の回収トナー収容部9aよりも定着装置12から遠い位置に第2の回収トナー収容部9bを配置し、そこに回収されたトナーを最後に収容するようにしている。これにより、回収されたトナーが定着装置12の熱の影響を受けにくくなるので、トナーの固着を防止することができる。また、第2の回収トナー収容部9bには、回収されたトナーの大半が収容されることになるので、第2の回収トナー収容部9bは第1の回収トナー収容部9aよりも大きく形成され、収容可能なトナー量を多く確保できるようにしている。
なお、第1の回収トナー収容部9aにおいては、トナーが一時的に収容されるだけであるので、トナーが定着装置12の熱の影響を受けて固着する前に第2の回収トナー収容部9bへ搬送することができる。また、画像形成部の周辺にスペースを確保しにくい場合は、第1の回収トナー収容部9aを省略してもよい。その場合、クリーニングブレード5によって回収されたトナーは、一時的に収容されることなく、そのままトナー搬送路30を介して第2の回収トナー収容部9bへ搬送されて収容される。
また、本実施形態においては、感光体2から回収されたトナーは、固着が生じるほどではなくても定着装置12の熱の影響を受けることになる。さらに、回収されたトナーは、画像形成時に生じる摩擦によって熱を帯びることがある。この回収されたトナーに生じる熱がトナー収容部8に収容されている供給トナーに伝わって、万が一、供給トナーが溶融すると画像不良や装置の故障の原因となるため、回収されたトナーの熱は供給トナーへ伝わりにくくすることが望ましい。
そのため、本実施形態では、第2の回収トナー収容部9bを、トナー収容部8よりも外側(後側)に配置している。これにより、第2の回収トナー収容部9bがトナー収容部8よりも装置本体100の外壁に近い位置に配置されるため、第2の回収トナー収容部9b内に収容されているトナーが冷却されやすくなる。特に、本実施形態では、第2の回収トナー収容部9bの全体が装置本体100から突出するように配置されているため、トナーの冷却がより効果的に行える。これにより、供給トナーが回収されたトナーから受ける熱の影響を低減することができる。また、第2の回収トナー収容部9bは、トナー収容部8内でのトナーの供給方向(感光体2側)とは反対側に配置されているので、回収されたトナーの熱が供給トナーに伝わりにくい。すなわち、トナー収容部8内のトナーは第2の回収トナー収容部9bから遠ざかる方向に搬送されるので、回収されたトナーの熱の影響を受けにくくなる。
なお、本実施形態では、トナー収容部8及び第2の回収トナー収容部9bを、感光体2等を備えるプロセスユニット1に対して一体的に構成しているが、図11に示す例のように、トナー収容部8及び第2の回収トナー収容部9bを、プロセスユニット1に対して着脱可能に構成してもよい。このように構成することで、トナー収容部8又は第2の回収トナー収容部9bのみを交換することができるので、交換の必要のない部分は継続して使用でき経済的である。
上述の実施形態では、トナー収容部8又は回収トナー収容部9を装置本体100から突出させたことによる給紙部における視認性及び作業性の低下を改善する場合を例に説明したが、トナー収容部8等を突出させたことによる視認性及び作業性の問題は、排出部においても生じ得る。
以下、図36に示す構成を例に、排紙部における問題点について説明する。
図36に示す例では、装置本体100の上部に設けられた給紙トレイ22から給紙ローラ16によって用紙が給紙されると、用紙はタイミングローラ17を介して感光体2と転写ローラ14との間の転写ニップに搬送され、画像が転写される。その後、用紙は定着装置12に送られ、画像が転写された後、排紙ローラ20によって装置本体100の下部に設けられた排紙トレイ21へ排出される。
このような、装置本体100の下部で排紙する構成において、図36に示すように、トナー収容部8が排紙トレイ21や排紙口(開口部)60の上方で突出していると、排出された用紙の視認性が低下するといった問題や、排紙トレイ21から用紙を取り出しにくいといった問題が生じる。
斯かる問題に対して、図37に示す実施形態では、排紙トレイ21や排紙口60が設けられる装置本体100の側面と、トナー収容部8が突出する装置本体100の側面とが、互いに反対側の側面となるようにしている。これにより、トナー収容部8の突出部分が排紙トレイ21や排紙口60の上方に配置されることがないので、排出された用紙を取り出す際の視認性や作業性の低下を防止することができる。
また、図38に示す実施形態のように、排紙トレイ21が設けられていないものであってもよい。この場合、排出される用紙は、排紙口60から完全には排出されず、用紙後端部が排紙ローラ20のニップ部で挟まれることにより保持された状態で排出される。斯かる構成の画像形成装置においても、上記と同様に、排紙口60が設けられる装置本体100の側面と、トナー収容部8が突出する装置本体100の側面とが、互いに反対側の側面となるようにすることで、排出された用紙を取り出す際の視認性や作業性の低下を防止することができる。
なお、排出された用紙を取り出す際の視認性や作業性の低下を防止するには、排紙トレイ21や排紙口60が設けられる装置本体100の側面と、トナー収容部8が突出する装置本体100の側面とが、互いに反対側の側面となるようにする場合に限らない。これらの面が互いに直交する方向の側面となるようにしてもよい。要するに、排紙トレイ21や排紙口60が設けられる側面と、トナー収容部8が突出する側面は、互いに異なる側面であればよい。
上述の図15〜図18、図20〜図35、図37及び図38に示す各実施形態では、装置本体100の側面を突出させたことによる給紙作業時又は排紙作業時の視認性、作業性の低下を防止することを解決課題としているが、装置本体100の側面を突出させた場合の別の課題として、装置本体100が大型化し、設置面積が大きくなるといった課題がある。また、収容できるトナー量を増大させると、それに伴って回収されるトナーの量も増えるため、回収トナー収容部9も大きくする必要があり、これも装置本体100の大型化及び設置面積の増大を招く要因となる。
そこで、斯かる課題に対し、以下の実施形態では、設置面積の増大を抑制できるようにしている。
具体的に、図39に示す実施形態では、手差しトレイ35の上方に、大型化したトナー収容部8の一部と回収トナー収容部9の一部を配置することで、手差しトレイ35が配置されるスペースを有効活用し、設置面積の増大を抑制している。
以下、図39に示す実施形態の構成について詳しく説明する。なお、本実施形態の構成に関して、基本的な構成については上述の図1〜図4に示す構成と同様であるので説明を省略する。
図39に示すように、本実施形態の画像形成装置には、給紙カセット15や給紙ローラ16等から成る記録媒体供給装置11とは別の記録媒体供給装置として、手差し給紙装置34が設けられている。手差し給紙装置34は、画像形成部へ供給する用紙Pを載置する供給記録媒体載置部としての手差しトレイ35と、手差しトレイ35から画像形成部へ用紙を給送する給送手段としての手差し給紙ローラ36とを備える。
手差しトレイ35は、装置本体100に対して支軸37を中心に上下方向に回動可能に構成されている。これにより、手差しトレイ35は、装置本体100の前側面100aに沿って配置される収納状態と、前側面100aから突出するように配置される使用状態とに切り換えられる。言い換えると、収納状態とは、手差しトレイ35が閉じられている閉状態であり、使用状態とは、手差しトレイ35が開いている開状態である。手差しトレイ35を、収納状態の位置から支軸37を中心に装置本体100の外側に向けて回動させると使用状態となる。手差しトレイ35を使用状態にし、手差しトレイ35の上に用紙Pを載置した状態で、手差し給紙ローラ36が回転することにより、用紙Pの給送が開始され、タイミングローラ17等を介して用紙Pが画像形成部へと搬送される。
また、手差しトレイ35は、装置本体100に取り付けられたトレイ本体35aと、トレイ本体35aに対して用紙Pの長さ方向に引出収納可能に設けられた延長部35bとで構成されている。手差しトレイ35を上記使用状態にし、さらに延長部35bを引き出すことで、より長い用紙Pを載置することが可能となる。また、反対に、延長部35bを収納し、手差しトレイ35を上方へ回動させて収納状態とすることで、手差しトレイ35がコンパクトに収納される。
手差しトレイ35は、使用状態で、且つ、延長部35bが引き出された状態で(図39に示す状態)、プロセスユニット1(又は粉体収容部7)の着脱経路Q内に侵入しないように配置されていることが好ましい。このように構成することで、プロセスユニット1を着脱する際に、手差しトレイ35を短縮したり収納状態にしたりしなくても、プロセスユニット1と手差しトレイ35との干渉を回避することができる。また、より好ましくは、手差しトレイ35の上に用紙を載置可能な枚数分をセットした状態で、当該用紙束の最上端がプロセスユニット1の着脱経路Qよりも下方となるように手差しトレイ35を配置するのがよい。これにより、用紙とプロセスユニット1との接触も回避することができる。
上述のように、手差しトレイ35は使用状態と収納状態とに切換可能に構成されているが、一般的に手差しトレイは常に使用状態の姿勢のまま使用されることが多い。このため、画像形成装置の設置面積として、少なくとも手差しトレイ35を使用状態にできる程度の面積を確保する必要がある。しかしながら、従来の構成においては、手差しトレイの上方又は下方のスペースには、手差しトレイ以外のものが配置されていないことが多く、スペースの有効活用がされていない。
そこで、この点に着目し、手差しトレイが配置されるスペースの有効活用と、上述のトナー収容空間の大型化に伴う設置面積増大の抑制を実現するため、手差しトレイ35の上方に、大型化したトナー収容部8の一部と回収トナー収容部9の一部を配置する。本実施形態では、手差しトレイ35の上方で、装置本体100の前側面100aの一部を他の部分(図39の点線Eで示す位置)よりも前方Aに突出させ、この突出させた空間内に、大型化したトナー収容部8の一部及び第2の回収トナー収容部9b(全体)を収容している。これにより、トナー収容部8の一部及び第2の回収トナー収容部9bを手差しトレイ35の設置されていない側面側へ突出させた場合に比べ、設置面積の増大を抑制することができる。
また、設置面積の増大をより効果的に抑制するには、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分(図39の点線Eよりも右側に配置される部分)Jが、使用状態で且つ延長部35bが引き出された手差しトレイ35の前後方向の幅(装置本体100の側面から突出する方向の幅)Gの範囲内に収まるように配置されることが好ましい。より好ましくは、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分Jを覆う装置本体100の突出部分(図39の点線Eよりも右側に配置される部分)Kが、前記手差しトレイ35の前後方向の幅Gの範囲内に収まるように配置されるのがよい。
また、図40に示すように、図39に示す画像形成装置を正面(前方)から見た状態で、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の上記突出部分Jは、手差しトレイ35の左右方向の幅(突出方向と直交する水平方向の幅)Wの範囲内に収まるように配置されることが好ましい。より好ましくは、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分Jを覆う装置本体100の上記突出部分Kが、手差しトレイ35の左右方向の幅Wの範囲内に収まるように配置されるのがよい。
要するに、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分J、又は装置本体100の突出部分Kを、手差しトレイ35が配置される範囲からはみ出さないように配置することで、設置面積の増大を効果的に抑制することができる。
上記のように、本実施形態では、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の少なくとも一部を手差しトレイ35と同じ方向に突出させることで、手差しトレイ35の上方スペースを有効活用して、設置面積の増大を抑制することが可能である。しかしながら、一方で、装置本体100の突出部分Kが手差しトレイ35の上方に配置されることで、手差しトレイ35が上方から見えにくくなって、手差しトレイ35に用紙をセットする際の作業性が低下するデメリットが生じる。
そこで、本実施形態では、装置本体100の突出部分Kの下面(下方を臨む面)100a1(図39参照)を突出方向である前方Aに向かって上方へ傾斜させている。これにより、手差しトレイ35に用紙をセットする際の視認性及び作業性が向上する。また、このように突出部分Kの下面100a1を傾斜させることで、突出部分Kの下面100a1に手を添えて装置本体100を持つことはし難くなるので、強度が十分ではない突出部分Kが保持されることによる破損を未然に防ぐこともできる。
また、本実施形態においても、図6に示す実施形態と同様、第2の回収トナー収容部9bをトナー収容部8の右側方Dあるいは左側方Cに配置してもよい。
また、図41に示す実施形態のように、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分Jを、手差しトレイ35の下方に配置してもよい。この場合も、手差しトレイが配置されるスペースの有効活用を図り、トナー収容空間の大型化に伴う設置面積増大を抑制することが可能である。また、図41に示す実施形態のように、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分Jを装置本体100の外部に露出するように配置してもよい。この場合、トナー収容部8が上記のような開閉カバー101で覆われていないため、開閉カバー101の操作をすることなく、プロセスユニット1の着脱を行うことができる。
図42に示す実施形態では、手差し給紙装置34が、手差しトレイ35と手差し給紙ローラ36に加え、手差し給紙ローラ36によって給送された用紙を搬送する搬送手段としての中継ローラ38を備える。そして、本実施形態では、手差し給紙装置34を構成する、手差しトレイ35、手差し給紙ローラ36及び中継ローラ38が、前側面100a(図42の点線Eで示す位置)から前方Aへ突出するように配置されている。すなわち、本実施形態では、手差しトレイ35のみが装置本体100の前側面100aから突出する上述の実施形態とは異なり、手差しトレイ35のほか、手差し給紙ローラ36と中継ローラ38も装置本体100の前側面100aから突出するように配置されている。
斯かる構成において、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分Jは、手差し給紙装置34の装置本体100の前側面100aから突出する部分、この場合、手差し給紙ローラ36から中継ローラ38に至る部分の上方に配置されている。このように、本実施形態では、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分Jを手差し給紙装置34の突出する部分の上方に配置することで、スペースの有効活用を図り、トナー収容空間の大型化に伴う設置面積増大を抑制している。なお、手差し給紙ローラ36及び中継ローラ38の下方に空きスペースがある場合は、そこにトナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分Jを配置してもよい。
また、本実施形態では、手差しトレイ35が、装置本体100の突出部分Kにおける突出方向の端部から突出するように設けられている。このため、図39に示すような、手差しトレイ35の上方に装置本体100の突出部分Kが配置された実施形態に比べて、手差しトレイ35に用紙をセットする際の視認性及び作業性が大幅に向上する。
図43に示す実施形態は、排紙トレイ21の一部が、装置本体100の前側面100aから前方Aに突出するように配置された構成である。斯かる構成において、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分Jを、排紙トレイ21の装置本体100から突出する部分の下方に配置することで、スペースの有効活用を図り、トナー収容空間の大型化に伴う設置面積増大の抑制が可能である。このように、トナー収容部8及び回収トナー収容部9の突出部分Jを配置する場所は、上述の手差しトレイ35を少なくとも有する記録媒体供給装置11の上方又は下方のスペースに限らず、排紙トレイ21を少なくとも有する記録媒体排出装置13の上方又は下方のスペースであってもよい。
また、トナー収容部8又は回収トナー収容部9が突出する装置本体100の側面は、前側面100aに限らず、その他の側面(後側面100b、右側面100d又は左側面100c)であってもよい。すなわち、記録媒体供給装置11又は記録媒体排出装置13等の記録媒体搬送装置の少なくとも一部が、装置本体100の前側面100a以外の側面から突出している構成においては、その側面からトナー収容部8又は回収トナー収容部9を突出させ、当該突出部分を記録媒体搬送装置の突出する部分の上方又は下方に配置することで、同様の効果が得られる。
また、給紙トレイ又は排紙トレイは、上述の手差しトレイ35のような収納状態と使用状態とに回動して切換可能なものに限らず、装置本体100に対して固定されているもの、あるいは、着脱可能に構成されているものであってもよい。
また、上述の図39〜図43に示す各実施形態では、トナー収容部8及び第2の回収トナー収容部9bを、感光体2等を備えるプロセスユニット1に対して一体的に構成しているが、図11に示す例のように、トナー収容部8及び第2の回収トナー収容部9bを、プロセスユニット1に対して着脱可能に構成してもよい。
以下、さらに別の実施形態について説明する。
まず、上述の各実施形態のいずれかと共通する部分の構成について説明する。なお、本実施形態の構成を示す図44〜図49において、図1又は図2中の符号と同一の符号が付された構成要素については、同一の機能を有するものであるので詳しい説明は省略する。また、各図中、矢印Aで示す方向を画像形成装置の装置本体100の前方、矢印Bで示す方向を装置本体100の後方、矢印Cで示す方向を装置本体100の左側方、矢印Dで示す方向を装置本体100の右側方として説明する。
図44に示すように、画像形成装置の装置本体100には、作像ユニットとしてのプロセスユニット1が装着されている。プロセスユニット1は、表面に画像を担持する像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2上の潜像を可視画像化する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード5とを備える。
また、画像形成装置は、感光体2の表面を露光する露光手段としてのレーザ発光ユニット6と、画像形成に用いられる粉体としてのトナーを収容する粉体収容部7と、記録媒体に画像を転写する転写装置10と、記録媒体を供給する記録媒体供給装置11と、記録媒体に転写された画像を定着させる定着装置12と、記録媒体を装置外へ排出する記録媒体排出装置13等を備える。
粉体収容部7は、画像形成部を構成する感光体2へ供給するトナー(供給粉体)を収容するトナー収容部(供給粉体収容部)8と、感光体2から回収されたトナー(回収粉体)を収容する回収トナー収容部(回収粉体収容部)9とを有する。トナー収容部8の一部は、装置本体100の前側面100aの一部が他の部分(図44の点線Eで示す位置)よりも突出して構成された突出部分K内に収容されている。ここで、突出部分Kは、記録媒体供給装置11の給紙カセット15よりも装置本体100の外側(前方A)に突出した部分である。また、突出部分Kは、排出された用紙の載置面である排紙トレイ21よりも装置本体100の外側(前方A)に突出した部分である。さらに、突出部分Kは、開閉カバー101の支軸63及びこれと同軸上に設けられた手差しトレイ35の支軸よりも装置本体100の外側(前方A)に向けて突出した部分である。また、突出部分Kは、装置本体100の底面(画像形成装置が設置される設置面に対向する装置本体100の面)100fよりも外側(前方A)に突出した部分である。このように、トナー収容部8の一部が装置本体100の突出部分K内に収容されていることで、上述の各実施形態と同様に、装置本体100の形状の制約を受けずに、トナーを収容できる空間を大きく確保することができ、トナー収容量を多くすることができる。なお、本実施形態では、トナー収容部8と回収トナー収容部9とが、プロセスユニット1に対して一体的に構成されているが、図11に示す例のように、トナー収容部8をプロセスユニット1に対して着脱可能に構成してもよい。
トナー収容部8の少なくとも一部は、装置本体100に設けられた開閉部材としての開閉カバー101及び手差しトレイ35によって下方向から覆われている。つまり、開閉部材はトナー収容部8の下方に設けられている。なお、開閉部材は、開閉カバー101と手差しトレイ35のいずれか一方のみであってもよい。また、トナー収容部8は、トナーを収容する複数の収容領域8a,8bを有する。各収容領域8a,8bは、画像形成部(感光体2や現像装置4)から装置本体100の前方Aへ離れる方向に順に並んで配置されている。また、各収容領域8a,8b内には、収容されているトナーを撹拌及び搬送して画像形成部へ供給するトナー供給手段(粉体供給手段)としての撹拌搬送パドル28a,28bが設けられている。各撹拌搬送パドル28a,28bが回転することで、各収容領域8a,8b内のトナーが撹拌され、現像装置4側へトナーが搬送される。
記録媒体供給装置11は、記録媒体としての用紙Pを収容する給紙カセット(記録媒体収容部)15と、給紙カセット15に収容されている用紙を給送する給紙ローラ(給送手段)16と、用紙を載置する手差しトレイ(供給記録媒体載置部)35と、手差しトレイ35上の用紙を給送する手差し給紙ローラ(給送手段)36と、給紙ローラ16又は手差し給紙ローラ36によって給送された用紙を所定のタイミングで搬送するタイミングローラ17とを備える。
手差しトレイ35は、装置本体100の前側面100a側に配置され、装置本体100に対して回動可能に構成されている。手差しトレイ35は、回動することで、装置本体100の突出部分Kの前側面100aに沿って配置される収納状態(図45に示す状態)と、突出部分Kの前側面100aから前方Aへ突出するように配置される使用状態(図46に示す状態)とに切り換えられる。
手差しトレイ35を使用状態にすると、手差しトレイ35から給紙するために装置本体100の前側面100aに設けられた給紙口(開口部)45が開放される。この状態で、手差しトレイ35の上に用紙Pを載置し、手差し給紙ローラ36が回転することにより、用紙Pの給送が開始され、タイミングローラ17等を介して用紙Pが画像形成部へと搬送される。なお、用紙Pに画像を形成する作像動作は、上述の実施形態と同様である。
また、手差しトレイ35は、装置本体100に取り付けられたトレイ本体(載置部本体)35aと、トレイ本体35aに対して用紙Pの長さ方向に引出収納可能に設けられた延長部35bとで構成されている。図46に示すように、手差しトレイ35を上記使用状態にし、さらに延長部35bを引き出すことで、より長い用紙Pを載置することが可能となる。また、反対に、延長部35bを収納し、手差しトレイ35を上方へ回動させて、図45に示す収納状態とすることで、手差しトレイ35がコンパクトに収納される。また、この状態で、手差しトレイ35は、突出部分Kの側面の一部を構成する。
手差しトレイ35を使用状態にした状態では、装置本体100の突出部分Kが手差しトレイ35の上方に配置される。このように、手差しトレイ35の上方に突出部分Kが配置されることで、手差しトレイ35の上方スペースを有効活用して、設置面積の増大を抑制することが可能である。
また、装置本体100の前側面100a側には、突出部分Kの側面の一部を構成する開閉カバー101が設けられている。開閉カバー101は、装置本体100に対して回動可能に取り付けられている。図47に示すように、開閉カバー101を前方Aへ回動させて開けることで、装置本体100の前側面100a側が開放される。作業者は、この開放された部分からプロセスユニット1、トナー収容部8及び回収トナー収容部9を一体的に着脱することができる。
手差しトレイ35と開閉カバー101は、いずれも装置本体100の前側面100a側に設けられている。このように、手差しトレイ35と開閉カバー101の両方が、同じ側に設けられていることで、作業者が同じ方向からアクセスできるため、作業性が向上する。また、作業者が同じ方向からアクセス可能な構成とすることで、装置本体100に対してアクセスするための空間を多方向に確保する必要がなくなるので、画像形成装置の設置面積を小さくすることができ、アクセスしない方向の側面に壁や物を接近させて配置することもできる。
また、突出部分K内に配置されるトナー収容部8の部分(図44の点線Eで示す位置よりも前方Aに突出する突出部分J)には、装置本体100に対してプロセスユニット1を着脱する際に把持する把持部49が設けられている。作業者はこの把持部49を把持することで、プロセスユニット1の着脱が行いやすくなる。
給紙カセット15は、装置本体100の下部に配置され、装置本体100に対して前方Aに引出可能に構成されている。また、図45に示すように、給紙カセット15の前端面15aには把持部41が設けられている。作業者は、この把持部41を把持して、給紙カセット15を装置本体100に対して引き出すことができる。
給紙カセット15及び手差しトレイ35の上方には突出部分Kが存在するが、突出部分Kの下面(下方を臨む面)100a1が突出方向である前方Aに向かって上方へ傾斜していることで、給紙カセット15及び手差しトレイ35の視認性と操作性が向上する。さらに、給紙カセット15及び手差しトレイ35への用紙のセット作業性や、装置内のジャム処理作業性も向上する。また、このように下面100a1を傾斜させていることで、突出部分Kの下面100a1に手を添えて装置本体100を持つことはし難くなる。従って、突出部分Kが保持され得るほどの強度を十分に有していない場合は、下面100a1を傾斜させることで、突出部分Kが保持されることによる破損を未然に防ぐことができる。
次に、本実施形態の独自の構成部分について説明する。
本実施形態では、手差しトレイ35が開閉カバー101に取り付けられ、手差しトレイ35と開閉カバー101とが突出部分Kの下面100a1を構成している。また、手差しトレイ35は、装置本体100に対する開閉カバー101の回動中心となる支軸63(図44参照)と同軸上にある支軸を中心に回動可能に構成されている。すなわち、手差しトレイ35は、開閉カバー101に対して回動可能に取り付けられている。
基本的に、手差しトレイ35は、不意に使用状態となるのを防止するため、収納状態では開閉カバー101に対して回動しないように保持されている。従って、図47に示すように、開閉カバー101を回動させて開くときは、手差しトレイ35は開閉カバー101と共に回動し、収納状態で保持される。一方、図46に示すように、手差しトレイ35を使用状態にするときは、開閉カバー101を閉じた状態のまま、作業者が手差しトレイ35の把持部64(図45参照)を把持して手差しトレイ35を前方Aへ倒すように回動させることで、収納状態から使用状態に切り換えられる。
また、図48に示すように、突出部分Kの右側面100dの一部を構成する開閉カバー101の右側面には、開閉カバー101が閉じられた状態を解除する解除部65が設けられている。このように、解除部65が開閉カバー101の近くにあるので、解除部65を操作して開閉カバー101を開く操作が行いやすい。解除部65は、例えば押しボタン式のスイッチであり、解除部65を押すことで、開閉カバー101を閉じた状態で装置本体100に係止する係止部の係止が解除され、開閉カバー101を開くことができる状態となる。
図45及び図46に示すように、排紙トレイ21は、装置本体100に取り付けられたトレイ本体(載置部本体)21aと、トレイ本体21aから延長可能な第1の延長部21b及び第2の延長部21cとで構成されている。第1の延長部21bは、トレイ本体21aに対して用紙Pの長さ方向に引出収納可能に設けられている。第2の延長部21cは、第1の延長部21bに対して用紙Pの長さ方向に回動可能に設けられている。図46に示すように、第1の延長部21bを前方Aへ引き出し、さらに第2の延長部21cを前方Aへ回動させることで、より長い用紙Pを載置することが可能となる。また、反対に、第2の延長部21cを後方Bへ回動させて第1の延長部21bに重ね合わせ、第1の延長部21bをトレイ本体21a内に収納することで、排紙トレイ21をコンパクトにできる。
このように、本実施形態では、排紙トレイ21が延長可能に構成されているが、排紙トレイ21の一部が突出部分Kに対して上方に配置される点では、図43に示す実施形態と共通する。すなわち、図48に示すように、本実施形態では、第1の延長部21bと第2の延長部21cとを前方Aへ延長させた状態で、第1の延長部21bの一部と第2の延長部21cが、突出部分Kの上方に配置される。このように、排紙トレイ21の少なくとも一部が突出部分Kの上方に配置されることで、排紙トレイ21と突出部分Kの設置スペースを共用でき、省スペース化を図れる。
さらに、排紙トレイ21の第1の延長部21bと第2の延長部21cとを延長させた状態では、これらと突出部分Kの上面(上方を臨む面)100a2との間に間隔が形成される。また、各延長部21b,21cを収納した状態でも、第1の延長部21bのトレイ本体21aから露出する部分と装置本体100の上面との間に間隔が形成されている。このように、間隔があることで、第1の延長部21bの引出収納操作が行いやすくなると共に、排紙トレイ21上に載置された用紙Pを取りやすくなる。
また、本実施形態では、突出部分Kの上面100a2が、その突出方向である前方Aに向かって下方へ傾斜している。このように、突出部分Kの上面100a2が傾斜していることで、排紙トレイ21との間の間隔をより大きく確保しやすくなる。また、突出部分Kの上面100a2が傾斜していることで、突出部分Kの上面100a2上に物を置きにくくなるので、上面100a2に不用意に置かれた物によって排紙が妨げられる事態を未然に防ぐことができる。
上述の実施形態では、突出部分Kが側方から見て略長方形状又は略台形状に形成されているが、本実施形態では、突出部分Kが側方から見て略三角形状に形成されている。すなわち、本実施形態における突出部分Kは、上述の実施形態における突出部分Kとは異なり、垂直方向の前側面100aを有しておらず、傾斜する下面100a1と傾斜する上面100a2とを曲面で繋いだ略三角形状に形成されている。
また、図49に示すように、本実施形態では、装置本体100の左側面100cに、画像形成装置に関する情報を他の装置との間で通信する情報通信媒体66が着脱可能に設けられている。特に、情報通信媒体66は、装置本体100に装着された状態で、少なくともその一部が突出部分Kに配置される。
また、本実施形態のトナー収容部8に関して、トナー収容部8が複数の収容領域を有する点では、図3等に示す実施形態と共通するが、上述の実施形態では収容領域の数が3つ(収容領域8a,8b,8c)であるところ、本実施形態では2つ(収容領域8a,8b)である。また、これに対応して撹拌搬送パドルの数も2つ(撹拌搬送パドル28a,28b)である。なお、本実施形態では、画像形成部から遠い方の撹拌搬送パドル28bは、回転した際に少なくとも一部が突出部分Kの領域内(図44の点線Eで示す位置よりも前方A)に入るように配置されている。また、本実施形態では、トナー収容部8に設けられた把持部49が、装置本体100に設けられた開閉部材(開閉カバー1010及び手差しトレイ35)によって下方向から覆われている。つまり、開閉部材は把持部49の下方に設けられている。
また、本実施形態では、給紙カセット15の前端面15aに、収容されている用紙Pの残量を確認するための目盛り67(図45参照)が設けられている。このように、本実施形態では、給紙カセット15の前端面15aに目盛り67が設けられているが、上述のように、突出部分Kの下面100a1が傾斜しているため、目盛り67の視認性の低下を防止できる。
また、図50に示す実施形態は、図44〜図49に示す実施形態に係る画像形成装置の装置本体100の上部に原稿の画像を読み取る画像読取部90を設けた例である。画像読取部90を設けたこと以外は、図44〜図49に示す実施形態と同様である。
以上説明した本発明の実施形態の構成と作用・効果をまとめると、以下の通りである。
(構成1)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容する画像形成装置本体100と、少なくとも一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出し、且つ、前記画像形成部へ供給する粉体又は当該画像形成部から回収された回収粉体を収容する粉体収容部7と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
構成1によれば、粉体収容部7の少なくとも一部を画像形成装置本体100の側面から突出させることで、画像形成装置本体100の形状の制約を受けずに、粉体を収容できる空間を大きく確保することができ、粉体収容量を多くすることができる。
(構成2)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容する画像形成装置本体100と、少なくとも一部が前記画像形成装置本体100の前側面100aから突出し、且つ、前記画像形成部へ供給する粉体又は当該画像形成部から回収された回収粉体を収容する粉体収容部7と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
構成2によれば、粉体収容部7の少なくとも一部を画像形成装置本体100の前側面100aから突出させることで、画像形成装置本体100の形状の制約を受けずに、粉体を収容できる空間を大きく確保することができ、粉体収容量を多くすることができる。また、この場合、画像形成装置本体100の右側方や左側方へのサイズアップが生じないため、装置本体100の右側方又は左側方に別の装置や物を置きやすくなる。
(構成3)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容する画像形成装置本体100と、少なくとも一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出し、且つ、粉体を収容すると共に前記画像形成部へ当該粉体を供給する粉体供給手段28a,28b,28c又は当該画像形成部から回収された回収粉体を収容すると共に当該粉体を回収する粉体回収手段32a,32bを有する粉体収容部7と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
構成3によれば、粉体収容部7の少なくとも一部を画像形成装置本体100の側面から突出させることで、画像形成装置本体100の形状の制約を受けずに、粉体を収容できる空間を大きく確保することができ、粉体収容量を多くすることができる。また、粉体収容部7が、画像形成部へ粉体を供給する粉体供給手段28a,28b,28c又は粉体を回収する粉体回収手段32a,32bを有するので、粉体の供給又は回収を確実に行うことができる。
(構成4)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容する画像形成装置本体100と、画像形成に用いられる粉体を収容する粉体収容部7と、を備え、前記粉体収容部7は、前記画像形成装置本体100に収容され、且つ、前記画像形成部から回収された回収粉体を収容する第1の回収粉体収容部9aと、少なくとも一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出し、且つ、前記画像形成部から回収された回収粉体を収容する第2の回収粉体収容部9bと、を有することを特徴とする画像形成装置。
構成4によれば、粉体収容部7が、少なくとも一部が画像形成装置本体100の側面から突出する第2の回収粉体収容部9bを有することで、画像形成装置本体100の形状の制約を受けずに、回収粉体を収容できる空間を大きく確保することができ、回収粉体収容量を多くすることができる。
(構成5)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容する画像形成装置本体100と、画像形成に用いられる粉体を収容する粉体収容部7と、を備え、前記粉体収容部7は、少なくとも一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出し、且つ、前記画像形成部へ供給する粉体を収容する供給粉体収容部8と、少なくとも一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出し、且つ、前記画像形成部から回収された回収粉体を収容する回収粉体収容部9と、を有することを特徴とする画像形成装置。
構成5によれば、粉体収容部7が、少なくとも一部が画像形成装置本体100の側面から突出した供給粉体収容部8と回収粉体収容部9とを有することで、画像形成装置本体100の形状の制約を受けずに、粉体を収容できる空間を大きく確保することができ、粉体収容量を多くすることができる。
(構成6)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容する画像形成装置本体100と、前記画像形成部へ供給する粉体を収容する複数の収容領域8a,8b,8cを有すると共に、当該収容領域8a,8b,8cの一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出する粉体収容部7と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
構成6によれば、粉体収容部7が有する収容領域8a,8b,8cの一部を画像形成装置本体100の側面から突出させることで、画像形成装置本体100の形状の制約を受けずに、粉体を収容できる空間を大きく確保することができ、粉体収容量を多くすることができる。
(構成7)
前記第1の回収粉体収容部9aから前記第2の回収粉体収容部9bへ回収粉体を搬送する粉体搬送手段31を備える構成4に記載の画像形成装置。
構成7によれば、粉体搬送手段31によって第1の回収粉体収容部9aから第2の回収粉体収容部9bへ回収粉体を確実に搬送することができる。
(構成8)
前記粉体搬送手段31によって粉体が搬送される粉体搬送路30を、前記第1の回収粉体収容部9aから前記第2の回収粉体収容部9bに向かって下方へ傾斜するように配置した構成7に記載の画像形成装置。
構成8によれば、回収粉体が重力に従って第2の回収粉体収容部9b側へ移動しやすくなるため、回収粉体が粉体搬送路30内で凝集して固着するのを抑制することができる。
(構成9)
記録媒体Pに転写された画像を加熱して定着する定着装置12を備え、前記第2の回収粉体収容部9bを、前記第1の回収粉体収容部9aよりも前記定着装置12から遠い位置に配置した構成4、7、8のいずれかに記載の画像形成装置。
構成9によれば、回収された粉体が定着装置12の熱の影響を受けにくくなるので、粉体の固着を防止することができる。
(構成10)
前記第2の回収粉体収容部9bの全体を、前記画像形成装置本体100の側面から突出させた構成4、7から9のいずれかに記載の画像形成装置。
構成10によれば、第2の回収粉体収容部9bの一部が画像形成装置本体100の側面から突出している場合に比べて、第2の回収粉体収容部9b内に収容される粉体の冷却をより効果的に行うことができる。
(構成11)
前記第2の回収粉体収容部9bを、前記第1の回収粉体収容部9aよりも大きくした構成4、7から10のいずれかに記載の画像形成装置。
構成11によれば、第2の回収粉体収容部9bでの粉体収容量を多くすることができる。
(構成12)
前記画像形成部へ供給する粉体を収容する供給粉体収容部8を備え、前記第2の回収粉体収容部9bを、前記供給粉体収容部8よりも外側に配置した構成4、7から11のいずれかに記載の画像形成装置。
構成12によれば、第2の回収粉体収容部9bが供給粉体収容部8よりも画像形成装置本体100の外壁に近い位置に配置されるため、第2の回収粉体収容部9b内に収容されている粉体が冷却されやすくなる。
(構成13)
少なくとも一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出し、且つ、前記画像形成部へ供給する粉体を収容する供給粉体収容部8を備え、前記第2の回収粉体収容部9bを、前記供給粉体収容部8の前記画像形成装置本体100から突出する部分の右側方又は左側方に配置した構成4、7から12のいずれかに記載の画像形成装置。
構成13によれば、供給粉体収容部8及び第2の回収粉体収容部9bの画像形成装置本体100からの突出量を抑えることができる。また、このような配置を採用することで、レイアウトの自由度も広がる。
(構成14)
前記第2の回収粉体収容部9b内に、粉体を回収する複数の粉体回収手段32a,32bを設けた構成4、7から13のいずれかに記載の画像形成装置。
構成14によれば、複数の粉体回収手段32a,32bによって第2の回収粉体収容部9b内に粉体を確実に回収することができる。
(構成15)
前記供給粉体収容部8の上面が平坦面である構成5に記載の画像形成装置。
構成15によれば、供給粉体収容部8と画像形成装置本体100や周辺部材との干渉が生じにくくなる。
(構成16)
前記回収粉体収容部9の上面が平坦面である構成5又は15に記載の画像形成装置。
構成16によれば、回収粉体収容部9と画像形成装置本体100や周辺部材との干渉が生じにくくなる。
(構成17)
前記供給粉体収容部8の上面と前記回収粉体収容部9の上面が同一高さの面である構成5、15、16のいずれかに記載の画像形成装置。
構成17によれば、供給粉体収容部8の上面と回収粉体収容部9の上面との間に凹凸がなく、画像形成装置本体100等に引っ掛かりにくくなる。
(構成18)
前記複数の収容領域8a,8b,8cを、前記画像形成部から離れる方向に並べて配置し、前記収容領域8a,8b,8cの内部底面80a,80b,80cの高さHa,Hb,Hcを、前記画像形成部に対して遠い前記収容領域8aよりも近い前記収容領域8cで低くした構成6に記載の画像形成装置。
構成18によれば、粉体が重力に従って、画像形成部に対して遠い収容領域8aから近い収容領域8cへ移動しやすくなる。これにより、粉体が画像形成部へ供給されやすくなり、粉体が供給されない事態を回避することができる。
(構成19)
前記複数の収容領域8a,8b,8cを、前記画像形成部から離れる方向に並べて配置し、前記画像形成部に対して遠い前記収容領域8aを近い前記収容領域8cよりも大きくした構成6又は18に記載の画像形成装置。
構成19によれば、画像形成部周辺のレイアウトの制約を回避して粉体収容量を多く確保できる。
(構成20)
前記複数の収容領域8a,8b,8cを、前記画像形成部から離れる方向に並べて配置すると共に、前記各収容領域8a,8b,8c内に粉体を撹拌搬送する粉体撹拌搬送手段28a,28b,28cを設け、前記粉体撹拌搬送手段28a,28b,28cの粉体撹拌搬送力を、前記画像形成部に対して近い前記収容領域8cよりも遠い前記収容領域8aで高くした構成6、18、19のいずれかに記載の画像形成装置。
構成20によれば、遠い収容領域8aから画像形成部へ粉体を供給しやすくなり、粉体が供給されない事態を回避することができる。
(構成21)
互いに隣り合うように配置された前記収容領域8a,8bの境界が、前記画像形成装置本体100の突出していない側面に対応する位置にある構成6、18から20のいずれかに記載の画像形成装置。
構成21のようなレイアウトを採用することも可能である。
(構成22)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出している部分を冷却するための冷却手段を備える構成1から21のいずれかに記載の画像形成装置。
構成22によれば、粉体収容部7内に収容されている粉体を効果的に冷却することができる。
(構成23)
前記冷却手段は、前記画像形成装置本体100に設けられた通気口33である構成22に記載の画像形成装置。
構成23によれば、この通気口33を介して外気を装置内に流入させると共に、装置内の熱気を外部に排出することで、粉体収容部7内の粉体を冷却できる。
(構成24)
前記粉体収容部7は、その前側面と前側面に隣り合う左右側面が、画像形成装置本体100の側面から突出する構成1から21のいずれかに記載の画像形成装置。
構成24によれば、粉体収容部7を取り外すときの作業性が向上する。
(構成25)
前記粉体収容部7の上面の少なくとも一部が平坦面である構成1〜4、6のいずれかに記載の画像形成装置。
構成25によれば、粉体収容部7と画像形成装置本体100や周辺部材との干渉が生じにくくなる。
(構成26)
前記粉体収容部7の上面と前記画像形成装置本体100の上面が同一高さの面である構成25に記載の画像形成装置。
構成26によれば、粉体収容部7の上面を記録媒体Pを載置するための載置部として利用できるため、長尺の記録媒体P等を用いる場合に便利である。
(構成27)
前記粉体収容部7は、その前側面と前側面に隣り合う上下面が、画像形成装置本体100の側面から突出する構成25に記載の画像形成装置。
構成27によれば、粉体収容部7を取り外すときの作業性が向上する。
(構成28)
記録媒体Pを収容すると共に画像形成装置本体100に対して引出可能な記録媒体収容部15を有し、前記粉体収容部7は画像形成装置本体100に対して取り外し可能且つ当該取り外し方向が前記記録媒体収容部15の引出方向と同じである構成1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
構成28によれば、記録媒体収容部15の引出作業性及び粉体収容部7の取り出し作業性が向上する。
(構成29)
前記画像形成部から回収された回収粉体を収容する回収粉体収容部9を備え、前記複数の収容領域8a,8b,8cのうち少なくとも一部の下方に前記回収粉体収容部9を配置した構成18に記載の画像形成装置。
構成29によれば、粉体収容部8の各収容領域8a,8b,8cの底部高さを異ならせたことによって生じる下方スペースに回収粉体収容部9を配置することで、スペースを有効活用することができ、装置の小型化を図れる。
(構成30)
画像形成装置本体100の上部に原稿の画像を読み取る画像読取部90を備え、前記粉体収容部7は前記画像読取部90の側面よりも突出している構成1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
構成30によれば、粉体収容部7の突出部分の大きさを大きくできるので設計の自由度が増す。
(構成31)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容する画像形成装置本体100と、記録媒体Pを供給又は排出するために前記画像形成装置本体100の側面に設けられた開口部45,60と、前記画像形成装置本体100の前記開口部45,60が設けられた側面とは異なる側面から少なくとも一部が突出し、且つ、前記画像形成部へ供給する粉体又は当該画像形成部から回収された回収粉体を収容する粉体収容部7と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
構成31によれば、粉体収容部7の少なくとも一部を画像形成装置本体100の側面から突出させることで、粉体を収容できる空間を大きく確保することができ、粉体の収容量を多くすることができる。また、粉体収容部7を突出させる方向を、画像形成装置本体100の上方ではなく側方とすることで、粉体収容部7が収容される部分の上面が突出するのを回避することができる。さらに、粉体収容部7が画像形成装置本体100の前記開口部45,60が設けられた側面とは異なる側面から突出していることで、供給する記録媒体をセットする際、又は排出された記録媒体を取り出す際の、視認性や作業性の低下を防止することができる。
(構成32)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容する画像形成装置本体100と、記録媒体Pを収容すると共に、前記画像形成装置本体100の側面から引き出し可能に設けられた記録媒体収容部15と、前記画像形成装置本体100の前記記録媒体収容部15が引き出される側面とは異なる側面から少なくとも一部が突出し、且つ、前記画像形成部へ供給する粉体又は当該画像形成部から回収された回収粉体を収容する粉体収容部7と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
構成32によれば、粉体収容部7の少なくとも一部を画像形成装置本体100の側面から突出させることで、粉体を収容できる空間を大きく確保することができ、粉体の収容量を多くすることができる。また、粉体収容部7を突出させる方向を、画像形成装置本体100の上方ではなく側方とすることで、粉体収容部7が収容される部分の上面が突出するのを回避することができる。さらに、粉体収容部7が画像形成装置本体100の記録媒体収容部15が引き出される側面とは異なる側面から突出していることで、供給する記録媒体をセットする際の視認性や作業性の低下を防止することができる。
(構成33)
前記画像形成部への記録媒体Pの供給を開始する方向と、前記画像形成装置本体100から記録媒体Pを排出する方向とが、互いに反対方向となるように記録媒体Pを搬送するための略C字状の搬送路43を備える構成31又は32に記載の画像形成装置。
構成33によれば、略C字状の搬送路を採用することで、構成31又は構成32に記載のようなレイアウトを実現しやすくなる。
(構成34)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分を、外部に露出するように配置した構成31から33のいずれかに記載の画像形成装置。
構成34によれば、粉体収容部7の突出する部分が外部に露出していることで、開閉カバー101の操作をすることなく、粉体収容部7にアクセスすることができる。
(構成35)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分に、前記粉体収容部7を前記画像形成装置本体100に対して着脱する際に把持する把持部49を設けた構成31から34のいずれかに記載の画像形成装置。
構成35によれば、粉体収容部7の着脱が行いやすくなる。
(構成36)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上面を、記録媒体載置部とする構成31から35のいずれかに記載の画像形成装置。
構成36によれば、粉体収容部の上面を記録媒体載置部として利用することができる。
(構成37)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分に、その上面に載置される記録媒体Pの端部位置を規制する凸状の規制部53を設けた構成36に記載の画像形成装置。
構成37によれば、粉体収容部の上面から記録媒体Pが飛び出したり落下したりするのを防止することができる。
(構成38)
前記規制部53が、前記粉体収容部7を前記画像形成装置本体100に対して着脱する際に把持する把持部49として機能する構成37に記載の画像形成装置。
構成38によれば、規制部53が把持部49としての機能も兼ねることで、部品点数を削減することができる。
(構成39)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分を、当該突出する部分を除いた画像形成装置全体の前後方向の幅Xの範囲内に配置した構成31から38のいずれかに記載の画像形成装置。
構成39によれば、粉体収容部7を突出させたことによる設置スペースの増大を抑制することができる。
(構成40)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分を、当該突出する部分を除いた画像形成装置全体の左右方向の幅Vの範囲内に配置した構成31から39のいずれかに記載の画像形成装置。
構成40によれば、粉体収容部7を突出させたことによる設置スペースの増大を抑制することができる。
(構成41)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上端部の高さT2を、当該突出する部分を除いた画像形成装置全体の高さT1よりも低くした構成31から40のいずれかに記載の画像形成装置。
構成41によれば、粉体収容部7を突出させたことによる設置スペースの増大を抑制することができる。
(構成42)
前記粉体収容部7を前記画像形成装置本体100に対して単独で着脱可能に構成した構成31から41のいずれかに記載の画像形成装置。
構成42によれば、粉体収容部7のみを交換することができるので、交換の必要のない部分は継続して使用できる。
(構成43)
前記記録媒体収容部15を記録媒体Pの給送方向に伸縮可能に構成した構成32に記載の画像形成装置。
構成43によれば、記録媒体収容部15を伸ばすことで、長い記録媒体Pを収容することができるようになる。また、短い記録媒体Pを収容する場合は、反対に記録媒体収容部15を縮めることで、コンパクトに使用することができる。
(構成44)
前記粉体収容部7を前記画像形成装置本体100に対して固定するロック部材54を備える構成31から43のいずれかに記載の画像形成装置。
構成44によれば、粉体収容部7を画像形成装置本体100に対して固定することができる。
(構成45)
前記画像形成装置本体100の側面に装置内外の通気を行う通気部48を設け、前記粉体収容部7を、前記通気部48を設けた側面から前記通気部48よりも突出させた構成31から44のいずれかに記載の画像形成装置。
構成45によれば、粉体収容部7の突出する部分を、通気部48と壁面200との間に間隔Uをあけるスペーサとして利用することができる。これにより、通気部48が壁面200よって塞がれることがないので、通気部48による装置内外の通気を良好に行うことができる。
(構成46)
前記粉体収容部7が、前記画像形成部へ供給する粉体を収容する供給粉体収容部8である31から45のいずれかに記載の画像形成装置。
構成46によれば、画像形成部へ供給する粉体の収容量を多く確保することができる。
(構成47)
前記粉体収容部7が、前記画像形成部から回収された回収粉体を収容する回収粉体収容部9である構成31から45のいずれかに記載の画像形成装置。
構成47によれば、画像形成部から回収された回収粉体の収容量を多く確保することができる。
(構成48)
前記回収粉体収容部9は、前記画像形成装置本体100に収容され、且つ、前記画像形成部から回収された回収粉体を収容する第1の回収粉体収容部9aと、前記画像形成装置本体100の側面から少なくとも一部が突出し、且つ、前記画像形成部から回収された回収粉体を収容する第2の回収粉体収容部9bと、を有する構成47に記載の画像形成装置。
構成48によれば、画像形成部から回収された回収粉体の収容量を多く確保することができる。
(構成49)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容する画像形成装置本体100と、前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分として少なくとも記録媒体載置部21,35を有し、且つ、前記記録媒体載置部35から前記画像形成部へ記録媒体を供給する、又は、前記記録媒体載置部21へ記録媒体を排出する記録媒体搬送装置と、前記記録媒体搬送装置の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上方又は下方で、前記画像形成装置本体100の側面から少なくとも一部Jが突出し、且つ、前記画像形成部へ供給する粉体又は当該画像形成部から回収された回収粉体を収容する粉体収容部7と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
構成49によれば、粉体収容部7の少なくとも一部Jを画像形成装置本体100の側面から突出させて粉体収容部7の粉体収容量を多くしても、その突出する部分Jが、記録媒体搬送装置の画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上方又は下方に配置されることで、空いているスペースを有効活用でき、設置面積の増大を抑制することができる。
(構成50)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分Jを、前記記録媒体搬送装置の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の突出方向の幅Gの範囲内に配置した構成49に記載の画像形成装置。
構成50によれば、設置面積の増大をより効果的に抑制することができる。
(構成51)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分Jを、前記記録媒体搬送装置の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の突出方向と直交する水平方向の幅Wの範囲内に配置した構成49又は50に記載の画像形成装置。
構成51によれば、設置面積の増大をより効果的に抑制することができる。
(構成52)
前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分Jを、前記記録媒体載置部21,35の上方又は下方に配置した構成49から51のいずれかに記載の画像形成装置。
構成52によれば、記録媒体載置部21,35の上方又は下方のスペースを有効活用し、設置面積の増大を抑制することができる。
(構成53)
前記画像形成装置本体100の側面は、前記粉体収容部7の突出する部分Jを覆い、前記記録媒体載置部21,35の上方で突出する突出部分Kを有し、前記画像形成装置本体100の突出部分Kのうち、下方を臨む面100a1を、突出方向に向かって上方へ傾斜させた構成49から52のいずれかに記載の画像形成装置。
構成53によれば、記録媒体載置部21,35に記録媒体Pを載置する際、又は記録媒体載置部21,35から記録媒体Pを取り出す際の視認性及び作業性が向上する。
(構成54)
前記記録媒体搬送装置は、前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分に、前記記録媒体載置部35と、前記記録媒体載置部35から記録媒体Pを給送する給送手段36と、前記給送手段36によって給送された記録媒体Pを搬送する搬送手段38とを有し、前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分Jを、前記給送手段36及び前記搬送手段38の上方に配置した構成49から51のいずれかに記載の画像形成装置。
構成54によれば、給送手段36及び搬送手段38の上方又は下方のスペースを有効活用し、設置面積の増大を抑制することができる。
(構成55)
前記画像形成装置本体100の側面は、前記粉体収容部7の突出する部分を覆う突出部分Kを有し、前記記録媒体載置部35を、前記画像形成装置本体100の突出部分Kにおける突出方向の端部から突出するように設けた構成54に記載の画像形成装置。
構成55によれば、記録媒体載置部35に記録媒体Pを載置する際の視認性及び作業性が向上する。
(構成56)
前記粉体収容部7は、前記画像形成装置本体100に対して着脱可能に構成され、前記記録媒体載置部21,35を、前記粉体収容部7の着脱経路Q内に侵入しないように配置した構成49から55のいずれかに記載の画像形成装置。
構成56によれば、粉体収容部7を着脱する際に、粉体収容部7と記録媒体載置部21,35との干渉を回避することができる。
(構成57)
前記記録媒体載置部21,35は、前記画像形成装置本体100の側面に沿って配置される収納状態と、前記画像形成装置本体100の側面から突出するように配置される使用状態とに切換可能に構成され、前記粉体収容部7の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分Jを、前記使用状態での前記記録媒体載置部35の上方又は下方に配置した構成49から56のいずれかに記載の画像形成装置。
構成57によれば、使用状態での記録媒体載置部21,35の上方又は下方のスペースを有効活用し、設置面積の増大を抑制することができる。
(構成58)
前記粉体収容部7は、前記記録媒体搬送装置の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上方又は下方で、少なくとも一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出し、且つ、前記画像形成部へ供給する粉体を収容する供給粉体収容部8と、前記記録媒体搬送装置の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上方又は下方で、少なくとも一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出し、且つ、前記画像形成部から回収された回収粉体を収容する回収粉体収容部9と、を有する構成49から57のいずれかに記載の画像形成装置。
構成58によれば、供給粉体収容部8の少なくとも一部、及び回収粉体収容部9の少なくとも一部を、前記記録媒体搬送装置の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上方又は下方で、画像形成装置本体100の側面から突出させることで、設置面積の増大を抑制しつつ、各粉体収容部8,9に収容できる粉体量を多くすることができる。
(構成59)
前記粉体収容部7は、前記画像形成装置本体100に収容され、且つ、前記画像形成部から回収された回収粉体を収容する第1の回収粉体収容部9aと、前記記録媒体搬送装置の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上方又は下方で、少なくとも一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出し、且つ、前記画像形成部から回収された回収粉体を収容する第2の回収粉体収容部9bと、を有する構成49から58のいずれかに記載の画像形成装置。
構成59によれば、第2の回収粉体収容部9bの少なくとも一部を、前記記録媒体搬送装置の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上方又は下方で、画像形成装置本体100の側面から突出させることで、設置面積の増大を抑制しつつ、収容できる回収粉体の量を多くすることができる。
(構成60)
前記粉体収容部7は、前記画像形成部へ粉体を供給する粉体供給手段28a,28b,28c又は当該画像形成部から粉体を回収する粉体回収手段32a,32bを有する構成49から59のいずれかに記載の画像形成装置。
構成60によれば、粉体収容部7が、画像形成部へ粉体を供給する粉体供給手段28a,28b,28c又は粉体を回収する粉体回収手段32a,32bを有するので、粉体の供給又は回収を確実に行うことができる。
(構成61)
前記粉体収容部7は、前記画像形成部へ供給する粉体を収容する複数の収容領域8a,8b,8cを有すると共に、前記記録媒体搬送装置の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上方又は下方で、当該収容領域8a,8b,8cの一部が前記画像形成装置本体100の側面から突出する構成49から60のいずれかに記載の画像形成装置。
構成61によれば、収容領域8a,8b,8cの一部を、前記記録媒体搬送装置の前記画像形成装置本体100の側面から突出する部分の上方又は下方で、画像形成装置本体100の側面から突出させることで、設置面積の増大を抑制しつつ、収容できる粉体量を多くすることができる。
(構成62)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容すると共に、側面の一部が他の部分よりも突出した突出部分Kを有する画像形成装置本体100と、前記画像形成部へ供給する粉体を収容すると共に、少なくとも一部が前記突出部分K内に収容される粉体収容部7と、前記突出部分Kの側面に沿って配置される収納状態と、前記突出部分Kの側面から突出して配置される使用状態と、に切換可能であって、前記画像形成部へ供給される記録媒体Pを載置可能な供給記録媒体載置部35と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
構成62によれば、画像形成装置本体100の側面の一部を突出させた突出部分K内に、粉体収容部7の少なくとも一部を収容することで、画像形成装置本体100の形状の制約を受けずに、粉体を収容できる空間を大きく確保することができ、粉体収容量を多くすることができる。また、供給記録媒体載置部35が、突出部分Kの側面から突出して配置される使用状態から、突出部分Kの側面に沿って配置される収納状態に切り換えられることで、供給記録媒体載置部35をコンパクトに収納できる。
(構成63)
記録媒体Pに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容すると共に、側面の一部が他の部分よりも突出した突出部分Kを有する画像形成装置本体100と、前記画像形成部へ供給する粉体を収容すると共に、少なくとも一部が前記突出部分K内に収容される粉体収容部7と、少なくとも一部が前記突出部分Kの上方に配置されると共に、装置外に排出された記録媒体Pを載置可能な排出記録媒体載置部21と、を備え、前記突出部分Kの上面100a2が、その突出方向に向かって下方へ傾斜することを特徴とする画像形成装置。
構成63によれば、画像形成装置本体100の側面の一部を突出させた突出部分K内に、粉体収容部7の少なくとも一部を収容することで、画像形成装置本体100の形状の制約を受けずに、粉体を収容できる空間を大きく確保することができ、粉体収容量を多くすることができる。また、排出記録媒体載置部21の少なくとも一部が突出部分Kの上方に配置されることで、排出記録媒体載置部21と突出部分Kの設置スペースを共用でき、省スペース化を図れる。また、突出部分Kの上面100a2が傾斜していることで、突出部分Kの上面100a2上に物を置きにくくなるため、不用意に置かれた物によって記録媒体Pの排出が妨げられる事態を未然に防ぐことができる。
(構成64)
前記供給記録媒体載置部35は、前記収納状態で前記突出部分Kの側面の少なくとも一部を構成する構成62に記載の画像形成装置。
構成64によれば、供給記録媒体載置部35と突出部分Kの側面とを共通の部材で構成することができる。
(構成65)
前記排出記録媒体載置部21は、載置部本体21aと、前記載置部本体21aから延長可能な延長部21b,21cとを有し、前記延長部21b,21cが前記載置部本体21aから延長した状態で、当該延長部21b,21cの少なくとも一部が前記突出部分Kの上方に配置される構成63に記載の画像形成装置。
構成65によれば、延長部21b,21cが載置部本体21aから延長した状態で、当該延長部21b,21cの少なくとも一部が突出部分Kの上方に配置されることで、延長部21b,21cと突出部分Kの設置スペースを共用でき、省スペース化を図れる。
(構成66)
前記突出部分Kの上面100a2と、前記突出部分Kの上方に配置される前記排出記録媒体載置部21の部分との間に、間隔が形成される構成63又は65に記載の画像形成装置。
構成66によれば、突出部分Kの上面100a2と、突出部分Kの上方に配置される排出記録媒体載置部21の部分との間に、間隔が形成されることで、作業者は排出記録媒体載置部21上に載置された記録媒体Pを取りやすくなる。
(構成67)
前記突出部分Kの側面の少なくとも一部が、開閉可能な開閉カバー101である構成62から66のいずれかに記載の画像形成装置。
構成67によれば、開閉カバー101と突出部分Kの側面とを共通の部材で構成することができる。
(構成68)
前記開閉カバー101が閉じられた状態を解除する解除部65が、前記突出部分Kに設けられている構成67に記載の画像形成装置。
構成68によれば、解除部65が開閉カバー101の近くにあるので、解除部65を操作して開閉カバー101を開く操作が行いやすい。
(構成69)
前記画像形成部へ供給される記録媒体Pを載置可能な供給記録媒体載置部35が、前記開閉カバー101に設けられている構成67又は68に記載の画像形成装置。
構成69によれば、供給記録媒体載置部35が開閉カバー101に設けられていることで、作業者が同じ方向からアクセスできるため、作業性が向上する。
(構成70)
前記開閉カバー101及び前記供給記録媒体載置部35は、前記突出部分Kの下面100a1の少なくとも一部を構成する構成69に記載の画像形成装置。
構成70によれば、開閉カバー101と供給記録媒体載置部35を、突出部分Kの下面100a1とを共通の部材で構成することができる。
(構成71)
前記突出部分Kの下面100a1が、その突出方向に向かって上方へ傾斜する構成62から70のいずれかに記載の画像形成装置。
構成71によれば、突出部分Kの下面100a1が、その突出方向に向かって上方へ傾斜することで、突出部分Kの下方の視認性が向上する。
(構成72)
画像形成装置に関する情報を他の装置との間で通信する情報通信媒体66が、前記突出部分Kに設けられている構成62から71のいずれかに記載の画像形成装置。
構成72によれば、情報通信媒体66を設けることで、有用性の幅が広がる。
(構成73)
前記情報通信媒体66は、前記突出部分Kに対して着脱可能である構成72に記載の画像形成装置。
構成73によれば、情報通信媒体66が着脱可能であることで、利便性が向上する。