JP2015197517A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉛直方向と交差する水平方向における小型化を図ることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】プリンタ1に、本体ケーシング2と、本体ケーシング2に対して着脱可能なプロセスカートリッジ15であって、感光ドラム20およびドラム把持部120を備えるプロセスカートリッジ15と、感光ドラム20を露光するように構成されるスキャナユニット16であって、プロセスカートリッジ15が本体ケーシング2に装着しているときに前後方向から見て、少なくとも一部がプロセスカートリッジ15と重なるスキャナユニット16とを備える。そして、ドラム把持部120を、プロセスカートリッジ15が本体ケーシング2に装着されているときに、鉛直方向に重なるように、スキャナユニット16の上方に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に関する。
従来より、装置本体と、装置本体に着脱可能に構成され、感光体ドラムを備えるプロセスカートリッジとを備える電子写真方式の画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置として、例えば、プロセスカートリッジが、取手を備え、装置本体が、感光体ドラムに向けて、画像情報に基づいた情報光を照射する光学系を備え、光学系が、装置本体に装着されたプロセスカートリッジに対して前方に配置される画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、そのような画像形成装置では、ユーザが、プロセスカートリッジの取手を把持して、プロセスカートリッジを装置本体から離脱する。
特開2011−8286号公報
しかるに、特許文献1に記載のプロセスカートリッジにおいて、取手は、プロセスカートリッジの前方部分に配置されている。
そのため、特許文献1に記載の画像形成装置では、取手と光学系との前後方向の間に、取手を把持するためのスペースが確保されており、前後方向の小型化を図るには限度がある。
そこで、本発明の目的は、鉛直方向と交差する水平方向における小型化を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
(1)本発明の画像形成装置は、筐体と、筐体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、第1方向に延びる感光体、および、取手を備えるプロセスカートリッジと、感光体を露光するように構成される露光装置であって、プロセスカートリッジが筺体に装着しているときに、第1方向と直交しかつ水平である水平方向から見て、少なくとも一部が、プロセスカートリッジと重なるように配置される露光装置とを備えている。取手は、プロセスカートリッジが筐体に装着されているときに、第1方向および水平方向の両方向と交差する鉛直方向において露光装置と重なるように、露光装置の上方に配置されている。
このような構成によれば、取手が、プロセスカートリッジが筐体に装着されているときに、鉛直方向において露光装置と重なるように、露光装置の上方に配置されているので、水平方向において、プロセスカートリッジと露光装置との間のスペースを低減しても、ユーザは、取手を確実に把持することができ、プロセスカートリッジを筐体から円滑に離脱させることができる。
つまり、プロセスカートリッジを筐体から円滑に離脱させることができながら、画像形成装置の水平方向の小型化を図ることができる。
(2)プロセスカートリッジは、感光体を有する感光体カートリッジと、現像剤を収容し、感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジとを備えていてもよい。この場合、取手は、感光体カートリッジに備えられる感光側取手を備えている。
しかるに、プロセスカートリッジが、感光体を備えるとともに、現像剤を収容する場合、プロセスカートリッジは、画像形成装置の画像形成動作に伴う現像剤の消費により、現像剤の内容量が所定量よりも少なくなると、装置本体から離脱され、交換される。そのため、プロセスカートリッジが備える感光体も、プロセスカートリッジとともに交換される。
しかし、感光体の寿命は、通常、プロセスカートリッジに収容される現像剤が、画像形成装置の画像形成動作により消費され、所定量よりも少なくなるまでの期間よりも長い。
そのため、プロセスカートリッジの交換とともに感光体を交換すると、ランニングコストの低減を図るには限度がある。
しかし、上記の構成によれば、現像剤を収容する現像カートリッジが、感光体カートリッジに対して着脱可能であるので、現像剤を収容する現像カートリッジと、感光体を有する感光体カートリッジとを別々に交換することができる。そのため、ランニングコストの低減を図ることができる。
また、感光体カートリッジが感光側取手を備えており、感光側取手は、プロセスカートリッジが筐体に装着されているときに、鉛直方向において露光装置と重なるように、露光装置の上方に配置される。そのため、ユーザは、感光側取手を確実に把持することができ、現像カートリッジおよび感光体カートリッジを一体のプロセスカートリッジとして、筐体から円滑に離脱させることができる。
従って、ランニングコストの低減を図ることができながら、プロセスカートリッジを筐体から円滑に離脱させることができる。
(3)プロセスカートリッジは、感光体を有する感光体カートリッジと、現像剤を収容し、感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジとを備えていてもよい。この場合、取手は、現像カートリッジに備えられる現像側取手を備えている。
このような構成によれば、現像カートリッジが現像側取手を備えており、現像側取手は、プロセスカートリッジが筐体に装着されているときに、鉛直方向において露光装置と重なるように、露光装置の上方に配置される。そのため、ユーザは、現像側取手を確実に把持することができ、現像カートリッジを、筐体から円滑に離脱させることができる。
(4)プロセスカートリッジは、感光体を有する感光体カートリッジと、現像剤を収容し、感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジとを備えていてもよいこの場合、取手は、感光体カートリッジに備えられる感光側取手と、現像カートリッジに備えられる現像側取手とを備えている。
このような構成によれば、感光体カートリッジが感光側取手を備え、現像カートリッジが現像側取手を備えているので、感光側取手および現像側取手のそれぞれは、プロセスカートリッジが筐体に装着されているときに、鉛直方向において露光装置と重なるように、露光装置の上方に配置される。そのため、ユーザは、プロセスカートリッジおよび現像カートリッジのそれぞれを、筐体から円滑に離脱させることができる。
(5)感光側取手および現像側取手のいずれか一方は、感光側取手および現像側取手のいずれか他方に対して、水平方向に並ぶように配置されていてもよい。
このような構成によれば、感光側取手および現像側取手のいずれか一方が、感光側取手および現像側取手のいずれか他方に対して、水平方向に並ぶように配置されているので、現像カートリッジまたはプロセスカートリッジを筐体から離脱させるときに、感光側取手または現像側取手のいずれを把持すればよいかが明確となる。
そのため、現像カートリッジおよびプロセスカートリッジのそれぞれを、筐体からより一層円滑に離脱させることができる。
(6)露光装置は、感光体に向けてレーザ光を出射するように構成されていてもよい。この場合、感光体カートリッジは、レーザ光の通過を許容するように構成される開口を有している。
このような構成によれば、感光体カートリッジが開口を有しているので、露光装置からのレーザ光は、開口を通過した後、感光体に到達する。そのため、感光体カートリッジが、レーザ光を遮ることを抑制でき、感光体の露光の邪魔になることを抑制できる。
(7)取手は、レーザ光の出射軌跡に対して鉛直方向の上方に配置されていてもよい。
このような構成によれば、取手が、出射軌跡に対して上方に配置されているので、取手に対して容易にアクセスすることができる。また、レーザ光は、取手の鉛直方向の下方を通過するので、取手が感光体の露光の邪魔になることを抑制できる。
(8)現像カートリッジは、感光体に現像剤を供給するように構成される現像ローラを備えていてもよい。この場合、現像ローラは、レーザ光の出射軌跡に対して鉛直方向の下方に配置されている。
このような構成によれば、現像カートリッジは、現像ローラがレーザ光の出射軌跡に対して鉛直方向の下方となるように、筐体内に配置されている。そのため、筐体内において、レーザ光の出射軌跡よりも下方のスペースを、現像カートリッジの少なくとも一部を配置するためのスペースとして利用でき、現像カートリッジの効率的な配置を確保することができる。
また、取手が出射軌跡に対して上方に配置されているので、現像カートリッジが上記のように配置されても、ユーザは取手を容易に把持することができ、プロセスカートリッジの筐体からの円滑な離脱を確保することができる。
(9)筐体は、プロセスカートリッジの通過を許容するように構成され、露光装置に対して水平方向の他方に配置される本体開口を有していてもよい。
このような構成によれば、筐体が本体開口を有しているので、プロセスカートリッジを、本体開口を介して、筐体に確実に着脱させることができる。
しかるに、本体開口は露光装置に対して水平方向の他方に配置されているので、ユーザが、露光装置よりも水平方向の一方から、筐体に装着されるプロセスカートリッジにアクセスする場合、ユーザからプロセスカートリッジまでの間には、露光装置が配置される。そのため、ユーザからプロセスカートリッジまでの距離が遠くなり、プロセスカートリッジの筐体からの離脱作業が煩雑となる場合がある。
一方、上記の構成によれば、取手が、プロセスカートリッジが筐体に装着されているときに、鉛直方向において露光装置と重なるように、露光装置の上方に配置されているので、本体開口が露光装置に対して水平方向の他方に配置されていても、プロセスカートリッジを筐体から円滑に離脱させることができる。
(10)筐体は、本体開口を閉鎖する閉鎖位置と本体開口を開放する開放位置との間を、移動するように構成されるカバーを有していてもよい。この場合、カバーは、筐体に装着されるプロセスカートリッジに対して鉛直方向の上方に配置されている。
このような構成によれば、カバーが閉鎖位置と開放位置との間を移動するので、カバーを閉鎖位置に配置することにより、外部からの光が、本体開口を介して、筐体内に侵入することを低減できる。そのため、感光体に外部からの光が当たることを抑制でき、感光体の劣化や、感光体の表面に形成される静電潜像が乱れることを抑制できる。
一方、カバーを開放位置に配置することにより、本体開口が開放されるので、プロセスカートリッジを、本体開口を介して、筐体に確実に着脱することができる。
(11)カバーは、回動軸を備え、回動軸を支点として、閉鎖位置と開放位置との間を揺動するように構成されていてもよい。この場合、回動軸は、筐体に装着されたプロセスカートリッジに対して、水平方向の他方に配置されている。
このような構成によれば、回動軸が、筐体に装着されたプロセスカートリッジに対して、水平方向の他方に配置されており、カバーが、筐体に装着されるプロセスカートリッジに対して鉛直方向の上方に配置されているので、カバーにおける回動軸と反対の端部は、回動軸よりも水平方向の一方に配置されている。
そのため、ユーザは、露光装置よりも水平方向の一方から、カバーにおける回動軸と反対の端部、つまり、カバーの水平方向の一端部に容易にアクセスすることができる。
そして、カバーの水平方向の一端部を操作することにより、カバーを閉鎖位置と開放位置とに確実に移動させることができる。
(12)画像形成装置は、プロセスカートリッジよりも水平方向の他方に配置され、感光体から記録媒体上に転写された現像剤像を、記録媒体に定着するように構成される定着ユニットと、感光体を帯電するように構成される帯電器とをさらに備えていてもよい。この場合、回動軸は、水平方向において、定着ユニットと帯電器との間に配置されている。
このような構成によれば、画像形成装置が定着ユニットを備えるので、感光体から記録媒体上に転写された現像剤像を、記録媒体に確実に定着させることができる。しかし、このような定着動作では、ガスが発生する場合がある。そして、そのようなガスが帯電器に接触し付着すると、帯電器による感光体の帯電が阻害され、感光体の帯電不良が生じる場合がある。
この点、上記の構成によれば、回動軸が定着ユニットと帯電器との間に配置されているので、定着ユニットから発生したガスが、帯電器に供給されることを抑制することができる。
(13)画像形成装置は、筐体よりも鉛直方向の上方において、原稿の画像情報を読み取り可能な画像読取部をさらに備えていてもよい。この場合、画像読取部は、プロセスカートリッジを、筐体に対して着脱するときに、露光装置と画像読取部との間の通過させるように構成されている。
このような構成によれば、画像形成装置は、画像読取部を備えているので、画像読取部が読み取る原稿の画像情報に基づいて、記録媒体に画像を形成することができる。
しかし、画像読取部が筐体よりも鉛直方向の上方に配置されているので、画像読取部が、プロセスカートリッジの筐体に対する着脱の邪魔になる場合がある。
一方、上記の構成によれば、プロセスカートリッジが、筐体に対して着脱するときに、露光装置と画像読取部との間を通過するので、画像読取部が、プロセスカートリッジの筐体に対する着脱の邪魔になることを抑制できる。
(14)画像形成装置は、プロセスカートリッジよりも鉛直方向の下方に配置され、記録媒体を収容するように構成される給紙カセットと、プロセスカートリッジよりも水平方向の一方、かつ、露光装置よりも鉛直方向の下方に配置され、給紙カセット上の記録媒体を1枚ずつ分離するように構成される分離ローラと、プロセスカートリッジよりも水平方向の他方に配置され、感光体から記録媒体上に転写された現像剤像を、記録媒体に定着するように構成される定着ユニットとをさらに備えていてもよい。
しかるに、露光装置が、筐体に装着されたプロセスカートリッジに対して、水平方向の一方に配置され、画像形成動作時において、記録媒体が第1方向から見て略C字状に搬送される画像形成装置では、分離ローラと、感光体と、定着ユニットとが、鉛直方向に並ぶように配置される。そのため、そのような画像形成装置では、鉛直方向の小型化を図るには限度がある。
一方、上記の構成によれば、分離ローラが、プロセスカートリッジよりも水平方向の一方に配置され、定着ユニットが、プロセスカートリッジよりも水平方向の他方に配置されている。つまり、分離ローラと、プロセスカートリッジと、定着ユニットとが、水平方向に並ぶように配置されている。そのため、画像形成装置の鉛直方向の小型化を図ることができる。
(15)画像形成装置は、取手および揺動軸を備える取手ユニットを備え、取手は、揺動軸を支点として揺動するように構成されていてもよい。
このような構成によれば、取手が揺動軸を支点として揺動するので、取手の操作性の向上を図ることができる。
(16)画像形成装置は、感光体を帯電するように構成される帯電器をさらに備え、感光体は、第1方向に延び、回転可能に構成される感光ドラムであってもよい。この場合、帯電器は、感光ドラムの回転軸線を通る鉛直面に対して、露光装置側に配置されている。
このような構成によれば、帯電器が鉛直面に対して露光装置側に配置されているので、帯電器の効率的な配置を確保することができる。
(17)本発明の画像形成装置は、筐体と、第1方向に延びる感光体と、現像剤を収容し、筐体に対して着脱可能な現像カートリッジであって、取手を備える現像カートリッジと、感光体を露光するように構成される露光装置であって、現像カートリッジが筺体に装着しているときに、第1方向と直交しかつ水平である水平方向から見て、少なくとも一部が、現像カートリッジと重なるように配置される露光装置とを備えている。取手は、現像カートリッジが筐体に装着されているときに、第1方向および水平方向の両方向と交差する鉛直方向において露光装置と重なるように、露光装置の上方に配置されている。
このような構成によれば、取手が、現像カートリッジが筐体に装着されているときに、鉛直方向において露光装置と重なるように、露光装置の上方に配置されているので、水平方向において、現像カートリッジと露光装置との間のスペースを低減しても、ユーザは、取手を確実に把持することができ、現像カートリッジを筐体から円滑に離脱させることができる。
つまり、現像カートリッジを筐体から円滑に離脱することができながら、画像形成装置の水平方向の小型化を図ることができる。
本発明の画像形成装置によれば、水平方向における小型化を図ることができる。
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態としてのプリンタを示す中央断面図であって、プロセスカートリッジが内部位置にある状態を示す。 図2は、図1に示すプリンタの中央断面図であって、現像カートリッジがドラムカートリッジから離脱された状態を示す。 図3は、図1に示すプリンタの中央断面図であって、プロセスカートリッジが外部位置にある状態を示す。 図4は、図1に示すプロセスカートリッジの平面図を示す。 図5Aは、図4に示すドラムカートリッジの左側面図である。図5Bは、図5Aに示すドラムカートリッジの中央断面図である。 図6Aは、図4に示す現像カートリッジの左側面図である。図6Bは、図6Aに示す現像カートリッジの中央断面図である。 図7は、本発明の画像形成装置の第2実施形態に係るプロセスカートリッジの平面図を示す。 図8は、本発明の画像形成装置の第3実施形態のプリンタの中央断面図を示す。 図9は、本発明の画像形成装置の第4実施形態のプリンタの中央断面図を示す。 図10は、本発明の画像形成装置の第5実施形態のプリンタの中央断面図を示す。
1.プリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、電子写真方式のモノクロプリンタである。プリンタ1は、筐体の一例としての本体ケーシング2と、給紙部3と、画像形成部4と、排紙部5と、搬送ガイド部6と、画像読取部の一例としてのフラットベットスキャナ7とを備えている。
なお、以下の説明において、方向について言及する場合には、プリンタ1を水平に載置した状態を基準として、図1における紙面右方を前方とし、図1における紙面左方を後方とする。また、プリンタ1を前方から見たときを左右の基準とし、図1の紙面手前を左方とし、図1の紙面奥を右方とする。さらに、後述するプロセスカートリッジ15に関しても、本体ケーシング2に対する装着状態を基準として前後左右上下を規定する。具体的には、各図において方向を矢印にて示す。
なお、左右方向が第1方向の一例であり、左方が第1方向の一方、右方が第1方向の他方である。また、前後方向が水平方向の一例であり、前方が水平方向の一方、後方が水平方向の他方である。また、上下方向は、鉛直方向と同一方向である。
本体ケーシング2は、略ボックス形状を有している。本体ケーシング2は、本体開口10と、カバーの一例としてのトップカバー11とを有している。
本体開口10は、本体ケーシング2の内外を上下方向に連通している。
トップカバー11は、図3に示すように、本体開口10を閉鎖する閉鎖位置と、本体開口10を開放する開放位置との間を揺動可能である。また、トップカバー11は、用紙Pを載置する排紙トレイ12として機能する。
また、本体ケーシング2は、その内部空間に、給紙部3、画像形成部4、排紙部5および搬送ガイド部6を収容しており、フラットベットスキャナ7を下方から支持している。
給紙部3は、用紙Pを画像形成部4に供給するように構成されている。給紙部3は、本体ケーシング2内の下端部に配置されている。給紙部3は、給紙カセット9と、分離ローラの一例としての給紙ローラ8とを備えている。
給紙カセット9は、上方に向かって開放される略ボックス形状を有しており、記録媒体の一例としての用紙Pを複数枚収容するように構成されている。給紙カセット9は、本体ケーシング2内の下端部に配置されており、本体ケーシング2に対して着脱可能である。
給紙ローラ8は、左右方向に延びる略円柱形状である。給紙ローラ8は、給紙カセット9の前端部に対して上方に配置されている。
画像形成部4は、用紙Pに画像を形成するように構成されている。画像形成部4は、本体ケーシング2内において給紙部3の上方に配置されている。画像形成部4は、プロセスカートリッジ15と、露光装置の一例としてのスキャナユニット16と、定着ユニット17とを備えている。
プロセスカートリッジ15は、本体ケーシング2に装着される内部位置と、図3に示すように、本体開口10を介して、本体ケーシング2から離脱される外部位置とに移動可能である。つまり、プロセスカートリッジ15は、本体開口10を介して、本体ケーシング2に着脱可能である。
プロセスカートリッジ15は、図1に示すように、内部位置において、本体ケーシング2内の側面視略中央に配置され、給紙カセット9の前後方向の略中央部分に対して上方、かつ、給紙ローラ8に対して後方に配置されている。つまり、給紙カセット9は、プロセスカートリッジ15よりも下方に配置され、給紙ローラ8は、プロセスカートリッジ15よりも前方に配置されている。
プロセスカートリッジ15は、感光体カートリッジの一例としてのドラムカートリッジ18と、現像カートリッジ19とを備えている。
ドラムカートリッジ18は、感光体の一例としての感光ドラム20と、転写ローラ21と、帯電器の一例としてのスコロトロン型帯電器22とを備えている。
感光ドラム20は、左右方向延びる略円筒形状を有している。感光ドラム20は、ドラムカートリッジ18の後端部に配置されている。転写ローラ21は、感光ドラム20に対して後下方に配置されている。転写ローラ21の前上端部は、感光ドラム20の後下端部と接触している。スコロトロン型帯電器22は、感光ドラム20に対して前上方に間隔を空けて配置されている。
現像カートリッジ19は、ドラムカートリッジ18に対して着脱可能であり、感光ドラム20の前方において、ドラムカートリッジ18に装着されている。現像カートリッジ19は、現像ローラ26と、供給ローラ27と、層厚規制ブレード28と、アジテータ29とを備えており、かつ、現像剤の一例としてのトナーを収容している。
現像ローラ26は、現像カートリッジ19の後端部に配置されている。現像ローラ26の上方部分および後方部分は、現像カートリッジ19から露出しており、現像ローラ26の後上端部は、感光ドラム20の前下端部と接触している。
供給ローラ27は、現像ローラ26に対して前下方に配置されている。また、供給ローラ27の後上端部は、現像ローラ26の前下端部に接触している。
層厚規制ブレード28は、左右方向に延びる背面視略矩形の板状を有している。層厚規制ブレード28は、現像ローラ26に対して前上方に配置されている。層厚規制ブレード28の下端部は、現像ローラ26の前端部に接触している。
アジテータ29は、供給ローラ27の前上方に配置されている。
スキャナユニット16は、感光ドラム20に対して前方に間隔を空けて配置され、かつ、給紙ローラ8に対して上方に間隔を空けて配置されている。より詳しくは、スキャナユニット16は、その下方部分が、前後方向から見て、内部位置にあるプロセスカートリッジ15および定着ユニット17と重なるように配置され、上下方向から見て、給紙ローラ8と重なるように配置されている。
スキャナユニット16は、感光ドラム20を露光するように構成されており、図1に実線で示すように、感光ドラム20に向けて画像データに基づく、レーザ光の一例としてのレーザービームLを出射するように構成されている。
定着ユニット17は、プロセスカートリッジ15よりも後方に間隔を空けて配置されている。定着ユニット17は、加熱ローラ30と、加圧ローラ31とを備えている。
加圧ローラ31は、加熱ローラ30に対して後下方に配置されている。そして、加圧ローラ31の前上端部は、加熱ローラ30の後下端部と圧接している。
排紙部5は、画像形成部4により画像が形成された用紙Pを、排紙トレイ12に排出するように構成されている。排紙部5は、1対の排紙ローラ34を備えている。
1対の排紙ローラ34は、定着ユニット17に対して前上方に間隔を空けて配置されている。1対の排紙ローラ34のそれぞれは、前上方と後下方とを結ぶ方向において、互いに接触している。
搬送ガイド部6は、本体ケーシング2内における用紙Pの搬送をガイドするように構成されている。搬送ガイド部6は、第1搬送ガイド6Aと、第2搬送ガイド6Bとを有している。
第1搬送ガイド6Aは、給紙カセット9から給紙ローラ8により送り出された後、感光ドラム20と転写ローラ21との接触点Nを経て、1対の排紙ローラ34まで到達するように、用紙Pの搬送をガイドするように構成されている。このような第1搬送ガイド6Aは、側面視略S字状の搬送パスT1を画定している。
第2搬送ガイド6Bは、一方面に画像が形成された用紙Pを、排紙ローラ34から、第1搬送ガイド6Aにおける接触点Nよりも上流の部分まで到達するように、用紙Pの搬送をガイドするように構成されている。
詳しくは、第2搬送ガイド6Bは、第1搬送ガイド6Aにおける定着ユニット17と排紙ローラ34との間から連続して、給紙カセット9とプロセスカートリッジ15との間を通過するように、側面視略L字状に延びた後、上方に向かって湾曲して、第1搬送ガイド6Aにおける給紙ローラ8と接触点Nとの間に接続されている。このような第2搬送ガイド6Bは、上方に向かって開放される側面視略C字状の再搬送パスT2を画定している。
フラットベットスキャナ7は、本体ケーシング2よりも上方に配置され、トップカバー11に対して上方に間隔を空けて向かい合っている。また、フラットベットスキャナ7は、軸部44と、押えカバー41と、ガラス面42と、CCDセンサ43とを備えている。
軸部44は、フラットベットスキャナ7の後下端部に備えられている。軸部44は、左右方向に延びる略円柱形状を有しており、本体ケーシング2の後上端部に回転可能に支持されている。これによって、フラットベットスキャナ7は、軸部44を支点として、本体ケーシング2に対して揺動するように構成されている。
また、フラットベットスキャナ7は、押えカバー41とガラス面42との間に原稿が配置された状態において後、CCDセンサ43により、原稿の画像情報を読み取るように構成されている。
2.本体ケーシングの詳細
本体ケーシング2は、図3に示すように、1対の側壁46と、後壁47と、底壁49と、前壁48と、上壁50とを一体に有している。また、本体ケーシング2は、モータ(図示せず)と、カップリング(図示せず)と、トップカバー11とを備えている。
1対の側壁46は、本体ケーシング2の左右両端部であって、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。1対の側壁46のそれぞれは、側面視略L字の板状を有している。詳しくは、側壁46の後方部分46Aは、上下方向に延びる側面視略矩形状を有している。側壁46の前方部分46Bは、前後方向に延びる側面視略矩形状を有しており、後方部分46Aの前端縁の下方部分から、前方に向かって延びている。
また、1対の側壁46のそれぞれは、溝部53を有している。
溝部53は、左右方向から見て一致するように、1対の側壁46のそれぞれの前方部分46Bの左右方向内面に配置されている。
溝部53は、側壁46の前方部分46Bの左右方向内面から左右方向の外方に向かって凹んでおり、前方部分46Bの上端縁の後方部分から、後下方に向かって延びている。詳しくは、溝部53は、幅広部57と、第1ガイド部の一例としての幅狭部58とを有している。
幅広部57は、溝部53の上方部分であって、後下方に向かうにつれて幅狭となる。幅狭部58は、溝部53の下方部分であって、幅広部57の後下端部から連続して、後下方に向かって延びている。幅狭部58の溝幅は、一定である。幅狭部58の後下端縁は、前上方に向かって開放される側面視略半円弧形状を有している。
本体カップリングは、左方の溝部53の幅狭部58の下端部に配置されている。本体カップリングは、公知の連動機構により、トップカバー11の開閉動作に連動して、左右方向に沿って移動するように構成されている。本体カップリングは、トップカバー11が開放位置にある状態において、側壁46の右面よりも左方に位置するように退避し、トップカバー11が閉鎖位置にある状態において、側壁46の右面よりも右方に位置するように進出する。また、本体カップリングは、モータからの駆動力が伝達されるように構成されており、駆動力が伝達されると、左側面視時計回り方向に回転する。
後壁47は、本体ケーシング2の後端部であって、左右方向に延びる背面視略矩形の板状を有している。後壁47の左右両端部のそれぞれは、1対の側壁46の後端部のそれぞれに連続している。
底壁49は、本体ケーシング2の下端部であって、底面視略矩形の板状を有している。底壁49の左右両端部のそれぞれは、1対の側壁46の下端部のそれぞれに連続しており、底壁49の後端部は、後壁47の下端部に連続している。
前壁48は、本体ケーシング2の前端部であって、左右方向に延びる正面視略矩形の板状を有している。前壁48の左右両端部のそれぞれは、1対の側壁46の前端部のそれぞれに連続している。
上壁50は、本体ケーシング2の上端部であって、第1壁部65と、第2壁部66と、第3壁部67とを備えている。
第1壁部65は、上壁50の前方部分であって、スキャナユニット16を被覆するように、スキャナユニット16に対して上方に配置されている。第1壁部65は、前壁48の上端部から連続して後方に向かって延び、かつ、左右方向に延びている。第1壁部65の左右両端部は、1対の側壁46の前上端部に接続されている。
詳しくは、第1壁部65は、湾曲壁69と、傾斜壁70とを一体に有している。
湾曲壁69は、第1壁部65の前方部分であって、前壁48の上端部から連続して、上方に向かうにつれて後方に湾曲するように延びている。
傾斜壁70は、第1壁部65の後方部分であって、第1傾斜部70Aと、第2傾斜部70Bとを一体に有している。
第1傾斜部70Aは、湾曲壁69の上端部から連続して、後方に向かうにつれて下方に傾斜するように延びている。第2傾斜部70Bは、第1傾斜部70Aよりも下向きの傾斜が大きくなるように、第1傾斜部70Aの後端部から屈曲して、後方に向かうにつれて下方に傾斜するように延びている。
第2壁部66は、上壁50の後方部分であって、排紙部5の上方に配置されている。第2壁部66は、第1壁部65よりも上方に位置しており、後壁47の上端部から連続して前方に向かって延び、かつ、左右方向に延びている。また、第2壁部66の左右両端部は、1対の側壁46の後方部分46Aの上端部に接続されている。
そして、第2壁部66は、図1に示すように、フラットベットスキャナ7の後方部分に対して下方から接触しており、フラットベットスキャナ7を支持している。また、第2壁部66と後壁47との連続部分は、フラットベットスキャナ7の軸部44を回転可能に支持している。
第3壁部67は、第2壁部66の前端部から屈曲して、下方に向かって延び、かつ、左右方向に延びている。第3壁部67の左右両端部は、1対の側壁46の後方部分46Aの前端部における上方部分に接続されている。また、第3壁部67は、排紙口68を有している。
排紙口68は、第3壁部67の上端部に配置され、1対の排紙ローラ34の前方に配置されている。排紙口68は、用紙Pの通過を許容する形状およびサイズを有しており、第3壁部67の上端部を前後方向に貫通している。
そして、傾斜壁70の後端部、第3壁部67の下端部、および、傾斜壁70と第3壁部67との間に位置する側壁46の前方部分46Bは、本体開口10を画定している。つまり、本体開口10は、スキャナユニット16に対して後方に配置され、本体ケーシング2に装着された状態のプロセスカートリッジ15に対して上方に配置されている。本体開口10は、平面視略矩形状を有しており、本体ケーシング2の内部空間と、本体ケーシング2の外部とを上下方向に連通している。
また、上壁50は、上記したように、本体開口10を開閉するためのトップカバー11を支持している。
トップカバー11は、回動軸78と、カバー本体79とを有している。
回動軸78は、左右方向に延びる略円柱形状を有しており、第3壁部67の下端部すなわち本体開口10の後方周縁に回転可能に支持されている。そのため、回動軸78は、内部位置にあるプロセスカートリッジ15に対して、後上方に配置されている。詳しくは、回動軸78は、前後方向において、スコロトロン型帯電器22と定着ユニット17との間に配置されている。
カバー本体79は、平面視略矩形の板状を有している。
そして、トップカバー11は、本体開口10を閉鎖する閉鎖位置と、図3に示すように、本体開口10を開放する開放位置との間を、回動軸78を支点として揺動可能である。
図1に示すように、トップカバー11が閉鎖位置にある状態において、カバー本体79は、回動軸78から前上方に向かって延びた後、湾曲して前方に向かって延びており、カバー本体79の前端部は、湾曲壁69の後端部と第1傾斜部70Aとの接続部分の上方に配置される。これによって、カバー本体79は、本体ケーシング2に装着されるプロセスカートリッジ15に対して、上方に配置される。また、回動軸78は、トップカバー11の最下端部に配置されている。
一方、図3に示すように、トップカバー11が開放位置にある状態において、カバー本体79は、回動軸78から前上方に向かって延びた後、上方への傾斜が小さくなるように湾曲して前上方に向かって延びており、カバー本体79の前端部は、傾斜壁70に対して上方に、プロセスカートリッジ15が通過可能なスペースを空けて配置される。
3.プロセスカートリッジの詳細
プロセスカートリッジ15は、上記したように、ドラムカートリッジ18と、現像カートリッジ19とを備えている。
(1)ドラムカートリッジ
ドラムカートリッジ18は、図5Aおよび図5Bに示すように、ドラムフレーム23と、取手ユニットの一例としてのドラムハンドル86とを備えている。
ドラムフレーム23は、上方に向かって開放される略ボックス形状を有し、1対のドラム側壁87と、ドラム底壁88と、ドラム前壁93と、転写収容壁89と、帯電支持壁94とを一体に有している。
1対のドラム側壁87は、ドラムフレーム23の左右両端部であって、左右方向に互いに間隔を空けて向かい合っている。1対のドラム側壁87のそれぞれは、前後方向に延びる側面視略矩形の板状を有している。1対のドラム側壁87のそれぞれは、受入溝90と、貫通穴91と、カラー部92とを有している。
受入溝90は、ドラム側壁87の左右方向の内方面に配置されている。受入溝90は、ドラム側壁87の左右方向の内方面から左右方向の外方に向かって凹んでおり、ドラム側壁87の上端縁から、後下方に向かって延びている。詳しくは、受入溝90は、さそい部90Aと、途中部90Bと、最深部90Cとを有している。
さそい部90Aは、受入溝90の上方部分であって、ドラム側壁87の上端縁の前後方向略中央から後下方に向かって延びている。さそい部90Aは、後下方に向かうにつれて幅狭となる。
途中部90Bは、さそい部90Aの下端部から連続して、後方に向かって延びている。
最深部90Cは、途中部90Bの後端部から連続して、後上方に向かって屈曲している。最深部90Cの後端縁は、前下方に向かって開放される側面視略半円弧形状を有している。
貫通穴91は、図5Aに示すように、ドラム側壁87の後端部において、受入溝90の最深部90Cに対して、後上方に間隔を空けて配置されている。貫通穴91は、側面視略円形状を有しており、ドラム側壁87を左右方向に貫通している。
カラー部92は、2つの溝部53のそれぞれに対応して、1対のドラム側壁87のそれぞれの左右方向の外方面に1つずつ配置されている。カラー部92は、左右方向に延びる略円筒形状を有しており、ドラム側壁87における貫通穴91の周縁から左右方向の外方に向かって突出している。カラー部92の外径は、幅狭部58の溝幅と略同じである。
ドラム底壁88は、図5Bに示すように、1対のドラム側壁87の下端部における前方部分間に架設されている。ドラム底壁88は、左右方向に延びる底面視略矩形の板状を有している。また、ドラム底壁88は、1対の突出部96を有している。
1対の突出部96は、図4および図5Bに示すように、ドラム底壁88の上面における前後方向略中央部分において、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。突出部96は、図5Bに示すように、側面視略三角形状を有しており、ドラム底壁88から上方に向かって突出している。
ドラム前壁93は、1対のドラム側壁87の前端部間に架設されており、ドラム前壁93の下端部は、ドラム底壁88の前端部に接続されている。ドラム前壁93は、左右方向に延びる正面視略矩形の板状を有している。また、ドラム前壁93は、開口の一例としての貫通口97を有している。
貫通口97は、ドラム前壁93の上端部に配置されており、ドラム前壁93を前後方向に貫通している。貫通口97は、スキャナユニット16からのレーザービームLの通過を許容する形状およびサイズを有している。
転写収容壁89は、ドラムフレーム23の後下端部に配置されており、ドラム底壁88に対して後方に間隔を空けて配置されている。転写収容壁89は、上方に向かって開放される側面視略U字状を有しており、左右方向に延びている。転写収容壁89の左右両端部は、1対のドラム側壁87の後下端部に連続している。
帯電支持壁94は、ドラムフレーム23の後上端部に配置されており、転写収容壁89に対して上方に間隔を空けて配置されている。帯電支持壁94は、左右方向に延びており、帯電支持壁94の左右両端部は、1対のドラム側壁87の後上端部に連続している。また、帯電支持壁94は、本体部94Aと、被覆部94Bとを一体に有している。
本体部94Aは、後下方に向かって開放される凹形状を有している。本体部94Aは、穴部95を有している。穴部95は、本体部94Aの上壁に配置されている。穴部95は、図4に示すように、左右方向に延びる平面視略矩形状を有しており、図5Bに示すように、本体部94Aの上壁を前上方および後下方を結ぶ方向に貫通している。
被覆部94Bは、左右方向に延びる背面視略矩形の板状を有しており、本体部94Aの後上端部から連続して、後下方に向かって延びた後、感光ドラム20の周面に沿うように湾曲している。
また、1対のドラム側壁87の上端部、ドラム前壁93の上端部および帯電支持壁94の前端部は、着脱開口99を画定している。着脱開口99は、平面視略矩形状を有しており、現像カートリッジ19の通過を許容可能なサイズを有している。
また、1対のドラム側壁87、ドラム底壁88およびドラム前壁93が、感光ドラム20の前方において、現像フレーム25を収容するための収容空間Sを画定している。収容空間Sは、着脱開口99を介して、上下方向に連通している。
また、ドラムフレーム23は、感光ドラム20、転写ローラ21およびスコロトロン型帯電器22を支持している。
感光ドラム20は、1対のドラム側壁87の後端部間に配置されており、転写収容壁89の前上方かつ帯電支持壁94の後下方に配置されている。感光ドラム20は、ドラム本体100と、1対のフランジ部101とを備えている。
ドラム本体100は、左右方向に延びる略円筒状の金属からなる素管と、素管の周面を被覆する感光層とを有している。
1対のフランジ部101のそれぞれは、ドラム本体100の左右両端部のそれぞれに嵌っている。フランジ部101は、図5Aおよび図5Bに示すように、嵌合部102と、挿通部103とを一体に有している。
嵌合部102は、フランジ部101の左右方向の内方部分である。嵌合部102は、左右方向に延びる略円筒形状を有しており、嵌合部102の左右方向の外方端面は、閉鎖されている。嵌合部102の外径は、ドラム本体100の内径と略同じである。そして、嵌合部102は、ドラム本体100の左右方向端部に、相対回転不能に嵌っている。
挿通部103は、フランジ部101の左右方向の外方部分である。挿通部103は、嵌合部102と中心軸線を共有する略円筒形状を有しており、嵌合部102の左右方向の外方端面から左右方向の外方に突出している。挿通部103の外径は、嵌合部102の外径よりも小さく、貫通穴91の内径と略同じである。
また、1対のフランジ部101のうち、左方のフランジ部101の挿通部103は、図5Aに示すように、本体カップリングの右端部が挿入可能であり、1対の係合突部104を一体に有している。1対の係合突部104は、挿通部103の内周面において、挿通部103の周方向に180°の間隔を空けて配置されている。係合突部104は、側面視略矩形状を有しており、挿通部103の内周面から、挿通部103の径方向内方に向かって突出している。
そして、感光ドラム20は、1対のフランジ部101のそれぞれの挿通部103が、対応する貫通穴91およびカラー部92に挿入されることにより、ドラム本体100の中心軸線Aを回転軸線として回転可能にドラムフレーム23に支持されている。
転写ローラ21は、図5Bに示すように、転写収容壁89内に配置されている。転写ローラ21は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。転写ローラ21は、その左右両端部が1対のドラム側壁87に支持されることによって、ドラムフレーム23に回転可能に支持されている。転写ローラ21の前上端部は、感光ドラム20のドラム本体100の後下端部と接触している。
スコロトロン型帯電器22は、帯電支持壁94に支持されている。スコロトロン型帯電器22は、放電ワイヤ22Aと、グリッド電極22Bとを備えている。
放電ワイヤ22Aは、本体部94Aの側面視略中央において、左右方向に延びるように張設され、感光ドラム20の前上方に間隔を空けて配置されている。グリッド電極22Bは、前上方に向かって開放される側面視略コ字状を有し、放電ワイヤ22Aを後下方から囲うように、本体部94A内に配置されている。これによって、グリッド電極22Bの後下端部は、放電ワイヤ22Aとドラム本体100との間に配置されている。
ドラムハンドル86は、ドラムカートリッジ18の前端部に配置されている。ドラムハンドル86は、1対の揺動軸115と、ドラムハンドル本体116とを有している。
1対の揺動軸115は、左右方向に間隔を空けて配置されている。揺動軸115は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。そして、揺動軸115の左右方向の内方部分がドラム側壁87の前上端部に相対回転不能に支持されている。これによって、揺動軸115の左右方向の外方部分は、ドラム側壁87よりも左右方向の外方に突出している。
ドラムハンドル本体116は、図4に示すように、後方に向かって開放される平面視略U字状を有しており、1対の筒部118と、1対の連結部119と、取手および感光側取手の一例としてのドラム把持部120とを一体に有している。
1対の筒部118は、図5Aに示すように、1対の揺動軸115のそれぞれに対応して、左右方向に間隔を空けて配置されている。1対の筒部118のそれぞれは、左右方向に延びる略円筒形状を有している。筒部118の内径は、揺動軸115の外径と略同じである。
1対の連結部119のそれぞれは、前上方および後下方を結ぶ方向に延びる略杆状を有しており、対応する筒部118から連続して前上方に向かって延びている。
ドラム把持部120は、図4に示すように、1対の連結部119の前端部間に架設されている。ドラム把持部120は、左右方向に延びる平面視略矩形の板状を有している。
そして、ドラムハンドル86は、図4および図5Aに示すように、1対の筒部118のそれぞれが揺動軸115の左右方向の外方部分を相対回転可能に受け入れることにより、ドラムフレーム23に支持されている。これによって、ドラム把持部120は、揺動軸115を支点として揺動可能である。
(2)現像カートリッジ
現像カートリッジ19は、図6Aおよび図6Bに示すように、現像フレーム25と、取手ユニットの一例としての現像ハンドル125とを備えている。
現像フレーム25は、1対の現像側壁126と、トナー収容部127と、ブレード支持部128と、現像底壁129とを一体に有している。
1対の現像側壁126は、現像フレーム25の左右両端部であって、左右方向に互いに間隔を空けて向かい合っている。1対の現像側壁126のそれぞれは、図6Aに示すように、前後方向に延びる側面視略矩形の板状を有している。
トナー収容部127は、図6Bに示すように、1対の現像側壁126の前方部分間に配置されている。トナー収容部127は、左右方向に延びる略角筒状を有しており、トナー収容部127の底壁127Aは、下方に向かって膨出する側面視略湾形状を有している。そして、トナー収容部127の左右両端部は、1対の現像側壁126の前方部分により閉鎖されている。また、トナー収容部127は、その内部にトナーを収容している。
また、トナー収容部127は、連通口130を有している。連通口130は、トナー収容部127の前壁の下端部に配置されており、トナー収容部127の前壁を前後方向に貫通している。
ブレード支持部128は、トナー収容部127の前壁の前面における上方部分に配置されている。ブレード支持部128は、側面視略矩形状を有しており、トナー収容部127から前方に向かって突出している。
現像底壁129は、トナー収容部127における連通口130の下方周縁から後方に延びている。また、現像底壁129は、左右方向に延びており、現像底壁129の左右両端部は、1対の現像側壁126の後方部分における下端部に接続されている。
詳しくは、現像底壁129は、円弧部129Aと、リップ部129Bとを有している。
円弧部129Aは、現像底壁129の前方部分であって、供給ローラ27の周面に沿い、上方に向かって開放される側面視略半円弧形状を有している。円弧部129Aの前端部は、トナー収容部127の底壁127Aの後端部に接続されている。
そして、円弧部129Aの下面の前方部分と、トナー収容部127の底壁127Aの下面の後端部とは、凹部131を画定している。凹部131は、側面視略三角形状を有しており、現像フレーム25の下面から上方に向かって凹んでいる。
リップ部129Bは、現像底壁129の後方部分であって、現像ローラ26の周面に沿い、前上方に向かって開放される側面視略円弧形状を有している。リップ部129Bの前端部は、円弧部129Aの後端部に接続されている。
また、現像フレーム25は、現像ローラ26、供給ローラ27、層厚規制ブレード28およびアジテータ29を支持している。
現像ローラ26は、リップ部129Bの上方に間隔を空けて配置されている。現像ローラ26は、図6Aおよび図6Bに示すように、ローラ軸134と、ローラ本体133と、1対のコロ135とを備えている。
ローラ軸134は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。ローラ軸134の左右方向の寸法は、現像フレーム25の左右方向の寸法よりも大きい。そして、ローラ軸134の左右両端部は、1対の現像側壁126に回転可能に支持されている。これによって、現像ローラ26は、現像フレーム25に回転可能に支持されている。また、ローラ軸134の左右両端部のそれぞれは、対応する現像側壁126から、左右方向の外方に向かって突出している。
ローラ本体133は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。ローラ本体133の左右方向の寸法は、ローラ軸134の左右方向の寸法よりも小さい。そして、ローラ本体133は、1対の現像側壁126の後端部間に配置されるように、ローラ軸134を被覆している。
1対のコロ135は、ローラ軸134の左右両端部のそれぞれに1つずつ対応しており、現像側壁126に対して左右方向の外方に配置されている。コロ135は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。コロ135の内径は、ローラ軸134の外径と略同じであり、コロ135の外径は、受入溝90の途中部90Bおよび最深部90Cの溝幅と略同じである。そして、コロ135は、現像側壁126よりも左右方向の外方において、ローラ軸134の左右方向端部に、相対回転可能に嵌っている。
供給ローラ27は、図6Bに示すように、現像ローラ26の前下方において、円弧部129A内に配置されている。供給ローラ27は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。そして、供給ローラ27は、その左右両端部が1対の現像側壁126に回転可能に支持されることによって、現像フレーム25に支持されている。
層厚規制ブレード28は、ブレード支持部128の後面に固定されている。そして、層厚規制ブレード28の下端部は、ローラ本体133の前端部に接触している。
アジテータ29は、トナー収容部127内に配置されている。アジテータ29は、アジテータ軸136と、撹拌羽根137とを備えている。
アジテータ軸136は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。撹拌羽根137は、可撓性を有するフィルム材料からなり、アジテータ軸136の径方向の外方に延びている。
そして、アジテータ29は、アジテータ軸136の左右両端部が1対の現像側壁126に回転可能に支持されることによって、現像フレーム25に支持されている。
現像ハンドル125は、図6Aおよび図6Bに示すように、現像カートリッジ19の前端部に配置されている。現像ハンドル125は、1対の揺動軸140と、現像ハンドル本体141とを有している。
1対の揺動軸140は、左右方向に間隔を空けて配置されている。揺動軸140は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。そして、揺動軸140の左右方向の内方部分が現像側壁126の前上端部に相対回転不能に支持されている。これによって、揺動軸140の左右方向の外方部分は、現像側壁126よりも左右方向の外方に突出している。
現像ハンドル本体141は、図4に示すように、後方に向かって開放される平面視略U字状を有している。現像ハンドル本体141の左右方向の寸法は、ドラムハンドル本体116の1対の連結部119の左右方向の間の間隔よりも小さい。現像ハンドル本体141は、図6Aに示すように、1対の筒部142と、1対の連結部143と、取手および現像側取手の一例としての現像把持部144とを一体に有している。つまり、プロセスカートリッジ15は、取手として、ドラム把持部120および現像把持部144を備えている。
1対の筒部142は、1対の揺動軸140のそれぞれに対応して、左右方向に間隔を空けて配置されている。1対の筒部142のそれぞれは、左右方向に延びる略円筒形状を有している。筒部142の内径は、揺動軸140の外径と略同じである。
1対の連結部143のそれぞれは、前上方および後下方を結ぶ方向に延びる略杆状を有しており、対応する筒部142から連続して前上方に向かって延びている。
現像把持部144は、図4に示すように、1対の連結部143の上端部間に架設されている。現像把持部144は、左右方向に延びる平面視略矩形の板状を有している。
そして、現像ハンドル125は、図6Aに示すように、1対の筒部142のそれぞれが揺動軸140の左右方向の外方部分を回転可能に受け入れることにより、現像フレーム25に支持されている。これにより、現像ハンドル125は、揺動軸140を支点として、揺動可能である。
このような現像カートリッジ19は、図1に示すように、ドラムカートリッジ18の収容空間Sに離脱可能に装着されている。これにより、プロセスカートリッジ15が構成されている。現像カートリッジ19がドラムカートリッジ18に装着された状態において、コロ135は、対応する受入溝90の最深部90Cに挿入されている。また、現像フレーム25の凹部131は、1対の突出部96を受け入れており、トナー収容部127の底壁127Aは、突出部96の前上面と接触している。
(3)プロセスカートリッジの本体ケーシングに対する装着状態
そして、プロセスカートリッジ15が、本体ケーシング2に装着された状態つまり内部位置にある状態において、ドラムハンドル86のドラム把持部120は、第1壁部65の第1傾斜部70Aの上面における前方部分に配置され、現像ハンドル125の現像把持部144は、第1傾斜部70Aの上面における後方部分に配置されている。
そのため、ドラム把持部120および現像把持部144は、上下方向においてスキャナユニット16と重なるように、スキャナユニット16の上方に配置されている。よって、ドラム把持部120および現像把持部144は、レーザービームLの出射軌跡よりも上方に配置されている。
また、ドラム把持部120および現像把持部144は、トップカバー11のカバー本体79の前方部分により上方から被覆されている。
また、現像把持部144は、図4に示すように、ドラム把持部120に対して後方に並ぶように配置され、ドラムハンドル本体116に囲まれている。
また、現像ハンドル125の1対の連結部143は、レーザービームLの出射軌跡よりも左右方向の外方に位置しており、ドラムハンドル86の1対の連結部119は、現像ハンドル125の1対の連結部143よりも左右方向の外方に位置している。
また、現像カートリッジ19は、図1に示すように、現像フレーム25がレーザービームLの出射軌跡よりも下方に位置するように配置されている。つまり、現像ローラ26は、レーザービームLの出射軌跡に対して下方に配置されている。
なお、図示しないが、ドラムカートリッジ18のカラー部92は、対応する幅狭部58の下端部に挿入されている。また、本体カップリングは、右方に向かって進出しており、左方のフランジ部101の挿通部103に挿入され、1対の係合突部104と係合している。
4.画像形成動作
(1)現像動作
このようなプリンタ1は、図示しない制御部の制御により、画像形成動作を開始する。画像形成動作が開始すると、スコロトロン型帯電器22が、感光ドラム20の表面を一様に帯電する。このとき、感光ドラム20は、本体カップリング60から、左方のフランジ部101を介して駆動力が入力されており、左側面視時計回り方向に回転している。
その後、スキャナユニット16が、感光ドラム20の表面に向けてレーザービームLを、後下方に向けて出射する。レーザービームLは、ドラムカートリッジ18の貫通口97を通過した後、現像ハンドル125の1対の連結部143間を通過し、さらに、現像フレーム25の上方を通過して、感光ドラム20のドラム本体100の前方周面を露光する。これにより、画像データに基づく静電潜像が、ドラム本体100の周面に形成される。なお、画像データとしては、例えば、プリンタ1に接続される図示しないパーソナルコンピュータなどからプリンタ1に送信される画像データや、フラットベットスキャナ7により読み取られた画像データなどが挙げられる。
また、アジテータ29は、トナー収容部127内のトナーを撹拌し、連通口130を介して、撹拌されたトナーを供給ローラ27に供給する。供給ローラ27は、供給されたトナーを現像ローラ26に供給する。このとき、現像ローラ26と供給ローラ27とは、それらの間でトナーを正極性に摩擦帯電する。これによって、トナーは、現像ローラ26上に担持される。層厚規制ブレード28は、現像ローラ26上に担持されたトナーを一定厚さに規制する。
そして、現像ローラ26は、一定厚みとして担持するトナーを、ドラム本体100の周面上の静電潜像に供給する。これにより、トナー像が、ドラム本体100の周面上に担持される。
(2)給紙動作
給紙ローラ8は、回転することにより、給紙カセット9に収容される複数の用紙Pを、1枚ずつ分離して、順次、搬送ガイド部6の第1搬送ガイド6Aに送り出す。すると、用紙Pは、第1搬送ガイド6Aの上流部分にガイドされて、後下方に向かってUターンするように搬送された後、ドラム本体100と転写ローラ21との接触点Nに給紙される。
(3)転写・定着動作
そして、ドラム本体100の周面のトナー像は、用紙Pがドラム本体100と転写ローラ21との接触点Nを通過するときに、用紙Pに転写される。
その後、用紙Pは、加熱ローラ30と加圧ローラ31との間を通過する。このとき、加熱ローラ30および加圧ローラ31は、用紙Pを加熱するとともに加圧し、トナー像を用紙Pに熱定着する。
そして、トナー像が定着した用紙Pは、第1搬送ガイド6Aの下流部分にガイドされて、前下方に向かってUターンするように搬送され、1対の排紙ローラ34間に到達する。1対の排紙ローラ34は、正回転することにより、用紙Pを、排紙口68を介して排紙トレイ12に排出する。このように、給紙カセット9に収容される用紙Pは、第1搬送ガイド6Aにより画定される側面視略S字状の搬送パスT1を搬送される。
(4)両面印刷動作
なお、用紙Pの両面に画像を形成する場合、1対の排紙ローラ34は、逆回転することにより、一方面にトナー像が定着した用紙Pの搬送方向を反転させて、第2搬送ガイド6Bに向けて搬送する。すると、用紙Pは、第2搬送ガイド6Bにガイドされて、前方に向かってUターンするように搬送され、プロセスカートリッジ15と給紙カセット9との間を通過した後、第2搬送ガイド6Bから、再度、第1搬送ガイド6Aにおける接触点Nよりも上流の部分に供給される。
そして、用紙Pは、上記の画像形成動作と同様に、接触点Nを通過するときに、他方面にトナー像が転写され、加熱ローラ30と加圧ローラ31との間を通過するときに、トナー像が熱定着される。その後、1対の排紙ローラ34が、正回転することにより、排紙トレイ12に排紙される。
(5)放電ワイヤに対するガスの付着抑制
しかるに、定着ユニット17では、上記の定着動作において、ガスが発生する場合がある。このようなガスが、スコロトロン型帯電器22の放電ワイヤ22Aに接触し付着すると、放電ワイヤ22Aの放電不良が生じる場合がある。
この点、第1実施形態では、帯電支持壁94の被覆部94Bが、スコロトロン型帯電器22と定着ユニット17との前後方向の間に配置されている。そのため、定着ユニット17で生じたガスが、放電ワイヤ22Aに到達することを抑制している。
また、本体部94Aの穴部95は、前後方向において、定着ユニット17と反対側である前上方に向かって開放されている。そのため、定着ユニット17で生じたガスが、穴部95を介して、放電ワイヤ22Aに供給されることが抑制されている。そのため、放電ワイヤ22Aの放電不良の低減を図ることができる。
さらに、排紙トレイ12の最下端部は、スコロトロン型帯電器22と定着ユニット17との間にあるため、定着ユニット17から発生したガスが、放電ワイヤ22Aに供給されることを抑制することができる。
5.プロセスカートリッジの本体ケーシングに対する離脱動作および装着動作
次に、プロセスカートリッジ15の本体ケーシング2に対する離脱動作および装着動作を説明する。
(1)プロセスカートリッジの本体ケーシングからの離脱動作
まず、プロセスカートリッジ15の本体ケーシング2からの離脱動作、すなわち、プロセスカートリッジ15の内部位置から外部位置への移動について説明する。
ユーザは、図3に示すように、プリンタ1に対して前方から、つまり、スキャナユニット16に対して、内部位置にあるプロセスカートリッジ15の反対から、フラットベットスキャナ7を左側面視反時計回りに揺動させるとともに、トップカバー11を閉鎖位置から開放位置に揺動させる。なお、トップカバー11の閉鎖位置と開放位置との間の移動は、公知の連動機構により、フラットベットスキャナ7の揺動に連動させることもできる。
これによって、カバー本体79およびフラットベットスキャナ7のそれぞれの前端部と、第1壁部65との間に、プロセスカートリッジ15が通過可能なスペースが確保され、ドラム把持部120および現像把持部144が露出される。
次いで、ユーザは、ドラム把持部120を把持して、前上方に向かって引き出す。
すると、カラー部92が、対応する溝部53の幅狭部58にガイドされた後、幅広部57の下端縁にガイドされる。これにより、プロセスカートリッジ15は、前上方に向かって引き出される。
その後、プロセスカートリッジ15は、カバー本体79およびフラットベットスキャナ7のそれぞれの前端部と、第1壁部65との間のスペースを、前上方に向かって通過して、本体ケーシング2から離脱される。つまり、プロセスカートリッジ15は、スキャナユニット16の上方において、フラットベットスキャナ7とスキャナユニット16との間を通過し、本体ケーシング2から離脱される。
このとき、プロセスカートリッジ15の下端部、具体的には、ドラム底壁88および転写収容壁89は、第1壁部65の第2傾斜部70Bおよび第1傾斜部70Aのそれぞれと順次摺擦して、それらにガイドされる。
これによって、プロセスカートリッジ15は、内部位置から外部位置に到達し、プロセスカートリッジ15の本体ケーシング2からの離脱動作が完了する。
(2)プロセスカートリッジの本体ケーシング対する装着動作
プロセスカートリッジ15を本体ケーシング2に装着するには、上記した離脱動作と逆の手順に操作する。
具体的には、ユーザは、図3に示すように、フラットベットスキャナ7を左側面視反時計回りに揺動させるとともに、トップカバー11を開放位置に配置する。
次いで、プロセスカートリッジ15は、ユーザにより、カバー本体79およびフラットベットスキャナ7のそれぞれと、第1壁部65との間を通過した後、本体開口10を介して、本体ケーシング2内に挿入される。つまり、プロセスカートリッジ15は、スキャナユニット16の上方において、フラットベットスキャナ7とスキャナユニット16との間を通過して、本体ケーシング2に挿入される。
このとき、カラー部92が、対応する溝部53の幅広部57に挿入される。
次いで、ユーザがプロセスカートリッジ15を後下方に向かって押し込むと、カラー部92は、幅広部57の下端縁にガイドされた後、幅広部57から幅狭部58に移動し、次いで、幅狭部58の下端部に到達する。
これによって、プロセスカートリッジ15は、外部位置から内部位置に到達し、本体ケーシング2に装着される。
次いで、ユーザは、図1に示すように、トップカバー11を開放位置から閉鎖位置に移動させるとともに、フラットベットスキャナ7を、第2壁部66と接触するまで、左側面視時計回りに揺動させる。
以上によって、プロセスカートリッジ15の本体ケーシング2からの装着動作が完了する。
このようにプロセスカートリッジ15が内部位置にある状態において、スコロトロン型帯電器22、現像ローラ26、トナー収容部127、スキャナユニット16および給紙ローラ8は、感光ドラム20の中心軸線Aを上下方向に沿って通過する鉛直面Iに対して前方に配置され、定着ユニット17および排紙ローラ34は、鉛直面Iに対して後方に配置されている。つまり、スコロトロン型帯電器22は、鉛直面Iに対して、スキャナユニット16側に配置されている。
また、ドラムフレーム23は、スキャナユニット16の後方に、スキャナユニット16と前後方向に並んで配置されており、前後方向から見て、スキャナユニット16と重なるように配置されている。そして、スキャナユニット16、トナー収容部127、現像ローラ26および感光ドラム20は、前後方向に沿って、前方から後方に向かって順次並ぶように配置されている。
6.現像カートリッジの本体ケーシングに対する離脱動作および装着動作
次に、現像カートリッジ19の本体ケーシング2に対する離脱動作および装着動作を説明する。
現像カートリッジ19を本体ケーシング2から離脱させるには、上記したプロセスカートリッジ15の本体ケーシング2に対する離脱動作と同様に、図2に示すように、フラットベットスキャナ7を左側面視反時計回り方向に揺動させるとともに、トップカバー11を開放位置に配置する。
これによって、カバー本体79およびフラットベットスキャナ7のそれぞれの前端部と、第1壁部65との間に、現像カートリッジ19が通過可能なスペースが確保される。なお、現像カートリッジ19の本体ケーシング2から離脱動作において、カバー本体79およびフラットベットスキャナ7と第1壁部65との間のスペースは、現像カートリッジ19の通過を許容できればよく、上記のプロセスカートリッジ15の本体ケーシング2からの離脱動作と比較して狭くてもよい。
そして、ユーザは、現像ハンドル125の現像把持部144を把持して、現像カートリッジ19を前上方に引き出す。
そうすると、図1、図2および図6Aに示すように、コロ135が、受入溝90の最深部90Cにガイドされて前下方に向かって移動するとともに、トナー収容部127の底壁127Aが、突出部96の前上面にガイドされて前下方に移動する。これによって、現像カートリッジ19は、前方に移動し、現像ローラ26と感光ドラム20との接触が解除される。
そして、ユーザが現像カートリッジ19をさらに引き出すと、コロ135は、最深部90Cから途中部90Bおよびさそい部90Aに順次にガイドされて、前上方に向かって移動する。これによって、現像カートリッジ19は、前上方に向かって移動し、着脱開口99を介して、内部位置にあるプロセスカートリッジ15のドラムカートリッジ18から離脱される。
その後、現像カートリッジ19は、本体開口10を通過した後、カバー本体79およびフラットベットスキャナ7のそれぞれと第1壁部65との間のスペースを通過して、本体ケーシング2から離脱される。つまり、現像カートリッジ19は、スキャナユニット16の上方において、フラットベットスキャナ7とスキャナユニット16との間を通過して、本体ケーシング2から離脱される。
一方、現像カートリッジ19を本体ケーシング2に装着するには、上記した離脱動作と逆の手順に操作する。
具体的には、ユーザは、フラットベットスキャナ7を揺動させるとともに、トップカバー11を開放位置に配置して、カバー本体79およびフラットベットスキャナ7のそれぞれの前端部と、第1壁部65との間に、現像カートリッジ19が通過可能なスペースが確保する。
次いで、現像カートリッジ19は、ユーザにより、カバー本体79およびフラットベットスキャナ7のそれぞれと第1壁部65との間のスペースを通過した後、本体開口10を介して本体ケーシング2内に挿入される。つまり、現像カートリッジ19は、スキャナユニット16の上方において、フラットベットスキャナ7とスキャナユニット16との間を通過して、本体ケーシング2に挿入される。
その後、現像カートリッジ19は、コロ135が対応する受入溝90のさそい部90Aに挿入されるように、着脱開口99を介して、内部位置にあるプロセスカートリッジ15のドラムカートリッジ18に前上方から挿入される。
次いで、ユーザが現像カートリッジ19を後下方に向かって押し込むと、コロ135は、さそい部90Aから途中部90Bを経て最深部90Cに到達し、それらに順次ガイドされる。
これによって、現像カートリッジ19は、後下方に向かって移動し、ドラムカートリッジ18の収容空間S内に収容される。つまり、受入溝90は、現像カートリッジ19のドラムカートリッジ18に対する着脱をガイドする。
その後、ユーザは、トップカバー11を開放位置から閉鎖位置に移動させるとともに、フラットベットスキャナ7を左側面視時計回りに揺動させる。
以上によって、現像カートリッジ19の本体ケーシング2に対する装着動作が完了する。
7.作用効果
(1)ドラム把持部120は、図1に示すように、プロセスカートリッジ15が内部位置にあるときに、スキャナユニット16と上下方向に重なるように、スキャナユニット16の上方に配置されている。そのため、前後方向において、プロセスカートリッジ15とスキャナユニット16との間のスペースを低減しても、ユーザは、ドラム把持部120を確実に把持することができ、プロセスカートリッジ15を本体ケーシング2から円滑に離脱させることができる。
つまり、プロセスカートリッジ15を本体ケーシング2から円滑に離脱させることができながら、プリンタ1の前後方向の小型化を図ることができる。
(2)トナーを収容する現像カートリッジ19は、図2に示すように、ドラムカートリッジ18に対して着脱可能である。そのため、トナーを収容する現像カートリッジ19と、感光ドラム20を有するドラムカートリッジ18とを別々に交換することができる。その結果、ランニングコストの低減を図ることができる。
また、図1に示すように、ドラムカートリッジ18は、ドラム把持部120を備えており、ドラム把持部120は、プロセスカートリッジ15が本体ケーシング2に装着されているときに、スキャナユニット16と上下方向に重なるように、スキャナユニット16の上方に配置される。そのため、ユーザは、ドラム把持部120を確実に把持することができ、現像カートリッジ19およびドラムカートリッジ18を一体のプロセスカートリッジ15として、本体ケーシング2から円滑に離脱させることができる。
従って、ランニングコストの低減を図ることができながら、プロセスカートリッジ15を本体ケーシング2から円滑に離脱させることができる。
(3)現像カートリッジ19は、図1に示すように、現像把持部144を備えており、現像把持部144は、プロセスカートリッジ15が内部位置にあるときに、スキャナユニット16と上下方向に重なるように、スキャナユニット16の上方に配置される。そのため、ユーザは、図2に示すように、現像把持部144を確実に把持することができ、現像カートリッジ19を本体ケーシング2から円滑に離脱させることができる。
(4)現像把持部144は、図4に示すように、ドラム把持部120に対して、後方に並ぶように配置されている。そのため、現像カートリッジ19またはプロセスカートリッジ15を本体ケーシング2から離脱させるときに、ドラム把持部120または現像把持部144のいずれを把持すればよいかが明確となる。
その結果、現像カートリッジ19およびプロセスカートリッジ15のそれぞれを、本体ケーシング2からより一層円滑に離脱させることができる。
(5)ドラムカートリッジ18は、図1に示すように、貫通口97を有しており、スキャナユニット16からのレーザービームLは、貫通口97を通過した後、感光ドラム20に到達する。そのため、ドラムカートリッジ18が、レーザービームLを遮ることを抑制でき、感光ドラム20の露光の邪魔になることを抑制できる。
(6)ドラム把持部120は、図1に示すように、レーザービームLの出射軌跡に対して上方に配置されている。そのため、ユーザは、ドラム把持部120に対して容易にアクセスすることができる。また、レーザービームLは、ドラム把持部120の下方を通過するので、ドラム把持部120が感光ドラム20の露光の邪魔になることを抑制できる。
(7)現像カートリッジ19は、図1に示すように、現像ローラ26がレーザービームLの出射軌跡に対して下方となるように、本体ケーシング2内に配置されている。そのため、本体ケーシング2内において、レーザービームLの出射軌跡よりも下方のスペースを、現像カートリッジ19の現像フレーム25を配置するためのスペースとして利用でき、現像カートリッジ19の効率的な配置を確保することができる。
また、ドラム把持部120がレーザービームLの出射軌跡に対して上方に配置されているので、現像カートリッジ19が上記のように配置されても、ユーザはドラム把持部120を容易に把持することができ、プロセスカートリッジ15の本体ケーシング2からの円滑な離脱を確保することができる。
(8)本体ケーシング2は、図3に示すように、本体開口10を有しており、プロセスカートリッジ15は、本体開口10を介して、本体ケーシング2に確実に着脱される。
しかるに、本体開口10はスキャナユニット16に対して後方に配置されているので、ユーザが、スキャナユニット16よりも前方から、内部位置にあるプロセスカートリッジ15にアクセスする場合、ユーザからプロセスカートリッジ15までの間には、スキャナユニット16が配置される。そのため、ユーザからプロセスカートリッジ15までの距離が遠くなり、プロセスカートリッジ15の本体ケーシング2からの離脱作業が煩雑となる場合がある。
しかし、本実施形態によれば、ドラム把持部120は、図1に示すように、プロセスカートリッジ15が内部位置にあるときに、スキャナユニット16と上下方向に重なるように、スキャナユニット16の上方に配置されている。そのため、本体開口10がスキャナユニット16に対して後方に配置されていても、プロセスカートリッジ15を本体ケーシング2から円滑に離脱させることができる。
(9)トップカバー11は、図1〜図3に示すように、閉鎖位置と開放位置との間を移動する。そのため、トップカバー11を閉鎖位置に配置することにより、外部からの光が、本体開口10を介して、本体ケーシング2内に侵入することを低減できる。その結果、感光ドラム20に外部からの光が当たることを抑制でき、感光ドラム20の劣化や、感光ドラム20の表面に形成される静電潜像が乱れることを抑制できる。
一方、トップカバー11を開放位置に配置することにより、本体開口10が開放されるので、プロセスカートリッジ15を、本体開口10を介して、本体ケーシング2に確実に着脱することができる。
(10)回動軸78は、図1に示すように、内部位置にあるプロセスカートリッジ15に対して、後上方に配置されており、トップカバー11のカバー本体79は、内部位置にあるプロセスカートリッジ15に対して上方に配置されている。そのため、カバー本体79の前端部は、回動軸78よりも前方に配置される。
その結果、ユーザは、スキャナユニット16よりも前方から、トップカバー11のカバー本体79の前端部に容易にアクセスすることができる。
そして、カバー本体79の前端部を操作することにより、トップカバー11を閉鎖位置と開放位置とに確実に移動させることができる。
(11)回動軸78は、図1に示すように、定着ユニット17とスコロトロン型帯電器22との前後方向の間に配置されている。そのため、定着ユニット17から発生したガスが、スコロトロン型帯電器22に供給されることを抑制することができる。
(12)プリンタ1は、図1に示すように、フラットベットスキャナ7を備えている。そのため、プリンタ1は、フラットベットスキャナ7が読み取る原稿の画像情報に基づいて、用紙Pに画像を形成することができる。
また、プロセスカートリッジ15は、図3に示すように、本体ケーシング2に対して着脱するときに、スキャナユニット16とフラットベットスキャナ7との間を通過する。そのため、フラットベットスキャナ7が、プロセスカートリッジ15の本体ケーシング2に対する着脱の邪魔になることを抑制できる。
(13)給紙ローラ8は、図1に示すように、内部位置にあるプロセスカートリッジ15よりも前方に配置され、定着ユニット17は、内部位置にあるプロセスカートリッジよりも後方に配置されている。つまり、給紙ローラ8と、プロセスカートリッジ15と、定着ユニット17とが、前後方向に並ぶように配置されている。そのため、プリンタ1の鉛直方向の小型化を図ることができる。
(14)ドラム把持部120は、図5Aおよび図5Bに示すように、揺動軸115を支点として揺動する。そのため、ドラム把持部120の操作性の向上を図ることができる。
(15)スコロトロン型帯電器22は、図1に示すように、鉛直面Iに対してスキャナユニット16側に配置されている。そのため、スコロトロン型帯電器22の効率的な配置を確保することができる。
8.第2実施形態〜第5実施形態
次に、図7〜図10を参照して、本発明の画像形成装置の第2実施形態〜第5実施形態について説明する。なお、第2実施形態〜第5実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
(1)第2実施形態
第1実施形態では、図4に示すように、現像把持部144が、ドラム把持部120に対して後方に配置されるが、第2実施形態では、図7に示すように、ドラム把持部120が、現像把持部144に対して、後方に配置されている。
この場合、ドラムハンドル86は、ドラムフレーム23のドラム前壁93に固定されている。また、ドラムハンドル86の左右方向の寸法は、現像ハンドル125の1対の連結部143の左右方向の間の間隔よりも小さく、ドラムハンドル86の前後方向の寸法は、ドラム前壁93と現像把持部144との前後方向の間の間隔よりも小さい。
詳しくは、ドラムハンドル86の1対の連結部119は、左右方向に間隔を空けて配置されている。1対の連結部119のそれぞれは、前後方向に延びる略平面視略矩形の板状を有している。そして、1対の連結部119のそれぞれは、ドラム前壁93の上端部における左右両端部のそれぞれから、前上方に向かって延びている。ドラム把持部120は、左右方向に延びる平面視略矩形の板状を有しており、1対の連結部119の前端部間に架設されている。
そして、プロセスカートリッジ15が内部位置にある状態において、ドラムハンドル本体116は、現像ハンドル125の1対の連結部143の間に配置され、ドラム把持部120は、現像把持部144に対して後方に並ぶように配置される。
また、ドラム把持部120は、第1壁部65の第1傾斜部70Aの上面の後方部分に配置され、現像把持部144は、第1傾斜部70Aの上面の前方部分に配置される。
そのため、ドラム把持部120および現像把持部144は、スキャナユニット16と上下方向に重なるように、スキャナユニット16の上方に配置されている。
その結果、第2実施形態においても、上記した第1実施形態の作用効果を奏することができる。
(2)第3実施形態
第1実施形態では、図1に示すように、現像カートリッジ19は、ドラムフレーム23に対して着脱可能であるが、第3実施形態では、現像ユニット191は、図8に示すように、ドラムフレーム23に着脱不能に構成されている。
プロセスカートリッジ151は、ドラムフレーム231と、ドラムハンドル86と、現像ユニット191とを備えている。
ドラムフレーム231は、1対のドラム側壁87と、ドラム底壁88と、ドラム前壁93と、転写収容壁89と、帯電支持壁94と、ドラム上壁98とを一体に有している。
ドラム上壁98は、平面視略矩形の板状を有している。そして、ドラム上壁98の前端部は、ドラム前壁93の上端部に接続され、ドラム上壁98の後端部は、帯電支持壁94の前上端部に接続され、ドラム上壁98の左右両端部は、1対のドラム側壁87の上端部に接続されている。
現像ユニット191は、ドラムフレーム231内において、ドラムフレーム231に固定されている。現像ユニット191は、現像フレーム251を有している。現像フレーム251は、1対の現像側壁126と、トナー収容部127と、ブレード支持部128と、現像底壁129とを一体に有している。
なお、第3実施形態において、現像ユニット191は、現像ハンドル125を備えておらず、プロセスカートリッジ151は、ドラムハンドル86のみを備えている。
このような第3実施形態においても、上記した第1実施形態の作用効果を奏することができる。
(3)第4実施形態
第1実施形態では、図1に示すように、プロセスカートリッジ15は、スコロトロン型帯電器22を備えるが、第4実施形態では、図9に示すように、プロセスカートリッジ15は、スコロトロン型帯電器22に代えて、帯電ユニット202を備えていてもよい。
帯電ユニット202は、帯電支持壁94の本体部94A内に収容されている。
帯電ユニット202は、帯電ローラ200と、クリーニングローラ201とを備えている。
帯電ローラ200は、感光ドラム20のドラム本体100に対して、前上方に配置されている。帯電ローラ200は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。帯電ローラ200は、ドラムフレーム23に回転可能に支持されている。帯電ローラ200の後下端部は、ドラム本体100の前上端部に接触している。そして、帯電ローラ200は、上記の画像形成動作において、ドラム本体100の周面を一様に帯電する。
クリーニングローラ201は、帯電ローラ200に対して前上方に配置されている。クリーニングローラ201は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。クリーニングローラ201は、ドラムフレーム23に回転可能に支持されている。クリーニングローラ201の後下端部は、帯電ユニット202の前上端部に接触している。そして、クリーニングローラ201は、帯電ユニット202の周面に付着するトナーや紙粉などの付着物を回収するように構成されている。
このような第4実施形態においても、上記した第1実施形態の作用効果を奏することができる。
(5)第5実施形態
第1実施形態では、図2に示すように、現像カートリッジ19は、感光ドラム20を備えるドラムカートリッジ18に着脱可能に構成されるが、第5実施形態では、図10に示すように、現像カートリッジ19は、感光ドラム20を備える本体ケーシング2に着脱可能に構成されている。
この場合、本体ケーシング2は、感光ドラム20と、転写ローラ21と、スコロトロン型帯電器22とを備えている。
感光ドラム20は、本体ケーシング2内の略中央において、スキャナユニット16の前方に間隔を空けて配置され、定着ユニット17の前下方に間隔を空けて配置されている。感光ドラム20の左右両端部は、1対の側壁46の前方部分46Bの後端部に回転可能に支持されている。
転写ローラ21は、感光ドラム20に対して後下方に配置されており、転写ローラ21の左右両端部は、1対の側壁46の前方部分46Bの後下端部に回転可能に支持されている。スコロトロン型帯電器22は、感光ドラム20に対して、前上方に配置されており、スコロトロン型帯電器22の左右両端部は、1対の側壁46の前方部分46Bの後上端部に支持されている。
また、1対の側壁46の前方部分46Bのそれぞれは、その左右方向内面において、受入溝90を有している。受入溝90は、前方部分46Bの左右方向の内方面から左右方向の外方に向かって凹んでおり、受入溝90は、さそい部90Aと、途中部90Bと、最深部90Cとを有している。
さそい部90Aは、前方部分46Bの上端縁の前後方向略中央から後下方に向かって延びている。さそい部90Aは、後下方に向かうにつれて幅狭となる。途中部90Bは、さそい部90Aの下端部から連続して、後方に向かって延びている。最深部90Cは、途中部90Bの後端部から連続して、後上方に向かって屈曲している。
このようなプリンタ1において、現像カートリッジ19は、仮想線で示すように、現像フレーム25が、感光ドラム20とスキャナユニット16との前後方向の間に配置されるように、本体ケーシング2に装着される。つまり、スキャナユニット16は、本体ケーシング2に装着された現像カートリッジ19の現像フレーム25に対して、前方に配置されている。また、現像フレーム25は、レーザービームLの出射軌跡よりも下方に位置しており、現像ローラ26は、レーザービームLの出射軌跡に対して下方に配置される。
現像カートリッジ19が本体ケーシング2に装着された状態において、コロ135は、受入溝90の最深部90Cに挿入され、現像ローラ26のローラ本体133の後上端部が、感光ドラム20のドラム本体100の前下端部に接触する。
また、現像ハンドル125の現像把持部144は、第1壁部65の第1傾斜部70Aの上面の後方部分に配置される。そのため、現像把持部144は、スキャナユニット16と上下方向に重なるように、スキャナユニット16の上方に配置されており、レーザービームLの出射軌跡よりも上方に配置されている。
また、閉鎖位置にあるトップカバー11のカバー本体79は、本体ケーシング2に装着される現像カートリッジ19に対して上方に間隔を空けて配置される。なお、回動軸78は、本体ケーシング2に装着される現像カートリッジ19に対して、後上方に配置されている。
そして、現像カートリッジ19を、本体ケーシング2から離脱させるには、上記した現像カートリッジ19の本体ケーシング2に対する離脱動作と同様に、フラットベットスキャナ7を揺動させるとともに、トップカバー11を開放位置に配置する。
次いで、ユーザは、現像ハンドル125の現像把持部144を把持して、現像カートリッジ19を前上方に引き出す。すると、コロ135が、最深部90Cから途中部90Bを経てさそい部90Aに順次移動し、それらにガイドされる。
すると、現像カートリッジ19は、前上方に向かって移動し、本体開口10を通過した後、カバー本体79およびフラットベットスキャナ7のそれぞれと第1壁部65との間のスペースを通過して、本体ケーシング2から離脱される。
一方、現像カートリッジ19を本体ケーシング2に装着するには、上記した離脱動作と逆の手順に操作する。
具体的には、ユーザは、現像カートリッジ19を、カバー本体79およびフラットベットスキャナ7のそれぞれと第1壁部65との間のスペースを通過させた後、本体開口10を介して、本体ケーシング2内に挿入する。このとき、コロ135は、対応するさそい部90Aに挿入された後、途中部90Bを経て、最深部90Cに到達する。以上によって、現像カートリッジ19は、後下方に向かって移動し、本体ケーシング2に装着される。
このような第5実施形態によれば、現像把持部144は、現像カートリッジ19が本体ケーシング2に装着されているときに、上下方向においてスキャナユニット16と重なるように、スキャナユニット16の上方に配置されている。そのため、前後方向において、現像カートリッジ19とスキャナユニット16との間のスペースを低減しても、ユーザは、現像把持部144を確実に把持することができ、現像カートリッジ19を本体ケーシング2から円滑に離脱させることができる。
つまり、現像カートリッジ19を本体ケーシング2から円滑に離脱することができながら、プリンタ1の前後方向の小型化を図ることができる。
なお、上記の第1実施形態〜第5実施形態のそれぞれは、適宜組み合わせることができる。
1 プリンタ
2 本体ケーシング
7 フラットベットスキャナ
8 給紙ローラ
9 給紙カセット
10 本体開口
11 トップカバー
15 プロセスカートリッジ
16 スキャナユニット
17 定着ユニット
18 ドラムカートリッジ
19 現像カートリッジ
20 感光ドラム
22 スコロトロン型帯電器
26 現像ローラ
78 回動軸
86 ドラムハンドル
97 貫通口
115 揺動軸
120 ドラム把持部
125 現像ハンドル
127 トナー収容部
140 揺動軸
144 現像把持部
P 用紙
I 鉛直面
A 中心軸線

Claims (26)

  1. 筐体と、
    前記筐体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、第1方向に延びる感光体、および、取手を備えるプロセスカートリッジと、
    前記感光体を露光するように構成される露光装置であって、前記プロセスカートリッジが前記筐体に装着しているときに、前記第1方向と直交しかつ水平である水平方向から見て、少なくとも一部が、前記プロセスカートリッジと重なるように配置される露光装置と、
    を備え、
    前記取手は、前記プロセスカートリッジが前記筐体に装着されているときに、前記第1方向および前記水平方向の両方向と交差する鉛直方向において前記露光装置と重なるように、前記露光装置の上方に配置されていることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記プロセスカートリッジは、
    前記感光体を有する感光体カートリッジと、
    現像剤を収容し、前記感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジとを備え、
    前記取手は、前記感光体カートリッジに備えられる感光側取手を備えることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記プロセスカートリッジは、
    前記感光体を有する感光体カートリッジと、
    現像剤を収容し、前記感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジとを備え、
    前記取手は、前記現像カートリッジに備えられる現像側取手を備えることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記プロセスカートリッジは、
    前記感光体を有する感光体カートリッジと、
    現像剤を収容し、前記感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジとを備え、
    前記取手は、
    前記感光体カートリッジに備えられる感光側取手と、
    前記現像カートリッジに備えられる現像側取手とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記感光側取手および前記現像側取手のいずれか一方は、前記感光側取手および前記現像側取手のいずれか他方に対して、前記水平方向に並ぶように配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記露光装置は、前記感光体に向けてレーザ光を出射するように構成され、
    前記感光体カートリッジは、前記レーザ光の通過を許容するように構成される開口を有していることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記取手は、前記レーザ光の出射軌跡に対して前記鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記現像カートリッジは、前記感光体に現像剤を供給するように構成される現像ローラを備え、
    前記現像ローラは、前記レーザ光の出射軌跡に対して前記鉛直方向の下方に配置されていることを特徴とする、請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 前記筐体は、前記プロセスカートリッジの通過を許容するように構成され、前記露光装置に対して前記水平方向の他方に配置される本体開口を有していることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記筐体は、前記本体開口を閉鎖する閉鎖位置と前記本体開口を開放する開放位置との間を、移動するように構成されるカバーを有し、
    前記カバーは、前記筐体に装着される前記プロセスカートリッジに対して前記鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記カバーは、回動軸を備え、前記回動軸を支点として、前記閉鎖位置と前記開放位置との間を揺動するように構成され、
    前記回動軸は、前記筐体に装着された前記プロセスカートリッジに対して、前記水平方向の他方に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記プロセスカートリッジよりも前記水平方向の他方に配置され、前記感光体から記録媒体上に転写された現像剤像を、記録媒体に定着するように構成される定着ユニットと、
    前記感光体を帯電するように構成される帯電器とをさらに備え、
    前記回動軸は、前記水平方向において、前記定着ユニットと前記帯電器との間に配置されていることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記筐体よりも前記鉛直方向の上方において、原稿の画像情報を読み取り可能な画像読取部をさらに備え、
    前記画像読取部は、前記プロセスカートリッジを、前記筐体に対して着脱するときに、前記露光装置と前記画像読取部との間の通過させるように構成されていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記プロセスカートリッジよりも前記鉛直方向の下方に配置され、記録媒体を収容するように構成される給紙カセットと、
    前記プロセスカートリッジよりも前記水平方向の一方、かつ、前記露光装置よりも前記鉛直方向の下方に配置され、前記給紙カセット上の記録媒体を1枚ずつ分離するように構成される分離ローラと、
    前記プロセスカートリッジよりも前記水平方向の他方に配置され、前記感光体から記録媒体上に転写された現像剤像を、記録媒体に定着するように構成される定着ユニットとをさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記取手および揺動軸を備える取手ユニットを備え、
    前記取手は、前記揺動軸を支点として揺動するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記感光体を帯電するように構成される帯電器をさらに備え、
    前記感光体は、前記第1方向に延び、回転可能に構成される感光ドラムであり、
    前記帯電器は、前記感光ドラムの回転軸線を通る鉛直面に対して、前記露光装置側に配置されていることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. 筐体と、
    第1方向に延びる感光体と、
    現像剤を収容し、前記筐体に対して着脱可能な現像カートリッジであって、取手を備える現像カートリッジと、
    前記感光体を露光するように構成される露光装置であって、前記現像カートリッジが前記筐体に装着しているときに、前記第1方向と直交しかつ水平である水平方向から見て、少なくとも一部が、前記現像カートリッジと重なるように配置される露光装置と、
    を備え、
    前記取手は、前記現像カートリッジが前記筐体に装着されているときに、前記第1方向および前記水平方向の両方向と交差する鉛直方向において前記露光装置と重なるように、前記露光装置の上方に配置されていることを特徴とする、画像形成装置。
  18. 前記露光装置は、前記感光体に向けてレーザ光を出射するように構成され、
    前記取手は、前記レーザ光の出射軌跡に対して前記鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とする、請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記現像カートリッジは、前記感光体に現像剤を供給するように構成される現像ローラを備え、
    前記現像ローラは、前記レーザ光の出射軌跡に対して前記鉛直方向の下方に配置されていることを特徴とする、請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記筐体は、前記現像カートリッジの通過を許容するように構成され、前記露光装置に対して前記水平方向の他方に配置される本体開口を有していることを特徴とする、請求項17〜19のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  21. 前記筐体は、前記本体開口を閉鎖する閉鎖位置と前記本体開口を開放する開放位置との間を、移動するように構成されるカバーを有し、
    前記カバーは、前記筐体に装着される前記現像カートリッジに対して前記鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とする、請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 前記カバーは、回動軸を備え、前記回動軸を支点として、前記閉鎖位置と前記開放位置との間を揺動するように構成され、
    前記回動軸は、前記筐体に装着された前記現像カートリッジに対して、前記水平方向の他方に配置されていることを特徴とする、請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 前記現像カートリッジよりも前記水平方向の他方に配置され、前記感光体から記録媒体上に転写された現像剤像を、記録媒体に定着するように構成される定着ユニットと、
    前記感光体を帯電するように構成される帯電器とをさらに備え、
    前記回動軸は、前記水平方向において、前記定着ユニットと前記帯電器との間に配置されていることを特徴とする、請求項22に記載の画像形成装置。
  24. 前記筐体よりも前記鉛直方向の上方において、原稿の画像情報を読み取り可能な画像読取部をさらに備え、
    前記画像読取部は、前記現像カートリッジを、前記筐体に対して着脱するときに、前記露光装置と前記画像読取部との間の通過させるように構成されていることを特徴とする、請求項17〜22のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  25. 前記現像カートリッジよりも前記鉛直方向の下方に配置され、記録媒体を収容するように構成される給紙カセットと、
    前記露光装置よりも前記鉛直方向の下方に配置され、前記給紙カセット上の記録媒体を1枚ずつ分離するように構成される分離ローラと、
    前記現像カートリッジよりも前記水平方向の他方に配置され、前記感光体から記録媒体上に転写された現像剤像を、記録媒体に定着するように構成される定着ユニットとをさらに備えていることを特徴とする、請求項17〜24のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  26. 前記感光体を帯電するように構成される帯電器をさらに備え、
    前記感光体は、前記第1方向に延び、回転可能に構成される感光ドラムであり、
    前記帯電器は、前記感光ドラムの回転軸線を通る鉛直面に対して、前記露光装置側に配置されていることを特徴とする、請求項17〜25のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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