JP2018024198A - 液体収容ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】栓部材の紛失や、栓部材に付着した液体による汚染のリスクを低減可能な液体収容ユニットを提供する。【解決手段】液体噴射装置に液体を供給する液体収容ユニットであって、前記液体を収容するための液体収容部と、前記液体収容部に設けられ、前記液体収容部の内部を外部に連通するための連通部と、前記連通部に設けられ、前記連通部を開閉するための栓部材と、前記栓部材を移動するための移動部材と、を備え、前記栓部材は、前記液体を前記液体収容部の外部から注入するための第1開口と、前記液体が通過するための胴部と、前記液体を前記液体収容部の内部に導入する第2開口と、前記連通部を塞ぐためのシール部と、を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、液体収容ユニットに関する。
従来、インクを収容する液体収容室と、当該液体収容室に連通した液体注入口と、この液体注入口に対して着脱可能に取り付けられた栓部材等によって構成されたインクタンクが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−51306号公報
しかしながら、上記インクタンクでは、液体収容室にインクを注入(補充)する際、栓部材を液体注入口から取り外す必要があった。このため、取り外した栓部材を紛失させてしまう、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる液体収容ユニットは、液体噴射装置に液体を供給する液体収容ユニットであって、前記液体を収容するための液体収容部と、前記液体収容部に設けられ、前記液体収容部の内部を外部に連通するための連通部と、前記連通部に設けられ、前記連通部を開閉するための栓部材と、前記栓部材を移動するための移動部材と、を備え、前記栓部材は、前記液体を前記液体収容部の外部から注入するための第1開口と、前記液体が通過するための胴部と、前記液体を前記液体収容部の内部に導入する第2開口と、前記連通部を塞ぐためのシール部と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、栓部材は連通部に設けられ、移動部材で栓部材を移動させることにより連通部の開閉動作が可能となる。このため、栓部材を連通部から取り外すことなく、栓部材を介して液体を液体収容部に導入することが可能となる。従って、栓部材の紛失を防止することができる。また、栓部材を連通部から取り外すことがないため、栓部材に付着した液体がユーザーや周辺部材等に付着することを防止できる。
[適用例2]上記適用例にかかる液体収容ユニットは、前記液体を前記第2開口に導くための誘導部が、前記胴部に設けられる、ことを特徴とする。
この構成によれば、誘導部によって第2開口に向かう流路が形成される。これにより、第2開口に向けて液体の流動を効率良く促すことができる。
[適用例3]上記適用例にかかる液体収容ユニットは、前記誘導部の少なくとも一部は、前記液体が前記胴部を通過する通過方向に対して傾斜する、ことを特徴とする。
この構成によれば、誘導部によって第2開口に向かう流路が形成される。さらに、誘導部の一部に形成された傾斜を利用して、液体の流動をさらに効率良く促すことができる。
[適用例4]上記適用例にかかる液体収容ユニットの前記第2開口は、前記胴部を構成する周囲壁に設けられる、ことを特徴とする。
この構成によれば、第2開口が胴部の周囲壁に設けられるため、移動部材による胴部の移動に伴って第2開口の位置も移動する。これにより、第2開口の移動に連動して連通部の開閉動作を容易に行うことができる。
[適用例5]上記適用例にかかる液体収容ユニットは、前記連通部を開くように前記シール部を付勢するための付勢部材を更に備える、ことを特徴とする。
この構成によれば、連通部を開く方向にシール部が付勢されるため、確実に連通部が開いた状態で液体を液体収容部に導入することができる。すなわち、液体導入時において連通部での液体の逆流の発生を抑え、液体収容部に対して円滑に液体を導入させることができる。
[適用例6]上記適用例にかかる液体収容ユニットの前記栓部材は、前記胴部の仮想中心軸と交差する方向への前記移動部材の移動に連動して、前記胴部の仮想中心軸に沿う方向に移動する、ことを特徴とする。
この構成によれば、移動部材の移動に連動して栓部材を容易に移動させることができる。
[適用例7]上記適用例にかかる液体収容ユニットの前記連通部は、前記液体収容部の内部に近い一端部を含み、前記栓部材の移動に伴って前記シール部は、前記連通部を閉じる場合には前記一端部と接し、前記連通部を開く場合には前記一端部から離れる、ことを特徴とする。
この構成によれば、連通部の一端部とシール部との接触または離間による構成で連通部の開閉を容易に行うことができる。
[適用例8]上記適用例にかかる液体収容ユニットにおいて、複数の前記栓部材は、第1の連結部材により連結されて構成される、ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の栓部材が第1の連結部材によって一体化構造となるため、複数の栓部材のうち、一部の栓部材を移動させることにより、当該一部の栓部材の移動に連動して他の栓部材を一斉に移動させ、各栓部材に対応する連通部を開閉させることができる。
[適用例9]上記適用例にかかる液体収容ユニットにおいて、複数の前記移動部材は、第2の連結部材により連結されて構成される、ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の移動部材が第2の連結部材によって一体化構造となる。そして、一体化された移動部材により複数の栓部材を一斉に移動させ、各栓部材に対応する連通部を開閉させることができる。
[適用例10]上記適用例にかかる液体収容ユニットは、前記移動部材に接続され、前記栓部材を覆う蓋部材を更に備え、前記蓋部材の開閉動作に連動して、前記移動部材が移動する、ことを特徴とする。
この構成によれば、蓋部材の開閉動作に連動させて移動部材が移動する。そして、移動部材の移動に連動して栓部材が移動し、連通部の開閉動作を行うことができる。また、蓋部材が栓部材を覆っている場合には、ユーザーが誤って液体収容部に液体を導入することを容易に防止することができる。
[適用例11]本適用例にかかる液体収容ユニットは、液体を収容するための液体収容部と、前記液体収容部に設けられ、前記液体収容部の内部を外部に連通するための連通部と、前記連通部に設けられ、前記連通部を開閉するための栓部材と、前記栓部材を移動するための移動部材と、を備え、前記栓部材は、前記液体を前記液体収容部の外部に注出するための第1開口と、前記液体が通過するための胴部と、前記液体を前記液体収容部の外部に導出するための第2開口と、前記連通部を塞ぐためのシール部と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、栓部材は連通部に設けられ、移動部材で栓部材を移動させることにより連通部の開閉動作が可能となる。このため、栓部材を連通部から取り外すことなく、栓部材を介して液体を液体収容部から外部に導出することが可能となる。従って、栓部材の紛失を防止することができる。また、栓部材を連通部から取り外すことがないため、栓部材に付着した液体がユーザーや周辺部材等に付着することを防止できる。
第1実施形態にかかるプリンターの構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるプリンターの構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるプリンターの構成を示す概略図。 第1実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す一部破断図。 第1実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す断面図。 第1実施形態にかかる液体収容ユニットへの液体補充方法を説明する模式図。 第1実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す一部破断図。 第1実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す断面図。 第1実施形態にかかる液体収容ユニットの動作方法を示す断面図。 第1実施形態にかかる液体収容ユニットの動作方法を示す断面図。 第2実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す一部破断図。 第2実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す断面図。 第2実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す一部破断図。 第2実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す断面図。 変形例1にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図。 変形例1にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図。 変形例2にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図。 変形例2にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図。 変形例3にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図。 変形例3にかかる液体収容ユニットの構成を示す断面図。 変形例3にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図。 変形例3にかかる液体収容ユニットの構成を示す断面図。 変形例4にかかる液体収容ユニットの構成を示す一部破断図。 変形例4にかかる液体収容ユニットの構成を示す一部破断図。 変形例5にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図。 変形例5にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図。
以下、本発明の第1及び第2実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
(第1実施形態)
まず、プリンターの構成について説明する。図1から図3はプリンターの構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態におけるプリンター1は、液体噴射装置の一例である印刷ユニット3と、印刷ユニット3の側部に併設された液体収容ユニット4と、スキャナーユニット5と、を有している。印刷ユニット3は、筐体6を有している。筐体6が、印刷ユニット3の外殻を構成している。筐体6の内部には、印刷ユニット3の機構ユニット(後述する)が収容されている。液体収容ユニット4は、筐体7と、筐体7内に格納されたタンク9等を有している。なお、本実施形態の液体収容ユニット4には、4つのタンク9が設けられている。筐体6と筐体7とスキャナーユニット5とが、プリンター1の外殻を構成している。なお、プリンター1としては、スキャナーユニット5を省略した構成も採用され得る。プリンター1は、液体としてのインクによって、印刷用紙などの印刷媒体Pに印刷を行うことができる。印刷媒体Pは、印刷が施される媒体の一例である。
ここで、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。この場合、各図におけるXYZ軸は、図1におけるXYZ軸に対応する。図1にはX軸とY軸とによって規定されるXY平面にプリンター1を配置した状態が図示されている。本実施形態ではXY平面を水平な平面に一致させた状態でプリンター1をXY平面に配置したときの状態が、プリンター1の使用状態である。水平面に一致させたXY平面にプリンター1を配置したときのプリンター1の姿勢を、プリンター1の使用姿勢と呼ぶ。
以下において、プリンター1の構成部品やユニットを示す図や説明にX軸、Y軸及びZ軸が表記されている場合には、その構成部品やユニットをプリンター1に組み込んだ(搭載した)状態でのX軸、Y軸及びZ軸を意味する。また、プリンター1の使用姿勢における各構成部品やユニットの姿勢を、それらの構成部品やユニットの使用姿勢と呼ぶ。そして、以下において、プリンター1や、その構成部品、ユニット等の説明では、特にことわりがないときには、それぞれの使用姿勢での説明とする。
Z軸は、XY平面に直交する軸である。プリンター1の使用状態においてZ軸方向が鉛直上方向となる。そして、プリンター1の使用状態では、図1において、−Z軸方向が鉛直下方向である。なお、XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の方向を示している。なお、上述した4つのタンク9はY軸に沿って並んでいる。このためY軸方向は、4つのタンク9が配列する方向であるとも定義され得る。
印刷ユニット3には、排紙部21が設けられている。印刷ユニット3では、排紙部21から印刷媒体Pが排出される。印刷ユニット3において、排紙部21が設けられている面が正面22とされている。印刷ユニット3の正面22と、スキャナーユニット5の正面22とは、互いに同一の平面内に位置している。つまり、プリンター1の正面22は、印刷ユニット3の正面22と、スキャナーユニット5の正面22とを包含している。
プリンター1において、スキャナーユニット5の鉛直上向きの面が上面23とされている。液体収容ユニット4は、正面22及び上面23に交差する側部のうちX軸方向に面する側部に設けられている。筐体7には、窓部25が設けられている。窓部25は、筐体7において、正面26と上面27とに交差する側面28に設けられている。ここで、液体収容ユニット4の正面26は、プリンター1の正面22と同じ方向(本実施形態ではY軸方向)に向いている。液体収容ユニット4の正面26は、プリンター1の正面22と同一の平面内に位置している。つまり、液体収容ユニット4の正面26は、印刷ユニット3の正面22と同一の平面内に位置している。これにより、プリンター1の外観において、印刷ユニット3と液体収容ユニット4との間の凹凸を軽減することができるので、プリンター1を移送するときなどに周囲の環境にぶつかりにくくすることができる。
液体収容ユニット4において、窓部25は、光透過性を有している。そして、各窓部25に重なる位置に、各タンク9が配置されている。タンク9は、液体収容部10を備え、当該液体収容部10の内部にインクが収容される。そして、窓部25は、液体収容部10の一部に重なる位置に設けられている。このため、プリンター1を使用するユーザーは、窓部25を介して4つの液体収容部10を筐体7越しに視認することができる。本実施形態では、窓部25は、筐体7に形成された開口として設けられている。ユーザーは、開口である窓部25を介して4つの液体収容部10を視認することができる。なお、窓部25は、開口に限定されず、例えば、光透過性を有する部材で構成されていてもよい。
本実施形態では、各液体収容部10の窓部25に対面する壁の少なくとも一部が光透過性を有している。各液体収容部10の光透過性を有する部位から、液体収容部10内のインクが視認され得る。従って、ユーザーは、窓部25を介して4つの液体収容部10を視認することによって、各液体収容部10の内部におけるインクの量を視認することができる。つまり、液体収容部10では、窓部25に対面する部位の少なくとも一部を、インクの量を視認可能な視認部として活用することができる。よって、ユーザーは、窓部25を介して4つの液体収容部10の視認部を筐体7越しに視認することができる。
プリンター1において、印刷ユニット3とスキャナーユニット5とは、互いに重ねられている。印刷ユニット3を使用する状態において、スキャナーユニット5は、印刷ユニット3の鉛直上方に位置している。スキャナーユニット5は、フラットベッドタイプであり、図2に示すように、開閉可能に回動する原稿カバー31と、原稿カバー31を開いた状態で露出する原稿載置面32と、を有している。なお、図2では、原稿カバー31を開いた状態が図示されている。スキャナーユニット5は、イメージセンサーなどの撮像素子(図示せず)を有している。スキャナーユニット5は、原稿載置面32に載置された用紙などの原稿に描出された画像を、撮像素子を介して画像データとして読み取ることができる。このため、スキャナーユニット5は、画像などの読み取り装置として機能する。
スキャナーユニット5は、図3に示すように、印刷ユニット3に対して回動可能に構成されている。スキャナーユニット5は、印刷ユニット3の蓋としての機能も有している。ユーザーは、スキャナーユニット5をZ軸方向に持ち上げることによって、スキャナーユニット5を印刷ユニット3に対して回動させることができる。これにより、印刷ユニット3の蓋として機能するスキャナーユニット5を印刷ユニット3に対して開くことができる。図3では、スキャナーユニット5を印刷ユニット3に対して開いた状態が図示されている。
印刷ユニット3は、図3に示すように、機構ユニット41を有している。機構ユニット41は、印刷部42を有している。印刷ユニット3において、印刷部42は、筐体6に収容されている。これにより、印刷部42を筐体6で保護することができる。印刷部42は、搬送装置(図示せず)でY軸方向に搬送される印刷媒体Pに、インクで印刷を行う。なお、図示しない搬送装置は、印刷媒体PをY軸方向に間欠的に搬送する。印刷部42は、移動装置(図示せず)によってX軸に沿って往復移動可能に構成されている。液体収容ユニット4は、印刷部42にインクを供給する。
ここで、X軸に沿う方向は、X軸と完全に平行な方向に限定されず、X軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。同様に、Y軸に沿う方向は、Y軸と完全に平行な方向に限定されず、Y軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。Z軸に沿う方向は、Z軸と完全に平行な方向に限定されず、Z軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。つまり、任意の軸や面に沿う方向は、これらの任意の軸や面に完全に平行な方向に限定されず、これらの任意の軸や面に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。
液体収容ユニット4は、タンク9を有している。本実施形態では、液体収容ユニット4は、複数の(本実施形態では4つの)タンク9を有している。複数のタンク9は、印刷ユニット3の筐体6の外側に位置している。複数のタンク9は、筐体7の内部に収容されている。これにより、タンク9を筐体7で保護することができる。筐体7は、筐体6の外側に位置している。筐体7は、筐体6に対してねじで固定されている。つまり、液体収容ユニット4は、印刷ユニット3に対してねじで固定されている。
なお、本実施形態では、液体収容ユニット4は複数(4つ)のタンク9を有していが、タンク9の個数は4つに限定されず、1つでもよいし、2つや3つ、また、4つを超える個数も採用され得る。
さらに、本実施形態では、複数のタンク9が互いに別体で構成されている。しかしながら、液体収容体の一例であるタンク9の構成は、これに限定されない。液体収容体の構成としては、複数のタンク9を一体にして1つの液体収容体とする構成も採用され得る。この場合、1つの液体収容体に複数の液体収容部が設けられる。複数の液体収容部は、互いに個別に仕切られ、異なる種類の液体を収容可能に構成される。この場合、例えば、複数の液体収容部に、異なる色のインクを個別に収容することができる。
各タンク9には、図3に示すように、各タンク9に対応するインク供給チューブ43が接続される。タンク9内のインクは、液体収容ユニット4からインク供給チューブ43を介して印刷部42に供給される。印刷部42には、印刷ヘッド(図示せず)が設けられている。印刷ヘッドは、インク噴射ヘッドとも呼ばれる。印刷ヘッドには、印刷媒体P側に向けられたノズル開口(図示せず)が形成されている。印刷ヘッドは、いわゆるインクジェット式の印刷ヘッドである。液体収容ユニット4からインク供給チューブ43を介して印刷部42に供給されたインクは、印刷ヘッドに供給される。そして、印刷部42に供給されたインクが、印刷ヘッドのノズル開口から印刷媒体Pに向けてインク滴として吐出される。
タンク9における窓部25に対応する面には、上限マーク48や、下限マーク49などを付加した構成も採用され得る。ユーザーは、上限マーク48及び下限マーク49を目印にしてタンク9内のインクの量を把握することができる。なお、上限マーク48は、タンク9内にインクを注入したときにタンク9から漏れないようにインク量の目安を示すものであり、窓部25の上方に対応する位置に形成されている。また、下限マーク49は、インクの注入を促すときのインク量の目安を示すものであり、窓部25の下方に対応する位置に形成されている。上限マーク48及び下限マーク49の少なくとも一方をタンク9に設ける構成も採用され得る。また、上限マーク48及び下限マーク49を筐体7に形成してもよい。
なお、上記の例では、印刷ユニット3と液体収容ユニット4とが互いに個別の構成として例示されている。つまり、上記の例では、筐体7と筐体6とが互いに別体である。しかしながら、筐体7と筐体6とが一体である構成も採用され得る。つまり、液体収容ユニット4を印刷ユニット3の構成に含めることもできる。筐体7と筐体6とは、互いに別体であっても一体であってもよい。筐体7と筐体6とが一体である場合、複数のタンク9は、印刷部42やインク供給チューブ43とともに筐体6の内部に収容される、ということができる。この場合、印刷ユニット3と液体収容ユニット4とを仕切る壁を省略してもよい。
図3では、液体収容ユニット4に設けられた蓋部材47を筐体7に対して開いた状態が図示されている。図3に示すように、各タンク9の液体収容部10には、連通部101が設けられている。また、連通部101には栓部材201が設けられている。そして、連通部101(栓部材201)を介して液体収容部10の外部から液体収容部10の内部にインクを注入することができる。なお、ユーザーは、筐体7の蓋部材47を開くことによって、筐体7の外側から連通部101にアクセスすることができる。また、液体収容ユニット4は、タンク9(液体収容部10、連通部101)、栓部材201の他、移動部材301を備えている。なお、液体収容ユニット4の詳細な構成については後述する。
また、タンク9の配置箇所は、筐体6のX軸方向の側部側に限定されない。タンク9の配置箇所としては、例えば、筐体6のY軸方向の正面22側(前面側ともいう)も採用され得る。
上記の構成を有するプリンター1では、印刷媒体PをY軸方向に搬送させ、且つ印刷部42をX軸に沿って往復移動させながら、印刷部42の印刷ヘッドに所定の位置でインク滴を吐出させることによって、印刷媒体Pに印刷が行われる。
インクは、水性インクと油性インクのいずれか一方に限定されるものではない。また、水性インクとしては、水性溶媒に染料などの溶質が溶解した構成を有するもの、水性分散媒に顔料などの分散質が分散した構成を有するもののいずれでもよい。また、油性インクとしては、油性溶媒に染料などの溶質が溶解した構成を有するもの、油性分散媒に顔料などの分散質が分散した構成を有するもののいずれでもよい。
次に、液体収容ユニットの構成について詳細に説明する。図4は液体収容ユニットの構成を示す斜視図であり、図5は液体収容ユニットの構成を示す一部破断図であり、図6は、液体収容ユニットの構成を示す断面図(図5におけるA―A断面図)である。なお、液体収容ユニット4を構成する各タンク9の構成は同様なので、以下では一のタンク9を代表して説明する。また、図4から図6では、連通部が開いた状態を示している。
図4に示すように、液体収容ユニット4は、タンク9(液体収容体)を有している。タンク9は、インクを収容するための液体収容部10と、液体収容部10に設けられ、液体収容部10の内部を外部に連通するための連通部101と、を備えている。さらに、液体収容ユニット4は、連通部101に設けられ、連通部101を開閉するための栓部材201と、栓部材201を移動するための移動部材301等を備えている。
液体収容部10は、略直方体を成し、液体収容部10の上方に位置する第1壁111と、第1壁111と対向して配置された第2壁112と、第1壁111と第2壁112との間に設けられ、上限マーク48及び下限マーク49が形成された第3壁113と、第3壁113と対向して配置された第4壁114と、第1壁111と第2壁112との間に設けられるとともに、第3壁113と第4壁114との間に設けられた第5壁115と、第5壁115に対応して配置された第6壁116と、を有し、第1から第6壁111,112,113,114,115,116で取り囲まれた領域(液体収容部10の内部)にインクが収容される。なお、本実施形態では、第1から第5壁111,112,113,114,115は、光透過性を有する樹脂材で形成され、第6壁116は、光透過性を有するフィルム材で形成されている。第1から第5壁111,112,113,114,115は一体成型されたものであり、第1から第4壁111,112,113,114と第6壁(フィルム材)116とは、熱圧着等で互いに接着固定されている。
また、液体収容部10の第1壁111には、連通部101が設けられている。連通部101は、円筒形状を成し、液体収容部10の内部を液体収容部10の外部に連通する。
また、連通部101には、栓部材201が設けられている。栓部材201は、連通部101を開閉するものである。すなわち、栓部材201は、液体収容部10の内部と液体収容部10の外部とにおけるインクの流動の開放または遮断を行うものである。なお、連通部101の開閉は栓部材201の移動によって行われる。そこで、液体収容ユニット4では、栓部材201を移動するための移動部材301を備えている。
栓部材201は、図5及び図6に示すように、インクを液体収容部10の外部から注入するための第1開口211と、第1開口211から液体収容部10の内部に向けてインクが通過するための胴部212と、インクを液体収容部10の内部に導入する第2開口213と、連通部101を塞ぐためのシール部214等を備えている。シール部214は、連通部101のZ軸方向に交差する方向における内径とほぼ同等の寸法の内径を有する円筒形状を成している。シール部214は、胴部212の内径の半分程度の寸法の肉厚を有し、当該肉厚部分にあたるシール部214の上面部214aが、連通部101の液体収容部10の内部に近い一端部220(第1壁111の液体収容部10の内部側の一部)に対して対向して配置されている。さらに詳細には、シール部214の上面部214aがZ軸方向と直交するX軸方向に沿って配置されている。なお、シール部214は、例えば、シリコンゴム材等によって形成されている。また、シール部214の下方にはシール部214を支持するシール支持部215を備えている。シール支持部215は、胴部212の下方部に接続されている。なお、シール部214及びシール支持部215の外径は、連通部101の内径よりも大きいため、栓部材201を液体収容部10に対して+Z軸方向に引っ張ったとしても、シール部214は一端部220によって移動が規制されるため、栓部材201は液体収容部10(連通部101)の内部から外部に向けて取り出せない構造となっている。
胴部212は、周囲壁231a(インクが通過する内壁と内壁とは反対側の外壁とを含む)によって構成される筒状部231と、筒状部231の一方端側に設けられたフランジ部232と、を備えている。なお、筒状部231の他方端にはシール支持部215が接続されている。筒状部231は、円筒形状を成している。筒状部231は、連通部101の内径よりもやや小さい寸法の外径を有し、連通部101の内側に収納されている。筒状部231の一方端側が第1開口211に対応している。また、筒状部231の第1開口211に対応する部分にフランジ部232が形成されている。フランジ部232は、筒状部231の外周(周囲壁231aの一部)から外側に突出した形状を成している。そして、フランジ部232の下方面232aと連通部101の一端部220とは反対側(連通部101の開口側)となる他端部221とが接触可能に構成されている。図4から図6においては、フランジ部232の下方面232aと連通部101の他端部221とが接している。換言すれば、連通部101の他端部221がフランジ部232を支持している。これにより、栓部材201が液体収容部10の内部に落下しない構成となる。
第2開口213は、第1開口211から供給されたインクを液体収容部10の内部に導入するものであり、胴部212の周囲壁231aに設けられている。詳細には、第2開口213は、胴部212の第1開口211とは反対方向の他方端側に設けられ、胴部212の周囲壁231aに形成された貫通孔である。そして、栓部材201のフランジ部232が連通部101の他端部221に支持されている状態において、第2開口213は、連通部101よりもZ軸方向下方に位置している。換言すれば、栓部材201のフランジ部232が連通部101の他端部221に支持されている状態において、第2開口213は、連通部101の一端部220よりも下方に位置するように構成される。そして、シール部214が連通部101の一端部220から離れた状態となる。
また、図6に示すように、胴部212には、インクを第2開口213に導くための誘導部241が設けられている。具体的には、誘導部241は、胴部212の第1開口211とは反対側(胴部212の下方)の他方端に設けられている。誘導部241は胴部212の開口を塞ぐ壁部241aによって構成されている。従って、胴部212の上方に位置する第1開口211からインクが供給されると、インクは胴部212の下方に位置する壁部241a(誘導部241)を介して第2開口213に流動する。
さらに、誘導部241の少なくとも一部は、インクが胴部212を通過する通過方向に対して傾斜している。具体的には、インクが胴部212を通過する通過方向、すなわち、重力方向に交差する方向であって、第2開口213に向けて徐々に下方に向かうように、誘導部241の壁部241aが傾斜している。これにより、誘導部241を介して効率良く第2開口213に向けてインクを流動させることができる。
図7は、液体収容ユニットへの液体補充方法を説明する模式図である。上記した様に、栓部材201のフランジ部232が連通部101の他端部221に支持されている状態(連通部101を開く場合)では、第2開口213は、連通部101の一端部220よりも下方に位置し、シール部214が連通部101の一端部220と離れている。すなわち、この状態は、連通部101が開いた状態であり、液体収容部10の外部から液体収容部10の内部にインクを導入可能な状態である。従って、図7に示すように、タンク9に対して補充用インクが収容されたインクボトルIBの導出口Gを第1開口211に合わせて、導出口Gからインクを導出させることにより、導出口Gから導出されたインクは栓部材201の胴部212を流れ、第2開口213から液体収容部10にインクが導入される。これにより、液体収容部10へのインクの補充(供給)が行われる。
また、移動部材301は、連通部101と栓部材201とを相対的に移動させるためのものである。本実施形態では、移動部材301は、連通部101に対して栓部材201を移動させる。栓部材201は、胴部212の仮想中心軸Sと交差する方向(X軸方向)への移動部材301の移動に連動して、胴部212の仮想中心軸Sに沿う方向(Z軸方向)に移動する。移動部材301による栓部材201の移動により、連通部101を開閉することができる。移動部材301は、図4及び図5に示すように、突起部311が二股に分かれた形状を成している。すなわち、移動部材301には、二つの突起部311が形成されている。
各突起部311の先端部311aは、上面部が一部カットされた傾斜部を有し、X軸方向に向かうにつれて断面積が小さくなっている。また、図5において、フランジ部232の突起部311の先端部311aと対向する端部側は、下面部が一部カットされた傾斜部を有し、−X軸方向に向かうにつれて断面積が小さくなっている。これにより、移動部材301の先端部311aとフランジ部232の端部とが接触した際、互いに滑りやすくなるため、連通部101の他端部221とフランジ部232との間に移動部材301の突起部311を挿入させやすくすることができる。
また、移動部材301のZ軸方向に対応する厚みは、先端部311a以外の部分は、略均一である。そして、移動部材301の先端部311a以外の厚みは、栓部材201のフランジ部232が連通部101の他端部221に支持されている状態におけるシール部214の上面部214aと連通部101の一端部220との間の距離寸法よりもやや大きく(厚く)なるように設定される。これにより、移動部材301を連通部101の他端部221とフランジ部232との間に挿入させた際、シール部214を一端部220に対して押し当て、確実に接触(シール)させることができる。
次に、移動部材によって栓部材を移動させた状態について説明する。すなわち、連通部を閉じた状態について説明する。図8は液体収容ユニットの構成を示す一部破断図であり、図9は液体収容ユニットの構成を示す断面図である。図5から図9に示すように、移動部材301を胴部212の仮想中心軸Sと交差するX軸方向に移動させ、移動部材301の突起部311を、連通部101の他端部221とフランジ部232との間に挿入させる。突起部311の挿入により、栓部材201が突起部311のZ軸方向における厚み寸法分上方(+Z軸方向)に移動する。すなわち、連通部101が閉じる場合において、栓部材201が胴部212の仮想中心軸Sに沿う+Z軸方向に移動することにより、シール部214も胴部212とともに+Z軸方向に移動し、シール部214が一端部220と接する。このとき、第2開口213は連通部101の内面に対向した位置に移動する。これにより、図8及び図9に示すように、移動部材301により連通部101が閉じられ、液体収容部10の内部から液体収容部10の外部へのインクの流動(漏れ)が防止される。
なお、連通部101を開く場合には、移動部材301の突起部311が、連通部101の他端部221とフランジ部232との間に挿入された状態において、移動部材301をタンク9から取り外せばよい。具体的には、液体収容部10に対して移動部材301を、胴部212の仮想中心軸Sと交差する方向としての−X軸方向に移動させ、液体収容部10から移動部材301を取り外す。これにより、栓部材201は、胴部212の仮想中心軸Sに沿う方向としての−Z軸方向に自重により移動する。そして、栓部材201の移動に伴ってシール部214は、一端部220と離れる。このとき、第2開口213は、連通部101よりもZ軸方向下方に位置する。すなわち、第2開口213は、連通部101の一端部220よりも下方に位置する。これにより、連通部101が開かれる(図5及び図6参照)。
次に、液体収容ユニットの動作方法について説明する。具体的には、液体収容ユニットの蓋部材の開閉動作に連動した連通部の開閉動作について説明する。図10及び図11はる液体収容ユニットの動作方法を示す断面図である。
図3に示したように、液体収容ユニット4には栓部材201を覆う蓋部材47が設けられている。そして、蓋部材47には移動部材301が接続されている。そして、蓋部材47の開閉動作に連動して、移動部材301が移動する。具体的には、図3、図10及び図11に示すように、蓋部材47は、筐体7に対して回動可能な第1蓋部材47aと、第1蓋部材47aの回動動作に連動して直動する第2蓋部材47bと、を備えている。また、第2蓋部材47bの直動方向における一端部に移動部材301が接続されている。本実施形態では、4つのタンク9のそれぞれに対応して第2蓋部材47bには4つの移動部材301が接続されている。なお、移動部材301は、突起部311の先端が栓部材201に対向するように第2蓋部材47bに接続される。第1蓋部材47aと第2蓋部材47bとはカム機構やラック・ピニオン機構(図示せず)等で接続されている。
そして、図10に示すように、第1蓋部材47aが筐体7に対して閉じている状態(図1参照)から第1蓋部材47aを+Z軸方向に持ち上げることによって、第1蓋部材47aを筐体7に対して回動させることができる。これにより、第1蓋部材47aを筐体7に対して開いた状態に移行することができる。また、第1蓋部材47aの回動(第1蓋部材47aを開ける動作)に連動して、第2蓋部材47bが−X軸方向に直動する。第2蓋部材47bの−X軸方向の直動に伴い、移動部材301が−X軸方向に直動し、移動部材301が栓部材201から取り外される。
移動部材301が栓部材201から取り外されると、栓部材201は栓部材201の自重により−Z軸方向に移動し、連通部101が開いた状態となる(図5参照)。そして、連通部101が開いた状態において、液体収容部10に対してインクの補充(供給)が可能となる(図7参照)。なお、移動部材301が栓部材201から取り外された際、栓部材201が−Z軸方向に移動しない場合は、ユーザーが栓部材201を−Z軸方向に押すことにより、栓部材201を−Z軸方向に移動させることができる。
また、図11に示すように、第1蓋部材47aが筐体7に対して開いている状態から第1蓋部材47aを筐体7に向けて回動させながら下げることによって、第1蓋部材47aを筐体7に対して閉じた状態に移行することができる。また、第1蓋部材47aの回動(第1蓋部材47aを閉じる動作)に連動して、第2蓋部材47bが+X軸方向に直動する。第2蓋部材47bの+X軸方向の直動に伴い、移動部材301が+X軸方向に直動し、移動部材301が栓部材201のフランジ部232と連通部101の他端部221との間に挿入される。移動部材301がフランジ部232と他端部221との間に挿入されると、栓部材201は+Z軸方向に移動し、シール部214と一端部220とが接し、連通部101が閉じた状態となる(図8参照)。これにより、ユーザーが誤って液体収容部10にインクを導入することを防止することができる。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
栓部材201は連通部101に設けられ、移動部材301で栓部材201を移動させることにより連通部101の開閉動作が行われる。このため、栓部材201を連通部101から取り外すことなく、栓部材201を介してインクを液体収容部10に導入することが可能となる。すなわち、栓部材201とタンク9(液体収容部10、連通部101)とが構成上において別々とならない。従って、栓部材201の紛失を防止することができる。さらに、栓部材201に付着した液体のユーザーや周辺部材等への付着を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、液体収容ユニット4の液体収容体の構成として、液体噴射装置の一例である印刷ユニット3にインクを供給するタンク9の構成を例に挙げて説明したが、本実施形態では、液体収容ユニットの液体収容体の構成として、例えば、上記タンク等に液体としてのインクを補充(供給)するためのボトル(インク補充用ボトル)の構成を例に説明する。
図12は本実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す一部破断図であり、図13は本実施形態にかかる液体収容ユニットの構成を示す断面図(図12におけるB−B断面図)である。また、以下、図12及び図13では連通部が開いた状態を示している。図12及び図13に示すように、本実施形態の液体収容ユニット400は、ボトル500(液体収容体)を有している。ボトル500は、液体としてのインクを収容するための液体収容部501と、液体収容部501に設けられ、液体収容部501の内部を外部に連通するための連通部601と、を備えている。さらに、液体収容ユニット400は、連通部601に設けられ、連通部601を開閉するための栓部材701と、栓部材701を移動するための移動部材801と、を備えている。
液体収容部501は、略円柱形状を成し、液体収容部501の内部はインクを収容可能な空間が形成されている。液体収容部501は、液体収容部501の上方に位置する第1壁511と、第1壁511と対向して配置された第2壁512と、第1壁511と第2壁512との間に設けられた第3壁513と、を有し、第1から第3壁511,512,513で取り囲まれた領域(液体収容部501の内部)にインクを収容する。なお、本実施形態では、第1から第3壁511,512,513は、光透過性を有する樹脂材で形成されている。
また、液体収容部501の第1壁511には、連通部601が設けられている。連通部601は、円筒形状を成し、液体収容部501の内部を液体収容部501の外部に連通するためのものである。
また、連通部601には、栓部材701が設けられている。栓部材701は、連通部601を開閉するものである。すなわち、栓部材701は、液体収容部501の内部と液体収容部501の外部とにおけるインクの流動の開放または遮断を行うものである。なお、連通部601の開閉は栓部材701の移動によって行われる。そこで、液体収容ユニット400では栓部材701を移動するための移動部材801を備えている。
栓部材701は、インクを液体収容部501の外部に注出するための第1開口711と、インクが通過するための胴部712と、インクを液体収容部501の外部に導出する第2開口713と、連通部601を塞ぐためのシール部714等を備えている。シール部714は、連通部601のZ軸方向に交差する方向における内径とほぼ同等の寸法の内径を有する円筒形状を成している。シール部714は、胴部712の内径の半分程度の寸法の肉厚を有し、当該肉厚部分にあたるシール部714の上面部714aが連通部601の液体収容部501の内部に近い一端部720(第1壁511の液体収容部501の内部側の一部)に対して対向して配置されている。さらに詳細には、シール部714の上面部714aがZ軸方向と直交するX軸方向に沿って配置されている。なお、シール部714は、例えば、シリコンゴム材等によって形成されている。また、シール部714の下方にはシール部714を支持するシール支持部715を備えている。シール支持部715は、胴部712の下方部に接続されている。なお、シール部714及びシール支持部715の外径は、連通部601の内径よりも大きいため、栓部材701を液体収容部501に対して+Z軸方向に引っ張ったとしても、シール部714は一端部720によって移動が規制されるため、栓部材701は液体収容部501(連通部601)の内部から外部に向けて取り出せない構造となっている。
胴部712は、周囲壁731a(インクが通過する内壁と内壁とは反対側の外壁とを含む)によって構成される筒状部731と、筒状部731の一方端側に設けられたフランジ部732と、を備えている。なお、筒状部731の他方端にはシール支持部715が接続されている。筒状部731は、円筒形状を成している。筒状部731は、連通部601の内径よりもやや小さい寸法の外径を有し、連通部601の内側に収納されている。筒状部731の一方端側が第1開口711に対応している。また、筒状部731の第1開口711に対応する部分にフランジ部732が形成されている。フランジ部732は、筒状部731の外周(周囲壁731aの一部)から外側に突出した形状を成している。そして、フランジ部732の下方面732aと連通部601の一端部720とは反対側(連通部601の開口側)となる他端部721とが接触可能に構成されている。図12及び図13においては、フランジ部732の下方面732aと連通部601の他端部721とが接している。換言すれば、連通部601の他端部721がフランジ部732を支持している。これにより、液体収容部501の内部への栓部材701の落下が防止される。
第2開口713は、液体収容部501に収容されたインクを液体収容部501の外部に導出するためのものであり、液体収容部501に収容されたインクを、第2開口713を介して第1開口711側に向けて導出する。第2開口713は、胴部712の周囲壁731aに設けられている。詳細には、第2開口713は、胴部712の第1開口711とは反対方向の他方端側に設けられ、胴部712の周囲壁731aに形成された貫通孔である。そして、栓部材701のフランジ部732が連通部601の他端部721に支持されている状態において、第2開口713は、連通部601よりもZ軸方向下方に位置している。換言すれば、栓部材701のフランジ部732が連通部601の他端部721に支持されている状態において、第2開口713は、連通部601の一端部720よりも下方に位置するように構成される。そして、シール部714が連通部601の一端部720から離れた状態となる。
また、図13に示すように、胴部712には、第2開口713から筒状部731にインクを導くための誘導部741が設けられている。具体的には、誘導部741は、胴部712の第1開口711とは反対側(胴部712の下方)の他方端に設けられている。誘導部741は胴部712の開口を塞ぐ壁部741aによって構成されている。従って、胴部712の下方に位置する第2開口713からインクが導出されると、壁部741a(誘導部741)を介して第1開口711側に流動する。
さらに、誘導部741の少なくとも一部は、インクが胴部712を通過する通過方向に対して傾斜している。具体的には、図13において、インクが第2開口713から胴部712を通過する通過方向に向けて徐々に上方に向かうように、誘導部741の壁部741aが傾斜している。これにより、第2開口713から誘導部741を介して第1開口711にインクを効率良く流動させ、第1開口711からインクを液体収容部501の外部に注出することができる。
また、移動部材801は、連通部601と栓部材701とを相対的に移動させるためのものである。本実施形態では、移動部材801は、連通部601に対して栓部材701を移動させる。栓部材701は、胴部712の仮想中心軸Sと交差する方向(X軸方向)への移動部材801の移動に連動して、胴部712の仮想中心軸Sに沿う方向(Z軸方向)に移動する。移動部材801による栓部材701の移動により、連通部601を開閉することができる。移動部材801は、突起部811が二股に分かれた形状を成している。すなわち、移動部材801には、二つの突起部811が形成されている。
各突起部811の先端部811aは、上面部が一部カットされた傾斜部を有し、X軸方向に向かうにつれて断面積が小さくなっている。また、図12において、フランジ部732の突起部811の先端部811aと対向する端部側は、下面部が一部カットされた傾斜部を有し、−X軸方向に向かうにつれて断面積が小さくなっている。これにより、移動部材801の先端部811aとフランジ部732の端部とが接触した際、互いに滑りやすくなるため、連通部601の他端部721とフランジ部732との間に移動部材801の突起部811を挿入させやすくすることができる。
また、移動部材801のZ軸方向に対応する厚みは、先端部811a以外の部分は、略均一である。そして、移動部材801の先端部811a以外の厚みは、栓部材701のフランジ部732が連通部601の他端部721に支持されている状態におけるシール部714の上面部714aと連通部601の一端部720と間の距離寸法よりもやや大きく(厚く)なるように設定される。これにより、移動部材801を連通部601の他端部721とフランジ部732との間に挿入させた際、シール部714を一端部720に対して押し当て、確実に接触(シール)させることができる。
また、移動部材801と液体収容部501とが紐材900によって連結されている。具体的には、移動部材801の先端部811aとは反対側の一部に貫通孔820が設けられている。また、液体収容部501の第1壁511上には貫通孔551が形成された環状部550が形成されている。そして、移動部材801の貫通孔820と環状部550の貫通孔551とが紐材900で連結される。これにより、移動部材801の紛失を防ぐことができる。
次に、移動部材によって栓部材を移動させた状態について説明する。すなわち、連通部を閉じた状態について説明する。図14は液体収容ユニットの構成を示す一部破断図であり、図15は液体収容ユニットの構成を示す断面図である。図12から図15に示すように、移動部材801を胴部712の仮想中心軸Sと交差するX軸方向に移動させ、移動部材801の突起部811を、連通部601の他端部721とフランジ部732との間に挿入させる。突起部811の挿入により、栓部材701が突起部811のZ軸方向における厚み寸法分上方(+Z軸方向)に移動する。すなわち、連通部601が閉じる場合において、栓部材701が胴部712の仮想中心軸Sに沿う+Z軸方向に移動することにより、シール部714も胴部712とともに+Z軸方向に移動し、シール部714が一端部720と接する。このとき、第2開口713は連通部601の内面に対向した位置に移動する。これにより、図14及び図15に示すように、移動部材801により連通部601が閉じられ、液体収容部501の内部から液体収容部501の外部へのインクの流動(漏れ)が防止される。すなわち、液体収容部501内のインクの保管を確実に行うことができる。
なお、連通部601を開く場合には、移動部材801の突起部811が、連通部601の他端部721とフランジ部732との間に挿入された状態において、移動部材801をボトル500から取り外せばよい。具体的には、液体収容部501に対して移動部材801を、胴部712の仮想中心軸Sと交差する方向としての−X軸方向に移動させ、液体収容部501から移動部材801を取り外す。これにより、栓部材701は、栓部材701の自重により胴部712の仮想中心軸Sに沿う方向としての−Z軸方向に移動する。なお、移動部材801が栓部材701から取り外された際、栓部材701が−Z軸方向に移動しない場合は、ユーザーが栓部材701を−Z軸方向に押して、栓部材701を−Z軸方向に移動させればよい。そして、栓部材701の移動に伴ってシール部714は、一端部720から離れる。このとき、第2開口713は、連通部601よりもZ軸方向下方に位置する。すなわち、第2開口713は、連通部601の一端部720よりも下方に位置する。これにより、連通部601が開かれる(図12及び図13参照)。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
栓部材701は連通部601に設けられ、移動部材801で栓部材701を移動させることにより連通部601の開閉動作が行われる。このため、栓部材701を液体収容部501から取り外すことなく、栓部材701を介してインクを液体収容部501から外部に導出させることができる。従って、栓部材701の紛失を防止することができる。また、栓部材701に付着した液体のユーザーや周辺部材等への付着を防止することができる。さらに、ボトル500内のインクを確実に保管することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良等を加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)第1実施形態では、4つのタンク9(液体収容部10)のそれぞれに対して栓部材201が個別に設けられた構成であったが、これに限定されない。例えば、複数の栓部材が、第1の連結部材により連結された構成であってもよい。図16及び図17は本変形例にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図である。図16及び図17に示すように、本変形例にかかる液体収容ユニット910は、複数の液体収容部10(本変形例では3つ)と、各液体収容部10に設けられた連通部101と、各連通部101を開閉するための栓部材201と、栓部材201を移動するための移動部材301等を備えている。そして、各栓部材201同士が第1の連結部材915によって連結されている。すなわち、複数の栓部材201が第1の連結部材915によって連結され、一体化構造を成している。第1の連結部材915は、液体収容部10の配列方向と同様のY軸方向に配置され、各栓部材201のフランジ部232同士を接続している。なお、タンク9(液体収容部10、連通部101)、栓部材201及び移動部材301の構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
そして、本変形例では、移動部材301が一つ配置されている。すなわち、移動部材301の配置数は、栓部材201の配置数(タンク9の配置数)よりも少ない。そして、図16の例では、移動部材301はY軸方向に配置された複数の液体収容部10のうち、真ん中に配置された液体収容部10の栓部材201に対向して配置されている。そして、各栓部材201を+Z軸方向に移動させる場合には、図17に示すように、移動部材301を+X軸方向に移動させ、移動部材301を連通部101とフランジ部232との間に挿入させる。各栓部材201同士は第1の連結部材915によって連結されているためY軸方向に配置された複数の液体収容部10のうち、真ん中に配置された液体収容部10の栓部材201を+Z軸方向に移動させると、真ん中以外に配置された液体収容部10の栓部材201も+Z軸方向に移動する。
また、各栓部材201を−Z軸方向に移動させる場合には、図16に示すように、移動部材301が連通部101とフランジ部232との間に挿入された状態(図17参照)から、移動部材301を−X軸方向に移動させ、移動部材301を連通部101とフランジ部232とから取り外す。これにより、全ての栓部材201が−Z軸方向に移動する。このようにすれば、複数の栓部材201のうち、一つの栓部材201を移動部材301で移動させることにより、一つの栓部材201の移動に連動して他の栓部材201を一斉に移動させ、各栓部材201に対応する連通部101を開閉させることができる。なお、本変形例では、タンク9の配置数を3つとしたが、2つでもよいし、4つ以上でもよい。そのようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
(変形例2)第1実施形態では、4つのタンク9(液体収容部10)のそれぞれに対して移動部材301が設けられた構成であったが、これに限定されない。例えば、複数の移動部材は、第2の連結部材により連結されて構成されていてもよい。図18及び図19は本変形例にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図である。図18及び図19に示すように、本変形例にかかる液体収容ユニット920は、複数の液体収容部10(本変形例では3つ)と、各液体収容部10に設けられた連通部101と、各連通部101を開閉するための栓部材201と、各栓部材201を移動するため、各栓部材201に対応して配置された移動部材301等を備えている。そして、各移動部材301同士が第2の連結部材925によって連結されている。すなわち、複数の移動部材301が第2の連結部材925によって連結され、一体化構造を成している。第2の連結部材925は、液体収容部10の配列方向と同様のY軸方向に配置され、各移動部材301の側面部同士を接続している。なお、タンク9(液体収容部10、連通部101)、栓部材201及び移動部材301の構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
そして、各栓部材201を+Z軸方向に移動させる場合には、図19に示すように、一体化された移動部材301を+X軸方向に移動させ、移動部材301を連通部101とフランジ部232との間に挿入させる。これにより、全ての栓部材201が+Z軸方向に移動する。また、各栓部材201を−Z軸方向に移動させる場合には、図18に示すように、移動部材301が連通部101とフランジ部232との間に挿入された状態(図19参照)から、一体化された移動部材301を−X軸方向に移動させ、移動部材301を連通部101とフランジ部232とから取り外す。これにより、全ての栓部材201が−Z軸方向に移動する。従って、一体化された移動部材301の移動に連動して複数の栓部材201を一斉に移動させ、各栓部材201に対応する連通部101を開閉させることができる。
(変形例3)第1実施形態では、蓋部材47の第1蓋部材47aを回動させて移動部材301を移動させる構成としたが、この構成に限定されない。例えば、蓋部材を直動させて移動部材を移動させる構成としてもよい。図20から図23は本変形例にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図及び断面図である。図20及び図21に示すように、本変形例にかかる液体収容ユニット930は、液体収容部10(本変形例では3つ)と、各液体収容部10に設けられた連通部101と、各連通部101を開閉するための栓部材201と、各栓部材201を移動するため、各栓部材201に対応して配置された移動部材301等を備えている。なお、タンク9(液体収容部10、連通部101)、栓部材201及び移動部材301の構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
また、液体収容ユニット930には、栓部材201を覆い、筐体7に対して開閉移動可能な蓋部材935が設けられている。そして、蓋部材935には移動部材301が接続され、蓋部材935の開閉動作に連動して、移動部材301が移動する。具体的には、蓋部材935は、筐体7に対してX軸方向に直動可能に構成されている。また、蓋部材935の裏側に移動部材301が接続されている。本変形例では、3つの液体収容部10のそれぞれに対応して3つの移動部材301が接続されている。なお、移動部材301は、突起部311の先端が栓部材201に対向するように接続される。蓋部材935は、蓋部材935をX軸方向にスライド移動可能なスライド溝(図示せず)が形成され、蓋部材935がスライド溝に沿ってX軸方向に移動する。
そして、図22及び図23に示すように、蓋部材935が筐体7に対して開いている状態(図20参照)から蓋部材935を+X軸方向に移動させることによって、蓋部材935を筐体7に対して閉じた状態に移行することができる。また、蓋部材935の直動(蓋部材935を閉じる動作)に連動して、移動部材301が+X軸方向に直動し、移動部材301が栓部材201のフランジ部232と連通部101の他端部221との間に挿入される。移動部材301がフランジ部232と他端部221との間に挿入されると、栓部材201は+Z軸方向に移動し、シール部214と一端部220とが接し、連通部101が閉じた状態となる(図23参照)。これにより、ユーザーが誤って液体収容部10にインクを導入することを防止することができる。
また、蓋部材935が筐体7に対して閉じている状態(図22参照)から蓋部材935を−X軸方向に直動させることによって、蓋部材935を筐体7に対して開いた状態に移行することができる。蓋部材935の−X軸方向の直動に伴い、移動部材301が−X軸方向の直動し、移動部材301が栓部材201から取り外される。移動部材301が栓部材201から取り外されると、栓部材201は−Z軸方向に移動し、連通部101が開いた状態となる。そして、連通部101が開いた状態において、液体収容部10に対してインクの補充(供給)が可能となる。
(変形例4)第1実施形態では、移動部材301の移動に連動して連通部101の開閉動作を行ったが、連通部101を開くようにシール部214を付勢するための付勢部材を更に備えてもよい。図24及び図25は本変形例にかかる液体収容ユニットの構成を示す一部破断図である。図24及び図25に示すように、本変形例にかかる液体収容ユニット940は、液体収容部10と、液体収容部10に設けられた連通部101と、各連通部101を開閉するための栓部材201と、栓部材201を移動するための移動部材301等を備えている。また、栓部材201には、第1開口211と、胴部212と、第2開口213と、シール部214と、シール支持部215aと、を備えている。なお、タンク9(液体収容部10、連通部101)、栓部材201及び移動部材301の構成は、第1実施形態の構成とほぼ同様なので説明を省略する。
そして、液体収容ユニット940には、連通部101を開くようにシール部214を付勢するための付勢部材が設けられている。具体的には、本変形例では、シール支持部215aの外径寸法は、シール部214の外径寸法よりも大きくなるよう形成されている。そして、連通部101の液体収容部10の内部に近い一端部220(第1壁111の液体収容部10の内部側の一部)とシール支持部215aのシール部214が支持されていない部分とが付勢部材としての圧縮ばね(圧縮コイルばね)945によって接続されている。これにより、一端部220とシール支持部215aとが互いに離れる方向に付勢される。すなわち、連通部101が開く方向にシール部214が付勢される(図24参照)。なお、本変形例では、シール支持部215aのX軸方向における一端部と他端部とに、それぞれ圧縮ばね945の一方端が接続され、圧縮ばね945の各他方端がそれぞれ一端部220接続されている。
また、図25に示すように、移動部材301が、連通部101とフランジ部232との間に挿入された場合、圧縮ばね945は圧縮され、シール部214と一端部220とが接触し、連通部101が閉じる。そして、移動部材301を液体収容部10から取り外すと、圧縮された圧縮ばね945が伸張し、シール部214を−Z方向に付勢する。すなわち、連通部101が開くとともに、連通部101が開く方向にシール部214が付勢される。これにより、シール部214は容易に一端部220側に移動することがない。従って、連通部101を介して液体収容部10にインクを導入する際、確実に連通部101を開口させた状態でインクを導入することができる。すなわち、インク導入時の連通部101におけるインクの逆流を抑え、液体収容部10に対して円滑にインクを導入させることができる。なお、上記構成は、第2実施形態に対して同様にして適用してもよい。このようにすれば、第1開口711からインクを導出する際、第2開口713を確実に開口させた状態でインクを導出させることができる。すなわち、インク導出時に連通部601が閉じることを抑制し、液体収容部10から第1開口711に向けて円滑にインクを導出させることができる。
(変形例5)第1実施形態では第1蓋部材47aをZ軸方向に持ち上げ、または下げて第1蓋部材47aの開閉動作を行う構成を説明し、変形例3ではX軸方向に蓋部材935をスライドさせて蓋部材935の開閉動作を行う構成を説明したが、これらの構成に限定されない。例えばY軸方向にスライドすることにより蓋部材を開閉可能な構成であってもよい。図26及び図27は本変形例にかかる液体収容ユニットの構成を示す概略図である。図26に示すように、本変形例にかかる液体収容ユニット950は、液体収容部10(本変形例では1つ)と、液体収容部10に設けられた連通部101と、連通部101を開閉するための栓部材201と、栓部材201を移動するための移動部材301等を備えている。なお、タンク9(液体収容部10、連通部101)、栓部材201及び移動部材301の構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
また、液体収容ユニット950には、栓部材201を覆い、筐体7aに対して開閉移動可能な蓋部材955が設けられている。そして、蓋部材955には移動部材301が接続され、蓋部材955の開閉動作に連動して、移動部材301が移動する。具体的には、蓋部材955は、筐体7aに対してY軸方向に直動可能に構成されている。また、蓋部材955の裏側に移動部材301が接続されている。移動部材301は、突起部311の先端が栓部材201に対向するように接続される。蓋部材955は、蓋部材955をY軸方向にスライド移動可能なスライド溝(図示せず)が形成され、蓋部材955がスライド溝に沿ってY軸方向に移動する。
そして、図27に示すように、蓋部材955が筐体7aに対して開いている状態(図26参照)から蓋部材955を+Y軸方向に移動させることによって、蓋部材955を筐体7aに対して閉じた状態に移行することができる。また、蓋部材955の直動(蓋部材955を閉じる動作)に連動して、移動部材301が+Y軸方向に直動し、移動部材301が栓部材201のフランジ部232と連通部101の他端部221との間に挿入される。移動部材301がフランジ部232と他端部221との間に挿入されると、栓部材201は+Z軸方向に移動し、シール部214と一端部220とが接し、連通部101が閉じた状態となる。これにより、ユーザーが誤って液体収容部10にインクを導入することを防止することができる。
また、蓋部材955が筐体7aに対して閉じている状態(図27参照)から蓋部材955を−Y軸方向に直動させることによって、蓋部材955を筐体7aに対して開いた状態に移行することができる。蓋部材955の−Y軸方向の直動に伴い、移動部材301が−Y軸方向に直動し、移動部材301が栓部材201から取り外される。移動部材301が栓部材201から取り外されると、栓部材201は−Z軸方向に移動し、連通部101が開いた状態となる。そして、連通部101が開いた状態において、液体収容部10に対してインクの補充(供給)が可能となる。このような構成にしても、上記同様の効果を得ることができる。
(変形例6)第1実施形態では、液体収容ユニット4の液体収容体の構成として、プリンター1に備えられるインクを収容するタンク9の形態を例に説明し、第2実施形態では、液体収容ユニット400の液体収容体の構成として、タンク等にインクを補充(供給)するボトル500の形態を例に説明したが、液体収容ユニットの構成は、上記の構成に限定されない。各種液体を収容可能な容器に適宜適用することができる。このようにすれば、上記同様の効果を得ることができる。
1…プリンター、3…印刷ユニット(液体噴射装置)、4…液体収容ユニット、7,7a…筐体、9…タンク、10…液体収容部、47…蓋部材、47a…第1蓋部材、47b…第2蓋部材、101…連通部、201…栓部材、211…第1開口、212…胴部、213…第2開口、214…シール部、215…シール支持部、220…一端部、231…筒状部、231a…周囲壁、232…フランジ部、241…誘導部、241a…壁部、301…移動部材、311…突起部、311a…先端部、400…液体収容ユニット、500…ボトル、501…液体収容部、601…連通部、701…栓部材、711…第1開口、712…胴部、713…第2開口、714…シール部、715…シール支持部、720…一端部、731…筒状部、731a…周囲壁、732…フランジ部、741…誘導部、741a…壁部、801…移動部材、811…突起部、811a…先端部、900…紐材、910…液体収容ユニット、915…第1の連結部材、920…液体収容ユニット、925…第2の連結部材、930…液体収容ユニット、935…蓋部材、940…液体収容ユニット、945…圧縮ばね(付勢部材)、950…液体収容ユニット、955…蓋部材。

Claims (11)

  1. 液体噴射装置に液体を供給する液体収容ユニットであって、
    前記液体を収容するための液体収容部と、
    前記液体収容部に設けられ、前記液体収容部の内部を外部に連通するための連通部と、
    前記連通部に設けられ、前記連通部を開閉するための栓部材と、
    前記栓部材を移動するための移動部材と、を備え、
    前記栓部材は、
    前記液体を前記液体収容部の外部から注入するための第1開口と、
    前記液体が通過するための胴部と、
    前記液体を前記液体収容部の内部に導入する第2開口と、
    前記連通部を塞ぐためのシール部と、を含むことを特徴とする液体収容ユニット。
  2. 請求項1に記載の液体収容ユニットであって、
    前記液体を前記第2開口に導くための誘導部が、前記胴部に設けられる、ことを特徴とする液体収容ユニット。
  3. 請求項2に記載の液体収容ユニットであって、
    前記誘導部の少なくとも一部は、前記液体が前記胴部を通過する通過方向に対して傾斜する、ことを特徴とする液体収容ユニット。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の液体収容ユニットであって、
    前記第2開口は、前記胴部を構成する周囲壁に設けられる、ことを特徴とする液体収容ユニット。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の液体収容ユニットであって、
    前記連通部を開くように前記シール部を付勢するための付勢部材を更に備える、ことを特徴とする液体収容ユニット。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の液体収容ユニットであって、
    前記栓部材は、前記胴部の仮想中心軸と交差する方向への前記移動部材の移動に連動して、前記胴部の仮想中心軸に沿う方向に移動する、ことを特徴とする液体収容ユニット。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の液体収容ユニットであって、
    前記連通部は、前記液体収容部の内部に近い一端部を含み、
    前記栓部材の移動に伴って前記シール部は、
    前記連通部を閉じる場合には前記一端部と接し、
    前記連通部を開く場合には前記一端部から離れる、ことを特徴とする液体収容ユニット。
  8. 請求項1から請求項7までの何れか一項に記載の液体収容ユニットであって、
    複数の前記栓部材は、第1の連結部材により連結されて構成される、ことを特徴とする液体収容ユニット。
  9. 請求項1から請求項7までの何れか一項に記載の液体収容ユニットであって、
    複数の前記移動部材は、第2の連結部材により連結されて構成される、ことを特徴とする液体収容ユニット。
  10. 請求項1から請求項9までの何れか一項に記載の液体収容ユニットであって、
    前記移動部材に接続され、前記栓部材を覆う蓋部材を更に備え、
    前記蓋部材の開閉動作に連動して、前記移動部材が移動する、ことを特徴とする液体収容ユニット。
  11. 液体を収容するための液体収容部と、
    前記液体収容部に設けられ、前記液体収容部の内部を外部に連通するための連通部と、
    前記連通部に設けられ、前記連通部を開閉するための栓部材と、
    前記栓部材を移動するための移動部材と、を備え、
    前記栓部材は、
    前記液体を前記液体収容部の外部に注出するための第1開口と、
    前記液体が通過するための胴部と、
    前記液体を前記液体収容部の外部に導出するための第2開口と、
    前記連通部を塞ぐためのシール部と、を含むことを特徴とする液体収容ユニット。
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