JPH1029647A - 逆止弁付きアルミチューブ容器 - Google Patents

逆止弁付きアルミチューブ容器

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JPH1029647A
JPH1029647A JP8187137A JP18713796A JPH1029647A JP H1029647 A JPH1029647 A JP H1029647A JP 8187137 A JP8187137 A JP 8187137A JP 18713796 A JP18713796 A JP 18713796A JP H1029647 A JPH1029647 A JP H1029647A
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JP
Japan
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check valve
mouth
contents
flow passage
aluminum tube
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Application number
JP8187137A
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English (en)
Inventor
Akihito Torii
晶仁 鳥居
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1029647A publication Critical patent/JPH1029647A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D47/00Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
    • B65D47/04Closures with discharging devices other than pumps
    • B65D47/20Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge
    • B65D47/2018Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge comprising a valve or like element which is opened or closed by deformation of the container or closure

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  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミチューブで形成した容器本体に逆止弁
を設ける事により、使用時に容器本体内部への外気の侵
入や細菌等が付着した内容物の逆流を防ぐ事を可能とす
る。また、アルミチューブで容器本体を形成する事によ
り保管時にも外気や光線を遮断できる。よって、内容物
の変質を防ぎ、長期間の品質保持が可能となる。 【解決手段】 アルミチューブで形成するとともに口部
4を閉鎖膜3で密閉した容器本体1に、挿入口13を閉
鎖膜3に貫通して内容物を流出する口元栓5を装着す
る。そして、この口元栓5に内容物の流出方向のみに開
弁する逆止弁15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳液・クリーム・美容
液等の化粧料や傷薬・かゆみ止め軟膏等の薬剤等の内容
物を内部に充填し、内容物の流通路にこの内容物の注出
を制御するための逆止弁を設けたアルミチューブ製の容
器に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乳液・クリーム・美容液等の化粧
料や傷薬・かゆみ止め軟膏等の薬剤等の内容物を注出口
から注出し、このいったん注出された内容物が容器内部
に逆流したり、外気が侵入したりしないようにするため
に、内容物の注出口を小さく形成した容器や、内容物の
流通方向にのみに開弁する逆止弁を設けた口元栓を、容
器本体の口部に装着した容器が存在する。そして、これ
らの容器は、従来樹脂等の弾力性のある部材で形成され
ている。
【0003】そして、内容物の注出口の内径を小さく形
成した容器では、注出口から内容物を注出した場合に
は、この小さな注出口から内容物が容器本体内部に逆流
しにくいものとなる。しかしながら、注出口が小さいた
めに、内容物を押し出す際の抵抗が大きくなり、使用者
が使いにくいという欠点があった。
【0004】また、逆止弁を有する樹脂容器では、容器
本体を手で押圧すると、この押圧力により、容器本体の
内容物が口元栓の流通路に配置された逆止弁を押し上げ
る。すると、内容物の流通路が開口し、内容物がこの流
通路を通過して注出口から注出される。そして、容器本
体から手を放すと、樹脂部材には弾性復元力があるか
ら、容器本体は押圧前の形状に戻ろうとする。その際、
内容物の流出により容器本体内の容積が減少して変形し
た分、注出口から外気を容器本体に吸引する事により、
容器本体の形状を復元しようとする。この状態は逆止弁
を設けていても生じるから、容器本体の強い復元力によ
り、容器本体内への強い吸引力が発生すると、外気とと
もに、いったん外部に注出した内容物まで、逆止弁の存
在によっても少量ながら容器本体内部に吸引されるもの
となっていた。そのため、従来の復元性の強い樹脂容器
等では、容器本体内の内容物が外気によって変質した
り、容器本体内の内容物に雑菌が混入してしまう事があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そして、この逆止弁
は、アルミチューブで形成した容器には従来用いられて
いなかった。アルミチューブ製の容器の場合は、弾性復
元力がないから、容器本体を押圧して内容物を注出して
も、押圧された形状を略保持する。しかし、樹脂容器に
比較しては少ないが、容器本体が元の形状に戻ろうとす
る小さな力が発生し、逆止弁を設けない場合はこれによ
って容器本体内部に少量の外気が侵入したり、少量の内
容物が逆流したりしていた。本来アルミチューブ製の容
器に収納するような内容物は、外気や太陽光線等で変質
し易いものであるので、それらの要因から内容物を保護
する目的で遮蔽効果の高いアルミチューブ容器に収納す
るものである。従って、容器内部への外気の侵入や、内
容物の逆流は、多少であってもこのようなデリケートな
内容物にとっては致命的となる。
【0006】本発明は上述の如き課題を解決しようとす
るものであって、アルミチューブ製の容器本体の口部
に、逆止弁を設けた口元栓を装着して、容器本体内に、
外気に触れて変質したり雑菌が付着した内容物が逆流し
たり、外気が侵入したりするのを防ごうとするものであ
る。そして、アルミチューブ製の容器は、内容物の流出
に伴う形状復元性が少ないから、逆止弁による逆流防止
作用を確実に作用させ、外気や雑菌で変質し易いデリケ
ートな内容物の変質を防ぎ、内容物の長期の保存を可能
としようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、アルミチューブで形成するとともに口
部を閉鎖膜で密閉した容器本体に、挿入口を閉鎖膜に貫
通して内容物を注出する口元栓を装着し、この口元栓に
内容物の流出方向のみに開弁する逆止弁を設けて成るも
のである。
【0008】また、逆止弁は、肉薄の板状部材で形成
し、この板状部材の内面を、口元栓の流通路の流出側
に、閉鎖可能に接触して配置するとともに一端を内容物
の流通路の外面に固定しても良い。
【0009】また、逆止弁は、ボール状部材で形成し、
このボール状部材を、口元栓の流通路の流出側に、閉鎖
可能に接触する事により配置しても良い。
【0010】また、逆止弁は、外周に複数の係合突部を
突設するとともに下端を半球体とした部材で形成し、こ
の半球体の下端を、口元栓の流通路の流出側に、閉鎖可
能に接触して配置するとともに、口元栓の内周面に、係
合突部を嵌合し上下動可能とする係合溝を形成しても良
い。
【0011】また、逆止弁は、外周に複数の係合突部を
突設するとともに下端を半球体とした部材で形成し、こ
の半球体の下端を、口元栓の流通路の流出側に、閉鎖可
能に接触して配置するとともに半球体とした部材と、内
容物の注出口方向に設けた係合片との間隔に弾性体を配
置し、半球体とした部材を流通路の閉鎖方向に付勢して
も良い。
【0012】
【作用】上述の如く構成したものであり、アルミチュー
ブ製の容器本体は口元栓を装着するまでは、口部を閉鎖
膜で閉鎖しているから、内容物は外気や光線から確実に
遮断され、品質が保持されている。次に、容器本体から
内容物を注出するには、まず容器本体の口部に逆止弁付
きの口元栓を装着する。この装着は、容器本体の口部を
被覆する閉鎖膜に、口元栓の挿入口を貫通させてこの閉
鎖膜を破断して行う。これで逆止弁付きアルミチューブ
容器が完成し、この容器本体を手指で押圧すると、容器
本体の内容物が容器本体の口部から口元栓側に流出す
る。そして、口元栓の流通路に設けられた逆止弁を、こ
の内容物が押し広げるから、内容物の流通路が開口し、
この流通路を通過して内容物が注出口から注出される。
【0013】このように内容物を注出した後、容器本体
の押圧を中止すると、この容器はアルミチューブ製であ
るから、容器本体は押圧したままの形状を略保持し、押
圧前の形状に完全に戻る事はないが、元の形状に戻ろう
とする力が多少は働く。
【0014】すると、この容器本体の復元力により、容
器本体の内部方向への吸引力が発生する。この吸引力に
より口元栓の流通路に設けた逆止弁が容器本体方向に吸
引され、口元栓の内容物の流通路に密着する。この密着
により、容器本体が密閉されるから、容器本体の内部に
は、外部に流出して細菌やゴミ等が付着した内容物が逆
流したり、外気が侵入したりする事がない。また、アル
ミチューブ製の容器本体の形状の復元力は弱いものであ
るから、逆止弁によって閉止された流通路は確実に閉止
され、従来例の如く、強い形状復元力によって発生する
強い吸引力により、外気や内容物が内部に逆流するよう
な事がない。
【0015】上述の如き効果により、外気や光線を嫌う
デリケートな内容物が、アルミ材と逆止弁によってこれ
らの因子から遮断され、外気や細菌等が内容物に混入し
て変質する事なく、品質が保持されるとともに、長期間
の保管も可能となる。そして、次回使用する際も、清潔
で安全な内容物の使用が可能となる。
【0016】また、逆止弁は、肉薄の板状部材で形成し
ても良い。そして、この板状部材の内面を口元栓の流通
路の流出側に、閉鎖可能に接触して配置するとともに、
この板状部材の一端を流通路の流出側の外面に固定す
る。このように板状部材で逆止弁を形成する事により、
流通路への逆止弁の密着を確実とするとともに、簡略で
廉価な逆止弁を得る事ができる。
【0017】また、逆止弁は、ボール状部材で形成して
も良い。そして、このボール状部材を口元栓の流通路の
流出側に、閉鎖可能に接触して配置すれば、内容物の注
出時にはボール状部材の外周面を通って内容物が均一に
流出する。更に、内容物の流出時や吸引時に逆止弁が回
転しても、ボール状であるから復元時にはこの逆止弁の
外周面の何れの部分でも内容物の流通路に確実に密着す
る事ができる。
【0018】また、逆止弁は、外周に複数の係合突部を
突設するとともに下端を半球体とした部材で形成しても
良い。そして、この半球体の下端を口元栓の流通路の流
出側に、閉鎖可能に接触して配置するとともに、口元栓
の内周面に、係合突部を嵌合し上下動可能とする係合溝
を形成する。すると、この逆止弁が口元栓内周を移動す
る際に、逆止弁の係合突部が口元栓の係合溝内を上下動
するから、逆止弁が回転したり位置ズレが起きたりする
事なく移動し、流通路への逆止弁の密着が確実となる。
【0019】また、逆止弁は、外周に複数の係合突部を
突設するとともに下端を半球体とした部材で形成し、こ
の半球体の下端を口元栓の流通路の流出側に、閉鎖可能
に接触して配置するとともに半球体とした部材と、内容
物の注出口方向に設けた係合片との間隔に弾性体を設け
て、半球体とした部材を内容物の流通路方向に付勢可能
にしても良い。そして、口元栓の内周面に、係合突部を
嵌合し、これを上下動可能とした係合溝を形成する。
【0020】上記の如く逆止弁を形成し容器本体を押圧
すると、内容物が逆止弁を押し上げ、この押圧により弾
性体が収縮して流通路が開口し、内容物が流出する。そ
して、逆止弁の係合突部が口元栓の係合溝内を上下動
し、逆止弁の不用意な回転や位置ズレを防ぐとともに、
容器本体の押圧が解除されると、弾性体が復元して確実
に流通路に密着する。よって、容器本体の内方へ逆止弁
を吸引する力が弱い場合でも、この弾性体の復元力によ
り、逆止弁が流通路に確実に密着する事が可能となる。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1に於いて説明す
れば、(1)は容器本体で、アルミチューブで形成してあ
り、内部には、乳液・クリーム・美容液等の化粧料や、
傷薬・かゆみ止め軟膏等の薬剤等を充填している。容器
本体(1)の材料としてアルミチューブを使用する事によ
り、特に外気や太陽光線等に弱い性質の内容物を保護し
て、内容物の長期の品質保持を可能とする。そして、こ
のアルミチューブ容器(2)の製造時に於いて、容器本体
(1)に内容物を充填した後は、外気や光線を遮断可能な
閉鎖膜(3)で容器本体(1)の口部(4)を被覆閉鎖する事
により、口部(4)からの外気や光線の侵入を防ぎ、使用
時までこの容器本体(1)内の内容物を保護している。
【0022】また、容器本体(1)の口部(4)には、口元
栓(5)を装着するが、この装着を行うために、容器本体
(1)の口部(4)外周及び口元栓(5)の容器本体(1)側の
内周に凹凸溝や螺溝等により係合部(6)を設けてあり、
この係合部(6)の係合により容器本体(1)に口元栓(5)
を装着する。そして、口元栓(5)の口部(7)上端には、
内容物を外部に注出するとともに、内容物の注出量を調
節するため注出口(8)を設けた注出栓(9)を係合固定し
ている。また、口元栓(5)の外周にも係合部(11)を設
け、注出栓(9)を被覆して保護するためのキャップ(1
2)を装着している。
【0023】また、口元栓(5)には、容器本体(1)に口
元栓(5)を係合した際に、容器本体(1)の閉鎖膜(3)を
貫通する挿入口(13)を設けている。この挿入口(13)
は、閉鎖膜(3)を貫通し易いように、先端を鋭角状に形
成している。また、この口元栓(5)の流通路(14)を閉
鎖可能に板状部材を配置し、この板状部材の一端を流通
路(14)の流出側の外面に固定する事で逆止弁(15)を
形成している。この逆止弁(15)は、上述の如く流通路
(14)の流出側の外面に配置するとともに、流通路(1
4)の内径よりも大きく形成する事により、内容物の流
出方向のみに開弁し、容器本体(1)への流入方向には開
弁しない構造となる。また、口元栓(5)に板状部材の一
端を固定するだけで簡単に逆止弁(15)を形成している
から、簡略で廉価な逆止弁(15)を得る事ができる。
【0024】そして、内容物使用時は、上述の如く形成
した口元栓(5)を、容器本体(1)の口部(4)に装着する
と、図1に示す如く、口元栓(5)の挿入口(13)が閉鎖
膜(3)に突き当たってこれを突き破り、口元栓(5)が口
部(4)外周に係合される。よって、容器本体(1)内の内
容物を注出可能となる。また、この装着を行う場合、口
部(4)から閉鎖膜(3)を剥離したのち、口元栓(5)を装
着しても良い。このように、閉鎖膜(3)は容器本体(1)
に口元栓(5)を装着するまでは、口部(4)を密閉し、容
器本体(1)の内容物が外気や光線に触れず、品質が保持
されている。
【0025】そして、このアルミチューブ容器(2)から
内容物を注出するには、口元栓(5)の外周からキャップ
(12)を外した後、容器本体(1)を手指で保持して押圧
する。この押圧により、容器本体(1)の口部(4)から口
元栓(5)側に内容物が流出する。
【0026】そして、この内容物は、図1の2点鎖線で
示す如く、口元栓(5)の流通路(14)の上面に配置され
た逆止弁(15)を押し広げる。すると、口元栓(5)の流
通路(14)が開口するから、この流通路(14)を通過し
て内容物が口元栓(5)側に流出する。そして、口元栓
(5)に接続した注出栓(9)の注出口(8)から内容物が外
部に注出される。
【0027】内容物を注出したら、容器本体(1)の押圧
を解除する。すると、この容器本体(1)はアルミチュー
ブ製で弾力性は少ないので、押圧した状態の形状を略保
持するが、多少は押圧前の形状に復元しようとするか
ら、容器本体(1)の内部方向に吸引力が生じる。
【0028】この吸引力により、逆止弁(15)を備えて
いない容器では、いったん外部に注出した内容物や外気
が容器本体(1)内部に侵入してしまっていたが、本発明
のアルミチューブ容器(2)には逆止弁(15)を備えてい
るから、容器本体(1)の内部方向への吸引力により、こ
の逆止弁(15)が図1の実線に示す如く、容器本体(1)
側に吸引される。そして、逆止弁(15)は流通路(14)
の外面に一端を固定して配置しているとともに、流通路
(14)の内径よりも大きく形成しているから、この吸引
力により、逆止弁(15)は流通路(14)に密着してこれ
を閉鎖する。この密着により、容器本体(1)が密閉され
るから、外気の侵入や内容物の逆流を防ぐ事が可能とな
る。
【0029】また、アルミチューブ製の容器本体(1)の
形状の復元力は弱いものであるから、逆止弁(15)によ
って閉止された流通路(14)は確実に閉止され、従来例
の如く、強い形状復元力によって発生する強い吸引力に
より、外気や内容物が容器本体(1)の内部に逆流するよ
うな事がないものとなる。また、このように、逆止弁
(15)によって内容物の逆流や外気の侵入を防ぐから、
従来例の如く注出栓(9)の注出口(8)を小さく形成する
必要もなく、内容物の粘度や使用量に合わせて自由に注
出口(8)を形成する事ができる。
【0030】そして使用後は、口元栓(5)にキャップ
(12)を装着して保管する。容器本体(1)はアルミチュ
ーブ製であるから外気や光線を完全に遮断するととも
に、使用時にも注出口(8)から外気が侵入したり、いっ
たん外部に流出して細菌やゴミ等が付着した内容物が逆
流したりしないから、内容物の変質を確実に防ぎ、長期
の品質保持が可能となる。よって、次回使用時も、品質
的に安全で清潔に内容物を使用する事ができる。
【0031】また、上記第1実施例では逆止弁(15)を
板状部材で形成しているが、他の異なる第2実施例で
は、図2に示す如く逆止弁(15)は、ボール状部材で形
成している。そして、このボール状部材を口元栓(5)の
流通路(14)の流出側に、閉鎖可能に接触して配置して
いる。また、このボール状部材は流通路(14)の内径及
び注出栓(9)の内径よりも径大に形成する事により、図
2の実線で示す如く、逆止弁(15)が流通路(14)内に
侵入する事はない。また、図2の2点鎖線で示す如く、
逆止弁(15)が注出栓(9)側に移動しても、注出栓(9)
内に流出する事がない。そして、注出栓(9)の内径に
は、溝を設ける事により、逆止弁(15)が注出栓(9)方
向に移動して注出栓(9)に突き当たっても、この溝を通
過して内容物が口元栓(5)から注出栓(9)側に流出す
る。
【0032】上記の如く形成された口元栓(5)を装着し
たアルミチューブ容器(2)を手指で押圧すると、内容物
が流通路(15)を口元栓(5)側に流出して逆止弁(15)
を押圧する。すると、この押圧により逆止弁(15)が図
2の2点鎖線で示す如く、注出栓(9)側に移動して、流
通路(14)が開口する。そして、内容物はボール状の逆
止弁(15)の外周面を通過した後、逆止弁(15)と注出
栓(9)の溝の隙間から、均一に注出栓(9)内に流出す
る。そして、注出栓(9)の注出口(8)から外部に内容物
が注出される。
【0033】そして、容器本体(1)への押圧を解除する
と、容器本体(1)の復元力により、容器本体(1)内への
吸引力が生じる。この吸引力により、逆止弁(15)が再
び図2の実線で示す如く、容器本体(1)側に移動して、
流通路(14)に密着する。また、内容物の流出や内部方
向への吸引力により、逆止弁(15)が回転しても、ボー
ル状であるから、逆止弁(15)が復元した際に、この逆
止弁(15)の外周面のどの面が流通路(14)に密着して
も、容器本体(1)内部への内容物や外気の侵入を確実に
防ぐ事ができる。
【0034】また、第3実施例として、図3に示す如く
逆止弁(15)は、外周に複数の係合突部(16)を突設す
るとともに下端を半球体とした部材で形成しても良い。
そして、この半球体の下端を口元栓(5)の流通路(14)
の流出側に、閉鎖可能に接触して配置するとともに、こ
の口元栓(5)の内周面に、係合突部(16)を嵌合し上下
動可能とする係合溝(17)を形成している。また、半球
体は流通路(14)の内径よりも径大に形成する事によ
り、逆止弁(15)は内容物の流入方向に移動しても、流
通路(14)に突き当たり、流通路(14)内には侵入不能
としている。
【0035】上記の如く形成された口元栓(5)を装着し
たアルミチューブ容器(2)を手指で押圧すると、内容物
が口元栓(5)側に流出して逆止弁(15)を押し上げる。
すると、この押圧により逆止弁(15)の係合突部(16)
が口元栓(5)内周の係合溝(17)に沿って移動して流通
路(14)が開口するから、内容物は半球体の側面から均
一に注出栓(14)側に流出し、注出栓(9)の注出口(8)
から外部に注出される。そして、容器本体(1)の押圧を
解除すると、容器本体(1)の復元力により、容器本体
(1)内への吸引力が生じる。この吸引力により、逆止弁
(15)が再びこの係合溝(17)に沿って容器本体(1)側
に移動して、流通路(14)に密着する。
【0036】従って、容器本体(1)が密閉されて内部へ
の外気や内容物の侵入を確実に防ぐ事ができる。また、
逆止弁(15)が口元栓(5)内周を移動する際に、上述の
如く逆止弁(15)の係合突部(16)が係合溝(17)内を
上下動するから、逆止弁(15)が不用意に回転したり位
置ズレが起きたりする事がなく、流通路(14)への逆止
弁(15)の密着を確実なものとする事ができる。
【0037】また、第4実施例でも、上記第3実施例の
如く逆止弁(15)の外周に係合突部(16)と半球体を備
えているが、図4に示す如く、半球体とした部材と、注
出栓(9)の内容物の注出口(8)方向に固定した係合片
(18)との間隔に弾性体(19)を設け、半球体とした部
材を内容物の流通路(14)の閉鎖方向に付勢可能として
いる。この弾性体(19)は、本実施例では、逆止弁(1
5)及び係合片(18)にそれぞれV字型の弾性部材を設
けて、両者を係合固定する事により形成している。そし
て、押圧力が生じると、この弾性体(19)が弾性変形し
て流通路(14)を開口し、押圧力が解除されると、弾性
体(19)が復元する事により、逆止弁(15)が流通路
(14)を閉鎖する。また、係合片(18)には、内容物を
注出口(8)側に流出可能に複数の穴を設けている。
【0038】上記の如く形成された口元栓(5)を装着し
たアルミチューブ容器(2)を押圧すると、内容物が逆止
弁(15)を押圧し、この押圧により逆止弁(15)の弾性
体(19)が収縮して係合突部(16)が口元栓(5)の係合
溝(17)内を移動するから、流通路(14)が開口する。
内容物はこの流通路(14)を通過して、注出栓(9)方向
へ流出する。そして、内容物は係合片(18)の穴を通過
した後、注出栓(9)の注出口(8)から外部へ注出され
る。そして、容器本体(1)の押圧を解除すると、容器本
体(1)内部方向への吸引力が発生し、逆止弁(15)は容
器本体(1)方向に吸引されるとともに、押圧によって収
縮していた弾性体(19)が復元して、流通路(14)の閉
鎖方向に付勢する力が働く。この容器本体(1)の吸引力
と弾性体(19)の復元力により、係合突部(16)が口元
栓(5)の係合溝(17)内を移動して、逆止弁(15)の半
球体が流通路(14)に密着する。
【0039】よって、第3実施例の如く、逆止弁(15)
の不用意な回転や位置ズレを防ぎ、流通路(14)への逆
止弁(15)の密着が可能となる。更に、このように逆止
弁(15)に弾性体(19)を設けた事により、アルミチュ
ーブ容器(2)の性質上、容器本体(1)の復元力が弱くて
容器本体(1)の内方への吸引力が弱い場合でも、この弾
性体(19)の復元力により、逆止弁(15)が流通路(1
4)に確実に密着する。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、本発明のアルミチューブ容器から内容物を注出し
た後の容器本体の形状の復元力は弱いものであるから、
逆止弁によって閉止された流通路は確実に閉止され、従
来例の如く、強い形状復元力によって発生する強い吸引
力により、外気や内容物が内部に逆流するような事がな
い。よって、内容物の変質を確実に防ぐ事ができる。
【0041】また、遮蔽効果の高いアルミチューブで容
器を形成する事により、内容物を外気や光線から保護
し、内容物の長期間の品質保持が可能となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、逆止弁を板状
部材で形成した断面図。
【図2】逆止弁をボール状部材で形成した第2実施例の
断面図。
【図3】逆止弁を係合突部と半球体とで形成した第3実
施例の断面図。
【図4】逆止弁を係合突部と半球体とで形成するととも
に、口元栓との間隔に弾性体を形成した第4実施例の断
面図。
【符号の説明】
1 容器本体 3 閉鎖膜 4 口部 5 口元栓 13 挿入口 14 流通路 15 逆止弁 16 係合突部 17 係合溝 18 係合片 19 弾性体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミチューブで形成するとともに口部
    を閉鎖膜で密閉した容器本体に、挿入口を閉鎖膜に貫通
    して内容物を注出する口元栓を装着し、この口元栓に内
    容物の流出方向のみに開弁する逆止弁を設けたことを特
    徴とする逆止弁付きアルミチューブ容器。
  2. 【請求項2】 逆止弁は、肉薄の板状部材で形成し、こ
    の板状部材の内面を、口元栓の流通路の流出側に、閉鎖
    可能に接触して配置するとともに一端を内容物の流通路
    の外面に固定したことを特徴とする請求項1の逆止弁付
    きアルミチューブ容器。
  3. 【請求項3】 逆止弁は、ボール状部材で形成し、この
    ボール状部材を、口元栓の流通路の流出側に、閉鎖可能
    に接触して配置したことを特徴とする請求項1の逆止弁
    付きアルミチューブ容器。
  4. 【請求項4】 逆止弁は、外周に複数の係合突部を突設
    するとともに下端を半球体とした部材で形成し、この半
    球体の下端を、口元栓の流通路の流出側に、閉鎖可能に
    接触して配置するとともに、口元栓の内周面に、係合突
    部を嵌合し上下動可能とする係合溝を形成したことを特
    徴とする請求項1の逆止弁付きアルミチューブ容器。
  5. 【請求項5】 逆止弁は、外周に複数の係合突部を突設
    するとともに下端を半球体とした部材で形成し、この半
    球体の下端を、口元栓の流通路の流出側に、閉鎖可能に
    接触して配置するとともに半球体とした部材と、内容物
    の注出口方向に設けた係合片との間隔に弾性体を配置
    し、半球体とした部材を流通路の閉鎖方向に付勢したこ
    とを特徴とする請求項1または4の逆止弁付きアルミチ
    ューブ容器。
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