JP2018022988A - ファックス装置および複合機 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイムアウトせずに相手先装置にファックス送信することができるファックス装置を提供する。
【解決手段】
原稿シートGの1枚分の読取画像に対して90度回転を行う場合に、相手先装置がV.34通信規格の下で通信可能であることを示すANSam信号を受信した場合であっても、複合機1と相手先装置とが利用可能な最大能力であるV.34で通信することを示すDCS信号を相手先装置に送信するのではなく、非V.34通信規格であるV.17通信規格によって通信することを示すDCS信号を相手先装置に送信する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ファックス装置および複合機に関する。
従来、ADF(ADF:Auto Document Feeder)を用いて、原稿シートを1枚ずつ搬送し、原稿シートの搬送経路上の所定位置に設けられたCIS(CIS:Contact Image sensor)等の読取センサを用いて、搬送された原稿シートの画像を読み取り、読み取った読取画像を、電話回線を介してファックス送信するファックス装置が知られている。
特許文献1のファクシミリ装置は、原稿シートの長辺が読取センサの主走査方向に沿う向きで原稿シートを読み取った場合に、読取センサが読み取った読取画像を90度回転させる回転処理を行い、その回転処理後の読取画像をファックス送信する。
ファックス装置がファックス送信する方法としては、例えば、次の方法がある。その方法では、まず、ファックス送信先の相手先装置からデジタル識別信号(DIS信号)を受信した段階で、ファックス装置がADFを駆動させる。ファックス装置は、ADFの駆動と並行して、受信したDIS信号から相手先装置の通信速度等の受信能力を取得し、ファックス装置と相手先装置とが利用可能な最大能力を決定し、デジタル命令信号(DCS信号)として相手先装置に送信する。これにより、相手先装置へのファックス送信の通信規格が決まる。
一方、ADFの駆動によって、読取センサの位置に原稿シートが搬送されると、読取センサが原稿シートを読み取る。1枚分の読取画像に対して90度回転を行う必要が無い場合は、読み取った順に読取画像が決まった通信規格の下で相手先装置に送信される。また、1枚分の読取画像に対して90度回転を行う必要がある場合、読み取り終了してから回転処理が完了後、読取画像が決まった通信規格の下で相手先装置に送信される。
特開2004−312103号公報
しかし、ファックス装置が上述の方法を用いてファックス送信する場合であって、かつ、読取画像を90度回転させる回転処理を行う必要がある場合に、ファックス装置が、相手先装置が「V.34」通信規格の下で通信可能であることを示すANSam信号を受信した場合、相手先装置にファックス送信することができないという問題があった。
「V.34」通信規格は、ITU−T勧告に基づく規格であって、「V.17」通信規格等の他の通信規格に比べて、相手先装置とファックス装置とで高速でデータの送信を行うものである。「V.34」通信規格は、相手先装置に読取画像を送る際の通信速度が他の通信規格に比べて単に速いだけでなく、ファックス装置が相手先装置からのDIS信号を受信してから、相手先装置へDCS信号を送信し、相手先装置からの受信準備確認信号(CFR信号)の受信に至る一連の工程が他の通信規格に比べて短くなっている。
ファックス装置は、DIS信号を受信した段階で、ADFの駆動を開始し、ファックス装置がANSam信号を受信したら、ファックス装置と相手先装置とが利用可能な最大能力である「V.34」で通信することを示すDCS信号を相手先装置に送信する。すると、「V.34」通信規格の場合、原稿シートの先端が読取センサの位置に到達する前に、ファックス装置は、相手先装置からCFR信号を受信することとなる。
相手先装置は、CFR信号をファクス装置に送信してから一定以上の時間(タイムアウト時間)が経過すると、ファックス装置からの読取画像の受信を拒否する。そのため、「V.34」通信規格おいて、1枚分の読取画像に対して90度回転を行う場合、ファックス装置がCFR信号を受信してからファックス装置が読取画像を送信の準備が完了する時間が、タイムアウト時間を越えてしまうため、ファックス装置が相手先装置に読取画像を送信できなかった。
本発明の目的は、1枚分の読取画像に対して90度回転を行う場合に、相手先装置が「V.34」通信規格の下で通信可能であることを示すANSam信号を受信した場合であっても、タイムアウトせずに相手先装置にファックス送信することができるファックス装置および複合機を提供することである。
原稿シートを支持する支持部と、前記支持部に支持された前記原稿シートを搬送する搬送経路に設けられた搬送ローラと前記搬送ローラを駆動する駆動部とを有する搬送部と、前記搬送経路の所定位置にて画像を読み取る読取センサと、ITU−T勧告に基づく通信規格の下で、電話回線を介して相手先装置に画像データを送信可能するファックス通信部と、記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記支持部に支持された前記原稿シートの向きによって、前記原稿シート1枚分を前記読取センサが読み取った読取画像を90度回転する回転処理を実行するか否かを決定する回転処理実行決定処理と、前記相手先装置から送信されるDIS信号を前記ファックス通信部が受信する前に、前記相手先装置がV.34通信規格の下で通信可能であることを示すANSam信号を前記相手先装置から前記ファックス通信部が受信する場合であって、かつ、前記回転処理実行決定処理にて前記回転処理を実行することが決定されている第1の場合において、前記DIS信号を前記ファックス通信部が受信後、前記V.34通信規格と異なる非V.34通信規格の下で前記相手先装置との通信のやり取りを行うことを示すDCS信号を前記相手先装置に送信し、前記非V.34通信規格で定められた所定の間隔後、前記ファックス通信部に前記相手先装置からのCFR信号を受信させる第1通信規格処理と、前記相手先装置から送信される前記DIS信号を前記ファックス通信部が受信したことに応じて、前記駆動部に対して駆動の開始を指示する駆動指示処理と、を実行し、前記第1の場合以外の場合、前記相手先装置と前記ファックス通信部とが互いに利用可能な最大能力を決定し、決定された最大能力を示す前記DCS信号を前記相手先装置に送信し、前記第1の場合に、前記駆動指示処理によって前記搬送ローラによって搬送された前記原稿シートを、前記読取センサを用いて前記所定位置にて読み取らせると共に前記読取センサが読み取った前記読取画像を前記記憶部に記憶させ、前記原稿シート1枚分の前記読取画像を前記記憶部に記憶完了後、前記原稿シート1枚分の前記読取画像に対して前記回転処理を実行し、前記ファックス通信部による前記CFR信号の受信完了、及び、前記回転処理の完了後、前記回転処理が実行された前記読取画像を、前記DCS信号にて送信した前記非V.34通信規格の下で前記ファックス通信部を用いて前記相手先装置に送信する。
原稿シートの1枚分の読取画像に対して90度回転を行う場合に、相手先装置が「V.34」通信規格の下で通信可能であることを示すANSam信号を受信した場合であっても、ファックス装置と相手先装置とが利用可能な最大能力であるV.34で通信することを示すDCS信号を相手先装置に送信するのではなく、非V.34通信規格で通信することを示すDCS信号を相手先装置に送信する。よって相手先装置がタイムアウトする前に、ファックス装置が読取画像を相手先装置にファックス送信することができる。
複合機1の概略的な斜視図。 複合機1の概略的な断面図。 搬送制御処理における原稿シートGの位置を示す断面図。 原稿搬送ユニット3の内部構成を示す上面図。 記録紙搬送部43の内部構成を示す上面図。 複合機1の電気的構成を示すブロック図。 読取制御の流れと(a)V.17方式と(b)V.34方式との信号の流れを示す図。 ファックス送信時のメインフローチャート。 搬送制御処理を示すフローチャート。 送信制御処理を示すフローチャート。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<1.複合機の外観>
図1は、本実施形態の画像処理装置の一例である複合機1(ファックス装置の一例)の斜視図である。この複合機1は、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能などを備える他、原稿シートGを読み取り、読み取った読取画像を記録紙シートHに画像形成を行う、いわゆるコピー機能を備えた多機能周辺装置である。
図1に示すように、複合機1は、本体2の上に、原稿搬送ユニット3が搭載されている。本体2は、記録紙トレイ13、画像形成部31(図4、図5参照)を備える他、後述する中央処理装置(以下、CPU)70(図5参照:制御部の一例)等を備える。また、本体2は、記録紙搬送経路35(図4参照:2点鎖線)に沿って記録紙シートHを搬送する機能を有する記録紙搬送部43を備える。
本体2は、読取センサ21(読取センサの一例)を備える他、その上面に透明なガラス板からなるプラテンガラス14とADFガラス15等を備える。
更に、本体2には、電源スイッチやスタートキーなどの各種設定ボタンからなり、使用者からの操作指令等を受け付ける操作部9、LEDや液晶ディスプレイからなり複合機1の状況を表示する表示部8等が設けられている。
原稿搬送ユニット3は、プラテンガラス14を覆うカバーとなっており、プラテンガラス14の上面を開閉可能に構成されている。
原稿搬送ユニット3は、原稿搬送経路45に沿って原稿シートGを1枚ずつ自動で搬送する原稿自動送り機能を有するADF41(搬送部の一例)を備える他、上面カバー11、給紙トレイ12(支持部の一例)、原稿ガイド16を備える。
<2.原稿搬送ユニット3の内部構成>
次に、原稿搬送ユニット3の内部構成について説明する。
図2(a)は、複合機1の断面図であり、原稿搬送ユニット3の閉姿勢における複合機1の断面図を示している。また、図2(b)は、後述する搬送制御処理(図8:S370等)における原稿シートGの位置を示す図を示している。原稿シートGの先端がリアセンサ(Rセンサ)44の位置で停止している様子を示している。
図2(a)に示すように、ADF41は、フロントセンサ(Fセンサ)18、Rセンサ(センサ部の一例)44、原稿搬送経路45、複数の搬送ローラ46(搬送ローラの一例)、複数の搬送ローラ46を回転駆動するモータである駆動部39(図5参照:駆動部の一例)、排紙トレイ47、押え部材48を含む。
Fセンサ18は、給紙トレイ12に配置されている。Fセンサ18は、給紙トレイ12に原稿シートGが載置されているか否かを検出するセンサである。Rセンサ44は、原稿搬送経路45上に配置されており、Rセンサ44が配置された位置P1に原稿シートGが存在するか否かを検出する。Fセンサ18、Rセンサ44である、いずれのセンサも、原稿シートGが存在する場合にオンを検知し、原稿シートGが存在しない場合にオフを検知する。
押え部材48は、給紙トレイ12の上側に配置されており、搬送ローラ46Aを介して給紙トレイ12に上下方向に重ねて載置される原稿シートGを上側から押える。
駆動部39によって伝達される駆動力によって複数の搬送ローラ46が回転する。すると、ADF41は、給紙トレイ12に載置されている原稿シートGを原稿搬送経路45に1枚ずつ搬送する。搬送ローラ46Aは、給紙トレイ12に載置されている原稿シートGのうち、最も上側に載置された原稿シートGから1枚ずつ原稿搬送経路45に搬送する。
ADFガラス15の下に読取センサ21は、位置P2に位置する。そして、ADF41は、原稿シートGを、ADFガラス15の上を通過させて排紙トレイ47に排出する。また、押圧部材38は、ADFガラス15の上を通過する原稿シートGがADFガラス15から浮かないように、原稿シートGをADFガラス15に向けて押圧する。
読取センサ21は、CIS(Contact Image Sensor)を用いた、いわゆるCIS方式である。読取センサ21は、本体2内に配置されており、複合機1の前後方向に平行な方向である読取主走査方向D1に広がって形成されている。読取センサ21は、原稿搬送経路45に沿って搬送される原稿シートGを、位置P2で、読取主走査方向D1に沿って読み取る。
読取センサ21は、ADFガラス15上を通過する原稿シートGを読み取る際に、原稿搬送経路45においてRセンサ44が配置された位置P1より下流側に位置する位置P2において原稿シートGを読み取る。読取センサ21は、ADFガラス15上を通過する原稿シートGを読み取る場合、上流側に配置されたRセンサ44が原稿シートGを検出してから、原稿シートGが原稿搬送経路45に沿ってRセンサ44が設けられた位置P1と位置P2との間を搬送される時間である規定時間後に原稿シートGの読み取りを開始する。
読取センサ21は、RGB3色の発光ダイオードなどで構成される光源22、複数の受光素子が図2の紙面垂直方向に直線状に配列されているリニアイメージセンサ23、原稿シートGで反射された光源22からの反射光をリニアイメージセンサ23の各受光素子に結像させるロッドレンズアレイ24を含む。なお、読取センサ21はCIS方式に限られず、CCD(電荷結合素子)イメージセンサを用いた、いわゆるCCD方式であってもよい。
なお、光源22がADF41によって搬送される原稿シートGや押圧部材38に光を照射し、その照射した光が、原稿シートGや押圧部材38によって反射された反射光をリニアイメージセンサ23によって受光することによって、読取センサ21は、原稿シートGや押圧部材38を読み取る。
また、読取センサ21は、プラテンガラス14の下側を読取副走査方向D2に移動可能に支持されている。読取センサ21は、読取副走査方向D2に移動しながらプラテンガラス14上に静止して載置された原稿シートGを読み取るFB読取も可能である。以後、位置P2に静止した読取センサ21の状態及び動作を説明しているものとする。
<3.原稿搬送ユニットの内部構成を示す上面図>
次に、原稿搬送ユニット3の内部構成について説明する。図3は、原稿搬送ユニット3の内部構成を示す上面図であって、原稿搬送ユニット3の上面カバー11を取り外した状態で上から見た図を示している。
原稿搬送ユニット3は、複数の搬送ローラ46が配置されている。搬送ローラ46は、駆動部39の駆動力にとって回転する。そして、給紙トレイ12に載置された原稿シートGは、搬送ローラ46によって原稿搬送経路45に沿って右から左に向けて1枚ずつ搬送される。
原稿搬送ユニット3は、幅センサ17(原稿シート検知センサ部の一例)、Fセンサ18が設けられている。Fセンサ18は、給紙トレイ12に配置されるとともに読取主走査方向D1において中心線50近傍に配置されており、給紙トレイ12に原稿シートGが載置されているか否かを検出する。
幅センサ17は、読取副走査方向D2においてFセンサ18と同一位置に配置されるとともに、読取主走査方向D1において中心線50から基準距離離れて配置されている。
そのため、給紙トレイ12では、幅センサ17を用いて、原稿シートGの載置向きを検出することができる。給紙トレイ12では、図2に二点鎖線で示すように、原稿シートGの短辺が読取主走査方向D1と平行となる横向きに載置することができる他、矢印51で示す原稿ガイド16の可動範囲内において、図2に実線で示すように、原稿シートGの長辺が読取主走査方向D1と平行となる縦向きに載置することができる。具体的には、A4原稿サイズやレター原稿サイズ以下の原稿サイズであれば、給紙トレイ12に原稿シートGを縦向きに載置することができる。
そして、原稿シートGが縦向きに載置された場合、原稿シートGは幅センサ17に対向することから、幅センサ17はオンする。その一方、原稿シートGが横向きに載置された場合、原稿シートGは幅センサ17に対向して配置されず、幅センサ17はオフする。従って、幅センサ17の検出結果から原稿シートGの載置向きが検出される。
<4.本体2の内部構成>
次に、本体2の内部構成について、特に、画像形成部31について図4を用いて説明する。図4に示すように、本体2は、給紙ローラ36や記録紙搬送ローラ37などの各種ローラからなる記録紙搬送部43を有している。記録紙搬送部43の各種ローラは、不図示のモータなどの駆動手段によって回転し、記録紙トレイ13に載置された記録紙シートHを画像形成部31へと搬送する。
画像形成部31は、インク等を用いて記録紙シートHに画像を形成する形成ヘッド32、形成ヘッド32が固定される搬送ベルト33、及び、ローラ34等を含む。ローラ34は、不図示のモータなどの駆動手段によって回転し、回転により搬送ベルト33を複合機1の左右方向に平行な記録主走査方向D3に移動させる。画像形成部31は、複合機1の前後方向に平行な記録副走査方向D4に搬送される記録紙シートHに対して、形成ヘッド32を記録主走査方向D3に移動させながら、記録主走査方向D3に画像形成を行う。
つまり、複合機1では、記録主走査方向D3と読取副走査方向D2とが互いに平行であって、記録副走査方向D4と読取主走査方向D1とが互いに平行になっている。
記録紙トレイ13では、記録紙シートHの載置向きが決まっており、図4に実線で示すように、A4用紙サイズの記録紙シートHを、記録紙シートHの長辺が記録主走査方向D3と平行となる横向きに載置することができる。
原稿シートGが読取センサ21によって読み取られ、読み取った読取画像を記録紙シートHに画像形成を行う際、給紙トレイ12に原稿シートGの短辺が複合機1の前後方向と平行となる向きに載置される(図3:Gの2点鎖線参照)と、回転処理を行う必要が生じる。原稿シートGの短辺側から順に読取センサ21によって読み取られ、読取画像として記憶されるため、画像形成部31が記録紙シートHの長辺側から画像形成を開始するには、1枚の原稿シートGを読み終わってから、その読取画像に対して回転処理を行い、記録紙シートHの長辺側から画像形成できるように読取画像に対して回転処理を行う必要が生じるためである。その回転処理を行う分、画像形成部31は、画像形成に時間がかかる。
原稿シートGが読取センサ21によって読み取られ、読み取った読取画像を記録紙シートHに画像形成を行う際、給紙トレイ12に原稿シートGの長辺が複合機1の前後方向と平行となる向きに載置される(図3:Gの実線参照)と、原稿シートGの長辺側から順に読取センサ21によって読み取られ、その読み取られた長辺側の読取画像をそのまま、画像形成部31は、記録紙シートHの長辺側から画像形成を開始することができる。故に、回転処理を行う必要が無い分、画像形成部31は、画像形成を速く実行することができる。
しかし、原稿シートGを読取センサ21によって読み取り、相手先装置61(図5参照)にファックス送信する際、給紙トレイ12に原稿シートGの長辺が複合機1の前後方向と平行となる向きに載置される(図3:Gの実線参照)と、ファックス送信では、原稿シートGの短辺を先に送信することになっているため、画像形成する場合とは逆に、回転処理を実行する必要が生じる。
<5.複合機の電気的構成>
次に、複合機1の電気的構成について説明する。
複合機1は、図5に示されるように、ASIC71と、表示部8と、操作部9と、読取センサ21と、駆動部39と、画像形成部31と、幅センサ17と、Fセンサ18と、Rセンサ44と、ファックス通信部30(ファックス通信部の一例)と、ROM76と、RAM77(記憶部の一例)とを備える。ASIC71には、表示部8等が電気的に接続されている。
ファックス通信部30は、電話回線60を介して相手先装置61であるファックス装置と接続され、相手先装置61であるファックス装置から信号を受信、又は、相手先装置61であるファックス装置に対して信号を送信することが可能となる。また、ファックス通信部30は、「V.17」通信規格や「V.34」通信規格の下での通信速度で相手先装置61と信号の送受信を行うことができる。
ASIC71は、CPU70と画像処理部72とを内蔵している。CPU70は、ASIC41に入力される情報に基づいて、各種の処理のためのプログラムを実行する。そして、CPU70は、画像形成部31(画像形成部の一例)、読取センサ21、駆動部39、表示部8、操作部9、ファックス通信部30等を制御する。また、ASIC71は、各種符号化方式の下で圧縮・解凍処理を実行することができる。
ROM76には、CPU70によって実行されるプログラム及び各種のデータなどが記憶されている。RAM77は、CPU70がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。RAM77は、第1バッファ78と第2バッファ79という記憶領域を有している。第1バッファには、読取センサ21によって読み取られた読取画像が記憶され、第2バッファには、画像処理部72が第1バッファに記憶された読取画像を回転処理した後の読取画像が記憶される。
画像形成部31は、RAM77に記憶された画像データに対して印刷(カラー印刷又はモノクロ印刷)を実行し、記録紙シートHに画像を形成する。画像形成の方式は、本実施例では、インクジェット方式で説明するが、電子写真方式であってもよい。画像形成部31は、ファックス通信部30が受信した画像を記録紙シートHに画像形成することもできる。
読取センサ21は、光源22、リニアイメージセンサ23等から構成されており、光源22が原稿シートGや押圧部材38に光を照射し、その照射した光が、原稿シートGや押圧部材38によって反射された反射光をリニアイメージセンサ23によって受光することによって、原稿シートGや押圧部材38が読み取られる。そしてリニアイメージセンサ23が読取画像を出力し、RAM77の第1バッファ78に読取画像として記憶される。
駆動部39は、モータ等から構成されている。駆動部39が駆動すると、駆動部39の駆動力が搬送ローラ46に伝達され、搬送ローラ46が回転するように構成されている。
幅センサ17は、原稿シートGの長辺が読取センサ21の読取主走査方向D1に沿う向きに、原稿シートGが給紙トレイ12に支持されていると、原稿シートGを検知し、オンを示す信号をASIC71に出力する。原稿シートGの短辺が読取センサ21の読取主走査方向D1に沿う向きに、原稿シートGが給紙トレイ12に支持されていると、原稿シートGを検知することなく、オフという信号をASIC71に出力する。
Fセンサ18は、原稿シートGが給紙トレイ12に載置されていれば、原稿シートGを検知し、オンを示す信号をASIC71に出力する。Fセンサ18は、原稿シートGが給紙トレイ12に載置されていなければ、原稿シートGを非検知であって、オフを示す信号をASIC71に出力する。
Rセンサ44は、原稿搬送経路45を通って搬送される原稿シートGを位置P1にて検知している場合、オンを示す信号をASIC71に出力する。また、Rセンサ44は、位置P1にて原稿シートGを検知しない、非検知の場合、オフを示す信号をASIC71に出力する。
表示部8は、例えば、液晶表示器からなる。操作部9は、各種の操作ボタンからなる。操作ボタンの押操作により、各種の入力が可能である。操作ボタンには、例えば、各種の指示を確定するためのOKボタン、各種の指示をキャンセルするためのキャンセルボタン、選択するための十字ボタン、数字や文字を入力するためのテンキーなどが含まれる。操作部9からの各種の操作ボタンの操作がASIC71に入力され、ASIC71は、入力された情報に応じて、各部を制御する。
<6.2つのファックス送信(第1と第2)の方法について>
複合機1がADF41によって搬送された原稿シートGを相手先装置61にファックス送信する方法としては、2つの方法について説明する。
第1の方法は、次のとおりである。複合機1は、ファックス送信先の相手先装置61に対して、まず、ダイヤル番号とCNG信号とを送信する。すると、相手先装置61は、ファックス受信準備ができていれば、複合機1に対して電話回線を介してDIS信号を送信する。複合機1は、相手先装置61からDIS信号を受信すると、駆動部39を駆動させることによって搬送ローラ46を回転させ、読取センサ21による原稿シートGの読取動作を開始させ、RAM77に読み取った読取画像を記憶させる。そして、複合機1は、受信したDIS信号から、相手先装置61とファックス通信部30とが互いに利用可能な最大能力の通信速度、符号化方式を決定し、その決定された通信速度等の条件の下で相手先装置61にファックス通信部30を介して読取画像を送信する。以上が第1の方法である。
第2の方法は、次のとおりである。複合機1は、相手先装置61との通信条件等の条件を決定する前に、原稿シートGの読取動作を開始し、原稿シートGの読取画像が全てRAM77に記憶される。原稿シートGが複数枚であった場合、複数枚の読取画像が全て、RAM77に記憶される。その後、複合機1は、相手先装置61に向けてダイヤル信号とCNG信号とを送信し、相手先装置61からDIS信号を受信する。複合機1は、第1の方法と同様に通信速度等の条件を決定し、その決定された条件の下で相手先装置61にファックス通信部30を介してRAM77に記憶された読取画像を送信する、以上が第2の方法である。
相手先装置61のファックス受信準備ができていない、例えば、相手先装置61の電源が入っておらず、なんらかの異常が生じている場合が考えられる。その場合、第2の方法を用いて原稿シートGをファックス送信しようとすると、相手先装置61と通信速度等の条件を決定する前に読み取った原稿シートGの読取画像が無駄になってしまう。結果的に複合機1が相手先装置にファックス送信することができず、RAM77に読取画像が記憶されつづけることになる。
第1の方法では、相手先装置61のファックス受信準備ができていない場合、すなわち、DIS信号を受信しない場合は、複合機1は、駆動部39の駆動を開始しない。故に、複合機1は、原稿シートGの読取動作を無駄にすることが無く、RAM77に読取画像を全て記憶しておく必要も無い。第1の方法は、複合機1のRAM77の記憶容量が大規模な容量を有していない場合や、ファックス送信をするユーザにとっては、相手先装置61からのDIS信号の送信という応答を確認のうえで、原稿シートGの読取動作が開始されるので、安心感がある。
第1の方法は、第2の方法に比べてメリットがある一方、1枚分の読取画像に対して90度回転させる必要がある場合、「V.34」通信規格の下で読取画像を相手先装置61にファックス送信することができないという本発明の課題がある。
<7.「V.34」通信規格について>
「V.34」通信規格は、電話回線60でデータ通信を行う際のITU−T勧告で定められた規格の1つである。「V.34」通信規格は、相手先装置61と複合機1とで、他の通信規格と比べて、読取画像等のデータを含む信号のやり取りを高速で行うものである。
図6は、第1の方法でファックス送信する際の読取動作とファックス通信部30の送受信動作を示すものである。図6(A)は、「V.34」通信規格と異なる「V.17」通信規格、図6(B)が、「V.34」通信規格をそれぞれ示している。なお、Txは、ファックス通信部30が行う相手先装置61に信号を送信することを意味し、Rxは、ファックス通信部30が行う相手先装置61が信号を受信することを意味する。
図6(A)の場合、複合機1は、「V.17」通信規格の下では、相手先装置61からDIS信号を受信すると、ファックス通信部30を介してDCS信号を所定時間、送信後、トレーニングチェック信号(TCF信号)を所定時間、送信する。TCF信号は、回線の品質を確認するための信号である。受信側である相手先装置61は、TCF信号を受信し、トレーニングが正常に行われたことを確認した後、完了通知として受信準備確認信号(CFR信号)を複合機1に送信する。
図6(B)の場合、複合機1は、「V.34」通信規格の下では、DIS信号を受信すると、DCS信号を「V.17」通信規格に比べて短い時間で送信する。そして、複合機1は、受信側である相手先装置61からCFR信号を受信する。そもそも、送信側である複合機1自身が、「V.34」通信規格の下で通信可能であって、かつ、受信側である相手先装置61が、「V.34」通信規格の下で通信可能である場合、共に電話回線を介して高速に通信することが可能である。
「V.34」通信規格の下では、送信側である複合機1と受信側である相手先装置61との間で、V8手順と呼ばれる信号のやり取りが行われ、そのV8手順によって回線の品質が確認される。「V.34」通信規格では、その確認後、複合機1は直ぐに相手先装置61からDIS信号を受信するため、「V.17」通信規格で行われるTCF信号の送信を行わない。
図6に示すように、(イ)DIS信号を受信してから、(ロ)CFR信号を受信するまでの期間が、「V.17」通信規格に比べて、「V.34」通信規格は短くなっている。
図6の読取制御は、1枚分の読取画像に対して90度回転させる必要がある場合の複合機1の読取制御が示されている。原稿シートGが搬送ローラ46による搬送が開始される。読取センサ21が押圧部材38を読み取り、補正データを取得する。(ロ‘)Rセンサ44がオンする。すなわち、搬送ローラ46によって搬送される原稿シートGの先端がRセンサ44を通過する。原稿シートGが読取センサ21によって読み取りが開始され、RAM77の第1バッファ78に読み取られた読取画像が記憶される。(ハ)Rセンサ44がオフする。すなわち、搬送ローラ46によって搬送される原稿シートGの後端がRセンサ44を通過することを意味する。すると、読取センサ21による読取動作が終了する。
画像処理部72が、RAM77に記憶された原稿シートG、1枚分の読取画像に対して90度回転する回転処理を行う。(ニ)回転処理された読取画像は、RAM77の第2バッファ79に記憶され、回転処理された読取画像のうち、所定ライン分、決定された符号化方式の下でASIC71にて圧縮処理された段階で、読取画像がPIX信号として送信可能となる。
複合機1は、CFR信号を受信してから、一定以上の時間(タイムアウト時間TOUT)以内に読取画像を受信側の相手先装置61に送信しないと、相手先装置61が複合機1からの読取画像の受信を拒否することになる。
「V.17」通信規格の下では、(ロ)と(ロ‘)のタイミングがほぼ同じであって同期をとることができ、(ロ)から(ニ)に至る原稿シートGの読取動作、読取画像の回転処理、符号化処理によってPIX信号を送信開始できるまでの時間がTOUTの時間内に収まるため、複合機1は相手先装置61に読取画像を送信することができる。
他方、「V.34」通信規格の下では、Rセンサ44がオンするより前に、速い段階でCFR信号を受信することになるため、(ロ)と(ロ‘)との間の差が大きく、(ロ)から(ニ)に至る時間がTOUTの時間を大幅に超えるため、複合機1は相手先装置61に読取画像を送信することができない。
<8.メインフローチャート>
次に、CPU70が行う、ADF41によって搬送された原稿シートGを読取センサ21によって読み取り、相手先装置61にファックス通信部30を用いてファックス送信する際の各種制御について、図7、図8、図9を用いて説明する。
CPU70が行う各種制御は、ROM76に記憶されるプログラムに基づいて各構成要素に対して指示することによって行われる。
図7は、CPU70が行うメインフローチャートを示している。給紙トレイ12には、原稿シートGが複数枚、載置されているものとする。給紙トレイ12には、図3に実線で示すように、原稿シートGの長辺が読取主走査方向D1と平行となる縦向きに載置、又は、図3に2点鎖線で示すように、原稿シートGの短辺が読取主走査方向D1と平行となる横向きに載置可能となっている。
CPU70は、幅センサ17がオンであるか、オフであるかを検出する(S105)。CPU70は、幅センサ17がオンであれば(S105:YES)、回転送信オンというフラグをRAM77に記憶させる。CPU70は、幅センサ17がオフであれば(S105:NO)、回転送信オフというフラグをRAM77に記憶させる(S115)。
図3に実線で示すように原稿シートGが原稿シートGの長辺が読取主走査方向D1と平行となる縦向きに載置されているので、ファックス送信する際は読取画像に対して90度回転する回転処理を行う必要がある。そのため、回転送信オンというフラグがRAM77に記憶される。
図3に2点鎖線で示すように原稿シートGが原稿シートGの短辺が読取主走査方向D1と平行となる横向きに載置されているので、読取画像に対して90度回転する回転処理を行う必要が無い。そのため、回転送信オフというフラグがRAM77に記憶される。
ユーザが操作部9を介して、上述した第1の方法によるファックス送信を選択し、相手先装置61の電話番号を入力する。すると、CPU70は、ユーザによる選択、および、電話番号の入力によって、ファックス送信開始指示を受け付ける(S120)。
次に、操作部9を介して入力された電話番号に従って、CPU70は、ファックス通信部30を用いてダイヤル信号を送信する(S125)。次に、CPU70は、相手先装置61にファックス送信であることを示すCNG信号を、ファックス通信部30を用いて送信する(S130)。
CPU70は、相手先装置61が「V.34」通信規格の下で通信可能であることを示すANSam信号をファックス通信部30がDIS信号を受信する前に受信した場合(S135:YES)、ファックス通信部30がANSam信号を受信することなく、DIS信号を受信した場合(S135:NO)とする。
ファックス通信部30がANSam信号を受信した場合(S135:YES)、RAM77に回転送信オン、又は、回転送信オフというフラグがあるか否かを確認する(S140)。
<ANSam信号を受信し、回転送信オンの場合>
CPU70は、RAM77に回転送信オンが記憶されていれば、ファックス通信部30が「V.34」通信規格の下でデータを送受信可能な能力を有しているにも係らず、V8手順を行うこと無く、DIS信号を受信するのを待つ(S145)。そして、ファックス通信部30は、DIS信号を受信する(S145:YES)。
CPU70は、ファックス通信部30がDIS信号を受信すると(S145:YES)、後述する搬送制御処理の実行を開始(S150、図8参照)し、駆動部39の駆動を開始する。
CPU70は、「V.34」通信規格ではない、「V.17」通信規格であることを示すDCS信号を、ファックス通信部30を介して相手先装置61に送信する(S155)。
本来、ファックス通信部30が「V.34」通信規格の下で通信可能であって、相手先装置61が「V.34」通信規格の下でデータ通信可能であるのであれば、「V.34」通信規格の下で通信することを示すDCS信号を送信するが、この場合においては、CPU70は、「V.17」通信規格であることを示すDCS信号を、ファックス通信部30を介して相手先装置61に送信する。
そして、CPU70は、TCF信号を、ファックス通信部30を介して所定時間送信する(S160)。ファックス通信部30が相手先装置61からCFR信号を受信するのを待ち(S165)、CFR信号を受信したら(S165:YES)、後述する送信制御処理の実行を開始する(S170、図9参照)。
CPU70は、搬送制御処理(S150、図8参照)と送信制御処理(S170、図9参照)とを、互いに情報をやり取りしながら実行する。CPU70は、搬送制御処理(S150、図8参照)と送信制御処理(S170、図9参照)とが互いに処理が終了するのを待機し(S175)、終了したら(S175:YES)、図7のメインフローチャートを終了する。
<ANSam信号を受信し、回転送信オフの場合>
CPU70は、RAM77に回転送信オフが記憶されていれば(S140:NO)、ファックス通信部30を用いてV8手順による各種信号のやり取りを相手先装置61と行う(S180)。V8手順後、ファックス通信部30がDIS信号を受信するのを待機する(S185)。
CPU70は、ファックス通信部30がDIS信号を受信すると(S185:YES)、後述する搬送制御処理の実行を開始(S190、図8参照)する。CPU70は、「V.34」通信規格であることを示すDCS信号を、ファックス通信部30を介して相手先装置61に送信する(S195)。そして、CPU70は、S165、S170、S175の各処理を実行し、図7のメインフローチャートの処理を終了する。
<ANSam信号を受信しない場合>
CPU70は、ファックス通信部30がANSam信号を受信することなく(S135:NO)、DIS信号を受信すると(S200:YES)、後述する搬送制御処理の実行を開始する(S203、図8参照)。CPU70は、「V.34」通信規格ではない、「V.17」通信規格であることを示すDCS信号を、ファックス通信部30を介して相手先装置61に送信する(S203)。次に、CPU70は、TCF信号を、ファックス通信部30を介して所定時間送信する(S210)。そして、CPU70は、S165、S170、S175の各処理を実行し、図7のメインフローチャートの処理を終了する。
<9.搬送制御処理について>
次に、図8の搬送制御処理について説明する。CPU70は、ファックス通信部30がDIS信号を受信すると(S185、S185、S200:YES)、駆動部39に対して駆動の開始を指示する(S300)。
駆動部39は駆動を開始すると、複数の搬送ローラ46が回転する。すると、原稿シートGが給紙トレイ12から搬送開始される。次に、CPU70は、読取センサ21に対し、読み取りを指示し、押圧部材38を読み取り、補正データを取得する(S305)。
CPU70は、Rセンサ44がオンするか否かを検知する(S310)。Rセンサ44がオンすると(S310:YES)、原稿シートGの先端がRセンサ44の位置P1に到達することになる。
CPU70は、駆動部39に対して駆動部39の駆動停止の指示を行う(S315)。なお、原稿シートGは、図2(B)のような状態でRセンサ44の位置P1に原稿シートGの先端が位置した状態となる。
CPU70は、ファックス通信部30がCFR信号を受信するのを待機し(S320)、ファックス通信部30がCFR信号を受信すると(S320:YES)、CPU70は、駆動部39の駆動開始の指示を行う(S325)。
CPU70は、原稿シートGが位置P1から位置P2に到達するまでの要する時間経過すると、読取センサ21に対して読み取りを指示し、読み取りを開始する(S330)。
<回転送信オンの場合>
RAM77に記憶されているフラグが回転送信オンである場合(S335:YES)、第1バッファ78に、読取センサ21が読み取った読取画像が記憶開始される。
読取センサ21による読み取りは、CPU70からの停止指示があるまで続行される。CPU70は、Rセンサ44のオンからオフになるのを監視する(S345)。Rセンサ44がオフすると(S345:YES)、原稿シートGが位置P1から位置P2に到達するまでの要する時間経過した段階で、CPU70は、読取センサ21に対して読み取りの停止を指示する(S350)。
第1バッファ78には、原稿シートG、1枚分の読取画像が記憶されている。CPU70は、画像処理部72に対して、第1バッファ78に記憶されている原稿シートG、1枚分の読取画像に対して、90度回転する回転処理を開始するように指示する(S355)。すると、画像処理部72は、原稿シートG、1枚分の読取画像に対して、90度回転する回転処理を行い、回転処理された読取画像が第2バッファ79に記憶される。
Fセンサ18がオフでない、すなわち、Fセンサ18がオンであれば(S360:NO)、S365に進む。なお、Fセンサ18がオンということは給紙トレイ12に搬送されるべき原稿シートGが在ることを意味する。Fセンサ18がオンであれば(S360:NO)、読取センサ21によって読み取られた原稿シートGと異なる、次の原稿シートが複数の搬送ローラ46によって搬送される。
CPU70は、Rセンサ44のオフからオンになるのを監視する(S365)。Rセンサ44がオンすると(S365:YES)と、CPU70は、駆動部39に対して駆動部39の駆動停止の指示を行う(S370)。原稿シートGは、図2(B)のような状態で搬送待機の状態を意味し、位置P1に到達した次の原稿シートG(読取センサ21によって、読み取られていない)は一旦停止することを意味する。
そして、CPU70は、後述する送信制御処理(図9)によって、読取センサ21によって読み取られた1枚の読取画像が相手先装置61に送信完了したことを示すMPS信号がファックス通信部30を介して送信完了するまで待機する(S375)。MPS信号がファックス通信部30を介して送信完了後(S375:YES)、再び、S325に戻り、駆動部39の駆動開始の指示を行う。一旦停止された位置P1に到達した次の原稿シートGは、搬送ローラ46によって再び原稿搬送経路45を位置P2に向けて搬送される。
Fセンサ18がオフであれば(S360:YES)、S380に進む。なお、Fセンサ18がオフということは給紙トレイ12に搬送されるべき原稿シートGが無いことを意味する。
CPU70は、所定時間経過後(S380)、すなわち、位置P2から排紙トレイ47に原稿シートGが搬送ローラ46によって搬送完了後、駆動部39の駆動停止の指示を行う(S385)。
そして、CPU70は、後述する送信制御処理(図9)によって、読取センサ21によって読み取られた読取画像が全て相手先装置61に送信完了したことを示すEOP信号がファックス通信部30を介して送信完了するまで待機する(S390)。そして、EOP信号がファックス通信部30を介して送信完了後(S390:YES)、搬送制御処理を終了する。
<回転送信オフの場合>
RAM77に記憶されているフラグが回転送信オフである場合(S335:NO)、CPU70は、Rセンサ44のオンからオフになるのを監視する(S395)。CPU70は、Rセンサ44がオフすると(S395:YES)、搬送ローラ46によって原稿シートGが位置P1から位置P2に到達するまでの要する時間経過した段階で、読取センサ21に対して読み取りの停止を指示する(S400)。S360以降の処理は、回転送信オンの場合と同じである。
<10.搬送制御処理について>
次に、図9の送信制御処理について説明する。図9の送信制御処理は、図8の搬送制御処理と並行して実行される。
<回転送信オンの場合>
RAM77に記憶されているフラグが回転送信オンである場合(S500:YES)、ファックス通信部30がCFR信号を受信してから(図7:S165参照)、CPU70は、ダミー画像をPIX信号としてファックス通信部30を介して送信する(S505)。
CPU70は、図8の搬送制御処理の回転処理の開始(図8:S355)から終了するまで待機する(S510)。CPU70は、画像処理部72が回転処理を終了すると(S510:YES)、ASIC71による圧縮処理が開始され、第2バッファ79に記憶された回転処理後の読取画像が所定ライン分毎に圧縮される(S513)。なお、ASIC71による圧縮処理される際の符号化方式は、ファックス通信部30が受信したDIS信号に基づいて決定される。
ASIC71による圧縮処理が所定ライン分完了すると、ASIC71によって圧縮処理された読取画像をPIX信号として送信することが可能となる(図6(ニ))。そこで、CPU70は、「V.17」通信規格の通信速度の下でファックス通信部30によるPIX信号の送信を開始する(S515)。送信完了した読取画像から順番に、RAM77の第2バッファ79から送信完了した読取画像が削除される。
CPU70は、RAM77の第2バッファ79が空でない場合(S520:NO)、ファックス通信部30によるPIX信号の送信を引き続き行う。CPU70は、RAM77の第2バッファ79が空である場合、ファックス通信部30によるPIX信号の送信を終了する(S520:YES)。
Fセンサ18がオフでない、すなわち、Fセンサ18がオンであれば(S525:NO)、S530に進む。CPU70は、読取センサ21によって読み取られた1枚の読取画像が相手先装置61に送信完了したことを示すMPS信号がファックス通信部30を介して送信する。そして、S505に戻り、以降の処理を繰り返す。
Fセンサ18がオフであれば(S525:YES)、CPU70は、読取センサ21によって読み取られた読取画像が全て相手先装置61に送信完了したことを示すEOP信号をファックス通信部30を介して送信する(S535)。CPU70は、図9の送信制御処理を終了する。
<回転送信オフの場合>
RAM77に記憶されているフラグが回転送信オフである場合(S500:NO)、CPU70は、ASIC71による圧縮処理が所定ライン分実行し(S540)、その実行された所定ライン分の読取画像をPIX信号としてファックス通信部30を介して送信する(S545)。
CPU70は、Rセンサ44のオンからオフになるのを監視する(S550)。CPU70は、Rセンサ44がオフではない、すなわちRセンサ44がオンしている場合(S550:NO)、S540に戻り、S540とS545の処理を繰り返し行う。
Rセンサ44がオフ(S550:YES)し、Fセンサ18がオフではない、すなわち、Fセンサ18がオンであれば(S555:NO)、搬送ローラ46によって原稿シートGが位置P1から位置P2に到達するまでの要する時間経過した段階でファックス通信部30によるPIX信号の送信を終了し(S560:YES)、CPU70は、読取センサ21によって読み取られた1枚の読取画像が相手先装置61に送信完了したことを示すMPS信号がファックス通信部30を介して送信する(S565)。S540に戻る。
Fセンサ18がオフであれば(S555:YES)、CPU70は、読取センサ21によって読み取られた読取画像が全て相手先装置61に送信完了したことを示すEOP信号を、ファックス通信部30を介して送信する。CPU70は、図9の送信制御処理を終了する。
<11.作用効果>
(1) 以上のように、原稿シートGの1枚分の読取画像に対して90度回転を行う場合に、相手先装置61が「V.34」通信規格の下で通信可能であることを示すANSam信号を受信した場合であっても、複合機1と相手先装置61とが利用可能な最大能力であるV.34で通信することを示すDCS信号を相手先装置61に送信するのではなく、非V.34通信規格である「V.17」通信規格によって通信することを示すDCS信号を相手先装置61に送信する。よって、相手先装置61がタイムアウトする前に、複合機1が読取画像を相手先装置61にファックス送信することができる。
(2) CPU70は、ファックス通信部30を介して、「V.17」通信規格であることを示すDCS信号を前記相手先装置61に送信後(図7:S155)、所定の間隔の間、ファックス通信部30によりTCF信号を送信し(図7:S160)、その後、ファックス通信部30に相手先装置61からのCFR信号を受信させる(図7:S165)。
ファックス通信部30は、V.34通信規格の下では、TCF信号を送信しないが、ファックス通信部は、非V.34通信規格である「V.17」通信規格の下では、TCF信号を所定時間、送信することができる。
複合機1と相手側装置とは、TCF信号の送受が正常に行われたことを確認した上で、複合機1は、相手側装置からCFR信号を受信する。すると、非V.34通信規格(「V.17」通信規格)の下では、TCF信号を所定時間送信することができる為、ファックス通信部30がDIS信号を受信し、駆動部39が駆動を開始してから相手先装置61からのCFR信号を受信するまでの時間を長くすることができ、相手先装置61がタイムアウトせずに複合機1が相手先装置61にファックス送信することができる。
(3) CPU70は、相手先装置61からのCFR信号の受信後(図7:S165)、ファックス通信部30に対してダミー画像の送信を開始させる(図9:S505)。そして、回転処理(図9:S510)が完了後、CPU70は、ファックス通信部30に対して相手先装置61へのダミー画像の送信を停止させる。
複合機1は、CFR信号を受信後、通信規格(「V.17」通信規格)で定められた所定期間の間、ダミー画像を送信することによって、複合機1が読取画像を送信するのに要する準備に余裕ができるため、仮に、搬送ローラ46による原稿シートGの遅れがあったとしても相手先装置61がタイムアウトせずに複合機1が相手先装置61にファックス送信することができる。
(4) 複合機1は、読取センサ21より原稿搬送経路45の上流側の位置を通過する原稿シートGを検知するRセンサ44を備える。CPU70は、Rセンサ44が原稿シートGの先端を検知すると、駆動部39の駆動を停止の指示を行う(図8:S315)。その指示後、ファックス通信部30がCFR信号を受信した際に、駆動部39の駆動を再開させる(図8:S325)。
そして、駆動部39の駆動を再開(図8:S325)から、搬送ローラ46によって原稿シートGが位置P1から位置P2に到達するまでの要する時間経過すると、CPU70は、読取センサ21に対して位置P2に搬送される原稿シートGの読み取りを開始させる(図8:S330)。そして、Rセンサ44のオンからオフへの変化から、搬送ローラ46によって原稿シートGが位置P1から位置P2に到達するまでの要する時間経過すると、読取センサ21に対して位置P2での読み取りを停止させる。
相手先装置61がDIS信号を複合機1に送信してから、相手先装置61がCFR信号を複合機1に送信するまでの間に、相手先装置61と複合機1との通信不調等のエラーが生じる場合もある。
通信不調等のエラーが生じているにもかかわらず、複合機1の読取センサ21が原稿シートGを読み取ると、その読み取った動作自体が無駄になる。そこで、Rセンサ44が原稿シートGの先端を検知に基づいて、一旦、駆動部39の駆動の停止を指示し、その指示後、ファックス通信部30がCFR信号を受信した上で、駆動部39の駆動を再開しているので、読取センサ21が原稿シートGを読み取る動作が無駄になることを低減することができる。
(5) 給紙トレイ12に支持された複数枚の原稿シートGを1枚毎に相手先装置61にファックス送信する場合において、Rセンサ44がオフ(図8:S345)からオン(図8:S365)に検知結果が変化すると、CPU70は、駆動部39の駆動を停止させる(図8:S370)。
CPU70は、ファックス通信部30によって送信完了したことを示すMPS信号が相手先装置61に送信された段階(図8:S375)で、駆動部39の駆動を再開し、次の原稿シートに対する読取制御処理を実行する。
読取センサ21が1枚分の原稿シートGを読み取ったら、その1枚分の読取画像を相手先のFAX送信し、終わったら、次の1枚分の原稿シートGを読み取って、その1枚分の読取画像を相手先のFAX送信するため、ユーザが駆動部39の駆動と停止とによって、複合機1が何ページの読取画像を相手先装置61にファックス送信完了したのかを把握することができる。
(6) 相手先装置61から送信されるDIS信号をファックス通信部30が受信する前に、ANSam信号を相手先装置61からファックス通信部30が受信する場合(図7:S135、YES)であって、かつ、回転処理を実行することが決定されていない第2の場合において(図7:140、NO)、CPU70は、DIS信号をファックス通信部30が受信後、「V.34」通信規格の下で相手先装置61との通信のやり取りを行うことを示すDCS信号を相手先装置61に送信し、ファックス通信部30がCFR信号を受信する。
第2の場合に、搬送ローラ46によって搬送された原稿シートGを、読取センサ21を用いて位置P2にて読み取らせ、読取センサ21が読み取った読取画像を読み取った順に、V.34通信規格の下でファックス通信部30を用いて相手先装置61に送信する。
第2の場合、すなわち、読取画像に回転処理が不要である場合は、読取センサ21が読み取った読取画像を読み取った順に、「V.34」通信規格の下でファックス通信部30を用いて読取画像を送信することができる。
(7) 複合機1は、原稿シートGの長辺が読取センサ21の読取主走査方向D1に平行な向き、又は、原稿シートGの短辺が読取センサ21の読取主走査方向D1に平行な向き、のいずれかの向きに給紙トレイ12に支持されているかを検知する幅センサ17を備えている。
そして、CPU70は、幅センサ17が原稿シートGの長辺が読取センサ21の読取主走査方向D1に平行な向きであることを検知している場合に、回転処理を実行すると決定する(図7:S110)。
また、複合機1は、記録紙シートHが支持される記録紙トレイ13と、画像形成を行う画像形成部31を備えている。
記録紙トレイ13は、記録紙シートHの長辺が画像形成部31の記録主走査方向D3と平行となる向きに記録紙シートHが支持されている。画像形成部31は、記録主走査方向D3と直交する記録紙搬送経路35に沿って搬送された記録紙シートHに対して、記録主走査方向D3に画像形成する。
複合機1は、単に相手先装置61にファックス送信するのに用いられるだけではなく、読取センサ21やADF41を用いて原稿シートGを読み取り、その原稿シートGを読み取った読取画像を画像形成部31によって記録紙シートHに記録するコピー機能もある。
原稿シートGの長辺が読取センサ21の読取主走査方向D1に沿う向きに、原稿シートGが給紙トレイ12に支持されていると、画像処理部72が読取センサ21によって読み取られた読取画像に対して回転処理を実行すること無く、読取画像をそのまま、画像形成部31が記録紙シートHに記録することができる。
ユーザにとって、複合機1を用いてコピー機能を実行する際、原稿シートGの長辺が読取センサ21の読取主走査方向D1に沿う向きに給紙トレイ12に載置されていると、便利である。一方、相手先装置61にファックス送信する際は、読取画像は、原稿シートGの短辺側を先に送信する必要が予め定められており、回転処理を行う必要があった。本実施例の構成にすることで、複合機1がコピー機能と同様に、仮にユーザがコピー機能と同じように原稿シートGの長辺が読取センサ21の読取主走査方向D1に沿う向きに給紙トレイ12に載置したとしても、相手先装置61にファックス送信することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。例えば、非V.34通信規格としては、「V.17」通信規格を例示したが、ITU−T勧告に基づく規格である「V.29」等の通信速度が遅い通信規格であってもよい。
1 複合機、3 原稿搬送ユニット、12 給紙トレイ、
13 記録紙トレイ、17 幅センサ、21 読取センサ、
30 ファックス通信部、31 画像形成部、39 駆動部、
41 ADF、44 Rセンサ、46 搬送ローラ、70 CPU、
77 RAM

Claims (8)

  1. 原稿シートを支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記原稿シートを搬送する搬送経路に設けられた搬送ローラと前記搬送ローラを駆動する駆動部とを有する搬送部と、
    前記搬送経路の所定位置にて画像を読み取る読取センサと、
    ITU−T勧告に基づく通信規格の下で、電話回線を介して相手先装置に画像データを送信可能するファックス通信部と、
    記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記支持部に支持された前記原稿シートの向きによって、前記原稿シート1枚分を前記読取センサが読み取った読取画像を90度回転する回転処理を実行するか否かを決定する回転処理実行決定処理と、
    前記相手先装置から送信されるDIS信号を前記ファックス通信部が受信する前に、前記相手先装置がV.34通信規格の下で通信可能であることを示すANSam信号を前記相手先装置から前記ファックス通信部が受信する場合であって、かつ、前記回転処理実行決定処理にて前記回転処理を実行することが決定されている第1の場合において、前記DIS信号を前記ファックス通信部が受信後、前記V.34通信規格と異なる非V.34通信規格の下で前記相手先装置との通信のやり取りを行うことを示すDCS信号を前記相手先装置に送信し、前記非V.34通信規格で定められた所定の間隔後、前記ファックス通信部に前記相手先装置からのCFR信号を受信させる第1通信規格処理と、
    前記相手先装置から送信される前記DIS信号を前記ファックス通信部が受信したことに応じて、前記駆動部に対して駆動の開始を指示する駆動指示処理と、
    を実行し、
    前記第1の場合以外の場合、前記相手先装置と前記ファックス通信部とが互いに利用可能な最大能力を決定し、決定された最大能力を示す前記DCS信号を前記相手先装置に送信し、
    前記第1の場合に、前記駆動指示処理によって前記搬送ローラによって搬送された前記原稿シートを、前記読取センサを用いて前記所定位置にて読み取らせると共に前記読取センサが読み取った前記読取画像を前記記憶部に記憶させ、前記原稿シート1枚分の前記読取画像を前記記憶部に記憶完了後、前記原稿シート1枚分の前記読取画像に対して前記回転処理を実行し、
    前記ファックス通信部による前記CFR信号の受信完了、及び、前記回転処理の完了後、前記回転処理が実行された前記読取画像を、前記DCS信号にて送信した前記非V.34通信規格の下で前記ファックス通信部を用いて前記相手先装置に送信する、
    ファックス装置。
  2. 請求項1に記載のファックス装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1通信規格処理において、
    前記DCS信号を前記相手先装置に送信後、前記所定の間隔の間、前記ファックス通信部によりTCF信号を送信し、その後、前記ファックス通信部に前記相手先装置からの前記CFR信号を受信させる、
    ファックス装置。
  3. 請求項2に記載のファックス装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1通信規格処理において、
    前記CFR信号を受信後、前記ファックス通信部に対してダミー画像の送信を開始させ、
    前記回転処理が完了後、前記ファックス通信部に対して前記相手先装置へのダミー画像の送信を停止させる、
    ファックス装置。
  4. 請求項3に記載のファックス装置であって、
    前記読取センサより前記搬送経路の上流側の位置を通過する前記原稿シートを検知するセンサ部、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記センサ部が前記原稿シートの先端を検知に基づいて、前記駆動部の駆動の停止を指示し、その指示後、前記第1通信規格処理において前記ファックス通信部が前記CFR信号を受信した際に、前記駆動部の駆動を再開させる第1駆動制御処理と、
    前記第1駆動制御処理の前記駆動部の駆動の再開に応じて、前記読取センサによる前記所定位置に搬送される前記原稿シートの読み取りを開始させ、前記センサ部の検知から非検知の変化に基づいて、前記読取センサに読み取りを終了させる読取制御処理と、
    を実行するファックス装置。
  5. 請求項4に記載のファックス装置であって、
    前記支持部に支持された複数枚の前記原稿シートを1枚毎に前記相手先装置にファックス送信する場合において、
    前記制御部は、
    前記センサ部の検知から非検知の変化に基づく前記読取制御処理による前記読取センサの読み取り終了後、再び、前記センサ部が非検知から検知の変化に基づいて、前記駆動部の駆動を停止させ、前記回転処理が実行された前記読取画像が前記ファックス通信部によって送信完了したことを示すMPS信号が前記相手先装置に送信された段階で、前記駆動部の駆動を再開し、前記読取制御処理を実行する、
    ファックス装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のファックス装置であって、
    更に、
    前記相手先装置から送信される前記DIS信号を前記ファックス通信部が受信する前に、前記ANSam信号を前記相手先装置から前記ファックス通信部が受信する場合であって、かつ、前記回転処理実行決定処理にて前記回転処理を実行することが決定されていない第2の場合において、前記DIS信号を前記ファックス通信部が受信後、前記V.34通信規格の下で前記相手先装置との通信のやり取りを行うことを示す前記DCS信号を前記相手先装置に送信し、前記ファックス通信部が前記CFR信号を受信する第2通信規格処理、
    を実行し、
    前記第2の場合に、前記駆動指示処理によって前記搬送ローラによって搬送された前記原稿シートを、前記読取センサを用いて前記所定位置にて読み取らせ、前記読取センサが読み取った前記読取画像を読み取った順に、前記V.34通信規格の下で前記ファックス通信部を用いて前記相手先装置に送信する第2読取画像送信処理と、
    を実行するファックス装置。
  7. 請求項6に記載のファックス装置であって、
    更に、
    前記原稿シートの長辺が前記読取センサの読取主走査方向に沿う向き、又は、前記原稿シートの短辺が前記読取センサの読取主走査方向に沿う向き、のいずれかの向きに前記支持部に支持されているかを検知する原稿シート検知センサ部、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記回転処理実行決定処理において、前記原稿シート検知センサ部が前記原稿シートの長辺が前記読取センサの読取主走査方向に沿う向きであることを検知している場合に、前記回転処理を実行すると決定する、
    ファックス装置。
  8. 請求項7に記載のファックス装置を有する複合機であって、
    更に、
    記録紙シートが支持される記録紙シート支持部と、
    画像形成を行う画像形成部、
    を備え、
    前記記録紙シート支持部は、前記記録紙シートの長辺が前記画像形成部の記録主走査方向と平行となる向きに前記記録紙シートが支持され、
    前記画像形成部は、前記記録主走査方向と直交する記録副走査方向に搬送された前記記録紙シートに対して、前記記録主走査方向に画像形成する、
    複合機。
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