JP2018022545A - 不揮発性メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】各種システムで使用可能な不揮発性RAMを提案する。
【解決手段】実施形態に係わる不揮発性RAMは、第1の方向に延びる導電線LSOTと、第1の端子及び第2の端子を有し、第1の端子が導電線LSOTに接続される記憶素子MTJ〜MTJと、第3の端子、第4の端子、及び、第1の電極を有し、第3の端子が第2の端子に接続されるトランジスタT〜Tと、第1の方向に延び、第1の電極に接続される導電線WL〜WLと、第2の方向に延び、第4の端子に接続される導電線LBL〜LBLと、を備える。
【選択図】図8

Description

実施形態は、不揮発性メモリに関する。
現在、各種システムで使用されるキャッシュメモリ及びメインメモリは、SRAM(static random access memory)、DRAM(dynamic random access memory)など、の揮発性メモリが主流である。しかし、これらは、消費電力が大きいという問題を有する。そこで、各種システムで使用される揮発性メモリ、さらには、ストレージメモリを、高速、かつ、低消費電力の不揮発性RAMに置き換える試みが検討されている。
特開2014-45196号公報
Digest of 2015 Symposium on VLSI Technology H. Yoda, et al., IEDM Tech. Dig., 2012 pp. 259.
実施形態は、各種システムで使用可能な不揮発性RAMを提案する。
実施形態によれば、不揮発性メモリは、第1の方向に延び、第1の部分、第2の部分、これらの間の第3の部分、並びに前記第2及び第3の部分間の第4の部分を有する第1の導電線と、第1の端子及び第2の端子を有し、前記第1の端子が前記第3の部分に接続される第1の記憶素子と、第3の端子、第4の端子、前記第3及び第4の端子間の第1の電流経路を制御する第1の電極を有し、前記第3の端子が前記第2の端子に接続される第1のトランジスタと、第5の端子及び第6の端子を有し、前記第5の端子が前記第4の部分に接続される第2の記憶素子と、第7の端子、第8の端子、前記第7及び第8の端子間の第2の電流経路を制御する第2の電極を有し、前記第7の端子が前記第6の端子に接続される第2のトランジスタと、前記第1の方向に延び、前記第1及び第2の電極に接続される第2の導電線と、前記第1の方向に交差する第2の方向に延び、前記第4の端子に接続される第3の導電線と、前記第2の方向に延び、前記第8の端子に接続される第4の導電線と、を備える。
メモリシステムの例を示す図。 メモリシステムの例を示す図。 メモリシステムの例を示す図。 シーケンシャルアクセスとランダムアクセスの概要を示す図。 シーケンシャル/ランダムアクセス時の不揮発性RAMの状態を示す図。 不揮発性RAMの内部でのI/O幅(ビット幅)の例を示す図。 SOT−MRAMの例を示す図。 サブアレイの等価回路の例を示す図。 セルユニットのデバイス構造の例を示す図。 セルユニットのデバイス構造の例を示す図。 セルユニットのデバイス構造の例を示す図。 メモリセルのデバイス構造の例を示す図。 メモリセルのデバイス構造の例を示す図。 メモリセルのデバイス構造の例を示す図。 ワード線デコーダ/ドライバの例を示す図。 リード/ライト回路の例を示す図。 リード/ライト回路の例を示す図。 センス回路の例を示す図。 マルチビットアクセスのライト動作(1回目)の例を示す図。 マルチビットアクセスのライト動作(1回目)の例を示す図。 マルチビットアクセスのライト動作(2回目)の例を示す図。 マルチビットアクセスのライト動作(2回目)の例を示す図。 シングルビットアクセスのライト動作(1回目)の例を示す図。 シングルビットアクセスのライト動作(1回目)の例を示す図。 シングルビットアクセスのライト動作(2回目)の例を示す図。 シングルビットアクセスのライト動作(2回目)の例を示す図。 マルチビットアクセスのリード動作の例を示す図。 シングルビットアクセスのリード動作の例を示す図。 図7のSOT−MRAMを簡略化した図。 図24のSOT−MRAMの変形例を示す図。 図24のSOT−MRAMの変形例を示す図。 図24のSOT−MRAMの変形例を示す図。 図24のSOT−MRAMの変形例を示す図。 図27及び図28のD/S_Aドライバの例を示す図。 図27及び図28のD/S_Bドライバの例を示す図。 図27及び図28のD/S_Aシンカーの例を示す図。 図27及び図28のD/S_Bシンカーの例を示す図。 SOT−MRAMの例を示す図。 サブアレイの等価回路の例を示す図。 サブアレイの等価回路の例を示す図。 セルユニットのデバイス構造の例を示す図。 セルユニットのデバイス構造の例を示す図。 セルユニットのデバイス構造の例を示す図。 ワード線デコーダ/ドライバの例を示す図。 リード/ライト回路の例を示す図。 マルチビットアクセスのライト動作(1回目)の例を示す図。 マルチビットアクセスのライト動作(2回目)の例を示す図。 シングルビットアクセスのライト動作(1回目)の例を示す図。 シングルビットアクセスのライト動作(2回目)の例を示す図。 マルチビットアクセスのリード動作の例を示す図。 シングルビットアクセスのリード動作の例を示す図。 SOT−MRAMの例を示す図。 ワード線デコーダ/ドライバの例を示す図。 サブデコーダ/ドライバの例を示す図。 図7、図33、図46の例を比較する図。 図33のSOT−MRAMを簡略化した図。 図50のSOT−MRAMの変形例を示す図。 図50のSOT−MRAMの変形例を示す図。 図50のSOT−MRAMの変形例を示す図。 図50のSOT−MRAMの変形例を示す図。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。
(メモリシステム)
図1、図2、及び、図3は、メモリシステムの例を示している。
実施例が適用されるメモリシステムは、CPU(ホスト)11と、メモリコントローラ12と、不揮発性RAM13と、を備える。
このメモリシステムは、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末を含む電子機器、デジタルスチルカメラ及びビデオカメラを含む撮像装置、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ゲーム機器、カーナビゲーションシステム、プリンタ機器、スキャナ機器や、サーバーシステムなど、に採用される。
図1の例では、プロセッサ10は、CPU11と、メモリコントローラ12と、不揮発性RAM13と、を備える。即ち、メモリコントローラ12及び不揮発性RAM13は、プロセッサ(チップ)10内に混載(embedded)される。
これに対し、図2の例では、プロセッサ10は、CPU11と、メモリコントローラ12と、を備える。即ち、不揮発性RAM13は、汎用チップ(general chip)として、プロセッサ(チップ)10とは独立に設けられる。また、図3の例では、メモリコントローラ12及び不揮発性RAM13は、それぞれ、汎用チップとして、プロセッサ(チップ)10とは独立に設けられる。この場合、メモリコントローラ12及び不揮発性RAM13は、例えば、メモリモジュール14内に実装(mounted)される。
CPU11は、例えば、複数のCPUコアを備える。複数のCPUコアは、異なるデータ処理を互いに並行して行うことができる要素のことである。メモリコントローラ12は、主に、不揮発性RAM13に対するリード動作及びライト動作を制御する。
不揮発性RAM13は、マルチビットアクセス(第1のモード)と、シングルビットアクセス(第2のモード)と、のスイッチングが可能なメモリである。
マルチビットアクセスとは、メモリセルアレイ内の複数のメモリセルにパラレルにアクセスすることを意味し、シングルビットアクセスとは、メモリセルアレイ内の1つのメモリセルにアクセスすることを意味する。
例えば、SOT(spin orbit torque)−MRAM(magnetic random access memory)は、マルチビットアクセスとシングルビットアクセスのスイッチングが可能なメモリのうちの1つである。SOT−MRAMについては、後述する。
図4は、シーケンシャルアクセスとランダムアクセスの概要を示している。
図1乃至図3のメモリシステムでは、メモリコントローラ12は、シーケンシャルアクセスを行う第1のコマンドと、ランダムアクセスを行う第2のコマンドと、を発行可能である。
シーケンシャルアクセスは、複数のメモリセル(マルチビット)に連続的にアクセスするモードである。例えば、DRAMやSCM(storage class memory)などで採用されるバースト転送(burst transfer)は、シーケンシャルアクセスの1つである。
バースト転送では、メモリコントローラ12は、第1のコマンド(バースト転送コマンド)を発行することにより、例えば、不揮発性RAM(実施例)13へのカラムアドレスの転送、又は、DRAM(比較例)13’へのカラムアドレスの転送を省略できる。従って、CPU及びメモリ(不揮発性RAM又はDRAM)間のバンド幅(一定時間内に転送可能なデータ量)が向上される。
ランダムアクセスは、1つのメモリセル(シングルビット)にアクセスするモードである。ランダムアクセスでは、メモリコントローラ12は、第2のコマンド(ランダムアクセスコマンド)を発行すると共に、ロウアドレス及びカラムアドレスを、不揮発性RAM(実施例)13、又は、DRAM(比較例)13’へ転送する。
ランダムアクセスでは、CPUが必要とするデータのみがアクセスされるため、シーケンシャルアクセスに比べて、レイテンシー(CPUが一定量のデータを要求してからそれを受け取るまでの時間)が短くなる。
従って、メモリコントローラ12は、バンド幅を優先する場合、シーケンシャルアクセスを指示する第1のコマンドを発行し、レイテンシーを優先する場合、ランダムアクセスを指示する第2のコマンドを発行する。
ここで、実施例では、第1及び第2のコマンドに対応し、不揮発性RAM13は、マルチビットアクセスを行う第1のモードと、シングルビットアクセスを行う第2のモードと、のスイッチングが可能である。
例えば、メモリコントローラ12が第1のコマンドを発行した場合、第1のコマンドは、インターフェース13−1を経由して、内部コントローラ(internal controller)13−2に転送される。内部コントローラ13−2は、第1のコマンドを確認すると、メモリセルアレイ13−3に対して、マルチビットアクセスを実行する。
また、メモリコントローラ12が第2のコマンドを発行した場合、第2のコマンドは、インターフェース13−1を経由して、内部コントローラ13−2に転送される。内部コントローラ13−2は、第2のコマンドを確認すると、メモリセルアレイ13−3に対して、シングルビットアクセスを実行する。
このように、シーケンシャルアクセスが指示された場合、不揮発性RAM13の内部では、マルチビットアクセスを実行し、ランダムアクセスが指示された場合、不揮発性RAM13の内部では、シングルビットアクセスを実行する。これにより、不揮発性RAM13の内部でのアクセス効率が向上する。
即ち、シーケンシャルアクセスにマルチビットアクセスを対応させることにより、まず、シーケンシャルアクセスの効果として、バンド幅の向上(データ転送効率の向上)が得られる。実施例では、これに加えて、不揮発性RAM13の内部においてマルチビットアクセスを実行することにより、リード動作又はライト動作に要する時間が短縮され、不揮発性RAM13の内部でのアクセス効率が向上する。
これに対し、比較例では、DRAM13’は、第1及び第2のコマンドに対応したインターフェース13’−1を有するが、内部コントローラ13’−2は、シングルビットアクセスしか行うことができない。
従って、メモリコントローラ12が第1のコマンドを発行した場合でも、内部コントローラ13’−2は、メモリセルアレイ13’−3に対して、シングルビットアクセスを実行する。即ち、内部コントローラ13’−2は、シーケンシャルアクセス(複数のメモリセルへのアクセス)が指示された場合、複数のアクセス動作(バースト長に応じてカラムアドレスを生成し、メモリにアクセスする動作)を繰り返して行わなければならない。
このように、比較例では、シーケンシャルアクセスが指示された場合、DRAM13’の内部で複数のアクセス動作が実行されるため、リード動作又はライト動作に要する時間が長く、DRAM13’の内部でのアクセス効率が低下する。
図5は、シーケンシャル/ランダムアクセス時の不揮発性RAMの状態を示している。
シーケンシャルアクセスを指示する第1のコマンドが発行された場合、不揮発性RAMは、マルチビットアクセスを実行する。ここでは、マルチビットアクセスは、Nビット(N個のメモリセル)にパラレルにアクセスするNビットアクセスである。但し、Nは、2以上の自然数である。Nが8のとき、Nビットアクセスは、バイトアクセスである。
NビットアクセスでのI/O幅は、例えば、n×Nである。但し、nは、リード動作又はライト動作がパラレルに実行可能なブロック(メモリコア)の数である。nは、例えば、64、128、256など、である。また、I/O幅とは、不揮発性RAMの内部において、インターフェース13−1及びメモリセルアレイ13−3間で一定時間内に転送可能なデータ量を意味する。
例えば、図6に示すように、メモリセルアレイ13−3がn個のブロック(メモリコア)BK_1,…BK_nを有する場合、Nビットアクセスでのリード動作において、不揮発性RAM13−1内のインターフェース(データバッファ)13−1は、n×Nビットをラッチ可能である。
この場合、リード動作では、n×Nビットは、メモリルアレイ13−3から内部バス(I/O幅=n×Nビット)を経由して、インターフェース13−1に転送される。従って、Nビットアクセスでのリード動作において、不揮発性RAM13内におけるアクセス効率が向上する。
但し、各ブロックBK_k(k=1〜nのうちの1つ)でのリード動作は、例えば、Nサイクル(N回のリード動作)により実行される。これは、1つのブロックBK_kは、レイアウトの都合から、1つのセンスアンプのみを有するためである。1つのブロックBK_kに1つのセンスアンプしかないため、1つのブロックBK_kからNビットをリードするためには、Nサイクルが必要となる。これについては、後述する。
しかし、各ブロックBK_kは、例えば、レジスタを有し、NサイクルでリードされたNビットは、レジスタ内に一時的に記憶される。このため、上述のように、Nビットアクセスでのリード動作では、n×Nビットが、メモリセルアレイ13−3から内部バス(I/O幅=n×Nビット)を経由して、インターフェース13−1に転送される。
Nビットアクセスでのリード動作のレイテンシーは、tread×Nである。但し、treadは、リード動作の1サイクルのレイテンシー(1ビットをリードするときのレイテンシー)である。
また、Nビットアクセスでのリード動作で発生するエネルギーは、EWL、Ecol、及び、Esensing×Nを含む。但し、EWLは、ロウ(ワード線)をアクティベートするエネルギーでありEcolは、カラム(カラム選択線)をアクティベートするエネルギーであり、Esensingは、センスアンプによりデータをリードするときに要するエネルギーである。
また、例えば、図6に示すように、メモリセルアレイ13−3がn個のブロック(メモリコア)BK_1,…BK_nを有する場合、Nビットアクセスでのライト動作においても、不揮発性RAM13−1内のインターフェース(データバッファ)13−1は、n×Nビットをラッチ可能である。
この場合、ライト動作では、n×Nビットは、インターフェース13−1から内部バス(I/O幅=n×Nビット)を経由して、メモリルアレイ13−3に転送される。また、メモリセルアレイ13−3の各ブロックBK_k(k=1〜nのうちの1つ)では、インターフェース13−1から転送されたNビットがレジスタ内に一時記憶される。従って、Nビットアクセスでのライト動作においても、リード動作と同様に、不揮発性RAM13内におけるアクセス効率が向上する。
但し、各ブロックBK_kでのライト動作は、例えば、2サイクル(2回のライト動作)により実行される。これは、不揮発性RAM13が、例えば、SOT−MRAMである場合に相当する。
例えば、SOT−MRAMの場合、1回目のライト動作において、各ブロックBK_k内のNビット(N個のメモリセル)に同一データ(例えば、0)をライトする。この後、2回目のライト動作において、各ブロックBK_k内のNビット(N個のメモリセル)をライトデータ(インターフェース13−1から転送されたNビット)に応じたデータ(0又は1)に保持又は変更する。これについては、後述する。
尚、各ブロックBK_kでのライト動作は、例えば、SOT−MRAMの場合、2サイクルであるが、1サイクル、又は、それ以外のサイクルで実行可能な不揮発性メモリがあれば、それを用いて実施例を実現することもできる。
Nビットアクセスでのライト動作のレイテンシー及びエネルギーの例を説明する。ここでは、不揮発性RAM13が、後述する図7のSOT−MRAMであり、ライト動作が2サイクルで完了する場合を例とする。
Nビットアクセスでのライト動作のレイテンシーは、twrite×2である。但し、twriteは、ライト動作の1サイクルのレイテンシーである。
また、Nビットアクセスでのライト動作で発生するエネルギーは、EWL、Ecol、EBL×N、及び、ESOT×2を含む。但し、EWLは、ロウ(ワード線)をアクティベートするエネルギーでありEcolは、カラム(カラム選択線)をアクティベートするエネルギーであり、EBLは、SOT−MRAMでの電圧アシストに要するエネルギーであり、ESOTは、SOT−MRAMでのライト電流の発生に要するエネルギーである。
SOT−MRAMでの電圧アシスト及びライト電流の発生については、後述する。
ここで、重要な点は、Nビットアクセスにおいて、リード動作でのI/O幅(n×Nビット)と、ライト動作でのI/O幅(n×Nビット)とが同じである、ということにある。両者が同じであるため、リード動作のアルゴリズムとライト動作のアルゴリズムを部分的に共通化できるため、不揮発性RAM内のコントローラによるリード動作及びライト動作の制御が簡易化される。
一方、ランダムアクセスを指示する第2のコマンドが発行された場合、不揮発性RAMは、シングルビットアクセスを実行する。シングルビットアクセスでのI/O幅は、例えば、nである。
例えば、図6に示すように、メモリセルアレイ13−3がn個のブロック(メモリコア)BK_1,…BK_nを有する場合、シングルビットアクセスでのリード動作において、不揮発性RAM13−1内のインターフェース(データバッファ)13−1は、nビットをラッチ可能である。
この場合、リード動作では、nビットは、メモリルアレイ13−3から内部バス(I/O幅=nビット)を経由して、インターフェース13−1に転送される。従って、シングルビットアクセスでのリード動作において、不揮発性RAM13内におけるアクセス効率が向上する。
シングルビットアクセスでのリード動作のレイテンシーは、treadである。また、シングルビットアクセスでのリード動作で発生するエネルギーは、EWL、Ecol、及び、Esensingを含む。
また、例えば、図6に示すように、メモリセルアレイ13−3がn個のブロック(メモリコア)BK_1,…BK_nを有する場合、シングルビットアクセスでのライト動作においても、不揮発性RAM13−1内のインターフェース(データバッファ)13−1は、nビットをラッチ可能である。
この場合、ライト動作では、nビットは、インターフェース13−1から内部バス(I/O幅=nビット)を経由して、メモリルアレイ13−3に転送される。また、メモリセルアレイ13−3の各ブロックBK_k(k=1〜nのうちの1つ)では、インターフェース13−1から転送された1ビットがレジスタ内に一時記憶される。従って、シングルビットアクセスでのライト動作においても、リード動作と同様に、不揮発性RAM13内におけるアクセス効率が向上する。
但し、Nビットアクセスの場合と同様に、各ブロックBK_kでのライト動作は、例えば、2サイクル(2回のライト動作)により実行される。これは、不揮発性RAM13が、例えば、SOT−MRAMである場合に相当する。
例えば、SOT−MRAMの場合、1回目のライト動作において、各ブロックBK_k内のライト対象となる1ビット(1個のメモリセル)に所定のデータ(例えば、0)をライトする。この後、2回目のライト動作において、各ブロックBK_k内のライト対象となる1ビット(1個のメモリセル)をライトデータ(インターフェース13−1から転送された1ビット)に応じたデータ(0又は1)に保持又は変更する。
ここで、ライト対象となる1ビット以外のN−1ビットは、1回目及び2回目のライト動作の双方において、ライト対象とならないように、マスクされる。シングルビットアクセスにおいて、例えば、ライト対象となる1ビット、及び、マスク対象となるN−1ビットは、レジスタに記憶されたデータに基づき判断する。これについては、後述する。
実施例において、シングルビットアクセスでのライト動作のレイテンシー及びエネルギーの例を説明する。ここでは、不揮発性RAM13がSOT−MRAMであり、ライト動作が2サイクルで完了する場合を例とする。
シングルビットアクセスでのライト動作のレイテンシー及びエネルギーは、Nビットアクセスでのライト動作のレイテンシー及びエネルギーと同じである。即ち、シングルビットアクセスでのライト動作のレイテンシーは、twrite×2である。また、シングルビットアクセスでのライト動作で発生するエネルギーは、EWL、Ecol、EBL×N、及び、ESOT×2を含む。
ここで、重要な点は、シングルビットアクセスにおいても、リード動作でのI/O幅(nビット)と、ライト動作でのI/O幅(nビット)とが同じである、ということにある。両者が同じであるため、リード動作のアルゴリズムとライト動作のアルゴリズムを部分的に共通化できるため、不揮発性RAM内のコントローラによるリード動作及びライト動作の制御が簡易化される。
(SOT−MRAM)
実施例を適用可能な不揮発性RAMとして、SOT−MRAMを説明する。
・ 第1の例
図7は、SOT−MRAMの第1の例を示している。
SOT−MRAM 13SOTは、インターフェース13−1、内部コントローラ13−2、メモリセルアレイ13−3、及び、ワード線デコーダ/ドライバ17を備える。メモリセルアレイ13−3は、n個のブロック(メモリコア)BK_1〜BK_nを備える。但し、nは、2以上の自然数である。
コマンドCMDは、インターフェース13−1を経由して、内部コントローラ13−2に転送される。コマンドCMDは、例えば、シーケンシャルアクセスを指示する第1のコマンド、及び、ランダムアクセスを指示する第2のコマンドを含む。
内部コントローラ13−2は、コマンドCMDを受けると、そのコマンドCMDを実行するため、例えば、制御信号WE〜WE,RE〜RE,WE1/2,Wsel_1〜Wsel_n,Rsel_1〜Rsel_n,SE〜SEを出力する。これら制御信号の意味又は役割については、後述する。
アドレス信号Addrは、インターフェース13−1を経由して、内部コントローラ13−2に転送される。また、アドレス信号Addrは、インターフェース13−1において、ロウアドレスArowと、カラムアドレスAcol_1〜Acol_nに分けられる。ロウアドレスArowは、ワード線デコーダ/ドライバ17に転送される。カラムアドレスAcol_1〜Acol_nは、n個のブロックBK_1〜BK_nに転送される。
DA〜DAは、リード動作又はライト動作において送受信されるリードデータ又はライトデータである。インターフェース13−1及び各ブロックBK_k(k=1〜nのうちの1つ)間におけるI/O幅(ビット幅)は、上述したように、Nビットアクセスの場合、Nビットであり、シングルビットアクセスの場合、1ビットである。
各ブロックBK_kは、サブアレイAsub_k、リード/ライト回路15、及び、カラムセレクタ16を備える。
カラムセレクタ16は、j個のカラム(jは、2以上の自然数)CoL〜CoLのうちの1つを選択し、選択された1つのカラムCoL(pは、1〜jのうちの1つ)をリード/ライト回路15に電気的に接続する。例えば、選択されたカラムCoLがCoLである場合、導電線LBL〜LBL,SBL,WBLは、それぞれ、カラムセレクタ16を経由して、導電線LBL〜LBL,SBL,WBLとして、リード/ライト回路15に電気的に接続される。
サブアレイAsub_kは、例えば、メモリセルM11(MC〜MC)〜M1j(MC〜MC),Mi1(MC〜MC)〜Mij(MC〜MC)を備える。
サブアレイAsub_kの例を、図8のサブアレイAsub_1の等価回路を用いて説明する。
図8のM11(MC〜MC)〜M1j(MC〜MC)、Mi1(MC〜MC)〜Mij(MC〜MC)、WL〜WL、SWL〜SWL、SBL〜SBL、WBL〜WBL、LBL〜LBL、Q、及び、Qは、それぞれ、図7のM11(MC〜MC)〜M1j(MC〜MC)、Mi1(MC〜MC)〜Mij(MC〜MC)、WL〜WL、SWL〜SWL、SBL〜SBL、WBL〜WBL、LBL〜LBL、Q、及び、Qに対応する。
導電線LSOTは、第1の方向に延びる。セルユニットMijは、導電線LSOTに対応し、複数のメモリセルMC〜MCを含む。複数のメモリセルMC〜MCの数は、NビットアクセスにおけるNに対応する。本例では、複数のメモリセルMC〜MCは、8個であるが、これに限定されることはない。例えば、複数のメモリセルMC〜MCは、2個以上であればよい。
複数のメモリセルMC〜MCは、それぞれ、記憶素子MTJ〜MTJと、トランジスタT〜Tと、を備える。
記憶素子MTJ〜MTJは、それぞれ、磁気抵抗効果素子である。例えば、記憶素子MTJ〜MTJの各々は、可変の磁化方向を有する第1の磁性層(記憶層)と、不変の磁化方向を有する第2の磁性層(参照層)と、第1及び第2の磁性層間の非磁性層(トンネルバリア層)と、を備え、第1の磁性層は、導電線LSOTに接触する。
この場合、導電線LSOTは、スピン軌道カップリング(Spin orbit coupling)又はラシュバ効果(Rashba effect)により、記憶素子MTJ〜MTJの第1の磁性層の磁化方向を制御可能な材料及び厚さを有するのが望ましい。例えば、導電線LSOTは、タンタル(Ta)、タングステン(W)、プラチナ(Pt)などの金属を含み、かつ、5〜20nm(例えば、10nm程度)の厚さを有する。導電線LSOTは、タンタル(Ta)、タングステン(W)、プラチナ(Pt)などの金属の層に加えて、ハフニウム(Hf)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)などの金属の層を含む2層以上の多層構造にしてもよい。さらに導電線LSOTは、上記に挙げたうちの単一の金属元素で結晶構造だけが異なる複数の層、上記に挙げたうちの単一の金属元素が酸化もしくは窒化した層を含む2層以上の多層構造にしてもよい。
トランジスタT〜Tは、例えば、それぞれ、NチャネルFET(Field effect transistor)である。トランジスタT〜Tは、半導体基板の上部に配置され、かつ、チャネル(電流経路)が半導体基板の表面に交差する縦方向である、いわゆる縦型トランジスタであるのが望ましい。
記憶素子MTJ(dは、1〜8のうちの1つ)は、第1の端子(記憶層)及び第2の端子(参照層)を有し、第1の端子が導電線LSOTに接続される。トランジスタTは、第3の端子(ソース/ドレイン)、第4の端子(ソース/ドレイン)、第3及び第4の端子間のチャネル(電流経路)、及び、チャネルの発生を制御する制御電極(ゲート)を有し、第3の端子が第2の端子に接続される。
導電線WL〜WLは、第1の方向に延び、かつ、トランジスタT〜Tの制御電極に接続される。導電線LBL〜LBLは、それぞれ、第1の方向に交差する第2の方向に延び、かつ、トランジスタT〜Tの第4の端子に接続される。
導電線LSOTは、第1及び第2の端部を有する。
トランジスタQは、導電線LSOTの第1の端部及び導電線SBL〜SBL間に接続されるチャネル(電流経路)と、チャネルの発生を制御する制御端子(ゲート)と、を有する。トランジスタQは、導電線LSOTの第2の端部及び導電線WBL〜WBL間に接続されるチャネル(電流経路)と、チャネルの発生を制御する制御端子(ゲート)と、を有する。
導電線SWL〜SWLは、第1の方向に延び、かつ、トランジスタQ,Qの制御電極に接続される。導電線SBL〜SBL,WBL〜WBLは、それぞれ、第2の方向に延びる。
本例では、導電線LSOTの第1の端部にトランジスタQが接続され、導電線LSOTの第2の端部にトランジスタQが接続されるが、それらのうちの1を省略してもよい。
本例によれば、SOT−MRAMを実用化するためのアーキテクチャー又はレイアウトが実現される。これにより、各種システムで使用可能な不揮発性RAMを実現できる。
図9乃至図14は、SOT−MRAMのデバイス構造の例を示している。
これらの図において、Mij(MC〜MC,MTJ〜MTJ,T〜T)、WL、SWL、SBL、WBL、LBL〜LBL、Q、及び、Qは、それぞれ、図7及び図8のMij(MC〜MC,MTJ〜MTJ,T〜T)、WL、SWL、SBL、WBL、LBL〜LBL、Q、及び、Qに対応する。
図9の例では、導電線LSOTは、半導体基板21の上部に配置され、トランジスタQ,Qは、半導体基板21の表面領域内にいわゆる横型トランジスタ(FET)として配置される。ここで、横型トランジスタとは、チャネル(電流経路)が半導体基板21の表面に沿う方向であるトランジスタをいうものとする。
記憶素子MTJ〜MTJは、導電線LSOT上に配置され、トランジスタT〜Tは、記憶素子MTJ〜MTJ上に配置される。トランジスタT〜Tは、いわゆる縦型トランジスタである。また、導電線LBL〜LBL,SBL,WBLは、トランジスタT〜T上に配置される。
図10の例では、導電線LSOTは、半導体基板21の上部に配置され、トランジスタQ,Q及び記憶素子MTJ〜MTJは、導電線LSOT上に配置される。トランジスタT〜Tは、記憶素子MTJ〜MTJ上に配置される。トランジスタQ,Q及びトランジスタT〜Tは、いわゆる縦型トランジスタである。
また、導電線LBL〜LBLは、トランジスタT〜T上に配置され、かつ、導電線SBL,WBLは、トランジスタQ,Q上に配置される。
図11の例では、導電線LBL〜LBL,SBL,WBLは、半導体基板21の上部に配置される。トランジスタT〜Tは、導電線LBL〜LBL上に配置され、かつ、トランジスタQ,Qは、導電線SBL,WBL上に配置される。記憶素子MTJ〜MTJは、トランジスタT〜T上に配置される。
また、導電線LSOTは、トランジスタT〜T上、及び、トランジスタQ,Q上に配置される。トランジスタQ,Q及びトランジスタT〜Tは、いわゆる縦型トランジスタである。
図9乃至図11の例において、記憶素子MTJ〜MTJは、可変の磁化方向を有する第1の磁性層(記憶層)22と、不変の磁化方向を有する第2の磁性層(参照層)23と、第1及び第2の磁性層22,23間の非磁性層(トンネルバリア層)24と、を備え、第1の磁性層22は、導電線LSOTに接触する。
また、第1及び第2の磁性層22,23は、半導体基板21の表面に沿う面内方向で、かつ、導電線LSOTが延びる第1の方向に交差する第2の方向に、磁化容易軸(easy-axis of magnetization)を有する。
例えば、図12は、図9及び図10のメモリセルMCのデバイス構造の例を示している。この例では、トランジスタTは、第1及び第2の方向に交差する第3の方向、即ち、半導体基板21の表面に交差する方向に延びる半導体ピラー(例えば、シリコンピラー)25と、半導体ピラー25の側面を覆うゲート絶縁層(例えば、酸化シリコン)26と、半導体ピラー25及びゲート絶縁層26を覆う導電線WLと、を備える。
図12の例では、第1及び第2の磁性層22,23の磁化容易軸は、第2の方向であるが、図13の例に示すように、第1の方向であってもよいし、又は、図14の例に示すように、第3の方向であってもよい。図12及び図13の記憶素子MTJは、面内磁化型の磁気抵抗効果素子と呼ばれ、図14の記憶素子MTJは、垂直磁化型の磁気抵抗効果素子と呼ばれる。
尚、図11のメモリセルMCは、図12乃至図14のデバイス構造を上下逆にすればよい。
図12乃至図14のメモリセルMCの特徴は、リード動作において使用するリード電流Ireadの電流パスと、ライト動作において使用するライト電流Iwriteの電流パスと、が異なることにある。
例えば、リード動作において、リード電流Ireadは、導電線LBLから導電線LSOTに向かって、又は、導電線LSOTから導電線LBLに向かって流れる。これに対し、ライト動作において、ライト電流Iwriteは、導電線LSOT内を右から左に向かって、又は、左から右に向かって流れる。
STT(Spin transfer torque)−MRAMでは、リード動作において使用するリード電流Ireadの電流パスと、ライト動作において使用するライト電流Iwriteの電流パスと、は同じである。この場合、リード動作においてライト現象を発生させないために、熱擾乱耐性(thermal stability)Δなどを考慮して、リード電流Ireadとライト電流Iwriteのマージンを十分に確保しなければならない。
しかし、メモリセルの微細化などが原因し、リード電流Iread及びライト電流Iwriteは共に小さくなっており、両者のマージンを十分に確保するのが難しくなっている。
本例のSOT−MRAMによれば、リード電流Ireadの電流パスとライト電流Iwriteの電流パスとが異なるため、メモリセルの微細化などが原因し、リード電流Iread及びライト電流Iwriteが共に小さくなっても、熱擾乱耐性Δなどを考慮して、両者のマージンを十分に確保することができる。
図15は、図7のワード線デコーダ/ドライバの例を示している。
ワード線デコーダ/ドライバ17は、リード動作又はライト動作において、導電線WL〜WL及び導電線SWL〜SWLをアクティベート(activate)又はデアクティベート(deactivate)する機能を有する。
導電線WL〜WLをアクティベートするとは、トランジスタT〜Tをオンにする(電流経路を発生させる)オン電位を導電線WL〜WLに印加することを意味する。導電線SWL〜SWLをアクティベートするとは、トランジスタQ,Qをオンにする(電流経路を発生させる)オン電位を導電線SWL〜SWLに印加することを意味する。
また、導電線WL〜WLをデアクティベートするとは、トランジスタT〜Tをオフにする(電流経路を発生させない)オフ電位を導電線WL〜WLに印加することを意味する。導電線SWL〜SWLをデアクティベートするとは、トランジスタQ,Qをオフにする(電流経路を発生させない)オフ電位を導電線SWL〜SWLに印加することを意味する。
オア回路31及びアンド回路32〜32は、デコード回路である。
例えば、リード動作の場合、図7の内部コントローラ13−2からのリードイネーブル信号REがアクティブ(1)になる。また、ライト動作の場合、図7の内部コントローラ13−2からのライトイネーブル信号WEがアクティブ(1)になる。
ロウアドレス信号Arowは、例えば、Rビット(Rは2以上の自然数)を有し、かつ、i(ロウの数)=2の関係を有する。
リード動作又はライト動作において、ロウアドレス信号Arowがワード線デコーダ/ドライバ17に入力されると、アンド回路32〜32のうちの1つの出力信号がアクティブ(1)になる。例えば、ロウアドレス信号Arowが00…00(全て0)の場合、アンド回路32の出力信号がアクティブとなる。また、ロウアドレス信号Arowが11…11(全て1)の場合、アンド回路32の出力信号がアクティブとなる。
ドライブ回路33〜33及びドライブ回路34〜34は、それぞれ、アンド回路32〜32に対応する。
アンド回路32の出力信号がアクティブ(1)の場合、ドライブ回路33は、導電線WLにオン電位を出力し、ドライブ回路34は、導電線SWLにオン電位を出力する。アンド回路32の出力信号がノンアクティブ(0)の場合、ドライブ回路33は、導電線WLにオフ電位を出力し、ドライブ回路34は、導電線SWLにオフ電位を出力する。
同様に、アンド回路32の出力信号がアクティブ(1)の場合、ドライブ回路33は、導電線WLにオン電位を出力し、ドライブ回路34は、導電線SWLにオン電位を出力する。アンド回路32の出力信号がノンアクティブ(0)の場合、ドライブ回路33は、導電線WLにオフ電位を出力し、ドライブ回路34は、導電線SWLにオフ電位を出力する。
図16Aは、図7のリード/ライト回路の例を示している。
リード/ライト回路15は、リード動作又はライト動作において、図7の内部コントローラ13−2からの指示に基づき、マルチビットアクセス及びシングルビットアクセスの1つを選択し、かつ、リード動作又はライト動作を実行する。
リード/ライト回路15は、リード回路と、ライト回路と、を備える。
ライト回路は、ROM35,37、セレクタ(マルチプレクサ)36,39、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_B、トランスファーゲートTG、データレジスタ38、マスクレジスタ40、アンド回路41〜41、及び、電圧アシストドライバ42〜42を含む。
ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bは、互いに逆向きの第1のライト電流及び第2のライト電流のうちの1つを、例えば、図9乃至図11の導電線LSOTに発生させる機能を有する。
ここで、第1のライト電流は、スピン軌道カップリング又はラシュバ効果により、例えば、図9乃至図11の記憶素子MTJ〜MTJに0をライトする、即ち、図9乃至図11の記憶素子MTJ〜MTJの第1及び第2の磁性層22,23の磁化方向の関係をパラレル状態にするための電流である。
また、第2のライト電流は、スピン軌道カップリング又はラシュバ効果により、例えば、図9乃至図11の記憶素子MTJ〜MTJに1をライトする、即ち、図9乃至図11の記憶素子MTJ〜MTJの第1及び第2の磁性層22,23の磁化方向の関係をアンチパラレル状態にするための電流である。
電圧アシストドライバ42〜42は、上述の第1及び第2のライト電流を用いた0/1−ライト動作を許可/禁止する機能を有する。
例えば、0/1−ライト動作を許可する場合、電圧アシストドライバ42〜42は、0/1−ライト動作を行い易くするアシスト電位Vdd_W2を、例えば、図9乃至図11の導電線LBL〜LBLに選択的に印加する。この場合、図9乃至図11の第1の磁性層(記憶層)22の磁化方向を不安定化させる電圧が記憶素子MTJ〜MTJに発生するため、第1の磁性層22の磁化方向が反転し易くなる。
尚、図16Bに示すように、0/1−ライト動作を許可する場合、電圧アシストドライバ42〜42は、それぞれ、0/1−ライト動作を行い易くするアシスト電位Vdd_W2〜Vdd_W9を、例えば、図9乃至図11の導電線LBL〜LBLに選択的に印加してもよいも。即ち、図9乃至図11の導電線LBL〜LBLに印加されるアシスト電位は、それぞれ異なっていてもよい。
また、0/1−ライト動作を禁止する場合、電圧アシストドライバ42〜42は、0/1−ライト動作を行い難くする禁止電位Vinhibit_Wを、例えば、図9乃至図11の導電線LBL〜LBLに選択的に印加する。この場合、図9乃至図11の第1の磁性層(記憶層)22の磁化方向を不安定化させる電圧が記憶素子MTJ〜MTJに発生しないか、又は、第1の磁性層22の磁化方向を安定化させる電圧が記憶素子MTJ〜MTJに発生するため、第1の磁性層22の磁化方向が反転し難くなる。
尚、0/1−ライト動作を禁止する場合、電圧アシストドライバ42〜42は、禁止電位Vinhibit_Wを導電線LBL〜LBLに印加することに代えて、導電線LBL〜LBLを電気的にフローティング状態にしてもよい。
リード回路は、シフトレジスタ43,46、リードドライバ44〜44、及び、センス回路45を含む。
リードドライバ44〜44は、例えば、リード電流を発生させる選択電位Vdd_rを、図9乃至図11の導電線LBL〜LBLに選択的に印加する機能を有する。この場合、選択電位Vdd_rが印加された1本の導電線LBL(dは、1〜8のうちの1つ)から図9乃至図11の導電線LSOTにリード電流が流れるため、リード対象としての記憶素子MTJからデータがリードされる。
ここで、リードドライバ44〜44は、導電線LBL〜LBLのうち、導電線LBL以外の残りの7本の導電線に、リード電流を発生させない非選択電位Vinhibit_rを印加してもよいし、これに代えて、これら7本の導電線を電気的にフローティング状態にしてもよい。
センス回路45は、例えば、1つのリード/ライト回路15内に1つ設けられる。即ち、センス回路45は、1つのブロック(メモリコア)BK_k内に1つだけ設けられる。
センス回路45は、例えば、図17に示すように、センスアンプSA、クランプトランジスタ(例えば、NチャネルFET)Qclamp、イコライズトランジスタ(例えば、NチャネルFET)Qequ、及び、リセットトランジスタ(例えば、NチャネルFET)Qrstを含む。
図7の内部コントローラ13−2からの制御信号REがアクティブ(ハイレベル)のとき、クランプトランジスタQclampは、オンになる。また、図7の内部コントローラ13−2からの制御信号SEがアクティブ(ハイレベル)、即ち、制御信号bSEnがアクティブ(ロウレベル)のとき、センスアンプSAは、動作状態になる。
本例では、センスアンプSAは、リード対象のメモリセルから導電線SBLに流れるセル電流(リード電流)Imcと、リファレンスセルに流れるリファレンス電流Ircと、を比較する電流センス方式を有するが、これに限定されることはない。センスアンプSAは、例えば、電圧センス方式や自己参照方式のセンスアンプ回路を採用してもよい。
また、制御信号φequがアクティブ(ハイレベル)のとき、イコライズトランジスタQequがオンとなり、例えば、センスアンプSAの2つの入出力ノードNmc,Nrcの電位がイコライズされる。また、制御信号φrstがアクティブ(ハイレベル)のとき、リセットトランジスタQrstがオンとなる。
次に、図15のワード線デコーダ/ドライバ17、及び、図16のリード/ライト回路15を用いたリード動作の例及びライト動作の例を説明する。
・ライト動作
[マルチビットアクセス]
図7の内部コントローラ13−2は、例えば、シーケンシャルアクセスのライトコマンドCMDを受けると、マルチビットアクセスによるライト動作を制御する。内部コントローラ13−2は、マルチビットアクセスによるライト動作を1回目のライト動作及び2回目のライト動作により実行する。
1回目のライト動作は、ライト対象としてのマルチビット(例えば、8ビット)に同一データ(例えば、0)をライトする動作である。
まず、図15のワード線デコーダ/ドライバ17において、ライトイネーブル信号WEが1となり、オア回路31の出力信号が1となる。例えば、ロウアドレス信号Arowの全ビットが1(11…11)である場合、アンド回路32の出力信号が1となる。従って、導電線WL,SWLは、ドライバ33,34によりアクティベートされる。
次に、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号WE1/2を0に設定する。制御信号WE1/2は、1回目のライト動作及び2回目のライト動作のうちの1つを選択する信号であり、例えば、制御信号WE1/2が0のとき、1回目のライト動作が選択される。
この場合、図16Aのリード/ライト回路15において、セレクタ36は、ROMデータとして、ROM35からの0を選択し、かつ、出力する。従って、ライトドライバ/シンカーD/S_Aは、例えば、ドライブ電位Vdd_W1をライトパルス信号として出力し、ライトドライバ/シンカーD/S_Bは、例えば、接地電位Vssを出力する。
また、ライト動作では、制御信号WEがアクティブ(ハイレベル)になるため、トランスファーゲートTGは、オンである。
従って、ライトパルス信号は、トランスファーゲートTGを経由して、導電線WBLに印加され、接地電位Vssは、トランスファーゲートTGを経由して、導電線SBLに印加される。この時、図7のカラムセレクタ16により選択されたカラムがCoLであると仮定すると、例えば、図18Aに示すように、ライト電流(第1のライト電流)Iwriteは、導電線WBLから導電線SBLに向かって、即ち、導電線LSOT内において右から左に向かって流れる。
また、図16Aのリード/ライト回路15において、セレクタ39は、ROMデータとして、ROM37からのオール1(11111111)を選択し、かつ、出力する。また、マルチビットアクセスでは、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Wsel_1を用いて、マスクレジスタ40の値をオール1(11111111)に設定する。
従って、複数のアンド回路41〜41の全ては、出力信号として1を出力する。この時、複数の電圧アシストドライバ42〜42の全ては、例えば、アシスト電位Vdd_W2を複数の導電線LBL〜LBLに出力する。
即ち、例えば、図18Aに示すように、複数の導電線LBL〜LBLの全てにアシスト電位Vdd_W2が印加された状態において、ライト電流(第1のライト電流)Iwriteが導電線WBLから導電線SBLに向かって流れる。
結果として、1回目のライト動作では、ライト対象としてのマルチビット(例えば、8ビット)の全てに同一データがライトされる。但し、ここでは、1回目のライト動作において、0をライトする、即ち、複数の記憶素子MTJ〜MTJの全てをパラレル状態にするものとする。
また、図16B及び図18Bに示すように、複数の導電線LBL〜LBLのそれぞれに印加されるアシスト電位は、予め複数の(例えば8種類の)電源線を用意することで、それぞれ異なる電位Vdd_w2〜Vdd_w9としてもよい。
2回目のライト動作は、ライト対象としてのマルチビット(例えば、8ビット)にライトされた同一データ(例えば、0)を、ライトデータに応じて、保持(例えば、ライトデータが0の場合)、又は、0から1に変化(例えば、ライトデータが1の場合)させる動作である。
まず、図15のワード線デコーダ/ドライバ17において、導電線WL,SWLは、アクティベートされた状態が保持される。
次に、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号WE1/2を1に設定する。例えば、制御信号WE1/2が1のとき、2回目のライト動作が選択される。
この場合、図16Aのリード/ライト回路15において、セレクタ36は、ROMデータとして、ROM35からの1を選択し、かつ、出力する。従って、ライトドライバ/シンカーD/S_Bは、例えば、ドライブ電位Vdd_W1をライトパルス信号として出力し、ライトドライバ/シンカーD/S_Aは、例えば、接地電位Vssを出力する。
1回目のライト動作でライトドライバ/シンカーD/S_A回路が出力するライトパルス信号のドライブ電位と、2回目のライト動作でライトドライバ/シンカーD/S_Bが出力するライトパルス信号のドライブ電位とは、異なるドライブ電位であってもよい。また、1回目のライト動作でライトドライバ/シンカーD/S_B回路が出力するライトパルス信号の接地電位と、2回目のライト動作でライトドライバ/シンカーD/S_Bが出力するライトパルス信号の接地電位とは、異なる接地電位であってもよい。
ライトパルス信号は、トランスファーゲートTGを経由して、導電線SBLに印加され、接地電位Vssは、トランスファーゲートTGを経由して、導電線WBLに印加される。この時、図7のカラムセレクタ16により選択されたカラムがCoLであると仮定すると、例えば、図19Aに示すように、ライト電流(第2のライト電流)Iwriteは、導電線SBLから導電線WBLに向かって、即ち、導電線LSOT内において左から右に向かって流れる。
また、図16Aのリード/ライト回路15において、セレクタ39は、データレジスタ38内に記憶されたライトデータ(例えば、01011100)を選択し、かつ、出力する。ライトデータは、2回目のライト動作が行われる前に、予め、データレジスタ38内に記憶される。また、マルチビットアクセスでは、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Wsel_1を用いて、マスクレジスタ40の値をオール1(11111111)に設定する。
従って、複数のアンド回路41〜41は、ライトデータに応じた出力信号(例えば、01011100)を出力する。この時、複数の電圧アシストドライバ42〜42の各々は、例えば、ライトデータが1の場合、アシスト電位Vdd_W2を出力し、ライトデータが0の場合、禁止電位Vinhibit_Wを出力する。
即ち、例えば、図19Aに示すように、ライトデータが01011100の場合、導電線LBL,LBL,LBL,LBLに禁止電位Vinhibit_Wが印加され、かつ、導電線LBL,LBL,LBL,LBLにアシスト電位Vdd_W2が印加された状態において、ライト電流(第2のライト電流)Iwriteが導電線SBLから導電線WBLに向かって流れる。
結果として、2回目のライト動作では、ライト対象としてのマルチビット(例えば、8ビット)のうち、記憶素子MTJ,MTJ,MTJ,MTJのデータは、0が保持される、即ち、0がライトされる。また、ライト対象としてのマルチビット(例えば、8ビット)のうち、記憶素子MTJ,MTJ,MTJ,MTJのデータは、0から1に変化される、即ち、1がライトされる。
また、図16B及び図19Bに示すように、導電線LBL,LBL,LBL,LBLに印加されるアシスト電位は、それぞれ、Vdd_W3,Vdd_W5,Vdd_W6,Vdd_W7としてもよい。導電線LBL,LBL,LBL,LBLに印加される禁止電位Vinhibit_Wについても、それぞれ、異なる電位としてもよい。また、電圧アシストの電圧効果の効率が十分に高い場合には、禁止電位Vinhibitは、フローティング電位に代えることもできる。
但し、ここでは、2回目のライト動作において、複数の記憶素子MTJ〜MTJに選択的に1をライトする、即ち、複数の記憶素子MTJ1〜MTJ8を選択的にパラレル状態からアンチパラレル状態に変化させるものとする。
[シングルビットアクセス]
図7の内部コントローラ13−2は、例えば、ランダムアクセスのライトコマンドCMDを受けると、シングルビットアクセスによるライト動作を制御する。内部コントローラ13−2は、シングルビットアクセスによるライト動作を1回目のライト動作及び2回目のライト動作により実行する。
1回目のライト動作は、ライト対象としてのシングルビットに所定のデータ(例えば、0)をライトする動作である。
まず、図15のワード線デコーダ/ドライバ17において、オア回路31の出力信号が1となる。例えば、ロウアドレス信号Arowの全ビットが1(11…11)である場合、アンド回路32の出力信号が1となる。従って、導電線WL,SWLは、ドライバ33,34によりアクティベートされる。
次に、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号WE1/2を0に設定する。例えば、制御信号WE1/2が0のとき、1回目のライト動作が選択される。
この場合、図16Aのリード/ライト回路15において、セレクタ36は、ROMデータとして、ROM35からの0を選択し、かつ、出力する。従って、ライトドライバ/シンカーD/S_Aは、例えば、ドライブ電位Vdd_W1をライトパルス信号として出力し、ライトドライバ/シンカーD/S_Bは、例えば、接地電位Vssを出力する。
ライトパルス信号は、トランスファーゲートTGを経由して、導電線WBLに印加され、接地電位Vssは、トランスファーゲートTGを経由して、導電線SBLに印加される。この時、図7のカラムセレクタ16により選択されたカラムがCoLであると仮定すると、例えば、図20Aに示すように、ライト電流(第1のライト電流)Iwriteは、導電線WBLから導電線SBLに向かって、即ち、導電線LSOT内において右から左に向かって流れる。
また、図16Aのリード/ライト回路15において、セレクタ39は、ROMデータとして、ROM37からのオール1(11111111)を選択し、かつ、出力する。また、シングルビットアクセスでは、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Wsel_1を用いて、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットのうち、選択された1ビットのみを1に設定する。
例えば、記憶素子MTJをライト対象とする場合、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットのうち、記憶素子MTJに接続される導電線LBLに対応する1ビットが1に設定される。この場合、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットは、例えば、00010000となる。
従って、複数のアンド回路41〜41のうち、アンド回路41は、出力信号として1を出力し、残りのアンド回路41〜41,41〜41は、出力信号として0を出力する。この時、複数の電圧アシストドライバ42〜42のうち、電圧アシストドライバ42は、アシスト電位Vdd_W2を導電線LBLに出力し、残りの電圧アシストドライバ42〜42,42〜42は、禁止電位Vinhibit_Wを導電線LBL〜LBL,LBL〜LBLに出力する。
即ち、例えば、図20Aに示すように、導電線LBLにアシスト電位Vdd_W2が印加され、かつ、導電線LBL〜LBL,LBL〜LBLに禁止電位Vinhibit_Wが印加された状態において、ライト電流(第1のライト電流)Iwriteが導電線WBLから導電線SBLに向かって流れる。
結果として、1回目のライト動作では、ライト対象としてのシングルビット、例えば、記憶素子MTJに所定のデータ(例えば、0)がライトされる。
また、ライト対象でない残りの7ビット、例えば、記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJについては、上述のマスク処理により、既にライトされているデータが保持される。即ち、1回目のライト動作において、記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJのデータが0に変化することはなく、これら記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJのデータは保護される。
尚、図16B及び図20Bに示すように、複数の導電線LBL〜LBLに印加するアシスト電位として、それぞれ異なる電位Vdd_w2〜Vdd_w9を用意しておくことで、導電線LBLにアシスト電位Vdd_W5が印加された状態において、ライト電流(第1のライト電流)Iwriteを導電線WBLから導電線SBLに向かって流してもよい。導電線LBL〜LBL,LBL〜LBLに印加される禁止電位Vinhibit_Wについても、それぞれ、異なる電位としてもよい。また、電圧アシストの電圧効果の効率が十分に高い場合には、禁止電位Vinhibitは、フローティング電位に代えることもできる。
2回目のライト動作は、ライト対象としてのシングルビットにライトされた所定のデータ(例えば、0)を、ライトデータに応じて、保持(例えば、ライトデータが0の場合)、又は、0から1に変化(例えば、ライトデータが1の場合)させる動作である。
まず、図15のワード線デコーダ/ドライバ17において、導電線WL,SWLは、アクティベートされた状態が保持される。
次に、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号WE1/2を1に設定する。例えば、制御信号WE1/2が1のとき、2回目のライト動作が選択される。
この場合、図16Aのリード/ライト回路15において、セレクタ36は、ROMデータとして、ROM35からの1を選択し、かつ、出力する。従って、ライトドライバ/シンカーD/S_Bは、例えば、ドライブ電位Vdd_W1をライトパルス信号として出力し、ライトドライバ/シンカーD/S_Aは、例えば、接地電位Vssを出力する。
1回目のライト動作でライトドライバ/シンカーD/S_A回路が出力するライトパルス信号のドライブ電位と、2回目のライト動作でライトドライバ/シンカーD/S_Bが出力するライトパルス信号のドライブ電位とは、異なるドライブ電位であってもよい。また、1回目のライト動作でライトドライバ/シンカーD/S_B回路が出力するライトパルス信号の接地電位と、2回目のライト動作でライトドライバ/シンカーD/S_Bが出力するライトパルス信号の接地電位とは、異なる接地電位であってもよい。
ライトパルス信号は、トランスファーゲートTGを経由して、導電線SBLに印加され、接地電位Vssは、トランスファーゲートTGを経由して、導電線WBLに印加される。この時、図7のカラムセレクタ16により選択されたカラムがCoLであると仮定すると、例えば、図21Aに示すように、ライト電流(第2のライト電流)Iwriteは、導電線SBLから導電線WBLに向かって、即ち、導電線LSOT内において左から右に向かって流れる。
また、図16Aのリード/ライト回路15において、セレクタ39は、データレジスタ38内に記憶されたライトデータ(例えば、×××1××××)を選択し、かつ、出力する。但し、×は、無効データ(Invalid data)を意味する。ライトデータは、2回目のライト動作が行われる前に、予め、データレジスタ38内に記憶される。また、シングルビットアクセスでは、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Wsel_1を用いて、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットのうち、選択された1ビットのみを1に設定する。
例えば、1回目のライト動作において記憶素子MTJがライト対象である場合、2回目のライト動作においても、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットのうち、記憶素子MTJに接続される導電線LBLに対応する1ビットが1に設定される。即ち、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットは、例えば、00010000となる。
従って、複数のアンド回路41〜41のうち、アンド回路41は、ライトデータに応じた出力信号(例えば、1)を出力する。この時、電圧アシストドライバ42は、例えば、ライトデータが1の場合、アシスト電位Vdd_W2を出力し、ライトデータが0の場合、禁止電位Vinhibit_Wを出力する。
また、複数のアンド回路41〜41のうち、アンド回路41〜41,41〜41は、例えば、0を出力する。この時、電圧アシストドライバ42〜42,42〜42は、例えば、禁止電位Vinhibit_Wを出力する。
即ち、例えば、図21Aに示すように、ライトデータが×××1××××であり、かつ、マスクデータが00010000である場合、導電線LBL〜LBL,LBL〜LBLに禁止電位Vinhibit_Wが印加され、かつ、導電線LBLにアシスト電位Vdd_W2が印加された状態において、ライト電流(第2のライト電流)Iwriteが導電線SBLから導電線WBLに向かって流れる。
結果として、2回目のライト動作では、ライト対象としてのシングルビット、例えば、憶素子MTJのデータは、所定のデータ(例えば、0)から1に変化される、即ち、1がライトされる。一方、ライトデータが0のときは、記憶素子MTJのデータは、所定のデータ(例えば、0)が保持される、即ち、0がライトされる。
また、ライト対象でない残りの7ビット、例えば、記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJについては、上述のマスク処理により、既にライトされているデータが保持される。即ち、2回目のライト動作においても、記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJのデータが1に変化することはなく、これら記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJのデータは保護される。
尚、図16B及び図21Bに示すように、複数の導電線LBL〜LBLに印加するアシスト電位として、それぞれ異なる電位Vdd_w2〜Vdd_w9を用意しておくことで、導電線LBLにアシスト電位Vdd_W5が印加された状態において、ライト電流(第2のライト電流)Iwriteを導電線SBLから導電線WBLに向かって流してもよい。導電線LBL〜LBL,LBL〜LBLに印加される禁止電位Vinhibit_Wについても、それぞれ、異なる電位としてもよい。また、電圧アシストの電圧効果の効率が十分に高い場合には、禁止電位Vinhibitは、フローティング電位に代えることもできる。
また、複数の電圧アシストドライバに代えて単一の電圧アシストドライバを設け、その出力先を、順次、導電線LBL〜LBLのうちの1つに切り替えてもよい。この場合、後述するシングルビットアクセス方式に近い書き込み方式で、マルチビットアクセスを実行することが可能である。
・リード動作
[マルチビットアクセス]
図7の内部コントローラ13−2は、例えば、シーケンシャルアクセスのリードコマンドCMDを受けると、マルチビットアクセスによるリード動作を制御する。
まず、図15のワード線デコーダ/ドライバ17において、リードイネーブル信号REが1となり、オア回路31の出力信号が1となる。例えば、ロウアドレス信号Arowの全ビットが1(11…11)である場合、アンド回路32の出力信号が1となる。従って、導電線WL,SWLは、ドライバ33,34によりアクティベートされる。
次に、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Rsel_1を用いて、シフトレジスタ43に記憶される8ビットのうちの1ビットが、順次、1となるように設定する。この場合、複数のリードドライバ44〜44は、順次、選択電位Vdd_rを出力する。
例えば、複数の導電線LBL〜LBLは、1本ずつ、選択電位Vdd_rに設定され、かつ、選択電位Vdd_rに設定された1本の導電線LBL(dは、1〜8のうちの1つ)以外の7本の導電線は、非選択電位Vinhibit_rに設定される。また、図17のφrstがアクティブになり、導電線SBLは、接地電位Vssに設定される。
この場合、例えば、図22に示すように、導電線LBLが選択電位Vdd_rに設定されると、リード電流Ireadは、導電線LBLから、記憶素子MTJを経由して、導電線LSOTに向かって流れる。これにより、記憶素子MTJのデータは、図16A又は図16Bのセンス回路45を経由して、シフトレジスタ46内に記憶される。
同様に、導電線LBL〜LBLが、順次、選択電位Vdd_rに設定されることにより、記憶素子MTJ〜MTJのデータは、順次、図16A又は図16Bのセンス回路45を経由して、シフトレジスタ46内に記憶される。
結果として、8回のリード動作により、シーケンシャルアクセスの対象となるマルチビット(8ビット)が、リードデータ(例えば、01011100)として、シフトレジスタ46内に記憶される。これらマルチビットは、リードデータDAとして、図7のインターフェース13−1にまとめて転送される。
複数の導電線LBL〜LBLに順次印加される選択電位は、予め複数の(例えば8種類の)電源線を用意することで、それぞれ異なる電位とすることも可能である。この場合、選択された記憶素子の導電線LSOT上の位置に応じて寄生抵抗値が異なる影響を打ち消すことが可能となる。
電圧アシストの電圧効果の効率が十分に高い場合には、非選択電位にフローティング電位を用いることも可能である。この場合、複数のリードドライバを実装する必要がなく、単一リードドライバの出力先を、順次、導電線LBL〜LBLのうちの1つ切り替えることにより、所定の導電線に選択電位Vdd_rを出力し、読み出し動作を行うことができる。
[シングルビットアクセス]
図7の内部コントローラ13−2は、例えば、ランダムアクセスのリードコマンドCMDを受けると、シングルビットアクセスによるリード動作を制御する。
まず、図15のワード線デコーダ/ドライバ17において、リードイネーブル信号REが1となり、オア回路31の出力信号が1となる。例えば、ロウアドレス信号Arowの全ビットが1(11…11)である場合、アンド回路32の出力信号が1となる。従って、導電線WL,SWLは、ドライバ33,34によりアクティベートされる。
次に、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Rsel_1を用いて、シフトレジスタ43に記憶される8ビットのうち、リード対象となる1ビットが1となるように設定する。例えば、リード対象としての記憶素子がMTJである場合、図7の内部コントローラ13−2は、シフトレジスタ43内に記憶される8ビットが、00010000となるように、シフトレジスタ43を制御する。
この場合、複数のリードドライバ44〜44のうち、リードドライバ44は、選択電位Vdd_rを出力し、残りの7個のリードドライバ44〜44,44〜44は、非選択電位Vinhibit_rを出力する。また、図17のφrstがアクティブになり、導電線SBLは、接地電位Vssに設定される。
従って、例えば、図23に示すように、リード電流Ireadは、導電線LBLから、記憶素子MTJを経由して、導電線LSOTに向かって流れる。これにより、記憶素子MTJのデータは、図16A又は図16Bのセンス回路45を経由して、シフトレジスタ46内に記憶される。結果として、シフトレジスタ46は、リードデータとして、例えば、×××1××××を記憶する。
シフトレジスタ46内に記憶された有効データ(リードデータ)は、リードデータDAとして、図7のインターフェース13−1に転送される。
複数の導電線LBL〜LBLに順次印加される選択電位は、予め複数の(例えば8種類の)電源線を用意することで、それぞれ異なる電位としてもよい。この場合、選択された記憶素子の導電線LSOT上の位置に応じて寄生抵抗値が異なる影響を打ち消すことが可能となる。
電圧アシストの電圧効果の効率が十分に高い場合には、非選択電位にフローティング電位を用いることも可能である。この場合、複数のリードドライバを実装する必要がなく、単一リードドライバの出力先を、順次、導電線LBL〜LBLのうちの1つ切り替えることにより、所定の導電線に選択電位Vdd_rを出力し、読み出し動作を行うことができる。
(レイアウト)
図24は、図7乃至図23で説明したSOT−MRAMを簡略化したものである。図25乃至図28は、図24のSOT−MRAMの変形例である。ここでは、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bのレイアウトの例を説明する。
図24乃至図28において、例えば、図7に開示される要素と同じ要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
図24のSOT−MRAMは、例えば、マルチビットアクセスでパラレルにアクセスされる複数のメモリセルMC〜MCが、それら複数のメモリセルMC〜MCを選択する1本の導電線(ワード線)WLを共有する、いわゆる共有ワード線(shared word line)アーキテクチャーを有する。
また、図24のSOT−MRAMは、複数のメモリセルMC〜MCに共有される導電線LSOTにライト電流を流すための導電線WBL〜WBL、SBL〜SBLが、導電線WLが延びる第1の方向に交差する第2の方向に延びる、いわゆるカラム方向延伸(column direction extending)構造を有する。
この場合、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bは、ブロック(メモリコア)BK_k(kは、1〜nのうちの1つ)ごとに、リード/ライト回路15内に配置される。ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bは、複数のカラムCoL〜CoLに共有される。
また、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1及び接地電位Vssを供給する電源線PSLは、リード/ライト回路15の上部に配置され、第1の方向に延びる。
図25のSOT−MRAMは、図24のSOT−MRAMと同様に、共有ワード線アーキテクチャー及びカラム方向延伸構造を有する。
但し、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bは、ブロックBK_k(kは、1〜nのうちの1つ)内において、カラムCoL(pは、1〜jのうちの1つ)ごとに設けられる。この場合、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bは、サブアレイAsub_1〜Asub_n及びカラムセレクタ16間にレイアウトされる。
また、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1及び接地電位Vssを供給する電源線PSLは、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bの上部に配置され、第1の方向に延びる。
図26のSOT−MRAMは、図25のSOT−MRAMと同様に、共有ワード線アーキテクチャー及びカラム方向延伸構造を有する。
但し、図26の例は、図25の例と比べると、ライトドライバ/シンカーD/S_AがサブアレイAsub_1〜Asub_nの一端(カラムセレクタ16が存在しない側の端部)にレイアウトされ、ライトドライバ/シンカーD/S_BがサブアレイAsub_1〜Asub_nの他端(カラムセレクタ16が存在する側の端部)にレイアウトされる点が異なる。
また、ライトドライバ/シンカーD/S_Aに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1及び接地電位Vssを供給する電源線PSLは、ライトドライバ/シンカーD/S_Aの上部に配置され、第1の方向に延びる。ライトドライバ/シンカーD/S_Bに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1及び接地電位Vssを供給する電源線PSLは、ライトドライバ/シンカーD/S_Bの上部に配置され、第1の方向に延びる。
図27のSOT−MRAMは、図26のSOT−MRAMと同様に、共有ワード線アーキテクチャー及びカラム方向延伸構造を有する。
但し、図27の例は、図26の例と比べると、ライトドライバ/シンカーD/S_Aが、D/S_Aドライバと、D/S_Aシンカーと、に分割され、かつ、ライトドライバ/シンカーD/S_Bが、D/S_Bドライバと、D/S_Bシンカーと、に分割される点が異なる。
また、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの一端(カラムセレクタ16が存在しない側の端部)にレイアウトされ、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの他端(カラムセレクタ16が存在する側の端部)にレイアウトされる。
D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーに、例えば、接地電位Vssを供給する電源線PSLは、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーの上部に配置され、第1の方向に延びる。D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1を供給する電源線PSLは、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバの上部に配置され、第1の方向に延びる。
図28のSOT−MRAMは、図27のSOT−MRAMと同様に、共有ワード線アーキテクチャーを有する。
但し、図28の例は、図27の例と比べると、複数のメモリセルMC〜MCに共有される導電線LSOTにライト電流を流すための導電線WBL〜WBL、SBL〜SBLが、導電線WLが延びる第1の方向に延びる、いわゆるロウ方向延伸(row direction extending)構造を有する。
この場合、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの一端(第1の方向の端部)にレイアウトされ、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの他端(第1の方向の端部)にレイアウトされる。
例えば、同図に示すように、奇数番目のブロックBK_k(kは、1,3,5,…)においては、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの一端(左側の端部)にレイアウトされ、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの他端(右側の端部)にレイアウトされる。
また、偶数番目のブロックBK_k(kは、2,4,6,…)においては、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの一端(右側の端部)にレイアウトされ、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの他端(左側の端部)にレイアウトされる。
また、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーに、例えば、接地電位Vssを供給する電源線PSLは、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーの上部に配置され、第2の方向に延びる。D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1を供給する電源線PSLは、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバの上部に配置され、第2の方向に延びる。
図29乃至図32は、図27及び図28のD/S_Aドライバ、D/S_Bドライバ、D/S_Aシンカー、及び、D/S_Bシンカーの例を示している。
D/S_Aドライバは、例えば、制御信号φINにより制御されるPチャネルFETを備え、D/S_Bドライバは、例えば、制御信号bφINにより制御されるPチャネルFETを備える。D/S_Aシンカーは、例えば、制御信号φINにより制御されるNチャネルFETを備え、D/S_Bシンカーは、例えば、制御信号bφINにより制御されるNチャネルFETを備える。
制御信号φINは、図16において、セレクタ36から出力される制御信号φINに対応する。また、制御信号bφINは、制御信号φINの反転信号である。
図24乃至図28の例のうち、図27の例は、カラムCoLpごとに、ライトドライバ/シンカー(D/S_Aドライバ、D/S_Bドライバ、D/S_Aシンカー、及び、D/S_Bシンカー)が設けられる。また、Vssを供給する電源線PSLと、Vdd_W1を供給する電源線PSLとが、互いに離れて配置される。従って、図27の例は、最も望ましいと考えられる。
・ 第2の例
図33は、SOT−MRAMの第2の例を示している。
SOT−MRAM 13SOTは、インターフェース13−1、内部コントローラ13−2、メモリセルアレイ13−3、及び、ワード線デコーダ/ドライバ17を備える。メモリセルアレイ13−3は、n個のブロック(メモリコア)BK_1〜BK_nを備える。但し、nは、2以上の自然数である。
コマンドCMDは、インターフェース13−1を経由して、内部コントローラ13−2に転送される。コマンドCMDは、例えば、シーケンシャルアクセスを指示する第1のコマンド、及び、ランダムアクセスを指示する第2のコマンドを含む。
内部コントローラ13−2は、コマンドCMDを受けると、そのコマンドCMDを実行するため、例えば、制御信号WE,RE,WE1/2,Wsel,Rsel,RE〜RE,SE〜SEを出力する。これら制御信号の意味又は役割については、後述する。
アドレス信号Addrは、インターフェース13−1を経由して、内部コントローラ13−2に転送される。また、アドレス信号Addrは、インターフェース13−1において、ロウアドレスArowと、カラムアドレスAcol_1〜Acol_nに分けられる。ロウアドレスArowは、ワード線デコーダ/ドライバ17に転送される。カラムアドレスAcol_1〜Acol_nは、n個のブロックBK_1〜BK_nに転送される。
DAは、リード動作又はライト動作において送受信されるリードデータ又はライトデータである。インターフェース13−1及び各ブロックBK_k(k=1〜nのうちの1つ)間におけるI/O幅(ビット幅)は、上述したように、Nビットアクセスの場合、Nビットであり、シングルビットアクセスの場合、1ビットである。
各ブロックBK_kは、サブアレイAsub_k、リード/ライト回路15、及び、カラムセレクタ16を備える。
カラムセレクタ16は、j個のカラム(jは、2以上の自然数)CoL〜CoLのうちの1つを選択し、選択された1つのカラムCoL(pは、1〜jのうちの1つ)をリード/ライト回路15に電気的に接続する。例えば、選択されたカラムCoLがCoLである場合、導電線LBL,SBL,WBLは、それぞれ、カラムセレクタ16を経由して、導電線LBL,SBL,WBLとして、リード/ライト回路15に電気的に接続される。
サブアレイAsub_kは、例えば、メモリセルM11(MC〜MC)〜M1j(MC〜MC),Mi1(MC〜MC)〜Mij(MC〜MC)を備える。
サブアレイAsub_kの例を、図34AのサブアレイAsub_1の等価回路を用いて説明する。
図34AのM11(MC〜MC)〜M1j(MC〜MC)、Mi1(MC〜MC)〜Mij(MC〜MC)、WL11〜WL18、WLi1〜WLi8、SWL〜SWL、SBL〜SBL、WBL〜WBL、LBL〜LBL、Q、及び、Qは、それぞれ、図33のM11(MC〜MC)〜M1j(MC〜MC)、Mi1(MC〜MC)〜Mij(MC〜MC)、WL11〜WL18、WLi1〜WLi8、SWL〜SWL、SBL〜SBL、WBL〜WBL、LBL〜LBL、Q、及び、Qに対応する。
導電線LSOTは、第1の方向に延びる。セルユニットMijは、導電線LSOTに対応し、複数のメモリセルMC〜MCを含む。複数のメモリセルMC〜MCの数は、NビットアクセスにおけるNに対応する。本例では、複数のメモリセルMC〜MCは、8個であるが、これに限定されることはない。例えば、複数のメモリセルMC〜MCは、2個以上であればよい。
複数のメモリセルMC〜MCは、それぞれ、記憶素子MTJ〜MTJと、トランジスタT〜Tと、を備える。
記憶素子MTJ〜MTJは、それぞれ、磁気抵抗効果素子である。例えば、記憶素子MTJ〜MTJの各々は、可変の磁化方向を有する第1の磁性層(記憶層)と、不変の磁化方向を有する第2の磁性層(参照層)と、第1及び第2の磁性層間の非磁性層(トンネルバリア層)と、を備え、第1の磁性層は、導電線LSOTに接触する。
この場合、導電線LSOTは、スピン軌道カップリング又はラシュバ効果により、記憶素子MTJ〜MTJの第1の磁性層の磁化方向を制御可能な材料及び厚さを有するのが望ましい。例えば、導電線LSOTは、タンタル(Ta)、タングステン(W)、プラチナ(Pt)などの金属を含み、かつ、5〜20nm(例えば、10nm程度)の厚さを有する。導電線LSOTは、タンタル(Ta)、タングステン(W)、プラチナ(Pt)などの金属の層に加えて、ハフニウム(Hf)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)などの金属の層を含む2層以上の多層構造にしてもよい。さらに導電線LSOTは、上記に挙げたうちの単一の金属元素で結晶構造だけが異なる複数の層、上記に挙げたうちの単一の金属元素が酸化もしくは窒化した層を含む2層以上の多層構造にしてもよい。
トランジスタT〜Tは、例えば、それぞれ、NチャネルFETである。トランジスタT〜Tは、半導体基板の上部に配置され、かつ、チャネル(電流経路)が半導体基板の表面に交差する縦方向である、いわゆる縦型トランジスタであるのが望ましい。
記憶素子MTJ(dは、1〜8のうちの1つ)は、第1の端子(記憶層)及び第2の端子(参照層)を有し、第1の端子が導電線LSOTに接続される。トランジスタTは、第3の端子(ソース/ドレイン)、第4の端子(ソース/ドレイン)、第3及び第4の端子間のチャネル(電流経路)、及び、チャネルの発生を制御する制御電極(ゲート)を有し、第3の端子が第2の端子に接続される。
導電線WL11〜WL18,WLi1〜WLi8は、第1の方向に交差する第2の方向に延び、かつ、トランジスタT〜Tの制御電極に接続される。導電線LBL〜LBLは、それぞれ、第1の方向に延び、かつ、トランジスタT〜Tの第4の端子に接続される。
導電線LSOTは、第1及び第2の端部を有する。
トランジスタQは、導電線LSOTの第1の端部及び導電線SBL〜SBL間に接続されるチャネル(電流経路)と、チャネルの発生を制御する制御端子(ゲート)と、を有する。トランジスタQは、導電線LSOTの第2の端部及び導電線WBL〜WBL間に接続されるチャネル(電流経路)と、チャネルの発生を制御する制御端子(ゲート)と、を有する。
導電線SWL〜SWLは、第2の方向に延び、かつ、トランジスタQ,Qの制御電極に接続される。導電線SBL〜SBL,WBL〜WBLは、それぞれ、第1の方向に延びる。
本例では、導電線LSOTの第1の端部にトランジスタQが接続され、導電線LSOTの第2の端部にトランジスタQが接続されるが、それらのうちの1を省略してもよい。
また、図34Bに示すように、図34AのトランジスタT1〜T8は、ダイオードD1〜D8に置き換えることも可能である。
本例によれば、SOT−MRAMを実用化するためのアーキテクチャー又はレイアウトが実現される。これにより、各種システムで使用可能な不揮発性RAMを実現できる。
図35乃至図37は、SOT−MRAMのデバイス構造の例を示している。
これらの図において、Mij(MC〜MC,MTJ〜MTJ,T〜T)、WLi1〜WLi8、SWL、SBL、WBL、LBL、Q、及び、Qは、それぞれ、図33及び図34AのMij(MC〜MC,MTJ〜MTJ,T〜T)、WLi1〜WLi8、SWL、SBL、WBL、LBL、Q、及び、Qに対応する。
図35の例では、導電線LSOTは、半導体基板21の上部に配置され、トランジスタQ,Qは、半導体基板21の表面領域内にいわゆる横型トランジスタ(FET)として配置される。
記憶素子MTJ〜MTJは、導電線LSOT上に配置され、トランジスタT〜Tは、記憶素子MTJ〜MTJ上に配置される。トランジスタT〜Tは、いわゆる縦型トランジスタである。また、導電線LBL,SBL,WBLは、トランジスタT〜T上に配置される。
図36の例では、導電線LSOTは、半導体基板21の上部に配置され、トランジスタQ,Q及び記憶素子MTJ〜MTJは、導電線LSOT上に配置される。トランジスタT〜Tは、記憶素子MTJ〜MTJ上に配置される。トランジスタQ,Q及びトランジスタT〜Tは、いわゆる縦型トランジスタである。
また、導電線LBLは、トランジスタT〜T上に配置され、かつ、導電線SBL,WBLは、トランジスタQ,Q上に配置される。
図37の例では、導電線LBL,SBL,WBLは、半導体基板21の上部に配置される。トランジスタT〜Tは、導電線LBL上に配置され、かつ、トランジスタQ,Qは、導電線SBL,WBL上に配置される。記憶素子MTJ〜MTJは、トランジスタT〜T上に配置される。
また、導電線LSOTは、トランジスタT〜T上、及び、トランジスタQ,Q上に配置される。トランジスタQ,Q及びトランジスタT〜Tは、いわゆる縦型トランジスタである。
図35乃至図37の例において、記憶素子MTJ〜MTJは、可変の磁化方向を有する第1の磁性層(記憶層)22と、不変の磁化方向を有する第2の磁性層(参照層)23と、第1及び第2の磁性層22,23間の非磁性層(トンネルバリア層)24と、を備え、第1の磁性層22は、導電線LSOTに接触する。
また、第1及び第2の磁性層22,23は、半導体基板21の表面に沿う面内方向で、かつ、導電線LSOTが延びる第1の方向に交差する第2の方向に、磁化容易軸を有する。
尚、図35及び図36の各メモリセルのデバイス構造の例としては、図12乃至図14で説明した構造を採用することができる。また、図37の各メモリセルのデバイス構造は、図12乃至図14の構造を上下逆にすればよい。
図12乃至図14のメモリセルの特徴は、リード動作において使用するリード電流Ireadの電流パスと、ライト動作において使用するライト電流Iwriteの電流パスと、が異なることにある。従って、第1の例で説明したように、メモリセルの微細化などが原因し、リード電流Iread及びライト電流Iwriteが共に小さくなっても、熱擾乱耐性Δを考慮して、両者のマージンを十分に確保することができる。
図38は、図33のワード線デコーダ/ドライバの例を示している。
ワード線デコーダ/ドライバ17は、リード動作又はライト動作において、導電線WL11〜WL18,WLi1〜WLi8、及び、導電線SWL〜SWLを、アクティベート又はデアクティベートする機能を有する。
オア回路31及びアンド回路32〜32,3211〜3218,32i1〜32i8,32’11〜32’18,32’i1〜32’i8は、デコード回路である。
例えば、リード動作の場合、図33の内部コントローラ13−2からのリードイネーブル信号REがアクティブ(1)になる。また、ライト動作の場合、図33の内部コントローラ13−2からのライトイネーブル信号WEがアクティブ(1)になる。
ロウアドレス信号Arowは、例えば、Rビット(Rは2以上の自然数)を有し、かつ、i(ロウの数)=2の関係を有する。
リード動作又はライト動作において、ロウアドレス信号Arowがワード線デコーダ/ドライバ17に入力されると、ロウアドレス信号Arow1〜Arowiのうちの1つの全ビット(Rビット)が、1になる。
例えば、ロウアドレス信号Arowが00…00(全て0)の場合、ロウアドレス信号Arow1の全ビットが1となるため、アンド回路32の出力信号が1となる。この場合、ドライブ回路34は、導電線SWLをアクティブにする。また、ロウアドレス信号Arowが11…11(全て1)の場合、ロウアドレス信号Arowiの全ビットが1となるため、アンド回路32の出力信号が1となる。この場合、ドライブ回路34は、導電線SWLをアクティブにする。
ROM37、データレジスタ38、セレクタ(マルチプレクサ)39、及び、マスクレジスタ40は、ライト動作において使用する要素である。ROM37、データレジスタ38、セレクタ(マルチプレクサ)39、及び、マスクレジスタ40は、ロウアドレス信号Arowにより選択されたロウ内において、複数の導電線WL11〜WL18,WLi1〜WLi8のアクティブ/ノンアクティブを制御する。これについては、後述する。
シフトレジスタ43は、リード動作において使用する要素である。シフトレジスタ43は、ロウアドレス信号Arowにより選択されたロウ内において、複数の導電線WL11〜WL18,WLi1〜WLi8のアクティブ/ノンアクティブを制御する。これについても、後述する。
ドライブ回路3311〜3318,33i1〜33i8,33’11〜33’18,33’i1〜33’i8は、それぞれ、アンド回路3211〜3218,32i1〜32i8,32’11〜32’18,32’i1〜32’i8に対応する。
アンド回路32の出力信号がアクティブ(1)の場合、アンド回路3211〜3218,32’11〜32’18の出力信号は、アクティブになり得る。また、アンド回路32の出力信号がアクティブ(1)の場合、アンド回路32i1〜32i8,32’i1〜32’i8の出力信号は、アクティブになり得る。
図39は、図33のリード/ライト回路の例を示している。
リード/ライト回路15は、リード動作又はライト動作において、図33の内部コントローラ13−2からの指示に基づき、マルチビットアクセス及びシングルビットアクセスの1つを選択し、かつ、リード動作又はライト動作を実行する。
リード/ライト回路15は、リード回路と、ライト回路と、を備える。
ライト回路は、ROM35、セレクタ(マルチプレクサ)36、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_B、トランスファーゲートTG、及び、電圧アシストドライバ42を含む。
ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bは、互いに逆向きの第1のライト電流及び第2のライト電流のうちの1つを、例えば、図35乃至図37の導電線LSOTに発生させる機能を有する。
ここで、第1のライト電流は、スピン軌道カップリング又はラシュバ効果により、例えば、図35乃至図37の記憶素子MTJ〜MTJに0をライトする、即ち、図35乃至図37の記憶素子MTJ〜MTJの第1及び第2の磁性層22,23の磁化方向の関係をパラレル状態にするための電流である。
また、第2のライト電流は、スピン軌道カップリング又はラシュバ効果により、例えば、図35乃至図37の記憶素子MTJ〜MTJに1をライトする、即ち、図35乃至図37の記憶素子MTJ〜MTJの第1及び第2の磁性層22,23の磁化方向の関係をアンチパラレル状態にするための電流である。
電圧アシストドライバ42は、上述の第1及び第2のライト電流を用いた0/1−ライト動作において、記憶素子MTJ〜MTJにライト動作を行い易くする電圧を印加する機能を有する。
例えば、電圧アシストドライバ42が、アシスト電位Vdd_W2を、例えば、図35乃至図37のLBLに印加すると、トランジスタT〜Tのオン/オフに依存して、第1の磁性層(記憶層)22の磁化方向を不安定化させる電圧が記憶素子MTJ〜MTJに選択的に発生する。
リード回路は、センス回路45及びシフトレジスタ46を含む。
リードドライバ44は、リード電流を発生させる選択電位Vdd_rを、例えば、図35乃至図37の導電線LBLに印加する機能を有する。
例えば、リードドライバ44が、選択電位Vdd_rを、例えば、図35乃至図37のLBLに印加すると、トランジスタT〜Tのオン/オフに依存して、記憶素子MTJ〜MTJに選択的にリード電流を流すことができる。
センス回路45は、例えば、1つのリード/ライト回路15内に1つ設けられる。即ち、センス回路45は、1つのブロック(メモリコア)BK_k内に1つだけ設けられる。
センス回路45は、例えば、図17に示すように、センスアンプSA、クランプトランジスタ(例えば、NチャネルFET)Qclamp、イコライズトランジスタ(例えば、NチャネルFET)Qequ、及び、リセットトランジスタ(例えば、NチャネルFET)Qrstを含む。
センス回路45については、SOT−MRAMの第1の例で既に説明したので、ここでの説明を省略する。
次に、図38のワード線デコーダ/ドライバ17、及び、図39のリード/ライト回路15を用いたリード動作の例及びライト動作の例を説明する。
・ライト動作
[マルチビットアクセス]
図33の内部コントローラ13−2は、例えば、シーケンシャルアクセスのライトコマンドCMDを受けると、マルチビットアクセスによるライト動作を制御する。内部コントローラ13−2は、マルチビットアクセスによるライト動作を1回目のライト動作及び2回目のライト動作により実行する。
1回目のライト動作は、ライト対象としてのマルチビット(例えば、8ビット)に同一データ(例えば、0)をライトする動作である。
まず、図38のワード線デコーダ/ドライバ17において、ライトイネーブル信号WEが1となり、オア回路31の出力信号が1となる。例えば、ロウアドレス信号Arowの全ビットが1(11…11)である場合、ロウアドレス信号Arowiの全ビットが1となり、アンド回路32の出力信号が1となる。この場合、ドライバ34は、導電線SWLをアクティベートする。
また、図33の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号WE1/2を0に設定する。制御信号WE1/2は、1回目のライト動作及び2回目のライト動作のうちの1つを選択する信号であり、例えば、制御信号WE1/2が0のとき、1回目のライト動作が選択される。
即ち、セレクタ39は、ROM37を選択し、ROMデータとしてオール1(11111111)を出力する。また、マルチビットアクセスでは、図33の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Wselを用いて、マスクレジスタ40の値をオール1(11111111)に設定する。
従って、アンド回路32の出力信号が1である場合、複数のアンド回路32i1〜32i8の全ては、出力信号として1を出力する。この場合、複数のドライバ33i1〜33i8は、複数の導電線WLi1〜WLi8をアクティベートする。
一方、図39のリード/ライト回路15において、セレクタ36は、ROMデータとして、ROM35からの0を選択し、かつ、出力する。従って、ライトドライバ/シンカーD/S_Aは、例えば、ドライブ電位Vdd_W1をライトパルス信号として出力し、ライトドライバ/シンカーD/S_Bは、例えば、接地電位Vssを出力する。
また、ライト動作では、制御信号WEがアクティブ(ハイレベル)になるため、トランスファーゲートTGは、オンである。
従って、ライトパルス信号は、トランスファーゲートTGを経由して、導電線WBLに印加され、接地電位Vssは、トランスファーゲートTGを経由して、導電線SBLに印加される。この時、図33のカラムセレクタ16により選択されたカラムがCoLであると仮定すると、例えば、図40に示すように、ライト電流(第1のライト電流)Iwriteは、導電線WBLから導電線SBLに向かって、即ち、導電線LSOT内において右から左に向かって流れる。
また、図39のリード/ライト回路15において、制御信号φWEは、アクティブ(1)になるため、ドライバ42は、導電線LBLにアシスト電位Vdd_W2を印加する。
1回目のライト動作では、例えば、図40に示すように、複数の導電線WLi1〜WLi8の全てがアクティベートされているため、複数のトランジスタT〜Tの全てがオンである。これは、複数の記憶素子MTJ〜MTJの全てにアシスト電位Vdd_W2が印加された状態において、ライト電流(第1のライト電流)Iwriteが流れることを意味する。
結果として、1回目のライト動作では、ライト対象としてのマルチビット(例えば、8ビット)の全てに同一データがライトされる。但し、ここでは、1回目のライト動作において、0をライトする、即ち、複数の記憶素子MTJ〜MTJの全てをパラレル状態にするものとする。
2回目のライト動作は、ライト対象としてのマルチビット(例えば、8ビット)にライトされた同一データ(例えば、0)を、ライトデータに応じて、保持(例えば、ライトデータが0の場合)、又は、0から1に変化(例えば、ライトデータが1の場合)させる動作である。
まず、図33の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号WE1/2を1に設定する。例えば、制御信号WE1/2が1のとき、2回目のライト動作が選択される。
この場合、図38のワード線デコーダ/ドライバ17において、セレクタ39は、データレジスタ38を選択し、データレジスタ38内に記憶されたライトデータ(例えば、01011100)を出力する。ライトデータは、2回目のライト動作が行われる前に、予め、データレジスタ38内に記憶される。また、マルチビットアクセスでは、図33の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Wselを用いて、マスクレジスタ40の値をオール1(11111111)に設定する。
従って、複数のアンド回路32i1〜32i8は、ライトデータに応じた出力信号(例えば、01011100)を出力する。この時、複数のドライバ33i1〜33i8の各々は、例えば、ライトデータが1の場合、対応する導電線WLi1〜WLi8をアクティベートし、ライトデータが0の場合、対応する導電線WLi1〜WLi8をデアクティベートする。
また、図39のリード/ライト回路15において、セレクタ36は、ROMデータとして、ROM35からの1を選択し、かつ、出力する。従って、ライトドライバ/シンカーD/S_Bは、例えば、ドライブ電位Vdd_W1をライトパルス信号として出力し、ライトドライバ/シンカーD/S_Aは、例えば、接地電位Vssを出力する。
ライトパルス信号は、トランスファーゲートTGを経由して、導電線SBLに印加され、接地電位Vssは、トランスファーゲートTGを経由して、導電線WBLに印加される。また、制御信号φWEは、アクティブ(1)になるため、ドライバ42は、導電線LBLにアシスト電位Vdd_W2を印加する。
この時、図33のカラムセレクタ16により選択されたカラムがCoLであると仮定すると、例えば、図41に示すように、ライト電流(第2のライト電流)Iwriteは、導電線SBLから導電線WBLに向かって、即ち、導電線LSOT内において左から右に向かって流れる。
即ち、例えば、図41に示すように、ライトデータが01011100の場合、トランジスタT,T,T,Tがオフになり、かつ、トランジスタT,T,T,Tがオンになる。また、記憶素子MTJ,MTJ,MTJ,MTJにアシスト電位Vdd_W2が印加された状態において、ライト電流(第2のライト電流)Iwriteが導電線SBLから導電線WBLに向かって流れる。
結果として、2回目のライト動作では、ライト対象としてのマルチビット(例えば、8ビット)のうち、記憶素子MTJ,MTJ,MTJ,MTJのデータは、0が保持される、即ち、0がライトされる。また、ライト対象としてのマルチビット(例えば、8ビット)のうち、記憶素子MTJ,MTJ,MTJ,MTJのデータは、0から1に変化される、即ち、1がライトされる。
但し、ここでは、2回目のライト動作において、複数の記憶素子MTJ〜MTJに選択的に1をライトする、即ち、複数の記憶素子MTJ1〜MTJ8を選択的にパラレル状態からアンチパラレル状態に変化させるものとする。
[シングルビットアクセス]
図33の内部コントローラ13−2は、例えば、ランダムアクセスのライトコマンドCMDを受けると、シングルビットアクセスによるライト動作を制御する。内部コントローラ13−2は、シングルビットアクセスによるライト動作を1回目のライト動作及び2回目のライト動作により実行する。
1回目のライト動作は、ライト対象としてのシングルビットに所定のデータ(例えば、0)をライトする動作である。
まず、図38のワード線デコーダ/ドライバ17において、オア回路31の出力信号が1となる。例えば、ロウアドレス信号Arowの全ビットが1(11…11)である場合、アンド回路32の出力信号が1となる。従って、導電線SWLは、ドライバ34によりアクティベートされる。
次に、図33の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号WE1/2を0に設定する。例えば、制御信号WE1/2が0のとき、1回目のライト動作が選択される。
この場合、図38のワード線デコーダ/ドライバ17において、セレクタ39は、ROM37を選択し、ROMデータとしてオール1(11111111)を出力する。また、シングルビットアクセスでは、図33の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Wselを用いて、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットのうち、選択された1ビットのみを1に設定する。
例えば、記憶素子MTJをライト対象とする場合、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットのうち、記憶素子MTJに対応する1ビットが1に設定される。この場合、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットは、例えば、00010000となる。
従って、複数のアンド回路32i1〜32i8のうち、アンド回路32i4は、出力信号として1を出力し、残りのアンド回路32i1〜32i3,32i5〜32i8は、出力信号として0を出力する。この時、複数のドライバ33i1〜33i8のうち、ドライバ33i4は、導電線WLi4をアクティベートし、残りのドライバ33i1〜33i3,33i5〜33i8は、導電線WLi1〜WLi3,WLi5〜WLi8をデアクティベートする。
また、図39のリード/ライト回路15において、セレクタ36は、ROMデータとして、ROM35からの0を選択し、かつ、出力する。従って、ライトドライバ/シンカーD/S_Aは、例えば、ドライブ電位Vdd_W1をライトパルス信号として出力し、ライトドライバ/シンカーD/S_Bは、例えば、接地電位Vssを出力する。
ライトパルス信号は、トランスファーゲートTGを経由して、導電線WBLに印加され、接地電位Vssは、トランスファーゲートTGを経由して、導電線SBLに印加される。また、制御信号φWEは、アクティブ(1)になるため、ドライバ42は、導電線LBLにアシスト電位Vdd_W2を印加する。
この時、図33のカラムセレクタ16により選択されたカラムがCoLであると仮定すると、例えば、図42に示すように、ライト電流(第1のライト電流)Iwriteは、導電線WBLから導電線SBLに向かって、即ち、導電線LSOT内において右から左に向かって流れる。
即ち、例えば、図42に示すように、記憶素子MTJにアシスト電位Vdd_W2が印加され、かつ、記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJにアシスト電位Vdd_W2が印加されていない状態において、ライト電流(第1のライト電流)Iwriteが導電線WBLから導電線SBLに向かって流れる。
結果として、1回目のライト動作では、ライト対象としてのシングルビット、例えば、記憶素子MTJに所定のデータ(例えば、0)がライトされる。
また、ライト対象でない残りの7ビット、例えば、記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJについては、上述のマスク処理により、既にライトされているデータが保持される。即ち、1回目のライト動作において、記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJのデータが0に変化することはなく、これら記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJのデータは保護される。
2回目のライト動作は、ライト対象としてのシングルビットにライトされた所定のデータ(例えば、0)を、ライトデータに応じて、保持(例えば、ライトデータが0の場合)、又は、0から1に変化(例えば、ライトデータが1の場合)させる動作である。
まず、図38のワード線デコーダ/ドライバ17において、導電線WLi4,SWLは、アクティベートされた状態が保持される。
次に、図33の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号WE1/2を1に設定する。例えば、制御信号WE1/2が1のとき、2回目のライト動作が選択される。
この場合、図39のリード/ライト回路15において、セレクタ36は、ROMデータとして、ROM35からの1を選択し、かつ、出力する。従って、ライトドライバ/シンカーD/S_Bは、例えば、ドライブ電位Vdd_W1をライトパルス信号として出力し、ライトドライバ/シンカーD/S_Aは、例えば、接地電位Vssを出力する。
ライトパルス信号は、トランスファーゲートTGを経由して、導電線SBLに印加され、接地電位Vssは、トランスファーゲートTGを経由して、導電線WBLに印加される。また、制御信号φWEは、アクティブ(1)になるため、ドライバ42は、導電線LBLにアシスト電位Vdd_W2を印加する。
この時、図33のカラムセレクタ16により選択されたカラムがCoLであると仮定すると、例えば、図43に示すように、ライト電流(第2のライト電流)Iwriteは、導電線SBLから導電線WBLに向かって、即ち、導電線LSOT内において左から右に向かって流れる。
また、図38のワード線デコーダ/ドライバ17において、セレクタ39は、データレジスタ38内に記憶されたライトデータ(例えば、×××1××××)を出力する。但し、×は、無効データ(Invalid data)を意味する。ライトデータは、2回目のライト動作が行われる前に、予め、データレジスタ38内に記憶される。また、シングルビットアクセスでは、図33の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Wselを用いて、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットのうち、選択された1ビットのみを1に設定する。
例えば、1回目のライト動作において記憶素子MTJがライト対象である場合、2回目のライト動作においても、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットのうち、記憶素子MTJに対応する1ビットが1に設定される。即ち、マスクレジスタ40内に記憶される8ビットは、例えば、00010000となる。
従って、複数のアンド回路32i1〜32i8のうち、アンド回路32i4は、ライトデータに応じた出力信号(例えば、1)を出力する。この時、ドライバ33i4は、例えば、ライトデータが1の場合、導電線WLiをアクティベートし、ライトデータが0の場合、導電線WLiをデアクティベートする。
また、複数のアンド回路32i1〜32i8のうち、アンド回路32i1〜32i3,32i5〜32i8は、例えば、0を出力する。この時、ドライバ33i1〜33i3,33i5〜33i8は、例えば、導電線WLi1〜WLi3,WLi5〜WLi8をデアクティベートする。
即ち、例えば、図43に示すように、ライトデータが×××1××××であり、かつ、マスクデータが00010000である場合、記憶素子MTJにアシスト電位Vdd_W2が印加され、かつ、記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJにアシスト電位Vdd_W2が印加されない状態において、ライト電流(第2のライト電流)Iwriteが導電線SBLから導電線WBLに向かって流れる。
結果として、2回目のライト動作では、ライト対象としてのシングルビット、例えば、憶素子MTJのデータは、所定のデータ(例えば、0)から1に変化される、即ち、1がライトされる。一方、ライトデータが0のときは、記憶素子MTJのデータは、所定のデータ(例えば、0)が保持される、即ち、0がライトされる。
また、ライト対象でない残りの7ビット、例えば、記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJについては、上述のマスク処理により、既にライトされているデータが保持される。即ち、2回目のライト動作においても、記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJのデータが1に変化することはなく、これら記憶素子MTJ〜MTJ,MTJ〜MTJのデータは保護される。
・リード動作
[マルチビットアクセス]
図7の内部コントローラ13−2は、例えば、シーケンシャルアクセスのリードコマンドCMDを受けると、マルチビットアクセスによるリード動作を制御する。
まず、図38のワード線デコーダ/ドライバ17において、リードイネーブル信号REが1となり、オア回路31の出力信号が1となる。例えば、ロウアドレス信号Arowの全ビットが1(11…11)である場合、アンド回路32の出力信号が1となる。従って、導電線SWLは、ドライバ34によりアクティベートされる。
次に、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Rselを用いて、シフトレジスタ43に記憶される8ビットのうちの1ビットが、順次、1となるように設定する。この場合、複数のドライバ33’i1〜33’i8は、順次、複数の導電線WLi1〜WLi8をアクティベートする。
例えば、複数の導電線WLi1〜WLi8は、1本ずつ、アクティベートされ、かつ、アクティベートされた1本の導電線WLid(dは、1〜8のうちの1つ)以外の7本の導電線は、デアクティベートされる。また、図17のφrstがアクティブになり、導電線SBLは、接地電位Vssに設定される。
また、図39のリード/ライト回路15において、制御信号φREは、アクティブ(1)になるため、ドライバ44は、リード電流を発生させる選択電位Vdd_rを導電線LBLに印加する。
この場合、例えば、図44に示すように、メモリセルMC内のトランジスタTがオンになると、リード電流Ireadは、導電線LBLから、記憶素子MTJを経由して、導電線LSOTに向かって流れる。これにより、記憶素子MTJのデータは、図39のセンス回路45を経由して、シフトレジスタ46内に記憶される。
同様に、トランジスタT〜Tが、順次、オンに設定されることにより、記憶素子MTJ〜MTJのデータは、順次、図39のセンス回路45を経由して、シフトレジスタ46内に記憶される。
結果として、8回のリード動作により、シーケンシャルアクセスの対象となるマルチビット(8ビット)が、リードデータ(例えば、01011100)として、シフトレジスタ46内に記憶される。これらマルチビットは、リードデータDAとして、図33のインターフェース13−1にまとめて転送される。
[シングルビットアクセス]
図7の内部コントローラ13−2は、例えば、ランダムアクセスのリードコマンドCMDを受けると、シングルビットアクセスによるリード動作を制御する。
まず、図38のワード線デコーダ/ドライバ17において、リードイネーブル信号REが1となり、オア回路31の出力信号が1となる。例えば、ロウアドレス信号Arowの全ビットが1(11…11)である場合、アンド回路32の出力信号が1となる。従って、導電線SWLは、ドライバ34によりアクティベートされる。
次に、図7の内部コントローラ13−2は、例えば、制御信号Rselを用いて、シフトレジスタ43に記憶される8ビットのうち、リード対象となる1ビットが1となるように設定する。例えば、リード対象としての記憶素子がMTJである場合、図7の内部コントローラ13−2は、シフトレジスタ43内に記憶される8ビットが、00010000となるように、シフトレジスタ43を制御する。
この場合、複数のドライバ33’i1〜33’i8のうち、ドライバ33’i4は、導電線WLi4をアクティベートし、残りの7個のドライバ33’i1〜33’i3,33’i5〜33’i8は、導電線WLi1〜WLi3,WLi5〜WLi8をデアクティベートする。また、図17のφrstがアクティブになり、導電線SBLは、接地電位Vssに設定される。
従って、例えば、図45に示すように、リード電流Ireadは、導電線LBLから、トランジスタT及び記憶素子MTJを経由して、導電線LSOTに向かって流れる。これにより、記憶素子MTJのデータは、図39のセンス回路45を経由して、シフトレジスタ46内に記憶される。結果として、シフトレジスタ46は、リードデータとして、例えば、×××1××××を記憶する。
シフトレジスタ46内に記憶された有効データ(リードデータ)は、リードデータDAとして、図33のインターフェース13−1に転送される。
・ 第3の例
図46乃至図48は、第3の例に係わるSOT−MRAMを示している。
この変形例は、第2の例、即ち、図33〜図45に示すSOT−MRAMにおいて、いわゆる分割ワード線構造(divided word line structure)を採用した点に特徴を有する。
図46は、SOT−MRAMの第3の例を示している。
SOT−MRAM 13SOTは、インターフェース13−1、内部コントローラ13−2、メモリセルアレイ13−3、ワード線デコーダ/ドライバ17、及び、サブデコーダ/ドライバSD11〜SD1n,SDi1〜SDinを備える。メモリセルアレイ13−3は、n個のブロック(メモリコア)BK_1〜BK_nを備える。但し、nは、2以上の自然数である。
コマンドCMDは、インターフェース13−1を経由して、内部コントローラ13−2に転送される。コマンドCMDは、例えば、シーケンシャルアクセスを指示する第1のコマンド、及び、ランダムアクセスを指示する第2のコマンドを含む。
内部コントローラ13−2は、コマンドCMDを受けると、そのコマンドCMDを実行するため、例えば、制御信号WE,RE,WE1/2,Wsel_1〜Wsel_n,Rsel_1〜Rsel_n,RE〜RE,SE〜SEを出力する。
アドレス信号Addrは、インターフェース13−1を経由して、内部コントローラ13−2に転送される。また、アドレス信号Addrは、インターフェース13−1において、ロウアドレスArowと、カラムアドレスAcol_1〜Acol_nに分けられる。ロウアドレスArowは、ワード線デコーダ/ドライバ17に転送される。カラムアドレスAcol_1〜Acol_nは、n個のブロックBK_1〜BK_nに転送される。
DA〜DAは、リード動作又はライト動作において送受信されるリードデータ又はライトデータである。インターフェース13−1及び各ブロックBK_k(k=1〜nのうちの1つ)間におけるI/O幅(ビット幅)は、上述したように、Nビットアクセスの場合、Nビットであり、シングルビットアクセスの場合、1ビットである。
各ブロックBK_kは、サブアレイAsub_k、リード/ライト回路15、及び、カラムセレクタ16を備える。
カラムセレクタ16は、j個のカラム(jは、2以上の自然数)CoL〜CoLのうちの1つを選択し、選択された1つのカラムCoL(pは、1〜jのうちの1つ)をリード/ライト回路15に電気的に接続する。例えば、選択されたカラムCoLがCoLである場合、導電線LBL,SBL,WBLは、それぞれ、カラムセレクタ16を経由して、導電線LBL,SBL,WBLとして、リード/ライト回路15に電気的に接続される。
サブアレイAsub_kは、例えば、メモリセルM11(MC〜MC)〜M1j(MC〜MC),Mi1(MC〜MC)〜Mij(MC〜MC)を備える。サブアレイAsub_kは、第2の例、例えば、図34A又は図34Bに示すサブアレイAsub_1と同じであるため、ここでの説明を省略する。
図47は、図46のワード線デコーダ/ドライバの例を示している。
ワード線デコーダ/ドライバ17は、リード動作又はライト動作において、導電線SWL〜SWL、及び、グローバル導電線GWL〜GWLを、アクティベート又はデアクティベートする機能を有する。
オア回路31及びアンド回路32〜32は、デコード回路である。
例えば、リード動作の場合、図46の内部コントローラ13−2からのリードイネーブル信号REがアクティブ(1)になる。また、ライト動作の場合、図46の内部コントローラ13−2からのライトイネーブル信号WEがアクティブ(1)になる。
ロウアドレス信号Arowは、例えば、Rビット(Rは2以上の自然数)を有し、かつ、i(ロウの数)=2の関係を有する。
リード動作又はライト動作において、ロウアドレス信号Arowがワード線デコーダ/ドライバ17に入力されると、ロウアドレス信号Arow1〜Arowiのうちの1つの全ビット(Rビット)が、1になる。
例えば、ロウアドレス信号Arowが00…00(全て0)の場合、ロウアドレス信号Arow1の全ビットが1となるため、アンド回路32の出力信号が1となる。この場合、ドライブ回路33は、グローバル導電線GWLをアクティブにし、ドライブ回路34は、導電線SWLをアクティブにする。
また、ロウアドレス信号Arowが11…11(全て1)の場合、ロウアドレス信号Arowiの全ビットが1となるため、アンド回路32の出力信号が1となる。この場合、ドライブ回路33は、グローバル導電線GWLをアクティブにし、ドライブ回路34は、導電線SWLをアクティブにする。
図48は、図46のサブデコーダ/ドライバの例を示している。
サブデコーダ/ドライバSD11は、リード動作又はライト動作において、導電線WL11〜WL18,WLi1〜WLi8をアクティベート又はデアクティベートする機能を有する。
ROM37、データレジスタ38、セレクタ(マルチプレクサ)39、及び、マスクレジスタ40は、ライト動作において使用する要素である。ROM37、データレジスタ38、セレクタ(マルチプレクサ)39、及び、マスクレジスタ40は、ロウアドレス信号Arowにより選択されたロウ内において、複数の導電線WL11〜WL18,WLi1〜WLi8のアクティブ/ノンアクティブを制御する。
シフトレジスタ43は、リード動作において使用する要素である。シフトレジスタ43は、ロウアドレス信号Arowにより選択されたロウ内において、複数の導電線WL11〜WL18,WLi1〜WLi8のアクティブ/ノンアクティブを制御する。
ドライブ回路3311〜3318,33i1〜33i8,33’11〜33’18,33’i1〜33’i8は、それぞれ、アンド回路3211〜3218,32i1〜32i8,32’11〜32’18,32’i1〜32’i8に対応する。
図47のアンド回路32の出力信号がアクティブ(1)であり、グローバル導電線GWLがアクティベートされている場合、アンド回路3211〜3218,32’11〜32’18の出力信号は、アクティブになり得る。また、図47のアンド回路32の出力信号がアクティブ(1)であり、グローバル導電線GWLがアクティベートされている場合、アンド回路32i1〜32i8,32’i1〜32’i8の出力信号は、アクティブになり得る。
図46のリード/ライト回路15は、第2の例で説明した図39のリード/ライト回路15と同じであるため、ここでの説明を省略する。
また、図47のワード線デコーダ/ドライバ17、図48のサブデコーダ/ドライバSD11、及び、図39のリード/ライト回路15を用いたリード動作の例及びライト動作は、第2の例で説明したリード動作の例及びライト動作の例と同じであるため、ここでの詳細な説明を省略する。
ここで、第2の例(共有ビット線構造)では、複数のサブアレイAsub_1〜Asub_nに対してライトデータを並行にライトできない。これに対し、第3の例(共有ビット線構造+分割ワード線構造)は、複数のサブアレイAsub_1〜Asub_nに対してライトデータを並行にライトできる。
図49は、第1の例(図7)、第2の例(図33)、及び、第3の例(図46)を比較したものである。
図7の第1の例(共有ワード線構造)では、ライトデータは、例えば、カラム側から導電線LBL〜LBLの電位を制御することにより、メモリセルMC〜MCにライトされる。従って、図7の第1の例は、ライトデータを、複数のサブアレイAsub_1〜Asub_nに並行にライトできる。
但し、複数のサブアレイAsub_1〜Asub_nにおいて、ライト対象となるメモリセルMC〜MCは、ワード線デコーダ/ドライバ17により選択された同一ロウ内に限定される。
これに対し、図33の第2の例(共有ビット線構造)では、ライトデータは、例えば、ロウ側から導電線WLi1〜WLi8の電位を制御することにより、メモリセルMC〜MCにライトされる。従って、図33の第2の例は、ライトデータを、複数のサブアレイAsub_1〜Asub_nに並行にライトできない。
この第2の例の問題点を解決するのが第3の例である。
図46の第3の例(共有ビット線+分割ワード線構造)では、ライトデータは、例えば、ロウ側から導電線WLi1〜WLi8の電位を制御することにより、メモリセルMC〜MCにライトされる。しかし、第3の例では、第2の例とは異なり、例えば、複数のサブデコーダ/ドライバSD11〜SD1nが複数のサブアレイAsub_1〜Asub_nに対応して設けられる。
従って、ライトデータは、例えば、複数のサブアレイAsub_1〜Asub_nを用いて、サブアレイAsub_1〜Asub_nごとに、導電線WLi1〜WLi8の電位を制御することにより、メモリセルMC〜MCにライトされる。
即ち、図46の第3の例は、ライトデータを複数のサブアレイAsub_1〜Asub_nに並行にライトできる。
但し、複数のサブアレイAsub_1〜Asub_nにおいて、ライト対象となるメモリセルMC〜MCは、ワード線デコーダ/ドライバ17により選択された同一ロウ内に限定される。
(レイアウト)
図50は、図33乃至図49で説明したSOT−MRAMを簡略化したものである。図51乃至図54は、図50のSOT−MRAMの変形例である。ここでは、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bのレイアウトの例を説明する。
図50乃至図54において、例えば、図33又は図46に開示される要素と同じ要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
図50のSOT−MRAMは、例えば、マルチビットアクセスでパラレルにアクセスされる複数のメモリセルMC〜MCが、それら複数のメモリセルMC〜MCを選択する1本の導電線(ビット線)LBLを共有する、いわゆる共有ビット線(shared bit line)アーキテクチャーを有する。
また、図50のSOT−MRAMは、複数のメモリセルMC〜MCに共有される導電線LSOTにライト電流を流すための導電線WBL〜WBL、SBL〜SBLが、導電線LBLが延びる第1の方向に延びる、いわゆるカラム方向延伸構造を有する。
この場合、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bは、ブロック(メモリコア)BK_k(kは、1〜nのうちの1つ)ごとに、リード/ライト回路15内に配置される。ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bは、複数のカラムCoL〜CoLに共有される。
また、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1及び接地電位Vssを供給する電源線PSLは、リード/ライト回路15の上部に配置され、第1の方向に交差する第2の方向に延びる。
図51のSOT−MRAMは、図50のSOT−MRAMと同様に、共有ビット線アーキテクチャー及びカラム方向延伸構造を有する。
但し、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bは、ブロックBK_k(kは、1〜nのうちの1つ)内において、カラムCoL(pは、1〜jのうちの1つ)ごとに設けられる。この場合、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bは、サブアレイAsub_1〜Asub_n及びカラムセレクタ16間にレイアウトされる。
また、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1及び接地電位Vssを供給する電源線PSLは、ライトドライバ/シンカーD/S_A,D/S_Bの上部に配置され、第2の方向に延びる。
図52のSOT−MRAMは、図51のSOT−MRAMと同様に、共有ビット線アーキテクチャー及びカラム方向延伸構造を有する。
但し、図52の例は、図51の例と比べると、ライトドライバ/シンカーD/S_AがサブアレイAsub_1〜Asub_nの一端(カラムセレクタ16が存在しない側の端部)にレイアウトされ、ライトドライバ/シンカーD/S_BがサブアレイAsub_1〜Asub_nの他端(カラムセレクタ16が存在する側の端部)にレイアウトされる点が異なる。
また、ライトドライバ/シンカーD/S_Aに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1及び接地電位Vssを供給する電源線PSLは、ライトドライバ/シンカーD/S_Aの上部に配置され、第2の方向に延びる。ライトドライバ/シンカーD/S_Bに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1及び接地電位Vssを供給する電源線PSLは、ライトドライバ/シンカーD/S_Bの上部に配置され、第2の方向に延びる。
図53のSOT−MRAMは、図52のSOT−MRAMと同様に、共有ビット線アーキテクチャー及びカラム方向延伸構造を有する。
但し、図53の例は、図52の例と比べると、ライトドライバ/シンカーD/S_Aが、D/S_Aドライバと、D/S_Aシンカーと、に分割され、かつ、ライトドライバ/シンカーD/S_Bが、D/S_Bドライバと、D/S_Bシンカーと、に分割される点が異なる。
また、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの一端(カラムセレクタ16が存在しない側の端部)にレイアウトされ、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの他端(カラムセレクタ16が存在する側の端部)にレイアウトされる。
D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーに、例えば、接地電位Vssを供給する電源線PSLは、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーの上部に配置され、第2の方向に延びる。D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1を供給する電源線PSLは、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバの上部に配置され、第2の方向に延びる。
図54のSOT−MRAMは、図53のSOT−MRAMと同様に、共有ビット線アーキテクチャーを有する。
但し、図54の例は、図53の例と比べると、複数のメモリセルMC〜MCに共有される導電線LSOTにライト電流を流すための導電線WBL〜WBL、SBL〜SBLが、導電線LBL〜LBLが延びる第1の方向に交差する第2の方向延びる、いわゆるロウ方向延伸構造を有する。
この場合、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの一端(第2の方向の端部)にレイアウトされ、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの他端(第2の方向の端部)にレイアウトされる。
例えば、同図に示すように、奇数番目のブロックBK_k(kは、1,3,5,…)においては、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの一端(左側の端部)にレイアウトされ、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの他端(右側の端部)にレイアウトされる。
また、偶数番目のブロックBK_k(kは、2,4,6,…)においては、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの一端(右側の端部)にレイアウトされ、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバは、サブアレイAsub_1〜Asub_nの他端(左側の端部)にレイアウトされる。
また、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーに、例えば、接地電位Vssを供給する電源線PSLは、D/S_Aシンカー及びD/S_Bシンカーの上部に配置され、第1の方向に延びる。D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバに、例えば、ドライブ電位Vdd_W1を供給する電源線PSLは、D/S_Aドライバ及びD/S_Bドライバの上部に配置され、第1の方向に延びる。
図53及び図54のD/S_Aドライバ、D/S_Bドライバ、D/S_Aシンカー、及び、D/S_Bシンカーは、例えば、第1の例、即ち、図29乃至図32のD/S_Aドライバ、D/S_Bドライバ、D/S_Aシンカー、及び、D/S_Bシンカーと同じであるため、ここでの説明を省略する。
図50乃至図54の例のうち、図53の例は、カラムCoLpごとに、ライトドライバ/シンカー(D/S_Aドライバ、D/S_Bドライバ、D/S_Aシンカー、及び、D/S_Bシンカー)が設けられる。また、Vssを供給する電源線PSLと、Vdd_W1を供給する電源線PSLとが、互いに離れて配置される。従って、図53の例は、最も望ましいと考えられる。
(むすび)
以上、実施形態によれば、各種システムで使用可能な不揮発性RAMを実現できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10: プロセッサ、 11: CPU、 12: メモリコントローラ、 13: 不揮発性RAM、 14: メモリモジュール、 15: リード/ライト回路、 16: カラムセレクタ、 17: ワード線デコーダ/ドライバ。

Claims (8)

  1. 第1の方向に延び、第1の部分、第2の部分、これらの間の第3の部分、並びに前記第2及び第3の部分間の第4の部分を有する第1の導電線と、
    第1の端子及び第2の端子を有し、前記第1の端子が前記第3の部分に接続される第1の記憶素子と、
    第3の端子、第4の端子、前記第3及び第4の端子間の第1の電流経路を制御する第1の電極を有し、前記第3の端子が前記第2の端子に接続される第1のトランジスタと、
    第5の端子及び第6の端子を有し、前記第5の端子が前記第4の部分に接続される第2の記憶素子と、
    第7の端子、第8の端子、前記第7及び第8の端子間の第2の電流経路を制御する第2の電極を有し、前記第7の端子が前記第6の端子に接続される第2のトランジスタと、
    前記第1の方向に延び、前記第1及び第2の電極に接続される第2の導電線と、
    前記第1の方向に交差する第2の方向に延び、前記第4の端子に接続される第3の導電線と、
    前記第2の方向に延び、前記第8の端子に接続される第4の導電線と、
    を具備する不揮発性メモリ。
  2. 前記第1及び第2の電流経路を発生させる第1の電位を前記第2の導電線に印加する回路と、
    第2の電位又はこれと異なる第3の電位を前記第3及び第4の導電線に印加する回路と、
    前記第1及び第2の部分間に書き込み電流を流す回路と、
    をさらに具備する、請求項1に記載の不揮発性メモリ。
  3. 第1の方向に延び、第1の部分、第2の部分、これらの間の第3の部分、並びに前記第2及び第3の部分間の第4の部分を有する第1の導電線と、
    第1の端子及び第2の端子を有し、前記第1の端子が前記第3の部分に接続される第1の記憶素子と、
    第3の端子、第4の端子、前記第3及び第4の端子間の第1の電流経路を制御する第1の電極を有し、前記第3の端子が前記第2の端子に接続される第1のトランジスタと、
    第5の端子及び第6の端子を有し、前記第5の端子が前記第4の部分に接続される第2の記憶素子と、
    第7の端子、第8の端子、前記第7及び第8の端子間の第2の電流経路を制御する第2の電極を有し、前記第7の端子が前記第6の端子に接続される第2のトランジスタと、
    前記第1の方向に交差する第2の方向に延び、前記第1の電極に接続される第2の導電線と、
    前記第2の方向に延び、前記第2の電極に接続される第3の導電線と、
    前記第1の方向に延び、前記第4及び第8の端子に接続される第4の導電線と、
    を具備する不揮発性メモリ。
  4. 前記第1の電流経路を発生させる第1の電位又は前記第1の電流経路を発生させない第2の電位を前記第2の導電線に印加し、かつ、前記第2の電流経路を発生させる前記第1の電位又は前記第2の電流経路を発生させない前記第2の電位を前記第3の導電線に印加する回路と、
    第3の電位を前記第4の導電線に印加する回路と、
    前記第1及び第2の部分間に書き込み電流を流す回路と、
    をさらに具備する、請求項3に記載の不揮発性メモリ。
  5. 前記第1及び第2の記憶素子の双方にアクセスする第1モード、又は、前記第1及び第2の記憶素子の1つにアクセスする第2のモードを選択する回路をさらに具備する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の不揮発性メモリ。
  6. 前記第1の記憶素子は、第1の磁性層と、第2の磁性層と、前記第1及び第2の磁性層間の第1の非磁性層と、を備え、前記第1の磁性層は、前記第3の部分に接続され、
    前記第2の記憶素子は、第3の磁性層と、第4の磁性層と、前記第3及び第4の磁性層間の第2の非磁性層と、を備え、前記第3の磁性層は、前記第3の部分に接続される、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の不揮発性メモリ。
  7. 第1の方向に延び、第1の部分、第2の部分、これらの間の第3の部分、並びに前記第2及び第3の部分間の第4の部分を有する第1の導電線と、
    第1の磁性層、第2の磁性層、及び、前記第1及び第2の磁性層間の第1の非磁性層を有し、前記第1の磁性層が前記第3の部分に接続される第1の記憶素子と、
    第1の端子、第2の端子、前記第1及び第2の端子間の第1の電流経路を制御する第1の電極を有し、前記第1の端子が前記第2の磁性層に接続される第1のトランジスタと、
    第3の磁性層、第4の磁性層、及び、前記第3及び第4の磁性層間の第2の非磁性層を有し、前記第3の磁性層が前記第4の部分に接続される第2の記憶素子と、
    第3の端子、第4の端子、前記第3及び第4の端子間の第2の電流経路を制御する第2の電極を有し、前記第3の端子が前記第4の磁性層に接続される第2のトランジスタと、
    前記第1の方向に延び、前記第1及び第2の電極に接続される第2の導電線と、
    前記第1の方向に交差する第2の方向に延び、前記第2の端子に接続される第3の導電線と、
    前記第2の方向に延び、前記第4の端子に接続される第4の導電線と、
    を具備する不揮発性メモリ。
  8. 第1の方向に延び、第1の部分、第2の部分、これらの間の第3の部分、並びに前記第2及び第3の部分間の第4の部分を有する第1の導電線と、
    第1の磁性層、第2の磁性層、及び、前記第1及び第2の磁性層間の第1の非磁性層を有し、前記第1の磁性層が前記第3の部分に接続される第1の記憶素子と、
    第1の端子、第2の端子、前記第1及び第2の端子間の第1の電流経路を制御する第1の電極を有し、前記第1の端子が前記第2の磁性層に接続される第1のトランジスタと、
    第3の磁性層、第4の磁性層、及び、前記第3及び第4の磁性層間の第2の非磁性層を有し、前記第3の磁性層が前記第4の部分に接続される第2の記憶素子と、
    第3の端子、第4の端子、前記第3及び第4の端子間の第2の電流経路を制御する第2の電極を有し、前記第3の端子が前記第4の磁性層に接続される第2のトランジスタと、
    前記第1の方向に交差する第2の方向に延び、前記第1の電極に接続される第2の導電線と、
    前記第2の方向に延び、前記第2の電極に接続される第3の導電線と、
    前記第1の方向に延び、前記第2及び第4の端子に接続される第4の導電線と、
    を具備する不揮発性メモリ。
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